特許第5872764号(P5872764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5872764
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】画像表示システム
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/31 20130101AFI20160216BHJP
   B60R 25/104 20130101ALI20160216BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   B60R25/31
   B60R25/104
   G06T1/00 330Z
【請求項の数】4
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2010-272018(P2010-272018)
(22)【出願日】2010年12月6日
(65)【公開番号】特開2012-121384(P2012-121384A)
(43)【公開日】2012年6月28日
【審査請求日】2013年10月4日
【審判番号】不服2014-24623(P2014-24623/J1)
【審判請求日】2014年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】富士通テン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100106622
【弁理士】
【氏名又は名称】和久田 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信
(72)【発明者】
【氏名】太田 充
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 義弘
【合議体】
【審判長】 氏原 康宏
【審判官】 櫻田 正紀
【審判官】 一ノ瀬 覚
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−182454(JP,A)
【文献】 特開2002−330428(JP,A)
【文献】 特開2008−168714(JP,A)
【文献】 特開2011−221686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の周囲を撮影する撮影部と、
前記撮影部によって撮影された画像の動画に基づいて、仮想視点からの前記車両と前記車両の周囲とを含む俯瞰画像の動画を作成する画像作成部と、
前記俯瞰画像の動画を端末装置に送信する送信部と、
前記車両周辺の対象物を検知する検知部と、を備え、
前記画像作成部は、前記検知部が前記車両周辺の対象物を検知した場合、前記俯瞰画像の動画作成を開始し、前記端末装置からの要求に応じて前記仮想視点を変更し、変更後の仮想視点からの前記俯瞰画像の動画を作成し、
前記撮影部は、前記端末装置からの要求に応じて、前記対象物の座標に基づいて前記対象物の方向を向いて前記対象物を含む前記車両の周囲を撮影する、
画像表示システム。
【請求項2】
前記送信部は、前記端末装置からの要求に応じて前記撮影部によって撮影された画像の動画を送信する請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記車両に搭載され、前記車両の車内の一部と前記車両の周囲の一部とを撮影する第2撮影部を更に備え、
前記送信部は、前記端末装置からの要求に応じて前記第2撮影部によって撮影された画像の動画を前記端末装置に送信する請求項1または2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記画像作成部は、前記車両周辺の対象物が前記車両に近づいている場合、前記俯瞰画像の動画の作成を開始する請求項1から3の何れか一項に記載の画像表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の盗難を防止するための盗難防止装置が種々考えられている。例えば、車両のドアロックが壊されたり、フロントガラスなどの窓ガラスが壊されたときに、サイレンなどの警報を鳴らしたり、ランプなどを光らせたりする装置が車両に搭載されている。更に、車両に対して不審者が接近してきた場合、接近する者を検出し、警報を鳴らすとともに、車両の所有者の携帯端末に通知を行う車両用のセキュリティシステムが提案されている。セキュリティシステムの一つとして、車内及び車外の状況を同時に確認する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−168714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接近する者を全て検出し、警報を鳴らすシステムの場合、接近する者が不審者でなくとも警報が鳴ることになり、車両が駐車されている場所の近隣者に対して警報音が騒音になる等の迷惑をかけてしまう。また、車両用のセキュリティシステムによって警報が発せられても、車両の所有者は、車両が駐車されている場所に行かなければ状況を把握できないという課題がある。更に、車両が駐車されている場所に車両の所有者が状況を確認しに行っても、警報時の様子を確認することができないという課題がある。本発明は、上記した課題に鑑み、車両に対して接近する者を検出し、接近する者に対して警報を行うか否かの判断を行うための情報を車両の所有者に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
画像表示システムは、車両に搭載され、前記車両の周囲を撮影する撮影部と、前記撮影部によって撮影された画像に基づいて、仮想視点からの前記車両と前記車両の周囲とを含む俯瞰画像を作成する画像作成部と、前記俯瞰画像を端末装置に送信する送信部と、を備え、前記画像作成部は、前記端末装置からの要求に応じて前記仮想視点を変更し、変更後の仮想視点からの前記俯瞰画像を作成する。本実施形態による画像表示システムによれば、ユーザは、変更後の仮想視点からの俯瞰画像を確認することができるので、車両の周辺の状況をより正確に確認することが可能となる。
【0006】
前記画像表示システムは、前記車両周辺の対象物を検知する検知部を更に備え、前記画像作成部は、前記検知部が前記車両周辺の対象物を検知した場合、前記俯瞰画像の作成を開始してもよい。前記画像表示システムにおいて、前記送信部は、前記端末装置からの要求に応じて前記撮影部によって撮影された画像を送信してもよい。前記画像表示システムは、前記車両に搭載され、前記車両の車内の一部と前記車両の周囲の一部とを撮影する第2撮影部を更に備え、前記送信部は、前記端末装置からの要求に応じて前記第2撮影部によって撮影された画像を前記端末装置に送信してもよい。前記画像表示システムにおいて、前記画像作成部は、前記車両周辺の対象物が前記車両に近づいている場合、前記俯瞰画像の作成を開始してもよい。
【0007】
また、本発明は、コンピュータその他の装置、機械等が上記いずれかの処理を実行する
方法であってもよい。また、本発明は、コンピュータその他の装置、機械等に、以上のいずれかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車両に対して接近する者を検出し、接近する者に対して警報を行うか否かの判断を行うための情報を車両の所有者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る画像表示システムの概略図である。
図2】車両1及び車両1に搭載される車載機の構成を示すブロック図である。
図3】フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33が、車両1に設置される位置を示す図である。
図4】合成画像を作成する手法の説明図である。
図5】車両1のフロントバンパー、リアバンパー及びドアに周辺監視部17を埋設した場合の例を示す図である。
図6】携帯端末2の構成を示すブロック図である。
図7】車両1の俯瞰画像の静止画データの作成及び送信の処理フローの説明図である。
図8】対象物の検出に関する説明図である。
図9】電子メール及び車両1の俯瞰画像の静止画データの受信の処理フローの説明図である。
図10】携帯端末2の表示部64に、車両1の俯瞰画像の静止画が表示された場合の一例を示す図である。
図11】車両1の俯瞰画像の動画データの作成及び送信の処理フローの説明図である。
図12】携帯端末2による表示切替の処理フローの説明図である。
図13】携帯端末2の表示部64に、車両1の俯瞰画像が表示された場合の一例を示す図である。
図14】車両1による表示切替の処理フローの説明図である。
図15】車両1の俯瞰画像を示す図である。
図16】携帯端末2によるカメラ200の撮影方向の変更指示の処理フローの説明図である。
図17】携帯端末2の表示部64に、切替後のカメラ200による撮影画像の動画が表示された場合の一例を示す図である。
図18】携帯端末2の表示部64に、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画が表示された一例を示す図である。
図19】車両1による表示変更の処理フローの説明図である。
図20】車両1で実行される処理フローの説明図である。
図21】携帯端末2で実行される処理フローの説明図である。
図22】携帯端末2の表示部64に、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージが表示された場合の一例を示す図である。
図23】車両1で実行される処理フローの説明図である。
