(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記それぞれのテキスト入力領域候補は、前記軌道の終点までの前記それぞれのテキスト入力領域候補の近接度に基づいて前記入力領域が真下に隣接する前記テキスト入力領域として識別されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
それぞれのテキスト入力領域が前記軌道の終点の事前定義済みの距離内にある場合、前記基準候補は、前記それぞれのテキスト入力領域に対して満たされることを特徴とする請求項2に記載の方法。
前記入力領域が真下に隣接する前記テキスト入力領域として前記テキスト入力領域候補の1つを識別することは、前記軌道の終点に最近接するそれぞれのテキスト入力領域候補を前記入力領域が真下に隣接する前記テキスト入力領域として選択することを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
前記それぞれのテキスト入力領域候補は、前記軌道の終点までの前記それぞれのテキスト入力領域候補の近接度に基づいて前記入力領域が真下に隣接する前記テキスト入力領域として識別されることを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
それぞれのテキスト入力領域が前記軌道の終点の事前定義済みの距離内にある場合、前記基準候補は、前記それぞれのテキスト入力領域に対して満たされることを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
前記それぞれのテキスト入力領域候補は、前記軌道の終点までの前記それぞれのテキスト入力領域候補の近接度に基づいて前記入力領域が真下に隣接する前記テキスト入力領域として識別されることを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
それぞれのテキスト入力領域が前記軌道の終点の事前定義済みの距離内にある場合、前記基準候補は、前記それぞれのテキスト入力領域に対して満たされることを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0073】
多くの電子デバイスは、文字入力用のソフトキーボードを含むグラフィカルユーザインタフェースを有する。タブレットコンピュータ等の相対的に大きなポータブルデバイス上において、非分割ソフトキーボードでタイプ入力することは、コンピュータが固体面上に載っている場合等の特定の状況では問題とはならないが、他の状況では問題となるだろう。例えば非分割キーボードは、両手でデバイスを保持している場合にはタイプ入力しにくい。このような状況では分割ソフトキーボードがより適切だろう。しかし、両手でデバイスを保持している場合に2本の親指でタイプ入力するために分割キーボードを使用することにより、以下のような認識及び/又は適切に対処されてこなかった新たな問題が発生する。
【0074】
・非分割キーボードと分割キーボードを含む統合入力領域とを容易に変換すること
・タイプ入力している間に誤ってソフトキーボードを変更する(例えば、非分割キーボードから分割キーボードを含む統合入力領域に又は分割キーボードを含む統合入力領域から非分割キーボードに)のを防止すること
・要望に応じて統合入力領域を移動するが、分割キーボードを用いてタイプ入力している間にユーザ接触が移動する場合に統合入力領域の偶発的な移動を防止すること
・入力領域を移動し、且つより多くのアプリケーションを表示するためにアプリケーションコンテンツ領域のサイズを調整すること
・分割ソフトキーボードを用いて2本の親指でタイプ入力している間により効率的に文字を入力すること
・2本の親指でタイプ入力している間に文字入力をより高速に且つより効率的にするために統合入力領域の中央部分を使用すること
・入力領域がアプリケーションのテキスト入力領域の真下にあるように、アプリケーションコンテンツ領域上にキーボードを含む入力領域を移動すること
・統合入力領域の分割キーボードをユーザの親指のサイズに容易にカスタマイズすること
・非分割キーボードと分割キーボードとを自動的に変換すること
【0075】
以下に説明する実施形態は、これらの問題及び関連する問題に対処する。
【0077】
実施形態を詳細に参照する。実施形態の例を添付の図面に示す。以下の詳細な説明において、本発明を完全に理解できるように多くの特定の詳細を示す。しかし、本発明は、それら特定の詳細を含まずに実施されてもよいことが当業者には明らかとなるだろう。他の例において、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないために、周知の方法、手順、構成要素、回路及びネットワークについては詳細に説明していない。
【0078】
本明細書において第1、第2等の用語が種々の要素を説明するために使用されるが、それらの要素はこれらの用語により限定されるべきではないことが理解されるだろう。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別するためだけに使用される。例えば本発明の範囲から逸脱せずに、第1のコンタクトが第2のコンタクトと呼ばれてもよく、同様に第2のコンタクトが第1のコンタクトと呼ばれてもよい。第1のコンタクト及び第2のコンタクトは、双方ともコンタクトであるが同一のコンタクトではない。
【0079】
本明細書の本発明の説明において使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明を限定することを意図しない。本発明の説明及び添付の特許請求の範囲において使用されるように、特に指定のない限り、単数形は複数形も含むことを意図する。本明細書で使用されるような「及び/又は」という用語は、一覧表示された関連する項目の1つ以上のあらゆる全ての可能な組み合わせを参照し且つ含むことが理解されるだろう。「含む」及び/又は「備える」という用語は、本明細書において使用される場合、記載される特徴、数字、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらの集合の存在又は追加を除外しないことが更に理解されるだろう。
【0080】
本明細書で使用されるように、「場合」という用語は、状況に応じて「時」、あるいは「判定することに応答して」又は「検出することに応答して」を意味すると解釈されてもよい。同様に、「判定された場合」又は「[明示された状態又は事象]が検出された場合」という句は、状況に応じて「判定した時」又は「判定することに応答して」、あるいは「[明示された状態又は事象]を検出した時」又は「[明示された状態又は事象]を検出することに応答して」を意味すると解釈されてもよい。
【0081】
電子デバイス、そのようなデバイスに対するユーザインタフェース及びそのようなデバイスを使用するための関連する処理の実施形態を説明する。いくつかの実施形態において、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能等の他の機能も含む移動電話等のポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態は、アップル社(Apple Inc.)(カリフォルニア州クパチーノ)のiPhone(登録商標)デバイス、iPod Touch(登録商標)デバイス及びiPad(登録商標)デバイスを含むがこれらに限定されない。タッチセンシティブ面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップコンピュータ又はタブレットコンピュータ等の他のポータブル電子デバイスが更に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、デバイスはポータブル通信デバイスではなくタッチセンシティブ面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることが理解されるべきである。
【0082】
以下の説明において、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を含む電子デバイスを説明する。しかし、電子デバイスは、物理的なキーボード、マウス及び/又はジョイスティック等の1つ以上の他の物理的なユーザインタフェースデバイスを含んでもよいことが理解されるべきである。
【0083】
一般にデバイスは、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、表計算アプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、ワークアウトサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上等の種々のアプリケーションをサポートする。
【0084】
デバイスにおいて実行されてもよい種々のアプリケーションは、タッチセンシティブ面等の少なくとも1つの共通の物理的なユーザインタフェースデバイスを使用してもよい。タッチセンシティブ面の1つ以上の機能及びデバイスに表示された対応する情報は、1つのアプリケーションから次のアプリケーションへ及び/又は各アプリケーション内で調整及び/又は変更されてもよい。このように、デバイスの共通の物理的アーキテクチャ(タッチセンシティブ面等)は、直観的で且つユーザに透過的なユーザインタフェースにより種々のアプリケーションをサポートしてもよい。
【0085】
次に、タッチセンシティブディスプレイを有するポータブルデバイスの実施形態に注目する。
図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチセンシティブディスプレイ112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチセンシティブディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれる場合があり、タッチセンシティブディスプレイシステムとして既知であるか又はタッチセンシティブディスプレイシステムと呼ばれてもよい。デバイス100は、メモリ102(1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺インタフェース118、RF回路網108、オーディオ回路網110、スピーカ111、マイク113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力又は制御デバイス116及び外部ポート124を含んでもよい。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を含んでもよい。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号線103を介して通信してもよい。
【0086】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの単なる一例であり、デバイス100は、図示するより多くの又は少ない構成要素を有してもよく、2つ以上の構成要素を組み合わせてもよく、あるいは構成要素の異なる構成又は配置を有してもよいことが理解されるべきである。
図1Aに示した種々の構成要素は、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、あるいはハードウェア及びソフトウェア双方の組み合わせで実現されてもよい。
【0087】
メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ素子又は他の不揮発性固体メモリ素子等の不揮発性メモリを更に含んでもよい。CPU120及び周辺インタフェース118等のデバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122により制御されてもよい。
【0088】
周辺インタフェース118は、デバイスの入出力周辺装置をCPU120及びメモリ102に結合するために使用されうる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に格納された種々のソフトウェアプログラム及び/又は命令の集合を実行し、デバイス100に対して種々の機能を実行し且つデータを処理する。
【0089】
いくつかの実施形態において、周辺インタフェース118、CPU120及びメモリコントローラ122は、チップ104等のシングルチップに実現されてもよい。いくつかの他の実施形態において、それらは別個のチップに実現されてもよい。
【0090】
RF(無線周波数)回路網108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を受信及び送出する。RF回路網108は、電気信号を電磁信号に及び電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路網108は、それらの機能を実行する既知の回路網を含んでもよい。回路網は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード及びメモリ等を含むがこれらに限定されない。RF回路網108は、ワールドワイドウェブ(WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/あるいは携帯電話網、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)等の無線ネットワーク等のネットワークと通信してもよく、無線通信により他のデバイスと通信してもよい。無線通信は、汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)、GSMの拡張向け高速データ(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットデータアクセス(HSUPA)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g及び/又はIEEE802.11n)、VoIP(voice over IP(インターネットプロトコル))、Wi−MAX、電子メールに対するプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)及び/又は郵便局プロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能メッセージング/プレゼンスプロトコル(XMPP)、SIMPLE(SIP(セッション開始プロトコル) for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)、インスタントメッセージング/プレゼンスサービス(IMPS))及び/又はショートメッセージサービス(SMS)、あるいは本明細書の出願時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む他のあらゆる適切な通信プロトコルを含むがこれらに限定されない複数の通信規格、プロトコル及び技術のいずれかを使用してもよい。
【0091】
オーディオ回路網110、スピーカ111及びマイク113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路網110は、周辺インタフェース118からオーディオデータを受信し、オーディオデータを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を可聴音波に変換する。オーディオ回路網110は、マイク113により音波から変換された電気信号を更に受信する。オーディオ回路網110は、電気信号をオーディオデータに変換し、オーディオデータを処理するために周辺インタフェース118に送信する。オーディオデータは、周辺インタフェース118によりメモリ102及び/又はRF回路網108から検索されてもよく且つ/又はメモリ102及び/又はRF回路網108に送信されてもよい。いくつかの実施形態において、オーディオ回路網110はヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を更に含む。ヘッドセットジャックは、出力のみのヘッドフォン又は出力(例えば、片方又は両方の耳に対するヘッドフォン)及び入力(例えば、マイク)の双方を有するヘッドセット等の取り外し可能オーディオ入出力周辺装置とオーディオ回路網110との間のインタフェースを提供する。
【0092】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力制御デバイス116等のデバイス100上の入出力周辺装置を周辺インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156及び他の入力又は制御デバイスに対する1つ以上の入力コントローラ160を含んでもよい。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力又は制御デバイス116から電気信号を受信し、他の入力又は制御デバイス116に電気信号を送出する。他の入力制御デバイス116は、物理的なボタン(例えば、押しボタン、ロッカーボタン等)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック及びクリックホイール等を含んでもよい。いくつかの別の実施形態において、入力コントローラ160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート及びマウス等のポインタデバイスのいずれかに結合されてもよい(又はいずれにも結合されなくてもよい)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイク113の音量制御のための上下ボタンを含んでもよい。1つ以上のボタンは、押しボタン(例えば、
図2の206)を含んでもよい。
【0093】
タッチセンシティブディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112から電気信号を受信し且つ/又はタッチスクリーン112に電気信号を送出する。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。視覚出力は、グラフィックス、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらのあらゆる組み合わせ(総称して「グラフィックス」と呼ぶ)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、視覚出力の一部又は全てはユーザインタフェースオブジェクトに対応してもよい。
【0094】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触感接触に基づいてユーザからの入力を受け入れるタッチセンシティブ面、センサ又はセンサの集合を有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156(メモリ102中のあらゆる関連するモジュール及び/又は命令の集合と共に)は、タッチスクリーン112で接触(及び接触のあらゆる移動又は中断)を検出し、検出した接触をタッチスクリーン112に表示されるユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な一実施形態において、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点はユーザの指に対応する。
【0095】
タッチスクリーン112は、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術又はLED(発光ダイオード)技術を使用してもよいが、他のディスプレイ技術が他の実施形態において使用されてもよい。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、静電容量技術、抵抗技術、赤外線技術及び表面弾性波技術、並びに他の近接センサアレイ又はタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の要素を含むがこれらに限定されない現在既知であるか又は後で開発される複数のタッチ検知技術のいずれかを使用して接触及び接触のあらゆる移動又は中断を検出してもよい。例示的な一実施形態において、アップル社(Apple Inc.)(カリフォルニア州クパチーノ)のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)及びiPad(登録商標)において見られるような投影相互キャパシタンス感知技術が使用される。
【0096】
タッチスクリーン112は、100dpiを上回るビデオ解像度を有してもよい。いくつかの実施形態において、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、スタイラス及び指等のあらゆる適切なオブジェクト又は付属品を使用してタッチスクリーン112と接触してもよい。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェースは、主に指を使用した接触及びジェスチャで動作するように設計される。指を使用した接触及びジェスチャは、スタイラスを使用した入力と比較して、タッチスクリーンに対する指の接触領域が大きいため精度が低い。いくつかの実施形態において、デバイスは、指を使用した粗入力を高精度なポインタ/カーソル位置又はユーザの所望の動作を実行するためのコマンドに変換する。
【0097】
いくつかの実施形態において、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能を起動又は停止するためのタッチパッド(不図示)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり視覚出力を表示しないデバイスのタッチセンシティブ領域である。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別個のタッチセンシティブ面であるか、あるいはタッチスクリーンにより形成されたタッチセンシティブ面の拡張部であってもよい。
【0098】
デバイス100は、種々の構成要素に電力を供給する電力系統162を更に含む。電力系統162は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、充電システム、電源異常検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態表示器(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイスにおける電力の生成、管理及び配分と関連する他のあらゆる構成要素を含んでもよい。
【0099】
デバイス100は、1つ以上の光センサ164を更に含んでもよい。
図1Aは、I/Oサブシステム106の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを含んでもよい。光センサ164は、1つ以上のレンズから投影される環境からの光を受け、その光を画像を表すデータに変換する。結像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と共に、光センサ164は静止画又はビデオを撮影してもよい。いくつかの実施形態において、光センサは、タッチスクリーンディスプレイが静止画及び/又はビデオ画像を取得するためにファインダとして使用されてもよいようにデバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112の反対側のデバイス100の裏面に配置される。いくつかの実施形態において、光センサは、ユーザの画像がテレビ会議のために取得されてもよく、その一方でユーザがタッチスクリーンディスプレイにおいて他のテレビ会議参加者を見られるようにデバイスの前面に配置される。
【0100】
デバイス100は、1つ以上の近接センサ166を更に含んでもよい。
図1Aは、周辺インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合されてもよい。いくつかの実施形態において、多機能デバイスがユーザの耳の近くに置かれた時(例えば、ユーザが電話をかけている時)、近接センサは、電源が落とされ、タッチスクリーン112を無効にする。
【0101】
デバイス100は、1つ以上の加速度計168を更に含んでもよい。
図1Aは、周辺インタフェース118に結合された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合されてもよい。いくつかの実施形態において、情報は、1つ以上の加速度計から受信されるデータの解析に基づいて縦表示又は横表示でタッチスクリーンディスプレイに表示される。デバイス100は、加速度計168に加えて、デバイス100の場所及び向き(例えば、縦向き又は横向き)に関する情報を取得するために磁力計(不図示)及びGPS(あるいはGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機(不図示)をオプションとして含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、メモリ102に格納されたソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令の集合)128、接触/動きモジュール(又は命令の集合)130、グラフィックスモジュール(又は命令の集合)132、テキスト入力モジュール(又は命令の集合)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令の集合)135及びアプリケーション(又は命令の集合)136を含む。更にいくつかの実施形態において、
図1A及び
図3に示すように、メモリ102はデバイス/グローバル内部状態157を格納する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブであるアプリケーションがある場合はそのアプリケーションを示すアクティブアプリケーション状態と、タッチスクリーンディスプレイ112の種々の領域を占有するアプリケーション、ビュー又は他の情報を示す表示状態と、デバイスの種々のセンサ及び入力制御デバイス116から取得される情報を含むセンサ状態と、デバイスの場所及び/又は姿勢に関する場所情報とのうちの1つ以上を含む。
【0103】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS又はVxWorks等の組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管理等)を制御及び管理する種々のソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、種々のハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0104】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介する他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路網108及び/又は外部ポート124により受信されたデータを処理するための種々のソフトウェアコンポーネントを更に含む。外部ポート124(例えば、USB(Universal Serial Bus)、FIREWIRE等)は、他のデバイスに直接結合するように構成されるか、あるいはネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN等)を介して間接的に結合するように構成される。いくつかの実施形態において、外部ポートは、iPod(アップル社(Apple Inc.)の登録商標)デバイスで使用される30ピンコネクタと同一であるか、あるいはそれに類似し且つ/又は互換性がある複数ピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0105】
接触/動きモジュール130は、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と共に)及び他のタッチセンシティブデバイス(例えば、タッチパッド又は物理的なクリックホイール)との接触を検出してもよい。接触/動きモジュール130は、接触が起こったかの判定(例えば、フィンガーダウン事象の検出)、接触の移動があるかの判定及びタッチセンシティブ面にわたる移動の追跡(例えば、1つ以上のフィンガードラッグ事象の検出)、並びに接触が中止されたかの判定(例えば、フィンガーアップ事象又は接触の中断の検出)等の接触の検出に関連する種々の動作を実行するための種々のソフトウェアコンポーネントを含む。接触/動きモジュール130は、タッチセンシティブ面から接触データを受信する。一連の接触データにより表される接触点の移動を判定することは、接触点の速度(speed)(大きさ)、速度(velocity)(大きさ及び方向)及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含んでもよい。これらの動作は、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時の接触(例えば、「マルチタッチ」/複数本の指の接触)に適用されてもよい。いくつかの実施形態において、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッドに対する接触を検出する。
【0106】
接触/動きモジュール130は、ユーザにより入力されたジェスチャを検出してもよい。タッチセンシティブ面に対する種々のジェスチャは、種々の接触パターンを有する。従って、ジェスチャは特定の接触パターンを検出することにより検出されてもよい。例えばフィンガータップジェスチャを検出することは、フィンガーダウン事象を検出し、その後フィンガーダウン事象(例えば、アイコンの位置における)と同一の位置(又はほぼ同一の位置)におけるフィンガーアップ(リフトオフ)事象を検出することを含む。別の例として、タッチセンシティブ面でフィンガースワイプジェスチャを検出することは、フィンガーダウン事象を検出し、その後1つ以上のフィンガードラッグ事象を検出し、その後フィンガーアップ(リフトオフ)事象を検出することを含む。
【0107】
グラフィックスモジュール132は、表示されるグラフィックスの明度を変更するコンポーネントを含むタッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックスをレンダリング及び表示する種々の既知のソフトウェアコンポーネントを含む。本明細書で使用されるように、「グラフィックス」という用語はユーザに対して表示されうるあらゆるオブジェクトを含み、オブジェクトはテキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクト等)、デジタル画像、ビデオ及びアニメーション等を含むがこれらに限定されない。
【0108】
いくつかの実施形態において、グラフィックスモジュール132は、使用されるグラフィックスを表すデータを格納する。各グラフィックスは対応するコードに割り当てられてもよい。グラフィックスモジュール132は、必要に応じて座標データ及び他のグラフィックスプロパティデータと共に表示されるグラフィックスを特定する1つ以上のコードをアプリケーション等から受信し、ディスプレイコントローラ156に出力するためにスクリーン画像データを生成する。
【0109】
