特許第5871391号(P5871391)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871391
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】レンジフード
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20160216BHJP
【FI】
   F24F7/06 101Z
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-155770(P2012-155770)
(22)【出願日】2012年7月11日
(65)【公開番号】特開2013-36732(P2013-36732A)
(43)【公開日】2013年2月21日
【審査請求日】2014年7月1日
(31)【優先権主張番号】特願2011-154124(P2011-154124)
(32)【優先日】2011年7月12日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000237374
【氏名又は名称】富士工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096448
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 嘉明
(72)【発明者】
【氏名】柏村 桂一
【審査官】 渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−188943(JP,U)
【文献】 特開平05−133580(JP,A)
【文献】 実開昭57−060032(JP,U)
【文献】 特開平08−233321(JP,A)
【文献】 特開平11−309204(JP,A)
【文献】 特開2010−190506(JP,A)
【文献】 特開2010−286205(JP,A)
【文献】 特開2012−229856(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード1と、送風機4を備えたレンジフードであって、
前記フード1に、送風機4の吸込口41と対峙して当該吸込口41に人の手が入らないようにする防護部材5を、前記送風機4の吸込口41よりも上流側の位置に取り外し可能に取り付けると共に、この防護部材5の有無を判断する判断手段6を設け、
該判断手段6が防護部材無と判断したときに、前記送風機4のファン4bを回転するモータ4cに通電できないようにし、
前記判断手段6が防護部材無と判断したときに所定の時間だけ作動し、電源からモータ4cに通電制御する操作スイッチ7を操作したときに再び作動する警告器80を設けたことを特徴とするレンジフード。
【請求項2】
前記判断手段6が防護部材有と判断しているときには、手動操作で点灯、消灯し、点灯している状態で前記判断手段6が防護部材有から防護部材無と判断したときに消灯する照明具76をフード1に設けた請求項1記載のレンジフード。
【請求項3】
前記判断手段6が防護部材有と判断しているときには、手動操作で点灯、消灯し、点灯している状態で前記判断手段6が防護部材有から防護部材無と判断したときに消灯し、その後手動操作で点灯する照明具76をフード1に設けた請求項1記載のレンジフード。
【請求項4】
前記防護部材5は、整流板50、フィルター56、通気用開口57aを有した覆板57のいずれか1つである請求項1〜3いずれか1項記載のレンジフード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理器具の周囲に設置されて調理により発生する油煙などの調理ガスを捕集して屋外等へ排気するレンジフードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、台所用換気装置としてプロペラ式換気扇に変わり、調理器具の周囲に配置されて調理により発生する油煙などの調理ガスを、内蔵する送風機によりフード内部へと捕集し、屋外等へ排気、あるいは各種フィルターにより清浄化した空気を室内へと吹き出すレンジフードが提案されている。
例えば、特許文献1に開示したように、送風機を備えたフードに整流板を設け、フードの内面と整流板との間の隙間を通して油煙などの調理ガスを吸い込んで捕集し、屋外に排気するレンジフードが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4409711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来のレンジフードは、フード内部や送風機のファンに調理ガス中の油脂分などの油汚れが付着するので、フード内部を人が手作業で清掃することがある。
