(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記請求項1〜3の何れか1項に記載の充電回路における第1のコンバータ制御回路によってDC−DCコンバータに動作を開始させた後、低照度時には、前記請求項4〜6の何れか1項に記載の充電回路における第3のコンバータ制御回路によって、第2のコンバータ制御回路によるDC−DCコンバータへのMPPT制御を最小負荷状態とすることを特徴とする太陽電池を電源とした2次電池の充電回路。
前記DC−DCコンバータによる出力電圧から予め定められる第1の基準電圧を作成する第1の基準電圧回路と、前記第1の基準電圧と前記2次電池の充電電圧とを比較し、充電電圧が第1の基準電圧以上となると前記DC−DCコンバータを停止させる過充電保護動作を行う第2のコンパレータとを有する第4のコンバータ制御回路と、
前記DC−DCコンバータによる出力電圧から、前記第1の基準電圧より高い予め定められる第2の基準電圧を作成する第2の基準電圧回路と、前記第2の基準電圧と前記2次電池の充電電圧とを比較し、充電電圧が第2の基準電圧以上では 前記第4のコンバータ制御回路による過充電保護動作を無効にする無負荷検出動作を行う第3のコンパレータとを有する第5のコンバータ制御回路とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の太陽電池を電源とした2次電池の充電回路。
前記第2のコンパレータの出力に応答し、前記充電電圧が第1の基準電圧未満で点灯することで充電中を表示する第1の表示素子と、前記充電電圧が第1の基準電圧以上で点灯することで充電完了を表示する第2の表示素子と、
前記第2のコンパレータの出力に応答し、前記充電電圧が第2の基準電圧以上では前記第1および第2の表示素子の表示を固定する第2のスイッチ素子とをさらに備えることを特徴とする請求項8記載の太陽電池を電源とした2次電池の充電回路。
前記請求項1〜3の何れか1項に記載の充電回路における第1のコンバータ制御回路、ならびに前記請求項4〜6の何れか1項に記載の充電回路における第2および第3のコンバータ制御回路については前記DC−DCコンバータの出力電圧を電源として供給する一方、前記請求項7または8記載の充電回路における第4および第5のコンバータ制御回路については、前記2次電池の充電電圧を電源として供給することを特徴とする太陽電池を電源とした2次電池の充電回路。
前記第4および第5のコンバータ制御回路への電源ラインには、前記DC−DCコンバータの出力電圧が略0Vとなると給電を遮断する前記2次電池の放電制御機能を有する第6のコンバータ制御回路を備えることを特徴とする請求項10記載の太陽電池を電源とした2次電池の充電回路。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の従来技術では、入力(太陽電池出力)電圧が低い場合の動作についても示されているが、起動から光量が順調に増加するケースを想定している。しかしながら、起動から低照度の状態が長く続くと、DC−DCコンバータの動作を安定させられないケースもある。たとえば、前記DC−DCコンバータは、太陽電池の出力電圧が立ち上がると動作を開始し、照度が低いと、出力電力が負荷(2次電池)駆動に充分なレベルに立ち上がっていない状態で負荷(2次電池)を接続してしまい、出力電圧が低下し、起動不能に陥るようなケースである。たとえば、太陽電池が色素増感太陽電池(DSC)である場合、低照度での発電が可能になるものの、前記低照度では発電電力も小さく、そのような現象が顕著である。
【0006】
本発明の目的は、太陽電池を電源として、その出力電力で2次電池を充電する充電回路において、DC−DCコンバータが動作を開始する太陽電池への2次電池の接続時に、確実に立ち上げを行うことができる充電回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の充電回路は、太陽電池を電源として、その出力電力で2次電池を充電する充電回路において、
前記太陽電池は、色素増感太陽電池から成り、前記太陽電池の出力電力を前記2次電池に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して与えるDC−DCコンバータと、前記太陽電池の出力電圧を監視し、前記出力電圧が
太陽電池の最大電圧未満の期間は前記DC−DCコンバータを停止させ、前記
最大電圧
になると前記DC−DCコンバータを動作させる第1のコンバータ制御回路とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、太陽電池を電源として、DC−DCコンバータが前記太陽電池の出力電力を2次電池に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して前記2次電池を充電するにあたって、前記DC−DCコンバータの動作を制御する第1のコンバータ制御回路を設け、前記太陽電池の出力電圧が立ち上がると動作を開始してしまう前記DC−DCコンバータに対して、前記第1のコンバータ制御回路は、前記太陽電池の出力電圧を監視し、前記出力電圧が予め定められる(負荷(2次電池)を駆動可能な)閾値電圧(基本的には太陽電池の最大電圧)未満の期間は前記DC−DCコンバータを停止させておき、前記閾値電圧以上となると動作を開始させる。
【0009】
したがって、前記DC−DCコンバータが動作を開始する太陽電池への2次電池の接続時には、太陽電池の出力電力は負荷(2次電池)駆動に充分なレベルに立ち上がっているので、太陽電池の出力電力が立ち上がる前に負荷接続を試みて太陽電池の出力電圧をさらに下げてしまうことを繰り返し、起動不能に陥るような不具合を防止することができる。これによって、照明光が弱い場合でも、DC−DCコンバータを確実に起動させ、2次電池の充電を開始することができる。また、充電を開始しても照明光の弱い状態が続くと、DC−DCコンバータが動作していると
太陽電池の出力電圧を下げてしまい、DC−DCコンバータが停止して充電できなくなって、再起動することになり、その場合は間欠充電となるが、全く充電できない場合に比べると、充電の機会を増加することができる。
【0010】
好ましくは、前記第1のコンバータ制御回路としては、たとえば前記太陽電池の出力電圧を予め定められる分圧比で分圧する第1の分圧回路と、前記DC−DCコンバータの内部駆動電圧を予め定められる分圧比で分圧する第2の分圧回路と、前記内部駆動電圧を保持する第1の平滑コンデンサと、前記第1の分圧回路の分圧電圧が第2の分圧回路の分圧電圧よりも低いと前記DC−DCコンバータの動作を停止させる第1のコンパレータとを備えた構成で実現することができる。
【0011】
