(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、Fは柱状標示体であり、1は柱体であり、2はベースである。本実施形態の柱状標示体Fは、柱体1が、ベース2の上方に突出するように立設されて形成されている。本実施形態の柱体1は、ベース2の上方から着脱自在に取り付けられている。
【0014】
柱体1は、下方に円筒形状に形成された基部13が設けられて前記ベース2に取り付けられており、上方に扁平な外形に形成された標示部11が設けられている。そして前記標示部11と前記基部13との間には、上方から下方に至る程、上方の扁平形状から下方に至るほど円筒形状となる中間部12が形成されている。
前記標示部11は、扁平円形状の断面に形成されており、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きな扁平円に形成されている。
この標示部11の前面及び後面は標示面となされ、標示部11の側部や、前記基部13よりも曲率半径が大きく形成されているため、文字や数字、図形などの標示を行う場合に、その内容をより認識しやすく標示させることができる。
本実施形態の柱体1は標示部11の前面側の標示面に標示シートS1を貼着して標示を設けている。
標示部11への標示の形成方法は、上記のような標示シートS1の貼着のみならず、塗装や印刷などの方法により行ってもよい。
また、夜間の視認性を向上させるために再帰反射性を有する部材を用いるのが好ましく、標示シートS1に光の再帰反射性を有するシートを用いる方法が挙げられる。例えば、再帰反射性の標示シートS1を標示の外形に切り出して前記標示部11に貼着させる方法や、再帰反射性の標示シートS1の表面に標示を印刷させて前記標示部11に貼着させる方法や、その他の方法を用いて設けることができる。
【0015】
本実施形態の柱体1は熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成されているが、これに限らず車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を備えるように形成可能な材料を好適に用いることができる。例えば、ブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴム、エチレンプロピレンターポリマー、ポリイソブチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、スチレン−ブタジエン系やポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系等のエラストマーなどの各種合成ゴムや合成樹脂等を用いることができ、また押出成形が可能なものを好適に用いることができる。
【0016】
本実施形態のベース2はその底面を路面に当接させて設置固定される。路面に設置固定させる方法として、ベース2の底面に接着剤を塗布して路面へ接着固定させる方法を用いることができる。また、ベース2の設置固定方法はこれに限るものではなく、ベース部2の底面から雄ねじ部分を下方に突出させてアンカーボルトを取り付け、路面に埋設固定させたアンカーナットに螺結させて固定させてもよいし、他の固定方法を用いてもよい。
【0017】
図3は
図1の柱状標示体Fのベース2と柱体1を分離させた状態を示す図であり、
図4は
図1のA−A断面図である。
柱体1の下端には、略円筒形状に形成された台部4が固定されている。
具体的には、円筒形状に形成された柱体1の下端が、台部4の上面に同心円状に形成された環状溝41に挿入され、融着されて固定されている。
【0018】
また、柱体1の中空内には、柱体1の内径より小さい外径の円筒形状に形成された補強筒3が内装されて、前記台部4に固定されている。
具体的には、補強筒3の下端が、台部4の上面の環状溝41の内側に同心円状に形成された環状溝42に挿入され、融着されて固定されている。
