(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873455
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】空気入りタイヤ
(51)【国際特許分類】
B60C 11/12 20060101AFI20160216BHJP
B60C 11/03 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
B60C11/12 C
B60C11/12 A
B60C11/03 300B
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-53723(P2013-53723)
(22)【出願日】2013年3月15日
(65)【公開番号】特開2014-177237(P2014-177237A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2014年8月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】岩村 和光
【審査官】
倉田 和博
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−041393(JP,A)
【文献】
特開2005−170308(JP,A)
【文献】
特開平04−306106(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 11/12
B60C 11/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッド部に複数のブロックを有しかつ、前記ブロックの踏み面にサイピングを形成した空気入りタイヤであって、
前記サイピングは、タイヤ軸方向線に対して0〜45°の角度αをなす長さ方向線に沿ってのびるとともに、
前記サイピングは、踏み面と平行な水平断面においては前記長さ方向線に沿って振幅Wかつ周期a1で波状にのび、かつ前記長さ方向線と直角な垂直断面においては深さ方向に沿って振幅Wかつ周期a2で波状にのびる3次元サイプからなり、
前記3次元サイプの前記長さ方向をx軸、前記深さ方向をz軸、前記x軸とz軸とに直角な振幅方向をy軸としたとき、前記3次元サイプは、次式(1)を充足するとともに、
y=W・sin{(2π・x/a1)+(2π・z/a2)+θ}−−−(1)
前記複数のブロックは、形成される3次元サイプが異なる異種のブロックを含み、かつ前記異種のブロックに形成される3次元サイプは、前記周期a1と振幅Wとが同一で周期a2のみ相違する一方、
前記異種のブロックは、タイヤ軸方向巾が最も大な最大巾のブロックと、タイヤ軸方向巾が最も小な最小巾のブロックと含み、最大巾のブロックに配される3次元サイプの周期a2を、最小巾のブロックに配される3次元サイプの周期a2よりも大としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
【請求項2】
前記ブロックのx軸上におけるブロック長さをBLとしたとき、前記周期a1は前記ブロック長さBLの14〜90%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ブロックのz軸上におけるブロック深さをBHとしたとき、前記周期a2は前記ブロック深さBHの14〜90%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、氷雪路面での走行に適したスノータイヤやスタッドレスタイヤとして好適であり、ブロックに複数のサイピングを並設した空気入りタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤにおいては、氷雪路面での走行性を向上させるため、トレッド部に設けたブロックに多数のサイピングを形成し、そのエッジによる路面引っ掻き効果(エッジ効果)を増大させることが行われている。しかし、サイピングの形成数を増加させると、ブロックに大きな倒れ込みが生じてエッジ効果が有効に機能しなくなるなど、氷上性能の向上に限界をもたらしている。
【0003】
そこで本出願人は、このようなブロックの過度の倒れ込みを防止すべく、
図4に示す如き構造(便宜上、ミウラ折り構造という。)のサイピングAを提案している(特許文献1、2参照。)。
【0004】
この構造のサイピングAは、踏み面Sと平行な水平断面においては、サイピング長さ方向にジグザグ状にのび、かつ前記サイピング長さ方向と直角な垂直断面においては、深さ方向にジグザグ状にのびる。このようなサイピングAは、その壁面Bが、例えば平行四辺形を組み合わせた3次元的凹凸の立体曲面をなし、向き合う壁面の凹凸同士が互いに噛み合うことにより、ブロックの倒れ込みを効果的に抑制しうる。
【0005】
