特許第5873556号(P5873556)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873556
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】時間経過表示タイマー及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   G04F 1/00 20060101AFI20160216BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
   G04F1/00
   G09F3/02 U
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-520131(P2014-520131)
(86)(22)【出願日】2012年7月13日
(65)【公表番号】特表2014-524032(P2014-524032A)
(43)【公表日】2014年9月18日
(86)【国際出願番号】KR2012005565
(87)【国際公開番号】WO2013009121
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2014年3月10日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0069960
(32)【優先日】2011年7月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】312015417
【氏名又は名称】インテレクチュアル ディスカバリー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】パク ジ フン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ギル ナム
(72)【発明者】
【氏名】パク ジョン ミュン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン カン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヨン ソク
【審査官】 櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−076278(JP,A)
【文献】 特開2007−121017(JP,A)
【文献】 特開2003−054561(JP,A)
【文献】 特開2007−219145(JP,A)
【文献】 特開2007−078372(JP,A)
【文献】 特開2000−270797(JP,A)
【文献】 特開2011−102794(JP,A)
【文献】 特開平10−239172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04F 1/00
G01K 11/12
11/18
G09F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の温度以上で表示される経過表示を制御可能な時間経過表示タイマーにおいて、
システムを物品に付着する両面テープのような接着部を上下面に有し、単一シート下部で構成された基部、
前記基部の上に隣接して配置され、単一シートで構成され、上面に所定の色や図案を有する背景フィルム、
前記背景フィルム上に隣接して配置され、単一シートで構成された微細多孔性フィルム、前記基部、前記背景フィルム及び前記微細多孔性フィルムで構成される複数の単一シートを結合してそれらの上面に同一な大きさの複数の区画部位を形成した区画部、
前記区画部の一側面またはそれ以上の側面や上に描かれる図形や図案の展開時点で形成した開口で構成される印刷層と、
前記区画部の前記印刷層上に個別的に配置される複数の展開物質と複数の展開物質を保護するように外部温度と直接接触を遮断する空気層を持つ成形部を形成して成形部を除外した部分を各システムの境界部にした単一シートからなる透明フィルムが上部に備えられることを特徴とする時間経過表示タイマー。
【請求項2】
前記展開物質は複数に区画される前記背景フィルム上に配置され、前記微細多孔性フィルムの上部面に複数に区画された区画部と開口部とを有する印刷層が配置されることを特徴とする請求項1に記載の時間経過表示タイマー。
【請求項3】
所定の温度以上で表示される経過表示を制御可能な時間経過表示タイマーを製造する方法であって、
基部、所定の色や図案を有する背景フィルム、微細多孔性フィルムを下部から順次に積層し、
前記積層したフィルムの上部を区画して複数の区画部を形成し、
前記複数の区画部のそれぞれに図形または図案を有する印刷層と展開物質とを順番に積層し、
前記複数の区画部のそれぞれの内部に空気層を有する成形部と前記成形部の間に境界部を形成した単一シートの透明フィルムになる上部を形成し、
前記上部の境界部及び前記接触部、とこの接触部に一致して前記基部、下部フィルム、前記背景フィルム及び前記微細多孔性フィルムの周縁部とを一致して熱圧着することで結合し、
前記各区画部を前記境界部で切断し、時間経過表示タイマーを大量生産できることを特徴とする時間経過表示タイマーの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は所定の温度以上で表示される経過時間表示装置に関するものであり、特に所定の温度以上で時間の経過を表示するように制御可能な時間経過表示タイマー及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術の中で代表的なものとして、日本特許公開公報第2003−088318号には、即席カップ食品の調理時間を表示するシートが開示されている。このシートは、即席カップ食品に、熱湯をカップに注いだ後即席食品が食事可能になるまでに所要される時間を分かりやすく、また、楽しめる簡単な表示体で提供される。このため、熱伝導率が0.1kcal/mh以下の表面及び裏面上において温度の変化を伝達するのに所要される時間が、即席食品に熱湯を注入した後食事が可能な状態になるまでの時間と、ほぼ同一となるようにした厚さを有する断熱性シート片1は、インキ層で食事可能な状態を表示する表示部を設けると同時に、常温では表示を隠蔽したり偽装して高い温度では透明化されるインキ層2と3を設けており、その表面を即席カップ食品容器に粘着することが可能なものである。
