特許第5871395号(P5871395)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5871395除去可能添加物を含む、溶剤性カーボンナノチューブインクおよび水性カーボンナノチューブインク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871395
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】除去可能添加物を含む、溶剤性カーボンナノチューブインクおよび水性カーボンナノチューブインク
(51)【国際特許分類】
   C09D 11/52 20140101AFI20160216BHJP
   H01B 1/24 20060101ALI20160216BHJP
   B41M 5/00 20060101ALN20160216BHJP
【FI】
   C09D11/52
   H01B1/24 A
   !B41M5/00 E
【請求項の数】20
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-524888(P2012-524888)
(86)(22)【出願日】2010年8月12日
(65)【公表番号】特表2013-501851(P2013-501851A)
(43)【公表日】2013年1月17日
(86)【国際出願番号】US2010045391
(87)【国際公開番号】WO2011019970
(87)【国際公開日】20110217
【審査請求日】2013年8月12日
(31)【優先権主張番号】61/234,203
(32)【優先日】2009年8月14日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512037705
【氏名又は名称】ナノ−シー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NANO−C, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ラメッシュ シヴァラジャン
(72)【発明者】
【氏名】へニング リヒター
(72)【発明者】
【氏名】ヴィクター ヴェジンズ
【審査官】 澤村 茂実
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/132254(WO,A1)
【文献】 特開2007−243186(JP,A)
【文献】 特表2008−500448(JP,A)
【文献】 特表2009−502726(JP,A)
【文献】 特開2008−311642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09D 11/00−11/54
C01B 31/02
H01B 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インク組成物であって、
複数の精製カーボンナノチューブと、
N-メチルピロリジノン(NMP)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)、およびメチルイソプロピルケトンからなる群から選択される有機溶剤である、溶剤と、
該溶剤中で安定化された前記複数の精製カーボンナノチューブの分散体を界面活性剤なしに形成する、熱的に分解可能な添加物と、
を含み、
前記熱的に分解可能な添加物は、ポリプロピレンカーボネートであって、かつ200℃よりも低い温度での熱アニールによって、前記インク組成物を用いて形成された固体物品から完全に除去される
インク組成物。
【請求項2】
前記熱的に分解可能な添加物は分散剤および安定化剤として機能する請求項1に記載のインク組成物。
【請求項3】
前記熱的に分解可能な添加物は、該熱的に分解可能な添加物の分子量に少なくとも一部基づいて、インクの粘度を調整するように選択する、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項4】
前記複数の精製カーボンナノチューブの少なくとも90%が単層カーボンナノチューブである、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項5】
前記溶剤中に分散した前記単層カーボンナノチューブは、初期の合成したままの単層のカーボンナノチューブ材料中の配分と比較して、半導体型カーボンナノチューブまたは金属型カーボンナノチューブを多く含む、請求項に記載のインク組成物。
【請求項6】
前記複数の精製カーボンナノチューブの少なくとも90%が2層カーボンナノチューブである、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項7】
前記複数の精製カーボンナノチューブの少なくとも90%が複層カーボンナノチューブである、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項8】
前記複数の精製カーボンナノチューブは官能性である、請求項に記載のインク組成物。
【請求項9】
インク組成物を用いた固体物品の製造方法であって、
前記インク組成物を製造する工程であって、該工程は、
複数の精製カーボンナノチューブを用意する工程と、
前記複数の精製カーボンナノチューブに、ポリプロピレンカーボネートである熱的に分解可能な添加物を加える工程と、
前記複数の精製カーボンナノチューブおよび前記熱的に分解可能な添加物に溶剤を加える工程であって、前記溶剤が、N-メチルピロリジノン(NMP)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)、およびメチルイソプロピルケトンからなる群から選択される有機溶剤であり、かつ前記熱的に分解可能な添加物は、前記溶剤内において前記複数の精製カーボンナノチューブの分散体を界面活性剤なしに形成する、工程と、
を含む工程と、
前記界面活性剤なしに形成された複数の精製カーボンナノチューブの分散体を含む、前記製造されたインク組成物を塗布して固体物品を形成する工程と、
200℃より低い温度での熱アニールによって、前記製造されたインク組成物を用いて形成された前記固体物品から前記熱的に分解可能な添加物を完全に除去する工程と、
を有する方法。
【請求項10】
前記インク組成物を基体に塗布する工程をさらに有する、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記熱的に分解可能な添加物は前記インク組成物を前記基体に塗布した後に完全に除去できる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記基体は、ガラス基体、プラスチック基体およびサファイア基体うちの1つである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記熱的に分解可能な添加物は分散剤および安定化剤として機能する請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記熱的に分解可能な添加物は、該熱的に分解可能な添加物の分子量に少なくとも一部基づいて、インクの粘度を調整するように選択する、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の精製カーボンナノチューブを前記溶剤中に分散させる前に、前記溶剤を前記熱的に分解可能な添加物と混合する工程をさらに有する、請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記熱的に分解可能な添加物は、前記複数の精製カーボンナノチューブが前記溶剤中で個々に懸濁するように選択する、請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記熱的に分解可能な添加物は、前記複数の精製カーボンナノチューブが前記溶剤中で実質的に束になるように選択する、請求項に記載の方法。
