(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5871944
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】無線センサネットワークのアクセスポイントとデバイスとのRFスペクトルの解析システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/04 20090101AFI20160216BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20160216BHJP
H04W 84/18 20090101ALI20160216BHJP
【FI】
H04W4/04 190
H04W56/00 110
H04W84/18
【請求項の数】38
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2013-541068(P2013-541068)
(86)(22)【出願日】2011年11月28日
(65)【公表番号】特表2013-544473(P2013-544473A)
(43)【公表日】2013年12月12日
(86)【国際出願番号】US2011062192
(87)【国際公開番号】WO2012074900
(87)【国際公開日】20120607
【審査請求日】2014年9月10日
(31)【優先権主張番号】12/955,072
(32)【優先日】2010年11月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】313014479
【氏名又は名称】ローズマウント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098914
【弁理士】
【氏名又は名称】岡島 伸行
(72)【発明者】
【氏名】ロトボルト, エリック ダレル
(72)【発明者】
【氏名】オース, ケリー マイケル
(72)【発明者】
【氏名】カールソン, ダニエル クリフォード
(72)【発明者】
【氏名】シトラーノ, ジョセフ III
(72)【発明者】
【氏名】シュナーレ, セオドア ヘンリー
【審査官】
松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−183215(JP,A)
【文献】
特開2002−152110(JP,A)
【文献】
特開2010−093520(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍の無線(RF)干渉を測定し、解析するための方法であって、
RFチャネルの割り当てを調整し、測定の時間を調整し、同期させるステップであって、ネットワークマネージャが、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でRFチャネルの割り当てを調整し、測定の時間を調整し、同期させる、ステップと、
前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを構成する複数の無線デバイスのうちの少なくとも1つが、割り当てられたRFチャネルで受信RF電力を測定するステップと、
前記割り当てられたRFチャネルにおけるRF電力の前記測定が、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つによる肯定応答信号および否定応答信号のうちの一方の送信の契機となる信号の受信中ではないときに行われていた場合に、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、前記割り当てられたRFチャネルで測定された受信RF電力の測定値および測定に対応する時間を記憶するステップと、
前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、前記記憶したRF電力の測定値および前記記憶した測定に対応する時間から、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す値および前記測定に対応する時間を表す値を決定するステップと、
前記記憶された受信RF電力の測定値および前記記憶された測定に対応する時間から、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値を決定した後、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、前記記憶した前記受信RF電力の測定値および前記測定に対応する時間を破棄するステップと、
前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、集中ソフトウェアモジュール(CSWM)に、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値をレポートするステップと、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値の正常なレポートを知らせる信号を前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが受信するステップと、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値の正常なレポートを知らせる前記信号を受信したときに、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値を破棄するステップとを含む、方法。
【請求項2】
ゲートウェイコンピュータおよびホストコンピュータのうちの少なくとも一方で、前記CSWMおよび前記ネットワークマネージャをそれぞれ実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、前記CSWMに前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値をレポートするステップで、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを通じて、時間をずらしてレポートを送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CSWMに対して前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値を前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つがレポートするステップにおいて、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つは、前記ネットワークマネージャによって設定可能なレートにおいて、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値をレポートする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定に対応する時間は、前記割り当てられたRFチャネルにおける通信がスケジューリングされたタイムスロットの一部であり、前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つは、前記タイムスロット中に肯定応答信号または否定応答信号を送信しない、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測定に対応する時間は、前記割り当てられたRFチャネルにおける通信が前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でスケジューリングされないタイムスロット中である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記測定に対応する時間は、タイムスロットの一部であり、前記タイムスロットの一部には、いかなるRFチャネルにおける通信もスケジューリングされていない、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記対応する測定の時間を表す前記値の正常なレポートを知らせる前記信号が、近隣のノードおよび前記CSWMのうちの少なくとも一方から生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記割り当てられたRFチャネルの前記受信RF電力の測定値を表す前記値を前記CSWMが多地点階調マップで表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記割り当てられたRFチャネルで測定された受信RF電力の測定値および前記測定に対応する時間と、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す値と
のうちの少なくとも一方をローカルオペレータインターフェースが表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記レポートされた値および前記測定に対応する時間を表す前記値を前記CSWMが監視するステップと、
前記受信RF電力の測定値を表す前記監視された値のうちの少なくとも1つが事前に決められた値を超えたときに、前記CSWMがRF干渉を検出するステップと、
システムのオペレータおよびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に前記RF干渉を知らせる警告を前記CSWMが生成するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記検出されたRF干渉の前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記レポートされた値および前記測定に対応する時間を表す前記値を前記CSWMが解析するステップと、
前記解析された値から、前記RF干渉に関するRFのスペクトルシグネチャを前記CSWMが生成するステップと、
前記RF干渉に関する前記RFのスペクトルシグネチャと前記CSWMの複数のRFのスペクトルシグネチャとを前記CSWMが比較するステップと、
前記比較されたRFのスペクトルシグネチャから前記RF干渉源を前記CSWMが特定するステップと、をさらに含み、
前記複数のRFのスペクトルシグネチャのそれぞれから既知のRF干渉源を特定できる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記RF干渉が検出された前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記レポートされた値および前記測定に対応する時間を表す前記値を前記CSWMが解析するステップと、
前記解析された値から前記RF干渉に関する時間的パターンを前記CSWMが決定するステップと、
前記RF干渉に関する前記時間的パターンと前記CSWMの複数のRFの時間的パターンとを前記CSWMが比較するステップと、
前記比較されたRFの時間的パターンから前記RF干渉源を前記CSWMが特定するステップと、をさらに含み、
前記複数のRFの時間的パターンのそれぞれから既知のRF干渉源を特定できる、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す値を決定するステップは、前記記憶された受信RF電力の測定値および前記記憶された測定に対応する時間の統計値を前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも1つが計算するステップを含み、前記統計値の計算は、前記記憶された受信RF電力の測定値の最大、最小、平均、標準偏差、および分散の値のうちの少なくとも1つの計算を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記割り当てられたRFチャネルについて、前記複数の無線デバイスのうちの少なくとも2つからの前記計算された統計値および前記測定に対応する時間を前記CSWMが比較するステップと、
前記比較された計算された統計値および時間から、ならびに前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも2つの前記知られている位置から、前記割り当てられたRFチャネルにおけるRF干渉源の2つのあり得る位置を前記CSWMが特定するステップと、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記RF干渉源の前記2つのあり得る位置の非RF干渉特性を比較して前記RF干渉源の位置を前記CSWMが特定するステップと、
システムのオペレータおよびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に対して、前記RF干渉の前記干渉源の前記位置を前記CSWMがレポートするステップと、をさらに含み、
前記複数の無線デバイスのうちの少なくとも2つは前記CSWMに知られている位置にある、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記割り当てられたRFチャネルについて、前記複数の無線デバイスのうちの少なくとも3つからの前記計算された統計値および前記測定に対応する時間を前記CSWMが比較するステップと、
前記比較された計算された統計値および時間から、ならびに前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも3つの前記知られている位置から、前記割り当てられたRFチャネルにおけるRF干渉源の位置を前記CSWMが特定するステップと、
システムのオペレータおよびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に対して、前記RF干渉の前記干渉源の前記位置を前記CSWMがレポートするステップと、をさらに含み、
前記複数の無線デバイスのうちの少なくとも3つは前記CSWMに知られている位置にある、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも3つの前記位置は、固定された位置である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍の無線(RF)干渉を測定し、解析するためのシステムであって、
