【実施例1】
【0017】
図1から
図6で示すものは、第一実施例の構成であって、以下説明する。
図1、
図2は、上部体(A)と下部体(B)を上軸(3)と下軸(4)部で一体化したもので、詳細は単品構成で説明するが、互いの断面丸軸端を半円状に切り欠き、互いに組み合わせて断面丸軸とするものである。
そのままでは、軸端を接着や溶着しなければ固定できないので、半円軸回り部外周に固定用の壁面を有した固定孔を夫々設け、両者軸端を圧入して固定する。
【0018】
また、上部体(A)と下部体(B)の主要部材である、上部円板(1)と下部円板(2)夫々の外周端近傍から互いの方向に向かって、複数本の、図例では12本の上弾性柱(5)・・と下弾性柱(6)・・を、対向中間部分で先端が接当するように設けている。
【0019】
この柱体は、コードや糸類を巻き取った後の端部固定用抵抗であり、左手で握った巻取リールにコードや糸類を巻付ける際には、この柱体は柔らかく逃げて、巻き取り作業に支障を生じないようにしている。
柱体の数は、図例より多くても、少なくても同効であれば良い。
そして、この柱体はゴム・エラストマー等弾性体で構成され、合成樹脂等であるプラスチック系素材の円板外周部分に一体的に融着されている。
【0020】
次に、各部材について、具体的に詳述する。
図3、
図4で示す上部体(A)は、水平状で一定厚みの上部円板(1)と、その円板外周近傍部から下方に向かって円周等配状に突出した12本の上弾性柱(5)・・と、円板中央部から下方に突出する上軸(3)から成っている。
上部円板(1)の外周縁部は、少し肉厚を薄くした環状の薄肉外周縁(1a)とし、その内方側に弾性体を上下面に亘り貫通取り付けするための貫通小孔(1b)を、図例では12個設けている。
【0021】
貫通小孔(1b)の数は、ゴム・エラストマー等の弾性体で構成される上弾性柱(5)・・を上部円板(1)の外周縁に強力に融着一体化するためや、製品製造時の樹脂飛散性変化に伴う美麗製品化のために、貫通小孔(1b)の数を2倍程度に増やすこともあるが、あまり増やすと円板強度の低下が生じるので、両者を勘案して孔数を決める。
この貫通小孔(1b)・・を覆うように薄肉外周縁(1a)に一端を融着したゴム・エラストマー等の弾性体は、上弾性柱(5)・・として先細のテーパー状柱として下方突接している。
【0022】
中央部の上軸(3)は、上弾性柱(5)の突出端と同寸法の上環輪(8)で、軸廻りを補強すると共に、上環輪(8)の一部を上部円板(1)下面部まで切除した上切除溝(8a)としており、上軸(3)の先端は上弾性柱(5)の約2倍程度まで延出している。
また、図例の上部体(A)に於ける上軸(3)は、円柱状の軸を上部円板(1)下面部まで半円状に切除した半円柱としており、この部分周りを上環輪(8)で覆うことで、上部軸穴(3a)としている。
【0023】
そして、複数の上弾性柱(5)・(5)間には、窓部空間(7)が設けられている。
図5、
図6で示す下部体(B)は、水平状で一定厚みの下部円板(2)と、その円板外周近傍部から上方に向かって円周等配状に突出した12本の下弾性柱(6)・・と、円板中央部から上方に向かって突出する下軸(4)から成っている。
水平状の下部円板(2)の外周縁部は、少し肉厚を薄くする環状の薄肉外周縁(2a)と、その外端縁から上方に向かって突接したリング端縁(10)としている。
【0024】
環状の薄肉外周縁(2a)の内方側には、同様に弾性体を上下面に亘り貫通取り付けするための貫通小孔(2b)を、図例では12個設けている。
この貫通小孔(2b)・・及びリング端縁(10)を覆うように薄肉外周縁(2a)に一端を融着したゴム・エラストマー等の弾性体は、下弾性柱(6)・・とした先細のテーパー状柱として上方に向かって突接している。
