特許第5873150号(P5873150)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873150
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】撮像レンズ
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/04 20060101AFI20160216BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   G02B13/04 D
   G02B13/18
【請求項の数】7
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-167444(P2014-167444)
(22)【出願日】2014年8月20日
(65)【公開番号】特開2015-69206(P2015-69206A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2014年8月21日
(31)【優先権主張番号】102135348
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504337659
【氏名又は名称】玉晶光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】廖陳成
【審査官】 森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0316969(US,A1)
【文献】 特開2010−8562(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/107009(WO,A1)
【文献】 特開平10−221601(JP,A)
【文献】 特開2007−148137(JP,A)
【文献】 特開2011−133600(JP,A)
【文献】 韓国特許第2010−0781901(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像レンズであって、
各々が屈折力を有するとともに物体側に向いた物体側の面と像側に向いた像側の面とを有する、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子と、第3のレンズ素子と、第4のレンズ素子と、第5のレンズ素子とを当該順序で当該撮像レンズの光軸に沿って物体側から像側へ亘って備え、当該撮像レンズにおける屈折力を有するレンズ素子は当該第1乃至第5のレンズ素子のみであり、
前記第1のレンズ素子は、負の屈折力を有し、
前記第2のレンズ素子は、正の屈折力を有するとともに、周縁部近傍に凸部をなす前記物体側の面を有し、
前記第3のレンズ素子は、周縁部近傍に凹部をなす前記物体側の面と、周縁部近傍に凸部をなす前記像側の面とを有し、
前記第4のレンズ素子は、前記光軸近傍に凸部をなす前記像側の面を有し、
前記第5のレンズ素子は、プラスチック材料で構成されるとともに、前記光軸近傍に凹部をなす前記物体側の面を有し、
前記第1乃至第5のレンズ素子のうちの相互に隣り合ういずれのレンズ素子の間にも前記光軸に沿った空隙を有し、
当該撮像レンズの系の焦点距離を示すEFLと、前記第1のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さを示すT1とは、
EFL/T1≦5.00を満たし
前記第5のレンズ素子の前記像側の面と像面との間の前記光軸に沿った距離を示すBFLと、前記第4のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さを示すT4とは、
1.40≦BFL/T4を満たしている
ことを特徴とする撮像レンズ。
【請求項2】
記T4と、前記第5のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さを示すT5とは、
T4/T5≦2.75を満たしている
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
【請求項3】
記BFLと、前記第1乃至第5のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さのうちの最小値を示すCTminとは、
BFL/CTmin≧2.10をさらに満たしている
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像レンズ。
【請求項4】
記BFLと、前記第1のレンズ素子と前記第2のレンズ素子との間の前記光軸に沿った空隙長を示すG12とは、
BFL/G12≧1.50をさらに満たしている
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像レンズ。
【請求項5】
記T1と、前記T4と、前記第1乃至第5のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さのうちの最大値を示すCTmaxと、前記G12とは、
T4/T1≦2.35、且つ、CTmax/G12≦3.00を満たしている
ことを特徴とする請求項に記載の撮像レンズ。
【請求項6】
前記第2のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さを示すT2と、前記第3のレンズ素子の前記光軸に沿った厚さを示すT3とは、
T2/T3≦1.70をさらに満たしている
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
