特許第5871421号(P5871421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5871421文書画像生成システムに文書を給送する給送装置および文書を給送する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871421
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】文書画像生成システムに文書を給送する給送装置および文書を給送する方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/12 20060101AFI20160216BHJP
   B65H 3/52 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   B65H7/12
   B65H3/52 310B
【請求項の数】11
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-506245(P2013-506245)
(86)(22)【出願日】2011年4月19日
(65)【公表番号】特表2013-525229(P2013-525229A)
(43)【公表日】2013年6月20日
(86)【国際出願番号】US2011033106
(87)【国際公開番号】WO2011133588
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2014年4月19日
(31)【優先権主張番号】61/325,790
(32)【優先日】2010年4月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509196718
【氏名又は名称】オペックス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(72)【発明者】
【氏名】ヘルムリンガー、デービッド
(72)【発明者】
【氏名】デウィット、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】チェズィク、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ミラー、ゲーリー
【審査官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−128318(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0018214(US,A1)
【文献】 特開2006−232514(JP,A)
【文献】 特開2007−062975(JP,A)
【文献】 特開2010−001137(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00− 3/68, 7/00− 7/20,
29/54−29/70,43/00−43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書処理装置であって、
給送装置であって、複数の文書からなる文書の束を受け取り、前記文書を分離して当該給送装置から離れた位置に前記文書を連続的に給送するように動作可能なものである、前記給送装置と、
略水平移送装置であって、当該水平移送装置の表面に落下した処理対象文書を受け取り、前記給送装置に向けて前記処理対象文書を搬送するように構成されているものである、前記水平移送装置と、
前記水平移送装置と前記給送装置との間に配置される予備単票化装置であって、上部ローラと下部ローラとを有し、当該上部および下部ローラにより狭持部を形成して前記水平移送装置から前記処理対象文書を受け取るものである、前記予備単票化装置と、
前記処理対象文書の特性を検出するセンサであって、当該特性は、前記処理対象文書内の文書数が所定の第1の閾値を超えるかどうかを示すものであり、前記第1の閾値は2以上であるものである、前記検出するセンサと、
前記処理対象文書の特性を検出する前記センサに応答して、前記予備単票化装置の前記下部ローラの前進運動を選択的に制動する選択動作可能制動装置と
を有する文書処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の文書処理装置において、前記制動装置が作動して前記下部ローラを制動するとき、前記上部ローラは前記処理対象文書に対して継続して駆動するものであり、それにより前記制動装置が下部ローラを制動する間、前記上部ローラは前記給送装置に対して1若しくはそれ以上の文書を前進させるものである文書処理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の文書処理装置において、前記上部ローラは選択的に停止されるものである文書処理装置。
【請求項4】
請求項3記載の文書処理装置において、前記上部ローラは、当該装置を通過する前記処理対象文書内の文書のうちの1つの進行に応じて選択的に停止されるものである文書処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の文書処理装置において、前記センサが前記処理対象文書内の文書数が前記第1の閾値より高い第2の閾値を超えたことを示す前記処理対象文書の特性を検出したことに応答して、前記処理対象文書が前記予備単票化装置内にある間、前記水平移送装置は選択的に停止されるものである文書処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1つに記載の文書処理装置において、前記センサは厚さ検出センサであり、前記制動装置は、前記センサが所定の閾値を超える厚さを検出したことに応答して前記下部ローラの前進運動を選択的に制動するものである文書処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1つに記載の文書処理装置において、前記センサは前記予備単票化装置に隣接して配置されるものである文書処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1つに記載の文書処理装置において、前記センサは超音波検出装置を有し、当該超音波検出装置は、送信機から送信され、受信機により受信される超音波を用いて用紙間の移行枚数を決定することにより、文書の束内における文書数を評価するものである文書処理装置。
【請求項9】
文書を処理する方法であって、
給送装置に向けて文書の束を搬送する工程と、
前記文書の束内の文書数が所定の閾値を超えるかどうかを示す前記文書の束内の文書特性を検出する工程と、
前記文書の束内の文書を分離し、前記給送装置から離れた位置に前記文書を連続的に給送する工程であって、前記給送装置に隣接する遅延装置は、前記給送装置が前記文書の束内の文書の1つを給送する間、前記給送装置とともに狭持部を形成して文書の束内の1若しくはそれ以上の文書の進行を阻止するように動作可能である第1の位置、および隙間を形成するために前記給送装置と離間して配置される第2の位置で動作可能である、前記給送する工程と、
前記特性を検出する工程に応答して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記遅延装置を選択的に駆動する工程と、
前記遅延装置が前記第1の位置または前記第2の位置のいずれかにあるとき、挟持ローラと前記給送装置との間に前記文書を駆動する工程と、を有し、
前記遅延装置と前記挟持ローラはいずれも前記給送装置に対向するものである方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、前記遅延装置を選択的に駆動する工程は変位自在なアームを選択的に駆動する工程を有するものである方法。
【請求項11】
請求項9または10記載の方法において、前記挟持ローラを前記給送装置に対して付勢する工程を有するものである方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年4月19日付けで出願された米国特許仮出願第61/325,790号に対する優先権を主張するものであり、参照によりその開示内容全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は文書処理の分野に関する。特に、本出願は、文書を更に処理するための装置に文書を給送することに関する。本発明は、特に、文書走査装置などの画像生成システムに文書を給送する文書画像生成の分野に適用される。
【背景技術】
【0003】
文書を処理するために自動機械および半自動機械が採用されている。更に、大抵の場合
、文書の画像データを取得することが望ましい。しかしながら、文書は文書の束で取得す
ることが多いので、走査のために文書の束内の個々の文書を分離する必要がある。かかる
文書の束の処理において進歩が遂げられているが、最小限の手作業準備で文書の束を給送
するためにシステムの改善が望ましい。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許第3,143,100号明細書
(特許文献2) 米国特許第3,266,626号明細書
(特許文献3) 米国特許第3,728,020号明細書
(特許文献4) 米国特許第3,884,010号明細書
(特許文献5) 米国特許第4,124,968号明細書
(特許文献6) 米国特許第4,233,800号明細書
(特許文献7) 米国特許第4,333,300号明細書
(特許文献8) 米国特許第4,353,197号明細書
(特許文献9) 米国特許第4,576,287号明細書
(特許文献10) 米国特許第4,616,815号明細書
(特許文献11) 米国特許第4,649,694号明細書
(特許文献12) 米国特許第4,863,037号明細書
(特許文献13) 米国特許第4,866,908号明細書
(特許文献14) 米国特許第4,893,454号明細書
(特許文献15) 米国特許第4,921,388号明細書
(特許文献16) 米国特許第4,934,892号明細書
(特許文献17) 米国特許第4,968,419号明細書
(特許文献18) 米国特許第5,052,168号明細書
(特許文献19) 米国特許第5,052,875号明細書
(特許文献20) 米国特許第5,054,620号明細書
(特許文献21) 米国特許第5,054,700号明細書
(特許文献22) 米国特許第5,096,360号明細書
(特許文献23) 米国特許第5,115,918号明細書
(特許文献24) 米国特許第5,134,834号明細書
(特許文献25) 米国特許第5,156,515号明細書
(特許文献26) 米国特許第5,175,979号明細書
(特許文献27) 米国特許第5,178,224号明細書
(特許文献28) 米国特許第5,211,388号明細書
(特許文献29) 米国特許第5,240,116号明細書
(特許文献30) 米国特許第5,293,431号明細書
(特許文献31) 米国特許第5,310,062号明細書
(特許文献32) 米国特許第5,318,287号明細書
(特許文献33) 米国特許第5,440,861号明細書
(特許文献34) 米国特許第5,460,273号明細書
(特許文献35) 米国特許第5,464,099号明細書
(特許文献36) 米国特許第5,508,818号明細書
(特許文献37) 米国特許第5,540,338号明細書
(特許文献38) 米国特許第5,558,232号明細書
(特許文献39) 米国特許第5,655,668号明細書
(特許文献40) 米国特許第5,662,321号明細書
(特許文献41) 米国特許第5,675,671号明細書
(特許文献42) 米国特許第5,727,692号明細書
(特許文献43) 米国特許第5,810,173号明細書
(特許文献44) 米国特許第5,842,577号明細書
(特許文献45) 米国特許第5,901,951号明細書
(特許文献46) 米国特許第5,924,840号明細書
(特許文献47) 米国特許第5,926,392号明細書
(特許文献48) 米国特許第6,000,689号明細書
(特許文献49) 米国特許第6,003,857号明細書
(特許文献50) 米国特許第6,112,902号明細書
(特許文献51) 米国特許第6,135,441号明細書
(特許文献52) 米国特許第6,151,422号明細書
(特許文献53) 米国特許第6,186,146号明細書
(特許文献54) 米国特許第6,196,393号明細書
(特許文献55) 米国特許第6,219,647号明細書
(特許文献56) 米国特許第6,230,471号明細書
(特許文献57) 米国特許第6,311,846号明細書
(特許文献58) 米国特許第6,360,447号明細書
(特許文献59) 米国特許第6,505,534号明細書
(特許文献60) 米国特許第6,520,497号明細書
(特許文献61) 米国特許第6,585,252号明細書
(特許文献62) 米国特許第7,537,203号明細書
(特許文献63) 米国特許第7,706,914号明細書
(特許文献64) 米国特許第7,916,892号明細書
(特許文献65) 国際公開第89/01580号
(特許文献66) 国際公開第99/28223号
(特許文献67) 欧州特許第1323653号明細書
(特許文献68) 米国特許出願公開第2005/0067751号明細書
(特許文献69) 米国特許出願公開第2006/0219601号明細書
(特許文献70) 米国特許出願公開第2008/0054544号明細書
(特許文献71) 米国特許出願公開第2008/0290584号明細書
(特許文献72) 米国特許出願公開第2010/0052237号明細書
(特許文献73) 日本特許出願公開第2006−225075号明細書
(非特許文献)
(非特許文献1) Machine translation of JP 2006−225075
(非特許文献2) International Search Report & Written Opinion issued in PCT/US11/33106 on December 19,2011
(非特許文献3) Model 2050 Master Workstation Remittance System 2000, Lundy, Recognitiion Equipment Incorporated, Copyright 1992, 4 pages.
