(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、特許文献1は、首がすわっていない乳幼児を対象としても、容易かつ確実に携行でき、利用者の利便性を高めた子守帯が開示されている。しかし、抱かれている幼児の体形の安定性については追及するものがない。
また、特許文献2については、背板の少なくとも一部の外周に拡大部を設けることにより、使用者に背板が当たったときの背板の食い込みを抑えて接触時の感覚を和らげることができ、これにより、例えば、授乳姿勢のように支持具と使用者とが密着するような姿勢を取っても使用者が不快感を感じることなく長時間その姿勢を続けられるという作用効果を奏するものの、ベビーキャリアに抱かれている幼児体形の安全性については追及するものがない。特に、従来の首がすわっていない乳幼児を対象とした子守帯の横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児を対象とした子守帯の縦抱きの体形が、当該子守帯の使用者に過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児側にも体形に負担の少ない子守帯という概念は存在していない。また、横抱きの体形では乳幼児の足が子守帯から出ているので、当該子守帯の使用者の不注意で建造物等に当ててしまう可能性がある。
【0007】
そこで、本発明は、首がすわっていない乳幼児を対象とした横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児を対象とした縦抱きの体形共に、使用者に過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児側の体形にも負担が少なく、横抱きの際には乳幼児の足を保護できるベビーキャリアの提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明にかかるベビーキャリアは、乳幼児の身体の腹側が直接的または背側が直接的、
間接的にあてがわれる本体部、その本体部の縦抱き状態の下部と略逆T字状に一体化し、その水平の長さ方向の端部に配設した腰ベルト連結具によって連結自在とし、使用者の腰回りに配設する腰ベルト部、その腰ベルト部の前記本体部側の反対側の縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具、その肩ベルト連結具並びに使用者の腰回り方向の端部に配設された腰ベルト連結具を格納する格納部と、前記本体部の上部に一端が固着され、使用者側の肩または首の背後に回して他端を縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具で接続自在な一対の肩ベルト部と、前記本体部に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児の身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い硬質ボード等の芯材を収容し、前記芯材の表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端を折曲自在とした横抱き用補助具とを具備するものである。
【0009】
ここで、上記本体部は、乳幼児の縦抱きの場合、腹側が直接的、または縦抱きの場合、背側が直接的、及び横抱きの場合、横抱き用補助具を介して背側が
間接的にあてがわれるものである。
また、上記腰ベルト部は、使用者の腰回りに配設するもので、前記本体部の下部(縦抱き状態の下部)と略逆T字状に一体化し、その水平方向の長さ方向の端部は腰ベルト連結具によって互いに連結自在としている。また、腰ベルト連結具、肩ベルト連結具とは、ナスカン、カラビナ、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具、バックルの連結差込具と連結受具の対が使用できる。
そして、前記腰ベルト部の縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具は、連結自在な手段であればよく、できれば、連結及びその解除が容易に操作できるものであることが好ましい。
【0010】
更に、上記一対の肩ベルト部は、前記本体部の上部に一端が固着され、横抱きの場合には、使用者側の肩または首の背後に回して他端を縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具と接続自在なものである。また、縦抱きの場合には、前記本体部の側部または腰ベルト部に直接接続または間接接続できるものであればよい。ここで、間接接続とは、前記本体部の側部または腰ベルト部を支点として通過し、そこに負荷を加えているが、接続を行っていない箇所を意味する。
更にまた、上記横抱き用補助具は、前記本体部に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児の身体の背側があてがわれる内部に剛性の比較的高い硬質ボード等の芯材を収容し、前記芯材の表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端を折曲自在とし、腰ベルト部の動きに追随させたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のベビーキャリアは、縦抱きするときには、本体部に重ね合わせて取り付けられている横抱き用補助具を外し、本体部に乳幼児の身体の腹側または背側が
直接的にあてがわれるように寝かせる。腰ベルト部の縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具と、一対の肩ベルト部の使用者側の肩または首の背後に回して他端を縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具とを接続する。また、前記本体部の下部と一体化した腰ベルト部を使用者の腰回りに腰ベルト連結具を用いて連結し、使用者の腰回りに取り付ける。そして、一対の肩ベルト部に手を通して乳幼児を縦抱きする。
【0012】
