特許第5873464号(P5873464)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5873464-ドレン回収装置 図000002
  • 特許5873464-ドレン回収装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873464
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】ドレン回収装置
(51)【国際特許分類】
   F22D 11/06 20060101AFI20160216BHJP
   F22D 11/00 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   F22D11/06 A
   F22D11/00 H
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-164431(P2013-164431)
(22)【出願日】2013年8月7日
(65)【公開番号】特開2015-34648(P2015-34648A)
(43)【公開日】2015年2月19日
【審査請求日】2014年6月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】513138603
【氏名又は名称】株式会社マリタイムイノベーションジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100133592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 浩一
(72)【発明者】
【氏名】吉光 寛晃
(72)【発明者】
【氏名】瀧口 知義
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−148280(JP,A)
【文献】 特開2012−67970(JP,A)
【文献】 特開2015−31434(JP,A)
【文献】 実開昭61−135116(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F22D 11/00 − 11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
大気に対して密閉された給水タンクと、
蒸気を凝縮して排出する冷却器と、
蒸気消費機器から排出されるドレンを前記給水タンクに導くドレン導入管路と、
前記ドレンから発生するフラッシュ蒸気を前記給水タンクから排出して前記冷却器に導く蒸気排出管路と、
前記冷却器において、前記フラッシュ蒸気が凝縮して生じた水を前記給水タンクに導く復水回収管路を備え、
前記給水タンクは、前記給水タンクに貯留されたドレンの液面より高い部位において、前記給水タンクを第1室と第2室に区画する仕切板を備え、
前記ドレン導入管路は前記第1室において前記給水タンクに接続され、
前記蒸気排出管路は前記第2室において前記給水タンクに接続され、
更に、前記第1室と前記第2室を連絡する連絡管路を備え、
前記連絡管路の途中に蒸気中の油分を除去するフィルター装置を備える
ドレン回収装置。
【請求項2】
前記仕切板は前記給水タンクの頂板から垂下する垂れ壁であって、
前記垂れ壁の下端は前記給水タンクに貯留されたドレンの液面下に没するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のドレン回収装置。
【請求項3】
前記給水タンクは、液面高さを検出する第1及び第2のリミットスイッチを備え、
前記第1及び第2のリミットスイッチは、いずれも前記垂れ壁の上端と下端の間の高さに配置されるとともに、
前記第1のリミットスイッチは前記第2のリミットスイッチの上方にあって、前記第2のリミットスイッチに対して上下方向に間隔を空けて配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載のドレン回収装置。
【請求項4】
前記復水回収管路の途中に配置されて、前記冷却器から送出される水を一時的に貯留するバッファタンクと、
前記バッファタンク内に貯留された水を前記給水タンクに移送する移送ポンプを備え、
前記移送ポンプは、前記第2のリミットスイッチが液面を検出しなくなった場合に起動され、その後前記給水タンク内の液面が上昇して、前記第1のリミットスイッチが液面を検出した時に停止される
