特許第5872100号(P5872100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5872100
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】補助枕
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20160216BHJP
【FI】
   A47G9/10 V
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-165885(P2015-165885)
(22)【出願日】2015年8月25日
【審査請求日】2015年8月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504020278
【氏名又は名称】株式会社メティス
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】長坂 健太
【審査官】 青木 良憲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−52094(JP,A)
【文献】 特開2000−51034(JP,A)
【文献】 実開平7−17166(JP,U)
【文献】 特開2010−88548(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3081363(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3116515(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0038078(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0174320(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が仰向けに寝たとき、該人の側部に沿わせて配置して使用する補助枕であって、
弾力性を備える材質で形成され短手方向断面が略円形形状を成し、前記人の下半身部から脇下の側部に沿わせて配置する部位を含む棒状部と、
一端が前記棒状部端部と着脱自在に接続され、他端は当該補助枕の端部を成し、形状変更自在な態様の布材で形成され、伸縮自在な環状部材を用いて束ねる位置に応じ前記布材の形状を固定可能な布状部と、を有し、
前記人の脇下から肩前部を介して前記人の首後ろ部に通し、
当該枕とは異なる別の枕と共に使用し、前記布状部が、前記別の枕と前記人の首後ろ部との間にできる隙間を埋めるような態様で使用されることを特徴とする補助枕。
【請求項2】
前記棒状部が、前記人の脇下から肩前部の盛り上がった形状に沿い曲がった形状となる部位を含むことを特徴とする請求項1に記載の補助枕。
【請求項3】
前記布状部が、前記環状部材を用いて束ねる位置に応じ、広さ及び厚みを自在に変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の補助枕。
【請求項4】
前記布状部が、前記棒状部との接続部位を要とする扇形形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の補助枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
人が寝る取るときに使用する枕の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
枕の良し悪しは、人が心地よい睡眠を取るための重要な要素の一つである。
【0003】
そのような背景もあり、枕に関しては盛んに研究開発が行われている。例えば、特許文献1では、側臥位や仰臥位、座位等の姿勢保持を安定して行うことができ、また、使用者の体型や体位変換に合わせて形態を変更して使用することができ、しかも、コストも安価な姿勢保持クッションが提案されている。また、特許文献2では、頭以外の身体部分の下に敷いて使用する場合にズレたり、脱落したりしにくく、様々な用途に使用することのできる枕が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実登第3164639号公報
【特許文献2】特開2000−51034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術においては、枕と首との間に隙間ができることによって枕の位置が微妙に合わず安眠を害する事態を改善させることができないという問題点を有する。
また、上記の従来技術においては、適切な睡眠姿勢が取れた場合でも、その姿勢を継続的に維持させることができないという問題点を有する。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点に鑑み、枕と首との間に形成される隙間を埋めて適切な睡眠姿勢を取ることができ、当該姿勢を安定的に継続させる補助枕を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する補助枕の一形態は、人が仰向けに寝たとき、該人の側部に沿わせて配置して使用する補助枕であって、弾力性を備える材質で形成され短手方向断面が略円形形状を成し、前記人の下半身部から脇下の側部に沿わせて配置する部位を含む棒状部と、一端が前記棒状部端部と着脱自在に接続され、他端は当該補助枕の端部を成し、形状変更自在な態様の布材で形成され、伸縮自在な環状部材を用いて束ねる位置に応じ前記布材の形状を固定可能な布状部と、を有し、前記人の脇下から肩前部を介して前記人の首後ろ部に通し、当該枕とは異なる別の枕と共に使用し、前記布状部が、前記別の枕と前記人の首後ろ部との間にできる隙間を埋めるような態様で使用されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示する補助枕は、枕と首との間に形成される隙間を埋めて適切な睡眠姿勢を取ることができ、当該姿勢を安定的に継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る補助枕の使用態様を説明する図である。
図2】本実施の形態に係る補助枕の構造を説明する斜視図(その1)である。
図3】本実施の形態に係る補助枕の構造を説明する斜視図(その2)である。
図4】本実施の形態に係る補助枕の構造を説明する斜視図(その3)である。
図5】本実施の形態に係る補助枕の構造を説明する斜視図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る補助枕の構造)
【0011】
図1乃至5を用いて、本実施の形態に係る補助枕1の構造について説明する。図1は、補助枕1の使用態様を示す図であり、図2乃至5は、補助枕1の斜視図である。
【0012】