割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および前記受信RF電力の測定値の測定に対応する時間を表す値を収集し、解析するための集中ソフトウェアモジュール(CSWM)と、
複数の無線デバイスと、
ネットワークマネージャと、を含み、
前記複数の無線デバイスが含むそれぞれの無線デバイスは、
前記割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力および測定に対応する時間を測定し、前記測定が無線デバイスによる肯定応答信号および否定応答信号のうちの一方の送信の契機となる信号の受信中ではない場合に前記受信RF電力の測定値を記憶し、前記記憶された受信RF電力の測定値および前記測定に対応する時間を使用して、前記割り当てられたRFチャネルについて前記受信RF電力の測定値を表す値および前記測定に対応する時間を表す値を決定し、
前記記憶された受信RF電力の測定値および前記測定に対応する時間は、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値が決定されるまで無線デバイスに記憶され、前記受信RF電力の測定値を表す前記値および前記測定に対応する時間を表す前記値は、前記割り当てられたRFチャネルにおいて無線デバイスからの受信RF電力の測定値を表す前記値および前記受信RF電力の測定値の測定に対応する時間を表す前記値の正常なレポートを知らせる信号を受信するまで無線デバイスに記憶され、
前記ネットワークマネージャは、
前記複数の無線デバイスの間の通信を調整し、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でRFチャネルの割り当てを調整し、前記測定に対応する時間を調整し、同期させる、システム。
【請求項19】
各無線デバイスは、前記測定値がRF電力の測定値の定義された範囲内である場合に前記受信RF電力の測定値を記憶する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
各無線デバイスが、前記ネットワークマネージャによって時間をずらすように調整され、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを通じたレポートの送信によって、受信RF電力の測定値を表す前記値、測定に対応する時間を表す前記値および前記割り当てられたRFチャネルを前記CSWMに提供する、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
各無線デバイスは、前記ネットワークマネージャによって設定可能なレートで、受信RF電力の測定値を表す前記値および測定に対応する時間を表す前記値および前記割り当てられたRFチャネルを前記CSWMに提供する、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
各無線デバイスは、前記測定が前記割り当てられたRFチャネルにおける通信がスケジューリングされるタイムスロットの一部で行われた場合に、前記受信RF電力の測定値を記憶し、前記タイムスロット中に肯定応答信号または否定応答信号を送信しない、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
各無線デバイスは、前記測定が前記割り当てられたRFチャネルにおいて前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体で通信がスケジューリングされていないタイムスロット中に行われた場合に、前記受信RF電力の測定値を記憶する、請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
各無線デバイスは、前記測定がタイムスロットの一部で行われた場合に、前記受信RF電力の測定値を記憶し、
前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体で前記タイムスロットの前記一部の間にいかなるRFチャネルにおける通信もスケジューリングされない、請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記ネットワークマネージャは、
前記割り当てられたRFチャネルにおける通信がスケジューリングされた第1のタイムスロットの一部であって、前記無線デバイスが、前記第1のタイムスロット中に肯定応答信号または否定応答信号を送信しない、第1のタイムスロットの一部と、
前記割り当てられたRFチャネルにおける通信が前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でスケジューリングされていない第2のタイムスロットと、
前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でいかなるRFチャネルにおける通信もスケジューリングされていない、第3のタイムスロットの一部と、
のうちの少なくとも1つのときに前記測定に対応する時間がなるように、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体で前記測定に対応する時間を調整する、請求項18に記載のシステム。
【請求項26】
前記ネットワークマネージャは、
第1のタイムスロットの第1の部分と、前記第1のタイムスロットの第2の部分と、第2のタイムスロットと、のうちの少なくとも1つのときに前記測定に対応する時間がなるように、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体で前記測定に対応する時間を調整し、
前記第1のタイムスロットの第1の部分は、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でいかなるRFチャネルにおける通信もスケジューリングされていないときであり、
前記第1のタイムスロットの第2の部分は、前記割り当てられたRFチャネルにおいて通信がスケジューリングされ、前記無線デバイスが、前記第1のタイムスロット中に肯定応答信号または否定応答信号を送信しないときであり、
前記第2のタイムスロットは、前記無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体で前記割り当てられたRFチャネルにおける通信がスケジューリングされないときである、請求項18に記載のシステム。
【請求項27】
前記割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す前記値および前記受信RF電力の測定値の測定に対応する時間を表す前記値の正常なレポートを知らせる前記無線デバイスからの前記信号は、近隣のノードおよび前記CSWMのうちの少なくとも一方から生じる、請求項18に記載のシステム。
【請求項28】
前記複数の無線デバイスのうちの少なくとも1つは、ローカルオペレータインターフェースをさらに含み、前記ローカルオペレータインターフェースは、
前記割り当てられたRFチャネルで測定された受信RF電力の測定値および前記測定に対応する時間と、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す値と、
のうちの少なくとも1つを表示することができる、請求項18に記載のシステム。
【請求項29】
ハンドヘルド無線デバイスをさらに含み、前記ハンドヘルド無線デバイスは、ユーザによって選択されたRFチャネルにおけるRF電力の測定が肯定応答信号および否定応答信号のうちの一方の送信の契機となる信号の受信中ではない場合に、前記選択されたRFチャネルにおける受信RF電力および測定に対応する時間を測定し、
前記ネットワークマネージャは、前記複数の無線デバイスと前記ハンドヘルド無線デバイスとの間の通信を調整し、前記ハンドヘルド無線デバイスに関する前記測定に対応する時間を調整し、同期させ、
前記ハンドヘルド無線デバイスは、前記ネットワークマネージャの処理結果に応じて前記測定を行う、請求項18に記載のシステム。
【請求項30】
前記CSWMおよび前記ネットワークマネージャは、ゲートウェイおよびホストコンピュータのうちの少なくとも一方でそれぞれ実行されている、請求項18に記載のシステム。
【請求項31】
前記CSWMは、前記割り当てられたRFチャネルにおける前記受信RF電力の測定値を表す前記値を多地点階調マップで表示するように前記ゲートウェイおよび前記ホストコンピュータの少なくとも一方に指示する、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記CSWMは、
前記割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す前記値を監視し、
前記監視されている値のうちの少なくとも1つが事前に決められた値を超えたときに、RF干渉を検出し、
システムのオペレータ、およびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に前記RF干渉を知らせる警告を生成する、請求項18に記載のシステム。
【請求項33】
前記CSWMは、さらに、
前記検出されたRF干渉に関して前記割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す前記値を解析し、
前記解析された値から、前記RF干渉に関するRFのスペクトルシグネチャを生成し、
前記RFのスペクトルシグネチャを、既知のRF干渉源をそれぞれ特定する複数のRFのスペクトルシグネチャと比較し、
前記比較されたRFのスペクトルシグネチャから前記RF干渉源を特定する、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記CSWMは、さらに、
前記検出されたRF干渉に関して前記割り当てられたRFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す前記値および測定に対応する時間を表す前記値を解析し、
前記解析された値から前記RF干渉に関する時間的パターンを決定し、
前記RF干渉に関する前記時間的パターンを、既知のRF干渉源をそれぞれ特定する複数のRFの時間的パターンと比較し、
前記比較されたRFの時間的パターンから前記RF干渉源を特定する、請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
各無線デバイスによって決定された受信RF電力の測定値を表す前記値は、前記割り当てられたRFチャネルに関する統計値であり、前記統計値が、最大、最小、平均、標準偏差、および分散の値のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項36】
前記CSWMは、
前記割り当てられたRFチャネルにおいて、前記複数の無線デバイスのうち前記CSWMに知られている位置にある少なくとも2つからの前記統計値および前記測定に対応する時間を比較し、
前記比較された統計値および時間、ならびに前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも2つの前記知られている位置から、前記割り当てられたRFチャネルにおけるRF干渉源の2つのあり得る位置を特定し、
前記割り当てられたRFチャネルにおける前記RF干渉源の前記2つのあり得る位置の非RF干渉特性を比較して前記RF干渉源の位置を特定し、
システムのオペレータ、およびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に前記RF干渉の前記干渉源の前記位置をレポートする、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記CSWMは、
前記割り当てられたRFチャネルにおいて、前記複数の無線デバイスのうち前記CSWMに知られている位置にある少なくとも3つからの前記統計値および前記測定に対応する時間を比較し、
前記比較された統計値および時間、ならびに前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも3つの前記知られている位置から、前記割り当てられたRFチャネルにおけるRF干渉源の位置を特定し、
システムのオペレータ、およびホストコンピュータで実行される制御または監視ソフトウェアアプリケーションのうちの少なくとも一方に前記RF干渉の前記干渉源の前記位置をレポートする、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記CSWMに知られている前記複数の無線デバイスのうちの前記少なくとも3つの前記位置は、固定された位置である、請求項37に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して無線ネットワークに関し、より具体的には、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍の無線(RF)干渉を測定し、解析することに関する。
【背景技術】
【0002】
メッシュネットワークは、産業アプリケーション分野で普及しつつある柔軟なネットワークアーキテクチャである。メッシュネットワークは、多数のノードと、高速なバスをメッシュネットワークに接続するゲートウェイコンピュータ(ゲートウェイ)とを含む。メッシュネットワークは、同じネットワーク内の近隣のノードが互いに直接通信することを可能にし、ゲートウェイへの通信の不必要なルーティングを回避することによって他のネットワークトポロジの制約の多くを免れる。通常はゲートウェイ上で動作するネットワークマネージャとして知られるソフトウェアプログラムが複数の通信経路を各ノードに割り当て、それらの通信経路が、ボトルネックおよびリンクの障害を補償するために切り替えられる。近隣のノードに目標ノードと直接結ぶ通信リレーを形成させることによって、また障害またはボトルネックを迂回してルーティングすることによって、ネットワークの応答時間が改善され、一方、リレー通信に必要とされる送信数を最小にすることによりネットワークの電力使用が最小限に抑えられる。複数の通信経路を使用することは、ネットワークの信頼性を向上させる経路の多様性をもたらす。
【0003】
