特許第5872999号(P5872999)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5872999
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】電動機付自転車
(51)【国際特許分類】
   B62J 99/00 20090101AFI20160216BHJP
   B62J 6/02 20060101ALI20160216BHJP
   B62M 6/40 20100101ALI20160216BHJP
【FI】
   B62J99/00 B
   B62J6/02 A
   B62M6/40
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-281390(P2012-281390)
(22)【出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2014-125015(P2014-125015A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2014年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000112978
【氏名又は名称】ブリヂストンサイクル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】田上 勝
(72)【発明者】
【氏名】西村 律夫
【審査官】 岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−280945(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/025299(WO,A1)
【文献】 特開2004−286682(JP,A)
【文献】 特表2013−536124(JP,A)
【文献】 特開2012−162228(JP,A)
【文献】 特開平11−260569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 6/02,99/00
B62M 6/40
B60Q 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射するランプと、周囲の明るさを検出して検出した明るさを示す照度検知信号を出力する照度センサと、前記照度検知信号に応じて前記ランプの点灯および消灯を切り替えるランプ駆動部と、を含むランプユニットと、
補助駆動力を発生させるモータと、
前記ランプを点灯させる電力および前記モータを駆動する電力を供給するバッテリと、
前記バッテリから前記ランプに供給される電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部の検出結果に基づいて前記ランプの点灯および消灯を判定する判定部と、
前記バッテリから前記ランプへの電力の供給可否を指定する操作入力を受け付ける操作入力部と、
前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が可能とされている場合において前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合に第1の態様をなし、前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が可能とされている場合において前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合に前記第1の態様とは異なる第2の態様をなし、前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が不可とされている場合には前記第1の態様および前記第2の態様とは異なる第3の態様をなす発光体を含む表示部と、
を含む電動機付自転車。
【請求項2】
前記発光体は、前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合の輝度が、前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合の輝度よりも小さくなるように発光する請求項に記載の電動機付自転車。
【請求項3】
前記ランプユニットとは異なる位置に設けられて、前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合に点灯し、前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合に消灯するランプを含む第2のランプユニットを更に有する請求項1または請求項2に記載の電動機付自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力を発生するモータを備えた電動機付自転車に関し、特に該モータを駆動するための電力とランプを点灯するための電力とを共通のバッテリから供給する電動機付自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
所謂電動アシスト自転車等の電動機付自転車は、駆動力を発生させるモータに電力を供給するためのバッテリを備えている。このバッテリは、前照灯(ヘッドランプ)を点灯するための電源として使用される場合もある。
【0003】
特許文献1には、バッテリを電源として駆動するモータと、該バッテリを電源として点灯するランプと、周囲の明るさを検出する照度センサと、走行速度を検出する速度センサとを有し、所定の照度以下であり且つ所定の速度以上のときに該ランプを点灯するように構成された電動自転車が開示されている。
【0004】
特許文献2には、バッテリと、バッテリを電源として補助動力を発生させるモータと、バッテリを電源として点灯するヘッドライトと、補助動力のON・OFFを切換える補助動力スイッチと、ヘッドライトの点灯・消灯を切換えるライトスイッチと、バッテリによって給電され、ペダルに加えられた踏力の大きさに対応するようにモータの出力を制御し、かつライトスイッチの操作に対応させてヘッドライトの点灯・消灯を切換える制御装置とを備えた電動アシスト自転車が開示されている。