(非特許文献4) DocuScan 9000, BancTec, published before April 19, 2010, 3 pages of product brochure.
(非特許文献5) Imaging Business Machines provides Solutions brochure, published before April 19, 2010,4 pages.
(非特許文献6) LS 515 Document Reader−Scanner product brochure, published before April 19, 2010, 1 page.
(非特許文献7) Open Scan product brochure, published before April 19, 2010, 4 pages.
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述を踏まえて、文書の文書の束の半自動処理を改善するための装置が設けられる。装置は、複数の文書からなる文書の束を受け取り、文書を分離して給送装置から離れた位置に連続的に文書を給送するように動作可能な給送装置を含む。前記装置は更に、前記給送装置に隣接し、第1の位置および第2の位置で動作可能な遅延パッドを含み、前記第1の位置において、給送装置は、前記給送装置が文書の束内の文書の1つを給送する間、前記給送装置とニップ部を形成して遅延装置が文書の束内の1若しくはそれ以上の文書の進行を妨げるように動作可能である。前記第2の位置おいて、前記遅延装置は前記給送装置と離間して配置され、前記給送装置との間に隙間を形成する。前記文書の束内の文書数が所定の閾値を超えているかどうかを示す前記文書の束内の文書特性を検出するセンサが設けられる。駆動機構は、検出した特性に応じて、前記第1の位置と前記第2の位置との間で遅延パッドを自動的に駆動する。
【0005】
本発明の前述の要約および下記の好ましい実施形態の詳細な説明は、以下の添付図面と併せて読めば最も良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、文書処理システムの斜視図である。
図2図2は、画像入力給送装置モジュールの機能部を図示する、図1の文書処理システムの一部の拡大部分斜視図である。
図3図3は、図2で図示した画像入力給送装置モジュールの背面部分斜視図である。
図4図4は、上方に枢動した画像入力給送装置モジュールの給送装置を示す、図3で図示した画像入力給送装置モジュールの背面部分斜視図である。
図5図5は、図2の画像入力給送装置モジュールの拡大部分背面図である。
図6図6は、給送装置から離れる方向に枢動させた遅延アセンブリを示す、図5の画像入力給送装置モジュールの拡大部分背面図である。
図7図7は、文書が画像入力給送装置モジュールを通り抜けるときに文書を支持するカバーを含む、図3の画像入力給送装置モジュールの拡大斜視図である。
図8図8は、拡大した遅延アセンブリの機能部を示す、図4で図示した画像入力給送装置モジュールの一部の拡大部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に図面全般、特に図1を参照すると、文書処理ワークステーション10が図示されている。ワークステーション10は、郵便物の束の中の各封筒の1若しくはそれ以上の端部を切断し、手作業で封筒から文書を取り出す作業者に前記端部が切断された封筒を1つずつ提供することにより郵便物を処理する。次に、作業者は、画像生成ステーションに文書を搬送する搬送装置に、取り出した文書を個別にまたは束で落下させる。画像生成ステーションは、文書を分離して、文書の画像データを取得する画像生成装置に文書を連続的に給送する。その後、文書が1若しくはそれ以上の出力ビンに仕分けされる。
【0008】
本システムは、文書処理システムにおける文書の流れの改善に関する。前記システムは、特に文書の処理を目的とするワークステーションに適用され、また特に文書を走査して画像データを取得するための文書の束の処理に適用される。例示的な実施形態では、ワークステーションは、封筒に入った文書形式の郵便物を処理する半自動システムとして構成されている。しかしながら、本システムのいくつかの態様では、文書抽出機能は組み込まれていないが、その代わりに文書の処理全般を対象とするシステムに適用されることを理解するべきである。例えば、以下の説明では、例示的な実施形態は封筒を切断し、利用者が手作業で文書を取り出すことができるように封筒を開封するステーションを含む。システムは更に、文書を落下させ、走査ステーションに搬送する水平搬送装置を含む。走査ステーションから、文書を仕分けステーションに搬送する。例示的な実施形態において各種ステーションを説明するが、本システムはかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本システムの特徴は、抽出機能を含まないが、水平搬送装置と、走査ステーションと、仕分けステーションとを含むシステムに組み込んでもよい。更に、前記システムの特徴を、システムに給送するための文書の束の整理または他の方法での準備を行わず、文書の束をシステムに手作業で給送することが望ましい文書処理システム全般に適用してもよい。
【0009】
概要
前述を念頭に置き、郵便物を処理する例示的なシステムの文書の流れの全体的な概要を以下に示す。最初に、ジョブと見なされる文書の入った封筒の束が入力ビンに載置される。給送装置30は、束の手前から先頭の封筒5を取り出して封筒を給送トレイに移送する。
【0010】
複数の対向ローラにより給送トレイ内の封筒5の端を揃える。封筒5が給送トレイから側部カッターに対して落下され、所望の場合には、側部カッターが封筒の側端を切断する。封筒が側部カッターからシャトルに落下される。ジョブ内の各種封筒の高さのばらつきを補うために、シャトルが上下方向に移動して封筒上端部の高さを調節する。シャトルは、封筒5の上端部の高さが、封筒を上部カッターより内側に前進させる際の許容範囲内になるまで上下方向に移動する。次に封筒が上部カッターに移送され、上部カッターが封筒5の上端部を切断する。
【0011】
封筒を上部カッターから抽出ステーション70へ前進させる。前記抽出ステーション70は、封筒の正面と背面を引き離して取り出しのために封筒の内容物を提供する。次に、作業者が封筒5から内容物を手作業で取り出す。
【0012】
作業者が封筒5から文書を取り出した後、装置10が封筒を検証装置90へ自動的に前進させる。検証装置90は、封筒を廃棄する前に文書がすべて封筒から取り出されたことを確認する。封筒を検証装置90から廃棄物容器に搬送する。あるいは、封筒5を手作業で取り出し、画像生成ステーション210で撮像してもよい。
【0013】
抽出ステーションで文書を取り出した後、作業者が、必要に応じて取り出した文書の折曲部を広げて、落下搬送装置100に取り出した文書を落下または載置し、当該落下搬送装置100は、画像生成ステーション210に向けて文書を移送する。画像入力給送装置110は、落下搬送装置100から文書を受け取り、画像生成ステーション210に対する文書の給送を制御する。画像入力給送装置110は、様々なサイズや状態の文書を受け取って給送するように構成される。例えば、文書が封筒内で何度も折り畳まれている場合や、文書を抜き取って広げたとき、文書に折り目が付いているまたは文書が折り畳まれているため平坦にならない場合などがある。前記給送装置110は、好ましくは、かかる折り目の付いたまたは折り畳まれた文書を受け取り、折り畳まれた文書を作業者による最小限の手作業準備で画像生成ステーション210に連続的に給送するように構成される。
【0014】
画像生成ステーション210は、文書が搬送され画像生成装置を通過するときに各文書の画像データを取得する画像生成装置230を含む。例えば、好ましくは、画像生成装置230は各文書の画像を示すグレースケールまたはカラー画像データを取得する走査装置である。走査装置は、文書が搬送されて走査装置を通過するときに各文書を複数の地点で走査する。各文書に関する情報は、後ほど画像データにアクセスできるように各文書用のデータファイルに格納される。
