特許第5872987号(P5872987)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大建工業株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社SKBの特許一覧

<>
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000002
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000003
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000004
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000005
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000006
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000007
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000008
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000009
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000010
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000011
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000012
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000013
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000014
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000015
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000016
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000017
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000018
  • 特許5872987-複動式の開閉ドア 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5872987
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】複動式の開閉ドア
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/58 20060101AFI20160216BHJP
   E06B 3/50 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   E05D15/58 A
   E06B3/50
【請求項の数】9
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-199245(P2012-199245)
(22)【出願日】2012年9月11日
(65)【公開番号】特開2014-55403(P2014-55403A)
(43)【公開日】2014年3月27日
【審査請求日】2015年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390021153
【氏名又は名称】株式会社SKB
(74)【代理人】
【識別番号】100148138
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 裕一
(72)【発明者】
【氏名】船渡 まなみ
(72)【発明者】
【氏名】角野 寿朗
(72)【発明者】
【氏名】成山 悟史
【審査官】 古屋野 浩志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−316605(JP,A)
【文献】 実開昭64−041592(JP,U)
【文献】 実開平03−074788(JP,U)
【文献】 特開2004−324123(JP,A)
【文献】 特開平09−256727(JP,A)
【文献】 特開2012−057372(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0169899(US,A1)
【文献】 米国特許第05486026(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 15/58
E06B 3/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドドアと揺動ドアを備えており、半開位置まで開放したスライドドアを揺動ドアに同行して全開位置へ揺動開放できる複動式の開閉ドアであって、
前記スライドドアは、先導ドア(2)と、先導ドア(2)で開閉操作される中間ドア(3)とで構成されており、
先導ドア(2)には、開口枠(1)に設けた第1ガイドレール(14)で移行案内される吊車型の第1ランナー(11)と、中間ドア(3)に設けたガイド枠(30)で開閉案内される第1ローラー(12)とが設けられており、
中間ドア(3)には、揺動ドア(4)に設けた第2ガイドレール(52)で開閉案内される第2ローラー(32)が設けられており、
半開位置における第1ランナー(11)は、第1ガイドレール(14)から離脱して先導ドア(2)の上部に格納され、かつ、第1ローラー(12)が中間ドア(3)のガイド枠(30)で支持されており、
半開位置における中間ドア(3)の第2ローラー(32)は、揺動ドア(4)の第2ガイドレール(52)で支持されており、
半開位置まで開放した状態における開口部の出入り可能な開口幅(B2)が、開口枠(1)の内法開口幅(B1)の半分の値を越えることを特徴とする複動式の開閉ドア。
【請求項2】
先導ドア(2)の左右に設けた第1ランナー(11)が、上方の作動姿勢と下方の待機姿勢との間で上下揺動可能に支持されるローラーアーム(19)と、該アーム(19)の揺動先端に軸支されるローラー(20)と、ローラーアーム(19)を作動姿勢へ向かって移動付勢するばね(21)を含んで構成されており、
中間ドア(3)および揺動ドア(4)には、それぞれローラーアーム(19)に接当して前記第1ランナー(11)を待機姿勢に切換える切換片(38・56)が設けられており、
開放途中のローラーアーム(19)が中間ドア(3)の切換片(38)に接当した状態において、先導ドア(2)で中間ドア(3)を同行して開放操作でき、
先導ドア(2)および中間ドア(3)が半開位置へ移動する間に、ローラーアーム(19)が切換片(38・56)で待機姿勢に切換えられる請求項1に記載の複動式の開閉ドア。
【請求項3】
中間ドア(3)に、開口枠(1)に設けた第3ガイドレール(74)で移行案内される吊車型の第2ランナー(73)と、前記第2ローラー(32)とが設けられており、
