特許第5873613号(P5873613)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873613
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】内容物を含む封筒の処理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B43M 7/02 20060101AFI20160216BHJP
【FI】
   B43M7/02
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-509320(P2013-509320)
(86)(22)【出願日】2011年5月9日
(65)【公表番号】特表2013-526427(P2013-526427A)
(43)【公表日】2013年6月24日
(86)【国際出願番号】US2011035764
(87)【国際公開番号】WO2011140558
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2014年5月9日
(31)【優先権主張番号】61/332,520
(32)【優先日】2010年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509196718
【氏名又は名称】オペックス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】アレン、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】デウィット、ロバート、アール.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァリンスキー、ジョセフ
【審査官】 石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06230471(US,B1)
【文献】 米国特許第03301116(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43M 7/00− 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を含む封筒を処理する装置であって、
内容物を含む複数の封筒を受取る入力ビンと、
送出用ニップ部を有し、前記入力ビンから封筒を搬送するように動作可能な封筒搬送装置と、
前記送出用ニップ部から所定の空間領域を隔てて配置された第1の整合要素(jogging element)であって、前記封筒搬送装置は、前記封筒が当該空間領域を横切って当該第1の整合要素に衝突するように前記封筒を駆動するものである、前記第1の整合要素と、
前記第1の整合要素に対して高さ方向下側に離間して配置され、前記封筒の第1の縁部を切断するように動作可能な第1の切断機であって、前記封筒は、前記第1の整合要素に衝突した後、前記空間領域を高さ方向下側に移動し、当該第1の切断機に向かって落下するものである、前記第1の切断機と、
前記第1の切断機に対して高さ方向下側に離間して配置された第2の整合要素であって、前記封筒は、前記第1の切断機を通過した後当該第2の整合要素に向かって落下し、当該第2の整合要素に衝突するものである、前記第2の整合要素と、
前記封筒の第2の縁部を切断するように動作可能な第2の切断機と、
前記封筒が前記第1および第2の切断機のうち少なくとも1つにより縁部を切断された後に前記封筒を開封する取出し装置と
を有する装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、前記第1の縁部は最先端部であり、前記第2の縁部は上縁部であり、当該装置は前記封筒を前記第1の整合要素の方向へ移動させる駆動要素を有し、当該駆動要素は前記封筒に対して前記内容物の位置を相対的に移動させるのに十分な力で前記封筒を前記第1の整合要素に衝突させるものである装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の装置において、前記第1の整合要素は第1の衝突面を有し、前記封筒は前記送出用ニップ部から当該第1の衝突面に向かう軌道を移動するものであり、当該軌道においては、前記封筒が当該第1の衝突面に衝突する際、前記封筒の面に実質的な圧力を加える手段と接触ないものである装置。
【請求項4】
請求項3記載の装置において、前記第2の整合要素は第2の衝突面を有し、前記第1の衝突面から当該第2の衝突面に向かう軌道においては、前記封筒が当該第2の衝突面に衝突する際、前記封筒の面に実質的な圧力を加える手段と接触ないものである装置。
【請求項5】
請求項1〜4記載の装置において、前記封筒が前記第1の整合要素の方向へ搬送される時に、前記封筒と十分に接触することなく、前記封筒を案内するガイドを有するものである装置。
【請求項6】
内容物を含む封筒を処理する方法であって、
内容物を含む封筒の束を提供する工程と、
前記束から封筒を給送する工程と、
前記封筒の第1の縁部を切断するように動作可能な第1の切断要素へ前記封筒を搬送する工程と、
前記封筒が前記束から前記第1の切断要素へ搬送される時に前記封筒の前記第1の縁部を揃える工程であって、この工程は、
前記封筒が所定の空間領域を横切って第1の整合要素に衝突するように前記封筒を駆動する工程であって、これにより、前記封筒の内容物は前記封筒の前記第1の縁部から離れる方向に移動し、次に、前記封筒は、前記第1の整合要素に衝突した後、前記前記空間領域を高さ方向下側に移動し、前記第1の切断要素に向かって落下するものである、前記駆動する工程を有するものである、
前記封筒の前記第1の縁部を揃える工程と、
前記封筒を前記第1の切断要素から、前記封筒の第2の縁部を切断するように動作可能な第2の切断要素へ搬送する工程と、
前記封筒の前記第2の縁部を揃える工程の後であって、且つ前記封筒の前記第2の縁部を切断する前に前記封筒の前記第2の縁部を揃える工程であって、この工程は、前記封筒を第2の整合要素に向かって落下させ、当該第2の整合要素に衝突させることにより前記封筒の内容物を前記封筒の前記第2の縁部から離れる方向に移動させる工程を有するものである、前記封筒の前記第2の縁部を揃える工程と、
前記封筒を取出し装置へ搬送する工程と
を有する方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、前記封筒の表面を引き離して前記内容物を前記封筒から抽出し、操作者が取り出せるように提供する工程を有するものである方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の方法において、前記封筒の前記第1の縁部を揃える工程は、前記封筒を実質的に固定された要素の方向に駆動し、前記封筒の最先端部を当該実質的に固定された要素に衝突させる工程を有するものである方法。
