【実施例】
【0022】
本実施例の展示台10は、
図1の斜視図に示す枠体11、枠体11内に収容された支持体15(
図1では図示せず。
図4参照。)及び支持体15上に載置された商品載置体17を有する。これら枠体11、支持体15及び商品載置体17は、本実施例では段ボールから成るものを用いたが、厚紙等の他の板材を用いてもよい。
【0023】
まず、
図1(a)を用いて、枠体11の構成を説明する。枠体11は、4面の側面から成り横断面が長方形である筒状体であり、以下に述べるように折り込み部12が設けられたものである。枠体11の上下は共に開放されている。枠体11の側面の上端部112は、内側に折り返されている。これにより、段ボールの断面が枠体11の上端に露出しないため、見栄えが良くなるうえ、この上端に手などが触れた時に痛みを感じることがない。さらに、側面のうちの1面には、この折り返しの折目の位置に、後述のポップ板21を差し込むための切り込み113が設けられている。
【0024】
枠体11の高さはh
1である。枠体11の各側面には、枠体11の下辺から高さ(h
1-h
2)の位置に山折り線121が設けられている。従って、山折り線121から枠体11の上端までの距離はh
2である。なお、本実施例では、枠体11の外側が山になる折り方を「山折り」、枠体11の外側が谷になる折り方を「谷折り」と呼ぶ。この山折り線121よりも下側が折り込み部12である。また、枠体11の筒状体が有する4本の稜線111と山折り線121が交差する4個の点からそれぞれ、各稜線を共有する枠体11の2つの面の底辺に向けて、谷折り線122が設けられている。
【0025】
枠体11は、以下に述べるように、高さが(a)h
1及び(b)h
2という2つの状態を取ることができる。以下では、前者を「高状態」、後者を「低状態」と呼ぶ。
【0026】
高状態で展示台10を使用する場合には、折り込み部12を枠体11内に折り込まずに伸ばす(
図2(a))。そして、高状態から低状態に変更する場合には、
図2(b)に示すように、山折り線121を山折りし、谷折り線122を谷折りすると共に、枠体11の稜線111のうち折り込み部12に属する部分111A(
図2(a)の太実線部)の山折りを維持した状態で、折り込み部12を枠体11内に折り込む(
図2(b)では上記部分111Aは太破線部)。これにより、折り込み部12の高さh
1-h
2の分だけ枠体11の高さが低くなる(
図1(b))。なお、
図2(b)では、簡略化のために、折り込み部12は一部のみを示した。一方、低状態から高状態に変更する場合には、枠体11内に折り込まれていた折り込み部12を伸ばせばよい。このように、本実施例では、枠体11は高状態及び低状態という2通りに、何度も高さを変更することができる。また、この高さの変更には何らの工具も必要としない。
【0027】
図3に、枠体11の展開図を示す。本実施例では、枠体11の4つの側面のうち3つが横に並ぶように1枚の厚紙を打ち抜くことにより作製した第1型紙11Aと、残り1つの面を別の厚紙で作製した第2型紙11Bを用いている。第1型紙11Aに設けられた3つの側面のうち、両側部の2面の外側にはそれぞれ糊代13が設けられている。糊代13には、山折り線121に接する位置にV字形の切り込み131が設けられている。これは、折り込み部12を枠体11内に折り込む際に、糊代13が屈曲して折り込みを妨げることを防ぐためのものである。枠体11は、第1型紙11Aに設けられた各側面同士の境界及び側面と糊代13の境界を90°に折り曲げ、糊代13と第2型紙11Bを貼り合わせることにより作製される。
【0028】
次に、
図4を用いて、支持体15の構成を説明する。支持体15は、2枚の板である第1支持体板151及び第2支持体板152をX字状に組み合わせたものである。第1支持体板151及び第2支持体板152の最大幅は両者とも同じであり、枠体11の横断面における長方形の対角線の長さと同じかそれよりもわずかに狭い。また、第1支持体板151及び第2支持体板152の最大高は両者とも同じであり、枠体11の低状態での高さh
2よりも低い。
【0029】