【0015】
好ましくは、画像移送装置は、画像生成装置から複数の出力ビン245に文書を仕分けする仕分けステーション240に文書を搬送する。種々の方法で文書を仕分けすることができる。例えば、画像生成ステーション210で受信した画像データより得られる文書情報に基づいて文書を仕分けすることができる。あるいは、文書を走査する前に作業者が文書に関する情報を提示し、作業者が提示した情報に従って文書を仕分けしてもよい。更に別の代替案は、単純に文書を処理する順序を基に1若しくはそれ以上のビンに文書を積載することである。
【0016】
文書の多くに折り目が付いている可能性があるので、文書は通常、コンパクトな形では簡単に積載されない。そのため、ビンが一杯になる前に比較的折り目の少ない文書をビンに排出できるようにする。また、文書の折り目または折り部分を低減する要素である折り目除去装置(Uncreaser)により文書を処理してもよい。折り目除去装置は出力ビン内で文書がより平坦になるように文書を平坦化または文書の歪みを矯正するので、ビンが一杯になる前により多くの文書をビンに排出できる。
【0017】
制御装置は、前記ワークステーション10の様々な位置にある各種センサから受信した信号に応じて、また作業者がジョブに設定したパラメータに応じて郵便物の処理を制御する。例えば、給送トレイに封筒がないとの給送トレイ内のセンサの表示に応じて、制御装置は、入力ビンから給送トレイに封筒を給送する必要があること示す信号を給送装置30に送信する。同様に、シャトルに封筒がないとのシャトル内のセンサの表示に応じて、制御装置は、給送トレイからシャトルに封筒を落下させる必要があることを示す信号を給送トレイに送信する。
【0018】
前記ワークステーションは、機能的に異なる多数のセクションに分けられ、給送ステーション30と、側部切断ステーションと、上部切断ステーションと、抽出ステーション70と、検証ステーション90と、画像生成ステーション110と、仕分けステーション240とを含む。大抵の場合、制御装置は互いに独立した各種セクションの動作を制御する。この独立性により、いくつかの動作を必要に応じて同時にまたは非同期的に進行させることが可能になる。その結果、あるセクションでの速度低下が必ずしも他のセクション全体を低速化させるとは限らない。
【0019】
加えて、好ましくは、落下搬送装置から仕分けステーションまでの装置の動作を他のステーションの動作と切り離して制御する。更に好ましくは、作業者が文書処理の制御に介入できるように作業者インターフェースが設けられる。具体的には、好ましくは、作業員が文書に関する各種情報を入力できるようにタッチ・スクリーン・ディスプレイ20が設けられる。
【0020】
ワークステーションの構成
図1から分かるように、好ましくは、ワークステーション10は、ワークステーションで働く作業員が各作業エリアをすぐに利用できるように構成される。装置の正面にある座席エリア15は中央に位置しており、また各種ステーションは、座席エリアにいる作業員の簡単にアクセスできる範囲内に文書が常に存在するように通じる用紙通路と共に座席エリアの周囲に配置される。
【0021】
具体的には、好ましくは、給送ステーション30を右側近傍に配置するが、所望の場合には、給送ステーションを左側に設置することができる。給送ステーション30から、ワークステーションを横断してその幅に沿って伸びる文書通路に沿って郵便物が給送される。好ましくは、抽出ステーションは、作業者が動作中の抽出装置にある郵便物を容易に掴めるように、ワークステーションの左右の縁部に対して座席エリア15と実質的に整列している。例えば、好ましくは、抽出ステーションはワークステーションの右縁部と左縁部間の略中央に位置する。
【0022】
落下搬送装置100は、好ましくは、ワークステーションの前縁部に隣接して位置し、また作業者が落下搬送装置の一部に手を伸ばして抽出ステーションにある文書を掴めるように、抽出ステーション70と座席エリア15との間に配置される。更に具体的には、好ましくは、落下搬送装置100の一部は、ワークステーションの前縁部にある座席エリア15に隣接して配置される。このように、作業者は、自分自身の方へ文書を引き寄せたときに文書をすぐに確認し、その折りを広げ、そして抽出ステーション70から落下搬送装置100に文書を落下させることができる。
【0023】
落下搬送装置100は、ワークステーションの前縁部と略平行する通路に沿って、落下した文書を座席エリア15の近傍から離れた位置に搬送する。好ましくは、画像生成ステーション210から出力ビン245への文書通路は座席エリアの方へ戻る。このように、出力ビン245は、作業員が座席エリアにいる間、出力ビンから処理文書を容易に取り出すことができるように、便宜的に座席エリアにいる作業者付近に配置される。
【0024】
ステーションの詳細
給送ステーションおよび端部切断ステーション
給送ステーション30は出力ビンおよび給送装置を含む。入力ビンは、郵便物の束を受け取り、それを給送装置へ搬送するように構成される。給送装置は、郵便物の束から封筒を掴み、かつその封筒を側部切断ステーションに移送する吸着盤付き枢動アームを備える。このように、給送装置は郵便物の束から郵便物を連続的に給送する。
【0025】
側部切断ステーションは複数の駆動ローラおよび対向する遊動ローラを含む。封筒がローラ間を通過するとき、回転ナイフが封筒の側端を切断する。切断された端部がスクラップシュートに落下して廃棄物容器の中に入る。
【0026】
側部切断ステーションから、封筒はその上端部が常に一定の高さになるように上端部が揃えられる。所定の高さにある止め具に対して封筒を上方に駆動する一対のローラにより封筒を揃えてもよい。しかしながら、かかるローラ位置調整装置では、典型的には、同じ様な高さの封筒を揃えることに限定される。位置調整装置は、郵便物のバッチ内の封筒にあまりに多くのばらつきがある場合、封筒を適切に揃えられない可能性がある。例えば、バッチ内の封筒が非常に高い場合、封筒が位置調整装置に搬入されるときに封筒の上端部があまりに高位置になり、結果的に詰まりを引き起こすかもしれない。封筒が非常に低い場合、封筒の上端部が位置調整装置ローラと係合せず、結果的に封筒が揃えられないかもしれない。
【0027】
したがって、各種封筒を収容するために、好ましくは、装置は各封筒の上端部をほぼ適切な高さに位置付けるように上下に移動するシャトルを含む。次に、封筒の上端部を揃えるために、封筒を上端部位置調整装置に搬入させる。前記シャトルは、各封筒を受け取り、各封筒の上端部の高さに合わせて、必要に応じて各封筒の上端部の高さを調節するように上下に移動するビンである。
【0028】
封筒の上端部が揃えられた後、封筒の上端部を切断する上部切断ステーションに封筒が搬送される。このように、各封筒の上端部と縁部が2つの切断ステーションにより切断される。任意選択で、側部切断ステーションを各封筒の両側を切断するように構成することができる。更に別の選択肢は、封筒の上端部のみを開封するために側部カッターを除外するまたはその機能を無効にすることである。
【0029】
抽出ステーション
抽出ステーション70は、端部が切断された封筒の面を引き離して内容物を提供するように動作し、作業者が文書を簡単に取り出せるようにする。作業者が内容物を取り出した後、センサは内容物が抜き取られたとの信号を制御装置に送信する。その後、空の封筒が検証ステーション90に移送され、そして他の封筒が抽出ステーション70に給送される。
【0030】
次に図9を参照すると、抽出ステーション70には2つの枢動自在な抽出アームに取り付けられた一対の対向する真空吸着盤が含まれている。前記吸着盤は真空ポンプに接続される。第1の位置では、前記抽出装置アームを互いに離れる方向に枢動させる。第2の位置では、前記抽出装置アームを互いに向って枢動させる。
【0031】