前述した送風機のファンをフード内部から取り出しできるレンジフードの場合は、フード内部のみではなく、送風機のファンを取り外してフード内部から取り出して清掃することがある。
また、対面式キッチンやアイランド式キッチンなどの普及により、リビングとキッチンが一連にレイアウトされることが多くなっていることから、レンジフードのフード内部や送風機のファンに油汚れが付着しているなどすると、油の臭いがリビング側へと伝わってしまうという悪さからもレンジフードのフード内部の清掃や送風機のファンをフード内部から取り出して清掃する機会が増えている。
前述した従来のレンジフードにおいては、整流板を取り外し、その状態でフードの内部を人が手で拭いて清掃したり、送風機のファンをフード内部から取り出してシンク等で洗うことで清掃する。このレンジフードはフィルターを備えているので、整流板とともにフィルターを取り外して清掃したり、ファンを取り出しする。
しかしながら、前述のようにフード内部を清掃したり、送風機のファンを取り出しするときに、送風機が駆動していると人の手が回転しているファンに触れることがあるので、フード内部を清掃したり、ファンを取り出すときには、コンセントを抜くなどの操作により送風機を停止操作するようにしているが、その送風機の停止操作を忘れてしまった場合には危険が生じる可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、フード内部の清掃や送風機のファンをフード内部から取り出しする際には、送風機を停止操作しなくとも送風機が停止してファンが回転することがなく、フード内部の清掃作業やファンの取り出し作業時に送風機の停止操作を忘れても危険が生じることがないようにしたレンジフードとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、フード1と、送風機4を備えたレンジフードであって、
前記フード1に、送風機4の吸込口41と対峙して当該吸込口41に人の手が入らないようにする防護部材5を、前記送風機4の吸込口41よりも上流側の位置に取り外し可能に取り付けると共に、この防護部材5の有無を判断する判断手段6を設け、
該判断手段6が防護部材無と判断したときに、前記送風機4のファン4bを回転するモータ4cに通電できないようにし、
前記判断手段6が防護部材無と判断したときに所定の時間だけ作動し、電源からモータ4cに通電制御する操作スイッチ7を操作したときに再び作動する警告器80を設けたことを特徴とするレンジフードである。
【0011】
本発明においては、前記判断手段6が防護部材有と判断しているときには、手動操作で点灯、消灯し、点灯している状態で前記判断手段6が防護部材有から防護部材無と判断したときに消灯する照明具76をフード1に設けることができる。
【0012】
このようにすれば、防護部材を取り外したときに照明具76が消灯するから、無駄な電力消費を抑制できる。
【0013】
本発明においては、前記判断手段6が防護部材有と判断しているときには、手動操作で点灯、消灯し、点灯している状態で前記判断手段6が防護部材有から防護部材無と判断したときに消灯し、その後手動操作で点灯する照明具76をフード1に設けることができる。
【0014】
このようにすれば、防護部材を取り外したときに照明具76を再び点灯できるから、フード1周辺が暗いときなどに防護部材を再び取り付ける操作がやり易い。
【0017】
本発明においては、前記防護部材5は、整流板50、フィルター56、通気用開口57aを有した覆板57のいずれか1つとすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、フード1に防護部材5を取り付けた状態では送風機4のモータ4cに通電制御してファン4bを回転、停止できるので、レンジフードを運転制御することができる。
フード内部の清掃や送風機4のファン4cをフード内部から取り出しする際には、防護部材5を取り外しするので、ファン4cを回転するモータ4cに通電することができないから、ファン4cが回転することがなく、フード内部の清掃作業やファン4cの取り出し作業時に送風機の停止操作を忘れても危険が生じることがない。
しかも、フード内部の清掃作業やファン4cの取り出し作業中に送風機を駆動操作してもファン4cが回転することがないから危険ではない。
また、前記判断手段6が防護部材無と判断したときに作動する警告器80を設けたから、防護部材5を取り外しすると警告器80が作動するので、レンジフードの使用者は防護部材5がないことを感知できる。
