(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
監視対象となる施設に設けられ、前記監視対象の侵入異常を監視しない警備解除モードと、前記監視対象への侵入異常を監視する警備セットモードとを少なくとも有する警備装置であって、
通信ネットワークを介して外部の装置と接続される通信部と、
当該警備装置を操作可能な利用者の情報が予め登録されるとともに、該利用者に対応させて前記通信ネットワークを介して受信したメッセージの有無を記憶する記憶部と、
操作入力を行う利用者が前記記憶部に登録されているか照合する照合部と、
前記照合された利用者の操作入力に応じて前記警備解除モード又は前記警備セットモードを設定する操作を受け付ける操作部と、
前記警備セットモードを設定する操作があると前記照合された利用者に対応するメッセージが有るか判別し、メッセージ有りと判定された場合、前記メッセージ有りの旨を報知し、利用者が当該メッセージを確認するか否か入力するまで前記警備解除モードから前記警備セットモードへの設定の切替を禁止するユーザインタフェース制御部と、
を備えたことを特徴とする警備装置。
前記ユーザインタフェース制御部は、前記警備解除モードが設定されているときは、少なくとも何れかの利用者に対応してメッセージが有るか、何れの利用者に対してもメッセージが無いか、を識別可能に表示部に表示する請求項1に記載の警備装置。
前記ユーザインタフェース制御部は、前記警備セットモードを設定する操作があると、前記照合された利用者に対応するメッセージとして更に予め指定された特定送信元のメッセージがあることを条件に、前記メッセージ有りの旨を報知する請求項1又は2に記載の警備装置。
前記ユーザインタフェース制御部は、前記警備セットモードを設定する操作があると、前記照合された利用者に対応するメッセージとして更にメッセージに指定された重要度が所定の度合い以上のメッセージが有ることを条件に、前記メッセージ有りの旨を報知する請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の警備装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般に、警備装置の利用者は、外出時、帰宅時、就寝時等の生活行動が変わるタイミングで警備装置を操作する。そのために、他の警備装置から文字メッセージが届けられたとしても、利用者が警備装置を操作する機会に文字メッセージが見過ごされ、文字メッセージが長期間未確認で放置される可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、他の装置又は自己の装置の他の利用者から送信されたメッセージ情報としての音声データ、テキストデータ、画像データ等を使用者に喚起することができる警備装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、本発明は、監視対象となる施設に設けられ、監視対象の侵入異常を監視しない警備解除モードと、監視対象への侵入異常を監視する警備セットモードとを少なくとも有する警備装置であって、通信ネットワークを介して外部の装置と接続される通信部と、当該警備装置を操作可能な利用者の情報が予め登録されるとともに、該利用者に対応させて通信ネットワークを介して受信したメッセージの有無を記憶する記憶部と、操作入力を行う利用者が記憶部に登録されているか照合する照合部と、照合された利用者の操作入力に応じて警備解除モード又は警備セットモードを設定する操作を受け付ける操作部と、警備セットモードを設定する操作があると照合された利用者に対応するメッセージが有るか判別し、メッセージ有りと判定された場合、表示部に確認案内表示出力を行うユーザインタフェース制御部と、を備えたことを特徴とする警備装置を提供する。
【0007】
かかる警備装置において、ユーザインタフェース制御部は、警備解除モードが設定されているときは、少なくとも何れかの利用者に対応してメッセージが有るか、何れの利用者に対してもメッセージが無いか、を識別可能に表示部に表示するのが好ましい。
【0008】
かかる警備装置において、ユーザインタフェース制御部は、警備セットモードを設定する操作があると、照合された利用者に対応するメッセージとして更に予め指定された特定送信元のメッセージがあることを条件に、確認案内表示出力を行うのが好ましい。
