特許第5873431号(P5873431)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873431
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20160216BHJP
【FI】
   A61H23/02 370
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-517232(P2012-517232)
(86)(22)【出願日】2011年5月19日
(86)【国際出願番号】JP2011061543
(87)【国際公開番号】WO2011148855
(87)【国際公開日】20111201
【審査請求日】2014年5月1日
(31)【優先権主張番号】特願2010-120761(P2010-120761)
(32)【優先日】2010年5月26日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000114628
【氏名又は名称】ヤーマン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078031
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 皓一
(74)【代理人】
【識別番号】100077779
【弁理士】
【氏名又は名称】牧 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100078260
【弁理士】
【氏名又は名称】牧 レイ子
(74)【代理人】
【識別番号】100086450
【弁理士】
【氏名又は名称】菊谷 公男
(72)【発明者】
【氏名】山崎 謙太朗
【審査官】 中屋 裕一郎
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3132327(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0221238(US,A1)
【文献】 米国特許第6828705(US,B1)
【文献】 米国特許第7318811(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージを施す者の手に装着する手袋手段と、振動を発生するコイン型の振動発生手段とを備え、
上記振動発生手段を、そのコイン面を手袋手段に接触させて複数個取付けてなり、かつ、
前記振動発生手段は、コイン型の振動モータであり、
前記振動モータは、弾性材により形成した軸と、この軸に偏心させた円板と、円板に取付けた複数のコイルと、円板の一部に取付けた磁石と、複数のコイルから所定距離離間すると共にケースに固定された磁石とを有し、
上記円板の回転により偏重心による径方向の振動が発生すると共に、円板に取付けた磁石とケースに固定された磁石との吸着による軸方向の振動が発生することを特徴とするマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、身体に機械的な振動を伝えてマッサージを施す装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図5に従来のマッサージ装置を示す。このマッサージ装置は特許文献1に開示されている。
図5において、110はウレタンゲルやシリコンゲルなどの粘着パッド、120は振動発生手段としての振動モータである。粘着パッド110の粘着面とは反対側の面には不図示の磁石片が、また振動モータ120には不図示の磁着面がそれぞれ設けられている。
【0003】
肩凝りを揉みほぐす場合、図5に示すように、肩凝りの部位に粘着パッド110の粘着面を粘着させ、その粘着パッド110の上に振動モータ120を重ね合わせる。そして粘着パッド110の磁石片と振動モータ120の磁着面とを磁着することにより、肩凝りの部位に振動モータ120を固定する。
【0004】
続いて電源スイッチをONにして振動モータ120を振動させると、粘着パッド110を経て肩凝りの部位へ振動モータ120の振動が伝わり、肩凝りが揉みほぐされる。このように図5においては、磁石片付きの粘着パッド110を用いて振動モータ120を身体の所定部位に固定し振動することによりマッサージを施す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−44319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図5のマッサージ装置は、粘着パッドを用いて振動モータを身体の所定部位に固定するので、もっぱら振動を伝えるだけで、振動と同時並行的に、振動させている部位を手で揉んだりつまんだりという施術がやりにくいという問題があった。
【0007】
また、粘着パッドを用いて振動モータを身体に保持するので、マッサージ対象部位の極く浅い表層部にしか振動が伝えらず、奥深くまで振動が伝わらないという問題があった。
【0008】
さらに、粘着パッドを用いて振動モータを身体に保持するので、粘着パッドが粘着しにくい服の下や頭髪のある部位には振動モータを保持しづらく振動を伝えにくいという問題があった。
【0009】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、振動を伝えながら、同時にマッサージ対象部位を揉んだりつまんだりして、マッサージ効果を高めることを目的とする。
