【文献】
宮本 勝ほか,インターネット上でメモによる協調作業を支援する電子ブックシステム,第59回(平成11年後期)全国大会講演論文集(4) インタフェース コンピュータと人間社会,1999年 9月28日,4-123〜4-124ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。この際、添付の図面において同一の構成要素は、できるだけ同一の符号で示していることに留意しなければならない。また、本発明の要旨を不明瞭にすることができる公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。すなわち、下記の説明では、本発明の実施例による動作を理解するのに必要な部分だけが説明され、その他の部分の説明は、本発明の要旨を不明瞭にしないように省略されることに留意しなければならない。
提案する本発明は、電子書籍サービス時に、原本電子書籍コンテンツを変更することなく、前記原本電子書籍コンテンツ基盤の独立的な個人電子書籍コンテンツを生成することができる方法及びこれを支援する携帯端末に関する。また、本発明の実施例によれば、ユーザ別個人電子書籍コンテンツを共有して統合電子書籍コンテンツを生成することもできる。
【0013】
本発明において前記原本電子書籍コンテンツは、原本コンテンツと命名され、図書として刊行されたか、または刊行されることができるデジタル図書の総称を示す。また、前記個人電子書籍コンテンツ及び統合電子書籍コンテンツは、加工データと命名され、特に前記個人電子書籍コンテンツは、ユーザ入力によって前記原本コンテンツと別途の独立客体に生成される加工データを示し、前記統合電子書籍コンテンツは、前記個人電子書籍コンテンツが多くのユーザによって加工された加工データを示す。例えば、前記統合電子書籍コンテンツは、第2ユーザが第1ユーザの第1加工データに新しい加工データを追加するか、前記第1加工データを修正するか、または前記第1加工データを削除するなどの行為によって生成された加工データを示すことができる。また、本発明において加工コンテンツは、原本コンテンツ上にユーザ設定による前記加工データがオーバレイ形態で結合されて提供されるコンテンツを示すことができる。
以下では、本発明の実施例による携帯端末の構成及びその動作制御方法について下記図面を参照して説明する。しかし、本発明の実施例による携帯端末の構成及びその制御方法が下記で記述する内容に限定されるものではないので、下記の実施例に基づいて多様な実施例に適用することができることに留意しなければならない。
【0014】
図1は、本発明の実施例による携帯端末の構成を概略的に示す図である。
図1を参照すれば、前記携帯端末は、通信モジュール110、表示部120、格納部130、及び制御部160を備えて構成される。その他、マイク(microphone)とスピーカー(speaker)を具備するオーディオ処理部、デジタル放送(例えば、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)やDVB(Digital Video Broadcasting)のような移動放送)の受信と再生を行うためのデジタル放送モジュール、写真/動画撮影機能のためのカメラモジュール、ブルートゥース(BLUETOOTH)通信機能を行うためのブルートゥース通信モジュール、インターネット通信機能を行うためのインターネット通信モジュール、タッチ基盤の入力のためのタッチパッド、物理的なキー入力を支援する入力部、そして前記のような構成に電源供給のためのバッテリー(battery)などの構成をさらに含むことができるが、これらに対する説明と図示は省略する。
【0015】
前記通信モジュール110は、移動通信基盤の移動通信サービス及び無線ラン(WLAN、Wireless Local Area Network)基盤のインターネットサービス(例えば、Wi−Fiサービス)のようなサービスを支援するためのモジュールを示す。前記通信モジュール110は、所定のネットワークと設定された通信チャンネルを形成し、形成された通信チャンネルを通じてデータ送受信を処理することができる。特に、前記通信モジュール110は、移動通信サービスまたはインターネットサービスを利用した加工データの送受信を処理することができる。
【0016】
前記表示部120は、携帯端末のホームスクリーン(home screen)をはじめとして、携帯端末で支援するアプリケーションの実行画面を提供する。例えば、メッセージ機能、電子メール機能、インターネット機能、マルチメディア機能、検索機能、通信機能、電子書籍(例えば、e−book)機能、写真/動画撮影機能、写真/動画再生機能、テレビ(Television)再生機能(例えば、DMBやDVBのような移動放送再生機能)、音楽再生機能(例えば、MP3再生機能)、ウィゼット機能、メモ機能、ゲーム機能などの実行画面を提供する。