【実施例】
【0218】
本発明は以下の実施例においてさらに明確にされる。該実施例は例示のみを目的として提供されることが理解されるべきである。上記の考察および例から、当業者であれば、本発明の本質的特徴を確認することができ、そして、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変更および改変を行って本発明を様々な使用および条件に適応させることができる。結果として本発明は、本明細書に記載の実例によって制限されるのではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義される。
(略語)
AcOH 酢酸
ACN アセトニトリル
AlMe
3 トリメチルアルミニウム
Boc tert-ブチルオキシカルボニル
DCC 1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DMAP ジメチルアミノピリジン
DME ジメチルエーテル
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
EDCI 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド
Et
2AlCl ジエチルアルミニウムクロリド
EtOAc 酢酸エチル
H
2SO
4 硫酸
HCl 塩酸
HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
hr 時間
IPA イソプロピルアルコール
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド
Me メチル
MeOH メタノール
min 分
MTBE メチル tert-ブチルエーテル
N
2 窒素
NaHMDS ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド
Pd/C パラジウム炭素
Ph フェニル
RT 保持時間
sat 飽和
TBTU O-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
Tf
2O トリフルオロメタンスルホン酸無水物(trifluoromethylsulfonic anhydride)
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0219】
実施例1
(2R,3S)-N-((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化17】
製造物1A: tert-ブチル 5,5,5-トリフルオロペンタノエート
【化18】
THF(30 mL)およびヘキサン(30 mL)中の5,5,5-トリフルオロペンタン酸(5 g, 32.0 mmol)の撹拌した溶液に、0℃にて、tert-ブチル 2,2,2-トリクロロアセトイミデート(11.46 mL, 64.1 mmol)を加えた。該混合液を0℃で15分間撹拌した。ボロントリフルオリドエーテラート(0.406 mL, 3.20 mmol)を加え、該反応混合液を室温まで終夜昇温させた。該澄明な反応混合液に、固体のNaHCO
3(5 g)を加え、30分間撹拌した。該混合液をMgSO
4によって濾過し、ヘキサン(200 mL)で洗浄した。該溶液を45分間静置し、同じMgSO
4フィルターで再度濾過することによって得られた固形物質を除去し、ヘキサン(100 mL)で洗浄し、加熱せずに減圧下で濃縮した。該体積を約30 mLまで減らし、清潔なフリット漏斗によって濾過し、ヘキサン(5 mL)で洗浄した後、加熱せずに減圧下で濃縮した。得られたニートの油状物を0.45μm ナイロンメンブレンディスクフィルターによって濾過して、tert-ブチル 5,5,5-トリフルオロペンタノエート(6.6 g, 31.4 mmol 98%収率)を無色の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.38 (s, 9 H) 1.74-1.83 (m, 2 H) 2.00-2.13 (m, 2 H) 2.24 (t, J=7.28 Hz, 2 H).
【0220】
製造物1B: (4S)-4-(プロパン-2-イル)-3-(5,5,5-トリフルオロペンタノイル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン
【化19】
DCM(50 mL)およびDMF(3滴)中の5,5,5-トリフルオロペンタン酸(5.04 g, 32.3 mmol)の撹拌した溶液に、塩化オキサリル(3.4 mL, 38.8 mmol)を5分かけて滴下し、該溶液を、泡立ちが全て治まるまで撹拌した。該反応混合液を減圧下で濃縮して、淡黄色の油状物を得た。(4S)-4-(プロパン-2-イル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン(4.18 g, 32.4 mmol)/THF(100 mL)溶液を入れた別個のフラスコに、-78℃にて、n-BuLi(2.5M/ヘキサン)(13.0 mL, 32.5 mmol)を、シリンジを介して5分かけて滴下した。10分間撹拌した後、THF(20 mL)中に溶解させた上記の酸塩化物を、カニューレを介して15分かけて加えた。該反応混合液を0℃まで昇温させ、浴が昇温するのにつれて室温まで昇温させ、終夜撹拌した。該反応混合液に、飽和NH
4Clを加えた後、EtOAc(2x)で抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。該粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf, 5%〜60% 溶媒 A/B=ヘキサン/EtOAc, REDISEP(登録商標) SiO
2 120g)により精製した。適切な画分を濃縮して、製造物1B(7.39 g, 86%)を無色の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.44 (1 H, dt, J=8.31, 3.53 Hz), 4.30 (1 H, t, J=8.69 Hz), 4.23 (1 H, dd, J=9.06, 3.02 Hz), 2.98-3.08 (2 H, m), 2.32-2.44 (1 H, m, J=13.91, 7.02, 7.02, 4.03 Hz), 2.13-2.25 (2 H, m), 1.88-2.00 (2 H, m), 0.93 (3 H, d, J=7.05 Hz), 0.88 (3 H, d, J=6.80 Hz).
【0221】
製造物1C: (2S,3R)-tert-ブチル 6,6,6-トリフルオロ-3-((S)-4-イソプロピル-2-オキソオキサゾリジン-3-カルボニル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート、および
製造物1D: (2R,3R)-tert-ブチル 6,6,6-トリフルオロ-3-((S)-4-イソプロピル-2-オキソオキサゾリジン-3-カルボニル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート
【化20】
冷却した(-78℃)、THF(59 mL)中のジイソプロピルアミン(5.3 mL, 37.2 mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下においてn-BuLi(2.5M/ヘキサン)(14.7 mL, 36.8 mmol)を加えた後、0℃まで昇温させて、LDAの0.5M溶液を得た。別個の容器に製造物1B(2.45 g, 9.17 mmol)を入れ、該物質をベンゼンと2回共沸混合させた(RotoVapの空気吸入口に窒素入口(inlet)を装着して湿気を完全に排除した)後、トルエン(15.3 mL)を加えた。この溶液を、乾燥塩化リチウム(1.96 g, 46.2 mmol)を含むフラスコに加えた。得られた混合液(-78℃まで冷却した)に、LDA溶液(21.0 mL, 10.5 mmol)を加え、-78℃で10分間撹拌し、0℃まで10分間昇温させた後、-78℃まで再冷却した。製造物1A(3.41 g, 16.07 mmol)を含む別個の反応容器(これもまたベンゼンと2回共沸混合させた)に、トルエン(15.3 mL)を加え、-78℃まで冷却し、LDA(37.0 mL, 18.5 mmol)を加え、得られた溶液を-78℃で25分間撹拌した。その後、該エステル由来のエノラートを、カニューレを介してオキサゾリジノンエノラートの溶液に移し、-78℃でさらに5分間撹拌した後、セプタムを取り外し、該反応容器に固体粉末のビス(2-エチルヘキサノイルオキシ)銅(9.02 g, 25.8 mmol)を迅速に加え、該セプタムを元に戻した。すぐに該溶液を冷浴から取り出し、急速旋回させながら温水浴(40℃)に入れ、それと同時に最初の青緑色から茶色へ色が変化した。該反応混合液を20分間撹拌し、5%NH
4OH水溶液(360 mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2x)で抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf, 0%〜60% 溶媒 A/B=ヘキサン/EtOAc, REDISEP(登録商標) SiO
2 120g)により精製した。適切な画分を濃縮して、製造物1C(2.87 g, 66%)を淡黄色の粘稠性の油状物として得た。
1H NMRによって、該製造物はジアステレオ異性体 1C:1Dの1.6:1 混合物(2.74 & 2.84 ppmでの多重線の積分による測定として)であることが示された:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.43-4.54 (2 H, m), 4.23-4.35 (5 H, m), 4.01 (1 H, ddd, J=9.54, 6.27, 3.51 Hz), 2.84 (1 H, ddd, J=9.41, 7.28, 3.64 Hz), 2.74 (1 H, ddd, J=10.29, 6.27, 4.02 Hz), 2.37-2.48 (2 H, m, J=10.38, 6.98, 6.98, 3.51, 3.51 Hz), 2.20-2.37 (3 H, m), 1.92-2.20 (8 H, m), 1.64-1.91 (5 H, m), 1.47 (18 H, s), 0.88-0.98 (12 H, m).
【0222】
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および
製造物1F: (2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化21】
冷却した(0℃)、THF(140 mL)および水(42 mL)中の製造物1Cおよび1D(4.54 g, 9.51 mmol)の撹拌した溶液に、過酸化水素(30%/水)(10.3 g, 91 mmol)およびLiOH(685.3 mg, 28.6 mmol)を連続して加え、該混合液を1時間撹拌した。その後、該反応容器を冷浴から取り出し、次いで、1.5時間撹拌した。HPLCにより該反応は完了したと判断された。該反応混合液に、飽和NaHCO
3(45 mL)および飽和Na
2SO
3(15 mL)を加えた後、減圧下である程度濃縮した。得られたクルードな溶液をDCM(3x)で抽出した。水相を、1N HClを用いてpH〜1-2まで酸性化し、DCM(3x)およびEtOAc(1x)で抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、製造物1Eおよび1Fの混合物(3.00 g, 86%)を無色の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.76-2.84 (1 H, m, ジアステレオ異性体2), 2.64-2.76 (3 H, m), 2.04-2.35 (8 H, m), 1.88-2.00 (4 H, m), 1.71-1.83 (4 H, m), 1.48 (9 H, s, ジアステレオ異性体1), 1.46 (9 H, s, ジアステレオ異性体2);
1H NMRによって、t-ブチル基のピークの積分により、1E:1Fの1.7:1混合物が示された。
【0223】
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および
製造物1F: (2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化22】
冷たい(-78℃)、THF(19 mL)中のジイソプロピルアミン(1.7 mL, 11.93 mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下において、n-BuLi(2.5M/ヘキサン)(4.8 mL, 12.00 mmol)を加えた。該混合液を5分間撹拌した後、0℃まで昇温させた。別個の容器において、冷たい(-78℃)、THF(18 mL)中の製造物1Eおよび1Fの混合物(1.99 g, 5.43 mmol)の撹拌した溶液に、上記で製造したLDA溶液を、カニューレを介し、25分間かけてゆっくりと加えた。該混合液を15分間撹拌した後、室温(24℃水浴に入れた)まで15分間昇温させ、次いで、-78℃まで15分間再び冷却した。該反応混合液に、シリンジを介してEt
2AlCl(1M/ヘキサン)(11.4 mL, 11.40 mmol)を加え、10分間撹拌し、室温まで15分間昇温させた後、-78℃まで15分間冷却し戻した。メタノール(25 mL)を迅速に加え、室温まで昇温させながら激しく旋回させ、その後、最初の体積の〜1/4まで濃縮した。該混合物を、EtOAc中に溶解させ、1N HCl(50 mL)および氷(75g)で洗浄した。水相を分離し、EtOAc(2x)で抽出した。有機物を合わせて、KF(2.85g/75 mL水)および1N HCl(13 mL)[得られた溶液 pH 3-4]の混合物、次いで食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、製造物1Eおよび製造物1Fの9:1(1E:1F)のジアステレオ異性体リッチな混合物(
1H NMRによる決定で)(2.13 g, >99%)を淡黄色の粘稠性の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.64-2.76 (2 H, m), 2.04-2.35 (4 H, m), 1.88-2.00 (2 H, m), 1.71-1.83 (2 H, m), 1.48 (9 H, s).
【0224】
製造物1G: (3S)-3-アミノ-1-メチル-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン、および
製造物1H: (3R)-3-アミノ-1-メチル-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン
【化23】
ラセミの3-アミノ-1-メチル-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン(Rittle, K.E. et al., Tetrahedron Letters, 28(5):521-522 (1987))を、文献の方法に従って製造した。該エナンチオマーを、キラル-SFC条件下において以下の方法を用いて、分離させた: CHIRALPAK(登録商標) AS-H 5x25; 移動相: CO
2中、30%MeOH+0.1%DEA; 流速: 280 mL/分; 圧力: 100 bar; 温度: 35℃.
【0225】
S-エナンチオマー(製造物1G)を得た: HPLC: 保持時間=1.75分(CHIRALPAK(登録商標) AS-H 4.6x250 mmにおいて、CO
2中、30%MeOH+0.1%DEA, 3 mL/分, 35℃, 100 bar, 230 nm, 10μl 注入);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.58-7.63 (2 H, m), 7.55 (1 H, ddd, J=8.50, 7.11, 1.76 Hz), 7.40-7.47 (1 H, m), 7.34-7.40 (3 H, m), 7.31 (1 H, dd, J=7.81, 1.51 Hz), 7.14-7.22 (1 H, m), 4.46 (1 H, s), 3.44 (3 H, s), 3.42 (2 H, s); [α]
D= 155° (c=1.9, MeOH) (Lit. Rittle, K.E. et al., Tetrahedron Letters, 28(5):521-522 (1987): [α]
D=-236°).