無線メッシュネットワークは、メッシュトポロジで組織化された複数の無線デバイス(すなわち、ノード)で構成される通信ネットワークである。自己組織化マルチホップネットワーク(self−organizing multi−hop network)とも呼ばれることがある真の無線メッシュネットワークでは、各デバイスは、そのデバイス自体のためのメッセージとネットワーク内の他のデバイスのためのメッセージとをルーティングすることができなければならない。メッセージがネットワーク内でノードからノードにホッピングするという概念は、より低電力のRF無線を使用することができ、しかも、メッシュネットワークが大きな物理的エリアにわたってメッセージを一端から他端に搬送することができるので有益である。集中型の基地局と直接通信するリモートデバイスを使用するポイントツーポイントシステムとは対照的に、メッシュネットワークでは高電力の無線は必要とされない。
【0004】
より低電力の無線の使用は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークなどのセンサ/アクチュエータに基づくアプリケーションのために設計された無線ネットワークシステムに必須である。ネットワークにおける多くのデバイスには、120VACの供給設備または給電データバスなどの電力供給設備が、近くにない、または計器、センサ、およびアクチュエータを配置しなければならない危険な場所には大きな設置費用をかけることなしに置けないという理由で、ローカルで給電しなければならない。「ローカルで給電される」とは、持ち運び可能な電気化学的な電源(例えば、長寿命バッテリや燃料電池)などローカルの電源によって、または低電力の環境発電電源(例えば、振動、太陽電池や、熱電発電機)によって給電されることを意味する。ローカルの電源の共通の特徴は、長寿命バッテリの場合のように蓄えられるか、または熱電発電機の場合のように生成されるそれらの電力容量が限られていることである。低い設置コストを求める経済的必要性から、バッテリ給電式デバイスが無線センサネットワークの一部として通信することが必要となることがしばしばある。充電できない一次電池などの限られた電源の効率的利用は、良好に機能する無線センサデバイスにとって極めて重要である。バッテリは、5年を超えて持つことが期待され、好ましくは、製品寿命と同じだけ持つことが期待される。
【0005】
電力を節約するために、一部の無線フィールドデバイスのネットワークプロトコルは、メッセージをリスニングするために限られた量の時間だけ任意のノードまたはデバイスのトランシーバをオンにすることによって任意の期間中にそれらのノードまたはデバイスが処理することができるトラフィックの量を制限する。したがって、平均電力を下げるために、プロトコルは、トランシーバのオン状態とオフ状態との間での断続的な切り替え(duty−cycling)を可能にし得る。一部の無線フィールドデバイスのネットワークプロトコルは、ネットワーク全体が同時にオンになりオフになるように全体的なデューティサイクルを使用し、電力を節約することがある。時分割多元接続(TDMA)に基づくプロトコルなどの他のプロトコルは、一緒にリンクされているノードの通信しているペアだけが所定の時間に同期してオンおよびオフになるようにスケジューリングされるローカルのデューティサイクルを使用することがある。概して、ネットワークマネージャは、ノードのペアに対してリンクを割り当て、さらに、そのときに必要に応じて、通信のための特定のタイムスロット、トランシーバによって使用されるべきRFチャネル、誰が受信しているべきか、および誰が送信しているべきかを割り当てる(例えば、WirelessHART(登録商標)などのRFチャネルホッピングプロトコルを用いるTDMA)。ネットワークマネージャは、デューティサイクルを同期し、複数の通信経路を割り当て、ノード間の通信を調整し、状況に合わせて制御メッセージ、通信スケジュール、およびデータクエリを生成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
デバイス間およびデバイスとゲートウェイとの間の通信のための代替経路を形成するメッシュネットワークの自己組織化能力は、無線メッセージのための冗長な経路を提供する。別の経路が環境の影響でまたはRF干渉が原因で遮断または劣化してもメッセージが通るための少なくとも1つの代替経路が存在することを保証することによって、通信の信頼性を高める。しかしながら、メッシュネットワークに備わっているロバストな通信の信頼性にもかかわらず、未知の干渉源からのRF干渉が、ネットワークの性能を悪化させる可能性がある。概して、干渉を回避するために代替経路を使用することは、ゲートウェイとメッセージを送受信するために、狭められたレンジでエネルギーを浪費する再送信をするのでより多くのホップを生じる。RF干渉が十分に深刻である場合、ノードへのすべての送信およびノードからのすべての送信は、RF干渉が持続する限り遮断される可能性がある。
【0007】
RF干渉源は、本来、断続的で一過性であることが多いので、それら干渉源の検出および特定を難しく、時間がかかるものにする。リアルタイムでRF干渉源を検出し、その位置を特定することは、干渉源の迅速な特定および軽減を可能にし、さらには、ネットワークの信頼性を高める。携帯電話通信ネットワークなどの無線通信ネットワークにおいて干渉を監視するためのシステムが提案されているが、概して、そのようなシステムは、そのようなシステムの比較的高い電力の要件が原因で無線フィールドデバイスのメッシュネットワークには適していない。RFの実地調査は、特殊なRF機器と特別に訓練された人員とを必要とするために費用が高い。その場合でさえ、与えられる情報は、真のRF環境のあるときのスナップショットに過ぎず、重要な一過性のRF干渉の事象を見逃す可能性がある。結局、実地調査によるデータは、周囲の施設および工場施設のインフラストラクチャの継続的な変化と、「工場設備の柵の外」で起こる変化とが原因ですぐに古くなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍の無線(RF)干渉を測定し、解析するためのシステムを含む。集中ソフトウェアモジュール(centralized software module)(CSWM)が、割り当てられたRFチャネルで受信されたRF電力の測定値を表す、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの1つまたは複数の無線デバイスからの値およびRF電力の測定値の測定に対応する時間を表す値を収集し、解析する。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの各無線デバイスは、割り当てられたRFチャネルで受信されたRF電力および測定に対応する時間を測定し、その測定が、無線デバイスによる肯定応答信号かまたは否定応答信号かのどちらかのその後の送信の契機となる信号の受信中以外の時間に行われた場合、その測定値を記憶する。各無線デバイスの記憶されたRF電力の測定値および記憶された測定に対応する時間は、RF電力の測定値を表す値およびRF電力の測定値の測定に対応する時間を表す値を決定するために使用され、その後破棄される。これらの代表値は、これらの代表値の正常なレポートを知らせる信号が無線デバイスによって受信されるまで無線デバイス内に記憶される。ネットワークマネージャが、無線デバイスの間の通信を調整し、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体でRF電力の測定値の測定に対応する時間を調整し、同期させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍のRF干渉を測定し、解析する本発明の実施形態を示す図である。
【
図2A】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成を示す図である。
【
図2B】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成を示す図である。
【
図2C】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成を示す図である。
【
図2D】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成を示す図である。
【
図3A】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内の「クワイエットサブスロット(quiet sub−slot)」の相補的構成を示す図である。
【
図3B】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内の「クワイエットサブスロット(quiet sub−slot)」の相補的構成を示す図である。
【
図3C】送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内の「クワイエットサブスロット(quiet sub−slot)」の相補的構成を示す図である。
【
図4】アクセスポイントによってサービスを提供されるメッシュネットワークのエリアが部分的に重なっているか否かにかかわらず、複数のアクセスポイントを用いる無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍のRF干渉を測定し、解析するための本発明の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、メッシュネットワークトポロジを有する無線フィールドデバイスのネットワーク内および近傍の無線周波数(RF)干渉を測定し、解析することに関して検討される。当業者は、本発明が、他のネットワークトポロジにも同じように適しており、記載の実施形態のみに限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲に入るすべての実施形態を含むことを認めるであろう。
【0011】
本発明は、RF干渉源を検出するために、例えば、IEEE802.15.4規格に準拠する無線を用いる無線デバイスなどの無線デバイスで利用可能な受信RF電力測定能力を使用する。IEEE802.15.4規格は、非常に限られた電力消費の要件を有する固定の、可搬型の、およびノマディックなデバイスとの低データ転送速度の無線接続のための物理レイヤ(PHY)および媒体アクセス制御(MAC)レイヤを定義する。非常に限られた電力消費の要件は、例えば、携帯電話機に関する電力消費の要件よりも大幅に低い。IEEE802.15.4の2.4GHzに対応した無線は、2.4GHzの産業・科学・医療(ISM)用無線帯域内の16個のRFチャネルのいずれかで送受信し、これらのチャネルのいずれかで受信RF電力を測定することができる。受信RF電力測定機能は、この規格ではエネルギー検出(Energy Detection)(ED)と呼ばれるが、より広くは受信信号強度インジケータ(RSSI)測定と呼ばれる。IEEE802.15.4規格は、RSSI測定に関する2つの応用例を記載する。第1は、同じ無線ネットワークのメンバーによる不必要なRF干渉を回避するためのクリアチャネルアセスメント(Clear Channel Assessment)(CCA)機能の一部としてのものである。CCA機能のいくつかのモードの一部として、送信デバイスは、割り当てられた送信チャネルがネットワーク内で他の送信がない状態であることを保証するために、開始されるべき送信の直前にRFチャネルでRSSIを測定する。RFチャネルにおけるRSSIの測定値が閾値を超えており、ネットワーク内の近くのデバイスがそのチャネルで既に送信していることを示す場合、干渉の可能性があるデバイスは、既に占有されているチャネルに対して干渉を生じることを回避するために、ランダムな時間間隔の間、送信を遅らせる。概して、CCA機能は、近くのデバイスが同じRFチャネルで同時に送信する可能性がないように、通常、すべての通信がネットワークマネージャによって同期され、調整されるので、WirelessHART(登録商標)などのチャネルホッピングプロトコルを用いる時分割多元接続(TDMA)では使用されない。
【0012】
第2の応用例では、一部のネットワーク管理アルゴリズムが、受信信号の強度を用いて、デバイス間のリンクで使用するべき最良の特定のRFチャネルを決定する。RSSIの読み取り値が減少し始める場合、ネットワークマネージャは、継続するリンクの信頼性を保証するために、デバイス間の動作のための異なるRFチャネルを選択することができる。代替的に、リンクのすべてのRFチャネルにおけるRSSIの読み取り値が、ネットワーク内のメッセージのルーティングに使用すべき最も強いリンクを決定するために組み合わされ、平均される。事前に定義されたエラー条件に基づいて成功した送信または不成功の送信の受信信号強度のみが無線デバイスによって記憶され、ネットワークマネージャにレポートされるが、それは、受信信号強度が、他のRF干渉源からの干渉エネルギーを含む場合でさえ、ネットワーク内のトラフィックのRFチャネルの状態を表すからである。
【0013】
成功した送信は、受信ノードから送信ノードへの肯定応答信号またはACKと呼ばれる返信によって受信を知らされる。ACK応答を受信すると、送信ノードは、元の送信されたメッセージを削除し、そして、受信ノードが、そのメッセージをメッシュネットワーク内の次のホップに転送する責任を負うことになる。特定の事前に定義されたエラー条件に基づいて不成功の送信の結果、否定応答信号またはNACKが受信ノードから送信ノードに送られる。NACK応答を受信すると、送信ノードは、その送信ノードの次のスケジューリングされたタイムスロットにおいて異なるRFチャネルでまたは異なるノードにメッセージを再送信するが、その送信ノードは、送信先ノードからACK応答を受信するまで送信された元のメッセージを削除しない。
【0014】
NACK応答を生じる事前に定義されたエラー条件は、無線プロトコルに応じて異なる。一部のプロトコルにおいて、NACK応答が生じる条件は、例えば、受信ノードのメッセージバッファが満杯であること、フレームのチェックサムのエラー、およびメッセージ完全性符号(message integrity code)のエラーを含む。ACKまたはNACK応答が生じない不成功の送信も、無線プロトコルに応じて異なり、例えば、フレームのチェックサムのエラー、メッセージ完全性符号のエラー、誤ったネットワークID、または微弱すぎるかもしくは歪みが大きすぎて受信ノードにおいてメッセージが送信されたことすら検出できない信号などが原因である可能性がある。一部のエラー条件、例えば、フレームのチェックサムのエラーは、特定の無線プロトコルに関する事前に定義されたエラー条件に応じて、一部の無線プロトコルではNACK応答をし、他の無線プロトコルではNACK応答をしない。いずれの場合も、プロトコルの事前に定義されたエラー条件を満たさない不成功の送信は無視され、ACK応答が送信されないか、またはNACK応答が送信されて、その時間に関連するRSSIの測定値は削除される。