前記表示部120は、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)が使用されることが一般的であるが、発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)、有機発光ダイオード(OLED、Organic LED)、能動型OLED(AMOLED、Active Matrix OLED)などのような他の表示装置が使用されることもできる。また、本発明において前記表示部120は、電子書籍機能実行時に、ユーザ要請によって加工データの入力のためのオーバレイウィンドウを提供することができる。すなわち、前記表示部120は、電子書籍機能実行時に、原本コンテンツを表示することができ、また、前記原本コンテンツ上に提供されるオーバレイウィンドウを通じて加工データを表示することができる。また、前記表示部120は、前記原本コンテンツと加工データが結合された形態の加工コンテンツを表示するか、またはユーザ選択によって加工データだけを独立的に表示することができる。前記表示部120は、前述したような実行画面(特に、電子書籍機能による実行画面)を表示する時に、前記携帯端末の回転方向(または配置された方向)によって横モードを提供するか、または縦モードを提供することができる。
【0017】
本発明の実施例において、前記表示部120は、タッチ基盤の入力を支援するインターフェースを具備することができる。例えば、前記表示部120は、タッチスクリーン構成によってタッチ基盤のユーザ入力を支援し、前記ユーザ入力による入力信号を生成し、制御部160に伝達することができる。また、本発明の実施例において前記表示部120が1つ具備されるものと示したが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、本発明の実施例において前記携帯端末は、2個以上の表示部の構成を含むこともできる。
【0018】
前記格納部130は、前記携帯端末で実行され処理される各種プログラムとデータを格納し、1つ以上の不揮発性メモリと揮発性メモリで構成されることができる。本発明において前記不揮発性メモリは、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などに対応することができ、前記揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)などに対応することができる。また、格納部130は、前記携帯端末の運営体制、前記表示部120の表示制御動作と関連したプログラムとデータ、前記表示部120を利用した入力制御動作と関連したプログラムとデータ、携帯端末の電子書籍機能制御動作と関連したプログラムとデータなどを持続的にまたは一時的に格納することができる。
特に、本発明の実施例において前記格納部130は、原本コンテンツ格納部140と加工データ格納部150を備えて構成される。
【0019】
前記コンテンツ格納部140は、前述したような原本コンテンツ、すなわち原本電子書籍コンテンツを格納することができ、前記加工データ格納部150は、前述したような加工データ、すなわち個人電子書籍コンテンツ及び統合電子書籍コンテンツを格納することができる。これとは別途に、前記格納部130は、原本コンテンツと加工データが結合された加工コンテンツを格納することもできる。この際、加工コンテンツは、別途の領域に格納されるか、または前記コンテンツ格納部140に格納されることができる。前記加工データ格納部150に格納される加工データは、前記携帯端末内で生成されたデータであるか、または外部から伝達されたデータであることができる。
また、本発明において前記加工データは、多様な情報と結合されて格納されることができる。例えば、実際ユーザ入力に対応する前記加工データと連携される原本コンテンツの識別のためのメタ情報と、前記加工データが前記原本コンテンツでマッピングされる位置(または座標)、加工形式、フォントサイズなどを指示する加工情報などの結合で格納されることができる。
【0020】
前記制御部160は、前記携帯端末の全般的な動作を制御する。特に、前記制御部160は、本発明の電子書籍機能運用と関連した動作を制御することができる。例えば、前記制御部160は、電子書籍機能実行時、ユーザ選択に対応する原本コンテンツを抽出し、その表示を制御することができる。また、制御部160は、前記原本コンテンツ上にオーバレイウィンドウを提供し、前記オーバレイウィンドウ基盤でユーザ入力に対応する加工データの表示を制御することができる。また、制御部160は、加工データの格納時に、前記原本コンテンツは維持したまま、前記オーバレイウィンドウ基盤の前記加工データだけを独立客体として別途のデータとして格納することができる。この際、制御部160は、前記原本コンテンツと前記加工データの関係をマッピングして格納することができる。また、本発明において前記制御部160は、加工データの共有のための他の携帯端末への有無線通信による送信及び受信と関連した動作を制御することができる。このような制御部160の制御動作について後述する携帯端末の動作例示及びその制御方法で説明される。
【0021】
