(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5870425
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】回転シートの支持装置
(51)【国際特許分類】
B60N 2/38 20060101AFI20160216BHJP
B60N 2/14 20060101ALI20160216BHJP
B60N 2/16 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
B60N2/38
B60N2/14
B60N2/16
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-17009(P2012-17009)
(22)【出願日】2012年1月30日
(65)【公開番号】特開2013-154777(P2013-154777A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2014年9月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱マヒンドラ農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】木村 重治
(72)【発明者】
【氏名】塚原 譲
(72)【発明者】
【氏名】近江 慎二
【審査官】
角田 貴章
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−025886(JP,A)
【文献】
特開平10−297333(JP,A)
【文献】
特開平10−059042(JP,A)
【文献】
実開平04−126957(JP,U)
【文献】
米国特許第03448820(US,A)
【文献】
米国特許第04198092(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00−2/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを前方及び後方に向くように回転自在に、かつ車体に対して前下方位置と後上方位置との間に移動自在に支持した回転シートの支持装置において、
前記シートを取付けるシートブラケットと、
前記車体側に固定したシートフレームと、
下端が前記シートフレームの前端側に、上端が前記シートブラケットの前端側にそれぞれ回転自在に連結される左右のアームと、
前記シートフレーム及び前記シートを取付けたベースのいずれか一方に配置され、前記前下方位置にロックされた状態で他方に当接する防振部材と、
前記左右のアームが前方に傾倒した位置にて前記シートブラケットを前記シートフレームに固定し得る前下方位置ロック機構と、を備え、
前記シートブラケットが、前記前下方位置ロック機構により保持された状態において、該シートブラケットは、前記シートフレームに対してその前端側が枢支され、後端側が自由端状態にあり、かつ前記防振部材により支持されてなる、
ことを特徴とする回転シートの支持装置。
【請求項2】
前記シートフレームの後端側に設けられた、後方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜板と、
前記シートブラケットの後端部に配置され、前記傾斜板上を移動し得るローラと、
前記ローラが前記傾斜板の上方位置にて前記シートブラケットを前記シートフレームに固定し得る後上方位置ロック機構と、を備え、
前記シートブラケットが、前記前下方位置ロック機構により保持された状態において、前記防振部材により支持されて、前記ローラは、前記傾斜板から離れた状態にある、
請求項1記載の回転シートの支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両における回転シートの支持装置に係り、詳しくは、回転シートをサスペンションで支持する回転シートの支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、作業車両であるトラクタには、フロントローダやバックホーなどの作業機が装着される。バックホーはシート後方の機体後部に装着されるため、運転者がバックホーで作業を行う場合には、運転時とは反対の後方を向く必要がある。また、バックホーを操作するための操作具は、ステアリングハンドルなどの運転操作具よりも高い位置に配置されるため、バックホーを操作する際は、トラクタの運転時よりも高い位置で操作することになる。
【0003】
ところで、トラクタで圃場などを走行する際には、圃場面の凹凸などによってトラクタが上下に振動することがある。かかる振動は、運転者にとってストレスになるだけでなく、トラクタの運転の支障になる場合がある。
【0004】
そこで従来、機体後部にバックホーが装着されるトラクタにおいて、トラクタの運転時には、シートを前方に向け、バックホーの操作時にはシートを後方に反転させると共に、シートの高さ位置が高くなるシートの反転支持装置を備えたトラクタが案出されている(例えば、特許文献1参照)。このシートの反転支持装置は、シートを回転自在に支持する回転台、トラクタの車体に取付けられた支持台、回転台及び支持台を連結するリンク機構、及び該リンク機構を支持するスプリングなどから構成されている。
