【文献】
「USER CASE キャノン 各種申請をWeb上で,アクセス制御も徹底」,日経インターネットテクノロジー,日本,日経BP社,1999年 8月22日,1999年9月号(第26号),第94〜97頁,ISSN:1343-1676
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ファクシミリデータの送受信を行うファクシミリサーバと、ユーザから前記ファクシミリサーバに対する前記ファクシミリデータの送信指示を受け付けるクライアント端末とが、ネットワークを介して接続されたファクシミリシステムにおいて、
送信指示されたファクシミリデータを格納するフォルダがユーザ毎に作成され、送信指示されたファクシミリデータを、当該送信指示をしたユーザのフォルダに格納する格納手段と、
前記フォルダに格納されたファクシミリデータの一覧を表示する表示制御手段と、
前記ファクシミリデータを送信指示したユーザに対応する確認者、または、前記ファクシミリデータの宛先に対応する確認者が登録された確認者対応テーブルを記憶した確認者記憶手段と、
前記ユーザにより送信指示されたファクシミリデータを確認する確認者を、前記確認者記憶手段に記憶された確認者対応テーブルを利用して特定する確認者特定手段と、
を備え、
前記格納手段は、さらに、
前記送信指示されたファクシミリデータを、前記確認者特定手段により特定された確認者のフォルダに格納し、
前記表示制御手段は、さらに、
前記確認者のフォルダに格納されたファクシミリデータであって、当該確認者自ら送信指示をしたファクシミリデータと他のユーザにより送信が指示され自らが確認者となったファクシミリデータと、を表示する
ことを特徴とするファクシミリシステム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る情報処理装置を含むファクシミリシステムの一例を示すシステム
構成図である。本発明の情報処理装置に好適なクライアント端末101、102は、例えば、パーソナルコンピュータであり、ネットワーク通信機能を備え、LAN105(ローカルエリアネットワーク)を介してファクシミリサーバ103とデータ通信が可能である。
【0012】
ファクシミリサーバ103は、公衆回線106を介してファクシミリ送受信機能を備えるファクシミリ通信カード104を備えている。
【0013】
本システムは、最も基本的な通信インフラの1つであるファクシミリを、インターネット/イントラネットを含めたネットワークシステムに統合し、TCP/IPネットワーク対応のファクシミリサーバシステムである。
【0014】
具体的には、ファクシミリサーバ103は、米国マイクロソフト社のWindows(登録商標) Serverが稼働し、ファクシミリ通信カード104を装着し、後述するファクシミリシステム用サーバモジュール(
図3の303)をインストールすることで、PCベースのファックス送受信ができる。送受信したファックスイメージや送受信情報は、ファクシミリサーバ103の記憶部に電子化されて蓄積され、一元管理される。
【0015】
そして、クライアント端末101、102には、後述するファクシミリシステム用クライアントモジュール(
図3の302)を起動させることで、ファクシミリサーバ103の記憶部に蓄積されている送受信データの確認や、管理者権限でログオンすることでファクシミリサーバ103側の各種設定ができる。
【0016】
また、クライアント端末101、102には、後述するファクシミリ用プリンタドライバをインストールすることで、米国マイクロソフト社のWindows(登録商標) OS上の各種文書アプリケーションから印刷実行と同じオペレーションでファクシミリ送信が可能となっている。
【0017】
ファクシミリ通信カード104は、公衆回線106だけでなく、INS64回線、INS1500回線のいずれかに接続することで、FAXデータの送受信が可能となっている。PCIやEISAなどのシステムバスに増設するカードタイプのものや、USBなどの形態で接続するようなBOXタイプのものが利用可能である。
【0018】
送信データは、各クライアント端末からTCP/IPネットワークであるLAN105を経由してファクシミリサーバ103へ蓄積され、ファクシミリ通信カード104を動作させることで、順次送信される。
【0019】
受信データは、ファクシミリサーバ103に蓄積され、各クライアント端末からファクシミリデータを閲覧可能なように記憶される。
【0020】
図2は、クライアント端末101、102およびファクシミリサーバ103に適応可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【0021】
図2に示すように、クライアント端末101、102およびファクシミリサーバ103の各CPU201では、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208が接続され、各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0022】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0023】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0025】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0026】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0027】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。クライアント端末の場合、通信I/Fコントローラ208は、LAN105を介するデータの送受信を制御し、一方、ファクシミリサーバ103の場合、通信I/Fコントローラ208は、同様にLAN105を介するデータの送受信の制御と、ファクシミリ通信カード104として、公衆回線106を介するデータの送受信の制御も行うものとする。
【0028】
なお、ファクシミリサーバ103の外部メモリ211には、後述する各種テーブルが格納されているものとする。また、後述する本発明の処理の一例を示すフローチャートを実行するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムも、この外部メモリ211に記憶されているものとする。
【0029】
なお、外部メモリ211は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0030】
また、本発明を実現するため外部メモリ211や、それ以外の記憶媒体に記録されたプログラムは、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0031】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0032】
次に、
図3を用いて、本発明にける情報処理装置(クライアント端末101、102)およびサーバ装置(ファクシミリシステム用サーバモジュール303)を含む送信システムが備える機能構成の一例を示す機能構成図の一例について説明する。
【0033】
クライアント端末101、102は、ファクシミリ用プリンタドライバ301とファクシミリ用クライアントモジュール302を備えている。ファクシミリ用プリンタドライバ301は、送信データ生成部305、ログオン要求部306、送信画面表示部307、送信先選択部308、情報受信部309、およびデータ送信部310を機能構成として備えている。
【0034】
また、ファクシミリ用クライアントモジュール302は、送信先登録部311、送信者側送信結果表示部312、確認者側送信結果表示部313、送信者側確認者選択部314を備えている。
【0035】