また、防護部材5を取り外した状態で操作スイッチ7を操作したときに、警告器80が作動するので、レンジフードの使用者は防護部材5がないためにレンジフードが運転しないことを感知できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1の実施の形態を示すレンジフードの縦断面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3図1において整流板を下向き姿勢とした状態の縦断面図である。
図4図2において整流板を取り外した状態の断面図である。
図5】モータ駆動回路図である。
図6】本発明の第2の実施の形態を示すレンジフードの断面図である。
図7】本発明の第3の実施の形態を示すレンジフードの断面図である。
図8】本発明の第4の実施の形態を示すモータ駆動回路図である。
図9】本発明の第5の実施の形態を示すモータ駆動回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の第1の実施の形態を図1図5に基づいて説明する。
フード1は、フード本体1aと送風機収納体1bを備え、そのフード本体1aは外郭2と内郭3を有している。
この外郭2は、上面板20と周面板21で下面が開口した箱形状で、その上面板20に開口部22が形成してあると共に、周面板21の周縁下端部には内向きの被取付フランジ23が設けてある。
前記内郭3は、上面板30と周面板31で下向きの皿形状で、その上面板30の孔32の周縁に筒体33が設けてあると共に、周面板31の周縁下端部に外向きの取付フランジ34が設けてある。
前記内郭3の筒体33が外郭2の開口部22に嵌合すると共に、取付フランジ34を被取付フランジ23に着脱自在に連結して外郭2と内郭3を連結してフード本体1aとしてある。
前記内郭3の下面がフード1の内部である。
【0021】
前記送風機収納体1bは入口側開口24と出口側開口25を有した箱形状で、その内部に送風機4が設けてある。
前記送風機収納体1bは、その入口側開口24が筒体33に嵌め込むように外郭2の上面板20に取り付けられる。
【0022】
前記送風機4は、ケーシング4a内にファン4bを設けると共に、そのケーシング4aに設けたモータ4cでファン4bを回転駆動するようにしてある。
前記ケーシング4aに連通した吐出部40が出口側開口25に嵌合し、そのケーシング4aに形成した吸込口41が前記筒体33(孔32)と連通し、その筒体33から吸込口41に手を入れてロック部材42を弛めることでモータ4cの回転軸43とファン4bを分離できると共に、そのロック部材42を締め付けることでモータ4cの回転軸43とファン4bを連結できる。
このようであるから、フード1から送風機4のファン4bをフード1内部から容易に取り出しすることができる。
【0023】
前記フード1、例えばフード本体1aの内郭3には、送風機4の吸込口41と間隔を置いて対峙し、人の手が吸込口41に入らないようにするための防護部材5、例えば整流板50が取り外し可能に取り付けてある。
前記内郭3には整流板50が取り付けてあるのか、取り外してあるのか、つまりフード1に整流板50の有無を判断する手段6、例えばリミットスイッチ60が取り付けてある。
【0024】
このリミットスイッチ60がONのとき、つまり整流板有と判断したときには、操作スイッチ7を操作することで、前記送風機4のモータ4cに通常どおりに通電制御できる。
前記リミットスイッチ60がOFFのとき、つまり整流板無と判断したときには操作スイッチ7の操作に関係なく、前記送風機4のモータ4cに通電できないようにしてある。
前記操作スイッチ7はフード1の前面、例えばフード本体1aの外郭2の周面板21に取り付けてある。
【0025】
このようであるから、整流板50を取り付けた状態では操作スイッチ7を操作することで送風機4を駆動、停止してレンジフードを通常どおり運転することができる。
また、整流板50を取り外した状態では操作スイッチ7に関係なく送風機4のファン4bが停止するので、フード1内部を人の手で清掃するときにファン4bに触れても危険ではないし、ファン4bをフード1内部から取り出すときに危険が生じることがなく、これらの作業時に送風機4の停止操作を忘れても危険が生じることがない。
しかも前述の作業中に誤って操作スイッチ7に触れても送風機4のファン4bが回転することがなく危険が生じることがない。
【0026】
前記整流板50の取り付けを説明する。
前記整流板50は平板51の周縁に立上り片52を設けた形状で、その立上り片52の後側52aに支持軸53が横向きに設けてある。
前記内郭3の周面板31の後側31aには支持片54が取り付けてあり、この支持片54の先端部に前記支持軸53が上下方向に回動自在で、かつ着脱自在に支持してある。
これにより、整流板50は図1に示す取り付け姿勢と、図3に示す下向き姿勢とに亘って上下に回動自在であると共に、その下向き姿勢において支持軸53を支持片54の先端部から外すことで整流板50を取り外しできる。
