特許第5873190号(P5873190)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5873190無線通信システムにおいて制御情報の送信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873190
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて制御情報の送信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20160216BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20160216BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20160216BHJP
【FI】
   H04W28/04 110
   H04W28/06 130
   H04W72/04 131
   H04W72/04 111
   H04W72/04 136
【請求項の数】10
【全頁数】46
(21)【出願番号】特願2014-551204(P2014-551204)
(86)(22)【出願日】2013年1月15日
(65)【公表番号】特表2015-506630(P2015-506630A)
(43)【公表日】2015年3月2日
(86)【国際出願番号】KR2013000308
(87)【国際公開番号】WO2013105837
(87)【国際公開日】20130718
【審査請求日】2014年7月3日
(31)【優先権主張番号】61/586,827
(32)【優先日】2012年1月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/591,275
(32)【優先日】2012年1月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/596,206
(32)【優先日】2012年2月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/678,594
(32)【優先日】2012年8月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/693,339
(32)【優先日】2012年8月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/721,510
(32)【優先日】2012年11月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/722,136
(32)【優先日】2012年11月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2013-0004625
(32)【優先日】2013年1月15日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】アン, ジュンギ
(72)【発明者】
【氏名】ソ, ドンヨン
【審査官】 古市 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−158000(JP,A)
【文献】 LG Electronics,Overall structure of TDD CA with different UL-DL configurations based on half-duplex operation[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯67 R1-113973,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-113973.zip>,2011年11月 9日
【文献】 3GPP TS 36.213 V10.4.0(2011-12),2011年12月22日,p.68 - p.74
【文献】 Qualcomm Europe, ASUSTeK,Clarifying UL ACK/NAK transmission in TDD[online], 3GPP TSG-RAN WG1#55b R1-090484,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_55b/Docs/R1-090484.zip>,2009年 1月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
線通信システムにおいてユーザ機器(UE)によって制御情報を送信する方法であって、前記UEは、アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成#0に設定されたプライマリセルと、UL−DL構成#〜#6のうちの一つに設定されたセカンダリセルとを用いて構成され、前記方法は、
前記セカンダリセルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドおよびリソース割当情報を含むDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信することと、
前記セカンダリセルを介して前記DCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信することと、
前記PDSCHに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信することと
を含み、
前記DCIフォーマット内にCIF(Carrier Indicator Field)が存在しない場合に、前記DAIフィールドの値が前記HARQ−ACK情報を送信する過程に用いられ、
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在する場合に、前記DAIフィールドの値が前記HARQ−ACK情報を送信する過程に用いられなく、
前記UL−DL構成#0〜#6によるサブフレーム構成は、下記の表に示されるように与えられ、
【表1】

ここで、DはDLサブフレームを表し、UはULサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す、方法。
【請求項2】
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在する場合に、前記プライマリセルのUL−DL構成のHARQ−ACKタイミングが、前記HARQ−ACK情報の送信のために用いられ、前記HARQ−ACKタイミングは、前記PDSCHが受信されるサブフレームと、前記HARQ−ACK情報が送信されるサブフレームとの間のタイミング関係を意味する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在しない場合に、前記セカンダリセルのUL−DL構成のHARQ−ACKタイミングが、前記HARQ−ACK情報の送信のために用いられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記無線通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)無線通信システムである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
線通信システムに用いられるユーザ機器(UE)であって、前記UEは、アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成#0に設定されたプライマリセルと、UL−DL構成#〜#6のうちの一つに設定されたセカンダリセルとを用いて構成され、前記UEは、
RF(Radio Frequency)ユニットと、
プロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
前記セカンダリセルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドおよびリソース割当情報を含むDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信することと、
前記セカンダリセルを介して前記DCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信することと、
前記PDSCHに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信することと
を行うように構成され、
前記DCIフォーマット内にCIF(Carrier Indicator Field)が存在しない場合に、前記DAIフィールドの値が前記HARQ−ACK情報を送信する過程に用いられ、
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在する場合に、前記DAIフィールドの値が前記HARQ−ACK情報を送信する過程に用いられなく、
前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表に示されるように与えられ、
【表2】

ここで、DはDLサブフレームを表し、UはULサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す、UE。
【請求項7】
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在する場合に、前記プライマリセルのUL−DL構成のHARQ−ACKタイミングが、前記HARQ−ACK情報の送信のために用いられ、前記HARQ−ACKタイミングは、前記PDSCHが受信されるサブフレームと、前記HARQ−ACK情報が送信されるサブフレームとの間のタイミング関係を意味する、請求項6に記載のUE。
【請求項8】
前記DCIフォーマット内に前記CIFが存在しない場合に、前記セカンダリセルのUL−DL構成のHARQ−ACKタイミングが、前記HARQ−ACK情報の送信のために用いられる、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む、請求項に記載のUE。
【請求項10】
前記無線通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)無線通信システムである、請求項6に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに係り、特に、キャリアアグリゲーション(CA)ベースの無線通信システムにおいて制御情報を送信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどのような種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは、可用のシステムリソース(帯域幅、送信電力など)を共有して複数ユーザとの通信をサポートできる多元接続(multiple access)システムのことをいう。多元接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、CAベースの無線通信システムにおいて制御情報を送信する方法及びそのための装置を提供することにある。本発明の他の目的は、ダウンリンク/アップリンク信号に対する受信応答情報を效率よく送信/受信するための方法及びそのための装置を提供することにある。
【0004】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上に言及している技術的課題に制限されるものではなく、言及していない他の技術的課題は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様として、CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムにおいて端末が制御情報を送信する方法であって、互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルはUL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#0〜#6のいずれか一つに設定されることと、前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信することと、前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信することと、を含み、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#1〜#6のいずれか一つである場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられ、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる方法が提供される:
【0006】
【化1】
【0007】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
【0008】
本発明の他の態様として、CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムに用いれる端末であって、RF(Radio Frequency)ユニットと、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルは、UL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#0〜#6のいずれか一つに設定し、前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信し、前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信するように構成され、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#1〜#6のいずれか一つである場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられ、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる端末が提供される:
【0009】
【化2】
【0010】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
【0011】
好適には、前記第1セルはUL−DL構成#0に設定され、前記第2セルはUL−DL構成#1〜#6のいずれか一つに設定される。
【0012】
