(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
各表示デバイスの識別情報に関連付けて、その表示デバイスに対応する商品の情報と、前記光学式読取装置で読取り可能な形態の商品コードと、棚卸対象か否かを識別するフラグとを記憶する記憶手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、表示制御装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、電子棚札システムの棚札サーバに、表示制御装置としての機能を適用した場合である。
【0009】
図1は、電子棚札システムを導入した店舗に構築される店舗システムの全体構成図である。店舗システムは、POS(Point Of Sales)システム1と電子棚札システム2とを含む。また、棚卸作業で使用する複数のハンディターミナル3と、各ハンディターミナル3と無線通信が可能な無線基地局4とを含む。
【0010】
POSシステム1は、図示しないが、複数のPOS端末と、各POS端末を一元的に制御するPOSサーバとを含む。POS端末は、通常、店舗の会計場所(レジ)に設置される。そしてPOS端末は、各商品に付されているバーコードを光学的に読取るためのスキャナ(光学式読取装置)を備え、このスキャナで読取られたバーコードに基づいて、このバーコードが付された商品の販売データを登録処理する。
【0011】
POSサーバは、各POS端末を有線または無線のLAN(Local Area Network)で接続する。そしてPOSサーバは、各POS端末でそれぞれ登録処理された各商品の販売データをLANを介して収集し集計して、店舗の売上分析に必要なデータを生成する。またPOSサーバは、各商品の在庫点数を管理するための在庫データベース11にアクセス可能である。
【0012】
在庫データベース11に保存される在庫データレコード11Rを
図2に示す。在庫データレコード11Rは、商品毎に形成される。
図2に示すように、在庫データレコード11Rは、商品コード、商品名、棚区分及び在庫点数のデータ項目を含む。商品コードは、各商品を品種別に識別するためのコードであり、通常、各商品には商品コードを表わすバーコードが付されている。商品名は、商品コードで特定される商品固有の名称である。棚区分は、商品コードで特定される商品が陳列されている商品棚を特定する情報である。
【0013】
POSサーバは、図示しない検品システムにより商品の入荷点数が入力されると、この商品の在庫点数を入荷点数だけ増加する。またPOSサーバは、POS端末から商品の販売データを収集すると、この商品の在庫点数を販売点数だけ減少する。さらに、ハンディターミナル3の操作入力により商品の棚卸点数が入力されると、この商品の在庫点数を棚卸点数と一致させる。
【0014】
電子棚札システム2は、複数の電子棚札21と、商品棚毎の中継器22と、棚札サーバ23とを含む。電子棚札21は、
図4に示すように、札状の本体211の表面に表示部212を設けた表示デバイスである。電子棚札21は、商品棚に陳列される各商品にそれぞれ対応して設けられ、その対応する商品の品名、価格等を表示部212で表示する。買物客は、表示部212の表示内容から、この電子棚札21に対応して陳列されている商品の品名、価格等を知ることができる。
【0015】
電子棚札21は、商品棚毎にグループ化される。各商品棚には、それぞれ中継器22が設置される。中継器22は、同一の商品棚に設けられた電子棚札21を通信回線24で接続し、棚札サーバ23からのデータを各電子棚札21に配信する。なお、例えば隣接する複数の商品棚にそれぞれ設けられる複数の電子棚札21を1つのグループとしてもよい。この場合、これら複数の商品棚に対して1つの中継器22が設けられる。また、商品棚が大きい場合には、商品棚を複数に区分し、その区分毎に電子棚札をグループ化してもよい。この場合、1つの商品棚に対して複数の中継器が設けられる。
【0016】
電子棚札システム2は、棚札サーバ23と、商品棚毎の中継器22とを、LAN25で接続する。LAN25は、POSシステムのLANとは異なるネットワークを構築する。LAN25には、前記無線基地局4が接続される。棚札サーバ23は、ハンディターミナル3で入力された棚卸データを、無線基地局4を介して受信する。また、LAN25には、POSサーバが接続される。棚札サーバ23は、ハンディターミナル3から受信した棚卸データをPOSサーバに転送する。
【0017】
棚札サーバ23は、各電子棚札21の表示データを管理する棚札データベース26にアクセス可能である。棚札データベース26に保存される棚札データレコード26Rを
図3に示す。棚札データレコード26Rは、電子棚札21毎に形成される。