第1支持体板151には下辺の中央から第1支持体板151の最大高の半分の高さまでスリット1511が設けられている。また、第2支持体板152には上端の中央から第2支持体板152の最大高の半分の高さまでスリット1521が設けられている。第1支持体板151とスリット1521を、第2支持体板152とスリット1511を、それぞれ噛み合わせることにより、第1支持体板151と第2支持体板152がX字状に組み合わされる(
図4(c), (d))。なお、
図4(c)及び(d)は互いに上下を反転させた状態を示す図であり、両図における第1支持体板151と第2支持体板152の相対的な関係は同じである。
【0030】
第1支持体板151及び第2支持体板152は共に、長方形の板材の上端から所定の高さh
3及び所定の幅Wだけ両端部を切り欠いた形状を有する。この切り欠いた部分を切り欠き部16と呼ぶ。このような切り欠き部16を設けたことにより、第1支持体板151及び第2支持体板152は2段の階段状の形状、換言すると凸字状を呈している。ここで、高さh
3及び幅Wの値は特に問わないが、後述のように、高さh
3の違いは、商品載置体17が支持体15に載置される位置の違いに関わる。以下、1段目に相当する部分を「肩部161」と呼ぶ。
【0031】
次に、
図5を用いて、商品載置体17の構成を説明する。商品載置体17は、商品を載置する長方形の載置板171の下部に脚部172が設けられたものである。載置板171が枠体11内に収容可能なように、載置板171の上面における長方形は枠体11の横断面における長方形よりも長辺、短辺共に短くする。脚部172は載置板171の長方形の各短辺から下方に延びた板状の形状を有する。なお、脚部172は該長方形の長辺から延びたものであってもよいし、短辺及び長辺の双方から延びたものであってもよい。
【0032】
商品載置体17は、以下のように支持体15上に載置される。
まず、枠体11が高状態の場合には、切り欠き部16が下側を向く、すなわち第1支持体板151及び第2支持体板152が上下方向に逆向きの「凸字」(逆凸字状)になるように支持体15を枠体11内に収容する。そして、第1支持体板151及び第2支持体板152の上端に商品載置体17の脚部172を載置する(
図5(b))。従って、上記の向きにおける支持体15の下端から載置板171までの高さは、支持体15の高さと載置板171の脚部172の高さを合わせたものになる。
【0033】
一方、枠体11が低状態の場合には、切り欠き部16が上側を向くように、すなわち第1支持体板151及び第2支持体板152が「凸字」と同じ向き(正凸字状)になるように、支持体15を配置する(
図5(c))。この時、上記高さh
3が脚部172の高さよりも高い場合には、載置板171の底面が支持体15の上端に載置される。この場合には支持体15の下端から載置板171までの高さは支持体15の高さと同じになる。一方、上記高さh
3が脚部172の高さよりも低い場合には、脚部172が肩部161に載置される。この場合には、支持体15の下端から載置板171までの高さは、支持体15の下端から肩部161までの高さと脚部172の高さの和になる。いずれの場合にも、枠体11の高状態に対応した場合(
図5(b))よりも載置板171の高さは低くなる。
【0034】
以上において構成を説明した枠体11、支持体15及び商品載置体17の3つの要素を組み立てる方法を説明する。まず、高状態においては、枠体11の内部に、上から支持体15を逆凸字状に挿入し、支持体15の上に商品載置体17を載置する(
図6)。一方、低状態においては、枠体11の内部に、上から支持体15を正凸字状に挿入し、支持体15の肩部161の上に商品載置体17を載置する(
図7)。ここまでに説明したように、低状態よりも高状態の方が、枠体11の高さ、及び商品載置体17の載置板171の高さを共に高くすることができ、商品の展示状態をこれら2つの状態の間で変更することができる。
【0035】
低状態においては、折り込み部12のうち、枠体11の筒の稜線
111が折り込まれた部分は、枠体11の内面から見ると谷になっている。その谷に支持体15の第1支持体板151及び第2支持体板152が差し込まれるため、折り込み部12と支持体15が干渉することがない。
【0036】
本実施例の展示台の使用方法は上述のものには限られず、枠体11が高状態の場合に支持体15を正凸字状(切り欠き部16が上側を向くよう)にしてもよい(