好適には、前記第1セルはPCell(Primary Cell)であり、前記第2セルはSCell(Secondary Cell)である。
【0013】
好適には、前記ダウンリンクDCIフォーマットは、CIF(Carrier Indicator Field)をさらに含む。
【0014】
好適には、前記ダウンリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む。
【0015】
好適には、前記HARQ−ACK情報は、前記ダウンリンクDCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physcal Downlink Shared Channel)信号に関する受信応答情報、及び前記ダウンリンクDCIフォーマットを含み、SPS(Semi Persistent Scheduling)解除を指示するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)信号に関する受信応答情報のうち少なくとも一つを含む。
【0016】
本発明のさらに他の態様として、CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムにおいて端末が制御情報を送信する方法であって、互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルはUL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#1〜#6のいずれか一つに設定されることと、前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信することと、前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信することと、を含み、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる方法が提供される:
【0017】
【化3】
【0018】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
【0019】
本発明のさらに他の態様として、CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムに用いれる端末であって、RF(Radio Frequency)ユニットと、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルはUL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#1〜#6のいずれか一つに構成し、前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信し、前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信するように構成され、HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる端末が提供される:
【0020】
【化4】
【0021】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
【0022】
好適には、前記第1セルはUL−DL構成#0に設定される。
【0023】
好適には、前記第1セルはPCell(Primary Cell)であり、前記第2セルはSCell(Secondary Cell)である。
【0024】
好適には、前記ダウンリンクDCIフォーマットは、CIF(Carrier Indicator Field)をさらに含む。
【0025】
好適には、前記ダウンリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む。
【0026】
好適には、前記HARQ−ACK情報は、前記ダウンリンクDCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)信号に関する受信応答情報、及び前記ダウンリンクDCIフォーマットを含み、SPS(Semi Persistent Scheduling)解除を指示するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)信号に関する受信応答情報のうち少なくとも一つを含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、CAベースの無線通信システムにおいて制御情報を效率よく送信することが可能になる。また、ダウンリンク/アップリンク信号に関する受信応答情報を效率よく送信/受信することが可能になる。
【0028】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は、本発明の実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0030】
図1図1は、CAベースの無線通信システムを例示する図である。
図2図2は、無線フレーム(radio frame)の構造を例示する図である。
図3図3は、ダウンリンクスロットのリソースグリッドを例示する図である。
図4図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す図である。
図5図5は、複数のセルが構成された場合のスケジューリング方法を例示する図である。
図6図6は、アップリンクサブフレームの構造を例示する図である。
図7図7は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)フォーマット1a及び1bのスロットレベル構造を例示する図である。
図8図8は、PUCCHフォーマット3のスロットレベル構造を例示する図である。
図9図9は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を通じてアップリンク制御情報を送信する方法を例示する図である。
図10図10及び図11は、TDD(Time Division Duplex)と構成されたセルのUL ACK/NACK(Uplink Acknowledgement/Negative Acknowledgement)送信タイミングを例示する図である。
図11図10及び図11は、TDD(Time Division Duplex)と構成されたセルのUL ACK/NACK(Uplink Acknowledgement/Negative Acknowledgement)送信タイミングを例示する図である。
図12図12乃至図15は、TDDと構成されたセルのULグラント/PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)送信タイミングを例示する図である。
図13図12乃至図15は、TDDと構成されたセルのULグラント/PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)送信タイミングを例示する図である。
図14図12乃至図15は、TDDと構成されたセルのULグラント/PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)送信タイミングを例示する図である。
図15図12乃至図15は、TDDと構成されたセルのULグラント/PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)送信タイミングを例示する図である。
図16図16は、DAI(Downlink Assignment Index)を用いてACK/NACK送信過程を行う方法を例示する図である。
図17図17は、HD(Half Duplex)−TDD CA方式を例示する図である。
図18図18は、FD(Full Duplex)−TDD CA方式を例示する図である。
図19図19は、本発明の一実施例に係る制御情報送信過程を例示する図である。
図20図20は、本発明の一実施例に係るUL信号送信過程を例示する図である。
図21図21は、本発明の実施例に適用することができる基地局及び端末を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC−FDMAなどのような種々の無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって実現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術によって実現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって実現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE−A(Advanced)は3GPP LTEの進展したバージョンである。
【0032】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。また、以下の説明で使用する特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0033】
無線通信システムにおいて、端末は基地局からダウンリンク(DL)を通じて情報を受信し、端末は基地局にアップリンク(UL)を通じて情報を送信する。LTE(−A)においてダウンリンクではOFDMAが用いられ、アップリンクではSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が用いられる。
【0034】
まず、本明細書で使用する用語について整理する。
【0035】
●HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement):ダウンリンク送信(例、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)或いはSPS解除PDCCH(Semi−Persistent Scheduling release Physical Downlink Control Channel))に対する受信応答の結果、すなわち、ACK/NACK(Negative ACK)/DTX(Discontinuous Transmission)応答(簡単に、ACK/NACK(応答)、A/N(応答))を意味する。ACK/NACK応答は、ACK、NACK、DTX又はNACK/DTXを表す。CC(Component Carrier)(又は、セル)に対するHARQ−ACK或いはCCのHARQ−ACKは、当該CCに関連した(例、当該CCにスケジューリングされた)ダウンリンク送信に対するACK/NACK応答を表す。PDSCHは、伝送ブロック(transport block)或いはコードワード(codeword)に代替することができる。
【0036】
●PDSCH:DLグラントPDCCHに対応するPDSCH、及びSPS(Semi−Persistent Scheduling)PDSCHを含む。
【0037】
●SPS PDSCH:SPSによって半−静的に設定されたリソースを用いてDL送信されるPDSCHを意味する。SPS PDSCHは、対応するDLグラントPDCCHがない。SPS PDSCHは、PDSCH w/o(without)PDCCHと同じ意味で使われる。
【0038】
●SPS解除(release)PDCCH:SPS解除を指示するPDCCHを意味する。端末は、SPS解除PDCCHに対するACK/NACK情報をフィードバックする。
【0039】
●DAI(Downlink Assignment Index):PDCCHを通じて送信されるDCIに含まれる。DAIは、PDCCHの順序値又はカウンタ値を表すことができる。DLグラントPDCCHのDAIフィールドが指示する値をDL DAI(VDLDAI、簡単に、Vという)と称し、ULグラントPDCCH内のDAIフィールドが指示する値をUL DAI(VULDAI、WULDAI、簡単に、Wという)と称する。
【0040】
●PCC(Primary Component Carrier)PDCCH:PCCをスケジューリングするPDCCHを意味する。すなわち、PCC PDCCHは、PCC上のPDSCHに対応するPDCCHを意味する。PCCに対してクロスキャリアスケジューリングが許容されないと仮定すれば、PCC PDCCHはPCC上でのみ送信される。PCCはPCell(Primary Cell)と同じ意味で使われる。
【0041】
●SCC(Secondary Component Carrier)PDCCH:SCCをスケジューリングするPDCCHを意味する。すなわち、SCC PDCCHは、SCC上のPDSCHに対応するPDCCHを意味する。SCCに対してクロスキャリアスケジューリングが許容される場合、SCC PDCCHは、当該SCCではなく他のCC(例、PCC)上で送信することができる。SCCに対してクロスキャリアスケジューリングが許容されない場合、SCC PDCCHを当該SCC上でのみ送信する。SCCは、SCell(Secondary Cell)と同じ意味で使われる。
【0042】
●クロスキャリアスケジューリング:SCCをスケジューリングするPDCCHが、当該SCCではなく他のCC(例えば、PCC)を通じて送信される動作を意味する。PCC及びSCCの2個のCCのみ存在する場合、PCCのみを通じて全てのPDCCHをスケジューリング/送信することができる。
【0043】
●非クロスキャリアスケジューリング(或いは、セルフスケジューリング):各CCをスケジューリングするPDCCHが当該CCを通じてスケジューリング/送信される動作を意味する。
【0044】
図1は、キャリアアグリゲーション(CA)ベースの無線通信システムを例示する。LTEシステムは、一つのDL/UL周波数ブロックのみをサポートするが、LTE−Aシステムは、より広い周波数帯域を用いるために、複数のUL/DL周波数ブロックを束ねることによってより大きいUL/DL帯域幅を用いるキャリアアグリゲーション技術を用いる。各周波数ブロックは、コンポーネントキャリア(CC)を用いて送信する。CCは、当該周波数ブロックのためのキャリア周波数(又は、中心キャリア、中心周波数)と理解することができる。
【0045】
図1を参照すると、キャリアアグリゲーション技術は、複数のUL/DL CCを束ねてより広いUL/DL帯域幅をサポートすることができる。これらCCは、周波数ドメインにおいて互いに隣接していてもよく、隣接していなくてもよい。各CCの帯域幅は、独立して定めることができる。UL CCの個数とDL CCの個数とが異なる非対称キャリアアグリゲーションも可能である。例えば、DL CC 2個、UL CC 1個とある場合は、2:1で対応するように構成することができる。DL CC/UL CCリンクは、システムに固定されていてもよく、半−静的に構成されてもよい。また、システム全体帯域がN個のCCで構成されても、特定端末が使用できる周波数帯域は、L(<N)個のCCに限定することができる。キャリアアグリゲーションに関する様々なパラメータは、セル特定(cell−specific)、端末グループ特定(UE group−specific)又は端末特定(UE−specific)の方式で設定することができる。一方、制御情報は特定CCのみを通じて送受信されるように設定することができる。このような特定CCをプライマリCC(PCC)(又はアンカーCC)と称し、残りCCをセカンダリCC(SCC)と称することができる。
