(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0012】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係るサンドイッチ切断装置について、
図1および
図2を参照しながら説明する。
図1は、左側から見たサンドイッチ切断装置10を概略的に示す図であり、
図2は、上側から見たサンドイッチ切断装置10を概略的に示す図である。なお、以下の説明では、サンドイッチ切断装置10において
図1、
図2および
図6の矢印が示す搬送方向の上流側を前側とし、搬送方向の下流側を後側とする。また、この前側からサンドイッチ切断装置10を見て左右方向を定義している。左右方向は、搬送方向および上下方向に対して直交する方向である。
【0013】
サンドイッチ切断装置10は、第1コンベヤ20、第2コンベヤ30、切断部40、撮影部50および制御部60を備えている。さらに、サンドイッチ切断装置10は、供給コンベヤ70および送出コンベヤ80を備えていてもよい。供給コンベヤ70、第2コンベヤ30、第1コンベヤ20および送出コンベヤ80は、この順で、前から後に向かって並べられている。供給コンベヤ70、第2コンベヤ30、第1コンベヤ20および送出コンベヤ80の各搬送部72a、32a、22a、82a(サンドイッチ11が搬送される部分)は、その高さが互いに等しく、平面視で前後方向に直線状になるように配置されている。
【0014】
第1コンベヤ20は、サンドイッチ11を切断部40へ搬送すると共に、切断部40により切断されたサンドイッチ11をさらに下流側へ搬送するコンベアであり、複数の第1従動ローラ21、第1ベルト22および第1駆動ローラ23を有している。第1駆動ローラ23は、インダクションモータ等の電動モータ(図示せず)を内蔵するモータローラである。複数の第1従動ローラ21および第1駆動ローラ23は、それぞれ軸心を左右方向へ向けて設けられている。複数の第1従動ローラ21のうちの最も上流側にある第1従動ローラ(上流側第1従動ローラ)21aおよび最も下流側にある第1従動ローラ(下流側第1従動ローラ)21bは、その上端部分が同一水平面に位置するように配置されている。第1ベルト22は、シート状であって、複数の第1従動ローラ21および第1駆動ローラ23のそれぞれに掛けられている。上流側第1従動ローラ21aと下流側第1従動ローラ21bとの間を直接的に結ぶ第1ベルト22の部分(第1搬送部)22aは水平で前後方向に延びている。
【0015】
第2コンベヤ30は、サンドイッチ11を撮影部50へ搬送すると共に、撮影部50により撮影された画像に基づいて搬送方向におけるサンドイッチ11の位置を調整して、サンドイッチ11を第1コンベヤ20へ搬送するコンベヤである。第2コンベヤ30は、第1コンベヤ20より上流側に配置されており、複数の第2従動ローラ31、第2ベルト32および第2駆動ローラ33を有している。第2従動ローラ31、第2ベルト32および第2駆動ローラ33は、第1従動ローラ21、第1ベルト22および第1駆動ローラ23とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。下流側第2従動ローラ31bは上流側第1従動ローラ21aに近接している。
【0016】
第1センサ12は、第2コンベヤ30に搬入されるサンドイッチ11を検知するセンサであって、赤外線センサなどが用いられる。第1センサ12は、第2コンベヤ30の上流端またはその近傍に配置されている。第1センサ12がサンドイッチ11を検知すると、この検知信号が第1センサ12から制御部60に出力される。
【0017】
供給コンベヤ70は、上流側作業コンベヤ100などからサンドイッチ切断装置10へサンドイッチ11を搬入するコンベヤであって、第2コンベヤ30より上流側に配置されている。供給コンベヤ70は、複数の供給従動ローラ71、供給ベルト72および供給駆動ローラ73を有している。供給従動ローラ71、供給ベルト72および供給駆動ローラ73は、第1従動ローラ21、第1ベルト22および第1駆動ローラ23とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。下流側供給従動ローラ71bは上流側第2従動ローラ31aに近接している。
