(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873564
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
B32B 17/02 20060101AFI20160216BHJP
B32B 15/14 20060101ALI20160216BHJP
E04B 1/80 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
B32B17/02
B32B15/14
E04B1/80 100P
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-540938(P2014-540938)
(86)(22)【出願日】2012年11月5日
(65)【公表番号】特表2015-504379(P2015-504379A)
(43)【公表日】2015年2月12日
(86)【国際出願番号】KR2012009212
(87)【国際公開番号】WO2013073788
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2014年5月13日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0120457
(32)【優先日】2011年11月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514119487
【氏名又は名称】シン,ヨン−スゥン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン,ヨン−スゥン
【審査官】
芦原 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−011108(JP,A)
【文献】
実開平05−000431(JP,U)
【文献】
特開2008−062594(JP,A)
【文献】
特開平10−100323(JP,A)
【文献】
特開昭54−116472(JP,A)
【文献】
実開昭51−102685(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B
C09J
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃断熱シートにおいて、
一面又は両面に不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物と、
前記ガラス繊維織物一側面に配置されるアルミ箔紙と、
前記アルミ箔紙の、前記ガラス繊維織物と反対側の面に配置され、一面又は両面に不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物と、を含み、
前記アルミ箔紙の両側面に難燃接着剤層を形成して、前記ガラス繊維織物間に配置された状態で加圧することによって接合形成され、
前記不燃コーティング層は、表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうちの1つ以上が更に含まれることを特徴とする不燃断熱シート。
【請求項2】
前記アルミ箔紙は、アルミニウム又はアルミニウム合金を設定の厚さに圧延して加工されるアルミニウムホイル(aluminum foil)であることを特徴とする請求項1に記載の不燃断熱シート。
【請求項3】
前記不燃コーティング層は、水とメラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、及び表面処理剤を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の不燃断熱シート。
【請求項4】
前記不燃コーティング層は、不燃性を高めるために五酸化燐(P2O5)及び尿素のうちの何れか1つ以上を更に含むことを特徴とする請求項1または3に記載の不燃断熱シート。
【請求項5】
請求項1に記載の不燃断熱シートの製造方法であって、
前記不燃コーティング層は、不燃コーティング液が入っている格納槽に浸された状態で設置された多数ローラの、上下反復移送によってコーティングされ、
前記ガラス繊維織物と前記他のガラス繊維織物の外部に露出される面には、印刷がなされることを特徴とする請求項1または3項に記載の不燃断熱シートの製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の不燃断熱シートの製造装置であって、
