(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基端環に連結された基部およびこの基部から延びたフック部を備えた本体と、基部内でばね付勢されて突出しフック部の先端に圧接してフック部の開放部を閉じる閉じ習性を持ち、ばねに抗し基部まわりにて後退操作する操作部を有している係止ピンと、を備えた動物用の連結具において、
基部と直交するヒンジピンによって起伏基部が枢支されて、ヒンジピンを中心に伏倒し操作部の後退操作を阻止するロック位置と、ロックを解除するロック解除位置との間で付勢を受けることなく起伏できるロックレバーを設けたことをさらなる特徴とする動物用連結具。
基端環に連結された基部およびこの基部から延びたフック部を備えた本体と、基部内でばね付勢されて突出しフック部の先端に圧接してフック部の開放部を閉じる閉じ習性を持ち、ばねに抗し基部まわりにて後退操作する操作部を有している係止ピンと、を備えた動物用の連結具において、
基部の連結端側に基部と直交するヒンジピンによって起伏基部が枢支されて、ヒンジピンを中心に係止ピンの先端側に伏倒し自由端部となるロック側端部が操作部の後退操作側に係合して後退操作を阻止するロック位置と、ロック位置から起こされてロック側端部が操作部との係合が外れてロックを解除するロック解除位置との間で起伏できるロックレバーを設けたことをさらなる特徴とする動物用連結具。
【背景技術】
【0002】
このような連結具は用途を問わず一般にナス環と呼ばれるものに属するが、動物用連結具は、特に、
図14〜
図16に示すように、基端環aに連結された基部b1およびこの基部b1から延びたフック部b2を備えた本体bと、基部b1内でばね付勢されて突出しフック部b2の先端b3に圧接してフック部b2の開放部b4を閉じる閉じ習性を持ち、基部b1の側方に後退操作部c1が突出している係止ピンcとを備えた基本構成を有している。このような動物用連結具kは、基端環aを引き紐の先端や
図16に示す係留紐jの両端に連結して用いられる。係留紐jなどに連結された動物用連結具kは、係止ピンcを後退操作して開放部b4を開いた状態で、
図16に示す動物に装着した首輪dや地中にアンカー部を打ち込むなどした係留具fに設けられている連結環g、hに引っ掛けた後、係止ピンcを後退操作から解放することで開放部b4を閉じ連結される。
【0003】
基端環aは通常本体bの基部b1に回転自在に連結されて、連結部に自由度を与えている。しかし、
図14に示すように、フック部b2と連結環g、hとの連結部との間にそのような回転自在な自由度はなく、連結環g、h、特に首輪dに設けられた連結環gも首輪dに対し回転自在な自由度はない。これらの連結不自由や、動物の急な動きの変化などが原因して、動物用連結具kと連結環gなどとの連結部に拗れが発生し、この拗れ状態で動物用連結具kの係止ピンdの後退操作部c1に後退操作側への引っ掛かり力、押動力が不用意に働いて、
図15に示すようにフック部b2の開放部b4が開かれフック部b2と連結環gなどとの連結が外れてしまうことがときとして生じる。ここで、
図15は連結環gがフック部b2と首輪dのバックルd1との間で拗れて自由を失った状態で、張力が加わっているフック部b2の係止ピンcの後退操作部c1を後退操作側に押動力を及ぼしフック部d2の開放部d4を開いてしまった状態を示している。
【0004】
このような事態に対応するのに本出願人は、連結環gとフック部d2との間に中間リングを連結して連結自由度を高める提案を既にしている(特許文献1参照。)。また、動物用連結具自体の構造を改良する技術も既に知られている(例えば、特許文献2、3参照。)。特許文献2、3に開示の技術は、連結環gが拗れても動物用連結具kの係止ピンdの後退操作部c1に後退操作方向に引っ掛かったり、押動力を及ぼさないようにフック部d2および係止ピンcの形状や設置位置を改良している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第1の具体例を、ロック部材不装着のロック解除状態からロック部材を装着して行く過程を含んで装着後のロック状態まで(a)〜(d)に示す斜視図、ロック部材単体で(e)に示す正面図、背面図、側面図、上面図、ロック部材の長さを短く調整する手順にて(f)に示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第2の具体例を、ロック部材を装着したことによるロック状態(a)で示す斜視図、正面図、ロック部材単体で(b)に示す正面図、側面図、未装着状態、装着状態の平面図である。