図24】警報制御の処理フローの説明図である。
図25】警報制御の処理フローの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、発明を実施するための形態について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成には限定されない。
【0011】
図1は、本実施形態に係る画像表示システムの概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像表示システムは、車両1と、携帯端末2と、サーバ3とによって構成されている。車両1、携帯端末2及びサーバ3は、ネットワーク4によって接続されている。
【0012】
〈車両1の構成〉
図2は、車両1及び車両1に搭載される車載機の構成を示すブロック図である。図2に示すように、車両は、盗難防止制御を司る制御部10、第1撮影部11、第2撮影部12、画像作成部13、記憶部14、表示部15、操作部16、周辺監視部17、データ送受信部18、警報部19及びエンジン制御部20を備えている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のコンピュータによって構成されている。ROMに記憶されている所定のプログ
ラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより、制御部10は各種の処理を行う。
【0013】
第1撮影部11は、前方監視カメラであるフロントカメラ30、左側監視カメラである左サイドカメラ31、右側監視カメラである右サイドカメラ32及び後方監視カメラであるバックカメラ33を有している。フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33は、レンズと撮像素子とを備えており、電子的に画像を取得する。フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33は、車両1の車外の異なる位置にそれぞれ設置される。フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33の向きを任意に変更することが可能である。フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33のマウントにはサーボモータが内蔵されている。サーボモータが制御部10からの信号に応じて駆動することにより、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33の向きを任意に変更することが可能である。
【0014】
図3は、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33が、車両1に設置される位置を示す図である。フロントカメラ30は、車両1の前部に設けられる。例えば、車両1の前部のナンバープレート取り付け位置の近傍にフロントカメラ30を設けるようにしてもよい。フロントカメラ30の光軸30Aは、車両1の直進方向に向けられている。左サイドカメラ31は、車両1の左側面に設けられる。例えば、車両1のドアミラー40に左サイドカメラ31を設けるようにしてもよい。右サイドカメラ32は、車両1の右側面に設けられる。例えば、車両1のドアミラー41に右サイドカメラ32を設けるようにしてもよい。左サイドカメラ31の光軸31A及び右サイドカメラ32の光軸32Aは、車両1の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って車両1の外側に向けられている。バックカメラ33は、車両1の後部に設けられる。例えば、車両1の後部のナンバープレート取り付け位置の近傍にバックカメラ33を設けるようにしてもよい。バックカメラ33の光軸33Aは、車両1の直進方向の逆方向に向けられている。
【0015】
フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33には、例えば、魚眼レンズが採用されている。フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33は、180度以上の画角θを有している。したがって、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33を利用した撮影によって、車両1の周辺(全周囲)の撮影が可能となる。第1撮影部11は、車両1の周辺の撮影画像の動画データを記憶部14に記憶する。
【0016】
図2の説明に戻る。第2撮影部12は、左方向の車室外監視カメラである車内カメラ50及び右方向の車室外監視カメラである車内カメラ51を有している。車内カメラ50及び51は、レンズと撮像素子とを備えており、電子的に画像を取得する。車内カメラ50
及び51は、車両1の車内の異なる位置にそれぞれ設置される。図3に示すように、車内カメラ50は、車両1の車内方向に向けて右側面のピラー42に設けられている。したがって、車内カメラ50は、車両1の車内及び車両1の左側の車外を撮影することが可能である。図3に示すように、車内カメラ51は、車両1の車内方向に向けて左側面のピラー43に設けられている。したがって、車内カメラ51は、車両1の車内及び車両1の右側の車外を撮影することが可能である。車内カメラ50及び51の向きを任意に変更することが可能である。車内カメラ50及び51のマウントにはサーボモータが内蔵されている。サーボモータが制御部10からの信号に応じて駆動することにより、車内カメラ50及び51の向きを任意に変更することが可能である。第2撮影部12は、車両1の車内、車両1の左側の車外及び車両1の右側の車外の撮影画像の動画データを記憶部14に記憶する。
【0017】
フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32、バックカメラ33、車内カメラ50及び51を総称する場合や、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32、バックカメラ33、車内カメラ50及び51のうちのいずれか一つ以上のカメラを指す場合、本実施形態では、カメラ200と表記する。
【0018】
図2の説明に戻る。画像作成部13は、第1撮影部11で取得された撮影画像を処理して合成画像を作成する。画像作成部13は、各種の画像処理が可能なハードウェア回路として構成されている。画像作成部13は、第1撮影部11で取得された撮影画像を対象とした調整を行う。具体的には、画像作成部13は、撮影画像に対して明るさ補正などの画像処理を行う。画像作成部13は、第1撮影部11で取得された複数の撮影画像に基づいて、車両1の周辺の任意の仮想視点からみた車両1の周辺の様子を示す合成画像を作成する。
【0019】
〈画像合成処理〉
画像作成部13が、第1撮影部11によって取得された複数の撮影画像に基づいて、車両1の周辺を任意の仮想視点からみた車両1の周辺の様子を示す合成画像を作成する手法について説明する。図4は、合成画像を作成する手法の説明図である。
【0020】
第1撮影部11のフロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33により同時に撮影が行われると、車両1の前方、左側方、右側方、及び、後方をそれぞれ示す4つの撮影画像P1〜P4が取得される。すなわち、第1撮影部11によって取得される4つの撮影画像P1〜P4には、撮影時点の車両1の全周囲を示す情報が含まれる。
【0021】
次に、4つの撮影画像P1〜P4の各画素が、仮想的な三次元の立体曲面SPに投影される。立体曲面SPは、例えば略半球状(お椀形状)をしており、その中心部分(お椀の底部分)が車両1の位置として定められている。撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の位置と、立体曲面SPの各画素の位置とは予め対応関係が定められている。このため、立体曲面SPの各画素の値は、撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の位置と立体曲面SPの各画素の位置との対応関係、及び、撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の値に基づいて決定できる。撮影画像P1〜P4の各画素の位置と立体曲面SPの各画素の位置との対応関係は、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33の配置(相互間距離、地上高さ、光軸角度等)に依存する。撮影画像P1〜P4の各画素の位置と立体曲面SPの各画素の位置との対応関係を示すテーブルデータは、記憶部14に予め記憶されている。記憶部14は、例えば、不揮発性メモリである。
【0022】
記憶部14に予め記憶された車体の形状やサイズを示すデータが利用され、車両1の三次元形状を示すポリゴンのモデルが仮想的に構成される。構成された車両1のモデルは、
立体曲面SPが設定される三次元空間において、車両1の位置と定められた略半球状の中心部分に配置される。
【0023】
立体曲面SPが設定される三次元空間に対して、制御部10により仮想視点VPが設定される。仮想視点VPは、視点位置と視野方向とで規定され、立体曲面SPが設定される三次元空間における車両1の周辺に相当する任意の視点位置に、任意の視野方向に向けて設定される。設定された仮想視点VPに応じて、立体曲面SPにおける必要な領域が画像として切り出される。仮想視点VPと、立体曲面SPにおける必要な領域との関係は予め定められており、テーブルデータとして記憶部14に記憶されている。一方で、設定された仮想視点VPに応じてポリゴンのモデルに関してレンダリングがなされ、その結果となる二次元の車両1の像が、切り出された画像に対して重畳される。これにより、車両1及び車両1の周辺を任意の仮想視点VPからみた様子を示す合成画像が生成される。