しかしながら、このような立体的な3次元形状のサイピングを設計するためには、例えば、ジグザグのピッチや振幅以外にも、山折りA1と谷折りA2との組み合わせ、その交差部の角度、交差部の面取りの処理などの多くのデータが必要である。そのため設計が非常に複雑となり、多くの時間と労力を要する。そのため、従来においては、同一のトレッドパターン形状のタイヤでは、タイヤサイズの大小にかかわらず、同一のサイピングを採用している。
【0006】
当然ながら、ブロックの倒れ込みをより効果的に抑制するためには、ブロックの大きさや形状などに合わせてサイピングの3次元形状やサイズを適正に設定すべきであるが、その面倒さにより達成できていない。
【0007】
このような状況に鑑み、本発明者は、設計容易な立体的なサイピング形状について研究した。その結果、所定の数式に合う形状とすることで、壁面間の噛み合い効果(3次元効果)を高く発揮しながら、容易に設計することが可能なサイピング形状を見出し得た。そしてこれにより、1つのタイヤ内においても、ブロックの大きさや形状などに合わせてサイピングを違えることが可能となり、各ブロックの倒れ込みをより効果的に抑制して氷上性能や耐偏摩耗性などをさらに向上させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−203128号公報
【特許文献2】特開2005−193867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで発明は、サイピングを所定の数式に合う形状とすることを基本として、タイヤ設計の効率化、氷上性能や耐偏摩耗性などのタイヤ性能の向上を図りうる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に複数のブロックを有しかつ、前記ブロックの踏み面にサイピングを形成した空気入りタイヤであって、
前記サイピングは、タイヤ軸方向線に対して0〜45°の角度αをなす長さ方向線に沿ってのびるとともに、
前記サイピングは、踏み面と平行な水平断面においては前記長さ方向線に沿って振幅Wかつ周期a1で波状にのび、かつ前記長さ方向線と直角な垂直断面においては深さ方向に沿って振幅Wかつ周期a2で波状にのびる3次元サイプからなり、
前記3次元サイプの前記長さ方向をx軸、前記深さ方向をz軸、前記x軸とz軸とに直角な振幅方向をy軸としたとき、前記3次元サイプは、次式(1)を充足するとともに、
y=W・sin{(2π・x/a1)+(2π・z/a2)+θ}−−−(1)
前記複数のブロックは、形成される3次元サイプが異なる異種のブロックを含み、かつ前記異種のブロックに形成される3次元サイプは、前記周期a1と振幅Wとが同一で周期a2のみ相違する
一方、
前記異種のブロックは、タイヤ軸方向巾が最も大な最大巾のブロックと、タイヤ軸方向巾が最も小な最小巾のブロックと含み、最大巾のブロックに配される3次元サイプの周期a2を、最小巾のブロックに配される3次元サイプの周期a2よりも大としたことを特徴としている。
【0011】
また請求項2では、前記ブロックのx軸上におけるブロック長さをBLとしたとき、前記周期a1は前記ブロック長さBLの14〜90%の範囲であることを特徴としている。
【0012】
また請求項3では、前記ブロックのz軸上におけるブロック深さをBHとしたとき、前記周期a2は前記ブロック深さBHの14〜90%の範囲であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は叙上の如く、3次元サイプを、上記式(1)に合う形状で形成している。そのため、壁面間の噛み合い効果(3次元効果)を高く発揮しながら、3次元サイプの設計効率を大幅に高めることができ、タイヤの開発期間の短縮を図りうる。又、3次元サイプの設計が容易となるため、1つのタイヤ内においても、ブロックの大きさや形状などに合わせて3次元サイプのサイズ、例えば振幅、および長さ方向や深さ方向の波ピッチなどを違えることが可能となり、各ブロックの倒れ込みをより効果的に抑制することができる。そのため氷上性能や耐偏摩耗性などをさらに向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す展開図である。
【
図4】従来の3次元サイプを説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1において、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、複数のブロック3を有しかつ、前記ブロック3の踏み面Sに、サイピング4を形成している。
【0017】
具体的には、前記トレッド部2は、タイヤ周方向のびる複数本の周方向溝7、並びにこの周方向溝7、7間及び/又は周方向溝7とトレッド端縁Teとの間をのびる横溝8を具える。これにより前記トレッド部2に、前記周方向溝7と横溝8、又は周方向溝7とトレッド端縁Teと横溝8とによって区分される複数のブロック3が形成される。
