(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のロール状の要素は、第1の厚さを有し、前記第2のロール状の要素は、第2の厚さを有し、該第2の厚さは該第1の厚さより大きい、請求項1に記載のバッテリ。
前記第1のロール状の要素および前記第2のロール状の要素は、前記第1の磁界の磁北極が前記第2の磁界の磁北極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項1または請求項2に記載のバッテリ。
前記第1のロール状の要素および前記第2のロール状の要素は、前記第1の磁界の磁南極が前記第2の磁界の磁南極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項1または請求項2に記載のバッテリ。
前記第3のロール状の要素および前記第4のロール状の要素は、前記第3の磁界の磁北極が前記第4の磁界の磁北極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項7に記載のバッテリ。
前記第3のロール状の要素および前記第4のロール状の要素は、前記第3の磁界の磁南極が前記第4の磁界の磁南極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項7に記載のバッテリ。
前記第2のロール状の要素および前記第3のロール状の要素は、前記第2の磁界の磁南極が前記第3の磁界の磁北極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項9に記載のバッテリ。
前記第2のロール状の要素および前記第3のロール状の要素は、前記第2の磁界の磁南極が前記第3の磁界の磁南極に隣接するように、前記ケーシング内に配列される、請求項8に記載のバッテリ。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
本明細書に記載されるバッテリの構造および製造態様を介して、出力される望ましくない磁界が有意に低減され得る。特に、配線および幾何学的構成に起因して各々が独自の磁界を有する個別の要素は、それぞれが他の磁界に対向し、他の磁界を相殺するような態様で配列され得、既存のバッテリ設計に対して、全体として低減した大きさの磁界をもたらす。
【0005】
一実施形態にしたがって、バッテリが提供される。バッテリは、第1のロール状の要素と、第2のロール状要素と、ケーシングとを含む。第1の要素は、第1のアノード層と第1のカソード層とを含み、第1の要素は、使用中に第1の磁界を発生する。第2のロール状の要素は、第2のアノード層と第2のカソード層とを含み、第2の要素は、使用中、第2の磁界を発生する。第1のロール状の要素および第2のロール状の要素は、第1の磁界が第2の磁界に近接し、バッテリ構成において対称性を有して反対の極性で配向されるように、ケーシング内に配列される。
【0006】
別の実施形態に従うと、バッテリが提供される。バッテリは、アノード層とカソード層とを含む折りたたまれた要素と、折りたたまれた要素を含むケーシングとを含み、折りたたまれた要素は、アノード層の第1の部位がアノード層の第2の部位に近接するように、そしてカソード層の第1の部位がカソード層の第2の部位に近接するように折りたたまれるアノード層およびカソード層を備える。
【0007】
本発明の他の局面および特徴は、以下の本発明の具体的な実施形態の説明を添付の図面と関連させて検討する際に、当業者に明らかとなる。
【0008】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
【0009】
(項目1)
バッテリであって、
第1のアノード層と第1のカソード層とを含む第1のロール状の要素であって、該第1の要素は、使用中に第1の磁界を発生する、第1のロール状の要素と、
第2のアノード層と第2のカソード層とを含む第2のロール状の要素であって、該第2の要素は、使用中に第2の磁界を発生する、第2のロール状の要素と、
ケーシングと
を備え、該第1のロール状の要素および該第2のロール状の要素は、該第1の磁界が該第2の磁界に近接し、反対の極性で配向されるように、該ケーシング内に配列される、バッテリ。
(項目2)