【0226】
R-エナンチオマー(製造物1H)も得た: HPLC: 保持時間=1.71分; [α]
D=+165° (c=2.1, MeOH) (Lit [α]
D= +227°).
【0227】
製造物1Gを製造するための別法:
製造物1G・CSA塩: (3S)-3-アミノ-1-メチル-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン, (1S)-(+)-10-カンファースルホン酸塩
【化24】
製造物1G・CSAを、ラセミの3-アミノ-1-メチル-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン(9.98g, 37.6 mmol)(上記に示されるとおり文献に従って製造)から、文献の方法(Reider, P.J. et al., J. Org. Chem., 52:955-957 (1987))に従って、製造した。製造物1G・CSA(16.91g, 99%)を、無色の固形物として得た: 旋光度: [α]
D = -26.99° (c=1, H
2O) (Lit. [α]
D = -27.8° (c=1, H
2O))
【0228】
製造物1I: tert-ブチル (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート、および製造物1J: tert-ブチル (2R,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート
【化25】
DMF(19 mL)中の製造物1G(1.45 g, 5.47 mmol)および製造物1Eおよび1Fの9:1混合物(1.989 g, 5.43 mmol)の撹拌した溶液に、O-ベンゾトリアゾール-1-イル-N,N,N',N'-テトラ-メチルウロニウムテトラフルオロボレート(1.79 g, 5.57 mmol)およびトリエチルアミン(3.0 mL, 21.52 mmol)を加え、終夜撹拌した。LCMSにより、該反応は完了したと判断された。該反応混合液を水(125 mL)に注ぎ入れ、沈殿した固形物を濾過により集め、水で洗浄し、風乾させて、製造物1Iおよび製造物1Jの8:1混合物(2.95 g, 89%)をクリーム色の固形物として得た: MS (ES): m/z= 614 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.55-7.65 (3 H, m), 7.44-7.52 (2 H, m), 7.35-7.45 (4 H, m), 5.52 (1 H, d, J=8.03 Hz), 3.48 (3 H, s), 2.63 (2 H, ddd, J=9.35, 3.95, 3.76 Hz), 2.14-2.25 (4 H, m), 1.90-2.03 (3 H, m), 1.69-1.82 (1 H, m), 1.51 (9 H, s).
【0229】
製造物1K: (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および製造物1L: (2R,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化26】
冷却した(0℃)、DCM(20 mL)中の上記の製造物1Iおよび製造物1Jの混合物(2.95 g, 4.81 mmol)の撹拌した溶液に、TFA(20 mL, 260 mmol)を加えた。該反応混合液を1時間撹拌した後、室温まで昇温させ、2.5時間撹拌した。LCMSにより該反応は完了したと判断された。該反応混合液をトルエン(50 mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。該反応混合液をトルエン(50 mL)に溶解させ、減圧下で濃縮した後、高真空下で乾燥させた。該粗生成物をDCMに溶解させ、SiO
2(15g)を加え、濃縮した後、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf, 0%〜45% 溶媒 A/B=DCM/EtOAc, REDISEP(登録商標) SiO
2 80g)により精製した。適切な画分を濃縮して、製造物1Kおよび製造物1Lの混合物(2.00 g, 75%)をクリーム色の固形物として得た: HPLC: 保持時間=2.770分 (クロモリス(登録商標) SpeedROD 4.6 x 50 mm (4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)、4 mL/分で溶出, 254 nmでモニタリング); MS (ES): m/z= 558 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.32 (1 H, d, J=8.03 Hz), 7.65-7.71 (1 H, m), 7.50-7.60 (3 H, m), 7.41-7.49 (2 H, m), 7.39 (1 H, dd, J=7.91, 1.63 Hz), 7.23-7.35 (2 H, m), 5.59 (1 H, d, J=8.03 Hz), 3.51 (3 H, s), 2.81 (1 H, ddd, J=10.54, 6.90, 3.64 Hz), 2.67-2.76 (1 H, m), 2.22-2.33 (3 H, m), 1.99-2.12 (3 H, m), 1.85-1.94 (1 H, m), 1.79 (1 H, ddd, J=13.87, 7.84, 3.64 Hz).
【0230】
実施例1:
DMF(25 mL)中の製造物1Kおよび製造物1Lの8:1混合物(3.46 g, 6.21 mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下において、塩化アンモニウム(3.32 g, 62.1 mmol)、EDC(3.55 g, 18.52 mmol)、HOBT(2.85 g, 18.61 mmol)、およびトリエチルアミン(16 mL, 115 mmol)を加え、終夜撹拌した。LCMSにより、該反応は完了したと判断された。該反応混合液を、激しく旋回させながら水(200 mL)に注ぎ入れた後、静置した。固形物を濾過により集め、水で洗浄し、乾燥させて、3.6 gの無色の固形物を得た。該固形物を、プレパラティブSFCクロマトグラフィー(Lux-Cellulose-2 (3x25cm), 8%メタノール/CO
2, 140ml/分 220nmおよび35℃にて; サンプル: 50ccのメタノール中に3.6g, 濃度=70mg/ml, スタックインジェクション: 0.5cc/9.2分)により精製した。生成物を含む画分を濃縮し、減圧下で終夜乾燥させた。実施例1(2.74 g, 79%)を無色の固形物(結晶形態N-1)として得た: HPLC: 保持時間=9.601分(H
2O/CH
3CN(TFA含有), Sunfire C18 3.5um, 4.6x150mm, 4.6x150mm, グラジエント = 15分, 波長 = 220および254 nm). MS (ES): m/z= 557 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.54 (1 H, d, J=7.28 Hz), 7.71-7.80 (1 H, m), 7.68 (2 H, d, J=8.78 Hz), 7.50-7.62 (3 H, m), 7.45 (2 H, t, J=7.28 Hz), 7.29-7.40 (2 H, m), 7.15 (1 H, br. s.), 5.30 (1 H, d, J=7.28 Hz), 3.39 (3 H, s), 2.74-2.86 (1 H, m), 2.02-2.32 (3 H, m), 1.45-1.79 (4 H, m); [α]
D = -107.0° (5.73 mg/mL, DMSO).
【0231】
約1 mgの実施例1を約0.7 mLのアセトン/アセトニトリル/水溶液(2:2:1)に加えることにより、結晶形態A-2を製造した。該溶液を室温で1日間ゆっくりとエバポレートした後、無色の針状晶と薄い刃状晶(thin blades crystal)の混合物を得た。該薄い刃状晶を分離して、結晶形態A-2を得た。
【0232】
約1 mgの実施例1を約0.7 mLの酢酸エチル/ヘプタン溶液(1:1)に加えることにより、結晶形態EA-3を製造した。該溶液を室温で3日間ゆっくりとエバポレートした後、無色の刃状晶を得た。
【0233】
約5 mgの実施例1を約0.7 mLのTHF/水溶液(4:1)に加えることにより、結晶形態THF-2を得た。該溶液を室温で1日間ゆっくりとエバポレートした後、無色の刃状晶(blade-like crystal)を得た。
【0234】
実施例1を製造するための別法:
製造物1M: 3,3,3-トリフルオロプロピル トリフルオロメタンスルホネート
【化27】
冷たい(-25℃)、CH
2Cl
2(120 mL)中の2,6-ルチジン(18.38 mL, 158 mmol)の撹拌した溶液に、Tf
2O(24.88 mL, 147 mmol)を3分かけて加え、5分間撹拌した。該反応混合液に、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-オール(12 g, 105 mmol)を3分間隔で加えた。2時間後、該反応混合液を室温まで昇温させ、1時間撹拌した。該反応混合液を半分の体積まで濃縮した後、シリカゲルカラム(330g ISCO)にそのままロードすることによって精製し、CH
2Cl
2で溶出した。製造物1M(13.74 g, 53%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.71 (2 H, t, J=6.15 Hz), 2.49-2.86 (2 H, m).
【0235】
製造物1N: (4S)-4-ベンジル-3-(5,5,5-トリフルオロペンタノイル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン
【化28】
製造物1Nを、5,5,5-トリフルオロペンタン酸(3.35 g, 21.46 mmol)および(4S)-4-ベンジル-1,3-オキサゾリジン-2-オン(3.80 g, 21.46 mmol)から、製造物1Bについて示された一般的な方法によって製造した。製造物1N(5.67 g, 84%)を、無色の粘稠性の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.32-7.39 (2 H, m), 7.30 (1 H, d, J=7.05 Hz), 7.18-7.25 (2 H, m), 4.64-4.74 (1 H, m), 4.17-4.27 (2 H, m), 3.31 (1 H, dd, J=13.35, 3.27 Hz), 3.00-3.11 (2 H, m), 2.79 (1 H, dd, J=13.35, 9.57 Hz), 2.16-2.28 (2 H, m), 1.93-2.04 (2 H, m).
【0236】
製造物1O: tert-ブチル (3R)-3-(((4S)-4-ベンジル-2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)カルボニル)-6,6,6-トリフルオロヘキサノエート
【化29】
冷たい(-78℃)、THF(20 mL)中の製造物1N(3.03 g, 9.61 mmol)の撹拌した溶液に、NaHMDS(1.0M/THF)(10.6 mL, 10.60 mmol)を窒素雰囲気において加えた。2時間後、tert-ブチル 2-ブロモアセテート(5.62 g, 28.8 mmol)を、-78℃にて、シリンジを介してニートで加え、同一の温度で撹拌を維持した。6時間後、該反応混合液を室温まで昇温させた。該反応混合液を飽和NH
4ClおよびEtOAc間に分配した。有機相を分離し、水相(aqueous)をEtOAc(3x)で抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf, 5%〜100% 溶媒 A/B=ヘキサン/EtOAc, REDISEP(登録商標) SiO
2 120g)により精製した。適切な画分を濃縮して、製造物1O(2.79 g, 67.6%)を無色の粘稠性の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.34 (2 H, d, J=7.30 Hz), 7.24-7.32 (3 H, m), 4.62-4.75 (1 H, m, J=10.17, 6.89, 3.43, 3.43 Hz), 4.15-4.25 (3 H, m), 3.35 (1 H, dd, J=13.60, 3.27 Hz), 2.84 (1 H, dd, J=16.62, 9.57 Hz), 2.75 (1 H, dd, J=13.35, 10.07 Hz), 2.47 (1 H, dd, J=16.62, 4.78 Hz), 2.11-2.23 (2 H, m), 1.90-2.02 (1 H, m), 1.72-1.84 (1 H, m), 1.44 (9 H, s).
【0237】
製造物1P: (2R)-2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-5,5,5-トリフルオロペンタン酸
【化30】
製造物1Pを、製造物1O(2.79 g, 6.50 mmol)から、製造物1Eについて示された一般的な方法によって製造した。製造物1P(1.45 g, 83%)を無色の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.83-2.95 (1 H, m), 2.62-2.74 (1 H, m), 2.45 (1 H, dd, J=16.62, 5.79 Hz), 2.15-2.27 (2 H, m), 1.88-2.00 (1 H, m), 1.75-1.88 (1 H, m), 1.45 (9 H, s).
【0238】
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および
製造物1F: (2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化31】
冷たい(-78℃)、THF(60 mL)中の製造物1P(5.44 g, 20.13 mmol)の撹拌した溶液に、LDA(24.60 mL, 44.3 mmol)を7分かけてゆっくりと加えた。2時間撹拌した後、製造物1M(6.44 g, 26.2 mmol)を該反応混合液に3分かけて加えた。45分後、該反応混合液を-25℃浴(氷/MeOH/ドライアイス)まで1時間で昇温させた後、0℃まで昇温させた。45分後、製造物1M(1g)を加え、該反応混合液を20分間撹拌した。該反応液を水および1N NaOHでクエンチし、CH
2Cl
2で抽出した。有機層を再び1N NaOH(2x)で抽出し、水層を合わせた。水層を氷/水浴中で冷却した後、濃HClを用いてpH 2まで酸性化した。次に、該水層をEtOAcで抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を高真空下で乾燥させて、製造物1Eおよび製造物1Fの1:5(1E:1F)混合物(
1H NMRによる決定で)(5.925 g, 80%)を淡黄色の固形物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.81 (1 H, ddd, J=10.17, 6.32, 3.85 Hz), 2.63-2.76 (1 H, m), 2.02-2.33 (4 H, m), 1.86-1.99 (2 H, m), 1.68-1.85 (2 H, m), 1.47 (9 H, s).