【0005】
特許文献3には、人力による駆動力に加える補助駆動力を発生する電動モータと、ライトと、周囲の明るさを検知する明るさセンサと、電動モータおよびライトに給電するバッテリと、バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、明るさセンサで検知した明るさが所定の明るさよりも明るい場合には第1の判定用電圧以下となったことを検出した際にアシスト制御を停止させ、明るさセンサで検知した明るさが所定の明るさより暗い場合には第1の判定用電圧よりも高い第2の判定用電圧以下となったことを検出した際にアシスト制御を停止させる制御手段とを備えた電動自転車が開示されている。
【0006】
特許文献4には、電源ラインの電源電圧をマイクロコンピュータで監視し、電池電圧の低下を検出してアシストモータへの通電状態を電池電圧が正常な場合とは別の状態に切り換えるアシスト自転車が開示されている。すなわち、このアシスト自転車は、アシストモータの制御を実行しているマイクロコンピュータによってコントロールされるとともにランプと電源ラインとの間に介装され、電源ラインから供給される入力電圧がランプの定格電圧付近の第1の規定電圧値よりも低電圧の状態では出力電圧をオフし、第1の規定電圧値よりも高電圧でランプの定格電圧付近の第2の規定電圧値以下の状態では入力電圧を出力電圧として出力し、規定電圧値を越える状態では出力電圧をオフする出力電圧制限部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−323694号公報
【特許文献2】特開2007−176330号公報
【特許文献3】特開2007−015470号公報
【特許文献4】特開2000−142518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的に電動機付自転車は、モータによる駆動力の制御やバッテリ電圧の監視等を行うMCU(Micro Controller Unit)等の制御部を有している。ここで、上記した特許文献1および特許文献3に記載されているように照度センサを用いてランプを自動で点灯させる場合には、照度センサからの検出信号をMCUに供給し、MCUが照度センサの検出信号に応じて前照灯の点灯および消灯を制御する態様が考えられる。しかしながら、この場合、照度センサから供給される検知信号をMCUが認識することができるようにMCUを搭載する制御ユニットの回路構成の設計変更が必要となる。すなわち、この場合、既存の制御ユニットの回路構成に対する変更の規模が大きくなり、新規制御ユニットの開発に多大な時間を要することとなる。
【0009】
これを回避するために、照度センサからの検知信号に応じてランプを点灯および消灯する制御をランプユニット側で実施する態様が考えらえる。しかしながら、この場合、ランプを点灯および消灯する制御は、ランプユニット側で実施されるので、MCUはランプが点灯状態にあるのか消灯状態にあるのかを把握することができない。その結果、MCUは、ランプの点灯/消灯に連動させて他の構成部分の制御を行うといった処理を実行することが困難となり、ユーザの利便性を高めるための機能の拡張が困難となる。
【0010】
そこで、MCUとランプユニットとの間に別途信号線を設け、該信号線を介してランプの点灯/消灯の状態を示す情報をランプユニットからMCUに通知する方法が考えられる。しかしながら、この場合、上記の情報を伝送するための信号線や該信号線を接続するためのコネクタ等の部品が別途必要となる。さらに、これらの信号線やコネクタは雨天時の使用にも耐え得るように防水加工が施されている必要がある。すなわち、MCUとランプユニットとの間に別途信号線を設けることは、コストアップを招来することとなる。
【0011】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、照度センサをランプユニット側に設けた構成において、ランプの点灯および消灯を示す信号をランプユニットから取り出すための信号線を別途設けることなくMCU等の制御部においてランプの点灯および消灯を判定することができる電動機付自転車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明に係る電動機付自転車は、光を出射するランプと、周囲の明るさを検出して検出した明るさを示す照度検知信号を出力する照度センサと、前記照度検知信号に応じて前記ランプの点灯および消灯を切り替えるランプ駆動部と、を含むランプユニットと、補助駆動力を発生させるモータと、前記ランプおよび前記モータを駆動するための電力を供給するバッテリと、前記バッテリから前記ランプに供給される電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出結果に基づいて前記ランプの点灯および消灯を判定する判定部と、前記バッテリから前記ランプへの電力の供給可否を指定する操作入力を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が可能とされている場合において前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合に第1の態様をなし、前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が可能とされている場合において前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合に前記第1の態様とは異なる第2の態様をなし、前記操作入力部に対する操作入力に応じて前記バッテリから前記ランプへの電力の供給が不可とされている場合には前記第1の態様および前記第2の態様とは異なる第3の態様をなす発光体を含む表示部と、を含む。
【0013】
記発光体は、前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合の輝度が、前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合の輝度よりも小さくなるように発光するように構成されていてもよい。