【0009】
かかる警備装置において、ユーザインタフェース制御部は、警備セットモードを設定する操作があると、照合された利用者に対応するメッセージとして更にメッセージに指定された重要度が所定の度合い以上のメッセージが有ることを条件に、確認案内表示出力を行うのが好ましい。
【0010】
かかる警備装置において、ユーザインタフェース制御部は、照合された利用者に対応するメッセージ有りと判定されると、利用者が当該メッセージを確認するか否か入力するまで警備解除モードから警備セットモードへの設定の切替を禁止するのが好ましい。
【0011】
かかる警備装置において、ユーザインタフェース制御部は、照合された利用者に対応するメッセージ有りと判定された場合、通常と異なる警備モードの設定操作である第2の設定操作があると警備解除モードから警備セットモードへの設定の切替を許可するのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他の装置又は自己の装置の他の利用者から送信されたメッセージ情報としての音声データ、テキストデータ、画像データ等を使用者に適切なタイミングで喚起することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による警備装置について図を参照しつつ説明する。
本発明による警備装置は、利用者が確認していない音声データ、テキストデータ、画像データ等のメッセージ情報が記憶部に格納されている場合には、監視センタに監視区域内の異常及び監視区域内への物体の侵入を通報しない警備解除モードから警備セットモードに切り替える処理に制限を設けて、メッセージ情報が未確認のまま放置されるのを防止する。
【0015】
図1は、本発明による警備装置が用いられる警備システムの構成図である。
図1に示すように、警備システム1は、それぞれ異なる家屋、マンションの一室等の物件に設置され、設置された物件を監視対象とする複数の警備装置3−1、3−2と、インターネット等のネットワークを介して各警備装置3−1、3−2と接続される警備センタ装置4及びデータサーバ5とを有する。各警備装置3−1、3−2は、個々に利用者を登録し、データサーバ5は、各利用者に宛てて送信されたメッセージ情報である各種データ(例えば、後述する音声データ、テキストデータ又は画像データ)を記憶する。また、各警備装置3−1と、3−2には、それぞれ監視対象の異常を検知するための1以上のセンサ2−1−1、2−1−2と、2−2−1、2−2−2が接続される。各センサは、例えば、火災を検知するための熱感知センサあるいは煙感知センサ、窓、ドア等の開閉部に取り付けられ、その開閉を検知するマグネットセンサ、又は受光した赤外線の光量変化に基づいて探知範囲内の侵入者等の有無を検知する赤外線センサである。あるいは、センサは、撮像画像と予め記憶された正常時の画像との差分信号に基づいて撮像範囲内の侵入者等の有無を検知する画像センサでもよい。
【0016】
警備装置3−1又は3−2は、構内LANなどを介してそれ自体に接続されたセンサ2−1−1、2−1−2又は2−2−1、2−2−2から監視区域に関する異常(監視区域への物体(例えば、人)の侵入又は監視区域内の異常と監視区域への物体の侵入の両方)を検知したことを示す異常検知信号を受信すると、設定されている警備状態に応じて、その異常検知信号に警備装置3−1又は3−2の物件ID及び異常を検知したセンサの識別信号を含めて警備センタ装置4へ送信する。
【0017】
なお、警備装置3−1、3−2には、それぞれ自己の警備装置が設置された物件を識別するため物件IDが割り当てられている。この物件IDは、警備装置3−1、3−2が設置された物件の識別番号であり、警備システム1全体でユニークな番号が割り当てられる。以下では、各警備装置を識別するための識別情報としてこの物件IDを用いる。また、警備装置3−1、3−2は、警備システム1の全ての利用者のうち自己の警備装置について登録された利用者のユーザIDとその利用者が所持して警備装置を操作するために利用する利用者用カード等のICカードのカードIDとを関連付けて記憶する。ユーザIDは、各利用者の識別番号であり、警備システム1全体でユニークな番号が割り当てられる。