グラフィックスモジュール132の構成要素であってもよいテキスト入力モジュール134は、種々のアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147及びテキスト入力を必要とする他のあらゆるアプリケーション)にテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0110】
GPSモジュール135は、デバイスの場所を判定し、種々のアプリケーションにおいて使用するためにその情報を提供する(例えば、場所を使用して電話をかける際に使用するために電話138に、ピクチャ/ビデオメタデータとしてカメラ143に、並びに天気ウィジェット、ローカル職業別電話帳ウィジェット及びマップ/ナビゲーションウィジェット等の場所を使用したサービスを提供するアプリケーションに)。
【0111】
アプリケーション136は、以下のモジュール(又は命令の集合)、あるいはそれらの部分集合又は上位集合を含んでもよい。
・連絡先モジュール137(電話帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)
・電話モジュール138
・テレビ会議モジュール139
・電子メールクライアントモジュール140
・インスタントメッセージング(IM)モジュール141
・ワークアウトサポートモジュール142
・静止画及び/又はビデオ画像のためのカメラモジュール143
・画像管理モジュール144
・ブラウザモジュール147
・カレンダモジュール148
・天気ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5及びユーザにより取得された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上の含んでもよいウィジェットモジュール149
・ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するウィジェットクリエータモジュール150
・検索モジュール151
・ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールから構成されてもよいビデオ及び音楽プレーヤモジュール152
・メモモジュール153
・マップモジュール154及び/又は
・オンラインビデオモジュール155
【0112】
メモリ102に格納されてもよい他のアプリケーション136の例は、他のワードプロセシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号化、デジタル権利管理、音声認識及び音声複製を含む。
【0113】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、連絡先モジュール137は、電話帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370中の連絡先モジュール137のアプリケーション初期状態192に格納された)を管理するために使用されてもよい。これは、電話帳に名前を追加すること、電話帳から名前を削除すること、電話番号、電子メールアドレス、住所又は他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前を分類及びソートすること、並びに電話138、テレビ会議139、電子メール140又はIM141による通信を開始及び/又は容易にするために電話番号又は電子メールアドレスを提供すること等を含む。
【0114】
RF回路網108、オーディオ回路網110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、電話モジュール138は、電話番号に対応する文字列を入力したり、電話帳137の1つ以上の電話番号にアクセスしたり、入力された電話番号を修正したり、各電話番号をダイヤルしたり、会話をしたり、且つ会話が完了した時に切断するか又は電話を切ったりするために使用されてもよい。上述したように、無線通信は、複数の通信規格、プロトコル及び技術のうちのいずれかを使用してもよい。
【0115】
RF回路網108、オーディオ回路網110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137及び電話モジュール138と共に、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行及び終了する実行可能な命令を含む。
【0116】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応答して電子メールを作成、送出、受信及び管理する実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と共に、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画又はビデオ画像を含む電子メールの作成及び送出を非常に容易にする。
【0117】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力したり、以前に入力された文字を修正したり、各インスタントメッセージを送信したり(例えば、電話技術を使用したインスタントメッセージに対してショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用するか、あるいはインターネットを使用したインスタントメッセージに対してXMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信したり、受信したインスタントメッセージを閲覧したりする実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態において、送信及び/又は受信したインスタントメッセージは、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(EMS)でサポートされるようなグラフィックス、写真、オーディオファイル、ビデオファイル及び/又は他の添付ファイルを含んでもよい。本明細書で使用されるように、「インスタントメッセージング」は、電話技術を使用したメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送出されたメッセージ)及びインターネットを使用したメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して送出されたメッセージ)を示す。
【0118】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、マップモジュール154及び音楽プレーヤモジュール146と共に、ワークアウトサポートモジュール142は、ワークアウト(例えば、時間、距離及び/又はカロリー燃焼目標を含む)を作成したり、ワークアウトセンサ(スポーツデバイス)と通信したり、ワークアウトセンサデータを受信したり、ワークアウトを監視するために使用されるセンサを校正したり、ワークアウトのための音楽を選択及び再生したり、並びにワークアウトデータを表示、格納及び送信したりする実行可能な命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及び画像管理モジュール144と共に、カメラモジュール143は、静止画又はビデオ(ビデオストリームを含む)を撮影してそれらをメモリ102に格納したり、静止画又はビデオの特性を修正したり、あるいは静止画又はビデオをメモリ102から削除したりする実行可能な命令を含む。
【0119】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びカメラモジュール143と共に、画像管理モジュール144は、静止画及び/又はビデオ画像を整理、修正(例えば、編集)、あるいは操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおいて)及び格納する実行可能な命令を含む。
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルを検索、リンク、受信及び表示することを含むユーザ命令に従ってインターネットをブラウズする実行可能な命令を含む。
【0120】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と共に、カレンダモジュール148は、ユーザ命令に従ってカレンダ及びカレンダと関連付けられたデータ(例えば、カレンダエントリ、to doリスト等)を作成、表示、修正及び格納する実行可能な命令を含む。
【0121】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びブラウザモジュール147と共に、ウィジェットモジュール149は、ユーザによりダウンロード及び使用されてもよいミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4及び辞書ウィジェット149−5)、あるいはユーザにより作成されてもよいミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態において、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態において、ウィジェットは、XML(拡張マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0122】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びブラウザモジュール147と共に、ウィジェットクリエータモジュール150は、ウィジェットを作成するためにユーザにより使用されてもよい(例えば、ウェブページのユーザが指定した部分をウィジェットにする)。
【0123】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザが指定した検索語)に一致するメモリ102中のテキスト、音楽、サウンド、画像、ビデオ及び/又は他のファイルを検索する実行可能な命令を含む。
【0124】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、オーディオ回路網110、スピーカ111、RF回路網108及びブラウザモジュール147と共に、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、ユーザが記録された音楽及びMP3ファイル又はAACファイル等の1つ以上のファイル形式で格納された他のサウンドファイルをダウンロード及び再生することを可能にする実行可能な命令、並びにビデオを表示、提示又は再生する(例えば、タッチスクリーン112又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイにおいて)実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態において、デバイス100は、iPod(アップル社(Apple Inc.)の登録商標)等のMP3プレーヤの機能性を含んでもよい。
【0125】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と共に、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ及びto doリスト等を作成及び管理する実行可能な命令を含む。
【0126】
RF回路網108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135及びブラウザモジュール147と共に、マップモジュール154は、ユーザ命令に従って地図及び地図と関連付けられたデータ(例えば、走行方向、特定の場所又はその近くの店舗及び他の地点情報に関するデータ、並びに他の場所に基づくデータ)を受信、表示、修正及び格納するために使用されてもよい。
【0127】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、オーディオ回路網110、スピーカ111、RF回路網108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と共に、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオに対するリンクを含む電子メールにアクセスし、それをブラウズ、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードすることにより)、再生(例えば、タッチスクリーン又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイにおいて)、送出し、あるいはH.264等の1つ以上のファイル形式でオンラインビデオを管理することを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態において、特定のオンラインビデオに対するリンクを送出するために、電子メールクライアントモジュール140ではなくインスタントメッセージングモジュール141が使用される。
【0128】
上記の識別されたモジュール及びアプリケーションの各々は、上述した1つ以上の機能及び本出願で説明された方法(例えば、コンピュータにより実現される方法及び本明細書で説明される他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令の集合に対応する。これらのモジュール(すなわち、命令の集合)は、独立したソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実現される必要はないため、種々の実施形態においてこれらのモジュールの種々の部分集合が組み合わされてもよく、あるいは再構成されてもよい。いくつかの実施形態において、メモリ102は、上記で識別されたモジュール及びデータ構造の部分集合を格納してもよい。更にメモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を格納してもよい。
【0129】
いくつかの実施形態において、デバイス100は、デバイスにおける事前定義済みの機能の集合の動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して排他的に実行されるデバイスである。デバイス100の動作に対する主な入力制御デバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、デバイス100における物理的な入力制御デバイス(例えば、押しボタン及びダイヤル等)の数が減少されてもよい。
【0130】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して排他的に実行されてもよい事前定義済みの機能の集合は、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、ユーザによりタッチされた時にデバイス100に表示されてもよいあらゆるユーザインタフェースからメイン、ホーム又はルートメニューにデバイス100を操作する。そのような実施形態において、タッチパッドは「メニューボタン」と呼ばれてもよい。いくつかの他の実施形態において、メニューボタンは、タッチパッドではなく物理的な押しボタン又は他の物理的な入力制御デバイスであってもよい。
【0131】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る事象処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、メモリ102(
図1A)又はメモリ370(
図3)は、事象ソータ170(例えば、オペレーティングシステム126における)及び各アプリケーション136−1(例えば、上述したアプリケーション137〜151、155、380〜390のうちのいずれか)を含む。
【0132】
事象ソータ170は、事象情報を受信し、アプリケーション136−1及び事象情報の配信先となるアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を判定する。事象ソータ170は、事象モニタ171及び事象ディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態において、アプリケーション136−1は、アプリケーション内部状態192を含み、これは、アプリケーションがアクティブであるか又は実行している時にタッチセンシティブディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションビューを示す。いくつかの実施形態において、デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブであるアプリケーションを判定するために事象ソータ170により使用され、アプリケーション内部状態192は、事象情報の配信先となるアプリケーションビュー191を判定するために事象ソータ170により使用される。
【0133】
いくつかの実施形態において、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開する時に使用される再開情報と、表示されている情報を示すか又はアプリケーション136−1による表示の準備が整っているユーザインタフェース状態情報と、ユーザが前の状態又はアプリケーション136−1のビューに戻ることを可能にする状態キューと、ユーザにより行われた前の動作のリドゥ/アンドゥキューとのうちの1つ以上等の追加の情報を含む。
【0134】
事象モニタ171は、周辺インタフェース118から事象情報を受信する。事象情報は、サブ事象(例えば、マルチタッチジェスチャの一部であるタッチセンシティブディスプレイ112に対するユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺インタフェース118は、近接センサ166等のセンサ、加速度計168及び/又はマイク113、あるいはI/Oサブシステム106から受信する(オーディオ回路網110を介して)情報を送信する。周辺インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチセンシティブディスプレイ112又はタッチセンシティブ面からの情報を含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、事象モニタ171は、所定の間隔で周辺インタフェース118に要求を送出する。それに応答して、周辺インタフェース118は事象情報を送信する。他の実施形態において、周辺インタフェース118は、重要な事象(例えば、所定の雑音閾値より高く且つ/又は所定の期間より長い期間の入力の受信)があった時にのみ事象情報を送信する。
【0136】
いくつかの実施形態において、事象ソータ170は、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173を更に含む。
【0137】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチセンシティブディスプレイ112が2つ以上のビューを表示した時にサブ事象が行われた1つ以上のビュー内の場所を判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見られる制御及び他の要素から構成される。
【0138】
アプリケーションと関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書においてアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューの集合であり、このビューにおいて、情報が表示され且つタッチジェスチャが発生する。タッチが検出されるアプリケーションビュー(各アプリケーションの)は、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応してもよい。例えばタッチが検出される最下位レベルのビューはヒットビューと呼ばれてもよく、適切な入力として認識される事象の集合は、タッチジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて判定されてもよい。
【0139】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチジェスチャのサブ事象に関連する情報を受信する。アプリケーションが階層に編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、サブ事象を処理すべき階層の最下位のビューとしてヒットビューを識別する。殆どの状況において、ヒットビューは、開始サブ事象(すなわち、事象又は潜在的な事象を形成するサブ事象のシーケンスの第1のサブ事象)が発生する最下位レベルのビューである。ヒットビューは、ヒットビュー判定モジュールにより識別されると、一般に、ヒットビューとして識別された同一のタッチ又は入力ソースに関連する全てのサブ事象を受信する。
【0140】
アクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173は、特定のサブ事象のシーケンスを受信すべきであるビュー階層内の1つ以上のビューを判定する。いくつかの実施形態において、アクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173は、ヒットビューのみが特定のサブ事象のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態において、アクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173は、サブ事象の物理的な場所を含む全てのビューが能動的に関わるビューであると判定するため、能動的に関わる全てのビューが特定のサブ事象のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態において、タッチサブ事象が1つの特定のビューと関連付けられた領域に全体的に制限される場合でも、階層の上位レベルのビューは能動的に関わるビューとして依然として存在する。
【0141】
事象ディスパッチャモジュール174は、事象情報を事象レコグナイザ(例えば、事象レコグナイザ180)にディスパッチする。アクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173を含む実施形態において、事象ディスパッチャモジュール174は、アクティブ事象レコグナイザ判定モジュール173により判定された事象レコグナイザに事象情報を配信する。いくつかの実施形態において、事象ディスパッチャモジュール174は、各事象受信部モジュール182により検索される事象情報を事象キューに格納する。
【0142】
いくつかの実施形態において、オペレーティングシステム126は事象ソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136−1は事象ソータ170を含む。更に他の実施形態において、事象ソータ170は、スタンドアロンモジュールであるか、あるいは接触/動きモジュール130等のメモリ102に格納された別のモジュールの一部である。
【0143】
いくつかの実施形態において、アプリケーション136−1は、複数の事象ハンドラ190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。各アプリケーションビューは、アプリケーションのユーザインタフェースの各ビュー内で発生するタッチ事象を処理する命令を含む。アプリケーション136−1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上の事象レコグナイザ180を含む。一般に、各アプリケーションビュー191は複数の事象レコグナイザ180を含む。他の実施形態において、1つ以上の事象レコグナイザ180は、ユーザインタフェースキット(不図示)又はアプリケーション136−1がメソッド及び他のプロパティを継承する上位レベルのオブジェクト等の独立したモジュールの一部である。いくつかの実施形態において、各事象ハンドラ190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178及び/又は事象ソータ170から受信した事象データ179のうちの1つ以上を含む。事象ハンドラ190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177又はGUI更新部178を利用するか又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新してもよい。あるいは、1つ以上のアプリケーションビュー191は、1つ以上の各事象ハンドラ190を含む。また、いくつかの実施形態において、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178のうちの1つ以上が各アプリケーションビュー191に含まれる。
【0144】
各事象レコグナイザ180は、事象ソータ170から事象情報(例えば、事象データ179)を受信し、事象情報から事象を識別する。事象レコグナイザ180は、事象受信部182と事象比較部184とを含む。いくつかの実施形態において、事象レコグナイザ180は、メタデータ183及び事象配信命令188(サブ事象配信命令を含んでもよい)の少なくとも部分集合を更に含む。
【0145】
事象受信部182は、事象ソータ170から事象情報を受信する。事象情報は、サブ事象、例えばタッチ又はタッチの移動に関する情報を含む。サブ事象に依存して、事象情報は、サブ事象の場所等の追加の情報を更に含む。サブ事象がタッチの動きに関係する場合、事象情報は、サブ事象の速度及び方向を更に含んでもよい。いくつかの実施形態において、事象は1つの向きから別の向き(例えば、縦向きから横向き又は横向きから縦向き)へのデバイスの回転を含み、事象情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの態勢とも呼ばれる)に関する対応する情報を含む。
【0146】
事象比較部184は、事象情報を事前定義済みの事象定義又はサブ事象定義と比較し、その比較に基づいて、事象又はサブ事象を判定するか、あるいは事象又はサブ事象の状態を判定又は更新する。いくつかの実施形態において、事象比較部184は事象定義186を含む。事象定義186は、例えば事象1(187−1)及び事象2(187−2)等である事象(例えば、事前定義済みのサブ事象のシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態において、事象187のサブ事象は、例えばタッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し及び複数のタッチを含む。一例において、事象1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクトに対するダブルタップである。ダブルタップは、例えば所定のフェーズに対する表示オブジェクトへの第1のタッチ(タッチの開始)と、所定のフェーズに対する第1のリフトオフ(タッチの終了)と、所定のフェーズに対する表示オブジェクトへの第2のタッチ(タッチの開始)と、所定のフェーズに対する第2のリフトオフ(タッチの終了)とを含む。別の例において、事象2(187−2)の定義は、表示オブジェクトに対するドラッグである。例えばドラッグは、所定のフェーズに対する表示オブジェクトへのタッチ(又は接触)と、タッチセンシティブディスプレイ112にわたるタッチの移動と、タッチのリフトオフ(タッチの終了)とを含む。いくつかの実施形態において、事象は1つ以上の関連する事象ハンドラ190に対する情報を更に含む。
【0147】
いくつかの実施形態において、事象定義187は、各ユーザインタフェースオブジェクトに対する事象の定義を含む。いくつかの実施形態において、事象比較部184は、サブ事象と関連付けられるユーザインタフェースオブジェクトを判定するためにヒットテストを実行する。例えば3つのユーザインタフェースオブジェクトがタッチセンシティブディスプレイ112に表示されるアプリケーションビューにおいて、タッチがタッチセンシティブディスプレイ112で検出された時、事象比較部184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちどのユーザインタフェースオブジェクトがタッチ(サブ事象)と関連付けられるかを判定するためにヒットテストを実行する。各表示オブジェクトが各事象ハンドラ190と関連付けられる場合、事象比較部は、ヒットテストの結果を使用して、起動されるべき事象ハンドラ190を判定する。例えば事象比較部184は、ヒットテストをトリガするオブジェクト及びサブ事象と関連付けられた事象ハンドラを選択する。
【0148】
いくつかの実施形態において、各事象187に対する定義は、サブ事象のシーケンスが事象レコグナイザの事象の種類に対応するか否かを判定するまで事象情報の配信を遅延させる遅延動作を更に含む。
【0149】
各事象レコグナイザ180は、一連のサブ事象が事象定義186のいずれの事象とも一致しないと判定した場合、事象不可能状態、事象失敗状態又は事象終了状態になり、その後、タッチジェスチャの後続のサブ事象を無視する。この状況において、ヒットビューに対してアクティブのままである他の事象レコグナイザがある場合、それらの事象レコグナイザは実行中のタッチジェスチャのサブ事象を追跡及び処理し続ける。
【0150】
いくつかの実施形態において、各事象レコグナイザ180は、事象配信システムが能動的に関わる事象レコグナイザへのサブ事象配信を実行すべきである方法を示す設定可能なプロパティ、フラグ及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、事象レコグナイザが互いに対話してもよい方法を示す設定可能なプロパティ、フラグ及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、サブ事象がビュー階層又はプログラム階層の種々のレベルに配信されるかを示す設定可能なプロパティ、フラグ及び/又はリストを含む。
【0151】
いくつかの実施形態において、各事象レコグナイザ180は、事象の1つ以上の特定のサブ事象が認識された時に事象と関連付けられた事象ハンドラ190を起動する。いくつかの実施形態において、各事象レコグナイザ180は、事象と関連付けられた事象情報を事象ハンドラ190に配信する。事象ハンドラ190を起動することは、各ヒットビューへのサブ事象の送出(及び遅延された送出)とは異なる。いくつかの実施形態において、事象レコグナイザ180は、認識された事象と関連付けられたフラグをスローし、フラグと関連付けられた事象ハンドラ190は、フラグをキャッチして事前定義済みの処理を実行する。
【0152】
いくつかの実施形態において、事象配信命令188は、事象ハンドラを起動することなくサブ事象に関する事象情報を配信するサブ事象配信命令を含む。その代わりに、サブ事象配信命令は、一連のサブ事象と関連付けられた事象ハンドラ又は能動的に関わるビューに事象情報を配信する。一連のサブ事象又は能動的に関わるビューと関連付けられた事象ハンドラは、事象情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0153】
いくつかの実施形態において、データ更新部176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えばデータ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新するか、あるいはビデオプレーヤモジュール145で使用されるビデオファイルを格納する。いくつかの実施形態において、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えばオブジェクト更新部176は、新しいユーザインタフェースオブジェクトを作成するか、あるいはユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178はGUIを更新する。例えばGUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチセンシティブディスプレイに表示するためにその情報をグラフィックスモジュール132に送出する。
