(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5873857
(24)【登録日】2016年1月22日
(45)【発行日】2016年3月1日
(54)【発明の名称】竪型二軸式の食材ミキサー
(51)【国際特許分類】
A47J 43/044 20060101AFI20160216BHJP
A47J 43/07 20060101ALI20160216BHJP
B01F 7/30 20060101ALI20160216BHJP
B01F 7/16 20060101ALI20160216BHJP
B01F 15/06 20060101ALI20160216BHJP
【FI】
A47J43/044
A47J43/07
B01F7/30 Z
B01F7/16 H
B01F15/06 Z
【請求項の数】3
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2013-256922(P2013-256922)
(22)【出願日】2013年12月12日
(65)【公開番号】特開2015-61576(P2015-61576A)
(43)【公開日】2015年4月2日
【審査請求日】2014年12月1日
(31)【優先権主張番号】特願2013-171375(P2013-171375)
(32)【優先日】2013年8月21日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2013年3月6−9日にインテックス大阪にて開催されたMOBAC SHOW 2013(第23回 国際製パン製菓関連産業展)にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】391026209
【氏名又は名称】中井機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100071548
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 賢二
(72)【発明者】
【氏名】中井 節
(72)【発明者】
【氏名】滝本 真吾
【審査官】
白土 博之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−075097(JP,A)
【文献】
特開平07−313357(JP,A)
【文献】
特表昭62−501261(JP,A)
【文献】
特開平01−160513(JP,A)
【文献】
米国特許第06227697(US,B1)
【文献】
特表2008−529755(JP,A)
【文献】
特開2003−126669(JP,A)
【文献】
特開2012−024507(JP,A)
【文献】
特開2012−166123(JP,A)
【文献】
米国特許第04730939(US,A)
【文献】
米国特許第05584112(US,A)
【文献】
特開2008−272313(JP,A)
【文献】
特開2007−044246(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3138259(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3098436(JP,U)
【文献】
国際公開第2012/110427(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0155215(US,A1)
【文献】
特開平11−207165(JP,A)
【文献】
特開2006−061183(JP,A)
【文献】
実開平02−066229(JP,U)
【文献】
特許第3965182(JP,B2)
【文献】
韓国登録特許第10−1169141(KR,B1)
【文献】
特表2013−521045(JP,A)
【文献】
特開2003−033638(JP,A)
【文献】
特開2012−245453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/14−27/18
A47J 42/00−44/02
A21C 1/02
B01F 7/00−7/32
B01F 15/00−15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミキサー本体フレーム(M)における支柱(5)の中途高さ位置へ容器受けアーム(11)を介して吊持された食材収納容器(T)と、
その食材収納容器(T)の真下位置に臨む電気加熱器(H)を内蔵した加熱作用ボックス(Hb)と、
同じく食材収納容器(T)の真上位置に臨む撹拌機構(A)の回転駆動用ギヤードモーター(47)を搭載した撹拌作用ボックス(Ab)と、
その撹拌作用ボックス(Ab)から食材収納容器(T)内の中心部に向かって垂下された撹拌機構(A)のセンター主軸(60)と、
上記ギヤードモーター(47)によってセンター主軸(60)と一体回転される回転椀(70)と、
その回転椀(70)から上記食材収納容器(T)内の偏心部に向かってセンター主軸(60)との平行状態に垂下し、且つ回転椀(70)へ各々自転し得るように軸受けされた第1、2偏心撹拌軸(61)(62)とを備え、
上記センター主軸(60)を回転駆動すると、そのセンター主軸(60)と一体回転する回転椀(70)を介して、第1、2偏心撹拌軸(61)(62)がセンター主軸(60)の周囲を同じ方向(F)へ公転運動すると同時に、その第1偏心撹拌軸(61)が上記公転運動する方向(F)との逆方向(R)へ自転運動することとなる一方、第2偏心撹拌軸(62)が上記公転運動する方向(F)と同じ方向(F)へ自転運動することとなるように関係設定した竪型二軸式の食材ミキサーにおいて、
上記第1偏心撹拌軸(61)とセンター主軸(60)との間隔距離(L1)を短かく確保して、その第1偏心撹拌軸(61)の下端部には上記食材収納容器(T)の半径(r)よりも大きな回転直径(D)の第1撹拌子(P1)を連結使用する一方、
上記第2偏心撹拌軸(62)と同じくセンター主軸(60)との間隔距離(L2)を長く確保して、その第2偏心撹拌軸(62)の下端部には上記食材収納容器(T)の半径(r)よりも小さな回転直径(D)の第2撹拌子(P2)を連結使用し、
しかも、その第1撹拌子(P1)がハイポサイクロイド曲線を描く自転運転軌跡と、上記第2撹拌子(P2)がエピサイクロイド曲線を描く自転運動軌跡とを、互いに干渉又はオーバーラップさせず、その自転運動する回転ギヤ比を自由自在に変更・調整できるように定め、
上記食材収納容器(T)の受けアーム(11)と、その食材収納容器(T)の電気加熱器(10)を内蔵した加熱作用ボックス(Hb)とを、ミキサー本体フレーム(M)の支柱(5)又はこれと平行な別個の昇降ガイド軸(117)に沿って、一緒に昇降作動させることができるように定め、
上記食材収納容器(T)を寸胴鍋やその他の底面がフラットな導電性の容器とし、上記電気加熱器(H)をその食材収納容器(T)の底面と対応するフラットな平面形態の電磁誘導加熱器とすると共に、
上記第1、2撹拌子(P1)(P2)を何れもホイッパーとして、側面視のほぼU字形に曲成されたステンレスワイヤー(131)の多数から、その垂直の胴部(131b)が上記食材収納容器(T)の胴面と対応する全体的な円筒形をなし、且つ同じく容器(T)の底面と対応する水平な底部(131a)がその中央個所での立体交叉する階層状態となる作用篭体(C)に組み立てたことを特徴とする竪型二軸式の食材ミキサー。
【請求項2】
撹拌機構(A)のセンター主軸(60)か又はそのセンター主軸(60)と一体に公転運動する回転腕(70)の偏心部から、無線送信器(S)の感温部である接触式の温度センサー(101)を、第1偏心撹拌軸(61)に連結使用される大きな回転直径(D)の第1ホイッパー(P1)と、第2偏心撹拌軸(62)に連結使用される小さな回転直径(D)の第2ホイッパー(P2)との隣り合う位置付近へ、その第1、2ホイッパー(P1)(P2)の自転運動軌跡と干渉しないように垂下させる一方、
上記無線送信器(S)と対応する無線受信器(120)又はこれと兼用タイプの測定温度表示器(59)を、撹拌作用ボックス(Ab)に設置して、
上記無線送信器(S)の温度センサー(101)により検知された食材の現在温度データが、予じめ設定された目標温度に到達した時には、その無線受信器(120)からの出力電気信号に基いて、電磁誘導加熱器(H)の高周波電源(51)をオフ制御し、食材収納容器(T)の加熱を自動停止するように定めたことを特徴とする請求項1記載の竪型二軸式の食材ミキサー。
【請求項3】
撹拌機構(A)のセンター主軸(60)から食材収納容器(T)内の中心部に向かって延長センター軸(122)を一体的に垂下させ、その延長センター軸(122)の下端部へ別個なクランプ金具(123)を取り付けると共に、
そのクランプ金具(123)の一端部へ無線送信器(S)の温度センサー(101)を上方から抜き差し自在に差し込み係止させる一方、
同じくクランプ金具(123)の他端部へ合成樹脂板のスクレーパー(124)を取り付けて、そのスクレーパー(124)における食材収納容器(T)の胴面へ弾圧付勢された先端部により、その胴面に付着の食材を掻き取ることができるように定めたことを特徴とする請求項2記載の竪型二軸式の食材ミキサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は菓子・パン類の生地となる各種の粘性食材に対して、泡立て(ホイッピング)や撹拌(ビーティング)、混合(ミキシング)などの諸作用を与える竪型二軸式のミキサーに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の業務用食材ミキサーでは、生クリームやカスタードクリーム、スポンジ生地、ケーキ生地、餡、その他の粘性がある食材に対して、その泡立てや撹拌、混合などの処理を効率良く与えるため、例えば特許文献1、2に開示されているように、そのワイヤーホイッパーやワイヤービーター、フック、スクレーパー(羽根板)などの必要な撹拌子を、ゆっくり公転運動させると同時に、その公転運動する方向との逆方向へ、すばやく自転運動させている。
