【実施例】
【0065】
この実施例は、種々の試料を用いて達成されたコーティング厚さ、タングステン含有量、粒径、コーティングの硬さ及び接触抵抗を実証している。
【0066】
電着プロセスを用いて水性電着浴において基材上にコーティングを電着させた。電着浴は、銀イオン種、タングステンイオン種および錯化剤を含有していた。コーティングは基材の基体上に直接形成した。加えて、試料28〜35に対しては、銀系合金を電着する前に、ニッケル層を基体上に電着した。
【0067】
表1および2にこれらのコーティングに対して得られた結果を示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
本願発明は以下の態様を含む。
(態様1)
コーティングを沈着させる方法であって、
アノード、カソード、前記アノードおよび前記カソードと関連付けられた電着浴、ならびに前記アノードおよび前記カソードに接続された電源を提供する工程と、
前記電源を駆動させて、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングを基材に沈着させる工程と
を含み、
前記銀系合金は1ミクロンより小さい平均粒径を有することを特徴とする、方法。
(態様2)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様1に記載の方法。
(態様3)
前記銀系合金が100nmより小さい平均粒径を有する、態様1に記載の方法。
(態様4)
前記コーティングが
約0.127マイクロメートル(約5マイクロインチ
)より大きい厚さを有する、態様1に記載の方法。
(態様5)
前記基材が銅を含む、態様1に記載の方法。
(態様6)
前記コーティングが複数の層を含む、態様1に記載の方法。
(態様7)
前記複数の層の少なくとも1つが前記銀系合金を含む、態様6に記載の方法。
(態様8)
前記複数の層の少なくとも1つがRu、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含む、態様6に記載の方法。
(態様9)
前記複数の層の少なくとも1つがNiおよび/またはCoを含む、態様6に記載の方法。
(態様10)
前記コーティングが第1の層および第2の層を含み、前記第1の層が前記基材上に形成され、前記第2の層が前記第1の層上に形成される、態様1に記載の方法。
(態様11)
前記銀系合金が、前記コーティングの厚さの50%より小さい平均粒径を有する、態様1に記載の方法。
(態様12)
前記電着浴が銀イオン種ならびにタングステンおよび/またはモリブデンイオン種を含む、態様1に記載の方法。
(態様13)
前記電着浴がアルキルヒドロキシルカルボン酸を含む、態様1に記載の方法。
(態様14)
前記電着浴が置換ピリジン化合物を含む、態様1に記載の方法。
(態様15)
前記電着浴がイミド官能基含有化合物を含む、態様1に記載の方法。
(態様16)
前記電着浴が約7.0〜9.0のpHを有する、態様1に記載の方法。
(態様17)
前記電着浴が水溶液である、態様1に記載の方法。
(態様18)
コーティングを沈着させる方法であって、
アノード、カソード、前記アノードおよび前記カソードと関連付けられた電着浴、ならびに前記アノードおよび前記カソードに接続された電源を提供する工程と、
前記電源を駆動させて、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングを基材に沈着させる工程と
を含み、
前記銀系合金中のタングステンおよび/またはモリブデンの濃度が0.1原子パーセント〜50原子パーセントであることを特徴とする、方法。
(態様19)
前記銀系合金が1ミクロンより小さい平均粒径を有する、態様18に記載の方法。
(態様20)
前記基材が銅を含む、態様18に記載の方法。
(態様21)
前記コーティングが第1の層および第2の層を含み、前記第1の層が前記銀系合金を含む、態様18に記載の方法。
(態様22)
前記第2の層がRu、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含む、態様21に記載の方法。
(態様23)
前記第1の層が前記基材上に形成され、前記第2の層が前記第1の層上に形成される、態様21に記載の方法。
(態様24)
前記電着浴が銀イオン種ならびにタングステンおよび/またはモリブデンイオン種を含む、態様18に記載の方法。
(態様25)
前記電着浴が置換ピリジン化合物を含む、態様18に記載の方法。
(態様26)
前記電着浴がイミド官能基含有化合物を含む、態様18に記載の方法。
(態様27)
前記電着浴が水溶液である、態様18に記載の方法。
(態様28)
電気コネクタを形成する方法であって、
アノード、カソード、前記アノードおよび前記カソードと関連付けられた電着浴、ならびに前記アノードおよび前記カソードに接続された電源を提供する工程と、
前記電源を駆動させて、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングを導電性基材に電着させる工程と、