好ましくは、前記第1のコンパレータが正帰還されたシュミットトリガ回路から成ることで、該第1のコンパレータの動作に、ヒステリシスを持たせることができ、立ち上げ動作を一層安定して行うことができる。
【0012】
また、本発明の太陽電池を電源とした2次電池の充電回路は、太陽電池を電源として、その出力電力で2次電池を充電する充電回路において、
前記太陽電池は、色素増感太陽電池から成り、前記太陽電池の出力電力を前記2次電池に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して与えるDC−DCコンバータと、前記太陽電池の出力電圧を監視し、その出力電圧が一定となるように前記DC−DCコンバータを動作させることで、前記太陽電池を最大電力点で動作させるMPPT制御を行う第2のコンバータ制御回路と、前記太陽電池の起動による出力電圧の立ち上がりを検出し、その立ち上がりタイミングから予め定められる時間に亘り、前記第2のコンバータ制御回路による前記MPPT制御を最小負荷状態とする第3のコンバータ制御回路とを含むことを特徴とする。
【0013】
上記の構成によれば、太陽電池を電源として、DC−DCコンバータが前記太陽電池の出力電力を2次電池に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して前記2次電池を充電するにあたって、前記DC−DCコンバータをMPPT制御する第2のコンバータ制御回路が設けられる場合に、前記太陽電池の出力電圧が立ち上がるとDC−DCコンバータが動作を開始し、前記第2のコンバータ制御回路がMPPT制御を開始するが、そのMPPT制御は、比較的負荷が大きい状態で動作し、前記DC−DCコンバータを介して負荷を太陽電池に接続すると、立ち上がった太陽電池の出力電圧が急激に低下し、それによってDC−DCコンバータがロックアウトする(立ち上がらなくなる)。
【0014】
そこで、第3のコンバータ制御回路を設け、前記DC−DCコンバータの起動による出力電圧の立ち上がりを検出し、その立ち上がりタイミングから予め定められる時間に亘り、前記第2のコンバータ制御回路による前記MPPT制御を最小負荷状態にさせる。具体的には、太陽光の照度が違っても、太陽電池が最大電力点となる点の電圧は略等しく、出力電流で出力電力の差が生じるので、第3のコンバータ制御回路は、DC−DCコンバータを、最小の出力(充電)電流となるように動作させる。
【0015】
したがって、弱い太陽光で該充電回路が動作を開始しても、DC−DCコンバータがロックアウトすることなく、正常に立ち上げる(動作を開始させる)ことができる。
【0016】
好ましくは、前記第3のコンバータ制御回路は、単安定マルチバイブレータ回路から構成される。具体的には、たとえば前記DC−DCコンバータの起動をパルスとして検出する第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサによる検出パルスに応答してONし、前記第2のコンバータ制御回路による前記MPPT制御を最小負荷状態とするために、該第2のコンバータ制御回路における前記太陽電池の出力電圧の入力端を擬似的に地絡する第1のスイッチ素子と、前記第1のコンデンサによる検出パルスに応答して、充電を開始し、前記予め定められる時間に亘る限時動作を行い、充電完了で前記第1のスイッチ素子をOFFする第2のコンデンサとを備えて前記第3のコンバータ制御回路を構成する。
【0017】
また、本発明の充電回路は、前記の充電回路における第1のコンバータ制御回路によってDC−DCコンバータに動作を開始させた後、低照度時には、前記の充電回路における第3のコンバータ制御回路によって、第2のコンバータ制御回路によるDC−DCコンバータへのMPPT制御を最小負荷状態とすることを特徴とする。
【0018】
上記の構成によれば、低照度において、より確実に、DC−DCコンバータおよびMPPT制御を立ち上げることができる。
【0019】
さらにまた、本発明の充電回路は、前記DC−DCコンバータによる出力電圧から予め定められる第1の基準電圧を作成する第1の基準電圧回路と、前記第1の基準電圧と前記2次電池の充電電圧とを比較し、充電電圧が第1の基準電圧以上となると前記DC−DCコンバータを停止させる過充電保護動作を行う第2のコンパレータとを有する第4のコンバータ制御回路と、前記DC−DCコンバータによる出力電圧から、前記第1の基準電圧より高い予め定められる第2の基準電圧を作成する第2の基準電圧回路と、前記第2の基準電圧と前記2次電池の充電電圧とを比較し、充電電圧が第2の基準電圧以上では 前記第4のコンバータ制御回路による過充電保護動作を無効にする無負荷検出動作を行う第3のコンパレータとを有する第5のコンバータ制御回路とをさらに備えることを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、第4のコンバータ制御回路がDC−DCコンバータの過充電保護動作を行うにあたって、第5のコンバータ制御回路を設けて、充電電圧をその過充電保護のための第1の基準電圧より高い第2の基準電圧と比較し、高ければ、負荷(2次電池)が接続されていないと判定して、第4のコンバータ制御回路による過充電保護動作を無効にする。
【0021】
したがって、無負荷状態では、第4のコンバータ制御回路がDC−DCコンバータの過充電保護動作を行い、出力を停止もしくは小さくすると、直ぐに開放端の充電電圧が低下して過充電保護動作が解除されてDC−DCコンバータが動作を開始し、再び過充電保護動作を行う・・・と言うことを繰り返すチャタリングが生じるのに対して、第5のコンバータ制御回路が無負荷の場合は過充電保護動作を無効にすることで、そのような不具合を防止することができる。
【0022】
また、本発明の充電回路は、前記第2のコンパレータの出力に応答し、前記充電電圧が第1の基準電圧未満で点灯することで充電中を表示する第1の表示素子と、前記充電電圧が第1の基準電圧以上で点灯することで充電完了を表示する第2の表示素子と、前記第2のコンパレータの出力に応答し、前記充電電圧が第2の基準電圧以上では前記第1および第2の表示素子の表示を固定する第2のスイッチ素子とをさらに備えることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、前記第2のコンパレータの出力に応答し、前記充電電圧が第1の基準電圧未満で点灯することで充電中を表示する第1の表示素子と、前記充電電圧が第1の基準電圧以上で点灯することで充電完了を表示する第2の表示素子とが設けられる場合、前記の無負荷状態では、前記のチャタリングに応答して、2つの表示素子が交互に点滅してしまうのに対して、前記無負荷状態で第2のスイッチ素子がそのような表示を固定することで、使用者に不信感を抱かせることもない。
【0024】