カードIDは、ICカードの識別番号であり、警備システム1全体でユニークな番号が割り当てられる。また、データサーバ5には、利用者のユーザIDと、その利用者の利用者情報と、当該利用者が登録されている警備装置についての物件IDとが関連付けられて記憶されている。利用者情報は、利用者の特定情報、生年月日、パスワード、利用者が所持する利用者用カードなどのICカードのカードIDを含む。特定情報は、利用者の氏名、フリガナ、ニックネーム等の、警備装置においてその利用者を一意に特定する情報である。なお、本実施の形態では、個人情報となる利用者情報を警備装置に極力保持させないようにした例について説明したが、これに限定されず、データサーバ5だけでなく警備装置にもカードID以外の利用者情報を記憶させるようにしてもよい。これにより警備装置が利用者情報を取得するためにデータサーバ5と通信することが省略でき、操作レスポンス、通信セッション等が向上する。
【0018】
警備センタ装置4は、いわゆるサーバで構成され、ネットワークを介して各警備装置3−1、3−2と通信するための通信インターフェースと、液晶ディスプレイなどの表示装置と、ブザー、LED等で構成される報知部を備える。そして、警備センタ装置4は、各警備装置3−1、3−2からネットワークを介して異常検知信号を受信すると、その異常検知信号を送信した警備装置3−1、3−2が設置された物件及び検出された異常の内容を、報知部及び表示装置を通じて、監視員に報知する。
【0019】
データサーバ5は、各警備装置3−1、3−2から受信したメッセージ情報のデータを格納するサーバであり、ネットワークを介して各警備装置3−1,3−2及び警備センタ装置4と通信するための通信インターフェースと、半導体メモリ、磁気記録媒体及びそのアクセス装置並びに光記録媒体及びそのアクセス装置のうちの少なくとも一つを有する記憶部と、一個又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する制御部を備える。データサーバ5は、各警備装置3−1、3−2についてこれを利用できる利用者を登録するとともに、各警備装置3−1、3−2の物件ID又はその利用者のユーザIDを指定したメッセージ情報を受信すると、固有の識別情報を付与し、このメッセージ情報の宛先となる警備装置の物件IDと対応付けて自己の記憶部に記憶する。メッセージ情報は、メッセージ本文として音声データ、テキストデータ、画像データ等を含むデータ領域と、メッセージの送信元(作成者)の情報と、作成者に指定された重要度(高、中、低等)の情報と、メッセージの送信先(宛先)として指定された警備装置の物件ID及び利用者のユーザIDを含むヘッダ領域と、を有している。そして、データサーバ5は、メッセージ情報を記憶するとこのメッセージ情報のヘッダ領域を含むメッセージ受信通知を、宛先として指定された警備装置に送信する。
【0020】
次に、本発明を適用した警備装置3−1、3−2の詳細について説明する。なお、警備装置3−1及び3−2の構成は同じであるため、以下では代表して警備装置3−1について説明する。
図2に、警備装置3−1の機能ブロック図を示す。
図2に示すように、警備装置3−1は、センサインターフェース部31と、通信部32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35及び音声出力部36を有するユーザインタフェース部37と、撮像部38と、制御部39とを有する。
【0021】
センサインターフェース部31は、
図1に示した各センサ2と通信を行うための入出力インターフェースであり、各センサ2と接続ケーブル、LANなど有線/無線通信回線を介して接続するための接続端子、インターフェース回路及びその制御プログラム等で構成される。センサインターフェース部31は、各センサ2との間で定められた所定の通信プロトコルにしたがって通信を行う。そして、センサ2等で検知された場合の異常検知信号を受信して制御部39に送信する。
【0022】
