(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記前面パネルの一側には、前記結合ブリッジと隣接して形成され、前記ケーブルハーネスを案内するケーブルハーネス案内部が延びて形成されることを特徴とする、請求項8に記載の空気調和機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような空気調和機は、汚染された空気を浄化するフィルタ組立体を通じて濾過して、汚染物はフィルタに沈着させ、清浄した空気のみをまた送風ファンなどを用いて室内に供給する。また、フィルタ組立体には除湿可能なフィルタが備えられ、除湿可能なフィルタが備えられた空気調和機は、室内の湿度が高い場合に、空気中の水分を除湿可能なフィルタに沈着させて空気中の湿度を下げることができる。
【0005】
しかしながら、空気中の湿度が低い時には、このような空気調和機を使用したとしても湿度を上げられないので、清浄機能を実行すると共に、加湿機能を実行することができる空気調和機の開発が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するための本発明の一つの実施形態によれば、空気調和機が提供される。かかる空気調和機は、空気を循環させる送風ファンが備えられる本体と、本体に回転可能に備えられるロテータと、本体に備えられ、内部に加湿水が貯水されるトレーと、周りにロテータと係合されるリフタが形成され、トレーに回転可能に備えられてロテータの回転力の伝達を受けて回転する加湿ギアモジュールと、を有し、加湿ギアモジュールは、ロテータの回転時、リフタが加湿水を汲み上げる。
【0007】
かかる空気調和機において、リフタは加湿水に浸水され、加湿ギアモジュールは、外観を形成し、トレーに回転可能に備えられる加湿ギアと、加湿水と離隔して配置され、加湿ギアが回転する時、リフタから加湿水の供給を受ける加湿フィルタと、を有することが好ましい。
【0008】
また、かかる空気調和機において、トレーの底面から加湿フィルタまでの高さは、加湿水の最高貯水高さより高いことが好ましい。
【0009】
さらに、かかる空気調和機において、トレーは本体に脱着され、リフタは、トレーが本体に付着される時、ロテータと係合されることが好ましい。
【0010】
また、かかる空気調和機において、加湿フィルタは、加湿ギアの回転時、送風ファンにより加湿フィルタを通過する空気を加湿させることが好ましい。
【0011】
さらに、かかる空気調和機において、ロテータには歯形が突出して形成され、
リフタは、ロテータに係合される時、ロテータの歯形に対応するように加湿ギアの周りに沿って複数個が形成されることが好ましい。
【0012】
また、かかる空気調和機において、リフタは加湿水が汲み上げられるように凹部が形成されることが好ましい。
【0013】
さらに、かかる空気調和機において、凹部の一面には汲み上げられた加湿水が加湿フィルタに供給されるように開口されて形成されたドレーンホールが形成されることが好ましい。
【0014】
また、かかる空気調和機において、トレーの一側には加湿水を供給する水タンクがさらに備えられることが好ましい。
【0015】
さらに、かかる空気調和機において、本体とヒンジ結合部により回動可能に結合され、視覚的な情報を表示するディスプレイ部が備えられる前面パネルをさらに有することが好ましい。
【0016】
また、かかる空気調和機において、前面パネルの一側に備えられ、送風ファンの回転により吸入された空気を浄化させるフィルタ組立体をさらに有することが好ましい。
【0017】
さらに、かかる空気調和機において、ヒンジ結合部は、本体の一側に形成された開口部と、前面パネルの一側に回動可能に備えられ、ディスプレイ部と本体を電気的に連結させるケーブルハーネスと、ケーブルハーネスを収容し、開口部に挿入された後、本体に結合されて、本体と前面パネルとを回動可能に結合させる結合ブリッジと、を有することが好ましい。
【0018】
また、かかる空気調和機において、前面パネルの一側にはケーブルハーネスが外部に露出しないようにケーブルハーネスを遮蔽するハーネスカバーが備えられることが好ましい。
【0019】
さらに、かかる空気調和機において、ハーネスカバーの端部にはケーブルハーネスが貫通するように開口されて形成されたハーネスカバー連結ホールが形成され、ケーブルハーネスは、ハーネスカバー連結ホールを貫通した後、開口部を貫通して本体に連結されることが好ましい。
【0020】
また、かかる空気調和機において、前面パネルの一側には、結合ブリッジと隣接して形成され、ケーブルハーネスを案内するケーブルハーネス案内部が延びて形成されることが好ましい。
【0021】
さらに、かかる空気調和機において、本体は、リアケースと、リアケースの前方に配置されるフロントケースと、フロントケースの上部に配置される上部デコと、を有することが好ましい。
【0022】
また、かかる空気調和機において、リアケースには上部に締結部材が貫通するリア締結部が形成され、フロントケースにはリア締結部と対向する位置に締結部材が締結されるフロント締結部が形成され、上部デコには、フロント締結部が挿入され、締結部材が貫通される貫通孔を有するデコ締結部が形成され、締結部材は、リア締結部と貫通孔を順次貫通した後、フロント締結部に締結されることが好ましい。
【0023】
本発明の他の実施形態によれば、空気調和機が提供される。かかる空気調和機は、空気を循環させる送風ファンが備えられる本体と、本体の一側に回転可能に備えられるロテータと、内部に加湿水が貯水され、本体に備えられるトレーと、トレーに回転可能に備えられ、ロテータの回転力の伝達を受けて回転する加湿ギアと、加湿ギアに備えられ、ロテータと係合され、加湿水に浸水されてロテータの回転時、加湿水を汲み上げるリフタと、加湿ギアの回転時、リフタから加湿水の供給を受ける加湿フィルタと、を有する。
【0024】
かかる空気調和機において、加湿フィルタは、加湿水と離隔して配置されることが好ましい。
【0025】
本発明のさらに他の実施形態によれば、空気調和機が提供される。かかる空気調和機は、空気を循環させる送風ファンが備えられる本体と、本体の一側に回転可能に備えられるロテータと、内部に加湿水が貯水され、本体に備えられるトレーと、トレーに回転可能に備えられ、ロテータの回転力の伝達を受けて回転する加湿ギアと、加湿ギアに備えられ、ロテータと係合され、加湿水に浸水されてロテータの回転時、加湿水を汲み上げるリフタと、を有する。