【0018】
本例では、前記ブロック3が、タイヤ赤道C上で周方向に配列する中央ブロック3c、そのタイヤ軸方向外側で周方向に配列する第1の中間ブロック3m1、そのタイヤ軸方向外側で周方向に配列する第2の中間ブロック3m2、及びそのタイヤ軸方向外側で周方向に配列するショルダーブロック3sから構成される場合が示される。即ち本例では、トレッド部2が、中央ブロック3cの列、第1の中間ブロック3m1の列、第2の中間ブロック3m2の列、及びショルダーブロック3sの列を具える場合が示される。しかしこれ以外にも、ブロック列の本数は、例えば6本、5本、4本など、要求に応じて適宜設定できる。又ブロック列の何本かを、周方向に連続するリブとして形成することもできる。
【0019】
又前記ブロック3の踏み面Sには、サイピング4が形成される。このサイピング4は、タイヤ軸方向線に対して0〜45°の角度αをなす長さ方向線に沿ってのびる。前記角度αが45°を越えると、周方向に対するエッジ効果が不十分となって、氷路面上におけるトラクション性(制動性を含む。)が十分に発揮されなくなる。前記角度αは、前記0〜45°の範囲でブロック列毎に違えることができる。
【0020】
そして前記サイピング4は、
図3に概念的に示すように、踏み面Sと平行な水平断面Saにおいては、前記長さ方向線に沿って振幅Wかつ周期a1で波状にのびる。又前記長さ方向線と直角な垂直断面Sbにおいては、深さ方向に沿って振幅Wかつ周期a2で波状にのびる3次元サイプ6から形成される。
【0021】
そしてこの3次元サイプ6は、前記長さ方向をx軸、前記深さ方向をz軸、前記x軸とz軸とに直角な振幅方向をy軸としたとき、次式(1)を充足する。
y=W・sin{(2π・x/a1)+(2π・z/a2)+θ}−−−(1)
【0022】
即ち、3次元サイプ6は、三角関数で表される滑らかな凹凸の曲面によって形成され、その長さ方向(x軸)および深さ方向(z軸)の双方に対して正弦曲線でのびる。
【0023】
この3次元サイプ6は、三角関数で表される滑らかな凹凸の立体曲面をなし、その長さ方向(x軸)および深さ方向(z軸)の双方に対して正弦曲線でのびる。従って、サイピングの向き合う壁面の凹凸同士が互いに噛み合い、長さ方向(x軸)および深さ方向(z軸)への動きを拘束しうる。これによってブロック3の剛性を維持し、その倒れ込みを効果的に抑制しうる。
【0024】
又3次元サイプ6は、前記式(1)をNC加工機にインプットすることで、容易に形成することができる。この時、前記周期a1、a2、及び振幅Wの3つのパラメータを設定するだけで、要求に応じたサイズの3次元サイプ6に変更することが可能であり、設計効率を大幅に高めることができる。
【0025】
なお、例えば下記式(2)によっても、長さ方向(x軸)および深さ方向(z軸)の双方に対して正弦曲線でのびる立体曲面のサイピングを形成することは可能である。しかしながら式(2)の場合、振幅が部分的に大きくなったり曲面が複雑となる。そのため、タイヤ加硫時にサイピング4を形成するためにナイフブレードがトレッドゴムから抜けなくなって、タイヤを損傷させる傾向を招く。
y=W{sin(2π・x/a1)+sin(2π・z/a2)+θ}−−−(2)
【0026】
ここで、ブロック3内において3次元サイプ6の長さ方向の波ピッチ数が1以下の場合には、3次元サイプ6によるエッジ成分の増加が期待できず、氷路面上におけるトラクション性(制動性を含む。)が十分発揮されなくなる。従って、ブロック3のx軸上におけるブロック長さをBLとしたとき、前記周期a1は前記ブロック長さBLの90%以下が好ましい。しかし前記周期a1がブロック長さBLの14%を下回ると、長さ方向の波ピッチ数が過大となって振幅が不足し、波によるエッジ成分の増加が十分に図れず、又壁面間の噛み合い効果(3次元効果)による倒れ込み防止効果が十分発揮されない。従って、より好ましくは、前記周期a1の下限は、ブロック長さBLの20%以上、又上限は60%以下である。
【0027】
又、3次元サイプ6の深さ方向の波ピッチ数が1以下の場合には、ブロック3の倒れ込み抑制効果が不十分となって、ドライ路面での操縦安定性の向上、偏摩耗の改善効果が十分に発揮されなくなる。従って、ブロック3のz軸上におけるブロック深さをBHとしたとき、前記周期a2は前記ブロック深さBHの90%以下が好ましい。しかし前記周期a2がブロック深さBHの14%を下回ると、深さ方向の波ピッチ数が過大となって振幅が不足し、壁面間の噛み合い効果(3次元効果)による倒れ込み防止効果が十分発揮されない。従って、より好ましくは、前記周期a2の下限はブロック長さBLの20以上、又上限は60%以下である。
【0028】