【
図3】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第3の具体例を、ロック部材を装着したことによるロック状態で(a)に示す斜視図、装着されたロック部材が着脱できる状態で示す正面図、ロック部材単体で(b)に示す正面図、平面図である。
【
図4】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第4の具体例を、ロック部材を装着したことによるロック状態(a)で示す斜視図、正面図、ロック部材単体で(b)に示す正面図、側面図、未装着状態、装着状態の2つを個別に示す平面図である。
【
図5】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第5の具体例を、ロック部材を装着したことによるロック状態(a)で示す側面図、正面図、ロック部材単体で(b)に示す斜視図である。
【
図6】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第6の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す側面図、正面図、ロック状態で(b)に示す正面図、ロック解除状態で(c)に示す側面図および未装着なロック部材の斜視図である。
【
図7】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第7の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す正面図、側面図、ロック状態で(b)に示す正面図、側面図、ロック部材単体を未装着状態で(c)に示す斜視図である。
【
図8】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第8の具体例を、ロック部材単体で示す斜視図である。
【
図9】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第9の具体例を、ロック状態で(a)に示す正面図、側面図、ロック解除状態で(b)に示す側面図である。
【
図10】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第10の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す側面図、正面図、ロック状態で(b)に示す側面図である。
【
図11】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第11の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す側面図、正面図、ロック状態で(b)に示す側面図である。
【
図12】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第12の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す斜視図、正面図、ロック状態で(b)に示す側面図、未装着のロックカバーを(c)に示す斜視図である。
【
図13】本発明の実施の形態にかかる動物用連結具の第13の具体例を、ロック解除状態で(a)に示す斜視図、正面図、ロック状態で(b)に示す側面図、ロック部材単体で(c)に示す正面図、側面図、未装着状態、装着状態の2つを個別に示す平面図、展開図である。
【
図14】従来の動物用連結具によりリードと首輪との連結例を示す斜視図である。
【
図15】