図1で示すように、補助枕1は、他の枕22と共に使用する補助的な枕である。補助枕1は、使用者16の体の側部18に沿わせて配置し、脇下から肩前部にかけては使用者16の体の上側を通り、使用者16の首後ろ部20へ潜り込ませる態様で使用する。
【0013】
補助枕1は、枕22と使用者16が寝ている面(敷布団等)と首後ろ部20との間にできる隙間24を埋めることによって、使用者16が快適な睡眠姿勢を取れるように補助する。また補助枕1は、使用者16の体の側部18に沿って配置されることによって、使用者16の無用な寝返りを防止し、使用者16の睡眠時の姿勢を安定的に継続させることができる。補助枕1の長さは、使用者16の身長程度の長さである。
図2乃至5で示すように、補助枕1は、棒状部2、布状部8、環状部材14を有する。
【0014】
棒状部2は、スポンジのような弾力性を備える材質であり、短手方向の断面が略円形形状を成している。つまり棒状部2は、略円柱形状を成しているか又は略円柱形状を成す複数の部材を連結して構成される。なお、棒状部2は、そば殻やビーズのようなものを中に入れて、弾力性を備えるようにしても良い。
【0015】
図4及び5で示すように、棒状部2が略円柱形状を成す複数の部材を連結して構成される場合、当該略円柱形状を成す部材どうしは、着脱可能に接続され、着脱機構はボタン式、紐式又はファスナー(面ファスナーを含む)式等、着脱自在な構成であれば特に限定されない。また上記略円柱形状の各部材は、直径、長さ、材質等が同一であっても良く、それぞれ異なっていても良い。これにより補助枕1は、使用者16の身長に応じた長さの調節(調整)が可能となったり、汚れた場合に個別に洗濯・取り換え等が可能となったり、分離・折り畳みにより持ち運びが便利になったりと様々なメリットを備える。
【0016】
棒状部2は、仰向けに寝ている使用者16の下半身部(足)から脇下まで、使用者16の体の側部18に沿わせて配置する。棒状部2の太さは、直径10〜20センチメートル程度であることが好適であり、使用者16の体格に合わせ適宜変更が可能である。こうすることによって、使用者18の無用な寝返りがある程度規制され、安定した睡眠姿勢を継続させることができる。
【0017】
図1乃至5で示すように、棒状部2は、使用者16の脇下から肩前部の盛り上がった形状に合わせ曲がった形状を成す形態としても良い。こうすることによって、使用者16の体の線に補助枕1をフィットさせ、使用者16の使用感を向上させることができる。
【0018】
図2乃至5で示すように、布状部8は、一端10が棒状部2端部と接続され、他端12は補助枕1の端部を成す。布状部8は、隙間24を埋めるような態様で使用される。布状部8は、形状変更が自在な布材で形成され、伸縮可能な環状部材14で当該布材を束ねることによって、形状を固定させることができる。なお、環状部材14は、例えば、環状のゴム等である。
【0019】
図2で示すように、布状部8は、棒状部2との接続部位を要とする扇形形状を成し、環状部材14で布材を束ねる位置によって、厚み、広さ、形状等を自由に変形させ、固定させることができる。
【0020】
布状部8は、環状部材14の固定位置を適切に変更して、使用者16の脇下から肩前部の盛り上がった形状に沿い曲がった形状に固定される形態としても良い。こうすることによって、使用者16の体の線にフィットさせ、使用者16の使用感を向上させることができる。なお、補助枕1において、使用者16の脇下から肩前部の盛り上がった形状に沿い曲がった形状は、棒状部2、布状部8の何れか一方で形成される。
【0021】
布状部8は、環状部材14で束ねた位置よりも先の部位を使用者16の後頭部に敷いたり、使用者16の肩に掛けたりして使用することができ、その用途は限定されない。
【0022】
布状部8は、使用者16の首後ろ部20や後頭部に触れる機会が多いため、汚れることが想定される。そのため布状部8は、棒状部2と着脱可能に接続され、棒状部2から取り外して洗濯、取り換え等をすることができる態様である。棒状部2と布状部8の着脱機構は、ボタン式やファスナー式等、着脱自在な構成であれば特に限定されない。
(本実施の形態に係る補助枕の使用方法)
【0023】
図1乃至5を用いて、本実施の形態に係る補助枕1の使用方法について説明する。図1で示すように、補助枕1は、別の枕22と共に使用する。使用者16は、枕22に頭を置き、仰向けに寝る。
【0024】
図1で示すように、使用者16は、自身の体の側部18に棒状部2を沿わせて配置すると共に、脇下から肩前部の盛り上がった部位に、その形状に合うように曲がった形状を成す棒状部2又はその形状に合うように固定した布状部8を配置する。
【0025】
そして使用者16は、隙間24を埋めるように布状部8を首後ろ部20下に配置する。そのとき使用者16は、布状部8に関して、環状部材14で束ねた位置よりも先の部位を自身の後頭部に敷いたり、肩に掛けたりして使用することもできる。
【0026】
使用者16は、体の側部18が棒状部2で固められている(側部18と敷布団等使用者16が寝ている面との間にできる隙間が埋められる)ため、無用の寝返り等、睡眠時の動きが規制される。
また使用者16は、脇下から肩前部を上から補助枕1によって押さえられる状態であるため、安定・安心を感じつつ睡眠を取ることができる。
さらに使用者16は、隙間24が布状部8によって埋められるため、安定した寝心地を感じることができる。
【0027】
使用者16は、広げた布状部8を後頭部に敷くことによって枕22の高さを調整したり、肩・首回りに掛けることによって保温効果を高めたりして、心地よい睡眠を取ることができる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0029】
1 補助枕
2 棒状部
4 (棒状部の)下半身部から脇下まで体の側部に沿わせて配置する部位
6 (棒状部の)脇下から肩前部の盛り上がった形状に合わせ曲がった形状となる部位
8 布状部
10 (布状部の)一端
12 (布状部の)他端
14 環状部材
16 人(使用者)
18 人の側部
20 人の首後ろ部
22 別の枕
24 隙間
【要約】      (修正有)
【課題】開示する補助枕は、枕と首との間に形成される隙間を埋めて適切な睡眠姿勢を取ることができ、当該姿勢を安定的に継続させることができる。
【解決手段】補助枕1は、人16が仰向けに寝たとき、人の側部18に沿わせて配置して使用する補助枕であって、弾力性を備える材質で形成され、短手方向断面が略円形形状を成し、人の下半身部から脇下の側部18に沿わせて配置する部位を含む棒状部2と、一端が棒状部端部と着脱自在に接続され、他端は補助枕の端部を成し、形状変更自在な態様の布材で形成され、伸縮自在な環状部材を用いて束ねる位置に応じ布材の形状を固定可能な布状部8とを有し、人の脇下から肩前部を介して、人の首後ろ部20に通し、枕とは異なる別の枕22と共に使用し、布状部が、別の枕と人の首後ろ部との間にできる隙間24を埋めるような態様で使用される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5