【0015】
また、本発明に係る電動機付自転車は、前記ランプユニットとは異なる位置に設けられて、前記判定部が前記ランプの点灯を判定した場合に点灯し、前記判定部が前記ランプの消灯を判定した場合に消灯するランプを含む第2のランプユニットを更に有していてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る電動機付自転車によれば、照度センサをランプユニット側に設けた構成において、ランプの点灯および消灯を示す信号をランプユニットから取り出すための信号線を別途設けることなく判定部においてランプの点灯および消灯を判定することが可能となる。判定部においてランプの点灯および消灯の判定が可能となることにより、ランプの点灯/消灯に連動させて他の構成部分の制御も可能となり、ユーザの利便性を高めるための機能の拡張が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る電動機付自転車の構成を示す側面図である。
図2】本発明の実施形態に係る操作・表示部の構成を示す平面図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る電動機付自転車の各構成要素の電気的な接続関係を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るMCUにおいて実行されるランプ状態判定プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の第2の実施形態に係る電動機付自転車の各構成要素の電気的な接続関係を示すブロック図である。
図6】本発明の実施形態に係るMCUにおいて実行されるテールランプ点灯制御プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1の構成を示す側面図である。電動機付自転車1は、フロントフォーク11、ヘッドパイプ12、ダウンチューブ13、シートチューブ14、シートステー15、チェーンステー16からなるフレームを有している。前輪21はフロントフォーク11に回動自在に取り付けられ、後輪22はシートステー15とチェーンステー16との交点に回動自在に取り付けられている。
【0020】
ヘッドパイプ12には、ハンドルステム23が回動自在に挿通され、ハンドルステム23の上端にはハンドル24が取り付けられている。一方、シートチューブ14には、シートポスト25が嵌合されており、シートポスト24の上端にはサドル26が取り付けられている。
【0021】
ペダル27は、クランク28を介してスプロケット(図示せず)に接続されている。ユーザがペダル27を踏み込むことによりスプロケットが回転し、スプロケットが回転することによってチェーン29を介して後輪22に駆動力が伝達されるようになっている。
【0022】
ドライブユニット40は、車体の略中央部においてダウンチューブ13、シートチューブ14およびチェーンステー16に支持されている。ドライブユニット40は、ユーザがペダル27を踏み込む力を検知するトルクセンサ44(図3参照)と、走行スピードを検知する車速センサ45(図3参照)と、これらのセンサからの検知信号に基づいて走行状況に適したアシスト量を演算によって導出するMCU41(図3参照)と、導出されたアシスト量に応じた電力をバッテリ50から取り出してモータ43に供給するモータ駆動回路42(図3参照)と、モータ駆動回路42から供給された電力によって駆動されるモータ43と、モータ43の駆動に伴って発生した補助駆動力をチェーン29に伝達するための動力伝達機構(図示せず)と、を含んでいる。なお、本実施形態では、モータ43をボトムブラケット付近に搭載してモータ43による補助駆動力をチェーン29に伝達する所謂センターマウント方式の電動機付自転車を例示しているが、駆動方式は、特に限定されるものではなく、前輪または後輪にハブモータを組み込む方式のものに本発明を適用することも可能である。
【0023】
モータ43を駆動するための電力は、シートチューブ14に沿って着脱可能に設けられたバッテリ50から供給される。バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池により構成され、充電を行うことによって繰り返し使用することが可能となっている。
【0024】
フロントフォーク11の先端部には、カゴ30を支持するためのステー31が接続されている。このステー31には、ヘッドランプユニット60が取り付けられている。ヘッドランプユニット60は、自車両の前方に向けて光を照射する灯具である。ヘッドランプユニット60は、バッテリ50から電力の供給を受けて発光するLED等のランプ61(図3参照)および周囲の明るさを検出し検出した明るさに応じた信号レベルを有する照度検知信号を出力する照度センサ64(図3参照)等を含んでいる。ランプ61の点灯および消灯は、照度センサ64の照度検知信号に応じて自動で行われるようになっている。なお、ヘッドランプユニット60は、投光方向が自車両の前方に向くようにハンドル24やフロントフォーク11の適当な位置に設けられていてもよい。
【0025】
ハンドル24には、ユーザによる、バッテリ50からモータ43およびヘッドランプユニット60への電力の供給可否を指定するための操作入力やモータ43によって生成される補助駆動力の大きさ(アシスト量)を調整するための操作入力を受け付けるとともに、自車両の状態を表示する操作・表示部70が設けられている。なお、操作・表示部70は、その操作・表示面をユーザが操作および視認しやすい位置に設けられていることが好ましい。
【0026】
図2(a)は、操作・表示部70の操作・表示面の構成の一例を示した平面図、図2(b)は、操作・表示部70の電気的構成を示すブロック図である。電源ボタン71は、バッテリ50を電源とするモータ43およびヘッドランプユニット60への電力給電可否を指定するための操作ボタンである。ランプボタン72は、ヘッドランプユニット60に対する電力供給可否を指定するための操作ボタンである。アシストモード切替ボタン73は、モータ43による補助駆動力の大きさ(アシスト量)が互いに異なる例えば3つのアシストモードのうちのいずれかを選択するための操作ボタンである。電源ボタン71、ランプボタン72およびアシストモード切替ボタン73が押下されると、各ボタンから電気信号が制御部77に送信される。これらの電気信号は、制御部77を介してドライブユニット40のMCU41に供給される。なお、電源ボタン71、ランプボタン72およびアシストモード切替ボタン73の各々から送出される上記の電気信号は、制御部77を介することなく直接MCU41に受信されてもよい。