その他、前記制御部160は、前記携帯端末の通常的な機能と関連した各種動作を制御することができる。例えば、前記制御部160は、アプリケーション実行時に、その運用及びデータ表示を制御することができる。また、制御部160は、タッチ基盤の入力インターフェースで支援する多様な入力方式に対応する入力信号を受信し、それによる機能運用を制御することができる。例えば、制御部160は、電子書籍機能実行時に、タッチ基盤で入力されるユーザ入力に対応する加工データのリアルタイム表示を制御することができる。また、制御部150は、有線通信基盤またはコードレス通信基盤で各種データの送受信を制御することができる。
【0022】
一方、
図1に示した本発明の携帯端末は、バータイップ、フォルダタイプ、スライドタイプ、スイングタイプ、フリップタイプなどすべてのタイプのデバイスに適用されることができる。また、本発明の携帯端末は、すべての情報通信機器、マルチメディア機器及びそれに対する応用機器を含むことができる。例えば、前記携帯端末は、多様な通信システムに対応する各通信プロトコル(communication protocols)に基づいて動作する移動通信端末(mobile communication terminal)をはじめとして、タブレットパソコン(Personal Computer)、スマートフォン(Smart Phone)、PMP(Portable Multimedia Player)、デジタル放送プレーヤー、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム端末、ネットブック(Netbook)、ノートパソコン(Notebook)などのデバイスを含む。
【0023】
図2、
図3及び
図4は、本発明の実施例による携帯端末において電子書籍サービスを支援する動作説明のために示す図である。
図2を参照すれば、参照番号201は、携帯端末の電子書籍機能実行によって原本コンテンツ210が表示された状態の例示を示す。
参照番号203は、前記原本コンテンツ210上にユーザ入力に対応する加工データ230が表示された状態の例示を示す。または、参照番号203は、前記原本コンテンツ210上に以前に生成されて格納されるか、または以前に外部から受信された加工データ230がローディングされて表示された状態の例示を示す。または、参照番号203は、前記原本コンテンツ210上に以前に生成されて格納されるか、または以前に外部から受信された加工データがローディングされた状態でユーザ入力に対応する新しい加工データ230が追加表示された状態の例示を示す。すなわち、前記参照番号203は、現在入力されるかまたはローディングされた所定の加工データ230が原本コンテンツ上にオーバレイされた形態の例示を示す。
【0024】
前記参照番号203に示されたように、前記加工データ230は、テキスト、イメージ、アイコン、カラー別ハイライト、線、各種図形などユーザ入力または選択によって多様な形態で示されることができ、追加的に動画ファイル、音楽ファイルなどが添付形態で提供されることができる。このような加工データ230は、原本コンテンツ210とは別に独立的に制御されることができる。このための例示が
図3に示されている。
図3を参照すれば、
図3は、
図2で説明したような原本コンテンツ210と加工データ230が構成される関係を示すものである。
図3に示されたように、本発明において原本コンテンツ210と加工データ230は、互いに区分されて独立的な構造を有する。したがって、
図2に示されたように、ユーザが原本コンテンツ210上に所定の加工データ230を生成しても、実際原本コンテンツ210の変形は起きず、別途のオーバレイウィンドウ300を通じてユーザ入力に対応する加工データ230が入力されて生成される。したがって、本発明によれば、ユーザ要求によって原本コンテンツ210だけを示すか、または加工データ230だけを示すか、または原本コンテンツ210上に加工データ230がオーバレイされた加工コンテンツ形態で示すことができる。このような例示が
図4に示されている。
【0025】
図4を参照すれば、参照番号401は、前述したように、原本コンテンツ210上に加工データ230がオーバレイされた加工コンテンツ形態の例示を示し、参照番号403は、前記加工コンテンツでユーザ選択によって前記加工コンテンツを構成する原本コンテンツ210だけが表示される場合の例示を示し、参照番号405は、前記加工コンテンツでユーザ選択によって前記加工コンテンツを構成する加工データ230だけが表示される場合の例示を示す。
また、本発明の実施例において前述したような加工データ230は、前記原本コンテンツ210とは別に1つの独立客体として格納されることができる。また、格納された加工データ230は、有線通信または無線通信方式によって他の携帯端末に伝送可能であり、これにより、ユーザ間の加工データの共有を支援することができる。
【0026】
図5は、本発明の実施例による携帯端末において加工データを原本コンテンツに適用する動作説明のために示す図である。
図5を参照すれば、参照番号501は、携帯端末で提供する原本コンテンツの例示を示し、参照番号503は、他の携帯端末から受信して格納された加工データの例示を示す。また、参照番号505は、前記原本コンテンツ上に前記加工データがオーバレイされた加工コンテンツ形態の例示を示す。