【0154】
いくつかの実施形態において、事象ハンドラ190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178を含むか又はそれらへのアクセス権を有する。いくつかの実施形態において、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178は、アプリケーションビュー191又は各アプリケーション136−1の単一のモジュールに含まれる。他の実施形態において、それらは2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0155】
タッチセンシティブディスプレイに対するユーザタッチの事象処理に関する上記説明は、入力デバイスを含む多機能デバイス100を動作させるための他の形式のユーザ入力にも当てはまり、ユーザ入力の全てがタッチ画面上で開始されるわけではなく、例えば認識される事象を定義するサブ事象に対応する入力として利用されてもよい単一又は複数のキーボードの押下又は保持を伴うか又は伴わないマウスの移動及びマウスボタンの押下、タッチパッドにおけるユーザの移動タップ、ドラッグ、スクロール等、ペンスタイラスの入力、デバイスの移動、音声命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力及び/又はそれらの組み合わせを連携することが理解される。
【0156】
図2は、いくつかの実施形態に係るタッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックスを表示してもよい。本実施形態及び以下に説明する他の実施形態において、ユーザは、例えば1本以上の指202(図中、縮尺通りに描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図中、縮尺通りに描かれていない)を使用してグラフィックスに対してジェスチャを実行することにより1つ以上のグラフィックスを選択してもよい。いくつかの実施形態において、ユーザが1つ以上のグラフィックスとの接触を中断した時、1つ以上のグラフィックスの選択が行われる。いくつかの実施形態において、ジェスチャは、1つ以上のタップ、1つ以上のスワイプ(左から右、右から左、上方向及び/又は下方向)、並びに/あるいはデバイス100と接触した指の回転(右から左、左から右、上方向及び/又は下方向)等のジェスチャを含む。いくつかの実施形態において、グラフィックスとの不注意による接触はそのグラフィックスを選択しなくてもよい。例えば選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコン上を移動するスワイプジェスチャは、対応するアプリケーションを選択しなくてもよい。
【0157】
デバイス100は、「home」又はメニューボタン204等の1つ以上の物理的なボタンを更に含んでもよい。上述したように、メニューボタン204は、デバイス100で実行されてもよいアプリケーションの集合のいずれのアプリケーション136に操作するのにも使用されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態において、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されたGUIのソフトキーとして実現される。
【0158】
一実施形態において、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をON/OFFにし且つデバイスをロックするための押しボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212及びドッキング/充電外部ポート124を含む。押しボタン206は、ボタンを押下し且つ押下状態で事前定義済みの時間間隔の間ボタンを保持することによりデバイスの電源をON/OFFし、ボタンを押下し且つ事前定義済みの時間間隔が経過する前にボタンを解放することによりデバイスをロックし、且つ/あるいはデバイスをアンロック又はアンロック処理を開始するために使用されてもよい。別の一実施形態において、デバイス100は、マイク113を介していくつかの機能の起動又は停止のための音声入力を更に受け付けてもよい。
【0159】
図3は、いくつかの実施形態に係るディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する例示的な多機能デバイスを示すブロック図である。デバイス300は携帯可能である必要はない。いくつかの実施形態において、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育デバイス(子供の学習玩具等)、ゲームシステム又は制御デバイス(例えば、家庭用又は産業用コントローラ)である。一般にデバイス300は、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370及びそれら構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、システム構成要素間を相互接続し且つ通信を制御する回路網(チップセットと呼ばれることもある)を含んでもよい。デバイス300は、一般にタッチスクリーンディスプレイであるディスプレイ340を備える入出力(I/O)インタフェース330を含む。I/Oインタフェース330は、キーボード及び/又はマウス(又は他のポインティングデバイス)350とタッチパッド355とを更に含んでもよい。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセス固体メモリ素子等の高速ランダムアクセスメモリを含み、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリ素子又は他の不揮発性固体記憶装置等の不揮発性メモリを含んでもよい。メモリ370は、CPU310から遠隔地に配置された1つ以上の記憶装置をオプションとして含んでもよい。いくつかの実施形態において、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102に格納されたプログラム、モジュール及びデータ構造に類似するプログラム、モジュール及びデータ構造、あるいはそれらの部分集合を格納する。更にメモリ370は、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール及びデータ構造を格納してもよい。例えばデバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388及び/又は表計算モジュール390を格納してもよいが、その一方でポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102はそれらモジュールを格納しなくてもよい。
【0160】
図3の上記で識別された各要素は、上述した1つ以上のメモリ素子に格納されてもよい。上記で識別された各モジュールは、上述した機能を実行する命令の集合に対応する。上記で識別されたモジュール又はプログラム(すなわち、命令の集合)は、独立したソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実現される必要はなく、種々の実施形態において、それらモジュールの種々の部分集合は組み合わされてもよく又は再構成されてもよい。いくつかの実施形態において、メモリ370は、上記で識別されたモジュール及びデータ構造の部分集合を格納してもよい。更にメモリ370は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を格納してもよい。
【0161】
次に、ポータブル多機能デバイス100で実現されてもよいユーザインタフェース(「UI」)の実施形態に注目する。
【0162】
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100のアプリケーションのメニューに対する例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースがデバイス300において実現されてもよい。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェース400は、以下の要素、あるいはそれらの部分集合又は上位集合を含む。
・セルラ及びWi−Fi信号等の無線通信に対する信号強度標識402
・時間404
・Bluetooth標識405
・バッテリ状態標識406
・頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを含むトレイ408
応答できなかった通話又はボイスメールメッセージの数の標識414を含んでもよい電話138
未読の電子メール数の標識410を含んでもよい電子メールクライアント140
ブラウザ147
iPod(アップル社(Apple Inc.)の登録商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152
・他のアプリケーションに対するアイコン
IM141
画像管理144
カメラ143
天気149−1
株価149−2
ワークアウトサポート142
カレンダ148
アラーム時計149−4
マップ154
メモ153
デバイス100及びその種々のアプリケーション136に対する設定へのアクセス権を提供する設定412
YouTube(グーグル社(Google Inc.)の登録商標)モジュール155とも呼ばれるオンラインビデオモジュール155
【0163】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチセンシティブ面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)における例示的なユーザインタフェースを示す。以下の多くの例がタッチスクリーンディスプレイ112(タッチセンシティブ面及びディスプレイが組み合わされている)における入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態において、デバイスは
図4Bに示すようにディスプレイとは別個のタッチセンシティブ面で入力を検出する。いくつかの実施形態において、タッチセンシティブ面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)における主軸(例えば、
図4Bの453)に対応する主軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によると、デバイスは、ディスプレイ上の各場所に対応する場所(例えば、
図4Bにおいて、460は468に対応し、462は470に対応する)におけるタッチセンシティブ面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このように、タッチセンシティブ面(例えば、
図4Bの451)においてデバイスにより検出されたユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにそれらの移動)は、タッチセンシティブ面がディスプレイとは別個である場合に多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するためにデバイスにより使用される。本明細書で説明される他のユーザインタフェースに対して同様の方法が使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0164】
ユーザインタフェース及び関連する処理
次に、デバイス300又はポータブル多機能デバイス100等のディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイスにおいて実現されてもよいユーザインタフェース(「UI」)及び関連する処理の実施形態に注目する。
【0166】
図5Aは、デバイス(例えば、デバイス100)のタッチセンシティブディスプレイ112に表示されたユーザインタフェース(UI)5000Aを示す。UI5000Aは、デバイス100上のアプリケーション(例えば、メモアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション等)におけるユーザインタフェースであってもよい。UI5000Aはテキスト入力領域5002を含む。カーソル5004及び入力テキスト5006は、テキスト入力領域5002に表示される。
【0167】
非分割ソフトキーボード5008はディスプレイ112に表示される。非分割ソフトキーボード5008のキーは、2つ以上の別個のキーボード部分の間で分割していない。いくつかの実施形態において、非分割ソフトキーボード5008はキーボード分割キー5012を含む。いくつかの実施形態において、キーボード分割キー5012は、分割ソフトキーボードを含む統合入力領域に切り替えるためにキーボード分割キー5012が使用されてもよいアイコン又は他のグラフィカルな印(例えば、分割するように離れるように移動する2つの半体部分を示すアイコン又はグラフィック)を示す。
【0168】
図5Aは、検出された場合にそれに応答して非分割ソフトキーボード5008の分割を起動する例示的なジェスチャを更に示す。ジェスチャ5010は、非分割ソフトキーボード5008で実行された2本の指のピンチアウトジェスチャである。ジェスチャ5010は、ディスプレイ112でそれぞれ方向5011−A及び5011−Bに互いに離れるように移動する指の接触5010−A及び5010−Bを含む。一方、ジェスチャ5014は、キーボード分割キー5012に対するタップジェスチャである。
【0169】
ディスプレイ112でジェスチャ5010又は5014を検出することに応答して、デバイス100は、非分割ソフトキーボード5008(
図5A)を統合入力領域5016(
図5C)に変更する。いくつかの実施形態において、非分割ソフトキーボード5008から統合入力領域5016への遷移を示すアニメーションがディスプレイ112に表示される。例えば遷移アニメーションは、非分割ソフトキーボード5008が半分に分割され、中央領域5016−Cが半体部分間に表示され、これら半体部分が方向5017−A及び5017−Bの方向に互いに離れるように移動すること(
図5B)を示してもよい。半体部分は、分割キーボード部分5016−A及び5016−B(
図5B)になり、非分割ソフトキーボード5008のキーは半体部分間で分けられる。いくつかの実施形態において、一部のキーは、統合入力領域5016の左部分5016−A及び右部分5016−Bの双方に含まれる。
図5Bは、非分割ソフトキーボード5008から統合入力領域5016への遷移アニメーションの瞬間のユーザインタフェース5000Bを示す。非分割ソフトキーボード5008のキーが2つの対向する部分の間に分けられた状態で、非分割ソフトキーボード5008が統合入力領域5016に遷移したものである。遷移アニメーションが終了すると、
図5Cに示すように統合入力領域5016が表示される。
【0170】
図5Cは、遷移アニメーションの終了後に表示された統合入力領域5016を含むユーザインタフェース5000Cを示す。統合入力領域5016は、左分割キーボード部分5016−A及び右分割キーボード部分5016−B、並びに分割キーボード部分5016−Aと5016−Bとの間の中央領域5016−Cを含む。分割キーボード部分5016−A及び5016−B、並びに中央領域5016−Cは、統合入力領域5016を形成する。いくつかの実施形態において、統合入力領域5016は、キーボード分割キー5012を置換してキーボード非分割キー5018を含む。いくつかの実施形態において、文字キーは、分割キーボード部分5016−A及び5016−Bの双方に含まれる。例えば「G」キー5019は、5016−A及び5016−Bの双方の部分に含まれる。いくつかの実施形態において、非分割ソフトキーボード5008の一部のキーは、統合入力領域5016に表示されない。例えば、非分割ソフトキーボード5008の隠蔽キーボードキー5009(
図5A)は、統合入力領域5016に表示されない。
【0171】
いくつかの実施形態において、中央領域5016−Cは、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022を表示する。複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022は、それぞれ、カーソル5004及び入力テキスト5006の少なくとも一部を反映する。複写入力テキスト5022として中央領域5016−Cにおいて可視である入力テキスト5006の部分は、一般に、カーソル5004の直近にある入力テキスト5006の一部である。いくつかの実施形態において、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5006は、それぞれ、カーソル5004及び入力テキスト5006より大きなサイズで表示される。いくつかの他の実施形態において、
図5Kに示すように、中央領域5016は空であり、テキスト入力領域5002は中央領域5016−Cを介して可視である。
【0172】
図5Dは、ディスプレイ112で検出されたジェスチャ5026を含むユーザインタフェース5000Dを示す。ジェスチャ5026は、左分割キーボード部分5016−Aの「T」キー5024で検出される。「T」キー5024に対するジェスチャ5026の検出に応答して、「T」キー5024が起動され、「t」の文字が入力テキスト5006に入力される。中央領域5016−Cの複写入力テキスト5022は、入力される「t」の文字を更に示し、「t」の文字を入力テキスト5006に入力することを反映する。
【0173】
図5Eは、検出された場合にそれに応答して統合入力領域5016に分割ソフトキーボードの非分割を起動するジェスチャを示すユーザインタフェース5000Eを示す。ジェスチャ5028は、統合入力領域5016で実行された2本の指のピンチジェスチャである。ジェスチャ5028は、ディスプレイ112でそれぞれ、方向5030−A及び5030−Bに互いに向かって移動する指の接触5028−A及び5028−Bを含む。一方、ジェスチャ5032は、キーボード非分割キー5018に対するタップジェスチャである。
【0174】
ディスプレイ112でジェスチャ5028又は5032を検出することに応答して、デバイス100は、統合入力領域5016を非分割ソフトキーボード5008に変更する。いくつかの実施形態において、統合入力領域5016から非分割ソフトキーボード5008への遷移を示すアニメーションがディスプレイ112に表示される。例えば遷移アニメーションは、共にマージする分割キーボード部分5016−A及び5016−B、並びに縮小して最終的に表示が中止される中央領域5016−Cを示してもよい。
図5Fは、遷移アニメーション時点のユーザインタフェース5000Fを示す。統合入力領域部分5016−A及び5016−Bは、方向5034−A及び5034−Bに共にマージしており、中央領域5016−Cは継続的に縮小する。遷移アニメーションが終了すると、
図5Gに示すように、キーボード分割キー5012を含む非分割ソフトキーボード5008がUI5000Gに表示される。
【0175】
図5Hは、ディスプレイ112に表示されたユーザインタフェース5000Hを示す。タップジェスチャ5038は、非分割ソフトキーボード5008の「T」キー5036でそのうち検出される。それに応答して、
図5Iに示すように、「T」キー5036が起動され、「t」の文字がUI5000Iに表示された入力テキスト5006に入力される。
【0176】
図5Iは、ジェスチャ5038の検出の時間の後で、同時にディスプレイ112で検出されたジェスチャ5010を更に示す。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5010の検出に応答して統合入力領域5016が非分割ソフトキーボード5008の代わりに表示されるかは、ジェスチャ5038が検出される時間及びジェスチャ5010が検出される時間に依存する。ジェスチャ5038が検出される時間とジェスチャ5010が検出される時間との間の期間が事前定義済みの期間(例えば、0.3秒、0.5秒又は1.0秒)を超える場合、
図5Kに示すように、統合入力領域5016がUI5000Kに表示される。いくつかの実施形態において、
図5Jに示すように、遷移アニメーションがUI5000Jに表示される。
図5Jは
図5Bに類似するため、
図5Jの詳細な説明は明確にするために省略する。ジェスチャ5038が検出される時間とジェスチャ5010が検出される時間との間の期間が事前定義済みの期間を超えない場合、非分割ソフトキーボード5008の表示は維持される。このように時間閾値を使用することにより、ユーザが非分割キーボードを使用してタイプ入力している最中に発生する非分割キーボード5008から統合入力領域5016への偶発的な変換を防止する。
【0177】
図5Lは、ディスプレイ112に表示されたユーザインタフェース5000Lを示す。ユーザインタフェース5000Lは、デバイス100上のアプリケーション(例えば、メモアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション等)におけるユーザインタフェースであってもよい。ユーザインタフェース5000Lは、テキスト入力領域5002及び統合入力領域5039を含む。統合入力領域5039は、分割キーボード部分5039−A及び5039−B、並びに中央領域5039−Cを含む。いくつかの実施形態において、統合入力領域5039は、中央領域5039−Cに表示された複写入力テキスト及び複写カーソルを含む統合入力領域5016である。
【0178】
いくつかの実施形態において、統合入力領域5039は、ジェスチャ(例えば、ドラッグジェスチャ)に応答してディスプレイ112上の異なる場所に移動してもよい。
図5Lにおいて、2つのジェスチャ、すなわちジェスチャ5040及び5044が示される。ジェスチャ540は、指の接触が、指の接触位置5040−1により示されるように中央領域5039−Cにおいて開始し、位置5040−2に移動するドラッグジェスチャである。ジェスチャ5044は、指の接触が、指の接触位置5044−1により示されるように分割キーボード部分5039Bにおいて開始し、位置5044−2に移動するドラッグジェスチャである。
【0179】
統合入力領域5039がジェスチャ5040又はジェスチャ5044の検出に応答して移動するかは、それぞれのジェスチャ5040又は5044の大きさ、すなわち指の接触がジェスチャにおいて移動する距離がそれぞれの事前定義済みの閾値を超えるかに依存する。閾値の量は、検出されたジェスチャが中央領域5039、あるいは分割キーボード部分5039−A又は5039−Bにおいて開始するかに依存する。中央領域5039−Cにおいて開始するジェスチャの場合、閾値5042はジェスチャの開始からの事前定義済みの距離である。分割キーボード部分5039−B又は5039−Aにおいて開始するジェスチャの場合、閾値5046は、ジェスチャの開始からの事前定義済みの距離である。閾値5046に対する距離は、閾値5042に対する距離より長い。従って、統合入力領域は、ジェスチャ5044における接触の移動に従って移動し始める前にジェスチャ5040における接触の移動に従って移動し始める。距離閾値は、統合入力領域の分割キーボード部分にわたり大きく(統合入力領域の中央部分と比較して)、分割キーボードを用いてタイプ入力している間にユーザ接触が移動する場合に統合入力領域の偶発的な移動を防止する。
【0180】
いくつかの実施形態において、距離閾値は、ジェスチャの垂直距離成分と比較される。いくつかの他の実施形態において、距離閾値は、水平距離成分及び垂直距離成分の双方を含む完全なジェスチャと比較され、閾値はジェスチャの絶対距離と比較される。従って、例えば、ジェスチャ5044に対して別の閾値5046及び5048が示される。閾値5046は、ジェスチャ5044の垂直成分と比較される。一方、閾値5048は完全なジェスチャ5044と比較される。
【0181】
ジェスチャ5040又は5044が検出され、検出されたジェスチャが検出されたジェスチャが開始した場所に従ってそれぞれの閾値を超える場合、
図5Mに示すように、統合入力領域5039は、UI5000Mにおいて検出されたジェスチャの方向に従って垂直に移動する。分割キーボード部分5039−A、5039−B及び中央領域5039−Cは、垂直方向に1つの統合ユニットとして共に移動する。統合入力領域5039の移動は、一般に、統合入力領域を移動する場合に左分割キーボード部分及び右分割キーボード部分をそれぞれディスプレイの左側及び右側に隣接したままにする垂直、すなわち上又は下の移動に制限される。その結果、これにより、左分割キーボード部分及び右分割キーボード部分のキーは、2本の親指でタイプ入力している間にそれぞれ左右の親指が容易に到達可能な状態に維持される。
【0182】
図5Nは、ディスプレイ112でジェスチャが開始する場所に基づく閾値の量を示す2つのチャートを示す。チャート5050は、いくつかの実施形態に係る閾値の量を示す。チャート5050は、ディスプレイ112の幅に沿う位置であるx軸及び閾値の大きさであるy軸を有し、x軸の端部はディスプレイ112の左端及び右端を示す。線5052は、ディスプレイ112の中心軸を示す線である。線5054−Aと5054−Bとの間のスパン5055は、中央領域5039−Cの幅を示す。スパン5055の外側の領域は、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの幅を示す。第1の値は、閾値5056−B、中央領域5039−Cにおいて開始するジェスチャに対して規定される。閾値5056−Bは、中央領域5039−Cの幅に対して一定である。第2の値は、閾値5056−A、分割キーボード部分5039−A又は5039−Bにおいて開始するジェスチャに対して規定される。閾値5056−Aは、分割キーボード部分5039−A又は5039−Bの幅に対して一定である。
【0183】
チャート5058は、いくつかの別の実施形態に係る閾値の量を示す。チャート5058は、ディスプレイ112の幅に沿う位置であるx軸及び閾値の大きさであるy軸を有し、x軸の端部はディスプレイ112の左端及び右端を示す。線5054−Aと5054−Bとの間のスパン5055は、中央領域5039−Cの幅を示す。スパン5055の外側の領域は、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの幅を示す。チャート5058は、中心線5052における特定の量であると規定された閾値量5060−A及び5060−Bを示し、中心線5052からの距離に対してその量から直線的に増加する。チャート5050又は5058の下で、中央領域5039−C内の閾値は、分割キーボード部分5039−A又は5039−Bの閾値より低い。中央領域5039−Cにおいて、ドラッグジェスチャ(統合入力領域5039を移動する)をキー起動ジェスチャ(文字を入力する)と間違える可能性はより低いため、距離閾値はより低い。
【0184】
図5OはUI5000Oを示す。UI5000Oは、ディスプレイ112に表示された高さ5064のアプリケーションコンテンツ領域5062を含む。UI5000Oは、ディスプレイ112の下部にドッキングされた高さ5065の統合入力領域5039を更に含む。高さ5064と高さ5065の和は、ディスプレイ112の高さ5066に等しい(又はほぼ等しい、例えば10画素以内)。ジェスチャ5068はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5068は、ディスプレイ112で位置5068−1から位置5068−2に移動する指の接触を含む。
【0185】
ジェスチャ5068の検出に応答して、
図5Pに示すように、統合入力領域5039は、ドッキング解除され、UI5000Pにおいてジェスチャ5068の方向に従って垂直に移動する。統合入力領域5039は、
図5Pのアプリケーションコンテンツ領域5062上の重複として表示される。更にジェスチャ5068の検出に応答して、アプリケーションコンテンツ領域5062は、拡大して高さ5066を占有する。拡大の結果、スクロールしないUI5000Oにおいて以前は不可視であったアプリケーションコンテンツ領域5062のコンテンツは、UI5000Pにおいて可視になる可能性がある。例えば、インスタントメッセージング(IM)フィールド5067は、スクロールすることなくUI5000Pにおいて可視である。従って、キーボードを含む入力領域がディスプレイの下部から「ドッキング解除される」場合、アプリケーションコンテンツ領域を表示するためにより多くの表示領域が使用され、入力領域はアプリケーションコンテンツ領域上を「浮動する」。
【0186】
図5Qは、ディスプレイ112に表示されたUI5000Qを示す。UI5000Qは、テキスト入力領域5002及び分割ソフトキーボード5069を含む。いくつかの実施形態において、分割ソフトキーボード5069は、統合入力領域5016又は5039の一部である。カーソル5004及び入力テキスト5006は、テキスト入力領域5002に表示される。分割キーボード5069は、左分割キーボード部分5069−A及び右分割キーボード部分5069−Bを含む。左分割キーボード部分5069−Aにおいて、右端のアルファベットキーは、「T」キー5070、「F」キー5072及び「V」キー5074を含む。右分割キーボード部分5039−Bにおいて、左端のアルファベットキーは、「Y」キー5076、「G」キー5078及び「B」キー5080を含む。
【0187】
左分割キーボード部分5069−Aの「T」キー5070、「F」キー5072及び「V」キー5074の右側には、それぞれ、非表示のキー起動領域5082、5084及び5086がある。起動領域5082は「Y」キー5076に対応する。起動領域5084は「G」キー5078に対応する。起動領域5086は「B」キー5080に対応する。非表示のキー起動領域は、一般に、対応するキーと同一のサイズであるか、あるいは対応するキーより僅かに大きい(例えば、最大10%大きい)。図中の起動領域5082、5084及び5086における対角線は、これらの起動領域がユーザに対して表示されず、その一方で対応するキーが表示されることを示すために使用される。
【0188】
「Y」キー5076、「G」キー5078及び「B」キー5080の左側には、それぞれ、非表示のキー起動領域5088、5090及び5092がある。起動領域5088は「T」キー5070に対応する。起動領域5090は「F」キー5072に対応する。起動領域5092は「V」キー5074に対応する。非表示のキー起動領域は、一般に、対応するキーと同一のサイズであるか、あるいは対応するキーより僅かに大きい(例えば、最大10%大きい)。図中の起動領域5088、5090及び5092における対角線は、これらの起動領域がユーザに対して表示されず、その一方で対応するキーが表示されることを示すために使用される。
【0189】
図5Qは、右分割キーボード部分5069−Bの「O」キー5094に対して検出されたジェスチャ5096(例えば、タップジェスチャ)を更に示す。ジェスチャ5069の検出に応答して、
図5Rに示すように、文字「o」は、UI5000Rにおいて入力テキスト5006に入力される。
【0190】
図5Rは、ジェスチャ5096の検出後にキー起動領域5086で検出されたジェスチャ5098を更に示す。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5098の検出に応答して、
