(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取付部は、後端部が第2係止部材に当接する態様で設けられた略L字形状の回動部材と、該回動部材の前端部に当接する態様で設けられた押出部材とを備え、該押出部材が前記回動部材の前端部を押し出すことにより前記回動部材全体が前記第2係止部材側に回動することによって、前記第2係止部材が前記回動部材の後端部に押される態様で前記第1係止部材に対して近接方向に移動する請求項3に記載の眼鏡装着型術野カメラ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のこれらの装置は、ヘッドバンドがある頭部の位置にカメラが配置されていることから、施術者の眼の位置とカメラの位置との間に10cm以上の高低差が空いてしまうため、施術者とカメラの間に大きな視線の差(視差)が生じるという問題があった。医学生等を将来的に優秀な施術者に育成するためにも、施術者とカメラの間において視差が極力少ない状態で手術の様子を撮影することが強く求められているのだが、従来の装置では施術者とカメラの間には無視できない視差が生じていたのである。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる眼鏡装着型術野カメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発
明は、
施術者の眼鏡のフロントフレームに装着する眼鏡装着型術野カメラであって、
眼鏡のフロントフレームに取り付けられる取付部と、
該取付部の前方側に設けられる支持部と、
該支持部の前方側に設けられる撮像部とを備え、
前記取付部、前記支持部、および前記撮像部は、眼鏡のフロントフレームから眼鏡の前方にかけて直列的に配置され
、
前記支持部は、前記取付部が後方側に設けられた支持部本体と、該支持部本体の前方側に設けられ、前記撮像部を前方側で支持する支持アームとを備え、該支持アームが支持部本体に対して水平方向に回転可能となされていることを特徴とする
眼鏡装着型術野カメラである。
【0009】
これによれば、取付部、支持部および撮像部が順に眼鏡のフロントフレームから眼鏡のレンズの前方にかけて直列的に配置されることにより、撮像部が施術者の視線近傍に位置するため、施術者と撮像部の間の視差がほとんどなくなり、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる。
【0010】
また、
前記支持部は、前記取付部が後方側に設けられた支持部本体と、該支持部本体の前方側に設けられ、前記撮像部を前方側で支持する支持アームとを備え、該支持アームが支持部本体に対して水平方向に回転可能となされている。これによれば、支持アームが水平方向に回転し得るため、施術者の視線に対して水平に撮影方向を変更することができる。
【0011】
また、前記
取付部は、眼鏡のフロントフレームの上部中央に取り付けられるのが好ましい。これによれば、施術者の眼下の視野を十分確保しながら、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる。
【0013】
本発明は、
施術者の眼鏡のフロントフレームに装着する眼鏡装着型術野カメラであって、
眼鏡のフロントフレームに取り付けられる取付部と、
該取付部の前方側に設けられる支持部と、
該支持部の前方側に設けられる撮像部とを備え、
前記取付部、前記支持部、および前記撮像部は、眼鏡のフロントフレームから眼鏡の前方にかけて直列的に配置され、
前記取付部は、眼鏡のフロントフレームの後方側に配置される第1係止部材と、該第1係止部材と所定間隔をあけて対向する態様で設けられた第2係止部材とを備え、前記第2係止部材が前記第1係止部材に対して近接離間方向に移動可能となされていることを特徴とする眼鏡装着型術野カメラである。
これによれば、所定間隔をあけて対向する第1係止部材と第2係止部材の間に眼鏡のフロントフレームを介在させて第2係止部材を第1係止部材に対して近接離間方向に移動させることにより、眼鏡のフロントフレームに簡単かつ確実に取り付けたりあるいは取り外したりすることができる。
【0014】
