【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、歯車配置からの回転運動を伝達するためのクラッチ機構は第一の歯車部材及び第二の歯車部材を含む。第一の歯車部材は縦軸の周りに回転できるが軸方向には固定される。第一の歯車部材は、回転の際に、回転が防止される第二の歯車部材を並進的に動かすように配置される。クラッチ機構は、第二の歯車部材に配置された周囲のショルダ、及び第一の歯車部材に配置された各傾斜した内面を有する少なくとも一つの弾力クラッチフィンガを含む。ショルダは、傾斜した表面を増々押しあてるように配置され、そうすることによって、ショルダが、その並進の過程でクラッチフィンガに達するとき、クラッチフィンガを、外側に向かって曲げる。クラッチ機構は、クラッチフィンガの周りに配置されたチューブを更に含み、ここでチューブは、外側に曲げられたクラッチフィンガを係合するための多くの内歯縦方向スプラインを有する。ショルダによって外側に曲げられる前に、第一の歯車部材及びそのクラッチフィンガは、内部後方チューブの縦方向スプラインを係合することなくスピンする。クラッチフィンガが外側に半径方向に曲げられるとき、それらはチューブ中の縦方向スプラインと係合する。そのようにして、第一の歯車部材の回転は伝えられ、第二の歯車部材が所定の位置に前進させられたとき、別の部品へと送られる。クラッチフィンガは、縦方向スプラインとの画成された係合を提供するために半径方向に外側に向かって突出しているそれぞれの外歯を有し得る。
【0010】
内歯縦方向スプラインは、クラッチフィンガと係合されるとき、ラチェットを形成するように配置され得る。これによって、チューブが回転しそして停止部を打った後でさえ、第一の歯車部材の連続回転が可能になり、対照的に、クラッチフィンガと縦方向スプラインの間の純粋なポジティブなロック係合は、チューブが停止部を打つや否や、回転運動を失速させるであろう。更に、ラチェット型の係合は、使用者に対する音響フィードバックを提供する。
【0011】
クラッチ機構は、液体薬剤の用量を投与するための、以下を更に含んでなる自動注射器において適用され得る:
−中空針、及びシリンジをシールし、薬剤を移動させるための栓を有するシリンジを含有するように配置された細長いハウジング(ここで、細長いハウジングは、遠位端及び注射サイトに対して適用されるように意図されたオリフィスを備えた近位端を備え、ここで、シリンジはハウジングに対して摺動可能に配置される)、
−起動の際、オリフィスを通して、そして近位端を通過してハウジングの内部の被覆位置から前進位置へと、針を押すこと、並びに薬剤の用量を供給するためにシリンジを操作することが可能なばね手段、
−手動操作前、トーションばねを加圧状態においてロックするように、そして手動操作の際に、注射するためにトーションばねを開放できるように配置される起動手段。
【0012】
この特許出願の文脈において、用語「近位」は、注射中に患者に向かって指し示している方向を言及しており、一方、用語「遠位」は、患者から離れて指し示している反対方向を言及している。
【0013】
ばね手段は、外部ケーシング中の一端に置かれ、そして第一の歯車部材において他端で縦軸の周りに回転できるトーションばねである。回転の際に、第一の歯車部材は第二の歯車部材を並進的に動かすように配置される。第二の歯車部材は、近位端に向かってそれを押すために回転することを防がれ、そして栓に連結される。第一の歯車部材は、手動操作前回転を防止するように起動手段と係合され、そして手動操作の際に、起動手段から係合解除される。トーションばねは、好ましくは、自動注射器の製造中に装填され又は捲かれる。作動手段を操作することによってトーションばねが開放されるとき、第一の歯車部材は回転し始める。
【0014】
針を挿入するため、及びシリンジを完全に空にするための両方のために、単一トーションばねが使用される。トーションばねの主要な利点は、力が栓及びシリンジの上に円滑にかけられる点であり、一方、従来の圧縮ばねは、自動注射器のガラスシリンジ又は他の部品を壊し得るかなり急激な力の展開を示す。クラッチ機構は、第一の歯車部材の回転運動を伝え、シリンジが空になる前に第二の歯車部材及びストッパが所定の位置に達したとき、針カバーを開放するようそれを送るために使用され得る。
【0015】
好ましい実施態様によれば、本質的にチューブ形状をした針カバーはハウジング中のシリンジの周りに配置される。針カバーは、針カバーがハウジングの内部に殆ど隠された少なくとも後退位置と、針カバーが近位端から突出し、その前進位置で中空針を覆うその前進位置の間で摺動可能である。針カバーは、第二のばね手段によって、前進位置に向かって付勢され、そしてロッキング手段によって、後退位置にロックされる。ロッキング手段は、注射ストローク中に第二の歯車部材が完全に前進させられる少し前に、第二の歯車部材によって係合されるクラッチ機構を通して、第一の歯車部材から伝達された回転運動によって開放可能である。従って、一旦、用量が完了すると、第二のばね手段は針に亘って針カバーを発射する。これによってデバイスは、針刺し怪我に関して、同等の手動注射よりももっと安全になる。
