(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873325
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20160216BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20160216BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
B41J29/38 Z
B41J29/00 T
B41J29/42 F
B41J29/38 D
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2011-280119(P2011-280119)
(22)【出願日】2011年12月21日
(65)【公開番号】特開2013-129119(P2013-129119A)
(43)【公開日】2013年7月4日
【審査請求日】2014年10月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】395003187
【氏名又は名称】株式会社OKIデータ・インフォテック
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 美由紀
【審査官】
嵯峨根 多美
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−240909(JP,A)
【文献】
特開2009−252136(JP,A)
【文献】
特開平09−020047(JP,A)
【文献】
特開2008−207539(JP,A)
【文献】
特開2010−191973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
B41J 29/42
G03G 21/00
G06F 1/32
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に印刷を行う印刷部と、設定値を記憶する記憶手段と、前記設定値を変更する入力手段と、前記設定値に基づいて処理を実施し、前記入力手段によって前記記憶手段に記憶された前記設定値が変更された場合に再起動処理をする制御部と、前記入力手段を含む表示装置を備える操作パネルと、を有する画像形成装置において、
前記制御部は、前記設定値を変更する設定値変更モードから他モードへ遷移する場合に、前記設定値が変更されていれば、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理を実施し、前記再起動処理をすることが選択されたときは前記設定値を反映させる前記再起動処理を実施し、前記他モードに遷移し、前記再起動処理をしないことが選択されたときは変更後の前記設定値を反映させないように前記再起動処理をしない処理を実施すると共に前記設定値変更モードを維持し、前記選択させる処理が所定時間放置されたときは前記設定値を反映させる前記再起動処理を実施し、前記他モードに遷移し、前記設定値が変更されていなければ、前記他モードに遷移する制御をし、
前記制御部の前記入力手段からの入力の制御は、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理中においては、前記操作パネルの第1の所定のエリアにユーザーが触れたときに前記再起動処理をする選択の入力がされ、前記操作パネルの第2の所定のエリアにユーザーが触れたときに前記再起動処理をしない選択の入力がされ、他のエリアに触れたときには何も処理しない制御であり、
さらに前記制御部は、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理中であって、前記操作パネルに前記第1の所定のエリアに前記再起動処理をする選択のエリアであることを示し、前記第2の所定のエリアに前記再起動処理をしない選択のエリアであることを示す選択肢表示がされている場合に前記操作パネルから入力されない状態で所定の時間が経過したときには節電モードには移行せず、前記選択肢表示がされていない場合に前記所定の時間が経過したときには前記節電モードに移行する処理を実施する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式のプリンターなどの画像形成装置は広く一般に普及している。これらの画像形成装置は、操作パネルから各種設定を行い目的に合わせて機能するようなものがある。また、各種設定の内容によっては、画像形成装置を再起動しなければ設定内容が反映されない画像形成装置もある。再起動の方法としては、ユーザーが画像形成装置の電源をOFFした後ONする行為を実施する方法、各種設定後に強制的に自動的に再起動する方法などがある。
【0003】
ユーザーに再起動を委ねる場合は、ユーザーが操作マニュアル等で装置を正確に理解して再起動しなければならず、負担が大きかった。また、設定変更後に強制的に再起動する場合は画像形成途中でも再起動してしまう恐れがあった。
【0004】
これらの問題に対して、例えば特開2010−240909号公報の技術では、設定変更によって再起動が必要か否かを判断し、さらに未完了ジョブの有無を判断し、再起動の前に一旦記憶手段に退避させる技術が開示されている。また、再起動が必要な場合にユーザーに対して報知する技術も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−240909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、再起動が必要な場合の報知に対して、再起動するかしないかの入力を行う必要があった。「する」を選択した場合は、再起動がされる。「しない」を選択した場合は、再起動が必要な場合はフラグが立てられているので、ジョブが完了した後に自動的に再起動される。しかしこの技術では、操作途中でユーザーが操作を放置した場合に関しては、それまでにされた設定が有効に反映されない場合があるという問題を生じる。すなわち、再起動が必要な場合であって、再起動するかしないかの入力をしない場合に問題が生じる場合がある。