アルミ箔紙を供給して難燃接着剤層を塗布する第1塗布部と、
前記接着剤層が塗布されたアルミ箔紙を移送し、不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物を供給して、前記アルミ箔紙と接合する第1接合部と、
前記ガラス繊維織物と前記アルミ箔紙とを合紙した状態で移送し、合紙されたアルミ箔紙の他面に、難燃接着剤層を塗布する第2塗布部と、
不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物を、前記アルミ箔紙に供給し、他面に塗布された難燃接着剤層と接合して、不燃断熱シートを製造する第2接合部と、
前記第2接合部から排出移送される前記不燃断熱シートの両側面を、複数のローラで加圧して接合を助ける補助接合部と、
を含み、
前記不燃コーティング層は、表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうちの1つ以上が更に含まれることを特徴とする不燃断熱シート製造装置。
【請求項7】
前記第1塗布部は、
供給ローラから供給された前記アルミ箔紙を移送して、格納槽に入っている接着剤を付けて一面に難燃接着剤層を形成する第1塗布ローラと、
前記第1塗布ローラに接して前記アルミ箔紙の移送を助ける第1加圧ローラと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の不燃断熱シート製造装置。
【請求項8】
前記第1接合部は、
前記難燃接着剤層が塗布されたアルミ箔紙の背面に接触して移送する第1接合ローラと、
前記ガラス繊維織物の一面に接触して前記ガラス繊維織物と前記アルミ箔紙との接合を助ける第2接合ローラと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の不燃断熱シート製造装置。
【請求項9】
前記第2塗布部は、
合紙されたガラス繊維織物とアルミ箔紙を移送して、格納槽に入っている接着剤を付けて、アルミ箔紙の他面に難燃接着剤層を塗布する第2塗布ローラと、
前記第2塗布ローラに接して、前記合紙されたガラス繊維織物とアルミ箔紙の移送を助ける第2加圧ローラと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の不燃断熱シート製造装置。
【請求項10】
前記第2接合部は、
前記難燃接着剤層が塗布されたアルミ箔紙とガラス繊維織物を移送する第3接合ローラと、
前記他のガラス繊維織物の一面に接触して前記他のガラス繊維織物と前記アルミ箔紙との接合を助ける第4接合ローラと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の不燃断熱シート製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法に係り、より詳しくは、不燃コーティング層が両側にまんべんなく染み込むように積層されたガラス繊維織物間にアルミ箔紙を難燃接着剤層として接着することによって、こわさを維持して切断を容易にし、断熱性と難燃性を具備して火災予防はもちろん他の原因による火災が発生しても製品の裏面に火が移るのを遮断するのに相当な遅延効果があり、有毒ガスがほとんどないため人が待避できる時間を得ることができて人身事故を減らすことができ、遮光、遮熱、遮冷効果を同時に得ることができる不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に各種の火災事故時には引火性の強い繊維織物による被害拡散が頻繁に発生しており、最近にはよく燃えない不燃材または難燃材が具備されている不燃織物または難燃織物が提案されている。
【0003】
不燃織物または難燃織物は特殊繊維織物だけでなく一般繊維織物に不燃性を有する樹脂をコーティングしてよく燃えないようにしてくれるものであって、主にガラス繊維織物類、不織布、その他難燃性が必要な織物などを基本繊維織物として採択する。
このような不燃性または難燃性を有する織物を製造する方法もまた多様に提案されているが、一般的にポリエステル(POLYESTER)、アクリル(ACRYLIC)、ポリプロピレン(POLYPROPYLENE)などのような合成樹脂またはガラス繊維などで繊維糸を製造する。
【0004】
そして、製造された繊維糸を別途の製織機を通じて緯糸と経糸に区分して製織することによって、織物形態をなすようにする製織工程を通じて一次的に繊維織物を完成する。
