(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5872683
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】セル干渉を調整するための方法及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 28/16 20090101AFI20160216BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20160216BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20160216BHJP
H04J 1/00 20060101ALI20160216BHJP
H04J 11/00 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
H04W28/16
H04W16/28 150
H04W92/20
H04J1/00
H04J11/00 Z
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-511700(P2014-511700)
(86)(22)【出願日】2011年5月27日
(65)【公表番号】特表2014-520427(P2014-520427A)
(43)【公表日】2014年8月21日
(86)【国際出願番号】CN2011074753
(87)【国際公開番号】WO2011144102
(87)【国際公開日】20111124
【審査請求日】2013年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】馬 霓
(72)【発明者】
【氏名】楼 群芳
(72)【発明者】
【氏名】グリーガー・ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】マルシュ・パトリック
【審査官】
松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−177572(JP,A)
【文献】
Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Acatel-Lucent,Uplink coordinated multi-point reception with distributed intercell interference suppression for LTE-A,R1-093366,フランス,3GPP,2009年 8月19日,paragraph 2
【文献】
I2R,Opportunistic uplink coordinated multi-point reception for LTE-A,R1-091786,フランス,3GPP,2009年 4月28日,paragraph 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
H04J 1/00
H04J 11/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル干渉を調整する方法であって、
サービング基地局によって、協調基地局における干渉ユーザから受信した信号の強度を、プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するステップと、
前記サービング基地局によって、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信するステップと、
前記サービング基地局によって、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と、各ユーザから受信したユーザ信号とを合成するステップとを含み、
前記バックホール信号は、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて前記協調基地局によって決定される、セル干渉を調整する方法。
【請求項2】
前記協調基地局によって、前記対象ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記対象ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記協調基地局によって、前記対象ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記対象ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定する前記ステップは、特に、前記協調基地局によって、前記対象ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定するステップであり、
前記サービング基地局によって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定する前記ステップは、特に、前記サービング基地局によって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、前記プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記サービング基地局に前記協調基地局によって送信されるバックホール信号のタイプを決定するステップである
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも小さいとき、前記サービング基地局によって、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信する前記ステップは、
前記サービング基地局によって、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するステップを含み、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの前記信号である
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度は、前記プリセット第二強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きいとき、前記サービング基地局によって、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信する前記ステップは、
