【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia Corporation,Mobility Statistics for Macro and Small Cell Dual-Connectivity Cases, 3GPP TSG-RAN WG2#81bis R2-131056,2013年 4月 5日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,On physical layer aspects of dual connectivity, 3GPP TSG-RAN WG1#72b R1-131243,2013年 4月 6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の以下で開示される無線通信システムと装置は、ブロードキャストサービスをサポートする無線通信システムを使用する。無線通信システムは、幅広く応用されて、各種通信、たとえば、音声、データ等を提供する。これらのシステムは、符号分割多重アクセス方式 (CDMA)、時分割多重アクセス (TDMA)、直交周波数分割多元接続 (OFDMA)、3GPP LTE (Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE-AやLTE-Advanced (Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB (Ultra Mobile Broadband)、WiMax、または、その他の変調技術に基づく。
【0008】
特に、以下で説明される実施態様の無線通信システム、素子、および、相関方法は、ひとつ以上の基準をサポートするように設計され、たとえば、3GPPとして示される "3rd Generation Partnership Project"と称される協会により提供される標準は、TS 36.331 V11.3.0、“E-UTRA RRCプロトコル仕様”;文献番号TS 36.321 V11.2.0,“E-UTRA MACプロトコル仕様”;RP-122033、“E-UTRAとE−UTRANに適用するスモールセル増強の研究−高層方面”;を含む。「層」は「レイヤ」等と言及されてもよい。上述の標準と文献は本開示に組み込まれる。
【0009】
図1は、本発明の一態様による多重アクセス無線通信システムを示す図である。アクセスネットワーク100(AN)は複数のアンテナを備え、一群はアンテナ104と106を含み、もう一群はアンテナ108と110、さらにもう一群はアンテナ112と114を含む。
図1において、各アンテナ群は二個のアンテナだけが示されているが、実際は、各アンテナ群のアンテナ数量はいくつでも良い。アクセスターミナル116(AT)とアンテナ112と114は通信し、アンテナ112と114は、送信リンク120により、アクセスターミナル116に情報を送信し、および、逆方向リンク118により、アクセスターミナル116から情報を受信する。アクセスターミナル(AT)122とアンテナ106と108は通信し、アンテナ106と108は、送信リンク126により、アクセスターミナル(AT)122に情報を送信し、および、逆方向リンク124により、アクセスターミナル(AT)122から情報を受信する。FDDシステムにおいて、通信リンク118、120、124、126は、通信に対し異なる周波数を用いる。例えば、送信リンク120は、逆方向リンク118と異なる周波数を用いる。
【0010】
アンテナの各群、および/または、通信するように設計される領域はアクセスネットワークのセクター(sector)と称される。この態様において、アンテナ群は、それぞれ、アクセスネットワーク100により被覆される領域のセクター内のアクセスターミナルと通信するように設計される。
【0011】
送信リンク120と126により通信するとき、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、ビーム形成を利用して、異なるアクセスターミナル116と122の送信リンク信号対雑音比を改善する。また、単一アンテナにより、すべてのアクセスターミナルと送信を実行するアクセスネットワークと比較すると、ビーム形成技術を利用して、その被覆範囲中でランダムに散乱するアクセスターミナルに送信を実行するアクセスネットワークは、隣接セル中のアクセスターミナルに対する干渉を減少させることができる。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末との通信に用いられる固定局、または、基地局で、アクセスポイント、ノードB(Node B)、基地局、強化型基地局、eNodeB(eNB)、または、その他の用語とも称される。アクセス端末(AT)は、また、ユーザー装置(UE)、無線通信装置、端末、アクセス端末、または、その他の用語とも称される。
