特許第5871748号(P5871748)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5871748-エレベーターの操作盤 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871748
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】エレベーターの操作盤
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/50 20060101AFI20160216BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20160216BHJP
   B66B 11/02 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   B66B1/50 A
   B66B3/00 K
   B66B11/02 N
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-176204(P2012-176204)
(22)【出願日】2012年8月8日
(65)【公開番号】特開2014-34449(P2014-34449A)
(43)【公開日】2014年2月24日
【審査請求日】2014年8月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 顕康
(72)【発明者】
【氏名】高尾 俊志
【審査官】 葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−066972(JP,U)
【文献】 特開2011−051712(JP,A)
【文献】 特開2001−089043(JP,A)
【文献】 特表昭57−500757(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/46,1/50
B66B 3/00
B66B 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の昇降路内を昇降する乗りかごと、この乗りかごの昇降動作を制御する制御装置とを有するエレベーターの乗りかご内に設けられ、上下に配置され、前記乗りかごの行先階を指定する複数の行先階釦を備えたエレベーターの操作盤において、
前記制御装置は前記エレベーターの呼び登録に基づいて前記エレベーターの運転方向を判断し、前記運転方向に基づいて上昇運転方向信号又は下降運転方向信号を出力し、
前記制御装置から前記下降運転方向信号を受信する場合に、前記複数の行先階釦の入力信号のうち下方に配置された行先階釦程、下層階への行先階釦の入力信号に設定し、
前記制御装置から前記上昇運転方向信号を受信する場合に、前記複数の行先階釦の入力信号のうち下方に配置された行先階釦程、上層階への行先階釦の入力信号に設定する行先階釦信号入力切替装置と、
前記行先階釦の入力信号に対応する行先階を表示する表示装置と、
前記制御装置から指示される運転方向に応じて、前記表示装置によって表示される前記行先階釦の行先階を前記行先階釦信号入力切替装置によって設定された行先階に切替える表示切替装置とを備えたことを特徴とするエレベーターの操作盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターの乗かご内に設けられた操作盤に関する。
【背景技術】
【0002】
マンション等の建物に設置されているエレベーターでは、大人や子供、身長の高い人や低い人といった様々な利用者が利用する。例えば、高層マンションにおいて、子供あるいは身長の低い利用者が高層階への行先階を指定する場合、例えば高層階への行先階釦が操作盤の上部に配置されていれば、子供あるいは身長の低い利用者の手が行先階釦に届かないことがあり、子供あるいは身長の低い利用者はこの行先階釦を押圧することができない場合が発生する。従って、建物によっては利用者の要望により、乗りかご内に釦押棒が設置されているエレベーターがある。
【0003】
このような問題を解決するために、乗場呼び釦とは別に、建物の乗場に子供を対象として操作される子供用釦、及び操作盤の行先階釦の配置を設定する切替釦を設け、子供用釦が押されることにより、操作盤の釦配置を変更するようにしたエレベーターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−51712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された従来技術のエレベーターでは、子供等の身長の低い利用者でも子供用釦を押し下げることによって釦操作を実行することができるが、上述したように建物の全ての階の乗場に通常の乗場呼び釦以外に子供用釦と操作盤の行先階釦の配置を設定する切替釦を必要とするので、これらの釦を設置するのにコストがかかることが問題になっている。
【0006】
また、従来技術のエレベーターでは、操作方法が複雑であるので、エレベーターの利用者が切替釦の利用方法を知っていることが前提となる。