【請求項9】
請求項記載の方法において、この方法は、前記封筒を前記実質的に固定された要素の方向に駆動する工程中に前記封筒を案内する工程を有し、当該案内する工程は、前記封筒の表面に十分に接触することなく前記封筒が概ね高さ方向に配向するように案内する工程を有するものである方法。
【請求項10】
請求項6記載の方法において、前記封筒が所定の空間領域を横切って前記第1の整合要素に衝突するように前記封筒を駆動する工程は、前記封筒の表面と十分に接触することなく前記封筒を移動させる工程を有するものである方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年5月7日付で出願された米国仮特許出願第61/332,520号の優先権を主張するものである。この参照により、前記出願の開示の全体が本明細書に組込まれる。
【0002】
本発明は、郵便物処理の分野に関する。本発明は特に、オペレータが内容物を封筒から取出すことができるよう、開封された封筒をオペレータに提示することにより、内容物を含む封筒を処理するように動作可能なワークステーションに関する。
【背景技術】
【0003】
多量の同一印刷物の局払い料金割引郵便(bulk mail)などの文書の処理のために、自動および半自動の機械が使用されている。多くの企業が受取る郵便は大量であるため、到着郵便物を効率的に仕分けする必要が長らくあった。文書の仕分けは、送金処理の分野で特に重要となっている。
【0004】
様々な企業が日常的に何千通もの支払いの封筒やその他の種類の郵便を毎日のように受取っている。しばしば、到着郵便で受取った封筒は、種々の特性を有する。例えば、封筒の高さ、長さ、および厚さは異なることがある。また、標準型封筒と、金銭関係の文書に一般的に用いるプライバシー封筒との違いにより、封筒の不透明性も大幅に異なる。
【0005】
公知のシステムは郵便物を効率的に取出すことができるが、到着郵便物の処理の効率を向上することができる改善されたシステムを提供することが望ましい。本発明により、異なる特性を有する封筒を含む大量の郵便物に対応できる郵便物処理装置および方法を提供する。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許第6230471号明細書
(特許文献2) 米国特許第4318322号明細書
(特許文献3) 国際公開第2004/065026号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、封筒から内容物を取出すように郵便物を処理する半自動装置を提供する。装置は、封筒の2つの縁部を切断し、内容物を手で取出せるように、前記縁部を切断した封筒をオペレータに提示するよう、動作可能である。装置が封筒を処理する時、封筒は端を2回揃えられる(jogged twice)。封筒は、揃えられた縁部に対向する2つの縁部に沿って切断される。
【0007】
1実施形態において、装置はまず、切断する第1の縁部に対して内容物を揃え、次いで、前記第1の縁部が切断される。第1の縁部を揃えた後、装置は切断する第2の縁部に対して内容物を揃える。次いで、第2の縁部を切断する。あるいは、両方の縁部を揃えてから切断する。
【0008】
1実施形態によると、本発明は、内容物を含む複数の封筒を受取る入力ビン(input bin)を有する装置を提供する。入力ビンから封筒を給送するために給送装置を提供する。第1の切断機は封筒の第1の縁部を切断するように動作可能であり、第2の切断機は封筒の第2の縁部を切断するように動作可能である。第1の整合要素(jogging element)は、給送装置と第1の切断機との間に配置される。第1の整合要素は、封筒の第1の縁部に対向する前記封筒の縁部を揃える。第2の整合要素は、給送装置と第2の切断機との間に配置される。第2の整合要素は、第2の縁部に対向する前記封筒の縁部を揃える。また、装置は、第1および第2の切断機のうち少なくとも1つで封筒の縁部が切断された後、封筒を開封する取出し装置を含むことができる。
【0009】
本発明はまた、内容物を含む封筒を処理する方法も提供する。この方法によると、封筒の束が提供される。封筒を束から給送し、当該封筒の第1の縁部を切断するように動作可能な切断要素に封筒を搬送する。前記封筒が前記束から第1の切断要素に搬送される時、前記封筒が封筒の第1の縁部に対して揃えられる。前記封筒は、前記第1の切断要素から第2の切断要素へ搬送される。前記封筒を給送装置と第2の切断要素との間で搬送されるう時、前記封筒が当該封筒の第2の縁部に対して揃えられる。前記第1の縁部および第2の縁部が切断された後、内容物が封筒から取出される。
【0010】
本発明のさらに別の観点によると、文書を含む封筒を処理する装置であって、入力ビンからの前記封筒の給送を制御するコントローラを有する装置を提供する。
【0011】
郵便物は入力ビン内に積層され、前記コントローラは、駆動機構の動作を制御して、前記束を給送装置の方向に反復的に前進させ、前記束からの郵便物の1通を給送しようと試みる。各回の反復において、前記コントローラは、前記駆動機構および前記給送装置を制御して前記束を前進させ、また、給送装置を駆動させて前記郵便物の1通を給送しようと試みる。複数回の反復後、コントローラは前記駆動装置および前記給送装置を制御して、前記束を給送装置から離れる逆方向に反復的に駆動する。各回の反復において、前記コントローラは、前記駆動機構および前記給送装置を制御して、郵便物の束を前記給送装置から離れるように強制的に駆動し、さらに、前記給送装置を駆動して前記郵便物の1通を給送しようと試みる。
【0012】
別の観点によると、本発明は郵便物の束の給送を制御する方法を提供する。特に、この方法によると、郵便物の束を給送装置の方向に反復的に前進させ、郵便物の1通を給送しようと試みる。各回の反復において、前記束は前進し、前記給送装置は前記郵便物の1通を給送しようと試みる。複数回の反復後、郵便物の束を前記給送装置から離れる逆方向に反復的に駆動する。各回の反復において、郵便物の束は前記給送装置から離れる方向に駆動され、前記郵便物の1通を給送しようと試みる。
【0013】
さらに別の観点によると、本発明は、内容物を含む封筒を処理する方法を提供する。この方法は、内容物を含む複数の封筒を入力ビン内に積載し、当該封筒が略垂直方向の状態にある封筒の束を形成する工程を含む。前記束は給送装置の方向に変位される。前記給送装置に加えられた前記束の圧力が感知され、さらに、前記給送装置が駆動されて前記束からの封筒の給送を試みる。前記工程は、さらに、前記給送装置が前記束からの封筒を給送したかどうかを検出する工程を含む。次いで前記給送装置は、前記給送装置に加えられた前記束の圧力が所定の範囲内であることの感知、および前記給送装置が給送装置を駆動する工程中に前記束からの前記封筒を給送しなかったことの検出に応答して、再度駆動され、封筒を給送しようと試みる。その後、前記給送装置に加えられた前記束の圧力が所定の範囲内であることの感知に応答して、前記束は前記給送装置から離れる方向に駆動される。前記束を前記給送装置から離れる方向に駆動する工程の後、次いで、前記給送装置は再度駆動され、封筒を給送しようと試みる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