図3に示すように、棚札データレコード26Rは、棚札ID、棚区分、商品コード、商品名、価格、バーコードデータ及び棚卸フラグF1を含む。棚札IDは、各電子棚札21を個々に識別するための情報である。棚区分は、棚IDで特定される電子棚札21が取り付けられている商品棚を特定する情報である。商品コード、商品名及び価格は、棚IDで特定される電子棚札21が対応する商品の情報である。バーコードデータは、同一レコードの商品コードを表わすバーコードを生成するためのデータである。棚卸フラグF1は、同一レコードの商品コードで特定される商品が棚卸対象であるとき“1”にセットされ、棚卸作業が終了すると“0”にリセットされる。なお、棚卸フラグF1の値“1”と“0”は、逆であってもよい。
【0018】
ここに、棚札データベース26は、各表示デバイス(電子棚札21)の識別情報(棚札ID)に関連付けて、その表示デバイスに対応する商品の情報と、光学式読取装置(スキャナ)で読取り可能な形態の商品コード(バーコード)と、棚卸対象か否かを識別するフラグ(棚卸フラグF1)とを記憶する記憶手段を構成する。
【0019】
図5は、ハンディターミナル3の外観構成を示す斜視図であり、
図6は、ハンディターミナル3のハードウェア構成を示すブロック図である。ハンディターミナル3は、片手で携帯可能な本体31の握り部31Aにキーボード32を設け、このキーボード32よりも先端側に表示器33を設ける。また、ハンディターミナル3は、本体31の先端部34Bにスキャナ34を設ける。キーボード32には、在庫点数を置数するためのテンキーの他、エンターキー、カーソルのシフトキー等が配置される。
【0020】
ハンディターミナル3は、本体31に、CPU(Central Processing Unit)35、ROM(Read Only Memory)36、RAM(Random Access Memory)37及び無線部38を搭載する。そしてハンディターミナル3は、CPU35と、ROM36及びRAM37とを、アドレスバス及びデータバス等のバスライン39で接続する。またハンディターミナル3は、バスライン39に、図示しない入出力回路を介して、前記無線部38、キーボード32、表示器33及びスキャナ34を接続する。
【0021】
CPU35は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU35は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、ハンディターミナル3としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0022】
ROM36は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM36は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM36は、CPU35が各種の処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
【0023】
RAM37は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM37は、CPU35が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。またRAM37は、CPU35が各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。無線部38は、前記無線基地局4との間で無線を利用したデータ通信を可能とする。
【0024】
図7は、棚札サーバ23のハードウェア構成を示すブロック図である。棚札サーバ23は、CPU231、ROM232、RAM233、通信インターフェース234、補助記憶デバイス235、時計部236及びデータベースインターフェース237を備える。そして棚札サーバ23は、CPU231と、ROM232、RAM233、通信インターフェース234、補助記憶デバイス235、時計部236及びデータベースインターフェース237とを、アドレスバス,データバス等のバスライン238で接続する。
【0025】
CPU231は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU231は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、棚札サーバ23としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0026】
ROM232は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM232は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM232は、CPU231が各種の処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