【0003】
殊更、特許文献3に記載の煮練機では複数の偏心軸(駆動軸)(15)(18)(27)(30)に各々取り付けた撹拌羽根(5a)(5b)(21a)(21b)同士を公転運動中、その互いに逆な方向(相反方向)へ自転運動させるようになっており、しかも
図4〜6の別な実施例では、その複数の撹拌羽根(21a)(21b)の回転中心が、鍋(8)の中心位置から異なる距離(X')(X' +α)に配置されている点で、本発明に最も近似する公知発明であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4792070号公報
【特許文献2】特許第3965182号公報
【特許文献3】特許第2740632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、その特許文献3の
図4〜6に記載された公知発明の構成では、複数の撹拌羽根(21a)(21b)における回転軌跡(E)(F)同士が重なる(オーバーラップする)ようになっているため、その回転ギヤ比を常に一定として、等速回転又は同期回転させる必要がある。さもなければ、撹拌羽根(21a)(21b)同士の衝突・破損することになるからであり、食材の種類やその食材に与える処理の目的に応じて、回転ギヤ比を自由自在に変更・調整できない結果、希望する高品質・多様な処理効果を得られない。
【0006】
又、撹拌羽根(21a)(21b)同士の衝突・破損することを防ぐためには、その羽根形態としても「互いに90度の角度差」を保つ関係状態に配置できるもの(例えば板片が平面視の一文字形や十字形に交叉する形態)に限定されてしまい、例えば洋菓子の生地を泡立て作用することに有効な多数のワイヤーから、全体的な紡錘形や円筒形などの篭形態に組み立て造形されたホイッパーを使うことができない。
【0007】
更に、上記公知発明の鍋(8)はその鍋底部(9)の円錐形をなすボール鍋であり、その偏心軸(駆動軸)(27)(38)の廻りに回転直径の大きな撹拌羽根(21a)と、回転直径の小さな撹拌羽根(21b)とが各々回転(自転)するため、その撹拌羽根(21a)(21b)としては枢支ピン(7)を中心とする揺動と、長孔(6a)(6b)に沿う上下移動とを行え、しかも自重の大きな金属製品に限定されることとなり、やはり食材の種類やこれにふさわしい処理を与える撹拌子の各種形態品を、制約なく採用することができないのであり、汎用性に劣る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではミキサー本体フレームにおける支柱の中途高さ位置へ容器受けアームを介して吊持された食材収納容器と、
【0009】
その食材収納容器の真下位置に臨む電気加熱器を内蔵した加熱作用ボックスと、
【0010】
同じく食材収納容器の真上位置に臨む撹拌機構の回転駆動用ギヤードモーターを搭載した撹拌作用ボックスと、
【0011】
その撹拌作用ボックスから食材収納容器内の中心部に向かって垂下された撹拌機構のセンター主軸と、
【0012】
上記ギヤードモーターによってセンター主軸と一体回転される回転椀と、
【0013】
その回転椀から上記食材収納容器内の偏心部に向かってセンター主軸との平行状態に垂下し、且つ回転椀へ各々自転し得るように軸受けされた第1、2偏心撹拌軸とを備え、
【0014】
上記センター主軸を回転駆動すると、そのセンター主軸と一体回転する回転椀を介して、第1、2偏心撹拌軸がセンター主軸の周囲を同じ方向へ公転運動すると同時に、その第1偏心撹拌軸が上記公転運動する方向との逆方向へ自転運動することとなる一方、第2偏心撹拌軸が上記公転運動する方向と同じ方向へ自転運動することとなるように関係設定した竪型二軸式の食材ミキサーにおいて、
【0015】
上記第1偏心撹拌軸とセンター主軸との間隔距離を短かく確保して、その第1偏心撹拌軸の下端部には上記食材収納容器の半径よりも大きな回転直径の第1撹拌子を連結使用する一方、
【0016】
上記第2偏心撹拌軸と同じくセンター主軸との間隔距離を長く確保して、その第2偏心撹拌軸の下端部には上記食材収納容器の半径よりも小さな回転直径の第2撹拌子を連結使用し、
【0017】
しかも、その
第1撹拌子がハイポサイクロイド曲線を描く自転運転軌跡と、上記第2撹拌子がエピサイクロイド曲線を描く自転運動軌跡とを、互いに干渉又はオーバーラップ
させず、その自転運動する回転ギヤ比を自由自在に変更・調整できるように定め
、
【0018】
上記食材収納容器の受けアームと、その食材収納容器の電気加熱器を内蔵した加熱作用ボックスとを、ミキサー本体フレームの支柱又はこれと平行な別個の昇降ガイド軸に沿って、一緒に昇降作動させることができるように定め
、
【0019】
上記食材収納容器を寸胴鍋やその他の底面がフラットな導電性の容器とし、上記電気加熱器をその食材収納容器の底面と対応するフラットな平面形態の電磁誘導加熱器とすると共に、
【0020】
上記第1、2撹拌子を何れもホイッパーとして、側面視のほぼU字形に曲成されたステンレスワイヤーの多数から、その垂直の胴部が上記食材収納容器の胴面と対応する全体的な円筒形をなし、且つ同じく容器の底面と対応する水平な底部がその中央個所での立体交叉する階層状態となる作用篭体に組み立てたことを特徴とする。
【0021】
又、請求項2では撹拌機構のセンター主軸か又はそのセンター主軸と一体に公転運動する回転腕の偏心部から、無線送信器の感温部である接触式の温度センサーを、第1偏心撹拌軸に連結使用される大きな回転直径の第1ホイッパーと、第2偏心撹拌軸に連結使用される小さな回転直径の第2ホイッパーとの隣り合う位置付近へ、その第1、2ホイッパーの自転運動軌跡と干渉しないように垂下させる一方、
【0022】
上記無線送信器と対応する無線受信器又はこれと兼用タイプの測定温度表示器を、撹拌作用ボックスに設置して、
【0023】
上記無線送信器の温度センサーにより検知された食材の現在温度データが、予じめ設定された目標温度に到達した時には、その無線受信器からの出力電気信号に基いて、電磁誘導加熱器の高周波電源をオフ制御し、食材収納容器の加熱を自動停止するように定めたことを特徴とする。
【0024】
更に、請求項3では撹拌機構のセンター主軸か
ら食材収納容器内の中心部に向かって延長センター軸を一体的に垂下させ、その延長センター軸の下端部へ別個なクランプ金具を取り付けると共に、
【0025】
そのクランプ金具の一端部へ無線送信器の温度センサーを上方から抜き差し自在に差し込み係止させる一方、
【0026】
同じくクランプ金具の他端部へ合成樹脂板のスクレーパーを取り付けて、そのスクレーパーにおける食材収納容器の胴面へ弾圧付勢された先端部により、その胴面に付着の食材を掻き取ることができるように定めたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
請求項1の上記構成によれば、センター主軸との間隔距離が短かい第1偏心撹拌軸上の回転直径が大きな第1撹拌子と、同じくセンター主軸との間隔距離が長い第2偏心撹拌軸上の回転直径が小さな第2撹拌子とは、相反する方向へ自転運動するが、冒頭の特許文献3に記載された公知発明の構成と異なり、その第1、2撹拌子の自転運動軌跡は互いに干渉又はオーバーラップしないように関係設定されているため、第1、2偏心撹拌軸や延いては第1、2撹拌子の回転ギヤ比を制約なく自由自在に決めることができ、食材の種類や粘度、その処理の目的などに応じた多様な処理効果を得られる。
【0028】
第1、2撹拌子の自転運動軌跡が互いに干渉又はオーバーラップしていなくても、その第1撹拌子はセンター主軸からの短かい間隔距離を保つ第1偏心撹拌軸上にあり、しかも食材収納容器の半径寸法よりも大きな回転直径として、その容器の垂直中心線を越えて大きく回転(自転)運動するようになっているため、食材収納容器内の中心部に位置する食材をも洩れや不足なく、確実に処理することができ、第2撹拌子と相反する方向への自転運動や上記回転ギヤ比の調整・設定などとも相俟って、容器内の食材全体を短時間での均一に効率良く処理し得る効果がある。
【0029】
又、食材収納容器の内部へ上方から臨む第1、2撹拌子に対して、食材収納容器とその底面の電磁誘導加熱器とを下方から一緒に昇降させることができるようになっているため、その食材収納容器と電磁誘導加熱器との位置関係が常時一定に保たれることとなり、過不足のない安定な加熱作用を営ませることができる。そのための必要構成としても著しく簡素で足りる。
【0030】
しかも、上記食材収納容器は底面のフラットな容器であり、第1、2撹拌子が何れも水平な底部を有し、回転直径の大小相違する円筒形をなすため、冒頭の特許文献3に記載された撹拌羽根のような枢支ピンを中心とする揺動と、上下方向への移動とを行えないワイヤーホイッパーでも、本発明の第1、2撹拌子として自由自在に使用することができるのである。
【0031】
更に、食材収納容器の底面がフラット面をなすため、ボール鍋のような円錐形底面の最も深い部分に食材が堆積する処理ムラを予防すべく、その底面中央部に円錐凸子を設ける製作・加工が不要となり、食材の均一な拡散作用を得られる効果があるほか、電磁誘導加熱器としてもフラットな平面形態を有すれば足り、量産効果と汎用性の向上に役立つ。
【0032】
上記食材収納容器は特に寸胴鍋であるため、その胴面がボール鍋のような半径差のある円弧面でなく、上部から下部まで半径の同じストレート面(垂直面)をなすため、第1、2撹拌子によって食材を上記胴面へ打ち付け作用する力が均等となり、その食材を撹拌ムラなどのおそれなく処理することができる。