第2ランナー(73)は、中間ドア(3)の閉じ端側に配置されて、閉じ位置と半開位置との間を移行できるよう第3ガイドレール(74)で案内されており、
中間ドア(3)が半開位置へ開放された状態において、第2ランナー(73)と前後に対向する開口枠(1)に、第2ランナー(73)の前後方向の出入りを許すランナー開口(80)が形成されており、
先導ドア(2)および中間ドア(3)が揺動ドア(4)に同行して揺動開閉するとき、第2ランナー(73)がランナー開口(80)から出入りできる請求項1または2に記載の複動式の開閉ドア。
【請求項4】
揺動ドア(4)の揺動先端に、磁性金属板で形成されて、ランナー開口(80)を外面側から覆うカバー体(81)が設けられており、
ランナー開口(80)の内部に、カバー体(81)を磁気吸着するマグネットキャッチ(82)が設けてある請求項3に記載の複動式の開閉ドア。
【請求項5】
揺動ドア(4)と先導ドア(2)との間に、揺動ドア(4)が揺動するとき先導ドア(2)をスライド不能にロックするスライドロック機構が設けられており、
スライドロック機構は、前後揺動可能に支持されてロック位置とロック解除位置とに変位できるロックアーム(61)と、ロックアーム(61)に設けたロック片(65)と、ロック片(65)に対応して先導ドア(2)の側に設けた係合片(62)と、ロックアーム(61)をロック位置へ向かって揺動付勢するばね(63)とで構成されており、
揺動ドア(4)を閉じた状態において、ロックアーム(61)は開口枠(1)の内奥の膜板(8)で受止められてロック解除位置に切換えられており、
揺動ドア(4)が開放移動する状態において、ロックアーム(61)がばね(63)でロック位置に切換えられてロック片(65)と係合片(62)とが係合し、先導ドア(2)を閉じスライド不能にロックできる請求項2から4のいずれかひとつに記載の複動式の開閉ドア。
【請求項6】
閉じ位置において前後に隣接する中間ドア(3)と揺動ドア(4)との間に、中間ドア(3)の閉じ方向への移動限界を規定するストッパーが設けられており、
前記ストッパーが、中間ドア(3)の開放端寄りに設けた第1接当体(36)と、揺動ドア(4)の揺動先端寄りに設けられて第1接当体(36)を受止める第2接当体(54)とで構成してある請求項2から5のいずれかひとつに記載の複動式の開閉ドア。
【請求項7】
中間ドア(3)の下部と先導ドア(2)の下部との間に、先導ドア(2)の前後方向の振動きを規制する第1振止め構造が設けられており、
揺動ドア(4)の下部と中間ドア(3)の下部との間に、中間ドア(3)の前後方向の振動きを規制する第2振止め構造が設けてある請求項2から6のいずれかひとつに記載の複動式の開閉ドア。
【請求項8】
第1振止め構造が、先導ドア(2)の下部に配置されて下向きに開口する振止めレール(13)と、中間ドア(3)の下部に配置されて振止めレール(13)を移行案内するガイド構造とで構成されており、
ガイド構造が、縦軸の回りに回転自在に軸支される複数の振止めローラー(41)と、前後軸の回りに回転自在に軸支される複数の傾動規制ローラー(43)とを含んで構成してある請求項7に記載の複動式の開閉ドア。
【請求項9】
中間ドア(3)の開放端側の木口面に、半開位置まで開放操作された先導ドア(2)の開放端を受止める戸当体(46)が固定されており、
開口枠(1)の開放端側の縦枠(6)と、前記戸当体(46)との間に、中間ドア(3)の閉じ移動を規制するキャッチ構造が設けられており、
先導ドア(2)および中間ドア(3)を閉じ操作する状態において、先導ドア(2)を中間ドア(3)に先行して閉じ移動できる請求項2から8のいずれかひとつに記載の複動式の開閉ドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドアと揺動ドアとを備えていて、スライドドアを半開位置まで操作した状態において、スライドドアと揺動ドアとを同時に開放揺動して開口部を全開放できる複動式の開閉ドアに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の開閉ドアは、例えば特許文献1に公知である。そこでは、スライド戸体(スライドドア)と回動戸体(揺動ドア)とで複動式の開閉ドアを構成している。開口枠の上枠部分と回動戸体の上端には、それぞれスライド戸体のランナーを支持するガイドレールが設けてあり、これらのガイドレールは、回動戸体を閉じた状態においてのみ連続して、スライド戸体が一方のガイドレールから他方のガイドレールへ乗移るのを許す構造になっている。スライド戸体を閉じた状態では、ランナーが開口枠側のガイドレールで吊持されている。この状態からスライド戸体を回動戸体の側へ向かって半開位置まで開放操作すると、ランナーが回動戸体側のガイドレールに乗り移り、スライド戸体の全体が回動戸体側のガイドレールで支持される。従って、スライド戸体を回動戸体に同行して開放揺動させて開口部を全開放できる。スライド戸体を開閉するとき回動戸体が揺動するのを規制するために、回動戸体の揺動先端の上下に回り止めロッドを設け、これらを開口枠の上枠および下枠に係合できるようにしている。
【0003】
同様の開閉ドアは特許文献2にも見ることができる。そこでは、スライド扉(スライドドア)を支持する吊枠にランナーが固定してあり、このランナーを開口枠の全幅にわたって設けたガイドレールでスライド開閉自在に支持している。スライド扉は、吊枠に対してピボット軸を介して揺動開閉可能に軸支してある。スライド扉を閉じ位置から半開位置まで開放操作すると、吊枠がスライド扉に同行して移動し、スライド扉の上部に固定したレール枠が旋回扉に設けたローラー列で受止められて、スライド扉の重量が旋回扉で支持される。この状態で、旋回扉を開放方向へ旋回操作することにより、スライド扉が旋回扉に同行して揺動し、吊枠から分離することにより開口部を全開放できる。
【0004】
旋回扉を閉じ方向へ旋回操作すると、スライド扉が吊枠と再び結合した状態になるので、スライド扉および吊枠をスライド操作して閉じ位置へ戻すことができる。特許文献2の開閉ドアにも、スライド扉を開閉するとき旋回扉が揺動するのを規制するためのロック機構が旋回扉の側に設けてある。また、スライド扉を開閉するとき、スライド扉がピボット軸を中心にして開放揺動するのを規制する別のロック機構が、吊枠とスライド扉との間に設けてある。
【0005】
本発明に係る開閉ドアに関して、特許文献3のスライド開きドアが公知である。そこでは、開口枠に固定した第1ガイドレールと、回動ドア(揺動ドア)に設けた第2ガイドレールとでスライドドアをスライド開閉自在に案内支持している。スライドドアには、第1ガイドレールで移行案内されるランナーと、第2ガイドレールで移行案内されるローラー列とが設けてある。第1ガイドレールの長さはスライドドアの幅と同じに設定してあり、ランナーは第1ガイドレールで吊持される作動姿勢と、第1ガイドレールから分離してスライドドアの上部に格納された待機姿勢とに姿勢変更できる。
【0006】
従って、閉じ位置にあったスライドドアを回動ドア側の半開位置まで開放操作して、ランナーを待機姿勢に切換えた状態では、スライドドアを回動ドアに同行揺動させて開口部を全開放できる。特許文献3のスライド開きドアには、スライドドアを開閉するとき、回動ドアが揺動するのを規制するためのロック機構と、回動ドアを揺動開閉するとき、スライドドアが回動ドアから抜け出すのを規制する別のロック機構が両ドアの間に設けてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭60−091778号公報(第8頁15行〜9頁9行、第5図)