【請求項7】
記T1と、前記T4とは、
T4/T1≦2.35を満たしている
ことを特徴とする請求項に記載の撮像レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像レンズならびにそれを備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型電子機器(例えば、携帯電話機およびデジタルカメラ)の普及に伴って、携帯型電子機器の大きさを縮小することに多くの力が注がれている。また、電荷結合素子(CCD:Charged Coupled Device)および相補型金属酸化膜半導体(CMOS:Complementary Metal‐Oxide Semiconductor)による光学センサの大きさが縮小されると、それに応じて、光学センサと共に用いる撮像レンズの寸法が、光学性能を著しく損なうことなく、縮小されなければならない。
【0003】
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8はそれぞれ、5つのレンズ素子を有する従来の撮像レンズを開示しており、それは系の長さが10mmを超えるものである。特に、特許文献1で開示されている撮像レンズは、系の長さが14mmを超えるものであり、これは、携帯電話機およびデジタルカメラなどの携帯型電子機器の厚さを縮小するためには好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0316969号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2010/0254029号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2013/0107376号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2013/0057967号明細書
【特許文献5】米国特許第8345323号明細書
【特許文献6】米国特許第7911712号明細書
【特許文献7】米国特許第7746572号明細書
【特許文献8】特開2008−281760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
十分な光学性能を維持しつつ、撮像レンズの系の長さを縮小することは、常に当業界の目標である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の目的は、良好な光学性能を維持しつつ、全長を短縮した撮像レンズを提供することである。
【0007】
本発明の一態様によれば、撮像レンズは、該撮像レンズの光軸に沿って物体側から像側へ順に配置される、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子と、第3のレンズ素子と、第4のレンズ素子と、第5のレンズ素子と、を備える。第1のレンズ素子、第2のレンズ素子、第3のレンズ素子、第4のレンズ素子、第5のレンズ素子の各々は、屈折力を有するとともに、物体側に向いた物体側の面と、像側に向いた像側の面とを有する。
【0008】
第1のレンズ素子は、負の屈折力を有する。
【0009】
第2のレンズ素子は、正の屈折力を有する。第2のレンズ素子の物体側の面は、該第2のレンズ素子の周縁部近傍に凸部を有する。
【0010】
第3のレンズ素子の物体側の面は、該第3のレンズ素子の周縁部近傍に凹部を有し、第3のレンズ素子の像側の面は、該第3のレンズ素子の周縁部近傍に凸部を有する。
【0011】
第4のレンズ素子の像側の面は、光軸近傍に凸部を有する。
【0012】
第5のレンズ素子の物体側の面は、光軸近傍に凹部を有し、また、第5のレンズ素子はプラスチック材料で構成されている。
【0013】
撮像レンズは、第1のレンズ素子、第2のレンズ素子、第3のレンズ素子、第4のレンズ素子、第5のレンズ素子の他には、屈折力を有するレンズ素子を備えていない。
【0014】
本発明の別の目的は、5つのレンズ素子を有する撮像レンズを備えた電子機器を提供することである。
【0015】
本発明の別の態様によれば、電子機器は、ハウジングと撮像モジュールとを備える。撮像モジュールは、ハウジング内に配置されており、本発明の撮像レンズと、撮像レンズが配置される鏡筒と、鏡筒が配置されるホルダユニットと、撮像レンズの像側に配置される撮像センサと、を有する。
【0016】
本発明の他の特徴ならびに効果は、添付の図面を参照した以下の好ましい実施形態の詳細な説明において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】レンズ素子の構造を示す模式図である。
図2】本発明に係る撮像レンズの第1の好ましい実施形態を示す模式図である。
図3】第1の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図4】第1の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図5】(a)〜(d)は、第1の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図6】本発明に係る撮像レンズの第2の好ましい実施形態を示す模式図である。
図7】第2の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図8】第2の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図9】(a)〜(d)は、第2の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図10】本発明に係る撮像レンズの第3の好ましい実施形態を示す模式図である。
