特許第5871294号(P5871294)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5871294
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】即時放出経口錠剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4184 20060101AFI20160216BHJP
   A61K 9/26 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/18 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20160216BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   A61K31/4184
   A61K9/26
   A61K47/02
   A61K47/18
   A61K47/38
   A61K47/36
   A61K47/32
   A61K47/12
   A61K47/10
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-51061(P2015-51061)
(22)【出願日】2015年3月13日
【審査請求日】2015年3月13日
(31)【優先権主張番号】15156836.7
(32)【優先日】2015年2月27日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503385923
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(72)【発明者】
【氏名】オラフ ベーレント
(72)【発明者】
【氏名】トマス リンク
(72)【発明者】
【氏名】中谷 学
【審査官】 砂原 一公
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−518888(JP,A)
【文献】 特開2008−285501(JP,A)
【文献】 特表2010−530844(JP,A)
【文献】 特表2011−509283(JP,A)
【文献】 1.4 非晶質製剤の調製法,難水溶性薬物の物性評価と製剤設計の新展開,株式会社シーエムシー出版,2010年 1月29日,第1刷,p.216-218
【文献】 丹野 史枝,加熱溶融押出法によるHPMCAS固体分散体の検討,製剤機械技術研究会誌,2010年,Vol.19, No.3,pp.41-46
【文献】 PATIL, Manoj D. et al,Formulation and evaluation of solid dispersion of Telmisartan with KOH as alkaliser by hot melt method,Journal of Pharmaceutical and Biomedical Sciences,2010年,Vol.1, No.16,p.1-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00
A61K 9/00
A61K 47/00
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)テルミサルタンおよびメグルミンを加熱溶融押出によって加工して、テルミサルタンの押出物を得ることと、
(b)押出物をミルによって粉砕して、顆粒を得ることと、
(c)顆粒を、充填剤、崩壊剤、滑沢剤および流動促進剤とブレンドすることと、
(d)ブレンドを圧縮して、即時放出錠剤を得ることと
を含む、テルミサルタン錠剤の調製方法。
【請求項2】
充填剤が、セルロース、第二リン酸カルシウム無水物、エリトリトール、マンニトール、微結晶性セルロース,およびアルファ化デンプンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
処理工程(d)において得られる錠剤の表面をコーティングする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
崩壊剤が、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン(架橋ポリビニルピロリドン)、トウモロコシデンプンおよびアルファ化デンプンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
崩壊剤が、クロスポビドンである、請求項に記載の方法。
【請求項6】
滑沢剤が、ステアリルフマル酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
滑沢剤が、ステアリン酸マグネシウムである、請求項に記載の方法。
【請求項8】
