特許第5869225号(P5869225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5869225
(24)【登録日】2016年1月15日
(45)【発行日】2016年2月24日
(54)【発明の名称】レバー式コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/629 20060101AFI20160210BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20160210BHJP
   H01R 13/74 20060101ALI20160210BHJP
【FI】
   H01R13/629
   H01R13/52 301H
   H01R13/74 F
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-32358(P2011-32358)
(22)【出願日】2011年2月17日
(65)【公開番号】特開2012-174364(P2012-174364A)
(43)【公開日】2012年9月10日
【審査請求日】2014年1月16日
【審判番号】不服2015-5065(P2015-5065/J1)
【審判請求日】2015年3月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大下 修
【合議体】
【審判長】 森川 元嗣
【審判官】 小柳 健悟
【審判官】 内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】 実開平4−5078(JP,U)
【文献】 特開平6−144130(JP,A)
【文献】 特開2001−217033(JP,A)
【文献】 特開平9−283225(JP,A)
【文献】 特開2001−244021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/74
H01R 13/52
H01R 13/629
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコネクタハウジングと、
前記第1のコネクタハウジングが嵌合接続される先端部を有すると共に、コネクタ取付板のコネクタ取付孔を挿通した状態で前記コネクタ取付板に取り付けられる第2のコネクタハウジングと、
回動操作によって前記第1のコネクタハウジングを第2のコネクタハウジングに嵌合させるレバーと、
前記第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保するグロメットと、
を備えるレバー式コネクタであって、
前記レバーは、前記第1のコネクタハウジングとは別体に形成されて前記コネクタ取付板上の第2のコネクタハウジングに突き合された第1のコネクタハウジングの後端を第2のコネクタハウジング側に押圧するための略小判型のレバー本体と、該レバー本体の一端を前記コネクタ取付板に回動可能に連結して前記レバー本体が前記第1のコネクタハウジングの後端を第2のコネクタハウジング側に押圧するてこ挙動を可能にする回動用連結部と、前記レバー本体の他端側に設けられて前記レバー本体のてこ挙動により前記第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合が完了したときに前記レバー本体の他端側を前記コネクタ取付板に固定するレバーロック片と、を備え、
前記回動用連結部がアーム部と係止爪部とからなり、前記レバーロック片がアーム部とロック用突起とからなり、
前記係止爪部は、前記コネクタ取付板に設けられた第1のレバー支持孔に係合することで、レバーの一端側を回動可能に前記コネクタ取付板に連結し、
前記ロック用突起は、前記コネクタ取付板に設けられた第2のレバー支持孔に係合することで、前記レバーの他端側を前記コネクタ取付板に固定し、
前記グロメットは、前記レバー本体の外周縁に嵌合する溝部を有したリップ部により前記レバー本体に結合されるレバー被覆部と、該レバー被覆部に一体形成されて前記第1のコネクタハウジングに接続されるケーブルを収容する管状部と、を備えて前記レバーに被嵌装着され、前記レバーのてこ挙動によってコネクタハウジング相互の嵌合が完了した状態では、前記リップ部が前記コネクタ取付孔並びに前記第1及び第2のレバー支持孔を囲むように前記コネクタ取付孔並びに前記第1及び第2のレバー支持孔の周縁に密着して第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保する
ことを特徴とするレバー式コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レバーの回動操作によって第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとが嵌合接続されると共に、前記第1のコネクタハウジングには防水用のグロメットが装着されるレバー式コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図6図8は、レバー式コネクタの従来例を示したものである。
ここに示したレバー式コネクタ100は、下記特許文献1に開示されたもので、例えば、車両のドアパネル等のコネクタ取付板(パネル)130の内外の電線の接続に使用される。
【0003】
このレバー式コネクタ100は、第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120との嵌合接続が、第1のコネクタハウジング110に取り付けられたレバー130の回動操作により達成される。