【0013】
図2は、MIMOシステム200におけるトランスミッタシステム210(アクセスネットワークとしても知られる)、および、レシーバシステム250(アクセス端末 (AT)、または、ユーザー装置(UE)としても知られる)の簡潔なブロック図である。トランスミッタシステム210で、データソース212は、各種データストリームのトラフィックデータを送信(TX)データプロセッサ214に提供する。
【0014】
一態様において、各データストリームは、個別の送信アンテナにより送信される。TXデータプロセッサ214は、そのデータストリームに対して選択される特定のコード体系に基づいて、各データストリームのトラフィックデータを、フォーマット、符号化、および、インターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームの符号化データは、OFDM技術を用いて、パイロットデータと多重化される。パイロットデータは、通常、既知の方式で処理されるデータパターンで、レシーバシステムで用いられて、チャネル応答を推定する。その後、各データストリーム多重化されたパイロットと符号化データは、そのデータストリームに選択される特定の変調スキーム(たとえば、BPSK、QPSK、M-PSK、または、M-QAM)に基づいて、変調され(すなわち、符号マップ)、変調符号を提供する。各データストリームのデータレート、符号化、および、変調は、プロセッサ230により実行される命令により決定される。
【0016】
その後、全データストリームの変調符号がTX MIMOプロセッサ220に提供され、TX MIMOプロセッサ220は、さらに、変調符号(たとえば、OFDMに用いる)を処理する。その後、TX MIMOプロセッサ220は、N
T 変調符号ストリームを、N
T トランスミッタ(TMTR)222a〜222tに送信する。ある実施態様において、TX MIMOプロセッサ220は、ビーム形成ウェイトをデータストリームの符号に加えると共に、アンテナに送信されて、送信を実行する。
【0017】
各トランスミッタ222は、個々の符号ストリームを受信、および、処理すると共に、ひとつ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を処理(たとえば、増幅、ろ過、および、アップコンバート)して、MIMOチャネルにより送信するのに適する変調した信号を提供する。トランスミッタ222a〜222tからのN
T変調信号は、その後、それぞれ、N
Tアンテナ224a〜224tから送信される。
【0018】
レシーバシステム250中、送信された変調信号はN
Rアンテナ252a〜252rにより受信され、且つ、各アンテナ252から受信された信号が、それぞれのレシーバ(RCVR)254a〜254rに提供される。各レシーバ254は、個々の受信信号を調整(たとえば、ろ過、増幅、および、ダウンコンバート)し、調整済み信号をデジタル化し、サンプルを提供し、さらに、サンプルを処理して、対応する“受信済み”符号ストリームを提供する。
【0019】
その後、RXデータプロセッサ260は、特定のレシーバ処理技術に基づいて、N
Rレシーバ254からN
R 受信符号ストリームを受信、および、処理し、N
T“検出済み”符号ストリームを提供する。その後、RXデータプロセッサ260は、各検出された符号ストリームを復調、デインタリーブ、および、復号して、データストリームのトラフィックデータをリカバーする。RXデータプロセッサ260による処理は、トランスミッタシステム210中のTX MIMOプロセッサ220とTXデータプロセッサ214により実行される処理に補完的である。
【0020】
プロセッサ270は、周期的に、どのプレコーディングマトリクスを使用するか決定する(以下で討論する)。プロセッサ270は、マトリクスインデックス部分とランク値部分を備える逆方向リンクメッセージを定める。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク、および/または、受信したデータストリームに関連する各種情報を含む、その後、逆方向リンクメッセージはTXデータプロセッサ238により処理され、TXデータプロセッサ238は、データソース236から、複数のデータストリームのトラフィックデータを受信し、変調器280により変調され、トランスミッタ254a〜254rにより調整され、トランスミッタシステム210に送り返される。