このような製織工程を通じて一次的に完成された繊維織物は、後加工処理方法として、別途のコーティング機で各緯糸と経糸が相互凝集された状態で固着されるようにして各繊維糸の緩みを防止し織物の裏面に適切なこわさを附与するための不燃性を有するコーティング液を塗布するコーティング液塗布工程及び塗布されたコーティング液を乾燥させて固着させるためのコーティング液乾燥工程を経て最終完成される。
【0005】
通常的に不燃織物はほとんど燃えない性質を有する織物を意味し、難燃織物は燃え難い性質、すなわち、時間の経過によっては燃えることができる性質を有する織物を意味する。したがって、不燃織物が難燃織物に比べて火炎によく耐える特性を有し、不燃性をより高めるためにガラス繊維織物を使用することが望ましい。
従来の不燃ガラス織物に関する発明として韓国公開特許公報第10−2009−0095822号明細書が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の不燃織物はガラス繊維織物に不燃コーティング層を積層して不燃性を提供するが、実際には不燃性ではなく難燃性を有するに過ぎず、火災時に充分な不燃性を提供することができない問題点がある。
【0007】
また、不燃性をより提供するために太いガラス繊維織物を織造することが望ましいが、ガラス繊維が太いほど織造が難しく、ゆらゆらして少量ずつ巻取りしなければならないため連結部位が多くて材料の損失が多く発生し、乾燥時に連結部位が高熱によって切れることによって、太いガラス繊維織物に織造するのが難しい問題点がある。
【0008】
また、従来の難燃織物は難燃コーティング液が繊維織物にまんべんなく染み込まないため火災発生時に不燃性能が著しく低下し、コーティング液の成分が軟らかくないため製造された織物が滑らかでない問題点がある。
【0009】
したがって、これを改善することが望まれる。
本発明は前記のような点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、不燃コーティング層が両側にまんべんなく染み込むように積層されたガラス繊維織物間にアルミ箔紙を具備することによって断熱性と難燃性を有するようにし、火災予防はもちろん他の原因による火災が発生しても製品の裏面に火が移るのを遮断するのに相当な遅延効果があり、有毒ガスがほとんどないため人が待避できる時間を得ることができて人身事故を減らすことができ、遮光、遮熱、遮冷効果を同時に得ることができる不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明は、複数の難燃処理されたガラス繊維織物とアルミ箔紙間に難燃接着剤層が具備されてガラス繊維織物のこわさを維持するため合板のようにホッチキス、釘、ピースなどで壁体に付着して建物の断熱施工に適用することができ、壁紙のりや接着剤でも付着可能であり、カッター、ハサミなどで切断を容易にする不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法を提供することが目的である。
【0011】
また、本発明は、不燃コーティング層がガラス繊維織物の糸筋内にまんべんなく染み込むため不燃断熱シートの切断時にガラス繊維織物の切断面露出を最小化して優秀な不燃性を有し、不燃コーティング層に軟らかい成分を有するメラミンまたは水性アクリルを含むためガラス繊維織物が軟らかく滑らかな特性を有するようにする不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するための、本発明の一実施例による不燃断熱シートは、一面又は両面に不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物
と、前記ガラス繊維織物一側面に配置されるアルミ箔紙
と、前記アルミ箔紙の
、前記ガラス繊維織物
と反対側
の面に配置され、一面又は両面に不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物
と、を含み、
前記アルミ箔紙の両側面に難燃接着剤層を形成して、前記ガラス繊維織物間に配置された状態で加圧することによって接合形成され、
前記不燃コーティング層は、表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうちの1つ以上が更に含まれることを特徴とする。
【0013】
また、前記アルミ箔紙はアルミニウムまたはアルミニウム合金を設定の厚さに圧延して加工されるアルミニウムホイール(aluminum foil)であることを特徴とする。
【0014】
また、前記不燃コーティング層は水とメラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、表面処理剤を含んで成ることを特徴とする。
