【実施例】
【0031】
以下、実施例及び試験例を以って、本発明の有用性について具体的に説明する。ただし、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」とあるのは、すべて重量部を示す。
また、湿式粉砕液中のイプフェンカルバゾンの平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−950(株式会社堀場製作所製)で測定し、粒子の体積中位径として求めた。
【0032】
〔実施例1〕
水7.50部にアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部、イプフェンカルバゾン2.50部を加え、スリーワンモーター(HEIDON社製)でよく攪拌して混合した後、セラミック製ビーズを用いてダイノミル MULTI LAB(WAB社製)にて湿式粉砕し、平均粒子径0.7μmの粉砕液を得た。得られた粉砕液を、予めハンマーミル(株式会社ダルトン製)で混合したカルボキシメチルセルロースナトリウム2.00部、クレー94.00部、ラウリル硫酸塩0.50部の混合物に添加後、さらに水を4.00部添加し、双腕ニーダー(株式会社ダルトン製)で混練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥機(株式会社ダルトン製)で乾燥し、目開き1.4mmと0.85mmの篩を用いて篩別し、本発明の粒状組成物を得た。
【0033】
〔実施例2〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩1.00部に置き換えた以外は実施例1に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0034】
〔実施例3〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をリグニンスルホン酸塩1.00部に置き換えた以外は実施例1に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0035】
〔実施例4〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をポリカルボン酸塩1.00部に置き換えた以外は実施例1に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0036】
〔実施例5〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をラウリル硫酸塩1.00部に置き換えた以外は実施例1に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0037】
〔実施例6〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をジアルキルスルホコハク酸塩1.00部に置き換えた以外は実施例1に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0038】
〔実施例7〕
実施例2の湿式粉砕液の平均粒子径を0.3μmとした以外は実施例2に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0039】
〔実施例8〕
実施例2の湿式粉砕液の平均粒子径を0.9μmとした以外は実施例2に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0040】
〔実施例9〕
水7.00部にβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩0.10部、イプフェンカルバゾン2.50部を加え、スリーワンモーターでよく攪拌して混合した後、硬質ガラス製ビーズを用いてダイノミル MULTI LABにて湿式粉砕し、平均粒子径0.7μmの粉砕液を得た。得られた粉砕液を、予めハンマーミルで混合したデキストリン2.00部、炭酸カルシウム94.40部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.00部の混合物に添加後、さらに水を4.00部添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、目開き1.18mmと0.71mmの篩を用いて篩別し、本発明の粒状組成物を得た。
【0041】
〔実施例10〕
実施例9のβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩0.10部を0.01部、炭酸カルシウム94.40部を94.49部とした以外は実施例9に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0042】
〔実施例11〕
実施例9のβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩0.10部を6.00部、炭酸カルシウム94.40部を88.50部とした以外は実施例9に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0043】
〔実施例12〕
水7.50部にβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩1.00部、イプフェンカルバゾン2.50部を加え、スリーワンモーターでよく攪拌して混合した後、セラミック製ビーズを用いてダイノミル MULTI LABにて湿式粉砕し、平均粒子径0.6μmの粉砕液を得た。得られた粉砕液を、予めハンマーミルで混合したメチルセルロース3.00部、珪藻土30.00部、クレー62.50部、ジアルキルスルホコハク酸塩1.00部の混合物に添加後、さらに水を10.00部添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、目開き1.4mmと0.85mmの篩を用いて篩別し、本発明の粒状組成物を得た。
【0044】
〔実施例13〕
実施例12のメチルセルロース3.00部をヒドロキシプロピルメチルセルロース3.00部に置き換えた以外は実施例12に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0045】
〔実施例14〕
実施例12のメチルセルロース3.00部をポリビニルアルコール3.00部に置き換えた以外は実施例12に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0046】