【0004】
レバー130は、図6に示すように、第1のコネクタハウジング110を収容するカバー状である。第1のコネクタハウジング110を収容したレバー130には、図7に示すように、第1のコネクタハウジング110を防水するためのグロメット140が装着される。
【0005】
第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120との嵌合接続が完了したレバー式コネクタ100は、図8に示すように、レバー130にグロメット140を装着した状態で、コネクタ取付板150に取り付けられる。
【0006】
グロメット140は、レバー式コネクタ100をコネクタ取付板150に取り付ける際に、コネクタ取付板150のコネクタ取付孔151に圧入するパネル嵌合部141を有している。パネル嵌合部141は、コネクタ取付孔151の周縁部に緊密に嵌合し、レバー式コネクタ100が挿通するコネクタ取付孔151を防水する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−193670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記特許文献1のレバー式コネクタ100では、パネル嵌合部141をコネクタ取付孔151に圧入する作業に手間がかかり、グロメット140の装着性が悪いという問題があった。
【0009】
また、レバー式コネクタ100のコネクタ取付板150への固定が、グロメット140のパネル嵌合部141を介して行われており、レバー式コネクタ100に接続されたケーブル160からレバー式コネクタ100に作用する引張荷重や曲げ荷重が、パネル嵌合部141に作用するため、グロメット140が傷み易いという問題もあった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、グロメットをコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入する必要がなく、グロメットの装着性に優れ、しかも、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重でグロメットが傷むことを防止することができるレバー式コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)第1のコネクタハウジングと、
前記第1のコネクタハウジングが嵌合接続される先端部を有すると共に、コネクタ取付板のコネクタ取付孔を挿通した状態で前記コネクタ取付板に取り付けられる第2のコネクタハウジングと、
回動操作によって前記第1のコネクタハウジングを第2のコネクタハウジングに嵌合させるレバーと、
前記第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保するグロメットと、
を備えるレバー式コネクタであって、
前記レバーは、前記第1のコネクタハウジングとは別体に形成されて前記コネクタ取付板上の第2のコネクタハウジングに突き合された第1のコネクタハウジングの後端を第2のコネクタハウジング側に押圧するための略小判型のレバー本体と、該レバー本体の一端を前記コネクタ取付板に回動可能に連結して前記レバー本体が前記第1のコネクタハウジングの後端を第2のコネクタハウジング側に押圧するてこ挙動を可能にする回動用連結部と、前記レバー本体の他端側に設けられて前記レバー本体のてこ挙動により前記第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合が完了したときに前記レバー本体の他端側を前記コネクタ取付板に固定するレバーロック片と、を備え、
前記回動用連結部がアーム部と係止爪部とからなり、前記レバーロック片がアーム部とロック用突起とからなり、
前記係止爪部は、前記コネクタ取付板に設けられた第1のレバー支持孔に係合することで、レバーの一端側を回動可能に前記コネクタ取付板に連結し、
前記ロック用突起は、前記コネクタ取付板に設けられた第2のレバー支持孔に係合することで、前記レバーの他端側を前記コネクタ取付板に固定し、
前記グロメットは、前記レバー本体の外周縁に嵌合する溝部を有したリップ部により前記レバー本体に結合されるレバー被覆部と、該レバー被覆部に一体形成されて前記第1のコネクタハウジングに接続されるケーブルを収容する管状部と、を備えて前記レバーに被嵌装着され、前記レバーのてこ挙動によってコネクタハウジング相互の嵌合が完了した状態では、前記リップ部が前記コネクタ取付孔並びに前記第1及び第2のレバー支持孔を囲むように前記コネクタ取付孔並びに前記第1及び第2のレバー支持孔の周縁に密着して第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保する
ことを特徴とするレバー式コネクタ。
【0012】
上記(1)の構成によれば、第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保するグロメットは、第1のコネクタハウジングとは別体に形成されて、コネクタ取付板に回動可能に取り付けられるレバーに被嵌装着され、レバーの回動操作によりコネクタ取付板に密着して防水性を発揮する。
【0013】
従って、グロメットをコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入する作業が必要無く、グロメットの一部をコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入していた従来の場合と比較すると、グロメットの装着が容易になり、組立性を向上させることができる。