【0027】
第1の表示部74は、ヘッドランプユニット60を構成するランプ61の点灯および消灯を表示するためのLED等の発光体を含んで構成されている。第2の表示部75は、アシストモード切替ボタン73によって選択されたアシストモードを表示する。第2の表示部75は、例えば、3つのアシストモード(強、中、弱)にそれぞれ対応した3つの発光体を含んでおり、選択されたアシストモードに対応する発光体のみが発光するように構成されている。3つの発光体は例えばLED等により構成することができる。第3の表示部76は、走行スピードやバッテリの残量等を示す数値を表示する部分であり、例えば、LED等の発光体を用いた7セグメントディスプレイにより構成される。制御部77は、ドライブユニット40のMCU41から供給される各種情報に基づいて、第1乃至第3の表示部74、75、76における表示の態様を制御する。制御部77は、MCU41から供給される各種情報に応じて第1乃至第3の表示部74、75、76を構成する発光体を駆動する駆動回路を含んでいる。なお、操作・表示部70の構成は、上記した記載したものに限定されるものではない。
【0028】
図3は、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1の上記した各構成要素の電気的な接続関係を示したブロック図である。
【0029】
ドライブユニット40は、上記したMCU41、モータ駆動回路42、モータ43、車速センサ45、トルクセンサ44の他に、電流検出部46、第1のスイッチ47および第2のスイッチ48を含んでいる。
【0030】
MCU41は、単一の半導体チップにCPU、メモリ、入出力回路、タイマー回路などを含むコンピュータシステムを集積したLSI(Large Scale Integration)である。MCU41は、トルクセンサ44および車速センサ45から供給される検知信号に基づいて走行状況に適したアシスト量を演算によって導出する。例えば、車速が低く且つトルクが大きい場合には、発進直後の状態または上り坂を走行している状態等であると推測されるので、このような場合、MCU41はより大きなアシスト量を導出する。なお、MCU41は、操作・表示部70のアシストモード切替ボタン73に対する操作入力によって選択されたアシストモードに応じてアシスト量を変化させる。MCU41は、導出したアシスト量を示す制御信号をモータ駆動回路42に供給する。
【0031】
モータ駆動回路42は、電源ラインL2、第1のスイッチ47および電源ラインL1を介してバッテリ50に接続されている。モータ駆動回路42は、MCU41によって導出されたアシスト量に対応した駆動電力をバッテリ50から取り出してモータ43に供給する。モータ駆動回路42は、例えばPWM(pulse width modulation)方式によってモータ43の駆動制御を行うものであってもよい。モータ43は、モータ駆動回路42から供給される電力によって駆動されるDCモータであり、モータ43が駆動されることによって補助駆動力が発生する。
【0032】
MCU41は、信号線を介して操作・表示部70と接続されており、操作・表示部70に設けられた電源ボタン71、ランプボタン72およびアシストモード切替ボタン73に対する操作入力は、MCU41に伝達されるようになっている。操作・表示部70の電源ボタン71が押下される毎にMCU41は電源ラインL1上に設けられた第1のスイッチ47に制御信号を供給して第1のスイッチ47のオン・オフを切り替える。第1のスイッチ47がオン状態となることによってモータ駆動回路42は、電源ラインL1およびL2を介してバッテリ50に接続され、モータ43への駆動電力の供給が可能となる。一方、第1のスイッチ47がオフ状態とされた場合には、バッテリ50からモータ駆動回路42への電力供給は遮断され、モータ43は常時停止状態となる。
【0033】
また、MCU41は、操作・表示部70のランプボタン72が押下される毎に電源ラインL3上に設けられた第2のスイッチ48に制御信号を供給して第2のスイッチ48のオン・オフを切り替える。第1のスイッチ47および第2のスイッチ48の双方がオン状態となることによってヘッドランプユニット60は、電源ラインL3およびL1を介してバッテリ50に接続され、バッテリ50からヘッドランプユニット60への電力供給が可能となる。一方、第1のスイッチ47および第2のスイッチ48の少なくとも一方がオフ状態とされた場合には、バッテリ50からヘッドランプユニット60への電力の供給は遮断され、ヘッドランプユニット60は、常時消灯状態となる。
【0034】
電流検出部46は、ヘッドランプユニット60に電力を供給するための電源ラインL3に流れる電流を検出し、検出した電流の大きさを示す電流検出信号をMCU41に供給する。電流検出部46は、例えば、電源ラインL3に挿入された抵抗素子と、この抵抗素子の両端の電位差に応じた出力電圧を生成するアンプと、を含む公知の電流検出回路により構成されていてもよい。MCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号によって示される電流値が所定値よりも大きい場合にはヘッドランプユニット60のランプ61が点灯状態であると判定し、電流検出信号によって示される電流値が所定値よりも小さい場合にはランプ61が消灯状態であると判定する。このように、MCU41は、本発明における判定部に対応する。
【0035】