【請求項18】
前記インク組成物を表面上に堆積する工程をさらに有し、前記インク組成物が前記表面上で帯電薄膜を形成する、請求項に記載の方法。
【請求項19】
リプロピレンカーボネート分子は、前記複数の精製カーボンナノチューブの各々の表面に巻き付いている、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項20】
リプロピレンカーボネート分子は、前記複数の精製カーボンナノチューブの各々の表面に巻き付いている、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年8月14日に出願した米国特許仮出願第61/234,203に基づいて優先権を主張し、参照によりその全内容を本明細書に援用する。
【0002】
本開示主題は、カーボンナノチューブの分散体またはインクの形成に関する。より詳しくは、本開示主題は、除去可能添加物を用いて得られる、水および溶剤中のカーボンナノチューブインクの形成に関する。
【背景技術】
【0003】
単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、2層カーボンナノチューブ(DWCNT)、および複層カーボンナノチューブ(MWCNT)の大部分の応用では、それらのカーボンナノチューブが、適切な溶剤系中で、精製された形で、分散した形で、使用可能であることをしばしば課題としている。特に指定をしない場合は、これらのタイプのカーボンナノチューブを、一般的にカーボンナノチューブ(CNT)として記載する。
【0004】
合成したままの未加工カーボンナノチューブのすすは、一般的に、所望のカーボンナノチューブ生成物と共に、遷移金属触媒、グラファイトカーボン、アモルファスカーボンナノ粒子、フラーレン、カーボンオニオン、多環芳香族炭化水素などの材料不純物(外来不純物)を含む。所定の未加工材料中の電子不純物の性質と程度は、例えばレーザ、アーク、高圧一酸化炭素不均化法(HiPco)、化学気相堆積(CVD)または燃焼などの、その合成方法に依存しうる。
【0005】
既知の精製プロトコルは、予備酸化、酸環流、機械的混合、超音波処理、ろ過、中和法、および遠心分離などの一般的な単位操作工程を一般的に伴う。適切な組み合わせの選択は、カーボンナノチューブの製造方法および標的特定不純物によって決まる。次に示す表1は、種々のナノチューブ試料中の主要不純物およびそれらの精製に用いる単位操作の典型的なリストである。
【0006】
【表1】
【0007】
非特許文献1は、単層カーボンナノチューブを精製する必須工程として、例えば、硝酸還流、中和法、遠心分離、およびクロスフローろ過を含む、一連の工程を用いたカーボンナノチューブを精製するための大量精製方法を記載する。
【0008】
触媒金属粒子、フラーレンカーボン、アモルファスカーボン、グラファイトカーボンおよびカーボンオニオンなどの外来不純物は、合成したままの未加工カーボンナノチューブ試料中にさまざまな程度で存在する。精製プロトコルの一部としての化学酸化処理、および、典型的な精製工程の一部としての複数の酸による処理によれば、かなり純度の高いカーボンナノチューブ(<0.5重量%不純物)が得られる。しかしながら、所定の長さおよび直径のSWCNTにとって、内因性の導電力は、SWCNTの非局在化したπ電子に起因するが、精製過程中の積極的化学的浄化または側壁誘導体化により、個々のSWCNTのπ電子が失われる。導電性電子のかような減少は、単一チューブの電気伝導度の劇的な減少およびファンホーブ特異性に起因するバンド間光学遷移の減少をまねく。従って、多くの応用、特に、光学的特性と電気的特性の両方を必要とする応用にとって、CNTの電気的構造を実質的に完全なまま維持することがSWCNTインクの形成において重要な側面である。
【0009】
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤を使用することにより、カーボンナノチューブの水中での安定した分散体を形成する、多くの方法がある。これらの界面活性剤は、個々にあるいは薄い束をなして分散したCNTの表面上に単層被覆を形成する。水媒体中にカーボンナノチューブを可溶化させるために、イオン性ポリマー分子または中性ポリマー分子を使用する方法も広く報告されている。既知の例としては、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、およびPEO-PPO-PEOのトリブロックコポリマーなどがある。しかしながら、CNTネットワークの薄膜をかような分散体から固体基体上に形成すれば、界面活性剤またはポリマーのほとんどは、カーボンナノチューブ上の被覆としてのカーボンナノチューブ膜/ネットワークの一部として残存し、昇温で処理した後でさえその一部として残存する。かような表面不純物が存在することにより、カーボンナノチューブの電子特性は影響をうけ、例えばそのネットワークの導電率が低減する。
【0010】
有機溶剤中のカーボンナノチューブの分散体またはインクの形成のための別の方法としては、それらを化学的に誘導体化するものがある。例えば、Haddonらの特許文献1には、カルボキシル化に続いて酸塩化物の形成を行い、引き続き長鎖アミンとの反応によるアミド結合の形成を行う、末端官能化に関する方法が記載されている。しかしながら、有機溶剤中の得られた溶液はUV・可視域中の特有の吸収特性を示しておらず、これにより非局在化π電子が完全にまたは著しく消失していたことが示唆された。さらに、官能性カーボンナノチューブの電気的特性が報告されなかったことに注目すべきである。
【0011】
Huangらの特許文献2は、インクジェット印刷用に設計した、水媒体中のカーボンナノチューブインク組成物を記載し、それはアゾ化合物およびカルボキシル化された単層カーボンナノチューブにかかる化学反応によって得られた。この方法は、アゾ官能化により変化するCNT固有の特性よりも、分散体やインクの、インクジェットでの印刷適正に焦点を合わせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第6,331,262号
【特許文献2】米国特許公報第2006/0124028(A1)号