そのため、例えば初めて子供用釦及び切替釦が設置された建物のエレベーターに乗り込んだ場合には、子供等の利用者がこの設置された釦の利用方法を知らなかったり、あるいは分からないことがあるので、子供用の切替釦の効果を発揮することができない虞がある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、コストを抑えつつ、子供等の身長の低い利用者でも釦操作を容易に実行することができるエレベーターの操作盤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明のエレベーターの操作盤は、建物の昇降路内を昇降する乗りかごと、この乗りかごの昇降動作を制御する制御装置とを有するエレベーターの乗りかご内に設けられ、上下に配置され、前記乗りかごの行先階を指定する複数の行先階釦を備えたエレベーターの操作盤において、前記制御装置は前記エレベーターの呼び登録に基づいて前記エレベーターの運転方向を判断し、前記運転方向に基づいて上昇運転方向信号又は下降運転方向信号を出力し、前記制御装置から前記下降運転方向信号を受信する場合に、前記複数の行先階釦の入力信号のうち下方に配置された行先階釦程、下層階への行先階釦の入力信号に設定し、前記制御装置から前記上昇運転方向信号を受信する場合に、前記複数の行先階釦の入力信号のうち下方に配置された行先階釦程、上層階への行先階釦の入力信号に設定する行先階釦信号入力切替装置と、前記行先階釦の入力信号に対応する行先階を表示する表示装置と、前記制御装置から指示される運転方向に応じて、前記表示装置によって表示される前記行先階釦の行先階を前記行先階釦信号入力切替装置によって設定された行先階に切替える表示切替装置とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明のエレベーターの操作盤によれば、コストを抑えつつ、子供等の身長の低い利用者でも釦操作を容易に実行することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るエレベーターの操作盤の一実施形態の構成を示す図である。
図2】本実施形態の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るエレベーターの操作盤を実施するための形態を図に基づいて説明する。
【0012】
本発明に係るエレベーターの操作盤の一実施形態は、例えば図1に示すように建物に設置されたエレベーターに設けられる。具体的には、このエレベーターは、例えば昇降路1A内を昇降する乗りかご1を有し、本実施形態に係る操作盤10は、例えば乗りかご1内に乗車した利用者が操作するために乗りかご1内の側壁に設置されている。なお、本実施形態では、エレベーターが設置された建物は、例えば4階建の構造になっている。
【0013】
また、エレベーターは、例えば昇降路1Aの上方に位置する機械室1Bに設けられたトラクションマシン4と、一端が乗りかご1に取付けられ、トラクションマシン4に巻き掛けられたメインロープ2と、このメインロープ2の他端が取り付けられ、昇降路1A内に吊り下げられたつり合い錘3と、機械室1Bに設けられ、乗りかご1の昇降動作を制御する制御装置5とを有している。そして、制御装置5は、操作盤10の操作に応じてトラクションマシン4を回転駆動させることにより、乗りかご1をつり合い錘3に対して相対的に昇降させるようにしている。
【0014】
本実施形態に係る操作盤10は、上下に配置され、乗りかご1の行先階を指定する複数の行先階釦を備えている。これらの複数の行先階釦は、例えば上下に1列に並んで配列された4つの押釦から成り、便宜的に下から上に向かって順に第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、第4の行先階釦14Cと呼ぶこととする。
【0015】
これらの第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cは押下されることにより、後述するように指定された行先階を指定するようになっており、制御装置5は指定された行先階への行先階釦の入力信号を受信してトラクションマシン4を回転駆動させるようにしている。
【0016】
また、本実施形態に係る操作盤10は、上述の行先階釦11C,12C,13C,14Cの行先階を表示する表示装置15と、エレベーターの運転方向のうち上昇運転方向を点灯することで示す上昇方向灯16と、エレベーターの運転方向のうち下降運転方向を点灯することで示す下降方向灯17と、乗りかご1のドア(図示せず)の開扉動作を行う開釦18と、乗りかご1のドアの閉扉動作を行う閉釦19とを備えている。
【0017】
表示装置15は、例えば第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cに隣接する位置に分離して配設され、これらの各行先階釦11C,12C,13C,14Cの隣の位置で1〜4を示す数字を表示することにより、各行先階釦11C,12C,13C,14Cの行先階を示すようになっている。
【0018】
ここで、建物の最下階である1階の乗場には、上層階へ行くために乗りかご1を呼び寄せる上昇乗場呼び釦11Uが設置されている。また、建物の2階と3階の乗場には、上層階へ行くために乗りかご1を呼び寄せる上昇乗場呼び釦12U,13Uがそれぞれ設置されると共に、下層階へ行くために乗りかご1を呼び寄せる下降乗場呼び釦12D,13Dがそれぞれ設置されている。さらに、建物の最上階である4階の乗場には、下層階へ行くために乗りかご1を呼び寄せる下降乗場呼び釦14Dが設置されている。
【0019】
本実施形態に係る操作盤10は、例えば操作盤10自体の動作を制御する操作盤制御装置20が組み込まれており、この操作盤制御装置20は、制御装置5から指示される運転方向が下降運転方向である場合に、複数の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下方に配置された行先階釦程、下層階への行先階釦の入力信号に設定し、制御装置5から指示される運転方向が上昇運転方向である場合に、複数の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下方に配置された行先階釦程、上層階の行先階釦の入力信号に設定する行先階釦信号入力切替装置23を有している。
【0020】
また、操作盤制御装置20は、制御装置5から指示される運転方向に応じて、表示装置15によって表示される行先階釦11C,12C,13C,14Cの行先階を行先階釦信号入力切替装置23によって設定された行先階に切替える表示切替装置22を備えている。なお、本実施形態では、行先階釦信号入力切替装置23と表示切替装置22との間に、例えば通信を行う通信手段21が接続されており、この通信手段21は制御装置5と通信線(図示せず)で接続されて必要な制御信号の送受信を行うようになっている。