図15の例の連結状態での連結具が連結部の拗れにより開き状態になった状態を示す斜視図である。
【
図16】従来の動物用連結具を係留に用いた連結例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る動物用連結具の幾つかの例につき図面に基づいて説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
【0013】
図1に示す第1の例の連結具101、
図2に示す第2の例の連結具102、
図3に示す例の連結具103、
図4に示す例の連結具104、
図5に示す例の連結具105、
図6に示す例の連結具106、
図7に示す第7の例の連結具107、
図9に示す第9の例の連結具109、
図10に示す例の連結具110、
図11に示す例の連結具111、
図12に示す例の連結具112、
図13に示す例の連結具113は、いずれも、金属製の基端環1に連結された基部2およびこの基部2から延びたフック部3を備えた金属製の本体4と、基部2内で
図4(a)で代表して示すばね5で付勢されて突出しフック部3の先端3aに圧接してフック部3の開放部6を閉じる閉じ習性を持ち、ばね5に抗し基部ま2わりにて後退操作する操作部7を有している金属製の係止ピン8と、を備えている。これにより、連結具101〜112のそれぞれは、操作部7によって係止ピン8を
図1、
図2(a)、
図3(a)、
図4(a)、
図5(a)、
図6(b)、
図7(b)、
図9(a)、
図10、
図11、
図12、
図13(a)に示す閉じ位置から後退操作させることで、フック部3の開放部6を
図6(a)、
図7(b)、
図9(b)、
図13(b)で代表して示すように開くことができ、連結相手に対して着脱できる状態にすることができる。操作部7を後退操作から解放すると係止ピン8はばね5によって閉じ位置に復帰させられて、フック部3の先端3aに当接するので、フック部3の解放部を閉じ、連結時には連結状態を維持する状態になる。
【0014】
しかし、連結具101〜112を用いた犬など動物の引き連れや係留において、動物が驚いた場合の異常動作などで連結部に拗れが生じると、操作部7に不用意な後退操作力が働き、フック部3の開放部6が開いて連結が外れてしまうことが稀にある。
【0015】
これに対応するのに、
図1〜
図3に示す連結具101〜103は、周方向の一部を左右に切り離した切り離し部11を有したロック部材12を備えている。これらロック部材12は、切り離し部11の左右への弾性的な拡幅とその後の復元を伴い基部2の外まわりにその少なくとも半周を超えて着脱できるように、
図1(a)〜(d)で代表して示すような手順の手作業で装着される。この場合の切り開き部11の左右への弾性的な拡幅は、切り開き部11をほぼ円形な断面の基部2に軸直角方向に押し付けていくことで行える。それには、切り離し部11は基部2への押し付け時に基部2の周方向の湾曲によって押し開き分力が得られるだけの開口幅を持つことが必要である。しかし、これに限られることは無く、切り離し部11の開放幅を小さく、場合によっては無くすことで、基部からの不用意な脱落を防止することもでき、装着時は切り開き部11を基部2による押し開き分力が得られるまで手指や付帯工具によって拡幅した状態として、装着すればよい。
【0016】
ロック部材12は、前記装着状態で、基部2の基端環1との連結端側引っ掛かり部13と操作部7との間で軸線方向に突っ張り、操作部7の後退操作を阻止して係止ピン8を閉じ状態にロックするための、連結端側引っ掛かり部13と操作部7の係止ピン8からの立ち上がり連結部7aとに当接する尾端側当接部14およびロック端側当接部15を有し、かつ、ロック端側当接部15が立ち上がり連結部7aと左右方向に引っ掛かり合う切り込み15a、および、基部2の周壁に立ち上がり連結部7aを後退操作方向にスライドさせるスライド溝16に入り込んで左右方向に引っ掛かり合う内向き突起17、の少なくとも一方を備えたものとしている。
【0017】
