【実施例1】
【0014】
本実施例1に係るシステムの構成の一例について説明する。
図1は、本実施例1に係るシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、このシステムは、管理装置60および指導支援装置100を有する。例えば、管理装置60および指導支援装置100は、ネットワーク50を介して相互に接続される。ここでは、1台の指導支援装置100を示すが、その他の指導支援装置が、ネットワーク50に接続されていても良い。
【0015】
指導支援装置100は、例えば、指導員がJGAP基準を満たすべく、農場の管理者等に指導する際に利用する端末装置である。後述するように、指導支援装置100は、JGAP基準の各チェック項目を、所定の区分毎に複数の組みに分類して表示することで、指導員がJGAP基準の各チェック項目を効率的に審査することを可能にする。
【0016】
管理装置60は、指導支援装置100に記憶されたJGAP基準等の審査結果の情報を収集して、管理する装置である。また、指導員は、指導を行う前に、管理装置60と指導支援装置100とのデータ同期を行って、管理装置60に記憶された過去の審査結果などを指導支援装置100に移行しても良い。
【0017】
図1に示した指導支援装置100の構成の一例について説明する。
図2は、本実施例1に係る指導支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、この指導支援装置100は、カメラ110、通信部120、入力部130、表示部140、記憶部150、制御部160を有する。
【0018】
カメラ110は、画像を撮像する装置である。カメラ110は、撮像した画像の画像データを、制御部160に出力する。
【0019】
通信部120は、ネットワーク50を介して、管理装置60やその他の装置とデータ通信を実行する処理部である。通信部120は、通信装置に対応する。制御部160は、通信部120を介して、管理装置60やその他の装置とデータをやり取りする。
【0020】
入力部130は、指導員等が、指導支援装置100に各種のデータを入力するための入力装置である。入力部130は、例えば、キーボードや入力キー、タッチパネルなどに対応する。また、指導員等は、入力部130を操作して、カメラ110を制御し、画像を撮影する。
【0021】
表示部140は、制御部160から出力されるデータや、カメラ110が撮影した画像データを表示する表示装置である。表示部140は、例えば、ディスプレイやタッチパネルに対応する。
【0022】
記憶部150は、JGAP基準データ151、区分情報テーブル152、条件テーブル153、分類データ154、画像管理テーブル155を記憶する。記憶部150は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
【0023】
JGAP基準データ151は、農作物に関して予め定められた基準を満たしているか否かの審査対象となる所定の順序で並んだ複数のチェック項目を有するデータである。
図3は、JGAP基準データのデータ構造の一例を示す図である。
図4は、
図3の小項目に含まれるチェック項目の一例を示す図である。
【0024】
図3に示すように、JGAP基準データ151は、大項目、中項目、小項目に分類されている。例えば、大項目「A.農場運営と販売管理」には、中項目「1.農業運営」、「2.計画と記録」、「3.販売管理とトレーサビリティ」が含まれる。例えば、中項目「1.農場運営」には、小項目「1.1基本姿勢」、「1.2経営資源の管理」、「1.3外部委託管理」、「1.4農場のルール違反の改善と自己点検」が含まれる。
【0025】
図4に示すように、
図3の小項目には、それぞれ対応するチェック項目が対応する。チェック項目は、例えば、項番、レベル、管理点、適合基準、備考、結果の属性を有する。項番は、チェック項目を一意に識別する番号である。レベルは、チェック項目の重要度を示すものである。レベルには、必須、重要、努力が存在し、重要度の大小関係は、「努力<重要<必須」となる。管理点および適合基準は、JGAP基準によって要求される基準が規定されている。備考は、補足説明を示す。結果は、適合基準の項目毎の審査結果を示すものである。基準を満たしていれば、結果は「OK」となり、基準を満たしていなければ、結果は「NG」となる。
【0026】
例えば、項番「1.2.3」のチェック項目について、適合基準(1)、(2)の結果は「OK」となっており、適合基準(3)の結果は「NG」となっている。結果の項目は、初期段階ではブランクとなっており、指導員の審査結果により、「OK」または「NG」が格納される。
【0027】
ここで、
図3、
図4に示すJGAP基準データ151は、大項目、中項目、小項目に分類されているものの、指導員の指導の効率性を鑑みて、分類されているわけではない。このため、指導員は、項番1.1.1のチェック項目から順番に審査を行うと、チェック項目がかわる度に、指導を行う場所を移動することとなり、効率的に審査することができない。
【0028】
区分情報テーブル152は、指導員がチェック項目を審査する農場の場所や審査対象となる農場の人物の情報を含む区分情報を有し、項番によって、
図4に示した各チェック項目と対応付けられている。
図5は、区分情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5に示すように、この区分情報テーブル152は、項番および区分情報の属性を有する。例えば、
図5の項番「1.1.1」の区分情報「農場運営>計画・体制>JGAP関連」は、
図4の項番「1.1.1」のチェック項目に対応付けられる。
【0029】
図5において、農場運営を含む区分情報に対応するチェック項目は、農場運営の責任者に指導する場合のチェック項目である。生産管理を含む区分情報に対応するチェック項目は、生産管理の責任者に指導する場合のチェック項目である。なお、
図5では省略するが、販売管理を含む区分情報に対応するチェック項目は、販売管理の責任者に指導する場合のチェック項目である。
【0030】
保管庫を含む区分情報に対応するチェック項目は、指導員が保管庫で指導するチェック項目である。圃場を含む区分情報に対応するチェック項目は、指導員が圃場で指導するチェック項目である。選果・加工場を含む区分情報に対応するチェック項目は、指導員が選果・加工場で指導するチェック項目である。
【0031】