上記の概要および以下の本発明の好適な実施形態の詳細な説明は、添付図面を参照しながら読むと、最も良く理解できよう。
図1図1は、内容物を含む封筒の処理装置の透視図である。
図2図2は、図1の装置の入力ビンの拡大透視図である。
図3図3は、図1の装置の給送ステーションの拡大透視図である。
図4図4は、図1の装置の切断ステーションの拡大透視図である。
図5図5は、図3および4の給送ステーションおよび切断ステーションの透視図である。
図6図6は、図4に示した切断ステーションの拡大後方透視図である。
図7図7は、図1に示した装置の取出し装置の断片拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで図面一般、特に図1を参照すると、半自動郵便物処理ワークステーション10が示されている。ワークステーション10は、郵便物の束内の各封筒の縁部の1つまたは2つを切断し、前記封筒から手で文書を取出すオペレータに対して、前記縁部を切断した封筒を1度に1通ずつ提示することにより、郵便物を処理する。次に、オペレータは、必要に応じて手で文書の向きを変え、仕分けすることができる。オペレータが封筒から文書を取出した後、封筒はごみ容器215に搬送される。
【0016】
郵便物の流れの一般的概要は次の通りである。まず、文書を含む封筒の束(ジョブと称する)を入力ビン20内に置く。モータ駆動プッシャ25は、封筒を支持し、封筒を入力ビン20の前端部の方向に前進させる。給送システム40は、束の前面から先頭の封筒5を取出し、前記封筒をゲート80に搬送する。封筒をゲート80に搬送する時、封筒の内容物を封筒の1辺に対して位置調整するために、封筒は1つの縁部の方向に揃えられる。
【0017】
図6を参照すると、ゲート80上の封筒5は、複数の対向するローラ76により、縁部の方向に揃えられる。ゲート80から、封筒5は側部切断機90内に落下し、好ましい場合、前記側部切断機により封筒の側縁部が切断される。側部切断機から、封筒は、内容物を封筒の底縁部の方向に揃えるシャトル100内に落下する。シャトルは垂直に動き、ジョブの様々な封筒の高さのばらつきに対応するために、封筒の上縁部の高さを調節する。封筒5の上縁部の高さが、封筒を上部切断機120内に前進させるための許容範囲内に来るまで、シャトルは垂直に動く。封筒は次いで、上部切断機120に搬送され、前記上部切断機は封筒5の上縁部を切断する。
【0018】
図1および6を参照すると、上部切断機120から、封筒は主搬送部140に入る。主搬送部は次いで、封筒を取出し装置190まで前進させる。取出し装置190は、封筒の表面および裏面を引離し、封筒の内容物を取出せるように提示する。次いで、オペレータが封筒5から内容物を手で取出す。次いで、オペレータは、望ましい場合、内容物を仕分けし、向きを変えることができる。主搬送部140の前面に複数の容器を設けると共に、主搬送部140の背面のラックに調節可能な複数の棚を設ける。
【0019】
オペレータが封筒5から文書を取出した後、装置10は封筒を自動的に確認装置200まで前進させる。確認装置200は、封筒を廃棄する前に、文書の全てが封筒から取出されたことを確認する。確認装置200から、主搬送部140は封筒をごみ容器215内に搬送する。
【0020】
コントローラは、ワークステーション10の様々な位置の様々なセンサから受取った信号に応答して、また、オペレータがジョブについて設定したパラメータに応答して、封筒の処理を制御する。例えば、ゲート80に隣接するセンサからの、ゲートには封筒がない旨の指摘に応答して、コントローラは、封筒をゲート80に給送するべきであることを指示する信号を給送ステーション40に給送する。同様に、シャトル100内のセンサからの、シャトルには封筒がない旨の指摘に応答して、コントローラは、封筒を給送トレイからシャトルに落下させるべきであることを指示する信号を給送トレイ80に給送する。
【0021】
大抵の場合、コントローラは、ワークステーションの様々な部分の動作を、各々から独立して制御する。換言すれば、シャトルには封筒がない旨のシャトルからの信号があっても、コントローラは、封筒を落下させるべきであることを指示する信号をゲート80に給送すると共に、封筒をゲートに給送するべきであることを指示する信号を給送ステーション40に給送する、ということはしない。そうではなく、シャトル空信号に応答して、コントローラは、封筒を落下させるべきであることを指示する信号をゲート80に給送する。封筒が落とされた後、ゲートに隣接したセンサが、ゲートには封筒がないことを示す信号をコントローラに給送する。コントローラは次いで、封筒をゲートに給送するべきであることを指示する信号を給送ステーション40に給送する。この独立性により、幾つかの動作が同時に、または必要に応じて非同時的に進行することができる。その結果、1つの部分が減速しても、必ずしも他の部分全てが減速することにはならない。
【0022】
入力ビン
ここで、図1〜3を参照しながら、入力ビン20の動作をより詳しく説明する。入力ビン20の機能は、郵便物の束を端部壁30に軽く押当てた状態にし、給送ステーション40が必要に応じて郵便物の1通を束から取出せるようにすることである。
【0023】
入力ビン20は、基本的に平面のベースプレート21と、入力ビン20の長さ沿いに延在する横方向の側壁22とを含む。封筒の長辺がベースプレート21に当たり、封筒の短辺が側壁22に向くように、郵便物の束を入力ビン内に置く。図2に示したように、郵便物の束の後方端は、プッシャ25で支持される。プッシャ25および複数のベルト23は、郵便物の束を前方向に駆動し、郵便物の束を入力ビンの前端の端部壁30および束圧力検知器35に軽く押当てた状態にする。
【0024】
プッシャ25は、基本的に平面の垂直板である。図2に示したように、プッシャは、ガイドレール27に沿って載ったカラーの形態であるガイド26を含む。ガイド26は、駆動機構がプッシャを駆動する時にプッシャ25を案内する。本例において、駆動機構は、入力ビン20の底部の複数の駆動ベルト23である。
【0025】
