特許第5871645号(P5871645)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5871645浄化槽排水システム、及びこれに用いられる逆流防止ます
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871645
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】浄化槽排水システム、及びこれに用いられる逆流防止ます
(51)【国際特許分類】
   E03F 1/00 20060101AFI20160216BHJP
   E03F 7/04 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   E03F1/00 A
   E03F7/04
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-25485(P2012-25485)
(22)【出願日】2012年2月8日
(65)【公開番号】特開2013-160027(P2013-160027A)
(43)【公開日】2013年8月19日
【審査請求日】2015年1月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(72)【発明者】
【氏名】堀 昌広
(72)【発明者】
【氏名】岡本 晃
(72)【発明者】
【氏名】荒原 隆文
【審査官】 苗村 康造
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−065279(JP,A)
【文献】 特開2011−220012(JP,A)
【文献】 特開平10−299069(JP,A)
【文献】 特開2011−184933(JP,A)
【文献】 特開平04−136331(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 1/00〜 11/00
E03C 1/12〜 1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浄化槽から排出された排水が流れる排水経路を備え、該排水経路に逆流防止ますが配設されている浄化槽排水システムであって、
前記逆流防止ますは、前記浄化槽から排水が流入する流入口、及び該流入口から流入した排水を該排水経路のさらに下流へ排出するための流出口を備えたます本体部を有し、該ます本体部の流出口に、該流出口を介して該排水経路内の排水が下流側から該ます本体部内に流入することを防止する逆流防止装置が配設されており
更に、前記ます本体部の側壁、又は該ます本体部の流入口に接続された浄化槽側配管部の側壁にはオーバーフロー孔が設けられており
前記オーバーフロー孔は、該ます本体部における流入口の管底より上側かつ、前記逆流防止装置によってせき止められる排水の水位より上側に配設されており、
前記逆流防止装置により前記排水経路内の排水が下流側から該ます本体部内に流入することが防止された状態で、該ます本体部に流入した排水が、該ます本体部内に溜まってその水面が前記オーバーフロー孔に到達すると、該排水が該オーバーフロー孔を通して該ます本体部の外側へ流出してなり、該ます本体部の下流側において排水経路内が排水で満たされていない状態では、前記浄化槽から流出した排水は、前記流入口からます本体部内に流入し、該ます本体部の下流側へ案内されてなることを特徴とする浄化槽排水システム。
【請求項2】
前記オーバーフロー孔が設けられている前記ます本体部、又は前記浄化槽側配管部には外側容器部が取り付けられ、該外側容器部内に該オーバーフロー孔が配置されており、該オーバーフロー孔が設けられた該ます本体部、又は該浄化槽側配管部の外周面と該外側容器部の内周面との間に形成された一時貯留空間に、該オーバーフロー孔を通して該ます本体部の外側へ流出した排水が該外側容器部内に流入する請求項1に記載の浄化槽排水システム。
【請求項3】
前記ます本体部、又は前記浄化槽側配管部の外側には、前記オーバーフロー孔に配管を介して接続されている外側容器部が設けられており、該オーバーフロー孔から外側へ流出した排水が該配管を介して該外側容器部内に流入する請求項1に記載の浄化槽排水システム。
【請求項4】