【0010】
またこの発明は、マッサージ対象部位の表面のみならず内部深くにも容易に振動を伝えられ、マッサージ効果を高めることを目的とする。
【0011】
さらにこの発明は、服や頭髪で覆われたマッサージを施しにくい部位にも、振動発生手段を固定して、マッサージ対象部位の制約をなくし、身体のどの部位でもマッサージが施せるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明に係るマッサージ装置は、マッサージを施す者の手に装着する手袋手段と、振動を発生するコイン型の振動発生手段とを備え、上記振動発生手段を、そのコイン面を手袋手段に接触させて複数個取付けてなり、かつ、前記振動発生手段は、コイン型の振動モータであり、前記振動モータは、弾性材により形成した軸と、この軸に偏心させた円板と、円板に取付けた複数のコイルと、円板の一部に取付けた磁石と、複数のコイルから所定距離離間すると共にケースに固定された磁石とを有し、上記円板の回転により偏重心による径方向の振動が発生すると共に、円板に取付けた磁石とケースに固定された磁石との吸着による軸方向の振動が発生するようにしたものである。
【0013】
請求項2の発明に係るマッサージ装置は、振動発生手段がコイン型の振動モータであり、振動モータは、弾性材により形成した軸と、この軸に偏心させた円板と、円板に取付けた複数のコイルと、円板の一部に取付けた磁石と、複数のコイルから所定距離離間すると共にケースに固定された磁石とを有し、上記円板の回転により偏重心による径方向の振動が発生すると共に、円板に取付けた磁石とケースに固定された磁石との吸着による軸方向の振動が発生するようにしたものである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、マッサージを施す者の手に装着する手袋手段と、振動を発生するコイン型の振動発生手段とを備え、上記振動発生手段を、そのコイン面を手袋手段に接触させて複数個取付けてなるので、手袋を薄型化、軽量化できるという効果が得られる。また、手に装着した手袋手段により振動発生手段の振動を伝えながらマッサージ対象部位を容易に揉んだりつまんだりできるようになり、マッサージ効果を高めるという効果が得られる。
【0021】
更に、振動発生手段がコイン型の振動モータであり、振動モータは、弾性材により形成した軸と、この軸に偏心させた円板と、円板に取付けた複数のコイルと、円板の一部に取付けた磁石と、複数のコイルから所定距離離間すると共にケースに固定された磁石とを有し、上記円板の回転により偏重心による径方向の振動が発生すると共に、円板に取付けた磁石とケースに固定された磁石との吸着による軸方向の振動が発生する。よって、複合的な振動により優れたマッサージ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】この発明の実施の形態1によるマッサージ装置の外観を示す図である。
図2】この発明の実施の形態1によるマッサージ装置の内部構成を示すブロック図である。
図3】この発明の実施の形態1によるマッサージ装置の使用方法の一例を説明するための図である。
図4】振動モータの配置バリエーションを示す図である。
図5】コイン型の振動モータの断面図であり、(a)は偏心分銅を回転させて振動を発生する形式、(b)はコイン面の法線方向にも振動を発生する形式を示す。
図6】従来のマッサージ装置の使用説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図面では、同一の構成または相当する構成については同一の符号を付す。
【0030】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるマッサージ装置の外観を示す図である。
図1において、10は使用者の右手・左手に装着される2つの手袋(手袋手段)、21は手袋10の親指・人差し指・中指・薬指・小指の腹に相当する部分にそれぞれ設けたコイン型の振動モータ(振動発生手段)、30はマッサージ装置のコントローラである。コントローラ30は、片方ずつの手袋10に独立して小型のものを取付け、操作の自由度を向上させることも考えられる。なお、指の腹とは指紋のある箇所であり、以下では、手の各部位の名称を手袋10の該当箇所を指す場合にも用いる。
【0031】
図1のマッサージ装置は、手袋10に振動モータ21を設けている点に特徴がある。振動モータ21は、携帯電話などのバイブレータ用にしばしば用いられるもので、モータ軸周りに偏心分銅を回転させて振動を発生する形式(図5(a)参照)の他、コイン面の法線方向にも振動を発生する形式など、様々な振動発生方式を採用できる。
図5(a)において、50はモータ軸でそれを中心に振動子51が回転する。振動子51には偏心分銅52が取り付けてあり、振動子51が回転するとモータ軸50を介しケース53の全体が振動する。53は回転用コイルで、磁石54を吸引反発して振動子を回転する。ケース53は外径が10mm程度で厚さ3〜5mmほどのコイン形状で、重量は1.0g前後のものが適している。これを手袋10の所定の場所に接着剤で接着し、図2の如く、コントローラ30との間に配線を施す。