さらにまた、本発明の充電回路では、前記の充電回路における第1のコンバータ制御回路、ならびに前記の充電回路における第2および第3のコンバータ制御回路については前記DC−DCコンバータの出力電圧を電源として供給する一方、前記の充電回路における第4および第5のコンバータ制御回路については、前記2次電池の充電電圧を電源として供給することを特徴とする。
【0025】
上記の構成によれば、太陽電池の出力電圧が閾値電圧未満の期間は前記DC−DCコンバータを停止させる停止動作を行う第1のコンバータ制御回路、MPPT制御を行う第2のコンバータ制御回路、および前記MPPT制御を最小負荷状態で開始させる第3のコンバータ制御回路については、前記DC−DCコンバータの出力電圧を電源として供給する一方、過充電保護動作を行う第4のコンバータ制御回路、および無負荷検出動作を行う第5のコンバータ制御回路については、前記2次電池の充電電圧を電源として供給する。
【0026】
したがって、低照度でDC−DCコンバータの動作が不安定であっても、前記過充電保護動作および無負荷検出動作については、動作を安定させることができる。
【0027】
また、本発明の充電回路では、前記第4および第5のコンバータ制御回路への電源ラインには、前記DC−DCコンバータの出力電圧が略0Vとなると給電を遮断する前記2次電池の放電制御機能を有する第6のコンバータ制御回路を備えることを特徴とする。
【0028】
上記の構成によれば、低照度でDC−DCコンバータの動作が不安定であっても、前記過充電保護動作および無負荷検出動作については、2次電池を電源として動作を安定させつつも、殆ど照度が無くなり、前記DC−DCコンバータの出力電圧が略0Vとなると、第6のコンバータ制御回路が2次電池の放電制御機能を発揮して、それらの動作を停止させる。
【0029】
したがって、殆ど充電の行われない夜間等で、2次電池の不所望な消耗を防止することができる。
【0030】
さらにまた、本発明の充電回路では、前記太陽電池は、色素増感太陽電池から成ることを特徴とする。
【0031】
上記の構成によれば、前記太陽電池が色素増感太陽電池(DSC)である場合、低照度での発電が可能になるものの、前記低照度では発電電力も小さく、起動時などのその低照度時にDC−DCコンバータの動作を安定させられる本発明は、特に好適である。
【0032】
また、本発明の充電回路では、前記太陽電池には、その受光面に色素の違いによる意匠が形成されていることを特徴とする。
【0033】
上記の構成によれば、前記太陽電池を色素増感太陽電池(DSC)とすることで、色素の違いを利用して、受光面に意匠を形成することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明の充電回路は、以上のように、太陽電池を電源として、その出力電力で2次電池を充電する充電回路において、DC−DCコンバータの動作を制御する第1のコンバータ制御回路を設け、前記太陽電池の出力電圧が立ち上がると動作を開始してしまう前記DC−DCコンバータに対して、該第1のコンバータ制御回路は、前記太陽電池の出力電圧が予め定められる(負荷(2次電池)を駆動可能な)閾値電圧(基本的には太陽電池の最大電圧)未満の期間は前記DC−DCコンバータを停止させておき、前記閾値電圧以上となると動作を開始させる。
【0035】
それゆえ、前記DC−DCコンバータが動作を開始する太陽電池への2次電池の接続時に、低照度で負荷接続を試みて2次電池の出力電圧をさらに下げてしまうことを繰り返し、起動不能に陥るような不具合を防止することができ、DC−DCコンバータを確実に起動させることができる。
【0036】
また、本発明の充電回路は、以上のように、太陽電池を電源として、その出力電力で2次電池を充電する充電回路において、DC−DCコンバータをMPPT制御する第2のコンバータ制御回路が設けられる場合に、第3のコンバータ制御回路を設け、該第3のコンバータ制御回路は、前記太陽電池の起動による出力電圧の立ち上がりを検出し、その立ち上がりタイミングから予め定められる時間に亘り、前記第2のコンバータ制御回路による前記MPPT制御を最小負荷状態にさせる。
【0037】
それゆえ
、弱い太陽光で該充電回路が動作を開始しても、DC−DCコンバータがロックアウトすることなく、正常に立ち上げる(動作を開始させる)ことができる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の一形態に係る充電回路1の電気的構成を示すブロック図である。この充電回路1は、太陽電池8を電源として、その出力電力で2次電池9を充電する。本実施の形態では、前記太陽電池8は、低照度での発電が可能で、室内などでも使用可能な色素増感太陽電池(DSC)としており、2次電池9としては、ニッケル水素電池としている。2次電池9は、単4サイズを2個直列に接続するものとしている。したがって、定格電圧は、1.2V×2=2.4Vである。
【0040】
充電回路1は、大略的に、前記太陽電池8の出力電力を前記2次電池9に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して与えるDC−DCコンバータ2と、そのDC−DCコンバータ2の制御回路3〜7とを備えて構成される。
【0041】
DC−DCコンバータ2は、コンバータIC21と、入力電圧制限回路22と、定電圧回路23と、ダイオードD21〜D23と、抵抗R20〜R29と、平滑コンデンサC21,C22と、コンデンサC23〜C29と、インダクタL21とを備えて構成される。太陽電池8の出力電圧は、ハイ側の電源ラインK1および共通GNDラインK2間に出力される。前記電源ラインK1には、逆流防止のダイオードD21および入力抵抗R23が介在されるとともに、ダイオードD21の下流側で前記GNDラインK2との間には、入力電圧制限回路22および平滑コンデンサC21が接続され、入力抵抗R23の下流側では、後述の共振によるノイズ除去用のコンデンサC24が設けられている。前記入力電圧制限回路22は、ツェナダイオードD24およびダイオードD25の直列回路で構成される。こうして、コンバータIC21の電源入力端子INには、雷などに対しても、最大電圧が5.5Vに制限されて、前記太陽電池8の出力電圧が入力される。
【0042】
その入力電圧を使用して、コンバータIC21は、入力抵抗R23とダイオードD21との間から端子Lに外付けされるインダクタL21およびコンデンサC24,C26
を使用して昇降圧動作を行い、大容量負荷駆動用の出力端子OUTから、3.3〜2.6Vの電圧を出力し、ノイズ除去用のコンデンサC26からダイオードD22および抵抗R26を介して、電源ラインK3へ、概ね3.0Vの充電電圧を出力する。前記電源ラインK3と共通GNDラインK2との間には、2次電池9が接続される。
【0043】