図11】第3の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図12】第3の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図13】(a)〜(d)は、第3の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図14】本発明に係る撮像レンズの第4の好ましい実施形態を示す模式図である。
図15】第4の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図16】第4の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図17】(a)〜(d)は、第4の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図18】本発明に係る撮像レンズの第5の好ましい実施形態を示す模式図である。
図19】第5の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図20】第5の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図21】(a)〜(d)は、第5の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図22】本発明に係る撮像レンズの第6の好ましい実施形態を示す模式図である。
図23】第6の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図24】第6の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図25】(a)〜(d)は、第6の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図26】本発明に係る撮像レンズの第7の好ましい実施形態を示す模式図である。
図27】第7の好ましい実施形態の撮像レンズに対応するいくつかの光学パラメータの値を示している。
図28】第7の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する光学的関係のいくつかのパラメータの値を示している。
図29】(a)〜(d)は、第7の好ましい実施形態の撮像レンズの様々な光学特性を示している。
図30】第1〜第7の好ましい実施形態の撮像レンズに対応する他の光学的関係のパラメータの値を示す表である。
図31】本発明の撮像レンズの第1の適用例を示す部分断面模式図である。
図32】本発明の撮像レンズの第2の適用例を示す部分断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明についてより詳細に説明するに当たり、留意されるべきことは、類似の要素は、本開示全体を通して同一の参照符号で示しているということである。
【0019】
以下の説明において、「レンズ素子が、正(または負)の屈折力を有する」とは、レンズ素子が、その光軸近傍において正(または負)の屈折力を有することを意味する。
「物体側の面(または像側の面)が、特定の領域に凸部(または凹部)を有する」とは、その特定の領域に隣接する径方向外側の領域と比較して、その特定の領域が、光軸と平行な方向に、より多く膨らんでいる(または、窪んでいる)ことを意味する。一例として図1を参照すると、レンズ素子は、その光軸(I)に関して径方向に対称である。レンズ素子の物体側の面は、領域Aに凸部を有し、領域Bに凹部を有し、領域Cに凸部を有する。なぜなら、領域Aは、その径方向外側の領域(すなわち、領域B)と比較して、光軸(I)に平行な方向に、より膨らんでおり、領域Bは領域Cと比較して、より窪んでおり、領域Cは領域Eと比較して、より膨らんでいるからである。
「周縁部近傍に」とは、専ら撮像光を通過させるためのレンズ素子の曲面における周縁に沿った領域を指し、それは図1における領域Cである。撮像光は、主光線Lcと周辺光線Lmとを含む。
「光軸近傍に」とは、専ら撮像光を通過させるための曲面における光軸周辺の領域を指し、それは図1における領域Aである。また、レンズ素子は、さらに、光学撮像レンズ装置内への取り付け用の拡張部Eを有する。理想的には、撮像光は拡張部Eを通過しない。拡張部Eの構造および形状は、本明細書に記載のものに限定されない。以下の実施形態では、わかりやすくするため、拡張部Eは図示していない。
【0020】
図2を参照して、本発明に係る撮像レンズ10の第1の好ましい実施形態は、光軸(I)に沿って物体側から像側へ順に配置される、第1のレンズ素子3と、第2レンズ素子4と、開口絞り2と、第3のレンズ素子5と、第4のレンズ素子6と、第5のレンズ素子7と、光学フィルタ8と、を備える。光学フィルタ8は、赤外光を選択的に吸収するための赤外線カットフィルタであり、これによって、像面9に形成される像の欠陥を軽減する。
【0021】
第1、第2、第3、第4、第5のレンズ素子3〜7、および光学フィルタ8のそれぞれは、物体側に向いた物体側の面31、41、51、61、71、81と、像側に向いた像側の面32、42、52、62、72、82と、を有する。撮像レンズ10に入射する光は、順に、第1のレンズ素子3の物体側の面31と像側の面32、第2のレンズ素子4の物体側の面41と像側の面42、開口絞り2、第3のレンズ素子5の物体側の面51と像側の面52、第4のレンズ素子6の物体側の面61と像側の面62、第5のレンズ素子7の物体側の面71と像側の面72、光学フィルタ8の物体側の面81と像側の面82を通って進み、像面9に像を形成する。物体側の面31、41、51、61、71および像側の面32、42、52、62、72のそれぞれは、非球面であり、光軸(I)と一致する中心点を有する。