【0024】
例えば、図4に示すように、視点位置が車両1の位置の略中央の真上位置で、視野方向が略直下方向とした仮想視点VPaが設定された場合、車両1の略真上から車両1を見下ろすように、車両1及び車両1の周辺の領域を示す合成画像CPaが作成される。また、例えば、図4に示すように、視点位置が車両1の位置の左後方で、視野方向が車両1における略前方とした仮想視点VPbが設定された場合、車両1の左後方から車両1及び車両1の周辺全体を見渡すように、車両1及び車両1の周辺の領域を示す合成画像CPbが作成される。なお、画像作成部13が、実際に合成画像を作成する場合、立体曲面SPの全ての画素の値を決定する必要はなく、設定された仮想視点に対応して必要となる領域の画素の値のみを撮影画像P1〜P4に基づいて決定することで、処理速度を向上できる。また、合成画像中に示す車両1の像を予めビットマップなどで記憶部14に用意しておき、画像作成部13は、仮想視点に応じた向きの車両1の像を作成された合成画像に重畳すればよい。
【0025】
このように、画像作成部13は、第1撮影部11によって取得された複数の撮影画像に基づいて、車両1及び車両1の周辺全体を俯瞰して示す合成画像や、車両1の周辺の一部の周辺領域のみを示す合成画像などを作成することができる。本実施形態では、車両1及び車両1の周辺全体を俯瞰して示す合成画像や、車両1の周辺の一部の周辺領域のみを示す合成画像を、車両1の俯瞰画像と表記する。
【0026】
図2の説明に戻る。表示部15は、例えば、タッチパネル機能を備えた液晶などのディスプレイである。操作部16は、例えば、ユーザによって操作されるハードスイッチなどで構成されている。ユーザからの各種の指示は、操作部16又はタッチパネルとしての表示部15によって受け付けられる。
【0027】
なお、制御部10は、所定条件が成立すると、画像作成部13が作成した合成画像を表示部15に表示させるよう構成することができる。所定条件とは、例えば図示せぬイグニッションスイッチがONとなったことを条件とすることとしてもよい。
【0028】
周辺監視部17は、車両1への接近車を検出するもので、例えば、ミリ波を送信して対象物から反射してきた電波を受信し、送信から受信までの時間やドップラー効果によって生じる周波数差等に基づいて、対象物の位置、車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位(角度θ)を測定する近距離用ミリ波レーダである。周辺監視部17の監視対象領域は3m程度に設定されている。周辺監視部17によって検出される対象物は、人間、人間以外の動物、車両等である。ミリ波レーダとして、例えば、UWBレーダを用いてもよい。周辺監視部17は、ミリ波以外の電波(マイクロ波等)や、光、レーザ、超音波等を送受信波として用いるレーダであってもよい。周辺監視部17を車両1のバンパーに埋設してもよい。車両1に対して、複数の周辺監視部17を設けるように
してもよい。例えば、車両1のフロントバンパー、リアバンパー及びドアに周辺監視部17を埋設してもよい。
【0029】
図5は、車両1のフロントバンパー、リアバンパー及びドアに周辺監視部17を埋設した場合の例を示す図である。図5において、周辺監視部17から伸びている一点鎖線を両端とする範囲は、周辺監視部17の検出範囲を示している。なお、図5では、周辺監視部17の検出可能な視野角を120度としている。周辺監視部17の検出範囲や検出可能な視野角は、周辺監視部17として用いるレーダによって異なるものであり、図5に示す検出範囲及び視野角に限定されるものではない。また、低速走行時の渋滞追従機能などに利用される近距離検知用レーダが車両1に設けられている場合、近距離検知用レーダを周辺監視部17として用いるようにしてもよい。
【0030】
更に、周辺監視部17は、対象物を検出するための監視カメラであってもよい。周辺監視部17として監視カメラを用いる場合、車両1の周辺を撮影できるように周辺監視部17を車両1に設置するようにしてもよい。また、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33を監視カメラとして利用してもよいし、車内カメラ50及び51を監視カメラとして利用してもよい。監視カメラを用いる場合、制御部10は、監視カメラが撮影する映像を解析し、車両1に対して接近している対象物があるか否かを検出する。
【0031】
周辺監視部17は、所定間隔(例えば、数十ms)で、検出範囲内における対象物の有無を検出し、対象物の位置、車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位の情報を制御部10に出力する。制御部10は、周辺監視部17によって出力された車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位の情報を受け取る。
【0032】
図2の説明に戻る。データ送受信部18は、制御部10の信号に従って、携帯端末2に、電子メール、車両1の俯瞰画像の静止画データ及び車両1の俯瞰画像の動画データを送信する。また、データ送受信部18は、携帯端末2から車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を受信する。データ送受信部18として、例えば、車載データ通信モジュール(Data Communication Module:DCM)を用いてもよい。警報部19は、制御部10の信
号に従って警報を行う。警報は、例えば、ヘッドライトの点灯、ハザードランプの点滅、ホーンやサイレンによる音の出力、音声出力装置による音声の出力のいずれか1つ以上を含むものである。エンジン制御部20は、制御部10の信号に従って車両1に搭載されているエンジンの始動や停止の制御を行う。
【0033】
制御部10は、盗難防止装置として機能し、所定のセット条件が成立すると警戒モードに移行し周辺監視部17による対象物の接近を監視する。所定のセット条件とは、例えば、(1)図示せぬイグニッションスイッチがOFF、かつ(2)全ドアが閉かつロック、が成立することとしてよい。警戒モードでの制御内容については後述する。
【0034】
〈携帯端末2の構成〉
図6は、携帯端末2の構成を示すブロック図である。図6に示すように、携帯端末2は、制御部60、通信部61、報知部62、操作部63、表示部64及び記憶部65を備えている。携帯端末2は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、CE(Consumer Electronics)機器など、ネットワーク4に接続可能な情報処理装置(端末装置)を用いることができる。また、携帯端末2に代えて、ネットワーク4にアクセス可能なパーソナルコンピュータ等を用いてもよい。
【0035】
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)及びROM(Read Only Memory)等のコンピュータによって構成されている。ROMに記憶されている所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより、制御部60は各種の処理を行う。
【0036】
通信部61は、アンテナ61A、無線回路部61B及び通信制御部61Cを有している。アンテナ61A、無線回路部61B及び通信制御部61Cは、携帯端末2の通話及びパケット通信に使用される通信インターフェースである。アンテナ61Aは、携帯端末2が無線基地局(図示せず)と通信を行う際の電波の送受信に使用される。無線回路部61Bは、アンテナ61Aで受信した電波の復調を行って受信データを生成すると共に、送信データを所定の周波数へ変調してアンテナ61Aを介して変調信号を出力する。通信制御部61Cは、無線回路部61Bで生成された復調信号を復号化するとともに、符号化した送信データを無線回路部61Bへ出力して、通信を行わせる等の制御を行う。
【0037】
報知部62は、例えばスピーカやバイブレータ等であり、制御部60からの信号に応じて、音又は振動、若しくは音及び振動等を発生する。操作部63は、文字、数字等を入力するための操作キー、所定のメニューを選択するための選択キーを有している。また、操作部63として、タッチパネルを利用してもよい。
【0038】
表示部64、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やELディスプレイ等であり、各種のデータや画像等の表示を行う。操作部63としてタッチパネルを利用した場合、例えば、表示部64の表示領域にタッチパネルを一体的に設けるようにしてもよい。記憶部65は、フラッシュメモリやSRAM(Static RandomAccess Memory)、NVRAM(Nonvolatile RandomAccess Memory)等から構成されており、送受信したデータ、アプリ
ケーションプログラム等を記憶する。
【0039】
〈車両1の俯瞰画像の静止画データの作成及び送信の処理フロー〉
図7は、制御部10が実行する車両1の俯瞰画像の静止画データの作成及び送信の処理フローの説明図である。図7に示す処理フローは、制御部10が、警戒モードに移行すると開始され、所定周期毎に繰り返し実行される。図7のステップS01の処理において、制御部10は、周辺監視部17の検出結果、即ち対象物の位置、車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位の情報を受け取る。次に、図7のステップS02の処理において、制御部10は、対象物の位置、車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位の情報に基づいて、対象物が車両1の所定範囲に接近してきているか否かを判定する。即ち、制御部10は、対象物が自車両に対し盗難行為を働く可能性があるかどうかを判定する。