【発明の効果】
【0026】
本発明の空気調和機によれば、次のような効果が1つあるいはそれ以上ある。
【0027】
第1に、加湿フィルタが貯水された加湿水と一定高さだけ離隔して配置されることによって、加湿フィルタがトレーの加湿水に浸水されなくなって、加湿フィルタに細菌やかびが繁殖して加湿フィルタを汚染させる問題が解決できる。
【0028】
第2に、トレーの底面から加湿フィルタまでの高さが加湿水の最高貯水高さより高い位置に配置されることによって、加湿フィルタが加湿水に浸水しなくなる。
【0029】
第3に、ユーザが加湿を希望しないで、ロテータが回転しない場合には、加湿ギアが停止することによって、リフタが加湿水を汲み上げないようになって、加湿フィルタへの加湿水の供給が中止される。
【0030】
第4に、加湿のための作動をしない状態で送風ファンが作動すれば、フィルタ組立体を通過して浄化された乾燥した空気が加湿フィルタを通過するようになり、加湿水が残っている加湿フィルタが送風ファンにより循環する乾燥した空気により乾燥できるようになる。
【0031】
第5に、加湿ギアが分離可能に形成されることによって、内部に収容された加湿フィルタの脱去が可能で、加湿フィルタの汚染や毀損時に新たな加湿フィルタに取替えできるようになる。
【0032】
第6に、加湿ギアカバーが加湿ギアボディと脱着可能に結合されることによって、加湿ギアカバーを完全に脱去させた後、加湿フィルタを加湿ギアボディから分離させて、加湿フィルタの取替えが可能になる。
【0033】
第7に、加湿ギアボディの周縁部と加湿ギアカバーの周縁部が結合突起と結合溝の一次的結合を補助して2次的に結合されることによって、加湿ギアカバーと加湿ギアボディとの結合がより強固になる。
【0034】
第8に、加湿ギアに形成されたドレーンホールにより加湿フィルタが加湿ギアの回転時のみに加湿水の供給を受けることができるようになって、加湿フィルタが加湿水に浸漬される必要がなくなるので、加湿水による加湿フィルタの汚染を防止することができる。
【0035】
第9に、本体と前面パネルとをヒンジブリッジがヒンジ結合させると共に、ケーブルハーネスを収容した後、本体に案内することによって、ケーブルハーネスを案内する構造と前面パネルと本体とをヒンジ結合させる構造が同時に具現できるようになって、作業工数が低減され、組立が容易になる。
【0036】
第10に、ハーネスカバーが開口されたケーブルハーネス露出部を遮蔽して、前面パネルの開放時に外観を美麗にすると共に、ケーブルハーネスを保護してケーブルハーネスの破損を防止する。
【0037】
第11に、ケーブルハーネスがハーネスカバーに遮蔽されると共に、ハーネスカバーの一端を貫通した後、直ぐに本体の開口部を貫通して本体と連結されることによって、ケーブルハーネスが外部に露出する部分を最小化して、外観を美麗にすると共に、ケーブルハーネスを保護するようになる。
【0038】
本発明の効果は、前述した効果に制限されず、言及されていない更に他の効果は請求範囲の記載から当業者が明確に理解することができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になる。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものでなく、互いに異なる多様な形態に具現できる。但し、本実施形態は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。明細書の全体に亘って同一な参照符号は同一な構成要素を指し示す。
【0041】
以下、本発明と関連した空気調和機について、図面を参照しつつより詳細に説明する。以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞“モジュール”及び“部”は、明細書作成の容易性のみ考慮されて付与されるか、混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0042】
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機の斜視図であり、
図2は本発明の一実施形態に係る空気調和機の分解斜視図である。
【0043】
図1乃至
図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る空気調和機は、空気を循環させる送風ファン130が備えられた本体100と、本体100の前面に備えられる前面パネル300と、本体100に脱着可能に備えられる加湿ギアアセンブリ200とを含む。
【0044】
前面パネル300は、本体100の一側と開放可能に結合される。前面パネル300の一側は、本体100にヒンジ結合されるものが好ましい。前面パネル300と本体100とが回動可能に結合されるようにするヒンジ結合部Aについては後述する。前面パネル300が本体100から開放されれば、前面パネル300の一側に備えられるフィルタ組立体320が外部に露出する。
【0045】
フィルタ組立体320は循環する空気の汚染物質を除去する。フィルタ組立体320は前面パネル300の一側に脱着可能に備えられる。フィルタ組立体320は、前面パネル300と本体100との間に配置され、前面パネル300が本体100を閉じれば、フィルタ組立体320が遮蔽される。
【0046】
前面パネル300が本体100を閉じた後、前面パネル300と本体100との間の一部は離隔して隙間を形成する。この隙間は、後述する送風ファン130が回転して空気を循環させる時、空気を吸収する空気吸入口12を形成する。
【0047】
前面パネル300の前面には、ユーザが認知することができる視覚的な情報を表示するディスプレイ部310が備えられる。ディスプレイ部310は、前面パネル300に露出するか、前面パネル300とフィルタ組立体320との間に備えられる。ディスプレイ部310は、視覚的な情報をユーザに表示し、前面パネル300に直接表示したり、前面パネル300を透過して表示したりすることができる。ディスプレイ部310の視覚的な情報が前面パネル300を透過して表示される場合には、前面パネル300の材質が半透明な材質で形成される。
【0048】
本体100は、空気調和機の外観を形成し、内部に各種の構成要素が収容される。本体100は、外観を形成するハウジング110と、ハウジング110に挿入される内部ケース120とを含んで構成される。