【0021】
すなわち、制御装置5は、建物の各階の乗場で待機する利用者が上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dを押下して呼び登録が行われると、この呼び登録に基づいてエレベーターの運転方向が上昇運転方向であるのか、あるいは下降運転方向であるのかどうかを判断し、判断した運転方向を示す信号、すなわち上昇運転方向を示す上昇運転方向信号又は下降運転方向を示す下降運転方向信号を操作盤制御装置20へ送信するようにしている。そして、操作盤制御装置20が制御装置5から上昇運転方向信号を受信したときには、上昇方向灯16を点灯させ、操作盤制御装置20が制御装置5から下降運転方向信号を受信したときには、下降方向灯17を点灯させるようにしている。
【0022】
さらに、操作盤制御装置20が制御装置5から上昇運転方向信号を受信したときには、操作盤制御装置20の行先階釦信号入力切替装置23は、下から上に向かって順に配列された各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号を、最上階である4階への行先階釦の入力信号、4階よりも下層階である3階への行先階釦の入力信号、3階よりも下層階である2階への行先階釦の入力信号、最下階である1階への行先階の入力信号に設定するようにしている。
【0023】
また、操作盤制御装置20が制御装置5から上昇運転方向信号を受信したときには、操作盤制御装置20の表示切替装置22は、各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号に対応するように、表示装置15の階床表示を下から上に向かって順に4、3、2、1と表示させるようにしている。
【0024】
一方、操作盤制御装置20が制御装置5から下降運転方向信号を受信したときには、操作盤制御装置20の行先階釦信号入力切替装置23は、下から上に向かって順に配列された各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号を、最下階である1階への行先階釦の入力信号、1階よりも上層階である2階への行先階釦の入力信号、2階よりも上層階である3階への行先階釦の入力信号、最上階である4階への行先階の入力信号に設定するようにしている。
【0025】
また、操作盤制御装置20が制御装置5から下降運転方向信号を受信したときには、操作盤制御装置20の表示切替装置22は、各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号に対応するように、表示装置15の階床表示を下から上に向かって順に1、2、3、4と表示させるようにしている。
【0026】
なお、エレベーターの利用者は、現在待機している階より上方の階へ行きたい場合には、上昇乗場呼び釦11U,12U,13Uを操作することにより、乗りかご1が上昇乗場呼び釦11U,12U,13Uの呼び登録があった階に向かって昇降路1A内を昇降し、乗りかご1の到着後にエレベーターは上昇運転を行うことになる。また、利用者は、現在待機している階より下方の階へ行きたい場合には、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dを操作することにより、乗りかご1が下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録があった階に向かって昇降路1A内を昇降し、乗りかご1の到着後にエレベーターは下降運転を行うことになる。
【0027】
次に、本実施形態の動作を図2のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0028】
図2は本実施形態の動作を示すフローチャートである。
【0029】
本実施形態では、まず図2に示すように制御装置5は、上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作されたかどうか、すなわち上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録があったかどうかを確認する(ステップ(以下、Sと記す)10)。
【0030】
このとき、制御装置5は、上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作されていない、すなわち上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録がなかったことを確認すると、手順S10の動作を繰返し行う。
【0031】
一方、手順S10において制御装置5は、上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作された、すなわち上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録があったことを確認すると、上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作された階へ乗りかご1を走行させる(S11)。
【0032】
次に、制御装置5は、乗りかご1が上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作された階へ到着したかどうかを確認する(S12)。このとき、制御装置5は、乗りかご1が上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作された階へ到着していないことを確認すると、手順S12の動作を繰返し行う。
【0033】