【0015】
また、前記不燃コーティング層は表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうち1つ以上が更に含まれることを特徴とする。
【0016】
また、前記不燃コーティング層は不燃性を高めるために五酸化燐(P2O5)、窒素、尿素のうち少なくとも1つ以上を更に含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記不燃コーティング層は不燃コーティング液が入っている格納槽に浸された状態で設置された多数ローラの上下反復移送によってコーティングされ、前記ガラス繊維織物と前記他のガラス繊維織物の外部に露出される面には印刷がなされることを特徴とする。
【0018】
前記した目的を達成するために本発明の一実施例による不燃断熱シート製造装置は、請求項1に記載の不燃断熱シートの製造方法であって、アルミ箔紙を供給して難燃接着剤層を塗布する第1塗布部
と、前記接着剤
層が塗布されたアルミ箔紙を移送し、不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物を供給して
、前記アルミ箔紙と接合する第1接合部
と、前記ガラス繊維織物と前記アルミ箔紙
とを合紙した状態で移送し、合紙されたアルミ箔紙の他面に
、難燃接着剤層を塗布する第2塗布部
と、不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物を、前記アルミ箔紙に供給し、他面に塗布された難燃接着剤層と接合して
、不燃断熱シートを製造する第2接合部
と、前記第2接合部から排出移送される前記不燃断熱シートの両側面を
、複数のローラで加圧して接合を助ける補助接合部と、を含
み、前記不燃コーティング層は、表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうちの1つ以上が更に含まれることを特徴とする。
【0019】
また、前記第1塗布部は、供給ローラから供給された前記アルミ箔紙を移送して格納槽に入っている接着剤を付けて一面に難燃接着剤層を形成する第1塗布ローラ、及び前記第1塗布ローラに接して前記アルミ箔紙の移送を助ける第1加圧ローラを含むことを特徴とする。
【0020】
また、前記第1接合部は、前記難燃接着剤層が塗布されたアルミ箔紙の背面に接触されて移送する第1接合ローラ、及び前記ガラス繊維織物の一面に接触されて前記ガラス繊維織物と前記アルミ箔紙の接合を助ける第2接合ローラを含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記第2塗布部は、合紙された前記ガラス繊維織物と前記アルミ箔紙を移送して格納槽に入っている接着剤を付けてアルミ箔紙の他面に難燃接着剤層を塗布する第2塗布ローラ、及び前記第2塗布ローラに接して合紙された前記ガラス繊維織物とアルミ箔紙の移送を助ける第2加圧ローラを含むことを特徴とする。
【0022】
また、前記第2接合部は、前記難燃接着剤層が塗布されたアルミ箔紙とガラス繊維織物を移送する第3接合ローラ、及び前記他のガラス繊維織物の一面に接触されて前記他のガラス繊維織物と前記アルミ箔紙の接合を助ける第4接合ローラを含むことを特徴とする。
【0023】
また、前記第2接合部から排出移送される前記不燃断熱シートの両側面を複数のローラで加圧して接合を助ける補助接合部を更に含むことを特徴とする。
【0024】
前記した目的を達成するために本発明の一実施例による不燃断熱シート製造方法は、アルミ箔紙の一面に難燃接着剤層を塗布する第1塗布段階、アルミ箔紙と一面または両面に不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物を加圧して合紙する第1合紙段階、合紙されたガラス繊維織物とアルミ箔紙を移送し、アルミ箔紙の他面に難燃接着剤層を塗布する第2塗布段階、及び他面に難燃接着剤層が塗布されたアルミ箔紙と一面または両面に不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物を加圧して不燃断熱シートを製造する第2合紙段階を含むことを特徴とする。
【0025】
また、前記第2合紙段階後には補助接合部の一対のローラを利用して不燃断熱シートをより加圧する補助加圧段階、及び不燃断熱シートを巻取りローラに巻き取る巻取り段階を更に含むことを特徴とする。
【0026】
