(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、本出願人は、先に、患者の生体情報を、簡単な入力作業で効率よく確実に記録することが可能な生体情報測定機器を提案した(特願2011−288723号)。この生体情報測定機器には、バーコードリーダが接続されている。そして、このバーコードリーダによって患者IDを表すバーコードを読み取って患者IDを入力した後、電子カルテへその患者の生体情報を送信するようになっている。
【0007】
しかし、病院内で上記生体情報測定機器をノートパソコンと併用した場合、患者IDを入力するために、上記生体情報測定機器に接続されたバーコードリーダと上記ノートパソコンに接続されたバーコードリーダとの2種類のバーコードリーダが存在することになる。このため、バーコードリーダの運用の仕方が面倒になり、また、バーコードリーダの数が増えるためコスト面でも不利になる。
【0008】
そこで、この発明の課題は、バーコードリーダのようなID読取装置を1種類にして、バーコードリーダの運用の仕方を簡単にし、また、コスト面での不利も解消できる生体情報測定システムを提供することにある。
【0009】
また、この発明は、そのような生体情報測定システムに用いられる生体情報測定機器であって、バーコードリーダのようなID読取装置を1種類にして、バーコードリーダの運用の仕方を簡単にし、また、コスト面での不利も解消できる生体情報測定機器を提供することにある。
【0010】
また、この発明は、そのような生体情報測定システムに用いられる病院端末であって、バーコードリーダのようなID読取装置を1種類にして、バーコードリーダの運用の仕方を簡単にし、また、コスト面での不利も解消できる病院端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明の生体情報測定システムは、
患者から少なくとも1種類の生体情報を取得する生体情報測定機器と、
患者を特定するための患者IDと上記患者の生体情報とを対応付けて電子カルテ情報として記録する病院情報サーバと、
上記生体情報測定機器と上記病院情報サーバとの間で通信データを中継する中継サーバと、
上記中継サーバに通信可能に接続された病院端末と
を備え、
上記生体情報測定機器は、
生体情報を取得する生体情報取得部と、
取得された上記生体情報を特定するための測定データIDを作成する測定データID作成部と、
上記測定データIDを表示する測定データID表示部と
を有し、
上記病院端末は、上記測定データID表示部に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび医療従事者を特定するための医療従事者IDを読み取るためのID読取装置を有し、
上記中継サーバは、上記生体情報測定機器から上記測定データID作成部によって作成された測定データIDおよび上記生体情報を受信するとともに、上記病院端末から上記ID読取装置によって読み取られた測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを受信し、上記生体情報測定機器から受信した測定データIDと上記病院端末から受信した測定データIDとが一致したとき、受信した上記生体情報と受信した上記患者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行う中継サーバ送信制御部を有することを特徴とする。
【0012】
本明細書で、「生体情報」とは、血圧、体温、SpO
2(動脈血酸素飽和度)など、患者の生体に関する情報を広く指す。
【0013】
また、「病院」とは、医院、保健センタなどの名称を問わず、医療に関する診断や治療を行う医療機関を広く指す。
【0014】
また、「医療従事者」とは、看護師、医師、ME(Medical Engineer)などを広く指す。
【0015】
また、「ID」とは、人、物(機器)またはデータを識別するための符号を指す。IDは、数字のみに限られるものではなく、アルファベットや記号を含んでいても良い。
【0016】
この発明の生体情報測定システムでは、まず、上記生体情報測定機器の上記測定データID作成部が上記測定データIDを作成し、この測定データIDが上記測定データID表示部に表示される。医療従事者は、上記病院端末のID読取装置によって、上記測定データID表示部に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを読み取る。読み取られた上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDは、上記中継サーバへ送信される。また、上記生体情報測定機器によって取得された生体情報と上記測定データID作成部によって作成された上記測定データIDとが上記中継サーバへ送信される。上記中継サーバ送信制御部は、上記生体情報測定機器から上記測定データID作成部によって作成された測定データIDおよび上記生体情報を受信するとともに、上記病院端末から上記ID読取装置によって読み取られた測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを受信する。次に、上記中継サーバ送信制御部は、上記生体情報測定機器から受信した測定データIDと上記病院端末から受信した測定データIDとが一致したとき、受信した上記生体情報と受信した上記患者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行う。
【0017】
このように動作する場合、この生体情報測定システムによれば、上記生体情報測定機器にはID読取装置を設ける必要がなく、上記病院端末が例えばバーコードリーダのようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダのようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。
【0018】
なお、上記中継サーバ送信制御部は、受信した上記生体情報と受信した上記患者IDと、さらに受信した上記医療従事者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行ってもよい。
【0019】
一実施形態の生体情報測定システムでは、上記測定データID表示部による上記測定データIDの表示は、表示画面に表示されたバーコードであることを特徴とする。
【0020】
この一実施形態の生体情報測定システムでは、上記測定データIDの表示は、上記測定データID表示部の表示画面に表示されたバーコードである。したがって、医療従事者は、例えば上記ID読取装置としてバーコードリーダを用いて上記測定データID表示部の表示画面に表示されたバーコードを読み取ることができるので、容易に上記測定データIDを上記病院端末に入力できる。なお、上記表示画面に表示されたバーコードは、例えばCCDスキャナタイプのバーコードリーダによって読み取ることができる。
【0021】
一実施形態の生体情報測定システムでは、
上記中継サーバ送信制御部は、上記生体情報測定機器から受信した測定データIDと上記病院端末から受信した測定データIDとが一致したとき、上記通信データを上記病院情報サーバへ送信する前に、受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDを上記生体情報測定機器へ送信する制御を行い、
上記生体情報測定機器は、
取得された上記生体情報と受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDとを表示する第1の生体情報表示部と、
上記第1の生体情報表示部に表示された上記生体情報を確定する入力を行うための第1の操作部と、