【0014】
しかも、グロメットは、第1のコネクタハウジングや第2のコネクタハウジングとは別個に、コネクタ取付板に取り付けられる。換言すれば、第1のコネクタハウジングや第2のコネクタハウジングは、グロメットを介さずにコネクタ取付板に取り付けられるため、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重がグロメットに作用し難い。従って、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重によってグロメットが傷むことを防止することもできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によるレバー式コネクタによれば、第1のコネクタハウジング内部への防水性を確保するグロメットは、コネクタ取付板に回動可能に取り付けられるレバーに被嵌装着され、レバーの回動操作によりコネクタ取付板に密着して防水性を発揮する。
【0016】
従って、グロメットをコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入する作業が必要無く、グロメットの一部をコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入していた従来の場合と比較すると、グロメットの装着が容易になり、組立性を向上させることができる。
【0017】
しかも、第1のコネクタハウジングや第2のコネクタハウジングは、グロメットを介さずにコネクタ取付板に取り付けられるため、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重がグロメットに作用し難い。従って、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重によってグロメットが傷むことを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係るレバー式コネクタの一実施形態の分解斜視図である。
図2図1に示したレバーに被嵌装着されたグロメットの斜視図である。
図3図1に示したレバーの一端側がコネクタ取付板に回動可能に結合された状態の平面図である。
図4図3に示したレバーのてこ挙動により第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合接続が完了した状態の平面図である。
図5図1に示した第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合接続が完了して、且つグロメットにより第1のコネクタハウジングが防水された状態の斜視図である。
図6】従来のレバー式コネクタを構成する第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの分解斜視図である。
図7図6に示した第1のコネクタハウジングに装着されるグロメットの斜視図である。
図8図6に示したレバー式コネクタのコネクタ取付板に固定する前の状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るレバー式コネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1図5は本発明に係るレバー式コネクタの一実施形態の説明図で、図1は本発明に係るレバー式コネクタの一実施形態の分解斜視図、図2図1に示したレバーに被嵌装着されたグロメットの斜視図、図3図1に示したレバーの一端側がコネクタ取付板に回動可能に結合された状態の平面図、図4図3に示したレバーのてこ挙動により第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合接続が完了した状態の平面図、図5図1に示した第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとの嵌合接続が完了して、且つグロメットにより第1のコネクタハウジングが防水された状態の斜視図である。
【0021】
この一実施形態のレバー式コネクタ1は、例えば車両のパネルとなるコネクタ取付板3の内外の電線の接続に使用されるもので、図1及び図2に示すように、第1のコネクタハウジング10と、第2のコネクタハウジング20と、レバー30と、グロメット40と、を備える。
【0022】
第1のコネクタハウジング10は、コネクタ取付板3の外部側の電線が接続されるコネクタハウジングである。この第1のコネクタハウジング10は、先端部11が、後述する第2のコネクタハウジング20内に嵌合する。
【0023】
第2のコネクタハウジング20は、第1のコネクタハウジング10との嵌合接続をコネクタ取付板3上で待ち受ける待ち受けコネクタである。この第2のコネクタハウジング20は、第1のコネクタハウジング10が嵌合接続される先端部21を有する。また、第2のコネクタハウジング20は、図1に示すように、先端部21がコネクタ取付板3のコネクタ取付孔3aを挿通した状態で、コネクタ取付板3に係合・固定される。
【0024】
本実施形態の場合、第2のコネクタハウジング20は、第1のコネクタハウジング10と未接続の状態で先端部21をコネクタ取付孔3aに挿通させた際に、コネクタ取付板3への固定を果たすパネル固定片22を備えている。パネル固定片22は、先端部21の両側に装備される。
【0025】
レバー30は、簡単に説明すると、回動操作によって第1のコネクタハウジング10を第2のコネクタハウジング20に嵌合させる。本実施形態のレバー30は、第1のコネクタハウジング10とは別体の独立した部品で、図3に示すように、レバー本体31と、回動用連結部32と、レバーロック片33と、を備える。