上記第1のロール状の要素は、第1の厚さを有し、上記第2のロール状の要素は、第2の厚さを有し、該第2の厚さは該第1の厚さより大きい、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目3)
上記第1のロール状の要素および上記第2のロール状の要素は、上記第1の磁界の磁北極が上記第2の磁界の磁北極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目4)
上記第1のロール状の要素および上記第2のロール状の要素は、上記第1の磁界の磁南極が上記第2の磁界の磁南極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目5)
上記ケーシングは、
第1のカソード端子と、
該第1のカソード端子を上記第1のカソード層に接続する第1のカソード端子導体と、
該第1のカソード端子を上記第2のカソード層に接続する第2のカソード端子導体と、
アノード端子と、
該アノード端子を上記第1のアノード層に接続する第1のアノード端子導体と、
該アノード端子を上記第2のアノード層に接続する第2のアノード端子導体と、
第2のカソード端子と、
該第2のカソード端子を該第1のカソード層に接続する第3のカソード端子導体と、
該第2のカソード端子を該第2のカソード層に接続する第4のカソード端子導体と
をさらに備えている、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目6)
上記ケーシング上の第1のアノード端子と、
該第1のアノード端子を上記第1のアノード層に接続する第1のアノードワイヤと、
該ケーシング上の第1のカソード端子と、
該第1のカソード端子を上記第1のカソード層に接続する第1のカソードワイヤと、
該ケーシング上の第2のアノード端子と、
該第2のアノード端子を上記第2のアノード層に接続する第2のアノードワイヤであって、該第2のアノードワイヤは、上記第1のロール状の要素と上記第2のロール状の要素とを分離する横断面を介して、該第1のアノードワイヤと対称的であるように配列される、第2のアノードワイヤと、
該ケーシング上の第2のカソード端子と、
該第2のカソード端子を上記第2のカソード層に接続する第2のカソードワイヤであって、該第2のカソードワイヤは、該横断面を介して、該第1のカソードワイヤと対称的であるように配列される、第2のカソードワイヤと
をさらに備えている、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目7)
上記第1の磁界と上記第2の磁界とは実質的に等しい大きさである、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目8)
第3のアノード層と第3のカソード層とを含む第3のロール状の要素であって、該第3の要素は、使用中に第3の磁界を発生する、第3のロール状の要素と、
第4のアノード層と第4のカソード層とを含む第4のロール状の要素であって、該第4の要素は、使用中に第4の磁界を発生する、第4のロール状の要素と
をさらに備え、該第3のロール状の要素および該第4のロール状の要素は、該第3の磁界が該第4の磁界に近接し、反対の極性で配向されるように、該ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目9)
上記第3のロール状の要素および上記第4のロール状の要素は、上記第3の磁界の磁北極が上記第4の磁界の磁北極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目10)
上記第3のロール状の要素および上記第4のロール状の要素は、上記第3の磁界の磁南極が上記第4の磁界の磁南極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目11)
上記第1のロール状の要素および上記第2のロール状の要素は、上記第1の磁界の磁北極が上記第2の磁界の磁北極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目12)
上記第3のロール状の要素および上記第4のロール状の要素は、上記第3の磁界の磁南極が上記第4の磁界の磁南極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目13)