【0005】
上記リンク機構は、前後のリンク体から構成されており、このリンク体が倒伏状態から起立状態になると共に、回転台に支持されたシートが前方方向から後方方向に回転(反転)することで、シートがトラクタの運転位置からバックホーによる作業位置に変わるように構成されている。また、前記リンク機構がスプリングに支持されることで、トラクタの走行時における振動を吸収し、運転者に伝わる振動を緩和するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3808729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のシートの反転支持装置にあっては、回転台を支持するリンク機構をスプリングで支持する構成なので、シートを支持するサスペンションの構造が複雑になるだけでなく、シートに伝わる振動が運転の支障とならぬよう振動を十分に緩和することができない虞がある。
【0008】
そこで、本発明は、回転シートを支持するシートブラケットが前下方位置にロックされた状態で該シートブラケットを防振部材により直接支持することにより、もって上記の課題を解決した回転シートの支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、シート(3)を前方及び後方に向くように回転自在に、かつ車体に対して前下方位置と後上方位置との間に移動自在に支持した回転シートの支持装置(17)において、
前記シート(3)を取付けるシートブラケット(19)と、
前記車体(33)側に固定したシートフレーム(31)と、
下端が前記シートフレーム(31)の前端側に、上端が前記シートブラケット(19)の前端側にそれぞれ回転自在に連結される左右のアーム(26,27)と、
前記シートフレーム(31)及び前記シート(3)を取付けたベース(16)のいずれか一方に配置され、前記前下方位置にロックされた状態で他方に当接する防振部材(45,46)と、
前記左右のアーム(26,27)が前方に傾倒した位置にて前記シートブラケット(19)を前記シートフレーム(31)に固定し得る前下方位置ロック機構(35)と、を備え、
前記シートブラケット(19)が、前記前下方位置ロック機構(35)により保持された状態において、該シートブラケット(19)は、前記シートフレーム(31)に対してその前端側
が枢支され、後端側が自由端状態にあり、かつ前記防振部材(45,46)により支持されてなることを特徴とする。
【0010】
また、前記シートフレーム(31)の後端側に設けられた、後方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜板(47)と、
前記シートブラケット(19)の後端部に配置され、前記傾斜板(47)上を移動し得るローラ(20,21)と、
前記ローラ(20,21)が前記傾斜板(47)の上方位置にて前記シートブラケット(19)を前記シートフレーム(31)に固定し得る後上方位置ロック機構(56)と、を備え、
前記シートブラケット(19)が、前記前下方位置ロック機構(35)により保持された状態において、前記防振部材(45,46)により支持されて、前記ローラ(20,21)は、前記傾斜板(47)から離れた状態にある。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によると、シートブラケットが前下方位置に保持された状態では、後端側が自由端状態にあるシートブラケットを防振部材で直接支持するので、シートを支持するサスペンションの構造を簡単にすることができるものでありながら、シートに伝わる振動を抑えて運転者の疲労を軽減することができる。また回転シートを装着しない作業車両に同様の構造からなるサスペンションを用いることができる。
【0012】
請求項2に係る発明によると、前下方位置でシートブラケットが保持されると、シートブラケットに設けられたローラが傾斜板から離れた状態になるので、シートブラケットの後端側が容易かつ確実となって、防振部材の直接支持を行うことができ、かつ傾斜板によりシート後方側にスペースを設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態に係るシートが前方を向いた状態を示す斜視図。
【
図2】前下方位置に保持した回転シートの支持装置を示す側面図。
【
図3】回転シートに荷重が作用していない状態の支持装置を示す側面図。
【
図4】回転シートに荷重が作用した状態の支持装置を示す側面図。
【
図7】後上方位置に保持した回転シートの支持装置の構造を示す斜視図。
【
図8】シート及び回転シートの支持装置を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態に係る回転シートに支持装置について図に沿って説明する。トラクタ1には、
図1及び
図6に示すように、運転者が着座するシート3などを有した運転操作部2が設けられている。該シート3の左右両側には、PTO操作レバー5,6、ポジションコントロールレバー7、及び耕深設定レバー(PACレバー)9などの各種操作レバーが配置されたサイドパネルが設けられており、シート3の後方には、ロールバー10が上方を囲むように延設されている。またシート3には、
図2、
図3、及び