また、前記不燃コーティング層はメラミン、水性アクリルのうち1つ以上が含まれ、メラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、表面処理剤、水が混合されて成り、前記不燃コーティング層には不燃性を高めるために五酸化燐(P
2O
5)、窒素、尿素のうち少なくとも1つ以上が更に含まれ、前記アルミ箔紙はアルミニウムまたはアルミニウム合金を設定の厚さに圧延して加工されるアルミニウムホイール(aluminum foil)であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
以上で説明したように、本発明による不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法は、不燃コーティング層が両側にまんべんなく染み込むように積層されたガラス繊維織物間にアルミ箔紙を具備することによって断熱性と難燃性を有するようにし、火災予防はもちろん他の原因による火災が発生しても製品の裏面に火が移るのを遮断するのに相当な遅延効果があり、有毒ガスがほとんどないため人が待避できる時間を得ることができて人身事故を減らすことができ、遮光、遮熱、遮冷効果を同時に得ることができる。
【0028】
また、本発明は、複数のガラス繊維織物とアルミ箔紙間に難燃接着剤層が具備されてガラス繊維織物のこわさを維持するため合板のようにホッチキス、釘、ピースなどで壁体に付着して建物の断熱施工に適用することができ、壁紙のりや接着剤でも付着可能であり、カッター、ハサミなどで切断を容易にすることができる。
【0029】
また、本発明は、不燃コーティング層がガラス繊維織物の糸筋内にまんべんなく染み込むため不燃断熱シートの切断時にガラス繊維織物の切断面露出を最小化して優秀な不燃性を有し、不燃コーティング層に軟らかい成分を有するメラミンまたは水性アクリルを更に含むためガラス繊維織物が軟らかく滑らかな特性を有するようにすることができる。
【0030】
また、本発明は、難燃処理されたガラス繊維織物とアルミ箔紙間に難燃接着剤層が形成され、切断時に微細に発生する粉塵、粉などがほとんど除去されることができる。
【0031】
また、本発明は、アルミ箔紙の両面に付着されるガラス繊維織物を多数重ねて接着することができ、床、天井、カーテン、ブラインド用シート紙に適用することができるため多用途に活用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施例による不燃断熱シートの分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例による不燃断熱シートの接合状態断面図である。
【
図3】本発明の一実施例による不燃断熱シート製造装置の構成図である。
【
図4】本発明の一実施例による不燃断熱シート製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、添付した図面を参照して本発明の一実施例による不燃断熱シートとその製造装置及びその製造方法を説明する。
【0034】
この過程で図面に図示された線等の厚さや構成要素の大きさなどは説明の明瞭性と便宜性のために誇張して図示されている場合がある。また、後述する用語は本発明における機能を考慮して定義された用語であってこれは使用者、運用者の意図または慣例によって変えることができる。したがって、このような用語に関する定義は本明細書の全般にわたった内容に基づいて解釈されるべきである。
【0035】
図1は、本発明の一実施例による不燃断熱シートの分解斜視図であり、
図2は、本発明の一実施例による不燃断熱シートの接合状態断面図である。
図3は、本発明の一実施例による不燃断熱シート製造装置の構成図である。
図4は、本発明の一実施例による不燃断熱シート製造方法のフローチャートである。
【0036】
図1〜
図3を参照すると、本発明の一実施例による不燃断熱シートは、一面または両面に不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物10と、ガラス繊維織物10の一側面に配置されるアルミ箔紙20と、アルミ箔紙20のガラス繊維織物10反対側面に配置され、一面または両面に不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物30を含み、アルミ箔紙20の両側面に難燃接着剤層22、24を形成してガラス繊維織物10、30間に配置された状態で加圧することによって接合形成される。
【0037】
アルミ箔紙20はアルミニウムまたはアルミニウム合金を設定した厚さで圧延して加工されるアルミニウムホイール(aluminum foil)である。
