(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記雌型バックル体の雌型本体における前記左右一対の案内溝ごとの外側には、該案内溝を挿通した前記雄型バックル体における左右一対の係止片を外側から内側に向けて押さえる左右一対の押さえ枠が配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のホイッスル内蔵バックル。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、背景技術で説明した各問題点を解決し、ホイッスルに塵埃などが付着せず、長期間にわたり安定して所要の音を発信でき、且つ衛生的に保てると共に、バックル全体も小型化し得るホイッスル内蔵バックルを確実に提供する、ことを課題とする。
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、ホイッスルをバックルを構成する雄型バックル本体に内設する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明のホイッスル内蔵バックル(請求項1)は、ベルトの両端に配置され、該ベルトの一端側に接続される雌型バックル体と、前記ベルトの他端側に接続される雄型バックル体とからなり、該雌型バックル体は、上記ベルトの長手方向に沿った凹部を有し、上記雄型バックル体は、上記ベルトの長手方向に沿った先端側に、上記雌型バックル体の凹部内に進入可能な凸部を有すると共に、該凸部は、該凸部の先端面に開口する空気の吹き込み口と、該吹き込み口に連通し且つ上記ベルトの長手方向に沿った通気室と、該通気室に連通し且つ当該凸部の表面に開口する空気の排出口とから構成されるホイッスルを内設している、ことを特徴とする。
【0007】
これによれば、前記凸部の先端面に開口する空気の吹き込み口、該吹き込み口に連通し且つベルトの長手方向に沿った通気室、および該通気室に連通し且つ上記凸部の表面に開口する空気の排出口から構成されるホイッスルが、前記雄型バックル体の凸部に内設されていると共に、該凸部は、雌型および雄型バックル体の連結時において、前記雌型バックル体の凹部内に進入可能とされている。そのため、前記ホイッスル内蔵バックルによれば、以下のような効果(1)〜(4)を奏することが可能である。
(1)通常の連結時においては、前記ホイッスルを内設する雄型バックル体の凸部は、雌型バックル体の凹部内に進入しており、該ホイッスルを構成する通気室内や排出口などに塵埃などが付着しにくいため、非常時において、常に所要の音(高低、強弱、音色(非常用信号))を確実に発信でき、且つ長期間にわたり安定して発信することができる。
(2)上記(1)に関連して、ホイッスルを衛生的に常に保つことができる。
(3)前記ホイッスルを内設する雄型バックル体の凸部は、雌型バックル体の凹部内に進入する構造としたので、該ホイッスルを内設する本バックル全体を小型で且つコンパクトに構成することができる。
(4)上記(3)に関連して、通常の連結時において、前記ホイッスルを誤って発音させたり、使用者の指先や手先などを誤って傷付けることがなく、信頼性および安全性を長期間にわたり発揮することが可能となる。
【0008】
尚、前記ホイッスルは、例えば、工事現場において、不測のアクシデントや事故が発生した場合や、ハイキングなどのアウトドア行事や、登山の登攀時などにおける屋外での活動時などにおいて、不測のアクシデントや事故が発生した場合に、前記雌型バックル体の凹部内から雄型バックル体の凸部を抜き出し、周囲の作業者や同行者などに対して、非常事態に陥ったことを発信するものである。
また、前記雌型バックル体や雄型バックル体は、例えば、合成樹脂を射出成形した成形体、あるいは、アルミニウム合金、マグネシウム合金、またはチタン合金などの比較的軽量な金属を精密鋳造した鋳造部品などによって制作される。