【0015】
本発明は、無線デバイスを使用して、ある期間にわたって使用された各RFチャネルのRSSIの測定値を記録し、解析することによって無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍のRF干渉を測定し、RSSIの測定値は、無線デバイスによるACK応答かまたはNACK応答かのどちらかのその後の送信の契機となる信号の受信中以外の時間の間に取得され、記録される。それは、バックグラウンドのまたは外部のRF干渉が最も容易かつ正確に検出されるいわゆるネットワーク内のクワイエットタイム(quiet time)と呼ばれる時間中である。あり得るネットワーク内のクワイエットタイムのうちの3つは、以下で説明されるように、オープンリッスン(open listen)、オープンチャネルスロット(open channel slot)、およびクワイエットサブスロットの期間である。
【0016】
WirelessHART(登録商標)などのチャネルホッピングプロトコルを用いるTDMAデータリンクレイヤを使用するメッシュネットワークは、その堅牢な設計によって、異種のノードからのRSSIの測定値を測定し、収集し、レポートし、解析することに特によく適している。タイムスロットが、リンクレベルの通信のためにネットワークマネージャによって割り振られ、ネットワーク全体を通じて1ミリ秒以内まで同期され、RSSIの測定時間およびその後の相関するRSSIの測定データの正確な制御を可能にする。また、ネットワークマネージャは、タイムスロットにおいてそれぞれの割り振られたリンクのためのチャネルを直接的かまたは間接的かのどちらかで割り当てることによってRFチャネルの割り当てを調整する。デバイスは、ネットワークマネージャによって制御される時間同期メカニズムの一部としてメッシュネットワーク全体を通じてインクリメントされる絶対的なタイムスロット番号に基づいてRFチャネルを変更するように事前にプログラムされ、したがって、通常、2つのリンクが任意のタイムスロット内で同じRFチャネルを利用することはない。このチャネルホッピングは疑似ランダムであり、つまり、デバイスは、ランダムに見える順序でチャネルを変え、結局、すべてのRFチャネルを等しく使用する。
【0017】
ネットワーク内のクワイエットタイム中において本発明の無線デバイスによって取得されたRSSIの測定値および測定に対応する時間は、受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を決定されるまで、それらが使用され、それらの測定値を取得する無線デバイス内に記憶される。受信RF電力の測定値を表す値を決定することは、例えば、統計値を決定すること、単位変換を行うこと、または元のRSSIの測定値をまったく変更しないことを含む。各RFチャネルに関する統計値は、例えば、測定された平均RF電力、測定されたRF電力の標準偏差、測定されたRF電力の分散、期間の開始時間、期間の終了時間、測定された最大RF電力、最大RF電力が測定された時間、測定された最小RF電力、および最小RF電力が測定された時間、ならびにデューティサイクルを含む。RF電力の測定値を表す値は、チャネルごとにチャネルに対して決定され、最終的にはISM帯域をカバーし、特定のデバイスの周辺のRFエネルギーを表す。RF電力の測定値を表すこれらの値は、通常、各チャネルに関するバックグラウンドのRSSIの測定レベルを表す。バックグラウンドのRSSIの測定レベルを超える受信RF電力の測定値を表す値は、RF干渉源を示す。受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値は、概してゲートウェイコンピュータで実行される集中ソフトウェアモジュール(CSWM)に、メッシュネットワークを介して、周期的かまたは要求に応じてかのどちらかでレポートで送信される。各デバイスからのレポートの送信は、ネットワークの通常の動作に大きな影響がないように時間をずらしてスケジューリングされる。CSWMは、RF電力の測定値を表す値のレポートを組み合わせて、RFチャネル毎に複数のデバイスからの測定値の測定に対応する時間の相関を取る。デバイスのうちの少なくとも3つの既知の位置とともに、CSWMは、干渉の期間を判定し、その干渉源または複数の干渉源(例えば、Wi−Fiチャネル1)を特徴付け、そのRF干渉源または複数のRF干渉源の位置を特定し、干渉がユーザによって定義された閾値を超える場合には警告を生成する。CSWMは、任意の干渉の情報および警告を、ホストコンピュータで実行される別個のソフトウェアアプリケーションに、またはシステムのオペレータが使用するディスプレイに伝達することが好ましい。
【0018】
無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの残りと通信する無線デバイスの能力を一時的に使えなくするほど干渉が深刻である状況で、近くの無線デバイスは、まだ、干渉を検出することができ、受信RF電力の測定値を表す値およびそれらの測定値の測定に対応する時間を表す値のレポートを、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークのまだ機能しているリンクを通じてCSWMに返すことができる。近くの無線デバイスからのRF電力の測定値を表す値およびそれらの測定値の測定に対応する時間を表す値の相関を取り、デバイスのうちの少なくとも3つの既知の位置を組み合わせることによって、本発明は、干渉が無線デバイスを一時的に使えなくするほど深刻であるときでさえも、標準的な三角測量アルゴリズムを用いることによって、使えなくするRF干渉源の位置を判定することができる。
【0019】
本発明は、それぞれの記録された測定値ではなく統計情報だけをレポートするときに、もっぱら周期的に、例えば、15分ごとにレポートを送信することによって、ネットワーク全体でRF干渉を実質的に継続的に検出し、レポートするために必要なエネルギーを最小化する。検出は実質的に継続的であるので、断続的で一過性であるRF干渉源の位置を突き止め、特定する。上述のように、エネルギーの使用を最小化することは、無線フィールドデバイスのネットワークにおいて必須である。以下で説明されるネットワーク内のクワイエットタイム中の測定は、どれぐらいの頻度で測定値が記録され、CSWMに送信されるかという点で違いがあり、それに対応して、エネルギーの使用状態も異なる。オープンリッスン測定と、オープンチャネルスロット測定と、クワイエットサブスロット測定との間を移り変わることによって、より積極的な干渉の検出および位置特定の必要性と、必要とされるエネルギーの使用状況との間でバランスを取ることができる。
【0020】
図1は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍のRF干渉を測定し、解析する本発明の実施形態を示す図である。
図1は、ホストコンピュータ12、高速ネットワーク14、ゲートウェイ16、および無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18を含む制御およびプロセス監視システム10を示す。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18は、無線デバイスまたはノード20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22を含む。ゲートウェイ16はネットワークマネージャ24およびCSWM26を含むが、代替的に、これらのどちらかまたは両方はホストコンピュータ12にある可能性がある。ホストコンピュータ12は、ソフトウェアアプリケーション29を含む。ソフトウェアアプリケーション29は、例えば、制御ソフトウェアまたは監視ソフトウェアである。ゲートウェイ16は、メッシュネットワーク18を高速ネットワーク14を介してホストコンピュータ12に接続する。アクセスポイント22は、ゲートウェイ16と無線デバイス20a〜20i...20Nとの間のインターフェースである。専用リンク28は、アクセスポイント22をゲートウェイ16に接続する。代替的に、アクセスポイント22は、ゲートウェイ16に統合され、専用リンク28が必要ないようにする可能性がある。アクセスポイント22および無線デバイス20a〜20i...20Nは、無線を使用するとともに、例えば、IEEE802.15.4規格に準拠する無線などの、受信RF電力の測定能力を有する。アクセスポイント22および無線デバイス20a〜20i...20Nは、当技術分野でよく知られている回路のような、値を記憶し、基本的な統計的計算を実行するための回路も使用する。アクセスポイント22および無線デバイス20a〜20i...20Nは、WirelessHART(登録商標)などのチャネルホッピングプロトコルを用いるTDMAを使用する無線メッシュネットワークとして互いに通信する。任意的に、アクセスポイント22または無線デバイス20a〜20i...20Nのうちの少なくとも1つは、それぞれ、さらに、ローカルオペレータインターフェース(LOI)23、21をそれぞれ含む。LOI23、21は、ディスプレイと、限られた入力機能、概して少数のボタンとを含む。
図1にやはり示されているのは、RF干渉源R1である。
【0021】
メッセージが、高速ネットワーク14を介してホストコンピュータ12からゲートウェイ16に伝達される。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのうちの1つに宛てたメッセージは、専用リンク28を介してゲートウェイ16から無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18のアクセスポイント22に送信される。次いで、アクセスポイント22が、そのメッセージを、いくつかの異なる経路のうちの1つを介して無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのうちの1つに直接またはホップバイホップのどちらかで送信する。同様に、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのうちの1つからのメッセージは、そのメッセージがアクセスポイント22に到着するまでいくつかの経路のうちの1つを介してノードからノードに無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18内を戻るようにルーティングされる。次いで、アクセスポイント22が、メッセージを、専用リンク28を介してゲートウェイ16に送信する。ホストコンピュータ12宛てのメッセージは、高速ネットワーク14を介してゲートウェイ16からホストコンピュータ12に伝達される。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18全体で通信を調整するために必要なノード間のタイムスロット、リンクの割り当て、およびRFチャネルの割り当ては、ネットワークマネージャ24によって割り振られる。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18に関するタイムスロットおよびRFチャネルの割り振りならびにリンクの割り当ては、専用リンク28を介してゲートウェイ16からアクセスポイント22に送信される。アクセスポイント22は、タイムスロットの割り当て、RFチャネルの割り当て、およびリンクの割り当てを、直接およびホップバイホップのどちらかで無線デバイス20a〜20i...20Nに送信する。
【0022】
本発明の一実施形態において、ネットワーク内のクワイエットタイム中にRSSIの測定値を取得して、記録するときのRF干渉の検出は、「オープンリッスン」の間に行われる。オープンリッスンの間には、受信ノードは信号の受信を予期するが、送信ノードによって信号が送信されない時間を含む。これは、送信ノードが、単純に、その送信ノードに割り当てられたタイムスロットが到来したときに送信すべきメッセージを何も持っていない可能性があるために起こり得る。WirelessHART(登録商標)などのチャネルホッピングプロトコルを用いるTDMAでは、ネットワークマネージャが、ノードのペアがメッセージを転送するためのリンクに割り当てられる複数の時間またはタイムスロットをスケジューリングする。これは、メッセージが伝わることを保証するネットワークの信頼性を高める。第1のリンクの割り当てがうまくいかない場合、第2のまたは第3のリンクの割り当てがうまく働かなくてはならない。しかし、多くの場合、メッセージは、最初の試みで伝わり、肯定応答が送られ、そして、送信ノードによって削除される。これにより、受信ノードは、リスニングしながらRSSIの測定値を取得するが、送信ノードは、送信すべきものが何もないオープンリッスンリンクを後に残す可能性がある。概して、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内の他のデバイスはその特定のRFチャネルにおいてそのタイムスロットで送信するようにスケジューリングされていないので、RSSIの測定値は、バックグラウンドレベルのRFの雑音またはRF干渉の存在を示し、ネットワーク内のトラフィックを示さない。そのタイムスロットで送信すべきものが何もない送信ノードも、その送信ノードの無線をアクティブ化し、割り当てられたRFチャネルでRSSIの測定値を取得する可能性がある。したがって、1つのリンクに関連する2つのデバイスが、それらのデバイスのリンクレベルの知識を用いて、2つの異なる位置から同時に同じRFチャネルで取得されて調整されたRSSIの測定値を取得することができる。
【0023】
オープンリッスンでは、受信ノードによって信号の受信が予期され、送信ノードによって送信されるが、上述の理由でACK応答もNACK応答も返信されない時間をも含む。受信ノードからは、これは、認識可能なネットワーク内の送信が検出されないので、ネットワーク内のクワイエットタイムであるように見える。これらの条件の下で行われたRSSIの測定は、送信ノードが割り当てられたRFチャネルで確かに何かを送信するので純粋なバックグラウンドレベルのRFの雑音を示さない可能性があるが、そのようなRSSIの測定は、送信の失敗を引き起こした可能性があるRF干渉源に関する重要な情報をもたらす。
【0024】
図2Aおよび