【0033】
その場合、請求項2の構成を採用するならば、撹拌機構のセンター主軸又はこれと一体に公転運動する回転椀の偏心部から、食材収納容器の内部へ垂下する食材の接触式温度センサーは、撹拌子に取り付け使用されるそれと異なって、高速に自転運動せず、ゆっくり公転運動するに過ぎないため、高勢力に振り廻されて早期に損傷してしまうおそれがなく、又上記温度センサーの取り付け方を一々変える必要もなく、耐久性と汎用性に優れる。
【0034】
又、請求項3の構成を採用するならば、合成樹脂板のスクレーパーによって、食材収納容器(寸胴鍋)の垂直な内壁面(胴面)に付着する食材を、自づと掻き取れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明に係る食材ミキサーの概略全体を示す正面図である。
【
図4】食材収納容器の昇降作動機構を示す部分拡大断面図である。
【
図6】撹拌作用ボックスの内部を示す部分拡大図である。
【
図10】第1、2偏心撹拌軸の下端部に付属する撹拌子用連結スリーブを抽出して示す断面図である。
【
図12】開閉カバーの開閉検知部分を抽出して示す正面図である。
【
図13】第1、2偏心撹拌軸に対する第1、2撹拌子(ホイッパー)の連結使用状態を示す断面図である。
【
図14】接触式温度センサーを備えた無線送信器の断面図である。
【
図15】本発明に係る食材ミキサーの変形実施形態を示す
図4に対応する部分拡大断面図である。
【
図18】
図15の変形実施形態における撹拌作用ボックスの内部を示す部分拡大図である。
【
図21】撹拌機構の延長センター軸に温度センサーとスクレーパーを取り付けた使用例の正面図である。
【
図23】回転直径の大きな第1撹拌子(ホイッパー)を抽出して示す正面図である。
【
図28】
図23のステンレスワイヤーを抽出して示す正面図である。
【
図30】回転直径の小さな第2撹拌子(ホイッパー)を抽出して示す正面図である。
【
図35】
図34の平面図であり、第1、2撹拌子(ホイッパー)の回転(自転)方向を示している。
【
図36】
図35における第1撹拌子(ホイッパー)の運動軌跡を示す平面図である。
【
図37】
図35における第2撹拌子(ホイッパー)の運動軌跡を示す平面図である。
【
図38】2つのホイッパーによる食材の流動方向を示す作用平面図である。
【
図40】第1、2撹拌子(ホイッパー)の総合的な運動軌跡を示す合成平面図である。
【
図41】第1撹拌子(ホイッパー)による食材の打ち付け作用を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述すると、図1〜3はその本発明に係る竪型二軸式食材ミキサーの概略全体を示しており、これは作業床へ据え付けられる剛性なミキサー本体フレーム(M)と、その本体フレーム(M)の中途高さ位置に安定良く吊持される食材収納容器(T)と、その食材収納容器(T)の真上位置に臨む撹拌機構(A)の駆動源を内蔵した撹拌作用ボックス(Ab)と、同じく食材収納容器(T)の真下位置に臨む加熱器(H)を内蔵した加熱作用ボックス(Hb)と、その食材収納容器(T)と加熱作用ボックス(Hb)とを上記撹拌機構(A)に対して、一緒に昇降させるための昇降作動機構(E)とから成る。
【0037】
上記食材ミキサーの主要な構成部材のうち、先ず食材収納容器(T)は一定な大きさ(例えば直径:約400mm×深さ:約250mm、容量:約30リットル)の業務用(半)寸胴鍋として、ステンレスとアルミとの3層クラッド材(例えば内側:SUS304+中間:アルミ+外側:SUS430)から作成されている。
【0038】
但し、導電性を有し、底面がフラットな食材収納容器(T)であるならば、アルミと鉄とのクラッド材やフェライト系ステンレス鋼、磁性体の鉄粉などが溶射された銅、それ自体が磁性体の鉄などから作成しても良い。
【0039】
(1)は上記食材収納容器(寸胴鍋)(T)における胴面の中途高さ位置に溶接されたリング状の係止フランジであって、その直径線上から一体的に張り出す左右一対の耳片(2)を備えており、その両耳片(2)に貫通形成された取付孔(3)が、ミキサー本体フレーム(M)側の後述する容器受けアームから垂立する左右一対の芯出しガイドピンへ、上方から抜き差し自在に差し込みセットされるようになっている。
【0040】
(4)は上記係止フランジ(1)から張り出す両耳片(2)の真上に対応位置する左右一対の把手であり、平面視の向かい合うコ字形として食材収納容器(T)の胴面から一体的に張り出されているため、作業者がここを両手で握り持ち乍ら、その食材収納容器(T)側の上記取付孔(3)を後述する容器受けアーム側の芯出しガイドピンへ抜き差し操作したり、食材収納容器(T)を運んだりすることができる。
【0041】
次に、ミキサー本体フレーム(M)は平面視の後向き開放したチャンネル形鋼材から成る剛性な支柱(5)と、鋼管材から平面視の擬似H字形に溶接された脚枠(6)とを備え、その脚枠(6)の中間部が支柱(5)の下端部を貫通横断する組立状態に溶接されている。(7)は脚枠(6)の接地する4個所に各々螺合締結された据え付け高さ調整座である。
【0042】
そして、上記支柱(5)の上端部には天板(8)が施蓋状態に溶接されており、側面視の倒立L字形をなす撹拌作用ボックス(Ab)の下底板(9)が、その支柱(5)の天板(8)上へ搭載され、且つ複数の固定ボルト(10)を介して組立一体化されている。
【0043】
又、食材収納容器(T)とその加熱作用ボックス(Hb)とを一緒に昇降させる作動機構(E)について言えば、(11)は上記食材収納容器(T)の係止フランジ(1)を受け止め吊持する容器受けアームであって、図5のような平面視の前向き開放したほぼU字形又は馬蹄形をなし、その前端部から一体的に垂立する左右一対の芯出しガイドピン(12)へ、食材収納容器(T)側の上記取付孔(3)が上方から抜き差し自在に差し込みセットされることにより、その食材収納容器(T)が撹拌機構(A)や加熱器(H)との対応的な位置関係上、自づと正確な芯出し状態に固定維持されるようになっている。
【0044】
他方、(13)は上記容器受けアーム(11)の後端部から一体的に垂下された背壁プレートであって、上記支柱(5)と平行しており、その背壁プレート(13)からは支柱(5)よりも広幅な一定間隔を保つ左右一対の昇降支持プレート(14)が、後向き一体的に張り出されている。
【0045】
(15)は上記支柱(5)の開放した後面を囲む如く、両昇降支持プレート(14)の張り出し先端部(後端部)に固定横架された昇降スライダーであり、これから前向き一体的に張り出す水平な軸受け台(16)が、上記支柱(5)の内部に介在している。(17)は上記昇降支持プレート(14)に対する昇降スライダー(15)の取り付け固定ボルトである。
【0046】
(18)は両昇降支持プレート(14)の付け根部(前端部)に各々軸支された左右一対づつ合計4個の遊転ローラー、(19)は同じく両昇降支持プレート(14)へ各々複数の固定ボルト(20)によって、前後方向への進退自在に取り付けられた別個な左右一対の調整プレートであり、その両調整プレート(19)にも左右一対づつ合計4個の遊転ローラー(21)が各々軸支されている。
【0047】
そして、その昇降支持プレート(14)側の遊転ローラー(18)が昇降ガイドレールとなるチャンネル形支柱(5)の角隅部に沿って転動すると共に、調整プレート(19)側の遊転ローラー(21)が同じく支柱(5)の先端部に沿って転動することにより、上記昇降スライダー(15)を円滑に正しく昇降させることができるようになっている。
【0048】
(22)は上記支柱(5)の内部に垂立された一定長さの回動ネジ軸であって、上記昇降スライダー(15)側の軸受け台(16)を貫通しており、その下端部には下降ストッパー(23)となる座金が取り付け固定されている一方、同じく回動ネジ軸(22)の上端部に従動ベベルギヤ(24)が嵌め付け一体化されている。
【0049】
(25)は上記昇降スライダー(15)側の軸受け台(16)と相俟って、回動ネジ軸(22)の中途部を安定良く受け持つベアリング(26)のケースであり、上記撹拌作用ボックス(Ab)の下底部と支柱(5)の上端部との相互間に組み付け一体化されている。(27)は上記軸受け台(16)へ回動不能に取り付けられた固定ナットであり、回動ネジ軸(22)との螺合締結状態に保たれている。
【0050】
又、(28)は上記回動ネジ軸(22)側の従動ベベルギヤ(24)と直交状態に噛合する原動ベベルギヤであって、上記撹拌作用ボックス(Ab)を貫通横断する水平な回動ハンドル軸(29)の中途部へ、図6、7のようなキーやスプラインを介して嵌合されており、その回動ハンドル軸(29)が撹拌作用ボックス(Ab)から張り出す一端部(横端部)の回動ハンドル(30)を手動操作することによって、上記支柱(5)の内部に垂立している回動ネジ軸(22)を回動させることができるようになっている。
【0051】
更に言えば、その回動ネジ軸(22)を回動操作すれば、これに沿って上記昇降スライダー(15)が昇降作用のみを行い、延いては容器受けアーム(11)により受け止め吊持された状態にある食材収納容器(T)が、図2、4、6のように昇降することとなる。
【0052】
その場合、回動ネジ軸(22)の下端部に固定されている上記座金が、食材収納容器(T)の下降ストッパー(23)として働く一方、同じく食材収納容器(T)の上昇ストッパー(31)として働くネジ杆が、上記撹拌作用ボックス(Ab)における下底部(9)の付近から前向き一体的に張り出す支持ブラケット(32)を介して取り付けられており、そのネジ杆の先端部(下端部)によって上記食材収納容器(T)の径大な係止フランジ(1)を受け止めるようになっている。
【0053】
尚、その食材収納容器(T)の下降ストッパー(23)となる座金並びに上昇ストッパー(31)となるネジ杆は、何れもその受け止めストッパー位置の昇降調整を行えるようになっている。