なお、電流検出部46は、電源ラインL3に流れる電流が所定の閾値よりも大きい場合に第1の信号レベルを有する信号を電流検出信号として出力し、電源ラインL3に流れる電流が所定の閾値よりも小さい場合に第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルを有する信号を電流検出信号として出力するように構成されていてもよい。この場合、MCU41は、電流検出部46から第1の信号レベルを有する電流検出信号が供給された場合にランプ61が点灯状態であると判定し、第2の信号レベルを有する電流検出信号が供給された場合にランプ61が消灯状態であると判定する。
【0036】
ヘッドランプユニット60は、ランプ61、ランプ駆動回路62、照度判定回路63、照度センサ64を含んで構成されている。照度センサ64は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の光電変換素子及びCdsセル等の光導電素子を含んで構成されており、周囲の明るさを検出して検出した明るさに応じた信号レベルを有する照度検知信号を出力する。照度センサ64は、ヘッドランプユニット60を構成するランプ筐体(図示せず)に取り付けられており、自車両周辺の光が光検出面に照射されるように配置されている。
【0037】
照度判定回路63は、照度センサ64から出力される照度検知信号の信号レベルを所定の閾値と比較し、その比較結果を示す照度判定信号をランプ駆動回路62に供給する。照度判定回路63は、照度センサ64からの照度検知信号の信号レベルが所定の閾値よりも大きい場合(すなわち、周囲が明るい場合には)例えばローレベルの照度判定信号をランプ駆動回路62に供給する。一方、照度判定回路63は、照度センサ64からの照度検知信号の信号レベルが所定の閾値よりも小さい場合(すなわち、周囲が暗い場合には)例えばハイレベルの照度判定信号をランプ駆動回路62に供給する。なお、照度判定信号の形態は上記したものに限定されるものはなく、閾値を基準とした照度検知信号の信号レベルの大小を識別することが可能であればいかなる形態であってもよい。また、照度検知信号の信号レベルの大小を判定するための上記閾値を調整するための調整機構がランプユニット60に設けられていてもよい。この調整機構は、ユーザが容易に上記閾値を調整し得るような例えば調整ツマミのような形態であってもよい。
【0038】
ランプ駆動回路62は、電源ラインL3に接続されており、ランプ61の駆動に適した電力をバッテリ50から取り出してランプ61に供給する回路である。また、ランプ駆動回路62は、照度判定回路63からの照度判定信号に応じてランプ61への駆動電力の供給および非供給を切り替える。すなわち、ランプ駆動回路62は、照度判定回路63から供給された照度判定信号によって周囲の明るさが暗いことが示されている場合(例えばハイレベルの照度判定信号が出力されている場合)には、ランプ61を点灯させるための駆動電力をバッテリ50から取り出してランプ61に供給する。一方、ランプ駆動回路62は、照度判定回路63から供給された照度判定信号によって周囲の明るさが明るいことが示されている場合(例えばローレベルの照度判定信号が出力されている場合)には、ランプ61に対する駆動電力の供給を停止する。なお、第1のスイッチ47および第2のスイッチ48の少なくとも一方がオフ状態とされている場合には、照度判定回路63における判定結果に関わらずランプ61への駆動電力の供給はなされない。ランプ61は、ランプ駆動回路62から供給される駆動電力の供給を受けて発光するLEDや白熱電球等により構成される。
【0039】
以下に、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1の作用について説明する。
【0040】
ユーザがモータ43によるパワーアシスト機能を発揮させるべく、操作・表示部70の電源ボタン71を押下すると操作・表示部70に対する当該操作入力が制御部77を介してMCU41に伝達され、MCU41は、第1のスイッチ47および第2のスイッチ48をオン状態とする。第1のスイッチ47および第2のスイッチ48がオン状態とされる間、MCU41は、車速センサ45によって示される走行スピード、バッテリ残量および現在選択されているアシストモードを示す情報を操作・表示部70の制御部77に供給する。
【0041】
操作・表示部70の制御部77は、MCU41から供給されるこれらの情報に基づいて、現在選択されているアシストモードを第2の表示部75において表示させるべく第2の表示部75を構成する発光体の駆動制御を行うとともに、走行速度およびバッテリ残量を第3の表示部76において表示するべく第3の表示部76を構成する発光体の駆動制御を行う。また、第1のスイッチ47がオン状態とされることにより、モータ駆動回路42は、電源ラインL2およびL1を介してバッテリ50に接続され、モータ43への電力供給が可能となる。ユーザは、第2の表示部75および第3の表示部76において表示が開始されたことをもってモータ43によるパワーアシスト機能が発揮され得る状態にあることを認識することができる。
【0042】
また、操作・表示部70の電源ボタン71が押下されることにより、第1のスイッチ47および第2のスイッチ48がオン状態とされるので、ランプ駆動回路62は、電源ラインL3およびL1を介してバッテリ50に接続され、ランプ61への電力供給が可能な状態となり、ランプ61は、照度センサ64の検出結果に応じて点灯する。一方、操作・表示部70のランプボタン72が押下されると、操作・表示部70に対する当該操作入力が制御部77を介してMCU41に伝達され、MCU41は、第2のスイッチ48をオフ状態とする。これにより、ランプ駆動回路62は、バッテリ50から遮断され、ランプ61は消灯状態となる。
【0043】
照度センサ64は、周囲の明るさを検出して、検出した明るさに応じた信号レベルを有する照度検知信号を出力する。照度センサ64は、昼間等の周囲が明るい状況においては比較的信号レベルの大きい照度検知信号を出力し、夜間等の周囲が暗い状況においては比較的信号レベルの小さい照度検知信号を出力する。
【0044】