また、前記コンバータIC21は、自身の電源ともなっている外部電源出力端子Vauxから、ダイオードD23および抵抗R27を介して、電源ラインK4へ、制御電源を供給する。その電源ラインK4とGNDラインK2との間には、平滑コンデンサC22、ノイズ除去用のコンデンサC28および定電圧回路23が接続されている。定電圧回路23は、分圧抵抗R28,R29と、シャントレギュレータD26とを備えて構成される。こうして、他の制御回路3〜7へ供給される制御電源が、3.9Vに安定される。
【0044】
さらにまた、前記の電源ラインK3とGNDラインK2との間には、抵抗R20およびコンデンサC29が直列に接続され、それらの間の接続点から、電源ラインK5が引き出される。したがって、この電源ラインK5とGNDラインK2との間には、前記2次電池9の電圧が安定化されて出力され、この電源電圧は、低照度時あるいは夜に、コンバータIC21の外部電源出力端子Vauxからの出力電圧が不安定になるので、後述のコンパレータ32,43,72やオペアンプ53などの電源として使用される(
図1では、コンパレータ43,72の電源は省略している)。コンパレータ32と72とが1パッケージで封止されており、コンパレータ43とオペアンプ53とが1パッケージで封止されており、これらの回路の消費電流は、合わせて15μA程度のため、2次電池9の放電への影響は小さい。
【0045】
そして、制御回路3は、上記DC−DCコンバータ2に過充電保護動作を行うもので、基準電圧回路31と、コンパレータ32と、抵抗R301,R302,R31〜R37と、コンデンサC31,C32と、スイッチ素子Q31〜Q33と、トランジスタQ34と、発光ダイオードD31,D32とを備えて構成される。基準電圧回路31は、前記ラインK4,K2間に直列に接続される抵抗R38〜R40と、シャントレギュレータD33とを備えて構成される。前記シャントレギュレータD33は、抵抗R39,R40間の接続点の電圧に応じて、抵抗R38,R39間の接続点の電圧を制御し、こうして基準電圧回路31は、前記3.9Vの制御電源から、1.65Vの基準電圧を作成し、入力抵抗R31を介して、コンパレータ32の非反転入力端子に与える。
【0046】
前記コンパレータ32は、前記電源ラインK5から電源が供給され、反転入力端子に入力される前記ラインK5,K2間に出力される充電電圧を抵抗R301,R302およびコンデンサC31で分圧・平滑化した電圧と、前記1.65Vの基準電圧とを比較し、充電(分圧)電圧が基準電圧以上となると、前記DC−DCコンバータ2を停止させる過充電保護動作を行う。その過充電保護動作は、プルアップ抵抗R32によって前記電源ラインK4に接続されている該コンパレータ32の出力端子をローレベル(GNDラインK2への短絡)にすることで行われ、過充電でない場合は、コンパレータ32の出力端子をハイレベル(オープン)とする。コンパレータ32の出力端子と非反転入力端子との間には帰還抵抗R33が設けられ、該コンパレータ32はヒステリシスを有するシュミットトリガ回路から成る。
【0047】
コンパレータ32の出力は、スイッチ素子Q31のゲートに与えられており、このスイッチ素子のドレインは抵抗R34を介して前記電源ラインK4に接続されるとともに、トランジスタQ34のベースに接続され、ソースは前記GNDラインK2に接続される。トランジスタQ34のコレクタは、前記ラインK4,K2間に直列に接続される抵抗R35とコンデンサC32との間の接続点に接続されるとともに、コンバータIC21のイネーブル端子ENに接続される。トランジスタQ34のエミッタは、前記GNDラインK2に接続される。
【0048】
したがって、充電電圧が低くて、前記コンパレータ32がハイレベルを出力していると、スイッチ素子Q31がONしてトランジスタQ34のベース電圧が低下して該トランジスタQ34がOFFし、コンバータIC21のイネーブル端子ENがハイレベルとなって、該コンバータIC21は動作する。これに対して、充電電圧が高くなって過充電レベル(3.0Vを超える)となると、前記コンパレータ32はローレベルを出力し、スイッチ素子Q31がOFFしてトランジスタQ34のベース電圧が抵抗R34によってプルアップされ、トランジスタQ34がONし、コンバータIC21のイネーブル端子ENがローレベルとなって、該コンバータIC21は動作を停止し、負荷(2次電池9への電源ラインK3)を切り離すことで過充電保護動作が行われる。
【0049】
また、制御回路3には、充電状態を表示する表示素子として、2つの発光ダイオードD31,D32が設けられている。充電中を示す発光ダイオードD31は、前記コンバータIC21の出力端子OUTとラインK2との間に、該発光ダイオードD31、電流制限抵抗R36およびスイッチ素子Q32の直列回路で接続される。一方、満充電を示す発光ダイオードD32は、満充電となると前記コンバータIC21が停止することから、前記電源ラインK3、すなわち2次電池9の正極とGNDラインK2との間に、電流制限抵抗R37、該発光ダイオードD32およびスイッチ素子Q33の直列回路で接続される。
【0050】
そして、スイッチ素子Q31のゲートには前記コンパレータ32の出力が与えられる。したがって、充電電圧が低く、コンパレータ32がハイレベルを出力していると、スイッチ素子Q32がONして発光ダイオードD31が点灯する。一方、スイッチ素子Q33のゲートは、スイッチ素子Q32のドレインに接続される。したがって、スイッチ素子Q33は、スイッチ素子Q32と反転動作を行うことになり、満充電となってコンパレータ32がローレベルを出力すると、ONして発光ダイオードD32が点灯する。
【0051】
このように構成される基本の充電回路に加えて、本実施の形態の充電回路1では、先ず、制御回路4が付加されている。この制御回路4は、低照度でのDC−DCコンバータ2の停止回路として機能する。この制御回路4は、分圧回路41,42と、コンパレータ43と、出力スイッチ素子Q41と、プルアップ抵抗R41と、帰還抵抗R42とを備えて構成される。
【0052】
分圧回路41は、前記ラインK1,K2間に直列に接続される分圧抵抗R43,R44によって構成されており、前記太陽電池8の出力電圧を予め定められる分圧比で分圧し、コンパレータ43の反転入力端子に与える。同様に、分圧回路42は、前記ラインK5,K2間に直列に接続される分圧抵抗R45,R46によって構成されており、前記3.9VのDC−DCコンバータ2の内部駆動電圧を予め定められる分圧比で分圧し、コンパレータ43の非反転入力端子に与える。コンパレータ43の出力端子は、プルアップ抵抗R41によって前記電源ラインK4に接続されるとともに、帰還抵抗R42を介して非反転入力端子に接続される。こうして、コンパレータ43は、正帰還されてシュミットトリガ回路を構成し、ヒステリシスを有する。
【0053】