上記第1の生体情報表示部に表示された上記生体情報が上記第1の操作部に対する入力によって確定されたとき、上記生体情報が確定されたことを表す第1の確定情報を上記中継サーバへ送信する制御を行う第1の確定情報送信制御部と
を有し、
上記中継サーバ送信制御部は、上記第1の確定情報を受信したとき、上記通信データを上記病院情報サーバへ送信する制御を行うことを特徴とする。
【0022】
この一実施形態の生体情報測定システムでは、上記中継サーバ送信制御部は、上記生体情報測定機器から受信した測定データIDと上記病院端末から受信した測定データIDとが一致したとき、上記通信データを上記病院情報サーバへ送信する前に、受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDを上記生体情報測定機器へ送信する制御を行う。上記生体情報測定機器の第1の生体情報表示部は、取得された上記生体情報と受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDとを表示する。このため、例えば医療従事者は、上記第1の生体情報表示部に表示された生体情報、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを見て、その生体情報が妥当であるか否かを判断することができる。医療従事者はその生体情報が妥当であると判断したとき、上記第1の操作部に対する入力によって生体情報を確定する。上記第1の生体情報表示部に表示された生体情報が上記第1の操作部に対する入力によって確定されたとき、上記第1の確定情報送信制御部は、上記生体情報が確定されたことを表す第1の確定情報を上記中継サーバへ送信する制御を行う。上記中継サーバ送信制御部は、上記第1の確定情報を受信したとき、上記通信データを上記病院情報サーバへ送信する制御を行う。したがって、医療従事者が妥当であると確認した生体情報(測定データ)だけを上記病院情報サーバへ送信することができる。
【0023】
一実施形態の生体情報測定システムでは、
上記生体情報測定機器は、
病院が受付をした患者名と患者IDとを対応付けて記録した患者一覧リストおよび上記病院内の医療従事者名と医療従事者IDとを対応付けて記録した医療従事者一覧リストを記憶する第1のリスト記憶部と、
上記患者名と上記医療従事者名とを表示するための第1の名前表示部と、
受信した上記患者IDに基づいて上記第1のリスト記憶部に記憶された上記患者一覧リストを参照して、上記患者IDに対応する患者名を上記第1の名前表示部に表示させるとともに、受信した上記医療従事者IDに基づいて上記第1のリスト記憶部に記憶された上記医療従事者一覧リストを参照して、上記医療従事者IDに対応する上記医療従事者名を上記第1の名前表示部に表示させる制御を行う第1の名前表示制御部と
を有することを特徴とする。
【0024】
この一実施形態の生体情報測定システムでは、上記生体情報測定機器の上記第1の名前表示制御部は、受信した上記患者IDに基づいて上記第1のリスト記憶部に記憶された上記患者一覧リストを参照して、上記患者IDに対応する患者名を上記第1の名前表示部に表示させる制御を行う。また、上記第1の名前表示制御部は、受信した上記医療従事者IDに基づいて上記第1のリスト記憶部に記憶された上記医療従事者一覧リストを参照して、上記医療従事者IDに対応する上記医療従事者名を上記第1の名前表示部に表示させる制御を行う。したがって、例えば医療従事者は、上記患者名と上記医療従事者名とを上記第1の名前表示部で確認してから生体情報(測定データ)が妥当であるか否かを判断することができる。
【0025】
一実施形態の生体情報測定システムでは、
上記病院端末は、
病院が受付をした患者名と患者IDとを対応付けて記録した患者一覧リストおよび上記病院内の医療従事者名と医療従事者IDとを対応付けて記録した医療従事者一覧リストを記憶する第2のリスト記憶部と、
上記患者名と上記医療従事者名とを表示するための第2の名前表示部と、
上記ID読取装置によって読み取られた上記患者IDに基づいて上記第2のリスト記憶部に記憶された上記患者一覧リストを参照して、上記患者IDに対応する患者名を上記第2の名前表示部に表示させるとともに、上記ID読取装置によって読み取られた上記医療従事者IDに基づいて上記第2のリスト記憶部に記憶された上記医療従事者一覧リストを参照して、上記医療従事者IDに対応する医療従事者名を上記第2の名前表示部に表示させる制御を行う第2の名前表示制御部と
を有することを特徴とする。
【0026】
この一実施形態の生体情報測定システムでは、上記病院端末の上記第2の名前表示制御部は、上記ID読取装置によって読み取られた上記患者IDに基づいて上記第2のリスト記憶部に記憶された上記患者一覧リストを参照して、上記患者IDに対応する患者名を上記第2の名前表示部に表示させる制御を行う。また、上記第2の名前表示制御部は、上記ID読取装置によって読み取られた上記医療従事者IDに基づいて上記第2のリスト記憶部に記憶された上記医療従事者一覧リストを参照して、上記医療従事者IDに対応する上記医療従事者名を上記第2の名前表示部に表示させる制御を行う。したがって、例えば医療従事者は、上記患者名と上記医療従事者名とを上記第2の名前表示部で確認してから生体情報(測定データ)が妥当であるか否かを判断することができる。
【0027】
一実施形態の生体情報測定システムでは、上記生体情報測定機器は、作成された測定データIDと取得された上記生体情報とを記憶して蓄積する生体情報記憶部を有することを特徴とする。
【0028】
この一実施形態の生体情報測定システムでは、上記生体情報測定機器は、作成された測定データIDと取得された上記生体情報とを記憶して蓄積する生体情報記憶部を有する。したがって、例えば医療従事者は、上記生体情報測定機器と上記中継サーバとの間の通信エラーを気にすることなく、上記生体情報測定機器によって、生体情報を測定できる。そして、上記通信エラーが解消した後、上記生体情報記憶部に蓄積された生体情報は、既述の動作によって、上記中継サーバを介して上記病院情報サーバへ送られる。
【0029】
この発明の生体情報測定機器は、
患者から少なくとも1種類の生体情報を取得する生体情報測定機器であって、
患者を特定するための患者IDと上記患者の生体情報とを対応付けて電子カルテ情報として記録する病院情報サーバと、取得された上記生体情報を特定するための測定データID、上記患者IDおよび医療従事者を特定するための医療従事者IDを読み取るためのID読取装置を有する病院端末とに通信可能に接続され、
本体に、
生体情報を取得する生体情報取得部と、
上記測定データIDを作成する測定データID作成部と、
上記測定データIDを表示する測定データID表示部と、
上記病院端末から上記ID読取装置によって読み取られた上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを受信し、受信した上記測定データIDと上記測定データID作成部によって作成された上記測定データIDとが一致したとき、受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDを取得する制御を行うID受信制御部と、
上記生体情報取得部によって取得された上記生体情報と上記ID受信制御部によって取得された上記患者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行う送信制御部と
が搭載されていることを特徴とする。
【0030】