これにより、連結具101〜103は、本体4と、係止ピン8とを備えた通常の形態において、切り離し部11を有したロック部材12を、切り離し部11の左右への弾性的な拡幅とその後の復元を伴いロック端側当接部15を操作部7の裏側に
図1(b)で代表して示すように潜らせがなら基部2外まわりに
図1(d)に示すように着脱できるように装着することができる。装着状態としたロック部材12は、その尾端側当接部14とロック端側当接部15とが連結端側引っ掛り部13と操作部7の立ち上がり連結部7aとに当接し合ってそれらの間で突っ張り操作部7の後退操作を阻止するので、係止ピン8を閉じ位置にロックすることができる。また、ロック部材12は、基部2外まわりへの半周を超えた装着状態と、ロック端側当接部15が操作部7の裏側への潜りとで、自然には脱落し難く、かつフック部3側からの連結具101〜103の連結相手との拗れによる外力から操作部7によって保護される上に、先端部の切込み部15aが操作部7の立ち上がり部7aとの左右方向への引っ掛かり合い、および、内向き突起17が基部2周壁のスライド溝16に入り込んでの左右方向に引っ掛かり合い、の少なくとも一方によって基部2まわりに回り止めされるので、ロック位置から位置ずれしないし、基部2から取り外してロックを解除するには、半周を超えた嵌り合いをロック端側当接部15の操作部7裏側への潜りから抜き出しながら解除する必要があるので、意図的にはできても、不用意には取り外され難い。また、内向き突起17を採用すると、スライド溝16の奥部を内向き突起17との基部の連結端側引っかかり部13としてロック部材12に突っ張り作用を営ませられる。この場合、内向き突起17のスライド溝16奥部との当接端が尾端側当接部14となる。もっとも、基部の連結端引っ掛かり部13は基部の連結端鍔部2aとすることもできる。この場合連ロック部材12の結端鍔部2aと当接する尾端が尾端側当接部14となる。
【0018】
したがって、周方向の一部の切り離し部11を弾性的な拡幅と復元を伴い基部2外まわりにロック部材12を着脱できるように装着する簡単かつ安価な構造で、ロック部材12を基部2の連結端側引っ掛り部13と操作部7の立ち上がり連結部7aとの間で突っ張らせて、操作部7を介し係止ピン8を閉じ位置にロックし、連結相手との連結が不用意に外れにくくすることができ、ロック部材12を切り離し部11の弾性的な拡幅を伴い基部2から取り外すだけでロックを解除し、連結相手との連結を解除することができる。特に、ロック部材12はそのロック端側当接部15が操作部7裏側に潜って突っ張り位置に保持されて自然には脱落し難く、かつフック部3側からの連結相手との拗れによる外力から操作部7によって保護される上に、操作部7の立ち上がり部7aとの引っ掛かり合い、および、基部2の周壁のスライド溝16との引っ掛かり合い、の少なくとも一方によってロック位置に回り止めされるので不用意には取り外され難く連結の安全性の高いものとなる。また、人為的には、ロック部材12を操作部7の裏側からの抜き出しを伴い、尾端側部分を優先した基部2からの軸直角方向への取り外し操作で、比較的簡単な一連の動作で取り外しロックを解除することができ、使用しやすい。
【0019】
なお、ロック部材12のロック端側当接部15の切り込み15aは、操作部7の立ち上がり部7aに係脱できるよう弾性的に係合するようにてあり、ロック端側当接部15が操作部7裏側からの抜け出しにくくするので、これによっても連結の安全性を高められる。また、ロック部材12は材質的には、切り離し部11の弾性的な拡幅、復元ができればよく、金属や樹脂製とすることができる。しかし、着脱の容易さからは滑り無く親指と人差し指とで滑り無く装着し、また取り外すには適度な肉厚のすべり防止のための基部2まわりでの膨らみ形状を持つのが好適で、
図1の連結具101は特に樹脂製とするのが適している。さらに、内向き突起17を尾端側当接部14として利用するのに、基部2のサイズやスライド溝16の奥部位置に応じて軸線方向に長さ調節するための
図1(e)(g)に示すような切除用の切り込み17aを形成して、切除しやすくしている。また、ロック部材12自体は、
図1(e)(f)に示すような切込み12aを入れておき、切込み12aに沿って