送信データ生成部305は、例えば文書作成アプリケーションプログラムで作成された文書データの印刷指示を受け付け、OS(オペレーティングシステム)を介して文書データの描画情報(DDI関数:Device Driver Interface)を受け取って、TIFF画像データを生成する。TIFF画像データの生成処理は既知の技術であるため詳細な説明は省略する。
【0036】
また、本実施の形態では、生成される送信データのデータフォーマットとしてTIFF画像データを用いているが、これに限られるものではなく、PDF形式であっても、ビットマップ形式であってもよい。なお、送信データ生成部305による送信データの生成処理は、ログオン要求部306によるログオン要求前に行われて、クライアント端末101、102内の外部メモリに送信データがスプールされることになる。このように、先にデータ生成とスプール処理を行っておくことにより、文書アプリケーションによる印刷処理プロセスを早期に解放することができ、ユーザは文書アプリケーションを使用して文書の編集処理を再開したり、ファイルを閉じたりすることができる。
【0037】
なお、ファクシミリ用プリンタドライバ301の出力先は、クライアント端末内の作業フォルダとなっており、外部出力ポートが指定されているわけではなく、作業フォルダ内に送信データファイルとして出力することになる。
【0038】
ログオン要求部306は、印刷指示を受け付けた際にファクシミリ用プリンタドライバ301で呼び出される機能部であり、
図11に示すような印刷ダイアログを開いて、出力先の指定1101で、ファクシミリ用プリンタドライバを選択してOKボタン1102を押下することにより本処理が開始される。
【0039】
OKボタンが押下されると、
図11の出力先の指定1101がファクシミリ用プリンタドライバであるか判断し、ファクシミリ用プリンタドライバであれば
図12に示すようなログオンを行う際の認証要求画面を表示する。この認証要求画面を介してユーザにより入力されたユーザID(ユーザ識別情報)とパスワードを含む認証情報を、認証先のサーバ(本実施の形態では、ファクシミリサーバ103に相当する)に送信することでログオン要求を行う。また、出力先の指定1101で異なるプリンタドライバが指定されていれば、指定されたプリンタドライバを介した通常の印刷処理が行われる。
【0040】
図12のファクシミリシステムログオン画面1201は、ファクシミリシステムへログオンする際に表示される。ユーザIDおよびパスワードは、ユーザテーブル318に記憶されている。サーバは、ファクシミリシステムが実行されているサーバのアドレスを示すものであり、表示されているように、IPアドレスを指定してもよいし、サーバ名を指定してもよい。必要事項を入力して
図12のログオンボタン1202を押下することによりログオンが実行される。
【0041】
なお、
図13は、送信するファクシミリデータをアプリケーション上で作成したものを表示している図である。このデータをファクシミリ送信するためには、
図11の印刷ダイアログを開いて、出力先の指定1101で、ファクシミリ用プリンタドライバを選択してOKボタン1102を押下すると、ファクシミリ送信を行うことが可能となる。
【0042】
なお、「ログオン画面を表示」にチェックがされている場合に、本画面を表示し、チェックされていない場合は、入力済みのログオン情報を用いてログオンするようにすることもできる。
【0043】
送信画面表示部307は、ログオン認証された際にファクシミリ用プリンタドライバ301で呼び出される機能部であり、データ送信先を選択するための選択画面(
図14)を表示する機能を備えている。
【0044】
送信先選択部308は、送信画面表示部307により表示された選択画面を介してユーザにより入力・指定された送信先を決定する機能を備えている。
【0045】
情報受信部309は、ファクシミリサーバ103と通信して、ログオン認証の認証結果とユーザ権限を受信したり、また、認証されたユーザが選択できる電話帳である送信先リストを受信したりする機能を備えている。
【0046】
データ送信部310は、送信データ生成部305で生成された送信データを、送信先選択部308で決定された送信先にデータ送信すべく、ファクシミリサーバ103にデータ送信を行う。具体的には、作業フォルダにスプールされている送信データを、送信先選択部308で選択・決定された送信先の情報と共に、ファクシミリサーバ103のファクシミリシステム用サーバモジュール303にアップロードして、データ送信登録が行われる。
【0047】
なお、送信データ生成部305によるデータ生成処理をファクシミリ用プリンタドライバ301によるプロセスにし、ログオン要求部306、送信画面表示部307、送信先選択部308、情報受信部309、データ送信部310による各処理を、ファクシミリ用プリンタドライバ301から呼び出す別プロセス(別サービス)として実現してもよい。
【0048】
送信先登録部311は、送信先選択部308により決定されるファクシミリデータの確認者を、確認者一覧テーブル315や、組織表テーブル316に、登録しておく、登録部である。
【0049】
送信者側送信結果表示部312、ファクシミリサーバに蓄積されたファクシミリデータなどを送信者側のクライアント端末101、102に表示するためのものであり、ファクシミリサーバがこの機能を持つように構成することも可能である。
【0050】
確認者側送信結果表示部313は、ファクシミリサーバに蓄積されたファクシミリデータなどを確認者側のクライアント端末101、102表示するためのものであり、ファクシミリサーバがこの機能を持つように構成することも可能である。
【0051】
送信者側確認者選択部314は、ファクシミリデータの送信内容の確認を送信前、または送信後に行う確認者を選択する選択部である。
【0052】
次にファクシミリシステム用サーバモジュール303の機能構成について説明する。
【0053】
認証処理部323は、クライアント端末のログオン要求部306によりログオン要求を受け付けた場合に起動され、ログオン要求に含まれる認証情報のユーザ識別情報が、ユーザテーブル318に存在し、パスワードが一致しているか判断することにより認証処理を行う。
【0054】
また、ファクシミリシステム用サーバモジュール303は、クライアント端末のデータ送信部310からデータ送信登録と受けた送信データの送信処理を行う。具体的には、ファクシミリシステム用サーバモジュール303は、ファクシミリ通信カード104のFAX通信部324に、送信先(ファクシミリ番号)を指定して、送信データの送信要求を行う。そして、FAX通信部324は、指定された送信先に対して、公衆回線を介して送信データのファクシミリ送信を行う。
【0055】
確認者一覧テーブル315は、ファクシミリ送信者によって送信されたファクシミリデータを、ファクシミリ送信前、または送信後に確認する、送信先のファクシミリ送信先番号とその送信先に紐づけられた確認者、を登録しておくテーブルである。
【0056】
組織表テーブル316は、ファクシミリ送信者によって送信されたファクシミリデータを、ファクシミリ送信前、または送信後、に確認する確認者を登録しておくテーブルである。各組織階層に対応する各コード、役職、ユーザが処理するファクシミリデータが格納されるフォルダ名の情報から構成される。例えば、フォルダ名に対してはユーザの1人を対応づけることが出来る。
【0057】
FAXアイテムテーブル317は、ファクシミリサーバにおけるFAXの送受信に関するデータ(FAXアイテム)を記憶するテーブルである。送信完了/受信確認時間(
図8の801)、送信要求/受信完了時間(
図8の802)、FAX番号(
図8の803)、会社名(
図8の804)、姓(
図8の805)、名(
図8の806)の各項目が記憶されており、ファクシミリサーバの全送受信データのテーブルである。例えば、
図8の807のデータは、甲斐株式会社宛てのファクシミリデータは、2012年10月02日09時23分20秒に、奥州花子によって送信要求がされ、かつ、確認者の方で確認データとして受信され、2012年10月02日10時07分07秒に確認者から送信され、かつ送信先で受信された、ということが記憶されている。