図1に示すように、抽出ステーション70は座席エリア15の正面に、ワークステーションの前縁部と後縁部との間に配置される。封筒が抽出ステーションに搬入される前に、抽出装置アームを互いに離れる方向に枢動させる。封筒が抽出装置に搬入されるとき、アームが互いに向って枢動し、かつ吸着盤が封筒の面に接触するように負圧が吸着盤に供給される。次に、アームが互いに離れる方向に枢動して封筒の面(これらは上端部に沿って、好ましくは側端に沿って切断されている)を引き離す。その後、作業者が封筒の内容物を取り出すことができる。
【0032】
文書移送装置は遊動ローラとベルトとの間の封筒を挟持する。それゆえ、抽出装置アームが封筒の面を引き離すとき、封筒とその内容物は遊動ローラとベルトとの間に挟持された状態である。作業者は、内容物を取り出すために、抽出移送装置の挟持作用により生じる封筒と内容物間の摩擦に勝る十分な力で内容物を引き寄せる。加えて、この摩擦は内容物の下端が引っ張られて挟持点を過ぎるまで維持される。
【0033】
検証ステーション
検証ステーション90は、封筒が廃棄物容器に廃棄される前に、封筒から内容物がすべて取り出されているかを確認するために各封筒の厚さを点検する。検証装置90は、抽出ステーション70で使用する光学センサと同様の、封筒の厚さを点検する光学センサを使用可能である。しかしながら、検証装置は、好ましくは封筒面の外表面間の距離を測定することで封筒の厚さを点検する。検証装置90は、この距離を測定するために回転可変誘導型トランスデューサ(rotary variable inductive transducer:RVIT)を含む。
【0034】
検証装置90が基準値を超える厚さ計測した場合、検証装置90内の封筒が空でないことを示す信号が制御装置に送信される。作業者に対して検証装置にある封筒を取り出して点検し、内容物がすべて取り出されたかを確認する必要があることを示す表示灯(図示せず)が点灯する。RVITセンサに隣接する検証装置センサは、検証装置90内の封筒の存在を検出する。抽出ステーション70内の封筒が空であるかどうかに関わらず、文書移送装置は作業者が検証装置から封筒を取り出すまで封筒を前進させない。
【0035】
検証装置90が基準値未満の厚さを検出した場合、検証装置にある封筒が空であることを示す信号が制御装置に送信される。次に、制御装置は文書移送装置を動作させて、抽出装置から検証装置90下の廃棄物容器に封筒を廃棄するダストシュート内へ封筒を前進させる。
【0036】
給送ステーション30、側部および上部切断ステーションならびに抽出ステーション70の動作は、本特許出願の譲受人でもあるOpex Corporationによって所有されている米国特許第7,537,203号明細書に記載の装置の動作に類似している。米国特許第7,537,203号明細書が参照により本明細書に組み込まれる。加えて、代替的な給送ステーションおよび切断ステーションを本装置に組み入れることができる。
【0037】
以下の説明では、上述のように開封済み封筒から抜き取られた文書の処理および画像生成について述べる。しかしながら、特定の用途では、装置はその抽出機能を使用せず文書を処理するように動作可能である。例えば、高速自動処理装置により拒否された文書など、以前に抜き取られた文書のバッチを処理するために装置を使用してもよい。かかる文書については、以下に述べるように、給送および走査機能を利用することが有利である。同様に、更に以下で述べるように、作業者がスリット入り封筒を手作業で開封し、それから文書を処理するように予めスリットの入った郵便物のバッチを処理してもよい。したがって、以下に記載の場合を除き、文書画像生成処理に関する以下の考察は、文書の取得方法に関係なく(つまり、封筒から抜き取らねばならない文書とは対照的に文書が束で提供される)、文書のバッチを撮像する必要がある様々な用途に適用可能である。本発明の特徴は、システムが上述の封筒開封機能および抽出機能を含む用途に限定されるものではない。
【0038】
落下搬送装置
図1を参照すると、落下搬送装置100が封筒から抜き取られた文書を受け取るように構成されている。搬送装置100は、搬送装置がワークステーションの前縁部に隣接しかつ平行して文書を搬送するように動作可能であるようにワークステーション10の前縁部に沿って配置される。加えて、搬送装置は、好ましくは図1の視点からワークステーションの左側に向けて、落下した文書を搬送する。
【0039】
好ましくは、前記搬送装置100は、作業者が抽出装置にある封筒から手作業で取り出す文書を容易に受け取れるように構成される。更に具体的には、前記搬送装置は、前記搬送装置に単純に落下させた文書を受け取り、次に落下した文書を画像生成ステーション210に搬送するように構成される。このように、作業者は容易に文書を抜き取り、そして走査に備え文書を整える最小限の前処理により、必要に応じて、文書の折りを広げ、文書または文書の束を搬送装置に単純に落下させることができる。
【0040】
作業者は、好ましくは搬送装置の落下ゾーンに文書を落下させるが、この落下ゾーンは文書より大幅に大きい実質的な領域である。したがって、作業者は、搬送装置に文書を落下させる位置および方向に関して正確である必要はない。しかしながら、好ましくは、作業者は搬送装置上で文書の前面が上向きになるように文書を落下させる。
【0041】
結局は、好ましくは、搬送装置100はローラ台式搬送装置である。ローラの台は、文書を落下させることができる略水平面を提供する。ローラ台はローラの底部と係合するベルトにより駆動する水平に配置された複数の円筒状ローラを備え、そのベルトはシステム制御装置で制御するモータにより駆動する。ローラ102は、文書がローラ台100に沿って直進するように、互いに平行しかつ移動方向に対して直角をなしていてもよい。しかしながら、好ましくは、ローラが文書をローラ台に沿って前方にかつ位置調整レール105に向けて横方向に駆動するようにローラを傾斜させる。このように、斜行ローラ102は、文書の端をレールに押し当てて端合わせする、または揃えるようにレール105に対して文書を駆動する。
【0042】
ローラ102各々はOリングを受け入れる寸法となされた複数の溝を備える。Oリングは、ローラ台と文書間に摩擦の増加した領域を提供するためにローラ表面より高い摩擦係数を有し、それにより文書の位置調整を改善する。前述のように、文書はローラの上に載置されている。したがって、ローラ102が回転するとき、ローラは文書を前方に移動させる。
【0043】
落下搬送装置100をローラ台式搬送装置として説明してきたが、落下搬送装置として別のタイプの搬送装置を使用してもよい。例えば、落下搬送装置が水平搬送ベルトを備えてもよい。搬送ベルトを使用する場合、好ましくは、ベルトが文書をレールに押し当てて揃えるようにベルトをレール105の方へ傾斜させる。あるいは、単一の搬送ベルトではなく、落下搬送装置は文書が落下する複数のより小さい搬送ベルトを備えてもよい。
【0044】
搬送装置100を水平搬送装置と言及しているが、好ましくは、落下搬送装置は、重力により文書をガイドレール105に対して付勢するために下向きに角度が付けられる。好ましくは、搬送装置100には約5度で角度を付けるが、その角度はより大きくてもよく、また実際のところ、搬送装置が水平ではなく垂直になる位置まで搬送装置の角度を増加させてもよい。加えて、好ましくは、落下搬送装置と同様に、画像生成ステーションおよび仕分けステーションにも下向に角度を付ける。
【0045】
画像入力給送装置
図2図8を参照すると、前記画像入力給送装置110の細部がより詳細に説明されている。前記画像入力給送装置は、前記落下給送装置が前記画像入力給送装置へ文書を搬送する(次に画像入力給送装置が画像生成ステーション210へ文書を給送するが)ために前記落下搬送装置110の終端部に隣接して配置される。前記画像入力給送装置110に搬送されるとき、文書は前記落下搬送装置100の上に載置された状態で略水平に配置され、位置調整レール105に対して文書の端が合わせられる。
【0046】