また、前記取付部は、後端部が第2係止部材に当接する態様で設けられた略L字形状の回動部材と、該回動部材の前端部に当接する態様で設けられた押出部材とを備え、該押出部材が前記回動部材の前端部を押し出すことにより前記回動部材全体が前記第2係止部材側に回動することによって、前記第2係止部材が前記回動部材の後端部に押される態様で前記第1係止部材に対して近接方向に移動するのが好ましい。これによれば、押出部材と回動部材の簡易な構成により、第2係止部材を第1係止部材に対して近接方向に簡単かつ確実に移動させることができる。
【0015】
また、前記支持部は、前方側に前記撮像部の前方を照射する照射部が設けられているのが好ましい。これによれば、照射部が施術者の視線近傍に位置するため、施術者の視線先の手術箇所を確実に照射することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、取付部、支持部および撮像部が順に眼鏡のフロントフレームから眼鏡のレンズの前方にかけて直列的に配置されることにより、撮像部が施術者の視線近傍に位置するため、施術者と撮像部の間の視差がほとんどなくなり、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる。このため医学生や現役の医者等を教育するに際して、本眼鏡装着型術野撮像部によって撮影した映像を効果的に活用することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1実施形態>
次に、本発明に係る眼鏡装着型術野カメラの第1実施形態について
図1〜
図4を参照しつつ説明する。
【0019】
本実施形態の眼鏡装着型術野カメラ(以下、本カメラという)1は、
図1に示すように、施術者の眼鏡Gのフロントフレームに装着するものであって、眼鏡GのフロントフレームFに取り付けられる取付部10と、該取付部10の前方側に設けられる支持部20と、該支持部20の前方側に設けられる撮像部30とを備えている。
【0020】
なお、本実施形態に用いられる眼鏡Gは、施術者の左右の眼前に配置された左右一対のレンズLeと、該レンズLeの各々を保持するフロントフレームFとを備え、該フロントフレームFは各レンズLeを保持する左右一対のレンズ枠F1と、各レンズ枠F1の両上部間を連結するブリッジF2とからなる。
レンズLeには、双眼ルーペLuが設けられる。
【0021】
前記取付部10は、
図2に示すように、眼鏡GのブリッジF2に係止する係止部11と、該係止部11を眼鏡GのブリッジF2に係止させる取付操作部12とを備えている。
【0022】
前記係止部11は、ブリッジF2の後方側に配置される後側係止部材(第1係止部材)111と、該後側係止部材111の前方側で対向する態様で設けられた前側係止部材(第2係止部材)112と、後側係止部材111および前側係止部材112を被覆するシリコンシート113とを備えている。
【0023】
前記後側係止部材111は、後述する支持部20の上側支持部材211の後側端部から下方に向かって設けられた板状部材である。前記前側係止部材112は、後側係止部材111と眼鏡GのブリッジF2を介在させ得る間隔をあけて対向しており、上端部が上側支持部材211から離れた状態となされた板状部材である。
【0024】
前記シリコンシート113は、後側係止部材111の後面の上端部から下端部を経由して後側係止部材111の前面を被覆している。そして、上側支持部材211の下面を経由した後、前側係止部材112の後面の上端部から下端部を経由して前側係止部材112の前面を被覆し、さらに上側支持部材211の下面を被覆している。これにより、前側係止部材112の上端部が上側支持部材211から下方側に離れた状態で保持されているため、前側係止部材112が後側係止部材111に対して近接離間方向に移動可能となされている。
【0025】
前記取付操作部12は、
図2に示すように、前側係止部材112の前方側に設けられた略L字形状の回動部材121と、該回動部材121の上方側に設けられた押出部材122とを備えている。
【0026】
前記回動部材121は、本カメラ1の幅方向(左右方向)に回動軸121aを有し、該回動軸121aの後方側に延びる後端部121bが前述した前側係止部材112の前面に当接する態様で設けられ、回動軸121aの前方側に向かって前端部121cが延びている。
【0027】