処理工程(b)においてミルの後に得られる顆粒を、ふるい分けによって異なる粒径画分に分割する、請求項1からおよびのいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、降圧剤テルミサルタンを含む錠剤の調製のための方法、およびこの方法によって生成される即時放出経口錠剤に関する。
【背景技術】
【0002】
テルミサルタンは、特許文献1において開示されているように、高血圧症および他の医療適用の治療のために開発されたアンジオテンシンII受容体アンタゴニストである。その化学名は、4’−[2−n−プロピル−4−メチル−6−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル]−ビフェニル−2−カルボン酸であり、下記の構造を有する。
【0003】
【化1】
【0004】
テルミサルタンは、遊離酸の形態で製造および供給されている。テルミサルタンは、消化管の生理学的pH範囲であるpH1〜7において、水性系中での溶解性が非常に乏しいことを特徴とする。特許文献2に開示されているように、結晶性テルミサルタンは、異なる融点を有する2つの多形形態で存在する。熱および湿度の影響下で、低融点多形Bは、高融点多形Aに不可逆的に変換される。
即時放出(IR)経口錠剤は、固体医薬品剤形であり、ここから医薬的に活性な成分が迅速に放出される(インビトロの基準:ヨーロッパ薬局方(European Pharmacopoeia)によると45分以内に75%の溶解、またはFDA Guidance for Industry on Dissolution Testing of Immeadiate Release Solid Oral Dosage Formsによると60分以内に85%の溶解)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】EP-A-502314
【特許文献2】WO00/43370
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】European Pharmacopoeia
【非特許文献2】FDA Guidance for Industry on Dissolution Testing of Immeadiate Release Solid Oral Dosage Forms
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、加熱溶融押出(hot-melt extrusion)技術に基づく、即時放出の特性を有するテルミサルタン錠剤の調製方法を提供することにより、難溶性の薬物テルミサルタンの放出特徴を、現在の市販の製剤と比較して改善した、医薬製剤の製造を容易にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、テルミサルタン錠剤の調製のための加熱溶融押出方法、および該方法によって得られる即時放出錠剤を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、
(a)テルミサルタン及び塩基性物質を加熱溶融押出によって加工して、テルミサルタンの押出物を得ることと(このとき、ポリマーマトリックス賦形剤も一緒に加熱溶融押出によって加工してもよい)、
(b)押出物をミルによって粉砕して顆粒を得ることと(顆粒を、ふるい分けによって異なる粒径画分に分割してもよい)、
(c)顆粒を、充填剤、崩壊剤、滑沢剤および流動促進剤とブレンドすることと、
(d)ブレンドを圧縮して、即時放出錠剤を得ることと
を含む、テルミサルタン錠剤の調製のための方法に関する。
処理工程(d)の後に得られる錠剤の表面をコーティングしてもよい。
【0010】
予想外に、本発明により、結晶性薬物および現在の市販のミカルディス(登録商標)製剤の両方と比較して、強酸性である胃の条件(pH1.2)から中性である腸の条件(pH6.8)までの完全に生理学的に関連性のあるpH範囲をカバーする溶解媒体中で、テルミサルタンのインビトロでの溶解性能を改善することができる。
活性成分テルミサルタンは一般に、その遊離酸の形態で供給されるが、薬学的に許容される塩、例えば、ナトリウム塩もまた使用し得る。
適切な塩基性物質の具体例として、アルカリ金属水酸化物、例えば、NaOHおよびKOH;塩基性アミノ酸、例えば、アルギニンおよびリシン;ならびにメグルミン(N−メチル−D−グルカミン)があげられる。メグルミンが好ましい。
ポリマーマトリックス賦形剤を選択して、活性4成分テルミサルタンのアモルファス固体分散物を形成させる。すなわち、テルミサルタンは、ポリマーマトリックス中に包埋されている。具体例は、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリアクリレート、ポリメタクリレートおよびセルロース誘導体である。
【0011】