上記第2のロール状の要素および上記第3のロール状の要素は、上記第2の磁界の磁南極が上記第3の磁界の磁北極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目14)
上記第3のロール状の要素および上記第4のロール状の要素は、上記第3の磁界の磁北極が上記第4の磁界の磁北極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目15)
上記第2のロール状の要素および上記第3のロール状の要素は、上記第2の磁界の磁南極が上記第3の磁界の磁南極に隣接するように、上記ケーシング内に配列される、上記項目のいずれかに記載のバッテリ。
(項目16)
バッテリであって、
アノード層とカソード層とを含む折りたたまれた要素と、
該折りたたまれた要素を含むケーシングと
を備え、該折りたたまれた要素は、該アノード層の第1の部位が該アノード層の第2の部位に近接するように、そして該カソード層の第1の部位が該カソード層の第2の部位に近接するように折りたたまれる該アノード層および該カソード層を備えている、バッテリ。
【0010】
(摘要)
使用中、バッテリにおいて、第1の螺旋状に巻かれたバッテリ要素および関連付けられた配線が第1の磁界を発生させ、第2の螺旋状に巻かれたバッテリ要素および関連付けられた配線が第2の磁界を発生させる。第1の要素、第2の要素および配線は、第1の磁界が第2の磁界に近接し、反対の極性で配向されるように、ケーシング内に配列され得る。便利なことに、このバッテリによって発生した全磁界は、同一の電流ドレインと同一の配線構造とに対して、従来のバッテリによって発生した全磁界よりも有意に小さい大きさを有する。
【0011】
ここで、図面に対する参照がなされ、これらの図面は、例として本開示の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(好ましい実施形態の記述)
再充電可能バッテリパックは、電磁信号の発生および放射の主な寄与者であることが、実験を通して発見されてきた。そのような電磁信号は、概して有益な情報を伝えなく、また、概して電磁スペクトルにおいてノイズと見なされる。
【0014】
加えて、電磁信号は、携帯電話の近傍のオーディオ装置から、あるいは携帯電話自体から発散する悩ませる可聴ノイズとして現れ、経験される。電磁信号は、例えば、有用な情報を伝えていることがあり得る近隣の磁界と干渉する。
【0015】
1つの筋書きでは、聴覚障害者のための聴覚装置と通信する携帯電話を含んで、携帯電話におけるオーディオ出力信号は、携帯電話中のコイルの電流を変調するために使用される。変調は、オーディオ出力信号に比例して変化する磁界の変化を生成する。磁界変動は、ついで、聴覚障害者のための聴覚装置(例えば、補聴器。下に議論されるように、聴覚装置は補聴器の文脈において議論される)によって受け取られる。
【0016】
しかしながら、携帯電話から放射される電磁信号は、オーディオ出力信号に応じて発生される磁界変動との干渉を生じることが示され得、結果として可聴歪みをもたらす。言い換えれば、聴覚装置のユーザ(本明細書では、補聴器ユーザと言う)は、良好な忠実度では、有益な情報を伝えるオーディオ出力が聞こえない。
【0017】
本明細書に記述されるバッテリの構造および製造方法を通じて、望まれない磁界出力が顕著に減少され得る。特に、個別の要素は、それぞれが配線および幾何的構成に起因するそれ自体の磁界を有するが、互いの磁界に対抗し打ち消すような態様で配列され得、既存のバッテリ設計に対して、全体の磁界の減少した強度に導く。
【0018】
本明細書に記述される技術は、1つ以上の利点を実現する。例えば、技術は、携帯電話のバッテリを干渉の1つのソースとして分離を試みるか、あるいは携帯電話の内部で補聴器のコイルから比較的離れた位置に再配置する技術よりも、効率的かつ効果的、より低コストならびに便利であり得る。様々な理由のために、バッテリを携帯電話の磁気出力伝送コイルの近くに配置することが望ましい。本明細書に記述される技術は、バッテリからの顕著な干渉なしに、そのような配置を可能にし、それによって、補聴器ユーザによって受信される信号の品質を改善する。
【0019】
さらに、本明細書に記述される技術は、他のデバイスの性能を同様に改善する。携帯電話からの、および他の近くのオーディオ機器からの、より良好な音と、より少ないノイズとが同様にあり得る。
【0020】