ことを特徴とする請求項3に記載のドレン回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気発生装置と蒸気消費機器を有する蒸気プラントに装置されて、蒸気消費機器で発生するドレンを回収して蒸気発生装置に給水するドレン回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
汽船、つまり蒸気タービン等を推進機関とする船舶は既に例外的な存在であるが、蒸気は舶用機器の熱源あるいは動力源として多用されているので、蒸気プラントは、今も船舶の重要な構成要素である。例えば、一般的な商船は、ボイラあるいは排ガスエコノマイザで発生させた蒸気を燃料油槽に配置した熱交換器に供給して、燃料油槽内の燃料油を加熱している。つまり、燃料油を蒸気で加熱する蒸気プラントを備えている。船舶の燃料油として多用される重油は常温では流動性が乏しく、そのままではポンプによる輸送ができないからである。
【0003】
このような蒸気プラントでは、熱交換器に供給された蒸気は液体(水)に変化して、つまりドレンになって排出される。なお、結露等によって発生する液体(水)と区別するために、熱交換器から排出される液体(水)を「蒸気ドレン」と呼ぶこともあるが、本明細書では、単に、「ドレン」と呼ぶ。
【0004】
ドレンは回収された後、ボイラに給水され、缶水として再利用される。ドレンを効果的に回収して再利用できなければ、大量の予備缶水が必要になるが、予備缶水の搭載量の増加は有効な載貨重量(いわゆるペイロード)の減少に繋がるので好ましくない。そこで、舶用の蒸気プラントでは、ドレンの回収と再利用が特に重要視されていて、そのためのドレン回収装置が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1の図3には、ドレンを海水で冷却して、給水タンクに戻すドレン回収装置が開示されている。このドレン回収装置(以下、「第1の従来技術」と言う)は、ドレンの全量を給水タンクに戻すので、ドレンの損失が生じない。そのため、缶水の消費を効果的に抑制して、予備缶水の搭載量を削減することができる。
【0006】
しかしながら、前記第1の従来技術に係るドレン回収装置は、熱効率が悪く、燃料消費が大きいという問題がある。熱交換器から排出されたドレンは、なお高温・高圧の温水であって、利用可能なエネルギーを相当に含んでいるが、このエネルギーの多くを冷却水(海水)の中に捨てているからである。
【0007】
また、特許文献1には、ドレンを冷却しないで、そのまま給水タンクに戻すドレン回収装置が開示されている(特許文献1の図2)。このドレン回収装置(以下、「第2の従来技術」と言う)は、ドレンを冷却しないのでエネルギーの損失は小さい。しかしながら、給水タンクに流入した高温・高圧のドレンは減圧されるから、ドレンの一部が蒸発して蒸気(フラッシュ蒸気)になり、大気中に発散する。その結果、缶水の損失が生じると言う問題がある。
【0008】
特許文献1の図1には、ドレンをボイラの給水で冷却して(=ボイラの給水をドレンで加熱して)、給水タンクに戻すことを特徴とするドレン回収装置(以下、「第3の従来技術」と言う)が開示されている。前記第3の従来技術は、前記第1及び第2の従来技術の課題を解決することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平7−119918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記第3の従来技術によれば、ドレンの排出量とボイラの給水量がバランスしている場合には、所期の目的が達成される。つまり、缶水とエネルギーを効果的に回収して、缶水と燃料の消費を抑制することができる。
【0011】
しかしながら、ドレンの排出量とボイラの給水量は常にバランスしている訳ではない。例えば、外気温度、海水温度あるいは槽内の燃料油の残量等によって、ドレンの排出量やボイラへの給水量は変化するからである。ドレンの排出量とボイラの給水量のバランスが崩れて、排出量が一時的に増加したり、給水量が一時的に減少したりすると、ドレンが十分に冷却されないので、フラッシュ蒸気が発生して給水タンクの外に排出され、その結果、缶水の損失が生じるという問題がある。