補強筒3の材質は、車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると、ブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴム、エチレンプロピレンターポリマー、ポリイソブチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、スチレン−ブタジエン系やポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系等のエラストマーなどの各種合成ゴムや合成樹脂等を用いることができ、本実施形態の補強筒3は熱可塑性ポリウレタンを用いて形成されている。
補強筒3を柱体1の内部に内装させて設けることで、柱状標示柱Fの上を車両が通過するなどして柱体1が折れ曲がるなど変形するときに、柱体1にかかる応力を補強筒3に分散させることができ、柱体1の疲労による損傷を低減させることができる。
また、折れ曲がった柱体1が復元する際に、補強筒3が柱体1を内側から支え、元の状態へより強力に復元するようになされる。
尚、折れ曲がりなどの変形に対して、柱体1のみで十分な復元がなされる場合は、補強筒3を設けなくても良い。
【0019】
ベース2の上面の中央には、柱体1の下端の台部4に対応する形状に窪んだ支持凹部21が設けられており、支持凹部21は台部4が出入り自在に挿入可能に形成されている。
支持凹部21の内周側面は、挿入された台部4の外周側面を支持可能な支持面21aに形成されており、ベース2の支持凹部21に台部4を挿入させた柱体1は、ベース2の支持面21aにその下端を支持されて立設される。
また、本実施形態において、柱体1とベース2とは、差込部材6を用いて固定されるようになされている。
【0020】
柱体1は、下部に円筒形状の基部13を備え、その上方に板形状の外形に変化する中間部12と、扁平な外形の標示部11とを備えた形状に設けられているが、本実施形態の柱体1のこれらの形状は1本のパイプ体Pを熱プレス加工して形成させている。
図5は
図1の柱体1を形成させる状況を示す図であり、(イ)は熱プレス加工前を示す図であり、(ロ)は熱プレス加工後を示す図であり、(ハ)は柱体の上端を固定させた状況を示す図であり、
図6は
図3の柱体1の基部13の断面を示すA−A断面図であり、
図7は
図3の柱体1の標示部11の断面を示すB−B断面図であり、
図8は柱体の上端の縦断面を示す図であり、(イ)は
図3のC−C断面図であり、(ロ)は他の実施の一形態を示す図である。
尚、
図5、
図6及び
図7は、図面の簡略化のために補強筒3や台部4の図示を省略し、柱体1の断面のみを図示している。
【0021】
パイプ体Pは、
図5(イ)に示すように円筒形状のパイプである。
パイプ体Pは、矢印で示されるように、その上部分が押しつぶされるように前後両方向から熱プレス加工により押圧されて、
図5(ロ)に示すように、円筒形状の筒壁が上端に至るまで扁平円形状の断面に成型されて、標示部11が形成されている。
そして、前記の熱プレス加工が施されていないパイプ体Pの下部分は円筒形状の基部13となされ、この基部13と板部11との間に、扁平形状から円筒形状へ形状が変化する中間部12が形成されるように設けている。
【0022】
次に、上記熱プレス加工後のパイプPは、その上端の筒壁の内周面に接着剤が塗布され、更に
図5(ロ)の矢印で示されるようにその上端部分が押しつぶされるように前後両方向からプレス加工されて押圧される。これにより、柱体1の上端は、前面側の筒壁の内周面と後面側の筒壁の内周壁とが互いに接着され、
図5(ハ)に示すように、標示部11の上方が、標示部11より更に扁平な扁平状に形状が保持されるようになされている。
【0023】
前記柱体1の標示部11、中間部12、基部13を一の部材で一体的に形成させることで、これらの部位の接続部分が生じないので、立設する柱体1の標示部11に車両などが接触したときに、接続部分に力が集中して破壊され、標示部11が外れてしまう等の問題が抑制できる。
また、扁平形状の外形の標示部11と円筒形状の基部13との間に、扁平形状から円筒形状へ徐々に形状が変化する中間部12を設けることで、これらの間の柱体1の筒壁に力が集中する箇所が生じにくくなされ、柱体1の損傷が抑制できる。