【0239】
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および
製造物1F: (2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化32】
製造物1Eおよび製造物1Fの混合物(64 mg, 1.758 mmol)をTHF(6 mL)に溶解させて無色の溶液を得て、それを-78℃まで冷却した。次いで、LDA(2.149 mL, 3.87 mmol)(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中、1.8M)を該反応混合液に10分かけてゆっくりと加えた。15分間撹拌した後、該反応混合液を室温の水浴中に置いた。15分後、該反応混合液を-78℃の浴に戻し、その後、ジエチルアルミニウムクロリド(3.87 mL, 3.87 mmol)(1M/ヘキサン)を5分かけてゆっくりと加えた。該反応混合液を-78℃で撹拌した。15分後、該反応混合液を室温の水浴に10分間設置し、その後、-78℃浴まで冷却し戻した。15分後、該反応液をMeOH(8 mL, 198 mmol)でクエンチし、-78℃浴を取り外し、濃縮した。該反応混合液に、氷およびHCl(16 mL, 16.00 mmol)を加え、続いて、EtOAc(2x)で抽出した。有機層をフッ化カリウム(920 mg, 15.84 mmol)(25 mLのH
2O中)およびHCl(4.5 mL, 4.50 mmol)で洗浄した。有機物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、製造物1Eおよび製造物1Fの9:1(1E:1F)のリッチな混合物(540 mg, 1.583 mmol, 90%収率)を薄い黄色/オレンジ色の固形物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.64-2.76 (2 H, m), 2.04-2.35 (4 H, m), 1.88-2.00 (2 H, m), 1.71-1.83 (2 H, m), 1.48 (9 H, s). それを、上記で概説した反応順序によって実施例1に変換した。
【0240】
製造物1Eを製造するための別法:
製造物1Q: (2R,3S)-1-ベンジル 4-tert-ブチル 2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシネート
【化33】
機械撹拌、温度計ソケットおよび窒素バブラーを備えた、清潔な乾燥した5 Lの4つ口丸底フラスコに、室温にて、N,N-ジメチルホルムアミド(2.07 L)、製造物1Eおよび製造物1Fの1.2:1混合物(207 g, 0.5651 mol)、炭酸カリウム(117.1 g, 0.8476 mol)、その後ベンジルブロミド(116 g, 0.6781 mol)を15〜20分かけて入れた。該反応混合液を2〜3時間撹拌した。反応の完了後、減圧下で50〜55℃にて、該反応混合液を乾固するまで濃縮した。酢酸エチル(3.1 L, 30容積)を、該濃縮された反応物に加え、次いで、水(2.07 L)、食塩水(0.6 L)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム(207 g)で乾燥させ、濾過し、減圧下で40〜45℃にて、乾固するまで濃縮した。該残渣をジクロロメタン(1.035 L, 5容積)に溶解させた後、シリカゲル(60-120)(607 g, 3.0 w/w)上に吸収させ、その後、カラムクロマトグラフィー(溶媒として石油エーテルおよび酢酸エチルを使用)を用いて精製した。いくつかのバッチをプールした後、製造物1Q(235 g)を得た。 HPLC純度: 99.77%,
【0241】
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化34】
清潔な乾燥した2 Lオートクレーブにメタノール(540 mL)を入れ、窒素で5〜10分間パージした。オートクレーブに10%パラジウム炭素(12 g, 20%)を加え、5〜10分間もう一度窒素でパージした後、製造物1Q(60g, 0.1315 mol)を加え、該オートクレーブをメタノール(60mL)でフラッシュし、5Kg 水素圧力下で20-25℃にて、4〜6時間撹拌した。反応の完了後、該反応物を、セライト(登録商標)によって濾過し、メタノール(180 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(60 g)で乾燥させ、濾過し、減圧下で45〜50℃にて、乾固するまで濃縮した。製造物1E(45.8 g, 95%)を無色の固形物として得た: HPLC純度: 98.9%。
【0242】
製造物1Eを製造するための別法:
製造物1E: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化35】
製造物1Eを、製造物1Eおよび1Fの混合物(200g, 0.5460 mol)から、THF(2.0L)中のLDA(THF、エチルベンゼンおよびヘプタン中の1.8 M溶液)(698mL, 2.3当量)およびジエチルアルミニウムクロリド(ヘキサン中の1.0 M溶液)(1256mL, 2.3当量)を用いて、上記と同一の方法で製造した。上記で説明の通りワークアップした後、得られた残渣を以下のように処理した:該粗物質を、2Lの4つ口丸底フラスコに加えた後、30℃以下でMTBE(1.0L)を加えた。得られた混合液を5〜10分間撹拌して澄明な溶液を得た。該反応混合液に、30℃以下の温度でヘキサン(600mL)を加えた。該反応混合液を10分間撹拌した。次に、tert-ブチルアミン(43.8g, 1.1当量)を、30℃以下で15分間かけてゆっくりと加えた。この添加に発熱が認められた。該反応混合液を30℃以下で2時間撹拌し、濾過した。該固体物質を、5:3 MTBE:ヘキサン(200mL)で洗浄し、濾液を濃縮して、琥珀色のボトルに移した。濾過した固形物をジクロロメタン(2.0L)に溶解させ、1N HCl(2.0)で洗浄し、有機層を食塩水(1.0L x 2)で洗浄した後、45℃以下にて減圧下で濃縮した。この物質は91.12%純粋であることが分かった。該物質を、上記のt-ブチルアミン結晶化精製法によって再精製した。製造物1E(78 g, 39%)を得た: HPLC純度: 99.54%。
【0243】
実施例1を製造するための別法:
製造物1I: tert-ブチル (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート
【化36】
機械撹拌、温度計ソケットおよび窒素バブラーを備えた、清潔で乾燥した2 L 4つ口丸底フラスコに、20〜25℃で窒素雰囲気下において、N,N-ジメチルホルムアミド(457 mL)、製造物1E(45.7g, 0.1248mol)および製造物1G・CSA(62.08g, 0.1248mol)を入れた。該反応混合液を15〜20分間撹拌して澄明な溶液を得た(20〜25℃にて)。該反応混合液に、20〜25℃にてTBTU(48.16g, 0.1498 mol)をを加えた後、20〜25℃にて15〜20分かけてトリエチルアミン(50.51g, 0.4992 mol)を加えた。該反応混合液を、窒素雰囲気下で20〜25℃にて60〜120分間、撹拌した。反応の完了後、該反応液を、撹拌下において20〜25℃にて水(1.37L, 30容積)でクエンチした。該反応混合液を、20〜25℃にて30分間撹拌した。該反応混合液を濾過し、水(228 mL)で洗浄した。得られた固体物質を酢酸エチル(457 mL)に溶解させ、水(2x137 mL)、食塩水(137 mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム(45.7g)で乾燥させた。該反応混合液に活性炭(9.14 g, 20%)を加え、30分間撹拌した。該混合液を、セライト(登録商標)ベッドおよび1ミクロンの濾布によって濾過し、活性炭を酢酸エチル(137 mL)で洗浄し、1.0容積まで濃縮した後、石油エーテル(457 mL, 10容積)を加え、20〜25℃にて30分間撹拌した。該固形物を、濾過により集め、石油エーテル(137 mL)で洗浄した後、乾燥による損失が3.0%未満であるまで、40〜45℃にて8時間減圧下で乾燥させた。製造物1I(65.2 g, 85%)を得た: HPLC純度: 98.26%。
【0244】
製造物1K: (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化37】
機械撹拌、温度計ソケットおよび窒素バブラーを備えた清潔な乾燥した3 L 4つ口丸底フラスコに、窒素雰囲気下でジクロロメタン(980 mL)、続いて製造物1I(140 g, 0.2282 mol)を、20〜25℃にて、入れた。該反応混合液を0〜5℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸(980 mL)を30〜40分間ゆっくりと加えた。得られた混合液を、窒素雰囲気下において0〜5℃で2時間撹拌した。該反応温度を20〜25℃まで昇温させ、該反応混合液を20〜25℃で1〜2時間撹拌した。反応の完了後、該反応混合液を、減圧下で50〜55℃にて、乾固するまで濃縮した。濃縮した反応物にトルエン(3x700 mL)を加えた後、減圧下で50〜55℃にて蒸留して除去した。トルエンからの濃縮が完了した後、該反応物に酢酸エチル(280 mL)を20〜25℃にて加え、60分間撹拌し、その後、固形物を濾過により集め、酢酸エチル(140 mL)で洗浄し、乾燥による損失が2.0%未満であるまで、50〜55℃にて12時間、減圧下で乾燥させた。製造物1K(106 g, 84%)を得た: HPLC純度: 98.43%。
【0245】
実施例1:
反応容器に、製造物1K(30 g, 53.81 mmol)、HOBt(8.7g, 64.38 mmol)、およびTHF(150 mL)を、室温にて入れた。該均一な溶液に、EDCI(12.4g, 64.68 mmol)を加え、15分間撹拌した後、8℃まで冷却した。該反応混合液に、温度を10℃以下に維持するように、アンモニア(2M/IPA)(81 mL, 162 mmol)を5分かけて加えた。得られた濃いスラリー(heavy slurry)を10分間撹拌し、30分かけて室温まで昇温させた後、4時間撹拌した。反応が完了した時点で、水(230 mL)を、温度が20℃以下に維持されるように15分かけてゆっくりと加えた後、2時間撹拌した。固形物を濾過により集め、水(3X60 mL)で洗浄し、次いで、55℃にて減圧下で48時間、乾燥させた。上記の粗生成物を、1 L 3つ口丸底フラスコに加えた。IPA(200 mL)を加えた後、80℃まで加熱して均一な溶液を得た。水(170 mL)を、内部温度を>75℃に維持するようにゆっくりと(15分)加えた。得られたスラリーを撹拌し、室温まで2時間冷却した。固形物を濾過により集め、水(2 X 50 mL)で洗浄した後、減圧下で乾燥させた(55℃で24時間、および30℃で48時間)。実施例1(23.4 g, 78%収率)を得た: HPLC純度: 99.43%。
【0246】
実施例2
(2R,3S)-N-((3S)-2-Oxo-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化38】
製造物2A: (3S)-3-アミノ-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン、および
製造物2B: (3R)-3-アミノ-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン
【化39】
ラセミの3-アミノ-5-フェニル-1,3-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾジアゼピン-2-オン(J. Med. Chem., 49:2311-2319 (2006), compound# 5)を、文献の方法に従って製造した。エナンチオマーを、Berger SFC MGIIIカラムで分離した: Lux 25X3 cm, 5cm; 移動相: CO
2中、30%MeOH+0.1%DEA ; 流速: 150 mL/分; 温度: 40℃; 検出器波長: 250 nM。S-エナンチオマー製造物2Aを白色の固形物として得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.67 (1 H, br. s.), 7.58 (1 H, td, J=7.65, 1.76 Hz), 7.37-7.53 (5 H, m), 7.23-7.30 (2 H, m), 7.14-7.22 (1 H, m), 4.23 (1 H, s), 2.60 (2 H, br. s.); HPLC: 保持時間=3.0625分 (OD-Hカラムで、CO
2中、30%MeOH+0.1%DEA, 3 mL/分, 35℃, 96 bar, 230 nm, 10μl注入); [α]
D = -208.3° (5.05 mg/mL, MeOH). また、R-エナンチオマー製造物2Bをオフホワイト色の固形物として得た: HPLC: 保持時間=3.970分; [α]
D = 182.1° (2.01 mg/mL, MeOH).
【0247】
製造物2C: tert-ブチル (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート、および
製造物2D: tert-ブチル (2R,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサノエート
【化40】
製造物2Cを、製造物2A(564 mg, 2.244 mmol)ならびに製造物1Eおよび製造物1Fの混合物(822 mg, 2.244 mmol)から、製造物1Iについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物2Cおよび製造物2D(1.31 g, 97%)を得た: HPLC: 保持時間=3.443分(クロモリス(登録商標) ODS 4.6 x 50 mm (4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)、4 mL/分で溶出, 220 nmでモニタリング); MS (ES): m/z= 600.3 [M+H]
+.