リング端縁(10)の突出高さと、下弾性柱(6)の突出高さは、略々同寸法としている。
【0025】
円板中央部から上方に向かって突出する下軸(4)は、下弾性柱(6)の突出端と同寸法高さ程度の下環輪(9)で、軸廻りを補強すると共に、下環輪(9)の一部をリング端縁(10)高さ上端近傍まで切除した下切除溝(9a)としている。
下軸(4)の先端は、上弾性柱(5)の先端から、更に上弾性柱(5)の高さ程度を延長した長さを突出している。
【0026】
また、図例の下部体(B)に於ける下軸(4)は、円柱状の軸を下部円板(2)上面部まで半円状に切除した半円柱としており、この部分周りを下環輪(9)で覆うことで、下部軸穴(4a)としている。
そして、複数の下弾性柱(6)・(6)間には、窓部空間(7)が設けられている。
【0027】
次に、第2実施例について、
図7から
図12で説明する。
第1実施例と異なる点を主体に説明すると、第2上部体(C)と第2下部体(D)の外観を、大きく変更している点が異なっており、それ以外は余り変えていない。
プラスチック系素材から成る第2上部体(C)では、水平状で一定厚みの上部円板(1)を有し、その円板外周近傍部にゴム・エラストマー等の弾性材から成り、一体溶融状で下方に向かって円周等配状に突出した12本の上弾性柱(5)・・と、円板中央部から下方に突出するプラスチック系素材の上軸(3)から成っている点は同じである。
【0028】
上部円板(1)の外周縁部は、少し肉厚を薄くした環状の薄肉外周縁(1a)とし、その内方側部にゴム・エラストマー等の弾性材を上下面に亘り貫通取り付けするための、貫通小孔(1b)を、図例では倍の24個設けている点を異にする。
これは、二次加工時のゴム・エラストマー等の弾性体で構成される上弾性柱(5)・・を,上部円板(1)の外周縁に強力に融着一体化するための連通孔としてや、一次加工製品製造時の樹脂流動飛散に伴なう製品肌の美麗化のため、貫通小孔(1b)の数を2倍にして、ここを飛散用のピン軸取り付け部としている。
【0029】
第2実施例のものは、上部円板(1)の薄肉外周縁(1a)部の外径円周端の一部分を、図例では上弾性柱(5)と同数箇所を外部への露出面(11)とし、それ以外のゴム・エラストマー等の弾性体で覆った部分との間で段差(12)を設け、握り易さを追求している。
上軸(3)部分は、第1実施例と同構成である。
【0030】
次に、第2実施例の、第2下部体(D)について説明する。
プラスチック系素材から成る第2下部体(D)も、水平状で一定厚みの下部円板(2)とし、外周縁部を少し肉厚を薄くする環状の薄肉外周縁(2a)と、その外端縁から上方に向かって突接したリング端縁(10)とする点は、第1図例と同構成としている。
そして、環状の薄肉外周縁(2a)の内方側に設けた、弾性体を上下面に亘り貫通取り付けするための貫通小孔(2b)を、第2図例では24個設けている点を異としている。
【0031】
これも、二次加工時のゴム・エラストマー等の弾性体で構成される下弾性柱(6)・・を,下部円板(2)の外周縁に強力に融着一体化するための連通孔としてや、一次加工製品製造時の樹脂流動飛散に伴なう製品肌の美麗化のため、貫通小孔(2b)の数を2倍にして、ここを飛散用のピン軸取り付け部としているのである。
【0032】
この貫通小孔(2b)・・及びリング端縁(10)を覆うように薄肉外周縁(2a)に一端を融着したゴム・エラストマー等の弾性体は、下弾性柱(6)・・として先細のテーパー状柱として上方に向かって突接している。
リング端縁(10)の突出高さと、下弾性柱(6)の突出高さは、略々同寸法としている。
また、円板中央部から上方に突出するプラスチック系素材の下軸(4)、及び、軸廻りの構成は、第1実施例と同じである。
【0033】