前記外側容器部は、該外側容器部内に流入した排水を外部へ浸透させる浸透部を有している請求項2又は請求項3に記載の浄化槽排水システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の浄化槽排水システムに用いられる逆流防止ますであって、
該逆流防止ますのます本体部の側壁にオーバーフロー孔が設けられていることを特徴とする逆流防止ます。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄化槽から排出された排水が流れる排水経路を備え、該排水経路に逆流防止ますが配設されている浄化槽排水システム、及びこれに用いられる逆流防止ますに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、公共下水道設備が整っていない地域において、一般家庭等からの排水を浄化槽を用いて浄化処理し、側溝等の排水設備や河川等に排出することが行われている。この場合一般的に、排水経路の下流側から浄化槽へ排水が逆流することを防止するために、逆流防止手段が講じられる(例えば、特許文献1参照)。また、浄化槽から排水設備等までの排水経路において、逆流防止機能を有したますを設置することも行われている(例えば、特許文献2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−326287号公報
【特許文献2】特開2010−24687号公報
【特許文献3】特開平10−18405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年頻発する集中豪雨等によって排水設備等で過剰な排水が発生した場合、上記のような逆流防止機能によって浄化槽への逆流は防止できるものの、この状態で浄化槽側からの排水は行き場を失うため、該排水の円滑な処理が不可能となる。
【0005】
そこで本発明は、浄化槽から排出された排水が流れる排水経路を備え、該排水経路に逆流防止ますが配設されている浄化槽排水システムにあって、浄化槽へ排水が逆流してしまうことを確実に防止しつつ、浄化槽から排出される排水が適切に処理される構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、浄化槽から排出された排水が流れる排水経路を備え、該排水経路に逆流防止ますが配設されている浄化槽排水システムであって、前記逆流防止ますは、前記浄化槽から排水が流入する流入口、及び該流入口から流入した排水を該排水経路のさらに下流へ排出するための流出口を備えたます本体部を有し、該ます本体部の流出口に、該流出口を介して該排水経路内の排水が下流側から該ます本体部内に流入することを防止する逆流防止装置が配設されており、更に、前記ます本体部の側壁、又は該ます本体部の流入口に接続された浄化槽側配管部の側壁にはオーバーフロー孔が設けられており前記オーバーフロー孔の位置は、該ます本体部における流入口の管底より上側かつ、前記逆流防止装置によってせき止められる排水の水位より上側に配設されており、前記逆流防止装置により前記排水経路内の排水が下流側から該ます本体部内に流入することが防止された状態で、該ます本体部に流入した排水が、該ます本体部内に溜まってその水面が前記オーバーフロー孔に到達すると、該排水が該オーバーフロー孔を通して該ます本体部の外側へ流出してなり、該ます本体部の下流側において排水経路内が排水で満たされていない状態では、前記浄化槽から流出した排水は、前記流入口からます本体部内に流入し、該ます本体部の下流側へ案内されてなることを特徴とする浄化槽排水システムである。
【0007】
上記構成は、浄化槽排水システムとしてオーバーフロー機能を備えていることが大きな特徴である。すなわち、仮に前記逆流防止装置により逆流防止状態となり、浄化槽から排出された排水が下流へ向けて排水不可能な場合にも、前記ます本体部内に貯留された排水が一定量を超えれば、前記オーバーフロー孔から該排水が流出する。このため、ます本体部内の排水が過剰に貯留されてしまうことがなくなり、浄化槽は平時と変わらず浄化処理した排水を継続的に排出することができる。
【0008】