画像入力給送装置110は、文書を個々に撮像できるように、落下搬送装置100から画像生成ステーション210へ文書を連続的に搬送するように動作可能である。画像入力給送装置110は、個々の文書、封筒および封筒の束を含む、多数の異なる種類の文書を受け取るように動作可能である。以下の考察において、文書の束とは、関連しているが画像入力給送装置に順次搬送される多くの文書とは対照的に、重なり合っている2若しくはそれ以上の文書群を意味することを理解するべきである。
【0047】
前記文書の束を処理するとき、画像入力給送装置110は束内の各文書を分離し、連続的に画像生成ステーション210へ給送する。画像入力給送装置110は予備給送装置アセンブリ120と、給送装置160とを含む。予備給送装置アセンブリ120は、文書の束が給送装置160に搬入されるための準備を行うように構成され、それにより文書の束が給送装置に搬入されるまたは給送装置により処理されるとき詰まりが生じる可能性を低減させる。
【0048】
予備給送装置アセンブリ120は一対の予備給送装置を備えるものであり、文書が、落下搬送装置100から予備給送装置アセンブリに搬入されるときに、最初に接触する第1の予備給送装置アセンブリ122と、第1の予備給送装置と同様に構成される第2の予備給送装置124とを備える。前記第2の予備給送装置124は前記第1の予備給送装置122から文書を受け取り、給送装置160に文書を給送する。
【0049】
図2図3および図5を参照すると、前記第1の予備給送装置アセンブリ122は,ニップ部(nip)を形成する一対の対向ローラ128および130が含まれる。位置調整レール105の終端部にある傾斜ガイド115は、搬送装置100の上に張り出し、第1の予備給送装置アセンブリ122のニップ部に向けて文書を下方に導く。更に具体的には、折りを広げたが、折り目が付いたままの折り畳み文書またはその他平坦でない文書については、文書の上端部が落下搬送装置の表面から上に離間する傾向がある。位置調整レール105は落下搬送装置100の上に張り出すリップを有し、搬送装置は文書を位置調整レールの方へ移動させる傾向があるので、この文書の上端部が位置調整レールのリップの下で変位する傾向がある。文書の先端が折り重なるのではなく、第1の予備給送装置アセンブリのニップ部に搬入できるように、傾斜ガイド115が位置調整レールと相互に作用して、折り畳み文書の上端部を搬送装置に向けて下方に平坦化する。
【0050】
上述のように、第1の予備給送装置アセンブリは前記上部ローラ128と、前記下部ローラ130とを含む。前記上部ローラ128は駆動ローラであり、また前記下部ローラ130は従動ローラである。前記上部ローラ128は枢動軸135を中心に枢動する枢動アーム134に取り付けられる。付勢要素により枢動軸が付勢され、前記上部ローラ128が前記下部ローラ130に向かう方向に付勢される。文書が前記第1の予備給送装置アセンブリ122に搬入されるとき、前記第1の予備給送装置アセンブリに搬入される文書または文書の束を収容する十分な大きさの隙間を形成するために、ローラと枢動アームが付勢要素の付勢に抗して下部ローラから離れる方向に枢動する。文書または文書の束の後端部が第1の予備給送装置アセンブリ122から送出されるとき、後続の文書または文書の束が前記第1の予備給送装置アセンブリに搬入されるまで、前記上部ローラ128が前記従動ローラ130と係合して枢動する。
【0051】
更に以下で述べるように、厚さ検出装置138を第1の予備給送装置アセンブリ122に組み入れることが望ましい場合もある。厚さ検出装置は、LVDTセンサまたはRVITセンサなど、各種センサのいずれかであってもよい。しかしながら、好ましくは、厚さセンサ138はホール効果センサである。ホール効果センサは、磁石をセンサに対して付勢する枢動アーム134に取り付けられた磁石に隣接して配置されるセンサ基板を含む。磁石により発生する磁界は、磁石とセンサ間の距離の関数としてセンサ基板により測定される。文書または文書の束が厚さ検出装置138に搬入されるとき、枢動アーム134を強制的に離隔させ、したがってそれにより磁石とセンサ基板を分離して磁界強度を変化させ、それにより、第1の予備給送装置アセンブリ内の文書の厚さを示す。
【0052】
第1の予備給送装置122の下部ローラ130は固定軸に回転自在に取り付けられ、単純に遊動ローラとして動作してもよい。本実施例では、下部ローラはトルク制限装置132を介して固定軸に連結される。様々なトルク制限装置を利用することができる、そして本実施例では、下部ローラは磁気トルクリミッタを介して軸に連結される、トルク制限要素の動作については更に以下でより詳細に説明する。
【0053】
第1の予備給送装置アセンブリ122から、文書が第2の予備給送装置アセンブリ124に搬入される。第2の予備給送装置アセンブリの構造は、トルク制限要素を介して固定軸に取り付けられた下部ローラとニップ部を形成する枢動上部ローラを含み、第1の予備給送装置アセンブリと実質的に類似している。しかしながら、本実施例では、第2の予備給送装置アセンブリ124は、上述のように、第1の予備給送装置アセンブリ122に組み入れられるような、上部ローラが取り付けられた枢動アームの変位を検出する厚さ検出装置を含まない。
【0054】
図3に示すように、厚さ検出装置150は、第1の予備給送装置アセンブリ122と第2の予備給送装置アセンブリ124との間に位置付けられる。厚さ検出装置は、第1の予備給送装置アセンブリ122から第2の予備給送装置アセンブリへ搬送されている文書の数を表示するように動作可能である。ある方法では、厚さ検出装置は文書または文書の束の厚さを判断し、次に個々の文書について想定した厚さに基づいて文書の数を推定してもよい。しかしながら、本実施例では、厚さ検出装置150は文書または文書の束の厚さを直接測定しない。むしろ厚さ検出装置150は、送信機から放出され、受信機により受信される超音波を用いた超音波検出装置である。受信機で受信した信号に基づき、用紙間の移行枚数を測定してどれだけ多くの文書が積み重なっているかを評価することができる。
【0055】
厚さ検出装置に加えて、(文書または文書の束が予備給送装置アセンブリ120を通って搬送されるときに文書または文書の束の先端を感知する)予備給送センサ152もまた設置される。予備給送センサ152は各種センサのいずれかであってもよく、また予備給送センサの機能を厚さ検出装置150の機能と組み合わせてもよい。しかしながら、本実施例では、予備給送センサ152は、第1の予備給送装置アセンブリと第2の予備給送装置アセンブリとの間に配置される赤外線送受信機の形式の分離型センサである。更に具体的には、予備給送センサ152は、超音波検出装置150が取り付けられた回路基板に取り付けられ、第1の予備給送装置アセンブリ122と第2の予備給送装置アセンブリ124との間に配置される。
【0056】
第2の予備給送装置アセンブリ124から、文書が給送装置160に搬入される。文書の束が予備給送装置アセンブリ120を通って給送される場合、給送装置は文書の束内の文書を単票化するように動作して、各文書が画像生成ステーション210に連続的に給送されるようにする。文書の束ではなく、単票文書が予備給送装置アセンブリ120を通って給送される場合、単票文書は予備給送装置を単純に通り抜けて、給送装置160により画像生成ステーション210へ給送される。
【0057】
給送装置160は、画像入力給送装置モジュール110の幅にわたって互いに間隔を置いて配置される複数の給送ベルト165を含む。単一の幅広ベルトを使用することができるが、本実施例では、給送装置は複数のローラの周囲に取り付ける平行なベルトを取り入れている。具体的には、本実施例では、給送装置160は駆動軸161に取り付けられた駆動ローラ162を含む。給送ベルト165はまた、図5に示すように、一対の従動ローラ164に架け渡される。ローラ162、164は一対の取付ブラケット167、168間に回転自在に取り付けられる。前部取付ブラケット167は、図5に示すように、板状のアームであるが、後部取付ブラケット168は、更に以下で述べるように、給送装置を枢動させるための付属の持ち上げアームを含む。
【0058】