図1は、携帯電話のバッテリ100を断面で例示しており、このバッテリは、1つ以上の特別に準備された平坦な層のシートをロールすることによって、通常は製造される。
図1の携帯電話のバッテリ100は、単一のフラットシートの層状にされた要素102を含むとして例示されている。要素102は、アノード層104、カソード層106、それらの間のセパレータシートを有しており、また、さらなる外側セパレータシートが、ゼリーロールの最内側において、アノード層104をカソード層106から完全に分離するように、正のシートの端の周りを巻いている。
【0021】
要素102を螺旋状に巻いた後、結果の形状は、通常は円筒形あるいは楕円体である。ロール状要素102は、ついで、ケーシング108中にパッケージ化され、外界への接続と組み合わされ(示されない)得る。一般に特殊チップ上にエンコードされている電子番号(示されない)が、識別目的のために含まれ得る。
図1に図示された携帯電話のバッテリ100は、スタンドアロン型パワーバッテリであり得るか、あるいは、下に記述するように、他の要素と協働して使用され得る。
【0022】
バッテリセルの内部電流に起因して、バッテリから引き出されている電流の大きさに比例する強度の外部磁界が発生され得る。一般的に言うと、バッテリが使用中(例えば、携帯電話に動力を与えるために使用中)に電流がバッテリから流れている場合、磁界が発生される。1つの場合において、電流ドレインの大きさは、携帯電話の動作に基づいて変化する。例えば、もしも、携帯電話がGSM標準に従って動作している場合、電流の大きさ、および結果としてバッテリ100によって発生される磁界の大きさは、周波数217Hzおよび217Hzの高調波で変動する。バッテリ100の第1の側110に1つの極性を有する磁界があり、バッテリ100の第2の側112に同様な強度で反対の極性を有する磁界があり得、ここで、第2の側112は、第1の側110に関してバッテリ100の反対側である。
図1(およびそれに続く図)に示される北極および南極の向きは、任意である。実際の極性の配向は、任意の方向であり得る。
【0023】
概観すると、バッテリは複数の要素で製造される。複数の要素は、反対の方向に螺旋状に配列され、各要素によって発生される個別の磁界が組み合わさって、単一要素バッテリによって発生された全磁界に比べて減少された全磁界を発生する。また、配線は対称的な態様で配列され、配線によって運ばれる電流に基づいて放射される磁界を減少させる。
【0024】
図2は、ケーシング208に封入された第1の要素201および第2の要素202を使用するバッテリ200を断面で例示する。バッテリ200の要素201、202は、第1の要素201が、第2の要素202の上部に配置されるように配列され、この第1の要素201は、反時計回りの方向に外側から内側に螺旋状になり、第2の要素202は、時計回りの方向に外側から内側に螺旋状になる。
【0025】
使用においては、第1の要素201は第1の磁界を発生する。同様に、使用において、第2の要素202は、第2の磁界を発生する。第1の要素201および第2の要素202は、第1の磁界が第2の磁界に近接し、反対の極性に配向されるように、ケーシング内208内に、
図2に示されるように配列され得る。便宜的に、
図2のバッテリ200によって発生された全磁界が、同じ電流ドレインに対しては、
図1のバッテリ100によって発生された全磁界に関して、強度において顕著に減少されることを示し得る。電流ドレインは、要素201と202との間で、実質的に半分に分割され、それ故、発生された磁界は実質的に強度で等しいが、反対の極性である。
【0026】
図1のバッテリ100と同様な容量および物理的大きさを得るために、
図2のバッテリ200の要素201および202は、
図1のバッテリ100の要素102の長さの半分である長さを有し得る。
【0027】
図3は、開端を有するケーシング208を有する
図2のバッテリ200の透視図を例示する。ケーシング208の寸法および形状は任意である。
【0028】
図4A−4Cは、閉端を有するケーシング208を有する