前記3次元サイプ6は、1つのブロック3内に複数本形成される。この時、ブロック3内の3次元サイプ6は互いに平行かつ、長さ方向に対して波ピッチが互いに同位相で形成される。これにより、隣り合う3次元サイプ6、6間に形成されるゴム部分Gの厚さが、長さ方向及び深さ方向に均一となる。その結果、サイプ形成用のナイフブレード(図示しない。)を抜き取る際に、ゴム部分Gが破断損傷するのを抑制しうる。
【0029】
なお3次元サイプ6のサイプ巾6W(
図2に示す。)が狭すぎると、ナイフブレードの強度が不足し金型の耐久性を低下させる。逆に広すぎると、壁面間の噛み合い効果が減じて、ブロック3の倒れ込み抑制に不利となる。そのため前記サイプ巾6Wは0.2〜1.0mmの範囲が好ましい。
【0030】
次に、ブロック3の倒れ込みをより効果的に抑制するためには、ブロック3の大きさや形状などに合わせて3次元サイプ6の3次元形状を設定することが好ましい。そのために、本例の空気入りタイヤ1に配されるブロック3は、形成される3次元サイプ6が異なる異種のブロックを含んで構成される。具体的には、少なくとも、ブロック3のうち、タイヤ軸方向巾3Wが最も大な最大巾のブロック3max とタイヤ軸方向巾3Wが最も小な最小巾のブロック3min とで3次元サイプ6を違えている。本例では、ショルダーブロック3sが最大巾のブロック3max に相当し、中間ブロック3m1、3m2が最小巾のブロック3min に相当する。
【0031】
又前記「3次元サイプ6が異なる」とは、3次元サイプ6における周期a1、周期a2、振幅Wの少なくとも1つが相違することを意味する。このうち周期a1、振幅Wは、踏み面Sに露出する要素であって、エッジ成分長さ及びデザイン性への影響が大きい。従って、
本発明では、周期a1及び振幅Wを同じとし、周期a2のみを違えることで、ブロック3max 、3min 間のブロック3の倒れ込みの差を減じ、氷上性能や耐偏摩耗性をより向上させている。具体的には、最大巾のブロック3max に配される3次元サイプ6の周期a2を、最小巾のブロック3min に配される3次元サイプ6の周期a2よりも大に設定している。
【0032】
なお前記3次元サイプ6は、その長さ方向の一端、又は両端がブロック内で終端していても良い。又前記ブロック3には、前記3次元サイプ6以外のサイピング、例えば深さ方向には振幅しない2次元サイプ、及び平面状の1次元サイプなどを、混在させることもできる。
【0033】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【実施例】
【0034】
図1に示すトレッドパターンを有する乗用車用スタッドレスタイヤ(サイズ195/65R15)を、表1の仕様に基づき試作し、氷上性能、雪上性能、ドライ路面性能、偏摩耗性、設計時間、金型耐久性についてテストした。なお比較のために、
図4に示すミウラ折り構造のサイピングを用いたタイヤについても合わせてテストを行った。各タイヤともトレッドパターン、及びサイピングの形成位置は同一であり、サイピングの形状のみ相違している。各サイピングとも振幅Wは2mmで同一である。
【0035】
実施例11〜13は、ショルダーブロック3sの3次元サイプのみ、周期a1及び/又はa2を相違させて、ブロック剛性を適正化させた例を示している。
【0036】
(1)氷上性能、雪上性能;
試供タイヤをリム(6JJ×15)、内圧(200kPa)の条件にて、車両(2000cc、FR車)の全輪に装着し、氷雪路面のテストコースを走行したときの操縦安定性をドライバーの官能評価により比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
【0037】
(2)ドライ路面性能;
上記車両を用い、ドライアスファルト路面のテストコースを走行したときの操縦安定性を、ドライバーの官能評価により比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
【0038】
(3)偏摩耗性;
台上摩耗エネルギー測定試験機を用いてタイヤの摩耗エネルギーを測定し、この値を比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
【0039】
(4)金型耐久性;
ナイフブレードの強度から推定したナイフブレードが使用できなくなるまでのタイヤの加硫本数を、比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
【0040】
(5)設計効率;
サイピングのみを設計するのに要した時間の逆数を、比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど設計時間が短く、設計効率が高い。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【符号の説明】
【0043】
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 ブロック
4 サイピング
S 踏み面
Sa 水平断面
Sb 垂直断面