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】A.G.Rinzlerら,"Large-scale purification of single- walled carbon nanotubes: process, product, and characterization," Appl. Phys. A 67, 29-37 (1998)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
これらの先行技術にもかかわらず、特にSWCNTで作製するカーボンナノチューブインクには、次のような問題がある。
a)単層カーボンナノチューブの電子構造の著しい変化または電子欠陥を意味する、バンド間光学遷移の減少、および/または、
b)かようなインクを用いてカーボンナノチューブネットワークまたはカーボンナノチューブ膜を形成する場合の、固体膜から除去できない界面活性剤またはポリマー分散補助残留物
【0015】
(a)電子構造が完全なままであることを示すバンド間光学遷移をSWCNTが失っておらず、(b)SWCNTを安定化させるために使用する分散補助剤が、かようなインクから形成した膜などの固体生成物中に非揮発性残留物を残さない、水中または有機溶剤中で安定したカーボンナノチューブインクの形成を提供する方法にかかる技術の需要がある。従って、先行技術におけるこれらおよびその他の欠点を克服し、溶剤性および水性のカーボンナノチューブインクを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0016】
例えば、いくつかの実施形態において、もともと分子である非イオンの分散補助システムは、バンド間光学遷移から明らかなようにSWCNTの電子構造を保持し、CNTインクを用いて形成したカーボンナノチューブネットワークまたは膜から完全に除去できる分散補助剤を用いる。
【0017】
(要約)
単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、2層カーボンナノチューブ(DWCNT)、および複層カーボンナノチューブ(MWCNT)の応用は、一般的に、適切な溶剤システム中に分散した形のカーボンナノチューブを必要とする。未加工カーボンナノチューブのすすは、一般的に、所望のカーボンナノチューブ生成物とともに、遷移金属触媒、グラファイトカーボン、アモルファスカーボンナノ粒子、フラーレン、カーボンオニオン、多環芳香族などの材料不純物を含む。
【0018】
所定の未加工材料中の不純物の性質と程度は、たとえばレーザー、アーク、高圧一酸化炭素不均化法(HiPco)、化学気相堆積(CVD)または燃焼などの合成方法に依存する。現在使用できる精製プロセスおよびシステムは、一般的に予備酸化、酸環流、機械的混合、超音波処理、ろ過、中和法、および遠心分離などの一般的な単位操作工程を伴う。
【0019】
例えば、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は、メタン、天然ガス、またはアルコールを含む炭化水素などの炭素含有燃料の予混合燃料を用いて製造できるが、金属触媒前駆体(鉄ペンタカルボニル、フェロセン、または金属塩溶液)をフレッシュ混合ガスに断続的に加える。形成されたSWCNTの、例えば長さなどの特徴は、処理パラメーター(例えば、圧力、不活性ガス希釈、温度、フレッシュガス速度、滞留時間など)によって制御できる。副産物は、例えば鉄または酸化鉄(特にFe)などの触媒前駆体と、多環芳香族炭化水素(PAH)などのSWCNT以外の炭素質材料との反応産物である。
【0020】
本発明は、概して燃焼合成カーボンナノチューブの精製および分散と関連して記載されているが、これは例示にすぎないことを理解されたい。本開示主題は、全ての種類のカーボンナノチューブの水性または溶剤性懸濁液の精製および形成のために用いることができる、他の可能な、有利なそして有益な特徴、方法、技術、装置、システム、および/または製造方法の中で使用できる。
【0021】
いくつかの実施形態において、例えばジエチレントリアミン(DETA)およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEAまたはヒューニッヒ塩基)などの小さい分子添加物は、バンド間光学遷移を消失させずに単層カーボンナノチューブを分散させる安定化添加物、または、粘度調整剤として使用できる。
【0022】
ヒューニッヒ塩基(DIPEA)が水に溶解しないことに注目すべきである。いくつかの実施形態において、本発明は、水中で必ずしも溶解性ではないアミンを用いて単層カーボンナノチューブの水性分散体を作製する方法である。
【0023】
いくつかの実施形態において、本発明は溶剤性CNTインクの形成である。例えば、溶剤性CNTインクは、N-メチルピロリジノン(NMP)を溶剤として用い、ポリプロピレンカーボネートオリゴマーを完全に除去が可能である添加物として用いて形成できる。この添加物は、安定化剤、粘度調整剤またはこれらの任意の適切な組み合わせとして機能することに注目すべきである。
【0024】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載する添加物(例えば、安定化剤、分散補助剤、または粘度調整剤)は、例えば、グラフェン、C60やC70などのフラーレン、短縮したナノチューブ(例えばフラーレンパイプ)、およびこれらの化合物の任意のナノファイバーなどの、他の炭素質ナノ構造を、水中および/または有機溶剤中で分散させるために使用することもできる。さらに、これらの添加物は、例えば、単層カーボンナノチューブ、2層カーボンナノチューブ、複層カーボンナノチューブ、グラフェン、フラーレン、短縮カーボンナノチューブおよびナノファイバーを含む全ての炭素質ナノ構造の化学誘導体に用いることができる。
【0025】
本発明のいくつかの実施形態により、インク組成物を提供し、このインク組成物は、複数のカーボンナノチューブと、溶剤と、複数のカーボンナノチューブを溶剤中で安定化させる除去可能添加物と、を含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、除去可能添加物は、分散剤および安定化剤として機能するように選択する。
【0027】
いくつかの実施形態において、除去可能添加物は、除去可能添加物の分子量に少なくとも一部基づいてインクの粘度を調整するように選択する。
【0028】
いくつかの実施形態において、溶剤は水であり、除去可能添加物はN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)である。
【0029】
いくつかの実施形態において、除去可能添加物は、ジエチレントリアミン(DETA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ペンタエチレンヘキサミン(PEHA)およびこれらの混合物からなる群から選択する。
【0030】
いくつかの実施形態において、溶剤は、N-メチルピロリジノン(NMP)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)、およびメチルイソプロピルケトンからなる群から選択する有機溶剤であり、添加物はポリプロピレンカーボネートである。
【0031】