【特許文献2】特開平06−058037号公報(段落番号0011、図4
【特許文献3】特許第4229748号公報(段落番号0029〜0032、図1図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の開閉ドアによれば、スライドドアを揺動ドアの側へスライドさせて半開位置へ開放することができ、さらに、より広い開口幅が必要である場合には、スライドドアおよび揺動ドアを揺動して全開放することができる。特許文献2、および特許文献3の開閉ドアにおいても同様に、スライドドアを半開放位置まで開放でき、さらにスライドドアおよび揺動ドアを全開放位置まで開放できる。
【0009】
しかし、特許文献1〜3の従来の複動式の開閉ドアでは、いずれの場合にもスライドドアと揺動ドアとで開閉ドアを構成するので、スライドドアを半開位置まで開放した状態における出入り可能な開口幅が、開口枠の内法左右幅の半分未満の値にしかならない。例えば、開口枠の内法左右幅が120cmである場合には、半開放した状態の出入り可能な開口幅は53cm弱にしかならない。そのため、車椅子を出入りさせる場合には、スライドドアを半開位置まで開放操作し、さらに、スライドドアと揺動ドアを揺動して全開放位置まで開放操作する必要がある。また、半開放状態における開口幅が小さいため、介助者が車椅子の使用者を抱きかかえて出入りするような場合に出入りしにくい。
【0010】
また、特許文献2の開閉ドアは、スライドドアを吊枠に連結した状態で吊枠ごとスライド開閉させ、スライドドアを専用のピボット軸の回りに揺動させて吊枠に対して出入りさせるが、各ドアを開閉する際に2種類のロック機構を適切に切換える必要がある。そのため、ドアを開け閉めするのにさらに多くの手間が係るのを避けられない。
【0011】
元来、この種の開閉ドアは、半開位置における出入りできる開口幅が不足するのを、各ドアを全開放位置まで開放して必要な開口幅を確保する構造であるから、その機能に問題はないはずである。しかし、上記のように、日常的に車椅子を使用するユーザーにとっては使い勝手に不満があり、開口部の開口幅が狭い場合であっても、より簡便に開閉ドアを開閉できることが望まれている。
【0012】
半開放状態にしたときの出入り可能な開口幅を大きくするために、開口枠の内法左右幅を拡大することはできる。しかし、その場合には、開閉ドアの全体が大形化し、コストが嵩むのを避けられない。また、住宅に設けられる開閉ドアの開口枠の開口幅は、廊下の幅や出入りする区画の開口幅などの建物躯体の構造によって決まっているため、開口枠の開口幅をむやみに大きくすることはできず、比較的小さな開口幅の開口枠において、開閉ドアの使い勝手を向上することが強く求められている。とくに、既存の開口部を利用して開閉ドアを設置する場合には、殆どの場合、開口枠の開口幅を拡大することは許されないため、比較的小さな開口幅の開口枠に適合できる複動式の開閉ドアであることが導入時の条件となる。
【0013】
本発明の目的は、比較的小さな開口幅の開口部において、半開位置において出入り可能な開口幅を大きくでき、従って、車椅子の使用者および介助者にとってドアの開閉操作や、開口部の出入りを簡便に行える、使い勝手に優れた複動式の開閉ドアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る複動式の開閉ドアは、スライドドアと揺動ドアを備えており、半開位置まで開放したスライドドアを揺動ドアに同行して全開位置へ揺動開放できる複動式の開閉ドアを適用対象とする。スライドドアは、先導ドア2と、先導ドア2で開閉操作される中間ドア3とで構成する。先導ドア2には、開口枠1に設けた第1ガイドレール14で移行案内される吊車型の第1ランナー11と、中間ドア3に設けたガイド枠30で開閉案内される第1ローラー12とが設けてある。中間ドア3には、揺動ドア4に設けた第2ガイドレール52で開閉案内される第2ローラー32が設けてある。半開位置における第1ランナー11は、第1ガイドレール14から離脱して先導ドア2の上部に格納され、かつ、第1ローラー12が中間ドア3のガイド枠30で支持されている。半開位置における中間ドア3の第2ローラー32は、揺動ドア4の第2ガイドレール52で支持されている。本発明に係る複動式の開閉ドアは、図1に示すように、半開位置まで開放した状態における開口部の出入り可能な開口幅B2が、開口枠1の内法開口幅B1の半分の値を越えることを特徴とする。
【0015】
先導ドア2の左右に設けた第1ランナー11は、上方の作動姿勢と下方の待機姿勢との間で上下揺動可能に支持されるローラーアーム19と、該アーム19の揺動先端に軸支されるローラー20と、ローラーアーム19を作動姿勢へ向かって移動付勢するばね21を含んで構成してある。中間ドア3および揺動ドア4には、それぞれローラーアーム19に接当して第1ランナー11を待機姿勢に切換える切換片38・56が設けてある。開放途中のローラーアーム19が中間ドア3の切換片38に接当した状態において、先導ドア2で中間ドア3を同行して開放操作できる。先導ドア2および中間ドア3が半開位置へ移動する間に、図10に示すように、ローラーアーム19が切換片38・56で待機姿勢に切換えられる。
【0016】
図15、および図16に示すように、中間ドア3に、開口枠1に設けた第3ガイドレール74で移行案内される吊車型の第2ランナー73と、前記第2ローラー32とを設ける。第2ランナー73は、中間ドア3の閉じ端側に配置されて、閉じ位置と半開位置との間を移行できるよう第3ガイドレール74で案内する。中間ドア3が半開位置へ開放された状態において、第2ランナー73と前後に対向する開口枠1に、第2ランナー73の前後方向の出入りを許すランナー開口80を形成する(図17参照)。先導ドア2および中間ドア3が揺動ドア4に同行して揺動開閉するとき、第2ランナー73はランナー開口80から出入りできる。
【0017】
揺動ドア4の揺動先端に、磁性金属板で形成されて、ランナー開口80を外面側から覆うカバー体81を設ける。ランナー開口80の内部に、カバー体81を磁気吸着するマグネットキャッチ82を設ける。
【0018】
揺動ドア4と先導ドア2との間に、揺動ドア4が揺動するとき先導ドア2をスライド不能にロックするスライドロック機構を設ける。図12および図13に示すように、スライドロック機構は、前後揺動可能に支持されてロック位置とロック解除位置とに変位できるロックアーム61と、ロックアーム61に設けたロック片65と、ロック片65に対応して先導ドア2の側に設けた係合片62と、ロックアーム61をロック位置へ向かって揺動付勢するばね63とで構成する。揺動ドア4を閉じた状態において、ロックアーム61は開口枠1の内奥の膜板8で受止められてロック解除位置に切換えられている。揺動ドア4が開放移動する状態においては、ロックアーム61がばね63でロック位置に切換えられてロック片65と係合片62とが係合し、先導ドア2を閉じスライド不能にロックできる。
【0019】