【0016】
特に好ましい実施態様において、インターロッキング機構は起動手段をロックするように、そしてそれが事故により操作されることを防ぐように配置される。インターロッキング機構は針カバーに連結される。インターロッキング機構は、針カバーを針カバーの後退位置からハウジングへと小さい距離だけ押すことによって、開放され得る。このようにして、デバイスは、針カバーが押し下げられるまで、使用され得ない。通常の使用において、これは、デバイスを注射部位、つまり、患者の皮膚を押しあてることによって起こるであろう。
【0017】
起動手段はハウジングに側面に沿って配置され、そして縦軸に対して横方向に押されることによって操作可能なトリガボタンであり得る。従来の自動注射器はそれらの遠位端でトリガボタンを有する。その側方上でトリガボタンを有する利点は、使用者が、どちらの端から針が現れるかについて万一混乱したとしても、怪我を引き起こす可能性がより少ないということである。
【0018】
トリガボタンは、加圧状態において、ばね手段をロックするように又はそれをロックされた状態に維持するように、その回転を防ぐために第一の歯車部材に設けられた少なくとも一つのドッグツースと係合可能なロックピンを有する。ドッグツースは第一の歯車で周辺に配置され得て、そうすることによって回転を止めること、そしてその結果、トリガボタンを開放することによって如何なる時点でも注射することが可能になる。従って、トリガボタンは、ばねを戻すことによってバイアスされ得る。
【0019】
ロッキング手段は、針カバーと、トーションばねの周りに配置される外部後方チューブの間でバヨネットばめの形状を有し得る。針カバーは、例えば、ハウジング中の各スロットを係合している少なくとも一つのスプラインによって、相対的な回転を防止するようにハウジング中に案内される。外部後方チューブはクラッチ機構に連結され、従って、トーションばねによって回転される。バヨネットばめは、バヨネットピン及び外部後方チューブと針カバーの間に配置された対応するピン軌道を含む。ピンは、針カバーをその後退位置において保持するために軌道型の後ろに保持され得る。針カバーを開放するために、外部後方チューブは小さな角度だけ回転され、そのようにして軌道ショルダから離れてバヨネットピンを回し(又は、その逆)、そしてピン軌道の縦方向直線部内へと回す。ここで、針カバーは、自動注射器が注射部位から取り外されるとき、第二の圧縮手段、例えば、圧縮ばねの力から開放され、そして前方に駆動される。
【0020】
第二の歯車部材は、雄親ねじのねじ山を有するピストンロッドであり得る。ピストンロッドは、ハウジングに取り付けられたシャフト上のピストンロッドを滑ることができるように配置するために軸方向の穴を有し得る。軸方向の穴及びシャフトは、相対的な回転を防ぐために対応する非円形プロファイル、例えば、四角プロファイル又は少なくとも一つのスプライン又はフラットを有するプロファイルを有し得る。シャフトは、例えば、端部キャップによってハウジングに直接的に又は間接的に取り付けられ得る。しかしながら、シャフトはハウジングに対する回転に対して固定されなければならない。
【0021】
第一の歯車は、雄親ねじのねじ山と係合されたトップナット(lead nut)であり得る。トップナットは雌親ねじのねじ山、又はピストンロッドの雄親ねじのねじ山の中に案内されたピンを有し得る。好ましくは、トップナットには、低い摩擦接触を達成するために、少なくとも一つのボールベアリングが装備される。
【0022】
一つの実施態様において、雄親ねじのねじ山は可変ピッチを有する。このようにして、針の挿入及び薬剤の注射の速度及び力は、使用者に便利であるように、そしてそれが完全に装填されたとき、トーションばねのトルクが最大であること、そして注射工程の最後近くで最低であるという事実に適合され得る。例えば、ネジ山のピッチは、患者に対して引き起こされる苦痛をできる限り最小にするために、迅速な針の挿入及び比較的にゆっくりした薬剤の注射を確保するように適合され得る。
【0023】
インターロッキング機構は、針カバー及びトリガボタンに設けられた各捕捉部を含み得る。捕捉部は、針カバーが初期の後退位置にあるとき、互いの内に噛みこんでいるフックの形を有し得る。針カバーが後退位置から小さい距離を押されるや否や、フックの形をした捕捉部は、係合から離れて横方向に移動され、そしてトリガボタンは操作され得る。針カバーが後退位置から押し戻されることを可能にするために、軌道ショルダの後ろのピン軌道中に小さな隙間が提供され得る。
【0024】
好ましい実施態様において、シリンジはシリンジキャリア中に配置され、そしてシリンジキャリアによって近位端で支持される。特に、ガラスシリンジにおいて、フランジはより壊れやすい故に、そのフランジでよりもむしろその近位端でシリンジを支持することによって、負荷の下でシリンジを損傷することが避けられる。シリンジキャリアは針カバー中に滑ることができるように配置される。接合点は、シリンジキャリアの最前方位置を画成している針カバー中に提供される。これによって、例えば、皮下注射又は筋肉内注射のための注射深さを画成することが可能になる。