更に、横抱きするときには、本体部に横抱き用補助具を重ね合わせて取り付け、そこに乳幼児の身体の背側があてがわれるようにする。また、その下端を折曲自在とし、乳幼児の足が本体部から突出しないように寝かせる。即ち、本体部に乳幼児の身体の背側が
間接的にあてがわれるようにする。この横抱きには、腰ベルト部に設けた格納部は、使用者の腰回り方向の端部に配設された連結具を格納する。
そして、前記本体部の最下端付近の2カ所に配設した連結具と、一対の肩ベルト部の使用者側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具と接続する。この状態で、一対の肩ベルト部に首を通して乳幼児を横抱きする。
なお、前記本体部の最下端付近の2カ所に配設した連結具は、一対の肩ベルト部の端部を入れ替えれば、肩ベルトがクロスになったり、並行になったりする。したがって、一対の肩ベルト部の長さを個別に調整でき、使用者に合った使い方が容易である。
【0013】
このようにすることにより、横抱き用補助具の下端を折曲自在とし、しかも、前記腰ベルト部の前記本体部の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具は、前記本体部側の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具が一対の肩ベルト部によって上に引き上げられ、内部に配設された横抱き用補助具の下端が折曲自在となっているから、同時に横抱き用補助具の下端が前記腰ベルト部と同様、上方向に引き上げられるからそれが乳幼児の足の保護となる。
したがって、乳幼児の足が横抱きしていてもベビーキャリアから露出することがなく、足を保護できる。よって、首がすわっていない乳幼児を対象としたベビーキャリアの横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児を対象としたベビーキャリアの縦抱きの体形共に、当該ベビーキャリアの使用者に過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児側の体形にも負担が少なく、横抱きの際には乳幼児の足を保護できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
【0016】
[実施の形態1]
まず、
図1乃至
図7、
図9及び
図10に示すように、本発明の実施の形態1の本体部10は、縦抱きのとき乳幼児Mの身体の腹側または背部が直接あてがわれる部分で、所定の柔軟性を持ち、かつ、乳幼児Mの体形に無理が加わらないように若干の弾性を有する芯材を入れて形成されている。全体が略長方形状となっている。
本体部10の下部、即ち、縦抱き状態の下部、即ち、図の手前側には略逆T字状に一体化した腰ベルト部20が配設されている。腰ベルト部20のベルト長方向の端部に配設した連結具としての連結差込具21と連結受具22によって両者が連結自在とし、使用者Mの腰回りに配設自在となっている。なお、連結具としての連結差込具21及び連結受具22は本実施の形態の腰ベルト連結具を構成する。
なお、以下、実施の形態において最下端付近、下部とは、縦抱き状態の位置の最下端またはその5cm以内の近傍、下部またはその5cm以内の下部近傍を示すものとする。
【0017】
本体部10と腰ベルト部20とは、縫製によって縫い合わされており、両者間は、本体部10の面方向に対して直角方向に折れ曲がり自在となっている。また、腰ベルト部20も本体部10と同様、所定の柔軟性を持ち、かつ、使用者Mの腰回りに配設しても使用者Mの体形に無理が加わらないように若干の弾性を持つ芯材を入れて形成されている。また、その幅も、10〜20cm程度の幅として、乳幼児Mの体重が加わったときでも、使用者Mの腰回りに加わる力に集中が生じないようにしている。
【0018】
腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22は、一対のバックルから構成さ
れており、本発明を実施する場合には、ナスカン、カラビナ、スプリングホック、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具が使用可能であり、何れを選択してもよいが、簡単に連結可能であり、安全性も高い。そして、腰ベルト連結具としてのバックルの連結差込具21と連結受具22は、何れを連結差込具21側または連結受具22側としてもよい。
本実施の形態の腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22は、必要ベルト長が決められるように、一方または両方に所定長のベルト23を配設し、腰ベルト部20の長さを決定している。この所定長のベルト23は使用者Mの腰の周囲の長さに合わせるものであり、腰ベルト部20の中央で調整することもできるから、必ずしも必要とするものではない。
【0019】
腰ベルト部20の本体部10側の反対側の縦抱き状態の最下端またはその付近の2カ所には連結受具24a,24bからなる連結具、即ち、肩ベルト連結具の一方が配設されている。連結受具24a,24bは雌雄逆の連結差込具とすることもできる。連結受具24a,24bは腰ベルト部20の面に縫製された連結ベルト25a,25bによって、腰ベルト部20の上下幅の厚みの下端より突出している。したがって、連結ベルト25a,25bの腰ベルト部20の厚みの下端から突出している部分が自由端となっている。なお、図示では、連結ベルト25a,25bが腰ベルト部20から露出しているが、本発明を実施する場合には、腰ベルト部20の内部を通して腰ベルト部20の厚みの下端から突出するように構成してもよく、この構造の方が見栄えが良くなる。
【0020】
連結ベルト25a,25bと腰ベルト部20との位置関係は、連結ベルト25a,25bの取付けが腰ベルト部20の縦抱き状態の最下端部(最下端部付近)となっている。この最下端部への取付けは、連結ベルト25a,25bに対して本体部10の平面に対して直角方向の力が加わったとき、腰ベルト部20も本体部10の平面に対して直角方向の変位を行うようにしている。したがって、連結受具24a,24bは腰ベルト部20の縦抱き状態の最下端部に取り付けるか、そこを支点として延びているかが必要となる。