閉じ位置において前後に隣接する中間ドア3と揺動ドア4との間に、中間ドア3の閉じ方向への移動限界を規定するストッパーを設ける。図7に示すように、ストッパーは、中間ドア3の開放端寄りに設けた第1接当体36と、揺動ドア4の揺動先端寄りに設けられて第1接当体36を受止める第2接当体54とで構成する。
【0020】
中間ドア3の下部と先導ドア2の下部との間に、先導ドア2の前後方向の振動きを規制する第1振止め構造を設ける。揺動ドア4の下部と中間ドア3の下部との間に、中間ドア3の前後方向の振動きを規制する第2振止め構造を設ける。
【0021】
第1振止め構造は、先導ドア2の下部に配置されて下向きに開口する振止めレール13と、中間ドア3の下部に配置されて振止めレール13を移行案内するガイド構造とで構成する。図8に示すように、ガイド構造は、縦軸の回りに回転自在に軸支される複数の振止めローラー41と、前後軸の回りに回転自在に軸支される複数の傾動規制ローラー43とを含んで構成する。
【0022】
中間ドア3の開放端側の木口面に、半開位置まで開放操作された先導ドア2の開放端を受止める戸当体46を固定する。開口枠1の開放端側の縦枠6と、前記戸当体46との間に、中間ドア3の閉じ移動を規制するキャッチ構造を設ける。これにより、先導ドア2および中間ドア3を閉じ操作する状態において、先導ドア2を中間ドア3に先行して閉じ移動できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明においては、先導ドア2、中間ドア3、および揺動ドア4の三者で複動式の開閉ドアを構成し、先導ドア2および中間ドア3を半開位置まで開放した状態において、出入り可能な開口幅B2が、開口枠1の内法開口幅B1の半分の値を越えるようにした。このように、3枚構造の複動式の開閉ドアによれば、1個のスライドドアと揺動ドアとで構成した従来の2枚構造の複動式の開閉ドアに比べて、比較的小さな開口幅の開口部であったとしても、出入り可能な開口幅B2を充分に大きくできる。従って、本発明に係る3枚構造の複動式の開閉ドアによれば、揺動ドア4を開放操作するまでもなく出入り可能な開口幅B2を大きくして、開口部における出入りを容易に行える。また、車椅子に着座した状態で揺動ドア4を開放揺動する場合には、車椅子を半開状態の開口部に近接する状態で揺動ドア4を開放操作できるので、ドアの開閉操作をより簡便に行って車椅子での出入りを楽に行うことができる。また、本発明に係る3枚構造の複動式の開閉ドアにおいては、先導ドア2の開閉動作に連動して中間ドア3を開閉移動させるので、先導ドア2と中間ドア3を個別に開閉する必要がなく、より簡便に複動式の開閉ドアを開閉できる。
【0024】
上下揺動するローラーアーム19と、ローラー20と、ローラーアーム19を移動付勢するばね21などで第1ランナー11を構成し、ばね21の付勢力で第1ランナー11を作動姿勢に保持できるようにした。そのうえで、第1ランナー11を待機姿勢に切換える切換片38・56を中間ドア3および揺動ドア4に設けて、単に先導ドア2を開閉するだけで第1ランナー11を待機姿勢に切換え、あるいは作動姿勢に切換えられるようにした。従って、先導ドア2および中間ドア3の開閉時に、ロック機構を操作するなどの無駄な動作を行う必要もなく、先導ドア2および中間ドア3を揺動開閉可能な状態に保持し、あるいはスライド開閉可能な状態に戻すことができ、一連の開閉動作をより簡単な操作で簡便に行える。また、ローラーアーム19と中間ドア3の切換片38を利用して、中間ドア3を先導ドア2に同行して開閉できるようにするので、別途連動構造を設ける場合に比べて、複動式の開閉ドアの構造を簡素化できる。先導ドア2の左右一対の第1ランナー11を、開口枠1に設けた第1ガイドレール14で移行案内するので、閉じ位置と半開位置との間の先導ドア2の開閉移動を、常に安定した状態で円滑に行うことができる。
【0025】
中間ドア3に、第3ガイドレール74で移行案内される吊車型の第2ランナー73を設ける複動式の開閉ドアによれば、固定支持された第3ガイドレール74と揺動ドア4とで中間ドア3の重量を支持することができる。従って、中間ドア3を開閉案内する支持構造を簡素化して、その分だけ複動式の開閉ドアの製造コストを削減でき、しかも中間ドア3をより安定した状態で開閉できる。また、先導ドア2と中間ドア3とが揺動ドア4に同行して揺動開閉する状態では、第2ランナー73を第3ガイドレール74から分離し、開口枠1に設けたランナー開口80を介して前後方向へ出入りさせるので、各ドア2〜4の揺動を円滑に行える。
【0026】
開口枠1に形成したランナー開口80は、開閉ドアの正面の上部に位置しているため目立ちやすく、開閉ドアの外観を損なうおそれがある。しかし、揺動ドア4の揺動先端に設けたカバー体81でランナー開口80を外面側から覆うようにすると、ランナー開口80が目立つのを防止して開閉ドアの外観を向上できる。また、カバー体81を磁性金属板で形成して、ランナー開口80に設けたマグネットキャッチ82で磁気吸着することにより、先導ドア2および中間ドア3をスライド開閉するときに、揺動ドア4が開放方向へ揺動するのをさらに確実に防止できる。全開位置にあった揺動ドア4を閉じ操作したとき、揺動ドア4が開口枠1に衝突した反動で開くのを、マグネットキャッチ82で防止することができる。
【0027】
揺動ドア4と先導ドア2との間にスライドロック機構を設けると、ロックアーム61と係合片62とが係合することにより、半開位置までスライド開放した先導ドア2が閉じ側へスライドするのを確実に防止できる。従って、揺動ドア4を閉じ位置から開放揺動する際に、先導ドア2が閉じスライドするのを確実に防止し、先導ドア2および中間ドア3を揺動ドア4と共に安全に開放揺動できる。また、揺動ドア4を閉じ位置から開放揺動する動作、あるいは全開位置から閉じ位置へ閉じ揺動する動作に連動して、ロックアーム61をロック位置とロック解除位置に自動的に切換えることができるので、スライドロック機構をロック姿勢あるいはロック解除姿勢に切換える手間を省くことができる。なお、半開位置まで開放された中間ドア3は、その戸当体46が先導ドア2の開放端側の木口面で受止められているので、中間ドア3が単独で閉じ側へ移動することはない。
【0028】
中間ドア3と揺動ドア4との間に、第1接当体36と第2接当体54とからなるストッパーを設けると、先導ドア2および中間ドア3を閉じた状態において、中間ドア3がストッパーで規定された移動限界を越えて閉じ側へ移動するのを規制できる。従って、閉じ状態にした中間ドア3が意図的に閉じ操作されるような場合であっても、中間ドア3が揺動ドア4から離脱するのを確実に防止して、中間ドア3を適正な閉じ状態に維持できる。
【0029】
中間ドア3と先導ドア2との間に第1振止め構造を設け、さらに、揺動ドア4と中間ドア3との間に第2振止め構造を設けると、先導ドア2および中間ドア3をスライド開閉するとき、各ドア2・3が前後に触れ動くのを、両振止め構造で確実に防止できる。また、前後方向の触れ動きを防止した状態で各ドア2・3を開閉できるので、先導ドア2および中間ドア3の開閉操作を、安定した状態で軽快に行うことができる。
【0030】