この発明の生体情報測定機器では、まず、上記生体情報測定機器の上記測定データID作成部が上記測定データIDを作成し、この作成された測定データIDが上記測定データID表示部に表示される。例えば医療従事者は、上記病院端末のID読取装置によって、上記測定データID表示部に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを読み取る。読み取られた上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDは、上記生体情報測定機器へ送信される。次に、上記ID受信制御部は、上記病院端末から上記読み取られた上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを受信する。受信した上記読み取られた上記測定データIDと上記測定データID作成部によって作成された上記測定データIDとが一致したとき、受信した上記患者IDおよび上記医療従事者IDを取得する制御を行う。上記送信制御部は、上記生体情報取得部によって取得された上記生体情報と上記ID受信制御部によって取得された上記患者IDとを対応付けて通信データとして、例えば上記病院情報サーバへ送信する制御を行う。
【0031】
このように動作する場合、この生体情報測定機器にはID読取装置を設ける必要がなく、上記病院端末が例えばバーコードリーダのようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダのようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。
【0032】
この発明の病院端末は、
病院で用いられるコンピュータ装置からなる病院端末であって、
患者から少なくとも1種類の生体情報を取得するとともに、取得された上記生体情報を特定するための測定データIDを作成する測定データID作成部と上記測定データIDを表示する測定データID表示部とを有する生体情報測定機器と、患者を特定するための患者IDと上記患者の生体情報とを対応付けて電子カルテ情報として記録する病院情報サーバとに通信可能に接続され、
上記測定データID表示部に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび医療従事者を特定するための医療従事者IDを読み取るためのID読取装置と、
上記生体情報測定機器から上記測定データID作成部によって作成された測定データIDおよび上記生体情報を受信し、この受信した測定データIDと上記ID読取装置によって読み取られた測定データIDとが一致したとき、受信した上記生体情報と上記ID読取装置によって読み取られた上記患者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行う送信制御部と
を備えることを特徴とする。
【0033】
この発明の病院端末では、まず、上記生体情報測定機器の上記測定データID作成部が上記測定データIDを作成し、作成された測定データIDが上記測定データID表示部に表示される。例えば医療従事者は、上記病院端末のID読取装置によって、上記測定データID表示部に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび上記医療従事者IDを読み取る。また、上記生体情報測定機器によって取得された生体情報と上記測定データID作成部によって作成された上記測定データIDとが上記病院端末へ送信される。上記送信制御部は、上記生体情報測定機器から上記測定データID作成部によって作成された測定データIDおよび上記生体情報を受信する制御を行う。次に、上記送信制御部は、上記生体情報測定機器から受信した測定データIDと上記ID読取装置によって読み取られた測定データIDとが一致したとき、受信した上記生体情報と上記ID読取装置によって読み取られた上記患者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行う。
【0034】
このように動作する場合、この病院端末によれば、上記生体情報測定機器にID読取装置を設ける必要がなく、上記病院端末が例えばバーコードリーダのようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダのようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。
【0035】
なお、上記送信制御部は、受信した上記生体情報と読み取られた上記患者IDと、さらに読み取られた上記医療従事者IDとを対応付けて通信データとして、上記病院情報サーバへ送信する制御を行ってもよい。
【発明の効果】
【0036】
以上より明らかなように、この発明の生体情報測定システム、生体情報測定機器および病院端末によれば、バーコードリーダのようなID読取装置を1種類にして、バーコードリーダの運用の仕方を簡単にし、また、コスト面での不利も解消できる。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0039】
図1は、この発明の一実施形態の生体情報測定システム(全体を符号90で示す。)のシステム構成を示している。この生体情報測定システム90は、生体情報測定機器100と、中継サーバ200と、病院情報サーバ300と、病院端末400とを、ネットワーク900を介して互いに通信可能に備えている。なお、生体情報測定機器100と病院端末400は、それぞれ複数台接続されていても良い。
【0040】
このネットワーク900を介した通信は、無線、有線のいずれでも良い。この実施の形態において、ネットワーク900は、病院内LAN(Local Area Network)であるが、これに限定されず、インターネットを介したネットワークのような他の種類のネットワークであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを用いた1対1の通信であってもよい。
【0041】
図2に示すように、生体情報測定機器100は、本体100Mと、この本体100Mに搭載された、制御部110と、メモリ120と、操作部130と、表示部140と、測定部150と、測定データID作成部としてのID作成部160と、通信部190とを含む。
【0042】
操作部130は、操作ボタン・操作キーなどの操作デバイス(詳しくは後述する。)が操作者によって操作されたことに応じて、操作された内容に応じた操作信号を制御部110に入力する。
【0043】
測定部150は、血圧を測定するためのカフ151と血圧測定部154とを含む血圧計100A、サーミスタまたは赤外線検知回路を内蔵する検温部を含む体温計100B、発光部と受光部とを備えてSpO
2(動脈血酸素飽和度)を測定するためのパルスオキシメータ100C、および無線通信により生体情報を取り込むためのRFID(Radio Frequency IDenditification)センサ153(
図6参照)を含む部分である。血圧計100Aや、RFIDセンサ153を介して体温計100B、パルスオキシメータ100Cから取得された生体情報は、制御部110に入力される。
【0044】
メモリ120は、生体情報測定機器100を制御するためのプログラムのデータ、生体情報測定機器100を制御するために用いられるデータ、生体情報測定機器100の各種機能を設定するための設定データ、および、測定結果のデータなどを記憶する。また、メモリ120は、プログラムが実行されるときのワークメモリなどとして用いられる。
【0045】
また、メモリ120には、この例では第1のリスト記憶部として、病院が受付をした患者名と患者IDとを対応付けて記録した患者一覧リストと、病院内の医療従事者名と医療従事者IDとを対応付けて記録した医療従事者一覧リストとが記憶されている。
【0046】
患者一覧リストは、例えば次のようなリストである。
(患者一覧リスト)
【0047】
医療従事者一覧リストは、例えば次のようなリストである。
(医療従事者一覧リスト)