前記サービング基地局によって、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するステップを含み、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの前記信号+前記協調基地局における前記干渉ユーザからの前記信号である
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きいとき、前記サービング基地局によって、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信する前記ステップは、前記サービング基地局によって、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するステップを含み、前記バックホール信号は、前記協調基地局における前記干渉ユーザからの前記信号である
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも小さいとき、前記方法はさらに、
前記サービング基地局によって、前記協調基地局によって送信されるバックホール指示信号を受信するステップを含み、前記バックホール指示信号は、前記サービング基地局にバックホール信号を送信しないことを前記協調基地局に通知するために使用される
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記バックホール信号は、特に、等化プロセス後の前記対象ユーザの推定信号、軟復調後の前記対象ユーザの軟ビット情報、又は、複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報である
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記バックホール信号は、特に、量子化プロセス後の前記対象ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報であり、かつ、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記干渉ユーザのビット情報である
請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記バックホール信号は、特に、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号である請求項6に記載の方法。
【請求項11】
協調基地局における干渉ユーザから受信した信号の強度を、プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号をサービング基地局に送信するかどうかを決定するように構成された第一決定モジュールと、
各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信するように構成された受信モジュールであって、前記バックホール信号は、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局における前記干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて、前記協調基地局によって決定される受信モジュールと、
ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と、各ユーザから受信したユーザ信号とを合成するように構成された合成モジュールと、
を含む基地局。
【請求項12】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記対象ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうか決定するように構成された第二決定モジュール
をさらに含むように構成された請求項11に記載の基地局。
【請求項13】
前記第二決定モジュールは、特に、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度を、前記プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定するように構成され、
前記第一決定モジュールは、特に、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、前記プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記協調基地局によって前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定するように構成される請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
前記受信モジュールは、
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも大きい、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成された第一受信ユニットであって、前記バックホール信号は前記対象ユーザからの前記信号である第一受信ユニット、又は、
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成された第二受信ユニットであって、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの前記信号+前記協調基地局における前記干渉ユーザからの前記信号である第二受信ユニット、又は、
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成された第三受信ユニットであって、前記バックホール信号は前記協調基地局における前記干渉ユーザからの前記信号である第三受信ユニット
を含む請求項13に記載の基地局。
【請求項15】
前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール指示信号を受信するように構成された指示信号受信モジュールをさらに含み、前記バックホール指示信号は、前記サービング基地局にバックホール信号を送信しないことを前記協調基地局に通知するために使用される
請求項13に記載の基地局。
【請求項16】
前記第一受信ユニットによって受信された前記バックホール信号は、特に、