【0058】
ユーザテーブル318はユーザ名およびパスワードが記憶されている。ファクシミリシステムへのログオンの際に参照される。
【0059】
確認者検索部319は、確認者一覧テーブル315、確認者一覧テーブル2600、確認者一覧テーブル2700、組織表テーブル316、組織表テーブル2800より、ファクシミリ送信者の送信内容を確認すべき人を、検索する検索部である。
【0060】
これにより、宛先や送信者応じて確認者を決定することも、送信者の組織上の上長を確認者とすることも可能となる。
【0061】
送信要求受付部320は、クライアント端末からの101、102からのファクシミリデータの送信要求を受け付ける受付部である。
【0062】
確認者選択部321は、ファクシミリデータの送信内容の確認を送信前、または送信後に行う確認者を自動で決定する選択部である。または任意で送信者が選択する選択部である。
【0063】
参照可能化部322は、送信要求者や確認者が確認すべきファクシミリデータの内容を確認可能にする可能化部である。
【0064】
次に、ファクシミリ送信されたファクシミリデータを、送信者または送信データに関連する確認者が、どのようにして送信データの確認を行うかについて、本発明の実施形態を述べる。
【0065】
(第一の実施形態)
まず初めに、本発明の第一の実施形態を
図4を用いて説明する。この実施形態は、ファクシミリデータの確認者は宛先により自動的に決定され、確認者によるファクシミリデータの確認は、送信要求者によって送信先へ送信された後に確認者の送信済みデータ確認領域で確認可能となる形態である。
【0066】
まず、ステップS401において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者によって、ファクシミリ装置において送信先ファクシミリ番号が入力されたことを検知する。
【0067】
次に、ステップS402において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS401でファクシミリデータ送信要求者によって入力されたファクシミリ番号宛てにファクシミリの送信要求がされたことを検知する。
【0068】
ステップS403において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、クライアント端末101からログオンした送信要求者のフォルダ内に、送信要求FAXアイテムを格納し、送信待ちとする(
図15)。
【0069】
ステップS404において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、回線が空き次第、ファクシミリデータの送信を開始し、ファクシミリデータ送信要求者が使用している「伊藤花子」(
図16の1601)が選択されると、右側に表示されたフォルダにおき、FAXアイテムのステータスを送信中として表示する。(
図16の1602)。
【0070】
ステップS405において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータの送信が成功したか否かを判定し、成功した場合はステップS406以降のへ進み、失敗した場合はステップS407へ進み本処理が終了する。
【0071】
ステップS408において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信が成功したFAXアイテムを送信確認者のフォルダへ移動する(
図17の1702)。
図17は、ファクシミリデータ送信要求者が使用している「伊藤花子」フォルダから、ファクシミリ番号宛先(0311112222)に紐づく確認担当者の「田中一郎」フォルダに、送信完了FAXアイテムが転送される(
図17の1701のフォルダをクリックすると、ウィンドウ右側に確認データが表示される)ところを図示している。これにより、ファクシミリサーバに「田中一郎」が自分のユーザIDでログオンし、自分の送信確認フォルダ内で自分が確認すべき、送信済みファクシミリデータの確認が可能となる。
【0072】
なお、「送信確認フォルダ」へ移動した送信済みFAXアイテム(ファクシミリデータ)は、送信完了後に確認者が「送信FAX」のフォルダにおいても確認可能となる。
【0073】
送信者が送信したファクシミリデータの確認者による確認は、
図3の参照可能化部322が、ファクシミリデータが送信者によって送信された時に、
図25に一例を示したファクシミリデータ(FAXアイテムテーブル2520)を確認者のデータとして生成し、さらに、確認者の「送信FAX」フォルダに、このデータを確認者が参照できるようにする条件を指定することにより、可能となる。
【0074】
なお、送信者がファクシミリデータを送信後に、確認者の「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移すことを説明したが、これに限ることなく、確認する時から既に「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移動させ、送信後もFAXアイテム(ファクシミリデータ)を確認者に「送信FAX」フォルダで確認させてもよい。
【0075】
このため、「送信確認フォルダ」および「送信FAX」フォルダのいずれも、ファクシミリ送信を行った確認者の送信済みデータ確認領域フォルダに相当する。
【0076】
なお、送信完了後のFAXアイテムの転送先を決定は、ステップS402で入力された、ファクシミリ番号をもとに
図9の確認者一覧テーブル315から、ファクシミリの宛先番号に紐づく確認者を自動的に決定する方法と、
図10の組織表テーブル316から、例えば、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する一階層上の上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認者として自動的に決定する方法によって行われる(ステップS406)。
【0077】
以上説明したように、本願の第一の実施形態によれば、送信者が送信したファクシミリデータを宛先に応じた確認者の送信済みデータ確認領域で参照できるようにすることにより、送信者が送信した結果を、確認者の送信済みデータ確認領域で確認することが可能となる。
【0078】
(第二の実施形態)
次に本発明の第二の実施形態を
図5を用いて説明する。この実施形態は、ファクシミリデータの確認者は宛先に応じて自動的に決定され、確認者によるファクシミリデータの確認は、送信先へ送信される前に、一旦確認者において行われる形態である。また、送信者が送信した結果を、送信者及び確認者の送信済みデータ確認領域で確認できるようにする形態である。
【0079】
まず、ステップS501において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者によって、ファクシミリ装置において送信先ファクシミリ番号が入力されたことを検知する。
【0080】
次に、ステップS502において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS501でファクシミリデータ送信要求者によって入力されたファクシミリ番号宛てにファクシミリの送信要求がされたことを検知する。
【0081】
ステップS503において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求されたファクシミリデータの確認を行う確認/承認者の候補となる情報の検索を行う。検索は、ステップS502で入力された、ファクシミリ番号をもとに
図9の確認者一覧テーブル315から、ファクシミリの宛先番号に紐づく確認/承認者を自動的に決定する方法、又は、