コンパレータ43の出力は、出力スイッチ素子Q41のゲートに与えられ、この出力スイッチ素子Q41のソースはGNDラインK2に接続され、ドレインは前記DC−DCコンバータ2内の抵抗R22を介してコンバータIC21の低電圧ロック端子LVLOに与えられる。この低電圧ロック端子LVLOは、プルアップ抵抗R21を介して前記電源ラインK1に接続される。コンバータIC21は、低電圧ロック端子LVLOの入力電圧が250mV以上で動作し、未満で停止し、負荷(2次電池9)を切り離す。
【0054】
したがって、コンパレータ43は、分圧回路41からの太陽電池8の出力電圧の分圧電圧が分圧回路42からの内部駆動電圧の分圧電圧以上であると、ローレベルを出力し、出力スイッチ素子Q41がOFFして、コンバータIC21の低電圧ロック端子LVLOがプルアップされ、該コンバータIC21は動作する。これに対して、分圧回路41からの太陽電池8の出力電圧の分圧電圧が分圧回路42からの内部駆動電圧の分圧電圧未満であると、コンパレータ43は、ハイレベルを出力し、出力スイッチ素子Q41がONして、コンバータIC21の低電圧ロック端子LVLOがローレベルとなり、該コンバータIC21は停止する。
【0055】
そして、前記シュミットトリガ回路の構成によって、コンパレータ43は、たとえば太陽電池8の出力電圧が5VとなるレベルでコンバータIC21を動作させ、3.5VとなるレベルでコンバータIC21を停止させる。こうして、低照度での照度揺らぎに対して、コンバータIC21の動作を安定させられるようになっている。
【0056】
ここで、
図2に、太陽電池の出力特性を示す。
図2のように、太陽電池は、照明光が強い場合、電圧Vaで電流Iaの大きな電力をDC−DCコンバータに入力することができるが、照明光が弱い場合、電圧Vbで電流Ibの小さな電力しか入力できない。
【0057】
一方、出力電力Poは、充電電流Ibと充電電圧Vbとの積で決まる。そして、太陽電池からの入力電力をPiとし、DC−DCコンバータの変換効率をηとすると、Pi≧Po/ηがDC−DCコンバータに入力される場合はDC−DCコンバータは正常に機能するが、Pi<Po/η、の場合、DC−DCコンバータは機能せず、充電も行われない。したがって、
図2の場合、DC−DCコンバータは、Pi=Va・Iaの場合は正常に機能し充電できるが、Pi=Vb・Ibの場合は停止し充電も行われない。つまり、DC−DCコンバータは、ある一定量の太陽光が得られないと、充電できないという問題がある。
【0058】
そこで、本実施の形態では、前記の制御回路4が設けられており、太陽電池8を電源として、DC−DCコンバータ2が前記太陽電池8の出力電力Piを2次電池9に予め定められる充電電圧および充電電流に変換して前記2次電池9を充電するにあたって、太陽電池8の出力電圧が立ち上がると動作を開始してしまう前記DC−DCコンバータ2に対して、前記制御回路4は、前記太陽電池8の出力電圧を監視し、前記出力電圧が予め定められる(負荷(2次電池9)を駆動可能な)閾値電圧(基本的には太陽電池の最大電圧≒Po/η)未満の期間は前記DC−DCコンバータを停止させておき、前記閾値電圧以上となると動作を開始させる。
【0059】
したがって、前記DC−DCコンバータ2が動作を開始する太陽電池8への2次電池9の接続時には、太陽電池9の出力電力Piは負荷(2次電池9)駆動に充分なレベルに立ち上がっているので、太陽電池8の出力電力が立ち上がる前に負荷接続を試みて太陽電池8の出力電圧をさらに下げてしまうことを繰り返し、起動不能に陥るような不具合を防止することができる。これによって、照明光が弱い場合でも、DC−DCコンバータを確実に起動させ、2次電池の充電を開始することができる。また、前記コンパレータ43が正帰還されたシュミットトリガ回路から成ることで、該コンパレータ43の動作にヒステリシスを持たせることができ、立ち上げ動作を一層安定して行うことができる。充電回路1において、このような低照度での充電停止の構成だけを模式的に示すと、
図3のようになる。
【0060】
図4は、前記制御回路4によるDC−DCコンバータ2の停止回路としての機能を説明するための図である。(a)は太陽電池9の出力電圧を示し、(b)はDC−DCコンバータ2の出力を示す。この
図4は、充電を開始しても照明光の弱い状態が続いた場合を示しており、DC−DCコンバータ2が動作していると太陽電池9の出力電圧を急速に下げてしまい、DC−DCコンバータ2が停止して充電できなくなって、再起動することになる。こうして、前記制御回路4がDC−DCコンバータ2を停止させることで、間欠充電となるが、前述のような起動不能で全く充電できない場合に比べると、充電の機会を増加することができる。制御回路4は、照明光が強くなると、DC−DCコンバータ2を連続充電に移す。
【0061】
また、本実施の形態の充電回路1では、前記太陽電池8の出力電圧を監視し、その出力電圧が一定となるように前記DC−DCコンバータ2を動作させることで、前記太陽電池8を最大電力点で動作させるMPPT制御を行う制御回路5が設けられており、この制御回路5に関連して、前記DC−DCコンバータ2の起動による出力電圧の立ち上がりを検出し、その立ち上がりタイミングから予め定められる時間に亘り、前記制御回路5による前記MPPT制御を最小負荷状態とする制御回路6が設けられている。制御回路5は、分圧回路51と、基準電圧回路52と、オペアンプ53と、抵抗R51〜R53と、コンデンサC51とを備えて構成される。
【0062】
分圧回路51は、前記ラインK1,K2間に直列に接続される分圧抵抗R54,R55によって構成されており、前記太陽電池8の出力電圧を予め定められる分圧比で分圧し、入力抵抗R51を介して、オペアンプ53の反転入力端子に与える。基準電圧回路52は、前述の基準電圧回路31と同様に、前記ラインK4,K2間に直列に接続される抵抗R56〜R58と、シャントレギュレータD51とを備えて構成される。前記シャントレギュレータD51は、抵抗R57,R58間の接続点の電圧に応じて、抵抗R56,R57間の接続点の電圧を制御し、こうして基準電圧回路52は、前記3.9Vの制御電源から、2.0Vの基準電圧を作成し、入力抵抗R51を介して、オペアンプ53の非反転入力端子に与える。
【0063】
オペアンプ53は、前記電源ラインK5から電源が供給され、その出力は、出力抵抗R53を介して、前記DC−DCコンバータ2において、ラインK3,K2間に直列に接続された抵抗R24,R25間の接続点に与えられる。その接続点は、コンバータIC21のフィードバック端子FBに接続されており、コンバータIC21は、前記フィードバック端子FBへの入力電圧が500mVとなるように、出力端子OUTの電圧を制御する。前記抵抗R24には並列に、前記接続点の電圧を安定させるためのコンデンサC25が設けられている。また、オペアンプ53の出力は、前記出力抵抗R53から、帰還コンデンサC51および帰還抵抗R52を介して、負帰還されている。
【0064】
ここで、