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、缶水とエネルギーを効果的に回収できるドレン回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明に係るドレン回収装置は、大気に対して密閉された給水タンクと、蒸気を凝縮して排出する冷却器と、蒸気消費機器から排出されるドレンを前記給水タンクに導くドレン導入管路と、前記ドレンから発生するフラッシュ蒸気を前記給水タンクから排出して前記冷却器に導く蒸気排出管路と、前記冷却器において前記フラッシュ蒸気が凝縮して生じた水を前記給水タンクに導く復水回収管路を備え、前記給水タンクは、前記給水タンクに貯留されたドレンの液面より高い部位において、前記給水タンクを第1室と第2室に区画する仕切板を備え、前記ドレン導入管路は前記第1室において前記給水タンクに接続され、前記蒸気排出管路は前記第2室において前記給水タンクに接続され、更に、前記第1室と前記第2室を連絡する連絡管路を備え、前記連絡管路の途中に蒸気中の油分を除去するフィルター装置を備える。
【0014】
上記構成によれば、フラッシュ蒸気の全てを捕捉して凝縮させるので、フラッシュ蒸気が大気中に発散することがない。そのため、缶水の消費が抑制される。またフラッシュ蒸気だけを冷却するので、エネルギーの損失を抑制できる。
【0015】
前記仕切板は前記給水タンクの頂板から垂下する垂れ壁であって、前記垂れ壁の下端は前記給水タンクに貯留されたドレンの液面下に没するように構成されるようにしても良い。
【0017】
前記給水タンクは、液面高さを検出する第1及び第2のリミットスイッチを備え、前記第1及び第2のリミットスイッチは、いずれも前記垂れ壁の上端と下端の間の高さに配置されるとともに、前記第1のリミットスイッチは前記第2のリミットスイッチの上方にあって、前記第2のリミットスイッチに対して上下方向に間隔を空けて配置されるようにしても良い。
【0019】
また、前記復水回収管路の途中に配置されて、前記冷却器から送出される水を一時的に貯留するバッファタンクと、前記バッファタンク内に貯留された水を前記給水タンクに移送する移送ポンプを備え、前記移送ポンプは、前記第2のリミットスイッチが液面を検出しなくなった場合に起動され、その後前記給水タンク内の液面が上昇して、前記第1のリミットスイッチが液面を検出した時に停止されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係るドレン回収装置を備える蒸気プラントの概念図である。
図2】ドレン回収装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための具体的な形態を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、蒸気プラント1にドレン回収装置2を組み込んだ状態を示す概念図である。なお、蒸気プラント1は、船舶の燃料油タンク内にある燃料油を加熱して当該燃料油の流動性を高める舶用のプラントであって、図示しない機関室内に配置される補助ボイラ3と、図示しない燃料油タンク内に配置される熱交換器4とで構成される。熱交換器4は一種の蒸気消費機器であって、燃料油を加熱した蒸気は凝縮して液体(水)になって、つまりドレンになって、熱交換器4から排出される。なお、補助ボイラ3の「補助」とは、汽船において「主ボイラ」と区別するために用いられていた表示であって、ディーゼル船(つまり主ボイラを備えない船舶)においても慣用的に用いられる表示である。つまり、主ボイラがあって補助ボイラ3がそれを補助している訳ではない。
【0024】
ドレン回収装置2は、カスケードタンク5と、ドレンクーラ6を備える。カスケードタンク5は大気に対して密閉されたタンクであって、熱交換器4から回収したドレンを一時的に貯留して補助ボイラ3に給水する給水タンクである。カスケードタンク5と熱交換器4の間は、ドレン導入管7で連絡され、熱交換器4から排出されるドレンはドレン導入管7を通ってカスケードタンク5に流入する。また、ドレン導入管7の途中にはスチームトラップ8が挿入されていて、蒸気がカスケードタンク5に流入するのを防いでいる。
【0025】
カスケードタンク5とドレンクーラ6の間には蒸気排出管9があって、両者を連絡している。また、蒸気排出管9の途中には圧力調整弁10が挿入されている。この圧力調整弁10はカスケードタンク5の内圧が、大気圧以上であって熱交換器4の内圧よりは低い所定の圧力より高くなると開放されるように設定されている。
【0026】