図5(b)は振動モータの別の例で、コイン面の法線方向にも振動を発生する形式を示す。ここでは、弾性材により形成した軸60に偏心させた円板61を取り付ける。円板61は複数のコイルを有し、これに通電することにより、円板61に対向する位置に設置した磁石63との間で回転力を生じ、円板61が軸60を中心に回転する。このとき円板61の一部に取り付けたマグネット62により軸方向に変移する力が円板61に作用し、円板61は偏重心による径方向の振動に加え、軸方向すなわちコイン面の法線方向にも振動する。この様な複合的な振動を発生する振動モータを手袋に取り付ければ、さらに優れたマッサージ効果が期待できる。
【0032】
振動モータ21は、接着剤などを使って手袋10の指の腹に設けられる。図1では、理解しやすくするために手袋10の外側に振動モータ21を設けているが、手袋10の内側に、つまり手を入れる側に振動モータ21を設けるようにしても良い。コイン型の振動モータ21を用いることにより、手袋10の薄型化・軽量化が可能となり実用性の高いマッサージ装置を構成できる。
【0033】
図2はこの発明の実施の形態1によるマッサージ装置のブロック構成を示す図である。
図2のコントローラ30において、31はマッサージ装置を操作するための操作パネル、32はマッサージ装置を制御するCPU(振動制御手段)、33はマッサージ装置のプログラムや各種設定を記憶するメモリ、34は各振動モータ21を個々に駆動するモータドライバ(振動制御手段)である。
【0034】
次にこの装置の使用方法を説明する。
マッサージ装置の使用者自身が手袋10を両手に装着し、操作パネル31を操作してマッサージ装置を起動すると、CPU32は、メモリ33に記憶された通常モードのプログラムに基づき、モータドライバ34により各振動モータ21を駆動して振動を発生させる。振動モータ21から振動が発生すると、使用者はマッサージ対象部位に手袋10を当てて振動を伝えるとともに、その部位を手袋10で揉んだりつまんだりする。
【0035】
このように、振動モータ21を設けた手袋10を手に装着し、マッサージ対象部位に振動を伝えながらその部位を手袋10で揉んだりつまんだりできるので、マッサージ効果を高めることが可能となっている。
【0036】
また、手袋10により振動モータ21をマッサージ対象部位に押し付けられるので、マッサージ対象部位の表面のみならず内部深くにも容易に振動を伝えることができ、マッサージ効果を高めることが可能となっている。
【0037】
さらに、手袋10により服の下や頭髪のある部位にも振動モータ21を容易に保持して振動を伝えられるので、従来ではマッサージを施しにくかった部位にも容易にマッサージを施すことが可能となっている。
なお手袋10は使用者自身ではなく介助者が装着して使用してもよい。
【0038】
この他に、次のような使用方法も考えられる。
図3は、この発明の実施の形態1によるマッサージ装置の使用方法の一例を説明するための図であり、使用者が自らの顔40にマッサージ装置を使用する場合を図示している。もちろん、マッサージ装置を使用する箇所は顔に限定されるものではなく、身体の他の部位でも良い。
【0039】
図3(a)のように手袋10を両手に装着した使用者が、操作パネル31により順次振動モードを選択して手袋10の掌を顔40に当てた状態が図3(b)である。この図3(b)の状態では、各振動モータ21は顔40の目の周辺から耳の前のリンパ節にほぼ沿って位置している。CPU32は、メモリ33に記憶された順次振動モードのプログラムに基づき、図3(c)の丸数字に示すように、小指・薬指・中指・人差し指・親指、小指・薬指・中指・人差し指・親指、……の順番で各振動モータ21をモータドライバ34により振動継続時間Δtだけ順次振動させる。
【0040】
このように、手袋10の掌を広げて顔40に当て、顔40の目の周辺から耳の前のリンパ節へとリンパの流れに沿って小指から親指へと各振動モータ21を順次振動させているので、手や指を動かすことなく図3(c)のブロック矢印Pの方向にリンパを循環させられるようになり、美容や健康の面で効能の高いリンパマッサージを簡単に施すことができる。
【0041】
なお、各振動モータ21の振動の順序や振動開始のタイミング、振動継続時間、振動の強弱などは、必ずしも図3の説明の場合に限定されない。例えば図3で、小指・薬指の各振動モータ21の組と中指・人差し指・親指の各振動モータ21の組とを順次振動させるなどのパターンも考えられる。つまり、身体のリンパの流れと身体に当てた各振動モータ21との互いの位置関係や使用者自身の考え・好みに応じて、使用者が操作パネル31によりメモリ33のプログラムを設定変更すれば良い。また、リンパのみならず、血液その他の体液の流れに沿って各振動モータ21を順次振動させても良い。
もちろん、体液の流れとは関係なく、身体に当てた各振動モータ21を順次振動させても良く、これにより、身体に対し方向性を持たせて振動を与えることができるようになり、手や指を動かすことなくマッサージを施すことができる。
【0042】
また、以上の説明では、手袋10の指の腹に振動モータ21を設けた場合について説明してきたが、振動モータ21を設ける箇所は必ずしも手袋10の指の腹とする必要はない。
例えば次の図4に示すように色々なバリエーションが考えられる。
【0043】
図4は振動モータの配置バリエーションを示す図である。
図4(a),(b)において、22は手袋10の指の掌に設けた振動モータ(振動発生手段)であり、振動モータ22は指の腹ではなくその下から指の根元までの間に設けている。また、23は手袋10の掌に設けた振動モータ(振動発生手段)、24は手袋10の指先に設けた振動モータ(振動発生手段)、25は手袋10の指の甲に設けた振動モータ(振動発生手段)である。