通信部32は、警備装置3−1をネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。そして、通信部32は、例えば、センサ2からの異常検知信号を警備センタ装置4へ通知する場合、又は操作部34を介して入力されて宛先が指定されたメッセージ情報をデータサーバ5へ送信する場合、制御部39の制御に従って、警備装置3−1と警備センタ装置4又はデータサーバ5との間の接続処理を行う。そして、通信部32は、警備装置3−1と警備センタ装置4との間で接続が確立された後、センサ2から受信したその異常検知信号と、警備装置3−1が設置された物件の物件ID又は異常を検知したセンサの識別情報とを警備センタ装置4へ送信する。
また、通信部32は、操作部34又は撮像部38を介して入力された音声データ、テキストデータ、画像データ等からなるメッセージ情報をデータサーバ5へ送信するとともに、データサーバ5から送信されたメッセージ受信通知を受信する。また、通信部32は、操作部34からメッセージの読出指定入力があると、この操作で指定されたメッセージ情報の読出信号をデータサーバ5に送信し、これに応答してデータサーバ5が自己の記憶部から読み出して送信する該当のメッセージ情報を受信する。通信部32は、上記のような各種情報の通報が終わると、警備装置3−1と警備センタ装置4又はデータサーバ5との間の接続を開放する処理を行う。
【0023】
記憶部33は、半導体メモリ、磁気記録媒体及びそのアクセス装置並びに光記録媒体及びそのアクセス装置のうちの少なくとも一つを有する。そして、記憶部33は、警備装置3−1を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及びデータなどを記憶する。
また、記憶部33は、自己の警備装置3−1が設置された物件の物件IDを記憶する。また、記憶部33は、警備システム1の全ての利用者のうち自己の警備装置3−1について登録された利用者のユーザIDをその利用者のカードIDと関連付けて記憶する。
また、記憶部33は、通信部32を介してデータサーバ5からメッセージ受信通知を受信すると、これに含まれる宛先の利用者のユーザID及び未読フラグと対応させて記憶する。未読フラグは、利用者がメッセージ情報を確認したか否かを識別する情報であり、対応するメッセージ情報の読出指定入力が行われると削除される(フラグがOFFになる)。また、記憶部33は、利用者のメッセージ情報読出指定入力に応じて、データサーバ5から受信するメッセージ情報を宛先となる利用者のユーザIDに対応させて記憶する。
また、記憶部33は、現在の警備状態も記憶する。現在の警備状態は、監視センタ装置4に警備装置3−1の監視区域内の侵入異常を通報する警備セットモードと、監視センタ装置4に警備装置3−1の監視区域に関する侵入異常を通報しない警備解除モードのうちのいずれか一方が制御部39により設定されて記憶される。ここで、警備セットモードとしては、侵入を検知する全てのセンサで監視を行う外出警備セットモードと、窓や扉など物件の外周部分のセンサでのみ侵入を監視する在宅警備モードとが含まれてよく、本実施の形態ではこれらを総称して警備セットモードと呼ぶ。
【0024】
操作部34は、警備装置3−1の利用者が警備装置3−1を操作するための操作インターフェースである。操作部34は、キーボード、テンキー等の入力デバイスで構成され、利用者からの各種操作を受け付け、それらの操作に対応する信号を制御部39へ出力する。表示部35をタッチパネルディスプレイで構成した場合、タッチパネルディスプレイに利用者が各種操作を入力するためのキーボード画面を表示することにより、操作部34の機能を実現してもよい。その場合、操作部34は、そのキーボード画面を利用者が操作することにより、それらの操作に対応する信号を制御部39へ出力する。
また、操作部34は、利用者カードに記録された情報を読み取るカードリーダを有する。操作部34は、カードID等の識別情報が記録された利用者カードがカードリーダに挿入されると、その利用者カードから各識別情報を読み取り、制御部39へ通知する。後に説明する制御部39の照合手段398は、予め登録されたカードIDにより利用者を特定し、操作入力を許容する。
例えば、利用者カードの挿入で特定された利用者は、操作部34としてのキーボード、タッチパネルディスプレイに表示されたキーボード画面等を操作することによって、自身を作成者として他の警備装置(例えば、警備装置3−2)又は自己(警備装置3−1)の利用者に宛てて送信するためのメッセージ情報の本文となるデータとしてテキストデータを作成することができる。また、利用者は、操作部34から他の警備装置又は自己の利用者を指定する情報(例えば、ユーザID、ニックネーム等)を入力してメッセージ情報の宛先を入力する。メッセージ情報は、撮像部36によって取得した画像データ、図示しないマイクロホンによって取得される音声データ等を含んでもよい。