【0046】
LTE(−A)は、無線リソースの管理のためにセル(cell)の概念を用いる。セルは、DLリソースとULリソースとの組合せで定義し、ULリソースは必須要素ではない。そのため、DLリソース単独、又はDLリソース及びULリソースによってセルを構成することができる。キャリアアグリゲーションがサポートされる場合、DLリソースのキャリア周波数(又は、DL CC)とULリソースのキャリア周波数(又は、UL CC)間のリンケージ(linkage)は、システム情報によって指示することができる。プライマリ周波数(又は、PCC)上で動作するセルをプライマリセル(PCell)と呼び、セカンダリ周波数(又はSCC)上で動作するセルをセカンダリセル(SCell)と呼ぶことができる。PCellは、端末が初期接続確立(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再確立過程を行うために用いる。PCellは、ハンドオーバー過程で指示されたセルを意味することもある。SCellは、基地局と端末間にRRC(Radio Resource Control)接続が確立された後に構成可能であり、追加の無線リソースを提供するために用いることができる。PCell及びSCellをサービングセルと総称することができる。したがって、RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションが設定されていないか、キャリアアグリゲーションをサポートしない端末に対しては、PCellのみで構成されたサービングセルが一つのみ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態にあると共に、キャリアアグリゲーションが設定された端末に対しては、一つのPCell及び一つ以上のSCellを含む複数のサービングセルを構成することができる。
【0047】
特に言及しない限り、以下の説明は、複数のCC(又はセル)が束ねられた場合、それぞれのCC(又はセル)に適用することができる。また、以下の説明においてCCは、サービングCC、サービングキャリア、セル、サービングセルなどの用語にしてもよい。
【0048】
図2は、無線フレーム(radio frame)構造を例示する。
【0049】
図2(a)には、FDD(Frequency Division Duplex)のためのタイプ1無線フレーム構造を例示する。無線フレームは、複数(例、10個)のサブフレームを含み、サブフレームは時間ドメイン(time domain)で複数(例、2個)のスロットを含む。サブフレーム長は1ms、スロット長は0.5msであってよい。スロットは、時間ドメインにおいて複数のOFDM/SC−FDMAシンボルを含み、周波数ドメインにおいて複数のリソースブロック(RB)を含む。
【0050】
図2(b)には、TDD(Time Division Duplex)のためのタイプ2無線フレーム構造を例示する。タイプ2無線フレームは、2個のハーフフレーム(half frame)を含み、ハーフフレームは5個のサブフレームを含む。サブフレームは2個のスロットを含む。
【0051】
表1は、TDDモードにおいて無線フレーム内のサブフレームのUL−DL構成(Uplink−Downlink Configuration;UL−DL Cfg)を例示する。
【0052】
【表1】
【0053】
表1で、Dはダウンリンクサブフレームを、Uはアップリンクサブフレームを、Sはスペシャルサブフレームを表す。スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSはDL送信のための時間区間であり、UpPTSはUL送信のための時間区間である。
【0054】
図3は、DLスロットのリソースグリッドを例示する。
【0055】
図3を参照すると、DLスロットは、時間ドメインにおいて複数のOFDMA(又はOFDM)シンボルを含む。DLスロットは、CP(Cyclic Prefix)長によって7(6)個のOFDMAシンボルを含み、リソースブロックは、周波数ドメインで12個の副搬送波を含むことができる。リソースグリッド上の各要素はリソース要素(Resource Elemen;RE)と呼ばれる。RBは12×7(6)個のREを含む。DLスロットに含まれるRBの個数NRBはDL送信帯域に依存する。ULスロットの構造は、DLスロットの構造と同一であり、ただし、OFDMAシンボルがSC−FDMAシンボルに取り替えられる。
【0056】
図4は、DLサブフレームの構造を例示する。
【0057】
図4を参照すると、サブフレームの1番目スロット先頭における最大3(4)個のOFDMAシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残るOFDMAシンボルは、PDSCHが割り当てられるデータ領域に該当する。DL制御チャネルは、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator Channel)を含む。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMAシンボルで送信され、サブフレーム内で制御チャネルの送信に用いれるOFDMAシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、UL送信に対する応答としてHARQ−ACK信号を運ぶ。
【0058】
PDCCHは、ダウンリンク共有チャネル(Downlink Shared CHannel;DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、アップリンク共有チャネル(Uplink Shared CHannel;UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、ページングチャネル(Paging CHannel;PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当情報、端末グループ内の個別端末へのTx電力制御命令セット、Tx電力制御命令、VoIP(Voice over IP)の活性化指示情報などを運ぶ。
【0059】
PDCCHを通じてDCI(Downlink Control Information)が送信される。ULスケジューリング(又はULグラント)のためにDCIフォーマット0/4(以下、UL DCIフォーマット)、DLスケジューリングのためにDCIフォーマット1/1A/1B/1C/1D/2/2A/2B/2C(以下、DL DCIフォーマット)が定義されている。DCIフォーマットはホップフラグ、RB割当情報、MCS(Modulation Coding Scheme)、RV(Redundancy Version)、NDI(New Data Indicator)、TPC(Transmit Power Control)、DMRS(DeModulation Reference Signal)、サイクリックシフトなどの情報を、用途によって選択的に含む。
【0060】
複数のPDCCHが制御領域内で送信されることがあり、端末は、自身に指示されたPDCCHを確認するために毎サブフレームごとに複数のPDCCHをモニタリングする。PDCCHは、一つ以上のCCE(Control Channel Element)を通じて送信される。PDCCH送信に用いれるCCE個数(すなわち、CCEアグリゲーションレベル)によってPDCCHコーディングレートを調節することができる。CCEはREG(Resource Element Group)を含む。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数は、CCE個数によって決定する。基地局は、端末に送信するDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は使用目的によって識別子(例、RNTI(Radio Network Temporary Identifier))でマスキングする。例えば、PDCCHが特定端末のためのものであれば、当該端末の識別子(例、Cell−RNTI(C−RNTI))をCRCにマスキングすることができる。PDCCHがページングメッセージのためのものであれば、ページング識別子(例、Paging−RNTI(P−RNTI))をCRCにマスキングすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(System Information Block;SIB))のためのものであれば、SI−RNTI(System Information RNTI)をCRCにマスキングすることができる。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものであれば、RA−RNTI(Random Access−RNTI)をCRCにマスキングすることができる。
【0061】
次に、複数のCC(又はセル)が構成された場合のスケジューリングについて説明する。複数のCCが構成された場合、クロスキャリアスケジューリング方式と非クロスキャリアスケジューリング(又は、セルフスケジューリング)方式を用いることができる。非クロスキャリアスケジューリング(又は、セルフスケジューリング)方式は、既存LTEにおけるスケジューリング方式と同一である。
【0062】
クロスキャリアスケジューリングが適用される場合、DLグラントPDCCHは、DL CC#0上で送信され、対応するPDSCHはDL CC#2上で送信されることがある。同様に、ULグラントPDCCHはDL CC#0上で送信され、対応するPUSCHはUL CC#4上で送信されることがある。クロスキャリアスケジューリングのために、キャリア指示フィールド(Carrier Indicator Field;CIF)を用いる。PDCCH内でCIF存在の有無は、上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)によって半−静的及び端末−特定(又は、端末グループ−特定)方式で設定することができる。
【0063】
CIF設定によるスケジューリングを下記のように整理することができる。
【0064】
− CIFディスエイブルド(disabled):DL CC上のPDCCHは、同DL CC上のPDSCHリソースを割り当てたり、一つのリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てる。
【0065】
− CIFイネイブルド(enabled):DL CC上のPDCCHは、CIFを用いて複数の束ねられたDL/UL CCのうち、特定DL/UL CC上のPDSCH又はPUSCHリソースを割り当てることができる。
【0066】
CIFが存在する場合、基地局は端末に一つ以上のPDCCHモニタリングDL CC(以下、Monitoring CC;MCC)を割り当てることができる。端末はMCCでのみPDCCHの検出/デコーディングを行うことができる。すなわち、基地局が端末にPDSCH/PUSCHをスケジューリングする場合、PDCCHはMCC上でのみ送信される。MCCは、端末−特定(UE−specific)、端末グループ−特定、又はセル−特定(cell−specific)方式で設定することができる。MCCはPCCを含む。
【0067】
図5は、クロスキャリアスケジューリングを例示する。同図は、DLスケジューリングを例示しているが、例示された事項はULスケジューリングにも同様に適用される。
【0068】
図5を参照すると、端末に3個のDL CCを構成し、DL CC AをPDCCHモニタリングDL CC(すなわち、MCC)に設定することができる。CIFがティスエイブルされた場合、それぞれのDL CCはLTE PDCCH規則に従ってCIFなしに自身のPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを送信することができる。一方、CIFがイネイブルされた場合、DL CC A(すなわち、MCC)はCIFを用いて、DL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHに加え、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも送信することができる。本例において、DL CC B/CではPDCCHが送信されない。
【0069】
図6は、ULサブフレームの構造を例示する。
【0070】
図6を参照すると、ULサブフレームは、複数(例、2個)のスロットを含む。スロットはCP長によって異なる個数のSC−FDMAシンボルを含むことがある。ULサブフレームは、周波数ドメインにおいてデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を通じて音声などのデータ信号を送信するために用いれる。制御領域は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を通じてUCI(Uplink Control Information)を送信するために用いれる。PUCCHは、周波数軸においてデータ領域の両端部に位置しているRB対(RB pair)を含み、スロットを境界にホップする。
【0071】
PUCCHは、下記の制御情報を送信するために用いることができる。
【0072】
− SR(Scheduling Request):UL−SCH(Shared Channel)リソースを要請するために用いられる情報である。OOK(On−Off Keying)方式を用いて送信される。
【0073】
− HARQ−ACK:DL信号(例、PDSCH、SPS解除PDCCH)に対する受信応答信号である。一例として、1つのDLコードワードに対する応答としてACK/NACK 1ビットが送信され、2つのDLコードワードに対する応答としてACK/NACK 2ビットが送信される。
【0074】
− CSI(Channel Status Informaton):DLチャネルに関するフィードバック情報である。CSIは、CQI(Channel Quality Information)、RI(Rank Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)などを含む。
【0075】