第2実施例のものは、下部円板(2)の薄肉外周縁(2a)部の外径円周端の一部分とリング端縁(10)の上方対応部とを、図例では下弾性柱(6)と同数箇所を外部への露出面(11)とし、それ以外のゴム・エラストマー等の弾性体で覆った部分との間で段差(12)を設け、握り易さを追求している。
【0034】
次に、本願発明の、上部体(A)と下部体(B)、及び、第2上部体(C)と第2下部体(D)の組み立てについて説明する。
先述したように、対向する上下軸(3)・(4)同士は、軸形状と軸穴形状及び環輪形状を同じとし、軸端を互いに組み合わせ押圧すると、上部体と下部体の関係なく組み立てることができる。
【0035】
つまり、上部体(A)を2個対向組立てすると、一番高さの低い「薄形巻取リール」となり、上部体(A)と下部体(B)を対向組立てすると、少し高さの高い「普通形巻取リール」となり、下部体(B)を2個対向組立てすると、一番高さの高い「厚形巻取リール」を具現化できる。
これ等の「第1図例、巻取リール」は、上部体(A)と下部体(B)の円板廻りが均一厚みのゴム・エラストマー等の弾性体で覆われており、この円板廻り部分を左手指または右手指で握る際に、どの部分を握っても同じ触感である。
【0036】
次に、同様に、第2実施例で示す、第2上部体(C)を2個対向組立てすると、一番高さの低い「第2薄形巻取リール」となり、第2上部体(C)と第2下部体(D)を対向組立てすると、少し高さの高い「第2普通形巻取リール」となり、第2下部体(D)を2個対向組立てすると、一番高さの高い「第2厚形巻取リール」を具現化できる。
【0037】
これ等の「第2図例、巻取リール」は、第2上部体(C)と第2下部体(D)の円板廻りが、露出面(11)と段差(12)を有した構成でゴム・エラストマー等の弾性体で覆われており、この円板廻り部分を左手指または右手指で握る際に、手指がこの部分を握った際に段差(12)部分に引っ掛かり、保持性が向上する触感が生じる。
【0038】
さらに別の形体として、第1図例の上部体(A)に対し、下部体(B)等のみではなく、第2図例の第2上部体(C)や第2下部体(D)等を組み合わせることで、多種多様の巻取リールを具現化可能としている。
本願発明の構成で、プラスチック射出成形型長短2個と、ゴム・エラストマー融着型4個による、少ない型費で巻取り空間高さが異なる、多くの巻取リールを作ることも可能となる。
【0039】
最後に、電線コードや紐や糸類の、巻き取り操作について述べる。
上部体(A)と下部体(B)、又は,第2上部体(C)と第2下部体(D)夫々を、上記の如く各種組み合わせる。
そして、上下対向する上弾性柱(5)と下弾性柱(6)の対抗先端面間は、接触するか、または、コードや紐や糸類の径より小さな間隙としておく。
例えば、左手の指で、上部円板(1)の外周を上面側から握り、また同時に必要があれば、電線コードや紐や糸類の一端部を左指で押さえておく。
【0040】
次に、右手の指で持った電線コードや紐や糸類を、上弾性柱(5)と下弾性柱(6)の対抗先端面間近傍に押し付けると、上弾性柱(5)または下弾性柱(6)
が内方に変形し、上下軸(3)・(4)廻りに電線コードや紐や糸類を巻き付けることができる。
この時、隣り合う弾性柱の間に設けた窓部空間(7)から、上下軸(3)・(4)廻りを覗くことができて、巻取り可能空間広さや容量の状態が事前に判り、また、巻取り作業時に内部状態を見ながらでき、作業を容易に行なえる。
【0041】
また、巻き取りに際し、弾性柱のひとつの窓部空間(7)に、糸・紐・コード類の一端を位置させ、他端側を適当に巻き取って手指を離すと、糸・紐・コード類の他端側も,他の窓部空間(7)部の弾性柱で係止されて解けがないから、特別なことをせず、ワンタッチで、巻き作業の開始、または、終えることが可能となった。