前記押出部材122は、後述する支持部20の上側支持部材211を上方側から貫通する態様で上側支持部材21と螺着しており、先端部122aが回動部材121における前端部
121cの上部に当接する態様で設けられている。このため、押出部材122は、軸回転することによって上側支持部材21と螺着しながら下方側に向かって移動して、先端部122aが回動部材121の前端部121cを下方に押し出す。
【0028】
而して、上述の取付部10では、後側係止部材111と前側係止部材112の間に眼鏡GのブリッジF2を嵌め込んだ後、押出部材122を軸回転させる。すると、押出部材122の先端部122aが回動部材121の前端部121cを下方側に押し出して、回動部材121全体が後方側に回動する。このことにより、該回動部材121の後端部121bが前側係止部材112を後方に押すため、前側係止部材112が後側係止部材111に対して近接方向に移動する。これにより、後側係止部材111と前側係止部材112の間にある眼鏡GのブリッジF2が狭持されるため、眼鏡GのフロントフレームFに簡単かつ確実に取り付けることができる。
【0029】
一方、押出部材122を逆方向に軸回転させると、押出部材122の先端部122aが回動部材121の前端部121cから離れる方向に移動する。すると、回動部材121の後端部121bが前側係止部材112を押す力が弱まるため、次第に前側係止部材112が後側係止部材111に対して離間方向に移動する。これにより、眼鏡GのブリッジF2の狭持が解除されるため、眼鏡GのフロントフレームFに簡単かつ確実に取り外すことができる。
【0030】
前記支持部20は、
図2に示すように、取付部10が後方側に設けられた支持部本体21と、該支持部本体21から前方側に突出する態様で設けられた支持アーム22と、該支持アーム22の基端部の近傍に設けられた水平回転機構部23とを備えている。
【0031】
前記支持部本体21は、
図4に示すように、上側に配置された上側支持部材211と、下側に配置された下側支持部材212と、上側支持部材211および下側支持部材212を連結する垂直回転機構部213とを備えている。
【0032】
前記上側支持部材211は、上面部211aと、該上面部211aの左右両端部からそれぞれ下方に延びる一対の内側壁部211bとを備えている。上面部211aは、後側端部に取付部10の後側係止部材111が設けられている(
図2参照)。また、内側壁部211bは、互いに対向する位置に螺子孔が形成されており、該螺子孔は後述する雄螺子213aを螺着可能に形成されている。
【0033】
前記下側支持部材212は、下面部212aと、該下面部212aの左右両端部からそれぞれ上方に延びる一対の外側壁部212bとを備えている。下面部212aは中央部に貫通孔が形成されており、該貫通孔により後述する支持アーム22の回転軸22aを軸支する。また、外側壁部212bは、内面側を内側壁部211bと当接させながら対向しており、内側壁部
211bの螺子孔と一致する位置に螺子孔が形成されている。このため、上側支持部材211と下側支持部材212では、各螺子孔が左右方向に同一直線上に配置されている。
【0034】
前記垂直回転機構部213は、上側支持部材211および下側支持部材212の左右の螺子孔に設けられた一対の雄螺子213aおよび雌螺子213bと、左右の雌螺子213b間に設けられたコイルバネ213cとを備えている。
【0035】
前記雄螺子213aは、内側壁部211bおよび外側壁部212bの螺子孔に外側から挿通しており、前記雌螺子213bは、内側壁部211bの内側で雄螺子213aと螺着している。そして、左右の両雄螺子213aが同一直線上に配置されているため、両雄螺子213aを回転軸として、下側支持部材212が上側支持部材211に対して垂直方向に回転可能となされている。
【0036】
前記コイルバネ213cは、両雌螺子213b間において左右方向(水平方向)に延在しており、両雌螺子213bに対して外側方向に付勢力が生じる態様で設けられている。該付勢力によって、雌螺子213bが内側壁部211の内面に押しつけられた状態で当接するため、雌螺子213bは回転できない状態となされている。これにより、雄螺子213aが軸回転すると、雄螺子213aと雌螺子213bが螺着していく。
【0037】