表2は、LTE(−A)においてPUCCHフォーマットとUCIとのマップ関係を表すものである。
【0076】
【表2】
【0077】
図7は、スロットレベルでPUCCHフォーマット1a及び1bの構造を示す図である。PUCCHフォーマット1a及び1bは、同一内容の制御情報がサブフレーム内でスロット単位に反復される。異なった端末のACK/NACK信号は、CG−CAZAC(Computer−Generated Constant Amplitude Zero Auto Correlation)シーケンスの互いに異なるCS(Cyclic Shift)(周波数ドメインコード)とOCC(Orthogonal Cover Code)(時間ドメイン拡散コード)で構成された互いに異なるリソースを通じて送信される。OCCは、ウォルシュ(Walsh)/DFT直交コードを含む。CSの個数が6個、OCの個数が3個の場合に、18個の端末のACK/NACK信号を同一のPRB(Physical Resource Block)内に多重化することができる。
【0078】
図8は、スロットレベルのPUCCHフォーマット3の構造を例示する。PUCCHフォーマット3は、複数のACK/NACK情報を送信するために用いられ、SRなどの情報を併せて送信できる。
【0079】
図8を参照すると、一つのシンボルシーケンスを周波数領域にわたって送信し、当該シンボルシーケンスに対してOCCベースの時間ドメイン拡散を適用する。OCCを用いて同一RBに複数の端末の制御信号を多重化することができる。具体的に、長さ5のOCC(C1〜C5)を用いて一つのシンボルシーケンス{d1,d2,…}から5個のSC−FDMAシンボル(すなわち、UCIデータパート)を生成する。ここで、シンボルシーケンス{d1,d2,…}は、変調シンボルシーケンス又はコードワードビットシーケンスを意味できる。シンボルシーケンス{d1,d2,…}は、ジョイントコーディング(例、Reed−Muller code、Tail−biting convolutional codeなど)、ブロック拡散(Block−spreading)、SC−FDMA変調を経て複数のACK/NACK情報から生成することができる。
【0080】
図9は、PUSCHを通じてUCIを送信する方法を例示する。UCI送信の要求されるサブフレームにPUSCH割当がある場合、PUSCHを通じてUCIを送信することができる(PUSCHピギーバック)。具体的に、ACK/NACKは、UL−SCHデータのマップされるSC−FDMAのリソースの一部にパンクチャリングによって挿入する。ACK/NACKは、RS(Reference Signal)に隣接して位置する。また、UCIがUL−SCHデータ無しでPUSCH上で送信されるようにスケジューリングできる。
【0081】
以下、図10図15を参照して、TDDと設定されたCC(或いはセル)でのACK/NACK送信過程及びそれによる信号送信タイミングについて説明する。
【0082】
図10及び図11は、ACK/NACK(A/N)タイミング(或いは、HARQタイミング)を示す図である。
【0083】
図10を参照すると、端末は、M個のDLサブフレーム(SF)上で一つ以上のPDSCH信号を受信することができる(S502_0〜S502_M−1)(M≧1)。それぞれのPDSCH信号は、送信モードによって一つ又は複数(例、2個)の伝送ブロック(TB)を含むことができる。図示してはいないが、段階S502_0〜S502_M−1においてSPS解除を指示するPDCCH信号も受信することができる。M個のDLサブフレームにPDSCH信号及び/又はSPS解除PDCCH信号が存在すると、端末はACK/NACK送信のための過程(例、ACK/NACK(ペイロード)生成、ACK/NACKリソース割当など)を経て、M個のDLサブフレームに対応する一つのULサブフレームを通じてACK/NACKを送信する(S504)。ACK/NACKは、段階S502_0〜S502_M−1のPDSCH信号及び/又はSPS解除PDCCH信号に関する受信応答情報を含む。
【0084】
ACK/NACKは基本的にPUCCHを通じて送信されるが、ACK/NACK送信時点にPUSCH送信がある場合、PUSCHを通じて送信される。端末に複数のCCが構成された場合、PUCCHはPCC上でのみ送信され、PUSCHはスケジューリングされたCC上で送信される。ACK/NACK送信のために、表2の様々なPUCCHフォーマットを用いることができる。また、PUCCHフォーマットを通じて送信されるACK/NACKビット数を減らすために、ACK/NACKバンドリング(bundling)、ACK/NACKチャネル選択(channel selection)のような種々の方法を用いることができる。
【0085】
上述した通り、TDDではM個のDLサブフレームで受信したDL信号に対するACK/NACKが一つのULサブフレームを通じて送信され(すなわち、M DL SF(s):1 UL SF)、これらの関係はDASI(Downlink Association Set Index)によって与えられる。
【0086】
表3は、LTE(−A)に定義されたDASI(K:{k,k,…kM−1})を示す。表3は、ACK/NACKを送信するULサブフレームの立場で、自身に関係するDLサブフレームとの間隔を示している。具体的に、サブフレームn−k(k∈K)にPDSCH送信及び/又はSPS解除を指示するPDCCHがある場合、端末はサブフレームnでACK/NACKを送信する。
【0087】
【表3】
【0088】
図11は、UL−DL構成#1が設定されたCCに適用されるA/Nタイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19はそれぞれ無線フレームに対応する。ボックス内の数字は、DLサブフレームの観点で自身に関係するULサブフレームを表す。例えば、SF#5のPDSCHに対するACK/NACKはSF#5+7(=SF#12)で送信され、SF#6のPDSCHに対するACK/NACKはSF#6+6(=SF#12)で送信される。すなわち、SF#5/SF#6に対するACK/NACKは両方ともSF#12で送信される。同様に、SF#14のPDSCHに対するACK/NACKは、SF#14+4(=SF#18)で送信される。
【0089】
図12及び図13は、ULグラント(UL grant;UG)/PHICH−PUSCHタイミングを示す。PDCCH(ULグラント)及び/又はPHICH(NACK)に対応してPUSCHを送信することができる。
【0090】
図12を参照すると、端末は、PDCCH(ULグラント)及び/又はPHICH(NACK)を受信することができる(S702)。ここで、NACKは、以前のPUSCH送信に対するACK/NACK応答に該当する。この場合、端末はPUSCH送信のための過程(例、TB符号化、TB−CWスワップ、PUSCHリソース割当など)を経て、kサブフレームの後にPUSCHを通じて一つ又は複数の伝送ブロック(TB)を初期/再送信することができる(S704)。本例は、PUSCHが1回送信される普通(normal)のHARQ動作を仮定する。この場合、PUSCH送信に対応するPHICH/ULグラントは同一サブフレームに存在する。ただし、PUSCHが複数のサブフレームを通じて複数回送信されるサブフレームバンドリングでは、PUSCH送信に対応するULグラント/PHICHは、互いに異なるサブフレームで存在することがある。
【0091】
表4には、LTE(−A)にPUSCH送信のためのUAI(Uplink Association Index)(k)を示す。表4は、PHICH/ULグラントが検出されたDLサブフレームの立場で自身に関係するULサブフレームとの間隔を示している。具体的に、サブフレームnでPHICH/ULグラントが検出されると、端末はサブフレームn+kでPUSCHを送信することができる。
【0092】
【表4】
【0093】
図13は、UL−DL構成#1が設定された場合のPUSCH送信タイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19はそれぞれ無線フレームに対応する。同図で、ボックス内の数字は、DLサブフレームの観点で自身に関係するULサブフレームを表す。例えば、SF#6のPHICH/ULグラントに対するPUSCHはSF#6+6(=SF#12)で送信され、SF#14のPHICH/ULグラントに対するPUSCHはSF#14+4(=SF#18)で送信される。
【0094】
図14及び図15には、PUSCH−ULグラント(UG)/PHICHタイミングを示す。PHICHはDL ACK/NACKを送信するために用いれる。ここで、DL ACK/NACKは、ULデータ(例、PUSCH)に対する応答としてダウンリンクで送信されるACK/NACKを意味する。
【0095】
図14を参照すると、端末は基地局にPUSCH信号を送信する(S902)。ここで、PUSCH信号は送信モードによって一つ又は複数(例、2個)の伝送ブロック(TB)を送信するために用いれる。PUSCH送信に対する応答として、基地局は、ACK/NACKを送信するための過程(例、ACK/NACK生成、ACK/NACKリソース割当など)を経て、kサブフレームの後にPHICHを通じてACK/NACKを端末に送信することができる(S904)。ACK/NACKは、段階S902のPUSCH信号に関する受信応答情報を含む。また、PUSCH送信に対する応答がNACKであると、基地局はkサブフレームの後にPUSCH再送信のためのULグラントPDCCHを端末に送信することができる(S904)。本例は、PUSCHが1回送信される普通のHARQ動作を仮定する。この場合、PUSCH送信に対応するULグラント/PHICHは、同一サブフレームで送信することができる。ただし、サブフレームバンドリングの場合、PUSCH送信に対応するULグラント/PHICHを、互いに異なるサブフレームで送信することができる。
【0096】
表5には、TDDに定義されたPHICHタイミングを示す。サブフレーム#nのPUSCH送信に対して、端末はサブフレーム#(n+kPHICH)で対応するPCHIHリソースを決定する。
【0097】
【表5】
【0098】
図15は、UL−DL構成#1が設定された場合のULグラント/PHICH送信タイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19はそれぞれ無線フレームに対応する。ボックス内の数字は、ULサブフレーム観点で自身に関係するDLサブフレームを表す。例えば、SF#2のPUSCHに対するPHICH/ULグラントはSF#2+4(=SF#6)で送信され、SF#8のPUSCHに対するULグラント/PHICHはSF#8+6(=SF#14)で送信される。
【0099】
TDDと設定されているCC(或いはセル)に対して、端末が基地局にACK/NACK信号を送信するとき、次の問題点が生じることがある:複数のサブフレーム区間において基地局から送られたPDCCHの一部を端末が逃した場合、端末は、逃したPDCCHに該当するPDSCHが自身に送信された事実さえ知らず、ACK/NACK生成時に誤りが発生することがある。
【0100】
このような問題を解決するために、TDD CCのためのDLグラントPDCCH/SPS解除PDCCHは、DAIフィールド(すなわち、DL DAIフィールド)を含む。DL DAIフィールドの値は、DLサブフレームn−k(k∈K)内で現在サブフレームまでPDSCHに対応するPDCCH及びダウンリンクSPS解除を指示するPDCCHの累積値(すなわち、カウント値)を表す。例えば、3個のDLサブフレームが一つのULサブフレームに対応する場合、3個のDLサブフレーム区間に送信されるPDSCHに順次にインデックスを付与(すなわち、順次にカウント)し、PDSCHをスケジューリングするPDCCHに載せて送る。端末は、PDCCHにあるDAI情報から、以前のPDCCHを正確に受信したか確認できる。
【0101】
図16は、DL DAIを用いたACK/NACK送信を例示する。本例は、3 DLサブフレーム:1 ULサブフレームとしたTDDシステムを仮定する。便宜上、端末はPUSCHリソースを用いてACK/NACKを送信すると仮定する。LTEではPUSCHを通じてACK/NACKを送信する場合、1ビット又は2ビットのバンドリングされたACK/NACKを送信する。
【0102】
図16を参照すると、第一の例示(例1)のように、2番目のPDCCHを逃した場合、端末は、3番目のPDCCHのDL DAI値とその時点まで検出されたPDCCHの数とが異なるため、2番目のPDCCHを逃したことが認識できる。この場合、端末は2番目のPDCCHに対するACK/NACK応答をNACK(或いは、NACK/DTX)と処理できる。一方、第二の例示(例2)のように、最後のPDCCHを逃した場合、端末は、最後に検出したPDCCHのDAI値とその時点まで検出されたPDCCHの数とが一致するため、最後のPDCCHを逃したことが認識できない(すなわち、DTX)。そのため、端末は、DLサブフレーム区間において2個のPDCCHのみがスケジューリングされたと認識する。この場合、端末は、前部2個のPDCCHに対応するACK/NACKのみをバンドリングするため、ACK/NACKフィードバック過程で誤りが発生する。このような問題を解決するために、ULグラントPDCCHもDAIフィールド(すなわち、UL DAIフィールド)を含む。UL DAIフィールドは、2ビットフィールドであり、スケジューリングされたPDCCHの個数に関する情報を知らせる。
【0103】
表6は、DCIフォーマット内のDAIフィールドが指示する値(VDLDAI、VULDAI)を示すものである。VDLDAIはDL DAI値を表し、VULDAIはUL DAI値を表す。VDLDAIは、UL−DL構成#1−6の場合に、DCIフォーマット1/1A/1B/1D/2/2A/2B/2C/2D内のDAIフィールドの値を表す。VULDAIは、(i)UL−DL構成#1−6である一つのCC(或いはセル)が構成されたり、(ii)端末がPUCCHフォーマット3を用いないように設定された場合に、DCIフォーマット0/4内のDAIフィールドの値を表す。
【0104】
【表6】
【0105】
MSB: Most significant bit. LSB: Least significant bit.
【0106】
表7は、DCIフォーマット0/4内のDAIフィールドが指示する値(WULDAI)を示すものである。WULDAIは、(i)UL−DL構成#1−6である複数のCC(或いはセル)が構成されたり、(ii)UL−DL構成#1−6である一つのCC(或いはセル)が構成され、PUCCHフォーマット3を用いるように設定された場合に、DCIフォーマット0/4内のDAIフィールドの値を表す。
【0107】
【表7】
【0108】
MSB: Most significant bit. LSB: Least significant bit.