【0248】
製造物2E: (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸、および
製造物2F: (2R,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘキサン酸
【化41】
製造物2Eおよび製造物2Fの混合物を、製造物2Cおよび製造物2Dの混合物(1.31g, 2.185 mmol)から、製造物1Kについて示した一般的な方法によって製造した。製造物2Eおよび製造物2Fの混合物(1.18 g, 99%)を得た: HPLC: 保持時間=2.885分(クロモリス(登録商標) ODS 4.6 x 50 mm (4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)、4 mL/分で溶出, 220 nmでモニタリング)。 MS (ES): m/z= 544.2 [M+H]
+.
【0249】
実施例2:
実施例2を、製造物2Eおよび製造物2Fの混合物(354 mg, 0.651 mmol)から、実施例1について示した一般的な方法に従って、製造した。ジアステレオ異性体を分割した後、実施例2(188 mg, 52%)を白色の固形物として得た: HPLC: 保持時間=9.063分(H
2O/CH
3CN(TFA含有), Sunfire C18 3.5um, 4.6x150mm, 4.6x150mm, グラジエント = 15分, 波長 = 220および254 nm); MS (ES): m/z= 543 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.87 (1 H, br. s.), 9.50-9.55 (1 H, m), 7.62-7.69 (2 H, m), 7.40-7.57 (5 H, m), 7.29-7.36 (2 H, m), 7.22-7.28 (1 H, m), 7.16 (1 H, br. s.), 5.25 (1 H, d), 3.30-3.32 (1 H, m), 2.75-2.86 (1 H, m), 2.44-2.48 (1 H, m), 2.06-2.34 (3 H, m), 1.51-1.77 (4 H, m); [α]
D = -114.4° (8.04 mg/mL, DMSO).
【0250】
結晶形態M2-1を、約1 mgの実施例2を約0.7 mLのMeOH/フルオロベンゼン溶液(3:1)に加えることによって、製造した。室温で溶媒をエバポレートして2日後に、無色の板状晶を得た。
【0251】
実施例3
(2R,3S)-N-((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化42】
製造物3A: (4S)-4-(プロパン-2-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロブタノイル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン
【化43】
製造物3Aを、(4S)-4-(プロパン-2-イル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン(4.66 g, 36.1 mmol)および4,4,4-トリフルオロブタン酸(5.02 g, 35.3 mmol)から、製造物1Bについて示した一般的な方法によって、製造した。製造物3Aを無色の油状物として得た(3.64g, 40%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.44 (1 H, ddd, J=8.41, 3.51, 3.39 Hz), 4.31 (1 H, t, J=8.66 Hz), 4.25 (1 H, dd, J=9.03, 3.26 Hz), 3.13-3.32 (2 H, m), 2.47-2.59 (2 H, m), 2.38 (1 H, dddd, J=13.96, 7.01, 3.89 Hz), 0.93 (3 H, d, J=7.28 Hz), 0.88 (3 H, d, J=6.78 Hz).
【0252】
製造物3B: tert-ブチル (3R)-5,5,5-トリフルオロ-3-(((4S)-2-オキソ-4-(プロパン-2-イル)-1,3-オキサゾリジン-3-イル)カルボニル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ペンタノエート
【化44】
製造物3Bを、製造物3A(1.04 g, 4.12 mmol)およびtert-ブチル 5,5,5-トリフルオロペンタノエート(製造物1A)(1.55 g, 7.28 mmol)から、製造物1Cについて示した一般的な方法によって、製造した。製造物3B(528.3 mg, 28%)を淡黄色の粘稠性の油状物として得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.57 (1 H, ddd, J=10.54, 5.02, 1.76 Hz), 4.41-4.50 (2 H, m), 4.20-4.32 (4 H, m), 2.77-2.88 (3 H, m), 2.70 (1 H, dt, J=9.79, 4.89 Hz), 2.38 (1 H, dddd, J=10.38, 6.87, 3.64, 3.45 Hz), 2.23-2.34 (4 H, m), 2.06-2.18 (2 H, m), 1.93-2.05 (2 H, m), 1.69-1.81 (4 H, m), 1.46 (9 H, s), 1.43 (9 H, s), 0.85-0.97 (12 H, m).
【0253】
製造物3C: (2R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)ヘキサン酸
【化45】
製造物3Cを、製造物3B(528.3 mg, 1.140 mmol)から、製造物1Dについて示した一般的な方法によって製造した。製造物3C(306.7 mg, 76%)を、無色のロウ状の固形物として得た(306.7 mg, 76%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.08 (1 H, ddd, J=8.72, 4.20, 3.89 Hz), 3.00 (1 H, ddd, J=9.66, 7.03, 2.89 Hz), 2.70-2.82 (4 H, m), 2.36 (1 H, ddd, J=15.25, 10.73, 3.64 Hz), 2.18-2.30 (2 H, m), 2.12 (2 H, dd, J=10.16, 5.65 Hz), 1.90-2.02 (2 H, m), 1.70-1.81 (3 H, m), 1.45-1.51 (18 H, m).
【0254】
製造物3D: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-6,6,6-トリフルオロ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)ヘキサン酸
【化46】
製造物3Dを、製造物3C(306.7 mg, 0.871 mmol)から、製造物1Eおよび製造物1Fのリッチな混合物について示した一般的な方法によって、製造した。製造物3D(297.0 mg, 97%)を、黄色のロウ状の固形物として得た(297.0 mg, 97%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.99 (1 H, ddd, J=9.47, 6.96, 2.89 Hz), 2.69-2.82 (2 H, m), 2.18-2.31 (2 H, m), 2.06-2.18 (1 H, m), 1.91-2.03 (1 H, m), 1.68-1.80 (1 H, m), 1.46-1.51 (9 H, m).
【0255】
製造物3E: tert-ブチル (2S,3R)-5,5,5-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ペンタノエート
【化47】
製造物3Eを、製造物3D(297.0 mg, 0.843 mmol)および製造物1G(212.0 mg, 0.799 mmol)から、製造物1Iについて示した一般的な方法によって製造した。製造物3E(471.7 mg, 98%)を黄褐色の固形物として得た(471.7 mg, 98%)。 MS (ES): m/z= 600 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.75 (1 H, d, J=7.78 Hz), 7.54-7.64 (3 H, m), 7.43-7.51 (1 H, m), 7.34-7.43 (4 H, m), 7.22-7.31 (1 H, m), 5.50 (1 H, d, J=7.53 Hz), 3.48 (3 H, s), 2.87-2.96 (1 H, m), 2.73-2.83 (1 H, m), 2.60 (1 H, td, J=10.10, 3.89 Hz), 2.13-2.25 (3 H, m), 1.86-2.05 (2 H, m), 1.52 (9 H, s).
【0256】
製造物3F: (2S,3R)-5,5,5-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ペンタン酸
【化48】
製造物3Fを、製造物3E(466.1 mg, 0.777 mmol)から、製造物1Hについて示した一般的な方法によって、製造した。製造物3F(451 mg, >99%)を黄褐色の固形物として得た。 MS (ES): m/z= 544 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.29 (1 H, d, J=7.53 Hz), 7.64 (1 H, td, J=7.84, 1.63 Hz), 7.53-7.60 (2 H, m), 7.49 (1 H, t, J=7.40 Hz), 7.33-7.46 (4 H, m), 7.22-7.33 (2 H, m), 5.53 (1 H, d, J=7.53 Hz), 3.49 (3 H, s), 3.04-3.21 (2 H, m), 2.69-2.81 (2 H, m), 2.23-2.33 (2 H, m), 2.07-2.19 (2 H, m).
【0257】
実施例3:
実施例3を、製造物3F(446 mg, 0.821 mmol)から、実施例1について示した一般的な方法によって、製造した。ジアステレオ異性体の分割後、実施例3を得た: HPLC: 保持時間=3.17分 (H
2O/CH
3CN(TFA含有), Sunfire C18 3.5um, 4.6x150mm, 4.6x150mm, グラジエント = 15分, 波長 = 220および254 nm). MS (ES): m/z= 543.3 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.72 (1 H, d, J=8.53 Hz), 7.71-7.77 (1 H, m), 7.66-7.71 (1 H, m), 7.64 (1 H, d, J=1.25 Hz), 7.48-7.57 (3 H, m), 7.39-7.47 (2 H, m), 7.30-7.39 (2 H, m), 7.23 (1 H, s), 5.36 (1 H, d, J=8.53 Hz), 3.39 (3 H, s), 3.12-3.23 (1 H, m), 2.53-2.61 (1 H, m), 2.43 (1 H, td, J=10.10, 3.89 Hz), 2.16-2.28 (1 H, m), 2.02-2.16 (1 H, m), 1.82-1.96 (1 H, m), 1.68-1.82 (1 H, m).
【0258】
実施例4
(2R,3S)-N-((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化49】
製造物4A: tert-ブチル 4,4,4-トリフルオロブタノエート
【化50】
製造物4Aを、4,4,4-トリフルオロブタン酸(4.99 g, 35.1 mmol)から、製造物1Aについて示した一般的な方法を用いて、製造した。製造物4A(5.58 g, 80%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.47-2.52 (2 H, m), 2.37-2.45 (2 H, m), 1.46 (9 H, s).
【0259】
製造物4B: tert-ブチル (3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((4S)-2-オキソ-4-(プロパン-2-イル)-1,3-オキサゾリジン-3-イル)カルボニル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)ヘキサノエート
【化51】
製造物4Bを、製造物4A(1058.3 mg, 5.34 mmol)および製造物1B(809.2 mg, 3.03 mmol)から、製造物1Cについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物4B(690.1 mg, 49%)を、淡黄色の粘稠性の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.45-4.52 (1 H, m), 4.23-4.40 (1 H, m), 4.05-4.12 (1 H, m), 3.70 (1 H, t, J=6.7 Hz), 3.05 (1 H, ddd, J=9.9, 5.0, 2.3 Hz), 2.99 (1 H, ddd, J=11.2, 5.8, 1.8 Hz), 2.58-2.91 (2 H, m), 2.38-2.49 (1 H, m), 2.27-2.36 (1 H, m), 2.07-2.26 (1 H, m), 1.96-2.04 (1 H, m), 1.85-1.94 (1 H, m), 1.72-1.82 (1 H, m), 1.46 (3 H, s), 0.88-0.98 (3 H, m); HPLC: 保持時間=3.36分 (MeOH/H
2O/0.1%TFA, クロモリス(登録商標) SpeedROD 4.6 x 50 mm, 4分グラジエント, 波長=220 nm).
【0260】
製造物4C: (2R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-5,5,5-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ペンタン酸
【化52】
製造物4Cを、製造物4B(690.1 mg, 1.489 mmol)から、製造物1Eについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物4C(335.9 mg, 64%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.91-3.03 (1 H, m), 2.63-2.88 (2 H, m), 2.50 (1 H, t, J=7.3 Hz), 2.07-2.43 (4 H, m), 1.89-2.05 (2 H, m), 1.73-1.88 (1 H, m), 1.47 (5 H, s), 1.47 (4 H, s).
【0261】
製造物4D: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-5,5,5-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ペンタン酸
【化53】
製造物4Dを、製造物4C(335.9 mg, 0.954 mmol)から、製造物1Eおよび製造物1Fのリッチな混合物について示した一般的な方法に従って、製造した。製造物4D(277.8 mg, 83%)を、茶色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.90-3.03 (1 H, m), 2.64-2.88 (2 H, m), 2.50 (1 H, t, J=7.3 Hz), 2.06-2.43 (3 H, m), 1.89-2.03 (1 H, m), 1.73-1.88 (1 H, m), 1.47 (9 H, s).
【0262】
製造物4E: tert-ブチル (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)ヘキサノエート
【化54】
製造物4Eを、製造物4D(277.8 mg, 0.789 mmol)および製造物1G(210.2 mg, 0.792 mmol)から、製造物1Iについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物4Eを、クリーム色の固形物として得た(420.2 mg, 89%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.55-7.65 (3 H, m), 7.48 (1 H, d, J=7.5 Hz), 7.36-7.45 (4 H, m), 5.51 (1 H, d, J=7.8 Hz), 3.49 (3 H, s), 2.87-2.92 (1 H, m), 2.63 (1 H, s), 2.47-2.58 (1 H, m), 2.16-2.36 (2 H, m), 1.93-2.06 (1 H, m), 1.80 (1 H, s), 1.51 (9 H, s); LCMS: 保持時間=4.02分 (MeOH/H
2O/0.1%TFA, クロモリス(登録商標) RP-18e 2.0 x 50 mm, 4分グラジエント, 波長=254 nm); MS (ES):m/z = 600 [M+H
+].