【0022】
レンズ素子3〜7は、本実施形態ではプラスチック材料で構成されており、他の実施形態では、レンズ素子3〜6のうち少なくとも1つを他の材料で構成できる。また、レンズ素子3〜7のそれぞれは、屈折力を有する。
【0023】
図2に示す第1の好ましい実施形態では、第1のレンズ素子3は、負の屈折力を有する。第1のレンズ素子3の物体側の面31は、光軸(I)近傍に凸部311を有するとともに、該第1のレンズ素子3の周縁部近傍に凹部312を有する。第1のレンズ素子3の像側の面32は、光軸(I)近傍に凹部321を有するとともに、該第1のレンズ素子3の周縁部近傍に凹部322を有する凹面である。
【0024】
第2のレンズ素子4は、正の屈折力を有する。第2のレンズ素子4の物体側の面41は、光軸(I)近傍に凸部412を有するとともに、該第2のレンズ素子4の周縁部近傍に凸部411を有する凸面である。第2のレンズ素子4の像側の面42は、光軸(I)近傍に凸部421を有するとともに、該第2のレンズ素子4の周縁部近傍に凸部422を有する凸面である。
【0025】
第3のレンズ素子5は、正の屈折力を有する。第3のレンズ素子5の物体側の面51は、光軸(I)近傍に凹部512を有するとともに、該第3のレンズ素子5の周縁部近傍に凹部511を有する凹面である。第3のレンズ素子5の像側の面52は、光軸(I)近傍に凸部522を有するとともに、該第3のレンズ素子5の周縁部近傍に凸部521を有する凸面である。
【0026】
第4のレンズ素子6は、正の屈折力を有する。第4のレンズ素子6の物体側の面61は、光軸(I)近傍に凸部611を有するとともに、該第4のレンズ素子6の周縁部近傍に凹部612を有する。第4のレンズ素子6の像側の面62は、光軸(I)近傍に凸部621を有するとともに、該第4のレンズ素子6の周縁部近傍に凸部623を有する凸面である。
【0027】
第5のレンズ素子7は、負の屈折力を有する。第5のレンズ素子7の物体側の面71は、光軸(I)近傍に凹部711を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凹部713を有する凹面である。第5のレンズ素子7の像側の面72は、光軸(I)近傍に凸部721を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凹部722を有する。
【0028】
第1の好ましい実施形態では、撮像レンズ10は、上記のレンズ素子3〜7の他には、屈折力を有するレンズ素子を備えていない。
【0029】
第1の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図3に示している。撮像レンズ10は、全系の有効焦点距離(EFL:Effective Focal Length)が1.069mm、半視野(HFOV:Half Field‐Of‐View)が60.0°、Fナンバーが2.78、系の長さが5.075mmである。系の長さとは、第1のレンズ素子3の物体側の面31と像面9との間の光軸(I)における距離を指す。
【0030】
本実施形態では、物体側の面31〜71および像側の面32〜72のそれぞれは非球面であって、次の光学的関係を満たしている。
ここで、
Rは、非球面の曲率半径を表す。
Zは、光軸(I)から距離Yにある非球面上の任意の点と、非球面の光軸(I)上の頂点における接平面と、の間の垂直距離として定義される非球面の深さを表す。
Yは、非球面上の任意の点と光軸(I)との間の垂直距離を表す。
Kは、円錐定数を表す。
2iは、2i次の非球面係数を表す。
【0031】
第1の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図4に示している。
【0032】
第1の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.481
G12=0.507
T2=0.659
T3=0.720
T4=0.755
T5=0.283
CTmax=0.755
CTmin=0.283
BFL=1.144
EFL=1.069
TTL=5.075
T4/T1=1.570
BFL/CTmin=4.042
CTmax/G12=1.489
EFL/T1=2.222
CTmax/T5=2.668
EFL/T5=3.777
T2/T3=0.915
T4/G12=1.489
BFL/T5=4.042
T4/T5=2.668
BFL/G12=2.256
BFL/T4=1.515
ここで、
T1は、光軸(I)における第1のレンズ素子3の厚さを表す。
T2は、光軸(I)における第2のレンズ素子4の厚さを表す。
T3は、光軸(I)における第3のレンズ素子5の厚さを表す。
T4は、光軸(I)における第4のレンズ素子6の厚さを表す。
T5は、光軸(I)における第5のレンズ素子7の厚さを表す。
G12は、第1のレンズ素子3と第2のレンズ素子4との間の光軸(I)における空隙長を表す。
CTminは、光軸(I)におけるレンズ素子3〜7の厚さの最小値を表す。
CTmaxは、光軸(I)におけるレンズ素子3〜7の厚さの最大値を表す。
TTLは、第1のレンズ素子3の物体側の面31と像面9との間の光軸(I)における距離を表す。
BFLは、第5のレンズ素子7の像側の面72と像面9との間の光軸(I)における距離を表す。
【0033】