【0048】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)を含み、メモリ120に記憶された生体情報測定機器100を制御するためのプログラムに従って、操作部130からの操作信号に応じて、測定部150からの検知信号に基づいて、メモリ120、表示部140、ID作成部160、および、通信部190を制御する。
【0049】
表示部140は、ディスプレイおよびインジケータ等を含み、制御部110からの制御信号に従って所定の情報を表示する(詳しくは後述する。)。
【0050】
ID作成部160は、取得された生体情報を特定するための測定データIDを作成する。測定データIDは、例えば12桁の文字列「S1234511001E」と、この文字列を表すバーコード141とからなる(
図7参照)。ここで、12桁の文字列は、スタート文字(1桁)と、生体情報測定機器100の製造番号(例えば「A12X1234」)や病院での管理番号(例えば「BYOUIN−001」)を36進数に変換したもの(5桁)と、この測定データIDを作成した日(2桁)と、このID作成日に生体情報測定機器100で測定した回数に対応する通し番号(3桁)と、ストップ文字(1桁)とからなる。
【0051】
通信部190は、制御部110によって制御されて所定の情報を、ネットワーク900を介して外部の装置に送信したり、外部の装置からの情報を、ネットワーク900を介して受信して制御部110に受け渡したりする。
【0052】
図3に示すように、中継サーバ200は、制御部210と、メモリ220と、操作部230と、表示部240と、通信部290とを含む。この中継サーバ200は、汎用のコンピュータ装置に、後述の各種処理を行わせるようにプログラム(ソフトウェア)をインストールしたものである。
【0053】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)およびその補助回路を含み、サーバ200の各部を制御し、メモリ220に記憶されたプログラムおよびデータに従って所定の処理を実行し、操作部230、および、通信部290から入力されたデータを処理し、処理したデータを、メモリ220に記憶させたり、表示部240で表示させたり、通信部290から出力させたりする。
【0054】
メモリ220は、制御部210でプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)と、制御部210で実行するための基本的なプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)とを含む。また、メモリ220の記憶領域を補助するための補助記憶装置の記憶媒体として、磁気ディスク(HD(Hard Disk)、FD(Flexible Disk))、光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc))、光磁気ディスク(MO(Magneto-Optical disk))、または、半導体メモリ(メモリカード、SSD(Solid State Drive))などが用いられてもよい。
【0055】
操作部230は、キーボードおよびマウスで構成され、ユーザによる操作を示す操作信号を制御部210に送信する。また、操作部230は、キーボードおよびマウスに替えて、または、加えて、タッチパネルなどの他の操作デバイスで構成されるようにしてもよい。
【0056】
表示部240は、ディスプレイ(たとえば、LCD(Liquid Crystal Display))を含む。表示部240は、制御部210によって制御されて、所定の映像をディスプレイに表示させる。
【0057】
通信部290は、制御部210からの情報をネットワーク900を介して他の装置に送信するとともに、他の装置からネットワーク900を介して送信されてきた情報を受信して制御部210に受け渡す。
【0058】
図4に示すように、病院情報サーバ300は、制御部310と、記憶部320と、操作部330と、表示部340と、通信部390とを含む。この病院情報サーバ300は、汎用のコンピュータ装置に、後述の電子カルテの管理を行わせるように市販の電子カルテのプログラム(例えば、富士通製電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN−EX」(登録商標))をインストールしたものである。この病院情報サーバ300の制御部310、記憶部320、操作部330、表示部340、通信部390のそれ自体の構成および機能は、基本的に、上述の中継サーバ200の制御部210、メモリ220、操作部230、表示部240、通信部290の構成および機能と同様である。ただし、記憶部320には、上記電子カルテのプログラムがインストールされ、また、電子カルテ情報を記憶するための電子カルテ情報記憶部321が存在する点が異なる。
【0059】
電子カルテ情報記憶部321には、患者名と患者IDとその患者の生体情報とを対応づけて記録した電子カルテが記憶されている。
【0060】
電子カルテは、例えば次のようなものである。
(電子カルテ)
[患者ID 1001 患者名 オムロン 太郎]
【0061】
電子カルテ情報記憶部321には、このような電子カルテが患者(患者ID)毎に記憶されている。
【0062】
図5に示すように、病院端末400は、本体400Mと、この本体400Mに搭載された、制御部410と、記憶部420と、操作部430と、病院端末表示部としての表示部440と、通信部490とを含む。この病院端末400は、市販のノート型パーソナルコンピュータからなり、中継サーバ200にアクセスできるようになっている。
【0063】
この例では、ID読取装置としてのバーコードリーダ431が、本体400Mに対してUSBケーブルを介して着脱可能に接続されている。バーコードリーダ431は、患者、医療従事者が携行するIDカード(図示せず)やリストバンド(バーコードが表示されている)からそれぞれ患者ID、医療従事者IDを読み取るために用いられる。また、このバーコードリーダ431は、この例ではCCDスキャナタイプのバーコードリーダであり、生体情報測定機器100の表示部140に表示された測定データIDを表すバーコード141を読み取るためにも用いられる。
【0064】
記憶部420には、この例では第2のリスト記憶部として、生体情報測定機器100のメモリ120におけるのと同様に、病院が受付をした患者名と患者IDとを対応付けて記録した患者一覧リストと、病院で働く医療従事者名と医療従事者IDとを対応付けて記録した医療従事者一覧リストとが記憶されている。また、病院に設けられている生体情報測定機器100の測定機器IDを全て記載した測定機器IDリストが記憶されている。
【0065】
測定機器ID一覧リストは、例えば次のようなリストである。
(測定機器ID一覧リスト)
【0066】
図6は、生体情報測定機器100の外観を示している。この生体情報測定機器100は、本体100Mの前部に、測定/停止ボタン1と、メニュー/確定ボタン2と、設定操作キー3と、トレイ4とを備えている。また、本体100Mの左側部にNIBP(非観血式;Non Invasive Blood Pressure)コネクタ5を備えている。本体100Mの右側部に、電源コネクタ6と、USBコネクタ7と、LANコネクタ8とを備えている。さらに、本体100Mの上部に測定機器表示部としての表示部140を備えている。また、本体100Mの内部には、既述の測定部150を構成するRFIDセンサ153が内蔵されている。
【0067】
測定/停止ボタン1は、電源スイッチであり、電源が切れているときに押されると、血圧測定が開始される。血圧測定中に押されると、血圧測定が停止する。
【0068】
メニュー/確定ボタン2は、この機器100の各種メニューを表示部140に表示させるとともに、測定データを確定するために用いられる。
【0069】
設定操作キー3は、上キー3a、下キー3b、左キー3c、右キー3dを含む。これらのキー3a,3b,3c,3dは、表示部140の画面を切り替えたり、各種設定を入力するために用いられる。