更に、前記ベルトには、ヘルメットの両側に接続され、且つ作業者の顎下部で該ベルトの両端を前記バックルによって接続するもの、ズボンやスカートなどの腰回りに巻き付け、且つ上記バックルにより締めるもの、上着の両肩に個別に吊り下げてズボンなどの上裾に接続するもの、あるいは、リュクサックなどの背中側に一本または一対のベルトをバックルを含めて取り付けたものなどが含まれる。
【0009】
また、本発明には、前記雌型バックル体は、全体が扁平な箱形形状を呈する雌型本体と、該雌型本体の先端面に開口する扁平な前記凹部とを備えており、前記雄型バックル体は、上記凹部内に進入できる扁平な凸部と、該凸部に内設された前記ホイッスルとを備えている、ホイッスル内蔵バックル(請求項2)も含まれる。
これによれば、雌型バックル体は、全体が扁平な箱形形状を呈する雌型本体と、該雌型本体の先端面に開口する扁平な凹部とを備えており、且つ、雄型バックル体は、上記凹部内に進入できる扁平な凸部と、該凸部にホイッスルを内設しているので、以下のような効果(5),(6)を奏することができる。
(5)前記雌型バックル体とホイッスルを内設する雄型バックル体とからなる本バックルを、通常のバックルと同様に扁平で且つ小型のサイズに構成できる。
(6)事故発生時などの非常時において、雌型バックル体の凹部から雄型バックル体の扁平な凸部を抜き出すことで、通常のホイッスルと同様に発音操作を容易で迅速に行える。
尚、前記扁平な凹部や扁平な凸部は、断面の外形が細長い長方形状、長円形状、あるいは楕円形状などを呈する。
【0010】
更に、本発明には、前記雄型バックル体における前記凸部の両側面には、前記ベルトの長手方向に沿っており且つ内外方向に沿って弾性変形可能な左右一対の係止片が対称に配置されており、前記雌型バックル体の雌型本体における両側面には、左右一対の案内溝と、該案内溝ごとの先端側に形成され且つ該案内溝を通過した上記左右一対の係止片の後退を阻止する左右一対の段部と、が配置されている、ホイッスル内蔵バックル(請求項3)も含まれる。
これによれば、前記雄型バックル体の凸部を、雌型バックル体の凹部に進入させた際に、上記凸部の両側面に配置した左右一対の係止片が内側向きに弾性変形しつつ、前記雌型本体における両側面に配置された左右一対の案内溝を個別に通過する。更に、左右一対の係止片は、左右一対の案内溝を通過した後、外側向きに弾性変形するので、雌型バックル体の雌型本体における両側面に配置された左右一対の段部に個別に各係止片の係止部が当接する。その結果、雄型バックル体の凸部を、雌型バックル体の凹部に進入させた状態で、両者を離隔不能な連結状態にすることができるので、正確なバックル機能を奏することができる。
【0011】
加えて、本発明には、前記雌型バックル体の雌型本体における前記左右一対の案内溝ごとの外側には、該案内溝を挿通した前記雄型バックル体における左右一対の係止片を外側から内側に向けて押さえる左右一対の押さえ枠が配置されている、ホイッスル内蔵バックル(請求項4)も含まれる。
これによれば、前記雌型バックル体の雌型本体における左右一対の案内溝ごとの外側には、該案内溝を挿通した前記雄型バックル体における左右一対の係止片を外側から内側に向けて押さえる左右一対の押さえ枠が配置されている。そのため、上記左右一対の係止片が外側に露出せず且つ不用意に外部に突出しないので、使用者の指先などに引っ掛かけず、不測の傷や怪我を予防することができる。しかも、前記雌型バックル体と雄型バックル体との連結状態を解除するには、上記一対の押さえ枠を内向きに押すと、雄型バックル体における一対の係止片が内側に移動して前記段部から解放されので、上記雄型および雌型バックル体をベルトの長手方向に沿って容易且つ迅速に引き離すことができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による一形態のホイッスル内蔵バックル1を構成する雌型バックル体2および雄型バックル体20を示す斜視図、