図5Sに示すように、キー起動領域5086が「B」キー5080に対応する時、文字「b」は、UI5000Sにおいて入力テキスト5006に入力される。
【0191】
いくつかの他の実施形態において、ジェスチャ5096に対する検出の時間とジェスチャ5098に対する検出の時間との間の期間が事前定義済みの期間より短い場合、文字「b」は、ジェスチャ5098の検出に応答して入力テキスト5006に入力される。期間が事前定義済みの期間を超える場合、文字「b」の入力は放棄され、ジェスチャ5098は無視される。
【0192】
図5Tは、キー起動領域5088で検出されたジェスチャ5100を含むUI5000Tを示す。ジェスチャ5100の検出に応答して、
図5Uに示すように、キー起動領域5088が「T」キー5070に対応する時、文字「t」は、UI5000Uにおいて入力テキスト5006に入力される。
【0193】
図5VはUI5000Vを示す。UI5000Vは、テキスト入力領域5002及び統合入力領域5016を含む。統合入力領域5016は、分割キーボード部分5016−A(左部分)及び5016−B(右部分)、並びに中央領域5016−Cを含む。カーソル5004及び入力テキスト5006は、テキスト入力領域5002に更に表示される。カーソル5004及び入力テキスト5006は、それぞれ、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022として中央領域5016−Cに反映される。いくつかの実施形態において、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022は、それぞれ、カーソル5004及び入力テキスト5006より大きなサイズで表示される。
【0194】
図5Vは、左分割キーボード部分5016−Aの「T」キー5024に対して検出されたジェスチャ5102(例えば、タップジェスチャ)を更に示す。ジェスチャの5102検出に応答して、
図5Wに示すように、文字「t」は、UI5000Wにおいて入力テキスト5006に入力される。複写入力テキスト5022が新たに入力されたアルファベット「t」を更に示す時、新たに入力された文字「t」を含む入力テキスト5006は、中央領域5016−Cに反映される。
【0195】
図5Xは、複写カーソル5020が複写入力テキスト5022の末尾に配置される(カーソル5004が入力テキスト5006の末尾に配置されることを反映する)際、中央領域5016−Cで複写カーソル5020に対して検出されたジェスチャ5102を含むUI5000Xを示す。ジェスチャ5102は、方向5103に移動する指の接触を含むドラッグジェスチャである。複写カーソル5020に対するジェスチャ5102の検出に応答して、
図5Yに示すように、カーソル5004は、UI5000Yにおいて方向5103に従って入力テキスト5006の異なる位置に移動される。カーソル5004が入力テキスト5006に対する位置にあるのと同一の複写入力テキスト5022に対する位置に複写カーソル5020があるように複写入力テキスト5022が移動されるため、カーソル5004の移動の結果は中央領域5016−Cに反映される。いくつかの実施形態において、
図5Yに示すように、複写カーソル5020は中央領域5016−C内に静止したままであり、複写入力テキスト5022に対する位置は、複写入力テキスト5022を前進又は後退することで変化する。
【0196】
図5ZはUI5000Zを示す。テキスト編集動作に対応する編集制御オブジェクト5104は、入力テキスト5006に近接してUI5000Zに表示される。編集制御オブジェクト5104は、起動される場合に入力テキスト5006に対して実行されるテキスト貼り付け動作に対応する。編集制御オブジェクト5014に対応する複写編集制御オブジェクト5106は、複写入力テキスト5022に近接して中央領域5016−Cに表示される。ジェスチャ5108(例えば、タップジェスチャ)は、複写編集制御オブジェクト5106に対して検出される。
【0197】
複写編集制御オブジェクト5106に対するジェスチャ5108の検出に応答して、
図5AAに示すように、編集制御オブジェクト5104に対応するテキスト貼り付け動作は、UI5000AAにおいて起動される。テキスト「ahead」は入力テキスト5006に貼り付けられる。複写テキスト5022が貼り付けられたテキスト「ahead」を更に含むように更新されるため、テキスト貼り付けは中央領域5016−Cに反映される。
【0198】
図5BBはUI5000BBを示す。UI5000BBはテキスト入力領域5002に表示されたフォーム5110を含む。フォーム5110は、1つ以上のテキスト入力フィールド5114と、各々がフォーム5110のオプションと関連付けられた1つ以上のチェックボックス5112とを含む。例えば、フォーム5110のチェックボックス5112−Aは、「Vegetarian」オプションと関連付けられる。複写チェックボックス5116及び対応するオプションは、チェックボックス5112及び対応するオプションを反映し、中央領域5016−Cに表示される。例えば、複写チェックボックス5116−Aはチェックボックス5112−Aに対応し、複写チェックボックス5116−Bはチェックボックス5112−Bに対応する等である。いくつかの実施形態において、複写チェックボックス5116及び対応するオプションは、それらの対応するチェックボックス5112より大きなサイズで表示される。ジェスチャ5118(例えば、タップジェスチャ)は、チェックボックス5112−Aのように選択されない(すなわち、チェックされない)複写チェックボックス5116−Aに対して検出される。
【0199】
複写チェックボックス5116−Aに対するジェスチャ5118の検出に応答して、
図5CCに示すように、チェックボックス5112−AはUI5000CCにおいて選択される。複写チェックボックス5116−Aが更に選択され、チェックボックス5112−Aの選択を反映する。
【0200】
図5DDはUI5000DDを示す。UI5000DDは、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022から離れて中央領域5016−Cで検出されたジェスチャ5120を示す。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5120は、しかるべき所に保持されたダブルタップジェスチャ又は指の接触である。中央領域5016−Cでジェスチャ5120を検出することに応答して、
図5EEに示すように、ポップアップメニュー5122がUI5000EEに表示される。複写メニュー5124は中央領域5016−Cに表示される。複写メニュー5124のオプションを選択することは、ポップアップメニュー5122の対応するオプションを選択することと同一の結果を有する。他の実施形態(不図示)において、ジェスチャ5120の検出に応答して、メニュー5124は、5122を同時に表示することなく中央領域5016−Cに表示される。換言すると、ポップアップメニューは中央領域5016−Cだけに表示される。
【0201】
図5FFはUI5000FFを示す。UI5000FFは、中央領域5016−C内で実行された1つ以上の指のストローク5128を使用して書かれた手書き5126を含む。手書き5126は漢字に類似するものとして認識され、1つ以上の候補の文字(不図示)が中央領域5016−Cに表示されてもよい。候補の文字の選択に応答して、
図5GGに示すように、選択された候補の文字は、UI5000GGにおいて入力テキスト5006に入力される。UI5000GGにおいて、文字「中」は入力テキスト5006に入力される。いくつかの実施形態において、複写入力テキスト5022は、入力される文字「中」を更に示す。
【0202】
図5HHはUI5000HHを示す。UI5000HHは、テキスト入力領域5002にカーソル5004を含み、中央領域5016−Cに1つ以上の指のストローク5132を使用して作成された線画5130を含む。線画5130の完成後、
図5IIに示すように、線画5130に対応する線画5133がUI5000IIにおいてテキスト入力領域5002に入力される。
【0203】
図5JJはUI5000JJを示す。UI5000JJは、テキスト入力領域5002に表示された入力テキスト5006及びカーソル5004を含む。入力テキスト5006に対する提案語5134が表示される。提案語5134に対応する複写提案語5136は、複写入力テキスト5022に近接して中央領域5016−Cに表示される。ジェスチャ5138(例えば、タップジェスチャ)は、複写提案語5136に後続するXアイコン5137(提案語5134に後続するXアイコン5135に対応する)に対して検出される。
【0204】
Xアイコン5137に対するジェスチャ5138の検出に応答して、
図5KKに示すように、提案語5134が却下され、UI5000KKのように入力テキスト5006が留まる。
【0205】
図5LLはUI5000LLを示す。UI5000LLは、テキスト入力領域5002に表示された入力テキスト5006及びカーソル5004を含む。入力テキスト5006に入力するために使用可能な1つ以上の顔文字5140が表示される。顔文字5140に対応する複写顔文字5142は、複写入力テキスト5022に近接して中央領域5016−Cに表示される。ジェスチャ5144(例えば、タップジェスチャ)は、顔文字5104−Aに対応する複写顔文字5142−Aに対して検出される。
【0206】
複写顔文字5142−Aに対するジェスチャ5144の検出に応答して、
図5MMに示すように、顔文字5140−Aは、UI5000MMにおいて入力テキスト5006に入力される。複写顔文字5142−Aが複写入力テキスト5022に入力される時、変更されたテキスト入力5006は中央領域5016−Cに反映される。他の実施形態(不図示)において、顔文字5142は、顔文字5140を同時に表示することなく中央領域5016−Cに表示される。換言すると、入力するために使用可能な顔文字は、中央領域5016−Cだけに表示される。
【0207】
図5NNは、テキスト入力領域5002に表示された入力テキスト5006及びカーソル5004を含むUI5000NNを示す。入力テキスト5006に入力するために使用可能な1つ以上のユニコード文字5146が表示される。ユニコード文字5146に対応する複写ユニコード文字5148は、複写入力テキスト5022に近接して中央領域5016−Cに表示される。ジェスチャ5149(例えば、タップジェスチャ)は、ユニコード文字5146−Aに対応する複写ユニコード文字5148−Aに対して検出される。
【0208】
複写ユニコード文字5148−Aに対するジェスチャ5149の検出に応答して、
図5OOに示すように、ユニコード文字5146−Aは、UI5000OOにおいて入力テキスト5006に入力される。複写入力テキスト5022が複写ユニコード文字5148−Aを更に含む時、変更されたテキスト入力5006は中央領域5016−Cに反映される。他の実施形態(不図示)において、ユニコード文字5148は、ユニコード文字5146を同時に表示することなく中央領域5016−Cに表示される。換言すると、入力するために使用可能なユニコード文字は、中央領域5016−Cだけに表示される。
【0209】
図5PPは、テキスト入力領域5002に表示された入力テキスト5006及びカーソル5004を含むUI5000PPを示す。カーソル5004及び入力テキスト5006の少なくとも一部は、それぞれ、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022として中央領域5016−Cに反映される。ジェスチャ5150は中央領域5016−Cで検出される。ジェスチャ5150は、位置5150−Aから位置5050−Bに移動し、複写入力テキスト5022上を進む指の接触を含む。
【0210】
複写入力テキスト5022に対するジェスチャ5150の検出に応答して、複写入力テキスト5022は、複写入力テキスト5022が選択されることを示す陰影付け5154(又は他の強調表示)を用いて表示される(
図5QQ)。入力テキスト5006において対応するテキストも陰影付け5152(又は他の強調表示)を用いて表示される。
【0211】
図5RRは、テキスト入力領域5002に表示された入力テキスト5006及びカーソル5004を含むUI5000RRを示す。カーソル5004及び入力テキスト5006は、それぞれ、複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022として中央領域5016−Cに反映される。ジェスチャ5156(例えば、ダブルタップジェスチャ、トリプルタップジェスチャ又はタップ及び保持ジェスチャ)は、複写入力テキスト5022に対して中央領域5016−Cで検出される。ジェスチャ5156は、テキスト書式設定動作(例えば、テキストを太字にすること、テキストに下線を引くこと、テキストを斜体にすること等)と関連付けられる。
【0212】
複写入力テキスト5022に対するジェスチャ5156の検出に応答して、
図5SSに示すように、入力テキスト5006の書式設定はUI5000SSにおいて変更される。入力テキスト5006は太字テキストに変更される。複写入力テキスト5022も太字テキストに変更され、入力テキスト5006の書式設定の変更を反映する。
【0213】
図5TTはUI5000TTを示す。UI5000TTにおいて、中央領域5016−Cに対する入力オプションのメニュー5158が表示される。メニュー5158は、中央領域5016−Cに許容可能なユーザ入力に対するオプション、例えばテキスト書式設定動作と関連付けられたジェスチャ、テキスト編集動作と関連付けられたジェスチャ、漢字の手書き、描画及び顔文字等を含む。ユーザは、中央領域5016−Cで有効又は無効にされることが望ましい入力をメニュー5158において選択してもよい。
【0214】
図5UUはUI5000UUを示す。UI5000UUは、アプリケーションコンテンツ領域5160(例えば、ウェブブラウザのコンテンツ領域、ワードプロセシングアプリケーションのコンテンツ領域等)を含む。アプリケーションコンテンツ領域5160において、1つ以上のテキスト入力領域5162(例えば、オンラインフォームのテキストフィールド)が表示される。例えばアプリケーションコンテンツ領域5160は、オンラインフォームの一部であるテキスト入力領域5162−A〜5162−Fを含む。ソフトキーボード5164が更に表示される。ソフトキーボード5164が非分割ソフトキーボードとして示される一方で、いくつかの実施形態において、入力領域は、分割ソフトキーボード、あるいは統合入力領域5016又は5039等の分割キーボードを含む統合入力領域である。
【0215】
ジェスチャ5166はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5166は、位置5166−Aにおいて開始し且つ位置5166−Bに移動する指の接触を含むドラッグジェスチャである。ジェスチャ5166の検出に応答して、
図5VVに示すように、ソフトキーボード5164は、UI5000VVにおいてジェスチャ5166の方向及び最終的な位置5166−Bに従って垂直に移動する。ドラッグジェスチャ5166の後、ソフトキーボード5164は、テキスト入力領域5162を部分的に隠蔽してもよい。例えばUI5000VVにおいて、ソフトキーボード5164は、テキスト入力領域5162−Fを部分的に隠蔽する。
【0216】
図5WWはUI5000WWを示す。UI5000WWにおいて、ジェスチャ5168が検出される。ジェスチャ5168は、ソフトキーボード5164上の場所から開始する垂直方向のフリックジェスチャである。ジェスチャ5168の検出に応答して、移動慣性を含む移動軌道5170は、ジェスチャ5168に従ってソフトキーボード5164に伝えられる。例えば、短い軌道は小さなフリックジェスチャに応答して伝えられ、長い軌道は大きなフリックジェスチャに応答して伝えられる。移動軌道5170は終点5171を有する。
【0217】
ソフトキーボード5164は、
図5XXに示すようにUI5000XXにおいて移動軌道5170に従って慣性で移動し、テキスト入力領域5162−Fに隣接し且つその下の位置で停止する。ソフトキーボード5164がテキスト入力領域5162−Fの下で停止するため、テキスト入力領域5162−Fはどれもソフトキーボード5164により隠蔽されない。軌道5170及び関連する移動慣性がソフトキーボード5164をテキスト入力領域5162−Fの下部の上にある終点5171に運んでも(
図5WW)、軌道5170は、ソフトキーボード5164がテキスト入力領域5162−Fの真下で停止するように調整される。
【0218】
図5YYはUI5000YYを示す。UI5000YYにおいて、ジェスチャ5172が検出される。ジェスチャ5172は、ソフトキーボード5164上の場所から開始する垂直方向のフリックジェスチャであり、ジェスチャ5168より大きなフリックジェスチャである。ジェスチャ5172の検出に応答して、移動慣性を含む移動軌道5174は、ジェスチャ5172に従ってソフトキーボード5164上に伝えられる。移動軌道5174は、移動軌道5170より大きく、終点5175を有する。
【0219】
ソフトキーボード5164は、
図5ZZに示すようにUI5000ZZにおいて移動軌道5174に従って慣性で移動し、テキスト入力領域5162−Aに隣接し且つその下の位置で停止する。ソフトキーボードがテキスト入力領域5162−Aの真下で停止するため、テキスト入力領域5162−Aはどれもソフトキーボード5164により隠蔽されない。軌道5174及び関連する移動慣性がソフトキーボード5164をテキスト入力領域5162−Aの下部の上にある終点5175に運んでも(
図5YY)、軌道5170は、ソフトキーボード5164がテキスト入力領域5162−Aの真下で停止するように調整される。
【0220】
いくつかの実施形態において、キーボードは、「スローされた(thrown)」かあるいは「フリングされた(flung)」際、タッチのリフトオフ時に何らかの測定可能な速度成分がある場合にはある量(例えば、それぞれ上部又は下部のツールバーの高さに対応する量)だけディスプレイの上部又は下部から跳ね返る。逆に、キーボードは、ディスプレイの縁端にドラッグされ且つ速度ゼロ又は非常に低い速度で解放される場合、ディスプレイの縁端と同一の位置に「ドッキングされる」(不図示)。
【0221】
図5AAAは、ディスプレイ112に表示されたUI5000AAAを示す。UI5000AAAは、テキスト入力領域5002に表示されたカーソル5004及び入力テキスト5006を含むテキスト入力領域5002を含む。統合入力領域5039は、UI5000AAAに更に表示される。統合入力領域5039は、分割キーボード部分5039−A(左部分)及び5039−B(右部分)、並びに中央領域5039−Cを含む。
【0222】
ジェスチャ5176はディスプレイ112で検出される。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5176は、2本の親指のタップジェスチャであり、一方の親指は分割キーボード部分5039−A上の場所5176−Aにあり、他方の親指は分割キーボード部分5039−B上の場所5176−Bにある。
【0223】
ジェスチャ5176の検出に応答して、デバイス100は、UI5000BBBにおいて統合入力領域5039に対する再構成モードを開始する(
図5BBB)。デバイス100が再構成モードである間、ジェスチャ5178はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5178は、ディスプレイ112の左端に向かって移動する左の親指の接触を含む。ジェスチャ5178の検出に応答して、分割キーボード部分5039−Aは、
図5CCCに示すようにUI5000CCCにおいて縮小し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−Aのキーは、分割キーボード部分5039−Aの縮小に従って変倍する。いくつかの実施形態において、中央領域5039−Cは拡大し、分割キーボード部分5039−Bはそれに応答して同一のサイズのままである。いくつかの他の実施形態において、中央領域5039−C及び分割キーボード部分5039−Bの双方は、それに応答して拡大する。
【0224】
図5DDDは、再構成モードの間にディスプレイ112で検出されたジェスチャ5180を示すUI5000DDDを示す。ジェスチャ5180は、ディスプレイ112の左端から移動する左の親指の接触を含む。ジェスチャ5180の検出に応答して、分割キーボード部分5039−Aは、
図5EEEに示すようにUI5000EEEにおいて拡大し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−Aのキーは、分割キーボード部分5039−Aの拡大に従って変倍する。いくつかの実施形態において、中央領域5039−Cは縮小し、分割キーボード部分5039−Bはそれに応答して同一のサイズのままである。いくつかの他の実施形態において、中央領域5039−C及び分割キーボード部分5039−Bの双方は、それに応答して縮小する。
【0225】
図5FFFは、再構成モードの間にディスプレイ112で検出されたジェスチャ5182を示すUI5000FFFを示す。ジェスチャ5182は、ディスプレイ112の右端に向かって移動する右の親指の接触を含む。ジェスチャ5182の検出に応答して、分割キーボード部分5039−Bは、
図5GGGに示すようにUI5000GGGにおいて縮小し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−Bのキーは、分割キーボード部分5039−Bの縮小に従って変倍する。いくつかの実施形態において、中央領域5039−Cは拡大し、分割キーボード部分5039−Aはそれに応答して同一のサイズのままである。いくつかの他の実施形態において、中央領域5039−C及び分割キーボード部分5039−Aの双方は、それに応答して拡大する。
【0226】
図5HHHは、再構成モードの間にディスプレイ112で検出されたジェスチャ5184を示すUI5000HHHを示す。ジェスチャ5184は、ディスプレイ112の右端から移動する右の親指の接触を含む。ジェスチャ5184の検出に応答して、分割キーボード部分5039−Bは、
図5IIIに示すようにUI5000IIIにおいて拡大し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−Bのキーは、分割キーボード部分5039−Bの縮小に従って変倍する。いくつかの実施形態において、中央領域5039−Cは縮小し、分割キーボード部分5039−Aはそれに応答して同一のサイズのままである。いくつかの他の実施形態において、中央領域5039−C及び分割キーボード部分5039−Aの双方は、それに応答して縮小する。
【0227】
いくつかの他の実施形態において、
図5JJJは、再構成モードの間にディスプレイ112で検出されるジェスチャ5186を示すUI5000JJJを示す。ジェスチャ5186は、ディスプレイ112の左端に向かって移動する左の親指の接触を含む。ジェスチャ5186の検出に応答して、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの双方は、
図5KKKに示すようにUI5000KKKにおいて縮小し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bのキーは、それぞれ、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの縮小に従って変倍する。その結果、中央領域5039−Cも拡大する。
【0228】
いくつかの他の実施形態において、
図5LLLは、再構成モードの間にディスプレイ112で検出されるジェスチャ5188を示すUI5000LLLを示す。ジェスチャ5188は、ディスプレイ112の左端から移動する左の親指の接触を含む。ジェスチャ5188の検出に応答して、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの双方は、
図5MMMに示すようにUI5000MMMにおいて拡大し(例えば、幅、高さ又は幅及び高さの双方)、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bのキーは、それぞれ、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bの拡大に従って変倍する。その結果、中央領域5039−Cも縮小する。
【0229】
図5NNNは、ジェスチャ5190がディスプレイ112で検出されるUI5000NNNを示す。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5190は、分割キーボード部分5039−A上の場所5190−Aにおける一方の親指及び分割キーボード部分5039−B上の場所5190−Bにおける他方の親指による2本の親指のタップジェスチャである。ジェスチャ5190の検出に応答して、デバイス100は、統合入力領域5039に対する再構成モードを終了する。
【0230】
尚、
図5A及び
図5NNNの詳細は縦向きのディスプレイ112に関して説明されたが、
図5A〜
図5NNNの詳細は、横向きのディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)にも同様に当てはまることが理解されるべきである。
【0231】
図5OOOは、デバイス100のタッチセンシティブディスプレイ112に表示されたUI5000OOOを示す。UI5000OOOは、デバイス100上のアプリケーション(例えば、メモアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション等)のユーザインタフェースであってもよい。UI5000OOOはテキスト入力領域5002を含む。カーソル及び入力テキストは、テキスト入力領域5002に表示されてもよい。非分割ソフトキーボード5008は、ディスプレイの下部においてタッチセンシティブディスプレイ112に表示される。いくつかの実施形態において、非分割ソフトキーボードはキーボード分割キー5012を含み、その詳細は上述され且つここでは繰り返されない。
【0232】
ジェスチャ5194は、タッチセンシティブディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5194は、非分割ソフトキーボード5008に対応するタッチセンシティブディスプレイ112上の場所から開始するドラッグジェスチャ又はフリックジェスチャである。ジェスチャ5194は、タッチセンシティブディスプレイ112の下部から方向5196に移動する。
【0233】
ディスプレイ112でジェスチャ5194を検出することに応答して、デバイス100は、非分割ソフトキーボード5008(
図5OOO)を分割キーボード5198(
図5RRR)に変更する。いくつかの実施形態において、非分割ソフトキーボード5008から分割キーボード5198への遷移を示すアニメーションがディスプレイ112に表示される。例えば遷移アニメーションは、
図5PPP及び
図5QQQに示すように、方向5199にテキスト入力領域5002上でディスプレイ112の下部から移動し且つ分割キーボード部分5198−A及び5198−Bを分割する非分割ソフトキーボード5008を示してもよい。非分割ソフトキーボード5008が部分5198−A及び5198−Bに分割する時、部分5198−A及び5198−Bは、それぞれ、方向5200−A及び5200−Bに離れるように移動する。いくつかの実施形態において、
図5PPPに示すように、非分割キーボード5008は、分割の開始前にディスプレイ112の下部から移動される。遷移アニメーションが終了すると、
図5RRRに示すように分割キーボード5198が表示される。
【0234】
図5PPPは、非分割キーボード5008から分割キーボード5198への遷移の瞬間を示すUI5000PPPを示す。非分割キーボード5008は、方向5199に(ジェスチャ5194の方向5196に従って)ディスプレイ112の下部から移動されるが、分割はまだ始まっていない。
【0235】
図5QQQは、
図5PPPに示した瞬間に後続する非分割キーボード5008から分割キーボード5198への遷移の瞬間を示すUI5000QQQを示す。分割キーボード部分5198−A及び5198−Bが表示され且つ方向5199に移動し続ける時、非分割キーボード5008の分割は継続している。分割キーボード部分5198−A及び5198−Bは、それぞれ、方向5200−A及び5200−Bに互いから更に移動する。
【0236】
図5RRRは、分割キーボード5198が表示されるUI5000RRRを示す。いくつかの実施形態において、分割キーボード5198はキーボード非分割キー5018を更に含み、その詳細は上述され且つここでは繰り返されない。分割キーボード5198に対応するディスプレイ112上の場所から開始し且つ方向5204に移動するジェスチャ5202が検出される。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5202は、ドラッグジェスチャ又はフリックジェスチャである。
【0237】
図5SSSは、分割キーボード5198から非分割キーボード5008への遷移の瞬間を示すUI5000SSSを示す。分割キーボード5198は、方向5206に(ジェスチャ5202の方向5204に従って)ディスプレイ112の下部に向かって移動されるが、分割キーボード部分5198−A及び5198−Bのマージはまだ始まっていない。
【0238】
図5TTTは、
図5SSSに示した瞬間に後続する分割キーボード5198から非分割キーボード5008への遷移の瞬間を示すUI5000TTTを示す。分割キーボード部分5198−A及び5198−Bが、それぞれ、方向5208−A及び5208−Bに互いに向かって移動し、且つ方向5206に移動する時、分割キーボード部分5198−A及び5198−Bのマージは継続している。マージが完了すると、
図5OOOに示すように、非分割キーボード5008は、ディスプレイ112の下部に表示される。
【0239】
図6A及び
図6Bは、いくつかの実施形態に係る非分割キーボードを統合入力領域に置換する方法600を示すフローチャートである。方法600は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法600のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0240】
以下に説明するように、方法600は、非分割キーボードをテキスト入力のための統合入力領域に置換する直観的な方法を提供する。ユーザがタブレットコンピュータを用いてタイプ入力しており、且つ非分割キーボードの使用(例えば、タブレットコンピュータが固体面上に載っている場合に10本の指でタイプ入力する場合)から分割キーボードを含む統合入力領域の使用(例えば、タブレットコンピュータがユーザの残りの8本の指で保持されている場合に2本の親指でタイプ入力すること)に又は分割キーボードを含む統合入力領域の使用から非分割キーボードの使用に変更したい場合、方法は特に有用である。方法は、ソフトキーボードを操作する時のユーザの認識に対してかかる負荷を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによるソフトキーボードの操作が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0241】
デバイスは、第1のテキスト入力領域(例えば、アプリケーションコンテンツ領域の)及び非分割キーボード(例えば、分割キーボードの左側及び右側の文字キーを含む単一のキーボード、単体のキーボード又はマージキーボード)をディスプレイに同時に表示する(602)。例えば
図5Aは、ディスプレイ112に同時に表示されるテキスト入力領域5002及び非分割ソフトキーボード5008を示す。