【0018】
第2センサ13は、供給コンベヤ70に搬入されるサンドイッチ11を検知するセンサであって、赤外線センサなどが用いられる。第2センサ13は、供給コンベヤ70の上流端またはその近傍に配置されている。第2センサ13がサンドイッチ11を検知すると、この検知信号が第2センサ13から制御部60に出力される。
【0019】
送出コンベヤ80は、サンドイッチ切断装置10から下流側作業コンベヤ101などへサンドイッチ11を搬出するコンベヤである。送出コンベヤ80は、第1コンベヤ20より下流側に配置されており、複数の送出従動ローラ81、送出ベルト82および送出駆動ローラ83を有している。送出従動ローラ81、送出ベルト82および送出駆動ローラ83は、第1従動ローラ21、第1ベルト22および第1駆動ローラ23とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。上流側送出従動ローラ81aは下流側第1従動ローラ21bに近接している。
【0020】
切断部40は、第1コンベヤ20の第1搬送部22aより上方に配置され、無端帯刃41、一対のプーリ42およびアーム部43を有している。無端帯刃41は、たとえば、金属製で長寸の帯状部材の両端を繋ぎ合わせることによって無端状態とした刃物であって、一方の縁部に刃先が形成されている。無端帯刃41は、その刃先を下側へ向けて、一対のプーリ42のそれぞれに掛けられている。このため、無端帯刃41は、各プーリ42上を移動する円弧形状の部分、および、2つのプーリ42の間を移動する2つの直線状の部分を有している。2つの直線状の部分は、前側に位置する部分(前側帯刃)41aおよび後側に位置する部分(後側帯刃)41bにより構成される。この前側帯刃41aの刃先は、サンドイッチ11の切断に用いられる。
【0021】
一対のプーリ42は、第1コンベヤ20の第1搬送部22aを互いの間に挟むように配置されて、アーム部43の各端部に回転自在に固定されている。一対のプーリ42の一方には、駆動モータ(図示せず)の出力軸が直結している。プーリ42の回転軸芯は、
図1に示すように、上下方向に対して所定の同一角度だけ前方(上流側)へ傾斜している。なお、
図1では、説明の便宜上、上昇端位置にある切断部40、および、下降端位置にある切断部40を表している。
【0022】
アーム部43は、進退駆動部(図示せず)、昇降駆動部(図示せず)および旋回駆動部(図示せず)に取り付けられている。この進退駆動部により、切断基準線LCを基準として無端帯刃41は搬送方向の上流側および下流側に移動する。昇降駆動部により、
図1に示すように、プーリ42を介してアーム部43に取り付けられた無端帯刃41は上昇および下降の動作が可能である。旋回駆動部により、
図2に示すように、無端帯刃41は、その基準点を旋回中心WSとして切断基準線LCに対して所定角度WA、旋回する。この切断基準線LCは、左右方向の延びる直線である。前側帯刃41aの基準点は、たとえば、一対のプーリ42の中間点である。所定角度WAは、たとえば、0度以上60度以下である。所定角度が0度である際には、無端帯刃41は搬送方向に対して直交し、切断基準線LC上に配置される。また、所定角度が60度以下であれば、無端帯刃41の刃より下方に突き出している部分が第1搬送部22a上に来ないため、無端帯刃41が第1搬送部22aに接近し、サンドイッチ11を切断できる。
【0023】
撮影部50は、
図1および
図2に示すように、第2コンベヤ30の第2搬送部32aより上方に配置され、カメラ部51および画像処理部52を備えている。カメラ部51は、第2搬送部32aより上方に配置された光源を有し、第2コンベヤ30に載置されたサンドイッチ11を撮影してその画像を取得する。この撮影範囲は、撮影基準点PFを中心に第2搬送部32aと同じまたはそれより広く設定されている。撮影基準点PFは、第2搬送部32aにおいて送り基準線LSより上流側であって、たとえば、第2搬送部32aの中央に設定される。この第2搬送部32aの中央は、第2搬送部32aの上流端および下流端のそれぞれから等しい距離にある搬送方向の中心であって、第2搬送部32aの右側側端および左側側端のそれぞれから等しい距離にある左右方向の中心に位置する。
【0024】