〔実施例15〕
実施例12のメチルセルロース3.00部をアラビアガム3.00部に置き換えた以外は実施例12に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0047】
〔実施例16〕
水7.00部にポリカルボン酸塩0.30部、イプフェンカルバゾン2.50部を加え、スリーワンモーターでよく攪拌して混合した後、セラミック製ビーズを用いてダイノミル MULTI LABにて湿式粉砕し、平均粒子径0.7μmの粉砕液を得た。得られた粉砕液を、予めハンマーミルで混合したメチルセルロース3.00部、ベントナイト40.00部、タルク52.70部、ラウリル硫酸塩1.50部の混合物に添加後、さらに水を9.00部添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、目開き1.4mmと0.85mmの篩を用いて篩別し、本発明の粒状組成物を得た。
【0048】
〔実施例17〕
実施例16のベントナイト40.0部、タルク52.70部をパーライト粉砕物20.00部、炭酸カルシウム72.70部に置き換えた以外は実施例16に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0049】
〔実施例18〕
実施例16のベントナイト40.0部、タルク52.70部を珪藻土20.00部、クレー72.70部に置き換えた以外は実施例16に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0050】
〔実施例19〕
実施例16のベントナイト40.0部、タルク52.70部をセピオライト92.70部に置き換えた以外は実施例16に準じて調製し、本発明の粒状組成物を得た。
【0051】
〔比較例1〕
実施例1のアルキルナフタレンスルホン酸塩1.00部をポリオキシエチレンアルキルエーテル0.30部に置き換え、クレー94.00を94.70部とした以外は実施例1に準じて調製し、粒状組成物を得た。
【0052】
〔比較例2〕
実施例9のβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩0.10部をポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル0.10部に置き換えた以外は実施例9に準じて調製し、粒状組成物を得た。
【0053】
〔比較例3〕
実施例2の湿式粉砕液の平均粒子径を1.3μmとした以外は実施例2に準じて調製し、粒状組成物を得た。
【0054】
〔比較例4〕
水7.50部にポリオキシアルキレンアリルエーテル0.30部、イプフェンカルバゾン2.50部を加え、スリーワンモーターでよく攪拌して混合した後、セラミック製ビーズを用いてダイノミル MULTI LABにて湿式粉砕し、平均粒子径0.6μmの粉砕液を得た。得られた粉砕液を、予めハンマーミルで混合したカルボキシメチルセルロースナトリウム3.00部、珪藻土30.00部、クレー62.70部、リグニンスルホン酸塩0.50部、ジアルキルスルホコハク酸塩1.00部の混合物に添加後、さらに水を10.00部添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、目開き1.4mmと0.85mmの篩を用いて篩別し、粒状組成物を得た。
【0055】
〔比較例5〕
実施例16のメチルセルロースを除き、タルク52.70部を55.70部とした以外は実施例16に準じて調製し、粒状組成物を得た。
【0056】
〔比較例6〕
実施例9のβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩0.10部を0.005部、炭酸カルシウム94.40部を94.495部とした以外は実施例9に準じて調製し、粒状組成物を得た。
【0057】
〔比較例7〕
Jet粉砕機(株式会社セイシン企業製)にて平均粒子径1.0μmに乾式粉砕したイプフェンカルバゾン2.50部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.00部、クレー94.00部、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩1.00部、ラウリル硫酸塩0.50部をハンマーミルにて混合後、この混合物に水を11.0部添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、目開き1.4mmと0.85mmの篩を用いて篩別し、粒状組成物を得た。
【0058】
次に、試験例により、本発明の粒状組成物の有用性を示す。
<試験例1 イプフェンカルバゾンの水中放出性試験>
腰高シャーレ(φ14.5cm)に500mlの10度硬水を入れ(水深は3cmとなる)、15℃の恒温室に静置する。ここに、所定量の粒状組成物(16.5mg)を散粒し、静置する。24時間静置後、腰高シャーレ内の10ケ所より水をサンプリングし、すべてをよく混合し、イプフェンカルバゾン量を分析し、下記式にてイプフェンカルバゾンの水中放出率を求めた。結果は表1、2に示す。
【0059】
【数1】
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
<試験例2 イプフェンカルバゾンの除草効果試験>
水田圃場を1m×1m(1平方メートル)に区画し、水深3cmに保ち、タイヌビエの種子5gを土壌表層に播種した。タイヌビエ3.0葉期時に所定量(通常量)の粒状組成物(1g)および所定(通常)の半量の粒状組成物(0.5g)を各区画に均一散布した。粒状組成物散布40日後に残存するタイヌビエを抜き取って生重量(g)を測定し、次式により除草効果を求めた。結果は表1、2に示す。
【0063】
【数2】
【0064】
なお、所定(通常)の半量での試験は、実際の水田圃場で起こり得る可能性がある粒剤の散布ムラにより、処理量が所定量より少なくなってしまった地点を想定した試験である。
【0065】
表1、2に記載された結果から明らかなように、実施例1〜19の水中放出率は36〜55%であるのに対し、比較例1〜7の水中放出率は16〜30%であった。また、実施例1〜19の通常量処理の除草効果は99〜100%、半量処理の除草効果は91〜100%であるのに対し、比較例1〜7の通常量処理の除草効果は91〜98%、半量処理の除草効果は62〜85%であり、特に半量処理での除草効果に顕著な差が認められた。