図8)し、枠体11が低状態の場合に支持体15を逆凸字状(切り欠き部16が下側を向くよう)にしてもよい(
図9)。前者の場合には、上述の
図6及び
図7に示したように使用する場合よりも、載置板171から枠体11の上端までの高さが高くなり、商品を収容する容積が大きくなる。また、後者の場合には、上述の
図6〜
図8に示したように使用する場合よりも、容積が小さくなるか、あるいは載置板171が枠体11の上端よりも上側に飛び出す。従って、例えば支持体15の向きをそのままとして枠体11を高状態から低状態に(
図6から
図9、若しくは
図8から
図7の状態に)、又は低状態から高状態に(
図9から
図6、若しくは
図7から
図8の状態に)変更することにより、容積を変更することができる。これらの例の場合には、支持体15を枠体11から取り出す必要はなく、折り込み部12を折り込む、又は伸ばすだけでよい。
【0037】
なお、
図9に示した状態では、他の場合よりも枠体11の上端と支持体15の上端が近くなるため、そのままでは枠体11の内側に折り返された上端部112と載置板171が干渉する(当たる)。そのため、上端部112の先端をさらに約90°上向きに折り返すことにより、上端部112と載置板171が干渉することを防いでいる(
図10)。
【0038】
前述の切り込み113には、以下に述べるポップ板21を差し込むことができる。ポップ板21は、
図11に示すように、長方形の角を丸めた形状の表示板211の下部に、該下部よりも幅の狭い舌部212が設けられると共に、表示板211の一方の面(裏面)に後述の裏当て部材213が接着されたものである。表示板211の表面には、商品の紹介等を表示する。裏当て部材213の両側部には、コの字状に折り曲られて下部が一部欠損して成るコの字部2131が設けられている。裏当て部材213は、コの字部2131を貼り代として、表示板211の裏面に接着される。その貼り付けの際、コの字部2131の下端と表示板211の下端を一致させる。これにより、裏当て部材213のコの字部2131よりも下の部分が舌部212と対向し、両者の間に隙間214が形成される。
【0039】
ポップ板21は、枠体11の上端に設けられた切り込み113に舌部212を差し込むことにより、展示台10に固定される(
図12)。その際、枠体11の側面のうち切り込み113の外側の部分がポップ板21の隙間214に差し込まれるため、ポップ板21がより安定する。
【0040】
本実施例において、商品載置体17の脚部172の長さを、枠体11の折り込み部12の高さh
1-h
2と同じに設定し、支持体15の切り欠き部16の高さh
3を、前記脚部172と同じ又はそれよりも長く設定する。このようにすると、折り込み部12を折ったり伸ばしたりすることによる枠体11の上端の高さの変化量(即ち、折り込み部12の高さh
1-h
2)と、支持体15の上下の向きを変更することによる載置板171の高さの変化量(即ち、脚部172の長さ)が同じとなる。従って、折り込み部12を伸ばして支持体15を逆凸字状にした状態(即ち
図6に示す状態)と、折り込み部12を折り込んで支持体15を凸字状にした状態(即ち
図7に示す状態)において、枠体11の上端と載置板171の高さ方向の相対的な位置が同じとなり、前記相対的な位置を保持したまま載置板171の高さを変更することができるようになる。
【0041】
また、本実施例において、商品載置体17の他に、それとは脚部の長さが異なる商品載置体を用意しておき、それら商品載置体を交換することにより載置板の高さを変更するようにしてもよい。あるいは、商品載置体17の他に、脚のない商品載置体17Aを用意してもよい(
図13)。脚のない商品載置体17Aは、載置板171Aの下面が直接、支持体15上に載置される。載置板171Aには、その両側部が下方に折り曲げられて成る差し込み部173が設けられている。商品載置体17Aは、差し込み部173が支持体15と枠体11の側面の間に差し込まれることにより、支持体15上に固定される。
【0042】
本発明の展示台は上記実施例には限られず、さらに本発明の趣旨の範囲内で適宜変形や追加ができることは言うまでもない。