送り基準線LSは、切断部40の切断基準線LCから所定の送り基準ピッチPの整数倍の位置になるように設定される。送り基準ピッチは、第1搬送部22aおよび第2搬送部32aを搬送されるサンドイッチ11の最小間隔に設定される。すなわち、送り基準線LSと切断基準線LCとの間を搬送されるサンドイッチ11と、旋回する切断部40とが干渉しないような、サンドイッチ11の最小間隔に送り基準ピッチPが定められる。送り基準ピッチPは、切断部40の旋回角度WAやサンドイッチ11のサイズなどにより決められる。
【0025】
画像処理部52は、カメラ部51が取得した画像を処理する部であって、演算部および記憶部を有している。この記憶部に記憶されたプログラムに従って演算部が実行することにより、サンドイッチ11の基準点PRの位置などの情報(画像情報)が取得されて制御部60に出力される。このサンドイッチ11の基準点PRは、サンドイッチ11の基準位置であって、たとえば、サンドイッチ11の2つの対角線の交点が用いられる。
【0026】
制御部60は、第1センサ12、第2センサ13および撮影部50からの画像情報に基づいて供給コンベヤ70、第2コンベヤ30、第1コンベヤ20、送出コンベヤ80および切断部40のそれぞれの制御を行う演算処理装置である。なお、撮影部50の画像処理部52は制御部60と共に1つのプロセッサで構成されていてもよい。
【0027】
次に、サンドイッチ11を三角切りする場合のサンドイッチ切断装置10の動作について
図1および
図2を参照して説明する。この動作は制御部60により実行される。サンドイッチ11の三角切りでは、2つの略三角柱形状のサンドイッチ11になるように略直方体形状のサンドイッチ11を切断する方法である。この実施の形態では、サンドイッチ切断装置10の上流側に上流側作業コンベヤ100が配置され、下流側に下流側作業コンベヤ101が配置されている場合について説明する。ただし、これらの作業コンベヤ100、101が配置されていなくてもよく、この場合も配置されている場合と同様の作業が行われる。
【0028】
まず、
図1に示すように、上流側作業コンベヤ100において、この搬送部上に下側パン11a(
図3(a))を載せ、この上に具材11b(
図3(a))、さらにこの上に上側パン11c(
図3(a))を積層させてサンドイッチ11を組み立てる作業が行われる。このサンドイッチ11の下流端が供給コンベヤ70の上流端に達すると、第2センサ13がサンドイッチ11を検出する。第2センサ13の検出により供給コンベヤ70が動作し、サンドイッチ11は上流側作業コンベヤ100から供給コンベヤ70の供給搬送部72aに搬入されて一旦停止する。
【0029】
このサンドイッチ11に先行する第2コンベヤ30上のサンドイッチ11が第1コンベヤ20に搬送されると、サンドイッチ11が供給搬送部72aにより搬送される。ここで、サンドイッチ11が第2コンベヤ30の上流端に達すると、第1センサ12により検出されて、第2コンベヤ30が動作を開始し、サンドイッチ11は第2コンベヤ30に搬入される。この第2搬送部32aが所定距離移動して停止すると、サンドイッチ11がカメラ部51の下方に位置しここで撮影される。このサンドイッチ11の画像が画像処理部52により処理されて、サンドイッチ11の基準点PRの位置などが画像情報として取得される。
【0030】
画像情報に基づいて第2搬送部32aを移動させて、サンドイッチ11の基準点PRを送り基準線LSに設定する。そして、第1コンベヤ20の間欠動作に合わせて第2搬送部32aを移動させると、サンドイッチ11は、先行するサンドイッチ11と所定の送り基準ピッチPの間隔を開けて、第2搬送部32aおよび第1搬送部22aを移動する。これにより、サンドイッチ11は、その基準点PRが切断基準線LC上に位置して停止する。ここで、サンドイッチ11の左右方向の位置ずれや角度ずれに応じて、前側帯刃41aがサンドイッチ11の対角線上に位置するように無端帯刃41の位置を調整する。そして、前側帯刃41aを上下動させると、サンドイッチ11は対角線に沿って前側帯刃41aにより切断されて、2つの略三角柱形状のサンドイッチ11になる。
【0031】
さらに、第1搬送部22aが送り基準ピッチPずつ移動して、サンドイッチ11は第1搬送部22aによって下流側へ搬送される。サンドイッチ11は、第1搬送部22aおよび送出搬送部82aにより搬送されて、送出搬送部82aから下流側作業コンベヤ101の搬送部に搬出される。下流側作業コンベヤ101ではサンドイッチ11の包装などが行われる。