さらに、操作部34は、利用者カードの挿入で特定された利用者の操作により、監視センタ装置4に警備装置3−1の監視区域内の侵入異常を通報する警備セットモードを設定するための第1の設定信号又は監視センタ装置4に警備装置3−1の監視区域に関する侵入異常を通報しない警備解除モードを設定するための第2の設定信号を入力する。第1の設定信号又は第2の設定信号の入力は、例えば、キーボード、タッチパネルディスプレイに表示されたボタン等の押圧又はカードリーダへの利用者カードの挿入によって行われる。
【0025】
表示部35は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示デバイスで構成され、異常発生の有無、制御部39から受け取った各種情報等を表示して、利用者へ報知する。また、表示部35は、後述するように未読フラグが付されたメッセージ受信通知が記憶されているときに未読メッセージの存在を通知し、メッセージ情報の受信が行われたときにこれを表示する。
【0026】
音声出力部36は、異常検知信号に応じて制御部39により出力されたアラーム音信号に従ってアラーム音を発するスピーカである。また、音声出力部36は、記憶部33に格納されたメッセージ情報に含まれる音声データを出力する。上述したように、本実施の形態ではユーザインタフェース部37を表示部35及び音声出力部36によって構成する。撮像部38は、CCD,CMOS等の光電変換素子により構成される2次元検出器及びその2次元検出器上に撮影範囲の像を結像する撮像光学系を有するカメラによって構成される。撮像部38によって取得した画像データは、操作部34の操作に応じて、メッセージ情報の作成に用いる画像データとして制御部39により記憶部33に格納される。
【0027】
制御部39は、警備装置3−1の動作を制御し、一個又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして、制御部39は、家屋、マンション等の監視対象における異常発生を監視するとともに、メッセージ情報を通信部32を介してデータサーバ5と送受信する。そのために、制御部39は、そのプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールとして、異常検知手段391と、警備手段392と、アラーム音出力手段393と、モード切替手段394と、ユーザインタフェース制御手段395と、記憶制御手段396と、データ送受信手段397と、照合手段398と、を有する。
なお、制御部39が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部39の各部について詳細に説明する。
【0028】
異常検知手段391は、警備状態として警備セットモードが設定されているときにセンサインターフェース部31を介して各センサ2からの異常検知信号の受信に応答して警備装置3−1の監視区域内の異常を検知する。警備手段392は、異常検知手段391が当該監視区域内の異常を検知すると、侵入異常が発生したことを判定して表示部35に表示させるとともにアラーム音を音声出力部36から出力し、その異常検知信号と、警備装置3−1が設置された物件の物件ID又は異常を検知したセンサの識別情報とを通信部32に警備センタ装置4へ送信させる。また、警備手段392は、操作部34に挿入された利用者カードから読み出されたカードIDが自己の警備装置の利用者として記憶部33に記憶されていれば、警備装置3−1を操作可と判断し、警備状態を変更する設定操作を受け付ける。アラーム音出力手段393は、音声出力部36からアラーム音を発するために、異常検知手段401が異常発生と判断すると音声出力部36にアラーム音信号を出力する。
【0029】