【0027】
RAM233は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM233は、CPU231が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。またRAM233は、CPU231が各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
【0028】
通信インターフェース234は、棚札サーバ23と、LAN25を介して接続される各機器(POSサーバ、中継器22、無線基地局4)との間のデータ通信を司る。
【0029】
補助記憶デバイス235は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス235は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス235は、CPU231が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU231での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス235は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0030】
時計部236は、現在の日付及び時刻を計時する。データベースインターフェース237は、前記棚札データベース26に対するデータの書込み及びデータの読出しを行う。
【0031】
図8は、ハンディターミナル3のCPU35が実行する棚卸業務の情報処理手順を示す流れ図である。この手順は、ROM36に記憶される制御プログラムに従ったものである。すなわち、電源の投入によりハンディターミナル3が立ち上がり、制御プログラムが起動すると、CPU35は、表示器33にメニュー画面を表示させる(Act1)。メニュー画面には、当該ハンディターミナル3で実行可能な業務のメニューが選択可能に表示される。この業務メニューの中に、棚卸業務も含まれる。
【0032】
棚卸作業を行う担当者(以下、棚卸担当者と称する)は、ハンディターミナル3を携帯して売場に行く。そして、メニュー画面から棚卸業務を選択する。
【0033】
CPU35は、業務が選択されるのを待機する(Act2)。シフトキーとエンターキーとの操作入力により業務メニューの中のいずれかの業務が選択されると(Act2にてYES)、CPU35は、その業務を判別する(Act3)。
【0034】
棚卸業務が選択されたとき(Act3にてYES)、CPU35は、表示器33に棚区分選択画面を表示させる(Act4)。棚区分選択画面には、各商品棚を特定する棚区分が選択可能に表示される。また、業務終了を宣言するボタン(以下、業務終了ボタンと称する)の画像も表示される。
【0035】
棚卸担当者は、棚区分選択画面から棚卸を行う商品棚の棚区分を選択する。つまり、選択された棚区分で特定される商品棚に陳列されている各商品が棚卸対象となる。なお、棚卸作業を終了する場合には、業務終了ボタンを入力する。
【0036】
CPU35は、棚区分選択画面から棚区分が選択されるのを待機する(Act5)。またCPU35は、業務終了ボタンが入力されたか否かを確認する(Act6)。シフトキーとエンターキーとの操作入力により、いずれかの棚区分が選択されると(Act5にてYES)、CPU35は、当該棚区分を含む棚卸コマンドを、無線部38を介して棚札サーバ23宛てに送信する(Act7)。そしてCPU35は、棚札サーバ23からの応答信号を待機する(Act8)。応答信号には、棚卸業務を承諾する肯定応答信号と、承諾しない否定応答信号とがある。
【0037】
無線部38を介して肯定応答信号を受信すると(Act8にてYES)、CPU35は、表示器33に棚卸画面を表示させる(Act9)。棚卸画面には、棚卸対象の商品の商品コードと在庫点数との入力を促すガイダンスが表示される。また、選択した棚区分で特定される商品棚に対する棚卸作業の終了を宣言するボタン(以下、棚卸終了ボタンと称する)の画像も表示される。
【0038】
棚卸担当者は、棚卸対象の商品について1品ずつ商品コードと在庫点数とを入力する。商品コードは、例えばスキャナ34でバーコードをスキャニングして入力する。在庫点数は、キーボード32のテンキーとエンターキーとを操作して入力する。そして、棚卸対象の全ての商品の棚卸データを入力し終えたならば、棚卸担当者は、棚卸終了ボタンを入力する。
【0039】