【0022】
トランスミッタシステム210中、レシーバシステム250からの変調信号は、アンテナ224により受信され、レシーバ222により調整され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、レシーバシステム250により送信される逆方向メッセージを抽出する。その後、プロセッサ230は、どのプレコーディングマトリクスを用いるかを決定して、ビーム形成ウェイトを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3は、本発明の実施態様による通信装置の別の簡潔な機能ブロック図である。
図3に示されるように、無線通信システム中の通信装置300が用いられて、
図1のUE(または、AT)116と122を実現し、無線通信システムは、好ましくは、LTEシステムである。通信装置300は、入力装置302、出力装置304、制御回路306、中央処理ユニット(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、および、トランシーバ314を備える。制御回路306は、CPU308により、メモリ310中のプログラムコード312を実行し、これにより、通信装置300の操作を制御する。通信装置300は、入力装置302、たとえば、キーボードかキーパッドにより、ユーザーにより入力される信号を受信し、出力装置304、たとえば、モニターやスピーカーにより、イメージと音声を出力することができる。トランシーバ314が用いられて、無線信号を送受信し、受信した信号を制御回路306に送信し、制御回路306により生成された信号を無線方式で出力する。
【0024】
図4は、本発明の実施態様による
図3に示されるプログラムコード312の簡潔なブロック図である。この実施態様において、プログラムコード312は、応用層400、第三層部分402、および、第二層部分404を備え、且つ、第一層部分406に結合される。「層」は「レイヤ」等と言及されてもよい。第三層部分402は、通常、無線リソース制御を実行する。第二層部分404は、通常、リンク制御を実行する。第一層部分406は、通常、物理接続を実行する。
【0025】
LTE、または、LTE-Aシステムにおいて、第二層部分は、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)層と媒体アクセス制御(Medium Access Control(MAC)層を含む。第三層部分は無線リソース制御(RRC)層を含む。
【0026】
一般に、キャリアアグリゲーション(CA)は、LTE-Advanced(LTE-A)において、広いハンド幅をサポートする特徴である。その能力に基づいて、端末は、同時に、ひとつ、または、それ以上のコンポーネントキャリアで、送受信を実行する。
【0027】
プライマリサービングセル(PCell)に加え、RRC_CONNECTEDモードのUEは、別のセカンダリサービングセル(SCell)を設定する。PCellは、常に起動している(アクティブ化されている)と認識され、同時に、MAC制御要素(CE)の起動/解除が、SCellの起動と解除に用いられる(3GPP TS 36.321 V11.2.0中で討論される)。SCellに対応するsCellDeactivationTimerは、また、SCell状態維持のために用いられる。たとえば、sCellDeactivationTimerが期限切れのとき、対応するSCellは、非明示的に、解除されたと認識する。3GPP TS 36.331 V11.3.0で討論されるように、設定された SCellは、ダウンリンク(DL)リソースだけ(たとえば、DL CC)、または、DLリソースとアップリンク(UL)リソース(たとえば、DLコンポーネントキャリア(CC)とUL CC)を含む。
【0028】
さらに、3GPP RP-122032は、release-12の物理層方面のスモールセル増強に対する新しい研究項目である。3GPP RP-122032 が記述する研究項目の目的は以下のようである:
4 目標
この研究の目標は、スモールセル配備の増強サポートと操作のプロトコルと機構における潜在技術を確定することで、TR 36.932で定義される状況と需要を満たす必要がある。
この研究は以下の態様で導入される:
●異なる、または、同じキャリアにより供されるマクロとスモールセル層との二重接続性を有するUEの長所、および、このような二重接続性が実現可能で、有益であることを確定、および、評価する。
●TR 36.932の状況、特に、二重接続性の実現可能下の潜在機構とプロトコル増強を識別、および、評価し、および、実現可能な場合、コアネットワークの影響を最小化し:
− 制御とユーザープレーン、および、それらの互いの関係の全体構造、たとえば、異なるノード中、サポートC-プレーンとU-プレーン、異なるプロトコル層終了箇所等を含む。
●スモールセル配備の全体的な無線リソース管理構造と移動増強の必要性を識別、および、評価する:
− ノード間UE背景転移とコアネットワーク向けのシグナリングを最小化する移動メカニズム。
− UE電池消耗増加の最小化の測定、および、セル識別増強。
各潜在的増強、ゲイン、複雑度、および、規格影響に対し評価を実行する。
この研究は、別のSI/WIに含まれない潜在的増強に注目する。
【0029】
3GPP MAC 規格 (3GPP TS 36.321 V.11.2.0)は、パワーヘッドルームレポート工程を開示し、以下のように引用される:
5.4.6 パワーヘッドルームレポート
パワーヘッドルームレポート工程が用いられて、サービングeNBに、各起動されたサービングセルのUL-SCH送信中、公称UE最大送信電力と推定電力間の差に関する情報、および、PCellのUL-SCHとPUCCH送信中、公称UE最大電力と推定電力間の差に関する情報を提供する。
パワーヘッドルームの報告周期、遅延、および、マッピングが[9]の従属節9.1.8で定義される。RRCは、二個のタイマーperiodicPHR-TimerとprohibitPHR-Timerを設置する、および、電力管理(P-MPR
c[10]により許可される)のため、測定されたダウンリンクパスロスと要求される電力バックオフにおける変化を設定するdl-PathlossChangeをシグナリングすることにより、パワーヘッドルームレポートを制御し、PHR[8]をトリガーする。
以下のいずれかが発生する場合、パワーヘッドルームレポート(PHR)がトリガーされる:
− UEが、新しい送信のULリソースを有するとき、PHRの最後の送信後、prohibitPHR-Timerが期限切れになる、または、既に期限切れであり、および、パスロス参照として用いられる少なくともひとつの起動されたサービングセルのdl-PathlossChange dBより、パスロスが変化している;
− periodicPHR-Timer期限切れ;
− 上層[8]により、パワーヘッドルームレポート機能性の設定、または、再設定後、機能を無効にするのに用いられない;
− 設定されたアップリンクを有するSCellの起動。
− UEが、新しい送信のULリソースを有する時、設定されたアップリンクを有する任意の起動したサービングセルに対し、prohibitPHR-Timer が期限切れになる、または、既に期限切れであり、以下、このTTI中では真(true)である:
− UEが、このセル中に、送信に割り当てられるULリソース、または、PUCCH送信を有するとき、PHRの最後の送信後、送信に割り当てられるULリソースがある、または、このセル中、PUCCH送信があり、および、このセルの電力管理 (P-MPR
c [10]により許可される)のため、要求される電力バックオフは、dl-PathlossChange dBより変化がある。
注: 電力管理のために、要求される電力バックオフが一時的に(たとえば、数十ミリ秒に達する)だけ減少する時、UEは、PHRのトリガーを回避すべきであると共に、PHRがその他のトリガー条件によりトリガーされる時、一時的に、P
CMAX,c/PHの値が減少するのを回避すべきである。
UEが、このTTIの新しい送信に割り当てられるULリソースを有する場合:
− 最後のMACリセット後、それが、新しい送信に割り当てられる第一ULリソースである場合、periodicPHR-Timerを開始する;
− パワーヘッドルームレポート工程が、少なくともひとつのPHRが既にトリガーされている、および、キャンセルされないと判断する場合;
− ロジカルチャネル優先順序のため、extendedPHRが設定されない場合、割り当てられたULリソースが、PHR MAC制御素子とそのサブヘッダーを受け入れる、または、extendedPHRが設定される場合、拡張PHR MAC制御素子とそのサブヘッダーを受け入れる:
− extendedPHR が設定される場合:
− 設定されたアップリンクを有する各起動したサービングセルにとって:
− タイプ1のパワーヘッドルームの値を得る;
− このTTIのこのサービングセルで、UEが、送信に割り当てられるULリソースがある場合:
− 物理層から、対応するP
CMAX,cフィールドの値を得る;
− simultaneousPUCCH-PUSCHが設定される場合:
− PCellのタイプ2のパワーヘッドルームの値を得る;
− UEが、このTTIで、PUCCH送信を有する場合:
− 物理層から、対応するP
CMAX,cフィールドの値を得る;
− 従属節6.1.3.6aで定義されるように、物理層により報告される値に基づいて、多重化(Multiplexing)と組み立て(Assembly)工程を指示して、拡張(Extended)PHR MAC制御素子を生成、および、送信する;
− その他:
− 物理層から、タイプ1のパワーヘッドルームの値を得る;
− 従属節6.1.3.6で定義されるように、物理層により報告される値に基づいて、多重化(Multiplexing)と組み立て(Assembly)工程を指示して、PHR MAC制御素子を生成、および、送信する;
− periodicPHR-Timerの開始、または、再開始;
− prohibitPHR-Timerの開始、または、再開始;
− トリガーされた全PHRをキャンセル
【0030】
“無線通信システム中のスモールセル増強方法と装置(“the ‘099 申請)と題される2013年12月23日に提出された米国特許第14/139,099は全体により組み込まれ、UEが、マクロセルとスモールセルに対し、同時に、二重接続性を有する時、各種態様は、分割C-プレーンとU-プレーンデータだけでなく、MACにより処理される分割制御情報、たとえば、バッファ状態報告(BSR)、パワーヘッドルームレポート(PHR)、または、スケジューリング要求(SR)に向けられる。
【0031】
一新規態様において、‘099 申請は、PHRが少なくとも二個のカテゴリに区分されることを開示し、一PHRカテゴリはマクロセルで伝送され、一PHRカテゴリはスモールセルで伝送される。例えば、スモールセル(または、U-プレーンのサービングセル)、たとえば、パスロス変化のために、PHRの送信がトリガーされる場合、PHRは、スモールセル(または、U-プレーンに用いる)であるサービングセルのひとつで伝送されなければならない。これは、スモールセルのパスロス変化は、PHR送信だけを、スモールセルを制御するスモールセルeNBにトリガーすることを意味する。このほか、サービングセル中で送信されるMAC制御素子は、サービングセル(すなわち、同じeNBにより制御される群)として、同じ群に属するサービングセルのパワーヘッドルームの状態だけを含む。つまり、スモールセルeNBだけに送信されるPHRは、このeNBにより制御される全スモールセルのパワーヘッドルーム(PH)値を含む。したがって、二重接続性をサポートするパワーヘッドルームレポート工程が改善される。
【0032】
開示される各種態様の討論を容易にするため、UEは、マクロセルとスモールセルが設定されると仮定する。マクロセルはマスターeNB(MeNB)により制御され、スモールセルはセカンダリーeNB(SeNB)により制御される。注意すべきことは、このアプリケーションで開示される概念も、MeNBの複数のセルとSeNBの複数のセルがUEに設定される状況に応用可能なことである。
【0033】
各種態様において、サービングセルを、その制御下で、スケジュールするとき、eNBは、サービングセルのPH値、および、別のeNBにより制御されるサービングセルのPH値を知る。よって、eNBは、UEの総送信(TX)電力を推定することができる。総TX電力がUEの最大TX電力を超過する場合、eNBは、該当するサービングセルで、小さいアップリンクグラントをUEに割り当てる。よって、一eNBにより制御されるサービングセルのPH値に加え、このeNBに送信されるPHR MAC制御素子も、別のeNBにより制御されるサービングセルのPH値を含まなければならない。
【0034】
上述のPHR MAC制御素子の内容において、対応するprohibitPHR-Timerが期限切れになる、または、既に期限切れであり、および、別のeNBにより制御されるサービングセルのパスロス変化が閾値(たとえば、dl-PathlossChange)を超過する場合、PHRの同じeNBへの最後の送信の後、UEは、また、PHR送信を一eNBにトリガーしなければならない。これは、該当するサービングセルの最新のPH値を提供する。
【0035】
開示される各種態様において、UEは、別々のPHRを別々のeNBに伝送する。例えば、一eNBのPHRは、別のeNBにより制御されるサービングセルのPH値も含まなければならず、一eNBにより制御されるサービングセルのパスロス変化は、別のeNBのPHRもトリガーすることができる。よって、
図5に示されるように、PHR報告の内容とPHRトリガーの候補に関して、二eNBのPHR工程は完全に分割されるわけではない。
【0036】