【0070】
これらのメニュー/確定ボタン2および設定操作キー3は、既述の操作部130を構成する。
【0071】
トレイ4は、専用の電子体温計(この例では、オムロン電子体温計MC−1600−HP)を収納するための収容部4aと、専用のパルスオキシメータ(この例では、パルスオキシメータHPO−1600−FP)を収納するための収容部4bとを備えている。
【0072】
NIBPコネクタ5は、血圧測定のためのカフ151につながるチューブ・エアホースを本体100Mに接続するために用いられる。
【0073】
電源コネクタ6は、AC(交流)アダプタを本体100Mに接続するために用いられる。このACアダプタは、本体100Mに内蔵されたバッテリ(図示せず)を充電するために用いられる。
【0074】
USBコネクタ7は、外部機器を本体100Mに接続するために用いられる。
【0075】
LANコネクタ8は、この例では、この生体情報測定機器100をネットワーク900に接続するために用いられる。
【0076】
さて、病院で、看護師などの医療従事者が生体情報測定機器100と病院端末400とを持ち運びながら各患者を巡回して、生体情報測定機器100により生体情報の測定を行うとともに、病院端末400により、患者ID、看護師IDおよび測定データIDを入力する業務形態がある。
【0077】
生体情報の測定は、生体情報測定機器100の制御部110によって、
図10のフローに従って次のようにして行われる。
【0078】
まず、生体情報測定機器100の動作状態で、生体情報測定機器100の制御部110は、表示部140の表示画面を初期化する(ステップS101)。次に、表示部140を測定データID表示部として働かせて、制御部110は、
図7に例示するように、ID作成部160によって作成された測定データIDを表すバーコード141を表示部140に表示する制御を行う(ステップS102)。
【0079】
次に、制御部110は、医療従事者(この例では看護師)による操作部130に対する測定開始の入力に応じて、測定部150に測定データを取得させる(ステップS103)とともに、表示部140に取得された測定データを表示させる制御を行う。この段階で表示部140に表示される画面は、例えば
図8Aに示したものである。
【0080】
看護師は、上記測定データが妥当であると判断したとき、操作部130が第1の操作部として働いて、操作部130(具体的には、メニュー/確定ボタン2(
図6参照))に対する入力によって測定データを確定する(
図10のステップS104でYES)。次に、制御部110が、上記作成された測定データIDと上記確定された測定データとを対応付けて通信データとし(ステップS105)、通信部190によってネットワーク900を介して中継サーバ200へ送信する制御を行う(ステップS106、矢印A)。したがって、看護師が妥当であると確認した測定データのみを中継サーバ200へ送信することができる。
【0081】
なお、上記測定に続けて新たに生体情報を測定するとき(ステップS107でYES)、制御部110は、表示部140の表示画面を初期化して(ステップS101)、
図10のフローに従って測定する。
【0082】
また、生体情報測定機器100の制御部110は、メモリ120を生体情報記憶部として働かせて、上記作成された測定データIDと上記確定された測定データとを記憶して蓄積する。
【0083】
図11は、病院端末400の制御部410によるID読取処理のフローを示している。
【0084】
まず、この例では看護師が、病院端末400の動作状態で(具体的にはID読取のためのアプリケーションを動作させて)、測定データID、上記患者IDおよび上記看護師IDを読み取る(ステップS201でYES)。具体的には、看護師が、バーコードリーダ431によって、生体情報測定機器100の表示部140に表示されたバーコード141から測定データIDを読み取ったり、患者、医療従事者が携行するIDカード(図示せず)やリストバンド(バーコードが表示されている)からそれぞれ患者ID、医療従事者IDを読み取る。
【0085】
次に、上記制御部410は、この読み取られた情報(これを「読取情報」と呼ぶ。)に対応する区分(測定データID、患者ID、看護師IDおよび該当なし)を問い合わせるために上記読取情報を中継サーバ200へ送信して(ステップS202、矢印B)、中継サーバ200から上記読取情報に対応する区分を受信する制御を行う(ステップS202、矢印C)。ここで、上記区分には、「測定データID」、「患者ID」、「看護師ID」および「該当なし」がある。例えば「測定データID」の区分を受信すると、上記読取情報から測定データIDが特定され、「患者ID」の区分を受信すると、上記読取情報から患者IDが特定され、「看護師ID」の区分を受信すると、上記読取情報から看護師IDが特定される。上記読取情報が「測定データID」、「患者ID」または「看護師ID」でなければ、「該当なし」となる。
【0086】
次に、制御部410は、受信した上記区分が「測定データID」、「患者ID」または「看護師ID」のとき(ステップS203でYES)、表示部440の測定データID欄に上記区分により特定される測定データIDを表示するか、患者ID欄に上記区分により特定される患者IDを表示するか、看護師ID欄に上記区分により特定される看護師IDを表示する制御を行う(ステップS204)。したがって、看護師は、測定データID、患者IDおよび看護師IDの読み取り順序を意識することなく、測定データID、患者IDおよび看護師IDを読み取ることができる。
【0087】
次に、制御部410は、測定データID、患者IDおよび看護師IDの3種類のIDが全て読み取られたか否かを判定する(ステップS205)。上記3種類のIDが全て読み取られると(ステップS205でYES)、制御部410は、測定データIDと患者IDおよび看護師IDとを対応付けて(ステップS206)、通信部490によってネットワーク900を介して中継サーバ200へ送信する制御を行う(ステップS207、矢印D)。
【0088】
したがって、看護師は、バーコードリーダ431を用いて生体情報測定機器100の表示部140に表示されたバーコード141を読み取ることで、上記測定データIDを病院端末400に容易に入力できる。また、患者や医療従事者が携行するIDカードやリストバンドから患者IDおよび看護師IDを病院端末400に容易に入力できる。
【0089】
図12は、中継サーバ200の制御部210によるID区分問合せ処理のフローを示している。
【0090】
まず、中継サーバ200の動作状態で、中継サーバ200の制御部210は、病院端末400から上記読取情報を受信すると(矢印B、ステップS301でYES)、受信した読取情報が「測定データID」、「患者ID」、「看護師ID」、「該当なし」のいずれの区分に該当するかを判断する。そして、その読取情報が該当する区分を、病院端末400へ送信する制御を行う(ステップS302、矢印C)。
【0091】
また、
図13は、中継サーバ200の制御部210による通信データ作成処理のフローを示している。
【0092】
まず、中継サーバ200の動作状態で、中継サーバ200の制御部210は、中継サーバ送信制御部として働いて、生体情報測定機器100から測定データIDおよび測定データを受信する(ステップS401でYES、矢印A)。また、制御部210は、病院端末400から測定データID、患者IDおよび看護師IDを受信する(ステップS402でYES、矢印D)。次に、制御部110は、生体情報測定機器100から受信した測定データIDと病院端末400から受信した測定データIDとが一致したとき(ステップS403でYES)、生体情報測定機器100から受信した測定データと、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成する制御を行う(ステップS404)。そして、制御部110は、上記通信データを通信部290によってネットワーク900を介して病院情報サーバ300へ送信する制御を行う(ステップS405、矢印E)。