なお、区分情報は、大項目、中項目、小項目の多層構造になっている。例えば、項番「1.1.1」の区分情報は、「農場運営>計画・体制>JGAP関連」となっている。このため、項番「1.1.1」に対応するチェック項目は、大項目「農場運営」に含まれる中項目「計画・体制」に含まれる小項目「JGAP関連」に区別される。
【0032】
条件テーブル153は、指導員がJGAP基準の指導を行う場合の条件と、各条件に該当するチェック項目の項番とを対応付けるテーブルである。
図6は、条件テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6に示すように、条件テーブル153は、テーブル153aを有する。
【0033】
テーブル153aは、条件および該当項番の属性を有する。条件は、例えばプレヒヤリング時に設定される条件に対応する。該当項番は、条件に対応するチェック項目の項番を識別する情報である。該当項番の「○.○.○」には、チェック項目の項番に対応する数字が設定されているものとする。
【0034】
分類データ154は、後述する分類部162によって生成されるデータである。分類データ154は、チェック項目に対応する区分情報に基づいて、チェック項目を区分毎に複数の組みに分類したデータである。
図7、
図8、
図9は、分類データのデータ構造の一例を示す図である。
【0035】
図7に示す分類データ154について説明する。大項目「農場運営」には、中項目「計画・体制」、「環境保全」、「労働安全」が含まれる。例えば、中項目「計画・体制」には、小項目「JGAP関連」、「責任と役割」、「栽培計画」、「種苗・品種」が含まれる。また、各小項目には、
図4に示した各チェック項目が対応付けられる。図示を省略するが、例えば、
図7の小項目「JGAP関連」には、項番「1.1.1」のチェック項目が対応付けられる。また、他の小項目も、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「農場運営」に区分されるチェック項目は、農場運営の責任者に指導するチェック項目で構成される。
【0036】
大項目「生産管理」には、中項目「土壌・水質」、「農薬」、「肥料」、「機械・道具」が含まれる。例えば、中項目「機械・道具」には、小項目「整備点検」、「記録」が含まれる。また、各小項目には、
図4に示した各チェック項目が対応付けられる。図示を省略するが、
図7の小項目「整備点検」には、項番「1.2.3」のチェック項目が対応付けられる。また、他の小項目も、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「生産管理」に区分されるチェック項目は、生産管理の責任者に指導するチェック項目で構成される。
【0037】
大項目「販売管理」には、中項目「トレーサビリティ」、「商品の安全」が含まれる。例えば、中項目「トレーサビリティ」には、小項目「販売契約」、「商品ロット番号」、「クレーム対応」が含まれる。図示を省略するが、各小項目には、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「販売管理」に区分されるチェック項目は、販売管理の責任者に指導するチェック項目で構成される。
【0038】
図8に示す分類データ154について説明する。大項目「保管庫」には、中項目「農薬」、「肥料・種子」、「農業機械・道具」が含まれる。例えば、中項目「農薬」には、小項目「整理・整頓」、「保管」、「ルールの周知・掲示」、「ラベル・容器」、「準備に使う道具・環境」、「作業場所・環境」、「片付けに使う道具・環境」、「安全」、「ドリフト対策」、「廃棄処理」が含まれる。図示を省略するが、
図8の小項目「整理・整頓」には、項番「1.1.2」のチェック項目が対応付けられる。また、小項目「安全」には、項番「1.2.3」のチェック項目が対応付けられる。また、他の小項目も、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「保管庫」に区分されるチェック項目は、農場の保管庫で指導するチェック項目で構成される。
【0039】
図9に示す分類データ154について説明する。大項目「圃場」には、中項目「育苗場」、「生育場」が含まれる。例えば、中項目「育苗場」には、小項目「整理・整頓」、「保管」、「ルールの周知・掲示」、「ラベル・容器」、「準備に使う道具・環境」、「作業場所・環境」、「片付けに使う道具・環境」、「安全」、「ドリフト対策」、「廃棄処理」が含まれる。図示を省略するが、
図9の小項目「整理・整頓」には、項番「1.1.2」のチェック項目が対応付けられる。また、小項目「安全」には、項番「1.2.3」のチェック項目が対応付けられる。また、他の小項目も、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「圃場」に区分されるチェック項目は、農場の圃場で指導するチェック項目で構成される。
【0040】
大項目「選果・加工場」には、中項目「選果場」、「加工場」が含まれる。例えば、中項目「選果場」には、小項目「整理・整頓」、「保管」、「ルールの周知・掲示」、「ラベル・容器」、「準備に使う道具・環境」、「作業場所・環境」、「片付けに使う道具・環境」、「安全」、「ドリフト対策」、「廃棄処理」が含まれる。図示を省略するが、
図9の小項目「整理・整頓」には、項番「1.1.2」のチェック項目が対応付けられる。また、小項目「安全」には、項番「1.2.3」のチェック項目が対応付けられる。また、他の小項目も、所定の項番のチェック項目が対応付けられる。大項目「選果・加工場」に区分されるチェック項目は、農場の選果・加工場で指導するチェック項目で構成される。
【0041】
画像管理テーブル155は、画像データを管理するテーブルである。例えば、指導員が、農場の指導をしている場合などに、良い事例を見つけた際、カメラで良い事例を撮影する。この時に撮影された画像データは、画像管理テーブル155に格納される。
図10は、画像管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【0042】
図10に示すように、画像管理テーブル155は、項番、画像データ、コメントデータ、公開可否フラグの属性を有する。項番は、画像データ、コメントデータ、公開可否フラグを、