モード切替手段394は、操作部34から入力される第1の設定信号又は第2の設定信号を受信する。例えば、タッチパネルディスプレイを例に説明すると、表示された警備セットモードボタンが警備解除モード時に押圧(タッチ)されると、操作部34は、第1の設定信号をモード切替手段394に入力する。この場合、モード切替手段394は、第1の設定信号を受信してから予め設定された時間(例えば、30秒)経過後に警備解除モードから警備セットモードに切り替える第1の切替を行う。すなわち、モード切替手段394は、記憶部33に記憶された現在の警備状態を第1の設定信号を受信してから予め設定された時間経過後に警備解除モードから警備セットモードに書き換える。この予め設定された時間は、利用者が警備セットモードに設定する操作をしてから外出するまでの時間として0以上の所定範囲内で任意に設定されてよい。このような第1の切替を行うことによって、モード切替手段394は、例えば利用者の外出時に警備装置3−1を警備セットモードに設定することができる。
【0030】
また、警備セットモード時にカードリーダに利用者カードが挿入されると、操作部34は、第2の設定信号をモード切替手段394に入力する。モード切替手段394は、記憶部33に記憶された現在の警備状況を第2の設定信号を受信した直後に警備セットモードから警備解除モードに書き換える。このような第2の切替を行うことによって、モード切替手段394は、例えば利用者の帰宅時に警備装置3−1を警備解除モードに設定することができる。
【0031】
ユーザインタフェース制御手段395は、未読メッセージの存在及びメッセージ情報の内容の報知を行うために、操作部34の操作に応じて表示部35の表示動作又は音声出力部36の出力動作を制御する。例えば、タッチパネルディスプレイに未読メッセージの存在が表示されているときにメッセージ表示ボタンが押圧されると、これをメッセージ情報の読出指定入力として受け付けて対応する未読フラグをoffにする。そして、データサーバ5に対応するメッセージ情報の識別情報を含む読出信号を送信し、これに応答してデータサーバ5から送信されるメッセージ情報を受信して記憶部33に記憶する。ユーザインタフェース制御手段395は、記憶部33に格納されたメッセージ情報を表示部35に表示させ、音声データが含まれている場合には音声を音声出力部36から出力させる。また、ユーザインタフェース制御手段395は、記憶部33に格納されているメッセージ情報の数が予め設定された数(例えば、100)であるときに新たなメッセージ情報を受信して書き込む場合、記憶部33に格納されているメッセージ情報のうちの最も古いメッセージ情報を消去し、新たなメッセージ情報を記憶部33に書き込む。また、ユーザインタフェース制御手段395は、未読フラグと対応するメッセージ受信通知が記憶部33に記憶されている場合にはその旨をユーザインタフェース部37によって報知させる。そのような報知は、例えば、警備解除モード中には表示部36のランプ又はアイコン表示によって行われ、利用者が警備セットモードを設定する操作を行った場合には、操作を行った利用者に宛てられた未確認メッセージ情報が存在する旨を表示部35に表示させ又は音声出力部により音声出力することによって行われる。この場合、警備セットモードの操作による第1の設定信号の出力は禁止され、利用者がメッセージ情報を確認するまで又は未確認としておくことを明示的に選択するまで、警備セットモードの設定が禁止される。
【0032】
特に、本実施の形態では、ユーザインタフェース制御手段395は、操作部34が警備セットモードの設定操作を受け付けたときに未読フラグが付された特定のメッセージ受信通知が記憶部33に格納されているか否かを判断し、格納されている場合に、操作部34による第1の設定信号の出力を禁止し、ユーザインタフェース制御手段395は、特定のメッセージ受信通知があることについて表示部35により確認案内表示出力を行う。また、ユーザインタフェース制御手段395は、未読フラグが付された特定のメッセージ受信通知が記憶部33に格納されている場合でも、照合された利用者の通常と異なる警備セットモードの設定指示操作入力(例えば、警備セットモードボタンの長押し又はカードリーダへの利用者カードの予め設定された時間(例えば、5秒)の挿入)に応じて、特定メッセージが未読のままでも例外的に第1の設定信号の出力を許可する。特定のメッセージ受信通知とは、警備状態を切替操作した利用者が宛先となっているメッセージ受信通知である。この他、例えば、監視センタ装置4が送信元(作成者)として記憶されているメッセージ受信通知、特定の他の警備装置(例えば、警備装置3−2)が送信元となっているメッセージ受信通知、特定のサーバ(例えば、データサーバ5又はネットワークに接続された他のサーバ)が送信元となっているメッセージ受信通知、同じ警備装置3−1の特定の他の利用者が送信元となっているメッセージ受信通知、特定の重要度(例えば、高の重要度)に対応するメッセージ受信通知であってよい。なお、特定のメッセージ受信通知であるか否か判断は、記憶部33に格納されたメッセージ受信通知のヘッダ情報に付された送信先(宛先)の情報、送信元(作成者)の情報、送信元によって設定された重要度の情報等をユーザインタフェース制御手段395が読み取ることによって行われる。