【0040】
例えば、図8に示すように、符号100で示す対象物が、符号101で示す矢印の方向に進む場合、周辺監視部17は、所定間隔で、検出範囲内における対象物100の有無を検出し、対象物100の位置、車両1から対象物100までの距離、対象物100の速度及び対象物100に対する方位の情報を制御部10に出力する。そして、制御部10は、対象物100が符号102で示す位置に到達した時刻T1及び符号102で示す位置における車両1から対象物100までの距離D1と、対象物100が符号103で示す位置に到達した時刻T2及び符号103で示す位置における車両1から対象物100までの距離D2とを比較する。時刻T2が時刻T1よりも遅く、かつ、距離D2が距離D1よりも短い場合、制御部10は、対象物100が車両1に接近してきていると判定する。
【0041】
また、例えば、図8に示すように、符号110で示す対象物が、符号111で示す矢印の方向に進む場合、周辺監視部17は、所定間隔で、検出範囲内における対象物110の有無を検出し、対象物100の位置、車両1から対象物110までの距離、対象物110の速度及び対象物110に対する方位の情報を制御部10に出力する。そして、制御部1
0は、対象物110が符号112で示す位置に到達した時刻T3及び符号112で示す位置における車両1から対象物110までの距離D3と、対象物110が符号113で示す位置に到達した時刻T4及び符号113で示す位置における車両1から対象物110までの距離D4とを比較する。時刻T4が時刻T3よりも遅く、かつ、距離D4が距離D3よりも長い場合、制御部10は、対象物100が車両1に接近してきていないと判定する。
【0042】
制御部10により対象物が車両1の所定範囲内に接近してきていないと判定された場合(図7のステップS01の処理においてNOの場合)、図7に示す処理フローが終了する。一方、制御部10により対象物が車両1の所定範囲内に接近してきていると判定された場合((図7のステップS01の処理においてYESの場合)、盗難行為におよぶ可能性があると判断して図7のステップS03の処理に進む。図7のステップS03の処理において、制御部10は、第1撮影部11の電源をONにするとともに、車両1の周辺の撮影を開始する信号を第1撮影部11に送る。第1撮影部11は、車両1の周辺の撮影を開始する信号を制御部10から受け取ることにより、車両1の周辺の撮影を開始する。第1撮影部11は、車両1の周辺の撮影画像のデータを記憶部14に記憶する。上述のように、第1撮影部11は、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33を有しているため、記憶部14には、車両1の周辺の撮影画像のデータが複数記憶される。
【0043】
尚、撮影を開始する条件として、接近物の方向に関係なく接近物が周辺監視部17の検知対象範囲内(例えば、周辺監視部17から3mの距離)に入ったことを条件として撮影を開始してもよい。また、周辺監視部17の検知対象範囲を3mとした場合、接近物が検知対象範囲内に入ったことを検出し、更に車両1に近づく第2の所定範囲(例えば、周辺監視部17から1mの距離)以内まで近づいたことを検出したとき撮影を開始するようにしてもよい。
【0044】
図7のステップS04の処理において、画像作成部13は、記憶部14に記憶されている車両1の周辺の撮影画像の動画データに基づいて、車両1の俯瞰画像の静止画データを作成する。画像作成部13は、車両1の俯瞰画像の静止画データを記憶部14に記憶する。図7のステップS05の処理において、制御部10は、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールを作成し、データ送受信部18は、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールを携帯端末2に送信する。車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールの本文には、車両1に対して対象物が接近していることを知らせる旨のメッセージが記載されている。データ送受信部18が、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールを携帯端末2に送信すると、図7に示す処理フローが終了する。
【0045】
〈電子メール及び車両1の俯瞰画像の静止画データの受信の処理フロー〉
図9は、電子メール及び車両1の俯瞰画像の静止画データの受信の処理フローの説明図である。図9に示す処理フローは、例えば、携帯端末2の電源がオンとなることにより開始される。図9のステップS01の処理において、制御部60は、通信部61によって電子メールが受信されたか否かを判定する。通信部61によって電子メールが受信された場合、図9のステップS02の処理に進む。一方、通信部61によって電子メールが受信されていない場合、図9に示す処理フローが終了する。通信部61によって電子メールが受信されていないことにより、図9に示す処理フローが終了した場合、所定時間の経過後に再び図9のステップS01の処理を行ってもよい。また、通信部61によって電子メールが受信されていないことにより、図9に示す処理フローが終了した場合、操作部63を介したユーザからの指示により、再び図9のステップS01の処理を行ってもよい。
【0046】
図9のステップS02の処理において、報知部62は、制御部60からの信号に従って
、電子メールの着信動作を行う。例えば、報知部62は、電子メールを受信したことをユーザに知らせるための音、振動等を発生する。表示部64は、制御部60からの信号に従って、電子メールを受信した旨を表示するようにしてもよい。
【0047】
図9のステップS03の処理において、制御部60は、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールの本文が表示部64に表示されたか否かを判定する。車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールの本文が表示部64に表示されている場合、図9のステップS04の処理に進む。一方、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールの本文が表示部64に表示されていない場合、図9に示す処理フローが終了する。
【0048】
なお、俯瞰画像の静止画データの送受信は、電子メールに静止画データを添付して行うだけでなく、例えば、俯瞰画像の保存されている通信ネットワーク上のアドレスを送受信することで行うこともできる。この場合、いわゆるURL(Uniform Resource Locator)を使用することができる。例えば、電子メールに付加されているURLで特定されるネットワーク4上のコンピュータ(サーバ3等)から、通信部61が静止画データを受信するようにしてもよい。この場合、車両1のデータ送受信部18が、予め、ネットワーク4上のコンピュータ(サーバ3等)に静止画データを送信しておくようにすればよい。そして、ネットワーク4上のコンピュータ(サーバ3等)が備える記憶部に、静止画データを記憶しておけばよい。また、静止画データを用いず動画データを送受信してもよい。
【0049】
図9のステップS04の処理において、制御部60は、記憶部65に記憶されている画像表示アプリケーションを起動する。制御部60によって画像表示アプリケーションが実行されることにより、通信部61は、サーバ3及びネットワーク4を介して、車両1から画像データを取得する。次に、図9のステップS05の処理において、表示部64は、制御部60からの信号に従って、車両1の俯瞰画像の静止画を表示する。図10は、携帯端末2の表示部64に、車両1の俯瞰画像の静止画が表示された場合の一例を示す図である。図10に示す携帯端末2は、操作部63としてタッチパネルが利用されており、表示部64の表示領域にタッチパネルが一体的に設けられている。なお、なお、図10において、車両1の俯瞰画像に表示されている対象物100は簡略化されているが、実際は、対象物100が不審者であるか否かを識別可能な程度に、車両1の俯瞰画像に対象物100が表示される。
【0050】
図9のステップS06の処理において、制御部60は、車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求があるか否かを判定する。車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。例えば、図10に示す携帯端末2の表示部64に表示されている「動画」の文字を含むボタン70に対して接触操作が行われた場合、制御部60は、車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求があると判定する。例えば、図10に示す携帯端末2の表示部64に表示されている「動画」の文字を含むボタン70に対して接触操作が行われなかった場合、制御部60は、車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求がないと判定する。
【0051】
車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求がある場合、図9のステップS07の処理に進む。一方、車両1の俯瞰画像の動画データの受信要求がない場合、図9に示す処理フローが終了する。
