(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873555
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料ならびにその調製および使用
(51)【国際特許分類】
C09D 161/10 20060101AFI20160216BHJP
C09D 163/00 20060101ALI20160216BHJP
C09D 175/04 20060101ALI20160216BHJP
C09D 167/00 20060101ALI20160216BHJP
C09D 161/24 20060101ALI20160216BHJP
C09D 7/12 20060101ALI20160216BHJP
B05D 1/26 20060101ALI20160216BHJP
B05D 7/14 20060101ALI20160216BHJP
C23C 26/00 20060101ALI20160216BHJP
B41M 5/00 20060101ALI20160216BHJP
B41M 5/50 20060101ALI20160216BHJP
B41M 5/52 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
C09D161/10
C09D163/00
C09D175/04
C09D167/00
C09D161/24
C09D7/12
B05D1/26 Z
B05D7/14 101A
C23C26/00 A
B41M5/00 B
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-519398(P2014-519398)
(86)(22)【出願日】2012年7月12日
(65)【公表番号】特表2014-521760(P2014-521760A)
(43)【公表日】2014年8月28日
(86)【国際出願番号】CN2012078554
(87)【国際公開番号】WO2013007203
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2014年3月7日
(31)【優先権主張番号】201110196393.4
(32)【優先日】2011年7月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】506281853
【氏名又は名称】中国科学院化学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(72)【発明者】
【氏名】宋 延林
(72)【発明者】
【氏名】楊 明
(72)【発明者】
【氏名】周 海華
(72)【発明者】
【氏名】楊 聯明
(72)【発明者】
【氏名】李 剛
【審査官】
安藤 達也
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−505772(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/043139(WO,A1)
【文献】
特表2004−507389(JP,A)
【文献】
特開2006−069136(JP,A)
【文献】
特開昭51−139401(JP,A)
【文献】
特開昭58−008696(JP,A)
【文献】
特開平11−105444(JP,A)
【文献】
特開平11−277928(JP,A)
【文献】
特開2002−248877(JP,A)
【文献】
特開2003−231374(JP,A)
【文献】
特開2004−066772(JP,A)
【文献】
特開2006−276385(JP,A)
【文献】
国際公開第01/045959(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09D1/00〜C09D201/10
B05D1/00〜B05D7/26
B41M5/00〜B41M5/52
C23C26/00〜C23C26/02
B41N1/00〜B41N1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーティング材料の総重量に基づいて、
ポリマー 5〜40wt%
ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子 5〜30wt%
有機溶媒 残余量
からなり、
ポリマーが、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ならびに尿素−ホルムアルデヒド樹脂からなる群より選択される少なくとも1つであり、
酸化物が、酸化亜鉛、アルミナ、チタニア、シリカ、酸化カドミウム、セリアおよび酸化ジルコニウムからなる群より選択される少なくとも1つである
インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料。
【請求項2】
ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子が5nm〜3,000nmの範囲内の平均粒径を有する
請求項1に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料。
【請求項3】
有機溶媒が、エステル、アセトン、ブタノン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、アルカン、トルエン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチルエーテル、N−メチルピロリドンおよびテトラヒドロフランからなる群より選択される少なくとも1つである
請求項1に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料。
【請求項4】
エステルが、酢酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸エチルおよび酢酸ブチルからなる群より選択される少なくとも1つである
請求項3に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料。
【請求項5】
アルカンが、n−ヘプタン、n−ヘキサン、n−ペンタンおよびシクロヘキサンからなる群より選択される少なくとも1つである
請求項3に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の調製方法であって、
コーティング材料が得られるように、コーティング材料の総重量に基づいて、5〜40wt%の量のポリマー、5〜30wt%の量のナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子ならびに残余量の有機溶媒を、室温で撹拌しながら混合するステップを含み、
ポリマーが、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ならびに尿素−ホルムアルデヒド樹脂からなる群より選択される少なくとも1つであり、
酸化物が、酸化亜鉛、アルミナ、チタニア、シリカ、酸化カドミウム、セリアおよび酸化ジルコニウムからなる群より選択される少なくとも1つである
方法。
【請求項7】
ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子が5nm〜3,000nmの範囲内の平均粒径を有する
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていない清浄なアルミニウムプレートの表面に、スピンコーティングまたはロールコーティングによって、コーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことを含む
請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷プレートの分野に関連し、良好な耐摩耗性およびインク受理性を有するアルミニウム基材、特にインクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料、ならびにその調製方法および使用に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート(CTP)技術は、インクジェット印刷装置を利用して画像を印刷基材に直接吹き付ける技術である。
現在、印刷基材には主にアルミニウム基材が応用されている。
アルミニウム基材の耐久性および解像度を改良するために、アルミニウムプレートには、通常、陽極酸化およびグレイニング処理を施すことで、その表面に一定の粗度が形成される(特許文献1参照)。
陽極酸化処理の過程で、アルミニウムプレートは必然的に大量の酸およびアルカリで前処理されるが、酸およびアルカリの廃液は比較的深刻な環境汚染を引き起こしがちであるばかりでなく、仕上がった基材の総製造原価を増加させる傾向にある。
特許文献2には、水溶性天然ポリマーおよび水溶性合成ポリマーを受像層に適用することが開示されているが、そのアルミニウム基材は依然として陽極酸化の処理を必要とする。
【0003】
本発明の主目的は、ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子をポリマーに添加し、次に、アルミニウムプレートの表面に一定の粗度が形成されるように、得られたコーティング材料をアルミニウムプレートの表面に適用することによって、陽極酸化処理を回避し、環境を保護することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第85100875号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第1295307号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の目的は、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料であって、そのコーティング材料を伴うアルミニウム基材が、グレイニングおよび陽極酸化処理を受けたアルミニウム基材の代用品になり、かつグレイニング処理および陽極処理したアルミニウム基材と類似する性能を有しうるようなコーティング材料を提供し、それによって、陽極酸化の過程で生じる酸およびアルカリの廃液が環境を汚染するのを防止するという目標を達成することである。
【0006】
本発明の第2の目的は、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の調製方法を提供することである。
【0007】
本発明の第3の目的は、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の使用を提供することである。
【0008】
本発明の目標は、電解グレイニングおよび陽極酸化処理を回避すると同時に、ポリマーとナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子とを含むコーティング材料をアルミニウムプレートの表面に適用することにより、結果として得られるアルミニウム基材に、グレイニング処理および陽極処理したアルミニウム基材と類似する性能を持たせることにある。
本発明では、アルミニウムプレートの表面に適当な粗さが形成されるように、ポリマーの接着性を利用して、アルミニウムプレートの表面にナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子を付着させる。
得られたアルミニウム基材はインクの吸収および保水性にとって有益であり、これにより、陽極酸化処理の過程が引き金を引く環境汚染は回避される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、コーティング材料の総重量に基づいて
ポリマー 5〜40wt%
ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子 5〜30wt%
有機溶媒 残余量
を含む、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料を提供する。
【0010】
ポリマーは、接着および薄膜形成の役割を果たすことができるさまざまなよく使用されるポリマーであってよい。
好ましくは
、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、
ならびに尿素−ホルムアルデヒド樹
脂からなる群より選択される少なくとも1つであることができる
。
【0011】
エポキシ樹脂は、当分野においてよく使用されるさまざまなエポキシ樹脂であってよく、制約は何もない。
例えばエポキシ樹脂は、グリシジルエーテルエポキシ樹脂、グリシジルエステルエポキシ樹脂、グリシジルアミンエポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂または脂環式エポキシ樹脂であってよい。
【0012】
ポリエステルは当分野においてよく使用されるさまざまなポリエステルであってよい。
例えばポリエステルは飽和ポリエステル樹脂および不飽和ポリエステル樹脂から選択される少なくとも1つであることができる。
【0013】
ポリウレタンは、イソシアネートとヒドロキシル基を有する化合物との縮合によって得られる当分野においてよく使用されるさまざまな樹脂であってよく、イソシアネートと、ヒドロキシル基を有する化合物とは、当分野における従来の選択であってよい。
例えばイソシアネートは、トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネートおよび1,4−シクロヘキサンジイソシアネートからなる群より選択される少なくとも1つであることができる。
ヒドロキシル基を有する化合物は、ポリカーボネートジオール、ポリエーテルトリオール、ポリエーテルジオール(例えばポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびポリエチレングリコール)、ポリエステルジオールおよびポリアクリレートポリオールからなる群より選択される少なくとも1つであることができる。
【0014】
酸化物は、酸化亜鉛、アルミナ、チタニア、シリカ、酸化カドミウム、セリアおよび酸化ジルコニウムからなる群より選択される少なくとも1つである。
【0015】
ナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子は、5nm〜3,000nmの範囲内の平均粒径を有する。