【0109】
便宜上、特に言及しない限り、DL DAIはV、UL DAIはWと称する。
【0110】
DAIは、ACK/NACK送信のための過程で様々に用いれる。例えば、DAIは、図16を参照して例示した通り、DTX検出に用いたり、ACK/NACKペイロード生成過程(例、ACK/NACKペイロードサイズ決定、ACK/NACKペイロード内でACK/NACK情報の位置など)に用いたり、ACK/NACKリソース割当過程に用いたりできる。
【0111】
まず、DAIを用いたDTX検出例を説明する。図16を再び参照すると、端末は、
【化5】
の場合、少なくとも一つのDL割当が損失されたと仮定し(すなわち、DTX発生)、バンドリング過程によって全てのコードワードに対してNACKを生成する。UDAIは、サブフレームn−k(k∈K)(表3参照)で検出されたDLグラントPDCCH及びSPS解除PDCCHの総個数を表す。NSPSは、SPS PDSCHの個数を表し、0又は1である。
【0112】
次に、DAIを用いたACK/NACKペイロード生成例を説明する。便宜上、PUCCHフォーマット3が設定された場合について説明する。PUCCHフォーマット3のためのACK/NACKペイロードはセル別に構成された後、セルインデックス順序に従って連接する。具体的に、c−番目のサービングセル(或いはDL CC)のためのHARQ−ACKフィードバックビットは、
【化6】
と与えられる(c≧0)。OACKは、c−番目のサービングセルのためのHARQ−ACKペイロードのビット数(すなわち、サイズ)を表す。c−番目のサービングセルに対して、単一伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定されたり空間バンドリングが適用される場合、OACK=BDLと与えることができる。
【0113】
一方、c−番目のサービングセルに対して、複数(例、2)の伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定され、且つ空間バンドリングが適用されない場合、OACK=2BDLと与えることができる。HARQ−ACKフィードバックビットがPUCCHを通じて送信される場合、又はHARQ−ACKフィードバックビットがPUSCHを通じて送信されるが、PUSCHに対応するWが存在しない場合(例、SPS方式ベースのPUSCH)、BDL=Mと与えられる。Mは、表3に定義されたKセット内の元素の個数を表す。TDD UL−DL構成が#1、#2、#3、#4、#6であり、HARQ−ACKフィードバックビットがPUSCHを通じて送信される場合、BDL=WULDAIと与えられる。WULDAIは、ULグラントPDCCH内のUL DAIフィールドが指示する値を表し(表7)、簡単にWで表示する。TDD UL−DL構成が#5の場合、
【化7】
と与えられる。ここで、Uは、Ucのうち最大値を表し、Ucは、c−番目のサービングセルでサブフレームn−kに受信されたPDSCH及び(ダウンリンク)SPS解除を指示するPDCCHの総数を表す。サブフレームnは、HARQ−ACKフィードバックビットが送信されるサブフレームである。
【化8】
は、天井関数(ceiling function)を表す。
【0114】
c−番目のサービングセルに対して、単一伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定されたり空間バンドリングが適用される場合、当該サービングセルのHARQ−ACKペイロード内で各ACK/NACKの位置は
【化9】
と与えられる。DAI(k)は、DLサブフレームn−kで検出されたPDCCHのDL DAI値を表す。一方、c−番目のサービングセルに対して、複数(例、2個)の伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定されると共に、空間バンドリングが適用されない場合、当該サービングセルのHARQ−ACKペイロード内で各ACK/NACKの位置は
【化10】
と与えられる。
【化11】
は、コードワード0のためのHARQ−ACKを表し、
【化12】
はコードワード1のためのHARQ−ACKを表す。コードワード0とコードワード1はスワップによってそれぞれ伝送ブロック0と1、又は伝送ブロック1と0に対応する。SR送信のために設定されたサブフレームでPUCCHフォーマット3が送信される場合、PUCCHフォーマット3はACK/NACKビット及びSR 1ビットを併せて送信する。
【0115】
beyond LTE−Aシステムでは、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数CCの併合(aggregation)を考慮している。例えば、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数CCは、互いに異なるUL−DL構成に設定された複数CCの併合(便宜上、相異なる(different)TDD CAと呼ぶ)を含む。以下の説明は、相異なるTDD CA状況を仮定するが、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数CCの併合がこれに制限されるものではない。相異なるTDD CAの場合、PCC及びSCCに設定されたA/Nタイミング(図10及び図11参照)が、当該CCのUL−DL構成によって互いに異なることがある。したがって、同一DL SFタイミングに対してA/Nの送信されるUL SFタイミングがPCC及びSCCに互いに異なるように設定されることがあり、同一UL SFタイミングに送信されるA/Nフィードバックの対象となるDL SFグループがPCC及びSCCに互いに異なるように設定されることがある。また、同一SFタイミングに対してPCC及びSCCのリンク方向(すなわち、DL/UL)が異なることがある。
【0116】
また、beyond LTE−Aシステムでは、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数CCが併合された場合にもクロスCCスケジューリング動作のサポートを考慮している。この場合、MCC及びSCCのそれぞれに設定されたULグラント/PHICHタイミング(図12乃至図15参照)が互いに異なることがある。例えば、同一UL SFに対してULグラント/PHICHの送信されるDL SFがMCC及びSCCにおいて互いに異なるように設定されることがある。また、同一DL SFで送信されるULグラント或いはPHICHフィードバックの対象となるUL SFグループがMCC及びSCCにおいて互いに異なるように設定されることがある。この場合にも、同一SFタイミングに対してMCC及びSCCのリンク方向が異なるように設定されることがある。例えば、特定SFタイミングがSCCではULグラント/PHICHの送信されるDL SFに設定されるのに対し、MCCではUL SFに設定されることがある。
【0117】
一方、互いに異なるサブフレーム構成(例、相異なるTDD CA構成)によってPCCとSCCのリンク方向が異なるSFタイミング(以下、衝突(collided)SFと称する)が存在する場合、該SFタイミングでは端末のハードウェア構成或いは他の理由/目的などによってPCC/SCCのうち特定リンク方向或いは特定CC(例、PCC)と同じリンク方向を持つCCのみを運用することがある。便宜上、このような方式をHD(Half−Duplex)−TDD CAと呼ぶ。例えば、PCCは、特定SFタイミングがDL SFに設定され、SCCは、当該SFタイミングがUL SFに設定されることで、衝突SFが形成される場合、当該SFタイミングでDL方向を持つPCC(すなわち、PCCに設定されたDL SF)のみを運用し、UL方向を持つSCC(すなわち、SCCに設定されたUL SF)は運用しなくてもよい(逆の場合も可能)。
【0118】
この場合、全てのCCのDL SFを通じて送信されたDL信号に対するA/NフィードバックをPCCを通じて送信するために、各CC別に同一或いは異なる(特定UL−DL構成に設定された)A/Nタイミングを適用したり、特定UL−DL構成に設定されたA/Nタイミングを全CCに共通に適用する方案を考慮することができる。特定UL−DL構成(以下、基準構成(Reference Configuration;Ref−Cfg)と称する)は、PCC又はSCCに設定されたものであってもよく、その他のUL−DL構成であってもよい。図面は、Ref−CfgをA/Nタイミング観点で例示しているが、Ref−CfgはULグラント/PHICHタイミングに関連して定義されてもよい。この場合、A/NタイミングのためのRef−Cfg(以下、A/NタイミングRef−Cfg)とULグラント/PHICHタイミングのためのRef−Cfg(以下、ULグラント/PHICHタイミングRef−Cfg)は独立して与えられる。簡単に、A/NタイミングRef−CfgをDL−Ref UL/DL構成と呼び、、ULグラント/PHICHタイミングRef−CfgをUL−Ref UL/DL構成と呼ぶこともできる。
【0119】
HD−TDD CAの場合、一つのUL SFタイミングでA/Nフィードバックの対象となるDL SF(以下、A/N−DL SF)の個数が、PCCとSCCにおいて異なるように設定されることがある。換言すれば、一つのUL SFに対応するDL SF(便宜上、A/N−DL SF)の個数をMと定義すれば、一つのPCC UL SFに対してM値がCC別に異なるように/独立して設定されることがある(CC別M値:Mc)。また、特定XCC(PCC又はSCC)のA/NタイミングRef−CfgがPCCのUL−DL構成(すなわち、PCC−Cfg)と同一でない場合、PCC UL SFタイミングに設定されるXCCのA/N−DL SFインデックスが、元のPCC−CfgのA/Nタイミングを適用した時のA/N−DL SFインデックスと異なる場合が発生することがある。特に、DLデータをスケジューリングするPDCCHのCCEリソースにリンクされたPUCCHリソースを黙示的PUCCHと称すると、この場合には、クロスCCスケジューリング状況であっても上記のような特定XCC DL SF(これを通じて送信されるDLデータをスケジューリングするPDCCH)に対しては(当該SFに対するA/Nが送信されるPCC UL SFに)黙示的PUCCHが定義されていないことがある。
【0120】
図17は、HD−TDD CA構造を例示する。同図で、灰色の陰影(X)は、衝突SFで使用制限されるCC(リンク方向)を例示し、点線の矢印は、PCC UL SFに黙示的PUCCHがリンクされていないDL SFを例示する。
【0121】
一方、PCCとSCCのリンク方向が異なる衝突SFでUL/DL同時送受信を全て許容する方式も考慮することができる。便宜上、このような方式をFD(Full−Duplex)−TDD CAと呼ぶ。この場合も、全CCのDL SFに対するA/Nフィードバックを一つのPCC UL SFを通じて送信するために、CC別に(A/Nタイミング)Ref−Cfgに設定されたA/Nタイミングを適用したり、特定(A/Nタイミング)Ref−Cfgに設定されたA/Nタイミングを全てのCCに共通に適用することができる。(A/Nタイミング)Ref−CfgはPCC−Cfg又はSCC−Cfgと同一であってもよく、その他のUL−DLCfgと与えられてもよい。FD−TDD CA構造においても一つのPCC UL SFに対してM値がCC別に異なるように/独立して設定されることがあり、クロスキャリアスケジューリング状況であってもXCC DL SFに対しては(当該SFに対応するPCC UL SFに)黙示的PUCCHリソースが定義されていないことがある。図18は、FD−TDD CA構造を例示し、点線の矢印はPCC UL SFに黙示的PUCCHリソースがリンクされていないDL SFを例示する。
【0122】
実施例:互いに異なるサブフレーム構成を持つCC併合時の制御情報シグナリング
【0123】
表6及び表7を参照すると、DAIは、UL−DL構成#1−6に設定されたCCに対して使用され、UL−DL構成#0に設定されたCC(UL−DL構成#0 CC)に対しては使用されない。UL SF数がDL SF数よりも多いUL−DL構成#0の場合、他のUL−DL Cfgとは違い、ULグラントDCIフォーマットの場合、(UL DAIの代わりに)スケジューリングの対象となるUL SFを指示するULインデックスがシグナリングされる。すなわち、ULグラントDCIフォーマットは、DAIフィールドとULインデックスフィールドをUL−DL構成によって選択的に含み、DAIフィールドとULインデックスフィールドのサイズは同一に定義されている(例、2ビット)。ここで、ULインデックスは、PUSCH送信に用いれるサブフレームのインデックスを決定するのに用いることができる。また、UL−DL構成#0 CCのための、DLグラントDCIフォーマットの場合、(DL DAIフィールドは存在するが)DL DAIがシグナリングされないように定義される。すなわち、DL DAIフィールドは存在するが、DL DAIフィールド(値)は使用されない。ULグラントDCIフォーマットはDCIフォーマット0/4を含み、DLグラントDCIフォーマットはDCIフォーマット1/1A/1B/1D/2/2A/2B/2C/2Dを含む。UL−DL構成#0においてULインデックスをシグナリングする理由は、少ない数のDL SFを用いてそれよりも多い数のUL SFに対するULスケジューリング/HARQを行うためである。また、UL−DL構成#0では、UL SFがDL SFよりも多いため、各DL SF別に互いに異なるUL SFを(A/N送信のために)リンクさせることができ、よってDL DAIシグナリングを省略することが可能である。