等化プロセス後の前記対象ユーザの推定信号、軟復調後の前記対象ユーザの軟ビット情報、又は、複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報であり、又は、
前記第二受信ユニットによって受信された前記バックホール信号は、特に、
量子化プロセス後の前記対象ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報、かつ、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記干渉ユーザのビット情報であり、又は、
前記第三受信ユニットによって受信された前記バックホール信号は、特に、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号である
請求項14に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、通信技術に関連し、かつ、特にセル干渉を調整するための方法及び基地局に関連する。
【背景技術】
【0002】
現在、無線モバイル通信システムのキャパシティは、主にセル間干渉によって制限されている。この問題を解決するために、多くの研究者は、信号を干渉又は雑音として考える代わりに、セル境界に亘って伝送される信号を全て使用するために基地局間の相互協調の概念を提案してきた。それによって、研究者達は、スペクトル効果及びシステムカバレッジを改善してきた。オペレータの視点から、基地局間協調の主要なコストは、基地局をそれぞれに接続しているバックホール(Backhual)機能から生じている。それゆえに、効率的なバックホール協調手段を決定することは、基地局間のバックホール機能を向上させるための可能な限り低いコストを保証する鍵となる。
【0003】
従来技術において、基地局間のバックホールによって送信される情報は、一般的に以下の情報の1タイプである。量子化プロセス後の受信信号、等化プロセス後の推定信号、複合化プロセス後のビット情報、軟復調(soft demodulation)後の軟ビット(soft bit)情報がある。例えば、量子化プロセスの後の受信信号が送信されるとき、基地局間協調の最適動作は、干渉シナリオにおいて取得されるとともに、要求されるバックホールキャパシティは比較的大きく、また、復号化されたビット情報が送信されるとき、要求されるバックホールキャパシティは、比較的小さい。従来技術において、ある符号化技術は、バックホール送信効率を改善するために、さらに、送信データ上で圧縮符号化を実行するために利用される。
【0004】
本発明の態様において、発明者は、従来技術において、少なくとも以下の欠点が存在することを発見した。それは、基地局間の協調動作及びバックホールキャパシティは、従来技術において徹底的には考察されておらず、それによって、低いバックホール送信効率の原因となっているということである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様は、セル干渉を調整するための方法及び基地局を提供し、その結果、バックホール送信キャパシティを最大限に利用でき、かつ、バックホール送信効率を改善することができる。
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、セル干渉を調整するための方法を提供し、その方法は、
各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信するステップと、
ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と、各ユーザから受信されたユーザ信号とを合成するステップとを含み、
前記バックホール信号は、対象ユーザ(served user)から受信した信号の強度と、前記協調基地局における干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて前記協調基地局によって決定される。
【0007】
本発明の態様は、基地局を提供し、
各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信するように構成された受信モジュールであって、前記バックホール信号は、前記協調基地局によって、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局における干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて決定される受信モジュールと、
ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と、各ユーザから受信されたユーザ信号とを合成するように構成された合成モジュールとを含む。
【0008】
本発明の態様において提供されるセル干渉を調整するための前記方法及び前記基地局によると、協調基地局は、対応するタイプのバックホール信号をサービング基地局に送信する。さらに、前記バックホール信号は、対象ユーザから前記協調基地局によって受信された信号の強度と、干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて前記協調基地局によって選択される。さらに、前記サービング基地局は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、前記受信されたバックホール信号のタイプに基づいて前記受信されたバックホール信号と、ユーザ信号とを合成する。前記態様において、バックホール送信キャパシティは、最大限に利用され、バックホール送信効率は改善され、かつ、比較的高い動作が取得される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明瞭に図示し、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を以下に簡潔に紹介する。明らかなように、以下の説明における添付図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示しているだけであり、当業者は、創造的な努力なしでこれらの添付図面から他の図面を導き出すことが可能である。
【
図1】本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法の概略システム構造図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法における信号処理手順の概略図である。
【