【0021】
また、腰ベルト部20の使用者Mの腰に取り付けた状態の位置、即ち、使用状態の表側に
図7に示す格納部30が設けられている。この格納部30は腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近の2カ所に配設した連結受具24a,24b並びに使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22の連結具が格納自在となっている。即ち、格納部30は腰ベルト部20の長さ方向の両端が開口し、腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22が途中で折り返して、ほぼ本体部10の幅を残して格納されるような大きさに設定されている。また、格納部30は弾性体で形成されていて、収容体積を可変とし、かつ、収容物が容易に離脱しないようになっている。
【0022】
そして、格納部30には、腰ベルト部20から突出している連結ベルト25a,25b及び連結受具24a,24bも、腰ベルト部20の縦抱き状態の最下端付近に設けた開口から収納自在としている。
即ち、格納部30は、連結具としての連結差込具21と連結受具22及び所定長のベルト23及び腰ベルト部20の両側の一部以上を格納すると共に、連結受具24a,24b及び腰ベルト部20から突出している少なくとも連結ベルト25a,25bの一部以上の格納を行う。特に、このとき、格納部30を弾性体で形成してあると、収容物が容易に離脱しないようになる。勿論、格納部30は蓋付のポケット状として形成し、ファスナー等で開閉自在としてもよい。
【0023】
本体部10の上方には、一対の肩ベルト部40が設けられている。一対の肩ベルト部40は、肩掛け部41a,41bと延長ベルト部42a,42bとその端部付近に配設した連結具としての連結差込具43a,43bが配設されている。肩掛け部41a,41bは所定の柔軟性を持つ材料で形成されている。即ち、通常は、延長ベルト部42a,42bを芯とし、その周囲に柔軟性に富む緩衝材が設けられている。肩掛け部41a,41bはこの緩衝材によって肩または首の背後の一部分に乳幼児Mの体重が加わらないようにしている。
【0024】
延長ベルト部42a,42bの端部には、腰ベルト部20に配設した連結受具24a,24bと係合する連結具である連結差込具43a,43bが配設されている。延長ベルト部42aの端部の連結差込具43aは、腰ベルト部20に配設した連結受具24aと係合し、また、延長ベルト部42bの端部の連結差込具43bは、腰ベルト部20に配設した連結受具24bと係合する。ここで、腰ベルト部20に配設した連結受具24a,24bと肩ベルト部40の連結差込具43a,43bは、本実施の形態の肩ベルト連結具を構成している。
なお、この係合に限定されることなく、延長ベルト部42aの端部の連結差込具43aは、腰ベルト部20に配設した連結受具24bと係合し、そして、延長ベルト部42bの端部の連結差込具43bは、腰ベルト部20に配設した連結受具24aと係合し、一対の肩ベルト部40をクロスさせることもできる。
【0025】
一対の肩ベルト部40には、その相互間の幅を拡大させないようにする補助ベルト50が配設されている。補助ベルト50は肩ベルト部40の肩掛け部41aに配設されたベルトに対して一方の先端に連結差込具52aを配設し、また、肩ベルト部40の肩掛け部41bに配設されたベルトに対して他方の先端に連結受具52bを配設している。
したがって、補助ベルト50の連結差込具52aと連結受具52bを係合状態としておけば、一対の肩ベルト部40の間隔が固定され、これにより、肩掛け部41aと肩掛け部41bとの間が所定の距離を保つことができる。よって、使用状態で、肩掛け部41aと肩掛け部41bとの一方のみまたは両方が肩から外れるという事態が発生しない。
【0026】
また、本体部10には、一対の肩ベルト部40の取付け部よりも下で、一対の肩ベルト部40の縦抱き状態の高さ方向の略1/2の位置に、連結具である山高Dカン61a,61bが突出して配設されている。山高Dカン61a,61bはベルト62a,62bによって、本体部10に堅固に取り付けられており、一対の肩ベルト部40の延長ベルト部42a,42b及び一方の肩ベルト連結具である連結差込具43a,43bがそれを通過し、折り返して、連結差込具43a,43bが一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの延長ベルト部42a,42b側にある取付ベルト44a,44bを介して取り付けられた他方の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bと係合自在となっている。山高Dカン61a,61bとベルト62a,62bは、本実施の形態の環状支持部60を構成している。この環状支持部60は、Uターンして折り返しができるものであればよい。勿論、Uターンするように取り付けても、そこが力の作用点になることから、ナスカン、カラビナ、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具、バックルの連結差込具と連結受具の対に置き換えることも可能である。
【0027】
肩掛け部41a,41bから延びている延長ベルト部42a,42b及び肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bが山高Dカン61a,61bを通過し、折り返して、連結差込具43a,43bが一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの延長ベルト部42a,42b側にある他方の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bと係合することにより、乳幼児Mの縦抱きの際、使用者M側の肩または首の背後に回す一対の肩ベルト部40として機能する。勿論一対の肩ベルト部40をクロスさせることもできる。