【0052】
図9のステップS07の処理において、通信部61は、制御部60からの信号に従って、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を車両1に送信する。通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を車両1に送信すると、図9に示す処理フローが終了する。
【0053】
〈車両1の俯瞰画像の動画データの作成及び送信の処理フロー〉
図11は、車両1の俯瞰画像の動画データの作成及び送信の処理フローの説明図である。データ送受信部18が、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールを携帯端末2に送信することにより図7に示す処理フローが終了した場合、図11に示す処理フローが開始される。すなわち、図11に示す処理フローは、図7のステップS05の処理が終了した後に開始される。
【0054】
図11のステップS01の処理において、制御部10は、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号をデータ送受信部18が受信したか否かを判定する。車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号をデータ送受信部18が受信した場合(図11のステップS01の処理においてYESの場合)、図11のステップS02の処理に進む。一方、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号をデータ送受信部18が受信していない場合(図11のステップS01の処理においてNOの場合)、図11に示す処理フローが終了する。車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号をデータ送受信部18が受信していないことにより、図11に示す処理フローが終了した場合、所定時間の経過後に再び図11のステップS01の処理を行ってもよい。
【0055】
図11のステップS02の処理において、画像作成部13は、記憶部14に時系列に記憶されている車両1の周辺の撮影画像の動画データに基づいて、車両1の俯瞰画像の動画データを作成する。画像作成部13は、車両1の俯瞰画像の動画データを記憶部14に記憶する。図11のステップS03の処理において、データ送受信部18は、車両1の俯瞰画像の動画データを携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、車両1の俯瞰画像の動画データを携帯端末2に送信すると、図11に示す処理フローが終了する。
【0056】
〈携帯端末2による表示切替の処理フロー(その1)〉
図12は、携帯端末2による表示切替の処理フローの説明図である。携帯端末2の通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を車両1に送信することにより図9に示す処理フローが終了した場合、図12に示す処理フローが開始される。或いは、携帯端末2の通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を車両1に送信することなく図9に示す処理フローが終了した場合、図12に示す処理フローが開始される。
【0057】
図12のステップS01の処理において、通信部61は、車両1の俯瞰画像の動画データを車両1から受信する。次に、図12のステップS02の処理において、表示部64は、車両1の俯瞰画像の動画を表示する。なお、図9に示す処理フローにおいて、携帯端末2の通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画データの要求信号を送信することなく図9に示す処理フローが終了した場合、図12に示す処理フローにおいて、図12のステップS01、S02の処理は行われない。以下では、表示部64が、車両1の俯瞰画像の動画を表示した場合について説明するが、図12のステップS01、S02の処理が行われなかった場合は、表示部64には車両1の俯瞰画像の静止画が表示された状態で、図12に示す処理フローが行われる。したがって、図12のステップS01、S02の処理が行われなかった場合、車両1の俯瞰画像の動画を車両1の俯瞰画像の静止画と読み替えて、図12に示す処理フローが行われる。
【0058】
図13は、携帯端末2の表示部64に、車両1の俯瞰画像の動画が表示された場合の一例を示す図である。図13に示す携帯端末2は、操作部63としてタッチパネルが利用されており、表示部64の表示領域にタッチパネルが一体的に設けられている。また、車両1の俯瞰画像の動画データには、制御部10により後述するマーク82〜86が重畳されている。なお、図13において、車両1の俯瞰画像に表示されている対象物100は簡略化されているが、実際は、対象物100が不審者であるか否かを識別可能な程度に、車両
1の俯瞰画像に対象物100が表示される。
【0059】
図12の処理フローの説明に戻る。図12のステップS03の処理において、制御部60は、車両1の俯瞰画像における視点位置の変更の要求があるか否かを判定する。車両1の俯瞰画像における視点位置の変更の要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。視点位置の変更は、図4に示す仮想視点VPの位置を変更することであり、仮想視点VPの位置が変更された場合、変更後の仮想視点VPの位置に応じて車両1の俯瞰画像が新たに作成される。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている車両1の俯瞰画像に対して接触操作が行われた場合、制御部60は、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求があると判定する。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている車両1の俯瞰画像に対して接触操作が行われなかった場合、制御部60は、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求がないと判定する。
【0060】
車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求がある場合(図12のステップS03の処理においてYESの場合)、図12のステップS04の処理に進む。図12のステップS04の処理において、通信部61は、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求の信号と、変更後の視点位置データとを車両1に送信する。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている車両1の俯瞰画像において符号90で示す×印の位置に対して接触操作が行われた場合、符号90で示す×印の位置データが、変更後の視点位置データとなる。通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求の信号を車両1に送信すると、図12に示す処理フローが終了する。なお、通信部61が、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求の信号を車両1に送信した場合、変更後の視点位置データに基づいて作成された車両1の俯瞰画像の動画データを通信部61が受信する。これにより、ユーザは、視点位置が変更された車両1の俯瞰画像の動画を、携帯端末2の表示部64により確認することが可能となる。
【0061】
一方、車両1の俯瞰画像の動画についての視点位置の変更の要求がない場合(図12のステップS03の処理においてNOの場合)、図12のステップS05の処理に進む。図12のステップS05の処理において、制御部60は、自動追尾が選択されているか否かの判定を行う。自動追尾とは、第1撮影部11及び又は第2撮影部12の撮影方向を、車両1に接近してきている対象物に対して向けることをいう。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている「自動追尾」の文字を含むボタン80に対して接触操作が行われた場合、制御部60は、自動追尾が選択されていると判定する。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている「自動追尾」の文字を含むボタン80に対して接触操作が行われなかった場合、制御部60は、自動追尾が選択されていないと判定する。
【0062】
自動追尾が選択されている場合(図12のステップS05の処理においてYESの場合)、図12のステップS06の処理に進む。図12のステップS06の処理において、制御部60は、カメラ200の切替の要求が行われているか否かの判定を行う。カメラ200の切替の要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク81から86に対して接触操作が行われた場合、制御部60は、カメラ200の切替の要求が行われたと判定する。
【0063】
図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク81から84は、車両1のフロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33にそれぞれ対応している。図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク81に対して接触操作が行われた場合、車両1のフロントカメラ30によって撮影されて