【0027】
前記内郭3の上面板30における前部寄りの左右両側に支持部材35が設けてあると共に、整流板50の平板51の前部寄り左右両側に被支持部材55が設けてあり、この被支持部材55を支持部材35で支持することで整流板50が取り付け姿勢に支持され、その支持を解除することで整流板50を下向き姿勢に回動できるようにしてある。
【0028】
前記支持部材35は、ブラケット35aと、このブラケット35aに設けた支持ピン35b、ばねケース35cと、このばねケース35cと支持ピン35bとの間に設けたばね35dを有し、その支持ピン35bがばね35dで支持位置に保持してある。
前記被支持部材55は、ブラケット55aに支持穴55bを形成したもので、整流板50を下向き姿勢から取り付け姿勢に向けて回動することで、ブラケット55aで支持ピン35bを押し、その支持ピン35bが支持穴55bに嵌まり合うことで被支持部材55が支持部材35に支持され取り付け姿勢に支持する。その支持ピン35bをばね35dに抗して押すことで支持穴55bから抜き出すことで被支持部材55の支持が解除され、下向き姿勢に回動することができる。
【0029】
前記リミットスイッチ60は、内郭3の上面板30の上面における前部寄り左右一側に取り付けてあり、その作動杆61が上面板30の孔36から下方に突出し、前記被支持部材55、例えばブラケット55aの上横片55cと対峙している。
そして、整流板50が取り付け姿勢のときには図2に示すように、ブラケット55aの上横片55cが作動杆61を押し上げてリミットスイッチ60をONする。
整流板50が下向き姿勢又は取り外したときには図4に示すように、ブラケット55aの上横片55cが作動杆61と離れ、作動杆61は下方に移動してリミットスイッチ60はOFFとなる。
【0030】
前述のようにリミットスイッチ60を取り付けることで、その作動杆61のみが内郭3の上面板30の下面、つまりフード1の内部に突出するので、リミットスイッチ60がフード1内部の油煙の汚れを阻害することがない。
【0031】
前記操作スイッチ7は、図5に示すように強運転スイッチ70、中運転スイッチ71、弱運転スイッチ72、切スイッチ73、照明スイッチ74等を備え、強・中・弱スイッチ70,71,72は電源75と送風機4のモータ4cを断続するもので、その電源75と強・中・弱運転スイッチ70,71,72の入力側との間に前記リミットスイッチが60が設けてある。
前記照明スイッチ74は、フード1に取り付けた照明具76に通電するものである。
前記切スイッチ73はONとなっている運転スイッチをOFFとする。
前記リミットスイッチ60は運転スイッチとモータ4cとの接続回路に設けても良い。
【0032】
このようであるから、いずれかの運転スイッチがONの状態、つまり送風機4が駆動している状態で、整流板50を下向き姿勢又は取り外しするとリミットスイッチ60がOFFしてモータ4cに通電されなくなるので送風機4は停止する。
また、整流板50が下向き姿勢又は取り外した状態ではリミットスイッチ60がOFFであるから、いずれの運転スイッチを0Nしてモータ4cに通電されないので、送風機4が駆動することない。
【0033】
この実施の形態では、フード本体1aと送風機収納体1bでフード1としてあるが、フード本体1aのみでフード1とし、送風機4の吐出部40をダクト等を介して屋外に排気するようにしても良い。
また、フード本体1aを外郭2のみで構成しても良い。
【0034】
前述の実施の形態では、内郭3の内面(フード1の内面)を整流板50との隙間から流入した油煙等が送風機4の吸込口41に直接吸い込まれるようにしたが、その吸込口41にフィルターを設けても良い。
この場合にはフィルターを取り外してファン4bを取り出しする。
【0035】
次に、本発明の第2の実施の形態を図6に基づいて説明する。
この実施の形態は、防護部材5をフィルター56としたことが、前述の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
フード1は上面板1aと周面板1bで下面が開口した箱形状で、そのフード1の内部には上仕切板1cと下仕切板1dが設けてある。
この上仕切板1cと下仕切板1dとに亘ってフィルター56を取り外し可能に取り付けてフード1内に送風機収納室1eを形成し、この送風機収納室1eに送風機4が取り付けてある。
この送風機4の吸込口41が前記フィルター56と対峙し、そのフィルター56が前述の防護部材5である。このフィルター56はグリスフィルターと呼ばれるものである。
【0036】
前記上仕切板1cには下向き凹部10、下仕切り板1dには上向き凹部11が相対峙してそれぞれ形成してある。