本実施の形態では、山高Dカン61a,61bを延長ベルト部42a,42b及びその連結差込具43a,43bが通過し、山高Dカン61a,61bの取付け部を支点としているが、本発明を実施する場合には、山高Dカン61a,61bを連結受具45a,45bとしてもよい。しかし、本実施の形態のように構成すると、縦抱きと横抱きの長さが大きく変化しないから、乳幼児Mの年齢によっては、使い勝手が良くなる。
【0028】
また、横抱き用補助具70は、乳幼児Mの身体の多く、即ち、頭部及び背部及び臀部を受ける基部75、基部75の縦抱き状態の下側に位置し、基部75に対して直角な位置状態に変位可能な折曲端部74を有している。
基部75には、横抱きのとき乳幼児Mの身体の背部が直接あてがわれる部分であり、乳幼児Mの体形に無理が加わらないように、また、保護を行うように本体部10よりも強い芯材を入れて形成され、その表面は所定の柔軟性を持たせて肌触り感を良くしている。基部75には芯材が入っているが、折曲端部74には芯材が入っていても連続していないものが入っているか、或いは、芯材が入っていないものである。したがって、折曲端部74は基部75から折曲自在となっている。
【0029】
図3乃至
図6のように、横抱き用補助具70はその基部75が乳幼児Mの身体がその側部に移動し難いように湾曲させて形成されている。また、芯材が入っている基部75と折曲端部74とは、連続に形成されているが、折曲端部74が基部75の面に対して直角に起立できるように、基部75の底面の湾曲と同様な湾曲によって基部75と折曲端部74との間が区別されている。
また、折曲端部74には金属スナップボタン74a,74bが配設されていて、腰ベルト部20に取り付けられた金属スナップボタン28a,28bが接続または解除自在になっている。
【0030】
また、基部75の上部には、一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに取り付ける概略T字状となった取付保持部材77a,77bが配設されている。取付保持部材77a,77bの自由端の両端には、その対向する表裏に接着布78a,78bが縫い付けられていて、一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに巻き付けることにより、肩掛け部41a,41bに横抱き用補助具70の上部が取り付け、取り外し自在となっている。
【0031】
そして、基部75は乳幼児Mの臀部が位置する個所は、若干の臀部の落ち込みが自在なように窪みが形成されている。本体部10には、横抱き用補助具70及び乳幼児保持用の固定ベルト12a,12bが形成されており、その固定ベルト12a,12bの先端には、連結具、即ち、幼児用連結具としての連結差込具13aと連結受具13bが配設されている。また、基部75と折曲端部74との間にはバイアス部73a,73bが形成されており、乳幼児Mの脚部分を軽く保持するように所定の幅で斜めに2本の帯が形成されている。
【0032】
更に、基部75の上部には、乳幼児Mの頭部が位置する周囲に、円弧状のフード71が配設されている。円弧状のフード71は基部75に対して略直角に起立している。特に、乳幼児Mの頭部は本体部10の平面からの高さが高い形状で、乳幼児Mの側部になるに従って低い位置までの高さとなっている。これによって、乳幼児Mの耳に入る音を極端に低下させることによって、不安感を抱くようなことをなくすようにしている。
また、乳幼児Mの頭部の頂上に外力が加わらないように、所定の厚みでクッション性を持たせ、かつ、芯によって外力が直接乳幼児Mに加わらないようにしている。
【0033】
横抱き用補助具70は、本体部10に重ね合わせて図示しない金属スナップボタン、スプリングホック、接着布、接続具等によって取り付け、取り外しが自在に構成されている。また、乳幼児Mの身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い芯材としての硬質ボードを収容し、前記硬質ボードの表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端の折曲端部74を折曲自在としている。
基部75と折曲端部74との関係は、基部75が中央が沈むように湾曲させているから、基部75と折曲端部74の境界線は湾曲した縫製線となっている。したがって、折曲端部74を基部75の面に対して直角に立設した場合には、両者の形状が維持されやすくなっている。
【0034】
本実施の形態のベビーキャリアは、次のように使用できる。
まず、横抱きについて説明する。
横抱き用補助具70を本体部10に取付保持部材77a,77bを肩掛け部41a,41bに取り付け、金属スナップボタン74a,74bを腰ベルト部20の金属スナップボタン28a,28bに取り付けて両者を一体化する。横抱き用補助具70の基部75で乳幼児Mの身体の多く、頭部及び背部及び臀部を受ける。また、乳幼児Mは、本体部10の乳幼児保持用の固定ベルト12a,12bにより、その先端の幼児用連結具としての連結差込具13aと連結受具13bが接続され乳幼児Mの重心位置を保持する。この状態で基部75の下側に位置し、基部75に対して直角な位置状態となる折曲端部74は、乳幼児Mの足部を保護することになる。
腰ベルト部20の格納部30には、腰ベルト部20の使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22の腰ベルト連結具及び所定長のベルト23が格納され、肩ベルト連結具の一部である連結受具24a,24bを取り出す。
【0035】
一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに一体化されている延長ベルト部42a,42bをその端部付近に配設した肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bを腰ベルト部20の連結受具24a,24bに接続する。
肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bと連結受具24a,24bとの接続は、連結差込具43aと連結受具24a及び連結差込具43bと連結受具24bとの接続とすることができる。また、連結差込具43a,43bと連結受具45a,45bとの接続は、連結差込具43aと連結受具24b及び連結差込具43bと連結受具24aとの接続とすることができる。前者の場合には、一対の肩ベルト部40は平行に配置されるが、後者の場合はクロスさせて首または肩にかけ横抱きすることができる。