【0038】
アルミ箔紙20は4.3〜250μm程度の厚さで薄く圧延するのが有利である。
【0039】
難燃接着剤層22は不燃性または難燃性を有するため火災発生時にガラス繊維織物10、30とアルミ箔紙20相互間に接着力を維持しながら燃えるのを防止する。
【0040】
難燃接着剤層22、24は既存の接着剤成分に不燃または難燃成分を添加することによって達成できる。
【0041】
難燃接着剤層22は供給ローラ41から供給されたアルミ箔紙20の一面に格納槽42に入っている接着剤を第1塗布ローラ44を利用して回転しながら塗布し、第1塗布ローラ44に接する第1加圧ローラ46を利用してアルミ箔紙20を移送する。
【0042】
また、難燃接着剤層22が塗布されたアルミ箔紙20とガラス繊維織物10を第1接合ローラ52と第2接合ローラ54を利用して接合する。
【0043】
合紙されたガラス繊維織物10とアルミ箔紙20の他面に格納槽62に入っている接着剤を第2塗布ローラ64を利用して回転しながら塗布してアルミ箔紙20の他の面に難燃接着剤層24を形成する。
【0044】
そして、第2塗布ローラ64に接する第2加圧ローラ66を利用して合紙されたガラス繊維織物10とアルミ箔紙20を移送し、他のガラス繊維織物30を供給して第3接合ローラ72と第4接合ローラ74間に通過させながら接合することによって不燃断熱シートを製造する。
【0045】
一方、本発明の不燃断熱シートは上記した例とは別に、各々別途に供給された難燃処理されたガラス繊維織物10、30間に両面に難燃接着剤層22、24を塗布した状態のアルミ箔紙20を供給しながら同時に一対の接合ローラを利用して加圧接合することによって、ガラス織物10、アルミ箔紙20及びガラス繊維織物30から成る不燃断熱シートを製造することもできる。この場合、上記した例と異なって設備構成が簡単になる。
【0046】
不燃コーティング層は水とメラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、表面処理剤を含んで成る。
【0047】
表面処理剤はポリビニルアルコール(poly vinyl alcohol、PVA)であることが望ましいが、必要に応じて他の表面処理剤を適用できる。
不燃コーティング層は表面を滑らかにするためにメラミン、水性アクリルのうち1つ以上を更に含むことができる。
【0048】
不燃コーティング層は不燃性を高めるために五酸化燐(P
2O
5)、窒素(Nitrogen)、尿素(Urea)のうち少なくとも1つ以上を更に含むことができる。
不燃コーティング層は不燃コーティング液が入っている格納槽に浸された状態で設置された多数ローラにガラス繊維織物10、30の上下反復移送により織物の糸筋間に不燃コーティング液がまんべんなく染み込むようにコーティングされる。
【0049】
この時、格納槽から排出された不燃コーティング液が付いたガラス繊維織物10、30を一対のローラ間に移動させて圧着して絞るので不燃コーティング層がより一層染み込むようになる。
【0050】
このように、不燃コーティング液がまんべんなく染み込んだガラス繊維織物10、30を乾燥させることによって難燃処理されたガラス繊維織物10、30を切断する時、切断面でガラス繊維織物の糸筋が露出されるのを最小化して粉塵の発生とごつごつした感じを減らしてくれるため商品性を高めることができる。
【0051】
ガラス繊維織物10と他のガラス繊維織物30の外部に露出される面には印刷をすることができる。必要に応じて印刷は1度印刷、2度印刷、3度印刷を含むことができ、印刷作業は印刷乾燥缶内で行うことが望ましい。
【0052】
本発明の不燃断熱シートは後術する不燃断熱シート製造装置と製造方法で製造することが有利であるが、必要に応じて他の工程や製造方法を利用して製造することもできる。
【0053】
本発明の不燃断熱シートは難燃処理されたガラス繊維織物10、30間にアルミ箔紙20を具備することによって、断熱性と難燃性を有するようにし、火災予防はもちろん他の原因による火災が発生しても製品の裏面に火が移るのを遮断するのに相当な遅延効果があり、有毒ガスがほとんどないため人が待避できる時間を得ることができて人身事故を減らすことができ、遮光、遮熱、遮冷効果を同時に得ることができる。
【0054】