図5に示されたように、前記携帯端末で支援される画面サイズと前記他の携帯端末で支援する画面サイズが異なることができる。また、
図5で、前記加工データを生成する他の携帯端末の原本コンテンツと前記携帯端末の原本コンテンツは、同一のデータであり、ただ当該携帯端末が支援する画面規格によって表示される形態だけが異なるものを仮定する。
例えば、参照番号501の場合、4:3の画面サイズを支援する携帯端末で提供される原本コンテンツであり、参照番号503の場合、3:2の画面サイズを支援する他の携帯端末で提供された原本コンテンツに対応して生成された加工データが前記携帯端末に格納された場合を仮定する。
【0027】
上記のような状態で、前記携帯端末で電子書籍機能実行によって参照番号501に示されたように、原本コンテンツが表示された状態を仮定する。また、前記原本コンテンツに対応して格納された前記加工データをユーザ要求によってローディングすることができる。
このような場合、前記携帯端末は、前記原本コンテンツのメタ情報と以前に格納された加工データのメタ情報を比較することによって、前記原本コンテンツに対応する加工データを決定することができる。また、前記携帯端末は、前記決定された加工データローディング時に、前記加工データの加工情報をチェックすることができる。例えば、前記原本コンテンツで各加工データが表示される位置(または座標)、加工形式などをチェックすることができる。また、前記携帯端末は、前記加工情報を基盤にして前記原本コンテンツで加工データとマッチングされる部分を検出した後、それに合わせて前記加工データを前記原本コンテンツ上にオーバレイして示すことができる。
【0028】
例えば、
図5に示されたように、原本コンテンツの内容のうち”ABCD”にブロック231の加工データが指定され、”EFGH”に下線233の加工データが指定された場合を仮定する。また、前記原本コンテンツは、参照番号501に示されたように、4:3画面サイズによって”ABCDEF”字が1行に表示され、”GH”字が次の行に引き続いて表示され、前記加工データは、参照番号503に示されたように、3:2画面サイズによって”AB”字が1行に表示され、”CDEFGH”字が次の行に引き続いて表示される形態であることを仮定する。一方、前記参照番号503では、説明の便宜のために”ABCDEFG”字を表示したが、実際加工データでは、”ABCDEFG”は省略され、ただ、前記加工データが生成された当該携帯端末の原本コンテンツで”ABCDEFG”が参照番号503のように配置されて表示されることができる。
【0029】
本発明では、上記のように、原本コンテンツ上にその規格が異なる加工データの適用時、前述したような加工情報を基盤にして各加工データの形式(例えば、前記例示のようにブロック、下線などの形態、カラーなど)を識別し、各加工データが原本コンテンツで表示される開始位置及び終了位置を識別することができる。例えば、ブロック231と下線233の加工データを識別し、ブロック231と下線233の加工データそれぞれの位置を把握することができる。また、原本コンテンツで把握された位置を追跡し、当該位置に対応する加工データをオーバレイして示すことができる。
したがって、ブロック231の加工データに対して開始位置が”A”字の位置(座標)であり、終了位置が”D”字の位置(座標)であることによって、原本コンテンツで”A”字の位置(座標)及び”B”字の位置(座標)を追跡し、追跡した位置にブロック231の加工データをオーバレイして参照番号505に示されたように示すことができる。
【0030】
また、下線233の加工データに対して開始位置が”E”字の位置(座標)であり、終了位置が”H”字の位置(座標)であることによって、原本コンテンツで”E”字の位置(座標)及び”H”字の位置(座標)を追跡し、追跡した位置に下線233の加工データをオーバレイし、参照番号505に示されたように示すことができる。
一方、その図示及び説明は省略したが、
図5に応用して携帯端末が横モード及び縦モードの間の切換に対応して加工データをリアルタイム適用することができる。また、
図5と反対の場合、すなわち原本コンテンツが小さく、加工データが大きい場合でも、上記方式に対応して運用することができることは勿論である。
【0031】
図6は、本発明の実施例による携帯端末において加工データを生成する方法を示す流れ図である。
図6を参照すれば、制御部160は、ユーザ要求に対応して電子書籍機能を実行し(601段階)、ユーザ選択に対応する所定の原本コンテンツを表示することができる(603段階)。
次に、制御部160は、原本コンテンツ表示後、エディタモード要請があるか否かを判断することができる(605段階)。本発明においてエディタモードは、前述したように、原本コンテンツ上にオーバレイウィンドウを構成し、加工データを入力するためのモードを示すことができる。また、ユーザは、携帯端末に設けられた所定のボタン、またはタッチ基盤の入力インターフェース(例えば、タッチスクリーンの表示部)などを利用してエディタモード実行を入力することができる。
【0032】