加熱溶融押出とは、押出機において高温および機械的応力にて、活性成分、例えばテルミサルタンや、機能性賦形剤(例えば、ポリマーおよび/またはpH調節剤)の粉末化したプレミックスを加工し、主にアモルファス、理想的には活性成分および賦形剤の混合物の一相構造を特徴とする医薬中間体を得ることを意味する。加熱溶融押出は好ましくは、加熱可能な二軸スクリュー押出機において行われる。
ミルは、カッティングミル、ハンマーミル、ボールミル、またはこれらと同等の設備である、賦形剤と混合した活性成分の押し出しされた中間体を粉砕する設備によって行われる。
充填剤は、セルロース、ラクトース、第二リン酸カルシウム無水物、エリトリトール、マンニトール、イソマルト、アルファ化デンプン、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよび他のセルロース誘導体からなる群から選択される一種以上の物質から選択される。好ましい充填剤は、微結晶性セルロースまたはマンニトールである。
【0012】
崩壊剤は、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン(架橋ポリビニルピロリドン)、トウモロコシデンプンおよびアルファ化デンプンからなる群から選択される。好ましい崩壊剤は、クロスポビドンである。
適切な滑沢剤は、ステアリルフマル酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムであり、後者が好ましい。
処理工程(a)において、好ましくは、20〜70重量%の活性成分テルミサルタンを、10〜50重量%の塩基性化剤とブレンドする。このとき、0〜60重量%のマトリックスポリマーも一緒にブレンドしてもよい。このプレミックスを、二軸スクリュー押出機によって好ましくは120〜180℃のバレル温度で加工し、主にアモルファス構造の押出ストランドを得る。これらにおいて、活性成分テルミサルタンを、好ましくは、二相の固体分散物または、さらにより好ましくは、一相の固溶体として、賦形剤に均質に包埋させる。
【0013】
非機能性打錠賦形剤を選択して工程(d)において錠剤を圧縮し、それにより、迅速崩壊錠剤を得、処理工程(a)からのテルミサルタン押出物のインビトロの溶解性能と、得られた錠剤のインビトロの溶解性能が好ましくは同一になるようにする。錠剤中のテルミサルタン押出物の画分は好ましくは、20〜80重量%の範囲、さらにより好ましくは40〜60重量%である。
本発明のさらなる実施形態は、
3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%のテルミサルタン;
3〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の塩基性物質;
0〜50重量%、好ましくは0〜30重量%のポリマー;および
20〜95重量%、好ましくは10〜80重量%の充填剤
1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の崩壊剤
0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%の滑沢剤、および
0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%の流動促進剤
を含む即時放出経口錠剤である。
【0014】
錠剤は、10〜160mg、好ましくは20〜80mg、または40〜80mgのアモルファス状テルミサルタンを含有する。
好ましい塩基性賦形剤は、メグルミンである。
好ましい充填剤は、マンニトール、ラクトース、デンプンおよび微結晶性セルロースである。
好ましい崩壊剤は、クロスポビドン(架橋ポリビニルピロリドン)、トウモロコシデンプンおよびアルファ化デンプンである。
【0015】
好ましい滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
本発明によって得られる錠剤は、テルミサルタンを迅速に放出する(例えば、30〜60分以内)。
本発明の錠剤の吸湿性を最小にするために、本発明の錠剤を、湿気を防ぐ包装材料、例えば、好ましくは乾燥剤を含有する、アルミニウムパウチ中のPVC/PVDCブリスター、アルミニウムサシェまたはガラスボトル、ポリプロピレンチューブおよびHDPEボトルを使用してパッケージすることができる。
【0016】
上記の方法は、高血圧症を単独で治療するための本発明の即時放出経口錠剤の製造のために使用することができるし、慢性安定狭心症、血管攣縮性狭心症、脳卒中、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、うっ血性心不全、心血管疾患、糖尿病、インスリン抵抗性、グルコース耐性異常、糖尿病前症、2型真性糖尿病、糖尿病性ネフロパシー、代謝症候群(症候群X)、肥満症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、C反応性タンパク質の上昇した血清中濃度、リポタンパク質(a)の上昇した血清中濃度、ホモシステインの上昇した血清中濃度、低密度リポタンパク質(LDL)−コレステロールの上昇した血清中濃度、リポタンパク質関連ホスホリパーゼ(A2)の上昇した血清中濃度、高密度リポタンパク質(HDL)−コレステロールの低減した血清中濃度、HDL(2b)−コレステロールの低減した血清中濃度、アディポネクチンの低減した血清中濃度、認知低下および認知症からなる群から選択される状態と一緒に治療または予防するための本発明の即時放出経口錠剤の製造のために使用することもできる。