照度判定回路63は、照度センサ64からの照度検知信号の信号レベルが所定の閾値よりも小さい場合(すなわち、周囲が暗い場合)には、例えばハイレベルの照度判定信号を生成してこれをランプ駆動回路62に供給する。ランプ駆動回路62は、照度判定回路63からハイレベルの照度判定信号が供給されている間、ランプ61を点灯させるための駆動電力をバッテリ50から取り出してランプ61に供給する。これにより、ランプ61が点灯する。ランプ61が点灯すると、バッテリ50から電源ラインL3を経由してヘッドランプユニット60に向けて電流が流れる。電流検出部46は、電源ラインL3に流れる電流を検出し、検出した電流の大きさを示す電流検出信号をMCU41に供給する。MCU41は、電流検出信号を受信することによってヘッドランプユニット60のランプ61が点灯状態であると判定することができる。
【0045】
一方、照度判定回路63は、照度センサ64からの照度検知信号の信号レベルが所定の閾値よりも大きい場合(すなわち、周囲が明るい場合)には、例えばローレベルの照度判定信号を生成してこれをランプ駆動回路62に供給する。ランプ駆動回路62は、照度判定回路63からローレベルの照度判定信号が供給されている間、ランプ61への駆動電力の供給を停止する。この場合、ランプ61は消灯状態となる。ランプ61が消灯状態にあるときは電源ラインL3を流れる電流はゼロとなる。MCU41は、電源ラインL3を流れる電流値がゼロであることを示す電流検出信号を電流検出部46から受信することによってヘッドランプユニット60のランプ61が消灯状態であると判定する。
【0046】
このように、MCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号に基づいてランプ61が点灯状態であるか消灯状態であるかを判定する。MCU41は、ランプ61が点灯状態にあるのか消灯状態にあるのかを示す情報を操作・表示部70の制御部77に供給する。
【0047】
操作・表示部70の制御部77は、MCU41から供給される、ランプ61の点灯または消灯を示す情報に応じて第1の表示部74における発光態様を変化させる。例えば、ランプ61が点灯状態であることを示す情報がMCU41から供給された場合には、制御部77は、第1の表示部74を継続的に発光させる(第1の態様)。一方、第2のスイッチ48がオン状態とされ且つランプ61が消灯状態であることを示す情報がMCU41から供給された場合には、制御部77は、第1の表示部74を間欠的に発光(すなわち点滅)させる(第2の態様)。また、ランプボタン72の操作によって第2のスイッチ48がオフ状態とされた場合には、その旨がMCU41から制御部77に供給される。この場合、制御部77は、第1の表示部74を消灯させる(第3の態様)。ユーザは、第1の表示部74が点灯または点滅することをもって第2のスイッチ48がオン状態とされたこと、すなわち、ランプユニット60への電力供給が可能な状態とされたことを認識することができる。
【0048】
図4は、MCU41において実行されるランプ61の点灯および消灯を判定するためのランプ状態判定プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムはMCU41内に形成された不揮発性メモリ(図示せず)に予め格納されている。このプログラムは、例えば、操作・表示部70の電源ボタン71が押下されることにより第1のスイッチ47がオン状態とされた場合において所定期間毎に実行される。
【0049】
ステップS11において、MCU41は、第2のスイッチ48がON状態であるか否かを判断する。MCU41は、第2のスイッチ48がON状態であると判断すると処理をステップS12に移行する。
【0050】
ステップS12においてMCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号を取り込む。
【0051】
ステップS13において、MCU41は、ステップS12にて取り込んだ電流検出信号によって示される電流値Iが所定の閾値Iよりも大であるか否かを判断する。MCU41は電流値Iが閾値Iよりも大であると判定すると処理をステップS14に移行し、電流値Iが閾値I以下であると判定すると処理をステップS15に移行する。
【0052】
ステップS14においてMCU41は、ランプユニット60のランプ61が点灯状態であるものと判断して、ランプ61が点灯状態であることを示す情報を操作・表示部70に送信して本ルーチンが終了する。上記の情報を受信した操作・表示部70では、第1の表示部74が、ランプ61の点灯に対応した態様(例えば継続的な点灯)で発光する。
【0053】
ステップS15においてMCU41は、ランプユニット60のランプ61が消灯状態であるものと判断して、ランプ61が消灯状態であることを示す情報を操作・表示部70に送信して本ルーチンが終了する。上記の情報を受信した操作・表示部70では、第1の表示部74が、ランプ61の消灯に対応した態様(例えば間欠的な点灯)で発光する。
【0054】
このように、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1によれば、照度センサ64の検知信号を用いてヘッドランプユニット60の点灯および消灯を自動で切り替えているので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0055】
また、照度センサ64は、ヘッドランプユニット60に設けられており、照度センサ64から出力される照度検知信号をMCU41に入力しない構成としたので、MCU41を搭載する制御ユニットの回路構成の変更規模を抑えつつヘッドランプユニット60の自動点灯システムを構築することが可能となる。また、ドライブユニット40に設けられた電流検出部46によってバッテリ50から電源ラインL3を介してヘッドランプユニット60に供給される電流をモニタしているので、照度センサ64をヘッドランプユニット60に設けた構成でも、MCU41はランプ61が点灯状態であるのか消灯状態であるのかを認識することができる。このように、ヘッドランプユニット60の点灯および消灯の判定を駆動電流をモニタすることによって実現しているので、ドライブユニット40とヘッドランプユニット60とを電源ラインL3のみで繋ぐことが可能となる。すなわち、ヘッドランプユニット60の点灯/消灯を示す信号をMCU41に伝送するための信号線をドライブユニット40とヘッドランプユニット60との間に別途設けることを要しない。
【0056】