図4のチェック項目と対応付けるための情報である。例えば、項番「1.1.1」のチェック項目に対応する画像データは、画像データA,Bとなる。コメントデータは、画像データまたはチェック項目に対する指導員のコメントに対応する。公開可否フラグは、該当する画像データを公開するか否かを示す情報である。
【0043】
例えば、
図10に示すように、「画像データA」に対応する公開可否フラグは「OK」であるため、「画像データA」を公開することが許可されている。これに対して、「画像データB」に対応する公開可否フラグは「NG」であるため、「画像データB」を公開することが許可されていない。
【0044】
図2の説明に戻る。制御部160は、初期処理部161、分類部162、出力部163、受付部164、画像出力部165を有する。制御部160は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部160は、例えば、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
【0045】
初期処理部161は、表示部140にログイン画面を表示させて、指導員を認証する処理部である。
図11は、ログイン画面の一例を示す図である。例えば、指導員は、入力部130を操作して、ログイン画面70の入力領域70aにパスワードを入力してログインする。
【0046】
なお、初期処理部161は、指導支援装置100が初期起動の場合には、パスワードと秘密の質問を行うための画面を表示部140に表示させて、パスワードと秘密の質問を設定しても良い。
【0047】
初期処理部161は、パスワードが適切であると判定した場合には、
図1に示した管理装置60とデータの同期を行う。例えば、管理装置60から取得した情報によって、記憶部150の情報を更新する。初期処理部161は、パスワードが適切でないと判定した場合には、例えば、再度パスワードを要求する。
【0048】
分類部162は、JGAP基準データ151および区分情報テーブル152を参照し、各チェック項目に対応付けられた区分情報を基にして、各チェック項目を区分毎の複数の組みに分類した分類データを生成する処理部である。
【0049】
例えば、分類部162は、ログイン後に、農場一覧を表示する処理、指導条件を受け付ける処理、分類処理を順に実行する。
【0050】
分類部162が農場一覧を表示する処理について説明する。分類部162は、農場選択画面を表示部140に表示させる。
図12は、農場選択画面の一例を示す図である。
図12に示すように、この農場選択画面71は、農場選択領域71aを含む。例えば、農場選択領域71aは、選択候補となる複数の農場の名称が列挙される。指導員は、入力部130を操作して、農場選択領域71aのいずれかの農場を選択する。農場が選択された後、指導条件を受け付ける処理に移行する。
【0051】
分類部162が指導条件を受け付ける処理について説明する。分類部162は、指導条件受付画面を表示部140に表示させる。
図13は、指導条件受付画面の一例を示す図である。
図13に示すように、この指導条件受付画面72は、農場入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cを有する。
【0052】
農場入力領域72aは、指導対象となる農場の名称を入力する領域である。分類部162は、
図12に示した農場選択画面71で選択された農場の名称を、農場入力領域72aに設定する。
【0053】
対象品目入力領域72bは、指導対象となる農作物の種別を入力する領域である。例えば、指導員は農場の責任者との間で指導前の事前のヒアリングを行い、指導対象の農作物を判断し、入力部130を操作して、対象品目入力領域72bに、農作物の名称を入力する。
【0054】
指導対象項目入力領域72cは、農場が農作物を生産する場合などの各種条件を入力する領域である。例えば、努力項目を指導対象とする場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1aにチェックを入れる。きのこ類を栽培している場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1bにチェックを入れる。スプラウトを栽培している場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1cにチェックを入れる。
【0055】
農薬を使っている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1dにチェックを入れる。農場拡大を考えている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1eにチェックを入れる。国外への出荷をしている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1fにチェックを入れる。委託を行っている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1gにチェックを入れる。
【0056】
GGAP同等認証を行う場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1hにチェックを入れる。遺伝子組み換え農作物を扱っている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1iにチェックを入れる。ポストハーベストを行っている場合には、指導員は入力部130を操作して、項目1jにチェックを入れる。
【0057】
指導員は、農場入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cに情報を入力し終えた後に、ボタン72dを押下する。分類部162は、ボタン72dの押下を受け付けた場合に、分類処理を実行する。
【0058】
分類部162が実行する分類処理について説明する。まず、分類部162は、指導条件受付画面72の対象品目入力領域72bおよび指導対象項目入力領域72cと、条件テーブル153とを比較して、該当項番を特定する。分類部162は、特定した該当項番に対応するチェック項目を、分類対象として選択する。
【0059】
例えば、
図13のように、指導対象項目入力領域72cの1a,1d,1e,1gにチェックが入っている場合には、
図6のテーブル153aの1行目、4行目、5行目、7行目の該当項番が選択される。例えば、分類部162は、