【0007】
本願発明は、各種設定操作の途中で操作が放置されたとしても、設定の変更を有効に反映させることのできる画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、記録媒体に印刷を行う印刷部と、設定値を記憶する記憶手段と、前記設定値を変更する入力手段と、前記設定値に基づいて処理を実施し、前記入力手段によって前記記憶手段に記憶された前記設定値が変更された場合に再起動処理をする制御部と、
前記入力手段を含む表示装置を備える操作パネルと、を有する画像形成装置において、前記制御部は、前記設定値を変更する設定値変更モードから他モードへ遷移する場合に、前記設定値が変更されていれば、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理を実施し、前記再起動処理をすることが選択されたときは前記設定値を反映させる前記再起動処理を実施し、前記他モードに遷移し、前記再起動処理をしないことが選択されたときは変更後の前記設定値を反映させないように前記再起動処理をしない処理を実施すると共に前記設定値変更モードを維持し、前記選択させる処理が所定時間放置されたときは前記設定値を反映させる前記再起動処理を実施し、前記他モードに遷移し、前記設定値が変更されていなければ、前記他モードに遷移する
制御をし、前記制御部の前記入力手段からの入力の制御は、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理中においては、前記操作パネルの第1の所定のエリアにユーザーが触れたときに前記再起動処理をする選択の入力がされ、前記操作パネルの第2の所定のエリアにユーザーが触れたときに前記再起動処理をしない選択の入力がされ、他のエリアに触れたときには何も処理しない制御であり、さらに前記制御部は、前記再起動処理をするか否かを選択させる処理中であって、前記操作パネルに前記第1の所定のエリアに前記再起動処理をする選択のエリアであることを示し、前記第2の所定のエリアに前記再起動処理をしない選択のエリアであることを示す選択肢表示がされている場合に前記操作パネルから入力されない状態で所定の時間が経過したときには節電モードには移行せず、前記選択肢表示がされていない場合に前記所定の時間が経過したときには前記節電モードに移行する処理を実施する制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、入力された設定の値を有効に画像形成装置に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態のブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態のモード遷移を説明する図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態の表示画面を説明する図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を、以下に図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のブロック図である。画像形成装置1は、ネットワークに接続されたホストコンピューター2と接続されている。画像形成装置1は、電子写真方式の印刷部9を備えている。そして、画像形成装置1はホストコンピューター2から送られてくる画像データを、紙やプラスチックフィルムに印刷する。
【0012】
画像形成装置1は外部機器とのインタフェースであるI/F3を備え、ホストコンピューター2に接続されている。制御部4は装置全体の制御を行う。制御部4はROM6、RAM7またはHDD8内に記憶されているプログラムおよび設定値に従って動作する。ROM6は不揮発性の記憶手段であり、プログラムや各種設定値などが格納されている。RAM7は制御部4の演算の一時的なデータ保存や、ワークエリア、各種設定値の一時的な保存などをする記憶手段である。HDD8はハードディスク装置である。HDD8には、ホストコンピューター2から送られてきた画像データ、その画像データを印刷部9で印刷するために変換したビットマップデータ、プログラム、各種設定値、一時的なデータ記憶などをする記憶手段として使われる。操作パネル5は、表示を行うLCDと入力を行うキーからなる入出力手段である。操作パネル5は、画面上の所定位置に触れることで入力されるタッチパネルでもよい。
【0013】
図2は、本発明の実施形態のモード遷移を説明する図である。画像形成装置1は、操作パネル5からの入力によって、モードの切り替え、設定値の入力が行われる。メイン画面10の状態でキー入力がされると、キー入力に応じてメニューA11、メニューB12、・・・、メニューN13を切り替えることができる。各メニューは夫々複数の設定、表示などができる。メニューA11では、設定a14、設定b15、設定c16、設定d17の4つの項目に対して夫々設定値を入力することができる。設定a14と設定b15での設定値の変更は再起動が必要となり、設定c16と設定d17での設定値の変更は再起動が必要でない。再起動が必要か否かは予めプログラムで決められている。
【0014】
メニューA11に遷移して再起動が必要な設定a14と設定b15の何れかの設定値を変更した場合は、メニューA11から他のメニューやメイン画面10への遷移は再起動が必要になる。メニューA11に遷移して再起動が必要でない設定c16と設定d17の何れかの設定値を変更した場合は、メニューA11から他のメニューやメイン画面10への遷移は、キー入力に応じて可能である。