給送装置160は駆動軸161により駆動され、駆動軸を中心に枢動自在である。例えば、図3では、給送装置が文書を給送できる動作位置になるように給送装置160を下方に枢動させている。図4では、給送装置内で詰まっている可能性のある文書の取り出しができるように給送装置160を上方に枢動させている。
【0059】
遅延機構180は、給送装置160への文書の搬入を選択的に妨げるために給送装置160に対向して配置される。追加的に、給送装置160と、当該給送装置に対して付勢された一対のバネ搭載遊動ローラ170との間にニップ部が形成される。このように、給送装置に搬入される文書はバネ搭載の遊動ローラ170と給送ベルトとの間を通過する。
【0060】
遅延機構180は給送ベルト165と選択的に協働して文書の束内の文書を分離する。図8を参照すると、遅延アセンブリの細部が拡大されている。傾斜ランプは、第2の予備給送装置アセンブリ124のニップ部から抜け出た文書を案内し、給送装置ベルト165と遅延アセンブリ180との間の領域へ文書を導く。遅延機構180は、取付フレーム184に取り付けられた高摩擦遅延パッド182を含む。フレーム184の上流端部は枢動軸185を中心に枢動自在である。
【0061】
フレーム184は、遅延パッド182が給送装置ベルト165に隣接または接触する上位置(図5を参照)と、遅延パッドと給送ベルト間に明瞭な隙間が生じるように遅延パッドを給送装置ベルトから離れる方向に変位させた下位置(図6を参照)との間で枢動する。遅延機構180の取付フレーム184と動作可能に連結された回転自在なカム188は、上位置と下位置間で取付フレーム、すなわち遅延パッド、を変位させるように動作可能である。遅延アセンブリ180の動作は、以下でより詳細に説明する。
【0062】
図2図3図5および図7を参照すると、画像入力給送装置110の駆動制御がより詳細に表されている。駆動モータ190(図5を参照)は、画像入力給送装置モジュール110を駆動する。図2に示すように、モータ190は駆動プーリ192と連結される。駆動プーリ192は、駆動ベルトにより給送ベルト駆動プーリ194と相互に連結される。給送ベルトプーリ192は給送装置160の駆動軸161を駆動する。その上、図7に示すように、駆動軸161と相互に連結された移送ベルト195は移送プーリ196を駆動する。移送プーリ196は予備給送駆動プーリ197を駆動する軸を駆動し、次に予備給送駆動プーリが第2の予備給送ベルト199および第1の予備給送ベルト198を駆動する。第1の予備給送ベルト198は第1の予備給送装置アセンブリ122の従動ローラを駆動する。同様に、第2の予備給送ベルト199は第2の予備給送装置アセンブリの従動ローラを駆動する。
【0063】
更に図2を参照すると、制動機構140が図示されている。制動機構140は、第1のおよび第2の予備給送装置アセンブリ122、124を制動するように動作可能である。具体的には、制動機140は、第1の予備給送装置アセンブリ122の下部ローラとギアを介して相互に連結される。同様に、制動機140は、第2の予備給送装置アセンブリ124の下部ローラとギアを介して相互に連結される。このように、制動機140を動作させるとき、ギアにより予備給送装置アセンブリ122、124の下部ローラ130へ制動力が伝達される。
【0064】
図2および図5を参照すると、遅延カム188の駆動機構が図示されている。駆動機構はDCモータ189(図5を参照)を含み、このモータはプーリ(図2を参照)を介して駆動ベルト191を駆動する。ベルト191は、図5に示すように、カム188が取り付けられた回転自在軸を駆動する。
【0065】
前述の説明において、モータ189、190間の駆動機構は複数のベルトおよびプーリを含む。モータ189、190と各種要素との間に力を伝達するために、種々のベルトおよびプーリを使用することができるが、本実施例では、図示のように、ベルトはタイミングベルトであり、またプーリはタイミングプーリである。更に、モータから従動要素に力を伝達するには異なる駆動要素を利用することが望ましいかもしれない。例えば、そのシステムには、駆動ベルトではなく、モータを従動要素と相互に連結するために一連のギアを利用してもよい。
【0066】
上述の要素に加えて、画像入力給送装置モジュール110を通る文書の流れを画像生成ステーション210内のセンサから受信した信号に基づいて制御してもよい。例えば、図3および図4を参照すると、画像生成ステーション210には、給送装置160から下流に位置する給送装置出口センサ215が含まれているが、画像生成ステーション210を経由する文書の移送を制御するために、文書に接触するクラッシャローラ220の上流も含まれる。給送装置出口センサ215は、文書の先端および/または後端を検出するように動作可能である各種センサのいずれかであってもよい。本実施例では、画像入力センサ215は赤外線送受信機センサである。
【0067】
加えて、画像生成ステーション210は、文書が画像生成装置に搬入される前にクラッシャローラから下流の文書の先端を検出するセンサ227を含んでもよい。この時点で、文書はクラッシャローラ220に引き込まれ、画像入力給送装置モジュール110では文書をもはや制御しない。センサ227はまた文書の厚さプロファイルを検出するように動作可能であってもよい。次に、厚さプロファイルを評価することで文書に関する特性を判断することができる。例えば、超音波センサ150で検出される2つの文書のプロファイルが封筒のプロファイルと類似している。しかしながら、封筒の厚さプロファイルは、封筒の継ぎ目に起因する封筒の長さにわたる厚さの変化により封筒と2枚の用紙とが異なることを示す特性を有する。
【0068】
画像入力給送装置モジュール110は、上述のように構成され、以下のように動作する。落下搬送装置100は、画像生成ステーション210に文書を給送するために1若しくはそれ以上の文書を画像入力給送装置モジュール110に搬送する。文書に折り目が付いている、またはそうでなければ文書が落下移送装置100から上に突き出ている場合、搬入ガイド115が第1の予備給送装置アセンブリ124に向けて文書を偏向させる。文書が駆動ローラ128と従動ローラ130との間のニップ部に搬入される。文書がニップ部に搬入されるとき、文書の間隙を設けるため、駆動ローラまたは上部ローラ128が下部の従動ローラ130から離れる方向に変位される。厚さ検出装置138は、文書が第1の予備給送装置アセンブリのニップ部に搬入されるとき、上部ローラが離れて移動するに従い、枢動アーム134の変位を検出する。あるいは、厚さ検出装置138ではなく、文書が分厚い文書の束であることを示す超音波検出装置150からの信号を使用してもよい。厚さ検出装置または超音波検出装置からの信号の通信が中央の制御装置で行われ、検出した厚さが所定の閾値を超えた場合、文書の束が分厚い文書の束であると見なされ、画像入力給送装置モジュール110により分厚い文書の束を画像生成ステーションへ給送し終えるまで落下搬送装置100が停止される。具体的には、システムは、第2の予備給送装置アセンブリ124から給送装置160に給送されている文書の給送が終了するまで文書を第1の予備給送装置アセンブリ122に前進させない。例えば、給送装置160が5つの文書の文書の束を画像生成ステーション210へ給送している場合、文書の束内の文書をその他の文書と混在させることなく、文書の束のグループ化を維持することが望ましい。それゆえ、給送装置160が文書の束内の文書を単票化し終える間、文書をそれ以上第2の予備給送装置アセンブリ内へ前進させない。文書の束内の最後の文書が第2の予備給送装置アセンブリを離れるとすぐに、システムが文書移送装置に信号を送信して、次の文書または文書の文書の束を落下給送装置から予備給送装置アセンブリ120へ前進させる。
【0069】