【0036】
縦抱きするときには、本体部10に重ね合わせて取り付けられている横抱き用補助具70を外し、本体部10に乳幼児Mの身体の腹側または背側が
直接的にあてがわれるように寝かせる。一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに一体化されている延長ベルト部42a,42bをその端部付近に配設した一方の肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bと共に、環状支持部60としての山高Dカン61a,61bに通し、そこでUターンさせて、連結差込具43a,43bを肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの先端に配設されている他方の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bに接続される。そして、補助ベルト50の連結差込具52aと連結受具52bを係合状態とし、一対の肩ベルト部40の間隔が固定され、これにより、肩掛け部41aと肩掛け部41bとの間が所定の距離を保つことができる。
【0037】
また、乳幼児Mは、本体部10の乳幼児保持用の固定ベルト12a,12bにより、その先端の幼児用連結具としての連結差込具13aと連結受具13bが接続され乳幼児Mの重心位置を保持する。格納部30には、連結受具24a,24bを格納する。
そして、本体部10の下部と一体化した腰ベルト部20を使用者Mの腰回りに腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22を用いて接続し、使用者Mの腰回りに取り付ける。そして、一対の肩ベルト部40に手を通して乳幼児Mを縦抱きする。更に、補助ベルト50の連結差込具52aと連結受具52bを係合状態とし、一対の肩ベルト部40の間隔を固定し、これにより、使用状態で肩掛け部41aと肩掛け部41bが肩から外れるという事態が発生しないようにする。
【0038】
本実施の形態のベビーキャリアは、腰ベルト部20の縦抱き状態の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具としての連結受具24a,24bは、一対の肩ベルト部40の連結差込具43a,43bを入れ替えれば、肩ベルトがクロスになったり、平行になったりする。したがって、一対の肩ベルト部40の長さを個別に調整でき、使用者Mに合った長さの使い方が容易に設定できる。
【0039】
また、横抱き用補助具70の下端の折曲端部74を折曲自在とし、しかも、腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近の2カ所に配設した肩ベルト連結具としての連結受具24a,24bは、肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bが一対の肩ベルト部40によって上に引き上げられ、内部に配設された横抱き用補助具70の下端が折曲自在となっているから、同時に横抱き用補助具70の下端が腰ベルト部20と同様、上方向に引き上げられるから、それが乳幼児Mの足の保護となる。
したがって、乳幼児Mの足が横抱きしていてもベビーキャリアから露出することがなく、足を保護できる。よって、首がすわっていない乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの縦抱きの体形共に、当該ベビーキャリアの使用者Mに過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児M側の体形にも負担が少なく、横抱きの際には乳幼児Mの足を保護できる。
【0040】
[実施の形態2]
特に、
図8を用いて、実施の形態1と実施の形態2との相違を中心に簡単に説明する。
腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22は、一対のバックルから構成されているが、本発明を実施する場合には、ナスカン、カラビナ、スプリングホック、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具が使用可能である。腰ベルト連結具としての連結差込具21と連結受具22は、必要ベルト長が決められるように、一方または両方に所定長のベルト23を配設し、腰ベルト部20の長さを決定している。この点は実施の形態1と基本的に相違していない。
【0041】
腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近の1カ所には位置決め用の調整ベルト27を介して連結具としての山高Dカン28が配設されている。調整ベルト27は腰ベルト部20の面に縫製された連結ベルト26a,26bによって、本体部10の一部に接続され、腰ベルト部20の厚みの下部で一体となっている。つまり、本体部10と連結ベルト26a,26bで三角形を形成し、その交点に調整ベルト27を縫製している。この縫製によって、本体部10及び腰ベルト部20及び調整ベルト27との機械的強度を上げている。即ち、腰ベルト部20の厚みの下端より調整ベルト27が突出している。
【0042】
よって、調整ベルト27の腰ベルト部20の厚みの下端から突出している部分が自由端となっている。なお、
図8の図示では、連結ベルト26a,26bが腰ベルト部20の厚みの範囲内にしているが、腰ベルト部20の厚みの範囲外としてもよい。しかし、連結ベルト26a,26bが腰ベルト部20の厚みの範囲内で、腰ベルト部20の厚みの2/3以下であれば、横抱き用補助具70の折曲端部74に隠れ横抱きの際の、ベビーキャリアの外観上の見栄えを良くすることができる。
【0043】
連結ベルト26a,26bと腰ベルト部20との位置関係は、連結ベルト26a,26bの取付けが腰ベルト部20の厚みの範囲内となっている。この腰ベルト部20の厚みの範囲内への取付けは、連結ベルト26a,26b及び調整ベルト27及び山高Dカン28に対して本体部10の平面に対して直角方向の力が加わったとき、腰ベルト部20も本体部10の平面に対して直角方向の変位を行うようにしている。