図2(A),(B)は、雌型および雄型バックル体2,20を示す正面図である。尚、これらの図中に示す矢印Bは、後述するベルトBの長手方向を示し、
図3についても同様である。また、以下において先端面や先端側とは、上記バックル体2,20の接続側を指している。
上記ホイッスル内蔵バックル1は、
図1,
図2(A),(B)に示すように、雌型バックル体2と雄型バックル体20とによって構成されている。
【0014】
前記雌型バックル体2は、全体が扁平な箱形形状を呈する雌型本体3と、該雌型本体3の先端面に開口し且つベルトの長手方向Bに沿った扁平な凹部4と、を備えている。該凹部4を内設する雌型本体3は、
図3(A)にも示すように、その両側面3aには、前記長手方向Bに沿った左右一対の案内溝7を有している。該案内溝7は、凹部4の先端側の両側を囲む断面が半円形状で左右一対の外壁5側で開口している。尚、上記側面3aは、
図3(A)に示すような垂直な壁面に限らず、雌型本体3の天井面と底面16との間の空間であっても良い。かかる形態の場合、凹部4と後述する一対の細溝8とは、幅方向において連通している。
上記外壁5ごとの先端側と反対の基端側には、左右一対の段部6が位置している。また、上記凹部4の開口部を囲む雌型本体3には、その表面(上面)と裏面とに平面視でく字形状の凹辺14,15が形成されている。
【0015】
更に、前記雌型本体3の先端側と反対の基端側には、左右一対の腕部11と、これらの端部間に架設されたベルト軸12と、これらに囲まれたベルト挿通用の通し溝13とが配設されている。尚、雌型本体3の底面16は、平坦面であり、該雌型本体3の通し溝13側には、垂直壁18が位置している。
加えて、前記一対の腕部11から各側面3aおよび前記長手方向Bにぼ沿って、左右一対の押さえ枠9が対称に延びており、該押さえ枠9と各側面3aとの間には、平面視で細長い細溝8が位置している。各押さえ枠9の先端側の内面には、ほぼ円球形状または楕円球形状の突起10が設けられ、該突起10と前記段部6との間には、上記細溝8の開口部が外向きに開口している。
以上のような各部分から構成される雌型バックル体2は、例えば、ポリアセタール(POM)、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂を射出成形することで得られる。
【0016】
一方、前記雄型バックル体20は、
図1,
図2(B)に示すように、前記凹部4に進入可能な全体がほぼ直方体状で且つ扁平な凸部21と、該凸部21の先端側と反対の基端側に連なった平面視が矩形(長方形または正方形)状の角枠部30と、から構成されている。上記凸部21は、その先端面に開口する空気の吹き込み口24、該空気の吹き込み口24に連通し且つ前記ベルトの長手方向Bに沿った通気室22、および該通気室22と連通し且つ該凸部21の表面に開口する平面視が矩形の排出口25からなるホイッスルwを内設している。上記通気室22は、断面が横に細長い長方形状で、且つ上記排出口25よりも奥側で垂直な壁面に閉塞されており、該排出口25のうち、吹き込み口24と反対側の辺は、外側が拡がるように傾斜している。
尚、
図3(B)に示すように、上記凸部21の吹き込み口24側の表面は、若干先細形状となるように緩く傾斜している。
【0017】
また、前記凸部21の両側面23には、その先端側から反対の基端側に向かって前記長手方向Bにほぼ沿った左右一対の細長い係止片26が対称に突設されている。該係止片26は、内外方向に沿って弾性変形が可能で、先端ごとに平面視が三角形状の係止部28と、その一辺で且つ前記段部6に当接する係止辺28とを備えると共に、各側面23との間には、細長い溝29が個別に位置している。
更に、前記角枠部30は、
図3(B)にも示すように、平面視が矩形状のベルト用の通し孔31と、その凸部21側に位置し且つ前記凹み辺14に進入可能なく字形状の凸辺32と、上記通し孔31の左右の枠部を前記長手方向Bに沿って貫通した左右一対の長孔34と、該一対の長孔34の間に配置され且つ上記長手方向Bに沿って移動可能なベルト軸33と、を備えている。該ベルト軸33の周面には、