図1(a)に示す鋏26により切除して
図1(f)から(g)に示すように短く長さ調節できるようにしている。これらには、ロック部材12は樹脂製が特に好適となる。
【0020】
図2に示す連結具102は、ロック部材12は、
図2(b)に示すように、切り離し部11の一縁11a側から延びて切り離し部の他縁11b側に跨って、あるいは
図3に示す連結具103のロック部材12のように巻き付けて、ロック部材12の外面に重なり状態とされる連結バンド21を有し、この重なり状態の連結バンド21とロック部材12とを着脱できるように係合止着する係脱具22を設けたものとしてある。これにより、ロック部材12を基部2に軸直角方向からロックした
図3(a)正面図で代表して示すように弾性的に嵌め合わせて係止ピン8を閉じ状態に後、切り離し部11の一縁11aから延びる連結バンド21を他縁11b側に跨らせるか、巻き付けるか、するようにしてロック部材12の外面に相互間の係脱具22の係合止着を伴い
図2(a)、
図3(a)の斜視図に示すように重ならせると、連結バンド21がロック部材12の切り離し部11を連結して閉じるので、切り離し部11の左右への拡幅を阻止することができる。従って、ロック部材12による係止ピン8の閉じ位置へのロックが不用意に解かれるのをより確実に回避するので、連結の安全性が確保できる。よって、切り離し部11の開放幅を大きくしてロック部材12の基部2への着脱を容易にしても連結の安全性は低下しない利点がある。係脱具22としては、図示例のように穴と突起の嵌め合い構造でもよいが、ホック類、摺動方向の接続力が高い面ファスナ、穴や突起とそれに引っ掛けるフックの組み合わせなどその他の引っ掛け具を採用することができる。
【0021】
図4に示す例の連結具104は、ロック部材12が、切り離し部11、尾端側当接部14、およびロック端側当接部15を有した本体23と、この本体23の外周に周方向に移動できるように嵌り合い、かつ、本体23の切り離し部11に周方向位置を一致させて開放するように左右に切り離した開放用切り離し部25を周方向一部に有し、開放切り離し部25を本体23の切り離し部11から周方向に移動させて本体23の切り離し部11を閉じる開閉部材25とを備えたものとしている。これにより、本体23の切り離し部11と開閉部材24の開放用切り離し部25を周方向に一致させて本体23の切り離し部11を開放した状態のロック部材12を、切り離し部11および開放用切り離し部25双方を弾性的に拡幅して後の復元を伴い、基部2に軸直角方向から弾性的に嵌め合わせて係止ピン8を閉じ状態にロックした状態で、本体23と開閉部材24との周方向の相対移動により、本体23の切り離し部11から開放用切り離し部25を周方向に外すことで、本体23の切り離し部11を左右から包み持つ状態で閉じるので、連結具104の連結相手との拗れによっても基部2が本体23の切り離し部11を左右に押し開くのを阻止しやすくなる。従って、開閉部材25の周方向操作だけで、切り離し部11を開閉でき、
図2、
図3に示す連結具102、103の係脱具22の係脱を伴う連結バンド21による連結、連結解除の場合に比し、使用しやすく連結の安全性を高められる。
【0022】
図5、
図6、
図7に示す連結具105〜107は、ロック部材12が、切り離し部11の左右への弾性的な拡幅とその後の復元を伴い基部2の操作部7が後退操作される側、つまり連結端側の外まわりに周方向に移動できるように嵌め合わされるようにしている。従って内向き突起17がスライド溝16に入り込む構造は採用できない。このロック部材12は、
図5(a)の側面図および正面図、
図6(b)、
図7(b)に示す周方向のロック位置で、基部の連結端側鍔部2aと操作部7との間で軸線方向に突っ張り操作部7の後退操作を阻止して係止ピン8を閉じ位置にロックするための、連結端側鍔部2aに当接する尾端側当接部14と、操作部7の立ち上がり連結部7aに周方向の一部で当接するロック端側当接部15と、を有し、周方向のロック位置からこれを外れる非ロック位置への移動によりロック端側当接部15が立ち上がり連結部7aとの当接位置から