図3に示したように、駆動ベルトは、タイミングベルトと同様な歯付きベルトである。ベルトの歯は、入力ビン20のベース部21から上向きに突出している。プッシャ25の厚さは、ベルト23の歯のピッチと同様若しくはそれ以下であり、入力ビン内でプッシャを前後方向に駆動するように、プッシャの下端を隣接するベルトの歯同士の間に配置することができる。郵便物はまた、ベルト23に載り、プッシャ25およびベルトが入力ビン内で郵便物を動かす。あるいは、ベルトはベースプレート21内で凹部を有しても良く、プッシャはベルトと係合するように突出した突起部またはその他の係合機能を有し、プッシャを前方向に駆動しても良い。しかし、郵便物が駆動ベルト23と係合する本構成は、郵便物を前方向と後ろ方向の両方に駆動することができ、以下にさらに説明するように利点がある。
【0026】
図2〜3に示したように、端部壁30は、給送ステーション40に隣接して、入力ビンの前端で基本的に上向きに突出する。本例において、端部壁30は、入力ビンの幅にわたって幾分延出し、端部壁と側壁22との間でギャップを形成している。このギャップは、郵便物と係合し、郵便物を入力ビン20から給送するための開口部を形成する。
【0027】
本例において、垂直に関する先頭の封筒の角度を検知するチルトセンサ35を設け、束が給送装置に対して適切な角度であるかどうかを判定する。図3を参照すると、アームと端部壁との間に配置されたチルトセンサを示すために、ローラを取付けてあるアームが切取られた状態で示してある。
【0028】
チルトセンサ35は、端部壁に対する郵便物の束中の先頭の封筒の上縁部付近を検出する赤外線(infrared:I/R)反射センサである。チルトセンサはI/Rセンサであるので、端部壁30は、チルトセンサがI/Rビームを発信する孔を含む。駆動ベルト23およびプッシャ25が郵便物の束を前方向に動かす時、当該束中の郵便物の先頭のものの上縁部がチルトセンサの方向に変位する。動作方法の項目でさらに後述するように、コントローラは、チルトセンサ35にかかる郵便物の束の圧力に応答して、駆動ベルト23を制御して、当該束の動きを制御することができる。
【0029】
給送ステーション
図2、3、および5を参照しながら、ステーション40の詳細をより詳しく説明する。給送ステーション40は、郵便物の束からの封筒を給送し、前記封筒を連続的に切断ステーション70に搬送する。給送ステーションは単一の給送機構を含むことができるが、本例においては、給送ステーションは給送装置50と排出ドライブ60とを含む。給送装置50は、入力ビン20内の郵便物の束からの封筒を給送する。排出ドライブ60は、給送装置から封筒を受取り、前記封筒を切断ステーション70に搬送する。
【0030】
図2〜3を参照すると、給送装置50は、入力ビン20の端部壁と側壁22との間のギャップに、端部壁30に隣接して配置される。給送装置50は、入力ビン内の封筒を残りの封筒の束から分離する構成の要素を有する。枢動可能な吸着カップ、回転可能な吸着カップ、または1若しくはそれ以上の回転要素など、様々な要素を用いることができる。本例において、給送装置50は、(1)給送装置モータ56で駆動する駆動プーリ51と、(2)従動プーリ、の2つのプーリの周りで一緒に引張って行かれる複数の回転ベルト53を有する。ベルト53は、プーリの高さに沿って、互いに垂直方向に間隔が開いている。また、従動プーリは、駆動プーリ51の軸の周りで枢動可能なアーム54上に取付けられている。
【0031】
給送装置50は、給送装置が入力ビン内の郵便物の束の方向に、また、これから離れるように枢動できるように、枢動自在に取付けられる。特に、ばねなどの付勢要素で、給送アーム54を郵便物の束の方向に付勢させる。このように、給送装置50は従動プーリの周りで枢動し、付勢されて郵便物の束と係合する。給送装置50が回転する時、給送装置は当該束中の郵便物の先頭のものと係合し、その郵便物を、端部壁30と側壁22との間のギャップを通って、郵便物の束から離れるように横方向に移動させる。
【0032】
給送装置にかかる郵便物の束の圧力を所定の範囲内に維持することが望ましい。給送装置50にかかる郵便物の束の圧力が高すぎる場合、給送装置は1度に2通の郵便物を給送する可能性が高くなり、文書の軌道での詰まりが増える。給送時の圧力が低すぎる場合、給送装置は郵便物の束からの先頭の封筒を給送することができない可能性がある。従って、本例において、給送ステーション40は、給送時の圧力を検知する給送センサ57を含む。特に、給送センサ57は給送アーム54のたわみを検知するが、給送アーム54は郵便物の束の方向に付勢されているため、給送アーム54の変位は給送装置50にかかる束の圧力に比例する。
【0033】
給送センサ57は、給送アームの変位または給送アームにかかる力を検知する様々なセンサのうちの任意のもので良い。本例において、給送センサ57は、2つの光学センサ58、59を有する。アームの端部の突出部55は、2つのセンサの間に突出する。第1のセンサ58は低い給送時の圧力を表し、第2のセンサ59は高い給送時の圧力を表す。本例において、給送アームの突出部55は、第1のセンサと第2のセンサとの間隔よりも幅が広い。給送アームの突出部55が両方のセンサ58、59を遮断した時、給送装置50上の給送時の圧力は適切な範囲内となる。あるいは、給送アームの突出部55は、第1のセンサと第2のセンサとの間隔よりも幅が狭くても良く、その場合、突出部がいずれのセンサをも遮断しない時、突出部は2つのセンサの間にあると考えられ、給送装置にかかる束の圧力は適切な範囲内であることが示される。
【0034】
給送アームの突出部55が低圧センサ58を遮断するが、高圧センサを遮断しない場合、束の圧力が低すぎる可能性がある。これに応答して、コントローラは駆動ベルト23をオンにして郵便物の束を前進させることができる。逆に、給送アームの突出部55が高圧センサ59を遮断するが、低圧センサ58を遮断しない場合、束の圧力が高すぎる可能性がある。これに応答して、コントローラは駆動ベルト23をオンにして郵便物の束を後退させることができる。このように、コントローラは入力ビン内の郵便物の変位を制御して、給送装置にかかる郵便物の束の圧力を適切な範囲内に維持することができる。さらに、動作方法の項目でさらに後述するように、給送センサ57からの信号を、チルトセンサからの信号と共に用いて、郵便物の束の変位を制御して、給送装置50の信頼性および効率を向上させることができる。
【0035】
給送装置50から、郵便物が排出ドライブ60へ駆動される。排出ドライブ60は、封筒を軌道に沿って前方向に駆動する様々な駆動機構のうちの任意のもので良い。本例において、排出ドライブ60は、封筒を受取るニップを形成する1対の対向するローラである。特に、前記1対のローラは、モータなどの駆動機構で駆動される駆動ローラと、対向する従動ローラとを含む。前記1対のローラは、封筒と係合し、前記封筒を切断部70の方向に前方向に駆動するように動作可能である。
【0036】