画像入力給送装置110モジュールは文書の束とは異なる方法で単票文書を処理する。具体的には、単票文書が超音波厚さ検出装置150を通過するとき、検出装置は処理対象物が単票文書であるか文書の束であるかを判断する。検出装置150は処理対象物が単票文書であると判断した場合、文書は停止せずに引き続き第2の予備給送ローラを通過する。文書が単票文書であるとの超音波検出装置からの信号に応じて、遅延アセンブリ180を稼働させて給送ベルト165から離れる方向に単票化装置を枢動させる。具体的には、超音波検出装置により単票文書が検出されたとき、制御装置はカム駆動モータ189を動作させ、このカム駆動モータがカム駆動ベルト191を駆動する。そして図6に示すように隙間を作るためにカム駆動ベルトが給送ベルト165から離れる方向に遅延パッド182を回転させる。第2の予備給送装置124は、バネ搭載の遊動ローラ170と給送ベルト165との間のニップ部に単票文書を駆動する。つまり、図6に示すように、遅延パッドを給送ベルト165に向う上方または下方のどちらに枢動させるかに関わらず、バネ搭載の遊動ローラが駆動ベルトとの挟持面を提供する。遅延パッドを下方に枢動させるので、単票文書が遅延アセンブリに接触せずに給送装置160を通り抜け、それにより遅延パッドの損耗が低減される。
【0070】
単票文書の実施例とは異なり、文書の文書の束が予備給送装置に給送されるとき、超音波検出装置150は個別の文書ではなく文書の束を示す処理対象物プロファイルを検出する。処理対象物が文書の束であるとのシステムからの信号に応じて制動機140を通電状態にする。具体的には、処理対象物が文書の束であると判断するとすぐに、予備給送センサ152による文書の束の先端の検出時間から所定時間遅れて制動機を通電状態にする。しかしながら、処理対象物が単票文書であるか複数の文書であるかに関わらず、各処理対象物で制動機を通電状態にすることが望ましい場合もある。
【0071】
制動のタイミングは処理対象物が文書の束であるとの判断のタイミングとは独立している。つまり、処理対象物が文書の束であるとシステムが判断した時間から制動のタイミングを計測しない。実際に、典型的な動作では、超音波検出装置150からの信号に応じて、処理対象物が文書の束であるか否かをシステムが判断する前に予備給送センサ152が処理対象物の先端を検出する。とはいえ、判断が下されるとすぐに、先端が予備給送センサを通過した時間から制動機動作のタイミングを計測する。
【0072】
制動機は予備給送装置122、124の下部ローラの駆動軸に連結されているので、制動機140を動作させることで予備給送装置122、124の下部ローラ130の変位を妨げる。下部ローラを制動し、文書の束を前方に駆動する上部ローラを継続して駆動することで、文書の束内の最上位の文書を下位の文書に対して前方にずらす。このように、上部ローラは文書の束内の文書を最下位の文書に対して前方にずらす傾向があり、文書の束がずれ重なるようにする、その結果、文書の束内の最上位の文書の先端が2番目の文書の先端の上に突き出し、2番目の文書の先端が文書の束内の3番目の文書の先端の上に突き出す、という具合に文書の束内の最下位の文書まで至る。最上位の文書を前方にずらすことで、文書の束内の最上位の文書が文書の束内のより下位の文書の後部に配置されている文書の束に対して文書の束単票化の改善を容易にする。
【0073】
上述のように、処理対象物が文書の束であるとシステムが判断し、制動機140が動作するとすぐに、予備給送装置は文書をずれ重なるようにし始める。そうすることで給送装置への文書の給送が容易になる。処理対象物が文書の束であるとシステムが判断するとすぐに、遅延パッド182が給送ローラから離れる方向に変位された下方位置に遅延アセンブリ180がある場合、システムはカム駆動モータ189を動作させ、カム駆動モータがカム188を回転させる。それにより遅延パッド182を給送装置ベルト165に向けて駆動して遅延アセンブリと給送ベルトとの間にニップ部を形成する。
【0074】
予備給送装置アセンブリ122、124が文書の束を前方に駆動するとき、文書の束内の最初の文書が、給送装置ベルト165と遅延パッド182との間のニップ部、および給送装置ベルト165とバネ負荷された遊動輪170との間のニップ部に搬入される。給送装置ベルト165は遅延パッドよりも高い摩擦係数を有しており、その結果、遅延アセンブリが文書の束内の残りの文書を阻止している間、文書の束内の最上位の文書に接触し、給送装置160を通るように文書を駆動する。
【0075】
文書の束の最上位の文書が給送装置160に搬入されるとすぐに、給送装置ベルト165は給送装置を通り画像生成ステーション210に向うように文書を駆動する。このように、給送装置は文書の束内の残りの文書から先頭の文書を分離し、それにより文書を単票化する。文書の先端が給送装置160から離れるとき、給送装置出口センサ215が文書の先端を感知する。それに応じて、予備給送クラッチ197は、予備給送駆動ベルト198、199を経由して上部予備給送ローラに伝達される駆動力を解除してもよい。予備給送上部ローラを係合解除することで、ローラの文書を座屈させる傾向(これは遅延アセンブリが文書を阻止している間に給送装置に向けて文書の束を前方に駆動すると起こり得る)を減少させる。
【0076】
先頭の文書が給送装置出口センサ215を通過した後、文書の先端がクラッシャローラ220間に形成されたニップ部に搬入される。クラッシャローラ220は確実に文書を引き込み、また給送装置160と文書間の摩擦力を上回る文書への摩擦制御を行う。それゆえ、給送装置160は、文書を継続して前進させるために文書を前方に駆動する必要がない。結果的に、厚さ検出装置227(または給送装置出口センサ215と同様の分離型センサ検出装置)など、クラッシャローラ220から下流のセンサにより文書の先端が検出されるとすぐに、クラッシャローラにより文書が引き込まれるので、クラッシャローラにより文書が制御されていることが分かる。したがって、制御装置は、最初の文書が完全に給送される前に給送装置160が文書の束の2番目の文書を給送する(通常、重送と呼ばれる)可能性を減らすために、駆動モータ190の電源を切り、それにより給送装置160を停止させてもよい。クラッシャローラ210は、給送装置を停止していても、文書を前方に駆動する十分な摩擦力で文書を引き込み、文書を給送装置から引っ張り出す。クラッシャローラが文書を引っ張り出す一方で、給送装置モータが停止している間は、一方向オーバーランクラッチによりベルトローラが空転できるようにする。給送装置出口センサ215が文書の後端を感知するとすぐに、前の文書を給送したのと同じ方法で文書の束内の次の文書を給送するために、制御装置が駆動モータ190を動作させて給送装置を再始動させる。その上、クラッチ197を動作させて予備給送駆動ベルト198、199をモータ190と再連結し、予備給送装置アセンブリ122、124の上部ローラが給送装置160に向けて文書の束を付勢する。
【0077】
上述のように、処理対象物が文書の束であるとシステムが判断するとすぐに、制動機140を動作させて予備給送装置アセンブリ122、124の下部プーリを制動する。しかしながら、モータ190は予備給送装置アセンブリの上部プーリを継続して駆動し、それにより給送装置に向けて文書を駆動する。予備給送装置アセンブリ122、124のローラは高摩擦ローラであり、下部ローラが文書の束の最下位の文書を阻止する傾向がある。更に、上述のように、予備給送装置アセンブリ122、124の下部ローラはトルクリミッタ132を介して固定軸131に取り付けられる。予備給送装置に文書がないとき、たとえ制動機を動作させているとしても、従動上部ホイールの摩擦力で下部ホイールを前方に駆動するために、上部ローラと下部ローラ間の摩擦力がトルクリミッタの制限に十分に打ち勝つようにトルクリミッタが設定される。同様に、予備給送装置アセンブリ内に単票文書があるとき、たとえ制動機を動作させているとしても、単票の用紙に対する従動ホイールの摩擦力(これは次に下部ホイールに係合する)により下部ホイールを前方に駆動するために、予備給送装置122における下部ローラ128と単票用紙間の摩擦力がトルクリミッタの制限に打ち勝つようにトルクリミッタが設定される。予備給送装置122、124に文書がないか単票のみのいずれかの場合は上部ローラがトルクリミッタの制限に打ち勝つようにトルクリミッタ132の制限が設定されるが、用紙と用紙の接触面はトルクリミッタに打ち勝つほど十分ではないようにトルクリミッタの制限が設定される。このように、2若しくはそれ以上の文書が予備給送装置アセンブリに挟持される場合、従動上部ローラにより2つの文書を通じて制動の付与された下部ローラに加えられる摩擦力はトルクリミッタの制限に打ち勝つには不十分であり、その結果、下部ローラには制動が付与されたままとなる。