【0263】
製造物4F: (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)ヘキサン酸
【化55】
製造物4Fを、製造物4E(417.2 mg, 0.696 mmol)から、製造物1Kについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物4Fを、TFA溶媒和物として、琥珀色の固形物として得た(476.0 mg, 96%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.25 (1 H, d, J=8.0 Hz), 7.73-7.82 (1 H, m), 7.56-7.67 (2 H, m), 7.34-7.54 (3 H, m), 5.67 (1 H, d, J=8.3 Hz), 3.49-3.60 (2 H, m), 3.05-3.13 (1 H, m), 2.81-2.97 (1 H, m), 2.39-2.60 (1 H, m), 2.18-2.33 (1 H, m), 1.95-2.13 (1 H, m); LCMS: 保持時間=3.43分 (MeOH/H
2O/0.1%TFA, クロモリス(登録商標) RP-18e 2.0 x 50 mm, 4分グラジエント, 波長=254 nm); MS (ES):m/z = 544 [M+H
+].
【0264】
実施例4:
実施例4を、製造物4F(476.3 mg, 0.667 mmol)から、実施例1について示した一般的な方法に従って、製造した。ジアステレオ異性体の分割後、実施例4をクリーム色の固形物として得た(120.3 mg, 32%)。 HPLC: 保持時間=9.446分 (H
2O/CH
3CN(TFA含有), Sunfire C18 3.5μm, 4.6x150mm, 4.6x150mm, グラジエント = 15分, 波長 = 220および254 nm); MS (ES):m/z = 543 [M+H
+];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.56 (1 H, d, J=7.03 Hz), 7.82 (1 H, s), 7.70-7.78 (1 H, m), 7.64-7.70 (1 H, m), 7.50-7.63 (3 H, m), 7.47 (2 H, d, J=7.78 Hz), 7.30-7.42 (2 H, m), 7.21 (1 H, s), 5.30 (1 H, d, J=7.03 Hz), 3.39 (3 H, s), 2.67-2.80 (2 H, m), 2.51-2.62 (2 H, m), 2.19-2.29 (1 H, m), 2.07-2.21 (1 H, m), 1.60-1.72 (2 H, m).
【0265】
実施例5
(2R,3S)-N-((3S)-1-(2H3)メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化56】
5 mLのスクリュートップバイアル中に、DMF(2 mL)中の実施例2(50 mg, 0.092 mmol)、炭酸セシウム(60.1 mg, 0.184 mmol)、およびヨードメタン-d
3(6.88 μL, 0.111 mmol)を加えて、懸濁液を得た。該混合液を、窒素下において室温で終夜撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。該反応混合液を 2mlの1:1 DMF/AcOHに溶解させ、Luna ODS 5um 21.2x100mmでのプレパラティブHPLCにより精製した(10%〜100% ACN/水(0.1%TFA)の7分のグラジエントで溶出した)。適切な画分を濃縮して、実施例5(35 mg, 65%)を得た: HPLC: 保持時間=3.04分 (クロモリス(登録商標) S5 ODS column 4.6 x 50 mm, 4分にわたる10-90%メタノール水溶液(0.1%TFA含有)、4 mL/分, 220 nmでモニタリング); MS (ES): m/z= 599 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.55 (1 H, d, J=7.5 Hz), 7.71-7.80 (1 H, m), 7.67 (2 H, d, J=8.3 Hz), 7.51-7.60 (3 H, m), 7.42-7.49 (2 H, m), 7.30-7.39 (2 H, m), 7.15 (1 H, s), 5.30 (1 H, d, J=7.3 Hz), 2.75-2.87 (1 H, m), 2.40-2.48 (1 H, m), 2.04-2.31 (4 H, m), 1.46-1.76 (4 H, m).
【0266】
実施例6〜11
以下に記載の化合物を、実施例1に記載の一般的な合成方法に従って、当業者に公知の方法(例えば、Carter, M.C. et al., J. Med. Chem., 49:2311-2319 (2006))によって得た適切なベンゾジアゼピノンを用いて、製造した。
表6
【化57】
【表18】
a Xbridge Phenyl (4.6X150 mm), 3.5ミクロン; 1mL/分 流速; グラジエント 30分にわたる10-100%B(A:水/CH
3CN(95:5)中の0.05%TFA, B:水/CH
3CN(5:95)中の0.05%TFA @ 220および250nm); 30分ラン.
b Xbridge Phenyl (4.6X150 mm), 3.5ミクロン; 1mL/分 流速; グラジエント 15分にわたる10-100%B(A:水/CH
3CN中の0.05%TFA(95:5)、B:水/CH
3CN中の0.05%TFA(5:95) @ 220および250nm); 15分ラン.
【0267】
実施例12〜18
以下に記載の化合物を、実施例1に記載の一般的な合成方法に従って、当業者に公知の方法(例えば、Carter, M.C. et al., J. Med. Chem., 49:2311-2319 (2006))によって得た適切なベンゾジアゼピノンを用いて、製造した。
表7
【化58】
【表19】
a Xbridge Phenyl (4.6X150mm), 3.5ミクロン; 1mL/分 流速; グラジエント 12分にわたる10-100%B (A:水/CH
3CN(95:5)中の0.05%TFA, B:水/CH
3CN(5:95)中の0.05%TFA @ 220および250 nm); 25分ラン.
b Xbridge Phenyl (4.6X150mm), 3.5ミクロン; 1mL/分 流速; グラジエント 12分にわたる10-100%B(A:水/CH
3CN(95:5)中の0.05%TFA, B:水/CH
3CN(5:95)中の0.05%TFA @ 220および250 nm); 15分ラン.
c LCMS: MeOH/H
2O/0.1%TFA, BEH C18 2.1x50mm 1.7u, 2分グラジエント, 波長=254nm.
d MeOH/H
2O/0.1%TFA, Waters Sunfire C18 2.1x30mm, 2分グラジエント, 波長=254nm.
e クロモリス(登録商標) ODS 4.6 x 50 mm (4分グラジエント) 4分にわたって10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)で溶出、4 mL/分, 220 nmでモニタリング.
【0268】
実施例19
(2R,3S)-N-((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロブチル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化59】
製造物19A: (2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-7,7,7-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘプタン酸
【化60】
製造物19Aを、製造物9A(674 mg, 2.59 mmol)および製造物1P(500 mg, 1.850 mmol)から、製造物1Eについて示した別法に従って、製造した。製造物19A(521 mg, 28%)を得た: MS (ES): m/z= 379 [M-H]
-.
【0269】
製造物19B: (2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-7,7,7-トリフルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ヘプタン酸
【化61】
製造物19Bを、製造物19A(198 mg, 0.521 mmol)から、製造物1Eおよび製造物1Fのリッチな混合物について示した一般的な方法に従って、製造した。製造物19B(192 mg, 98%)を得た: MS (ES): m/z= 379 [M-H]
-;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.65-2.72 (1 H, m), 2.60 (1 H, ddd, J=10.33, 8.81, 3.61 Hz), 2.19-2.30 (2 H, m), 2.06-2.16 (3 H, m), 1.85-1.96 (1 H, m), 1.70-1.81 (2 H, m), 1.51-1.67 (3 H, m), 1.47 (7 H, s).
【0270】
製造物19C: tert-ブチル (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(4,4,4-トリフルオロブチル)ヘキサノエート
【化62】
製造物19Cを、製造物19B(45.4 mg, 0.119 mmol)および製造物2A(30 mg, 0.119 mmol)から、製造物1Iについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物19C(82 mg, 100%)を得た: HPLC: 保持時間= 3.475分(クロモリス(登録商標) 5u C18 4.6 x 30mm(4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)で溶出, 220 nmでモニタリング); MS (ES): m/z= 614 [M+H]
+.
【0271】
製造物19D: (2S,3R)-6,6,6-トリフルオロ-3-(((3S)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)カルバモイル)-2-(4,4,4-トリフルオロブチル)ヘキサン酸
【化63】
製造物19Dを、製造物19C(73 mg, 0.119 mmol)から、製造物1Kについて示した一般的な方法に従って、製造した。製造物19D(80 mg, 100%)をTFA溶媒和物として得た: HPLC: 保持時間= 2.926分 (クロモリス(登録商標) 5u C18 4.6 x 30mm(4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)で溶出, 220 nmでモニタリング).
【0272】
実施例19:
実施例19を、製造物19D(80 mg, 0.119 mmol)から、実施例1について示した一般的な方法に従って、製造した。ジアステレオ異性体の分割後、実施例19(35 mg, 49%)を得た。 HPLC: 保持時間=2.731分 (クロモリス(登録商標) 5u C18 4.6 x 30mm(4分グラジエント) 4分にわたる10-90%MeOH水溶液(0.1%TFA含有)で溶出, 220 nmでモニタリング); MS (ES): m/z= 557 [M+H]
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (1 H, s), 9.42 (1 H, d, J=7.21 Hz), 7.65 (1 H, ddd, J=8.32, 7.07, 1.53 Hz), 7.60 (1 H, d, J=2.22 Hz), 7.49-7.57 (3 H, m), 7.42-7.49 (2 H, m), 7.29-7.35 (2 H, m), 7.20-7.28 (1 H, m), 7.03 (1 H, s), 5.23 (1 H, d, J=7.21 Hz), 2.70-2.79 (1 H, m), 2.57-2.69 (1 H, m), 2.39-2.47 (1 H, m), 2.05-2.32 (3 H, m), 1.50-1.67 (3 H, m), 1.40-1.49 (1 H, m), 1.24-1.39 (2 H, m).
【0273】
実施例20
(2R,3S)-N1-((3S)-8-メトキシ-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロブチル)-2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化64】
実施例20を、実施例19について概説した反応順序を用いることによって、製造物1Eの代わりに製造物19Bを用いて、製造した。得られたジアステレオ異性体の混合物を、キラルHPLCによって分割して、実施例20を得た。 HPLC 保持時間 = 0.89分. (BEH C18 2.1X 50mm, 1.7u, 1分で0〜100 Bおよび0.5分のホールド時間, 流速 = 1 ml/分, 254 nmで検出, 溶媒A: 100%水/0.1%TFA; 溶媒B: 100%ACNl/0.1%TFA). MS (ES): m/z= 587.2 [M+H]
+.
【0274】
実施例21
(2R,3S)-N-((3S)-9-((2-メトキシエチル)アミノ)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド
【化65】
製造物21A: (3-((4-メトキシベンジル)(2-メトキシエチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)(フェニル)メタノン
【化66】
(3-クロロ-2-ニトロフェニル)(フェニル)メタノン(850 mg, 3.25 mmol)および2-メトキシ-N-(4-メトキシベンジル)エタンアミン(3171 mg, 16.24 mmol)の混合物を、100℃にて16時間加熱した。該反応混合液を水(50 mL)およびDCM(50 mL)間に分配し、DCM(3 X 50 mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、シリカゲルクロマトグラフィー(段階的グラジエント: 30〜50%酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製して、製造物21A(780 mg, 57.1%収率)を茶色の油状物として単離した: LC/MS (PHENOMENEX(登録商標) Luna 5ミクロン C18 4.6 X 30 mm, 2分で0〜100 Bおよび1分のホールド時間, 流速 = 5 ml/分, 254 nmで検出, 溶媒A: 10%メタノール/90%水/0.1%TFA; 溶媒B: 10%水/90%メタノール/0.1%TFA) 保持時間 = 2.32; MS (ES) m/z = 443.10 [M+Na]
+.
【0275】
製造物21B: (2-アミノ-3-((4-メトキシベンジル)(2-メトキシエチル)アミノ)フェニル)(フェニル)メタノン
【化67】
EtOH(40 mL)および水(20 mL)中の製造物21A(700 mg, 1.665 mmol)、亜鉛(1089 mg, 16.65 mmol)、および塩化アンモニウム(891 mg, 16.65 mmol)を、90℃まで5分間加熱した。該反応混合液をセライト(登録商標)によって濾過し、水/DCM間に分配し、3X10 mL DCMで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、製造物21B(580 mg, 89%収率)を単離した: LC/MS (PHENOMENEX(登録商標) Luna 5ミクロン C18 4.6 X 30 mm, 4分で30〜100 Bおよび1分のホールド時間, 流速 = 5 ml/分, 254 nmで検出, 溶媒A: 10%メタノール/90%水/0.1%TFA; 溶媒B: 10%水/90%メタノール/0.1%TFA): 保持時間 = 2.47分; MS (ES): m/z = 391.16 [M+H]
+.