【0049】
ハウジング110には、内部ケース120が収容され、後述する加湿ギアアセンブリ200が収容される。ハウジング110の一側には、後述する送風ファン130により空気吸入口12に吸入された空気が吐出される空気吐出口11が形成される。空気吐出口11はハウジング110の背面に形成される。また、加湿ギアアセンブリ200が結合できるようにトレー挿入ホール111がハウジング110の一側面に開口されて形成される。
【0050】
内部ケース120には送風ファン130が回転可能に備えられる。送風ファン130は、送風ファン駆動部(図示せず)によって回転させられ、空気吸入口12から空気を吸入した後、空気吐出口11に空気を循環させる。送風ファン130は、内部ケース120の一面に備えられ、フィルタ組立体320の反対の面に備えられる。この場合、送風ファン130は、空気吸入口12に吸入された空気がフィルタ組立体320を通過するようにする。
【0051】
送風ファン130の回転により吸入された空気はフィルタ組立体320により浄化され、浄化された空気は、後述する加湿フィルタ280を経た後、内部ケース120に開口されて形成された空気循環ホール140を通じて送風ファン130に至り、送風ファン130に至った空気は空気吐出口11に吐出される。
【0052】
内部ケース120にはロテータ150が回転可能に備えられる。ロテータ150は、ロテータ150の駆動部(図示せず)により回転し、加湿ギアアセンブリ200が本体100に結合される時、後述するリフタ(
図3の290)と接続される。ロテータ150は、ユーザが加湿をしようとする場合のみに回転させることができるように制御できる。ロテータ150の一面には、ロテータ150の回転時、ロテータ150を遮蔽してロテータ150の破損を防止するロテータプロテクタ160が備えられる。
【0053】
加湿ギアアセンブリ200は、内部に加湿水が一定高さに貯水され、本体100に脱着可能に備えられるトレー220と、周りにロテータ150と係合されるリフタ290が形成され、トレー220に回転可能に備えられてロテータ150の回転力の伝達を受けて回転する加湿ギアモジュールとを含む。
【0054】
トレー220は加湿水を収容する。トレー220は、トレー220の一側に結合される水タンク240から加湿水の供給を受けて、一定高さに加湿水が貯水されるようにする。トレー220の一側に備えられる水タンク240は、トレー220に脱着可能に備えられる。水タンク240の一側には、外観を形成し、水タンク240を遮蔽する水タンクカバー250が備えられる。
【0055】
水タンク240がトレー220に結合される時、水タンク240はトレー220に形成された水タンク収容部260に結合される。水タンク収容部260には、フロート230が備えられて水タンク240とフロート230とが締結され、水タンク240の水がフロート230を通じてトレー220に供給されて加湿水としてトレー220に貯水されるようにする。
【0056】
フロート230は、水タンク240と締結された後、水タンク240から供給される加湿水が特定の高さに到達すれば、これ以上水が貯水されないように水タンク240から供給される加湿水を遮断する。この際、加湿水が最大に貯水される特定の高さを最高貯水高さ(h)と定義し、最高貯水高さ(h)で加湿水の貯水高さはトレー220の底面から加湿水の水面までと定義する。
【0057】
トレー220の一側には加湿ギア210が回転可能に備えられる。加湿ギア210はトレー220と脱着可能に備えられる。加湿ギア210と水タンク240との間には、加湿ギア210と水タンク240との間を分離させる分離膜270が備えられる。
【0058】
加湿ギアモジュールは、トレー220に回転可能に備えられ、ロテータ150の回転力の伝達を受けて回転する加湿ギア210と、加湿ギア210の周りに備えられるリフタ290と、加湿ギア210の内部に備えられる加湿フィルタ(
図4の280)とを含む。加湿ギアモジュールを構成する加湿ギア210とリフタ290と加湿フィルタ280とは、一体形成され、それぞれ分離される別途の構成で実現されることもできる。以下、加湿ギア210にリフタ290が形成され、加湿ギア210と加湿フィルタ280とが別途の構成で実現されることとして説明するが、これに加湿ギアモジュールの実施形態が限定されるものではない。
【0059】
加湿ギア210は、周りにリフタ290が備えられ、加湿ギアアセンブリ200が本体100に付着されて結合される時、ロテータ150と係合される。ロテータ150が回転すれば、ロテータ150がリフタ290を回転させて加湿ギア210が回転する。
【0060】
図3は加湿ギアアセンブリ200が本体100に結合されたものを示す図であり、
図4は
図3に図示されたロテータ150と加湿ギアアセンブリ200の平面図である。
【0061】
図3乃至
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る空気調和機は、本体100の一側に回転可能に備えられるロテータ150と、内部に加湿水が一定高さに貯水されるトレー220と、トレー220に回転可能に備えられ、ロテータ150の回転力の伝達を受けて回転する加湿ギア210と、加湿ギア210の周りに備えられ、トレー220が本体100に付着される時、ロテータ150と係合され、一部が加湿水に浸水されてロテータ150の回転時、加湿水を汲み上げるリフタ290、及び加湿ギア210の内部に備えられ、加湿水と離隔して配置されて加湿ギア210が回転する時、リフタ290から加湿水の供給を受ける加湿フィルタ280を含む。
【0062】
ロテータ150は、本体100の内部ケース120に回転可能に備えられ、ユーザが加湿をしようとする場合に回転する。ロテータ150は、加湿ギアアセンブリ200が本体100に結合されれば、加湿ギア210の周りに備えられたリフタ290と係合される。ロテータ150の周りには歯形が突出して形成され、ロテータ150に係合される加湿ギア210のリフタ290は、ロテータ150の歯形に対応する歯形に形成される。
【0063】