図6のテーブル153aの1行目、4行目、5行目、7行目の該当項番に対応するチェック項目を、分類対象として選択する。
【0060】
分類部162は、分類対象として選択したチェック項目の区分情報を基にして、チェック項目を区分毎に分類する。以下の説明において、分類対象として選択したチェック項目を、適宜、対象チェック項目と略記する。
【0061】
例えば、対象チェック項目に項番「1.1.1」のチェック項目が含まれていた場合について説明する。
図5を参照すると、項番「1.1.1」の区分情報は「農場運営>計画・体制>JGAP関連」となっている。このため、分類部162は、項番「1.1.1」のチェック項目を、大項目「農場運営」に含まれる中項目「計画・体制」の小項目「JGAP関連」に分類する。
【0062】
対象チェック項目に項番「1.2.3」のチェック項目が含まれていた場合について説明する。
図5を参照すると、項番「1.2.3」の区分情報は「生産管理>機械・道具>整備点検」、「保管庫>農業機械・道具>安全」となっている。このため、分類部162は、項番「1.2.3」のチェック項目を、大項目「生産管理」に含まれる中項目「機械・道具」の小項目「整備点検」に分類する。また、分類部162は、項番「1.2.3」のチェック項目を、大項目「保管庫」に含まれる中項目「農業機械・道具」の小項目「安全」に分類する。このように、分類部162は、チェック項目に複数の区分情報が含まれている場合には、それぞれの区分にチェック項目を分類しても良い。
【0063】
分類部162は、各対象チェック項目に対して上記の分類処理を実行することで、
図7〜
図9に示した分類データ154を生成する。
【0064】
出力部163は、分類部162によって生成された分類データ154を出力する処理部である。例えば、出力部163は、項目選択画面を表示部140に表示させる。
図14および
図15は、項目選択画面の一例を示す図である。例えば、項目選択画面73には、項目選択領域73aが含まれる。項目選択領域73aには、各大項目が含まれる。
図14に示すように、指導員が入力部130を操作して、大項目を選択すると、出力部163は、選択された大項目に含まれる中項目を表示する。指導員が入力部130を操作して、中項目を選択すると、出力部163は、選択された中項目に含まれる小項目を表示する。指導員が入力部130を操作して、小項目を選択すると、出力部163は選択された小項目に含まれるチェック項目を、
図15の項目選択領域73aに表示する。
【0065】
図15の項目選択領域73aにおいて、指導員が入力部130を操作して、チェック項目を選択すると、出力部163は、チェック項目の内容を、項目選択画面73の表示領域73bに表示する。
【0066】
例えば、出力部163は、項目選択領域73aの大項目「農場運営」が選択された場合には、項目選択領域73aに中項目「計画・体制」、「環境保全」、「労働安全」を表示する。出力部163は、項目選択領域73aの中項目「計画・体制」が選択された場合には、項目選択領域73aに小項目「JGAP関連」、「責任と役割」、「栽培計画」、「種苗・品種」を表示させる。
【0067】
出力部163は、小項目「責任と役割」が選択された場合には、責任と役割に区分された各チェック項目を項目選択領域73aに表示させる。出力部163は、例えば、項番「1.2.1」チェック項目「責任と権限が明確になっている」が選択された場合には、チェック項目の適合基準を、表示領域73bに表示させる。
【0068】
指導員は、表示領域73bに表示された内容に従って、農場運営の責任者と話し合いを行い、入力部130を操作して、チェック結果を入力する。例えば、指導員は、各適合基準の項目について「OK」または「NG」を選択する。なお、「OK」または「NG」を今すぐに選択できない場合には、「保留」を選択しても良い。なお、チェック結果により適合基準の「適合/不適合」が自動で判断される。例えば、受付部164は、全てOKの場合には「適合」、一つでもNGの場合には「不適合」を設定する。
【0069】
受付部164は、チェック結果を受け付ける処理、良い事例を受け付ける処理、指導結果を表示する処理を実行する。
【0070】
受付部164がチェック結果を受け付ける処理について説明する。受付部164は、指導員のチェック結果を受け付けて、チェック結果をJGAP基準データ151に反映する処理部である。例えば、受付部164は、表示領域73bに表示されている項番をキーにして、該当するJGAP基準データ151のチェック項目を特定し、特定したチェック項目の各適合基準の結果に、チェック結果を反映する。
【0071】
例えば、
図15の表示領域73bに示したように、「下記の責任者が明確になっている経営の組織票がある」、「1.農場の責任者」、「2.商品管理の責任者」、「3.堆肥肥の責任者」、「4.農薬使用の責任者」、「5.農薬保管の責任者」、「6.労働安全の責任者」の各項目が「OK」であったとする。この場合には、受付部164は、
図4の項番「1.2.1」の結果(1)〜(6)を「OK」に設定する。
【0072】
受付部164が良い事例を受け付ける処理について説明する。例えば、指導員は、指導の途中で、指導の模範となるような良い事例を見つけた場合には、入力部130によってカメラ110を操作し、良い事例の画像を撮影する。受付部164は、カメラ110が画像を撮影した場合には、記録画面を表示する。
【0073】
図16は、記録画面の一例を示す図である。
図16に示すように、この記録画面74は、画像表示領域74aと、コメント入力領域74bと、関連項番74cとを有する。画像表示領域74aは、カメラ110によって撮影された画像のデータが表示する領域である。コメント領域74bは、指導員のコメントを入力する領域である。関連項番74cは、チェック項目と対応付ける情報である。例えば、関連項番74cが「1.2.1」の場合には、対応するチェック項目は項番「1.2.1」となる。関連項番74cの情報は、指導員が入力部130を操作して、手動で入力しても良いし、受付部164が自動で入力しても良い。
【0074】
例えば、
図15に示すように、項番「1.2.1」のチェック項目を表示している最中に、カメラ110によって画像が撮影された場合には、受付部164は、記録画面74を表示部140に表示させると共に、関連項番74cに、該当する項番「1.2.1」を自動で入力する。その他の、どのような従来技術を用いて、受付部164は、関連項番74cに、該当する項番を入力しても良い。