【0044】
また、腰ベルト部20の使用者Mの腰に取り付けた状態で表側に格納部30が設けられている。この格納部30は腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近の1カ所に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28が格納自在となっている。
即ち、格納部30は腰ベルト部20の長さ方向に開口し、連結具としての連結差込具21と連結受具22が途中で折り返して、ほぼ本体部10の幅を残して格納されるように大きさが設定されている。
【0045】
そして、格納部30には、調整ベルト27及び山高Dカン28も、腰ベルト部20の最下端付近に設けた開口から収納自在としている。
即ち、格納部30は、連結具としての連結差込具21と連結受具22及び所定長のベルト23の一部以上を格納すると共に、山高Dカン28及び腰ベルト部20から突出している少なくとも調整ベルト27の一部以上の格納を行う。
【0046】
この実施の形態の調整ベルト27及び山高Dカン28は横抱きの機能であるから、横抱きについて説明する。
横抱き用補助具70を本体部10に取り付け、基部75で乳幼児Mの身体の多く、頭部及び背部及び臀部を受ける。また、基部75の下側に位置し、基部75に対して直角な位置状態となる折曲端部74を有し、乳幼児Mの足部を保護するようにする。
腰ベルト部20の格納部30には、腰ベルト部20の使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22の腰ベルト連結具及び所定長のベルト23が格納され、調整ベルト27及び山高Dカン28を取り出す。
【0047】
一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに一体化されている延長ベルト部42a,42bをその端部付近に配設した連結具としての連結差込具43a,43bと共に、調整ベルト27の端部に配設された山高Dカン28を通し、連結差込具43a,43bをベルト62a,62bによって本体部10に堅固に取り付けられている環状支持部60としての山高Dカン61a,61bに通し、そこでUターンさせて、連結差込具43a,43bを肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの先端に配設されている接続ベルト44a,44bの端部の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bに接続する。
【0048】
肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bと連結受具45a,45bとの接続は、連結差込具43aと連結受具45a及び連結差込具43bと連結受具45bとの接続とすることができる。
この場合には、一対の肩ベルト部40は並行に配置されるが、首または肩にかける場合においては、乳幼児Mの上部でクロスさせて横抱きすることもできる。例えば、連結差込具43a,43bと連結受具45a,45bとの接続は、連結差込具43aと連結受具45b及び連結差込具43bと連結受具45aとの接続とすることができる。
【0049】
上記実施の形態1のベビーキャリアは、乳幼児Mの身体の腹側が直接的または背側が直接的、
間接的にあてがわれる本体部10と、本体部10の下部と略逆T字状に一体化し、その長さ方向の端部に配設した連結差込具21と連結受具22からなる腰ベルト連結具によって連結自在とし、使用者Mの腰回りに配設する腰ベルト部20と、腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近の2カ所に配設した一方の肩ベルト連結具である連結受具24a,24bと、連結受具24a,24b並びに使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具の格納部30と、本体部10の上部に一端が固着され、使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近の2カ所に配設した連結受具24a,24bと接続自在な連結差込具43a,43bからなる一対の肩ベルト部40と、本体部10に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児Mの身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い硬質ボードを収容し、前記硬質ボードの表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端を折曲自在とした横抱き用補助具70とを具備するものである。
【0050】
したがって、縦抱きするときには、本体部10に重ね合わせて取り付けられている横抱き用補助具70を外し、本体部10に乳幼児Mの身体の腹側または背側が
直接的にあてがわれるように寝かせる。一対の肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bに一体化されている延長ベルト部42a,42bをその端部付近に配設した一方の肩ベルト連結具としての連結差込具43a,43bと共に、環状支持部60としての山高Dカン61a,61bに通し、そこでUターンさせて、連結差込具43a,43bを肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの先端に配設されている他方の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bに接続される。この縦抱きの際には調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80が不要であるから、腰ベルト部20に設けた格納部30に格納する。また、本体部10の下部と一体化した腰ベルト部20を使用者Mの腰回りに連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具を用いて連結し、使用者Mの腰回りに取り付ける。そして、一対の肩ベルト部40に手を通して乳幼児Mを縦抱きする。更に、補助ベルト50の連結差込具52aと連結受具52bを係合状態とすることにより、使用状態で肩掛け部41aと肩掛け部41bとの一方のみまたは両方が肩から外れるという事態が発生しない。