図1に示すように、その軸方向に沿った複数の細かな凸条が平行に刻設されている。
【0018】
前記一対の長孔34は、前記ベルト軸33を上記長手方向Bに沿って移動させることで、ベルトの締め付け具合を調整可能とするものである。尚、一方の長孔34の端部には、上記ベルト軸33を取り替え用の縦溝35が連通している。更に、上記角枠部30のうち、凸辺32を挟んだ左右の垂直面36は、前記雌型バックル体2との接続時において、その外側壁5と隣接可能となる。
以上のような雄型バックル体20は、凸部21の吹き込み口24付近を唇に挟み、該吹き込み口24から通気室22内に空気を吹き込み、かかる空気が排出口25から排出される際に、所要の音(高低、強弱、音色)を発生させるホイッスルwを内設している。
尚、前記のような各部分から構成される雄型バックル体20も、前記同様の合成樹脂を射出成形することで得られる。
【0019】
次に、前記のような雌型バックル体2および雄型バックル体20からなる本ホイッスル内蔵バックル1の連結方法を、
図4,
図5によって説明する。
予め、
図4(A),(B)に示すように、雌型バックル体2のベルト軸12にベルトBの一端b1を巻き付け、且つ雄型バックル体20のベルト軸33にベルトBの他端b2を巻き付けて、両者を該ベルトBの両端に接続しておく。
次いで、
図4(A),(B)中の白抜きの矢印で示すように、雌型バックル体2の凹部4内に向かって、雄型バックル体20の凸部21をその吹き込み口24が開口する先端面側からベルトBの長手方向に沿って進入させる。
【0020】
前記雄型バックル体20の凸部21の先端面が雌型バックル体2の凹部4内に進入すると、左右一対の係止片26の基端側は、雌型バックル体2の外側壁5ごとの内側の凹部4を通過した後、左右一対の案内溝7に個別に入り込む。かかる状態で、引き続き、雄型バックル体20の凸部21を雌型バックル体2の凹部4内に更に進入させると、上記一対の係止片26の先端側に位置する各係止部27側が内側に弾性変形しつつ、雌型バックル体2の外側壁5ごとの内側の凹部4を過した後、外向きに弾性変形しようとする。
その結果、
図5(A)に示すように、雄型バックル体20における左右一対の係止片26の先端側に位置する各係止部27は、雌型バックル体2における左右一対の押さえ枠9の各突起10に接近する。同時に、各係止部27の係止辺28は、雌型バックル体2の各段部6に当接する。この際、前記凸辺32は、前記凹辺14内に進入すると共に、左右の垂直面36は、雌型バックル体2の外側壁5の先端面に隣接した位置に移行する。
【0021】
以上によって、雄型バックル体20の凸部2は、雌型バックル体2の凹部4内に抜け出し不能にして進入し、連結状態のホイッスル内蔵バックル1とされる。
図5(B)は、上記連結状態にある雌型バックル体2と雄型バックル体20とのベルトBの長手方向に沿った断面図であり、
図5(C)は、該連結状態における幅方向(
図5(B)中のZ−Z線の矢視)における雌型バックル体2と雄型バックル体20との断面(端面)図である。この連結状態では、ホイッスルwを構成する前記通気室22、吹き込み口24、および排出口25は、雌型バックル体2の雌型本体3に覆われ、外部には露出しない。尚、
図5(C)中で示す破線は、前記通気室22を左右に仕切る補強用および高さ確保用の隔壁22aを示し、この隔壁22aは、吹き込み口24から排出口25の直前の位置までに形成しても良い。
【0022】
一方、前記連結状態を解除するには、一方の手で雌型バックル体2における一対の押さえ片9を内側に向けて押し、雌型バックル体20における一対の係止枠26を内向きに弾性変形させ、これらの係止辺28を雌型バックル体2の各段部6から外す。この際、各押さえ片9の突起10は、係止部27における外側の長い斜辺を内向きに押すため、これに押されて内側に押された一対の係止枠26を含む雄型バックル体20を凹部4の先端側に押し出そうとする。