【0015】
メニューA11に遷移して再起動が必要な設定値の変更がされた場合は、メニューA11から他のモードに遷移する条件を満たしたときに、ポップアップ画面が表示される。
また、再起動が必要な設定値の変更があった場合には、再起動をしなければそのメニューから他へはモード遷移ができない。
【0016】
図3は、本発明の実施形態の表示画面を説明する図である。表示画面19は操作パネル5に表示される画面であり、ポップアップ画面23が表示されている状態の画面である。画面上方にメニューA20、メニューB21、・・・、メニューN22のタグが表示されている。これは
図2のメニューA11からメニューN13に相当する。このタグに触れることで各メニューに遷移する。メニューA20が他より濃く表示され、これが現在の遷移先のメニューであることを示している。ここでは、再起動が必要な設定値の変更後、他のモードに遷移しようとしてポップアップ画面23が表示されている。
【0017】
ポップアップ画面23は、「設定を有効にするには再起動が必要です。再起動しますか?」とメッセージが表示されている。さらに、「しない」24と「する」25が夫々予め決められた所定のエリアに表示され、それぞれの位置に触れるとそれぞれの処理がされるようにプログラムされている。このとき、ユーザーにどちらかのみを選択させるため、他のエリアに触れたときには何も処理がされないように制御されている。
【0018】
図4は、本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。再起動が必要な設定を行うことが可能なメニューに遷移している状態で、キー操作あるいはタイマーによって割り込みが生じ、どのような処理をするのか分岐の条件を示している。
【0019】
再起動が必要な設定が行えるメニューに入っている状態で、所定時間経過したか、あるいは所定時間経過するまでにキー操作があったか無かったかを判断する(ステップS1)。所定時間は例えば10分である。これは、操作が放置されているか否かを判断している。すなわち、操作がされない時間が長いということは、ユーザーが操作途中でどこか別の場所に移動して操作を放置した可能性が高いことに基づく。ステップS1において、第1の所定時間経過した場合は、Yesであり、ステップS10に処理が移行する。ステップS10では、再起動が必要な設定値の変更がされたか否かを判断する。ここでYesならステップS7へ、NoならばステップS11へ、処理が移行する。ステップS7では再起動の処理がされる。これは装置がOFFからONにされた時と同じ再起動の処理がされ、変更した設定値が反映される。ステップS11では待機モードへの遷移処理がされる。これは、設定値が変更されずに放置され、長い間使われなないので、必要ない機能の電源をOFFして節電するモードに移行する処理である。
【0020】
ステップS1でNoの場合、すなわち第1の所定時間経過していない場合にステップS2に移行する。ステップS2では、キー操作などがされてメニューから他のモードへモード遷移がされたか判断する。ここで、Noすなわちモード遷移がされなかった場合はステップS8に移行する。ステップS8では、キー操作に応じたスイッチ入力の処理がされる。また、タイマー処理によって、すなわち第1の所定時間が経過していなく、モードも遷移されていない場合ですが、ステップS8はスイッチ入力処理なので、タイマー処理に関しては何もされずに抜けることになる。ステップS2でYesすなわちモード遷移が行われるキー操作がされた場合は、ステップS3に移行する。
【0021】
ステップS3では、再起動が必要か否かの判断がされる。これは、そのメニュー内で再起動の必要な項目の設定変更がされたか否かに基づいて判断される。Yesすなわち再起動の必要な設定変更がされた場合はステップS4へ移行する。Noすなわち再起動の必要のない項目の設定変更がされた場合は、ステップS9へ移行し、操作されたキーに基づいて他のモードに遷移するモード遷移処理がされる。
【0022】
ステップS4では、再起動するか否かを問う、ポップアップ画面が表示される。このポップアップ画面では、ユーザーに再起動するための入力か再起動しないための入力かを選択させる。ポップアップ画面が表示された後は、ステップS5に移行する。
【0023】
ステップS5では、ポップアップ画面の状態で第2の所定時間、例えば5分間、何も入力せずに放置した場合に、ユーザーがその場に居ない可能性が高いと判断し、設定項目を途中で放棄した可能性が高いと判断し、それに応じた処理を行う。ここでは、ユーザーが設定の変更入力がされた後なので、その設定変更を有効に反映させる処理、すなわちステップS7の再起動の処理を行う。
【0024】
ステップS6では、ユーザーが再起動するか否かのどちらかの選択がされたか判断する。Yesすなわち再起動する入力がされた場合は、ステップS7の再起動する処理へ移行する。Noすなわち再起動しない入力がされた場合は、ステップS1へ移行する。このとき、再起動が必要な設定変更がされているが、ユーザーは最終的に再起動しないと選択したと判断し、それまで設定された値はそのまま残し、再起動を行わず、モードも遷移しないで元のメニューに戻る。
【0025】
また、ユーザーが所定時間操作しない場合であってポップアップ画面が表示されている場合は節電モードへは移行しないように制御してもよい。ユーザーに操作パネルの操作を間違えさせないためである。節電モードで画面が消えているときに、誤って数度連続でパネルに触れた場合の誤入力を防止するためである。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、インクジェットプリンター、電子写真式プリンターなどに適用できる。
【符号の説明】
【0027】
1 画像形成装置
2 ホストコンピューター
3 I/F
4 制御部
5 操作パネル
6 ROM
7 RAM
8 HDD
9 印刷部