図4】本発明の第二の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の第一の実施形態に基づく基地局の概略構造図である。
【
図6】本発明の第二の実施形態に基づく基地局の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、及び利点をより理解し易くするために、本発明の実施形態の添付図面を参照ながら、以下に明確かつ十分に、本発明の実施形態における技術的解決策を説明する。明らかに、説明される実施形態は、単に本発明の実施形態の全てというよりはむしろ一部である。創造的な努力なしで本発明の実施形態に基づき当業者によって取得される実施形態の全ては、本発明の保護範囲である。
【0011】
図3は、本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法における、信号処理手順の概略図である。
図3に示されるように、基地局の信号処理手順は、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix;以下に単にCPという)を取り除くための高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;以下に単にFFTという)と、チャネル推定(Channel Est.)と、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error;以下に単にMMSEという)/干渉除去合成(Interference Rejection Combining;以下に単にIRCという)と、離散逆フーリエ変換 (Inverse Discrete Fourier Transform; 以下に単にIDFTという)と、軟復調 (Demodu.)と、復号(Decod.)とを含む。アンテナから受信される信号は、量子化された受信信号であり、つまり、時間領域の受信信号である。CPを除去するためのFFT処理後の信号は、周波数領域の受信信号である。チャネル推定及びMMSE/IRC処理後信号は、等化プロセス後の推定信号である。IDFT及びDemodu.処理後の信号は、軟復調後の軟ビット情報である。Decod.処理後の信号は、複合化プロセス後のビット信号である。
【0012】
図1は、本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法のフローチャートである。
図1に示されるように、この実施形態は、セル干渉を調整するための方法を提供する。この実施形態において、本発明の技術的解決策は、サービング基地局側から説明される。この実施形態において提供されるセル干渉を調整するための方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0013】
ステップ101:サービング基地局は、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信し、前記バックホール信号は、前記協調基地局によって、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局における干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて決定される。
【0014】
図2は、本発明の第一の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法の概略システム構造図である。
図2に示されるように、ネットワークは、M+1の基地局、つまり、基地局0,基地局1,基地局2,…,及び基地局M、及び、Kのユーザ、つまり、ユーザ1,ユーザ2,…,及びユーザKを含むと考える。前記対象ユーザは、ユーザ1であり、かつ、前記干渉ユーザは、ユーザ2からユーザKの中の、前記対象ユーザ以外の他のユーザである。前記対象ユーザが所属する基地局の数は0であり、つまり、基地局0はサービング基地局であり、基地局1から基地局Mは、前記サービング基地局の協調基地局であり、協調ポイント(cooperative point)ともいえる。
【0015】
この実施形態において、バックホールリンクは、具体的には、サービング基地局と協調基地局との間のリンクと言え、かつ、バックホール信号は、前記協調基地局によって前記サービング基地局に送信される、バックホールリンク上の信号である。前記サービング基地局は、基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power;以下に単にRSRPという)協調ポイントの測定信号強度に基づいて、基地局1から基地局Mを協調ポイントに選択する。例えば、RSRP信号強度値がセット特性強度範囲(set typical strength range)内にある基地局が、協調基地局として選択されてもよく、又は、前記サービング基地局からの物理的距離がセット特性距離範囲内にある基地局が、協調基地局として選択されてもよい。全ての前記協調基地局は、ユーザ1,ユーザ2,…,及びユーザKから信号を受信することが可能であり、ユーザ1は、前記サービング基地局0の対象ユーザであり、かつ、残りのユーザは干渉ユーザである。
【0016】
さらに、この実施形態において、以下のステップがさらに具体的には含まれてもよい。そのステップは、前記協調基地局が、前記対象ユーザから受信された前記信号の前記強度を、プリセット第一強度閾値(preset first strength threshold)と比較することによって、前記対象ユーザから受信された前記信号を、前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するステップである。その代わりに、前記サービング基地局が、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値(preset second strength threshold)と比較することによって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するステップがある。
【0017】