いくつかの実施形態において、除去可能添加物は、約250℃より低い温度での熱アニールによって、インク組成物から除去可能添加物を少なくとも90%まで除去できるように選択する。他の実施形態において、除去可能添加物の少なくとも90%は約200℃より低い温度での熱アニールによって除去できる。あるいは、除去可能添加物の少なくとも90%は約300℃より低い温度での熱アニールによって除去できる。
【0032】
いくつかの実施形態において、前記複数のカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、2層カーボンナノチューブ、および複層カーボンナノチューブのうち1以上である。いくつかの実施形態において、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は単層カーボンナノチューブである。いくつかの実施形態において、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は2層カーボンナノチューブである。あるいは、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は複層カーボンナノチューブである。
【0033】
いくつかの実施形態において、溶剤中に分散した複数のカーボンナノチューブは、(例えば密度勾配遠心法または電気泳動法を用いて)官能化カーボンナノチューブと非官能化カーボンナノチューブとに分離できる。また、いくつかの実施形態において、溶媒中に分散した複数のカーボンナノチューブは、先の官能化の有無に関わらず、(例えば、化学的方法または電気泳動法を用いて)金属型カーボンナノチューブと半導体型カーボンナノチューブとに分離できる。例えば、いくつかの実施形態において、複数のカーボンナノチューブは、複数のカーボンナノチューブの少なくとも80%が半導体型単層カーボンナノチューブとなるように分離できる。いくつかの実施形態において、本明細書において記載するカーボンナノチューブインクは、半導体型単層カーボンナノチューブまたは金属型単層カーボンナノチューブのどちらか一方を、合成したままの材料中の初期存在量と比較して、多く含む(例えば、理論上存在するキラリティーの集合体に相当する半導体型対金属型は大抵およそ2:1の割合)。
【0034】
いくつかの実施形態において、インク組成物の製造方法を提供し、この方法は、複数のカーボンナノチューブを用意する工程と、この複数のカーボンナノチューブに除去可能添加物を加える工程と、複数のカーボンナノチューブおよび除去可能添加物に溶剤を加える工程であって、複数のカーボンナノチューブを溶剤中に分散させ、除去可能添加物が、溶剤中に懸濁した複数のカーボンナノチューブを安定化させる工程と、熱アニーリングによって除去可能添加物の相当量を除去する工程と、を有する。
【0035】
いくつかの実施形態において、この方法は、インク組成物を基体に塗布する工程をさらに有する。この基体は、ガラス基体、プラスチック基体、および/またはサファイア基体とすることができる。
【0036】
いくつかの実施形態において、除去可能添加物はインク組成物を基体に塗布した後に除去できる。この除去可能添加物は、約250℃より低い温度での熱アニールによって、インク組成物から除去可能添加物を少なくとも90%まで除去できるように選択する。
【0037】
いくつかの実施形態において、この方法は、複数のカーボンナノチューブを溶剤中に分散させる前に、複数のカーボンナノチューブに除去可能添加物を加えることによって複数のカーボンナノチューブを安定化させる工程をさらに有する。
【0038】
いくつかの実施形態において、この方法は、複数のカーボンナノチューブを溶剤中に分散させる前に、溶剤を除去可能添加物と混合する工程をさらに有する。
【0039】
本明細書中に記載した主題の1以上の実施形態の詳細は、添付した図面および以下の説明に記載している。本明細書に記載する主題についての他の特徴および利点は、その説明および図面ならびに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1図1は、本発明のいくつかの実施形態に従う、合成したままのカーボンナノチューブ材料のラマンスペクトルを示すグラフである。
図2図2は、本発明のいくつかの実施形態に従って、初期に存在した鉄が酸化鉄に酸化したことが認められる、約50%の触媒金属不純物を含む未加工カーボンナノチューブ材料の熱重量分析の一例を示すグラフである。
図3図3は、本発明のいくつかの実施形態に従う精製したカーボンナノチューブ材料の熱重量分析の一例を示すグラフである。
図4図4は、本発明のいくつかの実施形態に従う水性カーボンナノチューブインクの製造方法を示す工程フローチャートである。
図5図5は、本発明のいくつかの実施形態に従う、DIPEAを安定化剤として用いた、最終生成物としての水性ナノチューブインクのUV・可視吸収スペクトルを示すグラフであり、SWCNTの完全なままの電子構造のバンド間光学遷移指標を黒矢印で示している。
図6図6は、本発明のいくつかの実施形態に従う、6’’×4’’ガラス基体上に水性インクから堆積したカーボンナノチューブ膜のUV・可視吸収スペクトルを示すグラフであり、第1ファンホーブ遷移由来のバンド間光学遷移を白矢印で示しており、第2ファンホーブ遷移を黒矢印で示している。
図7図7は、本発明のいくつかの実施形態に従う、サファイア基体上に堆積した高密度カーボンナノチューブネットワークの走査型電子顕微鏡(SEM)画像である。
図8図8は、本発明のいくつかの実施形態に従う、有機溶剤中にカーボンナノチューブを懸濁させるために、カーボンナノチューブに巻きついた、分解可能なポリプロピレンカーボネート分子を示す例示的概略図である。
図9図9は、本発明のいくつかの実施形態に従う、ポリプロピレンカーボネート(PPC)の熱重量分析(TGA)プロットと一次導関数とを示し、ポリマーの著しい分解を示す。
図10図10は、本発明のいくつかの実施形態に従う、溶剤性カーボンナノチューブインクの製造方法を示す工程フローチャートである。
図11図11は、本発明のいくつかの実施形態に従う、カーボンナノチューブで被覆されたプラスチックビーズの走査型電子顕微鏡(SEM)画像である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
(合成したままのカーボンナノチューブの分析)
本開示主題を用いて生産したカーボンナノチューブを、取りうる測定法の中でラマン分光法および/または熱重量分析法(TGA)を用いて分析し、特徴を明らかにした。
【0042】
共鳴ラマン分光法は、SWCNTの同定および第1の特徴付けにおいて、迅速で選択的な方法である。主要な同定可能吸収特性には、ラジアルブリージングモード(RBM)、接線モード(Gバンド)、および無秩序誘起バンド(Dバンド)がある。RBMは、通常120cm−1<ωRBM<270cm−1において現れ、一般的に半径方向の炭素原子の原子振動に対応する。SWCNT直径との正相関については一般的に確立されている。接線モードすなわちGバンドは、1580cm−1周辺で典型的に発生する特徴的な多重ピーク特性であり、チューブ軸および周方向に沿った原子転移に対応する。RBMおよびGバンドの同時観測により、SWCNTの存在の有力な証拠が得られる。Dバンドは、1350cm−1周辺で発生し、例えばアモルファス炭素などの不純物または他の対称性破壊欠陥の存在を示す。