図10の組織表テーブル316から、例えば、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する一階層上の上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認者として自動的に決定する方法、によって行われる。
【0082】
ステップS504において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信を承認する確認者のフォルダへFAXアイテムをコピーする(
図18の1801)。
【0083】
これにより、ファクシミリデータ送信要求者の「伊藤花子」のフォルダから、ファクシミリ番号宛先(0311112222)に紐づく確認担当者の「田中一郎」のフォルダに、送信完了FAXアイテムがコピーされ、送信要求者と、確認/承認者の双方から送信データ閲覧することが可能となる。
図18の1802の確認者「田中一郎」の送信確認フォルダを選択するとウィンドウ右側に、確認用FAXアイテムが表示され(
図18の1805)、
図18の1804の送信要求者「伊藤花子」のフォルダを選択すると、ウィンドウ右側に、確認要求したFAXアイテムが表示される(
図18の1805)。なお、この時ステータスは承認待ちとなる。
【0084】
ステップS505において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信確認者が送信内容を確認、承認(ステップS505でYESの場合)、ステップS506以降の処理が続き、ステップS505で送信確認者が送信内容を確認したが、承認しなかった場合は、ステップS506で送信要求されたFAXアイテムのステータスを否認失敗に移行する。
【0085】
ステップS506において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS505で送信要求されたファクシミリデータの内容が、確認/承認者により確認と承認がされたため、送信先にファクシミリデータを送信する。
図19の1901はその承認画面であり、承認が終了し、
図19の1902の「田中一郎」の確認者/承認者フォルダが選択されると、ウィンドウ右側の送信結果表示エリアで送信済みであることを確認可能にする(
図19の1903)。
【0086】
なお、ファクシミリサーバ103のCPU201は、承認済みFAXアイテムを、
図20の2001の送信待ち、
図20の2002の送信中、
図20の2003の送信完了、に図示するように、FAXアイテムの送信状況によりステータスを移行させ、このステータスは送信要求者「伊藤花子」、確認/承認担当者「田中一郎」の双方のフォルダ内より確認を可能とする。
【0087】
なお、「送信確認フォルダ」へ移動した送信済みFAXアイテム(ファクシミリデータ)は、確認者が承認を行ったものとして、送信完了後に「送信FAX」のフォルダにおいても確認出来るようにする。また、送信者の「送信FAX」フォルダにおいても確認出来るようにする。
【0088】
承認者と確認者によるファクシミリデータの確認は、
図3の参照可能化部322が、ファクシミリデータが送信者によって送信された時に、
図25に一例を示したファクシミリデータ(FAXアイテムテーブル2020)を送信者のみならず、確認者のファクシミリデータとしても生成し(FAXアイテムテーブル2520)、さらに、送信者と確認者の「送信FAX」フォルダにおいて、送信者、確認者それぞれが、送信済みのファクシミリデータを参照できるようにする条件を指定することにより、可能となる。
【0089】
なお、確認者が「送信確認フォルダ」で確認後に、送信者と確認者の「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移すことを説明したが、これに限ることなく、確認する時から既に「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移動させ、送信後もFAXアイテム(ファクシミリデータ)を送信者と確認者が「送信FAX」フォルダで確認させてもよい。
【0090】
このため、「送信確認フォルダ」および「送信FAX」フォルダのいずれも、ファクシミリ送信を行った送信者と確認者の送信済みデータ確認領域フォルダに相当する。
【0091】
続いて、ステップS507において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求されたファクシミリデータの送信が成功した場合には、FAXアイテムのステータスを成功とし、送信要求されたファクシミリデータの送信が失敗した場合は、FAXアイテムのステータスを失敗とする。
【0092】
なお、送信要求者「伊藤花子」がファクシミリ送信要求した時間は、
図21の2102の「送信要求/受信完了時間」で、確認/承認担当者「田中一郎」の承認を経て実際に相手先に送信完了した時間は、
図21の2101の「送信完了/受信確認時間」で確認が可能である。
【0093】
以上説明したように、本願の第二の実施形態によれば、送信者が送信依頼し宛先に応じた確認者が承認後に送信したファクシミリデータを送信者と確認者の送信済みデータ確認領域で参照できるようにすることにより、送信者が送信依頼し確認者が承認後に送信した結果を、送信者と確認者の送信済みデータ確認領域で確認することが可能となる。
(第三の実施形態)
【0094】
次に、本発明の第三の実施形態を
図6を用いて説明する。この実施形態は、ファクシミリデータの確認者は任意に決定することが出来、確認者によるファクシミリデータの確認は、送信要求者によって送信先へ送信された後に確認者の送信済みデータ確認領域で確認可能となる形態である。
【0095】
まず、ステップS601において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者によって、ファクシミリ装置において送信先ファクシミリ番号が入力されたことを検知する。
【0096】
次に、ステップS602において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS601でファクシミリデータ送信要求者によって入力されたファクシミリ番号宛てにファクシミリの送信要求がされたことを検知する。
【0097】
次にステップS603において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信完了後のFAXアイテムの転送先の候補となる情報の検索を行う。
図10の組織表テーブル316から、例えば、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する一階層上の上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認者として決定する方法によって行われる。
【0098】
ステップS604において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS603において検索された
図10の組織表テーブル316のデータをもとに作成された一覧画面を、ファクシミリデータ送信要求者に対して、任意の確認者を選択可能にするための選択肢を表示する。
この一覧画面は、組織表に存在する人を全て表示する、また、送信要求者と同じ組織コードの配下に所属し、上司の役職を持つ直属の上司の人のみに制限して表示をするなど、状況に応じて、表示データを制限しても良い。
また、人名に付随する項目として、組織表テーブルに既存の項目として存在する、本部コード、部門コード、課コード、役職の項目に付け加え、その確認者に紐づく送付先のファクシミリ番号等、送信要求者が一覧より、確認しやすくなる情報を他のテーブルから検索しビューとして結合させて選択肢の一覧として表示してあげても良い。
【0099】
ステップS605において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者から、ステップS604で表示がされた確認者の選択肢の一覧より、任意の確認者が選択されたことを検知する。