而して、上述の支持部本体21では、例えば右側の雄螺子213aを軸回転させた場合、雄螺子213aが雌螺子213bに螺着していき、雄螺子213aの頭部と雌螺子213bの間隔が狭まっていく。すると、雄螺子213aの頭部と雌螺子213bの間に位置する内側壁部211bと外側壁部212bが締め付けられて(
図4参照)、内側壁部211bと外側壁部212b間に抵抗が生じる。これにより、下側支持部材212が上側支持部材211に対して動きにくくなるため、上側支持部材211に対する下側支持部材212の垂直方向における回転を固定することができる。
【0038】
一方、雄螺子213aを逆方向に軸回転させた場合、雄螺子213aの頭部と雌螺子213bの間隔が広がっていく。すると、内側壁部211bと外側壁部212bにおける締め付けが弱まり、上側支持部材211および下側支持部材212間の抵抗が消失していく。これにより、下側支持部材212が上側支持部材211に対して動きやすくなるため、上側支持部材211に対する下側支持部材212の垂直方向への回転が可能になる。
【0039】
なお、上述では右側の雄螺子213aを軸回転させる場合について説明したが、左側の雄螺子213aであっても同様である。
【0040】
前記支持アーム22は、
図2に示すように、支持部本体21の前方側に突出する態様で設けられている。この支持アーム22は、支持部本体21の下側支持部材212から前方側に向かって延びる第1支持アーム片221と、該第1支持アーム片221の先端部から下方に向かって延びる第2支持アーム片222と、該第2支持アーム片の先端部から前斜め下方に向かって延びる第3支持アーム片223とを備え、
図3に示すように、全体として前方に向かって突出している。
【0041】
また、この支持アーム22は、第1支持アーム片221の下側に下側支持部材212の下面部212aを垂直方向に貫通する回転軸22aを備えており、支持部本体21の下側支持部材212に対して水平方向に回動可能となされている。また、下側支持部材212が上側支持部材211に対して垂直方向に回転可能であるため、これに伴って支持アーム22は垂直方向に回転可能となされている。
【0042】
また、支持アーム22は、第3支持アーム片223に後述する撮像部30を固定するための固定金具22bが設けられているため、撮像部30のカメラ本体31を眼鏡GのレンズLeの前方側で支持することができる。したがって、支持アーム22が水平方向に回転することにより、施術者の視線に対して水平に撮影方向を変更することができる。また、支持アーム22が垂直方向に回転することにより、施術者の視線に対して垂直に撮影方向を変更することができる。
【0043】
また、上述した支持アーム22の回転軸22aは、垂直方向に中空となされており、内壁面には螺子溝が形成されている。これにより、後述する水平回転機構部23の雄螺子231と螺着することができる。
【0044】
前記水平回転機構部23は、
図2に示すように、支持アーム22の回転軸22aと螺着する雄螺子231と、下側支持部材212の下面部212aと雄螺子231の頭部の間において雄螺子231を挿通させる態様で設けられたコイルバネ232とを備えている。前記雄螺子231は、軸回転することによって、支持アーム22の回転軸22aと螺着しながら回転軸22a側に沿って上下に移動する。
【0045】
而して、上述の水平回転
機構部23では、雄螺子231を軸回転させて上方側に移動させると、下側支持部材212の下面部212aと雄螺子231の頭部の間が狭まっていく。すると、コイルバネ232には下側支持部材212の下面部212aと雄螺子231の頭部とを引き離す方向に付勢力が生じ、該付勢力によって支持アーム22の回転軸22aが雄螺子231側に向かって引っ張られる。これにより、支持アーム22と下側支持部材212における接触部分において抵抗が生じる。したがって、支持アーム22が下側支持部材212に対して動きにくくなるため、下側支持部材212に対する支持アーム22の水平方向における回転を固定することができる。
【0046】
一方、雄螺子231を逆方向に軸回転させて下方側に移動させると、下側支持部材212の下面部212aと雄螺子231の頭部の間が広がっていく。すると、コイルバネ232に生じていた付勢力が弱まるため、支持アーム22および下側支持部材212間の抵抗が消失していく。これにより、支持アーム22が下側支持部材212に対して動きやすくなるため、下側支持部材212に対する支持アーム22の水平方向への回転が可能になる。