【0025】
クラッチ機構のチューブは、好ましくは、トーションばねの内部のクラッチフィンガの周りに配置された、そしてそれらの遠位端で外部後方チューブに取り付けられた内部後方チューブとして配置される。
【0026】
好ましい実施態様において、内歯縦方向スプラインは、クラッチフィンガと係合されるとき、ラチェットを形成するように配置される。これによって、外部後方チューブが回転しそしてその結果バヨネットピンがピン軌道の縦方向部分の側部を打った後でさえ、トップナットの連続回転が可能になり、その結果、栓は、それがシリンジにおいてボトムアウトするまで更に前進され得て、そのためデッドボリュームが避けられる。これは、高価な薬剤を用いるこれらのタイプの自動注射器を使用するとき、特に有利である。対照的に、クラッチフィンガと縦方向スプラインの間の純粋なポジティブなロック係合は、バヨネットピンが、シリンジ中に残留薬剤を残しながらピン軌道の縦方向部分の側部を打つや否や、回転運動を失速させるであろう。更に、ラチェット型の係合は、注射の最後が近づいていることを知らせる、使用者に対する音響フィードバックを供する。この時間中、例えば、10秒間に、使用者は注射部位上の圧力を維持することを求められる。
【0027】
使用者が、注射の終了後に注射部位から自動注射器を引き抜くにつれて、針カバーは、圧縮ばねによって、その前進させられた位置へと針に亘って押される。ロッキング機構は、その前進位置において針カバーをロックするために設けられ、その結果、針は再暴露され得ないで、そしてここで汚染された針を用いた針刺し怪我が避けられる。
【0028】
シリンジを検査するための少なくとも一つの視界窓がハウジング中に設けられる。
【0029】
本明細書で使用する用語「薬剤」は、好ましくは、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン、若しくはオリゴヌクレオチド、又は上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの治療、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の治療、及び/又は、予防のための、少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0030】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B28位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0031】
ヒトインスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0032】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0033】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0034】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれかのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0035】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0036】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体などのグルコアミノグリカン、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0037】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1−C6アルキル基;場合により置換されるC2−C6アルケニル基;場合により置換されるC6−C10アリール基、又は場合により置換されるC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark
Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0038】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0039】
本発明の適用性の更なる範囲は以下に述べる詳細な記述から明らかになるであろう。しかしながら、この詳細な記述から、本発明の精神及び範囲内で、種々の変更及び修正が当業者には明白になるであろう故に、詳細な記述及び具体的な例は、本発明の好ましい実施態様を表していながらも、説明目的でのみ供されると理解されるべきである。
【0040】
説明のためにのみ供され、それゆえに本発明を限定するものではない、本明細書の以下に供される詳細な記述及び添付図面から、本発明はより完全に理解されるようになるであろう。