【0093】
図14は、この生体情報測定システム90における、生体情報測定機器100、中継サーバ200、病院情報サーバ300および病院端末400間の全体としての通信データの流れを示している。
【0094】
まず、生体情報測定機器100の制御部110は、生体情報の測定を行うとき、ID作成部160によって、取得する生体情報(測定データ)を特定するための測定データIDを作成するとともに、この測定データIDを表示部140に表示する。また、制御部110は、測定部150を生体情報取得部として働かせて、測定データを取得する。次に、制御部110は、作成した測定データIDおよび取得した測定データを中継サーバ200へ送信する(通信データA)。一方、病院端末400は、バーコードリーダ431によって、上記測定データID、患者ID、看護師IDを読み取り、この読み取った読取情報に対応する区分を問い合わせるために、上記読取情報を中継サーバ200へ送信する(通信データB)。中継サーバ200は、この通信データBを受信すると、上記読取情報に対応する区分を病院端末400へ送信する(通信データC)。続いて、病院端末400は、バーコードリーダ431によって測定データID、患者ID、看護師IDの3種類のIDが全て読み取られると、この3種類のIDを中継サーバ200へ送信する(通信データD)。
【0095】
中継サーバ200は、生体情報測定機器100から通信データAを受信するとともに、病院端末400から通信データDを受信する。次に、中継サーバ200は、通信データAに含まれる測定データIDと通信データDに含まれる測定データIDとが一致したとき、受信した測定データと受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データEを作成して、病院情報サーバ300へ送信する。病院情報サーバ300は、上の例では受信した通信データEに含まれた測定データと患者IDとを対応付けて電子カルテに記録する。
【0096】
この生体情報測定システム90によれば、生体情報測定機器100にはID読取装置を設ける必要がなく、病院端末400がバーコードリーダ431のようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダのようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。
【0097】
また、生体情報測定機器100の制御部110は、メモリ120を生体情報記憶部として働かせて、上記作成された測定データIDと上記確定された測定データとを記憶して蓄積する。したがって、看護師は、生体情報測定機器100と中継サーバ200との間の通信エラーを気にすることなく、生体情報測定機器100によって、生体情報を測定できる。そして、上記通信エラーが解消した後、メモリ120に蓄積された生体情報は、既述の動作によって、中継サーバ200を介して病院情報サーバ300へ送られる。
【0098】
また、制御部110は、メモリ120に記憶した上記確定された測定データを、表示部140に表示させることができる。したがって、看護師は、メモリ120に記憶した上記確定された測定データの履歴を確認できる。
【0099】
図15,16は、上述した生体情報を測定して病院情報サーバ300へ送信する方法の変形例を示すフローである。
【0100】
図15は、中継サーバ200の制御部210による通信データ作成処理のフローであって、
図13で示したフローの変形例を示している。
【0101】
この
図15のフローでは、
図13のステップS403とS404(
図15のステップS413とS416)との間にステップS414,S415を追加している。
【0102】
概略としては、中継サーバ200の制御部210は、中継サーバ送信制御部として働いて、生体情報測定機器100から受信した測定データIDと病院端末400から受信した測定データIDとが一致したとき、上記通信データ(患者ID、看護師IDおよび測定データ)を病院情報サーバ300へ送信する前に、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDを生体情報測定機器100へ送信する。次に、制御部210は、生体情報測定機器100から後述する第1の確定情報を受信すると、生体情報測定機器100から受信した測定データと、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成し、この通信データを病院情報サーバ300へ送信する。
【0103】
具体的には、中継サーバ200の制御部210は、中継サーバ送信制御部として働いて、生体情報測定機器100から受信した測定データIDと病院端末400から受信した測定データIDとが一致したとき(ステップS413でYES)、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDを生体情報測定機器100へ送信する制御を行う(ステップS414、矢印F)。次に、制御部210は、生体情報測定機器100から上記第1の確定情報を受信すると(ステップS415でYES、矢印G)、生体情報測定機器100から受信した測定データと、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成する制御を行う(ステップS416)。そして、制御部210は、上記通信データを通信部290によってネットワーク900を介して病院情報サーバ300へ送信する制御を行う(ステップS417、矢印E)。
【0104】
図16は、生体情報測定機器100の制御部110による生体情報測定処理のフローであって、
図10で示したフローの変形例を示している。
【0105】
この
図16のフローでは、
図10のステップS104を削除し、
図10のステップS106とS107と(
図16のステップS505とS511と)の間にステップS506〜S510を追加している。
【0106】
概略としては、生体情報測定機器100の制御部110は、第1の名前表示制御部として働いて、受信した患者IDおよび看護師IDに基づいて、患者一覧リストおよび医療従事者一覧リストを検索する。次に、表示部140を第1の名前表示部として働かせて、制御部110は、検索された患者名および看護師名を表示部140に表示する。表示部140に表示された生体情報(測定データ)が例えば看護師の操作部130に対する入力によって確定されたとき、制御部110は、第1の確定情報送信部として働いて、上記生体情報が確定されたことを表す第1の確定情報を中継サーバ200へ送信する。
【0107】
具体的には、制御部110は、第1の名前表示制御部として働いて、中継サーバ200から患者IDおよび医療従事者IDを受信する制御を行う(ステップS506、矢印F)。次に、制御部110は、上記受信した患者IDに基づいて、メモリ120に記憶した上記患者一覧リストを参照して、患者IDに対応する患者名を検索する制御を行う。また、制御部110は、上記受信した看護師IDに基づいて、メモリ120に記憶した上記医療従事者一覧リストを参照して、上記看護師IDに対応する看護師名を検索する制御を行う(ステップS507)。次に、表示部140が第1の名前表示部として働いて、制御部110は、検索された上記患者名および上記看護師名を表示部140に表示させる制御を行う(ステップS508)。この段階で表示部140に表示される画面は、例えば
図8Bに示したものである。したがって、看護師は、上記患者名と上記看護師名とを確認してから生体情報(測定データ)が妥当であるか否かを判断することができる。
【0108】