また、操作・表示部70の第1の表示部74を構成する発光体は、MCU41から供給されるヘッドランプユニット60の点灯および消灯を示す情報に応じて発光態様が変化するので、ユーザは、ヘッドランプユニット60が点灯状態にあるのか消灯状態にあるのかを常時把握することができる。
【0057】
また、ヘッドランプユニット60のいずれかの構成部分が故障して点灯不可となった場合には、電源ラインL3には電流が流れなくなる。従って、MCU41は、ヘッドランプユニット60が消灯状態にあることを検出して、その旨を操作・表示部70に通知する。その結果、操作・表示部70の第1の表示部74は常時点滅状態となる。従って、周囲が暗いにもかかわらず第1の表示部74が点滅状態を維持している場合には、ユーザはヘッドランプユニット60に故障が生じているものと判断することができる。つまり、本発明の実施形態に係る電動機付自転車1によれば、ヘッドランプユニット60の故障の発見が容易となる。
【0058】
このように、本発明の実施形態に係る電動機付自転車によれば、照度センサをヘッドランプユニット側に設けた構成において、MCUとヘッドランプユニットとの間に別途信号線を設けることなくMCUにおいてランプの点灯/消灯の状態を把握することができる。これにより、MCUは、ランプの点灯/消灯をユーザに報知するべく表示部における表示形態を変化させるといったランプの点灯/消灯に連動した他の構成部分の制御が可能となる。
【0059】
なお、上記の実施形態では操作・表示部70は、ヘッドランプユニット60が点灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には第1の表示部74を継続的に点灯させ、ヘッドランプユニット60が消灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には第1の表示部74を点滅させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、操作・表示部70がヘッドランプユニット60が点灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には第1の発光部74を赤色で点灯させ、ヘッドランプユニット60が消灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には、第1の発光部74を青色で点灯させるように構成してもよい。この場合、第1の発光部74は、赤色・青色・緑色で発光する3つのLEDチップを単一のパッケージに組み込んだ所謂フルカラーLEDを用いて構成されていてもよい。また、第1の表示部74を2つの発光部で構成し、ヘッドランプユニット60の点灯/消灯に応じて2つの発光部のうちのいずれか一方を点灯させるようにすることによりヘッドランプユニット60の状態をユーザに報知するようにしてもよい。
【0060】
ところで、上記した本発明の実施形態のように、第1乃至第3の表示部74、75、76を発光体で構成した場合には、夜間等の周囲が暗い状況では、ユーザは、これらの表示部74、75、76における発光が眩しいと感じる場合がある。一方、夜間においては十分に視認可能な発光輝度であっても、昼間等の周囲が明るい状況では、表示部74、75、76の視認性が低下する場合がある。そこで、操作・表示部70の制御部77は、ヘッドランプユニット60が点灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には第1乃至第3の表示部74、75、76を昼間等の周囲が明るい状況のときよりも低輝度で発光させ、ヘッドランプユニット60が消灯状態であることを示す情報をMCU41から受信した場合には第1乃至第3の表示部74、75、76を夜間等の周囲が暗い状況のときよりも高輝度で発光させてもよい。ヘッドランプユニット60が点灯状態であることを示す情報がMCU41から送信された場合には、周囲は暗い状況であると考えらえるので、第1乃至第3の表示部74、75、76を昼間等の周囲が明るい状況のときよりも低輝度で発光させることにより眩しさを緩和することができる。一方、ヘッドランプユニット60が消灯状態であることを示す情報がMCU41から送信された場合には、周囲は明るい状況であると考えらえるので、第1乃至第3の表示部74、75、76を夜間等の周囲が暗い状況のときよりも高輝度で発光させることによりこれらの表示部における視認性を向上させることができる。制御部77は、第1乃至第3の表示部74、75、76における発光輝度の制御を、例えば、PWM方式により行うこととしてもよい。
【0061】
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電動機付自転車の各構成要素の電気的な接続関係を示したブロック図である。
【0062】
第2の実施形態に係る電動機付自転車は、テールランプユニット80を更に有しており、更に、ドライブユニット40においてテールランプユニット80の点灯および消灯を切り替えるための第3のスイッチ49が設けられている点が上記した第1の実施形態と異なる。以下に、第1の実施形態と相違する部分について説明する。
【0063】
テールランプユニット80は、自車両の後方に向けて光を照射する灯具である。テールランプユニット80は、投光方向が自車両の後方に向くように後輪22を覆うフェンダーやシートステー15等に取り付けられることが好ましい。テールランプユニット80は、ランプ81と、ランプ駆動回路82とを含んでいる。
【0064】
ランプ駆動回路82は、電源ラインL4に接続されており、ランプ81の駆動に適した電力をバッテリ50から取り出してランプ81に供給する回路である。ランプ81は、ランプ駆動回路82から供給される駆動電力の供給を受けて発光するLEDや白熱電球等により構成される発光体である。
【0065】
電源ラインL4は、第1のスイッチ47および電源ラインL1を介してバッテリ50に接続されている。電源ラインL4上に設けられた第3のスイッチ49は、MCU41から供給される制御信号に応じてオン・オフを切り替える。第3のスイッチ49がオン状態とされることによりテールランプユニット80に電力の供給が行われランプ81が点灯する。一方、第3のスイッチ49がオフ状態とされることによりテールランプユニット80への電力供給は遮断され、ランプ81は消灯状態となる。