【0100】
ステップS605で確認者が選択されると、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS606において、
図15の1501の送信要求者「伊藤花子」のフォルダに送信要求FAXアイテムを格納し、そのフォルダをウィンドウ上で選択すると、ウィンドウ右側に送信待ち状態として表示する(
図15の1502)。
【0101】
ステップS607において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、回線が空き次第、ファクシミリデータの送信を開始する。また、ファクシミリデータ送信要求者が使用している「伊藤花子」(
図16の1601)を選択すると表示がされる右側にウィンドウにおき、FAXアイテムのステータスを送信中とする。(
図16の1602)。
【0102】
ステップS608において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータの送信が成功したか否かを判定し、成功した場合はステップS609以降の処理へ進み、失敗した場合はステップS610へ進み本処理が終了する。
【0103】
ステップS609において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信が成功したFAXアイテムを送信確認者のフォルダへ移動する(
図17の1702)。
図17は、ファクシミリデータ送信要求者の「伊藤花子」のフォルダから、ファクシミリ番号宛先(0311112222)に紐づく確認担当者の「田中一郎」のフォルダに、送信完了FAXアイテムが転送されたことを図示している。(
図17の1701のフォルダをクリックすると、ウィンドウ右側に確認FAXアイテムが表示される。)これにより、ファクシミリサーバに「田中一郎」が自分のユーザIDでログオンし、自分の送信確認フォルダ内で自分が確認すべき、送信済みファクシミリデータの確認が可能となる。
【0104】
なお、「送信確認フォルダ」へ移動した送信済みFAXアイテム(ファクシミリデータ)は、送信完了後に確認者が「送信FAX」のフォルダにおいても確認可能となる。
【0105】
送信者が送信したファクシミリデータの確認者による確認は、
図3の参照可能化部322が、ファクシミリデータが送信者によって送信された時に、
図25に一例を示したファクシミリデータ(FAXアイテムテーブル2520)を確認者のデータとして生成し、さらに、確認者の「送信FAX」フォルダに、このデータを確認者が参照できるようにする条件を指定することにより、可能となる。
【0106】
なお、送信者がファクシミリデータを送信後に、確認者の「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移すことを説明したが、これに限ることなく、確認する時から既に「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移動させ、送信後もFAXアイテム(ファクシミリデータ)を確認者が「送信FAX」フォルダで確認させてもよい。
【0107】
このため、「送信確認フォルダ」および「送信FAX」フォルダのいずれも、ファクシミリ送信を行った確認者の送信済みデータ確認領域フォルダに相当する。
【0108】
以上説明したように、本願の第三の実施形態によれば、送信者が送信したファクシミリデータを任意に決定された確認者の送信済みデータ確認領域で参照できるようにすることにより、送信者が送信した結果を、確認者の送信済みデータ確認領域で確認することが可能となる。
【0109】
(第四の実施形態)
次に本発明の第四の実施形態を
図7を用いて説明する。この実施形態は、ファクシミリデータの確認者は任意に決定することが出来、確認者によるファクシミリデータの確認は、送信先へ送信される前に、一旦確認者において行われる形態である。また、送信者が送信した結果を、送信者及び確認者の送信済みデータ確認領域で確認できるようにする形態である。
【0110】
まず、ステップS701において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者によって、ファクシミリ装置において送信先ファクシミリ番号が入力されたことを検知する。
【0111】
次に、ステップS702において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS701でファクシミリデータ送信要求者によって入力されたファクシミリ番号宛てにファクシミリの送信要求がされたことを検知する。
【0112】
ステップS703において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求されたファクシミリデータの確認、承認を行うための確認/承認者の決定する、コピー先の決定に必要となるデータの検索を行う。
図10の組織表テーブル316から、例えば、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する一階層上の上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認/承認者として決定する方法によって行う。
【0113】
ステップS704において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS703において検索された
図10の組織表テーブル316のデータをもとに作成された一覧画面を、ファクシミリデータ送信要求者に対して、任意の確認/承認者を選択可能にするための選択肢を表示する。
この一覧画面は、組織表に存在する人を全て表示する、また、送信要求者と同じ組織コードの配下に所属し、上司の役職を持つ直属の上司の人のみに制限して表示をするなど、状況に応じて、表示データを制限しても良い。
また、人名に付随する項目として、組織表テーブルに既存の項目として存在する、本部コード、部門コード、課コード、役職の項目に付け加え、その確認者に紐づく送付先のファクシミリ番号等、送信要求者が一覧より、確認しやすくなる情報を他のテーブルから検索しビューとして結合させて選択肢の一覧として表示してあげても良い。
【0114】
ステップS705において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者から、ステップS704で表示がされた確認者の選択肢の一覧より、任意の確認/承認者が選択されたことを検知する。
【0115】
ステップS706において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータ送信要求者の「伊藤花子」のフォルダから、ファクシミリ番号宛先(0311112222)に紐づく確認担当者の「田中一郎」のフォルダに、送信完了FAXアイテムをコピーし、送信要求者と、確認/承認者の双方から送信データ閲覧することが可能となる(
図18の1801、1803)。
【0116】
ステップS707において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求者のフォルダ内に、送信要求者と送信確認者の各ファクシミリ送信用の画面のフォルダの中にFAXアイテムを格納し、承認待ちとする(
図18の1801)。
【0117】
なお、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS707で送信確認者が送信内容を確認、承認したと検知した場合(ステップS707でYESの場合)、ステップS708以降の処理へ進み、ステップS707で送信確認者が送信内容を確認したが、承認しなかったと検知した場合は(ステップS707でNOの場合)、ステップS709で送信要求されたFAXアイテムのステータスを否認に移行する。
【0118】