また、本実施形態の柱体1は、1本のパイプ体Pを熱プレス等により前後両方向から押圧することで、前記の標示部11、中間部12、基部13を容易に形成させることができる。また前記の方法は、射出成型など他の成型方法と比較して、その筒壁の肉厚を柱体1の上端から下端に至るまで容易に等しく形成させることができるので、柱体1へ外力がかかったときに筒壁の薄い部分に力が集中することがなく、柱体1の損傷を抑制できる。1本のパイプ体Pから柱体1を形成させる方法は、熱プレスに限るものではなく、ブロー成形などの方法を用いてもよい。
【0024】
また、標示部11の上方を、標示部11より更に扁平な扁平状に形状を保持させることで、柱体1の標示部11に変形と復元とが起こったときに、標示部11の形状が扁平に保たれやすくなされ、標示部11に設けた標示の内容の認識しやすさが安定的に維持できる。
【0025】
本実施形態の柱体1は、上端において前後方向に対向する筒壁の内周壁を互いに接着固定させて標示部11より更に扁平な扁平形状に形成させているが、標示部11の上方の形状をより扁平な形状に保つ方法はこれに限るものではない。
例えば、前後方向に対向する筒壁にボルトなどの固定部材を貫通させてその形状を扁平に保たせてもよく、筒壁に保形部材を当接、固定させて、その形状を扁平に保たせてもよく、他の方法を用いてもよい。
例えば、
図8(ロ)は、柱体1の他の実施の一形態を示す上端部分の縦断面図であり、本実施形態の柱体1は、上端に挿入させた保形部材8に筒壁を接着固定させて、その形状を扁平形状に保たせている。
本実施形態の保形部材8は、断面T字状の板形状に形成されており、その下方へ向けて延設された板部分を柱体1へ上端から挿入させ、柱体1上端の前方側の筒壁と、後方側の筒壁とを、それぞれこの保形部材8へ接着固定させた状態を表している。
【0026】
また、
図8(イ)に示すように、柱体1の上端には、光の再帰反射性を備えたシートS2が貼着されて、柱体1の視認性を向上させている。
本実施形態のシートS2は、帯状に形成されて、一方の縁が柱体1の前面側に貼着され、柱体1の上端から後方へ折り返されて、他方の縁が柱体1の後面側に貼着されるように取り付けられている。
シートS2がこのように取り付けられることで、柱体1上端の前後に対向する筒壁の接着が剥がれにくくなされ、柱体1上端の扁平形状がより強く保持されるようになされる。
【0027】
また、柱体1の上端側方には、
図1(ロ)に示すように、柱体1の筒壁を貫通する貫通穴17が形成されている。貫通穴17は、柱体1の左右両側にそれぞれ1個づつ形成され、各貫通穴17により、柱体1の内側の中空部分が外側へ通じるようになされている。
柱体1に車両などが接触して、柱体1が折れ曲がるなどして変形したときに、柱体1の中空部分と外部とを連通させる貫通穴17を設けることで、変形した柱体1内部の空気が貫通穴17を通り道として外部へ排出されるので、内部の空気の圧力増大による柱体1の破裂などの損傷を防止できる。
また、貫通穴17を柱体1の上端付近に形成するので、柱体1が根本付近の基部13で折れ曲がるように変形したときでも、内部の空気を効率的に外部へ排出できるので、好ましい。
【0028】
本実施形態の標示部11の断面形状は、左右の幅が前後の厚みより大きくなされた扁平円形状に形成されている。このように、幅方向の中央部分が側部より膨らむような断面形状となるように、その前後の厚みが設けられることで、標示部11を扁平板形状に形成した場合と比較してその断面強度が増大し、自重や風を受ける等の要因による撓みなどの変形が標示部11に容易に生じにくくなされて、標示部11に設けた標示がよく視認できるようになされる。
また、幅方向の中央部分が側部より膨らむような断面形状にすることで、扁平板形状の断面と比較して折れ曲がりに対する強い復元力を備えるので、柱体1に車両などが接触して標示部11の部分で折れ曲がるような変形が生じた場合でも、元の形状に復帰しやすくなされる。
尚、本実施形態の柱体1は標示部11の断面を扁平円形状に形成させているが、標示部11の断面形状はこの形状に限るものではなく、幅方向の中央部分が側部より大きな厚みとなされた種々の断面形状に形成させてよい。
図17は本発明に係る柱状標示体の標示部11の他の実施の形態を示す横断面図である。
標示部11は断面形状を、例えば、
図17(イ)に示すように扁平な六角形に形成させてもよく、
図17(ロ)に示すように扁平な菱形形状に形成させてもよく、他の扁平な多角形形状に形成させてもよい。また
