【0033】
パーフルオロポリエーテルカルボン酸ハライドの具体例としては、下記のものを用いることができる。
(a)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,17,18,18,18-エイコサフルオロ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-2,5,8,11,14-ペンタキス
(トリフルオロメチル)オクタデカノイルフルオリド、
(b)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,17,17-オクタデカフルオロ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-2,5,8,11,14-ペンタキス
(トリフルオロメチル)ヘプタデカノイルフルオリド、
(c)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,16-ヘキサデカフルオロ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-2,5,8,11,14-ペンタキス(トリフルオロメチル)
ヘキサデカノイルフルオリド、
(d)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,19,19,20,22,22,23,25,25,26,28,28,29,29,30,30,30-ドトリアコンタフルオロ-3,6,9,12,15,18,
21,24,27-ノナオキサ-2,5,8,11,14,17,20,23,26-ノナキス(トリフルオロメチル)トリアコンタノイルフルオリド、
(e)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,19,19,20,22,22,23,25,25,26,28,28,29,29,29-トリアコンタフルオロ-3,6,9,12,15,18,21,24,27
-ノナオキサ-2,5,8,11,14,17,20,23,26-ノナキス(トリフルオロメチル)
ノナコサノイルフルオリド、
(f)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,19,19,20,22,22,23,25,25,26,28,28,28-オクタコサフルオロ-3,6,9,12,15,18,21,24,27-ノナオキサ
-2,5,8,11,14,17,20,23,26-ノナキス(トリフルオロメチル)
オクタコサノイルフルオリド、
(g)2,2,3,3,5,5,6,6,7,7,9,9,10,10,11,11,13,13,14,14,15,15,15-トリコサフルオロ-4,8,12-トリオキサペンタデカノイルフルオリド、
(h)2,2,3,3,5,5,6,6,7,7,9,9,10,10,11,11,13,13,14,14,15,15,17,17,18,18,19,19,21,21,22,22,23,23,25,25,26,26,27,27,29,29,30,30,31,31,31
-ヘプタテトラコンタフルオロ-4,8,12,16,20,24,28-ヘプタオキサヘントリアコンタノイルフルオリド。
これらの中で、好ましくは、
(a)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,17,18,18,18-エイコサフルオロ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-2,5,8,11,14-ペンタキス
(トリフルオロメチル)オクタデカノイルフルオリド、
(d)2,4,4,5,7,7,8,10,10,11,13,13,14,16,16,17,19,19,20,22,22,23,25,25,26,28,28,29,29,30,30,30-ドトリアコンタフルオロ-3,6,9,12,15,18,
21,24,27-ノナオキサ-2,5,8,11,14,17,20,23,26-ノナキス(トリフルオロメチル)トリアコンタノイルフルオリド、等が用いられる。
上記のパーフルオロポリエーテルカルボン酸ハライドの化学式を図示すると、以下のとおりである。
【実施例】
【0049】
以下に実施例を示すが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
【0050】
(実施例1)
トルエン200gに、トリプロピレングリコール307.6g(1.60mol)と、ジブチルスズラウリレート(DBTDL)1.01gを加え、撹拌下、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート430.8g(1.80mol)を滴下し、5時間撹拌した。GC(ガスクロマトグラフ)によって、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネートの消失を確認し、反応終了とした。収量637.2g、収率92.3%であった。
【0051】
その後、単離した生成物164.4g(0.381mol)をHCFC−225ca/HCFC−225cb混合溶媒(旭硝子社製、アサヒクリンAK225)300gに溶解させ、NaF44.1g(1.05mol)を加えた。そこに撹拌下、含フッ素ポリエーテルの酸フロライド350g(0.351mol)を滴下し、2時間撹拌した。NMRによって、酸フロライドのピークの消失を確認し、反応終了とした。収量440.2g、収率89.1%、純度95.6%であった。
【0052】
実施例1の反応は、以下の2つの化学式のとおりである。
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】
実施例1の生成物のNMRの同定結果は、以下のとおりであった。上記の実施例1の反応が進行し、下記の化学構造を有するカルボン酸エステル・カルバメートが得られたことが確認された。
【0056】
【化12】
【0057】
19F−NMR[(CD
3)