前記フィルター56は、その上部が前記下向き凹部10に嵌まり込むと共に、下部が上向き凹部11に嵌まり込むことで取り付けられ、上向き凹部11の底部に設けた弾性材12で押し上げられて上部が下向き凹部10の底部に接していると共に、フィルター56を弾性材12に抗して押し下げると上部が下向き凹部10から外れ、フィルター56の上部を手前側に移動して斜め上方に持ち上げることで下部が上向き凹部11から抜け出すようにしてある。
このようであるから、フィルター56を下向き凹部10と上向き凹部11とに亘って上下けんどん式に取り付け、取り外しできる。
【0037】
前記上仕切板1cにリミットスイッチ60が取り付けられ、その作動杆61が下向き凹部10内に突出している。
そして、フィルター56を取り付けたときには作動杆61がフィルター56で押し上げられてリミットスイッチ60がONし、フィルター56を取り外したときには作動杆61が下向き凹部10内に突出してリミットスイッチ60がOFFする。
【0038】
このようであるから、リミットスイッチ60を図5に示すようにモータ4cの通電回路に設けることで、フィルター56を取り付けたときには操作スイッチ7を操作することでレンジフードを運転制御でき、フィルター56を取り外したときには操作スイッチ7の操作に関係なくモータ4cに通電できないので、フード1内部の清掃作業やファン4bをフード1から取り外す作業のときに、送風機4の停止操作を忘れても危険が生じることがない。
【0039】
また、フィルター56を取り付けた状態では、弾性材12でフィルター56が押し上げられ、それによってリミットスイッチ60の作動杆61を押し上げて確実にONすることができる。
【0040】
次に、本発明の第3の実施の形態を図7に基づいて説明する。
フード1は、上面板1aと、周面板1bと、周面板1bの下部周縁に沿って設けた環状の下部内向板1fとで、下部に吸込み用開口1gを有する形状である。
この下部内向板1fに覆板57を取り外し可能に取り付けてある。例えばねじ58で取り付けてある。
この覆板57は前記吸込み用開口1gを閉塞すると共に、送風機4の吸込口41と対峙し、その吸込口41に人の手が入り込むことがないように保護し、覆板57は前述の防護部材5である。
【0041】
前記覆板57の前後・左右縁寄りにはスリット形状の通気用開口57aが形成され、送風機4を駆動すると通気用開口57aから油煙等の調理ガスをフード1内部に捕集し、屋外等に排気する。
図7に示すレンジフードにおいては、フード1の上面板1aの下面、つまりフード1の内面に調理ガスが衝突するバッフルプレート(図示せず)を設け、そのバッフルプレートの表面に油汚れ等が付着するようにしてある。このバッフルプレートは覆板57の上面に設けることもできる。
【0042】
前記フード1の下部内向板1fにリミットスイッチ60が取り付けてある。このリミットスイッチ60の作動杆61は覆板57に接することでリミットスイッチ60がONし、その作動杆61が覆板57と離れるとリミットスイッチ60がOFFする。
このリミットスイッチ60は図5に示すと同様に電源とモータ4cを接続する回路に設けられ、その回路を連通、遮断する。
【0043】
このようであるから、覆板57をフード1に取り付けた状態では操作スイッチ7を操作することでモータ4cが回転したり、停止するので、レンジフードを運転制御することができる。
前記覆板57を取り外した状態では、モータ4cに通電されることがなく、フード1の内部清掃作業やファン4bの取り出し作業時に、送風機4の停止操作を忘れても危険が生じることはない。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態を図8に基づいて説明する。
この実施の形態は警告器80を設け、この警告器80を整流板50(防護部材5)を取り外した状態で操作スイッチ7を操作したときに作動するようにしたものである。
つまり、操作スイッチ7の入力側とリミットスイッチ60の出力側の間と電源75の戻り側を回路81で接続し、その回路81にリレー82を設け、リミットスイッチ60がONのときにはリレー82に電流が流れ、OFFのときにはリレー82に電流が流れないようにする。
【0045】
操作スイッチ7に連動スイッチ77を設ける。この連動スイッチ77は強運転スイッチ70、中運転スイッチ71、弱運転スイッチ72のいずれか1つONするとONとなり、切スイッチ73を操作することで運転スイッチとともにOFFする。
連動スイッチ77の入力側を電源75に接続し、出力側をリレー82の接点82a、警告器80を経て電源75の戻り側に接続し、連動スイッチ77がONで、接点82aがONすると警告器80に通電されて作動するようにしてある。
リレー82の接点82aは、リレー82に通電されるとOFFで、通電されないとONとなる。