図5に、太陽電池の出力特性を示す。前記MPPT制御は、一般に、太陽電池を最大電力点で作動させる制御で、照明光の強弱に合わせて、負荷を変化させる。そして、太陽電池は、出力電力が違っても、前記最大電力点となる電圧は略一定しているので、照明光が強い場合は多くの負荷電流を流し、照明光が弱い場合は負荷電流を小さくすることで、太陽電池を最大電力点で作動させることができる。具体的には、オペアンプ53によって、分圧回路51からの太陽電池8の出力電圧の分圧電圧を、基準電圧回路52からの内部電源電圧の分圧電圧と比較し、それらが等しくなるように、コンバータIC21のフィードバック端子FBの電圧を変化させる。
【0065】
しかしながら、一旦、MPPT制御が働けば、照明光の強度が変化しても2次電池9の充電は継続できるが、太陽電池8を2次電池9に接続した(DC−DCコンバータ2を動作させた)際に、照明光が弱いと、DC−DCコンバータ2は、電力が高い設定でスタートするので、急激に大きな負荷電流が流れ、太陽電池2の出力電圧が低下して、結果的にDC−DCコンバータ2が立ち上がらず(ロックアウトし)、制御回路5のMPPT制御も働かなくなってしまう。その後に強い照明光が当たると、DC−DCコンバータ2が動き出し、制御回路5のMPPTも機能し始めるが、その間、充電ができないという問題がある。
【0066】
そこで、前記制御回路6が設けられている。この制御回路6は、単安定マルチバイブレータ回路から構成される。具体的には、この制御回路6は、トランジスタQ61,Q62と、スイッチ素子Q63と、コンデンサC61,C62と、抵抗R61〜R66と、ダイオードD61,D62とを備えて構成される。
【0067】
コンデンサC61は、前記出力端子OUTの電圧から、DC−DCコンバータ2の起動をパルスとして検出する。そのコンデンサC61の出力は、ダイオードD61を介してトランジスタQ61のベースに与えられる。コンデンサC61とダイオードD61との接続点と、GNDラインK2との間には、A点でのDC−DCコンバータ2の出力電圧が0Vとなった時に負のパルスがトランジスタQ61に加わることを阻止する放電用のダイオードD62およびコンデンサC61の微分(=パルス)出力用の抵抗R61が設けられている。トランジスタQ61のベースは抵抗R62を介してGNDラインK2に接続されるとともに、抵抗R63を介してスイッチ素子Q63のゲートに接続される。トランジスタQ61のエミッタはGNDラインK2に接続され、コレクタは、抵抗R64を介して電源ラインK4に接続されるとともに、限時動作用のコンデンサC62の一端に接続される。コンデンサC62の他端は、抵抗R65を介して前記電源ラインK4に接続されるとともに、トランジスタQ62のベースに接続される。トランジスタQ62のエミッタはGNDラインK2に接続され、コレクタは、抵抗R66を介して電源ラインK4に接続されるとともに、前記スイッチ素子Q63のゲートに接続される。スイッチ素子Q63のドレインは、前記制御回路5における抵抗R54,R55間の接続点、すなわち入力抵抗R51を介してオペアンプ53の反転入力端子に接続され、ソースは前記GNDラインK2に接続される。
【0068】
図6は、前記単安定マルチバイブレータ回路として機能する制御回路6の動作を説明するための波形図である。安定状態では、
図6(d)で示すように、トランジスタQ62のベースは抵抗R65でプルアップされており、該トランジスタQ62がONし、そのコレクタ電圧は、
図6(e)で示すようにローレベルとなって、スイッチ素子Q63はOFFしている。
【0069】
したがって、制御回路5内の分圧回路51における分圧点Bに、すなわちオペアンプ53の反転入力端子には太陽電池8の出力電圧の分圧電圧が与えられる。これによって、該オペアンプ53が、前記太陽電池8の出力電圧の分圧電圧と基準電圧の分圧電圧との差分に応じた電圧をコンバータIC21のフィードバック端子FBへ出力して、DC−DCコンバータ2の負荷状態(出力電流)を比較的大きい状態で制御する。またこの間、トランジスタQ62のONによって、抵抗R6
4−コンデンサC62−トランジスタQ62の経路で充電電流が流れ、コンデンサC62は前記電源ラインK4の電圧である3.9Vに充電される。
【0070】
そして、前記太陽電池8の出力電圧が上昇し、
図6(a)で示すように、DC−DCコンバータ2が動作を開始してA点の出力電圧が上昇すると、
図6(b)で示すように、コンデンサC61から起動パルスが出力される。この起動パルスが0.6VのトランジスタQ61のON電圧を超えると、該トランジスタQ61がONして、
図6(c)で示すように、コレクタ電圧が略0Vに低下する。これによって、トランジスタQ62のベース電圧は、
図6(d)で示すように、それまで充電されていたコンデンサC62の充電電圧が逆電圧で加わることで、−3.9−0.6=−3.3Vにまで低下した後、コンデンサC62の放電に伴い上昇してゆく。その上昇の時定数は、τ=C62*R65、たとえば90msecに設定され、この単安定マルチバイブレータ回路の限時時間となる。
【0071】
トランジスタQ62のベース電圧が0.6Vよりも低下している前記限時時間の間は、該トランジスタQ62がOFFして、そのコレクタ電圧は
図6(e)で示すようにハイレベルとなって、スイッチ素子Q63がONする。したがって、制御回路5内の分圧回路51における分圧点B、すなわちオペアンプ53の反転入力端子の電圧は、略0Vにまで低下する。これによって、オペアンプ53がハイレベルを出力して、コンバータIC21のフィードバック端子FBへの入力電圧が上がり、該コンバータIC21は最小負荷状態で動作する。
【0072】
前記限時時間が経過すると、トランジスタQ62のベース電圧が前記0.6Vに達して該トランジスタQ62がONし、スイッチ素子Q63をOFFするとともに、コンデンサC62の充電が開始される。このようにして、制御回路6は、前記のような単安定マルチバイブレータを実現することができる。充電回路1において、このようなMPPT制御およびそのロックアウト防止制御を行う構成だけを模式的に示すと、
図7のようになる。
【0073】
図8は、前記制御回路5,6によるDC−DCコンバータ2のMPPT制御およびそのロックアウト防止制御機能を説明するための図である。(a)は太陽電池
8の出力電圧を示し、(b)はDC−DCコンバータ2の出力を示し、(c)は単安定マルチバイブレータの動作を示す。なお、単安定マルチバイブレータの出力であるスイッチ素子Q63のドレイン電位は、(c)とは逆になる。
【0074】
したがって、DC−DCコンバータ2をMPPT制御する制御回路5が設けられる場合に、制御回路6を設け、前記DC−DCコンバータ2の起動による出力電圧の立ち上がりを検出し、その立ち上がりタイミングから予め定められる時間に亘り、前記制御回路5による前記MPPT制御を最小負荷状態にさせる(本実施形態ではDC−DCコンバータ2を、最小の出力(充電)電流となるように動作させることで、弱い照明光で該充電回路1が動作を開始しても、DC−DCコンバータ2がロックアウトすることなく、正常に立ち上げる(動作を開始させる)ことができる。