【0032】
次に、サンドイッチ11の画像処理の方法について、
図3を参照して説明する。この方法は、画像処理部52(
図1、
図2)により実行される。
図3(a)は、撮影したサンドイッチ11の画像を示し、
図3(b)は影部を強調し、二値化した画像を示し、
図3(c)はサンドイッチ11の基準領域を抽出した図を示し、
図3(d)はサンドイッチ11の基準領域の縁に対する近似直線を求めた図を示す。
【0033】
まず、
図3(a)に示す撮影されたサンドイッチ11の画像から影部分を検出する。具体的には、サンドイッチ11は、下側パン11a、具材11bおよび上側パン11cが第2搬送部側から順に積み上げられている。このため、上側パン11cに対向するカメラ部51の光源によりフラッシュをたくと、上側パン11cの周囲に上側パン11cの影ができ、具材11bの周囲に具材11bの影ができ、下側パン11aの周囲に下側パン11aの影ができる。これらの影に相当する影部分11dは画像に黒く映し出される。このため、サンドイッチの画像を所定の閾値で二値化処理すると、
図3(b)に示すように、影部分11dが黒色で表示される。これにより、白色に表示されるパンの周囲の影部分11dが検出される。この際、黒い影部分11dを表示する面積を所定の割合で拡大して表示してもよい。これにより、影部分11dが強調して表示される。
【0034】
また、一般的に、サンドイッチ11のパンは白色または薄い茶色であり、具材11bは野菜の緑色や揚げ物の茶色であってパンより濃い色を呈している。第2ベルトには、補色など、パンの色と異なる色のものが用いられる。このため、サンドイッチ11の画像を所定の閾値で二値化処理すると、パンが白く表示され、所定の閾値より濃い具材11bや第2ベルトは黒く表示される。
【0035】
そして、影部分11dを境界線とする閉領域(白色領域)を抽出し、この白色領域をサンドイッチ11の基準領域とする。ここで、下側パン11aや比較的白い具材11bが上側パン11cからはみ出していなければ、上側パン11cに相当する領域のみが白色領域として表示されるため、この白色領域を基準領域とする。
【0036】
一方、下側パン11aや比較的白い具材11bが上側パン11cからはみ出していると、上側パン11cに相当する白色領域に加えて、はみ出した下側パン11aや具材11bの白色領域が表示される。ただし、通常、これらのはみ出した白色領域は上側パン11cの白色領域より小さい。よって、各白色領域の面積をそれぞれ求めて、
図3(c)に示すように、最も大きな面積を有する上側パン11cの白色領域(上側パン領域)をサンドイッチ11の基準領域11eとして抽出する。
【0037】
ここで、影部分11dの面積が拡大して表示されている場合、この拡大した面積を元のサイズに戻すように、抽出した白色領域を拡大して表示する。これにより、抽出された白色領域のサイズが上側パン11cのサイズに相当するようになる。
【0038】
このようにして抽出したサンドイッチ11の基準領域11eの4本の縁は、完全な直線でないことが多いため、基準領域11eの縁について近似直線を求める。たとえば、抽出した基準領域11eとそれを取り囲む黒色の領域との境界線において複数の点の位置を取得する。そして、
図3(d)に示すような基準領域11eを4本の直線で囲むように、複数の点に基づく4本の近似直線を求める。この4本の近似直線に基づいて、サンドイッチ11の基準点PRの位置や対角線の角度αなどの画像情報を得る。
【0039】
たとえば、対角線の交点を基準点PRとする場合、4本の近似直線から4つの交点を角部として得る。この角部から対角線を求めて、対角線の交点の位置を基準点PRの位置として算出する、また、対角線から、角度基準線LAと対角線との成す角度を対角線の角度αとして得る。この角度基準線LAは、この実施の形態では、搬送方向に延びる直線であって、左右方向に延びる切断基準線LC(
図2)に対して直交する線である。また、基準領域11eが角度ずれしている場合、対角線の角度αは角度ずれθを含む角度となる。なお、角度ずれθは角度基準線LAと対角線の対称軸とのなす角であり、対角線の対称軸は、この直線を軸として基準領域の2つの対角線が線対象になるときの直線である。