一方、手順S12において制御装置5は、乗りかご1が上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dが操作された階へ到着したことを確認すると、乗りかご1が停止するので(S12x)、上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録に基づいてエレベーターの運転方向が上昇運転方向であるのか、あるいは下降運転方向であるのかどうかを判断し、上昇運転方向信号又は下降運転方向信号を操作盤制御装置20へ送信すると共に、ドアを開かせる。そして、乗場で待機していた利用者が乗りかご1内へ乗り込んで、操作盤10を操作して行先階を指定する。
【0034】
次に、操作盤制御装置20は、制御装置5から上昇運転方向信号を受信したのか、あるいは下降運転方向信号を受信したのかどうかを確認する(S13)。このとき、操作盤制御装置20は、制御装置5から上昇運転方向信号を受信したことを確認した場合には、エレベーターの運転を上昇運転に設定し(S14a)、上昇方向灯16を点灯させる。なお、通常、乗りかご1は上昇乗場呼び釦11U,12U,13U、下降乗場呼び釦12D,13D,14Dの呼び登録に応じて停止する場合には、この呼び登録の運転方向に走行するように準備して停止する。
【0035】
次に、操作盤制御装置20の行先階釦信号入力切替装置23は、下から上に向かって順に配列された各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号を、最上階である4階への行先階釦の入力信号、4階よりも下層階である3階への行先階釦の入力信号、3階よりも下層階である2階への行先階釦の入力信号、最下階である1階への行先階の入力信号に設定する。
【0036】
また、操作盤制御装置20の表示切替装置22は、各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号に対応するように、表示装置15の階床表示を下から上に向かって順に4、3、2、1と表示させる(S15a)。
【0037】
ここで、乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち最下部の第1の行先階釦11Cを押下した場合には(手順S16aでYes)、行先階として4階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として4階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を4階に設定する(S20a)。
【0038】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下から2番目の第2の行先階釦12Cを押下した場合には(手順S16aでNo、手順S17aでYes)、行先階として3階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として3階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を3階に設定する(S21a)。
【0039】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下から3番目の第3の行先階釦13Cを押下した場合には(手順S16aでNo、手順S17aでNo、手順S18aでYes)、行先階として2階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として2階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を2階に設定する(S22a)。
【0040】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち最上部の第4の行先階釦14Cを押下した場合には(手順S16aでNo、手順S17aでNo、手順S18aでNo、手順S19でYes)、行先階として1階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として1階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を1階に設定する(S23a)。
【0041】
なお、第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cのいずれも操作されなかった場合には(手順S16aでNo、手順S17aでNo、手順S18aでNo、手順S19aでNo)、第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cのいずれかが操作されるまで次の動作が行われない。
【0042】
一方、手順S13において操作盤制御装置20は、制御装置5から下降運転方向信号を受信したことを確認した場合には、エレベーターの運転を下降運転に設定し(S14b)、下降方向灯17を点灯させる。そして、操作盤制御装置20の行先階釦信号入力切替装置23は、下から上に向かって順に配列された各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号を、最下階である1階への行先階釦の入力信号、1階よりも上層階である2階への行先階釦の入力信号、2階よりも上層階である3階への行先階釦の入力信号、最上階である4階への行先階釦の入力信号に設定する。
【0043】
また、操作盤制御装置20の表示切替装置22は、各第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号に対応するように、表示装置15の階床表示を下から上に向かって順に1、2、3、4と表示させる(S15b)。
【0044】
ここで、乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち最下部の第1の行先階釦11Cを押下した場合には(手順S19bでNo、手順S18bでNo、手順S17bでNo、手順S16bでYes)、行先階として1階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として1階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を1階に設定する(S20b)。