ガイド66は、排出ドライブ60を介して封筒を案内する。ガイドは、溝穴を形成するために互いから間隔が開けられた1対の基本的に垂直な壁を有する。給送装置50は、溝穴経由で排出ドライブ60まで封筒を給送する。ガイド66は、排出ドライブのローラが突出し、ガイド内の封筒と係合するようになっている1対の開口部を含む。
【0037】
排出ドライブ60へ出入りする封筒の流れを監視するために、1若しくはそれ以上のセンサを設ける。本例において、2つの光学センサ62、64を設ける。各センサは、ガイド66にまたがる赤外線エミッタと赤外線レシーバとを有する。ガイドには孔が設けられており、エミッタからの赤外線ビームがガイドを通過してレシーバに届くことができる。封筒がガイドを通る時、封筒は、センサの位置に来た時にセンサを遮断する。第1のセンサ62は給送装置出口センサであり、封筒が給送装置50から出る時に封筒を検出する。給送装置出口センサ62は、給送装置50の下流、且つ排出ドライブ60の上流に位置する。第2のセンサ64は排出センサであり、封筒が排出ドライブから離れる時に封筒を検出する。排出センサ64は、排出ドライブ60の下流に位置する。
【0038】
排出ドライブ60を制御して、排出ドライブが給送装置50から封筒を受取った時に封筒を切断ステーションに自動的に給送するようにすることができる。しかし、動作方法の項目でさらに後述するように、コントローラは排出ドライブを制御して、封筒を給送ステーション40から切断ステーション70に給送するべきである旨を指示する信号を受取るまで、給送装置から受取った封筒が排出ドライブの位置で段にされるようにする。特に、本例において、切断ステーション70内の次の段領域に段になった封筒がない旨の信号をコントローラが受取るまで、封筒は排出ドライブ60の位置で段にされた状態となる。
【0039】
切断ステーション
図4〜6を参照しながら、切断ステーションの詳細をより詳しく説明する。切断ステーション70は、封筒の側縁部を選択的に切断する第1の切断機90と、封筒の上縁部を切断する第2の切断機120とを有する、基本的に垂直のステーションである。封筒が切断ステーションに入ると、封筒が側部切断機90まで前進するのを防止するために、封筒は、封筒の底縁部を支持する後退自在ゲート80上に落下する。ゲートが退縮すると、封筒は側部切断機90内に落ちてから、シャトル100内に落下する。シャトル100は、封筒の上縁部を適切な高さに配置してから、封筒を上部切断機120へ排出する。
【0040】
前述したように、排出ドライブ60は封筒を切断ステーション70に搬送する。本例において、封筒が排出ドライブから離れる時、封筒は切断ステーションを通ってゲート80の方へ自由落下する。排出ドライブ60は、排出ドライブから水平方向に間隔が開いている後退自在ゲート80に封筒が到達するのに十分遠く水平方向に変位するよう、封筒を十分な水平力で搬送する。また、本例において、排出ドライブ60は、切断ステーション70の幅にわたって封筒を駆動するのに十分な速度で、封筒が端部壁74にぶつかって停止するまで封筒を駆動する。図4〜5に示したように、本例において、切断ステーションはまた、封筒を基本的に垂直の向きに維持し、封筒を端部壁74の方向に案内するために角度のついた、長いストリップの形態の入口ガイド72も含む。
【0041】
封筒が端部壁74に衝突する時、封筒は、相当な力を封筒の面にかける切断ステーション内の要素で確実に係合されていない。従って、封筒の内容物は、内容物が封筒内部の長さよりも短ければ、基本的に自由に封筒内で動く。従って、封筒が端部壁に衝突する時、衝撃により、封筒の内容物が封筒の最先端部の方へ揃えられる傾向がある。封筒が端部壁74にぶつかった後、封筒は跳返ってから、ゲート80の方向に自由落下する。
【0042】
ゲート80は、延出位置と後退位置との間で枢動する後退自在のゲートである。延出位置では、ゲート80は、切断ステーションのベースプレート71から離れるように基本的に水平方向に突出する長いレッジ(出っ張り)を形成し、ゲートが封筒の底縁部を支持できるようになっている。後退位置では、ゲート80は、ゲートが封筒の底縁部を支持しないように、ベースプレート71と面一になるか、これの内部で凹むよう、内方向に枢動する。
【0043】
ここで図5および6を参照すると、給送ステーション40が封筒を切断ステーション70内に給送すると、筒の底縁部はゲート80にもたれかかり、シャトル100内への封筒の落下が防止される。サイド・ジャスティファイヤ(justifier:位置調整器)76は、封筒をサイドフェンス94に対して位置調整する。サイド・ジャスティファイヤは、サイドフェンス94の方向に角度がついた1対のアイドラ・ローラと、ベースプレート71を通って突出し、モータで駆動する、1対の対向する駆動ローラとを有する。アイドラ・ローラは、アイドラ・ローラを駆動ローラの方向に付勢する、付勢された取付けアーム上に取付けられている。封筒が切断ステーション内に送られると、封筒はジャスティファイヤの方向に落ち、各封筒は位置調整ローラのニップ内に入る。ジャスティファイヤ76は次いで、封筒をゲート80に対して下向きに、また、サイドフェンス94に対して横向きに位置調整する。
【0044】
ソレノイド作動アームが、ゲートを延出位置と後退位置との間で駆動する。延出位置では、ゲートは封筒の底縁部を支持する。後退位置では、ゲートは下向きに枢動して、ベースプレート71内の凹部へ入り、ゲート上の封筒が側部切断機90内へ落下するようにする。ゲート80の動作は、コントローラで制御する。シャトル100には封筒がない旨のシャトル・センサ106からの指示に応答して、コントローラは、ゲートを開けて、ゲート上の封筒が側部切断機90内へ落下するようにする信号を送る。
【0045】
図6を参照すると、側部切断機は複数の駆動ローラと、対向するアイドラ・ローラとを含む。封筒がローラ間を通る時、回転ナイフが封筒の側縁部を切断する。切断された縁部は、スクラップシュートを通り、ごみ容器の中へ落下する。あるいは、回転ナイフの代わりに、フライスを用いても良い。このような切断機は、封筒が切断機を通る時に封筒の縁部をフライス切断する。
【0046】
スクラップシュート内でスクラップが堆積すると、側部切断機の動作と干渉し、詰まりが発生する可能性がある。従って、スクラップシュート内のセンサ(図示せず)は、スクラップシュート内のスクラップを監視する。センサがスクラップの堆積を検出すると、堆積を示す信号がコントローラに送られ、ワークステーションの運転がシャットダウンされる。LCDディスプレイ上のメッセージが、スクラップシュートをきれいにするようオペレータに促す。ワークステーションの運転は、オペレータがスクラップシュートをきれいにした後に再開する。
【0047】
側部切断機90が切断する封筒の量は、サイドフェンス94の位置によって左右される。サイドフェンス94の位置は、最大厚さと最小切断深さとの間で無限にある。あるいは、側部切断機は、「切断なし」から「封筒の比較的深い切断深さ(約1/2")」までの範囲の、複数の予め設定された深さの切断位置を含んでも良い。「切断なし」の位置では、サイドフェンス94は側部切断機から離れるように動き、側部切断機が封筒を切断しないようになる。