図17(ハ)に示すように、標示部11の幅方向の中央部分が扁平円形状で、その左右の側部がそれぞれ中央部分より小さな厚みの扁平板形状となるように形成させてもよい。また、中央部分を扁平円形状ではなく、円形状や、多角形形状に設け、その左右の側部がそれぞれ中央部分より小さな厚みの扁平板形状となるように形成させてもよい。
【0029】
図9は
図3のベース2を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、
図10は
図3の柱体1の下端部分を示す図であり、
図11は
図10の柱体1の台部4の形状を示すA−A断面図であり、
図13は
図9のベース2へ
図10の柱体1の下端を挿入させる前の状況を示す斜視図である。
柱体1下端の台部4には、径の外側方向へ突出する矩形形状の突部45が、台部4の下端に形成されている。
本実施形態の台部4には、全周に亘って周方向へ等間隔に3個の突部45が形成されている。
【0030】
また、台部4には、径の外側方向へひさし状に突出する板形状の蓋部44が、台部4の上端に形成されている。
本実施形態の蓋部44は、台部4に2個形成されており、横方向の大きさが前記突部45と同じに形成されており、外側方向への突出の大きさが前記突部45より大きく形成されている。
また、各蓋部44は、平面視において前記3個の突部45の中の2個の突部45bにそれぞれ近接して形成されている。具体的には、本実施形態の各蓋部44は、前記各突部45bより、台部4の周方向における左回り方向へずれた位置にそれぞれ形成されており、詳細には、前記蓋部44の右回り方向側の側端が、前記突部45bの左回り方向側の側端の真上に位置するように形成されている。
尚、3個の突部45の中の残りの突部45a付近には、蓋部44は形成されていない。
【0031】
ベース2の支持面21aには、支持凹部21の上端から下方へ向けて上下方向の溝形状に形成された第一凹部25が設けられており、この第一凹部25は支持面21aの周方向へそれぞれ等間隔に3個形成されている。
各第一凹部25は、その溝幅の大きさが前記柱体1下端の台部4の突部45の横方向の大きさに対応して形成され、その溝の窪みの大きさが、前記突部45の突出の大きさに対応して形成されている。
具体的には、各第一凹部25は前記突部45を上下方向に挿通可能な大きさに設けられており、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ挿入させたときに、台部4の下端に形成された各突部45が前記各第一凹部25内を通るように設けられている。
【0032】
前記各第一凹部25の下端側には、そこから周方向に伸びる溝形状の第二凹部26がそれぞれ形成されている。
各第二凹部26は、平面視において各第一凹部25から右周り方向へ伸びるように形成されており、
図13に示すように、上下方向に伸びる第一凹部25と、この下端から周方向へ伸びる第二凹部26とが組み合わされてL字形状の溝部が支持面21aに形成されるように設けられている。
詳細には、第二凹部26は、その溝の窪みの大きさが前記突部45の突出の大きさと同じ、即ち前記第一凹部25と同じに形成され、上下方向の溝幅の大きさが前記突部45の上下方向の大きさに対応して形成され、その横方向の溝の大きさが前記突部45の横方向の大きさに対応して形成されている。
即ち、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ挿入させた後、柱体1を平面視右回り方向へ回転させたときに、前記各突部45が前記各第一凹部25内から各第二凹部26内へ進入して収納されるように、前記各第二凹部26は形成されている。
【0033】
図14は
図13のベース2へ柱体1を挿入させた状況を示す斜視図であり、
図15は
図14の柱体1を回転操作した状況を示す斜視図である。
図14に示すように、各突部45を各第一凹部25へそれぞれ挿入させて、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ差し込んだ後、柱体1を平面視の右回り方向へ回転させれば、
図15に示すように各突部45は各第二凹部26内へ進入する。
詳細には、前記第二凹部26の横方向の大きさは、前記突部45の横方向の大きさに対応して形成されているので、前記各突部45がその横方向の大きさ分だけ移動するように柱体1を回転させれば、前記各突部45はそれぞれ第二凹部26内に進入してその内側に収納される。