このように、カスケードタンク5の内圧は熱交換器4の内圧より低い状態に保たれているから、カスケードタンク5内に流入したドレンは減圧されて、一部が再蒸発して、いわゆるフラッシュ蒸気が発生する。このフラッシュ蒸気が蒸気排出管9を通ってドレンクーラ6に流れる。
【0027】
ドレンクーラ6は、カスケードタンク5から流入するフラッシュ蒸気を海水で冷却して凝縮させて、排出する冷却器である。またドレンクーラ6は大気に対して開放されていて、ドレンクーラ6の内圧はカスケードタンク5より低圧に保たれている。フラッシュ蒸気は、この圧力差によってドレンクーラ6に吸引される。また、ドレンクーラ6とカスケードタンク5の間は復水回収管11で連絡されていて、ドレンクーラ6で生成された凝縮水は復水回収管11を通って、カスケードタンク5に帰還する。
【0028】
また、復水回収管11の途中にはバッファタンク12が挿入されていて、カスケードタンク5に帰還する凝縮水が一時的に貯留される。また、バッファタンク12と図示しない予備缶水タンクの間は補水管13で連絡されていて、蒸気漏れ等によって失われた缶水に相当する量の予備缶水が前記予備缶水タンクから補充される。なお、バッファタンク12も大気に対して開放されている。また、復水回収管11には、バッファタンク12とカスケードタンク5の間において、移送ポンプ14が挿入されていて、凝縮水を加圧してカスケードタンク5に移送している。
【0029】
また、カスケードタンク5と補助ボイラ3の間には給水管15があって、両者を連絡している。カスケードタンク5に貯留されたドレンは給水管15を通って補助ボイラ3に給水されて、缶水として再利用される。なお給水管15の途中には、給水ポンプ16が配置されていて、ドレンを補助ボイラ3に圧送している。
【0030】
ところで、補助ボイラ3で発生する蒸気の量が、熱交換器4で消費する蒸気の量を上回る場合がある。つまり余剰蒸気が発生する場合がある。蒸気プラント1では、この余剰蒸気をドレン回収装置2で回収するようにしている。すなわち、補助ボイラ3とドレンクーラ6の間を余剰蒸気回収管17で連絡して、余剰蒸気が余剰蒸気回収管17を通ってドレンクーラ6に流れるようにしている。ドレンクーラ6に流入した余剰蒸気は、フラッシュ蒸気と同じ経路を辿って凝縮水になってカスケードタンク5に帰還する。また、余剰蒸気回収管17の途中には圧力調整弁18が挿入されていて、圧力調整弁18は補助ボイラ3側の蒸気圧が所定の圧力を超えた場合、つまり余剰蒸気が生じて圧力が上昇した場合に開放される。
【0031】
次に、ドレン回収装置2の詳細な構成を説明する。図2に示すように、カスケードタンク5の内部には、仕切板5aがあって、カスケードタンク5の内部を第1室5bと第2室5cに区画している。ドレン導入管7は第1室5bに接続されていて、熱交換器4(図2において、図示せず)から排出されるドレンは第1室5bに流入する。蒸気排出管9は第2室5cの頂部に接続されていて、フラッシュ蒸気は第2室5cから排出される。
【0032】
また、第1室5bの外壁にはサイトグラス5dが取り付けられていて、外部から第1室5bの内部(に貯留されるドレン)を観察できるようにしているので、第1室5bに流入するドレンに油分等が混入した場合には、目視でそれを確認できる。また、カスケードタンク5の頂部にはフィルター装置5eが取り付けられていて、第1室5bの上部に溜まった蒸気に含まれる油分を除去して第2室5cに流すようにしている。そのため第2室5cから蒸気排出管9を通って排出されるフラッシュ蒸気に、油分が含まれることがない。また、第1室5bの頂部には安全弁5fが取り付けられていて、カスケードタンク5の内圧が所定の基準値を超えた場合に、蒸気を排出するようにしている。
【0033】
また、カスケードタンク5の内部には、リミットスイッチ5g,5h,5iが取り付けられていて、カスケードタンク5の内部の液面高さを検出する。リミットスイッチ5gが液面を検出すると、移送ポンプ14を停止させ、その後、液面が低下してリミットスイッチ5hが液面を検出しなくなると、移送ポンプ14を起動させる。また、液面がリミットスイッチ5iよりも低くなると、蒸気プラント1の図示しない制御装置が警報出力を行い、空焚きを防止する。
【0034】
バッファタンク12の内部にも、液面高さを検出するリミットスイッチ12a,12bを備える。バッファタンク12が空になって、リミットスイッチ12bが液面を検出しなくなった場合には、警報出力を行う。また、バッファタンク12が満水状態になって、リミットスイッチ12aが液面を検出した場合にも、警報出力を行う。
【0035】