CPU35は、棚卸データが入力されるのを待機する(Act10)。またCPU35は、棚卸終了ボタンが入力されたか否かを確認する(Act11)。商品コードと在庫点数とを含む棚卸データが入力されると、(Act10にてYES)、CPU35は、この棚卸データを、無線部38を介して棚札サーバ23宛てに送信する(Act12)。しかる後、CPU35は、次の棚卸データが入力されるのを待機する(Act10)。
【0040】
これに対し、棚卸終了ボタンが入力された場合には(Act11にてYES)、CPU35は、終了コマンドを、無線部38を介して棚札サーバ23宛てに送信する(Act13)。そしてCPU35は、棚札サーバ23からの応答信号を待機する(Act14)。応答信号には、棚卸終了を肯定する肯定応答信号と、棚卸終了を否定する否定応答信号とがある。
【0041】
無線部38を介して否定応答信号を受信すると(Act14にてNO)、CPU35は、表示器33に棚卸作業が完了していないことを警告するメッセージを表示させる(Act15)。しかる後、CPU35は、Act10の処理に戻る。すなわちCPU35は、棚卸データが入力されるか、棚卸終了ボタンが入力されるのを待機する。
【0042】
これに対し、肯定応答信号を受信した場合には(Act14にてYES)、CPU35は、Act4の処理に戻る。すなわちCPU35は、表示器33に棚区分選択画面を表示させる。ここで、別の棚区分が選択された場合、CPU35は、Act7〜Act15の処理を再度実行する。これにより、別の商品棚に対する棚卸作業が実行される。
【0043】
一方、業務終了ボタンが入力された場合には(Act6にてYES)、制御プログラムが停止する。その結果、CPU35は、
図8に示した手順の情報処理を終了する。
【0044】
図9は、棚札サーバ23のCPU231が実行する主要な情報処理手順を示す流れ図である。この手順は、ROM232に記憶される表示制御プログラムに従ったものである。表示制御プログラムが起動すると、CPU231は、棚札データベース26から各棚札データレコード26Rを順次取り込む(Act21)。そしてCPU231は、各棚札データレコード26Rから棚札ID、商品名及び価格を含む第1棚札データをそれぞれ生成し、各第1棚札データを当該棚札データレコード26Rの棚区分で特定される商品棚の中継器22に送信する(Act22)。
【0045】
各中継器22に配信された第1棚札データは、中継器22の作用により、棚札IDで識別される電子棚札21に配信される。この第1棚札データを受信した電子棚札21では、
図11のパターンP1に示すように、第1棚札データの商品名と価格とが表示される。ここに、Act21及びAct22の処理は、売場に陳列された商品毎に設けられる複数の表示デバイス(電子棚札21)に、それぞれ対応する商品の情報を表示させる制御手段を構成する。
【0046】
棚札データを送信後、CPU231は、外部からのコマンドを待機する(Act23)。コマンドを受信すると(Act23にてYES)、CPU231は、そのコマンドを解析する(Act24,25)。POSサーバから発信される棚札データベース26の更新完了コマンドであるとき(Act24にてYES)、CPU231は、Act21の処理に戻る。
【0047】
棚札データベース26の棚札データレコード26Rは、POSサーバによって更新される。POSサーバは、棚札データレコード26Rを更新し終えると、棚札サーバ23に対して更新完了コマンドを送信する。したがって、棚札サーバ23のCPU231は、棚札データベース26の棚札データレコード26Rが更新される毎に、更新後の棚札データレコード26Rで第1棚札データを生成し、この第1棚札データを該当する中継器22に送信して、電子棚札21に更新後の商品名と価格とを表示させる。
【0048】
受信コマンドが前記棚卸コマンドのとき(Act25にてYES)、すなわち棚卸業務が宣言されたハンディターミナル3にて、いずれかの棚区分が選択されたとき、CPU231は、
図10で具体的に示す手順の棚卸処理を実行する。
【0049】
先ず、CPU231は、棚卸業務の実行が可能か否かを判断する(Act31)。例えば棚札サーバ23には、棚卸業務を実行可能な時間帯が設定されており、CPU231は、時計部236で計時されている現在時刻がこの実行可能な時間帯か否かを判定する。
【0050】
現在時刻が棚卸業務を実行可能な時間帯でないとき(Act31にてNO)、CPU231は、棚卸コマンド送信元のハンディターミナル3に対して否定応答信号を送信する(Act32)。この否定応答信号は、LAN25を経由して無線基地局4に送られ、無線信号として発信されて、当該ハンディターミナル3の無線部38で受信される。この場合、ハンディターミナル3の表示器33には、棚卸画面が表示されない。したがって、棚卸担当者は棚卸作業を実行できない。
【0051】