【0033】
記憶制御手段396は、記憶部33への各種データの読出し又は書込みの制御を行う。例えば、データサーバ5から受信したメッセージ受信通知が宛先となる利用者のユーザID及び未読フラグと対応付けて記憶される。また、未読フラグと対応付けて記憶されている(フラグがonとなっている)メッセージ受信通知について対応するメッセージ情報の読出信号がデータサーバ5に送信されて表示部35にメッセージ情報が表示されると、この未読フラグの削除が行われる。また、このようにデータサーバ5からメッセージ情報の受信が行われたときには、記憶制御手段396は、受信したメッセージ情報を記憶部33に記憶する。
【0034】
データ送受信手段397は、利用者が操作部34を操作して作成した音声データ、テキストデータ又は画像データを本文データとしてデータ領域に含めて、同じく操作部34から入力された宛先利用者の指定情報及び重要度、そして作成者となる利用者の情報をヘッダ領域に含めたメッセージ情報を、通信部32によりデータサーバ5へ送信させる。また、データ送受信手段397は、操作部34を介して利用者から所定のメッセージ情報の読出指定入力がされると、そのメッセージ情報の識別情報を指定した読出信号に操作部34を操作している利用者のユーザIDを含めて通信部32によりデータサーバ5へ送信させる。その応答として、通信部32を介してデータサーバ5に格納されたメッセージ情報を受信すると、受信したデータを記憶部33に格納し又は表示部35に表示させる。
【0035】
図3は、
図1の警備装置の未読メッセージ報知処理フローチャートである。先ず、ユーザインタフェース制御手段395は、操作部34に警備セットモードの操作がなされたかを監視している(ステップST1)。操作部34は、照合手段398により照合された利用者の操作入力を許容する。ここで、操作部34に警備セットモードの設定操作がなければ(ステップST1−No)、記憶制御手段396は、警備装置3−1の何れかの利用者に宛てられた(送信先として指定されている)未読メッセージが記憶部33に格納されているか否か判断する(ステップST2)。未読メッセージの有無は、未読フラグと対応付いたメッセージ受信通知を確認することで行われる。
【0036】
何れの利用者についても未読メッセージが記憶部33に格納されていない場合(ステップST2−No)、そのまま処理を終了する。これに対し、未読メッセージが記憶部33に格納されている場合(ステップST2−Yes)、ユーザインタフェース制御手段395は、表示部35が警備の状況を表示しているメイン画面に未読アイコンを表示し(ステップST3)、処理を終了する。利用者は、操作部34を操作して未読メッセージの一覧を表示させ、何れの利用者に宛てられた未読メッセージがあるかを確認し、自身に宛てられたメッセージについて読出指定入力を行う。
【0037】
ステップST1において、操作部34に警備セットモードの操作があると(ステップST1−Yes)、照合手段398は、カードIDから利用者を特定し(ステップST4)、記憶制御手段396は、この特定した利用者(以下、操作者という)宛の特定の未読メッセージがあるか否か判断する(ステップST5)。特定の未読メッセージとは、上述したように、未読フラグと対応した、少なくとも操作者が宛先と合致するメッセージ受信通知であって、さらに、送信元又は重要度が予め指定した条件に合致するメッセージ受信通知であってよい。操作者宛の未読メッセージが無い場合(ステップST5−No)、ユーザインタフェース制御手段395は、操作部34による第1の設定信号の出力を許容し、操作部34は、モード切替手段394に第1の設定信号を出力し(ステップST6)、モード切替手段394は、警備セットモードを設定する処理を行う(ステップST7)。即ち、第1の設定信号を受信してから予め設定された時間経過後に記憶部33に記憶された現在の警備状態を警備セットモードに書き換える。