【0045】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下から2番目の第2の行先階釦12Cを押下した場合には(手順S19bでNo、手順S18bでNo、手順S17bでYes)、行先階として2階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として2階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を2階に設定する(S21b)。
【0046】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち下から3番目の第3の行先階釦13Cを押下した場合には(手順S19bでNo、手順S18bでYes)、行先階として3階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として3階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を3階に設定する(S22b)。
【0047】
乗りかご1内に乗り込んだ利用者が操作盤10の行先階釦11C,12C,13C,14Cのうち最上部の第4の行先階釦14Cを押下した場合には(手順S19bでYes)、行先階として4階が指定されるので、操作盤制御装置20の通信手段21は、行先階として4階を指定する旨の行先階信号を制御装置5へ送信する。制御装置5は、この行先階信号を受信すると、行先階を4階に設定する(S23b)。
【0048】
なお、第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cのいずれも操作されなかった場合には(手順S19bでNo、手順S18bでNo、手順S17bでNo、手順S16bでNo)、第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cのいずれかが操作されるまで次の動作が行われない。
【0049】
制御装置5は、手順S20a、S21a、S22a、S23a、S20b、S21b、S22b、S23bにおいて行先階を設定した後、ドアを閉じて乗りかご1を設定した行先階へ走行させ(S24)、乗りかご1が行先階に到着したかどうかを確認する(S25)。このとき、制御装置5は、乗りかご1が行先階に到着していないことを確認すると、手順S24の動作を繰返し行う。
【0050】
一方、手順S25において制御装置5は、乗りかご1が行先階に到着したことを確認すると、乗りかご1が停止するので(S26)、ドアを開くと共に、点灯させていた上昇方向灯16又は下降方向灯17を消灯させる。そして、利用者が乗りかご1から目的の行先階の乗場へ降車し、本実施形態の動作を終了する。
【0051】
このように構成した本実施形態によれば、乗場で待機している利用者がエレベーターを利用して上層階へ向かう場合には、乗場の上昇乗場呼び釦11U,12U,13Uを操作する。このとき、操作盤10において下から上に向かって順に配列された第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号が行先階釦信号入力切替装置23によって最端階の4階、次の端階の3階、2階、1階への入力信号にそれぞれ切替るので、子供等の身長が低い利用者であっても上層階へ向かう行先階釦に手を十分に届かせることができる。
【0052】
また、乗場で待機している利用者がエレベーターを利用して下層階へ向かう場合には、乗場の下降乗場呼び釦12D,13D,14Dを操作する。このとき、操作盤10において下から上に向かって順に配列された第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cの入力信号が行先階釦信号入力切替装置23によって最端階の1階、次の端階の2階、3階、4階への入力信号にそれぞれ切替るので、子供等の身長が低い利用者であっても下層階へ向かう行先階釦に手を十分に届かせることができる。
【0053】
その際、第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cに隣接して配置された表示装置15に行先階を示す1〜4の数字が行先階釦信号入力切替装置23によって切替えられた行先階に合わせて表示されるので、子供や大人も含めた利用者が操作盤10における行先階の指定の仕方を容易に把握することができ、違和感なく利用することができる。このように、本実施形態に係る操作盤10は、特殊な釦を付加することもないので、コストを抑えつつ、子供等の身長の低い利用者でも釦操作を容易に実行することができる。
【0054】
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
【0055】
また、本実施形態は、図1に示すように第1の行先階釦11C、第2の行先階釦12C、第3の行先階釦13C、及び第4の行先階釦14Cと、表示装置15とが分離して配置された場合について説明したが、この場合に限らず、例えば各行先階釦11C,12C,13C,14Cと、表示装置15とが合体したタッチパネル機能を有した液晶を使用したり、あるいは各行先階釦11C,12C,13C,14Cの頂部に数字や文字表示が可能なLEDを使用した表示機能を有するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 乗りかご
5 制御装置
10 操作盤
11C 第1の行先階釦
11U,12U,13U 上昇乗場呼び釦
12C 第2の行先階釦
12D,13D,14D 下降乗場呼び釦
13C 第3の行先階釦
14C 第4の行先階釦
15 表示装置
20 操作盤制御装置
21 通信手段
22 表示切替装置
23 行先階釦信号入力切替装置
図1
図2