【0054】
そして、上記容器受けアーム(11)の後端部から垂下した背壁プレート(13)には、加熱作用ボックス(Hb)の後端部から一体的に張り出す取付プレート(33)が、溶接や着脱可能な複数の固定ボルト(34)によって取り付けられており、その加熱作用ボックス(Hb)に内蔵された電磁誘導加熱器(H)と、これによって加熱される食材収納容器(T)とが一緒に安定良く昇降し得るようになっている。
【0055】
その際、固定ボルト(34)受け入れ用の昇降調整長孔(35)を上記容器受けアーム(11)側の背壁プレート(13)又は加熱作用ボックス(Hb)側の取付プレート(33)へ開口分布させることにより、容器受けアーム(11)に受け止め吊持された食材収納容器(T)の底面と、その真下位置に臨む電磁誘導加熱器(H)との上下相互間隔を、広く又は狭く微調整できるように構成することが望ましい。
【0056】
上記加熱作用ボックス(Hb)はアルミの胴板(36)と底板(37)並びに耐熱性のガラス製又は合成樹脂製天板(38)から、図4、13に示す如く、上記食材収納容器(T)の底面と対応する大きさのほぼ円盤形に組み立てられており、電磁誘導加熱器(H)の電磁誘導加熱コイル(39)を支持するコイル受けベース(40)が、複数の脚柱(41)を介して加熱作用ボックス(Hb)の底板(37)に取り付けられている。(42)は上記胴板(36)の後面に開口形成された放熱口である。
【0057】
次に、上記撹拌作用ボックス(Ab)を説明すると、これは水平な上記下底板(9)のほかに、これと平行な上底板(43)も備えた図6のような側面視の倒立L字形に造形されており、その上底板(43)の上段空間を横架する水平な固定台(44)には、これに植え立てられた複数の脚柱(45)と,これにより支持されたモーター取付板(46)を介して、撹拌機構(A)の駆動源となるギヤードモーター(47)が搭載されている。
【0058】
又、同じく撹拌作用ボックス(Ab)の上底板(43)へ固定されたインバータ取付板(48)には、上記ギヤードモーター(47)の回転制御用インバータ(49)が搭載されている。(50)はそのモーター回転制御用インバータ(49)と上記回動ハンドル軸(29)との背後に立設された垂直の固定仕切り壁板であり、これよりも背後の空間に上記電磁誘導加熱コイル(39)の加熱用インバータ(高周波電源)(51)と図外の各種電装品が内蔵設置されている。
【0059】
(52)は上記電磁誘導熱コイル(39)とその加熱用インバータ(51)との電気配線、(53)はその加熱用インバータ(51)などを冷却するための通気口であり、撹拌作用ボックス(Ab)の後面に開口形成されている。(54)は同じく撹拌作用ボックス(Ab)における上段空間の前面に取り付けられた操作パネルであり、ここには図1のような撹拌オン・オフスイッチ(55)や撹拌正逆切換えスイッチ(56)、モーターの回転速度調整ボリューム(57)、運転タイマーなどのほか、目標温度調整ボリューム(58)やその測定温度表示器(無線受信器)(59)なども設置されている。
【0060】
撹拌機構(A)は上記ギヤードモーター(47)によって回転駆動されるセンター主軸(60)と、その周囲をセンター主軸(60)と同じ方向(F)へ公転運動すると同時に、その公転運動との逆方向(R)並びに同じ方向(F)へ各々自転運動する第1、2偏心撹拌軸(61)(62)とを備えており、その一対の第1、2偏心撹拌軸(61)(62)の下端部に各種の第1、2撹拌子(P1)(P2)が、各々着脱自在に連結使用されることとなる。その第1、2撹拌子(P1)(P2)については、後に詳しく説明する。
【0061】
即ち、その撹拌機構(A)の詳細を示した図6や図8〜11から明白なように、上記撹拌作用ボックス(Ab)内の上段空間を横断する水平な固定台(44)には、その上方からモーター取付板(46)と複数の脚柱(45)を介して、撹拌機構(A)の駆動用ギヤードモーター(47)が搭載されているが、その同じ固定台(44)の中央部にはギヤードモーター(47)から垂下するセンター主軸(60)を回転自在に軸受けするラジアルベアリング(63)の固定ケース(64)が、逆な下方から差し込み一体化されている。(65)はそのセンター主軸(60)を別に支持するスラストベアリングである。
【0062】
(66)はその固定台(44)の下面と固定ベアリングケース(64)の胴面へ、複数の固定ボルト(67)と溶接によって強固に取り付け一体化された径大な円形のギヤ支持用天井板であり、その天井板(66)における周縁部の下面にはインターナルギヤ(内歯車)(68)が、複数の固定ボルト(69)によって取り付けられている。
【0063】
(70)はそのインターナルギヤ(68)を下方から包囲し得る径大な断面ほぼU字形の回転椀であって、水平の円盤(70a)とその周縁部から一体的に起立する包囲カバー(70b)と同じく円盤(70a)の偏心部から一体的に垂下する一対の第1、2ベアリングケース(70c)(70d)とを備えており、その円盤(70a)の中心部をなすボス(70e)がキーやスプラインなどを介して、上記センター主軸(60)の下端部付近と一体回転し得るように嵌合されている。(71)はその回転椀(70)の抜け止め用固定ナットであり、センター主軸(60)の下端部に螺合締結されている。
【0064】
そして、上記第1、2偏心撹拌軸(61)(62)の一対は何れも食材収納容器(T)内の偏心部に向かって垂下するが、その一方の第1偏心撹拌軸(61)が上記センター主軸(60)と短かい間隔距離(L1)(例えば約83.75mm)を保つ平行状態にあるに反して、他方の第2偏心撹拌軸(62)は同じくセンター主軸(60)と長い間隔距離(L2)(例えば約115mm)を保つ平行状態にあり、上記回転椀(70)の対応位置に具備された第1、2ベアリングケース(70c)(70d)内の第1、2ラジアルベアリング(72)(73)によって、各々回転(自転)自在に軸受けされている。
【0065】
又、上記固定設置状態にあるギヤ支持用天井板(66)側のインターナルギヤ(68)に内接して、これと噛合回転し得る比較的径大な第1ピニオンギヤ(74)が、上記第1偏心撹拌軸(61)の上端部へキーやスプラインなどを介して嵌め付け一体化されている。
【0066】
更に、同じくギヤ支持用天井板(66)側のインターナルギヤ(68)に内接して、これと噛合回転し得るアイドルギヤ(中間歯車)(75)が、上記センター主軸(60)と平行に垂立するアイドルギヤ支軸(76)を介して、上記回転椀(70)の円盤(70a)に取り付け一体化されていると共に、そのアイドルギヤ(75)と噛合回転し得る別個な第2ピニオンギヤ(77)が、上記第2偏心撹拌軸(62)の上端部にやはり嵌め付け一体化されている。
【0067】
しかも、上記アイドルギヤ(75)は第1ピニオンギヤ(74)とほぼ同じ直径を備えているが、第2ピニオンギヤ(77)はこれらよりも径小に寸法化されており、上記第1偏心撹拌軸(61)に比して第2偏心撹拌軸(62)が速く回転(自転)するように関係設定されている。(78)は上記アイドルギヤ(75)とその支軸(76)との相互間に介在するラジアルベアリング、(79)はそのアイドルギヤ支軸(76)を上記回転椀(70)における円盤(70a)の偏心部へ抜け止め状態に取り付ける固定ナットである。
【0068】
この点、図示の実施形態では第1偏心撹拌軸(61)が公転速度の約4倍として、第2偏心撹拌軸(62)が同じく公転速度の約6倍として、各々高速に回転(自転)するギヤ比になっているが、この回転ギヤ比は食材の種類又は/及びこれに対して付与する処理の目的(必要な撹拌子の種類)などに応じて、自由自在に変更・調整することができる。
【0069】
そのため、上記撹拌機構(A)のセンター主軸(60)が図9の矢印方向(F)へ回転駆動されると、そのセンター主軸(60)と一体回転する上記回転椀(70)を介して、その第1、2偏心撹拌軸(61)(62)とアイドルギヤ支軸(76)がセンター主軸(60)の周囲を同じ方向(F)へゆっくり公転運動することになる。
【0070】
そして、その公転運動と同時に、上記第1偏心撹拌軸(61)がその上端部の第1ピニオンギヤ(74)とインターナルギヤ(68)との噛合回転によって、上記公転運動する方向(F)との逆方向(R)へすばやく自転運動することになる一方、上記第2偏心撹拌軸(62)がその上端部の第2ピニオンギヤ(77)とアイドルギヤ(75)との噛合回転並びにそのアイドルギヤ(75)と上記インターナルギヤ(68)との噛合回転を介して、第1偏心撹拌軸(61)が自転運動する方向(R)との逆方向(F)(上記公転運動する方向と同じ)へ、しかもその第1偏心撹拌軸(61)の回転(自転)速度よりも速く自転運動することになる。
【0071】
その場合、上記センター主軸(60)と延いては第1、2偏心撹拌軸(61)(62)の一対をその回転駆動源のギヤードモーター(47)によって、図9の矢印方向(F)と逆な方向(R)へ公転運動させることも可能であるが、上記アイドルギヤ(75)を介して自転運動する第2偏心撹拌軸(62)と、その上端部の第2ピニオンギヤ(77)との嵌合面にはワンウェイクラッチ(80)が介挿設置されており、上記センター主軸(60)が上記矢印方向(F)との逆方向(R)へ回転駆動された時だけ、そのワンウェイクラッチ(80)の滑る働きにより、第2ピニオンギヤ(77)から第2偏心撹拌軸(62)への伝動作用を切断し、その第2偏心撹拌軸(62)を自づと停止させるようになっている。
【0072】
上記撹拌機構(A)における第1、2偏心撹拌軸(61)(62)の下端部は、図8や図10、11に示すような咬み合いフック(81)として切り欠かれている。(82)はその偏心撹拌軸(61)(62)へ各々下方から差し込み套嵌された連結スリーブ、(83)はその連結スリーブ(82)に固定ボルト(84)を介して取り付けられた抜け止め片であり、これが上記偏心撹拌軸(61)(62)の円周面に各々列設された昇降ガイド溝レール(85)へ係止して、その偏心撹拌軸(61)(62)から脱落しないようになっている。