加湿ギアアセンブリ200が本体100に付着される時、加湿ギア210とロテータ150とが係合される。この場合、リフタ290は、ロテータ150の外面に形成された歯形に対応して形成されなければ、加湿ギア210とロテータ150との係合が可能でない。リフタ290は、ロテータ150と加湿ギア210とが係合されるように、ロテータ150の歯形に対応するサイズと間隔を有する形状に形成される。リフタ290はロテータ150とギア結合により係合できる。
【0064】
加湿ギア210は、トレー220に回転可能に備えられ、トレー220と脱着可能に備えられる。加湿ギア210は、トレー220から突出して形成される加湿ギア支持部221に脱着可能に備えられる。
【0065】
リフタ290は一部が加湿水に浸水されて配置される。加湿水の貯水高さはフロート230により制御される。最高貯水高さ(h)で、加湿ギア210の周りに備えられるリフタ290の一部は、加湿水に浸水された状態で配置される。この状態で、ロテータ150が回転すれば、ロテータ150に係合されたリフタ290と加湿ギア210がロテータ150の回転力の伝達を受けて回転し、加湿水に浸水されたリフタ290はロテータ150の回転力の伝達を受けて加湿水を汲み上げる。
【0066】
加湿フィルタ280は加湿ギア210の内部に備えられる。加湿フィルタ280には、加湿ギア210の回転時、リフタ290により汲み上げられた加湿水が供給され、供給された加湿水が加湿フィルタ280を濡らす。
【0067】
加湿ギア210が回転して加湿フィルタ280が回転する状態で、送風ファン130の回転によりフィルタ組立体320を通過して浄化された空気が加湿フィルタ280を通過する。加湿フィルタ280を通過した空気は、加湿フィルタ280が含有する加湿水が供給されて湿度が高まった状態に変化させられて加湿された空気を形成し、加湿された空気は、送風ファン130の回転により空気吐出口11に吐出されて外部の空気を加湿させる。
【0068】
加湿フィルタ280は、貯水された加湿水と一定高さ(G)だけ離隔して配置される。即ち、トレー220の底面から加湿フィルタ280までの高さは、加湿水の最高貯水高さ(h)より高い位置に配置される。加湿フィルタ280がトレー220に貯水された加湿水に浸水された状態で空気調和機が作動されれば、加湿フィルタ280が汚染される問題が発生するので、本発明の一実施形態に係る加湿フィルタ280は、加湿水に浸水されないように加湿水の最高貯水高さ(h)より高い位置に一定高さ(G)だけ離隔して配置される。
【0069】
加湿フィルタ280は、加湿ギア210が回転する時のみにリフタ290から加湿水の供給を受ける。即ち、加湿フィルタ280は、トレー220に貯水された加湿水と離隔して配置されて、加湿水が最高貯水高さ(h)を形成する場合にも加湿水と接触しないので、トレー220から直接加湿されない。
【0070】
加湿フィルタ280は、加湿ギア210が回転する場合のみに加湿水が供給される。リフタ290によって汲み上げられた加湿水は、加湿ギア210が所定角度回転すれば、地面と傾斜をなして加湿フィルタ280に落下して供給される。加湿フィルタ280がトレー220の加湿水に浸水されないように配置されるので、加湿水に浸水された状態で加湿フィルタ280が配置されることによって、加湿フィルタ280に細菌やかびが繁殖して加湿フィルタ280を汚染させる問題を解決することができる。
【0071】
また、ユーザが加湿を希望しないでロテータ150が回転しない場合には、加湿ギア210が停止する。加湿ギア210が停止すれば、リフタ290が加湿水を汲み上げないようになって、加湿フィルタ280への加湿水の供給が中止される。加湿のための作動をしない状態で送風ファン130が作動すれば、送風ファン130の作動によりフィルタ組立体320を通過して浄化され、乾燥している空気が加湿フィルタ280を通過するようになる。
【0072】
この際、加湿水が残っている加湿フィルタ280は、送風ファン130により循環する乾燥している空気により乾燥できるようになって、残存した加湿水により加湿フィルタ280に細菌が繁殖して汚染されることを防止することができる。
【0073】
加湿ギアアセンブリ200または内部ケース120には、ウォータープラズマ装置(図示せず)が備えられる。以下、ウォータープラズマ装置は内部ケース120の一側に備えられることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。ウォータープラズマ装置はトレー220に貯水された加湿水に接触される。ウォータープラズマ装置は、電源の供給を受けてトレー220に貯水された加湿水を殺菌する機能を実行する。
【0074】
図5は加湿ギア210の内部構造を示す斜視図であり、
図6は加湿ギアボディ211の中央部211−1と加湿ギアカバー213の中央部213−1を示し、
図7は加湿ギアボディ211の周縁部と加湿ギアカバー213の周縁部を示す。
【0075】
図5乃至
図7を参照すると、本発明の一実施形態に係る加湿ギア210は、実施形態によって2つ以上の複数個の構成要素で形成され、内部に加湿フィルタ280を収容する。加湿フィルタ280の直径は加湿ギア210の直径より小さく形成されて、加湿ギア210の内部に収容される。加湿フィルタ280が加湿ギア210の直径より小さく形成されることによって、加湿ギア210が加湿水に浸漬されても加湿フィルタ280は加湿水から離隔して配置されて、加湿フィルタ280の乾燥状態を維持することができる。
【0076】
加湿フィルタ280は、加湿水を含有した後、送風ファン130で循環する空気に加湿水を供給できるように、蒸発と吸湿が可能な材質で形成され、好ましくは、テキスタイル材質で形成される。また、他の実施形態によって多様な合成樹脂で形成されることもできる。
【0077】
加湿ギア210は、加湿フィルタ280が脱去できるように、加湿ギア210を構成する構成要素が分離可能に形成される。加湿ギア210が分離可能に形成されることによって、内部に収容された加湿フィルタ280の脱去が可能であるので、加湿フィルタ280の汚染や毀損時に新たな加湿フィルタ280に取り替えることができる。
【0078】
加湿ギア210を構成する本発明の一実施形態において、加湿ギア210は、リフタ290が形成され、内部に加湿フィルタ280が収容される加湿ギアボディ211、及び加湿ギアボディ211に脱着可能に結合されて加湿ギアボディ211に収容された加湿フィルタ280を固定させる加湿ギアカバー213を含む。
【0079】