2CO、C
6F
6]
σ(ppm):-143.8:d, -130.2:f, -128.7:b, -81.4:c, -80.6:e, -79.1:a,g,h
1H−NMR[(CD
3)
2CO]
σ(ppm):1.0〜1.4:k, 1.4:m, 3.5〜4.1:i,j, 4.4:n, 5.9:q, 6.2:p, 6.4:o
【0058】
(実施例2)
トルエン200gに、シクロヘキサンジメタノール225.9g(1.60mol)と、ジブチルスズラウリレート(DBTDL)1.01gを加え、撹拌下、イソシアナトエチルメタクリレート279.3g(1.80mol)を滴下し、5時間撹拌した。GCによって、イソシアナトエチルアクリレートの消失を確認し、反応終了とした。収量431.8g、収率90.1%であった。
【0059】
その後、単離した生成物113.8g(0.380mol)をHCFC−225ca/HCFC−225cb混合溶媒(旭硝子社製、アサヒクリンAK225)300gに溶解させ、NaF44.1g(1.05mol)を加えた。そこに撹拌下、含フッ素ポリエーテルの酸フロライド350g(0.351mol)を滴下し、2時間撹拌した。NMRによって、酸フロライドのピークの消失を確認し、反応終了とした。収量399.5g、収率88.4%、純度96.7%であった。
【0060】
実施例2の反応は、以下の2つの化学式のとおりである。
【0061】
【化13】
【0062】
【化14】
【0063】
実施例2の生成物のNMRの同定結果は、以下のとおりであった。上記の実施例2の反応が進行し、下記の化学構造を有するカルボン酸エステル・カルバメートが得られたことが確認された。
【0064】
【化15】
【0065】
19F−NMR[(CD
3)
2CO、C
6F
6]
σ(ppm):-143.5:d, -130.0:f, -128.9:b, -82.5〜-76.4:a,c,e,g,h
1H−NMR[(CD
3)
2CO]
σ(ppm):0.95〜2.7:j,k,l,m, 1.92:r 3.4:p, 4.0〜5.7:i,n,q, 5.6:s, 6.1:t, 6.5:o
【0066】
(実施例3)
トルエン102.6gに、1,2,3-プロパントリオール39.0g(0.423mol)と、ジブチルスズラウリレート(DBTDL)0.36gを加え、撹拌下、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート300.1g(1.25mol)を滴下し、3時間撹拌した。GCによって、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネートの消失を確認し、反応終了とした。収量265.3g、収率93.2%であった。
【0067】
その後、単離した生成物249.7g(0.438mol)をHCFC−225ca/HCFC−225cb混合溶媒(旭硝子社製、アサヒクリンAK225)300gに溶解させ、NaF37.90g(0.902mol)を加えた。そこに撹拌下、含フッ素ポリエーテルの酸フロライド313.0g(0.314mol)を滴下し、5時間撹拌した。NMRによって、酸フロライドのピークの消失を確認し、反応終了とした。収量442.9g、収率91.2%、純度97.2%であった。
【0068】
実施例3の反応は、以下の2つの化学式のとおりである。
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】
実施例3の生成物のNMRの同定結果は、以下のとおりであった。上記の実施例3の反応が進行し、下記の化学構造を有するカルボン酸エステル・カルバメートが得られたことが確認された。
【0072】
【化18】
【0073】
19F−NMR[(CD
3)
2CO、C
6F
6]
σ(ppm):-143.9:d, -130.2:f, -128.6:b, -84.3〜-76.3:a,c,e,g,h
1H−NMR[(CD
3)
2CO]
σ(ppm):1.5:m,s 3.8〜4.3:i,j,k 4.4:n,t 5.9:q,w 6.2:p,v 6.4:o,u 6.5:l,r
【0074】
(実施例4)
トルエン101.8gに、1,2,6−ヘキサントリオール69.4g(0.518mol)と、ジブチルスズラウリレート(DBTDL)0.44gを加え、撹拌下、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート300.0g(1.25mol)を滴下し、3時間撹拌した。GCによって、1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネートの消失を確認し、反応終了とした。収量318.6g、収率92.3%であった。
【0075】
その後、単離した生成物273.8g(0.447mol)をHCFC−225ca/HCFC−225cb混合溶媒(旭硝子社製、アサヒクリンAK225)300gに溶解させ、NaF37.88g(0.902mol)を加えた。そこに撹拌下、含フッ素ポリエーテルの酸フロライド306.0g(0.307mol)を滴下し、5時間撹拌した。NMRによって、酸フロライドのピークの消失を確認し、反応終了とした。収量443.4g、収率90.9%、純度96.2%であった。
【0076】
実施例4の反応は、以下の2つの化学式のとおりである。
【0077】
【化19】
【0078】
【化20】
【0079】
実施例4の生成物のNMRの同定結果は、以下のとおりであった。上記の実施例4の反応が進行し、下記の化学構造を有するカルボン酸エステル・カルバメートが得られたことが確認された。
【0080】
【化21】
【0081】
19F−NMR[(CD
3)
2CO、C
6F
6]
σ(ppm):-143.9:d, -130.3:f, -128.5:b, -82.3〜-76.4:a,c,e,g,h
1H−NMR[(CD
3)
2CO]
σ(ppm):1.4:p,v 1.5〜1.8:k,l,m 3.7〜4.3:i,j,n 4.8:q,w 5.9:t,z 6.2:s,y 6.3〜6.5:o,r,u,x