【0073】
更に、(86)は上記撹拌作用ボックス(Ab)における上底板(43)の回転椀逃し入れ口(図示符号省略)を目隠しする蓋板であって、その回転椀逃し入れ口の周辺部に取り付け固定されており、その下面には上記回転椀(70)の包囲カバー(70b)を包囲する径大なリング状の回動ガイドレール(87)が、複数の固定ボルト(88)によって取り付け一体化されている。
【0074】
上記回動ガイドレール(87)は断面ほぼコ字形をなし、その凹周溝の内部に別個な合成樹脂のハンガーフック(89)が係合されている。そのハンガーフック(89)は平面視の約240度だけ弯曲する円弧形をなし、これには複数の水平な係止ピン(90)が植え付けられている。
【0075】
(91)はステンレス鋼板から上記ハンガーフック(89)と同じ角度だけ円弧状に弯曲形成された開閉カバーであって、把手(92)を備えており、その複数の吊り板片(93)が上記ハンガーフック(89)の係止ピン(90)へ係脱自在に係止されるようになっている。
【0076】
又、(94)は上記開閉カバー(91)と相俟って平面視の円形(360度)に閉合されることとなる背面カバーであって、やはりステンレス鋼板から残りの約120度だけ弯曲した円弧形をなし、これから後向き一体的に張り出す取付ステー(95)が図6のように、上記撹拌作用ボックス(Ab)における下段空間の前面へ固定ボルト(96)によって取り付け一体化されている。
【0077】
そのため、作業者が上記開閉カバー(91)の把手(92)を握り持ち、その回動ガイドレール(87)に沿って開閉カバー(91)を手廻し操作することにより、上記容器受けアーム(11)に受け止め吊持されている食材収納容器(T)の開放上面を、その背面カバー(94)との全体的な円形(360度)の包囲状態に閉鎖することができる。
【0078】
但し、その場合図8、12に示すように、食材収納容器(T)の開放上面をその背面カバー(94)と相俟って、平面視の円形(360度)に包囲した正規な閉鎖状態にある開閉カバー(91)の上記吊り板片(93)からは、その金属材の被検知片(97)が横向き一体的に張り出されている一方、その被検知片(97)を検知できる近接センサー(98)が、上記撹拌作用ボックス(Ab)における上底板(43)又はその回転椀逃し入れ口用蓋板(86)の対応位置に取り付け固定されている。
【0079】
上記食材収納容器(T)の開放上面をその開閉カバー(91)が正規の包囲状態に閉鎖した時、これを被検知片(97)から検知した近接センサー(98)の出力電気信号に基いて、上記撹拌機構(A)の駆動源であるギヤードモーター(47)を回転させ、さもなければギヤードモーター(47)が回転し始めないように自動制御するようになっている。上記近接センサー(98)が撹拌機構(A)の電源スイッチとして機能し得るようになっているのである。
【0080】
尚、上記開閉カバー(91)を適度に回動操作して開放することにより、その食材収納容器(T)に対する食材の出し入れ作業を行えることは言うまでもない。
【0081】
更に、第1、2偏心撹拌軸(61)(62)を回転(自転)自在に軸受けしている回転椀(70)が、撹拌機構(A)のセンター主軸(60)と一体回転する旨を既に説明したけれども、その回転椀(70)における水平な円盤(70a)の偏心部からは図6や図13のようなセンサーホルダー(99)が一体的に垂下されている。
【0082】
(100)はそのセンサーホルダー(99)の下端部に設けられた受け輪であり、ここへ上方から抜き差し自在に差し込み係止された無線送信器(S)の感温部(接触式温度センサー)(101)が、上記第1、2偏心撹拌軸(61)(62)の一対と一緒にゆっくり公転運動し乍ら、食材収納容器(T)内にある食材の加熱温度(品温)をリアルタイムに検知(測定)する。
【0083】
その場合、その接触式温度センサー(101)は上記第1偏心撹拌軸(61)に連結使用される径大な第1ホイッパー(P1)と、第2偏心撹拌軸(62)に連結使用される径小な第2ホイッパー(P2)との隣り合う位置付近に垂下し、その第1、2ホイッパー(P1)(P2)の回転(自転)運動軌跡と干渉するおそれはない。
【0084】
上記無線送信器(S)は図14に抽出して示すような金属製の筐胴(102)と、その開口両端部へ各々防水用Oリング(103)を介して、開閉自在に螺合締結された金属製の口金(104)並びに合成樹脂製のキャップ(105)と、その口金(104)の中心部から一体的に突出する細長い金属製のノーズ管(106)とから、全体的な注射器形に組み立てられており、その食材の中へ差し込み使用されることとなるノーズ管(106)の先端部(下端部)に、サーミスターや測温抵抗箔、熱電対箔などの接触式温度センサー(101)が取り付けられている。
【0085】
しかも、上記筐胴(102)にマイクロコンピューターが実装された基板(107)とその駆動源の電池(108)を、上記キャップ(105)に送信アンテナ(109)を各々内蔵している。(110)は上記温度センサー(101)と基板(107)とを接続する伝送線である。
【0086】
そして、このような接触式温度センサー(101)を備えた無線送信器(S)と対応する受信器は、先に一言した測定温度表示器(59)との兼用タイプとして、撹拌作用ボックス(Ab)上の操作パネル(54)に組み込み一体化されており、その送信器(S)から無線信号として送信される食材の現在温度データを、無線受信器が受信して、操作パネル(54)上の測定温度表示器(59)に出力表示すると共に、その現在温度データが予じめ上記目標温度調整ボリューム(58)によって設定された目標温度に到達した時、その受信器からの出力電気信号によって上記電磁誘導加熱器(H)の高周波電源(加熱用インバータ)(51)をオフ制御し、食材収納容器(T)の加熱を自動停止するようになっている。
【0087】
次に、図15〜20は食材ミキサーの変形実施形態を示しており、これが図1〜13の上記基本実施形態と異なる構成を要説すると、下記のとおりである。
【0088】
つまり、食材収納容器(寸胴鍋)(T)とその加熱作用ボックス(Hb)とを一緒に昇降作動させる機構(E)について、上記基本実施形態の場合据ミキサー本体フレーム(M)の支柱(5)自身を昇降ガイドレールとし、これに沿い転動する合計8個の遊転ローラー(18)(21)を介して、容器受けアーム(11)側の昇降スライダー(15)を昇降させるようになっているが、ここに変形実施形態では後向き開放する側面視のコ字形昇降ユニットベース(111)を、支柱(5)の内部へ左右一対づつ合計4本のボルト(112)によって取り付け固定すると共に、その昇降ユニットベース(111)における上下一対の水平な軸受け盤(113)(114)に内蔵されたラジアルベアリング(115)(116)により、回動ネジ軸(22)の中途部と下端部を回動自在に支持している。
【0089】
そして、上記回動ネジ軸(22)の両隣りに並列する左右一対の昇降ガイド軸(117)をその回動ネジ軸(22)と同じく、容器受けアーム(11)における昇降スライダー(15)の軸受け台(16)へ貫通状態に垂立させて、やはり回動ネジ軸(22)を回動操作すれば、その容器受けアーム(11)側の昇降スライダー(15)が両昇降ガイド軸(117)に沿って、円滑に正しく昇降作用するようになっている。
【0090】
その場合、上記コ字形をなす昇降ユニットベース(111)の下側軸受け盤(114)が、昇降スライダー(15)を受け止める下降ストッパーとして働く。上記回動ネジ軸(22)との螺合締結状態を保つ固定ナット(27)は、角筒形として軸受け台(16)に嵌め付け一体化されており、昇降スライダー(15)の直進的な昇降作用のみを許すことは言うまでもない。
【0091】
又、上記食材ミキサーの基本実施形態では食材収納容器(T)の底面とその電磁誘導加熱器(H)との上下相互間隔を、広く又は狭く微調整するための構成として、固定ボルト(34)のネジ孔(118)を容器受けアーム(11)側の背壁プレート(13)に、その固定ボルト(34)の受け入れ用昇降調整長孔(35)を加熱作用ボックス(Hb)側の取付プレート(33)に、各々開口形成しているが、図15〜20の変形実施形態では上記固定ボルト(34)のねじ込み方向を逆向きとして、その昇降調整長孔(35)を容器受けアーム(11)側の背壁プレート(13)に、ネジ孔(118)を加熱作用ボックス(Hb)側の取付プレート(33)に各々開口形成している。
【0092】
同じく図15〜20の変形実施形態では、撹拌作用ボックス(Ab)の内部にあるモーター取付板(46)から、受信器支持スタンド(119)を一体的に立設して、上記無線送信器(S)と対応する無線受信器(120)をその支持スタンド(119)の上面中央部に設置している。上記基本実施形態と異なり、操作パネル(54)の温度表示器(59)と別個独立の無線受信器(120)を採用しているわけである。
【0093】
図18、19の符号(121)は食材の追加投入シュートを示しており、これを上記開閉カバー(91)への抜き差し自在に差し込み使用するならば、撹拌機構(A)の運転中食材収納容器(T)が安全な包囲状態に閉鎖されていても、その撹拌機構(A)の運転を停止することなく、その追加投入シュート(121)から食材収納容器(T)の内部へ、例えば小麦粉や牛乳、砂糖、その他の必要な食材を追加投入することができ、作業上の利便性が向上する。
【0094】
