【課題を解決するための手段】
【0003】
(要約)
本発明は、そのさまざまな例の実施形態に従って、長手方向軸を規定する長細いシャフトと、長細いシャフトの遠位端に隣接して配置される塞栓子部材とを含む外科塞栓子に関する。塞栓子部材は、近位部分であって、近位部分の長さの大半に沿って凸状である近位部分と、近位部分に隣接して配置される中央部分であって、中央部分が、互いに対して中央部分の半径方向の反対の側面上に配置される第1の対の表面と、第1の対の表面の間に配置され、そして互いに対して中央部分の半径方向の反対の側面上にさらに配置される第2の組の表面とを含み、少なくとも、第1の対の表面の各々の長さの一部分が、凹状であり、少なくとも、第2の組の表面の各々の長さの一部分が、凸状である、中央部分と、中央部分の遠位に配置され、かつ丸い最遠位部分を含むガイドナブとを含み得る。ガイドナブの丸い最遠位部分は、組織に対して非外傷性であるかもしれない。ガイドナブの長さの大半は、円筒形であり得、そして/またはガイドナブの長さの大半は、長手方向軸と概ね平行であり得る。中央部分の一部分の横断面は、概ね楕円形であり得、または、他の実施形態において、円であり得る。いくつかの実施形態において、少なくとも、近位部分の一部分は、近位部分の最近位表面とガイドナブの最遠位部分との間に配置される想像線の外側へ半径方向に延在し得る。少なくとも、中央部分の一部分は、想像線の外側へ半径方向に延在し得る。さらにまたは代替的に、少なくとも、ガイドナブの一部分は、想像線の外側へ半径方向に延在し得る。さまざまな実施形態において、第1の対の表面の各々の全長は、凹状であり得、第2の組の表面の各々の全長は、凸状であり得る。近位部分は、近位部分の全長に沿って凸状であり得る。有利に、少なくとも、塞栓子部材の一部分は、透明と半透明とのうちの1つであり得る。
【0004】
他の実施形態において、本発明は、カニューレと、外科塞栓子とを含む外科トロカールアセンブリに関し得、少なくとも、外科塞栓子の一部分が、カニューレを通す挿入のために構成される。外科塞栓子は、塞栓子ハウジングと、塞栓子ハウジングから遠位に延在し、かつ長手方向軸を規定する長細いシャフトと、長細いシャフトの遠位端に隣接して配置される塞栓子部材とを含み得る。塞栓子部材は、近位部分を含み得、近位部分が、近位部分の長さの大半に沿って凸状である。塞栓子部材はまた、近位部分に隣接して配置され、かつ第1の表面および第2の表面を含む中央部分を含み得る。第2の表面は、中央部分の円周で、第1の表面に対して約90度で配置され得る。第1の表面の長さの大半は、凹状であり得、第2の表面の長さの大半は、凸状であり得る。塞栓子部材は、中央部分から遠位に延在するガイドナブも含み得、そして丸い最遠位部分を含み得る。
【0005】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
外科塞栓子であって、該外科塞栓子は、
長手方向軸を規定する長細いシャフトと、
該長細いシャフトの遠位端に隣接して配置される塞栓子部材と
を含み、
該塞栓子部材が、
近位部分であって、該近位部分の長さの大半に沿って凸状である、近位部分と、
該近位部分に隣接して配置される中央部分であって、該中央部分が、互いに対して該中央部分の半径方向に対向する側面上に配置される第1の対の表面と、該第1の対の表面の間に配置され、互いに対して該中央部分の半径方向に対向する側面上にさらに配置される第2の組の表面とを含み、該第1の対の表面の各々の長さの少なくとも一部分が凹状であり、該第2の組の表面の各々の長さの少なくとも一部分が凸状である、中央部分と、
該中央部分の遠位に配置され、丸い最遠位部分を含むガイドナブと
を含む、外科塞栓子。
(項目2)
上記ガイドナブの上記丸い最遠位部分は、組織に対して非外傷性である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目3)
上記ガイドナブの長さの大半は円筒形である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目4)
上記ガイドナブの長さの大半は上記長手方向軸と概ね平行である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目5)
上記中央部分の一部分の横断面は概ね楕円形である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目6)
上記近位部分の最近位部分の横断面は円である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目7)
上記近位部分の少なくとも一部分は、該近位部分の最近位表面と上記ガイドナブの上記最遠位部分との間に配置される想像線の外側へ半径方向に延在する、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目8)
上記中央部分の少なくとも一部分は、上記想像線の外側へ半径方向に延在する、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目9)
上記ガイドナブの少なくとも一部分は、上記想像線の外側へ半径方向に延在する、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目10)
上記ガイドナブの長さの大半は円筒形であり、該ガイドナブの該円筒形部分の少なくとも一部分は上記想像線の外側へ半径方向に延在する、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目11)
上記第1の対の表面の各々の全長は凹状であり、上記第2の組の表面の各々の全長は凸状である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目12)
上記近位部分は該近位部分の全長に沿って凸状である、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目13)
上記塞栓子部材の少なくとも一部分は、透明と半透明とのうちの1つである、上記項目のいずれかに記載の外科塞栓子。
(項目14)
外科トロカールアセンブリであって、該外科トロカールアセンブリは、
カニューレと、
外科塞栓子と
を含み、
該外科塞栓子の少なくとも一部分が、該カニューレを通す挿入のために構成され、該外科塞栓子が、
塞栓子ハウジングと、
該塞栓子ハウジングから遠位に延在し、長手方向軸を規定する長細いシャフトと、
該長細いシャフトの遠位端に隣接して配置される塞栓子部材と
を含み、
該塞栓子部材が、
近位部分であって、該近位部分の長さの大半に沿って凸状である、近位部分と、
該近位部分に隣接して配置され、第1の表面および第2の表面を含む中央部分であって、該第2の表面が、該中央部分の円周の周りに該第1の表面に対して約90度で配置され、該第1の表面の長さの大半が凹状であり、該第2の表面の長さの大半が凸状である、中央部分と、
該中央部分から遠位に延在し、丸い最遠位部分を含むガイドナブと
を含む、外科トロカールアセンブリ。
【0006】
(摘要)
外科塞栓子は、長手方向軸を規定する長細いシャフトと、長細いシャフトの遠位端に隣接して配置される塞栓子部材とを含む。塞栓子部材は、近位部分を含み得、近位部分が、近位部分の長さの大半に沿って凸状である。塞栓子部材はまた、近位部分に隣接して配置される中央部分を含み得、中央部分が、互いに対して中央部分の半径方向の反対の側面上に配置される第1の対の表面と、第1の対の表面の間に配置され、そして互いに対して中央部分の半径方向の反対の側面上にさらに配置される第2の組の表面とを含み、少なくとも、第1の対の表面の各々の長さの一部分が、凹状であり、少なくとも、第2の組の表面の各々の長さの一部分が、凸状である。塞栓子部材はまた、中央部分の遠位に配置され、かつ丸い最遠位部分を含むガイドナブを含み得る。ガイドナブの丸い最遠位部分は、組織に対して非外傷性であるかもしれない。
【0007】
本開示されたブレードレス塞栓子およびブレードレス塞栓子部材のさまざまな実施形態は、図面に関連して本明細書に開示される。