【0048】
側部切断機90から、封筒はシャトル100内に落下する。図6を参照すると、シャトル100が最もはっきり見える。シャトル100および上部切断機120の動作は、ニュージャージー州MoorestownのOPEX Corp.が所有する米国特許第6,230,471号明細書で開示されているシャトルおよび上部切断機の動作と同様である。この参照により、米国特許第6,230,471号明細書の開示の全体が本明細書に組込まれる。
【0049】
シャトル100は、封筒を垂直方向に調節して、上縁部の位置が所定の範囲内に来るように動作する。シャトルは、封筒が上部切断機120で切断するのに適切な位置に来るように、封筒の位置を調節する。上部切断機120に入る前に、上部ジャスティファイヤ122は封筒の上縁部を上部ストップ124に対して位置調整する。ジャスティファイヤが封筒を上部ストップ124に対して位置調整するためには、封筒上部の垂直方向の位置が定められた動作範囲内になければならない。上縁部が動作範囲より低い場合、ジャスティファイヤのローラは適切に封筒と係合せず、封筒は上部切断機120内で詰まるか、上部切断機の下を通る。上縁部が動作範囲より高い場合、封筒は上部切断機120内で詰まる。
【0050】
シャトル100は、封筒が側部切断機90から落ちた後に封筒を受取るシャトル・ビン101を含む。封筒がシャトル100内に落ちた時、封筒の面は確実に一緒に引張って行かれず、封筒の内容物は封筒内で基本的に自由落下する。従って、封筒がシャトルの底部に衝突する時、特に、内容物が封筒の内部高さよりも低い場合、この衝撃は、封筒の内容物を封筒の底縁部の方へ揃える作用をする。
【0051】
封筒は、ビン内でベースプレート71にもたれかかる。垂直駆動モータ102は、シャトルをベースプレートに対して垂直方向に駆動する。シャトルの垂直方向の変位は、上部位置調整センサ112および下部位置調整センサ114から受取った信号に応答して、コントローラで制御する。封筒の上縁部が上部センサ112と下部センサ114との間にあれば、封筒は適切な位置にある。従って、上部センサ112が封筒を検出せず、下部センサ114が封筒を示す場合、封筒は適切な位置にあり、シャトルは垂直方向に調節を行わない。上部センサと下部センサの両方が封筒を検出する場合、封筒は高すぎるのであって、上部センサが封筒を検出しなくなるまで、シャトルは下向きに調節を行う。逆に、上部センサと下部センサの両方とも封筒を検出しない場合、封筒は低すぎるのであって、下部センサが封筒を検出するようになるまで、シャトルは上向きに調節を行う。
【0052】
切断ステーション70は、シャトルから封筒を排出する排出装置を含む。本例において、排出装置は、ベルトの面から離れるように突出した少なくとも1つのクリートを有する回転ベルトである。封筒を排出するには、クリートベルトのクリート118は封筒と係合し、封筒をシャトルから横方向に、上部切断機120の方向に駆動する。駆動モータ115はクリートベルト117を駆動する。クリートは、シャトル100内の封筒の後方端と係合する。クリートベルト117が前進する時、クリートはシャトル100内の封筒を上部切断機120の方向に駆動し、封筒をシャトル・ビンから搬送する。
【0053】
シャトルから、封筒は上部ジャスティファイヤ122に入る。上部ジャスティファイヤ122は、封筒の上縁部を上部ストップ124に対して位置調整する。上部ストップは、封筒を位置調整するストップとして作用するショルダを有する。ストップ124はテーパ状になって、傾斜路を形成しており、封筒がゲート80からシャトル100へ落下する時に封筒がストップのショルダ上を通過できるようになっている。上部ジャスティファイヤ122から、封筒は、前述の側部切断機90と同様な回転切断機である上部切断機120を通るが、これは前述のようにフライスであっても良い。上部切断機120から、封筒は主搬送部140へ搬送される。
【0054】
主搬送部
図1を参照すると、主搬送部は1若しくはそれ以上のベルトと、ベルトと対向する複数のローラとを含む。封筒を確実に係合し、封筒を搬送部に沿って取出しステーション190へ、次いで確認装置200へ搬送するために、封筒はベルトとローラ間で一緒に引張って行かれる。主搬送部、取出しステーション、および確認装置は、前述の米国特許第6,230,471号明細書で開示されたシステムの主搬送部、取出しステーション、および確認装置の動作と実質的に同様である。
【0055】
主搬送部140は、オペレータが取出し装置190内の封筒の内容物を取出した旨の指示に応答して、上部切断機120に隣接する段領域から取出し装置190へ封筒を搬送する。主搬送部は段領域155を含むことができるが、これは基本的に、主搬送部上の封筒の待機領域である。段領域は、封筒の内容物を取出した後、次の封筒が取出し装置へ前進するためにオペレータが待たなければならない時間を短縮するように動作する。
【0056】
取出し装置
取出し装置190は、縁部を切断した封筒の面を引離し、オペレータが文書を容易に取出すことができるよう、内容物を提示するように動作する。オペレータが内容物を取出した後、内容物が取出された旨の信号をセンサがコントローラに送る。空の封筒は、次いで、確認装置200へ搬送され、別の封筒が取出し装置190へ送られる。
【0057】
図8を参照すると、取出し装置190は、2本の枢動する取出しアーム192a、192bに取付けられた1対の対向する真空吸着カップ195を含む。取出し装置の吸着カップ195は、真空ポンプに接続されている。図8において、取出し装置190は、二者択一の位置で示されている。第1の位置では、取出しアームは、互いから離れるように枢動する。第2の位置では、取出しアームは、互いの方向に枢動する。
【0058】
封筒が取出し装置190に入る前は、取出しアームは、互いから離れるように枢動する。封筒が取出し装置に入ると、アーム192a、192bは互いの方向に枢動し、負圧が吸着カップに供給され、吸着カップは封筒の面と係合する。アームは次いで、互いから離れるように枢動し、上縁部沿い、且つ、好ましくは側縁部沿いに切断された封筒の面を引離す。すると、オペレータが封筒から内容物を取出すことができる。
【0059】
好ましくは、負圧は、吸着カップが封筒に接触する前に、吸着カップにかける。そうすることにより、アームが互いから離れるように枢動する時に、負圧が封筒の面から抜けて、封筒の内容物を封筒の面の方向に引張る可能性が低減される。
【0060】