【0040】
次に、サンドイッチ11および切断部40の位置調整の方法について、
図4および
図5を参照して説明する。この方法は制御部60(
図1、
図2)により実行される。ただし、この方法の一部、たとえば、サンドイッチ11の位置ずれや角度ずれの算出は画像処理部52(
図1、
図2)により実行されてもよい。
図4(a)は、サンドイッチ11の搬送方向、左右方向および角度のずれがない場合の図であり、
図4(b)は、サンドイッチ11の搬送方向、左右方向および角度のずれがある場合の図である。
図5は、前側帯刃41aの位置調整を説明するための図である。
【0041】
図4(a)に示すように、制御部60は、サンドイッチ11が供給コンベヤ70から第2コンベヤ30に搬入されてから第2コンベヤ30の第2搬送部32aを所定距離、移動させて停止する。搬送方向および左右方向においてサンドイッチ11の位置ずれがない場合、サンドイッチ11の基準点PRは撮影基準点PFと一致する。この停止中に、制御部60は、カメラ部51によりサンドイッチ11を撮影させて、この画像情報を画像処理部52から得る。
【0042】
制御部60は、画像情報における基準点PRの位置と所定の撮影基準点PFの位置とを比較し、この搬送方向に位置ずれがない場合、第2搬送部32aを所定距離、移動させる。この所定距離は、撮影基準点PFと送り基準線LSとの間の長さである。これにより、サンドイッチ11の基準点PRが送り基準線LSに配置される。そして、制御部60は、サンドイッチ11を、送り基準ピッチPごと、第2搬送部32aおよび第1搬送部22aにより移動させて停止する。送り基準線LSと切断基準線LCとの間隔は送り基準ピッチPの整数倍に設定されているため、サンドイッチ11は、その基準点PRが切断基準線LCの位置で停止する。
【0043】
また、制御部60は、サンドイッチ11の移動中に画像情報における対角線の角度αに基づいて旋回角度WAを90−αに設定する。そして、切断基準線LCにおける第1搬送部22aの左右方向の中心POに旋回中心WSを合わせて、切断基準線LCに対して角度WA、無端帯刃41を旋回する。この上側パン11cの4本の縁のうちの右側の縁が切断基準線LCに対して直交して、サンドイッチ11の角度ずれがない場合、無端帯刃41の前側帯刃41aとサンドイッチ11の対角線とは一致する。これにより、サンドイッチ11および切断部40の位置調整が行われる。
【0044】
一方、
図4(b)に示すように、搬送方向および左右方向においてサンドイッチ11の位置ずれがある場合がある。この場合、サンドイッチ11が供給コンベヤ70から第2コンベヤ30に搬入されてから第2コンベヤ30の第2搬送部32aを所定距離、移動し停止すると、サンドイッチ11の基準点PRは撮影基準点PFと搬送方向において一致しない。この場合、制御部60は、画像情報における基準点PRの位置と所定の撮影基準点PFの位置とを比較し、この搬送方向における位置ずれを求める。そして、この位置ずれで所定距離を補正して、補正した距離だけ第2搬送部32aを移動させる。これにより、サンドイッチ11の基準点PRが送り基準線LSに配置されて、サンドイッチ11の搬送方向における位置調整が行われる。
【0045】
そして、制御部60は、サンドイッチ11を、送り基準ピッチPごと、第2搬送部32aおよび第1搬送部22aにより移動させて停止する。サンドイッチ11の搬送方向における位置調整が既に行われているため、サンドイッチ11はその基準点PRが切断基準線LCの位置で停止する。
【0046】
また、制御部60は、サンドイッチ11の移動中に画像情報における対角線の角度αに基づいて旋回角度WAを90−αに設定する。そして、第1搬送部22aの中心POに旋回中心WSを合わせて、切断基準線LCに対して角度WA、無端帯刃41を旋回する。この対角線の角度αは角度ずれθを含んでいるため、90−αで表される旋回角度WAは角度ずれθで補正された値となる。よって、破線で示す無端帯刃41の前側帯刃41aとサンドイッチ11の対角線とが平行になる。これにより、サンドイッチ11および切断部40の角度調整が行われる。
【0047】