【0051】
横抱きするときには、本体部10に横抱き用補助具70を重ね合わせて取り付け、乳幼児Mの身体の背側があてがわれるようにする。また、その下端を折曲自在とし、乳幼児Mの足が本体部10から突出しないように寝かせる。即ち、本体部10に乳幼児Mの身体の背側が
間接的にあてがわれるようにする。この横抱きには、使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具は使用しないので腰ベルト部20に設けた格納部30に格納する。
【0052】
そして、腰ベルト部20の最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80に、一対の肩ベルト部40の使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近の2カ所に配設した連結差込具43a,43bからなる一方の肩ベルト連結具を通し、そこでUターンさせて、一方の肩ベルト連結具である連結差込具43a,43bを肩ベルト部40の肩掛け部41a,41bの先端に配設されている他方の肩ベルト連結具としての連結受具45a,45bに接続する。この状態で、一対の肩ベルト部20に手を通して乳幼児Mを横抱きできる。
なお、本体部10側の反対側の最下端付近の2カ所に配設した連結差込具43a,43bからなる肩ベルト連結具は、調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80を通過後に、一対の肩ベルト部40の端部の連結差込具43aを連結受具45bに接続し、また、連結差込具43bを連結受具45aに接続すれば、一対の肩ベルト部40の延長ベルト部42a,42bがクロスさせることもできる。
【0053】
このようにすることにより、横抱き用補助具70の下端の折曲端部74を折曲自在とし、しかも、腰ベルト部20の本体部10側の縦抱きの際の最下端付近の調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80は、本体部10側の最下端付近の環状支持部80が一対の肩ベルト部40によって上に引き上げられ、内部に配設された横抱き用補助具70の下端の折曲端部74が折曲自在となっているから、同時に横抱き用補助具70の下端の折曲端部74が腰ベルト部20と同様、上方向に引き上げられるから、それが乳幼児Mの足の保護となる。
【0054】
したがって、乳幼児Mの足が横抱きしていてもベビーキャリアから露出することがない。よって、首がすわっていない乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの縦抱きの体形共に、当該ベビーキャリアの使用者Mに過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児M側の体形にも負担が少なく、横抱きの際には乳幼児Mの足を保護できる。
【0055】
上記実施の形態2のベビーキャリアは、乳幼児Mの身体の腹側が直接的または背側が直接的、
間接的にあてがわれる本体部10と、本体部10の下部と略逆T字状に一体化し、その長さ方向の端部に配設した連結差込具21と連結受具22からなる腰ベルト連結具によって連結自在とし、使用者Mの腰回りに配設する腰ベルト部20と、腰ベルト部20の最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80と、腰ベルト部20に形成した環状支持部80並びに使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具を格納する格納部30と、本体部10の上部に一端が固着され、使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80を通して、その端部が連結受具45a,45bと連結差込具43a,43bと接続自在な肩ベルト連結具を有する一対の肩ベルト部40と、本体部10に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児Mの身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い芯材を収容し、前記芯材の表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端を折曲自在とした横抱き用補助具70とを具備するものである。
【0056】
したがって、上記実施の形態2のベビーキャリアは、縦抱きするとき、本体部10に重ね合わせて取り付けられている横抱き用補助具70を外し、本体部10に乳幼児Mの身体の腹側または背側が
直接的にあてがわれるように寝かせる。一対の肩ベルト部40の使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近の2カ所に配設した連結差込具43a,43b及び連結受具45a,45bからなる肩ベルト連結具を接続する。また、本体部10の下部と一体化した腰ベルト部20を使用者Mの腰回りに腰ベルト連結具としての連結差込具21及び連結受具22を用いて連結し、使用者Mの腰回りに取り付ける。そして、一対の肩ベルト部40に手を通して乳幼児Mを縦抱きする。これ以前に、連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具の格納部30に腰ベルト部20の最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80を格納しておく。
【0057】
横抱きするときには、本体部に横抱き用補助具70を重ね合わせて取り付け、乳幼児Mの身体の背側があてがわれるようにする。また、その下端を折曲自在とし、乳幼児Mの足が本体部10から突出しないように寝かせる。即ち、本体部10に乳幼児Mの身体の背側が間接的にあてがわれるようにする。この横抱きには、腰ベルト部20に設けた格納部30に、使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び連結受具22からなる腰ベルト連結具を使用しないので格納する。