被覆された前記導電性基材から電気コネクタを形成する工程と
を含む、方法。
(態様29)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様28に記載の方法。
(態様30)
前記銀系合金が1ミクロンより小さい平均粒径を有する、態様28に記載の方法。
(態様31)
前記コーティングが
約0.127マイクロメートル(約5マイクロインチ
)より大きい厚さを有する、態様28に記載の方法。
(態様32)
前記導電性基材が銅を含む、態様28に記載の方法。
(態様33)
前記コーティングが第1の層および第2の層を含み、前記第1の層が前記銀系合金を含む、態様28に記載の方法。
(態様34)
前記第2の層がRu、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含む、態様33に記載の方法。
(態様35)
前記第1の層が前記基材上に形成され、前記第2の層が前記第1の層上に形成される、態様33に記載の方法。
(態様36)
前記電着浴が銀イオン種ならびにタングステンおよび/またはモリブデンイオン種を含む、態様28に記載の方法。
(態様37)
前記電着浴が置換ピリジン化合物を含む、態様28に記載の方法。
(態様38)
前記電着浴がイミド官能基含有化合物を含む、態様28に記載の方法。
(態様39)
前記電着浴が水溶液である、態様28に記載の方法。
(態様40)
コーティングを沈着させる方法であって、
アノード、カソード、前記アノードおよび前記カソードと関連付けられた電着浴、ならびに前記アノードおよび前記カソードに接続された電源を提供する工程と、
前記電源を駆動させて、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングを基材に沈着させる工程と
を含み、
前記コーティングは水溶液から沈着されることを特徴とする、方法。
(態様41)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様40に記載の方法。
(態様42)
前記銀系合金が1ミクロンより小さい平均粒径を有する、態様40に記載の方法。
(態様43)
前記導電性基材が銅を含む、態様40に記載の方法。
(態様44)
前記コーティングが第1の層および第2の層を含み、前記第1の層が前記銀系合金を含む、態様40に記載の方法。
(態様45)
前記第2の層がRu、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含む、態様44に記載の方法。
(態様46)
前記第1の層が前記基材上に形成され、前記第2の層が前記第1の層上に形成される、態様44に記載の方法。
(態様47)
前記電着浴が銀イオン種ならびにタングステンおよび/またはモリブデンイオン種を含む、態様40に記載の方法。
(態様48)
前記電着浴が置換ピリジン化合物を含む、態様40に記載の方法。
(態様49)
前記電着浴がイミド官能基含有化合物を含む、態様40に記載の方法。
(態様50)
基材と、
前記基材上に形成された、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングと
を含む物品であって、
前記銀系合金中のタングステンおよび/またはモリブデンの濃度は少なくとも1.5原子パーセントであり、前記銀系合金は1ミクロンより小さい平均粒径を有することを特徴とする、物品。
(態様51)
前記銀系合金が100nmより小さい平均粒径を有する、態様50に記載の物品。
(態様52)
前記コーティングが電着プロセスを用いて形成される、態様50に記載の物品。
(態様53)
前記コーティングが浴において形成される、態様50に記載の物品。
(態様54)
前記銀系合金が、前記コーティングの厚さの50%より小さい平均粒径を有する、態様50に記載の物品。
(態様55)
前記コーティングが
約0.127マイクロメートル(約5マイクロインチ
)より大きい厚さを有する、態様50に記載の物品。
(態様56)
前記銀系合金が面心立方構造を有する、態様50に記載の物品。
(態様57)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様50に記載の物品。
(態様58)
前記基材が銅を含む、態様50に記載の物品。
(態様59)
前記コーティングがニッケル含有層を更に含む、態様50に記載の物品。
(態様60)
前記コーティングが、Ru、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含有する層を更に含む、態様50に記載の物品。
(態様61)
基材と、
前記基材上に形成された、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングと
を含む物品であって、
前記銀系合金は前記コーティングの厚さの50%より小さい平均粒径を有することを特徴とする、物品。