【0075】
また、本実施の形態の充電回路1は、制御回路4によってDC−DCコンバータ2に動作を開始させた後、低照度時には、制御回路6によって、制御回路5によるDC−DCコンバータ2へのMPPT制御を最小負荷状態とするので、低照度において、より確実に、DC−DCコンバータ2およびMPPT制御を立ち上げることができる。
【0076】
さらにまた、本実施形態の充電回路1では、過充電保護動作を行う前記制御回路3に関連して、電池無し(無負荷)検出を行う制御回路7が設けられている。制御回路7は、基準電圧回路71と、コンパレータ72と、抵抗R71と、分圧抵抗R75,R76と、ダイオードD71と、スイッチ素子Q71とを備えて構成される。基準電圧回路71は、前記ラインK5,K2間に直列に接続される抵抗R72〜R74と、シャントレギュレータD72とを備えて構成される。前記シャントレギュレータD72は、抵抗R73,R74間の接続点の電圧に応じて、抵抗R72,R73間の接続点の電圧を制御し、こうして基準電圧回路71は、前記3.9Vの制御電源から、1.65Vの基準電圧を作成し、コンパレータ72の反転入力端子に与える。コンパレータ72の非反転入力端子には、前記DC−DCコンバータ2の出力電圧、すなわち前記2次電池9の充電電圧が、分圧抵抗R75,R76で分圧されて与えられる。コンパレータ72の出力端子は、プルアップ抵抗R71を介して前記電源ラインK4に接続されるとともに、スイッチ素子Q71のゲートに接続される。スイッチ素子Q71のドレインは、前記制御回路3内のトランジスタQ34のベースに接続されるとともに、ダイオードD71を介して、スイッチ素子Q32のドレインおよびスイッチ素子Q33のゲートに接続される。スイッチ素子Q71のソースは、GNDラインK
2に接続される。
【0077】
そして、前記制御回路3内の基準電圧回路31は、DC−DCコンバータ2の出力電圧、すなわち2次電池9の充電電圧が、3.0Vとなる前記
1.65Vの基準電圧を作成する。これに対して、この制御回路7内の基準電圧回路71は、DC−DCコンバータ2の出力電圧、すなわち2次電池9の充電電圧と比較する前記3.42Vの基準電圧を作成する。コンパレータ72は、充電電圧が基準電圧回路71の基準電圧より低いときはローレベルを出力し、これによってスイッチ素子Q71はOFFしている。これに対して、コンパレータ72は、充電電圧が基準電圧回路71の基準電圧以上になると、無負荷、すなわち2次電池9が接続されていないと判定して、ハイレベルを出力し、前記制御回路3による過充電保護動作を禁止する。
【0078】
具体的には、前記コンパレータ72がローレベルを出力している、充電電圧が3.42V未満の間は、スイッチ素子Q71がOFFする。したがって、スイッチ素子Q71のドレインはオープンとなり、スイッチ素子Q33およびトランジスタQ34は上述の通りの動作となり、3.0〜3.42Vの間で過充電保護動作が行われるとともに、発光ダイオードD31,D32も、充電中および満充電の時にそれぞれ点灯する。
【0079】
これに対して、前記コンパレータ72がハイレベルを出力する、充電電圧が3.42V以上となると、スイッチ素子Q71がONする。したがって、スイッチ素子Q34はOFFしたままとなって、コンバータIC21のイネーブル端子ENはハイレベルとなって、該コンバータIC21の過充電保護動作を無効にするとともに、スイッチ素子Q33をOFFして発光ダイオードD32を消灯させ、発光ダイオードD31は点灯したままとする。
【0080】
こうして、制御回路7は、充電電圧が規定の3.0Vより高い3.42Vの基準電圧よりも高ければ、負荷(2次電池9)が接続されていない無負荷状態と判定して、制御回路3による過充電保護動作を無効にすることで、そのような場合に前記過充電保護動作が働いてしまうと、制御回路3がDC−DCコンバータ2の過充電保護動作を行い、出力を停止もしくは小さくすると、直ぐに開放端の充電電圧が低下して過充電保護動作が解除されてDC−DCコンバータ2の動作を開始させ、再び過充電保護動作を行う・・・と言うことを繰り返すチャタリングが生じるのに対して、そのような不具合を防止することができる。
【0081】
また、前記制御回路3には、コンパレータ32の出力に応答し、前記充電電圧が3.0Vの基準電圧未満で点灯することで充電中を表示する発光ダイオードD31と、前記充電電圧が3.0Vの基準電圧以上で点灯することで充電完了を表示する発光ダイオードD32とが設けられている場合、前記の無負荷状態では、前記のチャタリングに応答して、2つの発光ダイオードD31,D32が交互に点滅してしまうのに対して、前記制御回路7のコンパレータ72の出力に応答し、前記充電電圧が3.42Vの基準電圧以上では前記発光ダイオードD31,D32の表示を固定するスイッチ素子Q32を設けることで、使用者に不信感を抱かせることもない。充電回路1において、このような過充電保護機能およびその電池無し(無負荷)検出による禁止制御を行う構成だけを模式的に示すと、
図9のようになる。
【0082】
また、本実施の形態の充電回路1は、制御回路4,5,6を設けることで、起動時などの低照度時にDC−DCコンバータ2の動作を安定させられるので、前記太陽電池8としては、シリコン太陽電池も使用可能であるが、低照度での発電に有利な色素増感太陽電池(DSC)を好適に使用可能であり、特に低照度な室内での使用に好適である。
【0083】
そして、その色素増感太陽電池(DSC)では、色素の違いを利用して、受光面に意匠を形成することもできる。そのような室内での太陽電池8のパネルの利用例としては、表彰、褒彰、顕彰の楯などとして用いることができ、2次電池9に蓄積された電力を、その楯の照明電源として使用することができる。
【0084】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の他の形態に係る充電回路1aの電気的構成を示すブロック図である。この充電回路1aは、前述の充電回路1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。この充電回路1aにおいて、制御回路3には、先ず、満充電、すなわち充電完了を表す発光ダイオードD32が設けられていない。これは、充電中を表す発光ダイオードD31が、点灯状態から、消灯すると、使用者に充電完了を判定させることで、前記満充電によるコンバータIC21の停止後に、電力消費を生じないようにするための対策である。そのため、この充電回路1aでは、前記発光ダイオードD32に関連する電流制限抵抗R37およびスイッチ素子Q33も、設けられていない。
【0085】