これに対し、現在時刻が棚卸業務を実行可能な時間帯であるとき(Act31にてYES)、CPU231は、棚卸コマンドに含まれる棚区分で棚札データベース26を検索する。そしてCPU231は、同一の棚区分を含む棚札データレコード28Rを読み込み、RAM233の所定エリア(以下、棚札データエリアと称する)に格納する(Act33)。
【0052】
次いでCPU231は、棚札データエリアに格納された各棚札データレコード28Rから、棚札IDとバーコードデータとを含む第2棚札データをそれぞれ生成する。そしてCPU231は、各第2棚札データを、棚卸コマンドに含まれる棚区分で特定される商品棚の中継器22に送信する(Act34)。
【0053】
各中継器22に配信された各第2棚札データは、中継器22の作用により、棚札IDで識別される電子棚札21にそれぞれ配信される。第2棚札データを受信した電子棚札21では、
図11のパターンP2に示すように、バーコードデータから生成されるバーコードが表示される。ここに、Act33,Act34の処理は、棚卸対象の商品の情報が表示されている表示デバイス(電子棚札21)に当該商品を特定する商品コード(バーコード)を表示させるコード表示手段を構成する。
【0054】
第2棚札データを送信したCPU231は、棚札データエリアに格納された各棚札データレコード28Rの棚卸フラグF1を全て“1”にセットする(Act35)。またCPU231は、棚卸コマンド送信元のハンディターミナル3に対して肯定応答信号を送信する(Act36)。この肯定応答信号は、LAN25を経由して無線基地局4に送られ、無線信号として発信されて、ハンディターミナル3の無線部38で受信される。
【0055】
これにより、ハンディターミナル3の表示器33には、棚卸画面が表示される。したがって棚卸担当者は、ハンディターミナル3を用いて棚卸作業を実行できる。このとき、前述したように、棚卸対象の商品に対応する各電子棚札21には、その商品のバーコードが表示されている。したがって棚卸担当者は、ハンディターミナル3のスキャナ34でこのバーコードをスキャニングすることによって、棚卸対象の商品の商品コードを容易に入力できる。
【0056】
CPU231は、ハンディターミナル3から棚卸データを受信するか(Act37:棚卸受付手段)、終了コマンドを待機する(Act38:終了受付手段)。棚卸データを受信した場合(Act37にてYES)、CPU231は、棚札データエリアを検索して、棚卸データ中の商品コードを含む棚札データレコード28Rを選択する(Act39:選択手段)。そしてCPU231は、この棚札データレコード28Rの棚卸フラグF1が“1”にセットされているか否かを判断する(Act40)。
【0057】
棚卸フラグF1が“1”にセットされていない場合、当該棚札データレコード28Rに含まれる商品コードで特定される商品の棚卸は既に済んでいる。この場合(Act40にてNO)、CPU231は、次の棚卸データを受信するか(Act37)、終了コマンドを待機する(Act38)。
【0058】
棚卸フラグF1が“1”にセットされている場合、CPU231は、この棚卸データをPOSサーバに転送する(Act41)。POSサーバは、棚卸データに含まれる商品コードで在庫データベース11を検索し、当該商品コードを含む在庫データレコードの在庫点数を、棚卸データに含まれる在庫点数に書き換える。
【0059】
またCPU231は、当該棚札データレコード28Rに含まれる棚区分で特定される商品棚の中継器22に第3棚札データを送信する(Act42)、第3棚札データは、当該棚札データレコード28Rに含まれる棚札ID及び商品名と、予め設定された「棚卸済」のテキストデータとからなる。この第3棚札データは、中継器22を介して棚卸IDで特定される電子棚札21に送信される。この第3棚札データを受信した電子棚札21では、
図11のパターンP3に示すように、第3棚札データに含まれる商品名と「棚卸済」のテキストデータとが表示される。ここに、Act42の処理は、選択手段により選択された表示デバイス(電子棚札21)に棚卸済を示す表示を行わせる棚卸済表示手段を構成する。
【0060】
第3棚札データを送信したCPU231は、当該棚札データレコード28Rに含まれる棚卸フラグF1を“0”にリセットする(Act43)。しかる後、CPU231は、Act37の処理に戻る。すなわちCPU231は、次の棚卸データを受信するか(Act37)、終了コマンドを待機する(Act38)。
【0061】
終了コマンドを受信した場合(Act38にてYES)、CPU231は、棚札データエリア内の各棚札データレコード28Rの棚卸フラグF1が全て“0”にリセットされているか否かを調べる(Act44:確認手段)。少なくとも1つの棚札データレコード28Rの棚卸フラグF1が“1”にセットされていた場合、棚卸対象の商品に対する棚卸作業は終了していない。この場合(Act44にてNO)、CPU231は、終了コマンド送信元のハンディターミナル3に対して否定応答信号を送信する(Act45)。