【0124】
一方、サブフレーム構成が互いに異なる複数CCのCA状況(例、互いに異なるUL−DL Cfgを持つ複数CCのCA状況)において、UL−DL Cfg #0に設定されたCCが存在する場合、UL−DL Cfg #0であるCCの(HARQタイミング)Ref−Cfgが、該CC以外のCCのUL−DL Cfg、或いは第3のUL−DL Cfgに設定されてよい(この時、ULインデックスに対するシグナリングはなくてもよい。)。これに関し、A/N送信の観点で、PCCの一つのUL SFにUL−DL Cfg #0であるCCの複数DL SFがリンクされることがある。そのため、UL−DL Cfg #0であるCCに対してUL−DL構成#N(N:0以外の整数(例、1〜6))がRef−Cfgに設定される場合、UL−DL Cfg #0のCCへのDL/ULデータをスケジューリングするDL/ULグラントDCIフォーマットに、DL/UL DAIに対するシグナリングが提供されることが、より効率的なA/N送信のために有用であろう。
【0125】
まず、TDD状況でUL−DL Cfg #0であるCC(すなわち、UL−DL Cfg #0で動作するCC)をスケジューリングするDCIフォーマット(以下、UL−DL Cfg #0スケジューリングDCIフォーマット)を用いたDAIシグナリング方案及びそれによるA/N送信方法を提案する。一方案として、UL−DL Cfg #0スケジューリングDLグラントDCIフォーマットにおいてDL DAIシグナリングが活性化する場合は、(i)端末がCA能力を有する場合、(ii)端末に複数CCが割り当てられた場合、(iii)端末に、互いに異なるUL−DL Cfgを持つ複数CCが割り当てられた場合、(iv)A/N送信のためにPUCCHフォーマット3が設定された場合、又はこれらの組合せ、を含むことができる。PUCCHフォーマット3が設定された場合に、DL DAI値によって、PUCCHフォーマット決定、PUSCHでのA/N送信、CSI又はSRとA/Nの同時送信などが行われるからである。
【0126】
他の方案として、(i)UL−DL Cfg #0を持つ一つ以上或いは2個以上のCCに対するCA状況、(ii)(UL−DL Cfg(#0)を持つCC間)CA能力を有する端末、及び/又は(iii)(UL−DL Cfg(#0)を持つ)一つ以上のCC間CA状況でA/N送信のためにPUCCHフォーマット3が設定される場合に限って、既存のようにDL DAIシグナリングを活性化しない状態で当該CCをスケジューリングするDLグラントPDCCHのDL DAI値はDL DAI初期値(例、1)に対応すると仮定することができる。DLグラントPDCCH内のTPCフィールドの用途(例、PUCCH電力制御又はA/Nリソース指定)及びそれによるA/N送信用PUCCHフォーマットの決定、PUSCHでのA/N送信時にA/Nペイロード構成、CSI又はSRとA/Nとの同時送信の有無などがいずれも、DL DAI値(或いは、DL DAI初期値の有無)によって決定されるからである。したがって、上記条件に該当する端末は、任意のCCをスケジューリングするDLグラントPDCCHを受信すると、当該CCに対してDL DAI初期値を受信したと見なした後、それに基づいてTPCフィールド参照、PUCCH電力制御、A/Nリソース決定、A/Nペイロード構成、CSI又はSRとA/Nとの同時送信などを行えばよい。
【0127】
一方、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットにおいてUL DAIシグナリングが活性化する場合は、(ULインデックスに対するシグナリングが不可避な場合を除く)互いに異なるUL−DL Cfgを持つ複数CCが割り当てられたCA状況に限定することができる。
【0128】
また、相異なるUL−DL Cfgを持つ複数CCのCA状況では、TDD CA組合せ/構造、クロスキャリアスケジューリングの有無、A/NタイミングRef−Cfg、ULグラント/PHICHタイミングRef−Cfgなどによって、DCIフォーマットのDL DAI、UL DAIシグナリングをサポートするか否かを決定することができる。
【0129】
以下、DL/UL DAIシグナリングをサポートするか否かを決定する方法、及びそれによるPUSCH(或いはPUCCH)で送信されるA/Nペイロード構成方法を提案する。便宜上、以下の説明は、UL−DL構成が互いに異なる一つのPCC(或いはMCC)と一つのSCCとが束ねられた場合を取り上げるが、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数のCCが束ねられた場合へと拡張してもよい。また、以下の説明において、DLグラントDCIフォーマットは、DLデータをスケジューリングするPDCCH、SPS解除を命令するPDCCHを含む。また、DLデータ(或いはDL信号)は、ACK/NACKフィードバックを要求するPDCCH/PDSCHを総称し、SPS解除を指示するPDCCHを含む。また、DL SFは、一般的なDL SFに加え、スペシャルSFも含むことができる。また、UL−DL Cfg #0のCC(すなわち、UL−DL Cfg #0に設定された/で動作するCC)をスケジューリングするDCIフォーマットを、UL−DL Cfg #0スケジューリングDCIフォーマットと呼ぶ。
【0130】
〈DL DAIシグナリング〉
【0131】
(1)Method D−1:(UL−DL Cfg #0スケジューリング)DLグラントDCIフォーマットを用いたDL DAIシグナリングがない
【0132】
UL−DL Cfg #0で動作するCCに対するA/Nペイロードのサイズは、A/N送信チャネル(例、PUCCH、PUSCH)にかかわらず(また、UL DAIの値/有無にかかわらず)、常に最大サイズと決定することができる。ここで、最大サイズは、A/N送信の観点で1個のPCC UL SFにリンクされるUL−DL Cfg #0のDL SF数の全体に該当するものであってよい。該UL−DL Cfg #0のA/Nペイロードは、DL DAI順序ではなくDL SF順序でオーダリング(ordering)することができる。一方、本方法は、PCCがUL−DL Cfg #0である場合(すなわち、PCCのA/NタイミングRef−CfgがPCC UL−DL Cfgに設定された場合)にのみ適用することができる。PCCのRef−CfgはPCCのUL−DL構成に従う。また、本方法は、UL−DL Cfg #0で動作するCCのA/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定された場合にのみ当該CCに適用することができる。また、本方法は、UL−DL Cfgにかかわらず、A/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定されるCCに適用することができる。例えば、CCがUL−DL Cfg #0〜6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #1〜6のいずれか一つ)に設定され、当該CCに対するA/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定される場合、当該CCに対するDLグラントDCIフォーマットを用いてはDAIシグナリングがない。この時にも、上記提示されたA/Nペイロード構成及びA/Nオーダリング方式を適用することができる。
【0133】
(2)Method D−2:(UL−DL Cfg #0スケジューリング)DLグラントDCIフォーマットを用いたDL DAIシグナリングの提供
【0134】
本方法は、SCCがUL−DL Cfg #0である場合(すなわち、SCCのA/NタイミングRef−CfgがPCC UL−DL Cfgに設定された場合)にのみ適用することができる。また、本方法は、UL−DL Cfg #0で動作するCC(以下、UL−DL Cfg #0 CC)のA/NタイミングRef−Cfgが、UL−DL Cfg #0以外のUL−DL Cfgに設定される場合にのみ当該CC(すなわち、UL−DL Cfg #0 CC)に適用することができる。また、本方法は、UL−DL Cfgにかかわらず、A/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0以外のUL−DL Cfgに設定されるCCに適用することができる。例えば、CCがUL−DL Cfg #0〜#6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #0)に設定され、当該CCに対するA/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #1〜6のいずれか一つに設定される場合、当該CCに対するDLグラントDCIフォーマットを用いてDAIシグナリングを提供することができる。
【0135】
一方、UL−DL Cfg #0がPCCである場合、CC別A/NタイミングRef−Cfgは、クロスキャリアスケジューリングの有無によって次のように決定することができる。ここで、クロスキャリアスケジューリングは、SCCを通じて送信されるDLデータがPCCによってスケジューリングされることを意味できる。
【0136】
■ Case #1:(PCC,SCC)=UL−DL Cfg(#0,#N);クロスキャリアスケジューリング
【0137】
− PCCのA/NタイミングRef−Cfg:UL−DL Cfg #0(すなわち、PCC UL−DL Cfg)
【0138】
− SCCのA/NタイミングRef−Cfg:UL−DL Cfg #0(すなわち、PCC UL−DL Cfg)
【0139】
■ Case #2:(PCC,SCC)=UL−DL Cfg(#0,#N);非クロスキャリアスケジューリング
【0140】
− PCCのA/NタイミングRef−Cfg:UL−DL Cfg #0(すなわち、PCC UL−DL Cfg)
【0141】
− SCCのA/NタイミングRef−Cfg:UL−DL Cfg #N(すなわち、SCC UL−DL Cfg)
【0142】
ここで、Case #1では、CC1とCC2のA/NタイミングRef−Cfgを両方ともUL−DL Cfg #0の場合へと一般化できる。また、Case #2では、CC1とCC2のA/NタイミングRef−Cfgをそれぞれ、UL−DL Cfg #0とUL−DL Cfg #N(N≧1)の場合へと一般化できる。CC1はPCC、CC2はSCCであってよい。以下では、PCCとSCCがそれぞれCC1とCC2に代替されてもよい。
【0143】
本発明では、Case #1及びCase #2に対して次の方法を提案する。便宜上、DL DAIシグナリングの活性化/不活性化をDL DAI ON/OFFで表す。ここで、DL DAI ONは、DCIフォーマット内のDL DAIフィールドの値をA/N送信過程に用いることができるということを表す。。また、DL DAI OFFは、DCIフォーマット内にDL DAIフィールドが含まれていないか、又は、DL DAIフィールドは存在するが、DL DAIフィールドの値をA/N送信過程に用いることができないということを表す。
【0144】
■ Sol−1:DL DAI OFF for PCC、DL DAI ON for SCC
【0145】
− 端末は、PCCをスケジューリングする全てのDLグラントPDCCH及び/又はDLデータがいずれも最初のDL SF或いはDL DAI初期値(例、1)に対応すると仮定した/見なした状態で動作することができる。他の方法として、PCCとSCCに対して(PUCCH/PUSCHのいずれかで送信されるにかかわらず、そしてUL DAIの値/有無にかかわらず)、Method D−1のA/Nペイロード(すなわち、最大サイズ)及びA/Nオーダリング(すなわち、DL SF順序)方式を適用することができる。
【0146】
■ Sol−2:DL DAI OFF for both PCC and SCC
【0147】
− 端末は、PCCとSCCをスケジューリングする全てのDLグラントPDCCH及び/又はDLデータがいずれも最初のDL SF或いはDL DAI初期値(例、1)に対応すると仮定した/見なした状態で動作することができる。他の方法として、PCCとSCCに対して(PUCCH/PUSCHのいずれかで送信されるかにかかわらず、そしてUL DAIの値/有無にかかわらず)、Method D−1のA/Nペイロード(すなわち、最大サイズ)及びA/Nオーダリング(すなわち、DL SF順序)方式を適用することができる。
【0148】