先導ドア2に設けた振止めレール13と、中間ドア3に設けた複数の振止めローラー41と、複数の傾動規制ローラー43などで第1振止め構造を構成すると、先導ドア2の前後の振れを規制するのと同時に、先導ドア2が左右傾動しようとするのを傾動規制ローラー43で防止できる。従って、先導ドア2を中間ドア3に対して開閉方向へ引違い操作する際に、先導ドア2が開閉操作力による傾動モーメントを受けてぎくしゃくするのを解消して、先導ドア2を円滑に開閉することができる。とくに、車椅子に着座した状態ではハンドル9を低い位置から操作する関係で、先導ドア2に傾動モーメントが作用しやすいが、こうした場合でも、先導ドア2が傾動しようとするのを傾動規制ローラー43で規制して、先導ドア2を円滑に開閉することができる。
【0031】
中間ドア3の開放端側に設けた戸当体46と、開口枠1の開放端側の縦枠6との間にキャッチ構造を設けると、先導ドア2を閉じ操作するとき、先導ドア2のみを中間ドア3に先行して閉じ移動できる。また、先導ドア2を閉じ操作し始めた状態において、中間ドア3が先導ドア2に同行して閉じ移動しようとするのをキャッチ構造で阻止できる。従って、先導ドア2が所定の状態にまで閉じ操作されたのち、中間ドア3を先導ドア2に同行して閉じ移動させることができ、中間ドア3を動きに無駄のない状態で閉じ移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明に係る複動式の開閉ドアの平面図である。
図2】本発明に係る複動式の開閉ドアの正面図である。
図3】開閉ドアを閉じた状態の平面図である。
図4図3におけるA−A線断面図である。
図5図3におけるB−B線断面図である。
図6図4におけるC−C線断面図である。
図7図5におけるD−D線断面図である。
図8】開閉ドアの分解斜視図である。
図9】開閉ドアの開放動作を示す動作説明図である。
図10図11におけるE−E線断面図である。
図11】先導ドアと中間ドアを半開位置まで開放した状態の平面図である。
図12】先導ドアのスライドロック構造を示す一部破断平面図である。
図13】スライドロック構造の状態の変化を示す一部破断平面図である。
図14】開閉ドアの閉じ動作を示す動作説明図である。
図15】別の実施例に係る複動式の開閉ドアの正面図である。
図16図15におけるF−F線断面図である。
図17図15に係る中間ドアの揺動動作を示す横断平面図である。
図18】切換え片の別の実施例を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(実施例) 図1ないし図14は、本発明に係る複動式の開閉ドアの実施例を示している。本発明における前後、左右、上下とは、図1図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
【0034】
図2において、複動式の開閉ドアは、開口部の左右両側および上部に沿って配置した開口枠1と、開口部を開閉する先導ドア2、中間ドア3、揺動ドア4と、これらのドア2〜4の支持構造などで構成してある。各ドア2〜4のドアパネル2a・3a・4aは、それぞれ木質のパネルで形成するが、必要に応じて木材、プラスチック材、金属材を併用したパネルで形成することができる。開口枠1は、閉じ端側の縦枠5と、開放端側の縦枠6と、両縦枠5・6の上部どうしを繋ぐ上枠7と、上枠7の後部に設けられて揺動ドア4の閉じ限界を規定する膜板8などで構成してある。先導ドア2および中間ドア3は、それぞれスライド開閉されるスライドドアであって、図2および図3に示す閉じ位置と、半開位置との間を往復スライドできる。
【0035】
半開位置とは、図1に示すように、先導ドア2および中間ドア3が、開放限界位置まで開放操作されて揺動ドア4の後面側に位置している状態であり、このとき、3個のドア2〜4は前後に重なっている。閉じ位置における先導ドア2と中間ドア3、および中間ドア3と揺動ドア4とは、図2に示すように、それぞれ所定の寸法分だけ前後に重なっている。中間ドア3の左右幅は、揺動ドア4の左右幅と一致させてあり、先導ドア2の左右幅は、中間ドア3および揺動ドア4の左右幅より大きく設定してある。先導ドア2の閉じ端側の前後には、各ドア2〜4を開閉操作するためのハンドル9が設けてある。先導ドア2を半開位置まで開放操作した状態においては、ハンドル9は図1に示すように中間ドア3の閉じ端より側方に露出している。
【0036】
先導ドア2を閉じ位置と、半開位置との間で往復スライドするために、ドアパネル2aの上端および下端に形成した溝に開閉構造を設けている。具体的には、ドアパネル2aの上端の溝の内部には、左右一対の吊車型の第1ランナー11と、第1ローラー12とが組付けてあり、下端に形成した溝には振止めレール13が固定してある。また、開口枠1の上枠7には、第1ランナー11を移行案内する第1ガイドレール14が設けてある。第1ガイドレール14は断面がC字状のアルミニウム製の条材からなり、その下部に後述する第1ランナー11のローラー20を移行案内するレール壁15が前後に設けてある(図6参照)。第1ガイドレール14の左右長さは、開口枠1の閉じ端から揺動ドア4の左右中途部に至る長さに設定してある。
【0037】
図4および図8に示すように、第1ランナー11はユニット部品化されており、断面がL字状のランナーベース17と、同ベース17で支軸18を介して上下揺動可能に軸支されるローラーアーム19と、ローラーアーム19の揺動先端に回転自在に軸支されるローラー20と、ローラーアーム19を移動付勢するばね21などで構成してある。ランナーベース17の開放端側には、先導ドア2が中間ドア3へ乗り移る動作を円滑にし、あるいは中間ドア3が揺動ドア4へ乗り移る動作を円滑にするための補助ローラー22が設けてある(図4参照)。
【0038】
ローラーアーム19は、支軸18で上方の作動姿勢と下方の待機姿勢との間を上下揺動できるように支持されており、ばね21で作動姿勢へ向かって揺動付勢してある。ローラーアーム19が作動姿勢にあるとき、ローラー20は第1ガイドレール14で吊持可能な高さに保持されており、ローラーアーム19の下端側はランナーベース17の底壁で受け止められている。先導ドア2の閉じ端側に配置した第1ランナー11のローラー20は、先の第1ガイドレール14の前側のレール壁15で吊持され、先導ドア2の開放端側に配置した第1ランナー11のローラー20は、第1ガイドレール14の後側のレール壁15で吊持される。そのため、前者ローラー20はローラーアーム19の前面側に軸支されており、後者ローラー20はローラーアーム19の後面側に軸支されている。ローラーアーム19は、半開位置の直前の位置で待機姿勢に切換えられるが、このときに閉じ端側に配置した第1ランナー11のローラー20の下方揺動を許すために、前側のレール壁15に切欠部23が形成してある(図10参照)。
【0039】
第1ローラー12は、断面がL字状のローラーベース26で、その立壁に固定したローラー軸27を介して回転自在に支持されており、この実施例では、7個の第1ローラー12をローラーベース26で一定間隔おきに軸支して全体をユニット部品化している。ローラーベース26は、先の左右一対の第1ランナー11の間に配置されてドアパネル2aの溝に締結してある。閉じ位置から開放操作された先導ドア2の第1ローラー12を、中間ドア3で開閉案内するために、中間ドア3の左右両端にガイド枠30を設けている。
【0040】