図2Bは、送信の契機となるACK応答およびNACK応答のどちらかの信号の受信中の受信無線デバイスにおける送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成をそれぞれ示す。
図2A〜2Dおよび
図3A〜3Bに関して、「Tx」は送信を意味し、「Rx」は受信を意味する。それぞれの割り振られたタイムスロットは、指定された送信機ノードおよび指定された受信機ノードを有する。タイムスロットは、さまざまな長さおよび種類のサブスロットの構成によって組み立てられており、それらのサブスロットが、タイムスロット内で送信機および受信機によって行われるアクションのタイミングを管理する。構成は、リンクされたノードの間で相補的であり、連続的に繰り返される。
図2Aに示されるように、送信機のタイムスロット30aは、Txオフセットサブスロット32aから始まり、その次にTxサブスロット34aが続く。Txサブスロット34aの後にはTx−to−Rxサブスロット36aが続き、そして次にACK/NACKリスニングサブスロット38aとTx空サブスロット42aとが続く。
図2Bは、受信機のタイムスロット50aにおいて、Txリスニングサブスロット54aから始まり、その後にRx−to−Txサブスロット56aと、Tx ACK/NACKサブスロット58aと、Rx空サブスロット60aとが続くことを示す。送信機のタイムスロット30aおよび受信機のタイムスロット50aは、実際には、送信機ノードおよび受信機ノードからそれぞれ見た同じネットワークのタイムスロットである。
【0025】
受信機のタイムスロット50aの初めに、受信機ノードは、その受信機ノードの無線をオンにし、Txリスニングサブスロット54aの間、送信機ノードからのすべての送信をリスニングする。この時間の間に、送信機のタイムスロット30aの初めに、送信機ノードは沈黙しており、Txオフセットサブスロット32aによってすべての送信を遅らせる。Txオフセットサブスロット32aの長さは、ネットワークの時間同期の最大誤差以上である。これは、受信機ノードがリスニングの準備ができるまで送信機ノードが送信を始めないことを保証する。Txオフセットサブスロット32aの後、送信機ノードが無線オン状態にされ、Txサブスロット34a中に送信する。Txサブスロット34aの長さは、データに付随するすべてのヘッダバイトおよびトレーラバイトを含むデータパケットに対応するのに十分である。Txリスニングサブスロット54aの長さは、Txサブスロット34aの長さにネットワークの時間同期の誤差の少なくとも2倍を足したものによって決定される。これは、最大のネットワークの時間調整誤差の方向に関係なく、Txサブスロット34aのすべてがTxリスニングサブスロット54a内に収まることを保証する。Txリスニングサブスロット54a中に、受信機は、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。Txサブスロット34aの後、送信機ノードは、Tx−to−Rxサブスロット36a中にその送信機ノードの無線状態を送信モードから受信モードに切り替え、次いで、ACK/NACKリスニングサブスロット38a中に受信ノードからのACKまたはNACK応答のリスニングを開始する。Txリスニングサブスロット54aの間に受信ノードがデータパケットを正常に受信する場合、その受信ノードは、Rx−to−Txサブスロット56a中にその受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替え、次いで、Tx ACK/NACKサブスロット58a中に送信機ノードにACK応答を送信する。あるいは、Txリスニングサブスロット54aの間に、受信ノードが、事前に定義されたエラー条件に基づいてデータパケットを正常に受信しない場合、その受信ノードは、Rx−to−Txサブスロット56a中にその受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替え、次いで、Tx ACK/NACKサブスロット58a中に送信機ノードにNACK応答を送信する。どちらの場合も、Tx ACK/NACKサブスロット58aの後、受信機ノードは、デバイス間のリンクで使用すべき最良の特定のRFチャネルを決定するためにネットワーク管理アルゴリズムで使用するために記憶されたRSSI情報を保有し、その受信機ノードの無線機能を遮断し、Rx空サブスロット60aの間、次のタイムスロットの開始を待つ。ACK/NACKリスニングサブスロット38aは、少なくともRx−to−Txサブスロット56aおよびTx ACK/NACKサブスロット58aの長さに対応するのに十分なだけ長い。これは、Tx ACK/NACKサブスロット58aのすべてがACK/NACKリスニングサブスロット38a内に収まることを保証する。ACK/NACKリスニングサブスロット38aの後、送信機ノードは、その送信機ノードの無線機能を遮断し、Tx空サブスロット42aの間、次のタイムスロットの開始を待つ。
【0026】
図2Cおよび
図2Dは、送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成であって、送信機において送信すべきものがないときのオープンリッスンの実施形態をそれぞれ示す。送信元無線デバイスとしての送信機において送信すべきものがないので、これは、ACK応答またはNACK応答のいずれかによって送信先無線デバイスとしての受信機によるその後の送信の契機も生じさせない。
図2Cは、送信機のタイムスロット30bが、Txオフセットサブスロット32bで始まり、その後にTxオープンリッスン62が続き、その後にTx空サブスロット42bが続くことを示す。
図2Dは、受信機のタイムスロット50bが、Txリスニングサブスロット54bで始まり、その後にRx空サブスロット60bが続くことを示す。送信機のタイムスロット30bおよび受信機のタイムスロット50bは、実際には、送信機ノードおよび受信機ノードからそれぞれ見た同じネットワークのタイムスロットである。
【0027】
受信機のタイムスロット50bの初めに、受信機ノードは、
図2Bに関して説明されたように、その受信機ノードの無線オン状態にし、Txリスニングサブスロット54bの間、送信機ノードからのすべての送信をリスニングする。このとき、受信機ノードは、送信機において送信すべきものがないことを知らず、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。受信ノードは、Txリスニングサブスロット54b中にデータパケットを正常に受信しなかったので、その受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替えない。その代わりに、受信ノードは、無線オフ状態に切り替え、RF干渉の検出に使用するために記憶されたRSSI情報を保有し、Rx空サブスロット60bの間、次のタイムスロットの開始を待つ。この時間の間に、送信機のタイムスロット30bの初めに、送信機ノードは、Txオフセットサブスロット32bによってすべての活動を遅らせる。Txオフセットサブスロット32bの長さは、ネットワークの時間同期の最大誤差以上である。Txオフセットサブスロット32bの後、Txオープンリッスン62の間に、送信すべきものがない送信機ノードは、その送信機ノードを無線オン状態に切り替え、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。Txオープンリッスン62の後、送信機ノードは、RF干渉の検出に使用するために記憶されたRSSI情報を保有し、その送信機ノードの無線機能を遮断し、Tx空サブスロット42bの間、次のタイムスロットの開始を待つ。
【0028】
図2Aおよび
図2Dは、送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のサブスロットの相補的構成であって、受信ノードによって信号を受信することを予期されて、送信ノードによって信号が送信されるが、送信に失敗し、その失敗が使用されるプロトコルの事前に定義されたエラー条件を満たさないためにACK応答もNACK応答も送信されないときの、オープンリッスンの実施形態をそれぞれ示す。受信ノードから見ると、これは、認識可能なネットワーク内の送信が検出されないので、ネットワーク内のクワイエットタイムであるように見える。受信機のタイムスロット50bの初めに、受信機ノードは、
図2Bに関して説明されたように、その受信機ノードの無線オン状態にし、Txリスニングサブスロット54bの間、送信機ノードからのすべての送信をリスニングし、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。受信ノードは、Txリスニングサブスロット54b中にデータパケットを正常に受信しなかったので、その受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替えない。その代わりに、受信ノードは、無線オフ状態に切り替え、RF干渉の検出に使用するために記憶されたRSSI情報を保有し、Rx空サブスロット60bの間、次のタイムスロットの開始を待つ。一方、送信機ノードは、
図2Aに関して上で説明されたように動作する。送信機のタイムスロット30aおよび受信機のタイムスロット50bは、実際には、送信機ノードおよび受信機ノードからそれぞれ見た同じネットワークのタイムスロットである。
【0029】
ネットワーク内のクワイエットタイム中におけるRSSIの測定値が記録されるときにRF干渉を検出する本発明の別の実施形態において、割り振られたRFチャネルで割り振られたタイムスロット中に送信を送るまたは受信するようにスケジューリングされた無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22は、ネットワークが完全に沈黙しているとき、タイムスロットの一部または「サブスロット」中に、割り当てられたチャネルでRSSIを測定する。
図3Aおよび
図3Bは、この実施形態の送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内の「クワイエットサブスロット」の相補的構成をそれぞれ示す。それぞれの割り振られたタイムスロットは、指定された送信機ノードおよび指定された受信機ノードを有する。タイムスロットは、さまざまな長さおよび種類のサブスロットの構成によって組み立てられており、それらのサブスロットが、タイムスロット内で送信機および受信機によって行われるアクションのタイミングを管理する。構成は、リンクされたノードの間で相補的であり、連続的に繰り返される。
図3Aに示されるように、送信機のタイムスロット30cは、Txオフセットサブスロット32cから始まり、その次にTxサブスロット34cが続く。Txサブスロット34cの後にはTx−to−Rxサブスロット36cが続き、そして次にACK/NACKリスニングサブスロット38cと、Txクワイエットサブスロット40と、Tx空サブスロット42cとが続く。
図3Bは、受信機のタイムスロット50cがRxクワイエットサブスロット52から始まり、その後にTxリスニングサブスロット54cが続くことを示す。Txリスニングサブスロット54cの後には、Rx−to−Txサブスロット56cと、Tx ACK/NACKサブスロット58cと、Rx空サブスロット60cとが続く。送信機のタイムスロット30cおよび受信機のタイムスロット50cは、実際には、送信機ノードおよび受信機ノードからそれぞれ見た同じネットワークのタイムスロットである。
【0030】
受信機のタイムスロット50cの初めに、Rxクワイエットサブスロット52中に、受信機ノードは、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。この間、送信機ノードは沈黙しており、Txオフセットサブスロット32cによってすべての送信を遅らせる。Txオフセットサブスロット32cの長さは、ネットワークの時間同期の最大誤差に、受信機ノードがその受信機ノードのRSSIの測定値を取得するための時間、およびRxクワイエットサブスロット52cを足したものの総和以上である。Txオフセットサブスロット32cは、Rxクワイエットサブスロット52のRSSIの測定と同時に送信機ノードが送信しないことを保証するために十分なだけ長く送信を遅らせる。重要なことに、ネットワーク内のすべての無線デバイスに関するすべての割り振られたタイムスロットに同じTxオフセットサブスロット32cが存在するので、ネットワークは、Rxクワイエットサブスロット52のRSSIの測定の間、すべてのRFチャネルで完全に沈黙している。RSSIの測定結果は、バックグラウンドレベルのRFの雑音またはRF干渉の存在を示す。ネットワークが完全に沈黙しているので、これは、無線デバイスによるその後の送信の契機となるACK応答またはNACK応答のどちらかの信号を受信機ノードが受信する時間ではない。
【0031】
Rxクワイエットサブスロット52の後、受信機ノードは、Txリスニングサブスロット54cの間、送信機ノードからのすべての送信をリスニングする。一方、Txオフセットサブスロット32cの後、送信機ノードは、Txサブスロット34c中に送信する。Txサブスロット34cの長さは、データに付随するすべてのヘッダバイトおよびトレーラバイトを含むデータパケットに対応するのに十分である。Txリスニングサブスロット54cの長さは、Txサブスロット34cの長さにネットワークの時間同期の誤差の少なくとも2倍を足したものによって決定される。これは、最大のネットワークの時間同期の誤差の方向に関係なく、Txサブスロット34cのすべてがTxリスニングサブスロット54c内に収まることを保証する。受信機は、Txリスニングサブスロット54cの間に、デバイス間のリンクで使用すべき最良の特定のRFチャネルを決定するために上述のように(および任意的に、追加的なRF干渉の検出の測定のために上述のオープンリッスンの実施形態と組み合わせて)使用され得るRSSIの測定値をやはり取得する。Txサブスロット34cの後、送信機ノードは、Tx−to−Rxサブスロット36c中にその送信機ノードの無線状態を送信モードから受信モードに切り替え、次いで、データパケットの正常な受信を確認するACK/NACKリスニングサブスロット38c中に受信ノードからの肯定応答信号のリスニングを開始する。Txリスニングサブスロット54cの間に受信ノードがデータパケットを正常に受信する場合、その受信ノードは、Rx−to−Txサブスロット56c中にその受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替え、次いで、Tx ACK/NACKサブスロット58c中に送信機ノードにACK応答を送信する。あるいは、Txリスニングサブスロット54cの間に、受信ノードが事前に定義されたエラー条件に基づいてデータパケットを正常に受信しない場合、その受信ノードは、Rx−to−Txサブスロット56c中にその受信ノードの無線状態を受信モードから送信モードに切り替え、次いで、Tx ACK/NACKサブスロット58c中に送信機ノードにNACK応答を送信する。ACK/NACKリスニングサブスロット38cは、Rx−to−Txサブスロット56cおよびTx ACK/NACKサブスロットの長さに対応するのに十分なだけ長い。これは、ACK/NACKサブスロット58cのすべてがACK/NACKリスニングサブスロット38c内に収まることを保証する。