【0043】
以下で例示するように、十分に定めた条件下で合成し、回収した物質は、次元P2ラマンシステム(Lambda Solutions,Waltham,MA)で、784.87nmの励起波長でおよそ10mWの電力を用いて調査した。約200μm径のレーザビームは、顕微鏡なしで約1cmの距離で試料に向けた。一般的に、5秒の照射時間および5スペクトル超えの統合を適用した。RBMおよびGバンドのピーク高さは、レーザープローブと試料との間の距離を微調整することによって最適化した。RBMが強く、Dバンドが弱く、かつ、Dバンドに対してGバンドを高い割合で有する試料は、最適条件であるか最適条件に近いとみなし、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)およびTGAなどのさらなる分析にかける。TGAは所定の試料中のSWCBTの存在量の定量的評価ができる。
【0044】
図1のラマンスペクトル中に示されるように、Dバンドはほとんど検知できないことがわかるが、229.6cm−1および265.5cm−1でRBMピークが確認された。Milneraら、"Periodic Resonance Excitation and Intertube Interaction from Quasicontinuous Distributed Helicities in Single- Wall Carbon Nanotubes," Phys. Rev. Lett. 84, 1324-1327 (2000)で示唆されたように、ωRBM=234/d+10cm−1の関係を用いると、SWCNTの束において、これらのピークはそれぞれ約1.07nm径および約0.92nm径に相当する。しかしながら、ラマン強度は存在するSWCNTの共鳴エネルギーに強く依存するため、かような径分布は一般的に784.87nmで共鳴するSWCNTのみを示し、調査した試料を示すものではないかもしれない。例えば、647nmで測定した同様の物質のラマンスペクトルは、著しく異なる図となり、1.30nm、0.98nmおよび0.87nmに対応するRBMピークが確認された。
【0045】
図1に示すような1500〜1605cm−1の範囲に生じたGバンドの形状は、接線振動に対応し、導体SWCNTおよび半導体SWCNTの両方が存在することを示すことに留意されたい。また、図1に示すような1350cm−1近くのピークの弱さは、不純物または他の対称性破壊欠陥がかなり低水準で存在することを示す、ということにもさらに注目されたい。
【0046】
バルクSWCNT試料の純度は、大気下で、例えばTGAi1000機器(Instrument Specialists,Twin Lakes, WIから市販されている)などの熱重量分析(TGA)を用いて求められる。室温から900℃まで、例えば5K/分または7.5K/分の加熱速度で行った。未加工未精製のSWCNTの典型的なTGAプロットは図2に示す。図2は、本発明のいくつかの実施形態に従う、約50%の触媒金属不純物を含有する、未加工カーボンナノチューブ材料の熱重量分析の一例を示すグラフである。このグラフは、初期に存在した鉄が酸化鉄に酸化したことが認められる。図3は、本発明のいくつかの実施形態に従う、精製されたカーボンナノチューブ材料の熱重量分析の一例を示すグラフである。
【0047】
本開示の主題を用いた、同一工程条件で製造した複数バッチの分析は、非常によく似て、ほとんど一致したTGAプロットとなり、純度評価において高い再現性を示した。炭素質材料の配合の定量化には、元素鉄の酸化による質量増加を算出するために、初期試料における金属相の配合情報が必要となる。
【0048】
金属相の定量的特性評価は、広角X線回析(XRD)(例えばRigaku RU300 X-ray generatorを使用)を利用して行うことができる。シリコン(Si)は内部標準として加えることができ、XRDパターンを測定した。合成したままの材料中には、磁赤鉄鉱(Fe)および元素鉄(Fe)の両方が確認できるが、本開示の主題に従って精製したSWCNT中には、いくらかの元素鉄(Fe)のみが主として見つかった。内部標準を用いたXRDスペクトル分析により、Feに対するFeの重量比を定量できる。TGA起動中に元素鉄がFeに完全酸化すると仮定し、Fe、Fe、および炭素質材料の重量分率を確定した。精製したCNT材料の微量金属容量は、上記と同じ工程を用いてTGAによって分析した。
【0049】
(インク形成の概要:水性インク)
図4は、本発明のいくつかの実施形態に従う、水性カーボンナノチューブインクの製造方法400を示す工程フローチャートである。この詳細なフローチャートは、水性カーボンナノチューブインク組成の加工における一連の単位操作を示す。図4の工程フローチャートおよび本明細書に記載した他の工程フローチャートにおいて、いくつかの工程を加えることもでき、いくつかの工程は省いてもよく、工程の順序を変えてもよく、および/またはいくつかの工程を同時に行ってもよいことに注目されたい。
【0050】
図のように、合成したままのカーボンナノチューブの未加工材料は、410で、塩酸(HCl)および過酸化水素(H)の混合液中で、スターラー・ホットプレート上で加熱する。塩酸の濃度は一般的に約0.5N〜約10Nにすることができ、過酸化水素の濃度は一般的に約5%〜約30%にすることができる。Hに対するHClの比は約3:1〜約1:1の間に維持できる。攪拌を行う際の温度は、一般的に約50℃〜約80℃の間とすることができることに注目されたい。
【0051】
合成したままのカーボンナノチューブの未加工材料、精製カーボンナノチューブ材料、フラーレンおよび/または任意の他のフラーレン状の材料は、例えば、Howardらによる、1991年5月24日に出願された米国特許第5,273、729号、1996年9月11日に出願された米国特許第5,985,232号、Heightらによる、2003年3月14日に出願された米国特許第7,335,344号、Kronholmらによる、2003年7月3日に出願された米国特許第7,435,403号、およびHowardらによる、2005年1月21日に出願された米国特許第7,396,520号に記載された方法により合成および/または加工できることに注目されたい。参照によりそれらの全内容を本明細書に援用する。
【0052】
これらのカーボンナノチューブインク中のカーボンナノチューブは、特定タイプのカーボンナノチューブが任意の適した割合でカーボンナノチューブインク中に含まれるように合成できることにも注目されたい。例えば、いくつかの実施形態において、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は、単層カーボンナノチューブである。別の実施形態において、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は、2層カーボンナノチューブである。あるいは、複数のカーボンナノチューブの少なくとも90%は、多層カーボンナノチューブである。
【0053】
一実施形態において、過酸化水素は、例えば注射器ポンプを用いることによりカーボンナノチューブ酸混合物にゆっくりと加えることができる。あるいは、反応に必要な過酸化水素は、その場での反応で発生させてもよい。