LTE Rel-11において、5種のPHRトリガーが開示される:パスロス変化、periodicPHR-Timer 期限切れ、PHR設定、または、再設定後、設定されたアップリンクを有するサービングセルの起動、および、必要な電力バックオフ変化、である。
【0037】
二重接続性のPHR設定に関して開示される各種態様において、二個の可能なオプション:一PHR設定と二個の分離したPHR設定、がある。この二種のオプション中、UEは、二組のperiodicPHR-TimerとprohibitPHR-Timerを維持しなければならず、各一組は、PHR報告を各eNBに報告する。二個のPHR設定が用いられる場合、PHRは、該当するPHR設定に関連するeNBに対してだけトリガーされる。
【0038】
開示される各種態様において、このサービングセルのPH値が両eNBに知られていなければならないので、設定されたアップリンクを有する第三サービングセルの起動時、PHRは好ましくは、各eNBに対しトリガーされなければならない。
【0039】
さらに、開示される各種態様において、パスロス変化のケースと同様に、PHRの同じeNBへの最後の送信の後、対応するprohibitPHR-Timerが期限切れになる、または、既に期限切れである、および、別のeNBにより制御されるサービングセルの要求される電力バックオフ変化がスレショルド又は閾値(たとえば、dl-PathlossChange)を超過する場合、UEは、また、好ましくは、PHRの一eNBへの送信をトリガーしなければならない。
【0040】
一新規態様において、無線通信システムにおけるパワーヘッドルームレポートの方法は、第一セルにより供されるUEを備え、第一セルは、第一進化型NodeB(eNB)により制御される。UEは、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信して、第二eNBにより制御される第二セルをUEに加える。UEは、第一パワーヘッドルームレポート(PHR)を第一eNBに、第二PHRを第二eNBに送信する。この方法にしたがうと、第一PHRと第二PHR両方は、第一セルと第二セル両方のパワーヘッドルーム値を含む。
【0041】
上述の方法の好ましい態様において、第二PHRの第二eNBへの最後の送信の後、第二セルのパスロス変化が第二閾値を超過している場合、UEは、第一PHRの第一eNBへの送信をトリガーし、および、第一PHRの第一eNBへの最後の送信の後、第一セルのパスロス変化が第一閾値を超過している場合、第二PHRの第二eNBへの送信をトリガーする。好ましくは、第二PHRの第二eNBへの最後の送信の後、第二セルの要求される電力バックオフ変化が第二閾値を超過する場合、UEは、第一PHRの第一eNBへの送信をトリガーし、および、第一PHRの第一eNBへの最後の送信の後、第一セルの要求される電力バックオフ変化が第一閾値を超過する場合、第二PHRの第二eNBへの送信をトリガーする。また、好ましくは、設定されたアップリンクを有する第三サービングセルがUE中で起動される場合、UEは、第一PHRの第一eNBへの送信、および、第二PHRの、第二eNBへの送信をトリガーする。さらに好ましくは、第一eNBに関連するPHR設定が設定される、または、再設定される時、UEは、第一PHRの第一eNBへの送信をトリガーし、および、第二eNBに関連するPHR設定が設定、または、再設定される時、第二PHRの第二eNBへの送信をトリガーし、eNBごとに、一PHR設定がある。さらに好ましくは、UEは、二組のperiodicPHR-TimerとprohibitPHR-Timerを維持し、第一組は、PHR報告を第一eNBに報告し、第二組はPHR報告を第二eNBに報告する。さらに、好ましくは、第一eNBに関連するperiodicPHR-Timerが期限切れになる時、UEは、第一PHRの第一eNBへの送信をトリガーし、および、第二eNBに関連するperiodicPHR-Timerが期限切れであるとき、第二PHRの第二eNBへの送信をトリガーする。また、好ましくは、PHRがこのeNBに伝送される時、UEは、第一eNBと第二eNBのひとつに関連するperiodicPHR-TimerとprohibitPHR-Timerを開始、または、再開始する。好ましくは、PHRがこのeNBに送信される時、UEは、第一eNBと第二eNBのひとつに関連するトリガーされたすべてのPHRをキャンセルする。好ましくは、第二セルが起動される。好ましくは、Activation/Deactivation(MAC)制御素子を受信して、第二セルを起動する時、UEは、第二セルを起動する。好ましくは、Activation/Deactivation MAC制御素子を受信して、第二セルを非アクティブ化(デアクティベート)される時、または、第二セルに対応するsCellDeactivationTimerが期限切れになる時、UEは、第二セルを非アクティブ化させる。