【0058】
そして、本体部10側の反対側の最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80と、一対の肩ベルト部40の使用者M側の肩または首の背後に回すべく他端を最下端付近の環状支持部80を通して、一対の肩ベルト部40に折り返して接続する。この状態で、一対の肩ベルト部40に手を通して乳幼児Mを横抱きにできる。
なお、本体部10側の反対側の最下端付近の環状支持部80は、一対の肩ベルト部40の端部を入れ替えれば、肩ベルトがクロスになったり、並行になったりし、肩ベルト部40の長さの調節によりバランス調整を行うことができる。
【0059】
このようにすることにより、横抱き用補助具70の下端を折曲自在とし、しかも、腰ベルト部20の本体部10側の反対側の最下端付近に配設した調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80は、本体部10側の最下端付近に配設した環状支持部80が一対の肩ベルト部40によって上に引き上げられ、内部に配設された横抱き用補助具70の下端の折曲端部74が折曲自在となっているから、同時に横抱き用補助具70の下端の折曲端部74が腰ベルト部20と同様、環状支持部80が上方向に引き上げられるから、それが乳幼児Mの足の保護となる。
【0060】
したがって、乳幼児Mの足が横抱きしていてもベビーキャリアから露出することがない。よって、首がすわっていない乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの横抱きの体形と、首がすわってからの乳幼児Mを対象としたベビーキャリアの縦抱きの体形共に、当該ベビーキャリアの使用者Mに過大な負担が加わることなく、かつ、乳幼児M側の体形にも負担が少なく、横抱きの際には乳幼児Mの足を保護できる。
【0061】
上記実施の形態1及び実施の形態2の本体部10は、乳幼児Mの縦抱きの場合、腹側が直接的、または縦抱きの場合、背側が直接的、及び横抱きの場合、背側が
間接的にあてがわれるものである。ここで間接とは、横抱き用補助具70を用いての意味である。
【0062】
また、上記実施の形態1及び実施の形態2の腰ベルト部20は、使用者Mの腰回りに配設するもので、本体部10の下部と略逆T字状に一体化し、その長さ方向の端部は連結差込具21及び連結受具22からなる連結具によって連結自在としている。
なお、腰ベルト連結具としては、連結差込具21及び連結受具22に特定されるものではなく、本発明を実施する場合には、肩ベルト連結具、環状支持部60,80と共に、ナスカン、カラビナ、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具が使用可能であり、少なくとも対となって機能する連結具であれば使用できる。
【0063】
そして、上記実施の形態1及び実施の形態2の腰ベルト部20の本体部15側の反対側の最下端付近の2カ所に配設した連結差込具24a,24bからなる一方の肩ベルト連結具は、連結自在な手段であればよい。
更に、上記一対の肩ベルト部40は、本体部10の上部に一端が固着され、使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近の2カ所に配設した連結差込具43a,43bと連結受具45a,45bからなる肩ベルト連結具が互いに接続自在なものである。
【0064】
更にまた、上記実施の形態1及び実施の形態2の横抱き用補助具70は、本体部10に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児Mの身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い芯材としての硬質ボードを収容し、前記芯材の表面をクッション性に富む材料で覆う基部75に対して折曲端部74を折曲自在としたものである。
【0065】
そして、上記実施の形態1及び実施の形態2の環状支持部60,80は、前記腰ベルト部20の最下端付近に配設し、Uターンして腰ベルト部20の縦抱き状態の最下端付近から上方向に折り返しができるものであればよい。特に、上記実施の形態1及び2の環状支持部60,80は、実施の形態においては、力の方向を変えるものであるが、取付け状態では力の支点となるものであるから、ベルトで環状に形成した帯のように支点に使用できるものの他、ナスカン、カラビナ、Dロック、クイックキャッチ、楕円リング等の連結具は勿論のこと、連結差込具と連結受具の対に置き換えることも可能である。
【0066】
更に、上記実施の形態1及び実施の形態2の格納部30は、腰ベルト部20に形成した腰ベルト部20の最下端付近に配設した環状支持部80並びに使用者Mの腰回り方向の端部に配設された連結差込具21及び所定長のベルト23並びに連結受具22からなる腰ベルト連結具を格納できるものであればよい。全体が弾性布として、または蓋付または蓋なしの開閉自在なポケット状に形成できる。
【0067】
更にまた、上記実施の形態1及び実施の形態2の一対の肩ベルト部40は、本体部10の上部に一端が固着され、使用者M側の肩または首の背後に回して他端を最下端付近に配設した環状支持部80を通して、その端部の連結差込具43a,43bと連結受具45a,45bからなる肩ベルト連結具相互間が接続自在なものである。
加えて、上記実施の形態1及び2の横抱き用補助具70は、本体部10に重ね合わせて取り付け、取り外しが自在であり、かつ、乳幼児Mの身体の背側があてがわれる内部に剛性の高い硬質ボードを収容し、前記硬質ボードの表面をクッション性に富む材料で覆うと共に、その下端を折曲自在としたものである。
【0068】
上記実施の形態1及び実施の形態2は、別の実施の形態として説明しているが、上記実施の形態1に調整ベルト27及び山高Dカン28からなる環状支持部80を配設することにより、同時に上記実施の形態1及び実施の形態2の機能を持たせることができる。