また、この充電回路1aでは、2次電池9の放電制御回路10が設けられている。上述の充電回路1では、低照度時にコンバータIC21の外部電源出力端子Vauxからの出力電圧が不安定になるので、2次電池9の電圧が安定化されて出力される電源ラインK5に、過充電制御のためのコンパレータ32や、MPPT制御のためのオペアンプ53が接続されている。これに対して、この充電回路1aでは、前記低照度時でコンバータIC21の出力電圧が0Vとなると電源遮断を行うことができる電源ラインK6,K7を設け、その電源ラインK6,K7への給電を前記放電制御回路10が制御する。
【0086】
放電制御回路10は、抵抗R81〜R86と、コンデンサC81,C82と、ダイオードD81と、スイッチ素子Q81〜Q83とを備えて構成される。前記コンバータIC21の出力端子OUTからの出力電圧が、分圧抵抗R81,R82で分圧され、コンデンサC81で安定化されてスイッチ素子Q81のゲートに与えられる。スイッチ素子Q81のソースはGNDラインK2に接続され、ドレインは抵抗R84を介してP型のスイッチ素子Q82のゲートに接続される。スイッチ素子Q82のゲート−ソース間には抵抗R83が設けられており、さらにソースは前記電源ラインK3、したがって2次電池9の正極に接続されている。
【0087】
したがって、コンデンサC81に電荷が蓄積されると、すなわち概ね前記出力端子OUTからの出力電圧が略3V以上となると、スイッチ素子Q81がONして、スイッチ素子Q82のゲート−ソース間に電位差を生じさせて該スイッチ素子Q82をONさせる。これによって、スイッチ素子Q82のドレインから、電源ラインK7に2次電池9の電圧が出力され、また電源ラインK6には、前記2次電池9の電圧が、抵抗R86およびコンデンサC82によって安定化されて出力される。
【0088】
一方、前記コンデンサC81は、ダイオードD81および抵抗R85を介して前記電源ラインK6に接続されており、また前記ダイオードD81と抵抗R85との接続点は、スイッチ素子Q83によって接地可能となっている。スイッチ素子Q83のゲートには、前記コンパレータ32の出力が与えられる。したがって、2次電池9の充電電圧が低くて、前記コンパレータ32がハイレベルを出力している充電中は、スイッチ素子Q83がONして、抵抗R85からの電流をバイパスしている。これに対して、コンパレータ32がローレベルを出力する満充電状態となると、スイッチ素子Q83はOFFして、抵抗R85からの電流が、ダイオードD81を介してコンデンサC81に与えられる。こうして、スイッチ素子Q82から電源ラインK6への給電電流で、スイッチ素子Q81,Q82のON状態が自己保持されるようになる。前述のシュミットトリガ回路から成るコンパレータ32のヒステリシスレベルより2次電池9の充電電圧が低下すると、コンパレータ32がハイレベルを出力して、充電が再開されるとともに、スイッチ素子Q83がONし、前記の自己保持状態が解消される。
【0089】
そして、このような放電制御回路10に対応して、過充電保護動作を行う制御回路3内の電源ラインが、K4から前記のK7に変更されるとともに、基準電圧回路31の基準電圧も、電源ラインK6から供給される。また、電池無し(無負荷)検出を行う制御回路7の電源は、電源ラインK6に変更され、2次電池9の出力電圧は電源ラインK7から得られる。一方、DC−DCコンバータ2を停止させる制御回路4の電源および充電電圧の検出は、コンバータIC21の外部電源出力端子Vauxからの電源ラインK4に変更され、MPPT制御を行う制御回路5内のオペアンプ53の電源も、電源ラインK4に変更されている。
【0090】
このように構成することで、制御回路4による前記DC−DCコンバータ2の停止機能、制御回路5によるMPPT制御機能、制御回路6によるロックアウト防止制御機能については、前記コンバータIC21の外部電源出力端子Vauxからの電源供給によって行われる。したがって、前記コンバータIC21のイネーブル端子EN端子がハイレベルであれば、ある程度(太陽電池8からの入力電圧Vin>0.5V)の照度になると、コンバータIC21の外部電源出力端子Vauxの電圧が立ち上がり、給電される前記各制御回路4,5,6が動作するので、DC−DCコンバータ2が規定の高電圧を出力するようになると、それらの機能が動作しつつ、充電がスタートする(過充電検出を行う制御回路3の終端のトタンジスタQ34は、該制御回路3に電源電圧が供給されない場合、OFF状態となるので、前記イネーブルEN端子はハイレベルの状態を維持する) 。
【0091】
しかしながら、そのコンバータIC21の外部電源出力端子Vauxから電源ラインK4への出力電圧は、上述のように、太陽光により変化し(夜は0Vになる)、低照度では不安定になる。そのため、本実施形態では、制御回路3による過充電検出機能および制御回路7による無負荷検出機能については、電源ラインK6,K7を介する2次電池9を電源として動作することで、動作を安定させている。一方、そうすると、2次電池9の充電が行われない夜間等の低照度時には、放電のみが行われることになり、上述のように回路的に低消費電流化していても、長期間低照度の状態が継続すれば、累積値として無視できなくなることもある。そこで、前記のような放電制御回路10を設け、コンバータIC21の大容量負荷駆動用の出力端子OUTの出力電圧Voutが0Vとなれば、電池放電制御機能が動作し、前記電源ラインK6,K7への給電を遮断することで、2次電池9の不所望な消耗も防止している。
【0092】
そして、高照度となってコンバータIC21が動作すると、前記電源ラインK6,K7への給電を再開し、過充電(満充電)状態になれば、コンバータIC21は停止し、前記出力電圧Voutは0V(充電停止)となるが、そのコンバータIC21の停止信号をコンパレータ32から制御回路10に入力し、電池放電制御機能を停止したままとしている。このような動作を、
図11で示す。
図11において、(a)は前記太陽電池8からの入力電圧Vinであり、(b)はコンバータIC21の出力電圧Voutであり、(c)は過充電(満充電)検出出力、すなわちトランジスタQ34のスイッチ状態であり、(d)は電池放電制御機能、すなわちスイッチ素子Q82のスイッチ状態である。充電回路1aにおいて、このような電池放電制御機能に関連する構成を模式的に示すと、
図12のようになる。
【0093】
なお、過充電(満充電)となってコンバータIC21が充電を停止した後に夜を迎えると、前記の制御回路3,7への電源供給が続くため、2次電池9の容量はある程度減少することになるが、過充電レベルをわずかに下回る過充電解除電圧に達すれば、過電圧検出が終了するので、前記の自己保持が解除され、これらの制御回路3,7への電源供給は停止し、2次電池9の放電はなくなる。そして、過充電検出規定電圧と過充電解除規定電圧との差は小さく、従って、2次電池9の消耗は僅かである。