いる画像を、携帯端末2の表示部64に表示することが要求されたことになる。したがって、カメラ200の切替の要求は、携帯端末2の表示部64に表示する画像の切替を意味する。図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク82から84についても同様である。
【0064】
図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク85及び86は、車内カメラ50及び51にそれぞれ対応している。図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク85に対して接触操作が行われた場合、車両1の車内カメラ50によって撮影されている画像を、携帯端末2の表示部64に表示することが要求されたことになる。図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されているマーク86についても同様である。
【0065】
図12の処理フローの説明に戻る。カメラ200の切替の要求が行われている場合(図12のステップS06の処理においてYESの場合)、図12のステップS07の処理に進む。図12のステップS07の処理において、通信部61は、自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信する。カメラ200の名称は、記憶部65に予め記憶されている。通信部61が、自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信すると、図12に示す処理フローが終了する。なお、通信部61が、自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信した場合、通信部61は、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを受信する。
【0066】
一方、カメラ200の切替の要求が行われていない場合(図12のステップS06の処理においてNOの場合)、図12のステップS08の処理に進む。図12のステップS08の処理において、通信部61は、自動追尾が選択されたことを示す信号を車両1に送信する。通信部61が、自動追尾が選択されたことを示す信号を車両1に送信すると、図12に示す処理フローが終了する。
【0067】
また、自動追尾が選択されていない場合(図12のステップS05の処理においてNOの場合)、図12のステップS09の処理に進む。図12のステップS09の処理において、制御部60は、カメラ200の切替の要求が行われているか否かの判定を行う。カメラ200の切替の要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。カメラ200の切替の要求が行われていない場合(図12のステップS09の処理においてNOの場合)、図12に示す処理フローが終了する。この場合、自動追尾が選択されておらず、かつ、カメラ200の切替の要求が行われていないので、携帯端末2の表示部64には、車両1の俯瞰画像の動画が表示された状態が維持される。
【0068】
一方、カメラ200の切替の要求が行われている場合(図12のステップS09の処理においてYESの場合)、図12のステップS10の処理に進む。図12のステップS10の処理において、通信部61は、自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信する。通信部61が、自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信すると、図12に示す処理フローが終了する。
【0069】
なお、以上の説明は、図13の俯瞰画像の動画データを表示する場合について説明したが、図10の俯瞰画像の静止画を表示する場合に適用してもよい。その場合、俯瞰画像の静止画データにマーク82〜86が表示され、また図10の表示部64に自動追尾ボタン80が表示されることになり、俯瞰画像の静止画を表示している状態で、視点位置の変更
や自動追尾の要求を行なうことができる。
【0070】
〈車両1による表示切替の処理フロー(その1)〉
図14は、車両1による表示切替の処理フローの説明図である。データ送受信部18が、車両1の俯瞰画像の静止画データが添付された電子メールを携帯端末2に送信した後に図7に示す処理フローが終了した場合、図14に示す処理フローが開始される。或いは、データ送受信部18が、車両1の俯瞰画像の動画データを携帯端末2に送信した後に図11に示す処理フローが終了した場合、図14に示す処理フローが開始される。
【0071】
図14のステップS01の処理において、制御部10は、車両1の俯瞰画像についての視点位置の変更の要求の信号、及び、変更後の視点位置データを、データ送受信部18が受信したか否かを判定する。車両1の俯瞰画像についての視点位置の変更の要求の信号、及び、変更後の視点位置データを、データ送受信部18が受信した場合(図14のステップS01の処理においてYESの場合)、図14のステップS02の処理に進む。
【0072】
図14のステップS02の処理において、画像作成部13は、変更後の視点位置データに基づいて、変更後の視点位置からみた車両1の俯瞰画像を新たに作成する。すなわち、画像作成部13は、変更後の視点位置に対応する変更後の仮想視点VPの位置からみた車両1の周辺の様子を示す合成画像を作成する。この場合、画像作成部13は、車両1の俯瞰画像データを作成する。例えば、図13に示す携帯端末2の表示部64に表示されている車両1の俯瞰画像において符号90で示す×印の位置データが、変更後の視点位置データである場合、画像作成部13は、図15に示す車両1の俯瞰画像を作成する。このとき、車両1の俯瞰画像の静止画データについての視点位置の変更の要求の信号をデータ送受信部18が受信している場合、画像作成部13は、車両1の俯瞰画像の静止画データを作成する。一方、車両1の俯瞰画像の動画データについての視点位置の変更の要求の信号をデータ送受信部18が受信している場合、画像作成部13は、車両1の俯瞰画像の動画データを作成する。なお、図15において、車両1の俯瞰画像に表示されている対象物100は簡略化されているが、実際は、対象物100が不審者であるか否かを識別可能な程度に、車両1の俯瞰画像に対象物100が表示される。画像作成部13は、新たに作成した車両1の俯瞰画像データを記憶部14に記憶する。
【0073】
図14のステップS03の処理において、データ送受信部18は、変更後の視点位置からみた車両1の俯瞰画像データを、携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、新たに作成した車両1の俯瞰画像データを携帯端末2に送信すると、図14に示す処理フローが終了する。
【0074】
一方、車両1の俯瞰画像についての視点位置の変更の要求の信号と、変更後の視点位置データとを、データ送受信部18が受信していない場合(図14のステップS01の処理においてNOの場合)、図14のステップS04の処理に進む。図14のステップS04の処理において、制御部10は、自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信したか否かを判定する。自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信した場合(図14のステップS04の処理においてYESの場合)、図14のステップS05の処理に進む。
【0075】
図14のステップS05の処理において、制御部10は、周辺監視部17から、車両1から対象物までの距離、対象物の速度及び対象物に対する方位(角度θ)等の情報を取得する。そして、制御部10は、車両1から対象物までの距離及び対象物に対する方位(角度θ)に基づいて、車両1に対して接近している対象物の座標を算出する。
【0076】
図14のステップS06の処理において、制御部10は、算出した座標に基づいて、切替後のカメラ200の向きを調整することにより、切替後のカメラ200が、車両1に対して接近している対象物の方向を向くようにする。図14のステップS07の処理において、データ送受信部18は、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを携帯端末2に送信すると、図14に示す処理フローが終了する。
【0077】
一方、自動追尾が選択されたことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信していない場合(図14のステップS04の処理においてNOの場合)、図14のステップS08の処理に進む。
【0078】
図14のステップS08の処理において、制御部10は、自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信したか否かを判定する。自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信した場合(図14のステップS08の処理においてYESの場合)、図14のステップS09の処理に進む。
【0079】
図14のステップS09の処理において、データ送受信部18は、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを携帯端末2に送信すると、図14に示す処理フローが終了する。
【0080】
一方、自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を、データ送受信部18が受信していない場合(図14のステップS08の処理においてNOの場合)、図14に示す処理フローが終了する。