このように各突部45をそれぞれ第二凹部26内に収納させることで、台部4が支持凹部21から上方向へ抜けることがなくなり、柱体1がベース2へ取り付けられる。
また逆に、
図15の柱体1を平面視の左方向へ回転させれば、各突部45が逆戻ってそれぞれ第一凹部25へ進入するので、柱体1を上方向へ引き抜き、ベース2から取り外すことができる。
【0034】
また
図14に示すように、各突部45を各第一凹部25へそれぞれ挿入させて、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ差し込んだとき、各第一凹部25の上端部分が上方へ開口する開口Kが露出された状態となる。
このようにベース2と台部4との間に開口Kが露出されると、当該開口Kには柱状標示体Fの使用過程で砂やゴミなどが侵入して、第一凹部25や台部4の側面などを損傷させたり、ベース2から柱体1を取り外す際の障害となる恐れがある。
本実施形態の台部4には、2個の突部45bに近接して、蓋部44がそれぞれ形成されている。
各蓋部44は、前記各突部45bの真上より平面視の左回り方向へずれた位置にそれぞれ形成されており、
図14に示すように各突部45bをそれぞれ第一凹部25へ差し込んだ後、柱体1を平面視の右回り方向へ回転させれば、
図15に示すように各蓋部44が移動して第一凹部25の真上に位置するように設けられている。
そして、各蓋部44は、横方向の大きさが前記突部45と同じに形成され、外側方向への突出の大きさが前記突部45より大きく形成されているため、前記突部45に対応する横幅と窪みの大きさに形成された第一凹部25の開口Kが、真上に位置する各蓋部44に覆われるようになされ、開口Kからの砂やゴミなどの侵入を抑制できる。
【0035】
図12は
図3の差込部材6を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は側面図である。
差込部材6は、上下に長い略長方形状に形成されたピン本体61と、このピン本体61の前面61aの上端から前方へ突出する板形状の係止突部62が形成されている。
尚、係止突部62の横幅の大きさは、ピン本体61の横幅の大きさと同じ大きさに形成されている。
【0036】
ピン本体61は、上下方向の大きさ、横幅の大きさ、厚みの大きさ、とがそれぞれベース2の第一凹部25の上下方向の溝の大きさ、溝幅の大きさ、溝の窪みの大きさに対応して形成されており、ピン本体61の前面61aが前記第一凹部25の溝の底面に対応した曲面形状に形成されている。
即ち、本実施形態のピン本体61は、第一凹部25内の内部に収納可能な大きさに形成されている。
また、ピン本体61の後面61bは、ベース2の支持面21aに対応する曲面形状に形成されており、ピン本体61が第一凹部25内に収納されたときに、ピン本体61の後面61bが円形に窪む支持凹部21内へ突出しないように設けられている。
【0037】
ピン本体61には、前面61aから後面61bへ貫通するねじ孔63が形成されており、ねじ孔63の内側には雌ねじが形成され、雄ねじを螺入可能に形成されている。
【0038】
図16は
図15のベースへ差込部材を挿入させる状況を示す斜視図である。
図16は
図15とは異なる方向からの斜視図である。
柱体1の下端をベース2へ挿入させ、回転操作させたとき、突部45bを挿入させた第一凹部25の開口Kは、近接して設けられた蓋部44により塞がれるが、突部45aを挿入させた第一凹部25は、蓋部44が設けられていないため、開口Kが露出された状態となる。
【0039】
そして
図16に示すように、この第一凹部25へ上方から前記差込部材6を差し込むことで、前記突部45aがこの差込部材6に係止されて、前記突部45aが前記第一凹部25へ逆戻るような柱体1の回転が防止され、ベース2へ柱体1が安定的に取り付けられる。
また、第一凹部25内の内部に収納された差込部材6によって前記開口Kが塞がれるので、第一凹部25内への砂やゴミなどの侵入が防止できる。
そして、差込部材6を第一凹部25から取り外せば、柱体1を逆方向へ回転させることができる状態となり、突部45a、45bをそれぞれ第二凹部26から第一凹部25へ進入させて、柱体1をベース2から取り外すことができる。