次に、制御部160は、エディタモード要請がなければ(605段階のNO)、当該動作実行を制御することができる(607段階)。例えば、ユーザ入力に対応して原本コンテンツに対するスクロールを制御するか、または新しい原本コンテンツをローディングして表示するなどの動作実行を制御することができる。
次に、制御部160は、エディタモード要請があれば(605段階のYES)、前記原本コンテンツ上にオーバレイウィンドウを構成することができる(609段階)。例えば、
図3で説明したように、原本コンテンツ上に別途のオーバレイウィンドウ300を示すことができる。この際、前記オーバレイウィンドウ300の構成は、内部的に構成されて提供されることができ、したがって、ユーザ立場では、原本コンテンツがそのまま維持されるものと認知することができる。または、エディタモード進入に対するユーザの容易な識別のためにオーバレイウィンドウ300の構成時に色相を異なって表現するなどの方式で示すこともできる。
【0033】
次に、制御部160は、ユーザ入力に対応する加工データを表示することができる(611段階)。例えば、制御部160は、前述したように、ユーザ入力が発生する原本コンテンツ上の当該位置にユーザ入力に対応する所定の加工データを生成して示すか、またはユーザ選択に対応する所定の加工データをローディングして示すことができる。
次に、制御部160は、前記加工データの入力を完了する完了要請を感知する時(613段階)、上記手続で原本コンテンツ上に入力された加工データを抽出することができる(615段階)。例えば、制御部160は、前述したように、テキスト、イメージ、アイコン、カラー別ハイライト、線、各種図形などユーザ入力に対応するように生成された少なくとも1つの加工データを抽出することができる。
【0034】
次に、制御部160は、抽出した各加工データに対する加工情報を生成することができる(617段階)。例えば、制御部160は、各加工データが有する形式、各加工データが原本コンテンツとマッチングされる位置(または座標)、フォント形態(サイズ、種類など)などを
解析(parsed)し、
解析(parsed)した情報を基盤にして前記加工情報を生成することができる。
【0035】
次に、制御部160は、生成された加工情報を基盤にして前記原本コンテンツに対する加工データを格納することができる(619段階)。例えば、制御部160は、前記加工データ格納時前記生成された加工情報と当該加工データに対応する前記原本コンテンツのメタ情報を含んで格納することができる。この際、前記加工情報は、前記原本コンテンツとは別に独立客体として格納されることができる。
【0036】
図7は、本発明の実施例による携帯端末において原本コンテンツに対応して加工データを提供する方法を示す流れ図である。
図7を参照すれば、制御部160は、ユーザ要求に対応して電子書籍機能を実行し(701段階)、ユーザ選択に対応する所定の原本コンテンツを表示することができる(703段階)。
次に、制御部160は、原本コンテンツ表示後、加工データローディング要請を感知することができる(705段階)。例えば、ユーザは、携帯端末に設けられた所定のボタン、またはタッチ基盤の入力インターフェース(例えば、タッチスクリーンの表示部)などを利用して所定の加工データを要請する操作を入力することができる。
【0037】
次に、制御部160は、前記原本コンテンツのメタ情報と以前に格納された加工データのメタ情報とを比較することができる(707段階)。例えば、制御部160は、加工データのローディングが要請される時、以前に格納された加工データを検索し、検索された加工データのメタ情報と前記原本コンテンツのメタ情報とを比較することができる。また、制御部160は、前記原本コンテンツのメタ情報と一致するメタ情報を有する加工データがあるか否かをチェックすることができる(709段階)。すなわち、制御部160は、以前に格納された加工データのうち前記原本コンテンツのメタ情報と一致するメタ情報を有する特定加工データを検索することができる。
【0038】
次に、制御部160は、メタ情報が一致する加工データがなければ(709段階のNO)、関連情報出力を制御し(711段階)、その後、当該動作実行を制御することができる(713段階)。例えば、制御部160は、一致する加工データが存在しないことを通知するポップアップ出力を制御し、ポップアップに対するユーザ選択による動作実行を制御することができる。または、制御部160は、ポップアップ出力を制御し、新しい加工データの生成可否を確認することができる。
次に、制御部160は、メタ情報が一致する加工データがあれば(709段階のYES)、当該加工データの加工情報をチェックすることができる(715段階)。例えば、制御部160は、前記原本コンテンツで各加工データが表示される位置(または座標)、加工形式などをチェックすることができる。
【0039】
次に、制御部160は、前記原本コンテンツで前記加工情報に対応する位置を追跡し(717段階)、それに合わせて前記加工情報に対応する各加工データをオーバレイウィンドウ基盤に出力することができる(719段階)。