【0081】
〈携帯端末2による表示切替の処理フロー(その2)〉
ユーザは、携帯端末2から車両1に対して指示を与えることにより、第1撮影部11のフロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33の向きを調整することが可能である。また、ユーザは、携帯端末2から車両1に対して指示を与えることにより、車内カメラ50及び51の向きを調整することが可能である。図16は、携帯端末2によるカメラ200の撮影方向の変更指示の処理フローの説明図である。通信部61が、自動追尾が選択されていないことを示す信号、カメラ200の切替の要求信号及び切替後のカメラ200の名称を車両1に送信することにより図12の処理が終了した場合、図16に示す処理フローが開始される。すなわち、図16に示す処理フローは、図12のステップS10の処理が終了した後に開始される。
【0082】
図16のステップS01の処理において、通信部61は、切替後のカメラ200による撮影画像の動画データを車両1から受信する。図16のステップS02の処理において、表示部64は、切替後のカメラ200による撮影画像の動画を表示する。図17は、携帯端末2の表示部64に、切替後のカメラ200による撮影画像の動画が表示された場合の一例を示す図である。図17に示す携帯端末2は、操作部63としてタッチパネルが利用されており、表示部64の表示領域にタッチパネルが一体的に設けられている。図17においては、切替後のカメラ200は車内カメラ50であり、車内カメラ50による撮影画像の動画が、携帯端末2の表示部64に表示されている。
【0083】
図16のステップS03の処理において、制御部60は、カメラ200の座標の指定があるか否かを判定する。例えば、図17に示す携帯端末2の表示部64に表示されている画像において、符号91で示す点線の丸印の位置に対して接触操作が行われた場合、制御
部60は、カメラ200の座標の指定があると判定する。
【0084】
カメラ200の座標の指定がある場合(図16のステップS03の処理においてYESの場合)、図16のステップS04の処理に進む。図16のステップS04の処理において、通信部61は、指定された座標データを車両1に送信する。図16のステップS05の処理において、通信部61は、カメラ200の座標の指定によってカメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画データを、車両1から受信する。図16のステップS06の処理において、表示部64は、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画を表示する。図18は、携帯端末2の表示部64に、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画が表示された一例を示す図である。図18に示す携帯端末2の表示部64に表示されている画像の中心位置は、図17に示す携帯端末2の表示部64に表示されている画像における符号91で示す点線の○印の位置に対応している。このように、ユーザは、携帯端末2の表示部64に表示されている画像において接触操作を行うことにより、カメラ200の向きを任意に変更することが可能である。表示部64が、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画を表示すると、図16に示す処理フローが終了する。
【0085】
一方、カメラ200の座標の指定がない場合(図16のステップS03の処理においてNOの場合)、図16に示す処理フローが終了する。この場合、カメラ200の座標の指定がないため、カメラ200の向きが変更されない状態で、撮影画像の動画が表示部64に表示されることになる。
【0086】
〈車両1による表示変更の処理フロー(その2)〉
図19は、車両1による表示変更の処理フローの説明図である。図19に示す処理フローは、図14のステップS09の処理が終了した後に開始される。図19のステップS01の処理において、制御部10は、携帯端末2によって指定された座標データを、データ送受信部18が受信したか否かを判定する。すなわち、制御部10は、カメラ200の座標の指定があるか否かを判定する。
【0087】
カメラ200の座標の指定がある場合(図19のステップS01の処理においてYESの場合)、図19のステップS02の処理に進む。図19のステップS02の処理において、制御部10は、受信した座標データに基づいて、フロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32及びバックカメラ33の向きを変更する。また、図19のステップS02の処理において、制御部10は、受信した座標データに基づいて、車内カメラ50及び51の向きを変更する。
【0088】
図19のステップS03の処理において、データ送受信部18は、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画データを携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、カメラ200の向きが変更された後の撮影画像の動画データを携帯端末2に送信した後、図19に示す処理フローが終了する。
【0089】
一方、カメラ200の座標の指定がない場合(図19のステップS01の処理においてYESの場合)、図19のステップS04の処理に進む。図19のステップS04の処理において、データ送受信部18は、カメラ200の向きが変更されない状態の撮影画像の動画データを携帯端末2に送信する。データ送受信部18が、カメラ200の向きが変更されない状態の撮影画像の動画データを携帯端末2に送信した後、図19に示す処理フローが終了する。
【0090】
〈車両1のバッテリー上り防止の処理フロー〉
図20図21及び図23は、車両1のバッテリー上り防止の処理フローの説明図であ
る。図20及び図23は、車両1で実行される処理フローの説明図であり、図21は、携帯端末2で実行される処理フローの説明図である。なお、図20図21及び図23に示す処理フローは、複数回実行されてもよい。
【0091】
まず、図20に示す処理フローについて説明する。図20に示す処理フローは、所定のタイミングによって開始される。例えば、車両1が備える不図示の時計が、所定時刻になった場合、図20に示す処理フローが開始されるようにしてもよい。
【0092】
図20のステップS01の処理において、制御部10は、車両1が備える不図示のバッテリーの電圧が所定値以下であるか否かを判定する。車両1のバッテリーの電圧が所定値以下である場合(図20のステップS01の処理でYESの場合)、図20のステップS02の処理に進む。図20のステップS02の処理において、データ送受信部18は、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを携帯端末2に送信する。データ送受信部18は、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを含むメールを携帯端末2に送信してもよい。データ送受信部18が、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを携帯端末2に送信すると、図20に示す処理フローが終了する。
【0093】
一方、車両1のバッテリーの電圧が所定値以下でない場合(図20のステップS01の処理でNOの場合)、図20のステップS03の処理に進む。図20のステップS03の処理において、制御部10は、車両1のバッテリーが所定時間以上連続して使用されているか否かを判定する。所定時間は、例えば、10分であるが、これに限定されず、他の値であってもよい。車両1のバッテリーが所定時間以上連続して使用されている場合(図20のステップS03の処理でYESの場合)、ステップS02の処理に進む。一方、バッテリーが所定時間以上連続して使用されていない場合(図20のステップS03の処理でNOの場合)、図20に示す処理フローが終了する。
【0094】
図21に示す処理フローについて説明する。図21に示す処理フローは、図20に示す処理フローに対応するものである。図21に示すステップS01の処理において、制御部60は、図20のステップS02の処理により車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを、通信部61が受信したか否かを判定する。また、制御部60は、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを含むメールを、通信部61が受信したか否かを判定してもよい。車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを、通信部61が受信していない場合(図21に示すステップS01の処理でNOの場合)、図21に示す処理フローが終了する。一方、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを、通信部61が受信した場合(図21に示すステップS01の処理でYESの場合)、図21のステップS02の処理に進む。
【0095】
図21のステップS02の処理において、表示部64は、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージを表示する。図22は、携帯端末2の表示部64に、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせるメッセージが表示された場合の一例を示す図である。なお、図22において、車両1の俯瞰画像に表示されている対象物100は簡略化されているが、実際は、対象物100が不審者であるか否かを識別可能な程度に、車両1の俯瞰画像に対象物100が表示される。