中間ドア3のドアパネル3aの上端および下端には、先導ドア2と同様に開閉構造を組付けるための溝が設けてある。ドアパネル3aの上端の溝の内部には、第2ローラー32が組付けてあり、下端の溝には振止めレール33が固定してある。第2ローラー32は、アルミニウム製の条材からなるローラーベース34で、その前側の立壁に固定したローラー軸35を介して回転自在に支持してある。この実施例では、12個の第2ローラー32をローラーベース34で一定間隔おきに軸支して全体をユニット部品化している。中間ドア3が閉じ位置に位置している状態では、12個の第2ローラー32のうち、開放端側の第2ローラー32が揺動ドア4の第2ガイドレール52で支持されている(図5参照)。また、閉じ端側のガイド枠30の内面上部に設けた規制リブ31が、開放端側に位置する第1ローラー12の上面で支持されている(図4図6参照)。つまり、閉じ状態の中間ドア3は、その両端が先導ドア2と揺動ドア4で支持されている。
【0041】
ローラーベース34の開放端側の立壁には、ストッパーピン(第1接当体)36が固定してある。先に説明した左右一対のガイド枠30は、ローラーベース34の後側の壁構造を切除して形成してあり、その前部下端に第1ローラー12の下面を支持する支持壁37が形成してある(図6参照)。中間ドア3の閉じ端側のガイド枠30の上面には、ローラーアーム19を待機姿勢に切換え操作する切換片38が固定してある。この切換片38は、中間ドア3を先導ドア2と同行して開放操作する際の連動構造を兼ねている。中間ドア3に設けたガイド枠30で第1ローラー12を支持することにより、先導ドア2を中間ドア3で支持することができ、半開位置においては、先導ドア2の重量の全てを中間ドア3で支持している。
【0042】
開閉時の先導ドア2は、中間ドア3の下部と先導ドア2の下部との間に設けた第1振止め構造で、前後方向の振動きが規制してある。第1振止め構造は、先導ドア2の下部に配置されて下向きに開口する振止めレール13と、中間ドア3の先導ドア2との引違い面側の下部に配置されて、振止めレール13を移行案内するガイド構造とで構成する。
【0043】
図6および図8において、ガイド構造は、振止めベース40の底壁の閉じ端と左右中途部とに配置されて、縦軸回りに回転自在に軸支される2個の振止めローラー41と、振止めベース40に折起されたブラケット42で、前後軸の回りに回転自在に軸支される5個の傾動規制ローラー43とでユニット部品として構成してある。振止めレール13は、その前後壁が振止めローラー41を前後に挟む状態で先導ドア2と共に開閉移動し、その間に振止めレール13の上壁が傾動規制ローラー43の上周面で移行案内される。
【0044】
先導ドア2が中間ドア3に対して開閉方向へ引違い操作される状態においては、ハンドル9がドアパネル2aの上下中央より下側に設けてある関係で、先導ドア2が開閉操作力による傾動モーメントを受けてぎくしゃくする。とくに、車椅子に着座した状態では、起立した使用者が操作する場合に比べて操作位置が低くなるため、先導ドア2に傾動モーメントが作用しやすい。こうした、先導ドア2の傾動に伴う不規則な動きを解消して、常に円滑に先導ドア2を開閉するために、振止めレール13の上壁を5個の傾動規制ローラー43で受止めるようにしている。なお、先導ドア2は、基本的に第1ランナー11を介して第1ガイドレール14で吊持されてドア上面が水平姿勢を維持しており、上記のように傾動モーメントを受けて先導ドア2が傾動し始めた時点で、振止めレール13の上壁が傾動規制ローラー43で受止められる。
【0045】
図8に示すように、中間ドア3の開放端側の木口面には、半開位置まで開放操作された先導ドア2の開放端側の木口面を受止める上下の戸当体46・47が固定してある。各戸当体46・47は、鋼板で形成してあり、先導ドア2の開閉領域に張出す状態で接当壁46a・47aが一体に形成してある。中間ドア3を半開位置まで開放操作した状態において、上側の戸当体46の接当壁46aと対向する開放端側の縦枠6には、マグネットキャッチ48が固定してある(図12参照)。
【0046】
接当壁46aをマグネットキャッチ48で磁気吸着することにより、先導ドア2を半開位置から閉じ操作するとき、中間ドア3が先導ドア2に同行して閉じ側へ移動し、あるいは中間ドア3が勝手に閉じ側へ移動するのをマグネットキャッチ48で規制できる。従って、先導ドア2が先行してスライド移動したのち、中間ドア3を先導ドア2で閉じ位置へ向かって同行スライド操作できる。中間ドア3を同行スライドするための連動構造については後述する。以上のように、戸当体46の接当壁46aとマグネットキャッチ48とは、中間ドア3の閉じ移動を規制するキャッチ構造を構成している。
【0047】
揺動ドア4は、開放端側の縦枠6に固定したヒンジで51で揺動開閉自在に支持してある。揺動開閉する揺動ドア4は、揺動ドア4の全体が開口枠1の内部に収まる閉じ位置(図1に実線で示す状態)と、揺動ドア4の全体がヒンジ軸を中心にして90度以上開き揺動する全開位置(図1に想像線で示す状態)との間を揺動できる。揺動ドア4のドアパネル4aの上端には、中間ドア3を開閉自在に移行案内する第2ガイドレール52が設けてある。第2ガイドレール52はアルミニウム製の条材からなり、その後部下端に第2ローラー32を支持するレール壁53が一体に形成してある。
【0048】
揺動ドア4の上面の揺動先端には、先に説明したストッパーピン36を受止めるストッパー片(第2接当体)54が、中間ドア3の移行軌跡に突出する状態で固定してある(図7図8参照)。これらのストッパーピン36とストッパー片54とで、中間ドア3の閉じ方向への移動限界を規定するストッパーを構成している。揺動ドア4の上面の揺動基端には、ローラーアーム19に接当して開放端側の第1ランナー11を待機姿勢に切換える切換片56が固定してある。
【0049】
揺動ドア4の吊元側の木口面には、半開位置まで開放操作された中間ドア3の開放端側の木口面を受止める戸当体57が固定してある。戸当体57は鋼板で形成してあり、中間ドア3の開閉領域に張出す状態で接当壁57aが一体に形成してある。また、揺動ドア4の下部と中間ドア3の下部との間に、中間ドア3の前後方向の振動きを規制する第2振止め構造が設けてある。図6に示すように、第2振止め構造は、先に説明した中間ドア3の振止めレール33と、揺動ドア4の下部に固定したホルダー58で縦軸回りに回転自在に支持される振止めローラー59とで構成してあり、振止めローラー59で振止めレール33を移行案内している。
【0050】
先導ドア2を開放操作する過程では、中間ドア3の閉じ端側のガイド枠30に設けた規制リブ31が、先導ドア2と共に移行する第1ローラー12で次々に支持される。また、先導ドア2と中間ドア3とが同時に半開位置へ向かって開放操作される過程では、中間ドア3の第2ローラー32が、揺動ドア4に設けた第2ガイドレール52で次々に支持されて、中間ドア3が揺動ドア4で支持される。さらに、先導ドア2と中間ドア3を半開位置まで開放した状態においては、先導ドア2と中間ドア3の重量の全てが揺動ドア4で支持される。
【0051】
半開位置まで開放操作された先導ドア2と中間ドア3は、図1に想像線で示すように、揺動ドア4に同行して全開放位置まで揺動開放される。このように、揺動ドア4が揺動するとき、先導ドア2が揺動ドア4から閉じ側へスライド移動するのを防ぐために、揺動ドア4と先導ドア2との間にスライドロック機構を設けている。
【0052】
図12に示すように、スライドロック機構は、揺動ドア4の揺動基端側の切換片56で前後揺動可能に軸支されるロックアーム61と、ロックアーム61に対応して先導ドア2の側に設けた係合片62と、ロックアーム61を揺動付勢するばね63とで構成してある。ロックアーム61は鉤形のプレス成形品からなり、その一端が切換片56に設けた軸64で前後揺動可能に支持してある。ロックアーム61の揺動先端の前縁には、先の係合片62と係合するロック片65が下向きに折曲げてあり、揺動先端の後縁には膜板8に接当する接当爪66が下向きに折曲げてある。