【0276】
製造物21C: ベンジル 9-((4-メトキシベンジル)(2-メトキシエチル)アミノ)-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン-3-イルカルバメート
【化68】
製造物21Cを、製造物21Bから、製造物50Dについての一般的な方法に従って製造した(38.6%収率): LC/MS (PHENOMENEX(登録商標) Luna 5ミクロン C18 4.6 X 30 mm, 4分で30〜100 Bおよび1分のホールド時間, 流速 = 5 ml/分, 254 nmで検出, 溶媒A: 10%メタノール/90%水/0.1%TFA; 溶媒B: 10%水/90%メタノール/0.1%TFA) 保持時間 = 2.42分; MS (ES): m/z = 579.22 [M+H]
+.
【0277】
実施例21:
実施例21を、製造物21Cから、実施例1について概説した一般的な反応順序を用いることによって、製造した。得られたジアステレオ異性体の混合物を、キラルHPLCによって分割して、実施例21を得た: LC/MS (PHENOMENEX(登録商標) Luna 5ミクロン C18 4.6 X 30 mm, 4分で30〜100 Bおよび1分のホールド時間, 流速 = 5 ml/分, 254 nmで検出, 溶媒A: 10%メタノール/90%水/0.1%TFA; 溶媒B: 10%水/90%メタノール/0.1%TFA) 保持時間 = 2.13分; MS (ES): m/z = 616.22 [M+H]
+.
【0278】
比較化合物22〜25
比較化合物22〜25は、米国特許第7,053,084号(各々、実施例8、12a、38、および45aについて)に記載の方法に従って、製造され得る。
【表20】
【0279】
実施例26
(2R,3S)-N-((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミドを含有する医薬製剤
注射製剤を、(2R,3S)-N-((3S)-1-メチル-2-オキソ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-1,4-ベンゾジアゼピン-3-イル)-2,3-ビス(3,3,3-トリフルオロプロピル)スクシンアミド, 実施例1を含有する、静脈内(IV)投与用の使い捨てのそのまますぐに使用できる(RTU)無菌の溶液として、精製ポリオキシエチル化ヒマシ油(界面活性剤)および無水アルコール(溶媒)の50:50(v/v)の組み合わせを用いて、製剤化した。該製剤は澄明〜わずかに濁った(opalescent)、無色〜淡黄色の無菌の溶液であり、5-mLのI型フリントガラスバイアル中に入れ、20 mmストッパーで閉め、20-mmのアルミニウムシールで密封した。濃縮された製剤は、投薬前に、通常用いられる静脈内用希釈剤(intravenous diluent)(例えば、生理食塩水(NS)または5%ブドウ糖)を用いて希釈され、生理学的に許容される希釈生成物を得る。
表11
濃縮医薬組成物
【表21】
精製ポリオキシエチル化ヒマシ油:クレモフォール(BASF Corp.)
【0280】
濃縮された医薬製剤は、25℃/60%相対湿度、40℃/75%相対湿度、および50℃にて3か月間保存後において、安定であることが見いだされた。また、光安定性試験(HIL/UVA)によって、該生成物を光から保護する必要はないことが示された。濃縮された実施例1の製剤は、化学的および物理的安定性を含む、長期の保存安定性(shelf stability)を有していた。
【0281】
IV投与の前に、該濃縮された医薬製剤を、生理食塩水(NS)または5%ブドウ糖/水(D5W)で、0.01 mg/mL〜0.06 mg/mLの濃度まで希釈した。使用-時間/適合性(use-time/compatibility)結果によって、0.01 mg/mL〜0.06 mg/mLの範囲の濃度までNSまたはD5W中に希釈された該生成物は非PVC、非DEHPのIV輸液バッグと適合性であることが示された。該結果から、2℃〜8℃または室温/室内用照明(room light)(25℃および約5000 lux)での、24時間保存によって、本質的に変化しないことが示された。
【0282】
(生物学的アッセイ)
本発明の化合物の薬理学的特性は、多くの生物学的アッセイによって確認されうる。以下に例示される生物学的アッセイを本発明の化合物で実施した。
【0283】
Notch-CBF1 トランス活性化アッセイ
Notch-CBF1(C-プロモーター結合因子I)セルベーストランス活性化アッセイは、放出されたNotch細胞内ドメインフラグメント(NICD)の、CBF1および他の核因子との結合における転写因子として機能する能力に基づいている。ルシフェラーゼアッセイを用いてNotch-CBF1転写活性の拮抗作用を測定した。HeLa子宮頚癌細胞に、切断されたNotch 1、Notch 2、Notch 3、もしくはNotch 4受容体を含むpCDNA3.1/Hygroプラスミド、および4コピーのCBF1結合部位を含むPGL3ルシフェラーゼ受容体ベクターを一時的に同時トランスフェクトする。次いで該細胞を、試験化合物の非存在下または存在下でのNotch-CBF1活性について試験した。DMEM(高グルコース、HEPES含有)、1X グルタミン/ペニシリン/ストレプトマイシンおよび10%ウシ胎仔血清中で維持されているHeLa細胞を、製造者の仕様書に従って、Monster Transfection Kit(Mirus #MIR2906)を用いて、T175フラスコ(4.5 x10
6 細胞/フラスコ)中において、一時的にトランスフェクトした。表12は、トランスフェクションについての各DNA量を示す。
表12
【表22】
【0284】
トランスフェクションの6時間後、細胞をトリプシン処理し、384-ウェルの黒色のPoly-D-リジンコート組織培養プレートに、95 μL アッセイ培地(DMEM(高グルコース、HEPES含有)、1X グルタミン/ペニシリン/ストレプトマイシン、0.0125%BSA、1X 非必須アミノ酸)中、5x10
3細胞/ウェルの密度で、播種した。5 μM〜8.4x10
-5 μM(3倍連続希釈)の最終濃度範囲で試験化合物を含むアッセイ培地(5 μL)を、該細胞に加えた後、該細胞プレートを、37℃および5%CO
2で18時間インキュベートした。コントロールウェルには、DMSOビヒクル(総数)か、または0.5 μMの自製(in-house)小分子阻害剤が含まれていた(バックグラウンド数値)。各サンプルについて複製物を用いた。ルシフェラーゼ活性を、製造者の仕様書(Promega, Cat. #: E2550)に従って、50 μl STEADY-GLO(登録商標)ルシフェラーゼ試薬を用いて20分のインキュベートした後に測定し、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer, Boston, MA)により分析した。
【0285】
化合物のアンタゴニスト効力を、100 x [1-(サンプルの平均-バックグラウンドの平均)/(全体の平均-バックグラウンドの平均)]として表し、ここで、サンプルは試験化合物の存在下におけるルシフェラーゼ活性であり、バックグラウンドは小分子阻害剤コントロールの存在下でのルシフェラーゼ活性に等しく、全体はDMSOウェルで誘導されたシグナルである。データを、4つのパラメータロジスティック適合方程式(fit equation)を用いてプロットし、IC
50値を、ルシフェラーゼ活性の50%を阻害する化合物の濃度として定義した。
【0286】
以下の表13は、上述のNotch-CBF1トランス活性化アッセイで測定した、本発明の実施例1〜21および比較化合物22〜25についてのNotch 1およびNotch 3のIC
50値を列挙する。表13中の結果は2桁に四捨五入されていた。実施例1〜21により例示される本発明の化合物は、Notch 1のIC
50値について6.6 nM以下、Notch 3のIC
50値について13 nM以下を示した。
表13
【表23】
【0287】
ハイスループット(HT)代謝安定性パネル
非経口的投与された化合物は、血流に入り、肝臓を通る1つ以上の経路を経る。肝臓によって容易に代謝されない化合物を、治療上有効な血漿中濃度で、治療上有効な期間、投与することができる。
【0288】
経口投与される化合物は、典型的には、腸壁を通して血流中に吸収され、肝臓を通る第1の経路を経る。肝臓を通るこの第1の経路において容易に代謝されない化合物は、身体の他の部域に治療上有効な量で分配され得る。
【0289】
代謝安定性アッセイによって、10分間インキュベートした後のヒト、ラット、マウス、イヌ、および/またはサルのミクロソームを用いた、in vitroでのCYP-媒介代謝安定性を評価した。各化合物を重複試験した。
【0290】
これらのアッセイの結果を、10分間インキュベートした後の反応混合物中に残存する親化合物の割合として表した(残存率)。概して、これらの結果を用いて、試験化合物のCYP-媒介またはNADPH-依存性の代謝の程度のみを評価した。該化合物が著しく代謝(<40-50%残存)された場合、このことにより、in vivoでの化合物の高いクリアランスはCYP-媒介代謝に起因することが示唆された。しかしながら、これらのin vitroアッセイにおいて化合物が中程度(50-80%)または低い(>85%)代謝を示した場合、高いクリアランスは依然として、in vivoでの他の代謝および排出経路を介している可能性があった。
【0291】
これらのアッセイの残存率の結果はin vivoでの化合物のクリアランスを予測するものであって、これら結果からCYP-媒介代謝が優位な排出経路であると仮定された。異なるミクロソーム種における、結果の範囲は、おおよそ表14に示される通りである。
表14
代謝安定性 - 結果解釈ガイドライン
【表24】
【0292】
以下の表15は、ヒトおよびマウスの代謝安定性アッセイで測定された本発明の実施例1〜21および比較化合物22〜25のCYP-媒介代謝安定性を列挙している。表15の結果は2桁に四捨五入されたものである。肝臓ミクロソームアッセイにおいて、0%残存は試験化合物の完全なCYP-媒介代謝を示しており、100%の値は試験化合物のCYP-媒介代謝が検出されなかったことを示していた。実施例1〜21により例示される本発明の化合物は、ヒト肝臓ミクロソーム(HLM)については80%以上の残存値、およびマウス肝臓ミクロソーム(MsLM)については72%以上の残存値という代謝安定性を有していた。対照的に、比較化合物22〜25は、ヒト肝臓ミクロソームについては39%以下の残存値、およびマウス肝臓ミクロソームについては15%以下の残存値という代謝安定性を有していた。
表15
【表25】
【0293】
本発明の化合物(実施例1〜21)は、米国特許第7,456,172号に記載の比較化合物22〜25と比較され、とりわけ有利であることが見いだされている。本発明の化合物は、Notch 1およびNotch 3の阻害剤としての活性と肝臓ミクロソームについての優れた代謝安定性との組み合わせの驚くべき利点を有していた。表13および15に示される通り、報告した試験において、本発明の実施例1〜21は、Notch 1のIC
50値が6.6 nM以下であって、Notch 3のIC
50値が13 nM以下であり;そして、ヒト肝臓ミクロソーム(HLM)について80%以上の残存値、およびマウス肝臓ミクロソーム(MsLM)について72%以上の残存値という代謝安定性であった。対照的に、同様の試験において、比較化合物22〜25は、Notch 1のIC
50値が5.1 nM以上であって、Notch 3のIC
50値が13 nM以上であり;そして、ヒト肝臓ミクロソームについて39%以下の残存値、およびマウス肝臓ミクロソームについて15%以下の残存値という代謝安定性であった。
【0294】
(方法および材料)
肝臓ミクロソームとのインキュベーション
試験化合物を、100%DMSO中の3.5 mMのストック溶液として得た。試験化合物を希釈して1.4%DMSOを含む50 μMアセトニトリル(ACN)溶液を作り、次いでそれをミクロソームとのインキュベーションのための100x ストックとして用いた。各化合物を、代謝安定性-ヒト、ラット、およびマウスアッセイ一式の3種をそれぞれ別々に、または代謝安定性-イヌ一式もしくは代謝安定性-サル一式を個々の種として、二重で試験した。化合物、NADPH、および肝臓ミクロソーム溶液を、インキュベーションのために、3工程で合わせた:
1. 100 mM NaPi, pH 7.4、5 mM MgCl
2バッファー中の、152 μlの肝臓ミクロソーム懸濁液(タンパク質濃度 1.1 mg/ml)を、37℃にて予め温めた。
2. 1.7 μlの50 μM 化合物(98.6%ACN, 1.4%DMSO)を同じチューブに加え、37℃にて5分間、予めインキュベートした。
3. 該反応を、予め温めた100 mM NaPi, pH 7.4中の10 mM NADPH溶液を17 μl加えることによって開始させた。
【0295】
反応成分をよく混合し、該反応混合液の75 μlをすぐに150 μlクエンチ/停止溶液に移し入れた(0-時点, T
0)。反応液を37℃で10分間インキュベートした後、さらなる75 μlのアリコートを150 μlのクエンチ溶液に移し入れた。100 μM DMN(注射剤品質管理のためのUV標準)を含むアセトニトリルをクエンチ溶液として用いて、代謝反応を終了させた。
【0296】
クエンチした混合液を、1500 rpm(〜500 X g)で、ALLEGRA(登録商標)X-12遠心機、SX4750ローター(Beckman Coulter Inc., Fullerton, CA)において、15分間遠心分離して、変性したミクロソームのペレットを得た。次いで、親化合物とその代謝物の混合物を含む90 μlの体積の上清抽出物を、UV-LC/MS-MS分析のために別個の96-ウェルプレートに移し、該混合物中に残存する親化合物の割合を決定した。
表16
代謝安定性アッセイ - 反応成分
【表26】
サンプル分析 - 器具使用
HPLC: ポンプ - Thermo Surveyor; オートサンプラー - CTC/LEAP HTS; UV検出器 - Thermo Surveyor PDA plus; カラム - 0.5 μm インラインフィルターを備えたVarian C18, 3 μm, 2 x 20 mm; 構造的完全性事前分析(structural integrity pre-analysis)のための移動相 : (A) 98%水、2%アセトニトリル(10 mM 酢酸アンモニウム含有); (B) 10%水、90%アセトニトリル(10 mM 酢酸アンモニウム含有); 反応サンプル分析のための移動相 : (A)98%水、2%アセトニトリル(0.1%ギ酸含有); (B) 2%水、98%アセトニトリル(0.1%ギ酸含有); (C) 0.1%水酸化アンモニウム/水; (D) 0.1%水酸化アンモニウム/アセトニトリル.