【0042】
好ましくは、第二セルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が設置される。好ましくは、第二セルが起動される時、sCellDeactivationTimerが開始される。好ましくは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が、第二セルのアップリンクグラント、または、ダウンリンク割り当てが受信されることを示す時、sCellDeactivationTimerが再スタートされる。好ましくは、第二セルが非アクティブ化される場合、UEは、PUSCHで送信しない。好ましくは、パワーヘッドルームレベルは、起動したサービングセルで、PUSCH送信の公称UE最大送信電力と推定電力間の差、または、起動したサービングセルで、PUSCHとPUCCH送信の公称UE最大電力と推定電力間の差を示す。好ましくは、第一セルはプライマリーサービングセル(PCell)、第二セルはセカンダリーサービングセル(SCell)である。好ましくは、RRCメッセージは、第一eNBから受信されるRRC接続再設定メッセージである。
【0043】
別の態様において、無線通信システムにおけるパワーヘッドルームレポート(PHR)を受信する方法は、ユーザー装置(UE)に供する第一セルを含み、第一セルは、第一進化型NodeB(eNB)により制御される。第一eNBは、無線リソース制御(RRC)メッセージを送信して、第二eNBにより制御される第二セルをUEに加える。第一eNBは、UEから、第一パワーヘッドルームレポート(PHR)を受信する。第二eNBは、UEから、第二パワーヘッドルームレポート(PHR)を受信する。この方法にしたがって、第一PHRと第二PHR両方は、第一セルと第二セル両方のパワーヘッドルーム値を含む。
【0044】
図3と
図4に戻ると、装置300は、メモリ310に保存されるプログラムコード312を含む。一新規態様において、CPU308は、プログラムコード312を実行して、以下のひとつ以上を実行する:(i)コミュニケーションデバイスと第一進化型NodeB(eNB)により制御される第一セルを接続する;(ii)無線リソース制御(RRC)メッセージを受信して、第二eNBにより制御される第二セルをコミュニケーションデバイスに加える;(iii)第一パワーヘッドルームレポート(PHR)を第一eNBに、第二PHRを第二eNBに送信し、第一PHRと第二PHR両方は、第一セルと第二セル両方のパワーヘッドルーム値を含む。
【0045】
別の態様において、CPU308は、プログラムコード312を実行して、以下のひとつ以上を実行する:(i)第一進化型NodeB(eNB)により制御される第一セルとユーザー装置(UE)を接続する;(ii)第一eNBにより、無線リソース制御(RRC)メッセージを送信して、第二eNBにより制御される第二セルをUEに加える;(iii)第一eNBにより、UEから第一パワーヘッドルームレポート(PHR)を受信する;および、(iv)第二eNBにより、UEから第二パワーヘッドルームレポート(PHR)を受信し、第一PHRと第二PHR両方は、第一セルと第二セル両方のパワーヘッドルーム値を含む。
【0046】
このほか、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の動作とステップ、または、別の記述を実行する。
【0047】
本発明の各種態様が以下で述べられる。この教示は様々な方式で具体化され、範例中で開示される特定の構造、機能は単なる代表的なものであることがわかる。教示に基づいて、当業者なら理解できるように、本文の内容は、独立してその他のある形式を利用する、または、各種方法を総合して実行される。たとえば、上述した説明中で開示される任意の方式は、ある装置、または、ある方式を用いて実現される。このほか、一装置の実施、または、一種の方式の実行は、その他の構造、または、機能性、または、構造と機能性により、上記説明で討論される一種、または、多種の形式上で実現される。例を挙げて以上の観点を説明すると、ある態様において、並列チャネルは、パルス繰り返し周波数に基づいて構築される。ある態様において、並列チャネルは、パルス位置、または、オフセットに基づいて構築される。ある態様において、並列チャネルは、時間ホッピングシーケンスに基づいて構築される。ある態様において、並列チャネルは、パルス繰り返し周波数、パルス位置、または、オフセット、および、時間ホッピングシーケンスに基づいて構築される。
【0048】