図3を参照すると、本発明の一実施例による不燃断熱シート製造装置は、アルミ箔紙20を供給して難燃接着剤層22を塗布する第1塗布部40と、難燃接着剤層22が塗布されたアルミ箔紙20を移送し、不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物10を供給してアルミ箔紙20と接合する第1接合部50と、ガラス繊維織物10とアルミ箔紙20を合紙した状態で移送し、合紙されたアルミ箔紙20の他面に難燃接着剤層24を塗布する第2塗布部60と、不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物30をアルミ箔紙20に供給して他面の難燃接着剤層24接合して不燃断熱シートを製造する第2接合部70を含む。
【0055】
第1塗布部40は、供給ローラ41から供給されたアルミ箔紙20を移送して格納槽42に入っている接着剤を付けて一面に難燃接着剤層22を形成する第1塗布ローラ44と、第1塗布ローラ44に接してアルミ箔紙20の移送を助ける第1加圧ローラ46を含む。
アルミ箔紙20はロール形態で供給ローラ41に巻かれてあり、第1塗布ローラ44と第1加圧ローラ46の回転によって移送される。
【0056】
アルミ箔紙20は第1塗布ローラ44が格納槽42に入っている接着剤を付ける状態で記述したが、場合によっては接着剤をノズル(図示されない)で噴射してアルミ箔紙20の一面に難燃接着剤層22を塗布するように構成することもできる。
【0057】
第1接合部50は、難燃接着剤層22が塗布されたアルミ箔紙20の背面に接触して移送する第1接合ローラ52と、ガラス繊維織物10の一面に接触してガラス繊維織物10とアルミ箔紙20の接合を助ける第2接合ローラ54を含む。
【0058】
第1接合ローラ52と第2接合ローラ54は、ガラス繊維織物10とアルミ箔紙20を強く加圧して接合することによって難燃接着剤層22が接合面にまんべんなく拡散するようにしてガラス繊維織物10とアルミ箔紙20の接合を助ける。
【0059】
第2塗布部60は、合紙されたガラス繊維織物10とアルミ箔紙20を移送して格納槽62に入っている接着剤を付けてアルミ箔紙20の他面に難燃接着剤層24を塗布する第2塗布ローラ64と、第2塗布ローラ64に接してガラス繊維織物10とアルミ箔紙20の移送を助ける第2加圧ローラ66を含む。
【0060】
アルミ箔紙20は第2塗布ローラ64が格納槽62に入っている接着剤を付ける状態で記述したが、場合によっては接着剤をノズル(図示されない)で噴射してアルミ箔紙20の他面に難燃接着剤層24を塗布するように構成することもできる。
【0061】
第2接合部70は、難燃接着剤層24が塗布されたアルミ箔紙20とガラス繊維織物10を移送する第3接合ローラ72と、他のガラス繊維織物30の一面に接触して他のガラス繊維織物30とアルミ箔紙20の接合を助ける第4接合ローラ74を含む。
【0062】
第3接合ローラ72と第4接合ローラ74は、他のガラス繊維織物30とアルミ箔紙20が接合したガラス繊維織物10を強く加圧して接合することによって難燃接着剤層22が接合面にまんべんなく拡散するようにしてアルミ箔紙20と他のガラス繊維織物30の接合を助ける。
【0063】
第2接合部70から排出移送される不燃断熱シートの両側面を複数のローラで加圧して接合を助ける補助接合部80を更に含む。
【0064】
補助接合部80はガラス繊維織物10とアルミ箔紙20間に塗布された難燃接着剤層22及び他のガラス繊維織物30とアルミ箔紙20間に塗布された難燃接着剤層24を加圧する構成であって、接着剤が全体面にまんべんなくもう一度拡散されるようにして製造された不燃断熱シートがこわさを維持するようにし、合板のようにホッチキス、釘、ピースなどで壁体に付着して建物の断熱施工に適用することができ、カッター、ハサミなどで切断を容易にすることができる。
【0065】
補助接合部80から移送排出される不燃断熱シートを巻取りローラ90に巻いて製品を出荷するようにする。
【0066】
ガラス繊維織物10、30に形成された不燃コーティング層はメラミン、水性アクリルのうち1つ以上が含まれ、メラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、表面処理剤、水が混合されて成る。
【0067】
不燃コーティング層には不燃性を高めるために五酸化燐(P
2O
5)、窒素、尿素のうち少なくとも1つ以上が更に含まれる。
【0068】
アルミ箔紙20はアルミニウムまたはアルミニウム合金を設定の厚さに圧延して加工されるアルミニウムホイール(aluminum foil)を適用し、難燃接着剤層22、24は不燃性または難燃性を有することが有利である。
【0069】
一方、本発明の不燃断熱シート製造装置において記述していない内容は上述した不燃断熱シートにおいて記述した内容をそのまま適用することにする。
【0070】
図1〜