質量分析計: Thermo TSQ Quantum Ultra トリプル四重極質量分析計;
サンプル分析: 構造的完全性事前分析.
【0297】
代謝安定性構造的完全性事前分析を用いて、アッセイした化合物の純度を評価した。化合物を、57 μlの3.5 mM DMSO溶液として96-ウェルプレート中に得た。該3.5 mM化合物DMSOストック溶液を、同じ体積のアセトニトリル、イソプロパノール、およびMilliQ-H
2Oを含む溶液を用いて、18倍希釈した。得られた溶液(200 μM)を、Thermo LCQ Deca XP Plus イオントラップ質量分析計でのLC-UV/MS(Waters Sentry 2.1 mm ガードカラムを備えたWaters XBridge C18, 5 μm, 2 x 50 mm カラムおよび以下の表に記載のLC条件を用いて、5 μl注入および1 ml/分の流速で)により、構造的完全性について分析した。得られたデータは、220 nmでのUV吸光度による純度を反映していた。50%以上の純度を有する化合物の結果のみを報告した。
表17
代謝安定性 - 構造的完全性グラジエント
【表27】
【0298】
サンプル分析 - インキュベートしたサンプル
MS/MS条件の最適化を、加熱エレクトロスプレー(H-ESI)源を備えたThermo TSQ Quantum トリプル四重極質量分析計において、自動注入によって実施し、SRMトランジションおよびそれらの対応する衝突エネルギー値を得た。1:1 メタノール:水中の20 μM濃度の化合物溶液を、流速90 μL/分で注入した後、流速50 μL/分で移動相を合わせ、その後、供給源に導入した。全ての化合物を、まず移動相AおよびB(50%Aおよび50%B)を用い、必要であれば、移動相CおよびD(また、50:50組成物である)を用いて、最適化した。最適化されたパラメータ(極性、SRMトランジションおよび衝突エネルギーを含む)を、Microsoft Access データベースに保存した。
【0299】
自動注入から得られた質量分析条件を用いて、代謝安定性アッセイからのインキュベーションサンプルを分析した。注入量は5 μlであって、流速は0.8 ml/分であった。用いたグラジエントを、以下の表に示した。全てのサンプルを、まず、移動相AおよびBを用いたグラジエントで注入した。必要であれば(例えば、クロマトグラフ的理由のため)、サンプルを同一のグラジエントで再注入した(ただし、移動相CおよびDを用いる)。全てのLC-MS/MS分析パラメータを、コンピューターを用いて生データファイルに保存した。
表18
代謝安定性 - サンプル分析グラジエント
【表28】
【0300】
データ解析
ピーク積分を、XCALIBUR(登録商標)ソフトウェアを用いて行った。残存率の算出を、各化合物についてのT
10分サンプルからのLC-MS/MSピーク領域とT
0分サンプルからのLC-MS/MSピーク領域を比較することによって、実施した。
【0301】
質の管理
一連のこれらの化合物を、各アッセイプレートにおいて、試験化合物と一緒に試験した。これらコントロール化合物についての結果が以下に示す期待される範囲に該当した場合のみ、データを承認してアップロードした。
表19
代謝安定性アッセイ - ミクロソーム種によるコントロール化合物の値
【表29】
SD = 標準偏差
【0302】
代謝安定性半減期パネル
ヒトまたは動物の肝臓ミクロソームにおいて、in vitroで決定された代謝速度および半減期を用いて、化合物の固有クリアランス(CL
int)および肝クリアランス(CLh,b)を決定した。これらのパラメータは、in vivoヒトクリアランス(in vivoでの薬物曝露のレベルを定義する)を予測するために有用であった(Obach et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 283:46-58 (1997); Obach, Drug Metab. Dispos., 27:1350-1359 (1999))。
【0303】
代謝安定性半減期アッセイパネルは、ヒト、ラット、マウス、イヌおよびサルミクロソームにおける、in vitroでのCYP-媒介(NADPH-依存性)代謝のタイムコースおよび速度を評価する。該タイムコースは45分のインキュベーションに及び、0、5、10、15、30、および45分の時点が含まれ、その各々にて、混合物中の試験化合物残存量を測定した。
【0304】
結果解釈ガイドライン
これらのアッセイの結果を半減期(T
1/2, 分)として表し、また、各時点での反応混合物中の親化合物の残存率(残存率)も報告した。一般に、これらの結果は、試験化合物のCYP-媒介またはNADPH-依存性の代謝の程度のみを評価するために用いられるべきである。該化合物が著しく代謝された(T
1/2 <8〜14分)場合、これにより、in vivoでの高いクリアランスはCYP-媒介代謝に起因することが示唆された。しかしながら、これらのin vitroアッセイにおいて該化合物が中程度(50〜80%)または低い(>85%)代謝を示した場合、高いクリアランスは依然としてin vivoでの他の代謝および排出経路を介している可能性があった。
【0305】
これらのアッセイの結果はin vivoでの化合物のクリアランスを予測するものであって、これら結果からCYP-媒介代謝が優位な排出経路であると仮定された。異なるミクロソーム種における、結果の範囲は、おおよそ以下の表に示される通りである。
表20
代謝安定性 半減期 - 結果解釈ガイドライン
【表30】
【0306】
方法および材料
肝臓ミクロソームはBD-Biosciences(Woburn, MA)から入手し、NADPHはAppliChem Incから入手し;全ての他の試薬はSigmaから入手した。
【0307】
肝臓ミクロソームとのインキュベーション
試験化合物を100%DMSO中の3.5 mMストック溶液として得た。該試験化合物を希釈して50 μM アセトニトリル(ACN)溶液(1.4%DMSO含有)を作り、その後、それをミクロソームとのインキュベーション用の100-倍ストックとして用いた。各化合物を、ヒト、ラット、マウス、イヌおよびサルの肝臓ミクロソームにおいて試験した。化合物、NADPHおよび肝臓ミクロソーム溶液を、インキュベーションのために3つの工程で合わせた:
1. 450 μlの肝臓ミクロソーム懸濁液、100 mM NaPi, pH 7.4、5 mM MgCl
2バッファー中の1.1 mg/mlのタンパク質濃縮物を、37℃にて予め温めた。
2. 5 μlの50 μM 化合物(98.6%ACN, 1.4%DMSO)を同じチューブに加え、37℃で5分間、プレインキュベートした。
3. 50 μlの予め温めた100 mM NaPi, pH 7.4中の10 mM NADPH溶液を加えることによって、反応を開始させた。
【0308】
反応液の成分をよく混合し、すぐに65 μlを130 μlクエンチ/停止溶液に移し入れた(0-時点, T
0)。反応液を37℃で5、10、15、30および45分間インキュベートし、各時点で65 μlのアリコートを130 μlのクエンチ溶液に移し入れた。内部標準(100 ng/ml)を含むアセトニトリルをクエンチ溶液として用いて、代謝反応を終了させた。
【0309】
クエンチした混合液を、ALLEGRA(登録商標)X-12遠心機, SX4750ローター(Beckman Coulter Inc., Fullerton, CA)において1500 rpm(〜500 X g)で for 15分間遠心分離して、変性したミクロソームを沈殿させた。その後、親化合物とその代謝物の混合物を含む90 μlの体積の上清抽出物を、LC/MS-MS分析のための別個の96-ウェルプレートに移し、該混合物中に残存している親化合物の割合を決定した。
表21
代謝安定性 半減期 アッセイ - 反応成分
【表31】
サンプル分析 - 器具使用
HPLC: ポンプ - 島津LC-20 ADシリーズ バイナリポンプ; オートサンプラー - CTC/LEAP HTS.