当業者ならわかるように、情報と信号は、多種の異なる技巧と技術により表現される。たとえば、以上の描写の全てが引用するデータ、指令、命令、情報、信号、ビット、符号、および、チップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、または、それらの組み合わせで表現される。
【0049】
当業者ならわかるように、ここでは、各種説明性の論理ブロック、モジュール、プロセッサ、装置、回路、および、演算ステップと、開示される各種状況が使用可能な電子ハードウェア(たとえば、情報源符号化、または、その他の技術を用いて設計されるデジタル実施、アナログ実施、または、それらの組み合わせ)、各種形式のプログラム、または、命令を組み込んだ設計コード(便宜のため、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と称する)、または、それらの組み合わせを描写する。ハードウェアとソフトウェア間の互換性をはっきりと説明するため、各種説明のコンポーネンツ、ブロック、モジュール、回路、および、ステップは、それらの機能性を主に描写している。このような機能性が、ハードウェア、または、ソフトウェアとして実施されても、システム全体上に課される特定のアプリケーションと設計制約に基づく。当業者は、各特定のアプリケーションに対し、各種異なる方法で、記述された機能性を実行するが、実現される決断は、本発明の範囲を逸脱すると解釈されるべきではない。
【0050】
このほか、各種説明の論理ブロック、モジュール、および、回路、および、ここで開示される各種状況は、集積回路(“IC”)、アクセス端末、または、アクセスポイントで実施、または、集積回路(“IC”)、アクセス端末、または、アクセスポイントにより実行される。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または、その他のプログラム可能な論理装置、離散ゲートまたはトランジスタロジック、離散ハードウェアコンポーネンツ、電子素子、光学素子、機械素子、または、それらの組み合わせの設計により、この文で描写される機能を実行し、IC内、IC外、または、両方に存在するコード、または、指令を実行する。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであるが、別の方法では、プロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラー、または、状態機械である。プロセッサは、計算装置の組み合わせ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動するひとつ以上のマイクロプロセッサ、または、別のこのような配置として実施される。
【0051】
ここで開示されるプロセスの特定順序、または、ステップの階層はサンプルアプローチの例である。設計の好みに基づいて、プロセスの特定順序、または、ステップの階層は、本発明の範囲内で再アレンジできることが理解できる。付随する方法は、例の順序で、各種ステップの素子を主張し、よって、示される特定順序、または、階層に限定されない。
【0052】
本発明の明細書で開示される方法と演算法のステップは、直接、プロセッサにより実行されるハードウェア、および、ソフトウェアモジュール、または、両者の結合で実行される。ソフトウェアモジュール(たとえば、実行可能な指令と関連データを含む)と別のデータは、データメモリ、たとえば、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または、既知のその他の形式の任意のコンピュータ読み取り可能ストレージ媒体中に存在する。サンプルストレージ媒体は、マシン、たとえば、コンピュータ/プロセッサ(便宜上、“プロセッサ”と称される)に結合され、プロセッサは、ストレージ媒体から情報(たとえば、コード)を読み取ったり、書き込んだりする。サンプルストレージ媒体は、プロセッサに整合される。プロセッサとストレージ媒体はASICに属する。ASICはユーザー装置に属する。別の方法では、プロセッサとストレージ媒体は、ユーザー装置中で、離散コンポーネンツとして存在する。さらに、ある態様において、適当なコンピュータプログラム製品は、ひとつ以上の本発明の態様に関連するコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を含む。ある態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージ材料を含む。
【0053】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。