【0053】
ばね63で揺動付勢されたロックアーム61は、図13に示すように、接当爪66が切換片56の下面から後方へ進出するロック位置と、図12に示すように、接当爪66が膜板8で受止められてロックアーム61の全体が切換片56の下面へ退入するロック解除位置とに変位できる。係合片62は、ランナーベース17の後側の立壁を利用して前向きに折曲げ形成してあり、先導ドア2が揺動ドア4と共に同行して開放揺動する状態においては、係合片62のスライド軌跡とロック片65とが交差して、係合片62をロック片65で受止めることができる。従って、先導ドア2を閉じスライド不能にロックできる。図6、および図11において符号69は、揺動ドア4が全開位置から閉じ位置へ復帰揺動するとき、先導ドア2が膜板8に衝突するのを防ぐ緩衝体である。また、図12において、符号70は接当爪66を受止めるために膜板8に固定したゴムマットである。
【0054】
次に、複動式の開閉ドアを開閉するときの各部材の動作を説明する。図3に示すように、先導ドア2と中間ドア3と揺動ドア4の三者が閉じ状態にあるとき、先導ドア2は第1ランナー11を介して第1ガイドレール14で吊持されている。この状態で、ハンドル9を握って先導ドア2を開放操作すると、図9(a)に示すように先導ドア2のみがスライド開放され、閉じ端側のローラーアーム19が、中間ドア3に設けた切換片38に接当する。その間に、第1ローラー12は中間ドア3に設けたガイド枠30に案内されながら開放方向へ移動する。ローラーアーム19が切換片38に接当したのちに、中間ドア3は先導ドア2に同行して開放方向へ移動する。つまり、ローラーアーム19と切換片38は、先導ドア2および中間ドア3を開放操作する際の連動構造を兼ねている。
【0055】
上記の状態から先導ドア2をさらに開放操作すると、中間ドア3の第2ローラー32が揺動ドア4の第2ガイドレール52に乗移った状態で開放方向へ移動する。そして、図9(b)に示すように、先導ドア2と中間ドア3が半開位置に達する直前に、左右のローラーアーム19が、揺動ドア4の左右に設けた切換片38・56に接当する。この状態から先導ドア2を半開位置まで移動させると、中間ドア3が縦枠6の戸当体57に受止められて、その戸当体46がマグネットキャッチ48で吸着される。同時に、図10に示すように、左右のローラーアーム19が切換片38・56で待機姿勢に切換え操作される。このとき、開放端側のローラー20は、第1ガイドレール14から分離しているので、レール壁15に邪魔されることもなく下方揺動できる。また、閉じ端側のローラー20は、第1ガイドレール14の内部に位置しているものの、レール壁15に形成した切欠部23に臨む状態になっているので、レール壁15に邪魔されることもなく下方揺動して待機姿勢に保持される。
【0056】
図1に示すように、先導ドア2と中間ドア3を半開位置まで開放操作した状態において、開口部の出入り可能な開口幅B2は、開口枠1の内法開口幅B1の半分の値を越えている。例えば内法開口幅B1が120cmである場合には、出入り可能な開口幅B2は63cmとなる。そのため、揺動ドア4を開放揺動するまでもなく、開口部における出入りを容易に行える。また、車椅子に着座した状態で揺動ドア4を開放揺動する場合には、車椅子を半開状態の開口部に正対させて、各ドア2〜4に接近した状態で揺動ドア4を開放操作できるので、ドアの開閉操作をより簡便に行って車椅子での出入りを楽に行うことができ、複動式の開閉ドアの使い勝手を向上できる。
【0057】
先導ドア2が半開位置まで開放された状態で、ハンドル9を前方へ引寄せ操作することにより、マグネットキャッチ48と戸当体46の吸着状態が解除されて、図11に想像線で示すように、先導ドア2および中間ドア3を揺動ドア4に同行して全開放位置へ向かって揺動開放できる。この状態では、開口部の殆どを開放できるので、車椅子による出入りを容易に行える。また、介助者は、車椅子の使用者を抱きかかえた状態で、開口部を容易に出入りすることができる。
【0058】
揺動ドア4が揺動開放されて、図13に示すように接当爪66がゴムマット70から離れると、ロックアーム61がばね63で押出されてロック姿勢に切換わり、そのロック片65が先導ドア2に設けた係合片62と交差する。そのため、先導ドア2をロックアーム61で閉じスライド不能にロックできる。従って、揺動ドア4を揺動開閉する状態において、先導ドア2および中間ドア3が揺動ドア4から抜け出ることはない。
【0059】
全開位置にあった揺動ドア4を閉じ位置へ戻すと、図14(a)に示すように、揺動ドア4は開口枠1の内部に再び収容されて、中間ドア3の戸当体46がマグネットキャッチ48で捕捉される。そのため、中間ドア3を半開位置に保持した状態のままで、先導ドア2のみを閉じ方向へ開放移動できる。先導ドア2が閉じ方向へ移動し始めて間もなく、切換片38・56によるローラーアーム19の拘束が解除されるので、第1ランナー11はばね21で上方の作動姿勢へ復帰揺動され、そのローラー20が第1ガイドレール14で移行案内される。
【0060】
図14(b)に示すように、先導ドア2の半分以上が、中間ドア3から閉じ側へスライド移動した状態では、開放端側のローラーアーム19が、中間ドア3の閉じ端側の切換片38の側縁に接当する。この状態になって初めて、中間ドア3は先導ドア2に同行して閉じ側へ移動し、それに伴いマグネットキャッチ48と戸当体46の吸着状態が解除される。このように、ローラーアーム19と切換片38は、先導ドア2および中間ドア3を閉じ操作する際の連動構造を兼ねている。
【0061】
引き続き、先導ドア2を閉じ操作することにより、図14(c)に示すように、先導ドア2および中間ドア3を閉じ位置へ移動させて、開口部を閉止することができる。閉じ位置における中間ドア3は、その閉じ端側に設けた切換片38がローラーアーム19と係合しているので、開放方向へ移動することはない。しかし、閉じ状態の中間ドア3は、開放端側の第2ローラー32が揺動ドア4の第2ガイドレール52で支持され、閉じ端側のガイド枠30が先導ドア2の第1ローラー12の上面で支持されているだけであるので、閉じ方向へは移動できる余地がある。そのため、意図的に中間ドア3のみを閉じ操作すると、揺動ドア4から離脱するおそれがある。しかし、中間ドア3が意図的に閉じ操作されたとしても、その開放端側に設けたストッパーピン36が、揺動ドア4に設けたストッパー片54で受止められるので、それ以上中間ドア3が移動することはなく、適正な閉じ状態を維持できる。
【0062】
図15ないし図17は本発明に係る複動式の開閉ドアの別の実施例を示す。この実施例に係る開閉ドアは、基本的に図1から図14で説明した開閉ドアと同じ構造であるが、中間ドア3の閉じ端側に吊車型の第2ランナー73を設け、開口枠1に設けた第3ガイドレール74で第2ランナー73を移行案内する点が先の実施例と異なっている。
【0063】