【0310】
例示した本発明の化合物は、ヒト(HLM)およびマウス(MsLM)代謝安定性アッセイの両方におけるCYP-媒介代謝に起因する低いクリアランスという驚くべき利点を示した。実施例1〜2、5〜7、9〜14、16、18、21〜23、および26により例示される本発明の化合物は、ヒト肝臓ミクロソームアッセイにおいて60%〜100%、およびマウス肝臓ミクロソームアッセイにおいて25%〜100%の範囲の残存率を有していた。対照的に、比較化合物60〜61は、ヒトおよびマウス肝臓ミクロソームアッセイの両方ともにおいて7.0%以下の残存率を有していた。比較化合物61〜62は、ヒトおよびマウス代謝安定性アッセイの両方において高いクリアランスを示し、このことは、該化合物が肝臓でのCYP-媒介代謝によって除去されたことを示唆している。
【0311】
マウスにおけるヒト腫瘍異種移植モデル
全ての齧歯動物をHarlan Sprague Dawley Co.(Indianapolis, Indiana)から入手し、区別された(defined)病原体フリーのコロニー中のアンモニア-フリーの環境で維持した。全てのマウスを約1週間検疫した後で、それらを腫瘍増殖および薬効試験のために用いた。食物および水を自由裁量でマウスに摂食させた。Bristol-Myers Squibb 薬学研究所の動物管理プログラムは、米国実験動物管理公認協会(AAALAC)により公認されている。全ての実験を、Bristol-Myers Squibb (BMS)動物試験法およびガイドラインに従って、実施した。
【0312】
免疫不全のbalb/c nu/nuヌードマウスまたはNOD-SCIDマウス(Harlan Sprague Dawley)において、腫瘍異種移植片を皮下(SC)で増殖させて維持した。ドナーマウスから得られた腫瘍断片を用いて、適切なマウス系統(表22)において皮下移植片として腫瘍を増殖させた。
表22
マウスにおける様々なヒト腫瘍異種移植片の増殖に対する組織型および宿主マウス系統/性別要件
【表32】
【0313】
前臨床化学療法試験
有意義な反応を見いだすために必要な数の動物を、実験開始時にプールし、各々に、13-内径トロカールを用いて腫瘍断片(〜20 mg)を皮下移植した。腫瘍を、予め定められたサイズ(size window)(該範囲外の腫瘍は除いた)まで増殖させ、動物を、様々な処置群およびコントロール群に均等に分配した。SAL-IGF(表22には含まれない)腫瘍モデルで実施した実験(典型的には各処置群およびコントロール群当たり5個体のマウスであった)を除いて、典型的には、各処置群およびコントロール群当たり8個体のマウスであった。個々の体重に基づいて各動物を処置した。処置された動物を、処置に関連する毒性/死亡数について毎日調べた。処置を開始する前に各群の動物の体重を測定し(Wt
1)、その後、最後の処置用量の後に再度測定した(Wt
2)。体重の差異(Wt
2-Wt
1)は処置関連毒性の指標を提供する。
【0314】
腫瘍反応は、腫瘍が予め定められた「標的」サイズである0.5 gmまたは1 gm(腫瘍のタイプに依存)に到達するまで、キャリパーを用いて週に2回腫瘍を測定することによって決定された。腫瘍重量(mg)を、式:
腫瘍重量 = (長さ x 幅
2) ÷ 2
から推定した。
【0315】
腫瘍反応判断基準は、腫瘍増殖阻害(%TGI)の観点から表わされる。腫瘍増殖遅延は、コントロール群(C)が予め定められた標的サイズに達するのに必要とされる時間(日)に対する、処置された腫瘍(T)が予め定められた標的サイズに達するのに必要とされる時間(日)の差として定義される。この目的のために、群の腫瘍重量は中間腫瘍重量(medium tumor weight)(MTW)として表わされる。
【0316】
腫瘍増殖阻害は以下のとおり算出される。
(式中、
C
t = 処置の終了時における腫瘍サイズの中央値
C
0 = 処置開始時におけるコントロールの腫瘍サイズの中央値
T
t = 処置の終了時における処置群の腫瘍サイズの中央値
T
0 = 処置開始時における処置群の腫瘍サイズの中央値)
【0317】
活性は、少なくとも1腫瘍の体積倍加時間に等しい期間における恒久的な50%以上の腫瘍増殖阻害(すなわち、TGI ≧ 50%)の達成として定義され、薬剤処置は、少なくとも2腫瘍の体積倍加時間に等しい期間でなくてはならない。
【0318】
腫瘍反応はまた、コントロール群(C)が予め定められた標的サイズに到達するのに要する時間(日)に対する、処置群(T)が予め定められた標的サイズに到達するのに要する時間(日)の差として定義される、腫瘍増殖遅延(TGD値)の観点から表される。
【0319】
可能ならいつでも、抗腫瘍活性は、過剰な毒性(すなわち、1個体以上の死亡)が出現する直前の用量レベルとして定義される最大耐用量(MTD)までの用量レベルの範囲で決定された。死亡が発生した場合、死亡の日を記録した。腫瘍が標的サイズに達する前に死亡する処置マウスは、薬物毒性で死亡したと見なされる。標的サイズ未満の腫瘍を有するコントロールマウスで死亡したマウスはいなかった。薬物毒性により1個体以上が死亡した処置群は、過剰な毒性処置(toxic treatment)を有していたと見なされ、それらのデータは化合物の抗腫瘍効果評価に含まれない。
【0320】
処置耐容性に影響を及ぼす潜在的な薬物毒性相互作用は、化学療法試験の組み合わせにおいて、重要な考慮すべき事柄である。組み合わせ治療の結果の解釈は、同程度の耐性用量の組み合わせの抗腫瘍活性に対する、最良の反応の単剤の抗腫瘍活性の比較に基づかなくてはならない。従って、治療の相乗作用を、単独療法のいずれの耐性用量で達成された最適効果を超えた組み合わせ剤の許容的レジメンで達成された治療効果として定義した。データの統計的評価を、Gehanの一般化ウィルコクソン検定を用いて実施した。統計的有意性を、P<0.05にて判断した。
【0321】
薬物投与
in vitro研究において、全ての剤を、100%DMSOに溶解させ、培地/10%ウシ胎仔血清中に連続希釈した。Notch阻害剤の齧歯動物への投与において、2つの異なる賦形剤を用いた:[1]94%Labrafil/5%ETOH/1%TW80または[2]ETOH/TPGS/PEG300(10:10:80)。Notch阻害剤は、典型的には、QDx15, 10日-オン-2日-オフのスケジュールで経口投与された(他のスケジュールもまた評価され、有効であることが示されたけれども)。例えば、QDx12, 4日-オン-3日-オフを含む投与レジメンは、QDx15, 10日-オン-2日-オフと同等の有効性であることが示された。
【0322】
In vivo 抗腫瘍活性
静脈内経路(IV)によって投与された実施例1の抗腫瘍活性を、マウスに移植されたヒト腫瘍異種移植片において評価した。
図6に示す通り、実施例1は抗腫瘍活性を示した。
【0323】
以下の表23は、マウスにおけるヒト腫瘍異種移植モデルで測定された、本発明の実施例の抗腫瘍活性を列挙する。実施例1および2により例示される本発明の化合物は、経口投与(PO)での抗腫瘍活性を示した。
表23
スケジュール: QDx15, 10日-オン-2日-オフ; 経口投与
【表33】
QD - 毎日一回
LCK - 殺細胞数の常用対数値(Log Cell Kill)
【0324】
実施例1は、マウスにおいて増殖させた多様なヒト癌異種移植片に対する、広域の抗悪性腫瘍活性を示す。16のヒト癌異種移植片(ヒトT細胞急性リンパ性白血病、乳癌、膵癌、卵巣癌、膠芽腫、非小細胞肺癌、大腸癌、骨肉腫、および神経芽腫を含む)において著しい抗腫瘍活性が示された(表24)。
表24
【表34】
a全ての処置は、5-10 mg/kg/admの範囲の用量で、PO, QDx15, 10日-オン-2日-オフであった。
【0325】
組み合わせ化学療法
一連の研究を実施して、実施例1と多くの抗癌剤(ダサチニブ、パクリタキセル、タモキシフェン、デキサメタゾン、およびカルボプラスチンを含む)との組み合わせ適合性(combinability)を評価した。
【0326】
I.実施例1およびダサチニブ
ヒトT-細胞リンパ性白血病を用いて、実施例1およびダサチニブの組み合わせ効果を評価した。ダサチニブ処置単独では、1.7 LCK(10 mg/kg/adm, QD x 49, PO)の抗腫瘍効果がもたらされた。実施例1の化合物は、3.75-7.5 mg/kgの用量範囲で0.1-0.5 LCKという中程度の活性のみをもたらした。しかしながら、相乗的抗腫瘍活性をもたらす2つの剤の組み合わせは>>2.6 LCKの抗腫瘍効果をもたらし、それはダサチニブ単剤のみよりも顕著に優れていた(P<0.05)。加えて、組み合わせレジメンは100%のマウスにおいて完全奏功(CR)をもたらしたが、一方、単剤では一個体でもCRがもたらされなかった(
図7-8および表25)。
表25
ALL-SIL T細胞リンパ性白血病における、実施例1およびダサチニブでの組み合わせ化学療法による抗腫瘍効果
【表35】
aレジメン = PO, QD x3, 毎週 x7
bレジメン = PO, QD x 49
c標的腫瘍サイズ = 1000 mg
【0327】
II.実施例1およびパクリタキセル
パクリタキセルと組み合わせた実施例1の抗腫瘍効果を、MDA-MB-468 乳癌において評価した。単剤としての実施例1は、3.75-7.5 mg/kg/admの用量範囲にて0.5-1.4 LCKをもたらした。12 mg/kg/admの用量で毎週投与されたパクリタキセルは、0.5 LCK(
図9-10および表26)であった。3.75-7.5 mg/kg/admの用量範囲での実施例1およびパクリタキセルの組み合わせは3.4-4.1 LCKの抗腫瘍効果をもたらし、それは単剤の実施例1の化合物単独に比べて顕著に優れていた(P=0.0006および0.0002, 各々)。
表26
MDA-MB-468 ヒト乳癌における、実施例1およびパクリタキセルの組み合わせ化学療法による抗腫瘍効果
【表36】
aレジメン = PO, QD x3, 毎週 x7
bレジメン = IV, Q7D x 6
c標的腫瘍サイズ = 500 mg
【0328】
III.実施例1およびタモキシフェン
タモキシフェンと組み合わせた実施例1の抗腫瘍効果を、雌nu/nuマウスにおいて増殖させたER受容体陽性ヒト乳癌異種移植片 MCF7において評価した。単剤としての実施例1は、3.75-7.5 mg/kg/admの用量範囲にて43-58%の腫瘍増殖阻害(TGI)をもたらした(CRもPRもなし)。MTD用量の20 mg/kg/adm, IP, Q2 DX12にて投与されたタモキシフェンは、78%の%TGIをもたらした(CRもPRもなし)。実施例1の化合物とタモキシフェンの組み合わせは、明らかに相乗的であり、7.5および3.75 mg/kg/admの実施例1の用量にて、各々、101および99の%TGIをもたらした。さらに、組み合わせで処置されたマウスの約50%において腫瘍の縮小(PRまたはCRのいずれかとして)がもたらされた(
図11-12および表27)。
表27
MCR7 ヒト乳癌における実施例1およびタモキシフェンの組み合わせ化学療法による抗腫瘍効果
【表37】
aレジメン = PO, QD x3, 毎週 x3
bレジメン = IP, Q2D x 10
c標的腫瘍サイズ = 500 mg
【0329】
IV.実施例1およびデキサメタゾン
グルココルチコイド、デキサメタゾンと組み合わせた実施例1の抗腫瘍効果を、NOD-SCIDマウスにおいて増殖させたヒトT-ALL白血病異種移植片 HPB-ALLにおいて評価した。単剤としての実施例1はこのモデルにおいて活性であり、7.5 mpkにて1.1 LCKをもたらした。デキサメタゾンは単剤として中程度に活性であり、そのMTDで7.5 mpkにて0.7 LCKをもたらした。実施例1およびデキサメタゾンの組み合わせは1.9 LCKをもたらし、いずれかの個々の単剤のみより顕著にすぐれていた(
図13および表28)。
表28
HPB-ALL ヒト急性リンパ性白血病における実施例1およびデキサメタゾンの組み合わせ化学療法による抗腫瘍効果
【表38】
aレジメン = PO, QD x3, 毎週 x3
bレジメン = IP, QD x 14
c標的腫瘍サイズ = 3000 mg
【0330】
V.実施例1およびカルボプラスチン
カルボプラスチンと組み合わせた実施例1の抗腫瘍効果を、雌nu/nuマウスにおいて増殖させたヒト卵巣テラトカルシノーマ異種移植片 PA-1において評価した。単剤としての実施例1は、1 mg/kg/admの用量にて0.2 LCKをもたらした。90 mg/kg/admの用量にて毎週投与されたカルボプラスチンは、2.1 LCKをもたらした(
図14および表29)。1 mg/kg/admの用量の実施例1およびカルボプラスチンの組み合わせは、>3.1 LCKの抗腫瘍効果をもたらし、それは単剤の実施例1化合物のみよりも顕著に優れていた(P=0.004)。
表29
PA-1 ヒト卵巣テラトカルシノーマにおける実施例1とカルボプラスチンの組み合わせ化学療法による抗腫瘍効果
【表39】
aレジメン = PO, QD x21 (1 mg/kg)
bレジメン = IV, Q7D x 3
c標的腫瘍サイズ = 500 mg
【0331】
単結晶X-線回折法
Bruker-AXS APEX2 CCDシステムにおいて、Cu Kα照射(λ= 1.5418 Å)を用いて、単結晶データを集めた。測定した強度データの指標化および処理を、APEX2ソフトウェアプログラム一式を用いて行った。必要であれば、データ収集の間、Oxford cryo systemの冷気流において結晶を冷却した。該構造を直接法によって解析し、SHELXTLを用いて、実測の反射に基づいて精密化した。得られた原子パラメータ(座標および温度因子)を、フルマトリックス最小二乗によって精密化した。精密化において最小にされる関数は、Σ
w(|F
o|-|F
c|)
2であった。RはΣ||F
o|-|F
c||/Σ|F
o|と定義し、一方、R
w=[Σ
w(|F
o|-|F
c|)
2/Σ
w|F
o|
2]
1/2(式中、wは実測強度における誤差に基づく適切な重み関数である)である。典型的には、H以外の全ての原子を異方的に(anisotropically)精密化し、NおよびO原子に結合したH原子以外の全てのH原子を幾何学的方法により計算して、riding modelを用いて精密化した。
【0332】
粉末X-線回折法
Bruker GADDS (General Area Detector Diffraction System)マニュアルカイプラットフォームゴニオメーターを用いて、粉末X-線回折(PXRD)データを得た。粉末のサンプルを直径0.7mmの薄壁のガラスキャピラリーに設置し;該キャピラリーをデータ収集の間、回転させた。サンプルから検出器の距離を17 cmに保った。Cu Kα照射(λ = 1.5418 Å)を用いて、600秒のサンプル曝露時間で、2.5<2θ<35°の範囲について、データを収集した。