ドレン回収装置2は以上のように構成されているので、次のような作用と効果が生じる。すなわち、カスケードタンク5が大気に対して密閉されているので、ドレンから発生するフラッシュ蒸気が大気中に発散することがない。言い替えれば、ドレンから発生するフラッシュ蒸気の全てが補足され、ドレンクーラ6で冷却されて、カスケードタンク5に帰還する。そのため、ドレンの損失が生じないので、缶水の消耗を効果的に抑制することができる。また、フラッシュ蒸気だけがドレンクーラ6で冷却され、カスケードタンク5に残ったドレンは高温(飽和温度)に保たれるので、エネルギーの損失が少ない。そのため、補助ボイラ3の燃料消費を抑制できる。発明者の試算によれば、補助ボイラ3の燃料消費を約8%削減できることが確認されている。
【0036】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態によっては限定されない。本発明は特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲において、自由に応用、変形あるいは改良して実施することができる。
【0037】
また、蒸気発生装置の具体例として補助ボイラ3を示したが、本発明の適用対象は狭義のボイラを備える蒸気プラントには限定されない。例えば、内燃機関や工業炉の排ガスを利用して蒸気を発生させる排ガスエコノマイザあるいは排ガスボイラを蒸気発生装置とする蒸気プラントに本発明を適用することができる。
【0038】
また、上記実施形態において、本発明を舶用の蒸気プラントに適用した例を示したが、本発明の適用対象は舶用の蒸気プラントには限られない。陸用の蒸気プラントにも適用できる。また、産業用のプラントだけでなく民生用のプラントにも適用することができる。
【0039】
また、蒸気消費機器の具体例として熱交換器4を例示したが、蒸気消費機器は熱交換器4には限定されない。供給された蒸気を何らかの形で使用してドレンを排出する機器であれば、その形態や用途は限定されない。また、複数の同一のあるいは異なる蒸気消費機器が、並列あるいは直列に接続されていても良い。
【0040】
また、給水タンクの具体例としてカスケードタンク5を例示したが、給水タンクはカスケードタンク5には限定されない。つまり仕切板5aは必須の構成要素ではない。サイトグラス5d、フィルター装置5e、安全弁5fあるいは圧力調整弁10等が必須の構成要素でないことは言うまでもない。
【0041】
また、上記実施形態において、ドレンクーラ6とバッファタンク12が大気に対して開放されている例、つまりドレンクーラ6とバッファタンク12の内圧が大気圧に保たれている例を示したが、本発明はこのような構成に限定されない。ドレンクーラ6とバッファタンク12は、大気に対して密閉されていてもよい。この場合、ドレンクーラ6とバッファタンク12の内圧をカスケードタンク5の内圧以下にする必要があるが、カスケードタンク5の内圧より低くするのが望ましい。フラッシュ蒸気をドレンクーラ6に誘導するためである。
【0042】
バッファタンク12を省いて、ドレンクーラ6で凝縮した水がカスケードタンク5に直接流入するようにしても良い。この場合、補水管13はカスケードタンク5に接続されるようにしても良いし、補助ボイラ3に接続されても良い。
【0043】
移送ポンプ14と給水ポンプ16は必須の構成要素ではない。例えば、カスケードタンク5を補助ボイラ3より高所に、バッファタンク12をカスケードタンク5より高所にそれぞれ配置すれば、缶水等を重力で移送できるから、移送ポンプ14と給水ポンプ16を省くことができる。また、この場合、移送ポンプ14と給水ポンプ16に替えて弁を配置して、必要に応じて開閉するようにしても良い。
【0044】
なお、上記実施形態に示さなかった機器、例えばポンプや弁、あるいはセンサ等を必要に応じて追加することが任意であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0045】
1 蒸気プラント
2 ドレン回収装置
3 補助ボイラ
4 熱交換器
5 カスケードタンク
5a 仕切板
5b 第1室
5c 第2室
5d サイトグラス
5e フィルター装置
5f 安全弁
5g,5h,5i リミットスイッチ
6 ドレンクーラ
7 ドレン導入管
8 スチームトラップ
9 蒸気排出管
10 圧力調整弁
11 復水回収管
12 バッファタンク
12a,12b リミットスイッチ
13 補水管
14 移送ポンプ
15 給水管
16 給水ポンプ
17 余剰蒸気回収管
18 圧力調整弁


図1
図2