搬送部140は、アイドラ・ローラとコンベヤベルトとの間で封筒をはさむ。従って、取出しアームが封筒の面を引離す時、封筒およびその内容物は、アイドラ・ローラとベルトとの間ではさまれた状態のままとなる。内容物を取出すためには、オペレータは、取出し搬送部のはさみ動作によって生じる封筒と内容物間の摩擦力を克服するのに十分な力で内容物を引張らなければならない。また、摩擦力は、内容物の底縁部がはさみ点を越えて引張られるまで維持する。
【0061】
確認装置
確認装置200は、搬送部140の端部に位置する。確認装置は、封筒をごみ容器25内に廃棄する前に内容物の全てが必ず封筒から取出されているようにするために、各封筒の厚さを確認する。確認装置は、封筒の厚さを確認するのに、取出し装置190で用いる光学センサと同様な光学センサを用いることができる。しかし、本例において、確認装置は、封筒の面の外面同士の間隔を測定することにより、封筒の厚さを確認する。この間隔を測定するために、確認装置200は回転可変誘導トランスデューサ(rotary variable inductive transducer:RVIT)を含む。
【0062】
確認装置200が基準値よりも高い厚さを検知した場合、確認装置内の封筒が空ではない旨を示す信号がコントローラに送られる。表示灯(図示せず)が点灯し、確認装置にある封筒を取出し、内容物の全てが確実に取出されていることを点検すべきである旨をオペレータに指示する。
【0063】
コントローラは、各封筒の後方端が必ずRVITに対して確認装置200内の同じ位置で停止するように、取出し搬送部170の動作を制御する。後方端を監視することにより、装置は、様々な長さの封筒のジョブが処理される時に封筒が誤って確認装置を越えて送られ、ごみ容器に直接入ることが絶対にないようにする。
【0064】
動作方法
ジョブを開始するために、図2に示したように郵便物の束を入力ビン内に置く。封筒は、封筒の長辺を駆動ベルト23に当てて、基本的に縦向きに入力ビン内に置かれる。プッシャ25は、プッシャがスタックの後方端を支持するよう、当該束の方向に動く。
【0065】
オペレータが郵便物の束を一旦入力ビン20内に置いたら、オペレータは入力コントロール装置13からコマンドを入力してジョブを開始する。これに応答して、コントローラは駆動ベルト23をオンにし、当該束の前端部が給送装置50と係合するよう、コンベヤを前方向に駆動する。給送装置50は束から1通を給送し、その1通を排出ドライブ60まで前進させる。排出ドライブ60は、その1通を切断セクション70内へ駆動する。本例において、排出ドライブ60は、切断ステーションの全体にわたってその1通を駆動するのに十分な速度で、その1通の最先端部が端部壁74にぶつかって封筒の内容物が封筒の最先端部の方に揃うまで、その1通を前方向に駆動する。端部壁74にぶつかった後、その1通は後退自在ゲート80上に落下する。ジャスティファイヤ76は、その1通を側部切断機90の方へ位置調整する。ゲートが後退すると、その1通は落ち、側部切断機に入る。ジョブ・パラメータにより、側部切断機は封筒の縁部を切断することができるが、あるいは、封筒は切断されずに通過することもできる。
【0066】
側部切断機90から、その1通はシャトル100内に落下する。その1通は、封筒の内容物を封筒の底縁部の方へ揃えるのに十分な力でシャトルの底部に衝突する。シャトル内のその1通の上縁部が上部切断機に入るのに必ず適切な向きとなるように、シャトル100は必要に応じて垂直方向に動く。特に、シャトルは、その1通の上縁部が所定の垂直方向の上限および垂直方向の下限内に来るように、上方向または下方向に駆動する。
【0067】
クリートベルト117は次いで、その1通をシャトル100から上部ジャスティファイヤ内へ排出し、前記上部ジャスティファイヤはその1通の上縁部を位置調整する。上部切断機120は次いで、その1通の上縁部を切断する。上部切断機120は次いで、その1通を主搬送部140の方へ変位させる。主搬送部140は次いで、その1通を取出し装置190まで駆動する。取出し装置は、封筒の面を引戻し、内容物を取出せるようにユーザに提示する。オペレータが内容物を取出した後、空の封筒は確認装置200まで前進する。確認装置200は、封筒が空であることを確認する。封筒が空である場合、封筒はごみ容器215まで前進する。封筒が空でないことを確認装置が検知した場合、封筒は前進せず、内容物の全てが確実に取出されているようにするために、封筒を点検すべきである旨をオペレータに指示する信号を出す。
【0068】
システムを通る郵便物の流れは、入力ビン20から確認装置200までの封筒の軌道沿いの複数のセンサに応答して制御される。封筒の流れは、オペレータが封筒から内容物を取出した後、前記封筒が前進し、別の封筒が取出し装置へ送られ、オペレータが封筒から内容物を取出し続けることができるよう、封筒が取出し装置190へ必ず一定に送られるように制御される。
【0069】
空の封筒が取出し装置から離れるように前進する時点と次の封筒が取出し装置に到着する時点との間は、オペレータは内容物を取出すことはできない。従って、封筒が取出し装置から離れるように前進する時点と次の封筒が取出し装置に到着する時点との間の遅延を最低限に抑えることが望ましいであろう。従って、本例において、入力ビンと確認装置との間の軌道沿いの様々な位置で封筒を段にする。
【0070】
本例において、システムは3つの段領域を含み、選択的に第4のものを含むことができる。第1の段領域は排出ドライブ60である。第2の段領域はゲート80である。第3の段領域はシャトル100であり、選択的な第4の段領域は主搬送部140の段領域155である。1実施形態において、システム10は段領域155を含まない。その代わり、封筒が取出し装置から前進した時、次の封筒はシャトル100から前進する。しかし、段領域の数および配置は希望に応じて変更することができ、以下の説明においては、システムは選択的な段領域155を含むものとして説明することを理解されたい。
【0071】
封筒が段領域から離れるように搬送された旨の指示に応答して、上流の段領域からの封筒が次の段領域へ前進する。しかし、異なる段領域は独立して制御されるため、封筒が段領域から離れるように搬送されたことを示す信号があっても、上流の段領域全てが封筒を前進させるようには促されない。むしろ、各段領域が封筒を前進させる時、次の上流の段領域が封筒を前進させる。特に、封筒が取出し装置190から確認装置200へ搬送された時、主搬送部140は段領域155の封筒を取出し装置へ前進させる。段領域の封筒が一旦前進すると、段領域には封筒がない旨を指示する信号を段領域のセンサがコントローラに送る。これに応答して、コントローラはシャトル100内のクリートベルトをオンにして、シャトルから封筒を上部切断機120へ、次いで、段領域155へ前進させる。
【0072】