図4に示すように、運転者をシート3に固定するためのシートベルト11が設けられている。
【0015】
シート3は、
図3、
図4及び
図8に示すように、シートレール12を介して回転台(ベース)16に支持されており、該回転台16は、固定板15と該固定板15に回転自在に連結された回転板13とからなり、回転板13の回転に伴い、シート3が回転するように構成されている。また、上方側に配置された回転板13には、側方に向かって突出するようにシート回転レバー13aが設けられており、シート3を回転自在に支持する回転台16は、回転シートの支持装置(以下、単に支持装置という)17に支持されている。
【0016】
支持装置17は、
図5及び
図7に示すように、上記回転台16を支持するシートブラケット19を有している。該シートブラケット19は、左右に配置されたアングル部材(以下、ブラケットアングルという)19L,19Rと、この左右のブラケットアングル19L,19Rの前後端を連結する連結プレート19F,19Bから構成され、矩形のフレーム形状に形成されている。
【0017】
シートブラケット19の後端部である連結プレート19Bには、左右2つのブラケット22,23が設けられており、該ブラケット22,23はローラ軸25を支持している。該ローラ軸25は、2つのローラ20,21を回転自在に支持しており、該ローラ20,21は弾性体であるゴムで形成されている。シートブラケット19の前端側であるブラケットアングル19L,19Rの前端側には、連結プレート19Fと平行に接合軸29が設けられている。
【0018】
一方、運転席外装カバー28に覆われたトラクタ1の車体33側にシートフレーム31が固定されており、シートフレーム31は左右に配置されたアングル部材(以下、フレームアングルという)31L,31Rと、該フレームアングル31L,31Rを連結する連結プレート31Mとから構成されている。上端が前記接合軸29に回転自在に連結されると共に下端が前記フレームアングル31L,31Rに回転自在に支持されて、左右のアーム26,27が配置され、該左右のアーム26,27によりシートフレーム31に、前記シートブラケット19の前端側が前後方向に回転自在に支持されている。また、左右のアーム26,27間にパイプ部材(以下アームパイプという)30が架設されている。
【0019】
シートフレーム31の前端側であるフレームアングル31L,31Rの前端側には、ロックレバー軸32が設けられており、該ロックレバー軸32の略中央部には、シートブラケット19をシートフレーム31に固定する前下方位置ロック機構35が設けられている。
【0020】
前下方位置ロック機構35は、
図5及び
図7に示すように、前記アームパイプ30に係合する左右の鉤部(以下、前鉤部という)36,37と、該前鉤部36,37を回動させる前鉤ロック解除レバー39を有している。各前鉤部36,37には、それぞれロックレバー戻りバネ40の一端が取付けられており、該ロックレバー戻りバネ40の他端は、左右のフレームアングル31L,31R間に架設されたパイプ部材(以下、第1フレームパイプという)41に取付けられている。そして、前鉤部36,37は、ロックレバー戻りバネ40の付勢力により、第1フレームパイプ方向に付勢されている。
【0021】
上記第1フレームパイプ41の後方であって、左右のフレームアングル31L,31R間には、第1フレームパイプ41と平行にパイプ部材(以下、第2フレームパイプという)42が架設されている。該第2フレームパイプ42の左右両端側には、シート上昇バネ43の一端が取付けられており、該シート上昇バネ43の他端は、前記アームパイプ30に取付けられている。そして、アームパイプ30は、シート上昇バネ43の付勢力によって第2フレームパイプ42方向へと付勢されている。
【0022】
第2フレームパイプ42の後方に配置された連結プレート31Mには、防振部材であるスプリング45,46が左右に配置されており、該スプリング45,46が、前下方位置に保持されたシート3のサスペンションを構成している。また、スプリング45,46の上端部には、弾性体であるラバー45a,46aが取付けられている。
【0023】
スプリング45,46の後方であって、シートフレーム31の後端側であるフレームアングル31L,31Rの後端には、後方に向かって、斜め上方に傾斜する傾斜板47が設けられており、該傾斜板47の中央には、下端から上端にかけてスリット49が設けられている。また、該スリット49を通って倒伏防止部材である支持アーム50の一端がローラ軸25に連結されており、該支持アーム50の他端には、支持アーム50がスリット49から抜けるのを防止するためのピン51部材が設けられている。
【0024】
また、傾斜板47の上位置は、
図5及び
図7に示すように、水平方向に屈曲されて、ローラ20,21を支持する支持部52を形成している。該支持部52の前後両端には、支持部52がローラ20,21を支持した後上方位置において、ローラ20,21を保持するパイプ部材53,55が設けられている。
【0025】
傾斜板47には、シートブラケット19を該傾斜板47に固定する後上方位置ロック機構56が設けられている(
図4及び
図5参照)。該後上方位置ロック機構56は、ローラ軸25と係合する左右の鉤部(以下、後鉤部という)57,59と、該後鉤部57,59のローラ軸25と係合を解除する後鉤ロック解除レバー60を有している。