【0054】
攪拌/加熱の継続時間は、約1時間〜約48時間にすることができる。加熱/攪拌したCNT/酸/過酸化物の混合液は、ろ過漏斗またはヌッチェ型フィルター中において、ラージスケール操作で、脱イオン水により繰り返し洗浄できる(例えば図4の415〜430を参照)。CNT酸スラリーは、pH試験紙で中性となり、また、無色になるまで洗浄する。
【0055】
反復洗浄の後のHCl/Hスラリーは、435で、完全に乾燥させることができ(例えば1重量%より少ない水分量)、ある程度乾燥させることができ(例えば50重量%より少ない水分量)、またはウェットでもよい(例えばCNTの重量が水の重量より少ない)。従って、HCl/Hスラリーは粉末の形で、ある程度乾燥したペーストの形で、またはウェットペーストの形で、後続の工程に用いることができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、既述のCNT粉またはCNTペーストは、440にて安定化剤として機能する非イオン添加物と混合でき、例えばジエチレントリアミン(DETA)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEAまたはヒューニッヒ塩基)、またはトリエタノールアミンなどである。用いることができる他の可能なアミンは、例えば、エチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)およびペンタエチレンヘキサミン(PEHA)である。低分子添加物は、バンド間光学遷移の消失なしで単層カーボンナノチューブを分散させる安定化剤として使用できる。
【0057】
いくつかの実施形態において、CNT粉またはCNTペーストは、アミン化合物とも混合でき、そのアミン化合物は、ジエチレントリアミン(DETA)、ジイソプロピルアミン(DIPEAまたはヒューニッヒ塩基)、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)および/またはペンタエチレンヘキサミン(PEHA)のうち1以上を種々の割合で含む。
【0058】
上記の添加物の1以上を含有した、CNT粉またはCNTペーストの混合物は、その後、445および450で、脱イオン水中で攪拌することができ、脱イオン水中で超音波処理することができ、脱イオン水中で強力超音波処理することができ、または高せん断ミキサーを用いて水中で分散させることができる。
【0059】
このようにして得たCNT−水−安定化剤の懸濁液または分散液は、粗いフィルター(例えば約10マイクロメーターより大きい穴を有するフィルター)を通してろ過して、懸濁している大きい粒子を除去できる。
【0060】
445では、得られたろ過溶液は、約5,000g〜約200,000gより大きい遠心力のかかる超遠心分離機の中で遠心分離できる。遠心分離機は、例えば、スタティックバッチ式ロータータイプ遠心分離機、連続フロータイプ遠心分離機、または管状フロータイプ遠心分離機を用いることができる。バッチシステム中で処理するCNT分散液の量は約数cc〜数百ccであってもよいことに注目されたい。フローシステムによって処理する量は約数cc/分〜数ガロン/時間の範囲でもよい。
【0061】
460では、遠心分離して得られた溶液は、接線フローろ過アセンブリ中でろ過して、所定の切り捨て制限を下回る外来カーボンナノ粒子を除去できる。ろ過アセンブリは約数cc/分〜数ガロン/時間の範囲の量を処理できることに注目されたい。
【0062】
単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は、所定の許容キラリティー内で巻きあげたグラフェン層とみなされる。この幾何学的制約に基づいて、任意の方法により製造されたSWCNTは、統計的に約1/3が金属様電気伝導であり、約2/3が半導体性質を示すものからなる。様々な化学的方法および電気泳動方法により、カーボンナノチューブをタイプごとに分離できることは明らかとなっており、金属型カーボンナノチューブおよび半導体型カーボンナノチューブに分けることができる。
【0063】
いくつかの実施形態において、このようにして、様々な分離度でまたは濃縮度で金属型カーボンナノチューブおよび半導体型カーボンナノチューブに分離したカーボンナノチューブから、本明細書に記載する工程の組み合わせを用いて、カーボンナノチューブインクの組成物を製造できる。例えば、いくつかの実施形態において、溶剤中に分散した複数のカーボンナノチューブは、この複数のカーボンナノチューブのうち少なくとも80%が半導体型単層カーボンナノチューブとなるように分離できる。いくつかの実施形態において、複数のカーボンナノチューブは、例えば、合成したままのカーボンナノチューブ材料中の初期存在量と比較して、半導体型単層カーボンナノチューブか金属型カーボンナノチューブを多く有する(例えば、理論上存在するキラリティーの集合体に相当する半導体型カーボンナノチューブ対金属型カーボンナノチューブがおよそ2:1の割合)。
【0064】
図5は、安定化剤としてDIPEAを用いた、最終生成物としての水性カーボンナノチューブインクのUV・可視吸収スペクトルを示すグラフである。SWCNTの完全なままの電子構造のバンド間光学遷移の指標を黒矢印で示している。
【0065】
図6は、6’’×4’’ガラス基体上に水性インクから堆積したカーボンナノチューブ膜のUV・可視吸収スペクトルを示すグラフである。第1ファンホーブ遷移由来のバンド間光学遷移を白矢印で示しており、第2ファンホーブ遷移を黒矢印で示している。
【0066】
図7は、本発明のいくつかの実施形態に従う、サファイア基体上に堆積した高密度カーボンナノチューブネットワークの走査型電子顕微鏡(SEM)画像である。
【0067】
(インク組成物の概要:溶剤性インク)
図8は、溶剤性インクの生成メカニズムを示す例示的概略図である。いくつかの実施形態において、分解可能なポリプロピレンカーボネート分子は、図8に示すようにカーボンナノチューブに巻きついており、選択した有機溶剤中でカーボンナノチューブを安定化させるのに役立つ。あるいは、ポリマー分子が共に溶解して粘度調整剤として機能することにより、CNT溶剤性インクのレオロジー特性を制御する助けとなる。いずれの実施形態においても、固体基体上に堆積したCNT膜はポリマー分子をまだ含んでいるだろう。このポリマー分子は、空気中で熱アニールすることにより、100%毒性のないガス生成物に分解する。さらに、約90%を超えるポリマーの減少は、カーボンナノチューブが空気中でも非常に安定である温度の、200℃未満で生じる。得られる最終生成物は純粋カーボンナノチューブ膜である。
【0068】
例えば、図9は、ポリプロピレンカーボネート(PPC)の熱重量分析(TGA)プロットおよびポリマーの著しい分解を示すグラフである。図のように、95%を超えるポリマーの減少は、カーボンナノチューブが大気中でも非常に安定である温度の、200℃未満で生じる。微分プロットは、著しい、急速な分解を示す。図9に示したおよそ0.5重量%の残留物は、外来の不純物に起因することに留意されたい。
【0069】