【0242】
デバイスは、タッチセンシティブ面でジェスチャを検出する(604)。例えば
図5Aにおいて、ジェスチャ5010又は5014は、タッチスクリーンであるディスプレイ112で検出される。
【0243】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、ディスプレイ上の非分割キーボードの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所における複数の指(すなわち、2本以上の指)のピンチアウトジェスチャである(606)。例えば
図5Aにおいて、ジェスチャ5010は、非分割ソフトキーボード5008に対する2本の指のピンチアウトジェスチャである。いくつかの実施形態において、2本の指のピンチアウトジェスチャは、タッチセンシティブ面上の対称水平移動(すなわち、5°、10°、15°又は20°等の水平の所定の角度内の移動)を必要とする。対称水平移動を必要とすることにより、1つのタッチのみが移動する固定されたピンチアウトジェスチャ、非水平ピンチアウトジェスチャ及び非分割キーボードを統合入力領域に置換することを意図しなくてもよい他のジェスチャを除外するのを補助する。
【0244】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、キーボード選択アイコンに対するタップジェスチャ(例えば、非分割キーボードと、統合入力領域と、場合によっては他の種類のキーボード入力領域との間で切り替わるアイコンに対するフィンガータップジェスチャ、非分割キーボードの統合入力領域への置換を起動するアイコンに対するフィンガータップジェスチャ)である(608)。例えば
図5Aにおいて、ジェスチャ5014は、分割時に離れるように移動する2つの半体部分のアイコンを示すキーボード分割キー5012に対するタップジェスチャである。
【0245】
タッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、非分割キーボードを統合入力領域に置換する(610)。統合入力領域は、分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む。例えば
図5A〜
図5Cにおいて、ジェスチャ5010の検出に応答して、非分割ソフトキーボード5008は、統合入力領域5016に置換される。統合入力領域5016は、左分割キーボード部分5016−A、右分割キーボード部分5016−B及び左部分5016−Aと右部分5016−Bとの間に位置する中央領域5016−Cを含む。
【0246】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の幅は、ディスプレイの幅と同一(あるいは、90%又は95%等のほぼ同一)である。この幅により、分割キーボードの左側は、ユーザの左の親指によりアクセスしやすくなる。同様に、この幅により、分割キーボードの右側は、ユーザの右の親指によりアクセスしやすくなる。
【0247】
いくつかの実施形態において、統合入力領域は、例えば一般的な別個の陰影付け、背景の色又はパターンを用いて統合入力領域の左部分、中央部分及び右部分を提供し、且つ/あるいは統合入力領域の左部分、中央部分及び右部分の周囲に特有の境界を提供することにより、ディスプレイにおいて他のユーザインタフェース要素と視覚的に区別される。
【0248】
いくつかの実施形態において、統合入力領域は第2のテキスト入力領域を含む(612)。第2のテキスト入力領域は、一般に、第1のテキスト入力領域の複写部分、例えば第1のテキスト入力領域のカーソルに近接する領域を表示する。例えば第2のテキスト入力領域は、第1のテキスト入力領域のカーソル/挿入点の複写及びカーソル/挿入点に隣接して最後にユーザが入力したテキストの1つ以上の単語を含んでもよい。例えば、統合入力領域5016は中央領域5016−Cを含む。中央領域5016−Cは複写入力テキスト5022を表示し、中央領域5016−Cを第1のテキスト入力領域5002に対する第2のテキスト入力領域にする。
【0249】
いくつかの実施形態において、第1のテキスト入力領域は第1のサイズでテキストを表示し、第2のテキスト入力領域は、第1のサイズより大きな第2のサイズで第1のテキスト入力領域にテキストの一部を表示する(614)。例えば
図5Cにおいて、複写テキスト入力5022は、テキスト入力領域5002の入力テキスト5006より大きなサイズで中央領域5016−Cに表示される。
【0250】
いくつかの実施形態において、統合入力領域を表示している間、デバイスは、分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャ(例えば、
図5Dの「T」キー5024に対するタップジェスチャ5026)を検出する(616)。分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、対応する文字をディスプレイの第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に入力して同時に表示する(618)。例えば
図5Dにおいて、ジェスチャ5026の検出に応答して、文字「t」は、入力テキスト5006及び複写入力テキスト5022に入力される。
【0251】
いくつかの実施形態において、非分割キーボードを統合入力領域に置換することは、非分割キーボードを統合入力領域に遷移するアニメーションを表示することを含む(620)。例えば
図5Bは、非分割ソフトキーボード5008から統合入力領域5016への遷移アニメーションの瞬間を示す。
【0252】
いくつかの実施形態において、文字キー毎の遷移は、2つの状態、すなわち非分割(又はマージされた)状態と分割状態との線形補間である。いくつかの実施形態において、分割キーボードの左部分及び分割キーボードの右部分が少なくとも1つの共通の文字キー(例えば、
図5Cの「g」キー5019−A及び5019−B)を含むように、少なくとも1つの文字キーは遷移中に複写される。いくつかの実施形態において、非分割キーボードの一部のキーは、分割キーボードに表示されない(例えば、非分割キーボードの隠蔽キーボードキー5009は、分割キーボードに表示されない(
図5C))。いくつかの実施形態において、統合入力領域へのアニメーション化された遷移中、分割キーボードに表示されないキーは、遷移中に不透明度ゼロに色が薄くなるにつれ、画面の外にはみ出すと考えられる。
【0253】
いくつかの実施形態において、統合入力領域を表示している間、デバイスは、タッチセンシティブ面で第2のジェスチャ(例えば、
図5Eのディスプレイ112に対するジェスチャ5028又は5032)を検出する(622)。
【0254】
いくつかの実施形態において、第2のジェスチャは、ディスプレイの統合入力領域の場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所における複数の指(すなわち、2本以上の指)のピンチジェスチャである(624)。例えば
図5Eにおいて、ジェスチャ5028は、ディスプレイ112に対する2本の指のピンチジェスチャである。いくつかの実施形態において、2本の指のピンチジェスチャは、タッチセンシティブ面上の対称水平移動(すなわち、5°、10°、15°又は20°等の水平の所定の角度内の移動)を必要とする。対称水平移動を必要とすることにより、1つのタッチのみが移動する固定されたピンチジェスチャ、非水平ピンチジェスチャ及び統合入力領域を非分割キーボードに置換することを意図しなくてもよい他のジェスチャを除外するのを補助する。
【0255】
いくつかの実施形態において、第2のジェスチャは、キーボード選択アイコンに対するタップジェスチャ(例えば、非分割キーボードと、統合入力領域と、場合によっては他の種類のキーボード入力領域との間で切り替わるアイコンに対するフィンガータップジェスチャ、非分割キーボードの統合入力領域への置換を起動するアイコンに対するフィンガータップジェスチャ)である(626)。例えば
図5Eにおいて、ジェスチャ5032は、共にマージする2つの半体部分のアイコンを示すキーボード非分割キー5018に対するタップジェスチャである。
【0256】
タッチセンシティブ面で第2のジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、統合入力領域を非分割キーボードに置換する(628)。例えば
図5E〜
図5Gにおいて、ジェスチャ5028又は5032に応答して、統合入力領域5016は非分割キーボード5008に置換される。
【0257】
いくつかの実施形態において、統合入力領域を非分割キーボードに置換することは、統合入力領域を非分割キーボードに遷移するアニメーションを表示することを含む(630)。例えば
図5Fは、統合入力領域5016から非分割ソフトキーボード5008への遷移アニメーションの瞬間を示す。
【0258】
いくつかの実施形態において、電子デバイスは、ポータブル電子デバイス(例えば、アップル社(Apple Inc.)(カリフォルニア州クパチーノ)のiPad(登録商標)デバイス等のタブレットコンピュータ)である(632)。例えばデバイス100又は300は、ポータブルタブレットコンピュータであってもよい。
【0259】
いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチセンシティブ面を含むタッチセンシティブディスプレイである(634)。例えば、ディスプレイ112はタッチスクリーンである。
【0260】
方法600の詳細は、以下に説明する方法に当てはまり、簡潔にするために省略される。
【0261】
図7A及び
図7Bは、いくつかの実施形態に係るキーボード選択ジェスチャに応答する方法700を示すフローチャートである。方法700は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法700のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0262】
以下に説明するように、方法700は、タイプ入力している間に誤ってソフトキーボードを変更する(例えば、非分割キーボードから分割キーボードを含む統合入力領域に又は分割キーボードを含む統合入力領域から非分割キーボードに)のを防止する方法を提供する。方法は、ソフトキーボードを操作及び使用する時のユーザの認識に対してかかる負荷を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによるソフトキーボードの操作及び使用が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0263】
デバイスは、第1の複数のキーを含む第1のキーボード(例えば、分割キーボード、あるいは逆に、分割キーボードの左部分及び右部分の文字キーを含む単一のキーボード、単体のキーボード又はマージキーボード)をディスプレイに表示する(702)。例えば
図5Hにおいて、非分割キーボード5008が表示される。非分割キーボード5008は複数のアルファベットキーを含み、その一例は「T」キー5036である。
【0264】
デバイスは、第1のキーボードの第1のキーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において第1の時間にキー起動ジェスチャ(例えば、
図5Hの「T」キー5036に対するタップジェスチャ5038)を検出する(704)。
【0265】
第1の時間にキー起動ジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、第1のキーを起動する(706)(例えば、第1のキーに対応する文字を入力するか、あるいは第1のキーに対応する動作を実行する)。例えば
図5H及び
図5Iにおいて、「T」キー536に対するジェスチャ5038の検出に応答して、文字「t」は入力テキスト5006に入力される。
【0266】
いくつかの実施形態において、第1の時間にキー起動ジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、事前定義済みの期間キーボード選択ジェスチャに対するジェスチャレコグナイザを無効にする(708)。例えば
図5Hにおいて、ジェスチャ5038の検出に応答して、デバイスは、事前定義済みの期間キーボード選択ジェスチャに対するジェスチャレコグナイザを無効にする。
【0267】
デバイスは、第1の時間の後の第2の時間にタッチセンシティブ面でキーボード選択ジェスチャに対応する1つ以上の接触を検出する(710)。例えば
図5Iにおいて、2つの接触を含むジェスチャ5010が検出される。
【0268】
いくつかの実施形態において、キーボード選択ジェスチャは、ディスプレイ上の第1のキーボードの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所における複数の指のジェスチャである(712)。例えば
図5Iにおいて、ジェスチャ5010は、非分割ソフトキーボード5008に対する2本の指のピンチアウトジェスチャである。
【0269】
第1の時間の後の第2の時間にキーボード選択ジェスチャに対応する1つ以上の接触を検出することに応答して(713)、デバイスは、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を超える場合に第1のキーボードを第2のキーボードに置換する(714)。
【0270】
いくつかの実施形態において、第1のキーボードを第2のキーボードに置換することは、第1のキーボードを第2のキーボードに遷移するアニメーションを表示することを含む(716)。例えば
図5Jは、非分割ソフトキーボード5008から統合入力領域5016への遷移アニメーションの瞬間を示す。
【0271】
いくつかの実施形態において、キーボード選択ジェスチャに対応する接触がタッチセンシティブ面で検出されるが、キー起動ジェスチャが検出された後の事前定義済みの期間キーボード選択ジェスチャに対するジェスチャレコグナイザが無効にされるため、キーボード選択ジェスチャは認識されない。
【0272】
第1の時間の後の第2の時間にキーボード選択ジェスチャに対応する1つ以上の接触を検出することに応答して、デバイスは、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を下回る場合に第1のキーボードの表示を維持する(718)。
【0273】
例えば、分割キーボードが同時に表示される場合にマージキーボードを選択する複数の指のピンチジェスチャを検出することに応答して、分割キーボードのキーが起動してから事前定義済みの期間を上回る期間(例えば、0.3秒、0.4秒、0.5秒、0.6秒又は他の何らかの適当な期間)が経過した場合、分割キーボードはマージキーボードにより置換される。しかし、分割キーボードのキーが起動されてから事前定義済みの期間を下回る期間が経過した場合、分割キーボードは表示されたままである。それにより、ユーザが能動的にタイプ入力している間に誤ってキーボードを変更するのを防止する。逆に、マージキーボードが同時に表示される場合に分割キーボードを選択する複数の指のピンチアウトジェスチャを検出することに応答して、マージキーボードのキーが起動されてから事前定義済みの期間を上回る期間が経過した場合、マージキーボードは分割キーボードにより置換される。しかし、マージキーボードのキーが起動されてから事前定義済みの期間を下回る期間が経過した場合、マージキーボードは表示されたままである。
【0274】
一例として、
図5H及び
図5Iにおいて、ジェスチャ5038からジェスチャ5010までの期間が事前定義済みの期間を超える場合、
図5Kに示すように、非分割ソフトキーボード5008は分割ソフトキーボード領域5016に置換される。ジェスチャ5038からジェスチャ5010までの期間が事前定義済みの期間を超えない場合、非分割ソフトキーボード5008は表示されたままである。
【0275】
いくつかの実施形態において、電子デバイスは、ポータブル電子デバイス(例えば、タブレットコンピュータ)である(720)。例えばデバイス100又は300は、ポータブルタブレットコンピュータであってもよい。
【0276】
いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチセンシティブ面を含むタッチセンシティブディスプレイである(722)。例えば、ディスプレイ112はタッチスクリーンである。
【0277】
図8A及び
図8Bは、いくつかの実施形態に係る統合入力領域を移動する方法800を示すフローチャートである。方法800は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法800のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0278】
以下に説明するように、方法800は、分割キーボードを用いてタイプ入力している間にユーザ接触が移動する場合に統合入力領域の偶発的な移動を防止する方法を提供する。方法は、分割キーボードを含む統合入力領域を再位置付け及び使用する時のユーザの認識に対してかかる負荷を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによるソフトキーボードの再位置付け及び使用が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0279】
デバイスは、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む統合入力領域をディスプレイに同時に表示する(802)。例えば
図5Lにおいて、テキスト入力領域5002及び統合入力領域5039はディスプレイ112に表示される。統合入力領域5039は、左分割キーボード部分5039−A、右分割キーボード部分5039−B及び左分割キーボード部分5039−Aと右分割キーボード部分5039−Bと間の中央領域5039−Cを含む。
【0280】
デバイスは、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面で第1の接触を検出する(804)。例えば
図5Lにおいて、ジェスチャ5040に対応する指の接触は、中央領域5039−Cの位置5040−1において検出される。
【0281】
デバイスは、タッチセンシティブ面に沿って第1の接触の移動を検出する(806)。例えば
図5Lにおいて、ジェスチャ5040の指の接触は、位置5040−1から位置5040−2に移動する。
【0282】
タッチセンシティブ面に沿って第1の接触の移動を検出することに応答して、デバイスは、第1の接触の移動が第1の移動閾値を超える場合に第1の接触の移動に従って統合入力領域を移動する(808)。例えば
図5L及び
図5Mにおいて、ジェスチャ5040の移動が閾値5042を越える場合、統合入力領域5039は移動ジェスチャ5040に従って移動する。
【0283】
デバイスは、分割キーボードに対応する場所におけるタッチセンシティブ面で第1の接触とは異なる第2の接触を検出する(810)。例えば
図5Lにおいて、ジェスチャ5044に対応する第1の接触は、右分割キーボード部分5039−Bの位置5044−1において検出される。
【0284】
デバイスは、タッチセンシティブ面に沿って第2の接触の移動を検出する(812)。例えば
図5Lにおいて、ジェスチャ5044の指の接触は、位置5044−1から位置5044−2に移動する。
【0285】
タッチセンシティブ面に沿って第2の接触の移動を検出することに応答して、デバイスは、第2の接触の移動が第1の移動閾値より高い第2の移動閾値を超える場合に第2の接触の移動に従って統合入力領域を移動する(814)。例えば
図5L及び
図5Mにおいて、ジェスチャ5044の移動が閾値距離5046(又は実現例に依存して閾値距離5048)を超える場合、統合入力領域5039は、移動ジェスチャ5044に従って移動する。
【0286】
いくつかの実施形態において、それぞれの移動閾値は、統合入力領域の垂直中心線からのそれぞれの接触の水平距離の関数である(816)。例えば
図5Nにおいて、チャート5050及び5058は、統合入力領域5039の中心線からの距離の関数である閾値距離を示す。いくつかの実施形態において、垂直中心線からの接触の水平距離が長くなるにつれ、移動閾値は高くなる。例えば
図5Lにおいて、右ソフトキーボード部分5039−Bの閾値距離5046は、中央領域5039−Cの閾値距離5042より長い。別の例として。
図5Nのチャート5058は、統合入力領域5039の中心線からの距離に対して直線的に変化する閾値距離を示す。
【0287】
いくつかの実施形態において、統合入力領域は、ディスプレイ上の垂直移動に制限され(例えば、統合入力領域の幅がディスプレイの幅と同一(あるいは、90%又は95%等のほぼ同一)である場合)、それぞれの接触に対する移動閾値を超える場合にそれぞれの接触の移動の垂直成分に従って移動する(818)。例えば
図5L及び
図5Mにおいて、角度移動(従って、水平成分及び垂直成分を有する)ジェスチャ5044を使用する場合でも、統合入力領域5039の移動は垂直移動に制限される。ジェスチャ5044の水平移動は無視される。
【0288】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側及び分割キーボードの右側は、統合入力領域の移動中に統合入力領域内で互いに対する固定の位置を維持する(820)。例えば
図5L及び
図5Mにおいて、左分割キーボード部分5039−A及び右分割キーボード部分5039−Bは、移動中に互いに対する固定の位置に留まる。
【0289】
図9は、いくつかの実施形態に係る入力領域を移動し且つアプリケーションコンテンツ領域のサイズを調整する方法900を示すフローチャートである。方法900は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法900のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0290】
以下に説明するように、方法900は、キーボードを含む入力領域がディスプレイの下部から移動される場合にアプリケーションコンテンツ領域(例えば、アプリケーションビュー又はウィンドウ)を拡大する方法を提供する。方法は、より多くのアプリケーションを表示できるため、表示領域が限られたタブレットコンピュータを用いてユーザがタイプ入力している場合に特に有用であり、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザがソフトキーボードを操作し、且つより多くのアプリケーションがより高速にユーザに作業させることを確認できるようにすることにより、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0291】
デバイスは、第1のサイズのアプリケーションコンテンツ領域及びディスプレイの下部にあるキーボード(例えば、分割キーボード又はマージキーボード)を含む入力領域第1のサイズのアプリケーションコンテンツ領域に隣接し且つその領域とは別個の入力領域をディスプレイに同時に表示する(902)。例えば
図5Oにおいて、高さ5064のアプリケーションコンテンツ領域5062及び高さ5065の統合入力領域5039が表示される。統合入力領域5039は、ディスプレイ112の下部にドッキングされ、アプリケーションコンテンツ領域5062に隣接し且つその領域とは別個の入力領域である。
【0292】
デバイスは、タッチセンシティブ面でジェスチャ(例えば、ディスプレイの下部の入力領域に対応するタッチセンシティブ面上の場所における上方向のフリックジェスチャ又はドラッグジェスチャ)を検出する(904)。例えば
図5Oにおいて、ドラッグジェスチャであるジェスチャ5068は、ディスプレイ112で検出される。
【0293】
タッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、アプリケーションコンテンツ領域上でディスプレイの下部から入力領域を移動し(906)、アプリケーションコンテンツ領域を第1のサイズより大きな第2のサイズに拡大する(908)。例えば
図5Pにおいて、ジェスチャ5068の検出に応答して、統合入力領域5039は、ディスプレイ112の下部から移動し、アプリケーションコンテンツ領域5062上を移動する。また、アプリケーションコンテンツ領域5062(
図5P)は、高さ5064のアプリケーションコンテンツ領域のサイズ(
図5O)より大きな高さ5066のサイズに拡大する。
【0294】
いくつかの実施形態において、アプリケーションコンテンツ領域の第1のサイズは第1の高さを有し、アプリケーションコンテンツ領域の第2のサイズは第2の高さを有し、入力領域は入力領域の高さを有し、第2の高さは、入力領域の高さに等しい(あるいは、ほぼ等しい(例えば、最大5%又は10%の差))量だけ第1の高さより高い(910)。例えば
図5Oにおいて、アプリケーションコンテンツ領域5062は高さ5064を有し、統合入力領域5039は高さ5065を有する。
図5Pにおいて、アプリケーションコンテンツ領域5062は、高さ5064と高さ5065の和である高さ5066を有する。
【0295】
換言すると、キーボードがスクリーンの下部に「固定される」場合、アプリケーションは、アプリケーションコンテンツ領域を表示するために使用できない高さがゼロでない領域であるものとしてキーボードを扱う。従って、アプリケーションは、適応的にアプリケーションコンテンツ領域を縮小する。しかし、キーボードが画面の下部から移動される(ディスプレイの下部から「固定されなく」なる)場合、アプリケーションは、高さゼロの領域であるものとしてキーボードを扱う(実際に表示された入力領域の高さがゼロでない場合でも)ため、コンテンツ表示領域を拡大してより多くのディスプレイを使用する(例えば、表示領域の全て又はほぼ全てを使用する)。固定されない場合、キーボードはアプリケーションコンテンツ領域上を浮動する。キーボードは、上方向のフィンガージェスチャの検出に応答して垂直に移動する。指のリフトオフ時の速度が事前定義済みの閾値より高い場合、キーボードは慣性で移動してもよい。
【0296】
図10A及び
図10Bは、いくつかの実施形態に係る分割ソフトキーボードを用いて文字を入力する方法1000を示すフローチャートである。方法1000は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法900のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0297】
以下に説明するように、方法1000は、左の親指で分割キーボードの右側のある特定のキーをユーザに容易に起動させる(逆に、右の親指で分割キーボードの左側のある特定のキーをユーザに容易に起動させる)ことにより、分割キーボード(例えば、ユーザの残りの8本の指で保持されているタブレットコンピュータ上の)を用いて2本の親指でタイプ入力することをより高速に且つより効率的にし、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、2本の親指でタイプ入力するユーザがより高速に且つより効率的に分割ソフトキーボードの文字を入力できるようにすることにより、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0298】
デバイスは、テキスト入力領域、複数のキーの行を含む分割キーボードの左側及び対応する複数のキーの行を含む分割キーボードの右側を同時に表示する(1002)。分割キーボードの左側のキーの行及びキーボードの右側のキーの行は、分割キーボードに対応する非分割キーボードの同一の行に属している場合に対応している。
【0299】
例えば
図5Qにおいて、テキスト入力領域5002及び分割ソフトキーボード5069が表示される。分割ソフトキーボード5069は、左分割キーボード部分5069−A及び右分割キーボード部分5069−Bを含む。分割ソフトキーボード5069は、QWERTY配列に従って配置されたアルファベットキーを含む。左部分5069−Aにおいて、アルファベットキーの上段の行は、「Q」、「W」、「E」、「R」及び「T」のキーを含む。アルファベットキーの中段の行は、「A」、「S」、「D」及び「F」のキーを含む。アルファベットキーの下段の行は、「Z」、「X」、「C」及び「V」のキーを含む。右部分5069−Bにおいて、アルファベットキーの上段の行は、「Y」、「U」、「I」、「O」及び「P」のキーを含む。アルファベットキーの中段の行は、「G」、「H」、「J」、「K」及び「L」のキーを含む。アルファベットキーの下段の行は、「B」、「N」及び「M」のキーを含む。左部分5069−Aに「Q」、「W」、「E」、「R」及び「T」のキーを含む行、並びに右部分5069−Bに「Y」、「U」、「I」、「O」及び「P」のキーを含む行は、非分割QWERTYキーボードの同一の上段の行に属するために対応している。同様に、「A」、「S」、「D」及び「F」のキーを含む行は、「G」、「H」、「J」、「K」及び「L」のキーを含む行に対応し、「Z」、「X」、「C」及び「V」のキーを含む行は、「B」、「N」及び「M」のキーを含む行に対応する。一方、左部分5069−Aに「Q」、「W」、「E」、「R」及び「T」のキーを含む行、並びに右部分5069−Bに「G」、「H」、「J」、「K」及び「L」のキーを含む行又は「B」、「N」及び「M」のキーを含む行は、非分割QWERTYキーボードの同一の行に属していないために対応しない。
【0300】
デバイスは、分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出する(1004)。例えば
図5Rにおいて、ジェスチャ5098は、左分割キーボード部分5069−Aのアルファベットキーの下段の行の「V」キー5074の右側にある事前定義済みのキー起動領域5086で検出される。
【0301】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域は、分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する非表示のキー起動領域である(1006)。例えば
図5Qにおいて、それぞれのキー5070、5072及び5074に隣接し且つそれらの右側にあるキー起動領域5082、5084及び5086は、それぞれのキー5076、5078及び5080に対応する。
【0302】
分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力する(1008)。例えば
図5R及び
図5Sにおいて、ジェスチャ5098の検出に応答して、キー起動領域5086が右分割キーボード部分5069−Bの「B」キー5080に対応し、「B」キー5080が右分割キーボード部分5069−Bの対応する行の左端のキーであるため、文字「b」は入力テキスト5006に入力される。
【0303】
分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーが分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーの複写である場合、分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその右側にあるキーが代わりに入力される。例えば、
図5Qの左分割キーボード部分5069−A及び右分割キーボード部分5069−Bのアルファベットキーの下段に戻り、「V」キー5074に対応する非表示のキー起動領域5092が表示された複写「V」キーである場合、左部分5069−Aの下段の行の右端の「V」キー5074の右側のキー起動領域5086に対するジェスチャを検出することに応答して、文字「b」(「B」キー5080に対応する)は、複写「V」キーに対応する文字「v」の代わりに入力される。
【0304】