また、前記オーバーフロー孔が設けられている前記ます本体部、又は前記浄化槽側配管部には外側容器部が取り付けられ、該外側容器部内に該オーバーフロー孔が配置されており、該オーバーフロー孔が設けられた該ます本体部、又は該浄化槽側配管部の外周面と該外側容器部の内周面との間に形成された一時貯留空間に、該オーバーフロー孔を通して該ます本体部の外側へ流出した排水が該外側容器部内に流入する構成が提案される。
【0009】
かかる構成とすることにより、ます本体部の外側へ流出した排水を外側容器部内に貯留することができる。また、このように逆流防止ますに外側容器部が、あるいは浄化槽側配管部に外側容器部が取り付けられることにより、浄化槽排水システムがコンパクトな構造となる。
【0010】
また、前記ます本体部、又は前記浄化槽側配管部の外側には、前記オーバーフロー孔に配管を介して接続されている外側容器部が設けられており、該オーバーフロー孔から外側へ流出した排水が該配管を介して該外側容器部内に流入する構成としてもよい。
【0011】
かかる構成とすることにより、ます本体や浄化槽側配管部10の位置に関わらず、現場の状況に応じて前記外側容器部を所望位置に配置することができる。
【0012】
さらに、前記外側容器部は、該外側容器部内に流入した排水を外部へ浸透させる浸透部を有していることが望ましい。
【0013】
上記構成とすることにより、集中豪雨等により排水設備や河川側からの排水が増水して前記逆流防止装置により逆流防止状態となり、浄化槽から排出された排水が下流へ向けて排水不可能な場合にも、前記外側容器部内の一時貯留空間に貯留された排水を円滑に外部へ向けて排出することができ、より一層安定して浄化槽の排水を継続的に処理できる。
【0014】
また本発明は、上記浄化槽排水システムに用いられる逆流防止ますであって、該逆流防止ますのます本体部の側壁にオーバーフロー孔が設けられていることを特徴とする逆流防止ますである。
【0015】
かかる逆流防止ますとすることにより、浄化槽へ排水が逆流してしまうことを防止しながら、浄化槽からの排水を平時と同様に処理することができる。また、浄化槽から排出された排水が流れる既存の排水経路に、前記逆流防止ますを取り付けるだけで、浄化槽へ排水が逆流してしまうことを防止しながら、浄化槽からの排水を平時と同様に処理することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の浄化槽排水システムは、逆流防止ますにより浄化槽へ排水が逆流してしまうことを防止している状態でも、浄化槽からの排水を平時と同様に処理することができる効果がある。
【0017】
また本発明の逆流防止ますは、浄化槽へ排水が逆流してしまうことを防止しながら、浄化槽からの排水を平時と同様に処理することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施例にかかる浄化槽排水システムであり、(a)は一部断面側面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
図2】実施例にかかる通常時の浄化槽排水システムを示す一部断面側面図。
図3】実施例にかかる逆流防止時の浄化槽排水システムであって、(a)は一部断面側面図、(b)は(a)のB−B線断面図。
図4】変形例1にかかる浄化槽排水システムの一部断面側面図。
図5】変形例2にかかる浄化槽排水システムの一部断面側面図。
図6】変形例3にかかる浄化槽排水システムの一部断面側面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の浄化槽排水システムX1を具体化した実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、浄化槽排水システムX1は、浄化槽30から排出された排水が流れる排水経路Yを備え、該排水経路Yに逆流防止ます1が取り付けられている。
【0021】
前記逆流防止ます1は、流入口2と流出口3とを備えたます本体部4を備えている。該流入口2には、一端が浄化槽30に接続された浄化槽側配管部10の他端が接続されている。また、前記流出口3には、一端が排水設備としての側溝(図示省略)に接続されている排水経路下流側配管部11の他端が接続されている。なお、各配管部10,11は、主に配管により構成されている。
【0022】