この実施形態において、前記サービング基地局は、各協調基地局によって送信される前記バックホール信号を受信する。各協調基地局によって送信される前記バックホール信号のタイプは、変化してもよい。協調基地局は、前記対象ユーザから前記協調基地局自体によって受信された信号の強度と、前記協調基地局における干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて、バックホール信号のタイプを選択し、かつ決定する。前記サービング基地局は、具体的に、協調セルにおいて前記干渉ユーザから受信される前記信号の前記強度に基づいて、前記協調基地局は、前記バックホール信号を前記サービング基地局に送信するべきかどうかを決定する。すなわち、前記協調基地局が、信号を前記サービング基地局に送信するとき、受信信号の強度と、干渉信号の強度とに基づいて、どのタイプのバックホール信号が前記サービング基地局に送信されるかが決定され、前記協調基地局が全ての受信信号を前記サービング基地局に送信する従来技術とは異なっている。
【0018】
具体的には、この実施形態において、各協調基地局から前記サービング基地局によって受信された前記バックホール信号のタイプは、前記対象ユーザからの信号及び/又は干渉ユーザからの信号であってよく、前記バックホール信号は、量子化プロセス後の受信信号、等化プロセス後の推定信号、複合化プロセス後のビット情報、又は軟復調後の軟ビット情報を含むが、これらに限定しない。すなわち、前記協調基地局によって送信される前記バックホール信号は、前記対象ユーザが信号合成利得(signal combination gain)及び干渉抑制利得(interference suppression gain)を取得することを助けるために、その実際の状況に基づいて前記協調基地局によって選択されて送信される信号であってよく、結果として、バックホール送信キャパシティを最大限に利用することができ、比較的高い動作を取得することができる。この実施形態において、前記バックホール信号は、前記対象ユーザから受信された前記信号の前記強度と、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度とに基づいて、前記協調基地局によって決定される。
【0019】
より具体的には、前記協調基地局は、前記対象ユーザから受信された前記信号の前記強度を、前記プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定し、又は、前記サービング基地局は、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、前記プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記協調基地局によって前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定する。この実施形態において、前記第一強度閾値及び前記第二強度閾値は、具体的には実際の状況に基づいて設定されてもよく、かつ、主に、種々のシナリオにおいて受信されることが可能な信号の強度の値に基づいて設定される。例えば、前記対象ユーザからの信号の強度が5であるとき、前記信号の前記強度は比較的高いと考えられ、かつ、前記第一強度閾値が5に設定されてもよい。さらに、干渉ユーザからの信号の強度が2であるとき、前記信号の前記強度は比較的低いと考えられ、かつ、前記第二強度閾値は2に設定されてもよい。又は、前記第一強度閾値及び前記第二強度閾値が、例えば3のような同じ値に設定されてもよく、結果として、信号の強度が3よりも大きいとき、それは前記信号が比較的強いことを示しており、又は、信号の強度が3よりも小さいとき、前記信号は比較的弱いことを示している。
【0020】
より具体的には、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも小さいとき、ステップ101は、具体的には、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するステップであって、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの信号である。ここで、前記第一強度閾値及び前記第二強度閾値は、実際の状況に基づいて設定されてもよく、又は、同じ数値に設定されてもよい。さらに、
図2を参照すると、例えば、前記対象ユーザ1から前記協調基地局1によって受信された信号の強度
【数1】
はとても高く、つまり、
【数2】
が、前記第一強度閾値よりも大きく、前記協調基地局1が所属するセルのユーザは、前記対象ユーザ1であり、前記対象ユーザ1は、前記サービング基地局0に対する干渉ユーザではない。この場合、干渉ユーザから前記サービング基地局0によって受信された信号の強度は、0であり、つまり、第二強度閾値よりも小さい。この場合、前記協調基地局1によって前記サービング基地局0に送信されるバックホール信号は、前記対象ユーザ1からの信号のみを含み、他の干渉ユーザからの信号は、送信されない。前述の実施例において、前記対象ユーザから前記協調基地局1によって受信される信号のパワーはとても高く、一方で、他のユーザから受信される信号は、とても弱いので、前記対象ユーザからの信号のみが選択され、かつ前記サービング基地局に送信され、その結果、前記サービング基地局は信号合成利得を取得する。さらに、このステップにおいて、前記サービング基地局によって受信される前記バックホール信号の信号タイプは、等化プロセス後の推定信号、軟復調後の軟ビット情報、又は複合化プロセス後のビット情報であってよい。全ての等化プロセス後の推定信号、軟復調後の軟ビット情報、及び複合化プロセス後のビット情報は、信号合成利得に対するエネルギーを提供可能であるので、前記協調基地局は、前述の3タイプの中のいずれかのバックホール信号を前記サービング基地局に送信することによって、信号合成利得を計算するために前記サービング基地局にとっての利便性を提供することが可能であり、その結果、基地局間の協調の動作を改善することができる。
【0021】
その代わりに、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも大きいとき、ステップ101は具体的には、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するステップであってよく、前記バックホール信号は、具体的には、前記対象ユーザからの信号+前記協調基地局における前記干渉ユーザからの信号である。例えば、前記対象ユーザ1から前記協調基地局2によって受信される信号の強度
【数3】
は、とても高く、つまり、
【数4】
は前記第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局1が所属するセルのユーザは、前記サービング基地局0に対する干渉ユーザであるユーザ2であり、かつ、前記干渉ユーザ2から前記サービング基地局によって受信された信号の強度
【数5】
もまた、とても高く、つまり、