次に、制御部160は、原本コンテンツ上に加工データ出力後、ユーザ要請による当該動作実行を制御することができる(721段階)。例えば、制御部160は、前記加工データを維持する状態でユーザ入力に対応する新しい追加の加工データを入力されて、それを格納することができる。または、制御部160は、ユーザ選択によって前記ローディングされた加工データまたは前記加工データに追加の加工データが結合された新しい加工データの共有のための外部伝送を制御することができる。本発明の実施例において、前記加工データの共有は、前述したように、生成された加工データ自体を共有するか、または後述する
図8及び
図9のように加工データ内の一部客体だけを共有することができる。
【0040】
図8及び
図9は、本発明の実施例による携帯端末においてユーザ定義による加工データを他の携帯端末と共有する動作説明のために示す図である。特に、
図8は、特定原本コンテンツを基盤にして生成された加工データのうち一部の加工データ(以下、客体)をユーザ選択によって指定し、これを他のの携帯端末と共有する動作を示す図であり、
図9は、特定原本コンテンツを基盤にして生成された加工データのうちあらかじめ定義されたカテゴリーによって一部の加工データ(以下、客体)を抽出し、これを他の携帯端末と共有する動作を示す図である。
【0041】
図8を参照すれば、参照番号801に示されたように、ユーザ定義によって多数の客体よりなる加工データが現れた場合を仮定する。この際、前記加工データは、前述したように、原本コンテンツ上にオーバレイされて現われるか、または
図8のように、加工データだけ現われることができる。
次に、参照番号801のような状態で、ユーザは、前記加工データの多数の客体のうち少なくとも1つの客体だけよりなる加工データ(以下、選択加工データ)を他の携帯端末に伝送することができる。例えば、参照番号803に示されたように、ユーザは、前記加工データを構成する多数の客体のうち希望する少なくとも1つの客体(例えば、参照番号810、参照番号820及び参照番号830の客体)を選択指定することができる。本発明の実施例において、客体の選択は、タッチ基盤の入力を通じて単一選択及び多重選択によって行われることができる。
【0042】
次に、ユーザは、前記参照番号803のように、選択された所定個数の客体810、820、830に対して格納または伝送のためのインタラクションを入力することができる。前記インタラクションは、加工データ伝送のために提供されるメニューを操作するインタラクションであるか、または加工データ伝送のためにあらかじめ定義された方式のタッチ基盤の入力インタラクションであることができる。
次に、制御部160は、参照番号803のように、所定の客体810、820、830が選択された状態で、加工データの伝送のためのインタラクション入力を感知する時、参照番号805に示されたように、ユーザ選択に対応する客体810、820、830だけを示し、ユーザ選択が正しいか否かを確認することができる。この際、ユーザ選択に対応する客体810、820、830の表示時に、前記加工データを構成する他の客体は除去し、前記選択された客体810、820、830だけを示すか、または前記他の客体はかすかに処理し、前記選択された客体810、820、830だけをハイライトなどのように差別化して示すことができる。
【0043】
したがって、ユーザは、参照番号803の過程によってユーザ選択を修正することができ、本発明の実施例において前記のような確認手続は省略され、伝送動作にすぐ進行することもできる。また、制御部160は、ユーザ選択が完了する時、選択された客体810、820、830のみを別途の加工データとして格納することができる。この際、格納時に、ユーザは、当該加工データのファイル名などを入力した後、格納するか、または制御部160で自体的にファイル名を生成して格納することができる。
次に、制御部160は、上記のように、特定客体810、820、830にグループ化された加工データをユーザ選択による他の携帯端末に有線または無線による伝送を制御することができる。このような本発明によれば、ユーザは、生成された加工データから一部の客体だけをさらに別途の加工データグループで管理及び共有することができる。
【0044】
図9を参照すれば、参照番号901に示されたように、ユーザ定義によって多数の客体よりなる加工データが現われた場合を仮定する。この際、前記加工データは、前述したように、原本コンテンツ上にオーバレイされて示されるか、または
図9のように、加工データだけが示されることができる。
【0045】
次に、参照番号901のような状態で、ユーザは、前記加工データの多数の客体のうち希望するカテゴリーの客体だけよりなる選択加工データを他の携帯端末に伝送することができる。本発明において、前記カテゴリーは、加工データを構成する各客体のグループを示すことができる。例えば、前記カテゴリーは、参照番号901に示されたような線、テキスト、アイコン、図形などの客体をグループに区分したものに該当することができる。したがって、ユーザは、加工データを構成する多数の客体のうち希望するカテゴリーの客体を選択し、他の携帯端末ユーザと共有することができる。