【0032】
ACK/NACKリスニングサブスロット38cの後、Txクワイエットサブスロット40中に、送信機ノードは、上述のED機能を用いてRSSIの測定を行い、測定値、ならびに測定の時間およびRFチャネルを記憶する。ACK/NACKリスニングサブスロット38cは、Txクワイエットサブスロット40のRSSIの測定と同時に受信機ノードがACK応答またはNACK応答を送信しないことを保証するために十分なだけ長くTxクワイエットサブスロット40を遅らせる。重要なことに、同じ送信機のタイムスロット30cおよび受信機のタイムスロット50cは、ネットワーク内のすべての無線デバイスに同じようにタイムスロットの一部として存在するので、ネットワークは、Txクワイエットサブスロット40のRSSIの測定の間、すべてのRFチャネルで完全に沈黙している。Txクワイエットサブスロット40のRSSIの測定結果は、バックグラウンドレベルのRFの雑音またはRF干渉の存在を示す。Rxクワイエットサブスロット52のRSSIの測定と同様に、ネットワークがTxクワイエットサブスロット40のRSSIの測定中は完全に沈黙しているので、これは、受信機ノードによるACK応答かまたはNACK応答かのどちらかの送信により生じた信号を送信機ノードが受信する時間ではない。
【0033】
代替的に、Rxクワイエットサブスロットは、Rx空サブスロット60c内で、ACK/NACKリスニングサブスロット38cの終了以降にスケジューリングされる可能性がある。
図3Aおよび
図3Cは、送信機ノードおよび受信機ノードに関するタイムスロット内のクワイエットサブスロットの代替的な相補的構成をそれぞれ示す。Rxクワイエットサブスロット52がRxクワイエットサブスロット62で置き換えられたこと以外は、すべて、
図3Aおよび
図3Bにおいて、関連する上の説明と同様である。Rxクワイエットサブスロット62は、ACK/NACKリスニングサブスロット38cのちょうど終わりにTxクワイエットサブスロット40と同じタイミングに示されているが、Rx空サブスロット60c内の任意の場所にある可能性がある。Rxクワイエットサブスロット52およびTxクワイエットサブスロット40のRSSIの測定と同様に、ネットワークはRxクワイエットサブスロット62のRSSIの測定中には完全に沈黙しているので、これは、受信機ノードによるACK応答かまたはNACK応答かのどちらかの送信により生じた信号を送信機ノードが受信する時間ではない。この代替的な方法は、WirelessHART(登録商標)とは異なり、初めに送信を開始し、次に送信をリスニングするように受信機をアクティブ化するTDMAプロトコルで特に有用である。そのようなプロトコルは、送信が非常に少ないネットワークで有用である。そのようなネットワークにおいて、受信機が最終的にオンにされるときに送信する十分に長い単一のプリアンブルのために余分なエネルギーが使用されるが、多くの受信機においてシャットダウンする前にリスニングしなければならない時間が比較的短いことによるエネルギーの節約によって補償されて余りある。そのようなプロトコルに関しては、Rxクワイエットサブスロット52は、必ずしもネットワークが完全に沈黙している時間中にあるわけではないが、Rxクワイエットサブスロット62は、やはりネットワークが完全に沈黙している時間中にある。
【0034】
上述の実施形態において、ネットワーク内のクワイエットタイム中に取得された測定値は、測定値を取得する無線デバイスに一時的に記憶され、受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値が決定されるまで破棄されない。再び
図1を参照すると、RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値は、CSWM26にレポート(RSSIレポート)で正常に送信されるまで破棄されない。周期的に、例えば、15分ごとに、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22は、受信RF電力の測定値を表す値、ならびにその期間の一時的に記憶されたRSSIの測定値および測定に対応する時間を表す値を決定する。受信RF電力の測定値を表す値は、その期間中に測定された各RFチャネルのそれぞれに対して決定される。各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値がそれぞれ決定され、一時的に記憶された後、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれは、各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値のRSSIレポートを、それらがアクセスポイント22に到着するまでいくつかの経路のうちの1つを介してノードからノードに無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18を通じて送信する。この実施形態においては、アクセスポイント22が、次に、専用リンク28を介してゲートウェイ16およびゲートウェイ16で実行されるCSWM26にそのRSSIレポートを送信する。(あるいは、CSWM26がその代わりに別の場所、例えば、ホストコンピュータ12で実行されている場合は、ゲートウェイ16がレポートをCSWM26に転送する。)同様に、アクセスポイント22は、無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれと同じ種類の測定、決定、およびRSSIレポートの生成を実行し、RSSIレポートを専用リンク28を介してゲートウェイ16およびCSWM26に周期的に送信する。概して、アクセスポイントはエネルギー消費を制限されたデバイスではないので、それらのアクセスポイントは、自由により多くのデータを集め、通常の無線デバイスよりも頻繁により多くのデータをレポートすることができる。CSWM26は、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22に返信メッセージを送信し、レポートの正常な受信を知らせることによって各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22からのRSSIレポートの正常な受信に応答する。あるいは、無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22の近隣のノードが、レポートまたはレポートの一部の正常な受信を知らせる返信メッセージを送信することによって各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22からのRSSIレポートの正常な受信に応答する。どちらの場合も、正常な受信を知らせる返信メッセージを受信すると、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22は、その期間の各RFチャネルにおけるRF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を破棄する。その間にも、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22は、新しいRSSIの測定値の取得、受信RF電力の測定値を表す新しい値の生成、および新しい期間の新しいRSSIレポートの構築を既に開始している。
【0035】
各無線デバイス20a〜20i...20Nに関するRSSIレポートを実質的に同時に送信することは、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の送信能力でそのような負荷に対応して、制御およびプロセス監視システム10の制御およびプロセス監視機能のすべてまたは一部をオフラインで取得する結果となる。その代わりに、ネットワークマネージャ24は、加えられる送信の負荷が無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の送信能力に十分収まるように、各無線デバイス20a〜20i...20Nに関するレポート(および間接的に受信確認メッセージ)の送信のタイミングを時間をずらしてスケジューリングする。
【0036】
CSWM26が無線デバイス20a〜20i...20Nの少なくとも一部およびアクセスポイント22からRSSIレポートを受信すると、CSWM26は、各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値の基本的統計値を決定する。アクティブな干渉源が存在しない場合、基本的統計値は、概して、デバイスで使用される無線の受信限界値(例えば、ほとんどのIEEE802.15.4トランシーバに関しては−90dBm)に近くなる。CSWM26は、レポートされたRF電力の測定値と対応する基本的統計値とを比較する。対応する基本的統計値を所与の値を超えてレポートされたRF電力の測定値は、RF干渉源を示し、CSWM26に、ホストコンピュータ12で実行されるソフトウェアアプリケーション29に高速ネットワーク14を介して警告を発行させる。所与の量は、ユーザが定義した受信RF電力の限界値である可能性がある。加えて、CSWM26は、少なくとも3つの無線デバイスからレポートされたRF干渉源を示すRF電力の測定値を組み合わせ、相関を取り、当技術分野で知られている標準的な三角測量の計算を使用してRF干渉源の位置を判定する。例えば、無線デバイス20a〜20i...20Nは、統計値および測定に対応する時間のみをレポートし、それらは、各RFチャネル毎の、最大受信RF電力値および最大RF電力値の時間を含む。無線デバイス20hおよび20iは、予め定義されたRF電力の閾値を超えた受信RF電力の測定の最大値をレポートする。無線デバイス20gは、それらに次いで近くにあり、その無線デバイス20gのレポートされる受信RF電力の最大値は、予め定義されたRF電力の閾値を超えないが、無線デバイス20gは、やはり、基準値に比べてやや増加したRF電力の最大値をレポートする。CSWM26は、20h、20i、および20gの受信RF電力の最大値を比較し、よく知られている標準的な三角測量の計算を用いて、RF干渉源R1の位置を特定する。RF干渉源R1の位置は、ホストコンピュータ12で実行されるソフトウェアアプリケーション29に高速ネットワーク14を介して警告とともに送信される。代替的に、警告およびRF干渉源R1の位置は、システムのオペレータによる使用のためにゲートウェイ16において表示される。この例においては、それぞれの測定値ではなく統計情報のみを送信し、周期的に、例えば、15分ごとにだけレポートを行うことによって、この実施形態は、定期的、継続的で、実質的に連続したネットワーク全体でのRF干渉の検出および位置特定を行うために必要な任意の単一のノードに対するエネルギー的な影響を最小化する。
【0037】
RF干渉を検出する本発明の別の実施形態において、RSSIの測定値が記録されるときであるネットワーク内のクワイエットタイムは、「オープンチャネルスロット」の間である。オープンチャネルスロットは、タイムスロット中にネットワークマネージャによって割り当てられていないRFチャネルである。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内のデバイスは、このオープンチャネルスロット中にそのRFチャネルで送信するようにネットワークマネージャによってスケジューリングされない。他のリンクは、他のRFチャネルで同じタイムスロット中に通信している可能性があるが、オープンチャネルではいかなるリンクも動作しない。オープンチャネルスロット中、そのタイムスロット中にリンクに割り当てられない無線デバイスのうちの1つまたは複数は、オープンチャネルのうちの1つまたは複数でRSSIの測定値を取得するようにネットワークマネージャによって指示される。特定のオープンタイムスロット間中すべてのRFチャネルが空いている場合、ネットワークマネージャは、すべてのRFチャネルで、1つのデバイス(または複数のデバイス)にRSSIを測定するように指示する可能性がある。当該タイムスロット中は無線フィールドデバイスのメッシュネットワークのいかなるデバイスもオープンチャネルで送信していないので、このときが、それらのオープンチャネルのネットワーク内トラフィックのクワイエットタイムである。
【0038】