【0075】
受付部164は、指導員によってボタン74dが押下された場合に、画像データと、コメントとを、項番に対応付けて、画像管理テーブル155に登録する。なお、指導員は、画像データを公開する場合には、記録画面74の項目2aにチェックを入れる。指導員は、画像データを公開しない場合には、記録画面74の項目2bにチェックを入れる。受付部164は、項目2aにチェックが入っている場合には、画像データ、コメントを画像管理テーブル155に登録する際に、該当の公開可能フラグを「OK」にする。これに対して、受付部164は、項目2bにチェックが入っている場合は、画像データ、コメントを画像管理テーブル155に登録する際に、該当の公開可能フラグを「NG」にする。
【0076】
なお、受付部164以外の処理部が、良い事例を受け付ける処理を実行しても良い。例えば、図示しない登録部が、受付部164の代わりに、良い事例を受け付ける処理を実行しても良い。
【0077】
受付部164が指導結果を表示する処理について説明する。例えば、受付部164は、JGAP基準データ151を基にして、チェック項目の適合基準毎に「適合」および「不適合」の数を集計する。そして、受付部164は、区分毎に「適合」の数および「不適合」の数を指導結果として出力する。
図17、
図18、
図19は、指導結果の一例を示す図である。受付部164は、区分情報テーブル152を基にして、区分毎およびレベル別に指導結果を表示しても良い。
【0078】
図17に示す指導結果は、例えば、大分類、レベル、適合率、項目数、対象外、対象項目数、適合、不適合の属性を有する。大分類には、例えば、
図7の大項目に対応する農場運営、生産管理、販売管理が含まれる。また、レベル別合計、大分類別合計が含まれる。レベルは、
図4で説明したレベルに対応する。項目数は、適合基準の項目の数に対応する。適合は、適合の数に対応する。不適合は不適合の数に対応する。適合率は、適合の値を項目数で割った値をパーセント表示したものである。なお、受付部164は、農場名、対象品目、指導時間を合わせて指導結果に表示しても良い。
【0079】
図18に示す指導結果は、各区分のレベル毎に、適合の数をグラフで表示している。また、受付部164は、前回の指導結果と今回の指導結果とを合わせて表示させても良い。
図19に示す指導結果は、チェック項目毎に、結果と、良い事例の写真があるか否かの情報と、コメントとが対応付けられている。受付部164は、
図17〜
図19の指導結果を指導員に選択させて、出力しても良いし、順に表示させても良い。
【0080】
画像出力部165は、画像管理テーブル155に記憶された画像データを表示部140に出力して表示させる処理部である。画像出力部165は、公開可能フラグが「OK」となっている画像データを表示させる。これに対して、画像出力部165は、公開可能フラグが「NG」となっている画像データを、撮影された農場以外で出力しないように制御する。
【0081】
例えば、画像出力部165は、出力部163によって出力されているチェック項目の項番をキーにして、画像データを画像管理テーブル155から検索し、検索した画像データを表示部140に表示させても良い。
【0082】
次に、本実施例1に係る指導支援装置100の処理手順について説明する。
図20は、本実施例1に係る指導支援装置100の処理手順を示すフローチャートである。
図20に示すように、指導支援装置100は、管理装置60とデータを同期し(ステップS101)、農場一覧を表示し、指導対象となる農場の選択を受け付ける(ステップS102)。ステップS102において、指導支援装置100は、
図12に示した画面を表示して、農場を選択させる。指導支援装置100は、指導対象となる農場の選択を受け付けた場合に、該当農場の過去の指導結果が存在する場合には、過去の指導結果を表示しても良い。
【0083】
指導支援装置100は、対象品目を受け付け(ステップS103)、指導対象項目を受け付ける(ステップS104)。ステップS103、104において、指導支援装置100は、
図13に示した画面を表示して、対象品目、指導対象項目を受け付ける。
【0084】
指導支援装置100は、分類処理を実行し(ステップS105)、区分毎に分類した各組みを、一覧表示する(ステップS106)。ステップS106において、指導支援装置100は、
図14に示した画面を表示して、区分毎の情報を表示する。
【0085】
指導支援装置100は、指導員によって選択された区分に含まれるチェック項目を表示し、チェック結果を受け付ける(ステップS107)。ステップS107において、指導支援装置100は、
図15に示した画像を表示する。指導員は、ヒアリングを行い、ヒアリング結果に応じて、項目を「OK」または「NG」に設定する。
【0086】
指導支援装置100は、良い事例の情報を受け付けた場合には、チェック項目に対応付けて、画像データおよびコメントを画像管理テーブル155に保存する(ステップS108)。そして、指導支援装置100は、指導結果を表示する(ステップS109)。ステップS109において、指導支援装置100は、
図17〜
図19に示した画面を表示する。なお、指導支援装置100は、画像管理テーブル155に記憶された公開可能フラグが「OK」となる画像データの一覧を、指導結果と共に表示しても良い。
【0087】
次に、本実施例1に係る指導支援装置100の効果について説明する。指導支援装置100は、JGAP基準データ151および区分情報テーブル152を基にして、複数のチェック項目を区分毎の複数の組み分類する。指導支援装置100は、分類した複数の組みを出力し、出力したチェック項目に対するチェック結果を受け付け、チェック結果をJGAP基準データ151に反映させる。指導支援装置100が表示する分類されたチェック項目は、ヒアリングを行う場所や人物などに応じて分類されたものであるため、指導員は、チェック項目をまとめて審査でき、効率的に指導を行うことができる。
【0088】
また、指導支援装置100は、区分情報テーブル152の区分情報に基づいて、複数のチェック項目を多段階の複数の組みに分類する。このように、多段階で、チェック項目を分類するため、より細かな分類毎にまとめてチェック項目を分類することができ、指導員は、より効率的に指導を行うことができる。
【0089】