【0040】
本実施形態の差込部材6は、第一凹部25へ挿入されたときに、突出する係止突部62の下面をベース2の上面に当接させて、取り付けられる。
ベース2に取り付けた差込部材6を取り外す際には、係止突部62とベース2との間に工具などを差し入れて、差込部材6を上方へ容易に抜き取ることができる。
【0041】
本実施形態のベース2には、差込部材6を挿入させる第一凹部25の壁面から、ベース2の外側面に貫通する貫通孔23が形成されている。
貫通孔23は、前記差込部材6のねじ孔63に対応する位置に形成されており、係止突部62をベース2上面に当接させて取り付けられた差込部材6のねじ孔63と、前記貫通孔23とが同じ位置となるように設けられている。
【0042】
このベース2の貫通孔23へ、外側からビスBを挿入させ、その雄ねじ部を差込部材6のねじ孔63へ螺結させることで、差込部材6がベース6へビス止めされる。
差込部材6が第一凹部25内に収納されてビス止めされることで、柱体1の回転が規制されてベース2から抜けて外れることが防止され、ベース2へ安定的に取り付けられる。
また、ビスBをねじ孔63から螺脱させて貫通孔23から取り外せば、差込部材6をベース2から取り外して、柱体1をベース2から取り外すことができる。
【0043】
また、本実施形態の差込部材6は、第一凹部25内に収納されて取り付けられており、その後面61bが支持凹部21内へ突出していない。このため、支持凹部21に支持されて立設された柱体1へ車両などが衝突したときに、その衝撃が差込部材6やビスBへ集中することがなく、差込部材6やビスBの破損が抑制されて、柱体1がベース2へ安定的に取り付けられる。
【0044】
また、本実施形態の柱状標示体Fは、ベース2の支持面21aに柱体1の下端を支持させて取り付けており、柱体1とベース2とを、両者間に架け渡した固定部材によって固定させていない。このため、柱体1へ車両などが衝突したときに、その衝撃が両者を固定する固定部材へ集中することがなく、固定部材が破壊されてベース2から柱体1が外れてしまうような問題の発生が抑制される。
【0045】
また、本実施形態の柱状標示体Fは、ベース2の第二凹部26の上下方向の溝幅の大きさが、前記突部45の上下方向の大きさに対応して形成されているので、各突部45の上面が各第二凹部26の上側面に当接されて第二凹部26内に収納され、柱状標示体Fの柱体1に車両が衝突するなどの衝撃が与えられたときでも、第二凹部26内で突部45のガタつきが抑制され、ベース2へ柱体1が安定的に取り付けられる。
【0046】
本実施形態の柱状標示体Fは、台部4の突部45や、ベース2の第一凹部25、第二凹部26を、それぞれ3個づつ形成させているが、これに限るものではなく、2個以下に形成させても良いし、4個以上に形成させてもよい。
【0047】
図11に示すように、本実施形態の柱体1の台部4に形成される各突部45bには、それぞれ凹溝48が形成されている。具体的には、凹溝48は各突部45bの径方向外側の面にそれぞれ形成されており、その上端から下端に至る全長に亘り上下方向に沿って径方向内側へ窪む溝形状に形成されている。
また、この凹溝48は台部4に設けられた3個の突部45のうち、2個設けられた突部45bにそれぞれ形成され、残りの突部45aには形成されていない。
【0048】
そして、
図9や
図13に示すように、本実施形態のベース2において、3個形成された第一凹部25の中の2個において、凸部28が形成されている。具体的には、凸部28は、前記第一凹部25の内周面から径方向内側へ突出するように形成されており、前記第一凹部25上端に形成されている。
また、3個形成された第一凹部25のうち、台部4の突部45aを挿入させるために形成させた第一凹部25には前記凸部28は形成されていない。突部45aを挿入させるために形成させた第一凹部25の内周面には、差込部材6を固定するビスBを挿通させるための貫通孔23が形成されている。
【0049】
前記第一凹部25に形成された各凸部28は、前記突部45bに形成された凹溝48に対応する位置と形状に形成されている。
即ち、ベース2の支持凹部21へ柱体1の台部4を挿入させるために、前記第一凹部25へ突部45bを挿入させるとき、凸部28が凹溝48の内側を通るように形成されている。