■ Sol−3:DL DAI ON for both PCC and SCC
【0149】
− Sol−1及びSol−2のような別途の動作の定義/適用を伴わなくてすむ。結果として、A/NタイミングRef−Cfg(これとUL−DL Cfg #0との一致有無)にかかわらず、常にDL DAIシグナリングを活性化することができる。
【0150】
一方、Case #1及びCase #2に同一の方式(例、Case #1及びCase #2に共通してSol−2或いはSol−3)を適用したり、互いに異なる方式(例、Case #1にSol−2、Case #2にSol−1或いはSol−3)を適用したりできる。
【0151】
他の例として、全てのCCのA/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定される場合にはSol−2方式を適用し、A/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定されていないCCが存在する場合にはSol−1或いはSol−3方式を適用することができる。さらに他の方案として、全てのCCのA/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定されていない場合にはSol−3方式を適用し、A/NタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定されるCCが存在する場合にはSol−1或いはSol−2方式を適用することができる。
【0152】
一方、上述した方法(例、Sol−1〜3)は、A/N送信のために「PUCCHフォーマット1b with チャネル選択方式」が設定された場合にのみ適用することができる。
【0153】
図19は、本発明の一実施例に係る制御情報送信過程を例示する。本例は、[Method D−1、Method D−2]の組合せを例示しているが、他の組合せにも同様に行うことができる。例えば、本例は、[Method D−1,/D−2、Case #1、Sol−2]組合せにも同様に行うことができる。
【0154】
図19を参照すると、端末に、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数のセル(例、セル#1、セル#2)を構成することができる(S1702)。ここで、セル#2は、UL−DL構成#0〜#6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #1〜6のいずれか一つ)にすることができる。これに制限されるものではないが、セル#1はPCell、セル#2はSCellであってよい。その後、端末は、セル#2のために、DAIフィールドを含むDL DCIフォーマットを受信することができる(S1704)。Case #1はクロスキャリアスケジューリングが設定された状態であるため、DL DCIフォーマットはCIFフィールドをさらに含むことができる。DL DCIフォーマットはDCIフォーマット1/1A/1B/1C/1D/2/2A/2B/2C/2Dを含む。以降、端末は、DL DCIフォーマットに関連したHARQ−ACK情報をアップリンクで送信することができる(S1706)。ここで、HARQ−ACK情報は、DL DCIフォーマットによって指示されたPDSCH信号に関する受信応答情報、及びDL DCIフォーマットを含むSPS解除PDCCH信号に関する受信応答情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0155】
本発明によれば、HARQ−ACKタイミングのために、セル#2に適用される参照UL−DL構成(Ref−Cfg)がUL−DL構成#0でない場合(Method D−2)、DAIフィールドをHARQ−ACK情報の送信過程(例、DTX検出、HARQ−ACKペイロード生成、HARQ−ACKリソース割当など)に用いることができる(Method D−2)。一方、HARQ−ACKタイミングのために、セル#2に適用されるRef−CfgがUL−DL構成#0である場合(Method D−1/Case #1)、DAIフィールドはHARQ−ACK情報の送信過程に用いない(Sol−2)。この時、UL−DL Cfg #0で動作するセルに対するHARQ−ACKペイロードサイズは、HARQ−ACK送信チャネル(例、PUCCH、PUSCH)にかかわらず(また、UL DAIの値/有無にかかわらず)、常に最大サイズと決定することができる。ここで、最大サイズは、HARQ−ACK送信の観点で1個のPCell UL SFにリンクされるUL−DL Cfg #0のDL SF数の全体に該当するものであってよい(表3参照)。UL−DL Cfg #0で動作するセルにHARQ−ACKペイロードをDL DAI順序ではなくDL SF順序でオーダリングすることができる。
【0156】
〈UL DAIシグナリング〉
【0157】
(1)MethodU−1:UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いたUL DAIシグナリンがない
【0158】
本方法によれば、DCIフォーマット内の同一フィールドに対してUL DAIの代わりにULインデックスシグナリングを提供することができる。また、A/NがUL−DL Cfg #0のCC上のPUSCHで送信される時、各CCに対するA/Nペイロードはいずれも最大サイズに決定することができる。ここで、最大サイズは、A/N送信の観点で1個のPCC UL SFにリンクされる各CCのDL SF数の全体に該当するものであってよい(表3参照)。具体的に、DL DAIシグナリングが提供されるCCのA/NペイロードはDL DAI順序で、DL DAIシグナリングが提供されないCCのA/NペイロードはDL SF順序でそれぞれオーダリングしたり、或いは全てのCCのA/NペイロードをDL SF順序でオーダリングすることができる。
【0159】
一方、本方法は、(i)MCCがUL−DL Cfg #0である場合(MCCのULグラント/PHICHタイミングRef−CfgをMCC UL−DL Cfgに設定)、(ii)SCCがUL−DL Cfg #0であり、非クロスキャリアスケジューリングである場合、(iii)SCCがUL−DL Cfg #0であり、クロスキャリアスケジューリングであり、且つFD−TDD CAである場合(SCCのULグラント/PHICHタイミングRef−CfgをSCC UL−DL Cfgに設定)に限って適用することができる。また、本方法は、UL−DL Cfg #0で動作するCC(以下、UL−DL Cfg #0 CC)のULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定される場合に限って、当該CC(すなわち、UL−DL Cfg #0 CC)に適用することができる。また、本方法は、UL−DL Cfgにかかわらず、ULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定されるCCに適用することができる。例えば、CCがUL−DL Cfg #0〜6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #1〜6のいずれか一つ)に設定され、当該CCに対するULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定される場合、当該CCに対するULグラントDCIフォーマットを用いてUL DAIシグナリングをしなくてもよい(その代わり、既存方式によってULインデックスシグナリングを提供することができる)。このときも、上記提示されたA/Nペイロード構成及びA/Nオーダリング方式を適用することができる。
【0160】
(2)Method U−2:UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いたUL DAIシグナリングの提供
【0161】
本方法によれば、DCIフォーマット内の同一フィールドに対してULインデックスの代わりにUL DAIシグナリングを提供することができる。これに制限されるものではないが、本方法は、UL−DL Cfg #0がSCCであり、クロスCCスケジューリングであり、且つHD−TDD CA構造である場合(SCCのULグラント/PHICHタイミングRef−CfgをMCC UL−DL Cfgに設定)にのみ適用することができる。すなわち、その他の場合は、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いたUL DAIシグナリングはない。この場合、既存と同様、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いてはULインデックスをシグナリングすることができる。また、本方法は、UL−DL Cfg #0で動作するCC(UL−DL Cfg #0 CC)のULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0以外のUL−DL Cfgに設定される場合に限って、当該CC(すなわち、UL−DL Cfg #0 CC)に適用することができる。すなわち、UL−DL Cfg #0 CCのULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0に設定される場合、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いたUL DAIシグナリングはない。この場合、既存と同様、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットを用いてはULインデックスをシグナリングすることができる。UL DAIとULインデックスをUL DCIフォーマットにおいて同一のフィールド(例、2ビットフィールド)を通じてシグナリングすることができる。また、本方法は、UL−DL Cfgにかかわらず、ULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #0以外のUL−DL Cfgに設定されるCCに適用することができる。例えば、CCがUL−DL Cfg #0〜6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #0)に設定され、当該CCに対するULグラント/PHICHタイミングRef−CfgがUL−DL Cfg #1〜#6のいずれか一つに設定される場合、当該CCに対するULグラントDCIフォーマットを用いてUL DAIシグナリングを提供することができる。
【0162】
DL/UL DAIシグナリングについて上記で提案した方法は、TDD CA組合せ/構造、クロスCCスケジューリング有無、A/NタイミングRef−Cfg及び/又はULグラント/PHICHタイミングRef−Cfgなどによって組み合わせることができる。例えば、UL−DL Cfg #0がSCCであり、且つ非クロスCCスケジューリングである場合に、DL DAIシグナリングに対してはMethod D−2を適用し、UL DAIシグナリングに対してはMethod U−1を適用することができる。結果として、UL−DL Cfg #0スケジューリングDLグラントDCIフォーマットにはDL DAIがシグナリングされ、UL−DL Cfg #0スケジューリングULグラントDCIフォーマットには(ULインデックスがシグナリングされる代わりに)UL DAIがシグナリングされなくてよい。
【0163】
一方、(UL−DL Cfgにかかわらず)互いに異なるUL−DL Cfgを持つ複数CC間CA状況においてPCCがDL SFに設定される特定SFタイミングにSCCがUL SFに設定される場合、より特徴的に、A/Nタイミングに設定されないSFがある場合もある。この場合、当該SFタイミングで送信されるA/Nが存在しないため、該SFタイミングで送信されるULデータをスケジューリングするULグラントDCIフォーマットにおいてUL DAIシグナリングは不必要となることがある。本発明は、上記特定SFをスケジューリングするULグラントDCIフォーマット内のUL DAIフィールドを、次のように別の用途に用いることを提案する。ここで、特定SFは、任意のCCに対して、UL SFに設定されたが、A/Nタイミングに設定されていないSFタイミングへと一般化できる。又は(さらに一般化して)、A/Nタイミングの有無にかかわらず、全てのSFタイミング或いは指定された一部SFタイミングに対して(UL DAIフィールドを借用する方式で、或いは別のフィールドを追加する方式で)本提案方式を適用することもできる。
【0164】
1)SFでのPUSCHと(周期的)CSIとの同時送信の有無(例、PUSCH rate−matching with CSIピギーバック、又はno PUSCH rate−matching with CSI dropping)、PUSCHと(周期的)SRSとの同時送信の有無(例、PUSCH rate−matching with SRS transmission、又はno PUSCH rate−matching with SRS dropping)をシグナリングする用途に使用