図5(a)〜5(d)は、第1の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。このシミュレーション結果の各々では、450nm、555nm、650nmの波長にそれぞれ対応する曲線を示している。
【0034】
図5(a)から分かるように、縦球面収差に対応する曲線の各々では、(縦軸で示す)各視野での焦点距離が±0.05mmの範囲内にあるので、第1の好ましい実施形態では、各波長で比較的低い球面収差を実現可能である。また、各視野での曲線間の焦点距離のずれが±0.035mmの範囲を超えないので、第1の好ましい実施形態では、色収差が比較的低い。
【0035】
図5(b)および5(c)から分かるように、これらの曲線の各々は、±0.2mmの焦点距離の範囲内にあるので、第1の好ましい実施形態では、光学収差が比較的低い。
【0036】
さらに、図5(d)に示すように、歪曲収差に対応する曲線の各々は、±20%の範囲内にあるので、第1の好ましい実施形態は、多くの光学系の撮像品質要求を満たすことが可能である。
【0037】
上記のことから、第1の好ましい実施形態の撮像レンズ10は、系の長さを5.075mmにまで縮小したとしても、依然として比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0038】
図6を参照して、本発明の撮像レンズ10の第1と第2の好ましい実施形態の違いは、第4のレンズ素子6の物体側の面61が、光軸(I)近傍に凹部613を有するとともに、該第4のレンズ素子6の周縁部近傍に凹部612を有する凹面であることにある。
【0039】
第2の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図7に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が1.028mm、HFOVが58.0°、Fナンバーが2.80、系の長さが5.216mmである。
【0040】
第2の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図8に示している。
【0041】
第2の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.430
G12=0.688
T2=0.682
T3=0.691
T4=0.596
T5=0.601
CTmax=0.691
CTmin=0.430
BFL=0.928
EFL=1.028
TTL=5.216
T4/T1=1.386
BFL/CTmin=2.158
CTmax/G12=1.004
EFL/T1=2.391
CTmax/T5=1.150
EFL/T5=1.710
T2/T3=0.987
T4/G12=0.866
BFL/T5=1.544
T4/T5=0.992
BFL/G12=1.349
BFL/T4=1.557
【0042】
図9(a)〜9(d)は、第2の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図9(a)〜9(d)から分かるように、第2の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0043】
図10を参照して、本発明の撮像レンズ10の第2と第3の好ましい実施形態の違いは、第4のレンズ素子6の像側の面62が、光軸(I)近傍に凸部621を有するとともに、該第4のレンズ素子6の周縁部近傍に凹部622を有し、第5のレンズ素子7の物体側の面71が、光軸(I)近傍に凹部711を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凸部712を有し、第5のレンズ素子7の像側の面72が、光軸(I)近傍に凸部721を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凸部723を有し、さらに凸部721と723との間に凹部724を有することにある。
【0044】
第3の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図11に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が0.938mm、HFOVが60.0°、Fナンバーが2.80、系の長さが5.182mmである。
【0045】
第3の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図12に示している。
【0046】
第3の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.270
G12=0.686
T2=0.664
T3=0.721
T4=0.431
T5=0.497
CTmax=0.721
CTmin=0.270
BFL=1.101
EFL=0.938
TTL=5.182
T4/T1=1.596
BFL/CTmin=4.078
CTmax/G12=1.051
EFL/T1=3.474
CTmax/T5=1.451
EFL/T5=1.887
T2/T3=0.921
T4/G12=0.628
BFL/T5=2.215
T4/T5=0.867
BFL/G12=1.605
BFL/T4=2.555
【0047】
図13(a)〜13(d)は、第3の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図13(a)〜13(d)から分かるように、第3の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0048】