図16に示すように第2ランナー73は、中間ドア3の木口面に固定されるブラケット75と、同ブラケット75に固定した軸76で回転自在に支持されるローラー77とで構成してある。第3ガイドレール74はアルミニウム製の条材からなり、その下部にローラー77を支持するレール壁78が一体に設けてある。図16に示すように、第3ガイドレール74は第1ガイドレール14の前側に隣接する状態で配置されており、図17に示すように、その開放端側の端部74aが中間ドア3の半開位置の近傍に位置させてある。これにより、第2ランナー73は第3ガイドレール74で、中間ドア3の閉じ位置と半開位置との間を移行できるように案内されている。
【0064】
中間ドア3が半開位置へ開放された状態において、第2ランナー73と前後に対向する開口枠1には、第2ランナー73の前後方向の出入りを許すランナー開口80が、開口枠1の前面と、第3ガイドレール74が埋設される溝部分とを繋ぐ状態で形成してある。従って、図17に想像線で示すように、先導ドア2および中間ドア3が揺動ドア4に同行して揺動開閉するとき、第2ランナー73はランナー開口80から出入りして、揺動ドア4の揺動動作に同行できる。なお、図17においては先導ドア2を図示省略している。
【0065】
開口枠1に形成したランナー開口80によって、開閉ドアの外観が損なわれるのを防ぐために、揺動ドア4の揺動先端に、ランナー開口80を外面側から覆うカバー体81が設けてある。カバー体81は四角形状の磁性金属板で形成されており、ランナー開口80の内部に配置したマグネットキャッチ82で磁気吸着される。上記以外の構造は、先に説明した実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0066】
以上のように、中間ドア3の閉じ端側を第2ランナー73で支持すると、閉じ位置と半開位置との間の中間ドア3の開閉をより円滑に行うことができる。また、中間ドア3の閉じ端に少なくとも1個の第2ローラー32を設けておけばよいので、中間ドア3の支持構造を大幅に簡素化できる。
【0067】
図1から図14で説明した複動式の開閉ドアにおいて、先導ドア2の閉じ端側の第1ランナー11を、上記の第2ランナー73と同様の吊車で構成することができる。その場合には、第1ランナー11のローラー20を先導ドア2に固定したブラケットで回転自在に支持する。また、先導ドア2および中間ドア3を閉じた状態において、先導ドア2の閉じ端側の第1ランナー11のローラー20と、第2ランナー73のローラー77が前後に重なるように、第1ランナー11を配置する。そのうえで、第1ガイドレール14と、同レール14の前側の開口枠1の壁に、ランナー開口80に連続する前後方向の開口を形成して、半開位置まで開放した先導ドア2の第1ランナー11を、中間ドア3の第2ランナー73とともに、ランナー開口80から揺動開放できるようにする。
【0068】
上記の複動式の開閉ドアは、以下の形態で実施することができる。
先導ドア2の閉じ端側に設けた第1ランナー11が、先導ドア2に固定されるブラケットと、このブラケットで回転自在に支持されるローラー20とで構成されており、
前記閉じ端側に設けた第1ランナー11は、閉じ位置と半開位置との間を移行できるよう第1ガイドレール14で案内されており、
先導ドア2が半開位置へ開放された状態において、前記閉じ端側に設けた第1ランナー11と前後に対向する第1ガイドレール14および開口枠1に、ランナー開口80に連続する開口が設けられており、
先導ドア2および中間ドア3が揺動ドア4に同行して揺動開閉するとき、中間ドア3に設けた第2ランナー73と、先導ドア2の閉じ端側に設けた第1ランナー11とがランナー開口80から出入りできる複動式の開閉ドア。
【0069】
図18は、第1ランナー11を待機姿勢に切換える切換片38の別の実施例を示す。そこでは、切換片38を互いに直交する第1アーム91と第2アーム92とでL字状に形成し、両アーム91・92の交差部分を揺動ドア4に固定した揺動軸93で揺動可能に支持し、切換片38をばね94で揺動付勢している。揺動ドア4には、切換片38の揺動限界を規定するストッパーピン95・96が設けてある。第1アーム91には、閉じ端側のローラーアーム19を待機姿勢に切換え操作する接当片97が設けてある。ばね94は圧縮ばねからなり、デッドポイントを境にして、切換片38を図18(a)に示す待機位置と、図18(b)に示す作動位置とに位置保持することができる。
【0070】
先導ドア2が閉じ位置にあるとき、切換片38は図18(a)に示すようにその第2アーム92がローラーアーム19の移行軌跡と交差する待機姿勢になっている。この状態から、先導ドア2および中間ドア3を半開位置の近傍まで開放操作すると、開放端側のローラーアーム19が第2アーム92に接当し、ばね94の付勢力に抗して切換片38を時計回転方向へ同行揺動させる。そして、切換片38が45度以上揺動するとばね94の中心軸線がデッドポイントを越えるため、切換片38にはそれまでとは逆向きの付勢力が作用することになり、切換片38は急速に揺動して図18(b)に示す作動位置に切換わり、第2アーム92がストッパーピン96で受止められる。
【0071】
切換片38が作動位置に切換わった状態では、第1アーム91が閉じ端側のローラーアーム19の移行軌跡と交差する。そのため、先導ドア2および中間ドア3を半開位置まで開放操作すると、閉じ端側のローラーアーム19が、第1アーム91の接当片97に接当して、図10に示すように待機位置に切換えられる。先導ドア2および中間ドア3を半開位置から閉じ操作するときは、開放端側のローラーアーム19が第1アーム91に接当して、切換片38を図18(a)に示す待機姿勢に切換えてリセットする。その場合にも、切換片38が開放端側のローラーアーム19に同行して45度以上揺動すると、ばね94の中心軸線がデッドポイントを越えるため、切換片38はそれまでとは逆向きの付勢力を受けて急速に揺動する。
以上のように、切換片38・56を揺動ドア4に組みつけると、両切換片38・56が中間ドア3に設けてある場合に比べて、両切換片38・56の左右位置のばらつきを抑制して、左右のローラーアーム19の傾動タイミングのずれを小さくできる。
【0072】
上記の実施例では、ローラーアーム19と切換片38が、先導ドア2および中間ドア3を閉じ操作する際の連動構造を兼ねるようにしたがその必要はない。例えば、先導ドア2と中間ドア3の引き違い面のそれぞれに、突起からなる第1連動体と第2連動体を設けて、両連動体どうしが接当することで、中間ドア3を先導ドア2の開閉移動に連動して開閉させることができる。閉じ端側の縦枠5と先導ドア2の接当面に錠を設けて、先導ドア2を開放操作不能に錠止することができる。その場合の錠としては、鎌錠、シリンダー錠、あるいは掛け金などを適用することができる。
【0073】
中間ドア3を半開位置において閉じ状態に保持するキャッチ構造は、マグネットキャッチで構成する必要はなく、弾性変形可能なキャッチ体と、キャッチ体で係合捕捉されるピンや突起などで構成することができる。第1ランナー11および第2ランナー73は、複数のローラーを備えたランナーとして構成することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 開口枠
2 先導ドア
3 中間ドア
4 揺動ドア
11 第1ランナー
12 第1ローラー
14 第1ガイドレール
19 ローラーアーム
20 ローラー
21 ばね
30 ガイド枠
32 第2ローラー
38・56 切換片
52 第2ガイドレール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18