【0165】
2)A/N以外のUCI(例、(周期的)CSI)がピギーバックされて送信されるPUSCH(該PUSCHが送信されるCC)を指示する用途に使用
【0166】
図20は、本発明の一実施例に係るUL信号送信過程を例示する。本例は、[Method U−1、Method U−2]の組合せを例示し、他の方案も同様に行うことができる。
【0167】
図20を参照すると、端末に、互いに異なるサブフレーム構成を持つ複数のセル(例、セル#1、セル#2)を構成することができる(S1802)。ここで、セル#2は、UL−DL構成#0〜#6のいずれか一つ(特に、UL−DL Cfg #0)とすることができる。これに制限されるものではないか、セル#1はPCell、セル#2はSCellであってよい。以降、端末は、セル#2のために、特定フィールド(例、2ビットフィールド)を含むUL DCIフォーマットを受信することができる(S1804)。クロスキャリアスケジューリングが設定された場合、UL DCIフォーマットはCIFフィールドをさらに含むことができる。UL DCIフォーマットはDCIフォーマット0/4を含む。その後、端末は、UL DCIフォーマットに対応する/指示されたPUSCH信号を送信することができる(S1806)。ここで、PUSCH信号はHARQ−ACK情報を含むことができる。HARQ−ACK情報は、PDSCH信号及び/又はSPS解除PDCCH信号に関する受信応答情報を含むことができる。
【0168】
本発明によれば、UG/PHICHタイミング(ここでは、PUSCH(送信)タイミング)のために、セル#2に適用される参照UL−DL構成(Ref−Cfg)がUL−DL構成#1−6でない場合(すなわち、UL−DL構成#0)、UL DCIフォーマット内の特定フィールドは、PUSCH信号の送信されるULサブフレームのインデックスを決定するのに用いれる情報を指示することができる。すなわち、特定フィールドはULインデックスを指示することができる。この場合、各セルに対するHARQ−ACKペイロードサイズはいずれも最大サイズに決定することができる。ここで、最大サイズは、HARQ−ACK送信の観点で1個のPCell UL SFにリンクされる各セルのDL SF数に該当するものであってよい(表3参照)。具体的に、DL DAIシグナリングが提供されるセルのHARQ−ACKペイロードはDL DAI順序で、DL DAIシグナリングが提供されないセルのHARQ−ACKペイロードはDL SF順序でそれぞれオーダリングしたり、又は全てのCCのA/NペイロードをDL SF順序でオーダリングすることができる。一方、UG/PHICHタイミング(ここでは、PUSCH(送信)タイミング)のために、セル#2に適用されるRef−CfgがUL−DL構成#1−6の場合、UL DCIフォーマット内の特定フィールドはDAI値(すなわち、UL DAI値)を指示することができる。DAIフィールドのUL DAI値は、HARQ−ACK情報の送信過程(例、DTX検出、HARQ−ACKペイロード生成など)に用いることができる。
【0169】
図21は、本発明の実施例に適用することができる基地局及び端末を例示する。リレーを含むシステムの場合、基地局又は端末をリレーに代替してもよい。
【0170】
図21を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリー114及び無線周波数(RF)ユニット116を備える。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成することができる。メモリー114は、プロセッサ112に接続し、プロセッサ112の動作に関する様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112に接続し、て無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリー124及びRFユニット126を備える。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成することができる。メモリー124は、プロセッサ122に接続し、プロセッサ122の動作に関する様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122に接続し、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は多重アンテナを有することができる。
【0171】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、別の実施例に含めることもでき、別の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりできることは明らかである。
【0172】
本文書において、本発明の実施例は主として端末と基地局との間のデータ送受信関係を中心に説明されている。本文書において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)によって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の別のネットワークノードによって実行できることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代替してもよい。また、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に代替してもよい。
【0173】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firm ware)、ソフトウェア、又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0174】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリーユニットに保存され、プロセッサによって駆動することができる。メモリーユニットはプロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0175】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の均等範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムにおいて端末が制御情報を送信する方法であって、
互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルは、UL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#0〜#6のいずれか一つに設定されることと、
前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信することと、
前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信することと、
を含み、
HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#1〜#6のいずれか一つである場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられ、
HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、
前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる方法:
【化13】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
(項目2)
前記第1セルは、UL−DL構成#0に設定され、
前記第2セルは、UL−DL構成#1〜#6のいずれか一つに設定された、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1セルはPCell(Primary Cell)であり、前記第2セルはSCell(Secondary Cell)である、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記ダウンリンクDCIフォーマットは、CIF(Carrier Indicator Field)をさらに含む、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記ダウンリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記HARQ−ACK情報は、前記ダウンリンクDCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physcal Downlink Shared Channel)信号に関する受信応答情報、及び前記ダウンリンクDCIフォーマットを含み、SPS(Semi Persistent Scheduling)解除を指示するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)信号に関する受信応答情報のうち少なくとも一つを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
CA(Carrier Aggregation)ベースの無線通信システムに用いれる端末であって、
RF(Radio Frequency)ユニットと、
プロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、
互いに異なるサブフレーム構成を持つ第1セルと第2セルを構成し、前記第2セルはUL−DL構成(Uplink Downlink Configuration)#0〜#6のいずれか一つに設定し、
前記第2セルのために、DAI(Downlink Assignment Index)フィールドを含むダウンリンクDCI(Downlink Control Information)フォーマットを受信し、
前記ダウンリンクDCIフォーマットに関連するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)情報を送信するように構成され、
HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#1〜#6のいずれか一つである場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられ、
HARQ−ACKタイミングのために、前記第2セルに適用される参照UL−DL構成がUL−DL構成#0である場合に、前記DAIフィールドは前記HARQ−ACK情報の送信過程に用いられなく、
前記UL−DL構成によるサブフレーム構成は、下記の表のように与えられる端末:
【化14】
ここで、Dはダウンリンクサブフレームを表し、Uはアップリンクサブフレームを表し、Sはスペシャルサブフレームを表す。
(項目8)
前記第1セルは、UL−DL構成#0に設定され、
前記第2セルは、UL−DL構成#1〜#6のいずれか一つに設定された、項目7に記載の端末。
(項目9)
前記第1セルはPCell(Primary Cell)であり、前記第2セルはSCell(Secondary Cell)である、項目8に記載の端末。
(項目10)
前記ダウンリンクDCIフォーマットは、CIF(Carrier Indicator Field)をさらに含む、項目9に記載の端末。
(項目11)
前記ダウンリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C又は2Dを含む、項目10に記載の端末。
(項目12)
前記HARQ−ACK情報は、前記ダウンリンクDCIフォーマットによって指示されたPDSCH(Physcal Downlink Shared Channel)信号に関する受信応答情報、及び前記ダウンリンクDCIフォーマットを含み、SPS(Semi Persistent Scheduling)解除を指示するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)信号に関する受信応答情報のうち少なくとも一つを含む、項目7に記載の端末。
【産業上の利用可能性】
【0176】
本発明は、無線移動通信システムの端末機、基地局、又はその他の装備(例、リレー)に用いることができる。具体的に、本発明は、制御情報を送信する方法及びそのための装置に適用することができる。
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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図18
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図5
図6
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図16
図19
図20
図21