また、指導支援装置100は、指導条件受付画面72を表示して、農場が農作物を生産する場合などの各種条件を受け付け、受け付けた条件によって指導を行うチェック項目を絞り込み、絞り込んだチェック項目を複数の組みに分類する。このため、不要なチェック項目を除外して、指導員に指導させることができる。
【0090】
また、指導支援装置100は、良い事例の画像データを画像管理データテーブル155に保存しておき、必要に応じて、画像データを出力する。このため、指導員の指導を補助することができる。また、指導支援装置100は、公開可能フラグに応じて、画像データを出力するため、公開したくない画像データを公開することを防止することができる。
【0091】
なお、本実施例に係る指導支援装置100は、分類部162が、JGAP基準データ151のチェック項目を区分毎に分類して、チェック項目を表示部140に表示していたが、これに限定されるものではない。例えば、指導支援装置100は、分類することなく、JGAP基準データの項目順で、チェック項目を表示しても良い。
【0092】
また、指導員は、入力部130を操作して、キーワードを入力し、キーワードを含むチェック項目を検索することも可能である。例えば、指導支援装置100は、入力部130を介して、キーワードを受け付けた場合には、キーワードとJGAP基準データとを比較して、キーワードを含むチェック項目を表示部140に表示させる。
【実施例2】
【0093】
本実施例2に係るシステムの構成の一例について説明する。
図21は、本実施例2に係るシステムの構成を示す図である。
図21に示すように、このシステムは、指導支援装置200a,200b,200cと、管理装置300とを有する。例えば、管理装置300および指導支援装置200a,200b,200cは、ネットワーク50を介して相互に接続される。ここでは、指導支援装置200a〜200cのみを示すが、このシステムは、その他の指導支援装置を含んでも良い。以下の説明では、指導支援装置200a,200b,200cをまとめて、適宜、指導支援装置200と表記する。
【0094】
指導支援装置200は、実施例1で説明したように、指導員がJGAP基準を満たすべく、農場の管理者等に指導する際に利用される端末装置である。指導支援装置200は、JGAP基準の各チェック項目を表示し、指導員は、チェック項目を満たしているか否かを、実施例1と同様にして、指導支援装置200に入力する。
【0095】
また、指導員は、農場の様々な場所でチェック項目の基準を満たしているか否かを審査する過程において、例えば、良い事例を見つけた場合には、指導支援装置200を操作して、画像を撮影する。指導支援装置200は、画像を撮影された場合には、チェック項目に関連付けた画像データを、管理装置300に送信する。
【0096】
管理装置300は、実施例1と同様にして、指導支援装置200に記憶されたJGAP基準等の審査結果の情報を収集して管理する装置である。また、管理装置300は、各指導支援装置200から、チェック項目に関連付けられた画像データを収集し、チェック項目毎に順位の高いものから並べ替えた画像データ群を生成する。
【0097】
そして、管理装置300は、チェック項目毎に画像データを並び変えた画像データ群を、指導支援装置200に通知し、表示させる。これによって、指導支援装置200を利用する指導員は、通知された画像データ群を参照することによって、チェック項目毎に、自身が撮影した画像だけでなく、他の指導員が撮影した画像を参照しつつ、指導を行うことができる。
【0098】
次に、本実施例2に係る管理装置300の構成の一例について説明する。
図22は、本実施例2に係る管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図22に示すように、この管理装置300は、通信部310と、入力部320と、表示部330と、記憶部340と、制御部350とを有する。なお、
図22では、本実施例2の処理に密接に関する部分のみを説明し、実施例1に示した管理装置100の処理に対応する部分の説明は省略する。
【0099】
通信部310は、ネットワーク50を介して、指導支援端末200やその他の装置とデータ通信を実行する処理部である。通信部310は、通信装置に対応する。後述する制御部350は、通信部310を介して、指導支援端末200やその他の装置とデータをやり取りする。
【0100】
入力部320は、管理者等が、管理装置300にデータを入力するための入力装置である。入力部320は、例えば、キーボードや入力キー、タッチパネル等に対応する。表示部330は、制御部350から出力されるデータ等を表示する表示装置である。表示部330は、例えば、ディスプレイやタッチパネルに対応する。
【0101】
記憶部340は、画像管理テーブル341、指導員管理テーブル342、評価値テーブル343を記憶する。記憶部340は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
【0102】
画像管理テーブル341は、指導支援装置200から取得した画像データを管理するテーブルである。
図23は、本実施例2に係る画像管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図23に示すように、この画像管理テーブル341は、項番と、画像識別情報と、画像データと、コメントデータと、撮影日時と、優先順位とを対応付けて保持する。
【0103】
このうち、項番は、実施例1で説明したJGAP基準データのチェック項目を一意に識別する情報である。画像識別情報は、画像データを一意に識別する情報である。画像データは、例えば、指導支援装置200によって撮影された画像データである。コメントデータは、画像データに対する指導員のコメントである。撮影日時は、画像データが撮影された日時である。
【0104】
優先順位は、各チェック項目に分類される各画像データの優先順位を示す情報である。この優先順位は、後述する制御部350によって付与される。例えば、優先順位は、1が高く、値が大きくなるにつれて優先順位が低くなるものとする。
図23の項番「1.1.1」に分類された画像データの優先順位に従って、優先順位の高いものから画像データを並べると、画像データ1A、画像データ2A、画像データ3Aとなる。
【0105】
指導員管理テーブル342は、指導員に関する情報を保持するテーブルである。