さらに、サンドイッチ11が左右方向に位置がずれている場合、切断基準線LCでは、サンドイッチ11の基準点PRと第1搬送部22aの中心POとの間に間隔dyが設けられる。この間隔dyは、基準点PRの位置と所定の撮影基準点PFの位置との左右方向における位置ずれに相当する。よって、制御部60は、画像情報における基準点PRの位置に基づき、この左右方向における位置ずれを求める。そして、対角線の角度αおよび間隔dyと
図5に示す搬送方向の変位dxとの関係式dx=tan(90−α)・dyにより、間隔dyを変位dxに変換する。この変位dxだけ、前側帯刃41aを搬送方向に移動させると、
図5の実線で示す前側帯刃41aはサンドイッチ11の対角線と一致する。これにより、サンドイッチ11の左右方向の位置が調整される。
【0048】
上記構成のサンドイッチ切断装置10によれば、サンドイッチ11の影部分11dを境界線とする白色領域を基準領域11eとして抽出し、この基準領域11eに基づいてサンドイッチを切断している。このため、パンがずれていたり具材11bがはみ出したりしている場合があっても、ずれやはみ出しを特定することができる。このため、これらを考慮してサンドイッチ11の縁やこの縁の近似直線を容易に得ることができる。また、近似直線に基づいてサンドイッチを適切に切断することができ、歩留まりの向上が図られる。
【0049】
また、抽出した白色領域のうちの面積が最も大きな上側パン11cの領域を基準領域11eとして抽出し、この基準領域11eの基準位置に基づいてサンドイッチ11を切断している。これにより、パンのずれや具材11bのはみ出しを削除して、上側パン11cに関する位置をサンドイッチ11の基準位置として、サンドイッチ11の縁やこの縁の近似直線を容易に得ることができる。また、近似直線に基づいてサンドイッチを適切に切断することができ、歩留まりの向上が図られる。
【0050】
(実施の形態2)
実施の形態1では、サンドイッチ11を三角柱形状に切断する三角切りについて説明した。これに対して、実施の形態2では、サンドイッチ11を直方体形状に切断する短冊切りについて説明する。
図6は、実施の形態3に係るサンドイッチ切断装置10を上側から見た図である。
【0051】
図6に示すように、左右方向に沿って延びる無端帯刃41の前側帯刃41aにより、たとえば、サンドイッチ11を搬送方向に三等分するように切断する。この短冊切りでは、サンドイッチ11の基準点PRではなく、サンドイッチ11の上流側切断線および下流側切断線を切断基準線LCに合わせる。この上流側切断線および下流側切断線は、たとえば、サンドイッチ11の対角線の対称軸に対して直交し、この対称軸の線分を三等分する直線である。
【0052】
よって、サンドイッチ11の撮影後、サンドイッチ11の基準点PRではなく、下流側切断線が送り基準線LSに位置するように、画像情報に基づいて第2搬送部32aを移動させる。そして、サンドイッチ11を送り基準ピッチPごと、第2搬送部32aおよび第1搬送部22aにより搬送する。また、画像情報に基づいて無端帯刃41の旋回角度WAおよび位置を調整する。そして、第1搬送部22aが停止し、下流側切断線が切断基準線LCまたはその近傍に位置する。ここで、前側帯刃41aが降下させてから上昇させて、サンドイッチ11を下流側切断線で切断する。次に、前側帯刃41aを上流側に移動させて上流側切断線に合わせてから降下および上昇させて、サンドイッチ11を上側切断線で切断する。これにより、サンドイッチ11が短冊状に三等分されて、第1搬送部22aにより下流側へ搬送される。
【0053】
このサンドイッチ11の切断位置を除けば、実施の形態2に係るサンドイッチ切断装置10は実施の形態1に係るサンドイッチ切断装置10と同様であるため、重複する説明は省略する。このサンドイッチ切断装置10においても、サンドイッチ11の影部分11dを境界線とする白色領域に基づいてサンドイッチを切断している。このため、サンドイッチ11の縁やこの縁の近似直線を容易に得ることができると共に、近似直線に基づいてサンドイッチを適切に切断することができる。
【0054】
(実施の形態3)
上記全ての実施の形態では、サンドイッチ11の基準点PRとして対角線の交点を用いたが、基準点PRはこれに限定されない。たとえば、サンドイッチ11の重心を基準点PRとして用いてもよい。また、三角切りや短冊切りなどのサンドイッチ11の切断方法や、サンドイッチ11の形状などに応じて、対角線の交点または重心をサンドイッチ11の基準点PRとして選択可能であってもよい。
【0055】