図6(b)の側面図、正面図、
図7(b)の正面図、側面図で代表して示すように外れ係止ピン8のロックを解除するようにしている。
【0023】
これにより、切り離し部を11有したロック部材12を、切り離し部11の左右への弾性的な拡幅とその後の復元を伴い基部2外まわりに着脱できるように
図5(a)、
図6(a)(b)、
図7(a)(b)に示すように装着することができ、この装着状態でロック部材12は基部2まわりで周方向に移動できる。この装着状態で、ロック部材12を周方向のロック位置に移動させると、ロック端側当接部15が周方向一部にあるだけでも、立ち上がり連結部7aと軸線方向に対向するので、ロック部材は12、尾端側当接部14とロック端側当接部15とを基部2の連結端側鍔部2aと操作部7の立ち上がり連結部7aとに当接してそれら間で突っ張り操作部7の後退操作を阻止して係止ピン8を閉じ位置にロックすることができる。また、ロック部材12をロック位置外の非ロック域へ周方向に移動させるとロック端側当接部15が操作部7の立ち上がり連結部7aに対向しなくなり、ロック部材12の前記突っ張りによる係止ピン8のロックを、ロック部材12の周方向の移動だけで、従って、ロック部材12を取り外すことなく、解除することができ、使用しやすくなる。
【0024】
さらに、ロック部材12は周方向に移動させるだけで薄肉の部材としてよく、連結具の連結相手との拗れによって周方向に移動させる引っ掛かりを受け難いので連結の安全性が高まる。また、ロック部材12は着脱の必要がないので、基部2への装着後は切り離し部11を復元不能に連結して不用意な脱落を無くすことができる。このような連結は切り離し部11の開放幅が小さいときは、材質に応じ一般の金属間溶接や樹脂の超音波溶接によって、あるいは
図2、
図3の例の連結バンドとグロメットなどにて行える。
【0025】
図5、
図6に示す連結具105、106では、ロック部材12が、基部2の連結端側鍔部2aがなす連結端側引っ掛り部13と操作部7の立ち上がり基部7aとに当接してそれらの間で突っ張るための、筒状の尾端側当接部14と、この尾端側当接部14側からその周方向一部で舌片状に延びたロック端側当接部片15bと、を備えたものとしている。これにより、ロック端側当接部片15bは、尾端側当接部14からそれよりも狭い幅の周方向一部から延びる必要最小限幅のものとして、係止ピン8を閉じ位置にロックすることができ、基部2まわりでの嵩が低くなり、嵩低くなる分だけ不用意な外力を受け難くなるので連結の安全性を高められる。
【0026】
図7に示す連結具107は、ロック部材12が、非ロック位置で切り離し部11が操作部7の立ち上がり連結部7aと対向して、操作部7の後退操作を許容して係止ピン8のロックを解除し、切り離し部11以外の両端全周を尾端側当接部14およびロック端側当接部15としたも載るとしている。これにより、ロック部材12は、切り離し部だけがある単純で安価な寸切形態として、切り離し部12を除く大きな周方向域で係止ピン8を閉じ位置にロックし、切り離し部11を操作部7の立ち上がり連結部7aに軸線方向に対向させてロックを解除することができる。特に、ロック部材12が周方向に不用意に移動されて切り離し部11が操作部7の立ち上がり連結部7aに対向する確率を極めて低くして連結の安全性を一層高められる。
【0027】
図6、
図7に示す連結具106、107のロック部材12は、基部2外周面に設けた窪み26内で周方向に移動できるように設けたものとすることができる。これにより、ロック部材12が基部2の外周面に突出することによる連結相手との拗れによる引っ掛かりを回避しやすくなるし、周方向に部分的なロック域を持つロック部であるロック端側当接部片15bに対して窪み26はロック位置、ロック解除位置を周方向の位置決めにもなる。
【0028】
図7に示す例のロック部材12の切り離し部11を、