図14を参照して、本発明の撮像レンズ10の第3と第4の好ましい実施形態の違いは、第5のレンズ素子7の像側の面72が、光軸(I)近傍に凸部721を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凹部722を有することにある。
【0049】
第4の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図15に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が1.018mm、HFOVが58.0°、Fナンバーが2.80、系の長さが5.169mmである。
【0050】
第4の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図16に示している。
【0051】
第4の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.270
G12=0.835
T2=0.653
T3=0.945
T4=0.392
T5=0.410
CTmax=0.945
CTmin=0.270
BFL=1.103
EFL=1.018
TTL=5.169
T4/T1=1.452
BFL/CTmin=3.752
CTmax/G12=1.132
EFL/T1=3.770
CTmax/T5=2.305
EFL/T5=2.483
T2/T3=0.691
T4/G12=0.469
BFL/T5=2.471
T4/T5=0.956
BFL/G12=1.213
BFL/T4=2.584
【0052】
図17(a)〜17(d)は、第4の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図17(a)〜17(d)から分かるように、第4の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0053】
図18を参照して、本発明の撮像レンズ10の第1と第5の好ましい実施形態の違いは、第5のレンズ素子7の像側の面72が、光軸(I)近傍に凸部721を有するとともに、該第5のレンズ素子7の周縁部近傍に凸部723を有し、さらに凸部721と723との間に凹部724を有することにある。
【0054】
第5の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図19に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が1.059mm、HFOVが60.0°、Fナンバーが2.78、系の長さが5.097mmである。
【0055】
第5の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図20に示している。
【0056】
第5の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.400
G12=0.337
T2=0.751
T3=0.884
T4=0.658
T5=0.368
CTmax=0.884
CTmin=0.368
BFL=1.067
EFL=1.059
TTL=5.097
T4/T1=1.645
BFL/CTmin=2.899
CTmax/G12=2.623
EFL/T1=2.648
CTmax/T5=2.402
EFL/T5=2.878
T2/T3=0.850
T4/G12=1.953
BFL/T5=2.899
T4/T5=1.788
BFL/G12=3.166
BFL/T4=1.622
【0057】
図21(a)〜21(d)は、第5の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図21(a)〜21(d)から分かるように、第5の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0058】
図22は、本発明に係る撮像レンズ10の第6の好ましい実施形態を示しており、これは第5の好ましい実施形態のものと同様の構成を有するものである。
【0059】
第6の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図23に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が1.044mm、HFOVが60.0°、Fナンバーが2.78、系の長さが4.991mmである。
【0060】
第6の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図24に示している。
【0061】
第6の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.400
G12=0.337
T2=0.751
T3=0.884
T4=0.600
T5=0.220
CTmax=0.884
CTmin=0.220
BFL=1.167
EFL=1.044
TTL=4.991
T4/T1=1.500
BFL/CTmin=5.305
CTmax/G12=2.623
EFL/T1=2.610
CTmax/T5=4.018
EFL/T5=4.745
T2/T3=0.850
T4/G12=1.780
BFL/T5=5.305
T4/T5=2.727
BFL/G12=3.463
BFL/T4=1.945
【0062】
図25(a)〜25(d)は、第6の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図25(a)〜25(d)から分かるように、第6の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0063】