【0096】
図21のステップS03の処理において、制御部60は、車両1が備える不図示のエンジンの始動の要求があるか否かを判定する。エンジンの始動の要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。エンジンの始動の要求がない場合(図21のステップS03の処理でNOの場合)、図21に示す処理フローが終了する。一方、エ
ンジンの始動の要求がある場合(図21のステップS03の処理でYESの場合)、図21のステップS04の処理に進む。図21のステップS04の処理において、通信部61は、エンジンの始動の要求の信号を車両1に送信する。通信部61が、エンジンの始動の要求の信号を車両1に送信すると、図21に示す処理フローが終了する。
【0097】
図23に示す処理フローについて説明する。図23に示す処理フローは、図21に示す処理フローに対応するものである。図23に示すステップS01の処理において、制御部10は、データ送受信部18がエンジンの始動の要求の信号を、携帯端末2から受信したか否かを判定する。データ送受信部18がエンジンの始動の要求の信号を、携帯端末2から受信していない場合(図23に示すステップS01の処理でNOの場合)、図23に示す処理フローが終了する。一方、データ送受信部18がエンジンの始動の要求の信号を、携帯端末2から受信している場合(図23に示すステップS01の処理でYESの場合)、図23に示すステップS02の処理に進む。図23に示すステップS02の処理において、エンジン制御部20は、車両1のエンジンの始動の制御を行う。
【0098】
〈警報制御の処理フロー〉
図24及び図25は、警報制御の処理フローの説明図である。図24は、携帯端末2で実行される処理フローの説明図であり、図25は、車両1で実行される処理フローの説明図である。なお、図24及び図25に示す処理フローは、複数回実行されてもよい。
【0099】
まず、図24に示す処理フローについて説明する。図24のステップS01の処理において、制御部60は、警報要求があるか否かを判定する。警報要求は、例えば、操作部63を介したユーザからの入力により行われる。警報要求がある場合(図24のステップS01の処理でYESの場合)、図24のステップS02の処理に進む。一方、警報要求がない場合(図24のステップS01の処理でNOの場合)、図24に示す処理フローが終了する。図24のステップS02の処理において、通信部61は、警報要求の信号を送信する。通信部61が、警報要求の信号を送信すると、図24に示す処理フローが終了する。
【0100】
図25に示す処理フローについて説明する。図25に示す処理フローは、図24に示す処理フローが終了した後に開始される。図25のステップS01の処理において、制御部10は、データ送受信部18が警報要求の信号を受信したか否かを判定する。データ送受信部18が警報要求の信号を受信した場合(図25のステップS01の処理でYESの場合)、図25のステップS02の処理に進む。一方、データ送受信部18が警報要求の信号を受信していない場合(図25のステップS01の処理でNOの場合)、図25に示す処理フローが終了する。図25のステップS02の処理において、制御部10は、警報部19の制御を行う。警報部19の制御が行われることにより、例えば、ヘッドライトの点灯、ハザードランプの点滅、ホーンやサイレンによる音の出力、音声出力装置による音声の出力のうちのいずれか1つ以上が実行される。制御部10が、警報部19の制御を行うと、図25に示す処理フローが終了する。
【0101】
以上の実施形態では、撮影を開始する条件として自車両への対象物の接近を検出した場合について説明した。車両1に加わる振動を検出する図示せぬ振動センサ等他の盗難行為を検出するセンサを用いることにより、振動センサ等他の盗難行為を検出するセンサが、所定条件を検出した場合、撮影を開始するようにしてもよい。
【0102】
〈本実施形態の作用効果〉
ユーザは、携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の静止画を視認することにより、車両1の俯瞰画像の静止画の中に映っている対象物が、不審者であるか否かを確認することができる。そして、車両1の俯瞰画像の静止画の中に映っている対象物が
不審者である場合、図23及び図24に示す処理フローのように、不審者に対して警報を行うことができる。このように、本実施形態に画像表示システムによれば、車両1に接近してきた対象物が不審者であるか否かを、車両1の俯瞰画像の静止画によって判断することが可能となる。これにより、不審者でない者に対して警報を行うことを防止することができる。
【0103】
また、携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の静止画を視認するのみでは、車両1の俯瞰画像の静止画の中に映っている対象物が、不審者であるか否かを確認できない場合もある。また、車両1の俯瞰画像の静止画の中に映っている対象物を、詳しく観察したい場合もある。この場合、ユーザは、車両1の俯瞰画像の動画の送信を要求することにより、携帯端末2の表示部64に、車両1の俯瞰画像の動画が表示される。ユーザは、携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の動画を視認することにより、車両1の俯瞰画像の動画の中に映っている対象物が、不審者であるか否かを更に確認することができる。ユーザは、携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の動画を視認することにより、車両1の周囲の状況や、車両1に近づいてきた対象物をリアルタイムに確認することができる。
【0104】
携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の視点位置が変更されると、変更後の視点位置からみた車両1の俯瞰画像が携帯端末2の表示部64に表示される。ユーザは、携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像の視点位置を変更することにより、変更後の視点位置からみた車両1の俯瞰画像を確認することができる。ユーザは、車両1の俯瞰画像を任意の視点位置からみることにより、車両1の周辺の状況をより正確に確認することが可能となる。したがって、ユーザは、車両1の俯瞰画像の中に映っている対象物が、不審者であるか否かをより正確に確認することが可能となる。
【0105】
携帯端末2の表示部64に表示された車両1の俯瞰画像に対して接触操作が行われることにより、携帯端末2の表示部64に表示する画像の切替が行われる。例えば、車両1の俯瞰画像に替えて、車両1のフロントカメラ30によって撮影されている画像を、携帯端末2の表示部64に表示してもよい。また、例えば、車両1の俯瞰画像に替えて、車両1の車内カメラ50によって撮影されている画像を、携帯端末2の表示部64に表示してもよい。すなわち、車両1の俯瞰画像と、車両1のフロントカメラ30、左サイドカメラ31、右サイドカメラ32、バックカメラ33、車内カメラ50及び51のいずれかのカメラによって撮影されている画像とを切り替えて、携帯端末2の表示部64に表示させることが可能である。これにより、ユーザは、所望の映像を選択して視認することが可能となる。したがって、ユーザは、車両1の周辺の状況をより正確に確認することが可能となる。その結果、ユーザは、車両1の俯瞰画像の中に映っている対象物が、不審者であるか否かをより正確に確認することが可能となる。
【0106】
また、ユーザは、携帯端末2を操作し、自動追尾を選択することにより、第1撮影部11及び/又は第2撮影部12の撮影方向を、車両1に接近してきている対象物に対して向けることができる。すなわち、自動追尾が選択されることにより、カメラ200を車両1に接近してきている対象物に対して向けることができるので、車両1に近づいてきた対象物を中心とした映像をユーザは視認することができる。ユーザは、車両1に近づいてきた対象物を中心とした映像を視認することにより、車両1に近づいてきた対象物をより正確に確認することができる。これにより、車両1に近づいてきた対象物が不審者であるか否かをより正確に確認することができる。
【0107】
また、本実施形態によれば、車両1のバッテリーの電圧が低下しているとき、ユーザに、車両1のバッテリーの電圧が低下していることを知らせることができる。その結果、ユーザは、車両1のエンジンの始動の要求を行うか否かの判断を行うことができる。携帯端
末2から車両1へ、エンジンの始動の要求の信号が送られることにより、車両1のバッテリー上りを防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0108】
1 車両
2 携帯端末
3 サーバ
4 ネットワーク
10 制御部
11 第1撮影部
12 第2撮影部
13 画像作成部
14 記憶部
15 表示部
16 操作部
17 周辺監視部
18 データ送受信部
19 警報部
20 エンジン制御部
30 フロントカメラ
31 左サイドカメラ
32 右サイドカメラ
33 バックカメラ
30A、30B 光軸
40、41 ドアミラー
42、43 ピラー
50、51 車内カメラ
60 制御部
61 通信部
62 報知部
63 操作部
64 表示部
65 記憶部
100 対象物
200 カメラ
図1
図2
図3
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