加湿ギアボディ211は、加湿ギア210の胴体を形成し、周りに沿ってリフタ290が備えられる。リフタ290は、実施形態によって加湿ギアボディ211と一体形成される。また、加湿ギアボディ211の周りに結合されるように別途に備えられる。以下、リフタ290が加湿ギアボディ211の周りに突出して形成されることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。
【0080】
加湿ギアボディ211は、内部に加湿フィルタ280が収容される。加湿ギアボディ211は、加湿フィルタ280を収容するように内部が凹状の収容部が形成される。加湿フィルタ280は、加湿ギア210の内部に収容されて加湿ギアボディ211と脱着可能に備えられる。
【0081】
加湿ギアカバー213は、加湿ギアボディ211と脱着可能に結合される。加湿ギアカバー213は、加湿ギアボディ211に収容された加湿フィルタ280の一面を支持するように加湿ギアボディ211の一側に結合される。加湿ギアカバー213が加湿ギアボディ211から脱去されれば、加湿ギアボディ211に収容された加湿フィルタ280が露出する。加湿ギアカバー213を完全に脱去させた後、加湿フィルタ280を加湿ギアボディ211から分離させて、加湿フィルタ280の取替えが可能になる。
【0082】
加湿ギアボディ211または加湿ギアカバー213のうち、いずれか1つには結合溝211−5が開口されて形成され、他の1つには結合溝211−5に脱着可能に嵌合する結合突起213−2が形成される。以下、加湿ギアボディ211に結合溝211−5が開口されて形成され、加湿ギアカバー213に結合突起213−2が形成されることとして説明するが、これに結合溝211−5及び結合突起213−2の形成位置が限定されるものではない。結合溝211−5に結合突起213−2が結合されれば、加湿ギアカバー213と加湿ギアボディ211とが結合されて、内部に収容された加湿フィルタ280を固定させる。
【0083】
結合溝211−5は加湿ギアボディ211の中央部211−1に形成される。実施形態によって結合突起213−2が加湿ギアボディ211に形成される場合には、加湿ギアカバー213の中央部213−1に結合溝211−5が形成される。以下、結合溝211−5が加湿ギアボディ211の中央部211−1に形成され、結合突起213−2が加湿ギアカバー213の中央部213−1に形成されることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。結合溝211−5に結合突起213−2が結合されれば、加湿ギアボディ211の中央部211−1と加湿ギアカバー213の中央部213−1とが結合されて加湿フィルタ280を固定させる。
【0084】
結合突起213−2は、結合溝211−5に挿入された後、回転して結合溝211−5の一側に形成された結合固定溝211−7に固定される。即ち、加湿ギアカバー213の中央部213−1と加湿ギアボディ211の中央部211−1とが対応した状態で、結合突起213−2が結合溝211−5に挿入される。また、挿入された結合突起213−2は、加湿ギアカバー213が回転するにつれて結合溝211−5で回転して、結合溝211−5の一側に凹状に形成された結合固定溝211−7に結合される。結合突起213−2が最終的に結合固定溝211−7に固定されることによって、加湿ギアボディ211と加湿ギアカバー213とが強固に固定される。
【0085】
加湿ギアボディ211の周縁部と加湿ギアカバー213の周縁部とは脱着可能に結合される。加湿ギアカバー213と加湿ギアボディ211との結合時、加湿ギアボディ211の内側の周縁部と加湿ギアカバー213の周縁部とが結合される。この場合、一次的に加湿ギアカバー213の中央部213−1と加湿ギアボディ211の中央部211−1とが結合突起213−2及び結合溝211−5により結合され、2次的に加湿ギアカバー213の周縁部と加湿ギアボディ211の周縁部とが結合される。加湿ギアボディ211の周縁部と加湿ギアカバー213の周縁部とが結合突起213−2と結合溝211−5との結合を補助して2次的に結合されることによって、加湿ギアカバー213と加湿ギアボディ211との結合がより強固になる。
【0086】
加湿ギアボディ211の周縁部と加湿ギアボディ211の周縁部とが脱着可能に結合される実施形態は多様に実現することができる。以下、加湿ギアボディ211の周縁部または加湿ギアカバー213の周縁部のうち、いずれか1つにはスライディング挿入溝211−3が開口されて形成され、他の1つには上記スライディング挿入溝211−3に挿入されるスライディング挿入部213−3が形成されて、加湿ギアボディ211の周縁部と加湿ギアカバー213の周縁部とが脱着可能に結合されることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。
【0087】
スライディング挿入溝211−3は、加湿ギアカバー213の周縁部または加湿ギアボディ211の周縁部のうち、いずれか1つに開口されて形成される。以下、スライディング挿入溝211−3が加湿ギアボディ211の周縁部に開口されて形成されることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。スライディング挿入溝211−3には、スライディング挿入部213−3が挿入される。スライディング挿入溝211−3は、加湿ギアボディ211の周りに沿って離隔して部分的に形成される。
【0088】
スライディング挿入部213−3は、前述した実施形態によって、加湿ギアカバー213の周縁部に形成される。スライディング挿入部213−3は、加湿ギアカバー213の周縁部に部分的に形成されて、複数個が形成される。スライディング挿入部213−3は、スライディング挿入溝211−3と対応する位置に形成される。
【0089】
スライディング挿入溝211−3とスライディング挿入部213−3との結合関係を説明すると、結合溝211−5に結合突起213−2が挿入される時、スライディング挿入部213−3がスライディング挿入溝211−3に挿入される。即ち、結合溝211−5とスライディング挿入溝211−3は、各々結合突起213−2とスライディング挿入部213−3が同時に挿入できるように対応して形成される。
【0090】