かかる状態で、他方の手で雄型バックル体20を雌型バックル体2から離すようにベルトBの長手方向に沿って軽く引っ張る。その結果、前記
図4(A),(B)の互いに離れた状態に容易且つ迅速に復帰することができる。
【0023】
図6は、前記ホイッスル内蔵バックル1を、例えば、建設現場や工事現場などの作業者Wが頭に被ったヘルメットHのベルトBの連結部に用いた使用状態を示す。上記作業者Wは、ヘルメットHを頭に被る際に、予め、ベルトBに両端に個別に接続され且つ互いに離れていた雌型バックル体2と、雄型バックル体20とを前述した操作で自分の顎の下で連結することにより、該ヘルメットHを頭部に着用して各種の作業を安全に行える。一方、予期しない事故などのアクシデントが発生した際には、前述した操作で雌型バックル体2から雄型バックル体20の凸部21を抜き出し、且つそのホイッスルwにより非常事態の発生を周囲に対して、例えば、ピィーという音を迅速に発信することができる。しかも、上記ホイッスルwは、通常の連結状態では雌型バックル体2の凹部4に内蔵されているので、塵埃による発音の劣化や不衛生を防げると共に、自らの指先などの引っ掛かるなどの事態も生じ難い。
【0024】
図7は、ズボンZの腰部分に巻き付けたベルトBの連結部に、前記ホイッスル内蔵バックル1を用いた使用状態を示す。尚、上記ズボンZは、スカートSに置き換えても良い。
また、
図8(A)は、人が着用している上着Jの両肩の前後において、図示しないズボンやスカートなどの上裾を吊り下げる左右一対のベルトBごとの中間に、前記ホイッスル内蔵バックル1を個別に用いた使用状態を示す。
更に、
図8(B)は、リュクサックRの背中側に取り付けた左右一対のベルトBごとの中間に、前記ホイッスル内蔵バックル1を個別に用いた使用状態を示す。尚、上記リュクサックRの背中側における対角線方向に沿って1本のベルトBを配置し、該ベルトBの連結部に上記ホイッスル内蔵バックル1を適用しても良い。
【0025】
前記
図7,
図8(A)に示したように、普段着(ズボンZ、スカートS、上着J)に併用するベルトBの連結部に前記ホイッスル内蔵バックル1を用いることで、通常のバックル機能を果たせると共に、不測の災害や事故・事件などの非常時には、前記ホイッスルwを活用することで、非常事態あるいは緊急事態を周囲に対して確実且つ迅速にアッピールすることが可能となる。
一方、
図8(B)に示したように、リュクサックRの背負い用ベルトBの連結部に前記ホイッスル内蔵バックル1を用いることで、ハイキング、サイクリング、あるいは登山の登攀時や下山時などにおいて、不測の災害や事故・事件などの非常時に、前記ホイッスルwを活用することで、非常事態あるいは緊急事態を周囲に対して確実且つ迅速にアッピールすることも可能である。
【0026】
本発明は、以上において説明した形態に限定されるものではない。
例えば、前記雌型バックル体20の凹部4は、雄型バックル体20の凸部21の外形とほぼ相似形を呈する直方体状の形態としても良い。
また、前記雄型バックル体20の凸部21の表面に開口する排出口25は、平面視で円形、楕円形、長円形。あるいは四隅にアールを付けた長方形または正方形を呈する形態としたり、これらを、前記隔壁22aを通気室22の奥側に更に延ばした形態においては、左右一対ずつに個別に分けた形態としても良い。
更に、前記雄型バックル体20の凸部21の両側面23は、吹き込み口24が開口する先端面に向けて若干狭くなる緩い傾斜面あるいは湾曲面としいても良い。
また、前記凸部21の裏面(底面)も、その表面と同様に吹き込み口24が開口する先端面に向かって若干上向きに傾斜させても良い。
加えて、前記ホイッスル内蔵バックル1は、ショルダーバッグのベルトの連結部や、旅行用などのスーツケースを外側から縛るベルトの連結部、あるいは首掛け用ストラップの連結部に適用することも可能である。