また、前記ます本体部4は、泥溜め部としてのバケット5を備えている。該バケット5は、前記流入口2及び前記流出口3よりも下方に配設されており、該流入口2を介して該ます本体部4内に流入した浄化槽30からの排水が、該バケット5内に一定量貯留可能とされている。なお、該バケット5を含む該ます本体部4の内部空間によって、流入口2から流入した排水が前記流出口3に向かって通過するまでの内部流路12が構成されている。
【0023】
前記内部流路12の終端部であって前記流出口3の周縁には、逆流防止装置6が取り付けられている。該逆流防止装置6は、内部に弁体としての開閉蓋6aを有しており、該開閉蓋6aが上下方向に回動して開閉することにより、内部流路12と排水経路下流側配管部11内とを開通させる開通状態と、該内部流路12と該排水経路下流側配管部11内とを遮断する閉塞状態とに、状態変換される。なお、該逆流防止装置6は、公知技術の構成が好適に採用される。
【0024】
また、前記ます本体部4の上部には、地表面からの点検や整備等を可能にする立管7aが接続されている。また、該立管7aの上端には、蓋部7bが開閉自在に配設されている。
【0025】
そして、図2に示すように、浄化槽30から流出した排水は、浄化槽側配管部10を通って前記流入口2からます本体部4内に流入し、内部流路12を介して逆流防止装置6の開閉蓋6aを持ち上げて流出口3から排水経路下流側配管部11へ案内され、側溝へと排水される。
【0026】
さらに、本発明の要部を以下に説明する。
上記逆流防止ます1にあっては、ます本体部4の側壁にオーバーフロー孔8が複数設けられている。さらに詳述すると、該オーバーフロー孔8は、流入口2における前記浄化槽側配管部10の管軸CLとほぼ同じ高さ位置に複数配設されている。なお、該オーバーフロー孔8は、前記浄化槽側配管部10の管軸CLとほぼ同じ高さ位置に設定されることで、前記逆流防止装置6における閉塞状態の開閉蓋6aよりも高い位置に配置されることとなる。
【0027】
また、前記ます本体部4の外側には、外側容器部20が設けられている。さらに詳述すると、該外側容器部20は、ます本体部4を外側から覆うことができる寸法の容器によって構成されており、ます本体部4の外周を覆うように取り付けられ、前記オーバーフロー孔8が該外側容器部20内に配置されている。なお、該外側容器部20の上端部は、円板状の遮蔽部材21を介して該ます本体部4の上端部に接続されている。そして、該外側容器部20の内周面と、該ます本体部4の外周面との間には空間が形成され、この空間を一時貯留空間9としている。さらに、該外側容器部20の側壁には、浸透部としての浸透孔20aが複数設けられている。
【0028】
かかる構成において、集中豪雨等によって過剰な排水が側溝に集中し、排水経路下流側配管部11内が排水で満たされて上記逆流防止装置6の開閉蓋6aが閉塞状態となって逆流が防止されているとき、浄化槽側配管部10を介して浄化槽30から案内された排水は、前記内部流路12において順次貯留される。当然、逆流防止装置6の開閉蓋6aは閉塞状態であるため、継続して内部流路12内の水量が増大していく。そして、該内部流路12内の水位が前記オーバーフロー孔8に到達すると、図3に示すように、該オーバーフロー孔8を通して前記一時貯留空間9へと排水が排出される。したがって、前記逆流防止装置6の開閉蓋6aが閉塞状態であっても、浄化槽30からの排水を好適に内部流路12の外に排出することができる。
【0029】
さらに、前記外側容器部20には、浸透孔20aが形成されているため、前記一時貯留空間9に貯留された浄化槽30の排水を、徐々に少量ずつ地下に浸透させることができる。このため、該浄化槽30は平時と変わらず浄化処理した排水を継続的に排出することができる。
【0030】
なお、上記逆流防止ます1には、地表面からの点検や整備等を可能にする立管7a及び蓋部7bが設けられているため、該蓋部7bを開放することにより、逆流防止装置6の取り換え作業や、バケット5内に溜まっている浄化槽30から排出された排水の水質検査等が容易に行える。
【0031】
上記構成の浄化槽排水システムX1に代えて、図4に示すような変形例1にかかる浄化槽排水システムX2としてもよい。
【0032】
浄化槽排水システムX2は、前記オーバーフロー孔8が、該浄化槽側配管部10の側壁に設けられている。具体的には、該オーバーフロー孔8は、浄化槽側配管部10の側壁のうち、外側容器部20内であって前記逆流防止装置6における閉塞状態の開閉蓋6aよりも高い位置に配置されている。
【0033】