図7(a)は、上側パン11cの対角線の交点を基準点PRとした矩形状のサンドイッチ11であり、
図7(b)は、上側パン11cの対角線の交点を基準点PRとした台形状のサンドイッチ11である。
図7(c)は、上側パン11cの重心を基準点PRとした矩形状のサンドイッチ11である。
図7(d)は、上側パン11cの重心を基準点PRとした台形状のサンドイッチ11である。
【0056】
図7(a)および
図7(c)に示すように、上側パン11cが矩形状であれば、対角線の交点と重心とは一致またはほぼ一致する。このため、対角線の交点および重心のいずれを基準点PRとしても、サンドイッチ11は均等に切断することができる。しかしながら、
図7(b)および
図7(d)に示すように、上側パン11cが台形状であれば、対角線の交点の位置と重心の位置とは大きく異なる。このため、たとえば、短冊切りであれば、重心を基準点PRに設定することにより、対角線の交点を基準点PRとする場合に比べてより均等にサンドイッチ11を切断することができる。
【0057】
このように、サンドイッチ11の切断方法や形状などに応じて、サンドイッチ11の基準点PRを対角線の交点または重心に設定する。これにより、より均等にサンドイッチ11を切断することができる。
【0058】
(その他の実施の形態)
上記全ての実施の形態では、上側パン11cの白色領域に加えて、上側パン11cからはみ出した下側パン11aや具材11bの白色領域が表示されている場合、面積が最も大きい上側パン11cの白色領域をサンドイッチ11の基準領域11eとして抽出した。しかしながら、基準領域は上側パン11cの白色領域だけに限定されない。たとえば、上側パン11cの白色領域と1つまたは複数の他の白色領域を組み合わせることにより、矩形状の領域を取ることができる場合、これらをサンドイッチ11の基準領域としてもよい。
【0059】
上記全ての実施の形態では、切断部40の刃物に無端帯刃41が用いられていたが、刃物はこれに限定されない。たとえば、回転丸刃、鉈形状刃やレシプロ刃などを刃物として用いることもできる。これらの刃物を超音波振動する超音波振動発生器が切断部40に設けられている。
【0060】
上記全ての実施の形態では、供給コンベヤ70、第2コンベヤ30、第1コンベヤ20および送出コンベヤ80の4つのコンベヤがサンドイッチ切断装置10に備えられていた。ただし、サンドイッチ切断装置10が供給コンベヤ70および/または送出コンベヤ80を備えていなくてもよい。また、第2コンベヤ30および第1コンベヤ20が連続していてもよい。
【0061】
上記全ての実施の形態では、無端帯刃41などの刃物を搬送方向に移動させることにより、切断部40の刃物とサンドイッチ11との左右方向の位置調整を行った。これに対して、刃物を左右方向に移動させる機構を切断部40に設けて、刃物を左右方向に移動させて切断部40の刃物とサンドイッチ11との左右方向の位置調整を行ってもよい。
【0062】
上記全ての実施の形態では、送り基準線LSを撮影基準点PFの下流側に設けたが、送り基準線LSを撮影基準点PF上に設けてもよい。この場合、第2コンベヤ30の第2搬送部32aを下流側または上流側へ移動させることにより、サンドイッチ11を送り基準線LSに合わせることができる。
【0063】
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。
【0064】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
【解決手段】サンドイッチ切断装置10は、下側パン11a、具材11bおよび上側パン11cがこの順で積層されたサンドイッチ11を搬送するコンベヤ20、30と、前記コンベヤの上方に配置され、前記サンドイッチを切断する切断部40と、前記コンベヤの上方において前記切断部の上流側に配置され、前記コンベヤの上方に光源を置いて、前記サンドイッチの画像を撮影する撮影部50と、前記画像を処理する画像処理部52と、前記コンベヤ、前記切断部および前記撮影部を制御する制御部60と、を備え、前記画像処理部は、前記サンドイッチの影部分11dを検出して、前記影部分11dを境界線とする閉領域を抽出し、前記制御部は、前記閉領域に基づいて前記サンドイッチを切断するように前記切断部を制御するよう構成されている。