【0046】
例えば、ユーザは、カテゴリー指定のためのメニュー(以下、カテゴリーメニュー)を呼び出すインタラクションを入力することができる。前記インタラクションは、カテゴリーメニューを呼び出す上位メニューを操作するインタラクションであるか、またはカテゴリーメニュー呼び出しのためにあらかじめ定義された方式のタッチ基盤の入力インタラクションであることができる。
次に、制御部160は、参照番号901のような状態でカテゴリーメニューを呼び出すインタラクション入力を感知する時、参照番号903に示されたように、カテゴリー選択のためのカテゴリーメニューをポップアップウィンドウ900を通じて示すことができる。それでは、ユーザは、参照番号905に示されたように、希望するカテゴリーが示された項目(例えば、”テキスト”項目)を選択することができる。
【0047】
次に、制御部160は、参照番号905に示されたように、所定のカテゴリーを選択するインタラクションを感知する時、選択されたカテゴリーに対応する少なくとも1つの客体を前記加工データから抽出することができる。また、制御部160は、参照番号907に示されたように、前記抽出した少なくとも1つの客体(例えば、参照番号910、参照番号920、参照番号930、参照番号940、参照番号950、参照番号960、参照番号970)の客体)だけを示し、ユーザが希望する客体が正しいか否かを確認することができる。例えば、制御部160は、参照番号905に示されたように、”テキスト”カテゴリーの選択によって加工データの客体のうちテキストで構成された客体だけを抽出し、抽出したテキストの客体910、920、930、940、950、960、970を示すことができる。したがって、ユーザは、参照番号907の過程によってユーザ選択を修正するか、または新しいカテゴリーを選択することができる。この際、選択カテゴリーに対応する客体910、920、930、940、950、960、970の表示時に、前記加工データを構成する他の客体は除去し、前記カテゴリーの客体910、920、930、940、950、960、970だけを示すか、または、前記他の客体はかすかに処理し、前記カテゴリーの客体610、620だけをハイライトなどのように差別化して示すことができる。
【0048】
次に、制御部160は、上記のように、特定カテゴリー(例えば、テキストカテゴリー)の客体910、920、930、940、950、960、970にグループ化された加工データを格納するか、またはユーザ選択による他の携帯端末に有線または無線による伝送を制御することができる。このような本発明によれば、ユーザは、生成された加工データから一部客体だけをさらに別途の加工データグループで管理及び共有することができる。
【0049】
一方、前述したような本発明の電子書籍サービス提供方法は、多様なコンピュータ手段を通じて実行されることができるプログラム命令形態で具現され、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されることができる。この際、前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で、または組み合わせて含むことができる。一方、記録媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであることができる。
【0050】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、ハードディスク、フロッピー(登録商標)及び磁気テープのような磁気媒体(Magnetic Media)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)のような光記録媒体(Optical Media)、フロプティカルディスク(Floptical Disk)のような磁気−光媒体(Magneto−Optical Media)、及びROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。また、プログラム命令には、コンパイラーによって作われるもののような機械語コードだけでなく、インタプリターなどを使用してコンピュータによって実行されることができる高級言語コードを含む。前述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0051】
また、本発明の属する技術分野における当業者は、前述した本発明が当該技術的思想や必須特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであって、限定的ではないものと理解しなければならない。また、本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求範囲によって示され、特許請求範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【0052】
なお、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。