更に、上記食材ミキサーの基本実施形態ではセンター主軸(60)と一体回転する径大な回転碗(70)の偏心部から、センサーホルダー(99)を一体的に垂下させて、その下端部の受け輪(100)へ無線送信器(S)の感温部(温度センサー)(101)を差し込み係止しているが、その温度センサー(101)が第1、2ホイッパー(P1)(P2)の回転(自転)運動軌跡と干渉しない限り、図18〜20の変形実施形態に示す如く、上記センター主軸(60)の下端部から食材収納容器(T)内の中心部に向かって、センサーホルダーとなる延長センター軸(122)を一体的に垂下させ、その下端部へ別個な眼鏡型や2つ割り型などのクランプ金具(123)を取り付けて、そのクランプ金具(123)へ上記無線送信器(S)の温度センサー(101)を上方から抜き差し自在に差し込み、その脱落不能な使用状態に係止しても良い。
【0095】
その場合、図21、22の別な変形実施形態から明白なように、上記2つ割り型クランプ金具(123)の一端部(横端部)へ無線送信器(S)の温度センサー(101)を差し込み係止させると共に、同じくクランプ金具(123)の他端部(横端部)へスクレーパー(樹脂板)(124)の支軸(125)を取り付けて、そのスクレーパー(124)により食材収納容器(寸胴鍋)(T)の垂直な内壁面(胴面)に付着する食材を、自づと掻き取ることができるように構成しても良い。(126)はスクレーパー(124)の先端部を食材収納容器(T)の内壁面(胴面)へ弾圧付勢するコイルバネ、(127)はそのスクレーパー(124)の回動支点となる垂直なヒンジピンである。
【0096】
尚、図15〜22の変形実施形態におけるその他の構成は上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図15〜22に図1〜13との同一符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0097】
先に一言した第1、2撹拌子(P1)(P2)としては、底面がフラットな食材収納容器(寸胴鍋)(T)と一緒に使って、菓子・パン類の生地となる必要な材料の泡立て(ホイッピング)や撹拌(ビーティング)、混合(ミキシング)などの処理を行えるワイヤーホイッパーが採用されている。
【0098】
この点、図2、6、13に示した第1、2撹拌子(P1)(P2)は上記第1、2偏心撹拌軸(61)(62)に連結使用される取付支軸(130)と、長さが異なる多数(図例では合計20本)のステンレスワイヤー(131)から底部での立体交叉状態に組み立てられた作用篭体(C)とを備えたホイッパーであり、そのホイッパーの回転によって各種粘性食材の上記処理を行うようになっている。
【0099】
ここにホイッパーとして具体化された第1、2撹拌子(P1)(P2)は、その回転直径(D)とステンレスワイヤー(131)の線径(太さ)について相違するだけであり、互いに実質上同じ共通の構成を具備しているため、その共通の構成を図23〜29に示した第1撹拌子(ホイッパー)(P1)に基いて詳述すると、次のとおりである。
【0100】
即ち、第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の上記取付支軸(130)はステンレス鋼棒から成り、その上端部に設けられた咬み合いフック(132)が、上記偏心撹拌軸(61)(62)側の咬み合いフック(81)と着脱自在に咬み合わせ一本化されることによって、その偏心撹拌軸(61)(62)と一体回転し得るようになっている。その着脱作業時には上記偏心撹拌軸(61)(62)に套嵌されている連結スリーブ(82)を、作業者が押し上げ操作したり、その操作を解除したりすれば良い。
【0101】
(133)は上記作用篭体(C)のワイヤー受けボスであって、ステンレス鋼やアルミ合金から径小な円筒形のボス本体(133a)と、その下端部から一体的に張り出す径大な円盤状のヘッドフランジ(133b)とを備えた段付き形態に作成されており、上記取付支軸(130)の下端部へ差し込み套嵌された組立状態のもとで、そのボス本体(133a)と取付支軸(130)とが溶接されている。
【0102】
(134)はその溶接に先立ち、ボス本体(133a)のネジ孔(135)から取付支軸(130)に向かって螺入された固定ビスであり、食材収納容器(寸胴鍋)(T)に対する作用篭体(C)の設置(吊持)高さを調整するために使われる。
【0103】
他方、同じくワイヤー受けボス(133)における径大なヘッドフランジ(133b)の周縁部には、上記ステンレスワイヤー(131)における全本数の2倍に相当する偶数個(図例では合計40個)のワイヤー受け入れ孔(136)が垂直の貫通状態に開口分布されている。
【0104】
上記作用篭体(C)を形作るステンレスワイヤー(131)の各個(1本づつ)は、悉く同じ線径(例えば約3mm)のステンレス丸鋼線材から成り、図28、29に抽出して示す如く、その一定長さを有する線材の中間部が水平な底部(131a)となる側面視のほぼU字形に折り曲げられると共に、その垂直な胴部(131b)の両端から引き続き内向きに屈折する水平な肩部(131c)を経て、更に上方へ曲げ起された垂直な首部(131d)の先端が、上記線材の切り離し両端基部(131e)をなす。
【0105】
但し、図28、29では肩部(131c)がほぼ水平なステンレスワイヤー(131)を示しているが、その各ステンレスワイヤー(131)の肩部(131c)を外下がりのほぼ「ハ」字1に傾斜させて、垂直な胴部(131b)と鈍角の交叉状態に曲成しても良い。
【0106】
何れにしても、各ステンレスワイヤー(131)の切り離し両端基部(131e)が上記ワイヤー受けボス(133)の円盤状ヘッドフランジ(133b)に開口分布しているワイヤー受け入れ孔(136)へ、図26のように下方から差し込み貫通された上、そのヘッドフランジ(133b)の上面において溶接(アーク溶接)されており、その各溶接部の電解研磨も行われている。
【0107】
その場合、上記した全本数(先に例示した合計20本)のステンレスワイヤー(131)は悉く異なる長さを有しており、その何れも図28に抽出して示した側面視の基本的なU字形に曲成されているが、その垂直な胴部(131b)の幅(w)(作用篭体(C)としての回転直径(D))が異なる複数本(図例では5本)づつを1組の単位として、しかもその複数組(図例では第1組〜第4組の合計4組)が図23〜27のように、何れも最も広幅なステンレスワイヤー(131)から最も狭幅なステンレスワイヤー(131)へ、又はその逆な順序での整然と規則的に並ぶ配列状態に組み立てられている。
【0108】
つまり、上記胴部(131b)の幅(w)(作用篭体(C)としての回転直径(D))について、図24、25の平面図に基き説明すると、第1組(a組)の第1〜5ステンレスワイヤー(a1)(a2)(a3)(a4)(a5)と、第2組(b組)の第1〜5ステンレスワイヤー(b1)(b2)(b3)(b4)(b5)と、第3組(c組)の第1〜5ステンレスワイヤー(c1)(c2)(c3)(c4)(c5)と、第4組(d組)の第1〜5ステンレスワイヤー(d1)(d2)(d3)(d4)(d5)とは、その各組における幅(w)の最も広い第1ステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)が最大直径(例えば約210mm)の第1仮想同芯円(D1)上に点在分布し、又同じく幅(w)の最も狭い第5ステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)が最小直径(例えば約180mm)の第5仮想同芯円(D5)上に点在分布する。
【0109】
そして、このような趣旨(規則)に基いて、同じく各組におけるその他の第2ステンレスワイヤー(a2)(b2)(c2)(d2)が第2仮想同芯円(D2)上に、第3ステンレスワイヤー(a3)(b3)(c3)(d3)が第3仮想同芯円(D3)上に、更に第4ステンレスワイヤー(a4)(b4)(c4)(d4)が第4仮想同芯円(D4)上に各々点在分布し、要するに全本数のステンレスワイヤー(131)が回転直径差のある5種類の第1〜5仮想同芯円(D1)〜(D5)上へ点在分布する状態にレイアウトされている。
【0110】
しかも、上記5本1組の各単位は図17、18から併せて明白であるように、その幅(w)の最も広い第1ステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)が時計廻りでの先行側に位置し、最も狭い第5ステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)が同じく時計廻りでの後行側に位置する順序として、その5本づつの上記垂直な胴部(131b)が仮想円弧軌跡(a−a)を描く並列状態に点在分布している。
【0111】
その場合、第1〜5仮想同芯円(D1)(D2)(D3)(D4)(D5)の隣り合う間隔は必らずしも同等であることを要さないが、すべて同等に寸法化することが好ましい。
【0112】
次に、上記U字形をなす水平な底部(131a)までの深さ(g)について、図24、25の平面図と図26の部分拡大断面図である図27に基き説明すると、上記胴部(131b)の幅(w)(作用篭体(C)としての回転直径(D))が各組における第1ステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)と第2ステンレスワイヤー(a2)(b2)(c2)(d2)と第3ステンレスワイヤー(a3)(b3)(c3)(d3)と第4ステンレスワイヤー(a4)(b4)(c4)(d4)と第5ステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)について、各々同等に設定されており、上記したように第1〜5仮想同芯円(D1)(D2)(D3)(D4)(D5)上に各々点在分布しているとしても、ステンレスワイヤー(131)の各個(1本づつ)がすべて異なる長さを有しており、その各ステンレスワイヤー(131)の切り離し両端基部(131e)がワイヤー受けボス(133)のヘッドフランジ(133b)へ、悉く同一設置高さにある状態として差し込み一体化されているため、その底部(131a)までの深さ(g)もすべて異なる結果となる。