看護師は、上記測定データが妥当であると判断したとき、操作部130が第1の操作部として働いて、操作部130(具体的には、メニュー/確定ボタン2)に対する入力によって測定データを確定する(ステップS509でYES)。上記測定データが確定されたとき、制御部110は、第1の確定情報送信部として働いて、上記測定データが確定されたことを表す第1の確定情報を中継サーバ200へ送信する制御を行う(ステップS510、矢印G)。
【0109】
図17は、
図14と同様に、この生体情報測定システム90における、生体情報測定機器100、中継サーバ200、病院情報サーバ300および病院端末400間の全体としての通信データの流れを示している。
【0110】
この
図17で示す通信データの流れには、
図14で示した通信データの流れに加えて、
図15のステップS415,S416および
図16のステップS506,S510における生体情報測定機器100と中継サーバ200との間での通信データのやりとりが加えられている。
【0111】
具体的には、中継サーバ200は、通信データAに含まれる測定データIDと通信データDに含まれる測定データIDとが一致したとき、通信データDに含まれる患者IDおよび看護師IDを生体情報測定機器100へ送信する(通信データF)。生体情報測定機器100は、看護師により測定データが確定されると、上記第1の確定情報を中継サーバ200へ送信する(通信データG)。次に、中継サーバ200は、通信データGに含まれる第1の確定情報を受信すると、通信データAに含まれる測定データと、通信データDに含まれる患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成し、この通信データを病院情報サーバ300へ送信する(通信データE)。
【0112】
図18,19は、上述した生体情報を測定して病院情報サーバ300へ送信する方法の他の変形例を示すフローである。
【0113】
図18は、中継サーバ200の制御部210による通信データ作成処理のフローであって、
図13で示したフローのその他の変形例を示している。
【0114】
この
図18のフローでは、
図13のステップS403とS404(
図18のステップS423とS426)との間に、ステップS424、S425を追加している。
【0115】
概略としては、中継サーバ200の制御部210は、中継サーバ送信制御部として働いて、生体情報測定機器100から受信した測定データIDと病院端末400から受信した測定データIDとが一致したとき、上記通信データ(患者ID、看護師IDおよび測定データ)を病院情報サーバ300へ送信する前に、生体情報測定機器100から受信した測定データを病院端末400へ送信する。次に、制御部210は、病院端末400から後述する第2の確定情報を受信すると、生体情報測定機器100から受信した測定データと、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成し、この通信データを病院情報サーバ300へ送信する。
【0116】
具体的には、中継サーバ200の制御部210は、中継サーバ送信制御部として働いて、生体情報測定機器100から受信した測定データIDと病院端末400から受信した測定データIDとが一致したとき(ステップS423でYES)、生体情報測定機器100から受信した測定データを病院端末400へ送信する制御を行う(ステップS424、矢印H)。次に、制御部210は、病院端末400から上記第2の確定情報を受信すると(ステップS425でYES、矢印I)、生体情報測定機器100から受信した測定データと、病院端末400から受信した患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成する制御を行う(ステップS426)。そして、制御部210は、上記通信データを通信部290によってネットワーク900を介して病院情報サーバ300へ送信する制御を行う(ステップS427、矢印E)。
【0117】
図19は、病院端末400の制御部410によるID取得処理のフローであって、
図11で示したフローの変形例を示している。
【0118】
この
図19のフローでは、
図11のステップS204とS205(
図19のステップS604とS607)との間にステップS605,S606が追加されている。さらに、
図11のステップS207(
図19のステップS609)の後にステップS610〜S612が追加されている。
【0119】
概略としては、病院端末400の制御部410は、第2の名前表示制御部として働いて、上記患者一覧リストから読み取った患者IDに対応する患者名を検索するとともに、上記医療従事者一覧リストから読み取った医療従事者IDに対応する看護師名を検索する。次に、表示部440を第2の名前表示部として働かせて、制御部410は、検索された患者名および看護師名を表示部440に表示する。次に、制御部410は、中継サーバ200から測定データを受信して、この受信した測定データを表示部440に表示する。表示部440に表示された測定データが例えば看護師の操作部430に対する入力によって確定されたとき、制御部410は、第2の確定情報送信部として働いて、上記測定データが確定されたことを表す第2の確定情報を中継サーバ200へ送信する。
【0120】
具体的には、制御部410は、第2の名前表示制御部として働いて、バーコードリーダ431によって読み取られた患者IDに基づいて、記憶部420に記憶した上記患者一覧リストを参照して、上記患者IDに対応する患者名を検索する制御を行う。また、制御部410は、バーコードリーダ431によって読み取られた看護師IDに基づいて、記憶部420に記憶した上記医療従事者一覧リストを参照して、上記看護師IDに対応する看護師名を検索する制御を行う(ステップS605)。次に、表示部440を第2の名前表示部として働かせて、制御部410は、検索された上記患者名および上記看護師名を表示部440に表示させる制御を行う(ステップS606)。検索された「患者名」、「看護師名」は、
図9に例示するように、表示部440に例えば「患者:オムロン太郎」、「操作者:オムロン花子」のようにそれぞれ表示される。
【0121】
次に、制御部410は、
図19に示すように、測定データID、患者ID、看護師IDの3種類のIDが全て読み取られたか否かを判定する(ステップS607)。上記3種類のIDが全て読み取られたとき(ステップS607でYES)、
図9に示すように表示部440に「確認OK」ボタン441が表示される。看護師が「確認OK」ボタン441をクリックすると、制御部410は、測定データIDと患者IDおよび看護師IDとを対応付けて(
図19のステップS608)、通信部490によってネットワーク900を介して中継サーバ200へ送信する制御を行う(ステップS609、矢印D)。
【0122】
次に、制御部410は、中継サーバ200から測定データを受信すると(ステップS610、矢印H)、表示部440に受信した測定データを表示させる制御を行う。したがって、例えば看護師は、表示部440に表示された測定データと、患者名および看護師名とを確認してから測定データが妥当であるか否かを判断することができる。
【0123】
看護師は、上記測定データが妥当であると判断したとき、操作部430が第2の操作部として働いて、操作部430に対する入力によって測定データを確定する(ステップS611でYES)。上記測定データが確定されたとき、制御部410は、第2の確定情報送信部として働いて、上記測定データが確定されたことを表す第2の確定情報を中継サーバ200へ送信する制御を行う(ステップS612、矢印I)。したがって、看護師が妥当であると確認した測定データを含む通信データだけを病院情報サーバ300へ送信することができる。
【0124】
図20は、