【0078】
上述のようにトルクリミッタ132を設定することで、予備給送ローラ122、124が、制動機140を動作させている間でさえ、予備給送装置アセンブリ122、124を通じて文書の束内の文書を最初から最後まで容易に給送できるようにすると同時に、文書の束内の文書の前進を制御し、文書の束を前方にずれ重なるようにする。
【0079】
前述の説明では、モータ190から予備給送装置アセンブリへの駆動力の作用を選択的に制御するクラッチ機構の詳細を明らかにしているが、本実施例では、文書の束が遅延アセンブリ180により給送装置で阻止されているときでさえ、予備給送装置アセンブリの上部ローラが予備給送装置内の文書を継続して前方に駆動するようにクラッチ197を除外している。
【0080】
画像生成ステーション
画像入力給送装置モジュール110から、文書は一対のクラッシャローラ220間に形成されたニップ部に連続的に搬入される。入力給送装置は文書を押え付けるが、文書を平坦化しない。入力給送装置は通常、文書の端を給送装置の基板に押し当てて単に平坦に保つ。これに対して、クラッシャは折り目の付いた文書の平坦化を試みる。
【0081】
クラッシャローラ220は、滑らかな表面を有する細長い円筒状のアルミニウム製ローラ222である。複数のエラストマー把持リング224をローラ222の周囲に形成し、かつ互いの間隔を空けて配置する。好ましくは、第1の把持リングを入力給送装置110に最も近いローラ224末端に位置付け、また第2の把持リングを数インチ離してローラ上に位置付ける。更に具体的には、好ましくは、第2の把持リングを内側に給送装置110の幅未満の間隔を置いて配置する。加えて、好ましくは、第3把持リングをローラの反対側端部に隣接して位置付ける。第1のおよび第2の把持リング224は、入力給送装置から画像生成装置230に用紙を駆動するニップ部を提供する。第3把持リングは、用紙通路内に位置しない(つまり、第3把持リングは文書に接触しない)ように位置付ける。その代わり、第3把持リングは一定の隙間を空けてローラを平行に維持するための間隔を設ける。
【0082】
好ましくは、ローラ222上の最初の2つの把持リング224は、両ローラが用紙通路と平行に配置された折り目を有する三つ折り文書の1つの折り部分に接触するように位置付ける。このように、把持リングは三つ折り文書の端の揃えられた3分の1部分に接触する、その一方、用紙通路内のクラッシャローラの残りの幅部分がアルミニウム製であるので、文書の残り部分がクラッシャローラの幅にわたって摺動可能である。このように、クラッシャローラは文書を座屈させることなく平坦化する。
【0083】
複数の給送装置出口センサ215は、画像入力給送装置モジュール110とクラッシャローラ220との間の給送装置内に配置される。給送装置出口センサ215およびクラッシャローラ220を通過した後、文書はその長さに沿った複数の地点で文書を測定する厚さ検出装置227を通り抜ける。本実施例では、厚さ検出装置227は、第1の予備給送装置アセンブリ122と関連する上述の任意選択の厚さ検出装置138と同様にホール効果型センサである。
【0084】
文書が厚さ検出装置227から画像生成装置230に搬入される。好ましくは、画像生成装置は文書の両面を走査する一対の走査装置を備える。具体的には、好ましくは、画像生成装置230は下部走査装置230が位置する下板および上部走査装置が位置する上板を含む。下部走査装置230は文書の底面を走査し、また上部走査装置は文書の上面を走査する。図4に示すように、好ましくは、走査装置の上板は、画像生成ステーション内で詰まりが生じた場合に画像生成ステーション210へのアクセスを可能にするため、下板から上方に離れるように枢動自在である。
【0085】
走査装置は黒および白またはグレースケールであってもよいが、好ましくは、走査装置230がカラー走査装置である。更に具体的には、好ましくは、走査装置230は走査要素として動作するフォトダイオードのアレイ、およびLED光源から成る密着型イメージセンサ(contact image sensor:CIS)モジュールである。
【0086】
文書が走査装置間を通過するとき、走査装置は文書の表面を走査して文書面のカラー画像を示す画像データを取得する。画像の通信がシステムコンピュータで行われ、画像データが文書に関連するデータファイルに格納される。
【0087】
文書が走査装置からMICR検出装置へ搬送され、この検出装置が文書のMICRマーキングの読み込みを試みる。具体的には、MICRマーキングは磁化可能なインクで印刷される。MICR検出装置は磁界に対して文書を露出させる磁石を含む。MICR検出装置はまた、MICR文字を示す磁気変動に関して文書を走査するMICR読取装置を含む。装置がMICRラインの存在を検出した場合、MICR検出装置はMICRラインの読み取りを試みる。次にMICR情報を示すデータの通信がシステムコンピュータで行われ、システムコンピュータでMICRデータをその文書に関連するデータファイルに格納する。
【0088】
画像移送装置
画像移送装置は、画像生成ステーション210と仕分けステーション240との間に延在する。好ましくは、画像移送装置は2つの部分から成り、上半分は、図4に示すように、移送装置内の紙詰まりを取り除く、つまり内部要素を保守するため移送通路にアクセスできるように下半分から離れる方向に枢動自在である。
【0089】
図1に示すように、画像生成ステーション210と仕分けステーション240との間の文書通路は、真っ直ぐな水平通路でないのが好ましい。その代わり、好ましくは、画像移送装置は上方に方向転換し、座席エリア15に向けて後方に湾曲する。任意選択のアンクリースステーション(Uncreasing station)とプリンタが、画像生成ステーション210と仕分けステーション240との間に移送通路に沿って配置されてもよい。アンクリースステーションは、文書が移送通路に沿って方向転換するときに文書が通り過ぎる鋭いエッジを備えたガイドである。プリンタは、含まれる場合には、仕分けステーション240に文書が搬送されるときにそれが文書にマーキングを印刷できるように移送装置に沿って配置される。
【0090】
プリンタは少なくとも1台のインクジェットプリンタを含む。プリンタは画像移送装置のカバーの裏側に配置される。更に具体的には、第1のプリンタが、好ましくは上部分の板の裏側に配置され、好ましくは、第2のプリンタが下部分の板の裏側に配置される。プリンタは、コンピュータからの信号に応じて各文書に追跡記録データを印刷する。文書に印刷される追跡記録情報は、各文書の文書タイプ、文書のバッチ番号、文書番号、文書がその一部である処理対象物の処理番号、文書が処理された日付などの文書に特有のデータを含む。追跡記録情報は、後に文書の束から特定の文書の見つけ出すために利用することができる。
【0091】
仕分けステーション
仕分けステーション240は画像移送装置の終端部に配置され、仕分けステーションは複数のビン245の1つに文書を仕分けるように動作可能である複数のゲートを含む。仕分けステーションは、文書を適切なビン245に導くように動作可能である複数のゲートを含む。その仕分けは多くの基準に基づくことができる。例えば、画像データから判断した情報に従って文書を仕分けることができる。
【0092】
上述の実施形態に対して本発明の広い発明概念から逸脱することなく変更または改変を行うことが可能であると当業者には認識されるであろう。したがって、本発明はここに開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲および精神内のすべての変更および改変を含むように意図されていることを理解するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図8