平均粒径は体積平均粒径であり、Jinan Winner Particle Technology Co.,Ltd.から市販されているWinner2000ZD型レーザー粒子分析計によって測定される
。
【0016】
有機溶媒は、エステル、アセトン、ブタノン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、アルカン(例えば5〜20個の炭素原子を有する線状アルカンまたはシクロアルカン)、トルエン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル(例えばエチレングリコールモノメチルエーテルおよびエチレングリコールジメチルエーテル)、プロピレングリコールメチルエーテル(例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールジメチルエーテル)、ジエチルエーテル、N−メチルピロリドンおよびテトラヒドロフランからなる群より選択される少なくとも1つである。
【0017】
エステルは、酢酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル(例えばギ酸イソプロピル)、酢酸エチルおよび酢酸ブチル(例えば酢酸n−ブチル)からなる群より選択される少なくとも1つである。
【0018】
アルカンは、n−ヘプタン、n−ヘキサン、n−ペンタンおよびシクロヘキサンからなる群より選択される少なくとも1つである。
【0019】
本発明は、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の調製方法であって、コーティング材料が得られるように、コーティング材料の総重量に基づいて、5〜40wt%の量のポリマー、5〜30wt%の量のナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子ならびに残余量の有機溶媒を、室温で撹拌しながら混合するステップを含む方法も提供する。
【0020】
本発明は、アルミニウムプレートの表面に一定の粗さを持たせるために、電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていない清浄な(アセトンおよび水ですすいでもよい)アルミニウムプレートの表面に、スピンコーティングまたはロールコーティングによって、本願のコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことを含む、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料の使用を、さらに提供する。
本発明のコーティング材料が、作業要件を満たすのに十分な接着力でアルミニウムプレートの表面にコーティング層を形成することができる限り、ベーキングの条件に関して特別な制約はない。
【0021】
本発明のコーティング材料は、原材料が安価であり、調製方法が簡単であるという利点を有する。
本発明のコーティング材料を使用することにより、陽極酸化の過程で生じる酸およびアルカリの廃液が引き起こす環境汚染を回避することができる。
本発明のコーティング材料をスピンコーティングまたはロールコーティングによってアルミニウムプレートの表面に直接適用すると、得られたアルミニウム基材は望ましいインク吸収性および保水性を有するので、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート工程にそのまま使用することができ、それゆえに、後処理のステップを省くことができる。
本発明のコーティング材料とアルミニウムプレートとの間の接着力は良好である。
本発明のコーティング材料が適用されたアルミニウムプレートの表面は、コーティング材料中にナノサイズおよび/またはミクロンサイズの酸化物粒子が存在するので、高い比表面エネルギーを示し、結果として、インク吸収性の要求と環境保護の要求とをどちらも満たす。
加えて、本発明のコーティング材料を伴うアルミニウム基材の表面は良好な耐摩耗性を有すると共に、コーティング層の表面での水滴の接触角を観察することによって示されるとおり、通常のPS基材の親水性に近いかそれを上回る親水性を示し、これにより、陽極酸化処理の過程が引き金を引く環境汚染を回避する。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0022】
コーティング材料の総重量に基づいて、5wt%の量のフェノール系樹脂(Liaoning Province Star Harbor Friction Materials Co.,Ltd.から市販されているモデル2123)、30wt%の量の酸化亜鉛(3,000nmの平均粒径を有するもの)および残余量のエチレングリコールモノエチルエーテルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0023】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにスピンコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例2】
【0024】
コーティング材料の総重量に基づいて、40wt%の量のフェノール系樹脂(Qingdao Dechen Chemical Co.,Ltd.から市販されているモデル2402)、30wt%の量のアルミナ(5nmの平均粒径を有するもの)および残余量のプロピレングリコールメチルエーテルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0025】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにスピンコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例3】
【0026】
コーティング材料の総重量に基づいて、25wt%の量のMMA−BMA−MAコポリマー樹脂(Xi’an Organic Chemical Industry Plantから市販されているもので、35wt%の固形分と、中国の国家標準規格GB/T1723−93に掲載されている方法に従って、25℃の温度下、Tu−4カップ粘度計で、45sの粘度とを有するランダムコポリマーであり、メタクリル酸メチル由来の構造単位、メタクリル酸ブチル由来の構造単位およびメタクリル酸由来の構造単位の重量比は1:1:5である)、15wt%の量の酸化亜鉛(200nmの平均粒径を有するもの)および残余量の酢酸エチルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0027】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例4】
【0028】