いくつかの実施形態において、デバイスは、分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出する(1010)。例えば
図5Tにおいて、ジェスチャ5100は、右分割キーボード部分5069−Bのアルファベットキーの上段の行の右端の「Y」キーの左側にある事前定義済みのキー起動領域5088で検出される。
【0305】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域は、分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーに対応する非表示のキー起動領域である(1012)。例えば
図5Qにおいて、それぞれのキー5076、5078及び5080に隣接し且つそれらの左側にあるキー起動領域5088、5090及び5092は、それぞれのキー5070、5072及び50742に対応する。
【0306】
分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力する(1014)。例えば
図5T及び
図5Uにおいて、ジェスチャ5100の検出に応答して、キー起動領域5088が左分割キーボード部分5069−Aの「T」キー5070に対応し、「T」キー5070が左分割キーボード部分5069−Bの対応する行の右端のキーであるため、文字「t」は入力テキスト5006に入力される。
【0307】
分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーが分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーの複写である場合、分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその左側にあるキーが代わりに入力される。例えば、
図5Qの左分割キーボード部分5069−A及び右分割キーボード部分5069−Bのアルファベットキーの中段において、「G」キー5078に対応する非表示のキー起動領域5084が表示された複写「G」キーである場合、右部分5069−Bの中段の行の左端の「G」キー5078の左側のキー起動領域5090に対するジェスチャを検出することに応答して、文字「f」(「F」キー5072に対応する)は、複写「G」キーに対応する文字「g」の代わりに入力される。
【0308】
いくつかの実施形態において、ジェスチャの検出前に、デバイスは、分割キーボードの可視キーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において第1の時間にキー起動ジェスチャを検出する(1016)。例えば
図5Q及び
図5Rにおいて、ジェスチャ5098の検出前に、ジェスチャ5096は「O」キー5094に対して検出される。文字「o」は、ジェスチャ5096の検出に応答して入力テキスト5006に入力される。
【0309】
第1の時間の後の第2の時間にジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を下回る場合に分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力する(1018)が、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を超える場合に分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力するのを放棄する(1020)。いくつかの実施形態において、非表示のキー領域におけるジェスチャの検出の事前定義済みの期間(例えば、0.5秒、1.0秒又は2.0秒、あるいは他の何らかの適当な期間)内で分割キーボードの可視キーの起動を検出することにより判定されるように、非表示のキー領域は、ユーザが能動的にタイプ入力している場合にのみ起動可能である。可視キーの起動を検出してから事前定義済みの期間が経過した後に非表示のキー領域におけるジェスチャが検出される場合、非表示のキーに対応する文字は入力されない。これにより、ユーザが能動的にタイプ入力していない場合に非表示のキー領域に対応する文字の偶発的なテキスト入力を防止する。
【0310】
例えば、ジェスチャ5096が検出される時とジェスチャ5098が検出される時との間の期間が事前定義済みの期間を下回る場合、文字「b」は、ジェスチャ5098に応答して入力される。一方、ジェスチャ5096が検出される時とジェスチャ5098が検出される時との間の期間が事前定義済みの期間を上回る場合、文字「b」は、ジェスチャ5098に応答して入力されない。
【0311】
図11A〜
図11Dは、いくつかの実施形態に係る統合入力領域の中央部分を使用する方法1100を示すフローチャートである。方法1100は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法1100のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0312】
以下に説明するように、方法1100は、文字入力をより高速に且つより効率的にするために統合入力領域の中央部分を使用する方法を提供する。方法は、ユーザがタブレットコンピュータを用いて2本の親指でタイプ入力している場合に特に有用である。方法は、更なる文字入力機能をユーザの親指により容易にアクセスしやすくし、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによる文字入力が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0313】
デバイスは、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間にある第2のテキスト入力領域を含む中央部分を含む統合入力領域を同時に表示する(1102)。例えば
図5Vにおいて、テキスト入力領域5002及び統合入力領域5016はディスプレイ112に表示される。統合入力領域5016は、左分割キーボード部分5016−A、右分割キーボード部分5016−B及び左部分5016−Aと右部分5016−Bとの間の中央領域5016−Cを含む。複写カーソル5020及び複写入力テキスト5022が中央領域5016−Cに表示される時、中央領域5016−Cは第2のテキスト入力領域になる。
【0314】
デバイスは、分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャ(例えば、
図5Vの左部分5016−Aの「T」キー5024に対するタップジェスチャ5102)を検出する(1104)。
【0315】
分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、対応する文字をディスプレイの第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に入力して同時に表示する(1106)。
図5Wにおいて、「T」キー5024に対するジェスチャ5102の検出に応答して、文字「t」は、入力テキスト5006に入力され、同時に表示される。文字「t」は、複写入力テキスト5022に更に入力され、中央領域5016−Cに同時に表示される。テキストの一部を示す統合入力領域の中央部分の第2のテキスト入力領域を第1のテキスト入力領域に入力するようにし、ユーザが分割キーボードを用いて親指でタイプ入力している時の眼球運動の量を減らすことにより、テキスト入力がより高速に、より効率的に且つよりストレスが少なくなる。
【0316】
いくつかの実施形態において、第1のテキスト入力領域は第1のサイズでテキストを表示し、第2のテキスト領域は、第1のサイズより大きな第2のサイズで第1のテキスト領域にテキストの一部を表示する(1108)。例えば
図5Vにおいて、複写テキスト入力5022は、テキスト入力領域5002の入力テキスト5006より大きなサイズで中央領域5016−Cに表示される。
【0317】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の幅は、ディスプレイの幅と同一(あるいは、90%又は95%等のほぼ同一)である(1110)。
図5Vの統合入力領域5016は、例えばディスプレイ112の幅にわたる幅を有する。
【0318】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側及び分割キーボードの右側は、統合入力領域の移動中に統合入力領域内で互いに対する固定の位置を維持する(1112)。左部分及び右部分を互いに対する固定の位置に維持するようにし、より使い慣れているディスプレイ上の相対位置に置いておくことにより、タイプ入力の効率を維持するためにユーザの側で必要な認識の再調整が少なくなる。
【0319】
例えば
図5Mは、ジェスチャ(例えば、ジェスチャ5040)の検出に応答して移動する統合入力領域5039を示す。統合入力領域5039内において、左部分5039−A及び右部分5039−Bは、移動中に互いに対する固定の位置を維持する。統合入力領域5039及び5016は類似するため、統合入力領域5016が移動する場合、左部分5016−A及び右部分5016−Bは互いに対する固定の位置を維持する。
【0320】
いくつかの実施形態において、第2のテキスト入力領域は、テキストが入力される時にディスプレイに静止している挿入点を含む(1114)。第2のテキスト入力領域の静止挿入点は、横方向の眼球運動を低減するのを補助する不動焦点をユーザに提供する。例えば
図5X及び
図5Yにおいて、複写カーソル5020は中央領域5016−C内に静止しており、複写入力テキスト5022に対する複写5020の位置が変化する場合、複写入力テキスト5022は、複写カーソル5020に対して前進又は後退するものとして表示される。
【0321】
いくつかの実施形態において、第2のテキスト入力領域は挿入点を含む(1116)。デバイスは、第2のテキスト入力領域の挿入点に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャを検出し(1118)、第2のテキスト入力領域の挿入点に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャに従って第2のテキスト入力領域の挿入点を移動する(1120)。第1のテキスト入力領域の挿入点は、第2のテキスト入力領域の挿入点に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャに従って更に移動される。例えば、左方向のスワイプは挿入点を単語の先頭に移動し、右方向のスワイプは挿入点を単語の末尾に移動する。第2のテキスト入力領域でジェスチャを介して挿入点を調整することは、調整が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0322】
例えば
図5X及び
図5Yにおいて、方向5103に移動するジェスチャ5102は、中央領域5016−Cで複写カーソル5020に対して検出される。ジェスチャ5102の検出に応答して、複写カーソル5020は、ジェスチャ5102に従って中央領域5016−C内で複写入力テキスト5022に対する位置を変更する(カーソル5004は入力テキスト5006に対して同一のことを実行する)。
【0323】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御(例えば、テキストを選択、切り取り、コピー及び/又は貼り付けるためのアイコン、あるいはグラフィカルインタフェースオブジェクト又はユーザインタフェースオブジェクト)を表示する(1122)。いくつかの実施形態において、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御は、第1のテキスト入力領域に対応するテキスト編集制御を有する(1124)。例えば、中央部分のテキスト編集制御は、第1のテキスト入力領域のテキスト編集制御の複写であってもよい。例えば
図5Zにおいて、テキスト編集制御5106に対応するテキスト編集制御5104は、テキスト入力領域5002に表示される。いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャを検出し(1126)、テキスト編集制御に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャに従ってテキスト編集コマンドを実行する(1128)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してテキストを編集することは、編集機能が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0324】
例えば
図5Z及び
図5AAにおいて、貼り付け動作に対応するテキスト編集制御5106はが中央領域5016−Cに表示される。テキスト編集制御5106に対するジェスチャ5108は、中央領域516−Cで検出される。ジェスチャ5108の検出に応答して、貼り付け動作が実行され、テキスト「ahead」は、複写テキスト5022及び入力テキスト5006に貼り付けられる。
【0325】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分のユーザが選択可能な入力要素(例えば、無線ボタン、チェックボックス、ピックリスト、時間ピッカー及び/又は日付ピッカー)を表示し(1130)、統合入力領域の中央部分のユーザが選択可能な入力要素に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出し(1132)、ユーザが選択可能な入力要素に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、ユーザが選択可能な入力要素を選択する(1134)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介して無線ボタン、チェックボックス、ピックリストの項目、時間及び日付を選択することは、選択が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する。
【0326】
例えば
図5BB及び
図5CCにおいて、フォーム5110がテキスト入力領域5002に表示される。フォーム5110は、各々がフォームのオプションに対応するチェックボックス5112を含む。チェックボックス5112の少なくとも一部は、複写チェックボックス5116として中央領域5016−Cに表示される。ジェスチャ5118は、中央領域5016−Cで複写チェックボックス5116−Aに対して検出される。ジェスチャ5118の検出に応答して、チェックボックス5116−Aが選択される。
【0327】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャ(例えば、ポップメニューを起動するためのアイコンに対するタップジェスチャ又は中央部分内の事前定義済みの複数の指のジェスチャ)を検出し(1136)、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、ポップアップビューを表示する(1138)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してポップアップビュー(例えば、アプリケーションのウィンドウ又はメニュー)にアクセスすることは、ポップアップビューが必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0328】
例えば
図5DD及び
図5EEにおいて、ジェスチャ5120が中央領域5016−Cで検出される。ジェスチャ5120の検出に応答して、ポップアップメニュー5124が表示される。いくつかの実施形態において、ポップアップメニュー5124に対応するポップアップメニュー5122がテキスト入力領域5002に表示される。
【0329】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面で複数のジェスチャ(例えば、中国語、日本語、韓国語又は他の文字に対応する一連の指のストローク及びタップ)を検出し(1140)、第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に複数のジェスチャに対応する文字を入力する(1142)。例示的な文字は、アルファベット文字、数字文字、記号、句読文字、アラビアスクリプト文字、キリル文字、ギリシャ文字、絵文字記号、顔文字記号、例えば中国文字、日本の漢字、カタカナ又はひらがな等のアジアの文字、デヴァナーガリー文字、ペルソ・アラビア文字、グルムキー文字及びヘブライ文字を含む。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介して文字を描画することは、ユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ指を移動すればよいという利点を有する。
【0330】
例えば
図5FF及び
図5GGにおいて、手書き5126に対応する1つ以上のジェスチャ5128は、中央領域5016−Cで検出される。手書き5126に対応する文字「中」は、入力テキスト5006及び複写入力テキスト5022入力される。
【0331】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面で複数のジェスチャ(例えば、単一の線画に対応する一連の指のストローク及びタップ)を検出し(1144)、複数のジェスチャに従って描画を行う(1146)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介して描画することは、ユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ指を移動すればよいという利点を有する。
【0332】
例えば
図5HH及び
図5IIにおいて、描画5130に対応する1つ以上のジェスチャ5132は、中央領域5016−Cで検出される。描画5130に対応する描画5133は、入力テキスト5006に入力される。
【0333】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分の提案語(第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に表示された一連の文字を完成又は訂正するために自動的に提案された単語)を表示し(1148)、提案語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャを検出し(1150)、提案語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面に対するジェスチャに従ってテキスト編集コマンドを実行する(1152)。いくつかの実施形態において、提案語をタップすることにより、提案語を確定及び入力する。いくつかの実施形態において、提案語(又はXアイコン)をタップすることにより、提案語の表示を却下及び終了する。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してテキストを編集することは、編集機能が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0334】
例えば
図5JJ及び
図5KKにおいて、提案語5134はテキスト入力領域5002に表示され、提案語5134に対応する複写提案語5136は中央領域5016−Cに表示される。提案語5136はXアイコン5137と共に表示される。ジェスチャ5138は、提案語5136と関連付けられたXアイコン5137に対して検出される。ジェスチャ5138の検出に応答して、提案語5136は却下され、提案語5136及び提案語5134の表示を終了する。
【0335】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分の複数の絵文字を表示し(1154)、複数の絵文字のうちの1つに対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出し(1156)、絵文字に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、絵文字をディスプレイの第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に入力して表示する(1158)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介して絵文字を入力することは、絵文字が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0336】
例えば
図5LL及び
図5MMにおいて、絵文字5140−Aを含む絵文字5140は、テキスト入力領域5002に表示される。複写絵文字5142は、中央領域5016−Cに表示される。複写絵文字5142−Aは、絵文字5140−Aの複写である。ジェスチャ5144は、複写絵文字5142−Aに対して検出される。ジェスチャ5144の検出に応答して、絵文字5140−Aは、入力テキスト5006に入力されて表示され、複写絵文字5142−Aは、複写入力テキスト5022に入力されて表示される。
【0337】
いくつかの実施形態において、デバイスは、統合入力領域の中央部分の複数のユニコード文字を表示し(1160)、複数のユニコード文字のうちの1つに対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャ(例えば、ユニコード文字に対するタップジェスチャ)を検出し(1162)、ユニコード文字に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、ユニコード文字をディスプレイの第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に入力して表示する(1164)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してユニコード文字を入力することは、ユニコード文字が必要な度にユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する(第1のテキスト入力領域(又はディスプレイの上部のメニューバー)に到達するという別の方法に対して)。
【0338】
例えば
図5NN及び
図5OOにおいて、ユニコード文字5146−Aを含むユニコード文字5146は、テキスト入力領域5002に表示される。複写ユニコード文字5148は、中央領域5016−Cに表示される。複写ユニコード文字5148−Aは、ユニコード文字5146−Aの複写である。ジェスチャ5149は、複写ユニコード文字5148−Aに対して検出される。ジェスチャ5149の検出に応答して、ユニコード文字5146−Aは、入力テキスト5006に入力されて表示され、複写ユニコード文字5148−Aは、複写入力テキスト5022に入力されて表示される。
【0339】
いくつかの実施形態において、デバイスは、第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャ(例えば、第2のテキスト入力領域のテキスト上のタップ及びドラッグジェスチャ)を検出し(1166)、第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、テキストの範囲を選択する(1168)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してテキストを選択することは、ユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する。
【0340】
例えば
図5PP及び
図5QQにおいて、ジェスチャ5150は、中央領域5016−Cの複写入力テキスト5022上で検出される。ジェスチャ5150は、位置5150−Aから位置5150−Bへのタップ及びドラッグジェスチャを含む。ジェスチャ5150に応答して、強調表示5154により示すように、複写入力テキスト5022が選択される。
【0341】
いくつかの実施形態において、デバイスは、第2のテキスト入力領域で1つ以上の単語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャ(例えば、第2のテキスト入力領域の単語に対するスワイプジェスチャ又はダブルタップジェスチャ)を検出し(1170)、第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でジェスチャを検出することに応答して、1つ以上の単語を書式設定する(1172)。統合入力領域の中央部分でジェスチャを介してテキストを書式設定することは、ユーザがタイプ入力している場所から僅かな距離だけ親指を移動すればよいという利点を有する。
【0342】
例えば
図5RR及び
図5SSにおいて、ジェスチャ5156は、中央領域5016−Cの複写入力テキスト5022で単語「gotten」に対して検出される。ジェスチャ5156の検出に応答して、複写入力テキスト5022の単語「gotten」及び入力テキスト5006の対応する単語は、太字テキストとして書式設定される。
【0343】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の中央部分の入力要素は、ユーザが設定可能である(例えば、ツールバー又は設定メニューを介して)(1174)。中央部分に対して上述した種々の機能(例えば、文字の手書き、描画、ユーザが選択可能な要素、テキスト編集動作を選択すること等)は、ユーザにより選択的に有効にされてもよい。例えば
図5TTにおいて、中央領域5016−Cに対して使用可能な入力要素を示すオプションページ示す5158が表示される。オプションページ5158は、中央領域5016−Cに対する入力要素オプション及びこれらのオプションを有効又は無効にするための対応するチェックボックスを含む。
【0344】
図12A及び
図12Bは、いくつかの実施形態に係るアプリケーションコンテンツ領域上でキーボードを含む入力領域を移動する方法1200を示すフローチャートである。方法1200は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法1200のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0345】
以下に説明するように、方法1200は、アプリケーションのテキスト入力領域の真下でソフトキーボードを正確に且つ自動的に配置するために不正確なフリックジェスチャを使用する方法を提供する。方法は、ソフトキーボードを位置付け及び使用する時のユーザの認識に対してかかる負荷を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによるソフトキーボードの操作が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0346】
デバイスは、1つ以上のテキスト入力領域を含むアプリケーションコンテンツ領域及びアプリケーションコンテンツ領域上に表示されるキーボード(マージキーボード又は分割キーボードを含む統合入力領域)を含む入力領域をディスプレイに同時に表示する(1202)。例えば
図5UUは、ディスプレイ112に表示されたアプリケーションコンテンツ領域5160を示す。テキスト入力領域5162は、アプリケーションコンテンツ領域5160に表示される。ソフトキーボード5164は、ディスプレイ112に更に表示される。
【0347】
デバイスは、ディスプレイの入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でドラッグジェスチャを検出する(1204)。例えば
図5UUにおいて、ドラッグジェスチャ5166はディスプレイ112で検出される。ドラッグジェスチャ5166は、ソフトキーボード5164に配置される位置5166−1から開始する。
【0348】
デバイスは、ドラッグジェスチャの検出に応答して、ドラッグジェスチャに従ってディスプレイの入力領域を移動する(1206)。ドラッグジェスチャ5166の検出に応答して、
図5VVに示すように、ソフトキーボード5164はドラッグジェスチャ5166に従って移動される。
【0349】
デバイスは、ディスプレイの入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面でフリックジェスチャを検出する(1208)。例えば
図5WWにおいて、ジェスチャ5168はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5168は、ソフトキーボード5164に対応する場所から開始する。
【0350】
デバイスは、フリックジェスチャの検出に応答して、入力領域がアプリケーションコンテンツ領域のテキスト入力領域に隣接し且つその真下の場所で停止するように、フリックジェスチャに従って慣性でディスプレイの入力領域を移動する(1210)。
【0351】
換言すると、ドラッグジェスチャが入力領域に適用される場合、入力領域は、ドラッグジェスチャを実行する指の移動を追跡(追従)する。ドラッグジェスチャ実行する指のリフトオフが検出される場合、入力領域の移動は停止する。これに対して、フリックジェスチャが入力領域に適用される場合、入力領域は、何らかのシミュレートされた慣性及び摩擦でフリックジェスチャの方向に「スローされる」ため、フリックジェスチャを実行する指のリフトオフが発生した場所に対応する場所で停止しない。代わりに、入力領域は、フリックジェスチャの方向に移動し続け、徐々に減速し、アプリケーションのテキスト入力領域に隣接し且つその真下の場所で停止する。従って、不正確なフリックジェスチャの結果、キーボードをアプリケーションのテキスト入力領域の真下に自動的に且つ正確に配置するのに対し、より正確なドラッグジェスチャにより、ユーザはテキスト入力領域を手動で位置付けることができる。
【0352】
例えば
図5WW及び
図5XXにおいて、ジェスチャ5168に応答して、ソフトキーボード5164は、ジェスチャ5168に従って移動慣性を含む軌道5170で移動する。ソフトキーボード5164は、テキスト入力領域5162−Fに隣接し且つその下で停止し、テキスト入力領域5162−Fの真下でドッキングする。
【0353】
いくつかの実施形態において、フリックジェスチャに従って慣性でディスプレイの入力領域を移動することは、フリックジェスチャに基づいて入力領域の軌道を算出すること(1212)と、事前定義済みの候補基準を満たすアプリケーションコンテンツ領域の1つ以上のテキスト入力領域を検索すること(1214)と、1つ以上のテキスト入力領域候補が見つけられる場合に入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域としてそれぞれのテキスト入力領域候補を識別し、それに応じて軌道を調整すること(1216)とを含む。例えば
図5WW及び
図5XXにおいて、終点5171を含む軌道5170は、ジェスチャ5168に基づいて算出される。事前定義済みの基準を満たすアプリケーションコンテンツ領域5160の1つ以上のテキスト入力領域5162(例えば、終点5171から事前定義済みの距離内の)が検索される。見つけられるテキスト入力領域候補の中から、1つ(例えば、5162−F)がテキスト入力領域として選択され、その下でソフトキーボード5164が停止する。軌道5170は、ソフトキーボード5164がテキスト入力領域5162−Fの下で停止するように調整される。
【0354】
別の例として、
図5YY及び
図5ZZにおいて、終点5175を含む軌道5174は、フリックジェスチャ5172に基づいて算出される。事前定義済みの基準を満たすアプリケーションコンテンツ領域5160の1つ以上のテキスト入力領域5162(例えば、終点5171から事前定義済みの距離内の)が検索される。見つけられるテキスト入力領域候補の中から、1つ(例えば、5162−A)がテキスト入力領域として選択され、その下でソフトキーボード5164が停止する。軌道5174は、ソフトキーボード5164がテキスト入力領域5162−Aの下で停止するように調整される。