図8に示すように軸線に対して仮想線に示すように傾斜しているか、または、ロック端側当接部14の側と尾端側当接部15の側とが周方向に位置ずれし周方向の引き違い連絡部11cで連絡されるか、したものとしている。これにより、切り離し部11が、軸線に対して傾斜していると、連結具107の連結相手との拗れによる基部側からの切り離し部を左右に押し広げる力が働き難くなり、ロック端側当接部11aの側と尾端側当接部11bの側とが周方向に位置ずれし周方向の引き違い連絡部11cで連絡されていると、切り開き部11のロック端側当接部1aの側と尾端側当接部11bの側とが引き違い連絡路11cで軸線方向の繋がりを、周方向の引き違い代Sを有して断たれるので、この周方向の引き違い代S域で、連結具107の連結相手との拗れによる基部2側からの切り離し部11を左右に押し広げる力が働き難くなる上、基部2が切り離し部11を左右に押し開いてロック部材12を脱落させるには、引き違い連絡路11cを引き違い代Sが0になるまで押し開いた後、さらに、引き違い連絡路11cの引き違い端11d、11e間を基部2が軸直角方向に抜け出る幅まで押し広げる必要があるので、ロック部材12の不用意な脱落がさらに生じ難い。
【0029】
図9に示す連結具109は、係止ピン8にこれと直交するヒンジピン31によって起伏基部7bが枢支されて、ヒンジピン31を中心に自由端部7cが基部2に対し、その連結端側に傾いた
図9(a)に示すロック姿勢と、係止ピン8の先端側に傾いた
図9(b)に示すロック解除・後退操作位置との間で起伏できる可動な操作部7を備え、この操作部7の自由端部7cに前記ロック位置で基部2の凹部などの係止部32に係合して係止ピン8の後退操作を阻止する突起や自由端縁などの係合部33を設けたものとしている。これにより、操作部7をヒンジピン31により係止ピン8に枢支して可動とするだけの簡単かつ安価な改良にて、基部2に対し、自由端7cが基部2の基端部側に傾くロック位置と、係止ピン8の先端側に傾くロック解除・後退操作位置とに位置選択することができる。ロック位置では、操作部7の自由端7cの係合部33が基部2の係止部32に係合することにより、操作部7を後退操作させると、操作部7がヒンジピン31と係止部32との間で後退操作させる側に突っ張って操作できないロック状態とすることができる。また、ロック解除・後退操作位置にて、自由端7cがロック位置とは反対の傾き側に反転し、自由端の係合部33が基部2の係止部22から外れたロック解除状態になるのに併せ、自由端7cに与える後退操作力が操作部7の自由端7cとヒンジピン31との間の突っ張り力として係止ピン31に伝達されるので、係止ピン8を後退操作させられる。ここで、操作部7のロック位置はばねの付勢によって保持するのが好適となり、連結具109の連結相手との拗れにより操作7部が側方や斜めからの引っ掛かり力を受けてもヒンジピン31による枢支力にて対向できるし、正面側からの引っ掛かり力や分力は操作部の係合部の、基部2の係止部32への係合側になる確率が高く、ロックは解除され難いので連結の安全性が高まる。
【0030】
図10に示す連結具110は、基部2の連結端側に基部2と直交するヒンジピン31によって起伏基部35aが枢支されて、ヒンジピン31を中心に
図10(a)に示すように係止ピン8の先端側に伏倒し自由端部35bとなるロック側端部35cが操作部7の後退操作側に係合して後退操作を阻止するロック位置と、ロック位置から
図10(b)に示すように起こされてロック側端部35cが操作部7との係合が外れてロックを解除するロック解除位置との間で起伏できるロックレバー35を設けている。これにより、ロックレバー35を枢支するだけの改良により、ロックレバー35の、ヒンジピン31を中心とした基部2に対するロック位置への伏倒にて、ロック側端部35cが操作部7の後退操作側に係合し操作部7の後退操作を阻止するので、係止ピン8を閉じ位置にロックすることができる。また、ロック解除位置にて、ロック側端部35cの操作部7との係合が外れるので、操作部7はフリーとなり係止ピン8のロックを解除することができる。ここで、ロックレバー35のロック位置はばねの付勢によって保持するのが好適となり、連結具110の連結相手との拗れによりロックレバー35が側方や斜めからの引っ掛かり力を受けてもヒンジピン31による枢支力にて対向できるし、正面側からの引っ掛かり力や分力はロックレバー35の操作部7への係合側になる確率が高く、ロックは解除され難いので連結の安全性が高まる。ロックレバー35の係止ピン8への枢支は、基部2外での進退域に対して行うこともできるが、図示例では基部2での進退域に枢支しているので、基部2にはヒンジピンをスライドさせるスライド溝16が必要となっている。