封筒が一旦シャトル100から排出されると、シャトルには封筒がないことを示す信号をセンサがコントローラに送る。コントローラは、ゲート80をオンにして、ゲート80を後退させ、ゲート上にもたれかかっている封筒が側部切断機90へ前進してから、シャトルに落下するようにする。ゲート80が一旦封筒を落としたら、ゲートに隣接したセンサは、ゲートには封筒がないことを示す信号をコントローラに送る。ゲートは次いで、その後退位置から延出し、コントローラは排出ドライブ60をオンにして、排出ドライブの位置で段にされている封筒が切断セクション70内へ、そしてゲート80上へ搬送されるようにする。
【0073】
排出ドライブ60が一旦封筒を切断ステーション70内へ前進させると、排出ドライブには封筒がないことを示す信号を排出センサ64がコントローラへ送る。コントローラは次いで、選択的に給送装置50および入力ビン内の駆動ベルト23をオンにし、入力ビンからの郵便物の1通を排出ドライブ60へ給送する。
【0074】
コントローラは、排出ドライブには封筒がない旨の信号に応答して入力ビンからの郵便物の1通を給送する制御を行うが、コントローラはまた、チルトセンサ35および給送センサ56からの信号に応答して給送装置の動作の制御も行うことができる。後述するように、コントローラは、チルトセンサ35、給送センサ56からの信号、およびセンサが封筒の最先端部を検出した旨の給送装置出口センサ62からの指示に応答して、給送装置50および駆動ベルト23の動作を制御する。
【0075】
本例において、コントローラは給送装置および入力ビン20内の駆動ベルト23を次のように制御する。チルトセンサ35は、先頭郵便物の垂直に関する角度を検知し、給送装置センサ57は、給送装置にかかる束の圧力を検知する。コントローラが、束の圧力が所定の上下限内であることを示す信号を給送装置・センサから受取り、且つ、当該束の角度が所定の角度の上下限内であることを示す信号をチルトセンサから受取った場合、コントローラは給送装置モータ56をオンにする。モータは駆動プーリ51を駆動し、これは、給送ベルト52を駆動する。給送ベルト52は郵便物の束と係合し、先頭の郵便物を束から引張り、その郵便物を排出ドライブ60まで前進させる。
【0076】
コントローラが給送装置50をオンにし、給送装置出口センサ62が封筒の最先端部を検出した場合、給送装置は郵便物の1通を正しく送ったと考えられ、封筒が必ず排出ドライブ60まで駆動されるようにするため、十分な遅延時間の後、給送装置はオフにされる。あるいは、封筒の最先端部が排出センサ64の位置で検出されるまで、給送装置は動作を続けても良い。
【0077】
コントローラが給送装置50をオンにし、給送装置出口センサ62が所定の時間枠内に封筒を検出せず、且つ、束の圧力が所定の範囲内にあることを給送センサ57が示す場合、コントローラはモータをオンにして駆動ベルト23を前方向に駆動し、郵便物を給送装置の方向に前進させる。給送装置50は次いで、封筒を再び給送しようと試みる。あるいは、束の圧力が許容範囲内にあることを給送センサが示すが、垂直方向の角度は許容範囲内にないことをチルトセンサが示す場合、駆動ベルトはオンにされ、束が許容角度になったことをチルトセンサが示すまで、束を前進させることができる。束の圧力および角度が許容可能であることを一旦チルトセンサおよび給送センサが示したら、給送装置は再び郵便物の1通を給送しようと試みる。この給送装置および駆動ベルトの制御工程は、封筒が送られるか、若しくは(a)束の圧力が閾値を超えていることを給送センサが示すか、(b)束の角度が閾値を超えていることをチルトセンサが示すか、のいずれかとなるまで反復的に繰返すことができる。束の圧力または傾斜角が閾値を超えており、郵便物が送られていないことを一旦給送センサが示したら、システムは詰まりが起こっていることを宣言し、手動で詰まりに対応するようオペレータに信号を送ることができる。あるいは、郵便物の束を前進させ続け、センサの1つが閾値を超えるまで封筒を給送し続けようとするのではなく、システムは反復的に当該束を前進させ、1通を既定の回数だけ給送することができ、その後、システムは詰まりを宣言することができる。
【0078】
郵便物の束を前進させ、封筒を給送しようと試みた後で詰まりを前述のように宣言するのではなく、システムは、当該束を後退させてから、1通を給送することもできる。特に、当該束を前進させ、1通を給送する試みを1若しくはそれ以上行った後、システムは、駆動ベルト23を逆転し、当該束を入力ビンの前壁30から離れるように、後ろ方向に駆動することができる。当該束が駆動ベルト23にもたれかかっているので、駆動ベルトを逆転させると、プッシャ25および当該束が前壁30および給送装置50から離れるように動く。
【0079】
郵便物の束を後退させた後、給送装置がオンになり、1通を給送しようと試みる。給送装置出口センサ62が封筒の最先端部を検出した場合、封筒が送られたと考えられ、給送装置は前述のように動作して、必要に応じて後続の文書を給送する。封筒が検出されなかった場合、当該束は引続き再度前方向に駆動されることができ、給送装置は封筒を給送しようと試みる。あるいは、本例において、システムは、束の圧力が所定の最低値を超えていることを給送センサ57が示す、および/または束の角度が所定の最低値を超えていることをチルトセンサ35が示す限り、当該束を反復的に後退させ、封筒を給送し続けようとする。束の角度が所定の最低値を下回っていることを一旦チルトセンサが示し、および/または束の圧力が所定の最低値を下回っていることを一旦給送センサが示したら、システムは詰まりを宣言することができる。あるいは、コントローラは、駆動ベルトを制御して駆動ベルトを再び反復的に前進させ、郵便物を前述のように給送することができる。選択的に、システムが反復的に当該束を後ろ方向に駆動する状態から反復的に当該束を前方向に駆動する状態に切替える前に、システムは当該束を既定時間、後ろ方向に駆動して、当該束にあった問題を取り除こうとすることができる。システムは次いで、反復的に当該束を前進させ、前述のように封筒を給送しようと試みる。
【0080】
前述のように、システムは、反復的に郵便物の束を前進および逆行させ、封筒の給送を試みるように動作可能である。当該束を前進および逆行させることにより、オペレータの介入の必要なしに封筒を給送する可能性が向上する。前記の説明は1若しくはそれ以上の特定の束の前進および逆行方法を説明しているが、郵便物の束を前進させて自動的に後退させることにより給送装置を制御することは選択的であることを理解されたい。入力ビンおよび給送装置の動作は、封筒を給送するための郵便物の束の特定の前進方法に制限されない。
【0081】
上述した実施形態は、その広い発明の概念から逸脱しない範囲で変更や変形が可能であることが当業者には理解できよう。従って、本発明は、本明細書に記載した特定の実施形態に制限されるものではなく、特許請求の範囲で定められた本発明の範囲と趣旨内での全ての変更や変形を含むことを意図することを理解されたい。
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