結合突起213−2が結合固定溝211−7に固定される時、スライディング挿入部213−3がスライディング挿入溝211−3でスライディングする。結合突起213−2とスライディング挿入部213−3が各々結合溝211−5とスライディング挿入溝211−3に挿入された状態で、加湿ギアカバー213が加湿ギアボディ211に対して回転すれば、結合突起213−2は結合固定溝211−7に結合される。これと共に、スライディング挿入部213−3は、スライディング挿入溝211−3の一側に形成されたスライディング結合溝211−4に結合される。スライディング結合溝211−4は、加湿ギアボディ211の周縁部の内側にスライディング挿入部213−3が固定可能に形成される。
【0091】
結合突起213−2が結合固定溝211−7に一次的に結合されて加湿ギアカバー213と加湿ギアボディ211が固定され、スライディング挿入部213−3がスライディング結合溝211−4に2次的に結合されて、加湿ギアボディ211と加湿ギアカバー213が強固に固定できるようになり、加湿フィルタ280の取替えが容易になる。
【0092】
加湿ギアボディ211及び/または加湿ギアカバー213には、複数個の開口部211−9が形成されて空気が循環するようにする。ロテータ150が回転して加湿ギア210が回転する時、送風ファン130により加湿ギア210と加湿フィルタ280を空気が通過できるように、加湿ギアボディ211及び/または加湿ギアカバー213には、複数個の開口部211−9が形成される。開口部211−9を通過した空気は、加湿フィルタ280を経て、加湿フィルタ280から供給した加湿水により加湿された空気に変化させられて、室内にまた流入できるようになる。
【0093】
図8は、
図5に図示されたA−A’線の断面図である。
【0094】
図5及び
図8を参照すると、リフタ290は前述したように、加湿ギア210の周りに備えられ、加湿水を汲み上げることができるように凹部291が形成される。加湿ギア210が回転すれば、加湿水に浸漬されたリフタ290が回転し、リフタ290の凹部291が加湿水を汲み上げる。汲み上げられた加湿水は、加湿ギア210が所定角度回転すれば、地面となす傾斜により加湿フィルタ280に流れて供給される。
【0095】
凹部291の一面には、汲み上げられた加湿水が加湿フィルタ280に供給されるように開口されて形成されたドレーンホール292が形成される。ドレーンホール292は、加湿ギアボディ211を貫通して形成され、実施形態によって加湿ギアボディ211の周りのうち、凹部291が形成された位置に対応して形成される。
【0096】
凹部291に汲み上げられた加湿水は、加湿ギア210が所定角度回転すれば、ドレーンホール292を通じて流れて、加湿ギア210の内部に備えられた加湿フィルタ280に移動される。加湿ギア210が回転する時のみにリフタ290の凹部291により汲み上げられた加湿水がドレーンホール292を通じて加湿フィルタ280に流れ込むようになる。
【0097】
加湿ギア210に形成されたドレーンホール292により加湿フィルタ280が加湿ギア210の回転時のみに加湿水の供給を受けることができるようになって、加湿フィルタ280が加湿水に浸漬される必要がなくなるので、加湿水による加湿フィルタ280の汚染を防止することができる。
【0098】
図9は前面パネル300が開放された状態を示す図であり、
図10は本発明の一実施形態に係る前面パネル300の背面を示す図であり、
図11はヒンジ結合部Aを示す図である。
【0099】
図9乃至
図11を参照すると、本体100と前面パネル300とは、ヒンジ結合部Aにより回動可能に結合される。ヒンジ結合部Aは、実施形態によって、本体100の下側と前面パネル300の下側とがヒンジ結合されるようにする。ヒンジ結合部Aは、
図9に表示されたA部分であって、複数の位置に形成される。前面パネル300が前方に開放されれば、ヒンジ結合部Aにより前面パネル300の下側と本体100の下側との結合は維持され、前面パネル300の背面に備えられたフィルタ組立体320と本体100の内部が露出する。
【0100】
図10乃至
図11に図示された本発明の一実施形態に係るヒンジ結合部Aは、本体100の一側に形成された開口部101、及び前面パネル300の一側に回動可能に備えられ、前面パネル300と本体100に連結されるケーブルハーネス360を収容し、開口部101に挿入された後、上記本体100に結合されて、本体100と前面パネル300とを回動可能に結合させる結合ブリッジ350を含む。
【0101】
本体100の一側には開口部101が形成される。開口部101は、後述する結合ブリッジ350が挿入され、後述するケーブルハーネス360が貫通するように本体100と連結される通路を形成する。開口部101は、結合ブリッジ350が挿入されるように形成され、本体100の下側に形成される。
【0102】
結合ブリッジ350は、前面パネル300の一側に回動可能に備えられる。この場合、結合ブリッジ350は、前面パネル300の一側と本体100とが回動可能に結合されるようにし、一実施形態としてヒンジ結合されるようにすることができる。結合ブリッジ350は、前面パネル300の一側とヒンジ結合された状態で本体100の開口部101に挿入固定される。この場合、本体100に固定された結合ブリッジ350と前面パネル300とのヒンジ結合により、本体100から前面パネル300が開放可能にヒンジ結合できるようになる。
【0103】
結合ブリッジ350は、実施形態によって前面パネル300の下側のうちの一側に備えられる。また、前面パネル300の下側のうち、複数個の位置に備えられる。以下、結合ブリッジ350は前面パネル300の下側のうちの一側に備えられることとして説明するが、これに実施形態が限定されるものではない。
【0104】
ケーブルハーネス(cable harness)360は、ディスプレイ部310及び/または前面パネル300に備えられる電子部品を本体100に備えられた電子部品と電気的に連結して接続させる。ケーブルハーネス360は、複数個の電線で形成される。
【0105】
結合ブリッジ350は、前面パネル300と本体100とを電気的に連結させるケーブルハーネス360を収容する。結合ブリッジ350は、ケーブルハーネス360を収容して覆いかぶせるように内部が空いている柱で形成される。
【0106】
結合ブリッジ350は、本体100に形成された開口部101に挿入された後、開口部101の隣接周囲に固定されて本体100に固定される。結合ブリッジ350が本体100に結合して固定されれば、結合ブリッジ350とヒンジ結合された前面パネル300が本体100から開放可能に結合される。