図14と同様に、この生体情報測定システム90における、生体情報測定機器100、中継サーバ200、病院情報サーバ300および病院端末400間の全体としての通信データの流れを示している。
【0125】
この
図20で示す通信データの流れには、
図14で示した通信データの流れに加えて、
図18のステップS425,S426および
図19のステップS610,S612における中継サーバ200と病院端末400との間での通信データのやりとりが加えられている。
【0126】
具体的には、中継サーバ200は、通信データAに含まれる測定データIDと通信データDに含まれる測定データIDとが一致したとき、通信データAに含まれる測定データを病院端末400へ送信する(通信データH)。病院端末400は、看護師により測定データが確定されると、上記第2の確定情報を中継サーバ200へ送信する(通信データI)。次に、中継サーバ200は、通信データIに含まれる第2の確定情報を受信すると、通信データAに含まれる測定データと、通信データDに含まれる患者IDおよび看護師IDとを対応付けて通信データを作成し、この通信データを病院情報サーバ300へ送信する(通信データE)。
【0127】
以上の実施形態では、生体情報測定機器100が測定する「生体情報」は、主に血圧、体温、SpO
2であるものとした。当然ながら、この発明はこれに限られるものではなく、この発明の生体情報測定機器は、その他に脈拍、呼吸数など、患者の生体に関する情報を広く測定するものであっても良い。
【0128】
また、病院端末400は、市販のノート型パーソナルコンピュータからなるものとした。当然ながら、この発明はこれに限られるものではなく、この発明の病院端末は、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の情報端末であってもよい。
【0129】
また、測定データIDの表示は、表示部140に表示されたバーコード141とした。当然ながら、この発明はこれに限られるものではなく、この発明の測定データIDの表示は、表示部140に表示された、
図23Aに示すような2次元コード142や、
図23Bに示すような文字列143(具体的には、「S1234511001E」)等の他の表示であってもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、ID読取装置は、CCDスキャナタイプのバーコードリーダ431とした。当然ながら、この発明はこれに限られるものではなく、この発明のID読取装置は、OCR(光学式文字読取装置)等の他のID読取装置であってもよい。
【0131】
また、中継サーバ200と病院情報サーバ300とは、物理的に一体の筐体に収容されていてもよい。
【0132】
また、生体情報測定機器100の本体100Mに、中継サーバ200を構成する各構成要素を一体に搭載して、生体情報測定機器100が中継サーバ200の機能を果たすように構成しても良い。
【0133】
例えば、生体情報測定機器100を構成する制御部110、メモリ120、操作部130、表示部140、通信部190が、既述の機能に加えて、それぞれ中継サーバ200の対応する制御部210、メモリ220、操作部230、表示部240、通信部290の機能を果たすものとする。
【0134】
このとき、
図21に示すように、まず、生体情報測定機器100のID作成部160が測定データIDを作成する。次に、表示部140を測定データID表示部として働かせて、制御部110は、上記作成された測定データIDを表示部140に表示する。例えば看護師は、病院端末400のバーコードリーダ431によって、表示部140に表示された上記測定データID、上記患者IDおよび上記看護師IDを読み取る。読み取られた上記測定データID、上記患者IDおよび上記看護師IDは、通信データDとして生体情報測定機器100へ送信される。なお、既述のように、病院端末400と生体情報測定機器100との間で、読取情報を含む通信データBと、読取情報および区分を含む通信データCとのやりとりを行う。
【0135】
次に、生体情報測定機器100の制御部110は、ID受信制御部として働いて、受信した上記通信データDに含まれる上記測定データIDと作成した上記測定データIDとが一致したとき、上記通信データDに含まれる上記患者IDおよび上記看護師IDを取得する制御を行う。また、制御部110は、測定部150を生体情報取得部として働かせて、生体情報(測定データ)を取得する。この取得された測定データと取得された患者IDと看護師IDとが表示部140に表示される。したがって、看護師は、患者IDと看護師IDとを確認できるとともに、測定データを見て、その測定データが妥当であるか否かを判断することができる。看護師はその測定データが妥当であると判断したとき、操作部130に対する入力によって測定データを確定する。表示部140に表示された測定データが操作部130に対する入力によって確定されたとき、制御部110は、送信制御部として働いて、上記患者IDおよび上記看護師IDと、上記確定された生体情報とを対応付けて通信データJとして、通信部190を介して病院情報サーバ300へ送信する制御を行う。
【0136】
このように動作する場合、この生体情報測定機器100にはID読取装置を設ける必要がなく、病院端末400がバーコードリーダ431のようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダのようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。さらに、生体情報測定機器100と中継サーバ200との間の通信を省略でき、システム全体としての動作を簡素化できる。
【0137】
また、病院端末400の本体400Mに、中継サーバ200を構成する各構成要素を一体に搭載して、病院端末400が中継サーバ200の機能を果たすように構成しても良い。
【0138】
例えば、病院端末400を構成する制御部410、記憶部420、操作部430、表示部440、通信部490が、既述の機能に加えて、それぞれ中継サーバ200の対応する制御部210、メモリ220、操作部230、表示部240、通信部290の機能を果たすものとする。
【0139】
このとき、
図22に示すように、生体情報測定機器100は、生体情報の測定を行って、生体情報(測定データ)を取得するとともに、取得された測定データを特定するための測定データIDを作成して、測定データおよび測定データIDを病院端末400へ送信する(通信データK)。一方、病院端末400は、バーコードリーダ431によって上記測定データID、患者ID、看護師IDを読み取って、この読み取られた読取情報に対応する区分(測定データID、患者ID、看護師IDおよび該当なし)を判断して、表示部440に表示する。病院端末400は、受信した通信データKに含まれる測定データIDとバーコードリーダ431によって読み取られた測定データIDとが一致したとき、バーコードリーダ431によって読み取られた患者IDおよび看護師IDと通信データKに含まれる測定データとを対応付けて、通信データLを作成する。そして、病院端末400は、通信データLを通信部490によってネットワーク900を介して病院情報サーバ300へ送信する。病院情報サーバ300は、受信した通信データKに含まれた測定データと患者IDとを対応付けて電子カルテに記録する。
【0140】
このように動作する場合、この生体情報測定システムによれば、生体情報測定機器100にはID読取装置を設ける必要がなく、病院端末400が例えばバーコードリーダ431のようなID読取装置を備えれば足りる。したがって、病院内でバーコードリーダ431のようなID読取装置を1種類にすることができる。この結果、バーコードリーダの運用の仕方が簡単になり、また、コスト面での不利も解消する。さらに、病院端末400と中継サーバ200との間の通信を省略でき、システム全体としての動作を簡素化できる。