(態様62)
前記銀系合金が100nmより小さい平均粒径を有する、態様61に記載の物品。
(態様63)
前記銀系合金中のタングステンおよび/またはモリブデンの濃度が少なくとも1.5原子パーセントである、態様61に記載の物品。
(態様64)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様61に記載の物品。
(態様65)
前記コーティングが
約0.127マイクロメートル(約5マイクロインチ
)より大きい厚さを有する、態様61に記載の物品。
(態様66)
前記銀系合金が面心立方構造を有する、態様61に記載の物品。
(態様67)
前記基材が銅を含む、態様61に記載の物品。
(態様68)
前記コーティングがニッケル含有層を更に含む、態様61に記載の物品。
(態様69)
前記コーティングが、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含有する層を更に含む、態様61に記載の物品。
(態様70)
導電性基材と、
前記導電性基材上に形成された、タングステンおよび/またはモリブデンを更に含有する銀系合金を含むコーティングと
を含む、電気部品。
(態様71)
前記導電性基材が銅を含む、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様72)
前記コーティングがニッケル含有層を更に含む、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様73)
前記コーティングが、Ru、Os、Rh、Re、Ir、Pd、Pt、Ag、Auまたはそれらの組合せを含有する層を更に含む、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様74)
前記銀系合金が100nmより小さい平均粒径を有する、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様75)
前記銀系合金が、前記コーティングの厚さの50%より小さい平均粒径を有する、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様76)
前記銀系合金が0.1原子パーセント〜50原子パーセントのタングステンおよび/またはモリブデンである、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様77)
前記コーティングが
約0.127マイクロメートル(約5マイクロインチ
)より大きい厚さを有する、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様78)
前記銀系合金が面心立方構造を有する、態様70に記載の電気コネクタ。
(態様79)
銀イオン種と、
タングステンおよび/またはモリブデンイオン種と、
少なくとも1種類の錯化剤と
を含む浴であって、
前記浴は電着プロセスに適していることを特徴とする、浴。
(態様80)
前記少なくとも1種類の錯化剤が銀およびタングステンの共析を許容する、態様79に記載の浴。
(態様81)
前記少なくとも1種類の錯化剤がアルキルヒドロキシルカルボン酸を含む、態様79に記載の浴。
(態様82)
前記少なくとも1種類の錯化剤が置換ピリジン化合物を含む、態様79に記載の浴。
(態様83)
前記少なくとも1種類の錯化剤がイミド官能基含有化合物を含む、態様79に記載の浴。
(態様84)
前記浴が約7.0〜9.0のpHを有する、態様79に記載の浴。
(態様85)
前記浴が水溶液である、態様79に記載の浴。
(態様86)
湿潤剤を更に含む、態様79に記載の浴。
(態様87)
前記少なくとも1種類の錯化剤がシアン化物を含む、態様79に記載の浴。
(態様88)
前記浴が実質的にシアン化物を含まない、態様79に記載の浴。
(態様89)
浴と、
少なくとも1つの電極と、
電源と
を含む電着システムであって、
前記浴は銀イオン種、タングステンおよび/またはモリブデンイオン種ならびに少なくとも1種類の錯化剤を含み、前記浴は、前記少なくとも1つの電極と関連付けられ、前記電源は、前記少なくとも1つの電極に接続されることを特徴とすることを特徴とする、電着システム。
(態様90)
前記少なくとも1種類の錯化剤がアルキルヒドロキシルカルボン酸を含む、態様89に記載の電着システム。
(態様91)
少なくとも1種類の錯化剤が置換ピリジン化合物を含む、態様89に記載の電着システム。
(態様92)
前記少なくとも1種類の錯化剤がイミド官能基含有化合物を含む、態様89に記載の電着システム。
(態様93)
前記浴が約7.0〜9.0のpHを有する、態様89に記載の電着システム。
(態様94)
前記浴が水溶液である、態様89に記載の電着システム。
(態様95)
湿潤剤を更に含む、態様89に記載の電着システム。
(態様96)
前記電源が、逆パルスシーケンスを有する波形を発生させることができる、態様89に記載の電着システム。