図10は、本発明のいくつかの実施形態に従う、溶剤性カーボンナノチューブインクの製造方法の1つを示す方法1000の工程フローチャートである。詳細なフローチャートは、溶剤性カーボンナノチューブインク組成物の加工における一連の単位操作を示す。図10の工程フローチャートおよび本明細書に記載した他の工程フローチャートにおいて、いくつかの工程を加えることもでき、いくつかの工程は省いてもよく、工程の順序を変えてもよく、および/またはいくつかの工程を同時に行ってもよいことに留意されたい。
【0070】
図4と同様に、方法1000は、塩酸(HCl)および過酸化水素(H)の混合液中での、スターラー・ホットプレート上における合成したままのカーボンナノチューブの未加工材料の加熱から始める。塩酸の濃度は一般的に約0.5N〜約10Nでよく、過酸化水素の濃度は一般的に約5%〜約30%にすることができる。HCl対Hの割合は、約3:1〜約1:1に維持できる。攪拌を行う温度は、一般的に約50℃〜約80℃にすることができることに留意されたい。
【0071】
上述のように、一実施形態において、過酸化水素は、例えば注射器ポンプを用いることによりカーボンナノチューブ酸混合物にゆっくりと加えることができる。あるいは、反応に必要な過酸化水素は、その場での反応により発生させてもよい。
【0072】
攪拌/加熱の継続時間は、約1時間〜約48時間にすることができる。加熱/攪拌したCNT/酸/過酸化物の混合液は、ろ過漏斗またはヌッチェ型フィルター中において、ラージスケール操作で、脱イオン水により繰り返し洗浄できる(例えば115〜130を参照)。CNT酸スラリーは、pH試験紙で中性となり、無色になるまで洗浄する。
【0073】
反復洗浄の後のHCl/Hスラリーは、完全に乾燥させることができ(例えば1重量%より少ない水分量)、ある程度乾燥させることができ(例えば50重量%より少ない水分量)、またはウェットでもよい(例えばCNTの重量が水の重量より少ない)。従って、HCl/Hスラリーは粉末の形で、ある程度乾燥したペーストの形で、またはウェットペーストの形で、後続の工程に用いることができる。
【0074】
図10に示すように、溶剤混合物は、有機溶剤を1010で安定化添加物と混合することにより作製する。例えば、溶剤混合物は、適切な有機溶剤、好適にはN-メチルピロリジノン(NMP)中において、約0.1重量%〜約5重量%の範囲内のポリプロピレンカーボネートという正確に計量した量の安定化剤を溶解させることにより製造できる。
【0075】
使用できる他の適切な溶剤としては、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソプロピルケトンなどが含まれうる。
【0076】
種々の分子量のポリプロピレンカーボネートは、N-メチルピロリジノン(NMP)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソプロピルケトンなどの溶剤中において、安定化添加物に代えて、または、安定化添加物に加えて、粘度調整剤として使用することもできる。
【0077】
図10の1020では、上述の、合成したままの未加工カーボンナノチューブ、半精製したカーボンナノチューブ、精製したカーボンナノチューブ粉、または精製したカーボンナノチューブペーストは、約0.1〜約5重量%の濃度で溶剤混合物と混合し、その後、攪拌することができ、超音波処理することができ、強力超音波処理することができ、または高せん断ミキサーを用いて分散させることができる。
【0078】
CNT−ポリマー−溶剤の懸濁液または分散液は、粗いフィルター(例えば約10マイクロメーターより大きい穴を有するフィルター)を通してろ過して、懸濁している大きい粒子を除去できる。
【0079】
得られたろ過した溶液/分散液は、約5,000g〜約200,000gより大きい遠心力のかかる超遠心分離機の中で遠心分離できる。遠心分離機は、例えば、スタティックバッチ式ロータータイプ遠心分離機、連続フロータイプ遠心分離機、または管状フロータイプ遠心分離機を用いることができる。バッチシステム中で処理するCNT分散液の量は約数cc〜数百ccであってもよいことに注目されたい。フローシステムによって処理する量は約数cc/分〜数ガロン/時間の範囲でもよい。
【実施例】
【0080】
以下の実施例は、本発明のいくつかの実施形態をさらに説明するものであり、いかなるようにも範囲を狭めるように理解すべきでない。
【0081】
(実施例1)
未加工カーボンナノチューブは、供給原料としてのメタンと、ペンタカルボニル鉄の分解によってその場で形成する鉄ナノ粒子とを用いた、燃焼方法で製造した。メタンの燃焼によって製造した、約970mgの未加工カーボンナノチューブは、500ml丸底フラスコ中の200mlの脱イオン水に加えた。この混合物に、攪拌しながら75mlの36%塩酸をゆっくりと加え、その後に75mlの氷冷した30%過酸化水素をゆっくりと滴下した。この混合物は、磁石ホットプレートスターラーの上で、約60℃の温度で一晩攪拌した。この混合物は、その後、攪拌せずに室温まで冷却した。カーボンナノチューブの黒色沈殿物が底に沈下する一方、上澄み液は鉄イオンの存在により濃い黄色/茶色で透明であった。上澄み液はより大きいフラスコにデカントした。約100mlの脱イオン水を固形分に加え、手攪拌して数分間沈下させた。新たな上澄み液は青くなり、既述のようにデカントした。この手順を、上澄み液が無色透明になるまで繰り返した。この時点で、デカントした液を、セラミックのブフナー漏斗中の90mm径ワットマンろ紙(#50、硬質)に通してろ過した。この第1段階で、ろ紙上に集まったウェットCNTスラリーは、pH試験紙による試験で、洗液が、脱イオン水と比較してpHに差異がなくなるまで洗浄した。フラスコを減圧してブフナー漏斗を介して空気を吸引することによって、このウェットCNTスラリーのごく一部をブフナー漏斗中で乾燥させた。この減圧は単純な回転ポンプ(10mmの水銀)で、粉末がろ紙からはがれるまで行い、ボトル中に集めた。
【0082】
(実施例2)
実施例1に記載したように調製した第1段階のウェットCNTスラリーは、約50mlの脱イオン水で洗浄することによってろ紙からきれいな500ml丸底(RB)フラスコに移し戻した。このスラリーには、100mlの脱イオン水と、50mlの6N硝酸とを加えた。硝酸は液滴で加えた。フラスコには、冷えた流水で冷却した還流冷却器を取り付けて、RBフラスコ中の混合物をホットプレート上で攪拌加熱して還流させた。約3時間の還流後、この混合物を攪拌せずに室温まで冷却した。カーボンナノチューブの黒色沈殿物がRBフラスコの底に沈下する一方、上澄み液は非常に淡い黄色であった。上澄み液はより大きいフラスコにデカントした。約100mlの脱イオン水をRBフラスコ中の固形分に加え、手攪拌して数分間沈下させた。RBフラスコ中の上澄み液は無色透明になり、デカントした。デカントした液を、セラミックのブフナー漏斗中の90mm径ワットマンろ紙(#50、硬質)に通してろ過した。ウェットカーボンナノチューブスラリーは、pH試験紙による試験で、洗液が、脱イオン水と比較してpHに差異がなくなるまで洗浄した。この結果として得られた、第2段階のウェットCNTスラリーを、減圧下でブフナー漏斗を介して空気を吸引することによりブフナー漏斗中で乾燥させた。この減圧は単純な回転ポンプ(10mmの水銀)で、粉末がろ紙からはがれるまで行い、ボトル中に集めた。第2段階のウェットスラリーの一部は部分的にのみ乾燥させ、精製したCNTペーストとして保存した。