コーティング材料の総重量に基づいて、15wt%の量のMMA−BMA−MAコポリマー樹脂(Xi’an Organic Chemical Industry Plantから市販されているもので、28wt%の固形分と、中国の国家標準規格GB/T1723−93に掲載されている方法に従って、25℃の温度下、Tu−4カップ粘度計で、30sの粘度とを有するランダムコポリマーであり、メタクリル酸メチル由来の構造単位、メタクリル酸ブチル由来の構造単位およびメタクリル酸由来の構造単位の重量比は1:4:2である)、10wt%の量のシリカ(500nmの平均粒径を有するもの)および残余量の酢酸n−ブチルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0029】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例5】
【0030】
コーティング材料の総重量に基づいて、20wt%の量のエポキシ樹脂(Zhongshan City Sanxiang Township Vpro Resin Material Trading Firmから市販されているモデル815)、20wt%の量のチタニア(300nmの平均粒径を有するもの)および残余量のギ酸プロピルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0031】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにスピンコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例6】
【0032】
コーティング材料の総重量に基づいて、30wt%の量のポリウレタン(Yantai Wanhua Polyurethane Co.,Ltd.から市販されているモデルWANNATE PM−2025)、15wt%の量の酸化カドミウム(1,000nmの平均粒径を有するもの)および残余量のN−メチルピロリドンを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0033】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例7】
【0034】
コーティング材料の総重量に基づいて、40wt%の量の不飽和ポリエステル樹脂(Jinan Lvzhou Composite Material Co.,Ltd.から市販されているモデル902#)、10wt%の量のジルコニア(500nmの平均粒径を有するもの)および残余量の酢酸エチルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0035】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにスピンコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例8】
【0036】
コーティング材料の総重量に基づいて、15wt%の量の尿素−ホルムアルデヒド樹脂(Jinan Wald Chemical Co.,Ltd.から市販されており、商品名はBeetleである)、6wt%の量のセリア(2,000nmの平均粒径を有するもの)および残余量のトルエンを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0037】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例9】
【0038】
コーティング材料の総重量に基づいて、20wt%の量のポリビニルホルマール(Beijing Chemical Reagent Co.,Ltd.から市販されており、中国の国家標準規格GB/T1723−93に掲載されている方法に従って、25℃の温度下、Tu−4カップ粘度計で、30〜40sの範囲内の粘度を有する)、10wt%の量の酸化亜鉛(900nmの平均粒径を有するもの)および残余量のn−ヘプタンを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0039】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例10】
【0040】
コーティング材料の総重量に基づいて、20wt%の量のポリビニルブチラール(Beijing Chemical Reagent Co.,Ltd.から市販されており、中国の国家標準規格GB/T1723−93に掲載されている方法に従って、25℃の温度下、Tu−4カップ粘度計で、100〜120sの範囲内の粘度を有する)、15wt%の量のアルミナ(2,000nmの平均粒径を有するもの)および残余量のブタノンを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0041】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料をコーティングし、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例11】
【0042】
コーティング材料の総重量に基づいて、40wt%の量のアラビアゴム(Jinan Tongchuang Xinshengyuan Economic & Trade Co.,Ltd.から市販されている)、5wt%の量の酸化亜鉛(300nmの平均粒径を有するもの)および残余量のエタノールを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0043】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【実施例12】
【0044】
コーティング材料の総重量に基づいて、10wt%の量のMMA−BMA−MAコポリマー(Xi’an Organic Chemical Industry Plantから市販されているもので、中国の国家標準規格GB/T1723−93に掲載されている方法に従って、25℃の温度下、Tu−4カップ粘度計で、38sの粘度を有するランダムコポリマーであり、メタクリル酸メチル由来の構造単位、メタクリル酸ブチル由来の構造単位およびメタクリル酸由来の構造単位の重量比は1:10:10である)、10wt%の量のエポキシ樹脂、5wt%の量のアルミナ(100nmの平均粒径を有するもの)および残余量のギ酸エチルを、室温で撹拌しながら混合し、不純物を除去することにより、コーティング材料を得る。
【0045】
電解グレイニングおよび陽極酸化処理を受けていないアルミニウムプレートを、アセトンおよび水で逐次すすいでから、プレートをベーキングする。
アルミニウムプレートの表面に必要な粗さを持たせるために、ベーキングしたプレートにロールコーティングを使ってコーティング材料を適用し、次にベーキングを行うことによって、アルミニウム基材を得る。
【0046】
上記実施例1〜12に列挙したアルミニウム基材は、そのまま、インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート(CTP)工程による製版後に、印刷に使用することができ、それにより、後処理のステップを省くことができる。
本発明のコーティング材料とアルミニウムプレートとの間の接着力は良好である。
アルミニウムプレートに本発明のコーティング材料を適用することによって得られるアルミニウム基材は、インク吸収性および環境保護の要求を満たすことができ、その表面は、50,000部までの耐久性を持つ良好な耐摩耗性を有する。