【0047】
前記撮像部30は、
図2および
図3に示すように、支持部20の前方側に設けられており、カメラ本体31と、該カメラ本体31で撮影した映像データを図示略の録画装置(ビデオデッキ等)や表示装置(モニタ等)等に出力可能にする出力端子32と、該出力端子32からの映像データを録画装置等に送信する出力ライン33とを備えている。カメラ本体31が、支持部20の支持アーム22に設けられた固定金具22bによって前方側を撮影する態様で固定されている。
【0048】
以上のように構成された本カメラ1は、
図2および
図3に示すように、取付部10、支持部20および撮像部30が順に眼鏡GのフロントフレームFにおけるブリッジF2から眼鏡GのレンズLeの前方にかけて直列的に配置されている。このことにより、撮像部30が施術者の視線近傍に位置するため、施術者と撮像部30の間の視差がほとんどなくなり、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる。
【0049】
また、
図1に示すように、本カメラ1が眼鏡GのブリッジF2に取り付けられているため、施術者の眼下の視野を十分確保しながら、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができる。
【0050】
なお、本実施形態では、取付部10が眼鏡GのブリッジF2に取り付けられる場合について説明したが、眼鏡Gのレンズ枠F1に取り付けられてもよい。
【0051】
また、支持アーム22が水平方向および垂直方向に回転可能に設けられる場合について説明したが、いずれかの方向にのみ回転可能であってもよいし、いずれの方向にも回転しないものでもよい。
【0052】
また、前側係止部材112が押出部材122の軸回転により回動部材121が回動することによって後側係止部材111に対して近接離間方向に移動可能となされる場合について説明したが、その他の機構で前側係止部材112が後側係止部材111に対して近接離間方向に移動可能となされていてもよい。
【0053】
また、取付部10がシリコンシート113を備える場合について説明したが、備えていなくてもよい。
【0054】
<第2実施形態>
次に、本発明に係る眼鏡装着型術野カメラの第2実施形態について
図5を参照しつつ説明する。
【0055】
なお、以下では、上記実施形態と異なる構成について説明することとし、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
本実施形態の眼鏡装着型術野カメラ2は、
図5に示すように、支持部20から前方側に突出する支持アーム22の先端側に照明部40を備えており、該照明部40の前方側上部に撮像部30が設けられている。ここでの支持アーム22は、支持部本体21の下側支持部材212から前方側に向かって延びる第1支持アーム片221と、該第1支持アーム片221の前方側の先端部から前斜め下方に向かって延びる第3支持アーム片223とを備え、全体として前方に向かって突出している。
【0057】
前記照明部40は、支持アーム22の第3支持アーム片223の下側に固定されており、図示略の電源を入れることによって前方側を照射する。また、前方側の上部に撮像部30を固定するための固定金具40aを備えており、該固定金具40aによりカメラ本体31が前方側を撮影し得る態様で撮像部30を支持している。
【0058】
このように、本眼鏡装着型術野カメラ2は、取付部10、支持部20、照明部40および撮像部30が眼鏡GのフロントフレームFにおけるブリッジF2から眼鏡Gの前方側に向かう態様で直列的に配置されている。このことより、施術者と同じ視線で手術の様子を撮影することができるとともに、照射部40が施術者の視線近傍に位置するため、施術者の視線先の手術箇所を確実に照射することができる。
【0059】
なお、本実施形態では、照明部40が支持アーム22の第3支持アーム片223の下側に備えられている場合について説明したが、支持アーム22の上側であってもよい。この場合、撮像部30を下側に備える。
【0060】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。