【0026】
次いで、上記のように構成された、支持装置17の作用について説明する。トラクタ1の走行並びに耕耘などの作業時、シート3は前方向を向いた前下方位置にある。前下方位置にあっては、支持装置17の左右のアーム26,27は前方に傾倒しており(
図3参照)、アームパイプ30と前鉤部36,37とが係合して、シートブラケット19の前端側は、接合軸29を枢軸としてシートフレーム31に枢支された状態となっている。
【0027】
シートブラケット19に支持された回転台16は、ラバー45a,46aと当接しており、回転台16及びシートブラケット19は、左右のスプリング45,46で支持されている。またローラ20,21は、傾斜板47の下位置にあって傾斜板47から離れた状態であり、シートブラケット19の後端側は自由端状態にある。
【0028】
運転者が機体後部に装着されたバックホー(不図示)で作業を行う際には、トラクタ1を作業位置に停車させた後、後方を向いてバックホーを操作する。この際、運転者は、シートを反転させて後方向を向いた後上方位置にする。
【0029】
そして、運転者はシート3を反転させるため、前鉤ロック解除レバー39を操作する。該前鉤ロック解除レバー39の操作に伴い、左右の前鉤部36,37が回動し、前鉤部36,37とアームパイプ30との係合が解除される。アームパイプ30は、前鉤部36,37との係合が解除されると、シート上昇バネ43の付勢力によって、第2フレームパイプ42に向かって移動する。このアームパイプ30の移動に伴い、左右のアーム26,27は上方に向って起立すると共に、ローラ20,21が傾斜板47の下位置である前下方位置から傾斜板47の上位置に向かって傾斜板47上を移動する。この際、支持アーム50は、ローラ20,21の移動と共に、スリット49内を上方方向に向かって移動する。
【0030】
ローラ20,21が支持部52まで移動すると、ローラ軸25は、左右の後鉤部57,59と係合し、ローラ20,21は支持部52によって支持されて、シートブラケット19は、後上方位置に保持された状態になる。運転者は、
図7及び
図8に示すように、シートブラケット19が後上方位置で保持された状態にした後、シート3を反転させて、シート3が後方を向いた作業状態にする。
【0031】
バックホー作業の終了後、再びトラクタ1の運転を行う場合に運転者は、作業状態にあるシート3を反転させて前下方位置にする。
【0032】
そして、運転者は、シート3を反転させるため、後鉤ロック解除レバー60を操作する。該後鉤ロック解除レバー60の操作に伴い、後鉤部57,59が回動し、後鉤部57,59とローラ軸25との係合が解除され、ローラ20,21は、支持部52から傾斜板47の下位置に向かって傾斜板47上を移動する。ローラ20,21の移動に伴い、左右のアーム26,27は前方に傾倒し、シートブラケット19は、後上方位置から前方に移動しつつ下降する。シートブラケット19が前下方位置まで下降すると、アームパイプ30は左右の前鉤部36,37と係合し、シートブラケット19はシート、前下方位置に保持された状態になる。運転者は、シートブラケット19が前下方位置に保持された状態でシート3を反転させて走行状態にする。
【0033】
上述のように、アームパイプ30と前鉤部36,37とが係合し、前端側がシートフレーム31に枢支され、かつ後端側が自由端状態にあるシートブラケット19に支持された回転台16をスプリング45,46で直接支持するので、シート3を支持するサスペンションの構造を簡単にすることができると共に、シート3に伝わる振動をスプリング45,46で抑えて運転者の疲労を軽減することができる。
【0034】
また、回転しないシートを装備したトラクタ1にも同じ構造からなるサスペンションを用いることができるので、例えば、新たなサスペンションを設計する必要がなく、製造コストも抑えることができる。
【0035】
また、アームパイプ30と前鉤部36,37とが係合し、シートブラケット19がシートフレーム31に保持されると、ローラ20,21が傾斜板47から離れた状態になるので、シートブラケット19の後端側が容易かつ確実となった状態で、シート3をスプリング45,46で直接支持することができる。これにより、例えば、シート3の座り心地を向上させることができる。
【0036】
また、シートフレーム31の後端側に傾斜板47を設けたので、傾斜板47の後方にスペースを設けることができる。これにより、例えば、傾斜板47の後方に、油圧ケース(不図示)などを設けるなどシート3の後方側のスペースを利用することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、連結プレート31Mにスプリング45,46を配置し、スプリング45,46に設けたラバー45a,46aが回転台16に当接するように構成したが、これに限らず、回転台16にスプリング45,46を配置し、ラバー45a,46aが連結プレート31aに当接する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0038】
3 シート
17 回転シートの支持装置
19 シートブラケット
20,21 ローラ
26,27 アーム
31 シートフレーム
33 車体
35 前下方位置ロック機構
45,46 防振部材(スプリング)
47 傾斜板
56 後上方位置ロック機構