ステップS708において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS707で送信要求されたファクシミリデータの内容が、確認/承認者により確認と承認がされたため、送信先にファクシミリデータを送信する。
図19の1901はその承認画面であり、承認が終了すると、確認/承認者側のフォルダで送信済みであることが確認可能になる(
図19の1902)。
【0119】
なお、「送信確認フォルダ」へ移動した送信済みFAXアイテム(ファクシミリデータ)は、確認者が承認を行ったものとして、送信完了後に「送信FAX」のフォルダにおいても確認出来るようにする。また、送信者の「送信FAX」フォルダにおいても確認出来るようにする。
【0120】
承認者と確認者によるファクシミリデータの確認は、
図3の参照可能化部322が、ファクシミリデータが送信者によって送信された時に、
図25に一例を示したファクシミリデータ(FAXアイテムテーブル2020)を送信者のみならず、確認者のファクシミリデータとしても生成し(FAXアイテムテーブル2520)、さらに、送信者と確認者の「送信FAX」フォルダにおいて、送信者、確認者それぞれが、送信済みのファクシミリデータを参照できるようにする条件を指定することにより、可能となる。
【0121】
なお、確認者が「送信確認フォルダ」で確認後に、送信者と確認者の「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移すことを説明したが、これに限ることなく、確認する時から既に「送信FAX」フォルダにFAXアイテム(ファクシミリデータ)を移動させ、送信後もFAXアイテム(ファクシミリデータ)を送信者と確認者が「送信FAX」フォルダで確認させてもよい。
【0122】
このため、「送信確認フォルダ」および「送信FAX」フォルダのいずれも、ファクシミリ送信を行った送信者と確認者の送信済みデータ確認領域フォルダに相当する。
【0123】
続いて、ステップS710において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求されたファクシミリデータの送信が成功した場合には、FAXアイテムのステータスを成功とし、送信要求されたファクシミリデータの送信が失敗した場合は、FAXアイテムのステータスを失敗とする。
【0124】
なお、送信要求者「伊藤花子」がファクシミリ送信要求した時間は、
図21の2102の「送信要求/受信完了時間」で、確認/承認担当者「田中一郎」の承認を経て実際に相手先に送信完了した時間は、
図21の2101の「送信完了/受信確認時間」で確認が可能である。
【0125】
以上説明したように、本願の第四の実施形態によれば、送信者が送信依頼し確認者が承認後に送信したファクシミリデータを送信者と任意に決定された確認者の送信済みデータ確認領域で参照できるようにすることにより、送信者が送信依頼し確認者が承認後に送信した結果を、送信者と確認者の送信済みデータ確認領域で確認することが可能となる。
【0126】
(第五の実施形態)
次に、本発明の第五の実施形態を、
図22を用いて説明する。この実施形態は、ファクシミリデータの確認者はファクシミリ送信先によって送信先に応じて決定され、ファクシミリデータが送信要求者によって送信された後、確認者が送信者によって送信依頼されたファクシミリデータの内容を確認した後にファクシミリデータを送信する形態において、送信者が送信要求を行った時に、送信側の「送信FAX」フォルダと、確認者側の「送信確認フォルダ」にファクシミリデータが生成され、確認者が、「送信確認フォルダ」に存在するファクシミリデータの内容を確認して送信を行った後は、確認者のファクシミリデータは、「送信確認フォルダ」から「送信FAX」フォルダに移行される実施形態である。
【0127】
なお、この実施形態における、送信者とはファクシミリデータを送信する人のことを指し、確認者とは送信者から承認依頼のあったファクシミリデータの内容を確認し送信を行う人のことを指すこととする。
【0128】
なお、この実施形態における「送信FAX」とは送信者、確認者ともに送信を実行した後に、ファクシミリデータの参照が可能となる送信済みデータ確認領域フォルダのことを指し、「送信確認フォルダ」とは、確認者が、送信者から承認依頼のあったファクシミリデータの確認を行うためのファクシミリデータを参照可能とするフォルダを指すこととする。
【0129】
まず、ステップS2201において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータの送信者によって、ファクシミリ装置において送信先ファクシミリ番号が入力されたことを検知する。
【0130】
次に、ステップS2202において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、
図14の1401の送信ボタンが押下されたことによって、ファクシミリデータの送信要者によって入力されたファクシミリ番号宛てに、ファクシミリデータの送信要求が行われたことを検知する。
【0131】
ステップS2203において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、送信要求されたファクシミリデータの確認を行う確認者の検索を行う。
【0132】
確認者の決定は、ステップS2202で検知したファクシミリ番号をもとに、
図26の確認者一覧テーブル2600からファクシミリの宛先番号に紐づく確認者を決定する方法や、あるいは、
図27の確認者一覧テーブル2700の確認者2702に示すように、送信者2701に紐づく上長を確認者として決定する方法、
図29の組織階層表2900から、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認者として決定する方法、あるいは送信者が確認者を任意に指定することによって決定する方法、などのいずれかの方法によって決定する。(ステップS2203)。
【0133】
例えば、
図26の確認者一覧テーブル2600から、ファクシミリの宛先番号に紐づく確認者を決定する方法の場合は、送信者が
図14、1400のFAX番号を入力する箇所において入力した、ファクシミリ送信先番号が、確認者一覧テーブル2600のFAX番号2601と合致したところの担当者2602が確認者とするようにする方法である。
【0134】
図29の組織階層表2900から、例えば、ファクシミリデータの送信要求者と同じ組織に所属する上長に確認をお願いするというように、システム全体のルールに従った条件に合致する人を確認者として決定する方法は次の通りである。
【0135】
図29の組織階層表2900は、
図28の組織表テーブル2800を階層形式で表示しなおした図の一例である。
【0137】
例えば、
図29の役職2904が一般で確認者2905が「Da一般社員」の人がファクシミリデータを送信したとすると、その送信者が所属する直属の上司は階層構造上、課コード2903が0100に所属の確認者2905を「C課長」とする方法である。
【0138】
図27の確認者一覧テーブル2700の確認者2702に示すように、送信者2701に紐づく上長を確認者として決定する方法は、送信者が、確認者一覧テーブル2700の送信者2701と合致したところの確認者2702が確認者とするようにする方法である。
【0139】
ステップS2204において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ファクシミリデータの送信が行われたデータを送信者側の「送信FAX」フォルダに保存する。なお、送信されたファクシミリデータは、
図23の2300のように確認することが可能である。
【0140】
なお、送信されたファクシミリデータのレコードは、
図25に示す通りである。
【0141】