各凸部28と各凹溝48とを上記のように形成させることで、凸部28を形成させた第一凹部25へ突部45aを挿入させようとしても、突部45aに凸部28が当接して、ベース2へ台部4が挿入できないようになされる。
このため、ベース2へ柱体1を取り付ける作業の際に、貫通孔23が形成された第一凹部25へ突部45bが挿入される間違いが生じない。そして、貫通孔23が形成された第一凹部25の開口Kが突部45bに近接して形成された蓋部44に塞がれることがないので、第一凹部25へ挿入させた差込部材6を貫通孔23へ挿入させたビスBによってベース2へ確実に固定できるようになされる。
【0050】
また、凸部28と凹溝48の形成によって、貫通孔23が形成された第一凹部25へ突部45bが挿入される間違いが生じないので、ベース2の向きと、このベース2に立設される柱体1の向きは一定となされる。
このため、設置させたベース2から柱体1を取り外し、再びベース2へ再び取り付けるときに、柱体1の標示部11が取り外し前と異なる方向へ向けられることがなく、常に一定の方向へ向けられるようになされる。
【0051】
また、柱体1において、標示面11の向きと、これに固定される台部4との向きとを一定に定めて柱体1を生産するようにすれば、設置させたベース2から柱体1のみを取り外して新しい柱体1と交換するときに、新規に取り付けられる柱体1の標示部11が交換前と異なる方向へ向けられることがなく、常に一定の方向へ向けられるようになされる。
本実施形態の柱状標示体Fは、
図2に示すように、ベース2に柱体1を立設させたとき、柱体1の標示部11の前方側の標示面が、ベース2の貫通孔23が設けられた方向へ向けられるように設けられている。そして、他の柱体1に取り替えた場合でも標示部11の向きが変化しないように、標示面11と台部4の向きを一定に定めて柱体1を形成させている。
標示面11の向きと、台部4との向きとを一定に定めるために、
図5に示す柱体1の形成においては、最初にパイプ体Pを台部4へ固定させ、台部4の向きに合わせて熱プレス加工を行っている。これにより、設置させたベース2へ柱体1を取り付けるとき、異なる柱体1を取り付けたときでも、標示部11の向きが同じ方向へ向けられるようになされている。
【0052】
本実施形態の柱状標示体Fは、ベース2とこれに取り付ける柱体1の台部4との向きを一定とするために、凸部28と凹溝48とを設けているが、ベース2と台部4の向きを規制する方法はこれに限るものではない。
例えば、凸部28と凹溝48の形成とは異なる方法で、前記突部45aと、突部45bとを異なる形状に形成させてもよい。
【0053】
図1に示す本実施形態の柱体1は、その上下方向において全体の60%程度の大きさに標示部11を設けているが、この大きさは適宜調整できる。但し、標示部11が小さすぎると設けた標示が認識し難くなされるので、柱体1の上下方向において全体の10%以上の大きさに標示部11に形成させるのが好ましく、50%以上の大きさに形成させるのがより好ましい。
【0054】
また、本実施形態の柱体1は、その上下方向において全体の20%程度の大きさに基部13を設けているが、この大きさは適宜調整できる。但し、基部13が小さすぎると、柱体1が外力を受けて折り曲がるような変形をするときに、中間部12や標示部11で折り曲がり耐久性が低下する恐れがあるので、柱体1の上下方向において全体の5%以上の大きさに基部13を形成させるのが好ましく、10%以上の大きさに形成させるのがより好ましい。
【0055】
また、本実施形態の柱体1は、標示部11の前後方向の厚みの大きさを、円筒形状の基部13の外径の50%程度の大きさに設けているが、この大きさは適宜調整できる。但し、標示部11の前後の厚みが小さすぎると、変形に対する復元力が低下して、標示部11で折れ曲がるような変形が起こったときに、元の形状へ復元できない恐れがある。このため、標示部11の前後方向の厚みの大きさを基部13の外径の10%以上に形成するのが好ましい。
また、標示部11の前後方向の大きさが小さすぎると、標示部11の左右の幅の大きさが小さくなされて、標示部11に標示を大きく形成できない。このため、標示部11の前後方向の厚みの大きさを基部13の外径の70%以下に形成するのが好ましい。