図2および3のバッテリ200の透視図を例示する。一般的なように、バッテリ200の閉端は、アノード401Aとカソード401Cとを有する。しかしながら、バッテリ200は、2つの要素201および202を有するので、バッテリ200の閉端は、また、第2のアノード402Aおよび第2のカソード402Cを有する。第1のアノード401Aおよび第1のカソード401Cは、第1の要素201に関連する。第1の要素201を第1のアノード401Aに電気的に接続するために、アノード線401AWが提供される。同様に、第1の要素201を第1のカソード401Cに接続するために、カソード線401CWが提供される。対応して、第2のアノード402Aおよび第2のカソード402Cが、第2のアノード線402AWおよび第2のカソード線402CWによって、第2の要素202にそれぞれ接続される。
図4A−4Cにおいて、要素201および202の例示は、図面を簡単にするために省略されている。
【0029】
バッテリ200を流れる電流によって発生される磁界を減少させるための本開示の試みを続けて、本明細書では、
図4A−4Cに例示されるように、第1のアノード線401AWの位置を、要素201および202を分離する横断面を介して、第2のアノード線402AWと対称にすることが提案される。同様に、
図4A−4Cに例示されるように、第1のカソード線401CWの位置を、同じ面を介して、第2のカソード線402CWと対称にすることが本明細書に提案される。複数要素のバッテリ200における、配線のそのような対称配置が、発生される磁界の減少をさらに支援するために示され得る。
【0030】
概して、
図4Aは、任意の配置における、アノード、カソードおよび配線を有する総称図を提供する。
図4Bは、アノード、カソードおよび配線の直線状に配置した図示を提供する。
図4Bに図示されるように、アノード401Aおよび402Aは、カソード401Cおよび402Cを囲み、カソード401Cおよび402Cは、互いに接近している。アノードあるいはカソードは、絶縁によって互いに電気的に分離されている。これらは互いに近接しているが、これらは物理的に当接し得るが、そうである必要はない。
図4Cは、アノード、カソードおよび配線のさらなる図示を提供し、この図では、アノード401Aおよび402Aは、正方形の2つの対向する角に配置され、カソード401Cおよび402Cは、正方形の他方の対向する角に配置される。概して、
図4Bに図示された直線状の配置は、アノードおよびカソードによって形成される線に沿った磁界を減少させる。
図4Cに図示された正方形の配置は、対照関係によって、複数の寸法における磁界を効果的に減少させ得る。
【0031】
アノード、カソードおよび配線の別の配置が同様に可能である。1つの変形において、
図4Bに示された垂直方向の配置と対照的に、直線状の配置は水平であり得る。別の変形では、直線状の配置は、アノード−カソード−アノード−カソードの構成において、カソード401Cおよびアノード401Aを囲むアノード402Aおよびカソード402Cを含み得る。他の構成が同様に可能であり、本明細書に記述される概念は、任意の特定の構成あるいは配置に限定されるものではない。
【0032】
図5は、ケーシング508の内部に4つの要素を使用するバッテリ500を断面で例示する。4つの要素は、第1の要素501、第2の要素502、第3の要素503および第4の要素504を含む。
図5は、要素が、複数の交互の層に配列され得ることを例示する。
【0033】
便宜的に、
図5のバッテリ500によって発生された全磁界が、
図1のバッテリ100によって発生される全磁界に関して、同じ電流に対して、強度において顕著に減少されることが示され得る。さらに、
図5のバッテリ500によって発生される全磁界が、
図2のバッテリ200によって発生される全磁界に関して、同じ電流に対して、強度において減少されることが示され得る。
【0034】
1つの特定の構成において、磁気の中心(重心と同様)が、要素のスタックの中央に生じるように要素が配列され得る。そのような構成は、要素の各底の極(
図5に例示されるように)が、北−南−南−北の順を有するように、4つの要素501、502、503および504を配列することによって、4つの要素によって達成され得る。つまり、第1の要素の南極がバッテリ500のケーシング508の上部に隣接し、第2の要素502の北極が第1の要素501の北極に隣接し、第3の要素503の北極が第2の要素502の南極に隣接し、第4の要素504の南極が第3の要素503の南極に隣接し、また、第4の要素504の北極がバッテリ500のケーシング508の底に隣接する。
【0035】
同様に、要素の各上部の極が、南−北−北−南の順を有するように配列され得る。前のように、
図5の極の配向は任意であるが、
図5は、反対の極性を有する、要素の基本的な構成を例示する。