図4を参照すると、本発明の一実施例による不燃断熱シート製造方法は、アルミ箔紙20の一面に難燃接着剤層22を塗布する第1塗布段階S10と、アルミ箔紙20と一面または両面に不燃コーティング層が形成されたガラス繊維織物10を加圧して合紙する第1合紙段階S20と、合紙されたガラス繊維織物10とアルミ箔紙20を移送し、アルミ箔紙20の他面に難燃接着剤層24を塗布する第2塗布段階S30と、他面に難燃接着剤層24が塗布されたアルミ箔紙20と一面または両面に不燃コーティング層が形成された他のガラス繊維織物30を加圧して不燃断熱シートを製造する第2合紙段階S40を含む。
【0071】
第2合紙段階S40後には補助接合部80の一対のローラを利用して不燃断熱シートをより加圧する補助加圧段階S50と、不燃断熱シートを巻取りローラ90に巻き取る巻取り段階S60を更に含む。
【0072】
補助加圧段階S50はガラス繊維織物10とアルミ箔紙20間に塗布された難燃接着剤層22及び他のガラス繊維織物30とアルミ箔紙20間に塗布された難燃接着剤層24を補助接合部80のローラを利用して加圧する工程であって、接着剤が全体面にまんべんなくもう一度拡散されるようにして製造された不燃断熱シートがこわさを維持するようにし、合板のようにホッチキス、釘、ピースなどで壁体に付着して建物の断熱施工に適用することができ、カッター、ハサミなどで切断を容易にすることができる。
【0073】
不燃コーティング層はメラミン、水性アクリルのうち1つ以上が含まれ、メラミンシアヌレート、水性ポリウレタン、表面処理剤、水が混合されて成る。
【0074】
不燃コーティング層には不燃性を高めるために五酸化燐(P
2O
5)、窒素、尿素のうち少なくとも1つ以上が更に含まれる。
【0075】
アルミ箔紙20はアルミニウムまたはアルミニウム合金を設定の厚さに圧延して加工されるアルミニウムホイール(aluminum foil)である。
難燃接着剤層22、24は不燃性または難燃性を有する。
【0076】
不燃コーティング層は不燃コーティング液が入っている格納槽に浸された状態で設置された多数のローラにガラス繊維織物10、30の上下反復移送によって織物の糸筋間に不燃コーティング液がまんべんなく染み込むようにコーティングされる。
【0077】
この時、格納槽から排出された不燃コーティング液が付いたガラス繊維織物10、30を一対のローラ間に移動させて圧着して絞るため不燃コーティング層がより一層染み込むようにする。
【0078】
一方、本発明の不燃断熱シート製造方法において記述していない内容は上述した不燃断熱シートまたは不燃断熱シート製造装置において記述した内容をそのまま適用することにする。
【0079】
本発明の不燃断熱シートは施工時に断熱及び騒音の遮断効果を増大させるために壁体、天井、床などに重ねて付着して施工することできる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は図面に図示した実施例を参考にして説明したが、これは例示的なものであって、該当技術の属する分野における当業者であればこれより多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるということを理解できるはずである。
したがって、本発明の技術的保護範囲は以下の特許請求範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0081】
10 ガラス繊維織物
20 アルミ箔紙
22 難燃接着剤層
30 ガラス繊維織物
40 第1塗布部
42 格納槽
44 第1塗布ローラ
46 第1加圧ローラ
50 第1接合部
52 第1接合ローラ
54 第2接合ローラ
60 第2塗布部
62 格納槽
64 第2塗布ローラ
66 第2加圧ローラ
70 第2接合部
72 第3接合ローラ
74 第4接合ローラ
80 補助接合部
90 巻取りローラ
S10 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階
S20 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階
S30 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階
S40 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階
S50 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階
S60 本発明の不燃断熱シート製造方法の各段階