図1を参照すると、ネットワークマネージャ24は、オープンチャネルスロット中に無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18におけるRSSIの測定を調整する。ネットワークマネージャ24は、ネットワーク通信のために割り振られていない1つまたは複数のタイムスロット中に、いくつかの割り当てられたRFチャネルのうちの少なくとも1つで一連のRSSIの測定値を取得するように、ならびに測定値を取得するデバイスにRSSIの測定値および測定の時間を記憶するように、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22に命令を送信する。RSSIの測定データおよび測定の時間が収集されると、無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22は、それぞれの測定の時間の受信RF電力の測定値を表す値、ならびにその期間の一時的に記憶されたRSSIの測定値および測定に対応する時間を表す値を決定する。RF電力の測定値を表す値は、その期間中に測定された各RFチャネルのそれぞれに対して決定される。各RFチャネルにおけるRF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値が決定され、一時的に記憶された後、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれは、各RFチャネルのそれぞれに対してRF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値のRSSIレポートを、それがアクセスポイント22に到着するまでいくつかの経路のうちの1つを介してノードからノードに無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18を通じて送信する。次に、アクセスポイント22が、そのアクセスポイント22自体のRSSIレポートに加えて、各無線デバイス20a〜20i...20NからのRSSIレポートを専用リンク28を介してゲートウェイ16およびCSWM26に送信する。CSWM26は、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22に返信メッセージを送信し、レポートの正常な受信を知らせることによって各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22からのRSSIレポートの正常な受信に応答する。あるいは、無線デバイス20a〜20i...20Nのそれぞれおよびアクセスポイント22の近隣のノードがレポートの正常な受信を知らせる返信メッセージを送信することによって、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22からのRSSIレポートの正常な受信に応答する。どちらの場合も、正常な受信を確認するメッセージを受信すると、各無線デバイス20a〜20i...20Nおよびアクセスポイント22は、要求された一連のRSSIの測定のための各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を破棄する。ネットワークマネージャ24は、加えられる送信の負荷が無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク18の送信能力に十分収まるように、RSSIレポートおよび受信確認メッセージの送信のタイミングを時間をずらしてスケジューリングする。
【0039】
RF干渉の情報が必要とされるときに、本発明のこの実施形態は、ネットワークの通常の動作の中断を抑制しながら、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク全体の、ISMスペクトル中のRF干渉のマップを作成することができる。これは、エネルギーを節約するためか、またはより頻繁な通信が必要とされないためかのどちらかのために、わずかなタイムスロットしか通信に割り振られない時間および場所で特に有用である。概して無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内のローカルで給電される無線デバイスで利用可能な限られたエネルギーが原因で、この実施形態は、前の実施形態のように連続的にではなく必要に応じて使用される。
【0040】
これらのさまざまな実施形態は、例えば、WirelessHART(登録商標)のように、無線デバイスからのRSSIレポートが、およそ1ミリ秒の精度でネットワークマネージャ24によって制御およびプロセス監視システム10内で調整された対応するRFの測定の時間を表す値を含むので、一過性のRF干渉を検出し、その位置を特定することに他に類がないほどよく適している。CSWM26は、同じタイムフレーム内のRF干渉源を示す少なくとも3つの無線デバイスからのRSSIのレポートを、それぞれのRSSIレポートの対応するRFの測定の時間を比較することによって組み合わせ、当技術分野で知られている標準的な三角測量の計算を使用してRF干渉源の位置を特定する。CSWM26は、例えば、トレンドライン(傾向線、近似曲線)にRSSIのデータをプロットするか、RFチャネルによるスペクトルのグラフを生成するか、マップ上で干渉源の位置を強調するか、またはマップ上で位置の移動を経時的に示すことによって一連の位置を互いに比較してRF干渉の一過性のまたは移動する干渉源を特定する。
【0041】
図4は、本発明の別の実施形態を示す図であって、アクセスポイントによってサービスを提供されるメッシュネットワークのエリアが部分的に重なっているか否かにかかわらず、複数のアクセスポイントを用いる無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内および近傍のRF干渉を測定し、解析する実施形態を示す図である。アクセスポイントは、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークへの通信および無線フィールドデバイスのメッシュネットワークからの通信を中継する能力が限られているので、より大きな制御およびプロセス監視システムは、ネットワーク内のノードの数を増やして扱うために、またはそうではなく、それぞれが独自のアクセスポイントを有する別々の無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを統合するために、複数のアクセスポイントを必要とする。一実施形態によれば、
図4は、ホストコンピュータ112、第1の高速ネットワーク114、ゲートウェイ116、第2の高速ネットワーク118、および無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119を含む制御およびプロセス監視システム100を示す。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124を含む。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120は、無線デバイスまたはノード130a〜130i...130Nおよびアクセスポイント132を含む。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア122は、無線デバイスまたはノード140a〜140i...140Nおよびアクセスポイント142を含む。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア122は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120と部分的に重なるように示されているが、120に完全に重なるか、または120と完全に分かれている可能性がある。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア124は、無線デバイスまたはノード150a〜150i...150Nおよびアクセスポイント152を含む。ホストコンピュータ112はネットワークマネージャ160およびCSWM162を含むが、代替的に、これらのどちらかまたは両方はゲートウェイ116にある可能性がある。ホストコンピュータ112は、ソフトウェアアプリケーション164も含む。ソフトウェアアプリケーション164は、例えば、制御ソフトウェアまたは監視ソフトウェアである。さらに
図4にあるのは、干渉源R2およびR3である。
【0042】
メッセージが、第1の高速ネットワーク114を介してホストコンピュータ112からゲートウェイ116に伝達される。無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124のうちの1つのノードに宛てたメッセージは、第2の高速ネットワーク118を介してゲートウェイ116からアクセスポイント132、142、および152のうちの1つに送られる。そして、アクセスポイント132、142、および152のうちの1つが、そのメッセージを、いくつかの異なる経路のうちの1つを介して、それぞれ無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の無線デバイス130a〜130i...130N、140a〜140i...140N、および150a〜150i...150Nのうちの1つに直接またはホップバイホップのどちらかで送信する。返信メッセージは、ホストコンピュータ112に戻る逆の経路にしたがう。無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119全体で通信を調整するために必要なノード間のタイムスロット、リンクの割り当て、およびRFチャネルの割り当ては、ホストコンピュータ112で実行されるネットワークマネージャ160によって行われる。
【0043】
本発明のこの実装の実施形態は、
図1、
図2A〜
図2D、および
図3A〜
図3Bを参照して上で説明されたように、オープンリッスン、オープンチャネルスロット、およびクワイエットサブスロットのうちの少なくとも1つの間のネットワーク内のクワイエットタイム中に行われるRSSIの測定を使用する。
【0044】
各測定におけるRSSIの測定値および各測定の時間ならびにRFチャネルは、測定値を取得するデバイスに一時的に記憶され、受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値が決定されるまで破棄されない。再び
図4を参照すると、RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値は、CSWM162にレポート(RSSIレポート)で、または代替的に近隣のノードに正常に送信されるまで破棄されない。周期的に、例えば、15分ごとに、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119の無線デバイスおよびアクセスポイントのそれぞれは、その期間の受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を決定する。受信RF電力の測定値を表す値は、その期間中に測定された各RFチャネルに関して決定される。各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値が決定された後、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の無線デバイスのそれぞれは、各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値のRSSIレポートを、それらがアクセスポイント132、142、または152のうちのいずれか1つに到着するまでいくつかの経路のうちの1つを介してノードからノードに無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124を通じて送信する。次に、アクセスポイント132、142、および152が、それらのアクセスポイント132、142、および152自体のRSSIレポートに加えて無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の各無線デバイスからのRSSIレポートを第2の高速ネットワーク118を介してゲートウェイ116に送信する。ゲートウェイ116は、そのレポートを、第1の高速ネットワーク114を介してホストコンピュータ112のCSWM162に送信する。CSWM162は、各RSSIレポートの正常な受信を知らせる返信メッセージを送信することによって無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の各無線デバイスならびにアクセスポイント132、142、および152からのRSSIレポートの正常な受信に応答する。あるいは、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の各無線デバイスならびにアクセスポイント132、142、および152の近隣のノードが、レポートの正常な受信を知らせる返信メッセージを送信することによってRSSIレポートの正常な受信に応答する。どちらの場合も、正常な受信を知らせるメッセージを受信すると、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の各無線デバイスならびにアクセスポイント132、142、および152は、その期間の各RFチャネルにおける受信RF電力の測定値を表す記憶された値および測定に対応する時間を表す値を破棄する。ネットワークマネージャ160は、加えられる送信の負荷が無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119の送信能力に十分収まるように、RSSIレポートおよび受信確認メッセージの送信のタイミングを時間をずらしてスケジューリングする。
【0045】
CSWM162が無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の各無線デバイスならびにアクセスポイント132、142、および152からのRSSIレポートを受信すると、CSWM162は、各RFチャネルに応じたRSSIの測定の基本的統計値を決定する。アクティブな干渉源が存在しない場合、基本的統計値は、概して、デバイスで使用される無線の受信限界値(例えば、ほとんどのIEEE802.15.4トランシーバに関しては−90dBm)に近くなる。CSWM162は、レポートされたRF電力の測定値と対応する基本的統計値とを比較する。対応する基本的統計値を所与の値を超えてレポートされたRF電力の測定値は、RF干渉源を示し、CSWM162に、ホストコンピュータ112のソフトウェアアプリケーション164に警告を発行させる。RF干渉源R2などの、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの単一のエリア内または近傍干渉源を検出し、解析することに関しては、本実施形態は、
図1を参照して上で説明された第1の実施形態と非常によく似た動作をする。例えば、無線デバイス140b、140f、および140gは、予め定義された受信RF電力の閾値を超える各RFチャネルにおける最大受信RF電力値および最大RF電力値の時間を含む統計値および対応する測定時間を(RSSIレポートの一部として)、アクセスポイント142(または無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120と122との間の重なりを通じたアクセスポイント132)および第2の高速ネットワーク118を経由してゲートウェイ116にレポートする。ゲートウェイ116は、そのレポートを、第1の高速ネットワーク114を介してCSWM162に送信する。CSWM162は、140b、140f、および140gの受信RF電力の最大値および対応する測定時間を、よく知られている標準的な三角測量の計算を用いて互いに比較し、RF干渉源R2の位置を特定する。RF干渉源R2の位置は、ホストコンピュータ112で実行されるソフトウェアアプリケーション164に警告とともに送信されることが好ましい。代替的に、警告およびRF干渉源R2の位置は、第1の高速ネットワーク114を介して送信され、システムのオペレータによる使用のためにゲートウェイ116において表示される。