【数6】
は前記第二強度閾値よりも高い。この場合、前記協調基地局2によって前記サービング基地局に送信されるバックホール信号は、前記対象ユーザ1からの信号及び前記干渉ユーザ2からの信号を含む。前述の実施例において、前記協調基地局2及び前記サービング基地局0は、前記対象ユーザ1及び前記干渉ユーザ2から比較的高い信号強度の信号を同時に受信するので、それゆえに、前記対象ユーザ1及び前記干渉ユーザ2から信号を前記サービング基地局に同時に送信するように選択し、その結果、前記サービング基地局0は、信号合成利得及び干渉抑制利得を同時に取得することができる。さらにこのステップにおいて、前記サービング基地局によって受信され、かつ、前記協調基地局によって送信される前記対象ユーザからの信号は、具体的には、量子化プロセス後の前記対象ユーザの受信信号、又は、複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報であってよく、かつ、前記サービング基地局によって受信される前記干渉ユーザからの信号は、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号、又は、複合化プロセス後の前記干渉ユーザのビット情報であってよい。前記対象ユーザからの前記信号の強度と、前記干渉ユーザからの前記信号の強度との両者は、比較的高いので、前記協調基地局は、信号合成利得及び干渉抑制利得の計算に対する利便性を提供する信号をバックホール信号として前記サービング基地局に送信し、その結果、前記サービング基地局は、信号合成利得及び干渉抑制利得を同時に取得することができる。
【0024】
ステップ102:前記サービング基地局は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と各ユーザから受信されたユーザ信号とを合成する。
【0025】
各協調基地局から前記バックホール信号を受信した後、前記サービング基地局は、対応するベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、前記バックホール信号のタイプに基づいて、前記バックホール信号と、各ユーザから前記サービング基地局自体によって受信されるユーザ信号とを合成する。前述の説明から分かるように、前記サービング基地局によって受信されるバックホール信号は、ベースバンド処理の種々のステージに基づいて分類される。それゆえに、バックホール信号を受信した後に、前記バックホール信号と、各ユーザから前記サービング基地局自体によって受信された前記ユーザ信号とを合成する間、前記サービング基地局は、特定のステージに対応する特定のタイプの前記バックホール信号と、前記対応するステージにおけるユーザ信号とを合成する。
【0026】
具体的には、さらに
図3を参照すると、前記バックホール信号が量子化プロセス後の受信信号であるとき、もし前記サービング基地局が、周波数領域又は時間領域のユーザ信号を受信する場合、前記サービング基地局は、前記バックホール信号と前記ユーザ信号とを合成し、前記バックホール信号が軟復調後の軟ビット情報であるとき、前記サービング基地局は、前記ユーザ信号において軟復調処理を実行し、かつ、ついで前記バックホール信号と前記ユーザ信号とを合成する。前記バックホール信号が、等化プロセス後の推定信号であるとき、前記サービング基地局は、前記ユーザ信号においてMMSE/IRC処理を実行し、かつ、ついで、前記バックホール信号と前記ユーザ信号とを合成する。または、前記バックホール信号が複合化プロセス後のビット情報であるとき、前記サービング基地局は、前記ユーザ信号において複合化プロセスを実行し、かつ、ついで、前記バックホール信号と前記ユーザ信号とを合成する。この実施形態において、前記合成するステップは、前記バックホール信号を合成して前記ユーザ信号にし、その結果、2つの信号を合成して前記サービング基地局に送信される1つの信号にすることができる。
【0027】
この実施形態は、セル干渉を調整するための方法を提供する。協調基地局は、対応するタイプのバックホール信号をサービング基地局に送信し、前記バックホール信号は、対象ユーザから前記協調基地局によって受信された信号の強度と、干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて、前記協調基地局によって選択される。さらに、前記サービング基地局は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、前記受信されたバックホール信号のタイプに基づいて、前記受信されたバックホール信号とユーザ信号とを合成する。この実施形態において、バックホール送信キャパシティは、最大限に利用され、バックホール送信効率は改善され、比較的高い動作が取得される。
【0028】
図4は、本発明の第二の実施形態に基づくセル干渉を調整するための方法のフローチャートである。
図4に示されるように、この実施形態は、セル干渉を調整するための方法を提供する。この実施形態において、本発明の技術的解決策は、協調基地局側から説明される。この実施形態において提供されるセル干渉を調整するための方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0029】
ステップ401:協調基地局は、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局において干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて、バックホール信号のタイプを選択する。
【0030】
このステップにおいて、前記協調基地局は、前記対象ユーザから前記協調基地局自体によって受信された信号の強度と、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度とに基づいて、前記バックホール信号のタイプを選択する。すなわち、前記協調基地局は、全ての受信信号を前記サービング基地局に送信するのではなく、受信信号の強度と干渉信号の強度とに基づいて、どのタイプのバックホール信号を前記サービング基地局に送信するかを決定する。具体的には、前記協調基地局によって選択され、かつ前記サービング基地局に送信される前記バックホール信号のタイプは、前記対象ユーザからの信号及び/又は前記干渉ユーザからの信号であってよい。さらに、前記バックホール信号は、量子化プロセス後の受信信号、等化プロセス後の推定信号、複合化プロセス後のビット情報、又は軟復調後の軟ビット情報を含むが、これらに限定されない。すなわち、前記協調基地局は、その実際の状況に基づいて、前記対象ユーザが信号合成利得及び干渉抑制利得を取得するのに役立つ信号を送信することを選択する。