【0031】
図11に示す連結具111は、基部2の連結端側に基部2と直交するヒンジピン31によって起伏基部36aが枢支されて、
図11(a)に示すようにヒンジピンを中心に係止ピンの先端側に伏倒して自由端部36b側のカバー部36cが、操作部7、または図示例のように操作部7および係止ピンを覆って、後退操作を阻止するロック位置と、
図11(b)に示すようにロック位置から起こされて、操作部7、または操作部7および係止ピン8の覆いを解除してロックを解除するロック解除位置との間で起伏できるロックカバー36を設けている。これにより、ロックカバー36を枢支するだけの改良により、ロックカバー36の、ヒンジピン31を中心とした基部2に対するロック位置への伏倒にて、ロックカバーが操作部4、または操作部7および係止ピン8を覆って、後退操作力が働かなくするので、係止ピン31を閉じ位置にロックすることができる。また、ロック解除位置にて、操作部7、または操作部7および係止ピン8の覆いを解いて開放するので、それらが露出し後退操作できるようになるので、係止ピン8のロックを解除することができる。ここで、ロックカバー36のロック位置はばねの付勢によって保持するのが好適となり、連結具111の連結相手との拗れによりロックカバー36が側方や斜めからの引っ掛かり力を受けてもヒンジピン31による枢支力にて対向できるし、正面側からの引っ掛かり力や分力はロックカバー36の操作部や係止ピン8への覆い側になる確率が高く、ロックは解除され難いので連結の安全性が高まる。
【0032】
図12に示す連結具112は、ロックカバー36は、ロック位置への伏倒時と、伏倒位置からの起立時とに、係止ピン8に弾性的に係脱する係合部36dを自由端部36bに有したものとした点で、
図11に示す連結具111と相違するだけである。これにより、連結具111の場合に加え、さらに、ロックレバー36は、ロック位置にて
図12(a)に示すように自由端部36bの係合部36dが係止ピン8に弾性的に係合して、不用意な起立側への外力に対抗するので、一層不用意にロック解除され難くなり連結の安全性がさらに高まる。
【0033】
図13に示す連結具113は、基部2の連結端側引っ掛かり部13と操作部7との間で軸線方向に突っ張り操作部7の後退操作を阻止して係止ピン8を閉じ位置にロックするための、基部2の連結端側引っ掛かり部13との尾端側当接部14と、操作部7の後退操作側に当接するロック側当接部15とを有した端部ロック部材12を備え、このロック部材11は、尾端側当接部14を有する筒状の尾端部側部分41が、基部2の連結端側外まわりに着脱できるか、着脱できないように装着され、ロック側当接部15が、尾端側部分41の周方向一部から起伏できるように操作部7側に延びる舌片状のロック片42のロック側端当接部15に、操作部7全体に正面側から弾性的に嵌り合う係合穴42aをなして形成されたものとしている。
【0034】
これにより、基部2の連結端側の外まわりに着脱できるか、着脱できないように装着して、基部2の連結端側引っ掛り部13と操作部7の後退操作側に当接して、相互間で突っ張るロック部材12を設けるだけの改良にて、操作部7の後退操作をロック部材12により阻止して係止ピン8を閉じ位置にロックすることができ、係合を外すことでロックを解除することができる。また、ロック部材12は全体に薄肉のものでよく連結具113の連結相手のと拗れによる不用意な外力を受け難いので連結の安全性が高まる。特に、舌片状のロック片42を尾端側部分41に対し起伏させるだけでロック、ロック解除ができる上、ロックはロック片42先端部にロック側当接部15を有して形成された係合穴42aを操作部7の全体に正面から弾性的に係合させることで行われるので、当接し合うだけの場合に比し不用意な外力ではさらに外れにくく、連結の安全性の高いものとなる。