【0026】
レバー本体31は、第1のコネクタハウジング10とは別体に形成される。レバー本体31は、図3及び図4に示すように、コネクタ取付板3上の第2のコネクタハウジング20に突き合された第1のコネクタハウジング10の後端を第2のコネクタハウジング20側に押圧するための板状部材である。レバー本体31は、略小判型で、図1に示すように、中央部に、ケーブルを挿通するための開口31aが形成されている。
【0027】
回動用連結部32は、図3及び図4に示すように、レバー本体31の一端側においてレバー本体31から略垂直に延出したアーム部32aと、アーム部32aの先端に鉤状に設けられた係止爪部32bとから構成される。係止爪部32bは、図3に示すようにコネクタ取付板3に設けられた第1のレバー支持孔3b(図1参照)に係合することで、レバー30の一端側を回動可能にコネクタ取付板3に連結する。
【0028】
以上に説明した回動用連結部32は、レバー本体31の一端をコネクタ取付板3に回動可能に連結して、レバー本体31が図3及び図4に示すように第1のコネクタハウジング10の後端を第2のコネクタハウジング20側に押圧するてこ挙動(てこ的な動作)を可能にする。
図3に示す矢印Rは、レバー30がてこ挙動をするときの回動方向を示している。
【0029】
レバーロック片33は、図3及び図4に示すように、レバー本体31の他端側においてレバー本体31から略垂直に延出したアーム部33aと、アーム部33aの先端からアーム部33aと直交する外側部側に突出するロック用突起33bとから構成される。ロック用突起33bは、図4に示すように、コネクタ取付板3に設けられた第2のレバー支持孔3c(図1参照)に係合することで、レバー30の他端側をコネクタ取付板3に固定する。
【0030】
以上に説明したレバーロック片33は、レバー本体31の他端側に設けられて、レバー本体31のてこ挙動により図4に示すように第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20との嵌合が完了したときに、レバー本体31の他端側をコネクタ取付板3に固定する。
【0031】
グロメット40は、レバー30に被嵌装着されて、第1のコネクタハウジング10内部への防水性を確保する。
【0032】
グロメット40は、合成ゴム等の防水性を備えた弾性材料製で、図2及び図5に示すように、レバー30に被嵌装着されるレバー被覆部41と、該レバー被覆部41に一体形成された管状部42とを備える。管状部42は、第1のコネクタハウジング10に接続されるケーブルを収容する。
【0033】
レバー被覆部41は、図5に示すように、レバー本体31の外表面側に被さる略小判型の被覆部本体41aの外周縁の全周に、リップ部41bを形成したものである。
【0034】
リップ部41bは、図2に示すように、レバー本体31の外周縁に嵌合する溝部411と、コネクタ取付板3側に延出した凸条部412(図2参照)とを有している。
【0035】
レバー被覆部41は、リップ部41bの溝部411をレバー本体31の外周縁に嵌合させることで、レバー30に固定される。
【0036】
以上に説明したレバー30に装着されたグロメット40は、レバー30のてこ挙動によってコネクタハウジング相互の嵌合が完了した状態では、リップ部41bの凸条部412がコネクタ取付孔3aの周縁に密着して第1のコネクタハウジング10内部への防水性を確保する。
【0037】
以上に説明した一実施形態のレバー式コネクタ1では、第1のコネクタハウジング10内部への防水性を確保するグロメット40は、第1のコネクタハウジング10とは別体に形成されて、コネクタ取付板3に回動可能に取り付けられるレバー30に被嵌装着され、レバー30の回動操作によりコネクタ取付板3に密着して防水性を発揮する。
【0038】
従って、グロメット40をコネクタ取付板3のコネクタ取付孔3aに圧入する作業が必要無く、グロメットの一部をコネクタ取付板のコネクタ取付孔に圧入していた従来の場合と比較すると、グロメット40の装着が容易になり、組立性を向上させることができる。
【0039】
しかも、以上に説明した一実施形態のレバー式コネクタ1では、グロメット40は、第1のコネクタハウジング10や第2のコネクタハウジング20とは別個に、コネクタ取付板3に取り付けられる。換言すれば、第1のコネクタハウジング10や第2のコネクタハウジング20は、グロメット40を介さずにコネクタ取付板3に取り付けられるため、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重がグロメット40に作用し難い。従って、ケーブルを介してコネクタハウジングに作用する荷重によってグロメット40が傷むことを防止することもできる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0041】
例えば、第2のコネクタハウジングの取付箇所は、車両等におけるパネルに限るものではなく、各種の電子・電気機器用のケースの壁面等であっても良い。
【符号の説明】
【0042】
1 レバー式コネクタ
3 コネクタ取付板
3a コネクタ取付孔
3b 第1のレバー支持孔
3c 第2のレバー支持孔
10 第1のコネクタハウジング
20 第2のコネクタハウジング
22 パネル固定片
30 レバー
31 レバー本体
32 回動用連結部
33 レバーロック片
40 グロメット
41 レバー被覆部
41a 被覆部本体
41b リップ部
42 管状部
411 溝部
412 凸条部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8