【0038】
他方、操作者宛の特定の未読メッセージがある場合(ステップST5−Yes)、ユーザインタフェース制御手段395は、メッセージ確認を促す確認案内表示を表示部35に出力する(ステップST8)。確認案内表示は、操作者に今すぐメッセージを確認するか否か選択させるダイアルログとして表示される。その後、ユーザインタフェース制御手段395は、操作部34が強制セット操作としての通常とは異なる警備セットモードの設定指示操作(例えば、警備セットモードボタンの長押し)を受け付けたか(ステップST9)、又は特定の未読メッセージの確認操作が行われたか否か(ステップST10)を判断する。操作部34は、このように操作者宛の未読メッセージがある場合に限り強制セット操作を受け付けてよい。
【0039】
強制セット操作がなく(ステップST9−No)、特定の未読メッセージの確認操作が行われると(ステップST10−Yes)、ユーザインタフェース制御手段395は、メッセージ読出指定入力として受け付けて、データサーバ5から対応するメッセージ情報を読み出して表示部35に表示し、記憶部33にて当該メッセージ通知に対応して記憶していた未読フラグを削除する(ステップST11)。また、ユーザインタフェース制御手段395は、処理をステップST5に戻して操作者が全ての特定の未読メッセージを確認したか判別する。特定の未読メッセージが他にもあればステップST8以降の処理を繰り返す。
【0040】
他方、ステップST9において操作部34が強制セット操作を受け付けると、ユーザインタフェース制御手段395は、特定のメッセージが未読のままであっても例外的に操作部34による第1の設定信号の出力を許容し、操作部34は、モード切替手段394に第1の設定信号を出力し(ステップST6)、モード切替手段394は、警備セットモードを設定する処理を行う(ステップST7)。
【0041】
以上説明したように、本実施の形態の警備システム1によれば、他の装置又は自己の装置の他の利用者(例えば、家族)から入力されたメッセージ情報について、警備セット操作の際に読み取った操作者の識別情報を用いてこの操作者宛の未読メッセージが存在するか否か判断することで、利用者が警備装置を操作する機会を利用して適切に未読メッセージの存在を報知することができる。そして、警備装置は、操作者宛の未読メッセージがある場合、メッセージを確認するか否かを利用者が入力することを警備セットモードを設定するための条件とすることで、重要なメッセージが未読のまま気づかず放置されることを防止できる。
【0042】
また、特に、特定の条件に合致するメッセージについてはその確認を警備セットモードを設定するための条件としたので、重要なメッセージが未確認のまま放置されてしまうことを防止して確実に確認させることができる。さらに、このような場合であっても、特別な操作入力により例外的にメッセージを未確認のままでも警備セットモードの設定を許容することができ、緊急時など利用者の事情により確認できないような場合であっても柔軟に対応することが可能となる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更及び変形することが可能である。
【0044】
例えば、本実施の形態では、警備セットモードの設定を行った操作者宛の特定の未読メッセージがある場合に操作部34から第1の設定信号の出力を禁止する例について説明したが、これに限定されない。つまり、警備セットモードの設定を行った操作者宛の特定の未読メッセージがある場合に警備セットモードの設定が禁止され、例外操作としての強制セット操作又は特定の未読メッセージの確認が行われたときに警備セットモードの設定禁止が解除される構成であればよい。このような変形例の一例として、警備セットモードの設定を行った操作者宛の特定の未読メッセージがある場合には、操作部34から第1の設定信号が出力されても、モード切替手段394によって、警備セットモードの設定が禁止されるようにしてもよく、この場合には、例外操作としての強制セット又は特定の未読メッセージの確認が行われたときにモード切替手段394による警備セットモードの設定禁止が解除される。