図26を参照して、本発明の撮像レンズ10の第5と第7の好ましい実施形態の違いは、第4のレンズ素子6の物体側の面61が凸面であることにある。
【0064】
第7の好ましい実施形態の面31〜81、32〜82に対応するいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図27に示している。撮像レンズ10は、全系の焦点距離が1.095mm、HFOVが60.0°、Fナンバーが2.78、系の長さが4.795mmである。
【0065】
第7の好ましい実施形態に対応する上記の光学的関係(1)のいくつかの光学パラメータの値を示す表を、図28に示している。
【0066】
第7の好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の関係は、以下のとおりである。
T1=0.250
G12=0.454
T2=0.801
T3=0.565
T4=0.583
T5=0.230
CTmax=0.801
CTmin=0.230
BFL=1.229
EFL=1.095
TTL=4.795
T4/T1=2.332
BFL/CTmin=5.343
CTmax/G12=1.764
EFL/T1=4.380
CTmax/T5=3.483
EFL/T5=4.761
T2/T3=1.418
T4/G12=1.284
BFL/T5=5.343
T4/T5=2.535
BFL/G12=2.707
BFL/T4=2.108
【0067】
図29(a)〜29(d)は、第7の好ましい実施形態の縦球面収差、サジタル非点収差、タンジェンシャル非点収差、歪曲収差にそれぞれ対応するシミュレーション結果を示している。図29(a)〜29(d)から分かるように、第7の好ましい実施形態では、比較的良好な光学性能を実現可能である。
【0068】
比較のために、7通りの好ましい実施形態に対応する上記の光学パラメータのいくつかの間の上記関係を示す表を、図30に示している。本発明に係る撮像レンズ10の光学パラメータの各々が以下の光学的関係を満たしている場合は、系の長さを縮小したとしても、依然として光学性能は比較的良好である。
【0069】
(1)T4/T1≦2.35:本発明は、第1のレンズ素子3の物体側の面31と比較して光学有効径が小さい第4のレンズ素子6を備える広角レンズであるため、第4の素子6を、より薄くできる。0.80≦T4/T1≦2.35であることが好ましい。
【0070】
(2)BFL/CTmin≧2.10:第5のレンズ素子7の像側の面72と像面9との間に、赤外線カットフィルタ8などの他の要素を配置するための十分な間隔が必要であるため、BFLの縮小は制限される。一方、CTminは、そのような制限がない。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。2.10≦BFL/CTmin≦5.70であることが好ましい。
【0071】
(3)CTmax/G12≦3.00:第1のレンズ素子3は負の屈折力を有するので、第2のレンズ素子4に入射する前の光を適切な範囲まで拡散させるために十分なG12が必要であり、このため、G12の縮小は制限される。一方、CTmaxは、そのような制限がなく、系の長さの縮小化を進めるために、より薄くできる。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。0.70≦CTmax/G12≦3.00であることが好ましい。
【0072】
(4)EFL/T1≦5.00:本発明は広角レンズであるため、EFLが比較的小さく、その視野角が比較的大きい。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。1.80≦EFL/T1≦5.00であることが好ましい。
【0073】
(5)CTmax/T5≦2.70:第5のレンズ素子7は、光学有効径が比較的大きく、通常は比較的厚く構成される。撮像レンズ10の寸法を縮小する場合には、すべてのレンズ素子3〜7の厚さが縮小されなければならない。T5は比較的厚いので、CTmaxは、T5の2.7倍を超える厚さとされるべきではない。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。0.80≦CTmax/T5≦2.70であることが好ましい。
【0074】
(6)EFL/T5≦6.00:本発明は広角レンズであるため、EFLが比較的小さく、その視野角が比較的大きい。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。1.00≦EFL/T5≦6.00であることが好ましい。
【0075】
(7)T2/T3≦1.70:小型化された撮像レンズ10の光学特性ならびに製造可能性を考慮すると、この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。0.30≦T2/T3≦1.70であることが好ましい。
【0076】
(8)T4/G12≦2.20:小型化された撮像レンズ10の光学特性ならびに製造可能性を考慮すると、G12を縮小できる比率は比較的制限されるが、一方、T4には、そのような制限がない。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。0.20≦T4/G12≦2.20であることが好ましい。
【0077】
(9)BFL/T5≧2.00:小型化された撮像レンズ10の光学特性ならびに製造可能性を考慮すると、BFLを縮小できる比率は制限される。製造を容易とするためには、T5は、より厚くされるべきであるが、BFLと比較すると、T5は縮小できる比率が相対的に大きい。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。2.00≦BFL/T5≦5.70であることが好ましい。