【0036】
図1のバッテリ100と同様な容量および物理的大きさを得るために、
図5のバッテリ500の要素501、502、503および504は、
図1のバッテリ100の要素102の長さの1/4である長さを有し得る。
【0037】
図6は、ケーシング608の内部の4つの要素を使用するバッテリ600を断面で例示する。4つの要素は、第1の要素601、第2の要素602、第3の要素603および第4の要素604を含む。この構成は、要素および配線からの磁界のさらなる減少のために、バッテリの厚さをいくらか考慮する可能性のある利点を有し得る。
図6は、要素が複数の交互の層に配列され得ることを例示する。
【0038】
図5のバッテリ500と異なって、
図6のバッテリ600の要素601、602、603および604のそれぞれの極は、南−北−北−南−南−北−北−南の順を有するように配列され得る。この構成は、バッテリが、対称性のために毎回反転されるという利点を有する。
図5のように、要素の長さは、
図1のバッテリ100の要素102の長さの1/4のような、任意の長さであり得る。
【0039】
図7は、ケーシング708の内部の2つの要素を使用するバッテリ700を断面で例示する。2つの要素は、第1の要素701および第2の要素702を含む。第1の要素701の厚さ(
図7においてT1として参照される)は、第2の要素702の厚さ(
図7においてT2として参照される)よりも小さい。
【0040】
図8における構成は、特定の方向に発生される磁界を減少させるように設計される。反対の磁気方向の2つの要素は、
図1の単一要素バッテリ100に関して放射される磁界を減少させるが、異なる厚さの要素801および802の使用は、放射される磁界をより速やかに減少し得る。第1の要素801によって発生された磁界は、ある程度、第2の要素802によって発生された磁界の影響を弱め、それ故、第2の要素802によって発生された磁界を減少させ、従って、打ち消しは完全ではないであろうと予測される。異なる厚さの要素を選ぶことによって、1つの好ましい方向において、磁界が減少され得、この方向は、より薄い要素から外側への方向であるように普通は選ばれる。このアイデアは、異なる厚さを有する、2つより多くのセルの使用に拡大され得る。厚さは、実験によって、あるいはそれぞれの要素によって発生される推定磁界を数学的に重畳するモデリング技術によって、選択され得る。
【0041】
製造を簡単にし、取り付けられた端子を有するバッテリの端において放射される任意の磁気漏洩を減少させるために、端子の対称的なパターンを使用することが、さらに示唆される。便宜的には、端子の対称的パターンにおいて、配線を交差させることは必要ではない。配線は、3本以上の配線が使用される場合、正および負の端子が要素の反対側に配置されるので、バッテリが上下逆にされて配線配列が可能な限り対称に維持されるとき、交差する。
【0042】
これは、端子の極性のパターンが、負正負である、3端子の配線パターンを使用してなされ得る。代替として、端子の極性のパターンは、正負正であり得る。従って、配線は、バッテリ中の要素の数に依存せずに、すべての要素を横切って真っ直ぐに下がる。
【0043】
図8は、ケーシング808内部の2つの要素を用いるバッテリ800を断面で図示する。2つの要素は、第1の要素801と第2の要素802とを含む。バッテリ800は、また、3つの要素、すなわち、第1のカソード端子810、アノード端子812、および第2のカソード端子814を含む。
図8は、端子810、812、814を要素801、802に取り付ける態様を図示している。特に、第1のカソード端子導体821は、第1のカソード端子810を第1の要素801のカソード層に接続する。第2のカソード端子導体822は、第1のカソード端子810を、第2の要素802のカソード層に接続する。第1のアノード端子導体823は、アノード端子812を、第1の要素801のアノード層に接続する。第2のアノード端子導体824は、アノード端子812を第2の要素802のアノード層に接続する。第3のカソード端子導体825は、第2のカソード端子814を第1の要素のカソード層に接続する。第4のカソード端子導体826は、第2のカソード端子814を第2の要素802のカソード層に接続する。結果は、端子の極性のパターンが負、正、負であるような3つの端子の配線パターンである。
【0044】