【0355】
いくつかの実施形態において、入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域としてテキスト入力領域候補の1つを識別することは、入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域として軌道の終点に最近接するそれぞれのテキスト入力領域候補を選択すること(1218)を含む。例えば
図5YYにおいて、テキスト入力領域5162−Aは、下でソフトキーボード5164が停止するテキスト入力領域として選択され、テキスト入力領域5162−Aは終点5175に最近接する。5ZZにおいて、ソフトキーボード5164は、テキスト入力領域5162−Aに隣接し且つその下で停止する。
【0356】
いくつかの実施形態において、それぞれのテキスト入力領域候補は、軌道の終点までのそれぞれのテキスト入力領域候補の近さに基づいて入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域として識別される(1220)。例えば
図5YY及び
図5ZZにおいて、テキスト入力領域5162−Aは、テキスト入力領域5162の中で終点5175に最近接するという事実に基づいて、テキスト入力領域として選択され、その下でソフトキーボード5164が停止する。
【0357】
いくつかの実施形態において、軌道は、入力領域のシミュレートされた物理的性質に基づいて算出される(1222)。例えば、1つ以上のシミュレートされた物理的性質は、アプリケーションコンテンツ領域5160と関連付けられる。シミュレートされた物理的性質の例には、例えば密度、摩擦及び係数等のオブジェクトの動きに影響を及ぼす特性を含む。性質に対する値は事前定義される。軌道(例えば、軌道5170)は、性質及び対応するジェスチャ(例えば、ジェスチャ5168)に基づいて算出される。
【0358】
いくつかの実施形態において、それぞれのテキスト入力領域が軌道の終点の事前定義済みの距離内にある場合、候補基準は、それぞれのテキスト入力領域に対して満たされる(1224)。例えば
図5YYにおいて、終点5175から事前定義済みの距離(例えば、距離5177)内にあるテキスト入力領域は、テキスト入力領域候補として識別され、その下でソフトキーボード5164が軌道5175に従って停止してもよい。テキスト入力領域5162−A及び5162−Bは、距離5177内にあるため、テキスト入力領域候補として識別される。
【0359】
図13A及び
図13Bは、いくつかの実施形態に係る統合入力領域を再構成する方法1300を示すフローチャートである。方法1300は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法1300のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0360】
以下に説明するように、方法1300は、統合入力領域のソフト分割キーボードの左側及び右側のサイズ及び位置を再構成する直観的な方法を提供する。ユーザがタブレットコンピュータを用いて2本の親指でタイプ入力している場合(例えば、タブレットコンピュータがユーザの残りの8本の指で保持されている場合)、方法は特に有用である。方法は、ユーザが統合入力領域の分割キーボードをユーザの親指のサイズにカスタマイズするのを高速且つ容易にし、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザの親指のサイズにカスタマイズされる分割キーボードを使用することでユーザが文字入力をより高速に且つより効率的に実行できるようにすることにより、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0361】
デバイスは、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む統合入力領域をディスプレイに同時に表示する(1302)。例えば
図5AAAにおいて、テキスト入力領域5002及び統合入力領域5039が表示される。統合入力領域5039は、左分割キーボード部分5039−A、右ソフトキーボード部分5039−B及び左部分5039−Aと右部分5039−Bとの間の中央領域5039−Cを含む。
【0362】
デバイスは、タッチセンシティブ面に対する第1の入力を検出する(1304)。いくつかの実施形態において、第1の入力は、タッチセンシティブ面に対する第1の親指及び第1の親指とは異なる第2の親指によるものである(1305)(例えば、第2の親指によるシングルタップジェスチャと同時の第1の親指によるシングルタップジェスチャ、第2の親指によるダブルタップジェスチャと同時の第1の親指によるダブルタップジェスチャ、あるいは第2の親指によるスワイプジェスチャと同時の第1の親指によるスワイプジェスチャ)。いくつかの実施形態において、第1の入力は、ディスプレイの統合入力領域の場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において検出される。例えば
図5AAに戻ると、ジェスチャ5176は分割ソフトキーボード5039で検出される。ジェスチャ5176は、ディスプレイ112に対する同時の親指の接触5176−A及び5176−Bを含む。
【0363】
第1の入力の検出に応答して、デバイスは、統合入力領域に対する再構成モードを開始する(1306)。ジェスチャ5176(
図5AAA)の検出に応答して、例えばデバイス100は、統合入力領域5039に対する再構成モードを開始する。再構成モードの間、デバイス100は、統合入力領域5039で分割キーボードの部分をサイズ変更する1つ以上のジェスチャを受容する。統合入力領域に対する別個の再構成モードを有する1つの利点は、これにより、ユーザが親指でタイプ入力している場合に分割キーボードが誤って再構成されるのを防止することである。
【0364】
統合入力領域に対する再構成モードの間、デバイスは、第1の親指及び/又は第2の親指による第2の入力を検出する(1308)。第2の入力の検出に応答して、デバイスは、統合入力領域の分割キーボードの左側及び右側のうちの少なくとも一方のサイズを調整する(1310)。
【0365】
統合入力領域に対する再構成モードの間、デバイスは第3の入力を検出する(1312)。いくつかの実施形態において、第3の入力は、第1の親指及び/又は第2の親指によるものである(1313(例えば、第2の親指によるシングルタップジェスチャと同時の第1の親指によるシングルタップジェスチャ、第2の親指によるダブルタップジェスチャと同時の第1の親指によるダブルタップジェスチャ、あるいは第2の親指によるスワイプジェスチャと同時の第1の親指によるスワイプジェスチャ)。第3の入力の検出に応答して、デバイスは、統合入力領域に対する再構成モードを終了する(1314)。いくつかの実施形態において、第3の入力は、ディスプレイの統合入力領域の場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において検出される。
【0366】
例えば
図5BBB〜
図5MMMは、再構成モードの間に検出された種々のジェスチャを示し、その結果、それぞれの検出されたジェスチャに応答して統合入力領域5039に変化する。これらの例のうちの1つのみを挙げるために、
図5LLLは検出されるジェスチャ5188を示す。ジェスチャ5188は、ディスプレイ112の左端から移動する左の親指を含む。ジェスチャ5188の検出に応答して、
図5MMMに示すように、左部分5039−A及び右部分5039−Bは拡大する。
図5NNNは、ディスプレイ112で検出されたジェスチャ5190を示す。ジェスチャ5190に応答して、デバイス100は再構成モードを終了し、分割キーボード部分5039−A及び5039−Bは新しいサイズを維持する。
【0367】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、ディスプレイの左垂直側に向かう左の親指の水平移動を含み、ディスプレイの左垂直側に向かう左の親指の水平移動を検出することに応答して、デバイスは分割キーボードの左側を縮小する(1316)。いくつかの実施形態において、一方の親指の移動により、分割キーボードの対応する側のサイズを調整する。例えば
図5BBB及び
図5CCCにおいて、ジェスチャ5178はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5178は、ディスプレイ112の左垂直側に向かって水平に移動する左の親指を含む。ジェスチャ5178の検出に応答して、左分割キーボード部分5039−Aは縮小する。
【0368】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、ディスプレイの左垂直側からの左の親指の水平移動を含み、ディスプレイの左垂直側からの左の親指の水平移動を検出することに応答して、デバイスは分割キーボードの左側を拡大する(1318)。例えば
図5DDD及び
図5EEEにおいて、ジェスチャ5180はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5180は、ディスプレイ112の左垂直側から水平に移動する左の親指を含む。ジェスチャ5180の検出に応答して、左の分割キーボード部分5039−Aは拡大する。
【0369】
同様に、いくつかの実施形態において、
図5FFF〜
図5IIIに示すように、ディスプレイの右垂直側に向かい且つディスプレイの右垂直側からの右の親指による移動は、それぞれ、分割キーボードの右側を縮小及び拡大する。
【0370】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、第1の親指に最近接するディスプレイの垂直側に向かう第1の親指の水平移動(例えば、ディスプレイの左垂直側に向かって左の親指を移動すること又はディスプレイの右垂直側に向かって右の親指を移動すること)を含み、第1の親指に最近接するディスプレイの垂直側に向かう第1の親指の水平移動を検出することに応答して、デバイスは、分割キーボードの左側及び右側を縮小する(1320)。いくつかの実施形態において、一方の親指のみによる移動により、分割キーボードの左側及び右側の双方を同時に縮小する。例えば
図5JJJ及び
図5KKKにおいて、ジェスチャ5186はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5186は、ディスプレイ112の左垂直側に向かって移動する左の親指を含む。ジェスチャ5186の検出に応答して、左の分割キーボード部分5039−A及び右の分割キーボード部分5039−Bは同時に縮小される。
【0371】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側が縮小される時、分割キーボードの左側の左端は、その位置(一般に、ディスプレイの左垂直側に近接する)を維持する。従って、分割キーボードの左側が縮小される時、分割キーボードの左側の右端は、ディスプレイの左垂直側に近接する。これにより、左の親指が分割キーボードの左側の右端に近接するキーに更に容易に到達するようになり、ユーザは、キーボードの左側が縮小された後にキーボードの左側の左端を再位置付けする必要はない。同様に、いくつかの実施形態において、分割キーボードの右側が縮小される時、分割キーボードの右側の右端は、その位置(一般に、ディスプレイの右垂直側に近接する)を維持する。従って、分割キーボードの右側が縮小される時、分割キーボードの右側の左端は、ディスプレイの右垂直側に近接する。これにより、右の親指が分割キーボードの右側の左端に近接するキーに更に容易に到達するようになり、ユーザは、キーボードの右側が縮小された後にキーボードの右側の右端を再位置付けする必要はない。
【0372】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、第1の親指に最近接するディスプレイの垂直側からの第1の親指の水平移動(例えば、ディスプレイの左垂直側から左の親指を移動すること又はディスプレイの右垂直側から右の親指を移動すること)を含み、第1の親指に最近接するディスプレイの垂直側からの第1の親指の水平移動を検出することに応答して、デバイスは、分割キーボードの左側及び右側を拡大する(1322)。いくつかの実施形態において、一方の親指のみによる移動により、分割キーボードの左側及び右側の双方を同時に拡大する。例えば
図5LLL及び
図5MMMにおいて、ジェスチャ5188はディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5188は、ディスプレイ112の左垂直側にから移動する左の親指を含む。ジェスチャ5188の検出に応答して、左の分割キーボード部分5039−A及び右の分割キーボード部分5039−Bは拡大する。
【0373】
図14は、いくつかの実施形態に係る非分割キーボードと分割キーボートとを自動的に変換する方法を示すフローチャートである。方法1400は、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300又は
図1のポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチセンシティブ面とは別個のものである。方法1400のいくつかの動作は組み合わされてもよく、且つ/又はいくつかの動作の順序は変更されてもよい。
【0374】
以下に説明するように、方法1400は、ソフトキーボードをユーザのニーズに最適に適合する位置及び構成に操作する効率的な方法を提供する。ユーザが面上にタブレットコンピュータを置くこと(ディスプレイの下部の非分割キーボードでタイプ入力することがより効率的である)と、タブレットコンピュータを両手で保持すること(ディスプレイの下部から離れた分割キーボードを2本の親指でタイプ入力することがより効率的である)とを交互に行う場合、方法は特に有用である。方法は、使用するためにソフトキーボードを設定する時のユーザの認識に対してかかる負荷を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを生成する。バッテリにより動作する電子デバイスの場合、ユーザによるソフトキーボードの設定が高速且つ効率的になるほど、節電され、バッテリ充電間隔は長くなる。
【0375】
デバイスは、アプリケーションコンテンツ領域及び非分割キーボード(例えば、分割キーボードの左側及び右側の文字キーを含む単一のキーボード、単体のキーボード又はマージキーボード)をディスプレイに同時に表示する(1402)。非分割キーボードは、ディスプレイの下部に配置される。例えば
図5OOOにおいて、テキスト入力領域5002(例えば、メモアプリケーションの)及び非分割キーボード5008は、ディスプレイ112に表示される。非分割キーボード5008は、ディスプレイ112の下部に表示される。
【0376】
デバイスは、タッチセンシティブ面で第1のジェスチャ(例えば、ディスプレイの下部の非分割キーボードに対応するタッチセンシティブ面上の場所における上方向のフリックジェスチャ又はドラッグジェスチャ、あるいは
図5OOOのキー5012等の非分割キーボードの事前定義済みのキーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において開始する上方向のドラッグジェスチャ)を検出する(1404)。例えば
図5OOOにおいて、ディスプレイ112の下部からの上方向の移動5196を含むジェスチャ5194は、ディスプレイ112で検出される。
【0377】
タッチセンシティブ面で第1のジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、非分割キーボードを分割キーボードに変換し、第1のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上でディスプレイの下部から分割キーボードを移動する(1406)。例えば、ジェスチャ5194の検出に応答して、
図5PPP〜
図5RRRに示すように、非分割キーボード5008は分割キーボード5198に変換され、分割キーボード5198はディスプレイ112の下部から移動される。いくつかの実施形態において、
図5OOOに示すように、アプリケーションコンテンツ領域は、第1のジェスチャの前後も同一のサイズのままである。いくつかの実施形態において、第1のジェスチャの検出に応答して、方法900に対して上述したように、アプリケーションコンテンツ領域は、第1のサイズから第1のサイズより大きな第2のサイズに変化する。
【0378】
いくつかの実施形態において、タッチセンシティブ面で第1のジェスチャを検出することに応答して且つ非分割キーボードを分割キーボードに変換する前に、デバイスは、第1のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上でディスプレイの下部から非分割キーボードを移動する(1408)。例えば
図5PPPにおいて、非分割キーボード5008は、分割キーボード部分5198−A及び5198−Bへの分割の開始前にディスプレイ112の下部から移動される。
【0379】
いくつかの実施形態において、タッチセンシティブ面で第1のジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、キーボードをディスプレイの下部から移動している間に分割キーボードに変換する非分割キーボードのアニメーションを表示する(1410)。例えば
図5PPP及び
図5QQQは、非分割キーボード5008から分割キーボード5198へのアニメーション化された遷移の瞬間を示す。
【0380】
いくつかの実施形態において、アプリケーションコンテンツ領域及びディスプレイの下部から離れて配置される分割キーボードをディスプレイに同時に表示している間、デバイスは、タッチセンシティブ面で第2のジェスチャ(例えば、分割キーボードに対応するタッチセンシティブ面上の場所における下方向のフリックジェスチャ又はドラッグジェスチャ、あるいは
図5RRRのキー5018等の分割キーボードの事前定義済みのキーの場所に対応するタッチセンシティブ面上の場所において開始する下方向のドラッグジェスチャ)を検出する。タッチセンシティブ面で第2のジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、分割キーボードを非分割キーボードに変換し、第2のジェスチャに従って非分割キーボードをディスプレイの下部に移動する(1412)。例えば
図5RRRにおいて、分割キーボード5198はディスプレイ112に表示される。分割キーボード5198は、ディスプレイ112の下部から離れて表示される。ディスプレイ112の下部に向かう下方向の移動5204を含むジェスチャ5202は、ディスプレイ112で検出される。ジェスチャ5202の検出に応答して、
図5SSS及び
図5TTT、並びに
図5OOOに示すように、分割キーボード5198は非分割キーボード5008に変換され、非分割キーボード5008はディスプレイ112の下部に移動される。
【0381】
いくつかの実施形態において、タッチセンシティブ面で第2のジェスチャを検出することに応答して且つ分割キーボードを非分割キーボードに変換する前に、デバイスは、第2のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上でディスプレイの下部に向かって非分割キーボードを移動する(1414)。例えば
図5SSSにおいて、分割キーボード5198は、分割キーボード部分5198−A及び5198−Bのマージの開始前にディスプレイ112の下部に向かって移動される。
【0382】
いくつかの実施形態において、タッチセンシティブ面で第2のジェスチャを検出することに応答して、デバイスは、ディスプレイの下部に向かってキーボードを移動している間に非分割キーボードに変換する分割キーボードのアニメーションを表示する(1416)。例えば
図5SSS及び
図5TTTは、分割キーボード5198から非分割キーボード5008へのアニメーション化された遷移の瞬間を示す。
【0383】
いくつかの実施形態によると、
図15は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1500を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図15に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0384】
図15に示すように、電子デバイス1500は、第1のテキスト入力領域及び非分割キーボードを同時に表示するように構成された表示ユニット1502と、ユーザジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット1504と、表示ユニット1502及びタッチセンシティブ面ユニット1504に結合された処理ユニット1506とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット1506は、検出ユニット1508と、置換ユニット1510と、入力ユニット1512と、表示有効ユニット1514とを含む。
【0385】
処理ユニット1506は、タッチセンシティブ面ユニット1504でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1508を用いて)、且つタッチセンシティブ面ユニット1504でジェスチャを検出することに応答して、非分割キーボードを統合入力領域に置換する(例えば、置換ユニット1510を用いて)ように構成される。統合入力領域は、分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む。
【0386】
いくつかの実施形態において、統合入力領域は第2のテキスト入力領域を含む。
【0387】
いくつかの実施形態において、第1のテキスト入力領域は、第1のサイズでテキストを表示するテキスト入力領域であり、第2のテキスト入力領域は、第1のサイズより大きな第2のサイズで第1のテキスト入力領域にテキストの一部を表示するテキスト入力領域である。
【0388】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1506は、統合入力領域を表示している間に分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1504上の場所においてジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1508を用いて)、且つ分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1504上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット1502の第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に対応する文字を入力して同時表示を有効にする(例えば、入力ユニット1512及び表示有効ユニット1514を用いて)ように構成される。
【0389】
いくつかの実施形態において、電子デバイス1500はポータブル電子デバイスである。
【0390】
いくつかの実施形態において、表示ユニット1502は、タッチセンシティブ面ユニット1504を含むタッチセンシティブディスプレイユニットである。
【0391】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、表示ユニット1502上の非分割キーボードの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1504上の場所における複数の指のピンチアウトジェスチャである。
【0392】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、キーボード選択アイコンに対するタップジェスチャである。
【0393】
いくつかの実施形態において、非分割キーボードを統合入力領域に置換することは、非分割キーボードを統合入力領域に遷移するアニメーションの表示を有効にすることを含む。
【0394】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1506は、統合入力領域を表示している間にタッチセンシティブ面ユニット1504で第2のジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1508を用いて)、且つタッチセンシティブ面ユニット1504で第2のジェスチャを検出することに応答して、統合入力領域を非分割キーボードに置換する(例えば、置換ユニット1510を用いて)ように構成される。
【0395】
いくつかの実施形態において、第2のジェスチャは、表示ユニット1502の統合入力領域の場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1504上の場所における複数の指のピンチジェスチャである。
【0396】
いくつかの実施形態において、第2のジェスチャは、キーボード選択アイコンに対するタップジェスチャである。
【0397】
いくつかの実施形態において、統合入力領域を非分割キーボードに置換することは、統合入力領域を非分割キーボードに遷移するアニメーションの表示を有効にすることを含む。
【0398】
いくつかの実施形態によると、
図16は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1600を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図16に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0399】
図16に示すように、電子デバイス1600は、第1の複数のキーを含む第1のキーボードを表示するように構成された表示ユニット1602と、ユーザジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット1604と、表示ユニット1602及びタッチセンシティブ面ユニット1604に結合された処理ユニット1606とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット1606は、検出ユニット1608と、起動ユニット1610と、置換ユニット1612と、維持ユニット1614と、無効ユニット1616とを含む。
【0400】
処理ユニット1606は、第1のキーボードの第1のキーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1604上の場所において第1の時間にキー起動ジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1608を用いて)、第1の時間にキー起動ジェスチャを検出することに応答して第1のキーを起動し(例えば、起動ユニット1610を用いて)、第1の時間の後の第2の時間にタッチセンシティブ面ユニット1604でキーボード選択ジェスチャに対応する1つ以上の接触を検出し(例えば、検出ユニット1608を用いて)、第1の時間の後の第2の時間にキーボード選択ジェスチャに対応する1つ以上の接触を検出することに応答して、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を超える場合に表示ユニット1602で第1のキーボードを第2のキーボードに置換し(例えば、置換ユニット1612を用いて)、且つ第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を下回る場合に表示ユニット1602上の第1のキーボードの表示を維持する(例えば、維持ユニット1614を用いて)ように構成される。
【0401】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1606は、第1の時間にキー起動ジェスチャを検出することに応答して、キーボード選択ジェスチャに対するジェスチャレコグナイザを事前定義済みの期間無効にする(例えば、無効ユニット1616を用いて)ように構成される。
【0402】
いくつかの実施形態において、電子デバイス1600はポータブル電子デバイスである。
【0403】
いくつかの実施形態において、表示ユニット1602は、タッチセンシティブ面ユニット1604を含むタッチセンシティブディスプレイユニットである。
【0404】
いくつかの実施形態において、キーボード選択ジェスチャは、表示ユニット1602上の第1のキーボードの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1604上の場所における複数の指のジェスチャである。
【0405】
いくつかの実施形態において、第1のキーボードを第2のキーボードに置換することは、第1のキーボードを第2のキーボードに遷移するアニメーションの表示を有効にすることを含む。
【0406】
いくつかの実施形態によると、
図17は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1700を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図17に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0407】
図17に示すように、電子デバイス1700は、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む統合入力領域を同時に表示するように構成された表示ユニット1702と、ユーザ接触及びユーザ接触の移動を受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット1704と、表示ユニット1702及びタッチセンシティブ面ユニット1704に結合された処理ユニット1706とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット1606は、検出ユニット1708と、移動ユニット1710とを含む。
【0408】
処理ユニット1706は、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット1704で第1の接触を検出し(例えば、検出ユニット1708を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット1704に沿って第1の接触の移動を検出し(例えば、検出ユニット1708を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット1704に沿って第1の接触の移動を検出することに応答して、第1の接触の移動が第1の移動閾値を超える場合に第1の接触の移動に従って表示ユニット1702の統合入力領域を移動し(例えば、移動ユニット1710を用いて)、分割キーボードに対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット1704で第1の接触とは異なる第2の接触を検出し(例えば、検出ユニット1708を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット1704に沿って第2の接触の移動を検出し(例えば、検出ユニット1708を用いて)、且つタッチセンシティブ面ユニット1704に沿って第2の接触の移動を検出することに応答して、第2の接触の移動が第1の移動閾値より高い第2の移動閾値を超える場合に第2の接触の移動に従って表示ユニット1702の統合入力領域を移動する(例えば、移動ユニット1710を用いて)ように構成される。