【0078】
(10)T4/T5≦2.75:第5のレンズ素子7は、第4のレンズ素子6と比較して光学有効径が相対的に大きいので、製造を容易とするためには、第5のレンズ素子7は、比較的厚くされなければならない。よって、T4は、縮小できる比率が比較的大きい。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。0.50≦T4/T5≦2.75であることが好ましい。
【0079】
(11)BFL/G12≧1.50:小型化された撮像レンズ10の光学特性ならびに製造可能性を考慮すると、BFLおよびG12は、十分に大きくなければならない。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。1.50≦BFL/G12≦3.80であることが好ましい。
【0080】
(12)BFL/T4≧1.40:小型化された撮像レンズ10の光学特性ならびに製造可能性を考慮すると、BFLを縮小できる比率は比較的制限されるが、一方、T4には、そのような制限がない。この関係を満たしている場合には、より良い構成を実現できる。1.40≦BFL/T4≦3.00であることが好ましい。
【0081】
要約すると、本発明に係る撮像レンズ10の作用および効果は、以下のように説明される。
1.負の屈折力を有する第1のレンズ素子3と、正の屈折力を有する第2のレンズ素子4との協働によって、像収差を軽減できる。さらに、凸部411、凹部511、凸部521、凸部621、および凹部711によって、像の光学収差を補正でき、これにより、撮像レンズ10の像品質が確保される。第5のレンズ素子7がプラスチック材料で構成されていることによって、撮像レンズ10の重量およびコストを削減できる。
2.T4/T1、BFL/CTmin、CTmax/G12、EFL/T1、T4/G12、およびBFL/T5などの関連する光学パラメータの設計によって、球面収差などの光学収差を低減でき、またはさらに除去さえもできる。また、レンズ素子3〜7の面設計および配置によって、系の長さを縮小した場合でも、依然として光学収差を低減またはさらに除去もでき、その結果、比較的良好な光学性能が得られる。
3.経済的メリットを伴う薄型化された関連製品の開発を促すために、前述の7通りの好ましい実施形態によって、本発明の系の長さを6mm未満にまで縮小できることが分かっている。
【0082】
撮像レンズ10の第1の適用例を図31に示しており、この例では、撮像レンズ10は、電子機器1(携帯電話機などであるが、これに限定されない)のハウジング11内に配置されて、該電子機器1の撮像モジュール12の一部をなしている。撮像モジュール12は、撮像レンズ10が配置される鏡筒21と、鏡筒21が配置されるホルダユニット120と、像面9(図2を参照)に配置される撮像センサ130と、を有している。
【0083】
ホルダユニット120は、鏡筒21が配置される第1のホルダ部121と、第1のホルダ部121と撮像センサ130との間に介在させる部分を有する第2のホルダ部122と、を含んでいる。鏡筒21、およびホルダユニット120の第1のホルダ部121は、撮像レンズ10の光軸(I)と一致する軸(II)に沿って延在する。
【0084】
撮像レンズ10の第2の適用例を図32に示している。第1と第2の適用例の違いは、第2の適用例では、ホルダユニット120が,ボイスコイルモータ(VCM:Voice‐Coil Motor)として構成されていることであり、第1のホルダ部121は、鏡筒21が配置される内側部分123と、内側部分123を取り囲む外側部分124と、内側部分123と外側部分124との間に介在させるコイル125と、コイル125の外側と外側部分124の内側との間に配置される磁性部品126と、を含んでいる。
【0085】
内側部分123と鏡筒21は、その中の撮像レンズ10と共に、撮像レンズ10の光軸(I)と一致する軸(III)に沿って、撮像センサ130に対して動くことができる。撮像レンズ10の光学フィルタ8は、外側部分124に当接するように配置された第2のホルダ部122に配置される。第2の適用例における電子機器1の他の構成要素の構成および配置は、第1の適用例のものと同じであり、従って、簡潔にするため、以下では説明しない。
【0086】
本発明の撮像レンズ10によって、適用例のそれぞれにおける電子機器1は、良好な光学性能および撮像性能を有しつつ、比較的縮小された全厚となるように構成でき、これによって、材料のコストが削減され、また、製品の小型化要求が満たされる。
【0087】
本発明について、最も現実的かつ好ましい実施形態であると考えられるものに関して説明したが、当然のことながら、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、最も広い解釈の趣旨および範囲に含まれる種々の構成を包括し、かかる変形および均等な構成のすべてを網羅するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
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図26
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図28
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図30
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図32