図24は、指導員管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図24に示すように、この指導員管理テーブル342は、指導員識別情報と、名前と、ランクとを対応付けて保持する。指導員識別情報は、指導員を一意に識別する情報である。名前は、指導員の名前である。ランクは、指導員のランクを示す情報である。
【0106】
評価値テーブル343は、各画像データの評価値を管理するテーブルである。
図25は、評価値テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図25に示すように、この評価値テーブルは、画像識別情報と、指導員識別情報と、評価値とを有する。画像識別情報は、画像データを一意に識別する情報であり、指導員識別情報は、指導員を一意に識別する情報である。画像識別情報と指導員識別情報との対応関係により、画像データを撮影した指導員が特定される。例えば、
図25に示す例では、画像識別情報「1A」の画像データを、指導員識別情報「U101」のAさんに撮影されたことが示されている。
【0107】
評価値は、画像識別情報によって特定される画像データの評価値を示すものである。この評価値は、後述する制御部350によって算出され付与される。この評価値が大きいものほど、
図23で説明した優先順位が高くなる。
【0108】
図22の説明に戻る。制御部350は、受信部351と、評価値算出部352と、生成部353と、通知部354とを有する。制御部350は、例えば、ASICや、FPGAなどの集積装置に対応する。また、制御部350は、例えば、CPUやMPU等の電子回路に対応する。
【0109】
受信部351は、各指導支援装置200から画像データを受信する処理部である。受信部351は、画像データを画像管理テーブル341に登録する。
【0110】
ここで、受信部351が受信する画像データのデータ構造の一例について説明する。
図26は、指導支援装置から受信する画像データのデータ構造の一例を示す図である。
図26に示すように、この画像データは、指導員識別情報と、名前とを対応付けた情報を有する。また、画像データは、項番と、画像識別情報と、画像データと、コメントデータと、撮影日時とを対応づけた情報を保持する。
【0111】
ここで、指導員識別情報は、指導員を一意に識別する情報であり、名前は、指導員の名前である。項番は、実施例1で説明したJGAP基準データのチェック項目を一意に識別する情報である。画像識別情報は、画像を一意に識別する情報である。画像データは、たとえば、指導員識別情報に対応する指導員に撮影された項番に関連する画像のデータである。コメントデータは、画像データに対する指導員のコメントである。撮影日時は、画像データが撮影された日時である。
【0112】
図26に示す例では、指導員識別情報「U101」のAさんが、JGAP基準データの項番「1.1.1」に関連する画像として「画像データ1A」を撮影している。また、Aさんは、項番「1.1.2」に関連する画像として「画像データ2B」を撮影している。
【0113】
受信部351は、画像データを受信した場合に、画像データに含まれる項番と、画像識別情報と、画像データと、コメントデータと、撮影日時とを対応づけて、画像管理テーブル341に登録する。また、受信部351は、画像データを受信した場合に、画像データに含まれる画像識別情報と、指導員識別情報とを対応づけて、評価値テーブル343に登録する。
【0114】
評価値算出部352は、各画像データに対する評価値を算出する処理部である。たとえば、評価値算出部352は、画像データを撮影した指導員のランクに応じて、画像データの評価値を特定する。評価値算出部352は、指導員管理テーブル342と、評価値テーブルとを比較して、指導員識別情報に対応する指導員のランクを特定し、ランクに応じた評価値を与える。たとえば、ランクAに対応する評価値を「30」、ランクBに対応する評価値を「15」、ランクCに対応する評価値を「10」とする。
【0115】
たとえば、画像識別情報「1A」に対応する指導員識別情報「U101」のランクは「ランクA」である(
図24参照)。このため、評価値算出部352は、画像識別情報「1A」に対応する評価値を「30」に設定する。
【0116】
なお、評価値算出部352は、指導員のランクに限らず、その他の情報によって、画像識別情報に対応する評価値を調整してもよい。例えば、指導支援装置200から、画像データの評価を受信した場合には、かかる評価に応じて、評価値に所定値を加算してもよい。例えば、評価には、「良い、普通、悪い」があり、評価値算出部352は、評価が「良い」の場合には評価値に「3」を加算し、「普通」の場合には評価値に「0」を加算し、「悪い」場合には評価値に「−1」を加算する(評価値から1減算する)。
【0117】
例えば、評価値算出部352は、指導支援装置200から、画像情報識別情報「1A」の評価「良い」を受信した場合には、指導員管理テーブル342にアクセスし、画像識別情報「1A」に対応する評価値に「3」を加算する。
【0118】
さらに、指導支援装置200から、画像データを閲覧した旨の情報を受信した場合には、閲覧された回数に応じて、評価値に所定値を加算してもよい。たとえば、評価値算出部352は、指導支援装置200から、画像情報識別情報「1A」を1回閲覧した旨の情報を受信した場合には、指導員管理テーブル342にアクセスし、画像識別情報「1A」に対応する評価値に所定値を加算する。
【0119】
評価値算出部352は、上記の処理を繰り返し実行することで、評価値テーブル343の評価値を更新する。
【0120】
生成部353は、画像管理テーブル341に登録された各画像データを、画像データに対応する評価値を基にして並び替えた画像データ群を生成する処理部である。以下において、生成部353の処理を具体的に説明する。
【0121】
生成部353は、画像管理テーブル341と、評価値テーブル343とを比較して、画像データの評価値を特定し、項番毎に画像データの優先順位を特定する。生成部353は、評価値の大きい順に、各画像データに昇順で優先順位を割り振ることで、画像管理テーブル341の優先順位を更新する。例えば、項番「1.1.1」の各画像データについて、評価値のもっとも大きい画像データを画像データ1A、次いで画像データ2A、次いで画像データ3Aとする。このような場合には、生成部353は、画像データ1Aの優先順位を「1」、画像データ2Aの優先順位を「2」、画像データ3Aの優先順位を「3」に設定する。
【0122】