【0409】
いくつかの実施形態において、それぞれの移動閾値は、統合入力領域の垂直中心線からのそれぞれの接触の水平距離の関数である。
【0410】
いくつかの実施形態において、統合入力領域は、表示ユニット1702上の垂直移動に制限され、それぞれの接触に対する移動閾値を超える場合にそれぞれの接触の移動の垂直成分に従って移動する。
【0411】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側及び分割キーボードの右側は、統合入力領域の移動中に統合入力領域内で互いに対する固定の位置を維持する。
【0412】
いくつかの実施形態によると、
図18は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1800を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図18に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0413】
図18に示すように、電子デバイス1800は、第1のサイズのアプリケーションコンテンツ領域及び表示ユニット1802の下部にあるキーボードを含む入力領域であり、第1のサイズのアプリケーションコンテンツ領域に隣接し且つその領域とは別個の入力領域を同時に表示するように構成された表示ユニット1802と、ユーザジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット1804と、表示ユニット1802及びタッチセンシティブ面ユニット1804に結合された処理ユニット1806とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット1806は、検出ユニット1808と、移動ユニット1810と、拡大ユニット1812とを含む。
【0414】
処理ユニット1806は、タッチセンシティブ面ユニット1804でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1808を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット1804でジェスチャを検出することに応答して、アプリケーションコンテンツ領域上で表示ユニット1802の下部から入力領域を移動し(例えば、移動ユニット1810を用いて)、且つアプリケーションコンテンツ領域を第1のサイズより大きな第2のサイズに拡大する(例えば、拡大ユニット1812を用いて)ように構成される。
【0415】
いくつかの実施形態において、アプリケーションコンテンツ領域の第1のサイズは第1の高さを有し、アプリケーションコンテンツ領域の第2のサイズは第2の高さを有し、入力領域は入力領域の高さを有し、第2の高さは、入力領域の高さに等しい量だけ第1の高さより高い。
【0416】
いくつかの実施形態によると、
図19は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1900を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図19に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0417】
図19に示すように、電子デバイス1900は、テキスト入力領域、複数のキーの行を含む分割キーボードの左側及び対応する複数のキーの行を含む分割キーボードの右側を同時に表示するように構成された表示ユニット1902と、ユーザジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット1904と、表示ユニット1902及びタッチセンシティブ面ユニット1904に結合されるように構成された処理ユニット1906とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット1906は、検出ユニット1908と、エンタリングユニット1910と、放棄ユニット1912とを含む。
【0418】
処理ユニット1906は、分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面ユニット1904上の場所においてジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1908を用いて)、且つ分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面ユニット1904上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力する(例えば、エンタリングユニット1910を用いて)ように構成される。
【0419】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側のそれぞれの行の右端のキーに隣接し且つその右側にある事前定義済みの領域は、分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する非表示のキー起動領域である。
【0420】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1906は、分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面ユニット1904上の場所においてジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1908を用いて)、且つ分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域に対応するタッチセンシティブ面ユニット1904上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力する(例えば、エンタリングユニット1910を用いて)ように構成される。
【0421】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの右側のそれぞれの行の左端のキーに隣接し且つその左側にある事前定義済みの領域は、分割キーボードの左側の対応するそれぞれの行の右端のキーに対応する非表示のキー起動領域である。
【0422】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1906は、ジェスチャの検出前に分割キーボードの可視キーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット1904上の場所において第1の時間にキー起動ジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1908を用いて)、第1の時間の後の第2の時間にジェスチャを検出することに応答して、第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を下回る場合に分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力し(例えば、エンタリングユニット1910を用いて)、且つ第2の時間が第1の時間の後の事前定義済みの期間を超える場合に分割キーボードの右側の対応するそれぞれの行の左端のキーに対応する文字をテキスト入力領域に入力するのを放棄する(例えば、放棄ユニット1912を用いて)ように構成される。
【0423】
いくつかの実施形態によると、
図20は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス2000を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図20に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0424】
図20に示すように、電子デバイス2000は、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間にある第2のテキスト入力領域を含む中央部分を含む統合入力領域を同時に表示するように構成された表示ユニット2002と、ユーザジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット2004と、表示ユニット2002及びタッチセンシティブ面ユニット2004に結合された処理ユニット2006とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、検出ユニット2008と、表示有効ユニット2010と、入力ユニット2012と、移動ユニット2014と、実行ユニット2016と、選択ユニット2018と、作成ユニット2020と、書式設定ユニット2022と、エンタリングユニット2024とを含む。
【0425】
処理ユニット2006は、分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット2004上の場所においてジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ分割キーボードの文字キーの場所に対応するタッチセンシティブ面ユニット2004上の場所においてジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット2002の第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に対応する文字を入力して同時表示を有効にする(例えば、入力ユニット2012及び表示有効ユニット2010を用いて)ように構成される。
【0426】
いくつかの実施形態において、第1のテキスト入力領域は第1のサイズでテキストを表示し、第2のテキスト入力領域は、第1のサイズより大きな第2のサイズで第1のテキスト入力領域にテキストの一部を表示する。
【0427】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の幅は、表示ユニット2002の幅と同一である。
【0428】
いくつかの実施形態において、分割キーボードの左側及び分割キーボードの右側は、統合入力領域の移動中に統合入力領域内で互いに対する固定の位置を維持する。
【0429】
いくつかの実施形態において、第2のテキスト入力領域は、テキストが入力される時に表示ユニット2002に静止したままの挿入点を含む。
【0430】
いくつかの実施形態において、第2のテキスト入力領域は挿入点を含み、処理ユニット2006は、第2のテキスト入力領域の挿入点に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ第2のテキスト入力領域の挿入点に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャに従って第2のテキスト入力領域の挿入点を移動する(例えば、移動ユニット2014を用いて)ように構成される。
【0431】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御の表示を有効にし、(例えば、表示有効ユニット2010を用いて)、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つテキスト編集制御に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャに従ってテキスト編集コマンドを実行する(例えば、実行ユニット2016を用いて)ように構成される。
【0432】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の中央部分のテキスト編集制御は、第1のテキスト入力領域に対応するテキスト編集制御を有する。
【0433】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分のユーザが選択可能な入力要素の表示を有効にし(例えば、表示有効ユニット2010)、統合入力領域の中央部分のユーザが選択可能な入力要素に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つユーザが選択可能な入力要素に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、ユーザが選択可能な入力要素を選択する(例えば、選択ユニット2018を用いて)ように構成される。
【0434】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、ポップアップビューの表示を有効にする(例えば、表示有効ユニット2010を用いて)ように構成される。
【0435】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004で複数のジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に複数のジェスチャに対応する文字を入力する(例えば、エンタリングユニット2024を用いて)ように構成される。
【0436】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004で複数のジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ複数のジェスチャに従って描画を行う(例えば、作成ユニット2020を用いて)ように構成される。
【0437】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分の提案語の表示を有効にし(例えば、表示有効ユニット2010を用いて)、提案語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ提案語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004に対するジェスチャに従ってテキスト編集コマンドを実行する(例えば、実行ユニット2016を用いて)ように構成される。
【0438】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分の複数の絵文字の表示を有効にし(例えば、表示有効ユニット2010を用いて)、複数の絵文字のうちの1つに対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ絵文字に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット2002の第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域に絵文字を入力して表示を有効にする(例えば、入力ユニット2012及び表示有効ユニット2010を用いて)ように構成される。
【0439】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、統合入力領域の中央部分の複数のユニコード文字の表示を有効にし(例えば、表示有効ユニット2010を用いて)、複数のユニコード文字のうちの1つに対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つユニコード文字に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット2002の第1のテキスト入力領域及び第2のテキスト入力領域にユニコード文字を入力して表示を有効にする(例えば、入力ユニット2012及び表示有効ユニット2010を用いて)ように構成される。
【0440】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、テキストの範囲を選択する(例えば、選択ユニット2018を用いて)ように構成される。
【0441】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2006は、第2のテキスト入力領域の1つ以上の単語に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2008を用いて)、且つ第2のテキスト入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2004でジェスチャを検出することに応答して、1つ以上の単語を書式設定する(例えば、書式設定ユニット2022を用いて)ように構成される。
【0442】
いくつかの実施形態において、統合入力領域の中央部分の入力要素は、ユーザが設定可能である。
【0443】
いくつかの実施形態によると、
図21は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス2100を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図21に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0444】
図21に示すように、電子デバイス2100は、1つ以上のテキスト入力領域を含むアプリケーションコンテンツ領域及びアプリケーションコンテンツ領域上に表示されるキーボードを含む入力領域を同時に表示するように構成された表示ユニット2102と、表示ユニット2102及びタッチセンシティブ面ユニット2104に結合された処理ユニット2106とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット2106は、検出ユニット2108と、移動ユニット2110とを含む。
【0445】
処理ユニット2106は、表示ユニットの入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2104でドラッグジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2108を用いて)、ドラッグジェスチャの検出に応答して、ドラッグジェスチャに従って表示ユニット2102の入力領域を移動し(例えば、移動ユニット2110を用いて)、表示ユニット2102の入力領域に対応する場所におけるタッチセンシティブ面ユニット2104でフリックジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2108を用いて)、且つフリックジェスチャの検出に応答して、入力領域がアプリケーションコンテンツ領域のテキスト入力領域に隣接し且つその真下の場所で停止するように、フリックジェスチャに従って慣性で表示ユニット2102の入力領域を移動する(例えば、移動ユニット2110を用いて)ように構成される。
【0446】
いくつかの実施形態において、フリックジェスチャに従って慣性で表示ユニット2102の入力領域を移動することは、フリックジェスチャに基づいて入力領域の軌道を算出することと、事前定義済みの候補基準を満たすアプリケーションコンテンツ領域の1つ以上のテキスト入力領域を検索することと、1つ以上のテキスト入力領域候補が見つけられる場合に入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域としてそれぞれのテキスト入力領域候補を識別し、それに応じて軌道を調整することとを含む。
【0447】
いくつかの実施形態において、それぞれのテキスト入力領域候補は、軌道の終点までのそれぞれのテキスト入力領域候補の近さに基づいて入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域として識別される。
【0448】
いくつかの実施形態において、軌道は、入力領域のシミュレートされた物理的性質に基づいて算出される。
【0449】
いくつかの実施形態において、それぞれのテキスト入力領域が起動の終点の事前定義済みの距離内にある場合、候補基準は、それぞれのテキスト入力領域に対して満たされる。
【0450】
いくつかの実施形態において、入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域としてテキスト入力領域候補の1つを識別することは、軌道の終点に最近接するそれぞれのテキスト入力領域候補を入力領域が隣接し且つ真下で停止するテキスト入力領域として選択することを含む。
【0451】
いくつかの実施形態によると、
図22は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス2200を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図22に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0452】
図22に示すように、電子デバイス2200は、第1のテキスト入力領域、並びに分割キーボードの左側の左部分、分割キーボードの右側の右部分及び左部分と右部分との間の中央部分を含む統合入力領域を同時に表示するように構成された表示ユニット2202と、ユーザ入力を受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット2204と、表示ユニット2202及びタッチセンシティブ面ユニット2204に結合された処理ユニット2206とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット2206は、検出ユニット2208と、開始ユニット2210と、調整ユニット2212と、終了ユニット2214と、縮小ユニット2216と、拡大ユニット2218とを含む。
【0453】
処理ユニット2206は、タッチセンシティブ面ユニット2204で第1の入力を検出し(例えば、検出ユニット2208を用いて)、第1の入力の検出に応答して統合入力領域に対する再構成モードを開始し(例えば、開始ユニット2210を用いて)、統合入力領域に対する再構成モードの間、第1の親指及び/又は第2の親指による第2の入力を検出し(例えば、検出ユニット2208を用いて)、第2の入力の検出に応答して統合入力領域の分割キーボードの左側及び右側のうちの少なくとも一方のサイズを調整し(例えば、調整ユニット2212を用いて)、第3の入力を検出し(例えば、検出ユニット2208を用いて)、且つ第3の入力の検出に応答して統合入力領域に対する再構成モードを終了する(例えば、終了ユニット2214を用いて)ように構成される。
【0454】
いくつかの実施形態において、第1の入力は、第1の親指及び第1親指とは異なる第2の親指を含む。
【0455】
いくつかの実施形態において、第3の入力は、第1の親指及び/又は第2の親指を含む。
【0456】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、表示ユニット2202の左垂直側に向かう左の親指の水平移動を含み、処理ユニット2206は、表示ユニット2202の左垂直側に向かう左の親指の水平移動を検出することに応答して、分割キーボードの左側を縮小する(例えば、縮小ユニット2216を用いて)ように構成される。
【0457】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、表示ユニット2202の左垂直側からの左の親指の水平移動を含み、処理ユニット2206は、表示ユニット2202の左垂直側からの左の親指の水平移動を検出することに応答して、分割キーボードの左側を拡大する(例えば、拡大ユニット2218を用いて)ように構成される。
【0458】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、第1の親指に最近接する表示ユニット2202の垂直側に向かう第1の親指の水平移動を含み、処理ユニット2206は、第1の親指に最近接する表示ユニット2202の垂直側に向かう第1の親指の水平移動を検出することに応答して、分割キーボードの左側及び右側を縮小する(例えば、縮小ユニット2216を用いて)ように構成される。
【0459】
いくつかの実施形態において、第2の入力は、第1の親指に最近接する表示ユニット2202の垂直側からの第1の親指の水平移動を含み、処理ユニット2206は、第1の親指に最近接する表示ユニット2202の垂直側からの第1の親指の水平移動を検出することに応答して、分割キーボードの左側及び右側を拡大する(例えば、拡大ユニット2218を用いて)ように構成される。
【0460】
いくつかの実施形態によると、
図23は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス2300を示す機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現されてもよい。
図23に説明する機能ブロックが上述の本発明の原理を実現するために組み合わされてもよく、あるいはサブブロックに分離されてもよいことは、当業者により理解される。従って、本明細書の説明は、本明細書において説明する機能ブロックの考えられるあらゆる組合せ又は分離、あるいは更なる定義をサポートしてもよい。
【0461】
図23に示すように、電子デバイス2300は、アプリケーションコンテンツ領域及び表示ユニット2302の下部に配置される非分割キーボードを同時に表示するように構成された表示ユニット2302と、ジェスチャを受信するように構成されたタッチセンシティブ面ユニット2304と、表示ユニット2302及びタッチセンシティブ面ユニット2304に結合された処理ユニット2306とを備える。いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、検出ユニット2308と、変換ユニット2310と、移動ユニット2312と、表示有効ユニット2314とを含む。
【0462】
処理ユニット2306は、タッチセンシティブ面ユニット2304で第1のジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2308を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット2304で第1のジェスチャを検出することに応答して、非分割キーボードを分割キーボードに変換し(例えば、変換ユニット2310を用いて)、且つ第1のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上で表示ユニット2302の下部から分割キーボードを移動する(例えば、移動ユニット2312を用いて)ように構成される。
【0463】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、タッチセンシティブ面ユニット2304で第1のジェスチャを検出することに応答して且つ非分割キーボードを分割キーボードに変換する前に、第1のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上で表示ユニット2302の下部から非分割キーボードを移動する(例えば、移動ユニット2312を用いて)ように構成される。
【0464】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、タッチセンシティブ面ユニット2304で第1のジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット2302の下部からキーボードを移動している間に分割キーボードに変換する非分割キーボードのアニメーションの表示を有効にする(例えば、表示有効ユニット2314を用いて)ように構成される。
【0465】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、アプリケーションコンテンツ領域及び表示ユニット2302の下部から離れて配置される分割キーボードを表示ユニット2302に同時に表示している間、タッチセンシティブ面ユニット2304で第2のジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2308を用いて)、タッチセンシティブ面ユニット2304で第2のジェスチャを検出することに応答して、分割キーボードを非分割キーボードに変換し(例えば、変換ユニット2310を用いて)、且つ第2のジェスチャに従って非分割キーボードを表示ユニット2302の下部に移動する(例えば、移動ユニット2312を用いて)ように構成される。
【0466】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、タッチセンシティブ面ユニット2304で第2のジェスチャを検出することに応答して且つ分割キーボードを非分割キーボードに変換する前に、第2のジェスチャに従ってアプリケーションコンテンツ領域上で表示ユニット2302の下部に向かって非分割キーボードを移動する(例えば、移動ユニット2312を用いて)ように構成される。
【0467】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2306は、タッチセンシティブ面ユニット2304で第2のジェスチャを検出することに応答して、表示ユニット2302の下部に向かってキーボードを移動している間に非分割キーボードに変換する分割キーボードのアニメーションの表示を有効にする(例えば、表示有効ユニット2314を用いて)ように構成される。
【0468】
上述した情報処理方法における動作は、汎用プロセッサ又は特定用途向けチップ等の情報処理装置における1つ以上の機能モジュールを実行することにより実現されてもよい。これらのモジュール、これらのモジュールの組み合わせ及び/又は汎用ハードウェアとのそれらの組み合わせ(例えば、
図1A及び
図3に関して上述したような)は全て、本発明の保護の範囲に含まれる。
【0469】
図6A及び
図6B、
図7A及び
図7B、
図8A及び
図8B、
図9、
図10A及び
図10B、
図11A〜
図11D、
図12A及び
図12B、
図13A及び
図13B、並びに
図14を参照して上述した動作は、
図1A及び
図1Bに示した構成要素により実現されてもよい。例えば検出動作604及び置換動作610は、事象ソータ170、事象レコグナイザ180及び事象ハンドラ190により実現されてもよい。事象ソータ170の事象モニタ171はタッチセンシティブディスプレイ112で接触を検出し、事象ディスパッチャモジュール174は事象情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1の各事象レコグナイザ180は、事象情報を各事象定義186と比較し、タッチセンシティブ面上の第1の場所における第1の接触がユーザインタフェースにおけるオブジェクトの選択等の事前定義済みの事象又はサブ事象に対応するかを判定する。事前定義済みの各事象又はサブ事象が検出された場合、事象レコグナイザ180は、事象又はサブ事象の検出と関連付けられた事象ハンドラ190を起動する。事象ハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するためにデータ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用してもよく、あるいは呼び出してもよい。いくつかの実施形態において、事象ハンドラ190は、各GUI更新部178にアクセスし、アプリケーションにより表示されているものを更新する。同様に、他の処理が
図1A及び
図1Bに示す構成要素に基づいて実現されうる方法は、当業者には明らかとなるだろう。
【0470】
説明の目的で、特定の実施形態を参照して上記説明を行った。しかし、上記の例示的な説明は、本発明を網羅すること又は開示された厳密な形式に限定することを意図しない。多くの変更及び変形が上記教示に鑑みて可能である。本発明の原理及びその実際的な応用例を最適に説明するために実施形態を選択して説明した。これにより、当業者は、考えられる特定の用途に適するような本発明及び種々の変更を含む種々の実施形態を最適に利用できる。