【0044】
このように、手袋10の掌に振動モータ21〜23を、手袋10の指先に振動モータ24を、手袋10の甲に振動モータ25をそれぞれ設けることも可能である。このことにより、振動モータ21〜25の振動を伝えながら手袋10の掌、指先、甲をマッサージに使うことが可能となり、多様なマッサージを施せるようになる。もちろん図4の配置は例であって、図4に示した箇所以外に振動モータ21〜25を設けても良い。
【0045】
さらに、以上の説明では、振動モータ21〜25を用いてきたが、ボイスコイルや磁歪材などを使って振動発生手段を構成し、振動モータ21〜25の代わりとしても良い。
【0046】
さらに、CPU32およびモータドライバ34が、正弦波や三角波、鋸歯状波、方形波などの周期関数で振幅変調した振動を振動モータ21〜25から発生させることも可能である。振動モータ21〜25の振動のレベルを周期的に変化させることにより、振動パターンを増やすことができ、変化に富んだマッサージを提供できる。
【0047】
さらに、手袋10は必ずしも両手用を揃える必要はなく、右手用・左手用のいずれか一方の手袋10があれば良い。また、手袋の形状も必ずしも5本指タイプのものである必要はない。
【0048】
さらに、手袋10に設ける振動モータ21〜25の数も1つ以上あれば良く、図3の順次振動モード以外は基本的に実施可能である。ただし、振動モータ21〜25の数を複数とすることにより、複数の振動モータ21〜25から振動を伝えられるようになり、マッサージ効果をいっそう高めることができる。
【0049】
さらに、手袋10とコントローラ30とは必ずしも別体とする必要はなく、コントローラ30を小型化することができれば、手袋10と一体化して構成しても良く、マッサージ装置の実用性を高めることができる。
【0050】
以上のように、この実施の形態1によれば、身体に対し振動を伝えてマッサージを施すマッサージ装置において、振動を発生する振動モータ21〜25と、マッサージを施す手に装着され、振動モータ21〜25を少なくとも1つ以上備えた手袋10と、を備えるようにしたので、手に装着した手袋10により振動モータ21〜25の振動を伝えながらマッサージ対象部位を容易に揉んだりつまんだりできるようになり、マッサージ効果を高めることができるという効果が得られる。また、手に装着した手袋10により振動モータ21〜25を押し付けてマッサージ対象部位の表面のみならず内部深くにも容易に振動を伝えられるようになり、マッサージ効果を高めることができるという効果が得られる。さらに、手に装着した手袋10により服の下や頭髪のある部位にも振動モータ21〜25を容易に保持して振動を伝えられるようになり、従来ではマッサージを施しにくかった部位にもマッサージ効果を与えることができるという効果が得られる。
【0051】
また、この実施の形態1によれば、手袋10は、掌に振動モータ21〜23を備えるようにしたので、振動モータ21〜23の振動を伝えながら手袋10の掌をマッサージに使うことが可能となり、多様なマッサージを施すことができるという効果が得られる。
【0052】
さらに、この実施の形態1によれば、手袋10は、指先に振動モータ24を備えるようにしたので、振動モータ24の振動を伝えながら手袋10の指先をマッサージに使うことが可能となり、多様なマッサージを施すことができるという効果が得られる。
【0053】
さらに、この実施の形態1によれば、手袋10は、甲に振動モータ25を備えるようにしたので、振動モータ25の振動を伝えながら手袋10の甲をマッサージに使うことが可能となり、多様なマッサージを施すことができるという効果が得られる。
【0054】
さらに、この実施の形態1によれば、手袋10は、振動モータ21〜25を複数備えるようにしたので、複数の振動モータ21〜25から振動を伝えられるようになり、マッサージ効果をいっそう高めることができるという効果が得られる。
【0055】
さらに、この実施の形態1によれば、複数の振動モータ21〜25に順次振動を発生させるCPU32およびモータドライバ34をさらに備えるようにしたので、身体に対し方向性を持たせて振動を与えることができるようになり、手や指を動かすことなくマッサージを施すことができるという効果が得られる。
【0056】
さらに、この実施の形態1によれば、振動モータ21〜25が発生する振動のレベルを周期的に変化させるCPU32およびモータドライバ34をさらに備えるようにしたので、振動パターンを増やすことができるようになり、変化に富んだマッサージを提供できるという効果が得られる。
【0057】
さらに、この実施の形態1によれば、振動モータ21〜25は、コイン型の振動モータとするようにしたので、手袋10を薄型化・軽量化できるようになり、実用性の高いマッサージ装置を構成できるという効果が得られる。
【0058】
上記実施の形態では、振動発生手段として、振動モータを挙げたが、本発明はこれに限られるものではなく、コイルに交流を流して鉄板を吸引反発する動電型振動発生器や磁歪材を使用した振動発生器であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
10 手袋(手袋手段)、21〜25 振動モータ(振動発生手段)、30 コントローラ、31 操作パネル、32 CPU(振動制御手段)、33 メモリ、34 モータドライバ(振動制御手段)、40 顔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6