【0107】
結合ブリッジ350は、ケーブルハーネス360を本体100に案内する。結合ブリッジ350に収容されたケーブルハーネス360は、結合ブリッジ350が本体100に結合されれば、結合ブリッジ350に沿って本体100に案内されて、本体100に備えられる電子部品に連結される。
【0108】
本体100と前面パネル300とを結合ブリッジ350がヒンジ結合させると共に、ケーブルハーネス360を収容した後、本体100に案内することによって、ケーブルハーネス360を案内する構造と前面パネル300と本体100とをヒンジ結合させる構造が同時に具現できるようになり、作業工数が低減され、組立が容易になる。
【0109】
前面パネル300の一側には、ケーブルハーネス360が外部に露出しないようにケーブルハーネス360を遮蔽するハーネスカバー330が備えられる。前面パネル300の一側には、ケーブルハーネス360を結合ブリッジ350に案内するように、作業者がケーブルハーネス360に接近できるケーブルハーネス露出部(図示せず)が開口されて形成される。作業者は、開口されたケーブルハーネス露出部を通じてケーブルハーネス360を作業して、結合ブリッジ350に案内する。
【0110】
ハーネスカバー330は、ケーブルハーネス360が外部に露出しないようにケーブルハーネス360を遮蔽する。ハーネスカバー330は、開口されたケーブルハーネス露出部を遮蔽して、前面パネル300の開放時に外観を美麗にする。また、ケーブルハーネス360を保護してケーブルハーネス360の破損を防止する。
【0111】
ハーネスカバー330は、結合ブリッジ350と隣接して配置される。結合ブリッジ350に収容されるケーブルハーネス360は、前面パネル300の内側またはディスプレイ部310から始まって結合ブリッジ350に抜け出て本体100と連結され、この場合、結合ブリッジ350に抜け出る前にハーネスカバー330側を経由して結合ブリッジ350に収容される。ハーネスカバー330は、結合ブリッジ350に隣接して配置されて、ケーブルハーネス360がハーネスカバー330を経由した後、直ぐに結合ブリッジ350に案内されるようにする。
【0112】
ハーネスカバー330の端部には、ケーブルハーネス360が貫通するように開口されて形成されたハーネスカバー連結ホール340が形成される。ハーネスカバー連結ホール340をケーブルハーネス360が貫通し、貫通したケーブルハーネス360は、直ぐに結合ブリッジ350に案内される。ケーブルハーネス360は、ハーネスカバー連結ホール340を貫通した後、本体100に形成された開口部101を貫通して本体100に連結される。
【0113】
ケーブルハーネス360がハーネスカバー330に遮蔽されると共に、ハーネスカバー330の一端を貫通した後、直ぐに本体100の開口部101を貫通して本体100と連結されることによって、ケーブルハーネス360が外部に露出する部分を最小化して、外観を美麗にすると共に、ケーブルハーネス360を保護する。
【0114】
前面パネル300の一側には、結合ブリッジ350と隣接して形成され、ケーブルハーネス360を案内するケーブルハーネス案内部370が延びて形成される。ケーブルハーネス案内部370は、前面パネル300の下側に形成され、結合ブリッジ350に隣接するように結合ブリッジ350に向けて前面パネル300の一側から延びて形成される。ケーブルハーネス案内部370は、内部にケーブルハーネス360を収容して結合ブリッジ350に案内する。
【0115】
結合ブリッジ350は、ケーブルハーネス案内部370の一側とヒンジ結合される。ケーブルハーネス案内部370は、前面パネル300の下側から延びて形成され、延びた部分の一側と結合ブリッジ350とが摺動可能にヒンジ結合される。ケーブルハーネス360は、ケーブルハーネス案内部370と結合ブリッジ350に収容された状態で本体100と結合されて連結される。
【0116】
図12は
図3に開示された本体の分解斜視図であり、
図13は
図12に図示されたリアケースとフロントケースと上部デコとが結合される時の断面図である。
【0117】
図12乃至
図13を参照すると、本発明の一実施形態に係る本体100は、リアケース30と、リアケース30の前方に配置されるフロントケース40と、フロントケース40の上部に配置される上部デコ50とを含む。
【0118】
リアケース30は、空気調和機の後方側外観を形成する。リアケース30の一側には前述した空気吐出ホール11が形成される。
【0119】
フロントケース40はリアケース30と共に本体100を形成し、フロントケース40の左右のうち、少なくとも一側面に加湿ギアアセンブリ200が出入するトレー挿入ホール111が形成される。
【0120】
上部デコ50は、空気調和機の上面外観を形成し、上板部51と、上板部51の前方で折り曲げられた前板部52とを含む。
【0121】
上部デコ50は、空気調和機の美観を向上させ、フロントケース40の上部を保護する装飾部材またはカバー部材で実現できる。上部デコ50には、ユーザが空気調和機を操作する操作部と、空気調和機の運転情報を表示する表示部のうち、少なくとも1つが設置されるコントロールパネルが備えられる。
【0122】
上部デコ50の上板部51がコントロールパネルの機能を実行する場合、上板部51の底面に回路基板(
図12の53)が設置され、回路基板53に操作部を構成するボタンやロータリースイッチなどが設置され、回路基板53に表示部を構成するLEDやLCDなどが設置される。
【0123】
上部デコ50は、前板部52が回路基板53の前方を遮る高さに形成されて回路基板カバーとして機能することができる。前板部52は、フロントケース40の上部前方に配置されてフロントケースカバーとして機能することができ、前板部52にリアケース30及びフロントケース40と締結される締結部が形成されて前板部52が上部デコマウンタとして機能することができる。
【0124】
リアケース30とフロントケース40と上部デコ50とは、締結部材80により共に締結され、締結部材80による締結のために締結部が各々形成される。以下、リアケース30とフロントケース40と上部デコ50との締結構造について詳細に説明する。
【0125】