【0062】
この否定応答信号を受信したハンディターミナル3では、表示器33に棚卸作業が完了していないことを警告するメッセージが表示される。したがって棚卸担当者は、棚卸対象の商品が陳列されている商品棚の中に棚卸作業が終了していない商品が存在していることを容易に知り得る。この場合、棚卸担当者は、この商品棚に設けられている各電子棚札21を確認し、「棚卸済」のテキストデータが表示されていない電子棚札21を見つけたならば、その電子棚札21に対応する商品の棚卸作業を行う。
【0063】
棚卸フラグF1が全て“0”にリセットされていた場合には(Act44にてYES)、CPU231は、各棚札データレコード28Rの棚区分で特定される中継器22に対して、「棚卸済」の消去を指令するコマンドを送信する(Act46)。このコマンドは、中継器22に接続される全ての電子棚札21に配信される。その結果、各電子棚札21の表示内容が、
図11のパターンP3の状態からパターンP1の状態に復帰する。ここに、Act46の処理は、棚卸作業の終了が確認されたことに応じて、表示デバイス(電子棚札21)の棚卸済を示す表示を消去
させる消去手段を構成する。
【0064】
しかる後、CPU231は、終了コマンド送信元のハンディターミナル3に対して肯定応答信号を送信する(Act47)。この肯定応答信号を受信したハンディターミナル3では、表示器に棚区分選択画面が表示される。
【0065】
このように、棚卸担当者は、棚卸対象の商品が陳列されている商品棚に設けられたいずれかの電子棚札21の表示内容が、作業開始前の状態、つまり商品名と価格とが表示された状態に復帰したことを確認したならば、その商品棚に対する棚卸作業が終了したと認識できる。そして、別の商品棚の棚卸を行う場合、棚卸担当者はその商品棚を特定する棚区分を選択する。そうすると、ハンディターミナル3から棚札サーバ23に棚卸コマンドが送信されるので、棚札サーバ223では、
図10の流れ図に示す手順の処理が再度実行される。
【0066】
その結果、当該商品棚に設けられた各電子棚札21の表示内容が、先ず、パターンP1の状態からパターンP2の状態に一斉に変化する。次いで、棚卸作業を終えた商品に対応する電子棚札の表示内容がパターンP2からパターンP3に変化する。そして、棚卸作業が完了すると、各電子棚札21の表示内容がパターンP3からバターンP1に一斉に戻る。
【0067】
したがって接客担当者は、棚卸が済んでいない商品があるか否かをいずれか1つの電子棚札21の表示内容から確認できるので、瞬時に判断できる。また、ハンディターミナル3の表示器33に表示される内容からも確認できるので、効率的である。
【0068】
また接客担当者は、棚卸対象の商品の商品コードを、電子棚札21に表示されたバーコードから入力できるので、作業性がよい。
【0069】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、棚卸済を示す表示として「棚卸済」のテキストデータを表示させる場合を示したが、棚卸表示手段はこれに限定されるものではない。例えば、電子棚札21に設けられるLEDの点灯または点滅によって、棚卸済を表示させてもよい。
【0070】
また前記実施形態では、棚卸対象の商品の商品コードと在庫点数とを入力する入力デバイスとして、ハンディターミナル3を例示したが、必ずしもハンディターミナル3でなくてもよい。例えばカメラを搭載した携帯電話やスマートフォンを用いることも可能である。
【0071】
また、前記実施形態では、棚卸対象の商品に対応する電子棚札21に、当該商品のバーコードを表示させたが、このバーコードを表示させる処理ステップを省略してもよい。すなわち、
図11のパターンP1から1商品の棚卸が終了するとパターンP3に変化し、全商品の棚卸が終了するとパターンP1に戻るという処理手順であっても、棚卸が済んでいない商品の有無を容易に確認できるという効果を奏することができる。
【0072】
なお、表示制御装置の譲渡は一般に、表示制御プログラム等のプログラムがROM232に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、コンピュータ装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このコンピュータ装置とは個別に譲渡された表示制御プログラム等がユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。表示制御プログラム等の譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0073】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。