警告器80としては、ブザー、ランプ、音声発生器などが用いられる。
【0046】
次に動作を説明する。
整流板50を取り付けた状態ではリミットスイッチ60がONで、リレー82に通電されて接点82aがOFFとなるから、強運転スイッチ70、中運転スイッチ71、弱運転スイッチ72のいずれかを操作してモータ4cに通電し、連動スイッチ77がONとなっても警告器80に通電されずに作動しない。
【0047】
整流板50を取り外した状態ではリミットスイッチ60がOFFで、リレー82に通電されずに接点82aがONとなるから、強運転スイッチ70、中運転スイッチ71、弱運転スイッチ72のいずれかを操作すると、連動スイッチ77がONして警告器80に通電されて作動する。
【0048】
このように、整流板50を取り外した状態で操作スイッチ7を操作すると警告器80が作動するので、レンジフードの使用者は整流板50がないためにレンジフードが運転しないことを感知できる。
【0049】
警告器80は連続して作動しても良いが、この実施の形態ではタイマー機能を有した警告器80として、所定の時間だけ作動するようにしてある。なお、連動スイッチ77と警告器80を接続する回路にタイマーを設けることで、警告器80が所定の時間だけ作動するようにしても良い。
【0050】
この実施の形態では、照明スイッチ74の入力側がリミットスイッチ60の下流側に接続してあるから、照明スイッチ74を操作して照明具76を点灯している状態で、整流板50を取り外してリミットスイッチ60がOFFすると照明具76は消灯する。
このようであるから、整流板50を取り外してモータ4cが停止したときに照明具76が消灯するので、電力の無駄なく消費を抑制できる。
【0051】
前述の各実施の形態では判断手段6をリミットスイッチ60としたが、これに限ることはなく、各種のスイッチ、例えばマイクロスイッチ、近接スイッチ、マグネットスイッチ、発光器と受光器を有した光電式スイッチなどを用いることができる。
【0052】
また、操作スイッチ7からの信号をマイコンなどのコントローラに送り、その信号に基づいてコントローラがモータ4cに通電制御する制御方式のレンジフードとし、前述の判断手段6からの防護部材無の信号、例えばリミットスイッチ60のOFF信号をコントローラに入力し、コントローラがモータ4cへの通電を止めてモータ4cを停止するようにしても良い。
【0053】
また、警告器80、照明具76の前述した作動はマイコンなどのコントローラを用いて制御することができる。
図9に示すように、操作スイッチ7からの信号、判断手段6(リミットスイッチ60)の有信号、無信号をマイコンなどのコントローラ90に入力し、そのコントローラ90が入力された信号に基づいてモータ通電回路91に制御信号、照明具76、警告器80にON,OFF信号を出力するようにする。
【0054】
例えば、判断手段6から無信号がコントローラ90に入力されているときに、コントローラ90に操作スイッチ7から運転信号が入力されたときにはコントローラ90が警告機80を作動する信号を出力する。
また、判断手段6から有信号がコントローラ90に入力されているときに、コントローラ90に操作スイッチ7から照明信号が入力されると、コントローラ90は照明具76の点灯信号を出力し、照明信号が入力されなくなるとコントローラ90は照明具76の消灯信号を出力する。
そして、コントローラ90に判断手段6から有信号が入力され、かつ照明具76の点灯手段が出力しているときに、判断信号6から無信号がコントローラ90に入力すると、コントローラ90は消灯信号を出力して照明具76を消灯する。
【0055】
前述のようにして照明具76が消灯した状態で、照明スイッチ74を操作して再びコントローラ90に照明信号が入力されると、コントローラ90は点灯信号を出力して照明具76を点灯するようにしても良い。
これにより、整流板50を取り外した状態で照明具76を手動で点灯できるから、フード1の周辺が暗いときなどに整流板50を取り付ける操作がやり易い。
【0056】
また、判断手段6から無信号がコントローラ90に入力されたときに警告器80を作動するようにしても良い。この場合には警告器80を所定の時間だけ作動し、操作スイッチ7を操作したときに警告器80を再び作動するようにできる。
【0057】
このようにすれば、レンジフードの使用者は整流板50がないことを感知できる。
【符号の説明】
【0058】
1…フード、4…送風機、4b…ファン、4c…モータ、5…防護部材、6…判別手段、50…整流板、56…フィルター、57…覆板、57a…通気用開口、76…照明具、80…警告器、90…コントローラ。
図1
図2
図3
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図7
図8
図9