図25のFAXアイテムテーブル2500は、ファクシミリサーバにおけるFAXの送受信に関するファクシミリデータを記憶するテーブルであり、宛先FAX番号2501、相手先姓2502、相手先名2503、相手先会社名2504、相手先CSID2505、アイテム識別ID2506、送信要求時間2507、送信完了時間2508、通信時間2509、通信速度2510、エラーコード2511、送信枚数2512、回線番号2513、アイテム所有ユーザID2514、送信確認ユーザID2515、ステータス2516、紐づけID2517からなる。
【0142】
宛先FAX番号2501はファクシミリデータの送信番号、相手先姓2502は送信先の姓、相手先名2503は送信先の名、相手先会社名2504は送信先の会社名、相手先CSID2505はファクシミリ通信する相手機に登録されている識別子、アイテム識別ID2506はFAXアイテムテーブルの中の各アイテムを個別に識別するためのID(ユニーク値)、送信要求時間2507はファクシミリ送信要求を行った時刻、送信完了時間2508はファクシミリ送信が完了した時刻、通信時間2509はファクシミリ送信にかかった時間、通信速度2510は単位bpsで表わした通信速度、エラーコード2511はファクシミリデータが正常に送信されなかった場合に登録されるエラーの種別を表すコード、送信枚数2512はファクシミリ送信されたページ枚数、回線番号2513はファクシミリ送信を行うための回線番号、アイテム所有ユーザID2514はアイテムを所有するユーザID、送信確認ユーザID2515は、送信されたファクシミリデータを確認するユーザID、ステータス2516はファクシミリデータの送信状態を表すステータス、紐づけID2517は送信者と確認者のステータスを同時に同じ値で変更させるためにキーとなる値、が登録される。
【0143】
ステップS2204においては、データとしては、送信前のデータであるため、送信完了時間2508、通信時間2509、通信速度2510、回線番号2513の値が何もないままファクシミリデータが生成され保存される(
図25のFAXアイテムテーブル2500)。
【0144】
また、送信者が送信を行ったファクシミリデータを、送信者が「送信FAX」フォルダで確認出来るのは、「送信FAX」フォルダにアクセスされた時に表示をするデータの条件を、ログインしている承認者のユーザIDとファクシミリデータの中のアイテム所有ユーザID2514が同一であって、さらに、そのファクシミリデータの中のステータス2516が「承認待ち」のファクシミリデータとしているためである。
【0145】
また、ステップS2204において、送信者によって送信されたファクシミリデータは、ファクシミリデータは、確認者側の「送信確認フォルダ」から参照できるようにする。
【0146】
このデータが確認者側の「送信確認フォルダ」におき参照できるようにしている方法は
図3の参照可能化部322が、以下の処理を行っているためである。
【0147】
まず、
図25のFAXアイテムテーブル2500のデータを複製したデータ(
図25のFAXアイテムテーブル2520)の、アイテム識別ID2521と、アイテム所有ユーザID2523の値を確認者側のデータとして生成し保存する。
【0148】
送信者側の
図25のFAXアイテムテーブル2500のファクシミリデータにおいて、アイテム所有ユーザID2514は、200000(伊藤花子のユーザID)となっている(
図25の2516)が、確認者側の
図25のFAXアイテムテーブル2520のファクシミリデータのアイテム識別ID2521を確認者の田中一郎に割り当てられている値である1200とし(
図25の2522)、更に、アイテム所有ユーザID2523を確認者の田中一郎のユーザIDである300000と変更を行う(
図25の2524)。
【0149】
なお、送信完了時間2527、通信時間2528、通信速度2529、回線番号2530へは、ファクシミリデータの送信がまだ実行されていないため、値が何もないままファクシミリデータが生成され保存される(
図25のFAXアイテムテーブル2520)。
【0150】
このように、レコードの値を変更することにより、
図24の2401の田中一郎の「送信FAX」フォルダを選択すると、アイテム所有ユーザID2523が300000(田中一郎のユーザID)のレコードを表示する「送信確認フォルダ」内で確認と送信依頼を受けたファクシミリデータを参照することが出来る(
図23の2310)。
【0151】
また、確認者が確認すべきファクシミリデータを「送信確認フォルダ」で確認出来るのは、「送信確認フォルダ」にアクセスされた時に表示をする、ステップS2204で複製することにより生成されたレコードの条件を、ログインしている承認者のユーザIDとファクシミリデータの中のアイテム所有ユーザID2523が同一であって、さらに、そのファクシミリデータの中のステータス2525が「承認待ち」のファクシミリデータとしているためである。
【0152】
ステップS2205において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、確認者によってファクシミリデータの内容に対して承認を行うための承認ボタンまたは、ファクシミリデータの内容に対して否認を行うための否認ボタン、または処理をキャンセルするボタンであるキヤンセルボタン(
図19の1901)のいずれかが押下されことを検知する。
【0153】
ステップS2206において、ファクシミリサーバ103のCPU201が、確認者により承認ボタンが押下されたこと検知した場合、ステップS2207に処理を進める。
【0154】
ステップS2206において、ファクシミリサーバ103のCPU201が、確認者より否認ボタンが押下されたこと検知した場合は、ステップS2208において、
図25のFAXアイテムテーブル2500、2520のステータス2516,2525を否認へ変更し、本処理を終了する。
【0155】
ステップS2206において、ファクシミリサーバ103のCPU201が、確認者よりキャンセルボタンが押下されたこと検知した場合は、再度ステップS2205に処理を戻す。
【0156】
ステップS2207において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、確認者によるファクシミリデータの送信を実行する。
【0157】
ステップS2209において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップ2207のファクシミリデータの送信処理が成功したか否かを判断する。
【0158】
ステップS2209において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップ2207のファクシミリデータの送信処理が成功したと判断した場合、ステップS2210へ処理を進める。
【0159】
ステップS2209において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップ2207のファクシミリデータの送信処理が失敗したと判断した場合、ステップS2211において、
図25のFAXアイテムテーブル2500、2520のステータス2516,2525を失敗へ変更し、本処理を終了する。
【0160】
承認ボタンが押下された後、回線が話中などでファクシミリデータのステータスが「送信待ち」の場合は、送信者のファクシミリデータを参照すると送信待ちのアイコンを表示する(
図24の2400)。また、同じく、確認者のファクシミリデータを参照すると送信待ちのアイコンを表示する(
図24の2410)。
【0161】
承認ボタンが押下された後、ファクシミリデータのステータスが「送信中」となった場合は、送信者のファクシミリデータを参照すると送信中のアイコンを表示する(
図30の3000)。また、同じく、確認者のファクシミリデータを参照すると送信中のアイコンを表示する(
図30の3010)。
【0162】
承認ボタンが押下された後、ファクシミリデータが送信され、ファクシミリデータのステータスが「送信完了」となった場合は、送信者のファクシミリデータを参照すると送信完了のアイコンを表示する(