このアイデアの別の実施形態において、バッテリはケーシング内部に位置する。ケーシングは、外部接続のための金属プレート(図示せず)と、識別チップ(図示せず)とを含む。識別チップは、携帯電話プロセッサが、識別チップとの通信によって、バッテリが携帯電話プロセッサを熟知している製造業者によって製造されたか否かを決定することを可能にするハードウェアとソフトウェアとを携帯電話製造業者が含ませることを可能にする。すなわち、バッテリ製造業者の識別が、識別チップから携帯電話プロセッサによって受信された情報から決定され得る。携帯電話プロセッサは、携帯電話のメモリに維持されている公知のバッテリ製造業者のリストの中に、バッテリ製造業者の識別を見つけることを試み得る。
【0045】
さらなる実施形態において、識別チップは、暗号化アルゴリズムを含む。このような暗号化アルゴリズムは、識別チップの非認証コピーを行うことが困難であるように考慮され得る。したがって、公知の製造業者によって生成されたバッテリの形態および機能を模倣するバッテリは、認証識別チップの欠如に起因して、携帯電話プロセッサによって認識されない可能性がある。
【0046】
さらに別の実施形態において、上述のように、磁界漏洩を低減するように配列された要素と配線とを有するバッテリは、磁気シールドを組み込むケーシングと組み合わされ得る。このような磁気ケーシングは、ミューメタルのような材料で形成され得る。このような磁気ケーシングは、放出される磁界をさらに減少するように示され得る。
【0047】
ミューメタルは、非常に高い透磁率を有するニッケル−鉄合金(約75%のニッケル15%の鉄に銅およびモリブデンを加えたもの)である。この高い透磁率は、他の方法では減衰され得ない静的磁界または低周波数磁界を遮蔽することにおいてミューメタルを非常に効果的にさせる。この名称は、透磁率を表すギリシア文字ミュー(μ)に由来する。
【0048】
図9は、本開示の実施形態に従う、磁気漏洩を低減するように配列された単一の要素を用いるバッテリを断面で図示する。
【0049】
図9は、ケーシング908内部に収容された単一の要素901を用いるバッテリ900を断面で図示する。
図9は、本明細書で上述された要素とは異なる態様で製造され得、上述された要素は螺旋状に巻かれている。
図9のバッテリ900において、単一の要素901は、左右交互に折りたたまれる。上述のロール状の要素と同様に、単一の要素901は、カソード層とアノード層とを含む。しかしながら、ロール状の要素とは異なり、折りたたまれた要素の折りたたみは、アノード層上の部位を、アノード層上の他の部位に近接させる。同様に、折りたたむことは、カソード層上の部位を、カソード層上の他の部位に近接させる。それぞれのアノード層およびカソード層の部位は、物理的に当接し得るが、必ずしも当接する必要はない(典型的には、層は、折りたたみによって電流が短絡経路をとれないように、絶縁されている)。便利なことに、折りたたまれた構造は、ロール状の要素に対して低減された磁界をもたらすことが示され得る。さらに、配線は、アノードワイヤの電流およびカソードワイヤの電流によって発生した磁界が同様の大きさと、反対の極性とを有するように対称的になされ得る。アノードおよびカソードを通過する電流によって生成された磁界は、互いを相殺する傾向がある。
【0050】
本明細書に記載された磁気漏洩を低減した新規のバッテリを、携帯電話内に含むことによって、補聴器のユーザによって経験される音声の品質は、従来の再充電可能バッテリを有する従来の携帯電話に対して向上するように示され得る。さらに、バックグラウンドノイズは、通常のユーザに対し、従来の携帯電話に対して減少し得るように示され得る。
【0051】
本明細書に記載された概念と関連付けられるさらなる利益の可能性は、自発的または義務的であろうとなかろうと、ローカルな規制または標準との適合をより容易にし得る。例えば、米国連邦通信委員会(FCC)は、米国規格協会によって作成され、例えば、「ANSI C63.19」として公知の標準を認識している。ANSI C63.19標準は、携帯電話の補聴器への互換性を記載する。本明細書に記載された技術は、このような標準への適合またはこのような標準を超えることに役立ち得る。
【0052】
本出願の上記の実施形態は、例示のみを意図されている。改変、修正および変形は、添付の特許請求の範囲によって定義される本出願の範囲から逸脱することなしに、当業者によって、特定の実施形態にもたらされ得る。