生成部353は、上記の処理によって、項番毎の画像データについて優先順位を割り当てた後に、項番毎の画像データを優先順位に応じて並び替えた画像データ群を生成する。
図27は、画像データ群のデータ構造の一例を示す図である。
図27に示すように、この画像データ群は、項番と、画像識別情報と、画像データと、コメントデータと、撮影日時と、名前と表示順序とを対応づける。
図27に示す、項番、画像識別情報、コメントデータ、撮影日時、名前、表示順序の説明は、上記に示した説明と同様である。
【0123】
生成部353は、画像管理テーブル341を基にして、項番、画像識別情報、画像データ、コメントデータ、撮影日時、優先順位の情報を取り出し、
図27に示す画像データ群に登録する。また、生成部353は、画像識別情報と、指導員管理テーブル342とを比較して、名前を特定し、特定した名前を画像データ群に登録する。
【0124】
また、生成部353は、項番毎の画像データ群の優先順位を基にして、優先順位が高い画像データほど、画像データ群の上方のレコードに設定することで、画像データの並び替えを行う。生成部353は、生成した画像データ群の情報を通知部354に出力する。
【0125】
生成部353は、上記処理を所定の時間間隔で実行してもよいし、画像管理テーブルの画像データが更新されたことを契機にして、上記処理を実行してもよい。
【0126】
通知部354は、画像データ群の情報を生成部353から取得した場合に、取得した画像データ群の情報を、各指導支援装置200に通知する。
【0127】
通知部354によって画像データ群の情報を受信した指導支援装置200は、各画像データに対応づけられた優先順位に応じて、各項番で表示させる画像データの表示順序の制御を行う。
【0128】
図28は、本実施例2に係る指導支援装置の画面例を示す図である。
図28では一例として、指導支援装置200が、
図27に示す画像データ群の情報を取得し、さらに、項番「1.1.1」が選択された場合の画面例を示す。例えば、項番「1.1.1」に対応する画像データの優先順位が、優先順位の高いものから順に、画像データ1A、画像データ2A、画像データ3Aとする。そうすると、指導支援装置200は、画面75の領域75aに示すように、画像データ1A、2A、3Aの順に、画像データを表示させる。
【0129】
また、指導支援装置200は、画像データが選択された場合には、選択された画像データの画像識別情報と、選択回数とを対応づけて、管理装置300に通知する。また、指導支援装置200は、画像データに対応する評価を受け付けた場合には、画像データと評価とを対応づけた情報を、管理装置300に通知する。管理装置300は、このようなフィードバックを指導支援装置200から受け付けることで、評価値テーブル343の評価値を更新し、画像管理テーブル341の画像データに対する優先順位を更新する。
【0130】
次に、本実施例2に係る管理装置300の処理手順について説明する。
図29は、本実施例2に係る管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図29に示すように、管理装置300は、各指導支援端末200から、画像データを受信する(ステップS201)。
【0131】
管理装置300は、項番毎に画像データを分類し、画像管理テーブル341に登録する(ステップS202)。管理装置300は、項番毎に分類した画像データの評価値を算出し、優先順位を特定する(ステップS203)。
【0132】
管理装置300は、各画像データの優先順位に基づいて、画像データを並び替えた画像データ群を生成する(ステップS204)。管理装置300は、画像データ群を各指導支援端末200に通知する(ステップS205)。
【0133】
次に、本実施例2に係る管理装置300の効果について説明する。管理装置300は、各指導支援端末200から取得した農作物に関して予め定められた基準を満たしているか否かのチェック項目の項番に関連する複数の画像データを優先度に応じて並び替え、各指導支援装置に通知する。これによって、管理装置300によれば、農場の様々な場所でチェック項目の基準を満たしているか否かを審査する過程において、良い事例等を見つけた場合に撮影された画像データを複数の指導員で共用でき、指導に役立てることができるため、基準を満たすために指導員が該当箇所をどのように改善すべきか効率的に指導することができる。
【0134】
また、本実施例2に係る管理装置300は、チェック項目に関連する画像データの評価を各指導支援装置200から受信し、評価に基づいて、画像データ群を生成する。このため、例えば、指導を行う上でより有用度の高い画像データの優先順位を高くした画像データ群を生成することができる。この画像データ群を取得した指導支援装置200は、項番毎に評価の高い画像データを優先して表示することになるので、効率的に指導を行うことができる。
【0135】
また、本実施例2に係る管理装置300は、画像データを撮影した指導員に基づいて、画像データの優先順位を取り決め、画像データ群を生成する。このため、例えば、経験の豊富な指導員が撮影した画像データの優先順位を高くした画像データ群を生成することができる。この画像データ群を取得した指導支援装置200は、項番毎に経験豊富な指導員が撮影した画像データを優先して表示することになるので、効率的に指導を行うことができる。
【0136】
ところで、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部あるいは一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0137】
さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部がCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0138】
なお、本実施例2では、管理装置300は、JGAP基準の項番に対応する画像データの優先順位を特定し、画像データを並び替えた画像データ群を生成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、管理装置300は、食品関連に関するチェック項目毎に対応づけられた画像データについても同様にして、画像データの優先順位を特定して、画像データを並び替えた画像データ群を生成してもよい。また、画像データとこの画像データに対応するコメントとの組を、並び替え、画像データ群を生成しても良い。