締結部材80は、リアケース30の後方でリアケース30に形成されたリア締結部34と、上部デコ50に形成されたデコ締結部55を順次貫通した後、フロントケース40に形成されたフロント締結部44に締結可能であり、リアケース30の後方でリアケース30に形成されたリア締結部34と、フロントケース40に形成されたフロント締結部44を順次貫通した後、上部デコ50に形成されたデコ締結部55に締結可能である。
【0126】
締結部材80は、フロントケース40の前方で、上部デコ50に形成されたデコ締結部55とフロントケース40に形成されたフロント締結部44を順次貫通した後、リアケース30に形成されたリア締結部34に締結可能であり、フロントケース40の前方で、フロントケース40に形成されたフロント締結部44と上部デコ50に形成されたデコ締結部55を順次貫通した後、リアケース30に形成されたリア締結部34に締結可能である。
【0127】
本体100は、美観上、空気調和機の前方で締結部材80ができるだけ見えないように構成されることが好ましいので、締結部材80がリアケース30の後方で締結されることが好ましい。
【0128】
本体100は、上部デコ50に形成されたデコ締結部55が上部デコ50の前板部52に形成され、締結部材80がリアケース30の後方でリアケース30に形成されたリア締結部34と、上部デコ50に形成されたデコ締結部55とを順次貫通した後、フロントケース40に形成されたフロント締結部44に締結されることとして説明する。
【0129】
締結部材80は実施形態によってねじ山が形成されたスクリューで実現され、リアケース30に形成されたリア締結部34は、締結部材80の一実施形態に係るスクリューが貫通するリアボスからなることができ、フロントケース40に形成されたフロント締結部44は締結部材であるスクリューが締結されるフロントボスからなる。
【0130】
即ち、リアケース30は上部に締結部材80が貫通するリア締結部34が形成され、フロントケース40はリア締結部34と対向する位置に締結部材80が締結されるフロント締結部44が形成され、上部デコ50は、締結部材80が貫通する貫通孔54が形成され、フロント締結部44が挿入されるデコ締結部55が形成され、締結部材80は、リア締結部34と貫通孔54を順次貫通した後、フロント締結部44に締結される。
【0131】
リア締結部34はリアケース30から前方に突出形成され、フロント締結部44はフロントケース40から後方に突出形成され、デコ締結部55は上部デコ50の前板部52の背面から後方に突出形成される。
【0132】
デコ締結部55は、フロント締結部44の挿入のために下面が開放されたボックス体からなることができる。
【0133】
デコ締結部55は、貫通孔54が形成され、前板部52の背面と離隔する後板部56と、前板部52の背面と後板部56の左側とを連結する左側板部57と、前板部52の背面と後板部56の右側とを連結する右側板部58を含むことができる。
【0134】
デコ締結部55は、前板部52の背面と後板部56の上側とを連結する上板部59をさらに含むことができる。
【0135】
一方、フロント締結部44がフロントケース40の上端に上側に突出した突出片から後方への突出が可能であり、フロントケース40の背面から後方への突出が可能であり、強度などを考慮してフロントケース40の後方に突出することが好ましい。
【0136】
フロントケース40は、フロント締結部44の左側に左側板部57を回避する左側回避溝部46が形成され、フロント締結部44の右側に右側板部58を回避する右側回避溝部48が形成される。
【0137】
左側回避溝部46と右側回避溝部48は、フロント締結部44がデコ締結部55に挿入された位置にある時、前板部52により遮られる高さに形成されることが好ましい。
【0138】
左側回避溝部46と右側回避溝部48は、デコ締結部55のうち、左側板部57と右側板部58が左側回避溝部46と右側回避溝部48に挿入されて、左側板部57の下端と右側板部58の下端が左側回避溝部46の下端と右側回避溝部48の下端にかかった時、フロント締結部44のホールと、デコ締結部55の貫通孔54が前後方向に一致する高さに形成されることが好ましい。
【0139】
左側回避溝部46と右側回避溝部48は、上部デコ50とフロントケース40とが締結される時、左側板部57と右側板部58が左側回避溝部46と右側回避溝部48とに嵌合するように形成されることが好ましい。
【0140】
上記のように構成された空気調和機は、リアケース30とフロントケース40と上部デコ50との締結作業時、上部デコ50をフロントケース40の上部に位置付けた状態で、上部デコ50のデコ締結部55にフロントケース40のうち、左側回避溝部46と右側回避溝部48との間49、及びフロント締結部44が挿入されるようにする。
【0141】
上記のような挿入時、デコ締結部55の左側板部57はフロントケース40の左側回避溝部46に挿入されて嵌合され、デコ締結部55の右側板部58はフロントケース40の右側回避溝部48に挿入されて嵌合される。
【0142】
デコ締結部55の貫通孔54とフロント締結部44のホールは前後方向に一致し、フロントケース40と上部デコ50はデコ締結部55がフロントケース40に嵌合することによって仮に組み立てられる。
【0143】
以後、作業者は、フロントケース40と上部デコ50の組立体をリアケース30の前方に位置付けることができ、リアケース30の後方で締結部材80をリア締結部34のホールに挿入する。締結部材80の挿入時、締結部材80は、リア締結部34のホールを先に貫通した後、デコ締結部55の貫通孔54を貫通し、以後、フロント締結部44のホールに挿入されてフロント締結部44のホールに締結される。
【0144】
上部デコ50は、上記のような締結時、デコ締結部55がリア締結部34とフロント締結部44との間に位置した状態で、締結部材80によりリアケース30及びフロントケース40と結合され、リアケース30とフロントケース40と上部デコ50とは、簡便で、かつ強固に組み立てられる。
【0145】
以上、代表的な実施形態を通じて本発明について詳細に説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、上述した実施形態に対し、本発明の範囲を逸脱することなく、多様な変形が可能であることを理解することができる。したがって、本発明の権利範囲は説明された実施形態に限定されて定まってはならず、特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲の均等物により定まるべきである。