図31の3100)。また、同じく、確認者のファクシミリデータを参照すると送信完了のアイコンを表示する(
図31の3110)。
【0163】
アイコンによってファクシミリデータのステータスの状況が判断できるようにしているのは、送信者ファクシミリデータ(
図25のFAXアイテムテーブル2500)のステータス2516と確認者のファクシミリデータ(
図25のFAXアイテムテーブル2520)のステータス2525のステータスをそれぞれ送信状況に従がって変更し、そのステータスに紐づくアイコンを表示するようにしているからである。
【0164】
なお、このステータスが同時に同じ値が変更可能なのは、送信者のファクシミリデータ(
図25のFAXアイテムテーブル2500)の紐づけID2517と確認者のファクシミリデータ(
図25のFAXアイテムテーブル2520)の紐づけID2526に同じ値が登録されており、この値をキーとしてステータスを変更することが可能となるからである。
【0165】
ステップS2210において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、確認者により送信されたファクシミリデータが送信者の「送信FAX」フォルダで確認できるようにする。
【0166】
そのために、
図3の参照可能化部322が、以下の処理を行う。
【0167】
まず、
図32のFAXアイテムテーブル3200に示すように、ステップS2204で保存された確認者側の「送信FAX」フォルダで確認可能なファクシミリデータが、ファクシミリデータの送信が完了すると、ファクシミリデータの送信者のファクシミリデータ(
図32のFAXアイテムテーブル3200)の送信完了時間3201へはファクシミリデータの送信完了時刻を、通信時間3202はファクシミリデータの通信にかかった時間を、通信速度3203はファクシミリデータの通信がなされた速度、回線番号3204はファクシミリデータの通信がされた回線の番号、ステータス3206へは「送信成功」の値を代入しレコードを更新する(
図32のFAXアイテムテーブル3200)。
【0168】
また、送信済みのファクシミリデータを送信者の「送信FAX」フォルダで参照できるようにするために、「送信FAX」フォルダにアクセスされた時に表示をする、送信がされたレコードの条件を、ログインしている確認者のユーザIDとファクシミリデータの中のアイテム所有ユーザID3205が同一であって、さらに、そのファクシミリデータの中のステータス3206が「送信成功」のファクシミリデータとする。以上により送信済みのファクシミリデータを送信者が「送信FAX」フォルダで参照できるようになる。
【0169】
ステップS2212において、ファクシミリサーバ103のCPU201は、ステップS2210と同様に、ファクシミリデータの確認者のファクシミリデータにも(
図32のFAXアイテムテーブル3210)の送信完了時間3211へはファクシミリデータの送信完了時刻を、通信時間3212はファクシミリデータの通信にかかった時間を、通信速度3213はファクシミリデータの通信がなされた速度、回線番号3214はファクシミリデータの通信がされた回線の番号、ステータス3216へは「送信成功」の値を代入しレコードを更新する(
図32のFAXアイテムテーブル3210)。
【0170】
また、確認者の「送信FAX」フォルダで参照できるようにするために「送信FAX」フォルダにアクセスされた時に表示をするデータの条件を、ログインしている確認者のユーザIDとファクシミリデータの中のアイテム所有ユーザID3215が同一であって、さらに、そのファクシミリデータの中のステータス3216が「送信成功」のファクシミリデータとする。以上により送信済みのファクシミリデータを確認者が「送信FAX」フォルダで参照できるようになる。
【0171】
なお、ステップS2204において、送信者が送信を行ったファクシミリデータを、送信を行った時点では「送信FAX」フォルダでは表示せず、ステップS2210において、送信者により送信されたファクシミリデータが確認者により承認がされ送信がされた後に、ステップS2212において、送信者の「送信FAX」フォルダでファクシミリデータが送信済みであることを表示するようにしてもよいこととする。
【0172】
以上説明したように、本願の第五の実施形態によれば、送信者が送信依頼し確認者が承認後に送信したファクシミリデータを、送信者と、宛先や送信者に応じた確認者、任意に指定された確認者、または、組織上、次の承認者として決定される確認者の送信済みデータ確認領域で参照できるようにすることにより、送信者が送信依頼し確認者が承認後に送信した結果を、送信者と確認者の送信済みデータ確認領域で確認することが可能となる。
【0173】
以上、第一の実施形態から第五の実施形態の説明において、転送、コピーという文言を用い、ファクシミリデータが送信要求者と確認者の一方あるいは、双方がそれぞれ確認可能となる説明を行ってきた。例えば、転送については、転送元のフォルダ(送信者に割り当てられたFAXアイテム用のフォルダ)から転送先のフォルダ(確認者に割り当てられたFAXアイテム用のフォルダ)に、FAXアイテムが実際に転送されるように説明を行った。また、コピーについても、コピー元のフォルダ(送信者に割り当てられたFAXアイテム用のフォルダ)からコピー先のフォルダ(確認者に割り当てられたFAXアイテム用のフォルダ)に、FAXアイテムが実際にコピーされるように説明を行った。
しかし、ファクシミリサーバ103が、FAXアイテムを実際に転送や、コピーをせず、対応するFAXアイテムに対するアクセス権限を確認者に付与し、それらのFAXアイテムが確認者のフォルダから参照可能なように仮想的なフォルダを構成するものであってもよい。
例えば、「送信要求者」の「伊藤花子フォルダ」に存在する、送信完了となったFAXアイテムを、「確認者」の「田中一郎」からもそのFAXアイテムを参照することができるということである。この確認用フォルダは仮想フォルダであり、送信FAXアイテムの実体は存在しないこととし、複数の送信要求者のフォルダ内に格納されているFAXアイテムのうち、「田中一郎」の担当宛先分のみを抽出して表示するということである。
【0174】
以上、5つの実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0175】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0176】
また、本発明におけるプログラムは、
図4から
図7、
図22に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図4から
図7、
図22の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図4から
図7、
図22の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0177】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0178】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0179】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0180】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0181】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0182】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0183】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0184】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。