【0083】
(実施例3)
さらにもう1つの精製方法において、下記のような酸処理の前に、合成したままの未加工カーボンナノチューブ試料を中性脱イオン水中で予洗した。正確に計量した未加工カーボンナノチューブ(例えば約1グラム未満)は、厚肉ガラス管中に入れて、超音波ホーン(power sonicator horn)で15分間超音波処理した。得られた黒色懸濁液は、セルロースフィルター(2〜5ミクロン)に通してろ過して、微小粒子を除去した。ろ紙上に集めたCNT水ペーストは、調製したままのCNTに替わってさらなる精製工程に用いた。
【0084】
(実施例4)
さらにもう1つの酸精製方法において、実施例3に記載のように集めた約1グラムのCNT水ペーストを2L丸底フラスコに移し、脱イオン水を加えて1000mlまで容量を増やした。この混合物に、100mlの36%HClと50mlの30%過酸化水素を加え、ホットプレート上において室温で一晩攪拌した。このCNT酸スラリーは、実施例1および実施例2で記載したように脱イオン水で洗浄した。精製したウェットCNTスラリーは500ml丸底フラスコに移し、100mlの6N硝酸と250mlの脱イオン水とを加えた。このCNT酸混合物は、3時間還流して冷却した。この硝酸水スラリーは、ろ紙に通してろ過洗浄し、部分的に乾燥させた。部分的に乾燥したCNTは、本明細書に記載したように、さらに水性CNTインクの調製に用いた。
【0085】
(実施例5)
さらにもう1つの実施例において、実施例4に記載するように部分的に乾燥した約500mgのCNTペーストをセラミックカップ中に入れて、それに2mlのN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を加え、セラミックのヘラでよく手動混合した。この混合物は一晩静置した。このCNT−DIPEAペーストは、1Lコニカルフラスコに移し、それに750mlの脱イオン水を加えた。この混合物は、ブランソンバスソニケーター中で約1時間超音波処理し、約1時間静置した。それをさらに1時間超音波処理して、得られた懸濁液を15,000RPMで10℃で1時間遠心分離した。上澄み液は、安定した、水性CNTインクとして回収した。
【0086】
(実施例6)
さらにもう1つの、未加工カーボンナノチューブの酸精製方法において、1L丸底フラスコ中の2グラムの未加工カーボンナノチューブに、500mlの脱イオン水と、100mlの36%HClと、100mlの氷冷過酸化水素とを加え、約60℃で一晩攪拌した。このCNT酸スラリーは、実施例1および実施例2に記載したように、脱イオン水で洗浄した。精製したウェットCNTスラリーは、500ml丸底フラスコに移し、そこに100mlの6N硝酸と250mlの脱イオン水とを加えた。このCNT酸混合物は3時間還流して冷却した。この硝酸水スラリーは、ブフナー漏斗中の#50ワットマンろ紙に通してろ過し、部分的に乾燥させた。部分的に乾燥したCNTは、実施例7にて後述するように、溶剤性CNTインクの調製にさらに用いた。
【0087】
(実施例7)
ポリプロピレンカーボネート(PPG)(Novomer社の商品サンプル)の溶液は、20mlのN-メチルプロリジノン(NMP)中にPPGを溶解させることにより、2mg/mLの濃度に調製した。この溶液に、実施例6に記載したように部分的に乾燥させた20mgのCNTを加え、バスソニケーター中で1時間超音波処理した。試験管中のこの溶液はコニカルフラスコに移した。80mlのNMPをこの混合物に加え、総容量を100mlまで増やした。この溶液を90分超音波処理し、10,000RPMで10℃で1時間遠心分離した。非常に安定な黒色溶剤性CNTインクが得られ、ボトルに詰めた。
【0088】
(応用)
得られたインク組成物は、任意の適切な基体(例えばガラス基体、プラスチック基体、サファイア基体など)上を、インクジェット印刷、スピンコート、スプレーコートなどの多くの技術を用いて被覆できる。また、得られたインク組成物は、液晶ディスプレー(LCDs)、帯電防止塗料、電極、タッチスクリーン、および多くの他の応用など、多くの応用で用いることができる。
【0089】
例えば、一実施形態において、SWCNTの多数の束を含み、そのため懸濁度が制限されたインクは、電池電極またはキャパシタなどの応用に用いることができる。別の実施形態において、個別に懸濁したSWCNTを含むインクは、透明導電膜などの応用に用いることができる。
【0090】
別の好適な実施形態において、本明細書で記載したように製造したインクは、約10ナノメーターから数百マイクロメーター(μm)のサイズ範囲のプラスチックビーズ上を被覆できる。その代わりに、またはそれに加えて、インクは、10ナノメーターから数百マイクロメーター(μm)の範囲の直径を有し、10〜10の範囲のアスペクト比を有する合成樹脂繊維、ガラス繊維またはセラミック繊維上を被覆できる。より詳細な例として、既述のインクを用いてカーボンナノチューブで被覆したプラスチックビーズの走査型電子顕微鏡(SEM)画像は、図11に示す。
【0091】
プラスチック、ガラス、セラミックおよび/または他の適切な基体ならびに材料の被覆によって、導電率および/または熱伝導率を向上させることができる。よって、これは導電膜または静電気消失応用に使用できる。
【0092】
本明細書に記載したように調製したインクは、制限しない例として、ジアゾニウム塩との反応、ディールス・アルダー試薬、付加環化、ハロゲン化、求核またはラジカル付加によるカーボンナノチューブの化学的官能化のための媒体として使用できることにさらに注目されたい(Tasis et al., Chem. Rev. 2006, 106, 1105-1 136; およびZhang et al., J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 8446-8454を参照)。かような官能化は金属型カーボンナノチューブまたは半導体型カーボンナノチューブに選択的に行うことができる。
【0093】
上記インク中に分散した、官能化カーボンナノチューブおよび非官能化カーボンナノチューブの混合物は、密度勾配遠心法または電気泳動によって分離できる。
【0094】
場合によってはイオン性界面活性剤の存在下で、有機溶剤(例えばo−ジクロロベンゼン、テトラヒドロフラン(THF)など)などの他の反応溶剤中または水中で官能化したカーボンナノチューブを、既述のインク中で再び溶かしてもよい。
【0095】
以上のとおり、除去可能添加物を有する、溶剤性カーボンナノチューブインクまたは水性カーボンナノチューブインクが提供される。
【0096】
本発明は先の一例にすぎない実施形態中で記載し説明したが、本開示は実例の目的でのみなされており、本発明の実施のあらゆる点において、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、多くの変更をすることができる。本開示の実施形態の特徴は、さまざまに組み合わせ、再編成することができる。
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図11