【0113】
つまり、第1組(a組)をなす第1〜5ステンレスワイヤー(a1)〜(a5)のうち、その上記幅(w)の最も広い第1ステンレスワイヤー(a1)が、作用篭体(C)を組み立てる全本数(先に例示した合計20本)のうちでも最も長いステンレスワイヤー(131)として、又第4組(d組)をなす第1〜5ステンレスワイヤー(d1)〜(d5)のうち、その上記幅(w)の最も狭い第5ステンレスワイヤー(d5)が、同じく作用篭体(C)を組み立てる全本数(合計20本)のうちでも最も短いステンレスワイヤー(131)として、その最も長いステンレスワイヤー(a1)が最も深くなり(最下段となり)、最も短かいステンレスワイヤー(d5)が最も浅くなり(最上段となり)、このような趣旨(規則)に基いて、各組におけるその他のステンレスワイヤー(131)が長いものを下段とし、短いものを上段とする順序での段階(積層)状態に、しかも水平な底部(131a)における中央位置での立体交叉状態に組み立てられている。
【0114】
そのため、5本1組の各単位を作用篭体(C)の周囲(横方向)から見た場合、その5本づつの垂直な胴部(131b)と水平な底部(131a)との交点(角隅部)同士を結ぶ仮想線分(f−f)は、図26に示すような傾斜状態となる。
【0115】
更に言えば、図例の作用篭体(C)では最も長い第1組(a組)の第1ステンレスワイヤー(a1)から最も短い第4組(d組)の第5ステンレスワイヤー(d5)への配列順序が、最大直径の第1仮想同芯円(D1)上に点在分布する各組の第1ステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)から、最小直径の第5仮想同芯円(D5)上に点在分布する各組の第5ステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)への順序として、しかもその各仮想同芯円(D1)(D2)(D3)(D4)(D5)上に点在分布する各組の第1ステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)と第2ステンレスワイヤー(a2)(b2)(c2)(d2)と第3ステンレスワイヤー(a3)(b3)(c3)(d3)と第4ステンレスワイヤー(a4)(b4)(c4)(d4)と第5ステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)については、その第1組(a組)から第4組(d組)への順序として、その最下段(最も深い深さ:例えば約205mm)から最上段(最も浅い深さ:例えば約140mm)への20段階に積み上げられており、その水平な底部(131a)の中央位置において悉く交叉した平・底面視の放射配列状態にある。
【0116】
図例では上記胴部(131b)の幅(w)が異なる5本を1組の単位とし、その第1組(a組)〜第4組(d組)の合計4組から作用篭体(C)に組み立て造形しているため、図26やその部分拡大断面図である図27から確認できるように、同じ組(例えばa組)をなすステンレスワイヤー(131)の隣り合う上下相互間(例えばa1とa2の間)には、これと異なる3組(例えばb組とc組とd組)のステンレスワイヤー(131)が介在することとなり、このような関係状態を繰り返して、そのステンレスワイヤー(131)の全本数分に相当する20段階まで積み上げられている。
【0117】
その場合、上記底部(131a)の立体交叉点は悉く溶接や織り込み(絡らみ合わせ)などによって固定維持してもさしつかえないが、その上下位置関係での隣り合うステンレスワイヤー(131)同士を接触させるだけにとどめるか、又は図27のように離隔させて、隣り合う上下相互間隙を確保することにより、各ステンレスワイヤー(131)の自由な弾性変形や振動を許容又は促進することが好ましい。その意味から言えば、隣り合うステンレスワイヤー(131)の底部(131a)同士が交叉する角度(γ)も、図24、25のような例えば約9度として悉く同等に一定化する必要はなく、若干変化してもさしつかえない。
【0118】
図30〜33は第2撹拌子(ホイッパー)(P2)を示しており、これでは上記第1撹拌子(ホイッパー)(P1)のステンレスワイヤー(131)よりも小さい線径(例えば約2.5mmや約2mm)のステンレスワイヤー(131)を、同じ合計20本だけ使用して、その胴部(131b)の幅(w)(作用篭体(C)としての回転直径(D))が最も広いステンレスワイヤー(a1)(b1)(c1)(d1)で例えば約150mm、最も狭いステンレスワイヤー(a5)(b5)(c5)(d5)で例えば約124mm、底部(131a)までの深さ(g)が最も深いステンレスワイヤー(a1)で例えば約205mm、最も浅いステンレスワイヤー(d5)で例えば約150mmの径小な作用篭体(C)に造形立体化しているが、その他の構成は図23〜29に基いて説明した径大な上記第1撹拌子(ホイッパー)(P1)と実質的に同一であるため、図30〜33に図23〜29との同一符号を記入するにとどめて、その第2撹拌子(ホイッパー)(P2)の詳細な説明を省略する。
【0119】
尚、図23〜29に示した第1撹拌子(ホイッパー)(P1)と、図30〜33に示した第2撹拌子(ホイッパー)(P2)では、胴部(131b)の幅(w)と深さ(g)が異なるステンレスワイヤー(131)の5本を1組の単位とし、その4組(合計20本)から作用篭体(C)に組み立て造形しているが、そのステンレスワイヤー(131)の使用本数や太さ(線径)などはホイッパーの泡立てや混合・撹拌、その他の処理能力に応じて適当に設定すれば良い。この点、後述する図35、38、39の作用図に記載されたホイッパーは、ステンレスワイヤー(131)の4本を1組の単位として、その3組(合計12本)から比較的荒い目の作用篭体(C)に組み立て造形されている。
【0120】
そして、上記第1偏心撹拌軸(61)に連結使用される第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の回転直径(D)(先に例示した約210mm)が、上記食材収納容器(寸胴鍋)(T)の半径(r)(先に例示した約200mm)よりも大きな寸法として、他方第2偏心撹拌軸(62)に連結使用される第2撹拌子(ホイッパー)(P2)の回転直径(D)(先に例示した約150mm)が、同じく食材収納容器(T)の半径(r)よりも小さい寸法として、互いに相違変化されることにより、その第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の回転(自転)運動軌跡が、互いに干渉又はオーバーラップしないように関係設定されている。
【0121】
又、その回転直径(D)の大きな第1撹拌子(ホイッパー)(P1)が上記センター主軸(60)との短かい間隔距離(L1)を保つ第1偏心撹拌軸(61)に連結使用されて、図34、35のように食材収納容器(T)の垂直中心線(O−O)を越えて大きく回転(自転)運動するようになっているため、その容器(T)の中心部に食材処理上のウィークポイントやデッドスペースを発生するおそれはなく、全体の高効率な処理を行うことができる。
【0122】
更に、図示の実施形態では上記回転直径(D)の大きな第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の取付支軸(130)とこれが連結使用される第1偏心撹拌軸(61)の太さを太く寸法化する一方、回転直径(D)の小さな第2撹拌子(ホイッパー)(P2)の取付支軸(130)とこれが連結使用される第2偏心撹拌軸(62)の太さを細く寸法化して、その意図的な相違変化に基き、その第1、2偏心撹拌軸(61)(62)に対して第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)を連結使用する作業上の誤まりを予防し得るようになっているが、その上記太さについては互いに同一に設定してもさしつかえない。
【0123】
図34、35は卵白の泡立てによるメレンゲや生クリーム、スポンジ生地などの製造に供した本発明の第1使用例を示しており、上記撹拌機構(A)の第1偏心撹拌軸(61)へ回転直径(D)が大きな第1撹拌子(ホイッパー)(P1)を連結すると共に、同じく第2偏心撹拌軸(62)へ回転直径(D)が小さな第2撹拌子(ホイッパー)(P2)を連結した上、その撹拌機構(A)のセンター主軸(60)をギヤードモーター(47)によって、図35の矢印方向(F)へ回転駆動すれば、上記第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の一対が一緒に同じ方向(F)へゆっくり公転運動すると同時に、相反する方向(R)(F)へ自転運動することになる。
【0124】
即ち、上記第1、2偏心撹拌軸(61)(62)がセンター主軸(60)と一体回転する回転椀(70)を介して、図35の矢印方向(F)へ公転する運動中には、その第1偏心撹拌軸(61)上の径大な第1撹拌子(ホイッパー)(P1)が上記公転運動する方向(F)との逆方向(R)へ速く自転運動し、その運動軌跡は図36のようなハイポサイクロイド曲線を描く一方、第2偏心撹拌軸(62)上の径小な第2撹拌子(ホイッパー)(P2)は上記公転運動する方向(F)と同じ方向(F)へ、第1撹拌子(ホイッパー)(P1)よりも高速に自転運動して、その運動軌跡が図37のようなエピサイクロイド曲線を描き、その第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の一対が総合的に図38のような運動軌跡を描くこととなる。
【0125】