【0066】
以下に、上記した構成を有する本発明の第2の実施形態に係る電動機付自転車の作用について説明する。MCU41は、上記した第1の実施形態と同様、電流検出部46から供給される、電源ラインL3を流れる電流の大きさを示す電流検出信号に基づいてヘッドランプユニット60の点灯および消灯を判定する。MCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号に基づいて、ヘッドランプユニット60が点灯状態にあると判定した場合には、第3のスイッチ49をオン状態とするべく制御信号を供給する。これにより、第3のスイッチ49がオン状態となると、バッテリ50からテールランプユニット80のランプ駆動回路82に電力が供給され、テールランプユニット80のランプ81が点灯する。一方、MCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号に基づいて、ヘッドランプユニット60が消灯状態にあると判定した場合には、第3のスイッチ49をオフ状態とするべく制御信号を供給する。これにより、第3のスイッチ49がオフ状態となると、バッテリ50からテールランプユニット80への電力の供給が遮断されるので、テールランプユニット80のランプ81は消灯状態となる。
【0067】
図6は、第2の実施形態に係るMCU41において実行されるテールランプユニット80の点灯制御プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムはMCU41内に形成された不揮発性メモリ(図示せず)に予め格納されている。このプログラムは、例えば、操作・表示部70の電源ボタン71が押下されることにより第1のスイッチ47がオン状態とされた場合において所定期間毎に実行される。
【0068】
ステップS21において、MCU41は、第2のスイッチ48がON状態であるか否かを判断する。MCU41は、第2のスイッチ48がON状態であると判断すると処理をステップS22に移行する。
【0069】
ステップS22においてMCU41は、電流検出部46から供給される電流検出信号を取り込む。
【0070】
ステップS23において、MCU41は、ステップS22にて取り込んだ電流検出信号によって示される電流値Iが所定の閾値Iよりも大であるか否かを判断する。MCU41は電流値Iが閾値Iよりも大であると判定すると処理をステップS24に移行し、電流値Iが閾値I以下であると判定すると処理をステップS26に移行する。
【0071】
ステップS24においてMCU41は、ランプユニット60のランプ61が点灯状態であるものと判断して、ランプ61が点灯状態であることを示す情報を操作・表示部70に送信する。操作・表示部70の第1の表示部74は、上記第1の実施形態と同様、ランプ61の点灯に対応した態様(例えば継続的な点灯)で発光する。
【0072】
ステップS25においてMCU41は、第3のスイッチ49に制御信号を供給して第3のスイッチ49をON状態として本ルーチンが終了する。第3のスイッチ49がON状態となることによりテールランプユニット80に電力が供給され、ランプ81が点灯する。
【0073】
ステップS26においてMCU41は、ランプユニット60のランプ61が消灯状態であるものと判断して、ランプ61が消灯状態であることを示す情報を操作・表示部70に送信する。操作・表示部70の第1の表示部74は、上記第1の実施形態と同様、ランプ61の消灯に対応した態様(例えば間欠的な点灯)で発光する。
【0074】
ステップS27においてMCU41は、第3のスイッチ49に制御信号を供給して第3のスイッチ49をOFF状態として本ルーチンが終了する。第3のスイッチ49がOFF状態となることによりテールランプユニット80への電力供給が遮断され、ランプ81は消灯状態となる。
【0075】
このように、本発明の第2の実施形態に係る電動機付自転車によれば、上記した第1の実施形態と同様、照度センサをヘッドランプユニット側に設けた構成において、MCUとヘッドランプユニットとの間に別途信号線を設けることなくMCUにおいてヘッドランプの点灯および消灯を把握することができる。
【0076】
また、本発明の第2の実施形態に係る電動機付自転車によれば、ヘッドランプユニット60に照度センサを設けた構成において、ヘッドランプユニット60とテールランプユニット80における点灯および消灯を連動させることが可能となる。また、テールランプユニット80の点灯および消灯の切り替えを電源ラインL4上に設けられた第3のスイッチ49の切り替えによって実現しているので、テールランプユニット80とドライブユニット60を一本の電源ラインL4のみで接続することが可能となる。
【0077】
なお、上記の実施形態では、モータ43による駆動力を補助駆動力として使用する所謂電動アシスト自転車に本発明を適用した場合を例示したが、モータ43による駆動力のみで走行することが可能な電動自転車に本発明を適用することも可能である。また、上記の実施形態では、MCU41と電流検出部46とが別体とされた構成を例示したが、電流検出部46の機能をMCU41に取り込むこととしてもよい。すなわち、電流検出部46を構成する回路がMCU41内に形成されていてもよい。また、上記の実施形態では、操作・表示部70において、ユーザによる操作入力を受け付ける電源ボタン71、ランプボタン72、アシストモード切替ボタン73と、第1乃至第3の表示部74、75、76とを一体的に構成した場合を例示したが、各種の操作入力を受け付ける部分と、各種の表示を行う部分とが別体として構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 電動機付自転車
40 ドライブユニット
41 MCU
42 モータ駆動回路
43 モータ
46 電流検出部
50 バッテリ
60 ヘッドランプユニット
61 ランプ
62 ランプ駆動回路
63 照度判定回路
64 照度センサ
70 操作・表示部
74 第1の表示部
80 テールランプユニット
81 ランプ
82 ランプ駆動回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6