【0003】
断熱性シート面の厚さは1−5mmであり、発泡倍率は10−50倍の独立気泡発泡プラスチックシートであり、その裏面に接着性圧着財5と保護シートが設けられる。
【0004】
このように構成される即席食品の食事が可能な状況であることを表示するシートは、シート片1が熱に感応する材質からなり、常温では普通のインキ層が一定の表示を隠し高い温度では透明化するインキ層により食事が可能な状況であることを表示するという即席食品の食用可能な状態のみを単純に表示するもので、シート片1が熱伝達する過程は表示されない。
【0005】
そこで、このような即席食品に適用されるシートにおいて、時間経過の過程が表示されて、応用範囲を拡大することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開第2003−88318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は所定の温度以上で表示される時間経過表示を制御可能にして、多様な用途で使用することが可能な時間経過表示タイマー及びその製造方法を提供することを主目的にする。
【0008】
本発明の別の目的は、所定の温度以上で反応する展開物質が所定の移動通路に誘導されるようにして、時間の経過による経過表示をすることを制御可能な期間経過表示及びその製造方法を提供することを別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の所定の温度以上で表示される経過表示を制御可能とする時間経過表示タイマーは、必要により、システムを物品に付着する両面テープなどの接着部を上下面に有する単一シートの下部で構成された基部、基部上に隣接して設置され、単一シートで構成され、上面に背景になる所定の色または図案を有する背景フィルム、背景フィルム上に隣接して配置され、単一シートで構成される微細多孔性フィルム、基部、背景フィルム及び微細多孔性フィルムで構成される複数の単一シートを結合してそれらの上面に同一な大きさの複数の区画部位を形成する区画部、区画部の一側面またはそれ以上の側面や上に、描かれる図形や図案の展開時に開口を形成した複数の印刷層、各区画部ごとに印刷層上に個別的に配置される複数の展開物質と複数の展開物質を保護するように外部と接触を遮断する空気層を有する成形部を形成して成形部を除外した部分を各システムの境界部にした単一シートからなる透明フィルムが上部に備えられる。
【0010】
展開物質は、複数に区画される背景フィルム上に配置され、微細多孔性フィルムの下部面に複数に区画された区画部と開口部とを有する印刷層が配置されてもよい。
【0011】
このような時間経過表示タイマーの製造方法は、基部、赤色などで構成される背景フィルム、微細多孔性フィルムを下部から順番に積層して準備して、これらのシートの上部を区画して複数の区画部を形成し、各区画部ごとにその上に図形や図案を有する印刷層と展開物質とを順番に積層し、各区画部の内部に備えられた空気層を覆う成形部成形部の間に境界部を形成した単一シートで構成された透明フィルムでなる上部を形成し、この上部の境界部及び接着部、接着部に一致して基部、下部フィルム、背景フィルム及び微細多孔性フィルムの周縁部に一致して熱圧着することで結合し、各区画部を境界部で切断し、時間経過表示タイマーを大量生産することを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明は所定の温度以上で表示される時間経過表示を制御可能とするために、背景フィルム上に多様な図案を描いた印刷層を形成するので、即席食品、カップ食品などに容易に調理時間が経過して食事可能になった後に所定の図案を表示することが可能になる。さらには、所定の図案を表示させる過程をゲームなどに活用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明を添付図面に根拠して詳細に技術すれば次のようである。
図1図1は本発明による時間経過表示タイマーの断面図である。
図2図2の(a)、(b)、(c)、(d)と(e)は本発明による時間経過表示タイマーの作動を印刷層に形成された一実施例の図案である、砂時計と文字「

」に適用して表した時間経過順次表示図面である。
図3図3の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)と(f)は本発明による時間経過表示タイマーの作動を印刷層で一側に偏重され、違う大きさの複数の円が外部に拡張される状態を表して、内部の円の中心に砂時計になる違う実例の図案を適用して表した時間経過順次表示の図面である。
図4図4の(a)、(b)、(c)、(d)と(e)は本発明による時間経過表示タイマーの作動を印刷層に複数の同心円を形成した他の実施例の図案を適用して表した時間経過順次表示図面である。
図5図5の(a)、(b)、(c)と(d)は本発明の原理による時間経過順次表示タイマーの作動を印刷層に複数の区画表示部と複数の図案、例えばじゃんけんでグー、パーとチョキ、ここではグーに適用して時間経過順次表示を表した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に図示されたように、本発明による時間経過表示タイマー10は単一体で構成されて大量生産が可能である。時間経過表示タイマー10は、単一シートで準備される基部20上に隣接して配置される背景フィルム30とこの背景フィルム30の上部に配置される微細多孔性フィルム40とを含み、順に積層される。