【0031】
具体的には、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第二強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局によって選択された前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの信号である。さらに、前記対象ユーザからの信号は、等化プロセス後の推定信号、軟復調後の軟ビット情報、又は複合化プロセス後のビット情報である。その結果、サービング基地局は、信号合成利得を取得することができる。その代わりに、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第二強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって選択された前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの信号+前記干渉ユーザからの信号である。さらに、前記対象ユーザからの信号は、量子化プロセス後の受信信号又は複合化プロセス後のビット情報であってよい。さらに、前記干渉ユーザからの信号は、量子化プロセス後の受信信号又は複合化プロセス後のビット情報であってよく、その結果、サービング基地局は、信号合成利得及び干渉抑制利得を同時に取得することができる。その代わりに、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第一強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第二強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって選択される前記バックホール信号は、前記干渉ユーザからの信号である。さらに、前記干渉ユーザからの信号は、量子化プロセス後の受信信号であってよい。その結果、前記サービング基地局は、干渉抑制利得を取得することができる。その代わりに、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第一強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、プリセット第二強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局は、バックホール指示信号を、前記サービング基地局に送信し、その結果、もはや前記サービング基地局に送信されるバックホール信号はないことを示している。
【0032】
ステップ402:前記協調基地局は、前記バックホール信号を前記サービング基地局に送信し、その結果、前記サービング基地局は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と各ユーザから受信されたユーザ信号とを合成する。
【0033】
前記協調基地局は、ステップ401において選択された前記バックホール信号を、前記サービング基地局に送信する。各協調基地局によって送信される前記バックホール信号を受信するステップの後、前記サービング基地局は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、バックホール信号の種々のタイプに基づいて、前記バックホール信号と、各ユーザから前記サービング基地局によって受信されたユーザ信号とを合成する。具体的な合成手順は、ステップ102に参照され、ここにさらなる詳細は提供されない。
【0034】
この実施形態は、セル干渉を調整するための方法を提供する。協調基地局は、対応するタイプのバックホール信号をサービング基地局に送信し、前記バックホール信号は、対象ユーザから前記協調基地局によって受信された信号の強度と、干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて前記協調基地局によって選択される。さらに、前記サービング基地局は、前記受信されたバックホール信号のタイプに基づいて、前記受信されたバックホール信号と、ベースバンド処理の種々のステージにおけるユーザ信号とを合成する。この実施形態において、できる限り基地局間協調の動作を最大化すること基づいて、バックホール送信キャパシティは、最大限に利用され、バックホール送信効率は改善され、比較的高い動作が取得される。
【0035】
当業者は、前述の方法の実施形態の全て又は一部のステップは、関連ハードウェアに命令するプログラムによって実行されてもよいことを理解することができる。前述のプログラムは、コンピュータ可読記録媒体に記録されることが可能である。前記プログラムが動作するとき、前記方法の実施形態に含まれる前述のステップが実行される。前述の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光学ディスクのような、プログラムコードの記録が可能な様々な媒体を含む。
【0036】
図5は、本発明の第一の実施形態に基づく、基地局の概略構造図である。
図5に示されているように、この実施形態は、具体的にはサービング基地局であり、前述の第一の方法の実施形態における各ステップを実行可能な基地局を提供し、ここではさらなる詳細は提供されない。この実施形態において提供される基地局は、具体的には、受信モジュール501及び合成モジュール502を含むことができる。前記受信モジュール501は、各協調基地局によって送信される各バックホール信号を受信するように構成され、前記バックホール信号は、前記協調基地局によって、対象ユーザから受信した信号の強度と、前記協調基地局における干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて、決定される。前記合成モジュール502は、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、各バックホール信号のタイプに基づいて、対応するタイプのバックホール信号と、各ユーザから受信されたユーザ信号とを合成するように構成される。
【0037】
図6は、本発明の第二の実施形態に基づく基地局の概略構造図である。