その場合、上記第1撹拌子(ホイッパー)(P1)はセンター主軸(60)からの短かい間隔距離(L1)を保つ第1偏心撹拌軸(61)上にあり、しかも食材収納容器(T)の半径寸法(r)よりも大きな回転直径(D)として、その容器(T)の垂直中心線(O−O)を越えて大きく回転(自転)運動するため、食材収納容器(T)内の中心部に位置する食材をも洩れや不足なく処理することができ、図38のように合成された運動軌跡での泡立て(ホイッピング)を効率良く行える。
【0126】
又、上記第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の回転直径(D)が大きくても、その第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の回転(自転)運動軌跡と第2撹拌子(ホイッパー)(P2)のそれとは干渉又はオーバラップしないように関係設定されているため、その第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の回転(自転)速度を制約なく相違変化させることができ、その周速度を互いにほぼ等しく維持することも可能である。
【0127】
その結果、上記公転運動と自転運動との同時進行する第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)が、底面のフラットな食材収納容器(寸胴鍋)(T)と一緒に使用し得る一定な回転直径(D)のほぼ円筒形をなし、底部(131a)の水平であることに基き、食材を図39の矢印(Z)で示すように、食材収納容器(T)の垂直な内壁面へ直角な水平方向からロスなく、且つ上部から下部まで均等な力で打ち付けることができることとも相俟って、特に卵白の所謂コシ切りや空気の抱き込みなどを短時間での円滑・確実に行え、細かく高品質のメレンゲを得られる。
【0128】
図34、35の上記構成を備えた第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)に基いて、更に詳しく説明すると、その第1偏心撹拌軸(61)に連結された第1撹拌子(ホイッパー)(P1)は、上記公転運動する方向(F)との逆方向(R)へすばやく自転運動して、図36のようなハイポサイクロイド曲線の運動軌跡を描くが、その作用篭体(C)を形作っているステンレスワイヤー(131)の垂直な胴部(131b)は、その複数本1組づつの仮想円弧軌跡(a−a)を描く並列状態に点在分布しているため、その仮想円弧軌跡(a−a)を描く部分を作用壁面とみなすと、その作用壁面が上記自転運動方向(R)と相俟って、メレンゲを図40の流動矢印で示す如く、回転(自転)中心側(内側)から回転円周側(外側)へ送り出し、食材収納容器(寸胴鍋)(T)の内壁面(胴面)へ打ち付けることになる。
【0129】
しかも、上記作用篭体(C)を形作っているステンレスワイヤー(131)の水平な底部(131a)は、その回転直径(D)(胴部(131b)の幅(w))が規則的に異なる複数本1組づつの立体交叉した段階状態をなすため、その底部(131a)と上記胴部(131b)との交点(角隅部)同士を連結する仮想線分(f−f)は傾斜状態となり、その仮想傾斜線分(f−f)の部分を作用床面とみなすと、その作用床面がやはり自転運動方向(R)と相俟って、メレンゲを図41の流動矢印で示す如く、上側から下側へ下降させることになる。
【0130】
これに反して、第2偏心撹拌軸(62)に連結された第2撹拌子(ホイッパー)(P2)は、上記公転運動する方向(F)と同じ方向(F)へすばやく自転運動して、図37のようなエピサイクロイド曲線の運動軌跡を描くが、その自転運動方向(F)が上記第1撹拌子(ホイッパー)(P1)の自転運動方向(R)と反対であることに基き、その作用篭体(C)の垂直な胴部(131b)に仮想円弧軌跡(a−a)を描く部分の作用壁面は、メレンゲを図40の流動矢印で示す如く、回転(自転)円周側(外側)から回転中心側(内側)へ送り入れることになると共に、同じく作用篭体(C)の上記仮想傾斜線分(f−f)を描く部分の作用床面が、メレンゲを図41の流動矢印で示す如く、下側から上側へ上昇させることになる。
【0131】
その結果、食材収納容器(寸胴鍋)(T)に収容されている卵白の全体を泡立てる(ホイッピング)ことに有効な縦(上下)方向と横(水平)方向の撹拌作用や対流作用が促進されて、卵白に独特の粘りを切断する(所謂コシ切り)ことや空気の抱き込みによる細かい気泡の確保などを、短時間での極めて効率良く達成することができ、優れたメレンゲを製造し得るのである。
【0132】
その際、既に説明したとおり、作用篭体(C)の底部(131a)において立体交叉するステンレスワイヤー(131)同士を固定せず、その各個の自由な撓み変形や振れ動きなどを許容するならば、これによって空気を起生しやすく、ますます高品質なメレンゲの製造に役立つ。
【0133】
又、上記第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の作用篭体(C)はその水平な底部(131a)の階層状態に組み立てられているため、その最下段の(最も深い)ステンレスワイヤー(a1)が作用篭体(C)の底部(131a)を、食材収納容器(寸胴鍋)(T)の底面と対応する実質的なフラット面に形成していることとも相俟って、その底面での処理洩れや沈澱などを生ずるおそれはない。
【0134】
尚、上記第1、2撹拌子(ホイッパー)(P1)(P2)の作用篭体(C)を形作るステンレスワイヤー(131)の太さ(線径)や本数については、例えば生クリームやメレンゲ、スポンジ生地などの比較的粘度が低い食材を泡立て作用するような場合、可及的に線径が小さい多数本のステンレス鋼線材を使って、その回転速度も可及的に高速化する一方、例えばカスタードクリームやブッセ生地、ゴマ豆腐、ソース類などの加熱に連れて粘度が高くなる食材を撹拌・混合作用するような場合には、可及的に線径が大きい少数本のステンレス鋼線材を使って、しかもその回転速度を可及的に低速化し、高トルクのもとに回転させることが好ましい。
【0135】
何れにしても、第1偏心撹拌軸(61)と第2偏心撹拌軸(62)とが自転運動する回転ギヤ比を、変更・調整することができるため、その変更・調整に基いて、例えば第1、2撹拌子(P1)(P2)の周速度を互いに等しく設定することにより、カスタードクリームや粒餡、ホワイトソース、スープなどの全体的に均一な対流を起生させたり、或いは逆に第1、2撹拌子(P1)(P2)の周速度を互いに大きく相違させることによって、例えばメレンゲや練り餡、パン生地、ジャムなどに衝突し合う如き対流(練り込み作用)を起したりすることができ、食材の種類や粘度、その希望する目的などに応じた泡立てや撹拌、混合などのふさわしい処理を適確に行えるのである。
【0136】
又、図示実施形態の食材ミキサーでは食材収納容器(T)内にある食材の接触式温度センサー(101)を備えた無線送信器(S)が、撹拌機構(A)のギヤードモーター(47)によってセンター主軸(60)と一体回転される上記回転椀(70)から、センサーホルダー(99)を介して垂下された設置使用状態にあるため、その回転椀(70)に軸受けされた第1、2偏心撹拌軸(61)(62)がゆっくりと公転運動する過程において、その温度センサー(101)により食材の現在温度(品温)を確実に安定良く検知(測定)することができる。
【0137】
この点、第1、2偏心撹拌軸(61)(62)と一体回転(自転)する撹拌子に上記接触式温度センサー(101)を取り付けると、その撹拌子の自転速度が速いため、これと一緒に温度センサー(101)が高勢力で振り廻されることとなり、そのセンサーホルダーから脱落しないまでも、頻繁にガタツキ遊動して、早期に損傷してしまうおそれがあり、又その温度センサー(101)を各種撹拌子毎の個別に取り付けなければならないので、いたずらにコスト高となり、汎用性や利便性に劣るのである。
【符号の説明】
【0138】
(1)・係止フランジ
(2)・耳片
(3)・取付孔
(4)・把手
(5)・支柱
(11)・容器受けアーム
(12)・芯出しガイドピン
(13)・背壁プレート
(14)・昇降支持プレート
(15)・昇降スライダー
(16)・軸受け台
(18)(21)・遊転ローラー
(19)・調整プレート
(22)・回動ネジ軸
(23)・下降ストッパー
(24)・従動ベベルギヤ
(28)・原動ベベルギヤ
(29)・回動ハンドル軸
(30)・回動操作ハンドル
(31)・上昇ストッパー
(39)・電磁誘導加熱コイル
(40)・コイル受けベース
(44)・固定台
(47)・ギヤードモーター(駆動源)
(49)・回転制御用インバータ
(51)・加熱用インバータ
(54)・操作パネル
(59)・温度表示器(無線受信器)
(60)・センター主軸
(61)・第1偏心撹拌軸
(62)・第2偏心撹拌軸
(64)・固定ベアリングケース
(66)・ギヤ支持用天井板
(68)・インターナルギヤ
(70)・回転椀
(74)・第1ピニオンギヤ
(75)・アイドルギヤ
(77)・第2ピニオンギヤ
(80)・ワンウェイクラッチ
(81)(132)・咬み合いフック
(82)・連結スリーブ
(83)・抜け止め片
(85)・昇降ガイド溝レール
(91)・開閉カバー
(99)・センサーホルダー
(101)・接触式温度センサー
(111)・昇降ユニットベース
(117)・昇降ガイド軸
(122)・延長センター軸
(130)・取付支軸
(131)・ステンレスワイヤー
(131a)・底部
(131b)・胴部
(A)・撹拌機構
(Ab)・撹拌作用ボックス
(C)・作用篭体
(D)・作用篭体の回転直径
(E)・昇降作動機構
(H)・加熱器
(Hb)・加熱作用ボックス
(M)・ミキサー本体フレーム
(P1)(P2)・第1、2撹拌子
(S)・無線送信器
(T)・食材収納容器
(L1)(L2)・間隔距離
(g)・深さ
(w)・胴部の幅
(r)・食材収納容器の半径
(O−O)・食材収納容器の垂直中心線