かかる構成としても、前記逆流防止装置6の開閉蓋6aが閉塞状態のとき、浄化槽30からの排水を好適にオーバーフロー孔8を介して内部流路12の外に排出することができ、そして内部流路12の外に排出された排水を外側容器部20内の一時貯留空間9に一時的に貯留しておくことができる。勿論、外側容器部20に浸透孔20aを設けることにより、前記一時貯留空間9に貯留された浄化槽30の排水を、徐々に少量ずつ地下に浸透させることができる。
【0034】
さらに、これまでに述べた浄化槽排水システムX1,X2に代えて、図5に示すような変形例2にかかる浄化槽排水システムX3としてもよい。
【0035】
浄化槽排水システムX3は、オーバーフロー孔8が浄化槽側配管部10に設けられており、かつ、外側容器部40がます本体部4を覆うことなく該浄化槽側配管部10におけるオーバーフロー孔8周辺を外側から覆うように配設されている。そして、該浄化槽側配管部10の外周面と該外側容器部40の内周面との間に、一時貯留空間9が形成されている。
【0036】
かかる構成としても、前記逆流防止装置6の開閉蓋6aが閉塞状態のとき、浄化槽30からの排水を好適にオーバーフロー孔8を介して内部流路12の外に排出することができ、そして内部流路12の外に排出された排水を外側容器部40内の一時貯留空間9に一時的に貯留しておくことができる。勿論、該外側容器部40に浸透孔20aを形成することにより、該排水を徐々に少量ずつ地下に浸透させることができる。
【0037】
さらに、図6に示すような変形例3にかかる浄化槽排水システムX4が提案される。
【0038】
前記浄化槽排水システムX4は、前記オーバーフロー孔8の外側に配管55の一端が取り付けられており、該配管55の他端が外側容器部50に取り付けられている。該外側容器部50は、ます本体部4又は浄化槽側配管部10とは別に、現場の状況に応じて所望位置に配置される。かかる構成にあって、該オーバーフロー孔8から外側へ流出した排水は、前記配管55を介して外側容器部50内に流入する。かかる構成は、ます本体部4や浄化槽側配管部10の位置に関わらず、外側容器部50を所望位置に配置できる利点がある。
【0039】
本発明は、上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
例えば、オーバーフロー孔8がます本体部4に設けられた場合、該ます本体部4の主要部を構成する部材に該オーバーフロー孔8が必ずしも設けられている必要はなく、該ます本体部4を構成する他の補助部材に設けられていてもよい。また、オーバーフロー孔8が浄化槽側配管部10に設けられた場合、該浄化槽側配管部10の主要部を構成する管材に該オーバーフロー孔8が必ずしも設けられている必要はなく、該浄化槽側配管部10を構成する他の補助部材に設けられていてもよい。
【0040】
また、オーバーフロー孔8の位置(高さ)は特に限定されない。ただし、排水機能を円滑に保つために、ます本体部4における流入口2の管底より上側かつ、逆流防止装置6の逆流防止機能によってせき止められる排水の水位より上側(本実施例においては開閉蓋6aが閉塞状態におかれている位置よりも上側)に配設されていることが望ましい。
【0041】
また、例えば、前記外側容器部20,40,50の外側に公知技術の浸透槽を設け、前記浸透孔20aから該浸透槽へ排水を浸透させ、該浸透槽を介して地下等に浸透させてもよい。
【0042】
また、上記した構成は前記外側容器部20,40,50に浸透機能が設けられているが、浸透機能を設けない貯留型の外側容器部を採用してもよい。ただし、この場合、外側容器部内に溜まった排水を適切に処理できる点検口等を設けることが望ましい。
【0043】
また、排水設備としては、側溝に限定されることはなく、下水本管、雨水本管、水路等であってもよい。また、排水経路下流側配管部11を流れる排水は、河川に直接排出されてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 逆流防止ます
2 流入口
3 流出口
4 ます本体部
6 逆流防止装置
8 オーバーフロー孔
9 一時貯留空間
10 浄化槽側配管部
20,40,50 外側容器部
20a 浸透孔(浸透部)
30 浄化槽
X1〜X4 浄化槽排水システム
Y 排水経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6