図6に示されるように、この実施形態は、具体的にはサービング基地局であり、かつ、前述の第一方法の実施形態における各ステップを実行可能な基地局を提供し、ここにさらなる詳細は提供されない。この実施形態において提供される基地局は、さらに第一決定モジュール601又は第二決定モジュール602を含む。前記第一決定モジュール601は、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度を、プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記対象ユーザから受信された前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するように構成される。前記第二決定モジュール602は、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号を前記サービング基地局に送信するかどうかを決定するように構成される。
【0038】
さらに、この実施形態において、前記第一決定モジュール601は、具体的には、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度を、プリセット第一強度閾値と比較することによって、前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定するように構成される。前記第二決定モジュール602は、具体的には、前記協調基地局における前記干渉ユーザから受信した前記信号の前記強度を、前記プリセット第二強度閾値と比較することによって、前記協調基地局によって前記サービング基地局に送信されるバックホール信号のタイプを決定するように構成される。
【0039】
具体的には、この実施形態において、前記受信モジュール501は、特に、第一受信ユニット511、第二受信ユニット521、又は第三受信ユニット531を含んでもよい。前記第一受信ユニット511は、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が、前記プリセット第二強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成され、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの信号である。前記第二受信ユニット521は、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第一強度閾値よりも大きく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成され、前記バックホール信号は、前記対象ユーザからの信号+前記協調基地局における前記干渉ユーザからの信号である。第三受信ユニット531は、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第一強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも大きいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信するように構成され、前記バックホール信号は、前記協調基地局における前記干渉ユーザからの信号である。
【0040】
さらに、この実施形態において、前記基地局はさらに、指示信号受信モジュール603をさらに含んでもよい。指示信号受信モジュール603は、前記対象ユーザから前記協調基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第一強度閾値よりも小さく、かつ、前記協調基地局における前記干渉ユーザから前記サービング基地局によって受信された前記信号の前記強度が前記プリセット第二強度閾値よりも小さいとき、前記協調基地局によって送信されるバックホール指示信号を受信するように構成され、前記バックホール指示信号は、バックホール信号を前記サービング基地局に送信しないように前記協調基地局に命令するために使用される。
【0041】
より具体的には、この実施形態において、前記第一受信ユニット511によって受信された前記バックホール信号は具体的には、等化プロセス後の前記対象ユーザの推定信号、軟復調後の前記対象ユーザの軟ビット情報、又は、複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報である。あるいは、前記第二受信ユニット521によって受信された前記バックホール信号は、具体的には、量子化プロセス後の前記対象ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記対象ユーザのビット情報、及び量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号又は複合化プロセス後の前記干渉ユーザのビット情報である。あるいは、前記第三受信ユニット531によって受信された前記バックホール信号は、具体的には、量子化プロセス後の前記干渉ユーザの受信信号である。
【0042】
この実施形態は、受信モジュール及び合成モジュールが配置された基地局を提供する。前記受信モジュールは、協調基地局によって送信されるバックホール信号を受信し、前記バックホール信号は、対象ユーザから前記協調基地局によって受信された信号の強度と、干渉ユーザからサービング基地局によって受信された信号の強度とに基づいて前記協調基地局によって選択される。さらに、前記合成モジュールは、ベースバンド処理の種々のステージにおいて、かつ、前記受信されたバックホール信号のタイプに基づいて、前記受信されたバックホール信号とユーザ信号とを合成する。この実施形態において、できる限り基地局間協調の動作を最大化することに基づいて、バックホール送信キャパシティが最大限に利用され、バックホール送信効率は改善され、かつ、比較的高い動作が取得される。
【0043】
最終的に、注意されるべきは、前述の実施形態は、本発明を限定するよりはむしろ、単に本発明の技術的解決策を説明することを意図している。本発明は、前述の実施形態を参照しながら詳細に説明されたが、当業者は、前述の実施形態で説明された技術的解決策にさらなる修正を加えること、又は、その技術的特徴へ均等置換をすることが可能であり、これらの修正又は置換が、本発明の実施形態の技術的解決策の思想及び範囲から逸脱する対応する技術的解決策の本質を生じない限りであることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0044】
501 受信モジュール
502 合成モジュール
511 第一受信ユニット
521 第二受信ユニット
531 第三受信ユニット
601 第一決定モジュール
602 第二決定モジュール
603 指示信号受信ユニット