【0046】
図1を参照して説明された実施形態とは異なり、この実施形態では、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119全体からの無線デバイスまたは複数のアクセスポイントからの情報を用いて、単一の無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120、122、および124の外の、RF干渉源R3などの、RF干渉源も検出し、その位置を特定する。ネットワークマネージャ160は、例えば、WirelessHART(登録商標)のように、全体で1ミリ秒以内の精度で無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119のすべての無線フィールドデバイスおよびアクセスポイントに関するタイムスロットおよびRFチャネルの割り当てを調整するので、無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク119の異なる部分からの無線デバイスまたはアクセスポイントからのRF干渉の情報が、RF干渉源R3の正確な位置をもたらすように正確に組み合わされ得る。RF干渉源R3の例においては、その干渉源からのRFエネルギーが最も多く検出される3つの無線デバイスは、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア120の無線フィールドデバイス130h、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア122のアクセスポイント142、および無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリア124のアクセスポイント152である。アクセスポイント132を介した無線デバイス130hと、アクセスポイント142と、アクセスポイント152とが、予め決められた受信RF電力の閾値を超える最大RF電力値および最大RF電力値の時間を各RFチャネル毎に(RSSIレポートの一部として)第2の高速ネットワーク118を介してゲートウェイ116にレポートする。ゲートウェイ116は、そのレポートを、第1の高速ネットワーク114を介してCSWM162に送信する。CSWM162は、無線デバイス130h、アクセスポイント142、およびアクセスポイント152からの各RFチャネル毎に最大RF電力値および最大RF電力値の時間を互いに比較し、よく知られている標準的な三角測量の計算を用いて、RF干渉源R3の位置を特定する。RF干渉源R3の位置は、ホストコンピュータ112で実行されるソフトウェアアプリケーション164に警告とともに送信される。代替的に、警告およびRF干渉源R3の位置は、第1の高速ネットワーク114を介して送信され、システムのオペレータによる使用のためにゲートウェイ116において表示される。
【0047】
この実施形態においては、ネットワークマネージャが、1ミリ秒以内の精度で制御およびプロセス監視システム全体の無線フィールドデバイスのメッシュネットワークに関するタイムスロットおよびRFチャネルの割り当てを調整するので、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの異なる単一の無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリアからの無線デバイスまたはアクセスポイントからのRF干渉の情報が、より広いエリアのRF干渉の正確な位置を連続的に提供するために正確に組み合わされ得る。
【0048】
本発明のすべての実施形態において、3つの無線デバイス(またはアクセスポイント)からの情報を用いる標準的な三角測量の計算が、単一の位置を特定するので、2次元で干渉源の位置を特定するために理想的である。4つ以上のデバイスからの情報を組み合わせることは、本発明の位置特定の精度を向上させる。しかし、2つの無線デバイスしか干渉源を検出しない場合、2つの無線デバイスからの情報は、非RF特性情報(non−RF characteristic information)と組み合わされれば同じぐらい有用である。例えば、2つの無線デバイスからのRF干渉源を示すRSSIの測定値から見つかったRF干渉源の2つのあり得る位置のうちの1つは、その位置が、RF干渉が潜在的に到達できないことが確実なエリア内に干渉源がある場合は除外される。
【0049】
上述のように、CSWMは、例えば、トレンドライン(傾向線、近似曲線)にRSSIのデータをプロットするか、スペクトル密度およびRF履歴(RF history)を含むスペクトルのグラフを生成するか、マップ上で干渉源の位置を強調するか、干渉源のデューティサイクルを示すか、ノードごとチャネルごとに干渉のRSSIを示すか、リンクごとの干渉のRSSIをチャネルごとのネットワーク内のRSSIと比較するか、棒グラフを用いて干渉のRSSIに応じた経路の安定性を示すか、またはマップ上で位置の移動を経時的に示すことによってRF干渉の情報をホストコンピュータまたはゲートウェイにおいて表示することができる。CSWMは、組み合わせも表示することができ、干渉源および干渉のRSSIを重畳表示されたネットワークトポロジ(例えば、ノード、リンク、ルート)を示すことができる。さらに、CSWMは、受信RF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を組み合わせてヒートマップに似た多地点階調マップ(multipoint gradient map)を生成することができる。多地点階調マップは、測定値を取得する無線デバイスの既知の位置に関して、測定に対応する時間または測定に対応する時間の範囲における割り当てられたRFチャネルの受信RF電力の測定値のレベルを表す値をさまざまな色または明暗で表示する。多地点階調マップは、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークのすべてまたは一部をカバーし、RFのバックグラウンドのレベルおよびRF干渉のレベルを分かりやすく視覚的に示す。
【0050】
本発明のすべての実施形態に関して、RSSIのレポートは、間欠的なレポート、例えば、オープンリッスンおよびクワイエットサブスロットの実施形態に関連して説明された15分のレポートサイクルから、要求された一連のRSSIの測定が行われ、値がほとんど遅延なく返されるオープンチャネルスロットの実施形態に関して上で説明されたようなアクティブなレポートまでの範囲で設定を変えることができる。RSSIの測定は、ネットワーク内の上述の3つのクワイエットタイムを単独でまたは任意の組み合わせで使用することができ、どの場合にも、RSSIのレポートの頻度および応答性が、使用されるネットワーク内のクワイエットタイムのそれぞれに関して間欠的からアクティブまで独立に設定され得ることが理解される。さらに、RSSIのレポートの要求は、定義された範囲のRF電力の測定値を指定し、定義された範囲外のすべてのRSSIの読み取り値を破棄することによって、RSSIレポートを生成するために使用されるRSSIの読み取り値をフィルタリングすることもできることも理解される。すべてのRSSIのレポートの要求は、CSWMから生じ、ネットワークマネージャによって調整され、実施される。
【0051】
すべての実施形態において、ローカルオペレータインターフェース(LOI)を有する無線デバイスまたはアクセスポイントは、無線デバイスまたはアクセスポイントによって行われた任意の実際のRSSIの測定値と、無線デバイスまたはアクセスポイントによって上述のようにRSSIの測定値から決定された受信RFの測定値を表す任意の値とを表示することができる。表示される情報は、上述の実施形態にしたがってローカルのメモリに保有される情報のみである。
【0052】
すべての実施形態において、RF干渉源の位置をより正確に特定するために追加的なRSSIの測定が必要な場合、例えば、IEEE802.15.4規格に準拠した無線などの、受信RF電力の測定能力を有する無線機を含むハンドヘルド無線デバイスが使用される可能性がある。ハンドヘルド無線デバイスは、オープンリッスン、クワイエットサブスロット、またはオープンチャネルスロットの間など、無線デバイスによるACK応答かまたはNACK応答かのどちらかの送信の契機となる信号の受信中以外の時間を特定するために、ネットワークマネージャと協調して動作して、ローカルの無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを通じてネットワークマネージャと通信する。ハンドヘルド無線デバイスは、ハンドヘルド無線デバイスのユーザによって選択されたRFチャネルにおいて、ローカルの無線フィールドデバイスのメッシュネットワーク内のRSSIの測定値を取得する。実際のRSSIの測定値および統計値が、ハンドヘルド無線デバイスにおいて表示される。
【0053】
RF干渉源を検出し、その位置を特定することに加えて、本発明は、本発明のチャネルごとのRFのスペクトル解析を用いて、各RFチャネル毎にRF干渉の強度を判定し、RF干渉に関するRFのスペクトルシグネチャ(spectrum signature)を生成することによって、検出されたRF干渉源をさらに特定する。RF干渉のRFのスペクトルシグネチャを既知のRF干渉源のRFのスペクトルシグネチャと比較することによって、RF干渉源が特定される。この特徴付けは、Wi−Fiなどのよくある種類の干渉源に関してCSWMによって行われる。また、本発明のCSWMは、検出されたRF干渉が測定に対応する時間を表す値を使用してRF干渉に対する時間的パターン、例えば、90分ごと、または毎週木曜日の午後2時のRF干渉などを判定することによって、検出されたRF干渉源を特定する。時間的パターンは、RF干渉源を特定するために既知のRF干渉源の時間的パターンと比較される。上で検討された他の種類のRF干渉の情報と同様に、CSWMは、干渉源の種類および時間的パターンの情報をホストコンピュータまたはゲートウェイにおいて表示することができる。
【0054】
本発明は、無線フィールドデバイスのメッシュネットワークを含む無線デバイスで利用可能な受信RF電力の測定能力を用いてRF干渉源を検出する。本発明は、無線デバイスを使用して、オープンリッスン、クワイエットサブスロット、またはオープンチャネルスロットの間などのネットワーク内のクワイエットタイム中に各RFチャネルで複数のRSSIの測定値を取得する。これらの時間中、バックグラウンドのまたは外部のRF干渉が最も容易かつ正確に検出される。受信RF電力の測定値を表す値が、受信RF電力の測定値から無線デバイスによって決定され、それらの値が、周期的なレポートでCSWMに送信されるか、または代替的に、CSWMからの具体的要求に応答してネットワークマネージャによって調整され、実施される。これは、RF干渉源を検出するために有用な正確なRF干渉の測定値の統計の効率的な収集と、データの収集および解析を特定の位置、RFの帯域、または期間に集中させるようにオペレータがシステムを適合させるための柔軟性とをもたらす。複数のデバイスからの各RFチャネル毎のRF電力の測定値を表す値および測定に対応する時間を表す値を組み合わせることによって、ネットワーク全体のバックグラウンドの雑音およびRFのスペクトルが、チャネルごとに任意の時間間隔にわたって解析され得る。RF干渉源の位置は、この解析を既知の無線デバイスの位置と組み合わせて、標準的な位置特定および三角測量アルゴリズムを用いることによって発見される。さらに、RF干渉源の性質は、この解析をWi−Fiなどのよくある種類の干渉源のRFシグネチャ(RF signature)とマッチングすることによって発見される。
【0055】
本発明は、各測定値だけではなく統計情報のみをレポートするとき、RF干渉の検出および位置特定を行うために必要な各ノードのエネルギー的な負荷を最小化する。オープンリッスン測定と、オープンチャネルスロット測定と、クワイエットサブスロット測定との間を移り変わることによって、より積極的な干渉の検出および位置特定の必要性と、必要とされるエネルギーの使用状況との間でバランスを取ることができる。また、データ収集およびレポートをいくつかのノード、またはアクセスポイントなどの豊富に給電されるノードに制限することが、バッテリにより給電されるノードのエネルギー的な負荷の大部分を最小化する。加えて、ネットワークマネージャが、1ミリ秒以内の精度で、制御およびプロセス監視システム全体のすべての無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリアに関するタイムスロットおよびRFチャネルの割り当てを調整するので、異なる無線フィールドデバイスのメッシュネットワークエリアの無線デバイスまたはアクセスポイントからのRF干渉の情報が、より広いエリアのRF干渉の正確な位置を連続的に提供するために、正確に組み合わされ得る。最後に、加えられる送信の負荷が無線フィールドデバイスのメッシュネットワークの送信能力に十分収まるようにRSSIレポートおよび受信確認メッセージの送信を時間をずらして調整することにより、ネットワークの動作に悪影響をほとんど与えない。
【0056】
本発明は、IEEE802.15.4規格に準拠する無線の例を用いて説明された。しかし、本発明は、受信RF強度の測定機能を有する他の無線通信プロトコルを包含するものと理解される。
【0057】
本発明が(1つまたは複数の)例示的な実施形態を参照して説明されたが、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更が行われる可能性があり、均等物が本発明の要素の代替とされる可能性があることが当業者に理解されるであろう。さらに、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく多くの修正が行われ得る。したがって、本発明は開示された(1つまたは複数の)特定の実施形態に限定されず、本発明は添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。