【0015】
基部20は両面テープなどのような接着剤が付着されたシステム固定手段を有してもよく、銀紙のような材質で構成されてもよい。
【0016】
基部20の上に配置される背景フィルム30には、所定の表示背景色例えば赤色の染料が塗られたり、グーのような図案が描かれてもよい。
【0017】
微細多孔性フィルム40は展開物質60を含有すれば透明になる特性を有する商業的に購買可能なPPまたはPE材質の硬性樹脂微細多孔性フィルムなどの単一シートで構成される。
【0018】
基部20、背景フィルム30、微細多孔性フィルム40は順次に積層されて、その上部においては、所定の面積すなわちシステムの大きさで複数に区画され、切断線(図示せず)や圧印線41が形成される。この圧印線41の内部に、この後説明される最外角の透明フィルム70の下部に接着部72を有する区画線42が形成される。ここで圧印線41と区画線42を有する領域は境界部44で形成される。
【0019】
印刷層50は区画線42の内部に配置され、周りの縁には区画線42と印刷層50との間は分離され、この後説明されるように所定の形状の開口43が形成される。この開口43は、この後説明されるような形状になって展開物質60の移動通路として機能する。
【0020】
展開物質60は印刷層50の上に所定の大きさで配置され、飽和脂肪酸またはパラフィンなどが使用される。展開物質60の熔融温度は、このシステムが適用される物品や使用目的によって選択してもよい。例えば、即席ラーメンに適用される際に、展開物質60には熔融温度が約59℃であるミリスチン酸という飽和脂肪酸物質が使用されてもよい。
【0021】
最後に透明フィルム70は、順次に積層された印刷層50と展開物質60を収納してその周りに一定空間を形成して外気温度の伝達を遮断するようにする空気層73を覆う成形部71と境界部44上に固定される接着部72とで構成される。
【0022】
このように構成される時間経過表示タイマー10においては、図2に図示したように、印刷層50には、砂時計51や文字「

」52の図案が形成されてもよい。
【0023】
砂時計51を構成する小さい円の画素は、展開物質が3分に約1mm拡散される場合、円の縁から両方向に拡散されるので、直径が2mmになったときに3分の時間表示が可能になり、文字「

」52の縁どりの幅もまた2mmである。このように砂時計51の各画素の円の直径を決定することは展開物質60の拡散速度に関する一実施例にすぎない。
【0024】
従って、時間経過表示タイマー10は、即席ラーメンのカップに付着されて熱湯の影響の下にあるときには、展開物質60が熔融されて、開口43を通じて微細多孔性フィルム40に移動し拡散される。この時砂時計51の画素の直径と文字52の幅が徐々に背景フィルム30の背景色である赤色になり、3分後にカップラーメンが食事可能な状態になったことを表すようになる。
【0025】
図3の(a)に図示したように、印刷層50は、その中心に砂時計51と第1円形61が配置され、第1円形61の下部に隣接し一定の幅をもって離隔する透明な第2円形62が形成され、その上部が第1円形61の上部と1mm程度の間隙を有するようにしている。ここで、第1円形61と第2円形62の間は不透明である。
【0026】
このような印刷層50を具備した時間経過表示タイマー10には、図3の(b)に示したように、第1円形61の下部に開口43が形成され、展開物質60が第2円形62の下部から拡散されて上部に移動される状態になるが、図3の(b)では36秒、図3の(c)では72秒、図3の(d)では108秒、図3の(e)では144秒、図3の(f)では180秒(3分)の時間経過を表示するようになる。
【0027】
図4に図示したように、白色の微細多孔性フィルム上の印刷層50には、それぞれ異なる幅を有する複数の円が展開物質が透過されない透明なインクで印刷される。つまり、展開物質が3分で1mm拡散されることを仮定して、一番内側の第1円54の幅は0.67mm、次の外側の第2円55の幅は1.32mm、一番外側の第3円56の幅は2.0mmになるように透明印刷して配列する。つまり、図4の(b)に図示したように、温水を入れれば透明印刷されていない白色の微細多孔性フィルムはすぐ透明になり下部の赤色が表示され、透明印刷されたそれぞれ異なる幅の同心円は白色の複数の同心円が表示されるようになる。
【0028】
この1分経過後、図4の(c)のような拡散によって、一番内側の0.67mmの幅の第1円54は、展開物質によって白色から透明になり、下部の赤色が表示されるようになり、続いて2分経過後、図4の(d)のように拡散表示されて、二つ目の1.32mmの同心円の第2円55も同じように透明になって消え、3分経過後、図4の(e)ように最後に2.0mmの第3円56も消え、全体が赤色になることで終了を表示する。
【0029】
これ以外にも図5に図示したように、印刷層50には、複数の展開物質60の拡散のための移動通路(図5のb参照)を形成して、白色の微細多孔性フィルムにおいて、横、縦それぞれ2mmの大きさの正方形が所定の間隙で配列して格子形態を形成し、印刷層において、グー、パー、チョキの図案を隠すようにすることで、温水を入れて1分経過後に図5の(b)、2分経過後に図5の(c)、3分経過後に図5の(d)のように背景フィルムの図案が徐々に見えるようにして、ゲームができるようにしてもよい。必要によっては正方形の格子の大きさを調節して、時間経過表示を早くまたは遅く設定してもよい。
【0030】
以上で説明したように、背景フィルムを所定の色にして図案を表示させることになるが、時間経過表示タイマー10は、図案により展開物質の移動通路を様々に変化させることができ、また、複数の開口を形成して展開物質の始点として機能させることもできる。
図1
図2
図3
図4
図5