【0017】
特に好ましいのは、慢性安定狭心症、血管攣縮性狭心症、脳卒中、心筋梗塞、うっ血性心不全、糖尿病、異脂肪血症または認知症のさらなる治療または予防である。
上昇した血圧(高血圧)を低下させることに加えて、本発明の錠剤を、慢性安定狭心症、血管攣縮性狭心症、脳卒中、心筋梗塞、うっ血性心不全、糖尿病、異脂肪血症または認知症を治療または予防する方法に使用することができる。
本発明をさらに説明するために、下記に非限定的な例を提示する。
【実施例】
【0018】
(実施例1)テルミサルタンの加熱溶融押出
下記の構成成分を含有する粉末ブレンドを調製する。
【表1】
続いて、得られたブレンドを、加熱可能な二軸スクリュー押出機において加工する。押出は、151℃の最大バレル温度で行われる。この工程において中間体生成物として得た押出ストランドは、X線粉末回折による分析および/または示差熱測定によると、主にアモルファスである構造を特徴とする。
【0019】
(実施例2)テルミサルタンの加熱溶融押出
下記の構成成分を含有する粉末ブレンドを調製する。
【表2】
続いて、得られたブレンドを、加熱可能な二軸スクリュー押出機において加工する。押出は、142℃の最大バレル温度で行われる。この工程において中間体生成物として得た押出ストランドは、X線粉末回折による分析および/または示差熱測定によると、主にアモルファスである構造を特徴とする。
【0020】
(実施例3)テルミサルタンの加熱溶融押出
下記の構成成分を含有する粉末ブレンドを調製する。
【表3】
続いて、得られたブレンドを、加熱可能な二軸スクリュー押出機において加工する。押出は、168℃の最大バレル温度で行われる。この工程において中間体生成物として得た押出ストランドは、X線粉末回折による分析および/または示差熱測定によると、主にアモルファスである構造を特徴とする。
【0021】
(実施例4)テルミサルタンの加熱溶融押出
下記の構成成分を含有する粉末ブレンドを調製する。
【表4】
続いて、得られたブレンドを、加熱可能な二軸スクリュー押出機において加工する。押出は、149℃の最大バレル温度で行われる。この工程において中間体生成物として得た押出ストランドは、X線粉末回折による分析および/または示差熱測定によると、主にアモルファスである構造を特徴とする。
【0022】
(実施例5)テルミサルタン押出物のミル
加熱溶融押出(HME)工程において得た押出ストランドは、標準的には、直径0.5〜2mm、長さ10〜50mmである。要求される均一性を有する内容物の錠剤が製造できるよう、この中間体生成物を、カッティングミルによって粉砕する。粉砕した押出物の顆粒サイズは630μm未満であり、篩分析によるd50計算値は200〜400μmである。
【0023】
(実施例6)打錠
中間体顆粒を、下記の表の異なる賦形剤と混合し、続いて、得られたブレンドを、単発式パンチまたは回転式錠剤機によって錠剤に圧縮する。
【表5】
【0024】
(実施例7)40mgテルミサルタン即時放出錠剤
錠剤を、下記の組成によって説明する。
【表6】
【0025】
(実施例8)40mgテルミサルタン即時放出錠剤
錠剤を、下記の組成によって説明する。
【表7】
【0026】
(実施例9)20mgテルミサルタン即時放出錠剤
錠剤を、下記の組成によって説明する。
【表8】
【0027】
(実施例10)80mgテルミサルタン即時放出錠剤
錠剤を、下記の組成によって説明する。
【表9】
【0028】
(実施例11)80mgテルミサルタン即時放出錠剤
錠剤を、下記の組成によって説明する。
【表10】
【0029】
(実施例12)pH1.2でのインビトロの溶解性能:
【表11】
50rpmのパドルスピードで、37℃にて200mLの0.1MのHClを使用して、USP器具2と同様の装置を作動させて溶解試験を行った。
【0030】
(実施例13)
pH4.0でのインビトロの溶解性能:
【表12】
50rpmのパドルスピードで、37℃にて200mLのマッキルヴェイン緩衝液、pH4.0を使用して、USP器具2と同様の装置を作動させて溶解試験を行った。
【0031】
(実施例14)
pH6.8でのインビトロの溶解性能:
【表13】
【0032】
50rpmのパドルスピードで、37℃にて200mLのマッキルヴェイン緩衝液、pH6.8を使用して、USP器具2と同様の装置を作動させて溶解試験を行った。
【要約】
【課題】即時放出の特性を有するテルミサルタン錠剤の調製のための加熱溶融押出技術に基づいた方法を提供すること。
【解決手段】降圧剤テルミサルタンを含む即時放出錠剤の調製方法、およびこの方法によって得た錠剤。
【選択図】なし